一般的にジョグダイヤルは、回転可能な操作子がローラーにより支えられている。そして、ローラーは、その軸が軸受け部分に支えられることで、操作子の回転と共に回転可能に構成されている。このとき、ローラーの回転に伴って、ローラーと軸受け部分とが衝突することが起こり得る。特に、軸受け部分は、ローラーの回転軸方向に直交する方向においてローラーを支えているに過ぎないため、ローラーの回転軸方向に沿った方向においてローラーが移動すれば、ローラーと軸受け部分とが衝突することが起こり得る。この衝突によって、「カチカチ」等のノイズが発生する。そして、回転子を安定的に支えるために、ローラーが複数箇所に設けられていることから、該複数箇所の夫々から「カチカチ」等のノイズが発生し得る。このノイズは、場合によっては非常にうるさく、品位のない印象をユーザに与えかねない。
ここで、ローラーと軸受け部分との隙間にグリス等の潤滑油を塗布することで、上述の衝突によるノイズを低減させる対策が考えられる。しかしながら、ローラーが複数箇所に設けられていることから、グリス等の塗布に非常に手間が係ってしまう。更には、経年と共にグリス等が流れ出し、電子回路(ないしは、電気的な接点)等に付着してしまうおそれがある。この場合、接点不良等の不都合を引き起こしかねない。
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが一例として挙げられる。本発明は、不快なノイズの発生を低減させることを可能とならしめる操作装置及び再生装置を提供することを課題とする。
(操作装置)
上記課題を解決するために、本発明の第1操作装置は、回転操作可能な円盤状の操作子と、前記操作子を回転可能に保持すると共に、前記操作子の回転に伴って回転する少なくとも一つの保持部材と、前記保持部材を回転可能に保持すると共に、前記保持部材の回転軸方向における前記保持部材の両端に隣接又は近接する位置に弾性部材を備えるベース部材とを備える。
本発明の第1操作装置によれば、例えばユーザが円盤状の操作子を回転させることで、該回転に応じた各種操作を行うことができる。操作子は、一又は複数の保持部材によって保持されている。保持部材は、操作子の回転に伴って保持部材自体が回転することで、操作子が回転可能なように操作子を保持している。そして、保持部材は、ベース部材によって保持されている。ベース部材は、保持部材が回転可能なように保持部材を保持している。
第1操作装置では特に、ベース部材は、保持部材の回転軸方向における保持部材の両端に隣接又は近接する位置に弾性部材を備えている。ここに、本発明における「弾性部材」とは、それ自体が弾性体である部材を含む他、それ自体が弾性体以外の部材(例えば、剛体等)であってもその形状によって弾性体の如き作用を実現する部材をも含む趣旨である。本発明における「弾性部材」の一具体例として、例えば板状の樹脂バネや、金属製の板バネや、コイルスプリングや、各種ゴム等があげられる。
操作子の回転操作に伴って、保持部材が、保持部材の回転軸方向に沿った方向に移動した場合、保持部材の両端は、弾性部材に衝突する。この場合、保持部材の両端が弾性部材以外の部材に衝突した場合と比較して、保持部材の衝突の衝撃が吸収される又は和らげられる。従って、保持部材の衝突によって生ずるノイズ(即ち、保持部材の回転軸方向に沿った方向に保持部材が移動することによって生ずるノイズ)を相対的に低減させることができる。このため、ユーザが操作子を操作している際に不要なノイズの発生を抑えることができ、ユーザに不快な印象を与えない。
加えて、保持部材の衝突の衝撃を吸収又は和らげるためにグリス等の潤滑油を塗布する必要がなくなるため、操作装置を製造する際の負担を軽減することができる。更には、グリス等の潤滑油が流れ出すことで接点不良等の不都合が生ずるリスクをなくすことができる。
以上説明したように、第1操作装置によれば、不快なノイズの発生を低減させることができる。
本発明の第1操作装置の一の態様は、前記保持部材は、前記操作子と接触する第1保持部分と、当該第1保持部分を挟み込むと共に、前記ベース部材と接触し且つ前記第1保持部分よりも径が細い第2保持部分とを備えており、前記ベース部材は、前記保持部材の回転軸方向において前記第2保持部分と隣接又は近接する位置に前記弾性部材を備える。
この態様によれば、例えば略円柱状の第1保持部分が操作子に接触しながら回転することで、操作子が回転可能に保持される。例えば略円柱状の第2保持部分がベース部材に接触しながら回転することで、保持部材全体が回転可能に保持される。そして、ベース部分に保持されている第2保持部分が弾性部材に衝突するため、該衝突によって生ずるノイズ(即ち、保持部材の回転軸方向に沿った方向に保持部材が移動することによって生ずるノイズ)の発生を抑えることができる。
本発明の第1操作装置他の態様は、前記保持部材は、前記操作子と接触する第1保持部分と、当該第1保持部分を挟み込むと共に、前記ベース部材と接触し且つ前記第1保持部分よりも径が細い第2保持部分とを備えており、前記ベース部材は、前記保持部材の回転軸方向に直交する方向で前記第2保持部分を保持する第1ベース部分と、前記保持部材の回転軸方向に沿った方向で前記第2保持部分を保持する第2ベース部分とを備えており、前記第2ベース部分は、前記保持部材の回転軸方向において前記第2保持部分と隣接又は近接する位置に前記弾性部材を含んでいる。
この態様によれば、例えば略円柱状の第1保持部分が操作子に接触しながら回転することで、操作子が回転可能に保持される。例えば略円柱状の第2保持部分が第1ベース部分に接触しながら回転することで、保持部材全体が回転可能に且つ保持部材の回転軸方向に直交する方向において保持される。同様に、例えば略円柱状の第2保持部分が第2ベース部分に接触しながら回転することで、保持部材全体が回転可能に且つ保持部材の回転軸方向に沿った方向において保持される。そして、第2ベース部分が弾性部材を備えていることにより、第2保持部分が弾性部材に衝突し、該衝突によって生ずるノイズ(即ち、保持部材の回転軸方向に沿った方向に保持部材が移動することによって生ずるノイズ)の発生を抑えることができる。
本発明の第1操作装置の他の態様は、前記保持部材の回転軸方向における前記保持部材の両端と、前記弾性部材との間に所定の大きさの間隙を備える。
この態様によれば、操作子の回転操作に伴って保持部材が円滑に回転すると共に、上述の如くノイズの発生を抑えることができる。従って、操作子を操作するユーザに違和感を感じさせることなく、上述した各種利益を享受することができる。
本発明の第1操作装置の他の態様は、前記保持部材の回転軸方向における前記保持部材の両端は、該両端以外の部分よりも径が細い。
この態様によれば、保持部材の両端と弾性部材とが衝突した場合であっても、保持部材は円滑に回転することができる。従って、操作子を操作するユーザに違和感を感じさせることなく、上述した各種利益を享受することができる。
保持部材の回転軸方向における保持部材の両端は、例えば錐状であってもよい。或いは、錐状に限らず、弾性部材との接触面積を相対的に小さくすることができれば、どのような形状であってもよい。言い換えれば、保持部材の回転軸方向における保持部材の両端は、保持部材の円滑な回転を妨げない程度にしか弾性部材と接触しなければ、どのような形状であってもよい。
本発明の第1操作装置の他の態様は、前記弾性部材は、前記保持部材の回転軸方向に沿って湾曲可能な板状の樹脂を含む。
この態様によれば、比較的簡易な形状によって弾性部材を構成することができる。
本発明の第1操作装置の他の態様は、前記弾性部材は、前記ベース部材と同一の材料を含む。
この態様によれば、ベース部材を製造する際に、弾性部材を一体成型することができる。このため、弾性部材を備えたベース部材の製造に係る負担を軽減することができる。
本発明の第1操作装置の他の態様は、前記弾性部材は、前記ベース部材とは異なる材料を含む。
この態様によれば、弾性部材の弾性係数等を任意に選択することができる。このため、ノイズの発生の低減の程度や弾性部材の剛性の程度を任意に設定することができる。つまり、操作装置の設計の幅を広げることができる。
上記課題を解決するために、本発明の第2操作装置は、回転操作可能な円盤状の操作子と、前記操作子を回転可能に保持すると共に、前記操作子の回転に伴って回転する少なくとも一つの保持部材と、前記保持部材を回転可能に保持するベース部材とを備えており、前記保持部材は、前記保持部材の回転軸方向において前記ベース部材と隣接又は近接する位置に弾性部材を備える。
本発明の第2操作装置によれば、第1操作装置と同様に、例えばユーザが円盤状の操作子を回転させることで、該回転に応じた各種操作を行うことができる。操作子は、一又は複数の保持部材によって保持されている。保持部材は、操作子の回転に伴って保持部材自体が回転することで、操作子が回転可能なように操作子を保持している。そして、保持部材は、ベース部材によって保持されている。ベース部材は、保持部材が回転可能なように保持部材を保持している。
第2操作装置では特に、保持部材は、保持部材の回転軸方向においてベース部材と隣接又は近接する位置に弾性部材を備えている。操作子の回転操作に伴って、保持部材が、保持部材の回転軸方向に沿った方向に移動した場合、保持部材が備える弾性部材は、ベース部材に衝突する。この場合、保持部材が備える弾性部材以外の部材がベース部材に衝突した場合と比較して、保持部材の衝突の衝撃が吸収される又は和らげられる。従って、保持部材の衝突によって生ずるノイズ(即ち、保持部材の回転軸方向に沿った方向に保持部材が移動することによって生ずるノイズ)を相対的に低減させることができる。このため、ユーザが操作子を操作している際に不要なノイズの発生を抑えることができ、ユーザに不快な印象を与えない。
加えて、保持部材の衝突の衝撃を吸収又は和らげるためにグリス等の潤滑油を塗布する必要がなくなるため、操作装置を製造する際の負担を軽減することができる。更には、グリス等の潤滑油が流れ出すことで接点不良等の不都合が生ずるリスクをなくすことができる。
以上説明したように、第2操作装置によれば、第1操作装置と同様の利益を享受することができる。
本発明の第2操作装置の一の態様は、前記保持部材は、前記操作子と接触する第1保持部分と、当該第1保持部分を挟み込むと共に、前記ベース部材と接触し且つ前記第1保持部分よりも径が細い第2保持部分と、前記第1保持部分及び前記第2保持部分の夫々に挟みこまれる第3保持部分とを備えており、前記第3保持部分は、前記保持部材の回転軸方向において前記ベース部材と隣接又は近接する位置に前記弾性部材を備える。
この態様によれば、例えば略円柱状の第1保持部分が操作子に接触しながら回転することで、操作子が回転可能に保持される。例えば略円柱状の第2保持部分がベース部材に接触しながら回転することで、保持部材全体が回転可能に保持される。そして、第1保持部分及び第2保持部分に挟み込まれる第3保持部分が備える弾性部材がベース部材に衝突することによって生ずるノイズ(即ち、保持部材の回転軸方向に沿った方向に保持部材が移動することによって生ずるノイズ)の発生を抑えることができる。
本発明の第2操作装置の他の態様は、前記保持部材は、前記操作子と接触する第1保持部分と、当該第1保持部分を挟み込むと共に、前記ベース部材と接触し且つ前記第1保持部分よりも径が細い第2保持部分と、前記第1保持部分及び前記第2保持部分の夫々に挟みこまれる第3保持部分とを備えており、前記ベース部材は、前記保持部材の回転軸方向に直交する方向で前記第2保持部分と接触する第1ベース部分と、前記保持部材の回転軸方向に沿った方向で前記第3保持部分と接触する第2ベース部分とを備えており、前記第3保持部分は、前記保持部材の回転軸方向において前記第2ベース部分と隣接又は近接する位置に前記弾性部材を備えている。
この態様によれば、例えば略円柱状の第1保持部分が操作子に接触しながら回転することで、操作子が回転可能に保持される。例えば略円柱状の第2保持部分が第1ベース部分に接触しながら回転することで、保持部材全体が回転可能に且つ保持部材の回転軸方向に直交する方向において保持される。同様に、例えば略円柱状の第3保持部分が第2ベース部分に接触しながら回転することで、保持部材全体が回転可能に且つ保持部材の回転軸方向に沿った方向において保持される。そして、第3保持部分が弾性部材を備えていることにより、第3保持部分が備える弾性部材が第2ベース部分に衝突することによって生ずるノイズ(即ち、保持部材の回転軸方向に沿った方向に保持部材が移動することによって生ずるノイズ)の発生を抑えることができる。
本発明の第2操作装置の他の態様は、前記弾性部材は、前記保持部材と同一の材料を含む。
この態様によれば、保持部材を製造する際に、弾性部材を一体成型することができる。このため、弾性部材を備えた保持部材の製造に係る負担を軽減することができる。
本発明の第2操作装置の他の態様は、前記弾性部材は、前記保持部材とは異なる材料を含む。
この態様によれば、弾性部材の弾性係数等を任意に選択することができる。このため、ノイズの発生の低減の程度や弾性部材の剛性の程度を任意に設定することができる。つまり、操作装置の設計の幅を広げることができる。
(再生装置)
上記課題を解決するために、本発明の再生装置は、上述した本発明の第1又は第2操作装置(但し、それらの各種態様を含む)と、前記操作装置による操作内容に応じて、所定のデータを再生する再生手段とを備える。
本発明の再生装置によれば、上述した本発明の第1又は第2操作装置が有する各種利益と同様の利益を享受しつつ、例えば記録媒体等に記録されたデータ(例えば、映像データや音楽データ等)を好適に再生することが可能となる。
尚、上述した本発明の第1又は第2操作装置における各種態様に対応して、本発明に係る再生方法も各種態様を採ることが可能である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
以上説明したように、本発明の第1操作装置によれば、操作子と、保持部材と、弾性部材を備えるベース部材とを備える。本発明の第2操作装置によれば、操作子と、弾性部材を備える保持部材と、ベース部材とを備える。本発明の再生装置によれば、本発明の第1又は第2操作装置と、再生手段とを備える。従って、不快なノイズの発生を低減させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例毎に順に図面に基づいて説明する。尚、以下の実施例は、再生速度制御、テンポ制御及び巻き戻し再生等に代表される各種再生機能を有するCDプレーヤないしはDVDプレーヤ等の光ディスク再生装置に対して、本発明の情報再生装置を適用した場合の実施例である。また、以下に説明する本実施例に係る光ディスク再生装置は、クラブやディスコ等の舞踏場において、音楽データないしは映像データに対して様々な特殊効果(イフェクト)を付加しつつ連続的に再生する際に用いられるDJ機器として用いられる。尚、本実施例における「DJ」とは、単に音楽のみならず、映像等をも含めた広い意味でのコンテンツデータを、特殊な技法を用いて再生することを示す趣旨である。
(1)基本構成
初めに、図1及び図2を参照しながら、本実施例に係る光ディスク再生装置の基本構成について説明を進める。ここに、図1は、本実施例に係る光ディスク再生装置の基本構成を概念的に示すブロック図であり、図2は、本実施例に係る光ディスク再生装置の特に操作部の外観を概念的に示す平面図である。
図1に示すように、光ディスク再生装置1は、光ピックアップ(PU:Pick Up)10と、RF(Radio Frequency)アンプ11と、スピンドルモータ12と、サーボ機構13と、ピックアップサーボ回路14と、コンテンツデータデコード部15と、復号化部16と、コントロールデータデコード部17と、スピンドルサーボ回路18と、外部出力端子60と、システムコントローラ20と、メモリ21と、操作部40と、表示部50とを備える。
光ピックアップ10は、光ディスク100からコンテンツデータ及びコントロールデータを読み取るためのもので、半導体レーザ装置、各種レンズ、アクチュエータ等から構成される。より詳細には、光ピックアップ10は、光ディスク100に対してレーザ光LBを、所定のパワーで照射する。また、光ディスク100からのレーザ光LBの反射光を受光するためのPD(Photo Detector)センサを備えており、受光された反射光を読取信号としてRFアンプ11へ出力する。
光ピックアップ10は、サーボ機構13の制御により駆動される図示しないアクチュエータ、スライダ等により、トラッキングエラー信号に応じて光ディスク100の半径方向等に移動できるように構成されている。加えて、サーボ機構13の制御により、フォーカスエラー信号に応じてレーザ光LBの焦点を変化させ、フォーカス制御可能に構成されている。
RFアンプ11は、光ピックアップ10から出力される読取信号に基づいてRF信号を生成し、生成されたRF信号を、コンテンツデータデコード部15及びコントロールデータデコード部17の夫々へ出力する。また、RFアンプ11は、光ピックアップ10から出力される読取信号に基づいて、光ピックアップ10が光ディスク100へレーザ光LBを照射する際のフォーカスを制御するためのフォーカスエラー信号及び光ピックアップ10が光ディスク100へレーザ光LBを照射する際のトラッキングを制御するためのトラッキングエラー信号等の誤差信号を生成する。生成された誤差信号は、ピックアップサーボ回路14へ出力される。
スピンドルモータ12は、スピンドルサーボ回路18によりスピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク100を回転させるように構成されている。
サーボ機構13は、ピックアップサーボ回路14から出力されるトラッキングサーボ制御信号に基づいて、光ピックアップ10を光ディスク100の径方向に移動させる。また、ピックアップサーボ回路14から出力されるフォーカスサーボ制御信号に基づいて、光ピックアップ10に含まれる対物レンズを、レーザ光LBの光軸に沿って移動させる。
ピックアップサーボ回路14は、RFアンプ11より出力される誤差信号に基づいて、サーボ機構13を制御するためのフォーカスサーボ制御信号やトラッキングサーボ制御信号を生成する。生成されたフォーカスサーボ制御信号やトラッキングサーボ制御信号は、サーボ機構13へ出力される。言い換えれば、フォーカスエラーやトラッキングエラーの発生を抑制すべく、RFアンプ11より出力される誤差信号に基づいて、サーボ機構13をフィードバック制御する。
コンテンツデータデコード部15は、RFアンプ11より出力されるRF信号をデコードすることで、映像ストリームや音声ストリームを含むストリーム信号を生成する。生成されたストリーム信号は、速度調整部19へ出力される。
復号化部16は、ストリーム信号を復号化し、再生信号を生成する。生成された再生信号は、外部出力端子60を介して、例えばディスプレイやスピーカ等の外部出力機器へ出力され、指定された再生速度にて、光ディスク100に記録されているコンテンツデータに応じた映像や音声として再生される。
尚、復号化部16より出力される再生信号に対して所定の変調処理を施した後に、変調処理が施された再生信号を外部出力機器へ出力するように構成してもよい。より具体的には、例えば再生信号に対して鋸波による変調を施してもよいし、例えば再生信号に対して矩形波による変調を施してもよいし、例えば再生信号に対してドップラー効果を生じさせる変調を施してもよいし、例えば再生信号に対してジェット機音を模した特殊な波形による変調を施してもよいし、例えば再生信号に対して拳銃の発射音を模した特殊な波形による変調を施してもよいし、或いはユーザ等が予め設定しておいた様々な特殊な波形による変調を施してもよい。これらの変調は、操作部40における図示しない操作キーをユーザが操作することで行われることが好ましい。
コントロールデータデコード部17は、RFアンプ11より出力されるRF信号をデコードすることで、コンテンツデータの再生を制御するためのコントロールデータを生成する。コントロールデータは、例えば光ディスク100のリードインエリアに記録されているTOCデータ等や、ストリーム信号に含まれて記録される同期データや、コンテンツデータが再生される際の時間経過情報が含まれるサブコードデータ等が一具体例として挙げられる。生成されたコントロールデータは、システムコントローラ20へ出力され、コンテンツデータの再生を制御するために用いられる。
スピンドルサーボ回路18は、システムコントローラ20から指示されたスピンドルモータ12の回転速度に対する同期データの誤差を検出し、その誤差の発生を抑制すべくスピンドルモータ12の回転をフィードバック制御する。
尚、上述した構成要素のうち、光ピックアップ10と、RFアンプ11と、コンテンツデータデコード部15と、復号化部16等との組合せが、本発明における「再生手段」の一具体例を構成する。
システムコントローラ20は、マイクロプロセッサ(MPU)を備え、予め設定されているシステムプログラム(ないしは、ファームウェア等)を実行することにより、光ディスク再生装置1全体の動作を集中制御する。
メモリ21は、光ディスク再生装置1の動作に必要な各種データ等を一時的に格納するRAM領域や、或いはシステムコントローラ20の動作を規定するシステムプログラム等を格納するROM領域等を備えている。
また、システムコントローラ20には、操作部40と、表示部50とが接続されている。操作部40に設けられている各種操作キーからの指示データは、システムコントローラ20に出力され、システムコントローラ20は、指示データに応じてコンテンツデータの再生を制御する。また、システムコントローラ20は、表示部50における表示動作を制御する。
操作部40は、本発明における「操作装置」の一具体例を構成しており、ジョグダイヤル41と、パルスカウンタ42と、テンポスライダ43と、A/Dコンバータ44と、表示部50とを備えている。
ジョグダイヤル41は、本発明における「操作子」の一具体例を構成しており、両方向に回転自在な円盤形状の操作キーである。ユーザ等がジョグダイヤル41の回転方向と回転速度を適宜に変化させて操作すると、その回転方向に応じてフォワード再生とリバース再生を設定することができ、更に、その回転速度に応じて、スピーカやヘッドフォンで再生される楽曲等の音調等を変化させることができるようになっている。
尚、上記のフォワード再生とは、LP等のアナログレコードを順方向に回転させて楽曲等を再生させた場合と同様に、光ディスク100のコンテンツデータを、記録されている順に再生することを言う。したがって、ジョグダイヤル41が時計回り方向に回転操作されるのに応じて、楽曲等を通常の音として再生するようになっている。また、本実施例では、ジョグダイヤル41が停止されているときにも、フォワード再生が行われるようになっている。
一方、上記のリバース再生とは、アナログレコードを逆方向に回転させて音楽等を再生させた場合と同様に、光ディスク100のコンテンツデータを、記録されている順とは逆の順番で再生することを言う。つまり、アナログレコードでは音楽等が連続記録(アナログ記録)されているため、アナログレコードを逆方向に回転させると、楽曲等を逆の方向から再生することになって、本来の音楽等とは違った擬音が再生されることになるが、ジョグダイヤル41が反時計回り方向に回転操作されると、光ディスク100にデジタル記録されている個々のコンテンツデータを逆の順番で再生することにより、あたかもアナログレコードを逆方向に回転させて再生させた場合と同様の擬音を生じさせるようになっている。
このようにアナログレコードをリバース再生するのと同様の機能を備えたことで、例えばユーザ等がジョグダイヤル41を時計回り方向と反時計回り方向へ敏速に往復回転を繰り返すと、所謂スクラッチ音と呼ばれる擬音(「キュキュ」、「ガシャガシャ」等の擬音)を生じさせることができる。そして、所謂ディスクジョッキーと呼ばれる演奏者が、上記のスクラッチ音等を生じさせるべくジョグダイヤル41を操作すると、CDやDVDを用いてラップ音楽等を生成するための編集を行うことが可能となっている。
パルスカウンタ42は、ジョグダイヤル41の回転操作に伴って発生するパルスのパルス幅(ないしは、パルス数等)をカウントすることで、ジョグダイヤル41の回転速度(ないしは、角速度)を検出する。加えて、ジョグダイヤル41の回転操作に伴って発生するパルスに基づいて、ジョグダイヤル41の回転方向を検出する。検出されたジョグダイヤル41の回転方向及び回転速度は、システムコントローラ20に出力される。これにより、システムコントローラ20は、ユーザ等が操作したジョグダイヤル41の操作量を認識し、その操作量に応じたイフェクト処理等を行わせる。
テンポスライダ43は、例えば上下方向にスライド可能なスライダボタンを備えている。ユーザ等がスライダボタンを上下方向に移動させることで、コンテンツデータの再生速度を適宜変更することができる。例えば、スライダボタンを上方向に移動させることで、コンテンツデータの再生速度を相対的に遅くしたり、或いはスライダボタンを下方向に移動させることで、コンテンツデータの再生速度を相対的に速くしたりすることができる。スライダボタンの移動量は、移動量に応じたアナログ値として検出され、A/Dコンバータ44に出力される。
A/Dコンバータ44は、アナログ値として検出されるテンポスライダ43が備えるスライダボタンの移動量をデジタル値に変換した後、システムコントローラ20に出力する。これにより、システムコントローラ20は、スライダボタンの移動量に応じて、コンテンツデータの再生速度を相対的に早くないしは相対的に遅くすることができる。
表示部50は、コンテンツデータの再生に伴う各種情報を表示する。表示部50は、例えば液晶ディスプレイや蛍光管等の表示パネルを備えており、システムコントローラ20の制御を受けて各種情報を表示する。
図2に示すように、操作部40の外観には、ジョグダイヤル41と、操作ボタン402と、テンポスライダ43と、表示部50を備えられている。
操作ボタン402は、ユーザにより押下可能なボタンであって、操作ボタン402をユーザが押下することで、光ディスク再生装置1の動作を変更可能に構成されている。具体的には、ユーザは、操作ボタン402を押下することで、コンテンツデータの再生や早送りや巻き戻しや一時停止や所定のキューポイントからの再生開始等を指示することができる。
表示部50には、楽曲を含むコンテンツデータの再生に応じた各種情報が表示されている。例えば、表示部50の上段には、現在再生しているコンテンツデータのトラック番号や、現在再生しているコンテンツデータの経過時間(即ち、現在の再生時間)や、現在光ディスク再生装置1にローディングされている光ディスク100に記録されているコンテンツデータの総トラック数等が表示される。図2に示す表示の例では、現在トラック番号3番のコンテンツデータが再生されており、再生開始から1分15秒が経過し、更には光ディスク再生装置1にローディングされている光ディスク100に記録されているコンテンツデータの総トラック数は“16”であることを認識できる。
また、表示部50の下段には、再生時間軸に沿ったコンテンツデータのビート密度等がウェーブ表示されている。或いは、現在再生されているコンテンツデータの周波数帯域毎の信号強度等がウェーブ表示されていてもよい。
もちろん、図2に示した表示部50における表示内容は一具体例であって、その他の各種情報等が表示されてもよいことは言うまでもない。
(2)具体的構成
続いて、図3及び図4を参照して、本実施例に係る操作部40が備えるジョグダイヤル41に関連する具体的な構成について説明する。ここに、図3は、ジョグダイヤル41を操作部40より外した場合の操作部40の外観(言い換えれば、ジョグダイヤル41を支える構造)を概念的に示す平面図であり、図4は、ジョグダイヤル41を支えるローラー等の構成を具体的に示す斜視図である。
図3に示すように、ジョグダイヤル41は、例えば9つのローラー411に支えられている。9つのローラー411の夫々は、本発明における「保持部材」の一具体例を構成しており、例えば同心円状に且つ等間隔で配置されている。そして、9つのローラー411の夫々は、本発明における「ベース部材」の一具体例を構成するローラー保持部412により支えられている。ローラー保持部412は、ジョグダイヤル保持部413の一部に相当する。
図4に示すように、ローラー411は、本発明の「第1保持部分」の一具体例を構成する第1ローラー4111と、本発明の「第2保持部分」の一具体例を構成するシャフト4112a及び4112bとを備えている。
シャフト4112a及び4112bは、第1ローラー4111よりも小さい径を有しており、本発明における「第1ベース部分」の一具体例を構成する軸受け部4121a及び4121bに支えられている。これにより、ローラー411は、回転することができるようにローラー保持部412により保持されている。
第1ローラー4111は、ジョグダイヤル41と直接的に接触しており、ジョグダイヤル41の回転操作に伴って、第1ローラー4111が回転し、それに伴って、軸受け部4121a及び4121bに保持されているシャフト4112a及び4112bも回転する。つまり、軸受け部4121a及び4121bが、ローラー411の回転軸方向に直交する方向(言い換えれば、ジョグダイヤル41の表面の法線に沿った方向)において、シャフト4112a及び4112bを支えており、第1ローラー4111が、ローラー411の回転軸方向に直交する方向(言い換えれば、ジョグダイヤル41の表面の法線に沿った方向)において、ジョグダイヤル41を支えている。これにより、ジョグダイヤル41の滑らかな回転操作が実現される。
加えて、第1ローラー4111と軸受け部4112a及び4112bとの間には、所定の間隙があることが好ましい。これにより、ジョグダイヤル41のより滑らかな回転操作が実現される。
シャフト4112a及び4112bの先端(言い換えれば、ローラー411の両端)は、先細りの形状(或いは、錐状の形状)を有している。但し、必ずしも先端がとがっている必要はなく、シャフト4112a及び4112bの先端が、シャフト4112a及び4112bの先端以外の部分よりも細い径を有していれば足りる。
ローラー保持部412は更に、シャフト4112a及び4112bの先端に隣接又は近接するように板状の樹脂バネ4122a及び4122bを備えている。樹脂バネ4122a及び4122bは、本発明における「第2ベース部分」及び「弾性部材」の一具体例を構成しており、ローラー411の回転軸方向に沿った方向に力が加えられた場合に、ローラー保持部412との接点を支点として湾曲するように構成されている。
また、第2ローラー4112a及び4112bの先端と、樹脂バネ4122a及び4122bとの間には、所定の間隙があることが好ましい。
このような構成を有するがゆえに、ローラー411が、ローラー411の回転軸方向に沿った方向に移動した場合には、シャフト4112a又は4112bの先端が、樹脂バネ4122a又は4122bに衝突する。以下、ローラー411が、ローラー411の回転軸方向に沿った方向に移動した場合の態様について、図5及び図6を参照しながら説明を進める。ここに、図5は、ローラー411が、ローラー411の回転軸方向に沿った方向に移動していない場合の、ローラー411及びローラー保持部412の様子を概念的に示す平面図であり、図6は、ローラー411が、ローラー411の回転軸方向に沿った方向に移動した場合の、ローラー411及びローラー保持部412の様子を概念的に示す平面図である。
図5に示すように、ローラー411が、ローラー411の回転軸方向に沿った方向に移動していない場合には、シャフト4112a及び4112bの先端は樹脂バネ4122a及び4122bには接触しておらず、且つ第1ローラー4111は軸受け部4121a及び4121bには接触していない。このため、ジョグダイヤル41の回転操作に伴って、ローラー411が円滑に回転すると共に、ジョグダイヤル41の回転操作に伴ってノイズは発生しない。
図6に示すように、ローラー411が、ローラー411の回転軸方向に沿った方向(より具体的には、図6中左側)に移動した場合には、シャフト4112bの先端は、樹脂バネ4122bに衝突する。このとき、樹脂バネ4122bは、樹脂バネ4122bが備える弾性に起因して湾曲し、シャフト4112bとの衝突の衝撃を和らげる。言い換えれば、樹脂バネ4122bが、ローラー411の回転軸方向に沿ったローラー411の急激な移動を抑制している。
これにより、シャフト4112bの先端と樹脂バネ4122bとが衝突しても、該衝突によって生ずるノイズを相対的に低減する或いはなくすことができる。言い換えれば、ローラー411が、ローラー411の回転軸方向に沿った方向に移動することによって生ずるノイズを相対的に低減する或いはなくすことができる。このため、ユーザがジョグダイヤル41を操作している際に、不要なノイズの発生を抑えることができ、ジョグダイヤル41を操作しているユーザに不快な印象を与えないという利点を享受することができる。
仮に、ローラー保持部412が樹脂バネ4122bを備えていないとする。このとき、ローラー411が、ローラー411の回転軸方向に沿った方向に移動した場合には、剛体である第1ローラー4111が剛体である軸受け部4121a又は4121bに衝突する。このため、ローラー411が、ローラー411の回転軸方向に沿った方向に移動することによって生ずるノイズは、相対的に大きなノイズになる。これは、ジョグダイヤル41を操作しているユーザに不快な印象を与えかねず好ましくない。しかるに、本実施例によれば、ノイズを相対的に低減する或いはなくすことができるという大きな利点を享受することができる。
加えて、ローラー411の衝突の衝撃を吸収又は和らげるためにグリス等の潤滑油をシャフト4112a及び4112bと軸受け部4121a及び4121bとの間に塗布する必要もない。このため、操作部40を製造する際の負担を軽減することができる。更には、グリス等の潤滑油が流れ出すことで接点不良等の不都合が生ずるリスクをなくすことができる。
但し、ノイズを低減させる利点を享受するという点からは、グリス等の潤滑油を、例えばシャフト4112a及び4112bと軸受け部4121a及び4121bとの間に塗布するように構成してもよい。
加えて、シャフト4112a及び4112bの先端が先細りの形状を有しているため、シャフト4112a及び4112bの先端と樹脂バネ4122a及び4122bとが衝突した場合であっても、ローラー411の回転に対して大きな抵抗とはならない。従って、ローラー411の滑らかな回転を維持することができ、その結果、ジョグダイヤル41を操作するユーザに違和感を感じさせることなく、上述した各種利益を享受することができる。
但し、シャフト4112a及び4112bの先端は、樹脂バネ4122a及び4122bとの接触面積が相対的に小さければ、必ずしも先細りの形状(或いは、錐状の形状であって、樹脂バネ4122a及び4122bと略点で接触する形状)を有していなくともよい。言い換えれば、シャフト4112a及び4112bの先端は、先端以外の部分よりも径が小さい(或いは、細い)形状を有していてもよい。まとめると、シャフト4112a及び4112bの先端は、ローラー411の円滑な回転を妨げない程度にしか樹脂バネ4122a及び4122bと接触しなければ、どのような形状であってもよい。
また、シャフト4112a及び4112bの太さが一定であってもよい。言い換えれば、即ち、シャフト4112a及び4112bの先端と樹脂バネ4122a及び4122bとの接触面積が相対的に大きくなるように構成してもよい。このように構成しても、上述したノイズの低減については相応の効果を享受することができる。
また、上述の実施例では、樹脂バネ4122a及び4122bは、ローラー保持部412と一体成型されている。つまり、樹脂バネ4122a及び4122bは、ローラー保持部412と同一の材料を含んで構成されている。このように構成することで、樹脂バネ4122a及び4122bを備えるローラー保持部412を、比較的容易に製造することができる。
但し、樹脂バネ4122a及び4122bは、ローラー保持部412と異なる材料を含んで構成されていてもよい。このように構成することで、樹脂バネ4122a及び4122bの弾性係数等を任意に設定することができる。その結果、ノイズの発生の低減の程度や樹脂バネ4122a及び4122bの剛性の程度を任意に設定することができる。つまり、操作部40の設計の幅を広げることができる。
更に、上述した板状の樹脂バネ4122a及び4122bを用いることに加えて又は代えて、例えば板状の金属バネや、コイルスプリングや、各種ゴム等を用いるように構成してもよい。また、これら以外のものであっても、ローラー411が、ローラー411の回転軸方向に沿った方向に移動する際に生ずるノイズ(言い換えれば、ローラー411の回転軸方向に沿った方向へのローラー411の移動に伴う衝突の衝撃)を和らげることができる部材や形状等を有するものも、板状の樹脂バネ4122a及び4122bに加えて又は代えて、本実施例に係る操作部40に用いることができることは言うまでもない。つまり、ローラー411の移動に対して弾性を備える部材(つまり、弾性部材)であれば、板状の樹脂バネ4122a及び4122bに加えて又は代えて、本実施例に係る操作部40に用いることができることは言うまでもない。
(3)変形例
続いて、図7を参照して、変形例に係るジョグダイヤル41を支えるローラー等の構成について説明する。ここに、図7は、変形例に係るジョグダイヤル41を支えるローラー等の構成を具体的に示す平面図である。
図7に示すように、変形例に係るローラー421は、上述したローラー411と同様に、第1ローラー4211と、シャフト4212a及び4212bを備えている。また、変形例に係るローラー保持部422は、上述したローラー保持部412と同様に、軸受け部4221a及び4221bを備える。
変形例に係るローラー421は特に、本発明における「第3保持部材」の一具体例を構成する第2ローラー4213a及び4213bを備える。第2ローラー4213a及び4213bは、それ自体が弾性を備える弾性部材を含んで構成されている。特に、第2ローラー4213a及び4213bは、軸受け部4221a及び4221bに隣接又は近接する位置(言い換えれば、軸受け部4221a及び4221bに衝突する位置)に、弾性部材を含んでいることが好ましい。或いは、第2ローラー4213a及び4213bの全体が、弾性部材を含んで構成されていてもよい。
このような弾性部材を含む第2ローラー4213a及び4213bを備えることで、ローラー421が、ローラー421の回転軸方向に沿った方向(より具体的には、図7中左側)に移動した場合には、第2ローラー4213bは、軸受け部4212bに衝突する。このとき、第2ローラー4213bが弾性部材を備えていることから、第2ローラー4213bと軸受け部4221bとの衝突の衝撃が和らげられる。言い換えれば、第2ローラー4213bが含む弾性部材が、ローラー421の回転軸方向に沿ったローラー421の急激な移動を抑制している。
これにより、第2ローラー4213bと軸受け部4221bとが衝突することによって生ずるノイズを相対的に低減する或いはなくすことができる。言い換えれば、ローラー421が、ローラー421の回転軸方向に沿った方向に移動することによって生ずるノイズを相対的に低減する或いはなくすことができる。このため、ユーザがジョグダイヤル41を操作している際に、不要なノイズの発生を抑えることができ、ジョグダイヤル41を操作しているユーザに不快な印象を与えないという利点を享受することができる。同様に、変形例に係るローラー421及びローラー保持部422によれば、上述したローラー411及びローラー保持部412により実現される利点をも好適に享受することができる。
また、上述したローラー411及びローラー保持部412の構成と、変形例に係るローラー421及びローラー保持部422の構成とを適宜組み合わせてもよい。このように組み合わせても、上述した各種利益を享受することができることは言うまでもない。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なう操作装置及び再生装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。