JP4753205B2 - 粘着剤組成物およびそれを塗布してなる表面保護フィルム - Google Patents
粘着剤組成物およびそれを塗布してなる表面保護フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4753205B2 JP4753205B2 JP2006336447A JP2006336447A JP4753205B2 JP 4753205 B2 JP4753205 B2 JP 4753205B2 JP 2006336447 A JP2006336447 A JP 2006336447A JP 2006336447 A JP2006336447 A JP 2006336447A JP 4753205 B2 JP4753205 B2 JP 4753205B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective film
- pressure
- sensitive adhesive
- adhesive composition
- surface protective
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
また、それ自体で帯電防止作用を有し、しかも再剥離後においても汚染の残らない、経済性の高い粘着剤組成物の提供が要望されていた。
そして、上記条件を満たす組成物の一例として、一定の成分の組合せにより得られる粘着剤組成物を見出した。
更に、上記組成物は、基材に塗工したときの表面抵抗値が一定値以下であり、それ自体で帯電防止性を有することを見出した。
(a)アルキル基の炭素数が1〜9のアクリル酸アルキルエステル
65〜98.4質量%
(b)水酸基及び/又はカルボキシル基を含有する共重合可能な不飽和モノマ
ー 0.5〜10質量%
(c)アルキル基の炭素数が16〜22の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル 1〜20質量%
(d)反応性乳化剤 0.1〜5質量%
を含有するアクリル系共重合体に対し、架橋剤を0.1〜5重量部を添加してなる粘着剤組成物を提供することである。
(a)アルキル基の炭素数が1〜9のアクリル酸アルキルエステル
65〜98.4質量%
(b)水酸基及び/又はカルボキシル基を含有する共重合可能な不飽和モノマー
0.5〜10質量%
(c)アルキル基の炭素数が16〜22の(メタ)アクリル酸アルキルエステル
1〜20質量%
(d)反応性乳化剤 0.1〜5質量%
を含有するアクリル系共重合体に、架橋剤を0.1〜5重量部を添加することにより調製される。
アニオン系の反応性乳化剤としては、次表に示したアクリル系、アリル系、マレイン酸系およびイタコン酸系のものが挙げられる。
ノニオン系の反応性乳化剤としては、次表に示したアクリル系、アリル系、マレイン酸系およびイタコン酸系のものが挙げられる。
カチオン系の反応性乳化剤としては、次表に示したアクリル系およびアリル系のものが挙げられる。
撹拌機、還流冷却器、温度計及びガス吹き込み口が取り付けられた1リットルフラスコにブチルアクリレート86g、2−エチルヘキシルアクリレート88g、2−ヒドロキシエチルアクリレート10g、ステアリルアクリレート10g、下式のアニオン系反応性乳化剤(商品名;アデカリアソープSE−10N)6g、酢酸エチル300g、重合開始剤アソビスイソブチロニトリル0.4gを仕込み、窒素ガス気流中68℃にて8時間重合反応を行ってアクリル系共重合物を調製した。
撹拌機、還流冷却器、温度計及びガス吹き込み口が取り付けられた1リットルフラスコに2−エチルヘキシルアクリレート162g、2−ヒドロキシエチルアクリレート6g、アクリル酸2g、ステアリルアクリレート20g、下式のノニオン系反応乳化剤(商品名;アデカリアソープNE−10)10g、酢酸エチル300g、重合開始剤アソビスイソブチロニトリル0.4gを仕込み、窒素ガス気流中68℃にて8時間重合反応を行ってアクリル系共重合物を調製した。
2−エチルヘキシルアクリレートを95.4gおよび2−ヒドロキシエチルアクリレートを0.6gとする以外は実施例1と同様にして、アクリル系共重合物、粘着剤組成物および保護フィルムを調製した。
2−エチルヘキシルアクリレートを82gおよび2−ヒドロキシエチルアクリレートを14gとする以外は実施例1と同様にして、アクリル系共重合物、粘着剤組成物および保護フィルムを調製した。
2−エチルヘキシルアクリレートを96gとし、ステアリルアクリレートを用いない以外は実施例1と同様にして、アクリル系共重合物、粘着剤組成物および保護フィルムを調製した。
2−エチルヘキシルアクリレートを46gおよびステアリルアクリレートを50gとする以外は実施例1と同様にして、アクリル系共重合物、粘着剤組成物および保護フィルムを調製した。
2−エチルヘキシルアクリレートを92gとし、アニオン系反応性乳化剤を使用しない以外は実施例1と同様にして、アクリル系共重合物、粘着剤組成物および保護フィルムを調製した。
2−エチルヘキシルアクリレートを78gおよびアニオン系反応性乳化剤を14gとする以外は実施例1と同様にして、アクリル系共重合物、粘着剤組成物および保護フィルムを調製した。
比較例5で調製した共重合体 100g(固形分30g)に、市販の帯電防止剤(商品名レオスタッドDGS;ライオン(株)社製)0.9g添加し、粘着剤組成物および保護フィルムを調製した。
実施例1および2ならびに比較例1〜7の保護フィルムを23℃/65%RHの雰囲気に2週間放置した後、その剥離試験を次の(1)〜(4)の項目について行った。その結果を表5に示す。
一端のみを残して、2.5cm×15cmの各被験保護フィルムを#180研磨紙で研磨したSUS304鋼板上に貼付した。貼付20分後に、貼付してない端を、引き剥がし速度300mm/minで∠180°方向に引っ張り、剥離を開始する力を剥離力とした。
また、各被験保護フィルムを上記ステンレス板上に貼付し、95℃で15時間処理した後の剥離力を加熱後剥離力とした。
