JP4750562B2 - 杭頭部とプレキャスト桁との接続構造 - Google Patents

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本発明は、杭頭部とプレキャスト桁との接続構造に関する。
杭頭部と上部構造の基礎(桁や床版)との接続構造は、その固定度により、剛結合とピン結合に大別され、杭に作用する鉛直荷重により、さらに、剛結合とピン結合の中間の結合構造もある。剛結合構造は、例えば杭径程度を上部構造の基礎内に埋め込むとともに、杭頭と基礎の双方に埋め込まれた杭頭補強筋によってその接続強度をより強固にするものである。剛結合構造を適用する場合には、杭頭に生じる曲げモーメントが上部構造の基礎に伝達されるため、杭と接続される基礎の構造(配筋形態や基礎の厚み等)は、基礎自体に生じる曲げモーメントに加えて杭頭から伝達される曲げモーメントにも抗し得る構造とされる必要がある。しかし、剛結合構造の最大のメリットは、杭が基礎に強固に拘束されるため、杭頭の水平変位量を少なくすることができる点である。したがって、例えば、インフラ施設の一つである橋梁や橋梁桁を支持する橋台などと杭との接続構造は、道路橋示方書(日本道路協会)に準拠した上記する剛結合構造にて設計/施工がおこなわれているのが一般的である。
一方、ピン結合構造は、例えば杭頭の10cm程度を基礎内に埋め込むだけの極めて簡易な接続構造であり、したがって、杭頭に生じる曲げモーメントが基礎に伝達されることはなく、かかる曲げモーメントをも勘案した基礎の設計をおこなう必要はない。尤も、ピン結合構造であっても、杭頭には杭頭補強筋が配筋される場合もある。その一方で、杭頭が基礎に強固に拘束されていないことから、杭頭の水平変位量が剛結合構造に比して大きくなってしまうデメリットがある。したがって、かかるピン結合構造は、杭頭の水平変位量を厳格に低減する必要性がない構造物、例えば一般のビルや住宅等にて適用されている。
上記するように、剛結合構造にて杭頭部と上部構造の基礎とを接続する場合、杭頭部を杭径程度基礎内に埋め込む必要があるとともに、杭頭補強筋を設置する必要がある。したがって、杭頭部と基礎配筋との干渉を回避する必要が生じ、干渉部の基礎配筋を曲げ加工したり、干渉部の基礎配筋を切断し、杭頭部を囲繞するように切断部を補強するための配筋を別途設けるといった作業が余儀なくされる。さらには、杭頭部と基礎との接続部にて配筋が錯綜することにより、基礎コンクリートの回り込み不良といった懸念もある。
上記の理由から、杭施工〜基礎の施工に至る施工性の低下や工期の遅延が招来され、杭と基礎との接続部の品質低下への懸念も併せて、杭頭部と基礎との接続構造および接続方法の改善が模索されていた。かかる改善技術として、上部構造の桁や床版等の基礎をプレキャスト化する技術が適用されるに至っている。これは、工場等にてコンクリート製の桁や床版を予め製作し(プレキャスト桁、プレキャスト床版)、施工ヤードにて既に設置されている杭にかかるプレキャスト部材を設置するものである。
ところで、コンクリート製のプレキャスト部材と杭頭部との接続構造およびその施工方法に関する従来技術として、特許文献1を挙げることができる。この技術は、プレキャスト部材の内部に筒状金属板を埋め込んでおき、この筒状金属板内にコンクリート杭を挿入設置するものである。
一方、コンクリート製のプレキャスト部材ではなく、鋼製桁と杭とを接続してなる構造体もある。かかる鋼製桁と杭頭部との接続構造に関する従来技術として、例えば特許文献2を挙げることができる。この接続構造では、井桁状の鋼製桁の格点に円筒状の杭挿入部を設けておき、この円筒部に杭を挿入するとともに円筒部内にモルタルないしはコンクリートを充填することにより、鋼製桁と杭との一体化を図っている。
特開2003−27418号公報 特開2002−146704号公報
特許文献1に開示のプレキャスト部材と杭頭部との接続構造、および特許文献2に開示の鋼製桁と杭頭部との接続構造によれば、接続部における十分な強度を確保した上で、施工性の向上を図ることができる。しかし、杭頭部が挿入されるプレキャスト部材に設けられた孔ないしは鋼製桁に設けられた孔が円筒状であることから、杭を該円筒内に挿入する際に高い位置決め精度が要求され、実際の挿入施工は困難を極める。かかる杭挿入時の困難性を回避するために、円筒内部の孔径を大きく設定するという方策もあるが、その場合には、円筒内に充填する充填材量が増加することとなり、結果として施工性の低下にも繋がる。
本発明は、上記する問題に鑑みてなされたものであり、プレキャスト桁と杭頭部との接続時の施工性もよく、さらには、強度の高い接続構造を備えた杭頭部とプレキャスト桁との接続構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による杭頭部とプレキャスト桁との接続構造は、杭頭部とコンクリート製のプレキャスト桁との接続構造であって、前記プレキャスト桁のうち、杭頭部が接続される箇所には、該プレキャスト桁の一方面から、杭が挿入される側の他方面に向かって末広がり形状の孔が形成されており、該孔に杭頭部が遊嵌されるとともに充填材にてプレキャスト桁と杭頭部が接続されていることを特徴とする。
プレキャスト桁は、鉄筋コンクリート製やプレストレストコンクリート製からなり、桁の形状は、その断面が矩形、台形などの適宜の形状を選定できる。また、複数の桁を予め井桁に組んだ状態であってもよい。また、本発明の接続構造の対象となる杭は、鋼管杭、PHC杭、PC杭、場所打ちRC杭、H鋼杭など、杭全般がその対象である。
プレキャスト桁には、杭頭部が挿入(遊嵌)される孔が形成されている。この孔の形状は、プレキャスト桁の上面から、杭が挿入される側の下面に向かって末広がりの形状、すなわち、下方に向かって孔の大きさが大きくなるように成形されている。孔の形状の実施形態としては、切頭円錐型、切頭角錐型など、プレキャスト桁の下面に向かって末広がり形状であれば適宜の形状を選定することができる。なお、プレキャスト桁の上面〜下面に孔が貫通している形態のほかに、上面を閉塞させ、桁の途中〜下面に末広がり形状の孔を形成しておき、閉塞された上面には、充填材の充填口を設けた形態であってもよい。
プレキャスト桁の末広がり形状の孔に杭頭部が所定長さ埋め込まれた状態で、該孔内にモルタルやコンクリートなどの充填材が充填され、充填材が硬化することにより杭頭部とプレキャスト桁とが一体化される。なお、杭頭部に杭頭補強筋を設置した後に充填材を充填/硬化させることにより、本発明の接続構造を形成することもできる。
プレキャスト桁に形成する杭頭部遊嵌用の孔が、円筒状ではなく、該桁の上面から下面に向かって末広がり形状に成形されていることの利点としては、接続部の強度の向上と、施工性の向上が挙げられる。具体的には、末広がり形状の孔とすることにより、杭頭部と該孔の内壁面とを接続する充填材と孔の内壁面との付着面積が円筒状の孔に比して広くなり、したがって、付着強度を高めることとなる。すなわち、孔の形状により付着強度を容易に高めることが可能となり、付着強度の高い高性能な充填材を使用する必要がなくなる。さらに、鉛直荷重に対する杭の押し抜きせん断に対し、孔の内壁形状が縦断面的にくさび型となっていることから、押し抜きせん断時の破壊線と孔の内壁線とが直交ないしは略直交するように交差し得ることとなり、せん断耐力も向上させることができる。
また、プレキャスト桁を吊り降ろしながら孔に杭頭部を挿入する際に、初期の孔の大きさが比較的大きくなっていることから、挿入時の施工誤差の許容範囲を広く設定することが可能となり、杭頭挿入施工時の施工性を格段に向上させることに繋がる。なお、杭頭挿入時の施工誤差を吸収しながらも、孔の形状は上部に向かって縮小していることから、孔の内壁面で杭頭部を案内しながら、杭頭部を孔の所定位置に位置決めすることができる。したがって、施工性を高めることに加えて、杭頭部と孔との高い位置決め精度を確保することが可能となる。
また、本発明による杭頭部とプレキャスト桁との接続構造の好ましい実施形態は、前記杭頭部とプレキャスト桁との接続構造において、前記孔の内壁面には、該内壁面の形状に一致する外壁面形状を有する管体が取付けられており、該管体の外壁面には第1の凸部が形成されており、管体の内壁面には第2の凸部が形成されており、第1の凸部がプレキャスト桁の前記孔の内壁面に埋め込まれていることを特徴とする。
本発明の接続構造においては、プレキャスト桁に形成された孔の内壁面の形状に一致する外壁面形状を有する管体で孔を補強することにより、接続部の強度をより高めるものである。ここで、管体は、例えば鋼管を使用することができる。
この管体には、その外壁面と内壁面に適宜の形状の凸部が取付けられている。外壁面に設けられた凸部は、プレキャスト桁のコンクリート内部に埋め込まれながらプレキャスト桁と一体化される。一方、管体の内壁面に設けられた凸部は、管体内部に杭頭部が遊嵌された後で充填される充填材と管体との一体化の際に、その接続強度を高めることに繋がる。
ここで、凸部の形状としては、ジベル筋を使用することができる。ジベル筋として頭付きのスタッドジベルを使用することでその接続強度をより高めることができる。このジベル筋を管体の内外壁面にそれぞれ溶接等にて固設しておき、プレキャスト桁を製作する際に、この管体を孔位置に設置した状態でコンクリートの打設をおこない、プレキャスト桁と管体の一体化を図る。また、予め穿孔されたボルト孔にねじ溝が切られたジベル筋を螺合させる方法であってもよい。
また、凸部の形状として、管体の内外壁面に複数のリング状の棒鋼を間隔を置きながら取付けた形態や、1つの連続した棒鋼を螺旋状に壁面に取付けた形態を適用することもできる。
さらに、より好ましい実施の形態として、孔に遊嵌される杭頭部の外壁面にも上記するジベル筋や螺旋状ないしはリング状の突起を取付けておくことにより、接続部の接続強度をより高めることが可能となる。ここで、適用される杭が例えば鋼管杭の場合には、該鋼管杭の杭頭部に複数のボルト孔を穿孔しておき、杭頭部をプレキャスト桁の孔に設置した後に、ボルト孔にボルトやジベル筋等を螺合ないしは嵌め込んで充填材を充填/硬化させることもできる。
上記するプレキャスト桁と杭頭部との接続構造を形成後、該プレキャスト桁(例えば井桁状に組み付けられたプレキャスト桁)上に、適宜の上部構造物が構築される。この上部構造物とプレキャスト桁との接続構造は、アンカープレートを介したボルト接合が好適である。上部構造物は、ビルやマンション、上下水道施設や橋梁の橋台など、その構造形態は任意である。
上記するように、本発明の杭頭部とプレキャスト桁との接続構造、及びかかる接続構造を備えた構造体によれば、接続構造の接続強度を従来の接続構造に比して格段に高めることができるとともに、その施工性も高めることができ、工期の短縮を図ることが可能となる。
また、その他の実施の形態として、杭頭部と井桁状に形成された鋼製桁との接続構造もある。この井桁の格点には、杭が挿入される鋼管が取付けられており、該鋼管の少なくとも内壁面の形状は、上端から、杭が挿入される側の下端に向かって末広がり形状に形成されており、該鋼管内に杭頭部が遊嵌されるとともに充填材にてプレキャスト桁と杭頭部が接続される。
上記する形態においても、杭頭部が遊嵌される鋼管の内壁形状が下方に向かって末広がり形状であることにより、その施工性の向上と接続部の強度を高めることができることは、上述の通りである。
上記の接続構造は、複数の鋼製桁が井桁状に組み付けられ、各格点に設けられたそれぞれの鋼管内に杭頭部が遊嵌された後に、それぞれの鋼管内に充填材が充填/硬化されて接続構造が形成される。既述するように、鋼管の下方の孔の大きさが大きく設定されているため、複数の杭頭部を井桁の各格点の鋼管に遊嵌する際にも、一部の鋼管と杭頭部とが干渉して遊嵌不能となる可能性を極めて低くすることができる。
また、鋼管の内壁面において、鋼管内部に突出する凸部を形成することができ、該凸部の形態として、既述するジベル筋や、リング状ないしは螺旋状の突条筋(棒鋼)などがある。
また、さらに他の実施の形態として、杭頭部とプレキャスト床版との接続構造もある。この形態では、プレキャスト床版のうち、杭頭部が接続される複数箇所において、該プレキャスト床版の一方面から杭が挿入される側の他方面に向かって上記と同様の末広がり形状の孔を形成しておき、それぞれの孔に対応する杭頭部を遊嵌し、充填材にてプレキャスト床版と複数の杭の杭頭部が接続される。
さらに、本発明による杭頭部とプレキャスト桁との接続方法は、該プレキャスト桁のうち、杭頭部が接続される箇所には、プレキャスト桁の一方面から、杭が挿入される側の他方面に向かって末広がり形状の孔が形成されている、杭頭部とプレキャスト桁との接続方法であって、杭を対象地盤に設置する第1の工程と、プレキャスト桁を受けるための受材を杭頭部に設置する第2の工程と、杭頭部をプレキャスト桁の孔に遊嵌しながら該プレキャスト桁の下面を受材上に載置する第3の工程と、受材上の杭頭部に凸部を取付ける第4の工程と、前記孔の内部に充填材を充填する第5の工程と、からなることを特徴とする。
杭頭部に予め凸部を取付けた状態で杭頭部をプレキャスト桁の孔に遊嵌すると、凸部が障害となって施工性が低下することから、本発明では、まず、杭を設置した後に杭頭部に受材を取付け、杭頭部をプレキャスト桁の孔に遊嵌して受材上に該プレキャスト桁を載置する。その後に、例えば作業員が孔内に入り、受材を足場としてジベル筋やボルトなどの適宜の凸部を杭頭部の外壁面や内外壁面に取付け、その後に孔内に充填材を充填/硬化させるものである。
本発明の施工方法によれば、プレキャスト桁に形成された杭頭遊嵌用の孔が下方に向かって末広がり形状となっていることにより、施工性のよい接続構造の構築が可能となる。
以上の説明から理解できるように、本発明の杭頭部とプレキャスト桁との接続構造、及びその接続方法によれば、杭頭部が遊嵌される孔が上面から下面に向かって末広がり形状に成形されていることにより、杭頭部を孔に遊嵌する際の施工許容誤差を広く取ることが可能となり、しかも、遊嵌された杭頭部は孔の内壁面に沿って孔の上方に案内されるため、施工性を高めることに加えて、孔と杭頭部との位置決め精度を高めることができる。また、本発明の杭頭部とプレキャスト桁との接続構造、及びその接続方法によれば、杭の押し抜きせん断強度や杭頭部との付着強度など、杭頭部と基礎(プレキャスト桁)との接続強度を高めることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の杭頭部とプレキャスト桁との接続構造を備えた構造体の一実施の形態を示した側面図を、図2は、図1のII−II矢視図をそれぞれ示している。図3〜図5は、管体の実施の形態を示した斜視図を、図6は、図3の管体を備えた杭頭部とプレキャスト桁との接続構造の他の実施の形態の断面図をそれぞれ示している。図7は、杭頭部とプレキャスト床版との接続構造の一実施の形態を示した斜視図を、図8は、杭頭部と鋼製桁との接続構造の一実施の形態を示した斜視図をそれぞれ示している。なお、図示する構造体は、鋼管杭にて支持された橋梁であるが、本発明の杭頭部とプレキャスト桁との接続構造を備えた構造体が図示する実施の形態に限定されるものでないことは勿論のことである。また、適用される杭は、図示する鋼管杭に限定されるものではなく、PHC杭やPC杭、H鋼杭、場所打ちRC杭など、他の仕様の杭も本発明の対象であることは勿論のことである。
図1は、鋼管杭9,9に支持されたコンクリート製のプレキャスト桁1,1,…が橋梁の縦断方向に向かって複数配設されており、プレキャスト桁1,1間に上部桁Aが設置され、さらに上部桁Aの上方に所定の道路構造を備えたコンクリート製ないしはアスファルト製、ないしはそれらが組み合わされてなる車道Bが設けられてなる構造体100を図示している。ここで、鋼管杭9の杭頭部91は、プレキャスト桁1に形成された孔11内に遊嵌されており、この孔11内に充填材8が充填/硬化されることにより、杭頭部91とプレキャスト桁1との接続構造10が形成されている。
河川に鋼管杭9,9,…を設置する施工方法は、鋼管杭を曳航するとともに杭打設用の起重機船にておこなうことができるし、両対岸から仮設桟橋を張り出し、該桟橋上から杭の打設をおこなうこともできる。
図2は、図1のII−II矢視図である。図示する杭頭部91とプレキャスト桁1との接続構造10は、1本のコンクリート製のプレキャスト桁1と、2本の鋼管杭9,9の杭頭部91,91の接続部の構造である。このプレキャスト桁1には、杭頭部91,91が接続される2箇所に該プレキャスト桁1の上面から下面に向かって末広がり形状の杭頭部遊嵌用の孔11,11が形成されている。この孔11は、上部開口11aと下部開口11bと、切頭円錐形の内壁面11cとから構成されている。一方、孔11に遊嵌される鋼管杭9の杭頭部91にはプレキャスト桁1を受けるための鋼製の受材92が取付けられており、この受材92よりも上方の杭頭部91において、複数のジベル筋93,93,…が取付けられている。ジベル筋93の取付け方法としては、予め杭頭部91に図示しない貫通孔を穿孔しておき、この孔にジベル筋91を嵌め込む方法などがある。なお、ジベル筋91は、図示しない頭付きジベル筋であってもよい。杭頭部91を例えば杭径程度の所定長だけ孔11内に遊嵌させた状態で、上部開口11aからモルタルやコンクリート、樹脂などの充填材8を充填/硬化させる。なお、鋼管杭9の内部には、充填材8の仕切板94が取付けられている。
ここで、孔11の内壁面形状やその寸法は、杭頭部91の径や埋め込み長、施工許容誤差などに応じて適宜設定することができる。例えば、杭頭部91を孔11内に遊嵌した際に、杭頭部91の上端と孔11の内壁面11cとの間に充填材8が充填可能な隙間が形成されることは必須であり、また、杭頭部91に取付けられたジベル筋93が内壁面11cと干渉しないような寸法に設定する必要がある。また、下部開口11bの寸法は、杭頭部91を孔11に遊嵌する際に、施工性を阻害しない程度の大きさに設定するのが好ましい。また、末広がり形状の内壁面11cのラインは、杭頭部91が押し抜きせん断される際のせん断破壊線に直交する角度、例えばせん断破壊線が45度の場合には、内壁面11cのラインも45度程度に設定することにより、押し抜きせん断時のせん断耐力をより高めることができる。
なお、図示する実施の形態では、上部開口11aが設けられているが、プレキャスト桁1の上面には充填材8を充填するための比較的小さな開口のみが穿孔された形態であってもよい。
図3〜図5は、プレキャスト桁1の孔11の内壁面11cと一致する外面形状を有し、中空で切頭円錐形の管体の実施形態をそれぞれ示している。なお、各管体は、例えば鋼製素材で成形できる。
図3に示す管体2Aは、その側壁にジベル筋3,3,…が壁の内外壁から突出するように取付けられており、外壁面から突出する部分3aは、プレキャスト桁1の孔11内に埋め込まれるようになっており、管体2Aとプレキャスト桁1との接続強度を高める効果を有している。一方、内壁面から突出する部分3bは、その内部に充填される充填材8と、管体2Aとの付着強度(接続強度)を高める効果を有している。
一方、図4に示す管体2Bは、その内外壁面にそれぞれ複数のリング状の棒鋼4a,…4b,…が溶接にて固設されている。管体2Aと同様に、外壁面に取付けられた棒鋼4aはプレキャスト桁1内に埋め込まれるようになっており、内壁面に取付けられた棒鋼4bは充填材8との接続強度を高めるものである。
さらに、図5に示す管体2Cは、その内外壁面に螺旋状棒鋼5a,…,5b,…が溶接にて固設されている。
上記する管体のうち、管体2Aを孔11に一体に取付けてなるプレキャスト桁1と杭頭部との接続構造10Aを図6に示している。管体2Aに取付けられたジベル筋3の外側突出部分3aがプレキャスト桁1内に埋め込まれ、内側突出部分3bが孔11内に充填された充填材8内に埋め込まれている。かかる構成とすることにより、杭頭部91と、充填材8との接続強度、および、充填材8と管体2Aとの接続強度、および管体2Aとプレキャスト桁1との接続強度のすべてを高めることができ、結果として杭頭部91とプレキャスト桁1との接続構造10Aの接続強度を高めることが可能となる。
次に、上記する杭頭部とプレキャスト桁との接続構造の施工方法を概説する。
まず、対象地盤の所定位置に、所定本数の鋼管杭(ここでは1本のプレキャスト桁に対して2本の鋼管杭)を設置する。鋼管杭の設置方法は、対象地盤の地盤特性や周辺環境への影響等を勘案して、打ち込み工法、埋め込み工法、中掘り工法等、公知の施工方法を適用できる。
鋼管杭の設置が完了したら、次に、プレキャスト桁を受けるための受材を杭頭部の所定の位置(レベル)に設置する。受材の取付けは、杭の設置が完了した後におこなうのが好ましい。受材の取付けに際しては、杭が対岸に設置されている場合には、足場を組み、足場上で作業員が杭頭上端から開口を有する受材を落とし込み、所定の位置で溶接したり、2枚のリング状の受材を用意しておき、それらの端部同士を杭周面で一致させるように溶接するとともに杭周面とも溶接することにより取付ける方法などがある。一方、河川上に立設する杭に受材を設置する場合は、作業船を利用したり、川岸から張り出した桟橋等を利用して設置することができる。
受材を杭頭部に設置した後に、プレキャスト桁の孔に杭頭部を遊嵌しながら該プレキャスト桁の下面を受材上に載置する。この作業においても、対岸に設置されている杭にプレキャスト桁を設置する際には、地面からクレーンのブームを張り出し、ブーム先端からプレキャスト桁を吊り降ろしながら設置する方法や、仮設桟橋が構築されている場合には、該桟橋上のクレーンからプレキャスト桁を吊り降ろしていく方法などがある。
受材上にプレキャスト桁を仮置きした後に、今度は、作業員がプレキャスト桁の孔の内部に入り、杭頭部にジベル筋を取付ける。予めジベル筋が貫通するための孔を杭頭部に穿孔しておき、この孔にジベル筋を貫通させ、必要に応じて杭頭部とジベル筋とを溶接したり、孔とジベル筋の双方にねじ溝が切ってある場合には、ジベル筋を孔に螺合させることにより、ジベル筋の取付け施工がおこなわれる。
ジベル筋の取付けが完了した後に、孔の上部開口から充填材を孔内に充填し、その硬化を待って接続構造が完成する。
本発明の施工方法によれば、プレキャスト桁に形成された杭頭部遊嵌用の孔の下部開口面積が広く設定されており、したがって、杭頭部をプレキャスト桁に形成された孔に遊嵌
する際の施工許容誤差が広くなる。その一方で、孔の内壁面の断面寸法が上方に向かって小さくなっているため、杭頭上端は孔の内壁面に案内された後に、所定レベルで高精度に位置決めされることとなり、したがって高い施工性を実現することができる。
図7は、杭頭部91とプレキャスト床版6との接続構造10Bを示した図である。予め対象地盤に設置された例えば4本の鋼管杭9,9,…の各杭頭部91,91,…を、プレキャスト床版6に形成された末広がり形状の孔61,61,…に遊嵌し、記述するプレキャスト桁の場合と同様に、その内部に充填材8が充填/硬化されることで接続構造10Bが形成される。なお、孔61内に、図3〜5に示すような管体が一体に埋め込まれてなる実施の形態であってもよいことは勿論のことである。また、プレキャスト床版6上には、ビルや各種の公共施設など、任意の構造物が建設される。
一方、図8は、鋼製桁71,71,…が井桁に組まれてなる鋼製井桁7の各格点に、鋼製の管体2Dが取付けられ、管体2Dの内部に杭頭部が遊嵌されてなる接続構造10Cを示している。鋼製桁71は、中空の角鋼管やH型鋼、さらには、角鋼管内にコンクリートが充填された形態などを使用できる。管体2Dの内壁面にはジベル筋31,31,…が取付けられており、その内部に充填材8が充填/硬化されている。なお、充填材8は、管体2Dの上部の充填口2D1から充填される。この鋼製井桁7上にも、適宜の構造物が建設される。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
本発明の杭頭部とプレキャスト桁との接続構造を備えた構造体の一実施の形態を示した側面図。 図1のII−II矢視図。 管体の一実施の形態を示した斜視図。 管体の他の実施の形態を示した斜視図。 管体のさらに他の実施の形態を示した斜視図。 図3の管体を備えた杭頭部とプレキャスト桁との接続構造の他の実施の形態の断面図。 杭頭部とプレキャスト床版との接続構造の一実施の形態を示した斜視図。 杭頭部と鋼製桁との接続構造の一実施の形態を示した斜視図。
符号の説明
1…プレキャスト桁、11…孔、11a…上面、11b…下面、11c…内壁面、2A,2B,2C…管体、3…ジベル筋、4a,4b…リング状の棒鋼、5a,5b…螺旋状棒鋼、6…プレキャスト床版、7…鋼製井桁、71…鋼製桁、8…充填材、9…鋼管杭、10,10A,10B,10C…接続構造、100…構造体

Claims (4)

  1. 杭頭部とコンクリート製のプレキャスト桁との接続構造であって、
    前記プレキャスト桁のうち、杭頭部が接続される箇所には、該プレキャスト桁の一方面から、杭が挿入される側の他方面に向かって末広がり形状の孔が形成されており、該孔に杭頭部が遊嵌されるとともに充填材にてプレキャスト桁と杭頭部が接続されており、
    前記孔の内壁面には、該内壁面の形状に一致する外壁面形状を有する管体が取付けられており、該管体の外壁面には第1の凸部が形成されており、管体の内壁面には第2の凸部が形成されており、第1の凸部がプレキャスト桁の前記孔の内壁面に埋め込まれていることを特徴とする杭頭部とプレキャスト桁との接続構造。
  2. 前記凸部が、ジベル筋であることを特徴とする請求項に記載の杭頭部とプレキャスト桁との接続構造。
  3. 前記凸部が、管体の壁面にリング状または螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項に記載の杭頭部とプレキャスト桁との接続構造。
  4. 前記孔に挿入された杭頭部の少なくとも外壁面に凸部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の杭頭部とプレキャスト桁との接続構造。
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