JP4748782B2 - 動画像表示装置及び動画像表示プログラム - Google Patents

動画像表示装置及び動画像表示プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4748782B2
JP4748782B2 JP2005274067A JP2005274067A JP4748782B2 JP 4748782 B2 JP4748782 B2 JP 4748782B2 JP 2005274067 A JP2005274067 A JP 2005274067A JP 2005274067 A JP2005274067 A JP 2005274067A JP 4748782 B2 JP4748782 B2 JP 4748782B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partial
texture data
range
storage means
plate polygon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005274067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007087028A (ja
Inventor
大策 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Original Assignee
Sammy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2005274067A priority Critical patent/JP4748782B2/ja
Publication of JP2007087028A publication Critical patent/JP2007087028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4748782B2 publication Critical patent/JP4748782B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Image Generation (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

本発明は、動画像のフレームごとに可変なオブジェクト集合を仮想3次元空間に配置して仮想カメラにより撮影して表示する動画像表示装置及び動画像表示プログラムに関し、特に、仮想3次元空間内の特定領域であるスクロールオブジェクト上においてスクロール表示を実行するための画像表示装置および画像表示プログラムに関する。
従来、2Dグラフィック用のチップでは、特定領域内での2Dテクスチャのスクロールを実現する為に、スクロールで次に表示する部分のテクスチャおよび又は表示し終えたテクスチャを特定領域外の隣接する場所にはみ出すように配置し、このはみ出した部分を何らかの方法で覆い隠すことにより、高速な、特定領域内でのスクロール処理を実現していた。
しかし、リアルな表現が可能な3Dグラフィック用のチップでは、仮想カメラによる動的な撮影の対象となる仮想3次元空間を用いる(例えば、下記特許文献1)ため、撮影の角度や奥行きの問題から上記の覆い隠す方法が利用できない場合がある。すなわち、遮蔽物となるオブジェクトを配置することで特定領域からはみ出したテクスチャを見えなくしたとしても、仮想カメラの位置や画角が変わることにより、その特定領域からはみ出したテクスチャが画像として表示されてしまう場合がある。
また、特定領域からはみ出すテクスチャのサイズや動画像中のシーンによっては、遮蔽物となるオブジェクトを配置することで画像構成が不自然になってしまう場合もあり、そのような場合は、たとえそのテクスチャをリピート処理で繰り返し流しつづける必要があり仮想3次元空間に常時配置することが効率的であったとしても、上記覆い隠す方法をそもそも用いることができない。
特開2001−149641号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたものであり、仮想3次元空間の特定領域だけで、特にこの特定領域より大きいテクスチャのスクロールを実現できる動画像表示装置及び動画像表示プログラムを提供することをその課題とする。
本発明は上記課題を解決したものであり、
動画像のフレームごとに可変なオブジェクト集合を仮想3次元空間に配置して仮想カメラにより撮影して表示する動画像表示装置であって、
板ポリゴンをスクロールオブジェクトとして仮想3次元空間に配置するスクロールオブジェクト配置手段と、
スクロールの対象となるテクスチャデータを記憶するテクスチャデータ記憶手段と、
前記テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータのうち現在表示する部分範囲を記憶する部分範囲記憶手段と、
前記テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータのうち部分範囲記憶手段に記憶した部分範囲を、板ポリゴンを覆うように貼って表示するスクロールオブジェクト表示手段と、
部分範囲記憶手段に記憶した部分範囲を、テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータ内において所定方向に連続的に移動させる部分範囲スクロール手段と、を備えることを特徴とする動画像表示装置である。
スクロールオブジェクトは、スクロール表示が行われる特定領域に配置されるオブジェクトであり、板ポリゴンは、任意のテクスチャデータの任意の範囲を貼り付けることのできる例えば長方形などの平面的な形状を有する二次元ポリゴンである。
本発明はまた、
動画像のフレームごとに可変なオブジェクト集合を仮想3次元空間に配置して仮想カメラにより撮影して表示する動画像表示装置であって、
隣接境界において相互に接触するように第一の板ポリゴンおよび第二の板ポリゴンをスクロールオブジェクトとして仮想3次元空間に配置するスクロールオブジェクト配置手段と、
スクロールの対象として先に表示するテクスチャデータを記憶する先テクスチャデータ記憶手段と、
前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶されたテクスチャデータのうち現在表示する部分先範囲を記憶する部分先範囲記憶手段と、
スクロールの対象として後に表示するテクスチャデータを記憶する後テクスチャデータ記憶手段と、
前記後テクスチャデータ記憶手段に記憶されたテクスチャデータのうち現在表示する部分後範囲を記憶する部分後範囲記憶手段と、
前記部分先範囲記憶手段に記憶した部分先範囲を前記第一の板ポリゴンを覆うように貼りかつ前記部分後範囲記憶手段に記憶した部分後範囲を前記第二の板ポリゴンを覆うように貼って表示するスクロールオブジェクト表示手段と、