各被験保護フィルムを偏光板に貼りつけ後、95℃で15時間処理し、その後の《1》ハガレ、フクレ等の発生および《2》剥がした後の被着体汚染の状態を目視により観察した。
8.5cm×8.5cmの被験保護フィルムを、23℃/65%Rh中に24時間放置した後の表面抵抗値を、デシタルオームメーター(川口電機製作所D−601)にて測定した。なお、測定も23℃/65%Rhの条件下で行った。
4cm×15cmの被験保護フィルムを、23℃/65%Rh中に24時間放置後、被験保護フィルムをセパレーターから手で急速に剥離し、直ちにデジタル静電電位測定器にて粘着剤面の帯電電圧を測定した。なお、測定も23℃/65%Rhの条件下で行った。
Claims (7)
- 100重量部の次の成分(a)〜(d)
(a)アルキル基の炭素数が1〜9のアクリル酸アルキルエステル
65〜98.4質量%
(b)水酸基及び/又はカルボキシル基を含有する共重合可能な不飽和モノマー
0.5〜5質量%
(c)アルキル基の炭素数が16〜22の(メタ)アクリル酸アルキルエステル
1〜20質量%
(d)反応性乳化剤 0.1〜5質量%
を含有するアクリル系共重合体に対し、架橋剤を0.1〜5重量部添加してなる表面保護フィルム用粘着剤組成物であって、該組成物を25℃で貼付した時の20分後のステンレス板に対する粘着力が50g/インチ以下、貼付後、95℃で15時間加熱した後の粘着力が150g/インチ以下であり、更に、ポリエステルフィルム基材に塗工したときの糊面の表面抵抗値が1011Ω以下であることを特徴とする表面保護フィルム用粘着剤組成物。 - 架橋剤が、イソシアネート化合物、エポキシ化合物および金属キレート化合物よりなる群から選ばれた化合物の少なくとも1種以上である請求項第1項記載の表面保護フィルム用粘着剤組成物。
- 成分(d)の反応性乳化剤がアクリロイル基、メタクリロイル基もしくはアリル基を含有するアニオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤またはカチオン性乳化剤である請求項第1項または第2項記載の表面保護フィルム用粘着剤組成物。
- アクリル系共重合体が溶剤を用いたラジカル溶液重合により製造されたものである請求項第1項ないし第3項の何れかの項記載の表面保護フィルム用粘着剤組成物。
- 帯電防止性のものである請求項第1項ないし第4項の何れかの項記載の表面保護フィルム用粘着剤組成物。
- 偏光板用または電子機器用である請求項1ないし第5項の何れかの項記載の表面保護フィルム用粘着剤組成物。
- 請求項第1項ないし第6項の何れかの項記載の表面保護フィルム用粘着剤組成物をプラスチックフィルムに塗布している表面保護フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006336447A JP4753205B2 (ja) | 2006-12-14 | 2006-12-14 | 粘着剤組成物およびそれを塗布してなる表面保護フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006336447A JP4753205B2 (ja) | 2006-12-14 | 2006-12-14 | 粘着剤組成物およびそれを塗布してなる表面保護フィルム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03911196A Division JP4096209B2 (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | 粘着剤組成物およびそれを塗布してなる表面保護フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007131857A JP2007131857A (ja) | 2007-05-31 |
JP4753205B2 true JP4753205B2 (ja) | 2011-08-24 |
Family
ID=38153757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006336447A Expired - Lifetime JP4753205B2 (ja) | 2006-12-14 | 2006-12-14 | 粘着剤組成物およびそれを塗布してなる表面保護フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4753205B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5616005B2 (ja) | 2008-06-02 | 2014-10-29 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 粘着剤組成物及び粘着テープ |
KR101271470B1 (ko) * | 2011-08-08 | 2013-06-05 | 도레이첨단소재 주식회사 | 전자종이 디스플레이 소자용 유전 점착필름 |
US9221231B2 (en) * | 2011-11-22 | 2015-12-29 | Samsung Display Co., Ltd. | Acrylate based adhesive composition for optical use, acrylate based adhesive sheet for optical use, and method for separating optical component using the same |
JP5865064B2 (ja) * | 2011-11-22 | 2016-02-17 | ニッタ株式会社 | 光学用アクリル系粘着シートおよびこれを用いた光学部材の取り外し方法 |
JP6345969B2 (ja) * | 2013-06-05 | 2018-06-20 | ニッタ株式会社 | 粘着テープの製造方法 |
CN111205792B (zh) * | 2020-02-28 | 2022-04-12 | 上海宗特化工有限公司 | 一种耐热水白化水性压敏胶及其制备方法 |
CN115362229A (zh) * | 2020-03-31 | 2022-11-18 | 株式会社Adeka | 压敏粘合剂组合物及其制造方法以及具有压敏粘合剂层的再剥离片 |
JP7321239B2 (ja) * | 2020-10-06 | 2023-08-04 | 藤森工業株式会社 | 表面保護フィルム |
JP6992140B2 (ja) * | 2020-10-06 | 2022-01-13 | 藤森工業株式会社 | 表面保護フィルム |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62116680A (ja) * | 1985-11-15 | 1987-05-28 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 粘着剤組成物 |
JP2558142B2 (ja) * | 1988-04-12 | 1996-11-27 | 日東電工株式会社 | 感圧接着剤 |
JP3459103B2 (ja) * | 1993-12-27 | 2003-10-20 | 旭電化工業株式会社 | 新規な4級アンモニウム型界面活性剤、乳化重合用乳化剤、懸濁重合用分散剤、樹脂改質剤 |
JPH07185295A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Asahi Denka Kogyo Kk | 新規界面活性剤、乳化重合用乳化剤、懸濁重合用分散剤、樹脂改質剤 |
-
2006
- 2006-12-14 JP JP2006336447A patent/JP4753205B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007131857A (ja) | 2007-05-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4096209B2 (ja) | 粘着剤組成物およびそれを塗布してなる表面保護フィルム | |
JP4753205B2 (ja) | 粘着剤組成物およびそれを塗布してなる表面保護フィルム | |
KR101826374B1 (ko) | 수분산형 아크릴계 점착제 조성물 및 점착 시트 | |
EP2275508B1 (en) | Aqueous dispersion type acrylic pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive tape | |
JP5632288B2 (ja) | 高屈折率の感圧性接着剤 | |
JP5719194B2 (ja) | 再剥離用水分散型アクリル系粘着剤組成物及び粘着シート | |
US20160185083A1 (en) | Pressure-sensitive-adhesive-layer-attached polarizing film, and image display device | |
JP3288476B2 (ja) | 再剥離型粘着剤及びその粘着部材 | |
WO2014020821A1 (ja) | 粘着剤組成物、粘着剤層、粘着シート、表面保護シート、光学用表面保護シート及び表面保護シート付き光学フィルム | |
WO2007034533A1 (ja) | 偏光板用粘着剤組成物および粘着剤層付き偏光板 | |
JP2002327160A (ja) | 粘着剤組成物及び該組成物を用いたディスプレイ用粘着シート | |
JP2001240830A (ja) | 粘着剤組成物および表面保護フィルム | |
JP4913937B2 (ja) | 感圧性接着シ―ト類と機能性フイルムの固定方法 | |
JP2016136238A (ja) | 両面粘着剤層付偏光フィルム、その製造方法および画像表示装置 | |
JP2007063298A (ja) | 粘着剤溶液組成物及び表面保護フィルム | |
JP2582875B2 (ja) | 再剥離型粘着剤 | |
CN111057474A (zh) | 一种uv减粘膜用粘合剂及其uv减粘膜 | |
JP2002309212A (ja) | ガラス板用水分散型粘着シートおよび粘着型光学フィルム、液晶表示装置 | |
JP4067173B2 (ja) | 粘着剤組成物 | |
JP5622427B2 (ja) | 光学部材用粘着剤組成物、光学部材用粘着剤層、粘着型光学部材及び画像表示装置 | |
TWI415918B (zh) | Adhesive composition for optical film protective sheet and protective film for optical film | |
JP2018090799A (ja) | 粘着剤組成物、これを架橋させてなる粘着剤、マスキングフィルム用粘着剤、マスキングフィルム、透明電極層形成工程用粘着フィルム、半導体製造工程用テープ、マスキングフィルムの使用方法 | |
JP6701727B2 (ja) | 粘着剤組成物、これを架橋させてなる粘着剤、マスキングフィルム用粘着剤、耐熱粘着フィルム用粘着剤、マスキング用耐熱粘着フィルム | |
JP2017082162A (ja) | アクリル系樹脂、アクリル系粘着剤組成物、粘着シート | |
JP2516019B2 (ja) | 再剥離型粘着剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100420 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100621 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20100621 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110419 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110517 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |