JP4749124B2 - 真空用直線搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、真空用直線搬送装置に関するものであり、更に具体的には、真空環境下や清浄環境下で使用するワークの直線搬送のための搬送装置に関するものである。
真空対応が可能な直線搬送装置として、駆動力伝達部にマグネットカップリング式の非接触伝達方式,軸受部にすべり軸受やボールブッシュなど接触支持方式を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、軸受部が接触支持方式の場合、駆動速度上昇に伴うダスト発生による清浄度低下,軸受摩擦進行による耐久性低下を回避するために駆動速度の高速化が制限され、ワーク処理生産性の低下を招くという問題があった。
また、真空プロセス室に設けられた開口を介して該真空プロセス室内に搬送ロッドを挿入し、該開口と該搬送ロッドとを差動排気シールによりシールし、該差動排気シールを該搬送ロッドを支持する静圧気体軸受のハウジングと同じハウジング内に構成したものも公知である(例えば、特許文献2参照)。
しかし、特許文献2に記載されたものは、静圧気体軸受から流出する空気が搬送装置を設置した室内に直接排気され、また、上記搬送ロッドを上記静圧気体軸受の他にボールブッシュなどの接触支持方式の軸受で支持しているため、基本的にダストの発生を防止することができず、ロッドの駆動速度の上昇に伴ってダストの発生がより増大し、それによって該装置を設置したクリーンルームの清浄度が低下し、軸受摩耗の進行により該装置の耐久性が低下するという問題があった。
特開平7−205078号公報 特開2002−303323号公報
本発明の技術的課題は、上記問題点を解決し、ダスト発生による清浄度低下抑制と、駆動速度向上が両立する真空用直線搬送装置を提供することにある。
本発明の他の技術的課題は、搬送ロッドを非接触で搬送することができ、また、搬送ロッドや搬送ロッドの駆動機構の接触による摩擦やダストの発生を抑制することができる真空用直線搬送装置を提供することにある。
また、本発明の他の技術的課題は、搬送ロッドを安定的に非接触支持することができ、また、たとえ搬送ロッドの駆動機構でダストが発生したとしても、静圧気体軸受の排気手段を利用して該ダストを完全に排除することができる真空用直線搬送装置を提供することにある。
また、本発明の他の技術的課題は、静圧気体軸受で支持された搬送ロッドの軸心確保が容易で、また、搬送ロッドの回転を抑制することができる真空用直線搬送装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の真空用直線搬送装置は、一端側が真空プロセスチャンバーの開口を通じて該真空プロセスチャンバー内に挿入されて軸線方向に移動する搬送ロッドと、該搬送ロッドを上記真空プロセスチャンバーに近い側と遠い側との2箇所で軸受部材により支持する2つの静圧気体軸受と、上記搬送ロッドを駆動するマグネットカップリング式の駆動機構と、上記真空プロセスチャンバーに連通して外部環境から隔離され、上記搬送ロッドと上記駆動機構の内部移動体とが移動可能に収納されると共に上記静圧気体軸受の軸受部材が設けられたロッド収容筒部と、該ロッド収容筒部に設けられた排気手段とを有し、上記駆動機構が、上記ロッド収容筒部の外側の駆動手段により駆動されて上記ロッド収容筒部の一部を形成するチューブの外周面に沿って軸方向に移動する外部移動体と、上記搬送ロッドの他端側に連結され、上記外部移動体に磁気結合されて非接触で動力が伝達される上記内部移動体とを有し、上記排気手段が、上記ロッド収容筒部における少なくとも上記真空プロセスチャンバーの開口と該開口に近い側に位置する静圧気体軸受との間の部分に設けられ、該排気手段により低下する該ロッド収容筒部内の圧力を上記真空プロセス室の圧力よりも低くしたことを特徴とするものである。
本発明の真空用直線搬送装置の好ましい実施形態においては、上記内部移動体が、動力が伝達される磁石を備え上記チューブの内周面に対し非接触で移動する本体部と、該本体部の軸方向両側に設けられ該本体部の軸部を支持し上記チューブの内周面に転がり接触する軸受部とを有し、上記軸受部が、複数の転動軸受と、該複数の転動軸受を保持すると共にこれらを上記軸部の傾斜面に沿って半径方向に移動させる移動手段とを備え、上記複数の転動軸受を半径方向に移動させることにより上記チューブの内周面とのクリアランスを調整可能であるものとして構成される。
本発明の真空用直線搬送装置の他の好ましい実施形態においては、上記真空用直線搬送装置が、上記搬送ロッドと上記内部移動体との間に両者を接続するフローティング継ぎ手を有し、該フローティング継ぎ手が、一方の部材に対し他方の部材を揺動可能に接続する揺動部と、一方の部材の軸心と直交する面に対し他方の部材を平行移動できるように接続する平行移動部とを有し、上記揺動部及び平行移動部が、接続する2つの部材の一方及び他方にそれぞれ連結されると共に互いに連結されているものとして構成される。
また、本発明の真空用直線搬送装置の一つの実施形態として、上記真空用直線搬送装置が上記搬送ロッドの回転を抑制する回転抑制機構を有しているものとすることができる。
また、本発明の真空用直線搬送装置の他の実施形態として、上記搬送ロッドが、少なくとも断面円形の中空軸部分を有し、上記回転抑制機構が、上記中空軸部分の内側に配置され端部側が該中空軸部分に連結された回り止めシャフトと、該回り止めシャフトにスプライン結合された周方向に複数の磁石を有する内部磁石と、上記中空軸部分の外側の上記ロッド収容筒部に取付けられ周方向に上記内部磁石の各磁石と対応する複数の磁石を有する外部磁石とで構成され、該外部磁石と内部磁石の磁力結合により上記搬送ロッドの回転を抑制するものとすることができる。
また、本発明の真空用直線搬送装置の更に他の実施形態として、上記搬送ロッドが、少なくとも断面円形の中空軸部分を有し、上記回転抑制機構が、該中空軸部分内に偏在して配設された軸方向に延びるウエイトであるものとすることができる。
また、本発明の真空用直線搬送装置の更に他の実施形態として、上記2つの静圧気体軸受が、一方が固定支持された第1の静圧気体軸受であり、他方が可動支持機構を介して支持された第2の静圧気体軸受であり、上記可動支持機構が、二つの静圧気体軸受に支持される搬送ロッドの表面の一部がそれらの静圧気体軸受と接触するのを抑止する方向に、第1の静圧気体軸受に対して第2の静圧気体軸受の軸心を相対的に変位させるアクチュエータを備えているものとすることができる。
上記構成を有する本発明の真空用直線搬送装置においては、一端側が真空プロセス室に設けられた開口を介して該真空プロセス室内に挿入される搬送ロッドを2つの静圧気体軸受により支持し、該搬送ロッドをマグネットカップリング式の駆動機構で駆動し、該搬送ロッド及び該搬送ロッドの他端側に連結された上記駆動機構の内部移動体とを排気手段を備えたロッド収納筒部内に移動可能に収納し、該ロッド収納筒部の一部を形成するチューブの外周面に沿って軸方向に移動する駆動機構の外部移動体から上記内部移動体に磁気結合により非接触式で動力を伝達しているため、搬送ロッドを2箇所で安定的に非接触支持することができ、搬送ロッドをチューブや軸受に対し非接触で搬送することができる。
また、上記真空用直線搬送装置は、搬送ロッドが非接触で搬送され、該搬送ロッドを駆動する駆動機構の内部移動体がマグネットカップリング式の磁気結合により非接触で動力伝達されるため、搬送ロッドや該搬送ロッドを駆動する駆動機構の接触による摩擦を抑制することができ、そのため、搬送ロッドや搬送ロッドの駆動機構でのダストの発生を抑制できると共に搬送ロッドの駆動速度を向上させることができる。
また、本発明の真空用直線搬送装置は、搬送ロッド及び該搬送ロッドを駆動する駆動機構の内部移動体を排気手段を備えたロッド収納筒部内に移動可能に収納し、該排気手段を少なくとも真空プロセス室の開口と該開口に近い側の静圧気体軸受との間のロッド収納筒部の部分に設け、該排気手段により低下する該ロッド収納筒部内の圧力を真空プロセス室の圧力よりも低くしたため、たとえ搬送ロッドの駆動機構でダストが発生したとしても、静圧気体軸受の排気手段を利用して該ダストを完全に排除することができ、また、ダストが真空プロセス室内に流入することがない。
また、上記内部移動体を、動力が伝達される磁石を備え上記チューブの内周面に対し非接触で移動する本体部と、該本体部の軸方向両側に設けられ該本体部の軸部を支持し上記チューブの内周面に転がり接触する軸受部とで構成し、該軸受部を、複数の転動軸受と、該複数の転動軸受を保持すると共にこれらを上記軸部の傾斜面に沿って半径方向に移動させる移動手段とで構成すると、内部移動体が移動する際の摩擦を更に低減することができ、また、上記複数の転動軸受を上記移動手段で半径方向に移動させることにより上記内部移動体の軸受部と上記チューブの内周面とのクリアランスを調整することができるため、マグネットカップリングにより発生する内部移動体の軸受部の半径方向の抵抗を小さくなるように調整することができ、そのため、ダストの発生を更に抑制することができる。
また、上記搬送ロッドと上記内部移動体との間に両者を接続するフローティング継ぎ手を設けた場合には、静圧気体軸受に支持される搬送ロッドと転がり接触する軸受部により機械的に拘束される内部移動体の接続部分の移動量の差異を吸収することができ、また、搬送ロッドを長尺のものにした場合の撓み量増加や直進度低下においても静圧気体軸受との軸心確保が容易になるから、非接触支持に必要な自由度が確保される。
また、上記真空用直線搬送装置は、上記搬送ロッドの回転を抑制する回転抑制機構を設けることにより、上記搬送ロッドの軸の回りの回転を抑制することができる。
また、上記2つの静圧気体軸受を、一方を固定支持された第1の静圧気体軸受、他方を可動支持機構を介して支持された第2の静圧気体軸受とし、上記可動支持機構を、二つの静圧気体軸受に支持される搬送ロッドの表面の一部がそれらの静圧気体軸受と接触するのを抑止する方向に、第1の静圧気体軸受に対して第2の静圧気体軸受の軸心を相対的に変位させるアクチュエータを備えているものとした場合は、搬送ロッドを更に安定的に非接触支持することができる。
以上に詳述したように、本発明の真空用直線搬送装置によれば、搬送ロッドを非接触で搬送させることができ、搬送ロッドや搬送ロッドの駆動機構の接触による摩擦やダスト発生を抑制することができ、ダスト発生による清浄度低下抑制と、駆動速度向上が両立する真空用直線搬送装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る真空用直線搬送装置の一実施例を示している。
同図から分かるように、上記真空用直線搬送装置は、概略的には、半導体の製造等に供する真空プロセスチャンバー1に対してワークの出し入れ等を行う水平駆動の搬送用ロッド2を備え、該ロッド2の先端にトレー(図示省略)を取り付けて、該ロッド2をその軸線方向に駆動するようにしたもので、水平配置の上記ロッド2を支持するための静圧気体軸受機構3と、上記ロッド2をその軸線方向に駆動するマグネットカップリング式の駆動機構5と、該駆動機構5の内部移動体52と上記ロッド2を連結するフローティング継ぎ手6と、ロッド2の回転を抑制する回転抑制機構7とを備えている。
上記ロッド2を含むその駆動系は、上記プロセスチャンバー1と連通して真空系を構成するロッド収容筒部20内に配置され、それらが外部環境から隔離されている。
更に具体的には、上記ロッド2と、それに連結された回転抑制機構7における筒部内収容部材と、フローティング継ぎ手6と、マグネットカップリング式の駆動機構5における内部移動体52等は、以下に説明する支持ブロック10、軸受ハウジング11、チューブ51等の内部に形成されているロッド収容筒部20内にある。
なお、ここでは、上記ロッド2を、その先端に上記トレーを取り付けて軸線方向に駆動し、ワークを搬送するようにしたものとして説明するが、該ロッド2は、ワークの搬送用ばかりでなく、該ロッド2の先端に各種作業用器材を設けて、任意の作業用ロッドとすることもできる。
上記ロッド2を支持する静圧気体軸受機構3は、図2に明瞭に示すように、ロッド2をその軸線方向の間隔を置いた2個所で支持する第1及び第2の静圧気体軸受31,32を備えている。上記第1の静圧気体軸受31は、それ自体が固定支持されたものであり、すなわち、図示しない基台上に設置された第2の静圧気体軸受32の支持ブロック10から、第1の静圧気体軸受31側に軸受ハウジング11が突設され、この軸受ハウジング11内に、軸受部材31aを収容することにより、第1の静圧気体軸受31が構成されている。
上記軸受部材31aは、多孔または多孔質材料からなり、ロッド2との間に微少間隙を介在させて、その間隙に形成される空気層を介してロッド2を非接触で支持するようにしたものであり、上記軸受ハウジング11内には上記空気層を形成するための圧縮空気を送給する送気口12を設けている。
また、上記軸受ハウジング11内における軸受部材31aのチャンバー1側に、上記送気口12から送給した空気を吸引排出するための吸引口13を開設している。
この吸引口13において適切な吸引を行わなければ、第1の静圧気体軸受31において送気口12から供給する空気がプロセスチャンバー1内に流入し、該チャンバー1内の真空維持が困難になる。そのため、プロセスチャンバー1と吸引口13内とを微少通気断面で連通させ、吸引口13の部分は、そこに接続される真空ポンプにより、第1の静圧気体軸受31からチャンバー1内へ空気が流入するのを抑止できるように、上記チャンバー1内の圧力よりも若干低く設定される。その結果、プロセスチャンバー1内の真空維持が可能となり、しかも、上記吸引口13からの排気によりプロセスチャンバー内へのダスト流入防止による清浄度確保が可能となる。また、この吸引口13からの吸引は、上記プロセスチャンバー1の真空度確保と同時に、第1の静圧気体軸受31から空気を排出しながらも軸受背圧を確保し、ロッドの非接触支持を可能にするものであることが必要である。
一方、上記第2の静圧気体軸受32は、上記第1の静圧気体軸受31のプロセスチャンバー1とは反対の側において、上記支持ブロック10内に形成した軸受室10a内に、軸受部材32aを収容した軸受ハウジング33を、可動支持機構34を介して上下に可動に支持させることにより構成している。
軸受ハウジング33内に収容された軸受部材32aは、上記第1の静圧気体軸受31における軸受部材31aと同様に、多孔または多孔質材料からなり、ロッド2との間に微少間隙を介在させて、その間隙に形成される空気層を介してロッド2を非接触で支持するものである。
上記可動支持機構34は、上記ロッド2に作用する変動負荷(モーメント)に応じて、第1及び第2の静圧気体軸受31,32に支持されるロッド2の表面の一部が、それらの静圧気体軸受31,32における軸受部材31aまたは32aと接触するのを抑止する方向に、第1の静圧気体軸受31に対して第2の静圧気体軸受32の軸心を相対的に変位させるもので、その変位のためのアクチュエータ35を備えている。
更に具体的に説明すると、上記第2の静圧気体軸受32の軸受ハウジング33は、その上面に連結した連結部材36の周囲を、ベローズからなる可動シール部材37で支持ブロック10内の軸受室10aにおける上部開口の周囲に吊下することにより、該可動シール部材37の外側の軸受室10a内空間を外部から隔離し、該軸受室10aの内底に開口させた吸引口15によりその空間を真空ポンプに接続するようにしている。
また、上記連結部材36は、その中央に送気口38を設けて、それを軸受ハウジング33の開口を通して軸受部材32aの周囲に連通させ、上記送気口38を通して、軸受部材32aとロッド2の表面との間に空気層を形成するための圧縮空気を送給するようにしている。送気口38を通して軸受部材32a内に供給され、軸受室10a内に排出された圧縮空気は、上記吸引口15から吸引排出されるが、この空気の排出を行いながらも軸受背圧を確保し、ロッド2の非接触支持を可能にするための圧力関係を保持させることが必要である。
上記支持ブロック10上には、上述したように、第2の静圧気体軸受32の軸心を変位させるための可動支持機構34を構成する上記アクチュエータ35を設けている。このアクチュエータ35は、上記支持ブロック10上に固定された収容ボディ40内に、受圧部材としてのダイヤフラム41で上下に区画された圧力室42a,42bを備え、該ダイヤフラム41に固定板43aを介して立設したダイヤフラム軸44a,44bを収容ボディ40にシールを介して摺動自在に支持させ、それらのダイヤフラム軸44a,44b内には、上記連結部材36に設けた送気口38に連通する通孔45a,45bを設けて、外部に導出するダイヤフラム軸44aの先端には、圧縮空気の供給源に接続するための継ぎ手46を連結し、また、上記軸受ハウジング33側に延びるダイヤフラム軸44bは、その先端を上記連結部材36に立設した凸軸部36aに連結している。更に、上記ダイヤフラム41で区画された収容ボディ40内の圧力室42a,42bは、それぞれ、管継ぎ手47a,47bを介して、制御装置によって制御された流体圧を出力する圧力調整弁に接続している。
従って、上記可動支持機構34によれば、圧力調整弁から出力される流体圧により上記アクチュエータ35のダイヤフラム41が上下に駆動され、そのダイヤフラム41の両面側に給排される空気圧力のバランスにより、そのダイヤフラム41に連結したダイヤフラム軸44a,44b及び連結部材36を介して、軸受ハウジング33が上下方向の制御された位置に変位することになる。
なお、上記アクチュエータ35は、ロッド2に作用するモーメント量に応じて第2の静圧気体軸受32の軸心を調整できるものであればよく、そのため、上記受圧部材としては、ダイヤフラム41だけでなく、ピストンの両側に制御された流体圧力を作用させるシリンダ等を用いることもできる。
上記制御装置は、ロッド2に作用する負荷(モーメント)に応じて、上記圧力調整弁によりアクチュエータ35における圧力室42a,42bに必要な流体圧を供給するように制御するためのものである。上記ロッドに作用する負荷とは、ロッド2の軸線方向駆動に伴って変動するロッド2の静圧気体軸受31からプロセスチャンバー1側に突出する部分の重量や、ロッド2の先端に取り付けた作業用器材に作用する外力に基づくモーメントであって、それらを制御装置における上記ロッド2の駆動プログラム、例えば、制御装置において予め駆動機構5における内部移動体52の移動位置や、ロッド2の先端に負荷される外力に応じて演算したモーメントであり、第2の静圧気体軸受32は、その演算結果に基づいて上記アクチュエータ35が駆動されるものである。
上記マグネットカップリング式の駆動機構5は、図1及び図3に示すように、支持部材50に支持されて、上記ロッド収容筒部20の一部を形成するチューブ51内に、上記内部移動体52を収容すると共に、そのチューブ51の外側に、上記内部移動体52と磁気的に結合する外部移動体56を設けている。
上記外部移動体56は、外部に配置した適宜駆動手段で上記チューブ51の外周面に沿ってその軸線方向に移動するように構成される。この駆動手段は、平均駆動速度を最大化するショックレスアクチュエータを用いることが望まれる。
上記内部移動体52及び外部移動体56は、それぞれの移動体の軸線方向に着磁されたリング状のマグネット53a,57aと、リング状のヨーク53b,57bとを交互に積層してそれらを結合することにより構成した本体部53,57を備えている。
上記本体部53のリング状のマグネット53a及びヨーク53bの外径は、上記チューブ51の内径よりも僅かに小さく、また、上記本体部57のリング状のマグネット57a及びヨーク57bの内径は、上記チューブ51の外径よりも僅かに大きい。
従って、上記内部移動体52及び外部移動体56のマグネットカップリングによる動力伝達は非接触式の動力伝達である。
更に詳述すると、上記本体部53は、上記交互に積層されたリング状のマグネット53a及びヨーク53bをサンドイッチ状に挟む一対のリング状の端板58,58と、これらの部材の中央部の孔を貫通すると共に該端板58,58の両側から軸方向に突出して延びるシャフト59と、該シャフト59に挿入される一対の軸部60,60とを有しており、該端板58,58の径は上記ヨーク53bの径よりも僅かに小さい。
従って、上記内部移動体52の本体部53は、その径が上記チューブ51の内径よりも小さいから、該本体部53は上記チューブ51の内周面に対し非接触で移動可能である。
上記シャフト59は、上記リング状の端板58、マグネット53a、ヨーク53bの中央部の孔とほぼ同径でこれらの部材が挿入される中央シャフト部59aと、該中央シャフト部59aの左側に隣接し該中央シャフト部59aの径よりも大径で左側の端板58の移動を規制するストッパー部59bと、該ストッパー部59bの左側及び上記中央シャフト部59aの右側からそれぞれ突出し上記中央シャフト部59aよりも小径である左側シャフト部59c及び右側シャフト部59dとから成る1本の棒で構成されている。
上記左側シャフト部59c及び右側シャフト部59dは、上記一対の軸部60,60及び後述する移動手段83の本体部83aがそれぞれ挿入され、また、該左側シャフト部59c及び右側シャフト部59dの先端部には、後述するナット部84,85が螺入される雄ネジ部59e,59fがそれぞれ形成されている。
また、上記右側シャフト部59dの上記中央シャフト部59aと隣接する箇所にはナット81が螺入される雄ネジ部59gが形成されている。
上記シャフト59に、左側の端板58、交互に積層したリング状のヨーク53bとリング状のマグネット53a及び右側の端板58をシャフト59の右側から順次挿入し、これらの部材を上記雄ネジ部59gに螺入する上記ナット81で締め付けて上記ストッパー部59bに押し付けることにより、これらの部材はシャフト59に一体的に結合される。
上記軸部60は、その軸方向の一方の側に軸心に対し傾斜した傾斜面60aを有し、他方の側に端板58に当接する端面60bを有し、また、その内部には上記シャフト59が挿入される孔と上記ストッパー部59あるいはナット81が収納される空間部60dとを有している。
また、上記内部移動体52は、上記本体部53の軸部60,60を支持し上記チューブの内周面に転がり接触する一対の軸受部54,54を有し、該軸受部54は、上記軸部60を支持するために上記チューブの内周面に転がり接触する複数の転動軸受82と、該複数の転動軸受82を保持すると共にこれらを上記軸部60の傾斜面60aに沿って半径方向に移動させる移動手段83とを備えている。
上記複数の転動軸受82は、この実施例では、図4に示すように、周方向に均等な間隔で3個設けられている。
また、上記転動軸受82には、パーティクル発生低減効果がある特殊表面処理を施している。
上記移動手段83は、上記シャフト59の左側シャフト部59cあるいは右側シャフト部59dが挿入される貫通孔を有する軸方向に移動可能な本体部83aと、上記転動軸受82を保持すると共に上記軸部60の傾斜面60aに摺動可能に当接する傾斜面を有し上記本体部83aに対し半径方向(すなわち、上記シャフト59の軸と直交する方向)に移動可能な移動子83bと、上記シャフト59の先端部に形成した上記雄ネジ部59e,59fに螺入され、該螺入により上記本体部83aを軸方向に移動するように押圧するナット部84,85とを有している。
上記ナット部85は、上記雄ネジ部59fに螺入される通常の六角ナットであり、該六角ナットを六角レンチ等の工具で締め付けると、上記本体部83aを上記シャフト59に対し軸方向に移動させることができる。
該本体部83aが軸方向に移動すると、上記移動子83bが上記軸部60の傾斜面60aに沿って該本体部83aに対し半径方向に移動するから、該移動子83bに保持された上記転動軸受82を半径方向に移動させることができ、そのため、上記転動軸受82と上記チューブ51の内周面とのクリアランスを調整することができる。
また、上記ナット部84は、上記雄ネジ部59eに螺入されるフローティング継ぎ手6側に位置するナット部であり、図3〜図4に示すように、外周面に連結用の雄ネジ部が形成された頭部84aと、該頭部84aより小径の首部84bと、該頭部84aより大径で外周面の一部に工具が挿入される2面幅が設けられた胴部84cとを備え、これらの内部に上記雄ネジ部59eが螺入する雌ねじ部が形成されている。
上記ナット部84は、上記頭部84aを介して上記フローティング継ぎ手6に連結することができると共に、フローティング継ぎ手6との連結を解除した状態では、上記胴部84cの2面幅にレンチ等の工具を挿入してナット部84を回動させて上記本体部83aを軸方向に移動させることにより、上述のように、上記本体部83a及び移動子83bを介して上記転動軸受82を半径方向に移動させ、上記転動軸受82と上記チューブ51の内周面とのクリアランスを調整することができる。
上記駆動機構5の内部移動体52は、その軸受部54が上記チューブ51の内周面に転がり接触し、その本体部53が上記チューブ51の内周面に非接触であるから、上記内部移動体52が移動する際の接触による摩擦を低減でき、ダストの発生を抑制することができる。
また、上記内部移動体52は、その軸受部54,54と上記チューブ51の内周面とのクリアランスを調整することができるため、マグネットカップリングにより発生する内部移動体52の軸受部54の半径方向の抵抗を小さくなるように調整することができ、そのため、ダストの発生を更に抑制することができる。
また、上記駆動機構5の内部移動体52と上記ロッド2を連結するフローティング継ぎ手6は、図5に詳細に示すように、上記内部移動体52の軸受部54のナット部84に連結される連結部材61と、該連結部材61にその軸線に対して直交する方向に平行移動自在に保持された平行移動板63と、該平行移動板63に連結部62bを介して連結することによりその軸線が上記連結部材61の軸心と直交する方向に平行移動する平行移動軸62と、該平行移動軸62の揺動軸保持部62aに揺動可能に接続された揺動軸65とを備えている。
上記平行移動板63は、リテーナに保持された複数のボール64を有する転動体によって両側から挟持されると共に、上記連結部材61の端部に螺合される有底筒状のキャップ66内に該転動体と一緒に収納されている。
該キャップ66は、底部壁に上記平行移動軸62の連結部62bが通る開口を有すると共に、上記連結部材61の雄ネジ部61aに螺合されることにより、上記平行移動板63をその両側の上記転動体と共に上記連結部材61の端面61bに押し付けて、該平行移動軸62を上記連結部材61の軸線に対して直交する方向に平行移動自在に保持している。
また、上記平行移動軸62は、揺動軸65のボール部65aを回動自在に保持する上記揺動軸保持部62aと、該揺動軸保持部62aを上記平行移動板63に連結する上記連結部62bとを有し、この揺動軸65は、上記ロッド2の端部に連結されている。
上記揺動軸65と上記平行移動軸62の揺動軸保持部62aとにより上記フローティング継ぎ手6の揺動部が構成され、上記平行移動板63により上記フローティング継ぎ手6の平行移動部が構成され、上記平行移動軸62の連結部62bにより上記揺動部と平行移動部が互いに連結されている。
上記駆動機構5の内部移動体52と上記ロッド2との間にこのようなフローティング継ぎ手6を介在させることにより、静圧気体軸受に支持される上記ロッド2と上記チューブ51の内周面に転がり接触する軸受部54により機械的に拘束される上記駆動機構5の内部移動体52の軸線のずれを吸収させることができ、また、搬送ロッド2を長尺のものにした場合の撓み量増加や直進度低下においても静圧気体軸受31,32との軸心確保が容易になるから、非接触支持に必要な自由度が確保される。なお、これらの必要が低い場合には、このフローティング継ぎ手6を省略することもできる。
また、上記ロッド2には、その回転を抑制する回転抑制機構7を備えている。
この回転抑制機構7は、図6及び図7に示すように、上記ロッド2における断面円形の中空軸部分71内に配置されて該ロッド2と一体的に回転するように端部が該ロッド2に連結されたスプラインシャフト72と、該シャフト72にその軸線方向に摺動自在で回転方向には拘束されるように嵌挿され、周方向に複数の磁石73aを配した内部磁石73と、上記中空軸部分71の外側において、上記第2の静圧気体軸受32における支持ブロック10と駆動機構5における支持部材50との間に固定的に配置された筒状ハウジング75に固定され、周方向に上記内部磁石73の各磁石73aと対応する複数の磁石74aを有する外部磁石74とで構成されたものである。
従って、駆動機構5によってロッド2がその軸線方向に駆動されても、外部磁石74とそれに対応する位置にスプラインシャフト72上を移動する内部磁石73との磁力結合により、ロッド2の回転が抑制している。
上記スプラインシャフト72としては、通常のスプラインシャフトに代えて上記内部磁石73にスプライン結合される六角シャフトを用いてもよい。
このように、外部磁石74をロッド2の中空軸部分71に接触させることなく該外部磁石74の位置を固定することにより、非接触式でロッド2の回転抑制が可能となるが、上記外部磁石74をロッド2の中空軸部分71の周囲で回転させるように構成すると、プロセスチャンバー1内でワークの反転等を行わせることも可能になる。
図8及び図9は、回転抑制機構7の他の実施例を示す図である
この回転抑制機構7は、上記ロッド2における断面円形の中空軸部分71内に偏在して配設された軸方向に延びる断面切欠き円状のウエイト77で構成されており、該ウエイト77は、該中空軸部分71の両端に挿入される固定用の一対のプラグでその両側から挟持されることにより、該中空軸部分71内にその軸線から偏在して固定される。
この回転抑制機構7は、上記搬送ロッド2の中空軸部分71内にウエイト77が偏在して配設されているため、上記搬送ロッド2に回転挙動が生じた場合でも回転を抑制することができ、また、たとえロッド2が回転したとしても、起上がり小坊師と同様の原理で、回転したロッド2を元の状態に自動的に復元させることができる。
上記真空用直線搬送装置は、一端側が真空プロセス室1内に挿入される搬送ロッド2が非接触で搬送され、該搬送ロッド2を駆動する駆動機構5の内部移動体52がマグネットカップリング式の磁気結合により非接触で動力伝達されるため、搬送ロッド2や該搬送ロッド2を駆動する駆動機構5の接触による摩擦を抑制することができ、そのため、搬送ロッド2や搬送ロッド2の駆動機構5でのダストの発生を抑制できると共に搬送ロッド2の駆動速度を向上させることができる。
また、上記真空用直線搬送装置は、搬送ロッド2及び該搬送ロッド2を駆動する駆動機構5の内部移動体52を排気手段(吸引口13,15)を備えたロッド収納筒部20内に移動可能に収納し、該排気手段を少なくとも真空プロセス室1の開口と該開口に近い側の静圧気体軸受31との間のロッド収納筒部20の部分に設け、該排気手段(吸引口13)により低下する該ロッド収納筒部20内の圧力を真空プロセス室1の圧力よりも低くしたため、たとえ搬送ロッド2の駆動機構5でダストが発生したとしても、静圧気体軸受31の排気手段を利用して該ダストを完全に排除することができ、また、ダストが真空プロセス室1内に流入することがない。
以上において、本発明に係る真空用直線搬送装置について詳述したが、本発明は、必ずしも上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、上記転動軸受82にパーティクル発生低減効果がある特殊表面処理を施しているが、摩擦が発生する恐れがある他の箇所に該パーティクル発生低減効果がある特殊表面処理を施してもよい。
また、上記実施例では、ロッド収容筒部の吸引口13,15に真空ポンプを接続して真空排気しているが、排気手段を該吸引口13,15からの真空排気に限定する必要はなく、上記駆動機構5において、一部にダストが発生する可能性がある場合には、この駆動機構5の近辺においてそのダストを含む気体を真空排気するように構成してもよい。
本発明に係る真空用直線搬送装置の一実施例の全体的な構成を示す縦断面図である。 上記実施例における静圧気体軸受機構の制御系を含む縦断面図である。 上記実施例における駆動機構の構成を示す部分拡大縦断面図である。 図3におけるB−B位置での断面図である。 上記実施例におけるフローティング継ぎ手の構成を示す部分拡大縦断面図である。 上記実施例における回転抑制機構の構成を示す部分拡大縦断面図である。 図6におけるA−A位置での断面図である。 回転抑制機構の他の実施例を示す縦断面図である。 図6におけるC−C位置での拡大断面図である。
符号の説明
1 プロセス室
2 搬送ロッド
3 静圧気体軸受機構
5 駆動機構
6 フローティング継ぎ手
7 回転抑制機構
13,15 吸引口
20 ロッド収容筒部
31 第1の静圧気体軸受
32 第2の静圧気体軸受
34 可動支持機構
35 アクチュエータ
51 チューブ
52 内部移動体
53 本体部
54 軸受部
56 外部移動体
60 軸部
71 中空軸部分
72 回り止めシャフト
73 内部磁石
74 外部磁石
77 ウェイト
82 転動軸受
83 移動手段

Claims (7)

  1. 一端側が真空プロセスチャンバーの開口を通じて該真空プロセスチャンバー内に挿入されて軸線方向に移動する搬送ロッドと、該搬送ロッドを上記真空プロセスチャンバーに近い側と遠い側との2箇所で軸受部材により支持する2つの静圧気体軸受と、上記搬送ロッドを駆動するマグネットカップリング式の駆動機構と、上記真空プロセスチャンバーに連通して外部環境から隔離され、上記搬送ロッドと上記駆動機構の内部移動体とが移動可能に収納されると共に上記静圧気体軸受の軸受部材が設けられたロッド収容筒部と、該ロッド収容筒部に設けられた排気手段とを有し、
    上記駆動機構が、上記ロッド収容筒部の外側の駆動手段により駆動されて上記ロッド収容筒部の一部を形成するチューブの外周面に沿って軸方向に移動する外部移動体と、上記搬送ロッドの他端側に連結され、上記外部移動体に磁気結合されて非接触で動力が伝達される上記内部移動体とを有し、
    上記排気手段が、上記ロッド収容筒部における少なくとも上記真空プロセスチャンバーの開口と該開口に近い側に位置する静圧気体軸受との間の部分に設けられ、該排気手段により低下する該ロッド収容筒部内の圧力を上記真空プロセス室の圧力よりも低くした、
    ことを特徴とする真空用直線搬送装置。
  2. 上記内部移動体が、動力が伝達される磁石を備え上記チューブの内周面に対し非接触で移動する本体部と、該本体部の軸方向両側に設けられ該本体部の軸部を支持し上記チューブの内周面に転がり接触する軸受部とを有し、
    上記軸受部が、複数の転動軸受と、該複数の転動軸受を保持すると共にこれらを上記軸部の傾斜面に沿って半径方向に移動させる移動手段とを備え、上記複数の転動軸受を半径方向に移動させることにより上記チューブの内周面とのクリアランスを調整可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の真空用直線搬送装置。
  3. 上記真空用直線搬送装置が、上記搬送ロッドと上記内部移動体との間に両者を接続するフローティング継ぎ手を有し、
    該フローティング継ぎ手が、一方の部材に対し他方の部材を揺動可能に接続する揺動部と、一方の部材の軸心と直交する面に対し他方の部材を平行移動できるように接続する平行移動部とを有し、
    上記揺動部及び平行移動部が、接続する2つの部材の一方及び他方にそれぞれ連結されると共に互いに連結されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の真空用直線搬送装置。
  4. 上記真空用直線搬送装置が、上記搬送ロッドの回転を抑制する回転抑制機構を有している、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の真空用直線搬送装置。
  5. 上記搬送ロッドが、少なくとも断面円形の中空軸部分を有し、
    上記回転抑制機構が、上記中空軸部分の内側に配置され端部側が該中空軸部分に連結された回り止めシャフトと、該回り止めシャフトにスプライン結合された周方向に複数の磁石を有する内部磁石と、上記中空軸部分の外側の上記ロッド収容筒部に取付けられ周方向に上記内部磁石の各磁石と対応する複数の磁石を有する外部磁石とで構成され、該外部磁石と内部磁石の磁力結合により上記搬送ロッドの回転を抑制する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の真空用直線搬送装置。
  6. 上記搬送ロッドが、少なくとも断面円形の中空軸部分を有し、
    上記回転抑制機構が、該中空軸部分内に偏在して配設された軸方向に延びるウエイトである、
    ことを特徴とする請求項4に記載の真空用直線搬送装置。
  7. 上記2つの静圧気体軸受は、一方が固定支持された第1の静圧気体軸受であり、他方が可動支持機構を介して支持された第2の静圧気体軸受であり、
    上記可動支持機構は、二つの静圧気体軸受に支持される搬送ロッドの表面の一部がそれらの静圧気体軸受と接触するのを抑止する方向に、第1の静圧気体軸受に対して第2の静圧気体軸受の軸心を相対的に変位させるアクチュエータを備えている、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の真空用直線搬送装置。
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