前記第一の板ポリゴンを小さくし、かつ小さくしたことにより空いた領域を前記第二の板ポリゴンが占めるように前記隣接境界を移動させる隣接境界移動手段と、
前記部分先範囲記憶手段に記憶している部分先範囲のうち前記隣接境界から遠い側の部分を、前記隣接境界移動手段が第一の板ポリゴンを小さくする比率分だけ該部分先範囲から除去して前記部分先範囲記憶手段の記憶内容を更新し、かつ前記部分後範囲記憶手段に記憶している部分後範囲を前記隣接境界から遠い方向に、隣接境界移動手段が前記第二の板ポリゴンを大きくする比率分だけ拡大して前記部分後範囲記憶手段の記憶内容を更新する部分範囲調整手段と、を備えることを特徴とする動画像表示装置とすることもできる。
互いに隣接する第一の板ポリゴンおよび第二の板ポリゴンは、仮想3次元空間で上下につなげて配置されたり、左右につなげて配置されたりする。ただし、いずれの板ポリゴン上でのスクロール方向も、第二の板ポリゴンの側から第一の板ポリゴンの側へのスクロールとなる。いずれかの板ポリゴンのサイズが0のときは、配置および表示を省略することも可能である。
スクロールの対象として先に表示するテクスチャデータとは、スクロールして消えていく側のテクスチャデータであり、スクロールの対象として後に表示するテクスチャデータとは、スクロールによって新たに表示される側のテクスチャデータである。
なお、先に表示するテクスチャデータと後に表示するテクスチャデータの内容は同一のものとしても構わない。
前記第一の板ポリゴンを小さくし、かつ小さくしたことにより空いた領域を前記第二の板ポリゴンが占めるように前記隣接境界を移動させるとは、隣接した関係を維持し、補完し合って一続きのより大きい領域を形成する状態を保ったまま、第一の板ポリゴンを小さくし、第二の板ポリゴンを大きくすることをいう。例えば、第一の板ポリゴンが第二の板ポリゴンの上部に配置されている場合、第一の板ポリゴンの下辺が上方に移動した分だけ、第二の板ポリゴンの上辺が上方に移動し、第一の板ポリゴンの上辺および第二の板ポリゴンの下辺の座標は変化しない。
前記部分先範囲記憶手段に記憶している部分先範囲のうち前記隣接境界から遠い側の部分を、前記隣接境界移動手段が第一の板ポリゴンを小さくする比率分だけ該部分先範囲から除去するとは、第一の板ポリゴンが第二の板ポリゴンの上部に配置されている場合であれば、第一の板ポリゴンに貼られる部分先範囲の上辺の部分が除去され、その除去により、部分先範囲が第一の板ポリゴンと同じ比率で小さくなることをいい、これにより、除去された部分のテクスチャがスクロールアウトしていくことになる。
前記部分後範囲記憶手段に記憶している部分後範囲を前記隣接境界から遠い方向に、隣接境界移動手段が前記第二の板ポリゴンを大きくする比率分だけ拡大するとは、第一の板ポリゴンが第二の板ポリゴンの上部に配置されている場合であれば、第二の板ポリゴンに貼られる部分後範囲の下辺の部分から拡大し、その拡大により、部分後範囲が第二の板ポリゴンと同じ比率で大きくなることをいい、これにより、拡大された部分のテクスチャがスクロールインすることになる。
また、上記請求項2の発明では、
前記第一の板ポリゴンおよび第二の板ポリゴンの占める領域が常に仮想3次元空間上で一定サイズを有し、
前記第一の板ポリゴンのサイズを該一定サイズとし前記第二の板ポリゴンのサイズを0とするとともに、前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの先頭の部分先範囲を部分先範囲記憶手段に記憶させ、前記後テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの先頭のサイズ0の部分後範囲を部分後範囲記憶手段に記憶させるスクロールオブジェクト初期化手段と、
部分先範囲記憶手段に記憶した範囲を、先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータ内において一定方向に連続的に移動させる部分先範囲スクロール手段と、
全体制御手段とをさらに備え、該全体制御手段が、
前記部分先範囲記憶手段の部分先範囲が前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの末尾に到達していない場合には、前記部分先範囲スクロール手段を動作させ、
前記部分先範囲記憶手段の部分先範囲が前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの末尾に到達している場合には、
前記第一の板ポリゴンのサイズが正であることを条件に、前記隣接境界移動手段および前記部分範囲調整手段を動作させ、
前記第一の板ポリゴンのサイズが正から0になった時点において、前記後テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータを前記先テクスチャデータ記憶手段のテクスチャデータとして割り当て、かつ前記第二の板ポリゴンに貼られている部分後範囲を新たな部分先範囲として前記部分先範囲記憶手段に記憶させ、かつ前記後テクスチャデータ記憶手段に新たなテクスチャデータを割り当て、かつ該新たなテクスチャデータの先頭のサイズ0の部分後範囲を前記部分後範囲記憶手段に記憶させるように前記スクロールオブジェクト初期化手段を動作させるように構成することも可能である。
一定サイズとは、例えば、スクロール表示が行われる特定領域であるスクロールオブジェクトのサイズであり、例えば横80ドット×縦40ドットである。
テクスチャデータの先頭の部分先範囲とは、先に表示するテクスチャデータのうちスクロールの先頭で最初に表示したい部分のことである。例えば、「あ」〜「そ」までが50音順で縦に並ぶテクスチャデータ(縦512ドット×横64ドット)を、「あ」から順に電光掲示板の表示範囲(縦80ドット×横40ドット)にスクロール表示するとき、テクスチャデータの先頭の部分先範囲はこのテクスチャデータを左上頂点(ドットではない)の座標を(0,0)、右下頂点の座標を(64,80)とする長方形で囲った範囲とすることができる。
テクスチャデータの先頭のサイズ0の部分後範囲とは、後に表示するテクスチャデータのうちスクロールの先頭における高さまたは幅が0の部分であり、例えば、左上頂点の座標を(0,0)、右下頂点の座標を(64,0)とする長方形で囲った範囲とすることができる。
前記部分先範囲記憶手段の部分先範囲が前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの末尾に到達していない場合とは、先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータ中に現在のフレームにおいてまだ表示されていない部分が残っている状態であり、この場合、第一の板ポリゴンのサイズはスクロールオブジェクトのサイズと同一であり、この第一の板ポリゴン上において部分先範囲スクロール手段により移動される部分先範囲がスクロール表示されることになる。この間の第二の板ポリゴンのサイズは0である。
前記部分先範囲記憶手段の部分範囲が先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの末尾に到達した場合とは、先テクスチャデータ記憶手段のテクスチャデータの末尾が部分先範囲に含まれている状態である。この状態では、時間の経過とともに第一の板ポリゴンのサイズは小さくなっていき、第二の板ポリゴンのサイズは0から徐々に大きくなっていく。
第一の板ポリゴンのサイズが正から0になった時点では、先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャが全てスクロールアウトし、第二の板ポリゴンのサイズはスクロールオブジェクトのサイズと同一となる。
前記後テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータを前記先テクスチャデータ記憶手段のテクスチャデータとして割り当て、前記第二の板ポリゴンに貼られている部分後範囲を新たな部分先範囲として前記部分先範囲記憶手段に記憶させ、とは、その時点まで第二の板ポリゴンに関連づけられてきたテクスチャデータを、第一の板ポリゴンに関連づけ、第二の板ポリゴンに貼られていた部分後範囲をそのまま第一の板ポリゴンに貼り付けるように初期化することを意味する。この初期化によっても、元々第二の板ポリゴンに関連づけられていたテクスチャが表示されているという見た目に変化がないため、テクスチャデータ間のシームレスなスクロールが実現される。
前記後テクスチャデータ記憶手段に新たなテクスチャデータを割り当て、かつ該新たなテクスチャデータの先頭のサイズ0の部分範囲を前記部分後範囲記憶手段に記憶させる、とは、その時点まで使用されていなかった新たなテクスチャデータ(リピートスクロールの場合は第一の板ポリゴンに関連づけられていたテクスチャデータ)を第二の板ポリゴンに関連づけるように初期化することを意味する。この初期化によっても、このタイミングにおける第二の板ポリゴンのサイズが0であるため、やはり見た目に変化がなく、テクスチャデータ間のシームレスなスクロールが実現される。
本発明はまた、
動画像のフレームごとに可変なオブジェクト集合を仮想3次元空間に配置して仮想カメラにより撮影して表示するための動画像表示プログラムであって、
コンピュータに、
板ポリゴンをスクロールオブジェクトとして仮想3次元空間に配置するスクロールオブジェクト配置制御と、
スクロールの対象となるテクスチャデータを記憶するテクスチャデータ記憶制御と、
前記テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータのうち現在表示する部分範囲を記憶する部分範囲記憶制御と、
前記テクスチャデータ記憶制御によって記憶したテクスチャデータのうちの部分範囲記憶制御によって記憶した部分範囲を、板ポリゴンを覆うように貼って表示するスクロールオブジェクト表示制御と、
前記部分範囲記憶制御によって記憶した部分範囲を、テクスチャデータ記憶制御によって記憶したテクスチャデータ内において所定方向に連続的に移動させる部分範囲スクロール制御とを実行させることを特徴とする動画像表示プログラムを提供する。
本発明はまた、
動画像のフレームごとに可変なオブジェクト集合を仮想3次元空間に配置して仮想カメラにより撮影して表示する動画像表示プログラムであって、
隣接境界において相互に接触するように第一の板ポリゴンおよび第二の板ポリゴンをスクロールオブジェクトとして仮想3次元空間に配置するスクロールオブジェクト配置制御と、
スクロールの対象として先に表示するテクスチャデータを記憶する先テクスチャデータ記憶制御と、
前記先テクスチャデータ記憶制御により記憶されたテクスチャデータのうち現在表示する部分先範囲を記憶する部分先範囲記憶制御と、
スクロールの対象として後に表示するテクスチャデータを記憶する後テクスチャデータ記憶制御と、
前記後テクスチャデータ記憶制御により記憶されたテクスチャデータのうち現在表示する部分後範囲を記憶する部分後範囲記憶制御と、
前記部分先範囲記憶制御により記憶した部分先範囲を前記第一の板ポリゴンを覆うように貼りかつ前記部分後範囲記憶制御により記憶した部分後範囲を前記第二の板ポリゴンを覆うように貼って表示するスクロールオブジェクト表示制御と、
前記第一の板ポリゴンを小さくし、かつ小さくしたことにより空いた領域を前記第二の板ポリゴンが占めるように前記隣接境界を移動させる隣接境界移動制御と、
前記部分先範囲記憶制御により記憶した部分先範囲のうち前記隣接境界から遠い側の部分を、前記隣接境界移動制御により第一の板ポリゴンが小さくなる比率分だけ該部分先範囲から除去して前記部分先範囲記憶制御を実行し、かつ前記部分後範囲記憶制御により記された部分後範囲を前記隣接境界から遠い方向に、隣接境界移動制御により前記第二の板ポリゴンが大きくなる比率分だけ拡大して前記部分後範囲記憶制御を実行する部分範囲調整制御とを実行させることを特徴とする動画像表示プログラムを提供する。
本願請求項1又は4の発明では、テクスチャデータ全体ではなく、選択された部分範囲のみを、仮想3次元空間上のスクロールオブジェクトを構成する板ポリゴンにマッピングするため、スクロールオブジェクトからテクスチャデータをはみ出させることなくスクロール表示を行うことが可能となる。従って、スクロールオブジェクトからはみ出した部分のテクスチャデータを覆い隠す処理を行う必要が解消される。
請求項2又は5の発明では、スクロール表示が行われるスクロールオブジェクトを、隣接する2枚の板ポリゴンにより構成し、両板ポリゴンの隣接境界をスクロールできるようにしたため、異なる2つのテクスチャデータをスクロールオブジェクト上において別々にマッピングして同時に表示し、1つのテクスチャデータであるかのようにスクロールさせることが可能になる。
請求項3の発明では、初期化手段と全体制御手段とを備えたことにより、複数のテクスチャデータを用いたリピート形式でのスクロールにおける引継ぎをシームレスに行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)〜(g)は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置が処理する3次元空間上の2次元の特定領域であるスクロールオブジェクト10上におけるスクロール表示の態様を時間の経過とともに示す説明図であり、初期状態における図1(a)の表示は、所定時間(例えば、10フレーム時間)の経過後には図1(b)のように変化し、その後、図1(c)の状態となった以降、同じ所定時間が経過する毎に順次、図1(c)→図1(d)→図1(e)→図1(f)→図1(g)のように変化していくことを示している。なお図中の白背景の部分は第一の板ポリゴン11であり、点背景の部分は第二の板ポリゴン12である。
一方、図2(a)〜(g)は、図1(a)〜(g)の各スクロール状態における各板ポリゴン11、12に関連づけられたテクスチャデータを示す説明図であり、図2の上側は第一の板ポリゴンに関連づけられた第一のテクスチャデータ13、下側は第二の板ポリゴンに関連づけられた第二のテクスチャデータ14を示している。また第一、第二のテクスチャデータ13、14内の枠線はそれぞれ部分先範囲15、部分後範囲16であり、部分先範囲15、部分後範囲16内のテクスチャが第一、第二の板ポリゴン11、12に張り付けられて表示される。
図示されるように、スクロール状態は、スクロールオブジェクトの初期化(図1(a)、2(a))、第一のテクスチャデータのスクロール(図1(b)、2(b))、第一のテクスチャデータの末尾への到達(図1(c)、2(c))、第二のテクスチャデータへの引継ぎ(図1(d)、2(d)〜図1(e)、2(e))、引継ぎの完了(図1(f)、2(f))のように変化する。引継ぎが完了した図1(f)、2(f)の時点においては、再初期化(差替え)の処理が行われる(図1(f’)、2(f’))。すなわち、第二のテクスチャデータが第一のテクスチャデータに差替えられ、再初期化前の図1(f)、2(f)において第二の板ポリゴン12に貼られていた部分後範囲16内のテクスチャ「たちつ」がそのまま第一の板ポリゴン11に貼り付けられ、第二の板ポリゴン12のサイズは0にされる。再初期化が行われた以降は、差替えられた状態で、図1(a)、2(a)〜図1(f)、2(f)と同様のスクロール状態が反復する。
この例では、第一、第二のテクスチャデータ13、14は、縦512ドット×横64ドットのサイズを有し、スクロールオブジェクト10は、縦80ドット×横40ドットのサイズを有する。初期化によって第一のテクスチャデータ13が、スクロールオブジェクト10の全体を占める第一の板ポリゴン11に関連づけられ、その第一のテクスチャデータ13の先頭部分(最初の縦80ドット×横64ドットの領域)である「あいう」が部分先範囲15として第一の板ポリゴン11全体を占めるように貼られる。一方、第二の板ポリゴン12のサイズは0であり、第二のテクスチャデータ14の部分後範囲16もこれに対応してサイズが0の状態で第二のテクスチャデータ14の先頭に設定されている。
その後、時間の経過とともに、第一の板ポリゴン11上での第一のテクスチャデータ13のスクロールが行われる。すなわち、上記部分先範囲15が第一のテクスチャデータ13上をある速度で移動することにより、所定時間の経過後には第一の板ポリゴン11の表示が「あいう」から「いうえ」に遷移する(図1(b))。その後も部分先範囲15は第一のテクスチャデータ13上を同じ速度で移動していき、やがて、第一のテクスチャデータ13の末尾部分である「すせそ」へと到達する(図1(c))。
この時点では、スクロールオブジェクト10上における新しいデータが表示されるべき領域に表示すべきデータがもはや第一のテクスチャデータ13には存在しないため、この部分は第二のテクスチャデータ14が引継ぐことになる(図1(c)〜図1(e))。この引継ぎが行われる間に、第一のテクスチャデータ13を表示すべき第一の板ポリゴン11の縦方向のサイズは小さくなっていき、これに対応して、第一のテクスチャデータ13内の部分先範囲15の縦方向のサイズも小さくなっていく。また、小さくした第一の板ポリゴン11の分を埋めるために、これまで縦方向のサイズが0であった第二の板ポリゴン12が大きくなっていき、これに対応して、第二のテクスチャデータ14内の部分後範囲16の縦方向のサイズも大きくなっていく。
この大きくしたり小さくしたりする速度は、部分先範囲15が第一のテクスチャデータ13上をスクロールする速度と同じであり、例えば、部分先範囲15を第一のテクスチャデータ13上において300フレーム時間(10秒間)の間に80ドットだけ移動させるのであれば、同じ速度(300フレーム時間の間に80ドットの速度)で第一の板ポリゴン11および部分先範囲15のサイズを小さくし、同じ速度で第二の板ポリゴン12および部分後範囲16のサイズを大きくする。
このようにしてスクロールオブジェクト10上の表示は、「せそた」(図1(d))から「そたち」(図1(e))を経て「たちつ」(図1(f))となる。
この段階では、第一の板ポリゴン11のサイズはゼロであり、第二の板ポリゴン12がスクロールオブジェクト10の全部を占めており、第二のテクスチャデータ14の先頭に位置する部分後範囲16中のテキスト「たちつ」が唯一表示されることになる。
この見かけを変えないまま、新しいテクスチャデータを受け入れて同様のスクロール処理を可能とするために、テクスチャデータの差替えを伴う再初期化が実行される。この差替えを伴う再初期化により、再初期化前(図2(f))における第一のテクスチャデータ13と第二のテクスチャデータ14が差し替えられ(図2(f’))、更に、第一の板ポリゴン11と第二の板ポリゴン12のサイズが図1(a)と同様の初期状態に戻される(図1(f’))。これにより、以降、図1(a)〜図1(f)と同じ処理によるスクロールを再開させることを可能としている。
なお、図示の例はリピートスクロールであり、再初期化によって、第一のテクスチャデータ13と第二のテクスチャデータ14とが差し替えられているが、第一のテクスチャデータ13を第二のテクスチャデータ14に差し替えるとともに、第二のテクスチャデータ14を第一、第二のテクスチャデータ13、14とは異なる別のテクスチャデータに差し替えることも可能である。また、同じ実施形態で第一のテクスチャデータと第二のテクスチャデータを同一のテクスチャから構成することも可能であり、この場合には、よりシンプルでメモリ効率のよいリピートスクロールが可能となる。
図3は、上記実施形態に係る画像表示装置20のハードウェア構成を示す説明図である。
図示されるように、画像表示装置20は、CPU21、揮発性メモリ22、不揮発性メモリ23、外部記憶媒体ドライブ24、入力制御IC25、画像合成IC26、音声合成IC27及びこれらを接続するバス28を備え、外部記憶媒体ドライブ24、入力制御IC25、画像合成IC26、音声合成IC27には、それぞれ、外部記憶媒体24a、操作装置25a、表示装置26a、スピーカ27aが接続されている。
CPU21は、不揮発性メモリ23に記録される本発明のプログラムを含む各種プログラムに従った制御動作をオペレーティングシステム等と協働して実行するための論理回路や順序回路から構成されている。
揮発性メモリ22は、主記憶としてのランダムアクセスメモリであり、本発明の動画像表示プログラムが参照するスタックやフレームカウンタなどの制御情報や、2Dスクロール表示に必要なテクスチャデータやその部分範囲データ、板ポリゴンをはじめとしたオブジェクト定義情報や配置情報等を一時的に記録する。
不揮発性メモリ23は、大容量ROM、HDD、DVD−RW、フラッシュメモリ等から構成され、本発明の動画像表示プログラムを格納する領域を有する他、オブジェクトの定義(スクロールオブジェクトを構成する板ポリゴンの定義、板ポリゴンの配置、板ポリゴンとテクスチャの静的/動的関連づけ)を格納するための領域や、複数のテクスチャデータおよび各最初に表示すべき部分範囲等を格納するための領域が設けられている。
外部記憶媒体ドライブ24は、外部記憶媒体であるDVD−ROM、CD−ROMなどに記録されるデータを読み取って、バス28に送信したり、逆に制作・編集・試験された結果である本発明のスクロールオブジェクト情報、テクスチャデータ、部分範囲情報等を記憶したりしておくためのものである。
入力制御IC25は、キーボードやマウス、専用コントローラなどの操作装置25aに対する所定の操作入力に応答して、各種操作信号を生成してバス28に送信する。
画像合成IC26は、通常の手法によって配置される背景オブジェクトや、本発明により配置されるスクロールオブジェクト(2枚の隣接する板ポリゴン)からなる仮想モデルの仮想カメラによる撮影画像をレンダリングする。レンダリングされた画像は、所定の周波数で表示装置26aに送信され動画像として再生される。なお、表示装置26aは、CRTや液晶モニタなどのCG動画を視覚的に表示するための装置である。
音声合成IC27は、揮発性メモリ22、不揮発性メモリ23や外部記憶媒体24aに格納されたBGMや効果音などの音声データをバス28から受信して、アナログ形式で合成し、スピーカ27aへアナログ信号として出力する。本発明によるスクロール状態と同期してなんらかの効果音などを発するようにする場合には、プログラムでそのように連動する制御をすることも可能である。
図4は、上記実施形態に係る画像表示装置20のスクロール関連モジュール30の構成を示す説明図である。
全体制御部31は、上で説明した本発明による高度なスクロールの制御を行うモジュールである。スクロール状態に応じた適切なタイミングで、スクロールオブジェクト初期化部37、スクロールオブジェクト表示部32、部分先範囲スクロール部34、隣接境界移動部35を起動し、戻された結果を制御に用いる。
スクロールオブジェクト表示部32は、テクスチャデータ記憶部(38a、38b)中のデータのうち、部分範囲記憶部(39a、39b)に記憶された部分範囲を、第一の板ポリゴンおよび第二の板ポリゴンに貼り付けて3Dオブジェクト記憶部301に記憶する役割をもつ。上述の通りのテクスチャデータの横幅が64に対して板ポリゴンの対応する横幅が40と異なる場合でも、公知のテクスチャマッピング手法により貼り付けを行う。
スクロールオブジェクト配置部33は、スクロールオブジェクト初期化部37および隣接境界移動部35によって起動され、第一の板ポリゴンおよび第二の板ポリゴンの位置関係、形状、サイズを定義して3Dオブジェクト記憶部301に配置したり、一度定義した値を変更したりするときに用いる。
部分先範囲スクロール部34は、全体制御部31から起動されて部分先範囲記憶部39aに記憶された第一のテクスチャデータの部分範囲である部分先範囲を第一のテクスチャデータ内において、所定の方向、所定の速度でスクロールする。
隣接境界移動部35は、スクロールオブジェクト配置部33に対して、第一の板ポリゴンと第二の板ポリゴンの隣接境界をスクロールオブジェクト内で移動するようにさせる。具体的には、第一の板ポリゴンのサイズを小さくし、小さくした分を第二の板ポリゴンが新たに占めるように第二の板ポリゴンのサイズを大きくする処理を実行する。
部分範囲調整部36は、隣接境界移動部35から起動されて、第一の板ポリゴンと第二の板ポリゴンのサイズの変化に応じて、部分範囲記憶部39a、39bに記憶された部分先範囲および部分後範囲のサイズを変化させる。具体的には部分先範囲を小さくした分だけ部分後範囲を大きくする。
スクロールオブジェクト初期化部37は、全体制御部31から起動されて、スクロールオブジェクト配置部33に2つの板ポリゴンを仮想3次元空間に初期状態で配置させるとともに、第一のテクスチャデータを先テクスチャデータ記憶部38aに、第二のテクスチャデータを後テクスチャデータ記憶部38bに記憶させ、それぞれのテクスチャデータ内の先頭部分を最初の部分範囲として部分先範囲記憶部39aおよび部分後範囲記憶部39bに記憶する。
先テクスチャデータ記憶部38aおよび後テクスチャデータ記憶部38bは、先に表示する第一のテクスチャデータおよび後に表示する第二のテクスチャデータを記憶する機能を有する。この例では高速化のためにテクスチャデータの実体をRAMに格納しその参照情報を識別して管理している。
部分先範囲記憶部39aおよび部分後範囲記憶部39bは、それぞれ、第一のテクスチャデータ中の第一の板ポリゴン上に表示すべき部分先範囲および第二のテクスチャデータ中の第二の板ポリゴンに表示すべき部分後範囲を記憶している。この範囲の記憶形式は、範囲を囲む長方形の頂点(端のドットではない)のうち左上と右下を指定するものであり、初期状態における部分先範囲の指定は、この例では左上が(0,0)、右下が(64,80)となる。ドットとしての指定ではないので、このサイズは65ドット×81ドットではなく、64ドット×80ドットとなる。
3Dオブジェクト記憶部301は、本発明によるスクロールオブジェクト(第一の板ポリゴンおよび第二の板ポリゴン)、およびその他の3Dオブジェクトを格納している。
図5は、上記一実施形態に係る画像表示装置20において3次元空間中の2Dスクロール処理として実行される処理の流れを示すフローチャートである。制御は図4の全体制御部31が行う。
このフローチャートで示す制御に入るのは、上位のプログラムにより制御される3次元動画中においてテクスチャデータのスクロールが行われるシーンが開始した時点である。また、図のステップ43ではリフレッシュ待ちを行っており、待っている間はスクロール以外の他のルーチンを実行することができる。また、シーンにおいてスクロールオブジェクトを複数設ける必要がある場合は、それぞれに対し、このフローチャートで示す制御が独立に実行される。
制御がステップ41に遷移してスクロールを開始すると、次のステップ42では、スクロールオブジェクトの初期化を行う。すなわちスクロールオブジェクト初期化部37が、第一の板ポリゴンを所定のサイズ(縦80ドット×横40ドット)でスクロールオブジェクト上に配置しかつ第二の板ポリゴンをサイズ0で第一の板ポリゴンの下部に隣接して配置する。又、それぞれの板ポリゴンと表示すべきテクスチャデータとを関連づけるため、先テクスチャデータ記憶部38aと後テクスチャデータ記憶部38bに第一、第二のテクスチャデータを記憶し、かつ、それぞれのテクスチャデータの先頭における所定サイズの部分範囲を、部分先範囲記憶部39aおよび部分後範囲記憶部39bに記憶する。
ついでステップ43で、スクロールオブジェクト表示部32を起動して、部分先範囲記憶部39aおよび部分後範囲記憶部39bに記憶した部分先範囲および部分後範囲を、第一、第二の板ポリゴンに貼り付け、このスクロールオブジェクト以外のオブジェクトを配置するためのプロセスに制御を渡す。コンピュータは、フレームのリフレッシュ周期内で上記貼り付けた結果をCRTに反映し、かつ、制御をステップ43の最後に戻すことになる。
ついで、ステップ44で部分先範囲が、第一のテクスチャデータの末尾部分に到達しているかどうかを検査し、正(Y)の場合はステップ46に進み、偽(N)の場合はステップ45に進む。
ステップ45では、部分先範囲スクロール部34を起動して部分先範囲を第一のテクスチャデータ内で所定量(例えば、下方に向けて8/30ドット)だけ移動させた後に処理をステップ43に戻し、移動後の部分先範囲を第一の板ポリゴン上に張り付けて表示する。なお、丸め誤差は公知の方法により補正することができる。
このステップ43から45の繰り返しにより、第一の板ポリゴン上で、第一のテクスチャデータのスクロールが行われる。
やがて、部分先範囲が第一のテクスチャデータの末尾部分に到達するが、その場合には、処理はステップ44からステップ45に遷移し、スクロール状態は、第一のテクスチャデータから第二のテクスチャデータへの引継ぎ(図1(d)、(e)参照)の状態となる。
ステップ46では、全体制御部31が、第一の板ポリゴンのサイズを検査することにより、引継の状態が完了しているか否かを検査する。すなわち、第一の板ポリゴンの大きさがゼロであるかどうかの検査が行われ、ゼロでない場合(従って、正である場合)には、引継の状態が継続していると判断されて処理はステップ47に遷移し、ゼロである場合には、引継の状態が完了したものと判断されて処理はステップ49に遷移する。
ステップ47では、隣接境界移動部35が動作し、第一の板ポリゴンのサイズを所定量(例えば、8/30ドット)だけ小さくするとともに、その所定量と同じ量だけ第二の板ポリゴンのサイズを大きくすることにより、第一、第二の板ポリゴンのそれぞれがスクロールオブジェクトに占める割合を変化させる。
ステップ48では、部分範囲調整部36が起動し、部分先範囲を上記所定量と同じ量だけ小さくするとともに、部分後範囲を上記所定量と同じ量だけ大きくする。このように板ポリゴンと同じ割合だけ増減を行っているので不自然な表示にはならず、シームレスに引き継ぎが行われる。なお、部分先範囲は第一のテクスチャデータの先頭に近い側が除去される態様で小さくなり、部分後範囲は第二のテクスチャデータの末尾に近い側が付け足される態様で大きくなる。
ステップ43、44および46〜49からなるループが繰り返されるうち、やがて第一の板ポリゴンのサイズはゼロとなり、その時点で処理はステップ46からステップ49に移行する。
ステップ49では、全体制御部31により起動されたスクロールオブジェクト初期化部37が第二のテクスチャデータを先テクスチャデータ記憶部38aに記憶させ、第一のテクスチャデータを後テクスチャデータ記憶部38bに記憶させ、それぞれのテクスチャデータ内の先頭部分を最初の部分範囲として部分先範囲記憶部39aおよび部分後範囲記憶部39bに記憶させるとともに、第一、第二の板ポリゴンのサイズを当初の状態に戻す再初期化の処理を実行する。
その後、処理はステップ44に遷移し、以降、上記と同様の処理が繰り返される。
以上、好ましい実施形態に基づいて本発明の説明を行ったが、本発明はこの実施形態により限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内において種々の改変が可能である。
例えば、上記実施形態におけるスクロールオブジェクト、板ポリゴンの形状、サイズや位置関係、テクスチャデータの内容や部分範囲のサイズなどは単なる例として示したに過ぎない。
また、上記実施形態では、時間の経過とともにスクロールの速度が変化しない場合について説明したが、スクロールの速度が時間の経過とともに変化するように構成することも可能である。
いずれかの板ポリゴンのサイズが0のときのは、その板ポリゴンの配置を省略することもできる。
また、平面でないがその他の属性に関し板ポリゴンと同様にテクスチャをマッピングできる性質をもつオブジェクトを用いることができるときは、そのオブジェクトに対しても本発明は適用可能である。
また、リピートスクロールでなく、差替え時に常に新しく生成したテクスチャデータを使い、前のテクスチャデータをディスポーズしていくこともできる。
本発明の一実施形態に係る画像表示装置が処理する特定領域(スクロールオブジェクト)を構成する2枚の板ポリゴンの、各スクロール状態における位置関係と形状を示す説明図。 図1の各スクロール状態で、各板ポリゴンに表示すべき範囲のテクスチャデータおよびその状態で表示している部分範囲(表示領域)を示す説明図。 本発明の一実施形態に係る画像表示装置20のハードウェア構成を示す説明図。 本発明の一実施形態に係る画像表示装置20のスクロール関連モジュールの構成を示す説明図。 本発明の一実施形態に係る画像表示装置20において実行されるスクロール処理の流れを示すフローチャート。
符号の説明
10 スクロールオブジェクト
11 第一の板ポリゴン
12 第二の板ポリゴン
13 第一のテクスチャデータ
14 第二のテクスチャデータ
15 部分先範囲
16 部分後範囲
20 画像表示装置
21 CPU
22 揮発性メモリ
23 不揮発性メモリ
24 外部記憶媒体ドライブ
24a 外部記憶媒体
25 入力制御IC
25a 操作装置
26 画像合成IC
26a 表示装置
27 音声合成IC27
27a スピーカ
28 バス
31 全体制御部
32 スクロールオブジェクト表示部
33 スクロールオブジェクト配置部
34 部分先範囲スクロール部
35 隣接境界移動部
36 部分範囲調整部
37 スクロールオブジェクト初期化部
38a 先テクスチャデータ記憶部
38b 後テクスチャデータ記憶部
39a 部分先範囲記憶部
39b 部分後範囲記憶部
301 3Dオブジェクト記憶部

Claims (2)

  1. 動画像のフレームごとに可変なオブジェクト集合を仮想3次元空間に配置して仮想カメラにより撮影して表示する動画像表示装置であって、
    隣接境界において相互に接触するように第一の板ポリゴンおよび第二の板ポリゴンをスクロールオブジェクトとして仮想3次元空間に配置するスクロールオブジェクト配置手段と、
    スクロールの対象として先に表示するテクスチャデータを記憶する先テクスチャデータ記憶手段と、
    前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶されたテクスチャデータのうち現在表示する部分先範囲を記憶する部分先範囲記憶手段と、
    スクロールの対象として後に表示するテクスチャデータを記憶する後テクスチャデータ記憶手段と、
    前記後テクスチャデータ記憶手段に記憶されたテクスチャデータのうち現在表示する部分後範囲を記憶する部分後範囲記憶手段と、
    前記部分先範囲記憶手段に記憶した部分先範囲を前記第一の板ポリゴンを覆うように貼りかつ前記部分後範囲記憶手段に記憶した部分後範囲を前記第二の板ポリゴンを覆うように貼って表示するスクロールオブジェクト表示手段と、
    前記第一の板ポリゴンを小さくし、かつ小さくしたことにより空いた領域を前記第二の板ポリゴンが占めるように前記隣接境界を移動させる隣接境界移動手段と、
    前記部分先範囲記憶手段に記憶している部分先範囲のうち前記隣接境界から遠い側の部分を、前記隣接境界移動手段が第一の板ポリゴンを小さくする比率分だけ該部分先範囲から除去して前記部分先範囲記憶手段の記憶内容を更新し、かつ前記部分後範囲記憶手段に記憶している部分後範囲を前記隣接境界から遠い方向に、前記隣接境界移動手段が前記第二の板ポリゴンを大きくする比率分だけ拡大して前記部分後範囲記憶手段の記憶内容を更新する部分範囲調整手段と、を備え、
    前記第一の板ポリゴンおよび前記第二の板ポリゴンの占める領域が常に仮想3次元空間上で一定サイズを有し、
    前記第一の板ポリゴンのサイズを該一定サイズとし前記第二の板ポリゴンのサイズを0とするとともに、前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの先頭の部分先範囲を前記部分先範囲記憶手段に記憶させ、前記後テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの先頭のサイズ0の部分後範囲を前記部分後範囲記憶手段に記憶させるスクロールオブジェクト初期化手段と、
    前記部分先範囲記憶手段に記憶した範囲を、前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータ内において一定方向に移動させる部分先範囲スクロール手段と、
    全体制御手段とをさらに備え、該全体制御手段が、
    前記部分先範囲記憶手段の部分先範囲が前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの末尾に到達していない場合には、前記部分先範囲スクロール手段を動作させ、
    前記部分先範囲記憶手段の部分先範囲が前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの末尾に到達している場合には、
    前記第一の板ポリゴンのサイズが正であることを条件に、前記隣接境界移動手段および前記部分範囲調整手段を動作させ、
    前記第一の板ポリゴンのサイズが正から0になった時点において、前記後テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータを前記先テクスチャデータ記憶手段のテクスチャデータとして割り当て、かつ前記第二の板ポリゴンに貼られている部分後範囲を新たな部分先範囲として前記部分先範囲記憶手段に記憶させ、かつ前記後テクスチャデータ記憶手段に新たなテクスチャデータを割り当て、かつ該新たなテクスチャデータの先頭のサイズ0の部分後範囲を前記部分後範囲記憶手段に記憶させるように前記スクロールオブジェクト初期化手段を動作させることを特徴とする動画像表示装置。
  2. 動画像のフレームごとに可変なオブジェクト集合を仮想3次元空間に配置して仮想カメラにより撮影して表示する動画像表示プログラムであって、
    スクロールの対象として先に表示するテクスチャデータを記憶する先テクスチャデータ記憶手段と、
    前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶されたテクスチャデータのうち現在表示する部分先範囲を記憶する部分先範囲記憶手段と、
    スクロールの対象として後に表示するテクスチャデータを記憶する後テクスチャデータ記憶手段と、
    前記後テクスチャデータ記憶手段に記憶されたテクスチャデータのうち現在表示する部分後範囲を記憶する部分後範囲記憶手段と、を備えるコンピュータに、
    隣接境界において相互に接触するように第一の板ポリゴンおよび第二の板ポリゴンをスクロールオブジェクトとして仮想3次元空間に配置するスクロールオブジェクト配置制御と、
    前記部分先範囲記憶手段に記憶した部分先範囲を前記第一の板ポリゴンを覆うように貼りかつ前記部分後範囲記憶手段に記憶した部分後範囲を前記第二の板ポリゴンを覆うように貼って表示するスクロールオブジェクト表示制御と、
    前記第一の板ポリゴンを小さくし、かつ小さくしたことにより空いた領域を前記第二の板ポリゴンが占めるように前記隣接境界を移動させる隣接境界移動制御と、
    前記部分先範囲記憶手段に記憶している部分先範囲のうち前記隣接境界から遠い側の部分を、前記隣接境界移動制御によって第一の板ポリゴンが小さくなる比率分だけ該部分先範囲から除去して前記部分先範囲記憶手段の記憶内容を更新し、かつ前記部分後範囲記憶手段に記憶している部分後範囲を前記隣接境界から遠い方向に、前記隣接境界移動制御によって前記第二の板ポリゴンが大きくなる比率分だけ拡大して前記部分後範囲記憶手段の記憶内容を更新する部分範囲調整制御と、を実行させ、
    前記第一の板ポリゴンおよび前記第二の板ポリゴンの占める領域が常に仮想3次元空間上で一定サイズを有し、
    前記コンピュータに、
    前記第一の板ポリゴンのサイズを該一定サイズとし前記第二の板ポリゴンのサイズを0とするとともに、前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの先頭の部分先範囲を前記部分先範囲記憶手段に記憶させ、前記後テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの先頭のサイズ0の部分後範囲を前記部分後範囲記憶手段に記憶させるスクロールオブジェクト初期化制御と、
    前記部分先範囲記憶手段に記憶した範囲を、前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータ内において一定方向に移動させる部分先範囲スクロール制御と、
    全体制御とをさらに実行させ、
    該全体制御において、前記コンピュータに、
    前記部分先範囲記憶手段の部分先範囲が前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの末尾に到達していない場合には、前記部分先範囲スクロール制御を実行させ、
    前記部分先範囲記憶手段の部分先範囲が前記先テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータの末尾に到達している場合には、
    前記第一の板ポリゴンのサイズが正であることを条件に、前記隣接境界移動制御および前記部分範囲調整制御を実行させ、
    前記第一の板ポリゴンのサイズが正から0になった時点において、前記後テクスチャデータ記憶手段に記憶したテクスチャデータを前記先テクスチャデータ記憶手段のテクスチャデータとして割り当て、かつ前記第二の板ポリゴンに貼られている部分後範囲を新たな部分先範囲として前記部分先範囲記憶手段に記憶させ、かつ前記後テクスチャデータ記憶手段に新たなテクスチャデータを割り当て、かつ該新たなテクスチャデータの先頭のサイズ0の部分後範囲を前記部分後範囲記憶手段に記憶させるように前記スクロールオブジェクト初期化制御を実行させることを特徴とする動画像表示プログラム。
JP2005274067A 2005-09-21 2005-09-21 動画像表示装置及び動画像表示プログラム Expired - Fee Related JP4748782B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005274067A JP4748782B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 動画像表示装置及び動画像表示プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005274067A JP4748782B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 動画像表示装置及び動画像表示プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007087028A JP2007087028A (ja) 2007-04-05
JP4748782B2 true JP4748782B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=37973960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005274067A Expired - Fee Related JP4748782B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 動画像表示装置及び動画像表示プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4748782B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4056021B2 (ja) * 1997-12-05 2008-03-05 株式会社バンダイナムコゲームス 画像生成装置及び情報記憶媒体
JP4277066B2 (ja) * 1999-11-30 2009-06-10 株式会社セガ 画像処理装置および画像処理方法
JP3453111B2 (ja) * 2000-07-25 2003-10-06 株式会社ナムコ ゲーム装置および情報記憶媒体
JP2002042163A (ja) * 2000-07-25 2002-02-08 Namco Ltd 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理用プログラムを記録した記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007087028A (ja) 2007-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1732040A1 (en) Image processor, image processing method and information storage medium
JP2001188920A (ja) ビデオゲーム用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、ビデオゲームにおけるオブジェクト描画方法及びビデオゲーム装置
JP4193979B2 (ja) シャドウボリューム生成プログラム及びゲーム装置
TW454154B (en) Method and apparatus for stretch blitting using a 3D pipeline
US7068273B2 (en) Recording medium which stores 3D image processing program, 3D image processor, 3D image processing method, and video game machine
JP4513423B2 (ja) 仮想三次元座標ポリゴンによるオブジェクト画像の表示制御方法及びこれを用いた画像表示装置
JP5136645B2 (ja) 電子ペーパ端末装置、画像表示制御プログラム、および画像表示制御方法
JP4748782B2 (ja) 動画像表示装置及び動画像表示プログラム
JP3756888B2 (ja) グラフィックスプロセッサ、グラフィックスカード及びグラフィックス処理システム
CN111210486A (zh) 一种用于实现流光效果的方法和装置
JP2003066943A (ja) 画像処理装置及びプログラム
WO2017002483A1 (ja) プログラム、情報処理装置、深度定義方法及び記録媒体
US6677955B1 (en) Image processing method and image processing apparatus
JP2003216963A (ja) 画像表示装置
JP2006293470A (ja) 描画装置、方法および描画プログラム
WO2014111968A1 (ja) 映像生成装置、映像生成プログラム、及び映像生成方法
US6831639B2 (en) Computer readable storage medium storing 3-D game image processing program, 3-D game image processing method, video game machine, and 3-D game image processing program
JP4760390B2 (ja) 画像処理装置
JP2003303355A (ja) 3次元形状処理装置、3次元形状処理方法、プログラム及び記憶媒体
JP3971448B2 (ja) 描画装置及び描画方法
JP2009271347A (ja) フォント描画装置および情報処理装置
JP2003022453A (ja) 描画処理方法及び装置、描画処理プログラムを記録した記録媒体、描画処理プログラム
JP3579680B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP3183636B2 (ja) 3次元ゲーム装置及び情報記憶媒体
JPS62256175A (ja) 画像編集処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees