以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した写真シール提供システムの一実施の形態の例を示す図である。
図1に示される写真シール提供システム1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取る遊戯用システムであり、画像提供装置として動作し、利用者が作成した画像を利用者にデータとして提供するサービスを行うサーバ2、利用者が撮影や編集等を行う写真シール作成装置3Aおよび写真シール作成装置3B、写真シール作成装置3Aとサーバ2が接続されるネットワーク4A、並びに、写真シール作成装置3Bとサーバ2が接続されるネットワーク4Bを有している。
サーバ2は、写真シール作成装置3Aまたは写真シール作成装置3Bにおいて作成(撮影および編集)され、その写真シール作成装置3Aまたは写真シール作成装置3Bよりネットワーク4Aまたはネットワーク4Bを介して供給される画像データを取得し保存する。その画像データの作成作業(撮影や編集)を行った利用者が、自分自身の携帯型電話機5Aまたは携帯型電話機5Bを用いて、ネットワーク4Aまたはネットワーク4Bを介してサーバ2にアクセスすると、サーバ2は、要求された画像データを読み出し、要求元の携帯型電話機5Aまたは携帯型電話機5Bの表示部(表示領域)のサイズに応じて画像を編集し、その編集後の画像を、要求元の携帯型電話機5Aまたは携帯型電話機5Bに、ネットワーク4Aまたはネットワーク4Bを介して提供する。
写真シール作成装置3Aおよび写真シール作成装置3Bは、互いに同様の装置であり、利用者に写真シールを作成する写真シール作成ゲームをプレイさせ、成果物として写真シールを提供する。つまり、この、写真シール作成装置3Aおよび写真シール作成装置3Bは、ゲーム装置(遊戯サービス提供装置)であり、通常、ゲームセンタや観光地等の店舗等に設置される。利用者(主に複数人のグループである場合が多い)は、その写真シール作成ゲームにおいて、硬貨投入後に筐体内に設置されたCCD(Charge Coupled Device)カメラで利用者自身を撮影し、記録された利用者の画像を液晶パネル上で付属のペン等を用いて所定または任意の文字や図形等を書き込んで編集を行い、個性的な画像を作成してシール紙に分割印刷させる。このように作成され利用者に提供されたシール紙は、例えば、利用者によって、利用者の友人や知人と交換したり、手帳に貼り付けてアルバムのようにしたり、ポストカードに貼り付けたりされる。
さらに、写真シール作成装置3Aおよび写真シール作成装置3Bは、作成された画像および関連情報を画像データとして、ネットワーク4Aまたはネットワーク4Bを介してサーバ2に送信(アップロード)する。以下において、写真シール作成装置3Aおよび写真シール作成装置3Bを互いに区別して説明する必要の無い場合、写真シール作成装置3と称する。
ネットワーク4Aおよびネットワーク4Bは、例えば、インターネット、LAN、WAN、または公衆回線網等に代表される、有線または無線からなる、1つまたは複数のネットワークにより構成される。なお、以下において、ネットワーク4Aおよびネットワーク4Bを互いに区別して説明する必要の無い場合、ネットワーク4と称する。
携帯型電話機5Aは、写真シール作成装置3Aにおいて写真シール作成ゲームを行った利用者の所有する電話機であり、携帯型電話機5Bは、写真シール作成装置3Bにおいて写真シール作成ゲームを行った利用者の所有する電話機である。携帯型電話機5Aおよび携帯型電話機5Bは、それぞれ、図示せぬ基地局と無線通信を行うことにより、他の電話機と通話通信を行ったり、他の情報処理装置(例えばサーバ2)とパケット通信(通信データの授受)を行ったりすることができる。なお、図1において、携帯型電話機5Aが、ネットワーク4Aに接続されているように示されているが、これは、携帯型電話機5Aが、ネットワーク4Aに接続される基地局との無線通信を確立し、ネットワーク4Aに接続されている状態(ネットワーク4Aを介して通信を行うことができる状態)にあることを示している。携帯型電話機5Bについても同様である(ネットワーク4Bを介して通信を行うことができる状態が示されている)。また、以下において、携帯型電話機5Aおよび携帯型電話機5Bを互いに区別して説明する必要の無い場合、携帯型電話機5と称する。
図1に示されるように、サーバ2は、複数の写真シール作成装置3に対応することができ、複数の写真シール作成装置3より供給される画像データを取得し、保存することができる。なお、写真シール作成装置3の台数に制限は無く、何台であってもよい。また、ネットワーク4の数も制限は無く、サーバ2が接続されるネットワーク4の数は、1つであっても複数であってもよい。つまり、例えば、サーバ2が、1つのネットワーク4を介して、複数の写真シール作成装置3に接続されるようにしてもよい。
また、携帯型電話機5についても同様であり、設備の都合を考慮しなければ、ネットワーク4に対して携帯型電話機5が何台接続されるようにしてもよい。
このような写真シール提供システム1において、サーバ2は、上述したように、写真シール作成装置3において作成された画像を、画像データとして、利用者の携帯型電話機5に供給(ダウンロード)し、表示させる。つまり、写真シール作成装置3において写真シールを作成した利用者は、写真シール作成装置3においてプレイした写真シール作成ゲームの成果物として、写真シール作成装置3より写真シールを得るだけでなく、サーバ2よりその撮影画像(落書き編集等が行われた画像)を携帯型電話機5にダウンロードして表示させることができる。
このように、写真シール提供システム1は、写真シール作成装置3において、単純に、作成した写真シールを提供する以外に、サーバ2から撮影画像を画像データとして、利用者の携帯型電話機5に提供することができるので、利用者の満足度をより向上させることができ、繰り返し写真シール作成ゲームをプレイする、所謂リピータ率を増加させることができ、収益率の向上を期待することができる。
また、画像データを提供する際に、サーバ2は、利用者の要求に応じて、後述するように画像の縦横比が特殊な場合、携帯型電話機5の表示領域の縦横比に合うようにするために、専用のフレーム画像をその画像に付加(合成)したり、画像を切り抜いたり、画像を90度回転させたりする編集を行うので、利用者は、より好ましい状態で携帯型電話機5に表示された画像を閲覧することが出来る。このように、写真シール提供システム1は、利用者の満足度をより向上させることができ、収益率の向上をさらに期待することができる。
図2は、写真シール作成装置3の外観構成例を示す斜視図である。
図2の写真シール作成装置3の筐体10は、複数のユニット等により構成されており、第1ユニット11と第2ユニット12が、所定の距離をおいて、フレーム14A、フレーム14B並びに床部13により接続されるように構成されている。
図2に示されるように、直方体の形状の第1ユニット11の、地上面(床部13の上面)に対して垂直な4側面の内、第2ユニット12に対向する面を正面11−1と称し、その正面11−1の右側に隣接する側面を右側面11−2と称し、正面11−1に対向する側面を背面11−3と称し、正面11−1の左側に隣接する側面(右側面11−3に対向する側面)を左側面11−4と称する。各面の構成については後述する。
第1ユニット11と第2ユニット12は、図1に示されるように、それらの左右上部において、フレーム14Aとフレーム14Bにより所定の距離を保つように連結されている。また、第1ユニット11と第2ユニット12は、その下部において、床部13により一定の距離を保つように連結されている。床部13は、利用者が第1ユニット11と第2ユニット12との間において後述するように撮影を行う場合の床(撮影空間の床)となる部材である。また、床部13には、例えば、第1ユニット11と第2ユニットを電気的に接続するケーブル等が格納される。
なお、第1ユニット11と第2ユニット12の形状は直方体でなくても勿論よい。また、第1ユニット11と第2ユニット12とが1つのユニット(1個の筺体)として構成されるようにしても勿論よい。
図3は、写真シール作成装置3の設置例を示す外観図である。
図3において、第1ユニット11と第2ユニット12の上部には、第1ユニット11と第2ユニット12との間の(床部13上の空間)空間である撮影空間の閉鎖性を向上させるために、図2の場合に加えて、フレーム14Aとフレーム14Bの上に天井部21が覆うように設けられており、フレーム14Aおよびフレーム14Bとともに天井部21によって第1ユニット11と第2ユニット12が連結されている。なお、天井部21の左右(撮影空間の出入り口となる側面)からは、さらに閉鎖性を向上させ、環境の安定した撮影空間を形成することができるだけでなく、撮影空間の外部に位置する人物から撮影の様子を閲覧されることを抑制するために、カーテン23が吊設されている。
第1ユニット11の背面11−3側の上部には、コの字型のカーテンフレーム22が設けられている。この背面11−3の前面近傍には、後述するように編集空間が設けられるが、その編集空間を囲むように、カーテン23−1乃至カーテン23−4が設けられている。これにより、編集空間の外に位置する他人により編集作業内容がのぞき見されることを抑制することができる。
図4は、写真シール作成装置3の第1ユニット11の正面11−1の構成例を示す図である。
正面11−1には、例えば、照明部31A、照明部31B、撮影ユニット32、CCDカメラ33、取り込み画像表示用モニタ34、撮影用モニタ35、音声出力部36A、音声出力部36B、および硬貨投入排出口37等の、撮影処理に関する機能が設けられている。
照明部31−A、照明部31−Bは、ストロボ発光可能な照明装置により構成され、CCDカメラ33による利用者の撮影時に所定のタイミングでストロボ発光し、撮影を行う利用者に光を照射する。なお、照明部31の数は、照明部31−A、照明部31−Bの2個に限らず、1個であっても3個以上であっても良い。また、各照明部の発光タイミングは互いに同時でなくてもよい。なお、以下において、照明部31−A、照明部31−Bを互いに分けて説明する必要の無い場合、照明部31と称する。
正面11−1の略中央には、利用者を撮影するための撮影ユニット32が設けられている。撮影ユニット32には、CCDカメラ33と取り込み画像表示用モニタ34が設けられている。
CCDカメラ33は、利用者を撮影し、画像を得るためのCCDを利用した撮影素子等により構成される。なお、CCDカメラ33の代わりに、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサカメラを用いるようにしてもよい。さらに、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなものであってもよい。
CCDカメラ33近傍の、図中下側にある取り込み画像表示用モニタ34は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)により構成される。取り込み画像表示用モニタ34には、CCDカメラ33により撮像された利用者のライブビュー画像(取り込み動画像)を表示する。ライブビュー画像についての具体的な説明は後述する。このCCDカメラ33近傍に設けられた取り込み画像表示用モニタ34に表示される画像により利用者は、撮影直前の自分自身の画像を、CCDカメラ33より大幅に視線をずらすことなく確認することができる。
撮影用モニタ35は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、撮影作業の設定を行う画面や設定内容の確認画面等が表示されるモニタである。なお、後述するように、撮影用モニタ35の表示面には無色透明の感圧式のタッチパネルが重畳されており、利用者は画面上を指等によりタップ(接触)することにより、撮影用モニタ35に表示されているGUI(Graphical User Interface)画面を操作することができる。なお、上述の感圧式のタッチパネルの代わりに、電磁誘導式のタッチペンおよびタッチパネルを用いるようにしても良いし、撮影用モニタ35の近傍等に、スイッチ等の入力デバイスを撮影用モニタ35とは別に設けるようにしてもよい。勿論それ以外の入力デバイスを用いるようにしてもよい。
音声出力部36Aおよび音声出力部36Bは、スピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、撮影作業案内用音声やBGM(Back Ground Music))を出力する。以下において、音声出力部36Aおよび音声出力部36Bを区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部36と称する。硬貨投入排出口37は、硬貨を投入する投入口と、硬貨が排出される排出口を有している。利用者は、この硬貨投入排出口37の投入口に、予め定められた所定の料金の硬貨を投入することにより、写真シール作成ゲーム(撮影作業や編集作業等の、写真シールを写真シール作成装置3より提供されるまでの一連の作業)のプレイを開始する。なお、この硬貨投入排出口37は、正面11−1以外の面に設けるようにしても勿論よい。
図5は、第1ユニット11の右側面11−2の構成例を示す図である。
図5において、右側面11−2には、事後接客ユニット40が設けられている。事後接客ユニット40には、事後接客用モニタ41、音声出力部42−1、および音声出力部42−2が設けられている。事後接客用モニタ41は、その表示面に無色透明の感圧式等のタッチパネルが重畳されており、ゲームや付加サービスに対する個人設定等の入力に関するGUI画像を表示し、それに対する入力を受け付ける。音声出力部42−1および音声出力部42−2は、スピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、事後接客用音声やBGM)を出力する。以下において、音声出力部42−1および音声出力部42−2を区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部42と称する。
このような事後接客ユニット40を設けることにより、編集作業を終了し、印刷処理が終了してシールシートが排出されるまでの間待機する利用者は、この事後接客ユニット40による事後接客処理(ゲームやアクセス先通知等の追加サービス等)によって、退屈せずに時間を過ごすことができる。これにより利用者の満足度が向上する。また、その利用者の満足度の向上が集客数の上昇に繋がることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。なお、この事後接客処理の詳細については後述する。
右側面11−2の事後接客ユニット40の下には、メンテナンス用ドア部43が設けられている。メンテナンス用ドア部43は、蝶番44−1および蝶番44−2を軸として回転するように開閉する。メンテナンス用ドア部43には、またドアノブ45も設けられている。メンテナンス用ドア部43には、さらに、シール紙排出口46が設けられている。シール紙排出口46には、内部のプリンタ(図示せず)で印刷された後排出されたシール紙がシール紙排出口46より飛び出さないようにする止め部47も設けられている。
図6は、写真シール作成装置3の第1ユニット11の背面11−3の構成例を示す図である。
図6において、背面11−3には、利用者が編集作業を行う際に利用するアイテムがまとめられた編集ユニット51−1および編集ユニット51−2が設置されている。編集ユニット51−1は、編集入力用モニタ52−1、2本のタッチペン53−1および53−2、並びに、2つの音声出力部54−1および54−2を有している。編集ユニット51−2も、編集ユニット51−1の場合と同様に、編集入力用モニタ52−2、2本のタッチペン53−3および53−4、並びに、2つの音声出力部54−3および54−4を有している。
以下において、編集ユニット51−1および編集ユニット51−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて編集ユニット51と称する。
編集入力用モニタ52−1は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUI画像である編集画面等を表示する。この編集入力用モニタ52−1の画面上には無色透明のタッチパネル(例えば電磁誘導式)が重畳されている。また、この編集入力用モニタ52−1の左右近傍には、このタッチパネルに対応するタッチペン53−1とタッチペン53−2が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット51−1に対して着脱可能に固定されている。編集入力用モニタ52−1は、例えば、複数の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの編集画面が並べられた画像を表示させる。その場合の各編集画面は、利用者が混乱しないように、それぞれ、タッチペン53−1とタッチペン53−2の内、互いに異なる方に対応するようになされており、基本的に、対応しない他方のタッチペンでは編集作業を行うことができないようになされている。
編集入力用モニタ52−2も、編集入力用モニタ52−1の場合と同様であり、CRTディスプレイやLCDにより構成され、画面上には無色透明のタッチパネル(例えば電磁誘導式)が重畳されている。また、この編集入力用モニタ52−2の左右近傍には、このタッチパネルに対応するタッチペン53−3とタッチペン53−4が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット51−2に対して着脱可能に固定されている。
以下において、編集入力用モニタ52−1および編集入力用モニタ52−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて編集入力用モニタ52と称する。
タッチペン53−1およびタッチペン53−2は、編集ユニット51−1と有線(または無線)により(電気的に)接続されている。タッチペン53−1およびタッチペン53−2は、編集入力用モニタ52−1の画面上のタッチパネル(例えば電磁誘導式)と連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン53−1およびタッチペン53−2を操作して、このタッチパネルをタップする(タッチペン53−1およびタッチペン53−2とタッチパネルを接触(または近接)させる)ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン53−1およびタッチペン53−2からは、後述するように、例えばタッチパネルを介して互いに異なる信号が入力される。これにより写真シール作成装置3は、タッチペン53−1およびタッチペン53−2のそれぞれについて、タッチパネルのどこにタップされたかを識別することができる。つまり、写真シール作成装置3は、タッチペン53−1およびタッチペン53−2がタップされた位置の位置情報だけでなく、タッチペン53−1およびタッチペン53−2の識別情報も取得することができる。
タッチペン53−3およびタッチペン53−4も、タッチペン53−1およびタッチペン53−2の場合と同様に、編集ユニット51−2と有線(または無線)により(電気的に)接続されている。タッチペン53−3およびタッチペン53−4は、編集入力用モニタ52−2の画面上のタッチパネル(例えば電磁誘導式)と連携して動作する。つまり、利用者が操作してこのタッチパネルをタップすることにより、これらのタッチペン53−3およびタッチペン53−4も、タッチペン53−1およびタッチペン53−2の場合と同様に、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン53−3およびタッチペン53−4も、タッチペン53−1およびタッチペン53−2の場合と同様に、互いを識別可能にするために、例えばタッチパネルを介して互いに異なる信号を入力する。
以下において、タッチペン53−1乃至タッチペン53−4を互いに区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめてタッチペン53と称する。
また、編集入力用モニタ52−1の下側近傍には、左右に並ぶように、音声出力部54−1および音声出力部54−2が設けられている。音声出力部54−1および音声出力部54−2は、それぞれスピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、編集作業案内用音声やBGM)を出力する。
音声出力部54−3および音声出力部54−4も、音声出力部54−1および音声出力部54−2の場合と同様に、編集入力用モニタ52−2の下側近傍に、左右に並ぶように設けられている。この音声出力部54−3および音声出力部54−4は、それぞれスピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、編集作業案内用音声やBGM)を出力する。
以下において、音声出力部54−1乃至音声出力部54−4を互いに区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部54と称する。
図7は、ゲーム中に利用者が、写真シール作成装置3が有する空間を移動する様子について説明する図である。
図7に示されるように、写真シール作成装置3は、撮影空間61、編集空間62、および事後接客空間63を有する。
撮影空間61は、利用者が、CCDカメラ33を用いて、自分自身を撮影する撮影作業を行う空間である。編集空間62は、撮影空間61において撮影作業を行った利用者が、背面11−3に設置されている編集ユニット51を利用して、撮影画像に対する落書き編集入力作業を行うための空間である。事後接客空間63は、第1ユニット11の右側面11−2近傍の空間であり、編集空間62において落書き編集作業を行った利用者が、写真シールの印刷が完了するまでの間に行われる事後接客に対する作業を行うための空間である。例えば、利用者の暇つぶしのためのミニゲームや、サーバ2にアップロードする撮影画像を選択したり、その撮影画像をダウンロードするためのアクセス先の情報を通知する電子メールの送信先の情報(例えば携帯型電話機5の電子メールアドレス)を入力したりする作業が行われる。なお、図3においては、カーテン等を用いて事後接客空間63とその外部を仕切るようにしてはいないが、編集空間62のように、この事後接客空間63がその外部とカーテン等により(簡易的に)仕切られるようにしてももちろんよい。
次に、この図7を参照して、利用者が案内される様子(写真シール作成装置3の接客方法)を説明する。
上述したように、1つのゲームは、大きく分けて、利用者を撮影する撮影作業、撮影作業により得られた利用者の画像を編集する編集作業、および編集作業により編集した利用者の画像をシール紙に印刷する印刷作業(その待ち時間に行う事後接客も含む)の3つの行程により構成される。
まず、1組目の2人の利用者(A0およびB0)は、順番が回ってくると、案内に従うなどして撮影空間61に入場し、ゲームを開始し、撮影ユニット32(CCDカメラ33)を利用して自分自身の撮影を行う(A1およびB1)。撮影作業が終了すると、この写真シール作成装置3は、撮影空間61の利用者(A1およびB1)に対して編集空間62への移動案内の画像を表示したり、移動を促すメッセージを音声出力したりする。利用者はその案内に従い、撮影空間61から退出して編集空間62に移動する。編集空間62に入場した利用者(A2およびB2)は、編集ユニット51を利用して撮影画像に対する編集作業を行う。そして、編集作業が終了すると、写真シール作成装置3は、編集空間62の利用者(A2およびB2)に対してシール紙排出口46近傍(事後接客ユニット40近傍)への移動案内(画像表示および音声出力による移動案内)を行う。利用者はその案内に従い、編集空間62から退出して事後接客空間63に移動する(A3およびB3)。事後接客空間63に移動した利用者(A3およびB3)は、事後接客ユニット40を操作してミニゲームや情報の入力等を行いながら、写真シール(画像が印刷されたシール紙)が排出されるまで待機する。写真シールが排出されると、利用者はその写真シールを受け取り、ゲームが終了する。
なお、1組目の利用者が撮影空間61から退出して編集空間62に移動すると、撮影空間61が空くので、その時点で、次に順番待ちをしていた利用者(A0およびB0)は、撮影空間61に入場し、ゲームを開始することができる(A1およびB1)。この2組目の利用者も、1組目の利用者と同様の手順で写真シール作成ゲームをプレイする。
このように、写真シール作成装置3においては、撮影空間61と編集空間62を用いて、2組の利用者がそれぞれ撮影作業と編集作業を同時に行うことができる(2組の利用者による2つのゲームを並行して進行させることができる)。つまり写真シール作成装置3は、最大2組の利用者を同時に接客することができる。このことを以下において「2重接客」と称する。なお、写真シール作成装置3は、正確には、事後接客空間63の利用者も含めると3組の利用者を同時接客可能であるが、ここでは同時接客数に含めないことにして説明を続ける。
図8は、写真シール作成装置3の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
図8において、写真シール作成装置3は、バス100を介して互いに接続された、制御部71、制御情報記憶部72、画像データ保持部73、プレイ情報記憶部74、利用者情報記憶部75、硬貨部81、撮影部82、第1編集部83A、第2編集部83B、印刷部84、事後接客部85、通信部86、およびドライブ87により構成される。
制御部71は、写真シール作成装置3の装置全体を制御する処理部であり、ゲーム管理部91、硬貨処理部92、撮影処理部93、編集処理部94、印刷処理部95、事後接客処理部96、計時部97、および管理部98により構成される。
ゲーム管理部91は、写真シールを作成し、利用者に提供するゲーム(写真シール作成ゲーム)の進行状況等の管理制御に関する処理を実行する。硬貨処理部92は、利用者による硬貨投入に関する制御処理を行う。撮影処理部93は、主に第1ユニット11の正面11−1に設けられた各部を制御し、ゲーム処理中の利用者の撮影作業に関する処理を実行する。編集処理部94は、主に第1編集部83Aおよび第2編集部83Bを制御し、ゲーム処理中の利用者の編集作業に関する処理を実行する。印刷処理部95は、印刷部84を制御する等して、写真シール作成ゲーム中の印刷作業に関する処理を制御する。事後接客処理部96は、利用者が印刷終了まで待機している間に行うミニゲームや追加サービスに関する処理を実行する。計時部97は、各部の要求に基づいて、あらゆる時刻情報を生成し、供給する等、時間制御に関する処理を行う。管理部98は、主に通信部86を制御し、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された編集済み撮影画像の一部または全部を、サーバ2に送信(アップロード)するための処理を行う。
制御情報記憶部72は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成され、写真シール作成装置3全体を制御するプログラム(例えば、写真シール作成ゲームを実行するプログラム)やデータ等を記憶する。画像データ保持部73は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM(Random Access Memory)等により構成され、CCDカメラ33により撮影されて得られた画像データを保持する。プレイ情報記憶部74は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM等により構成され、写真シール作成ゲームの実行中(プレイ中)に発生した各種の情報(例えば、利用者が設定した、画像の明るさやサイズ等に関する設定情報)をプレイ情報としてそのプレイ毎に記憶し、管理する。つまり、プレイ情報記憶部74には、どのようなプレイが行われているかを示す情報(プレイ情報)と、各プレイにおいて必要な設定情報(プレイ情報ごとに管理される設定情報)が記憶される。利用者情報記憶部75は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM等により構成され、例えば、事後接客処理において利用者が入力したメールアドレス等の個人情報をセキュアに記憶する。
なお、これらの記憶部の一部または全部が1つの記憶媒体により構成されるようにしてももちろんよいし、上述した各記憶部のそれぞれが複数の記憶媒体により構成されるようにしてもよい。
硬貨部81は、主に硬貨処理部92に制御され、硬貨投入排出口37における硬貨投入や硬貨排出等の処理を実行する。撮影部82は、撮影ユニット32を有し、主に撮影処理部93に制御されて、CCDカメラ33による撮影処理を行ったり、撮影により得られた画像データを表示したり、得られた画像データを、バス100を介して画像データ保持部73に供給したりする。第1編集部83Aは、編集ユニット51−1を有し、主に編集処理部94に制御されて、撮影により得られた画像データに対する編集入力に関する処理を行う。第2編集部83Bの構成は、編集ユニット51−2を有し、主に編集処理部94に制御されて、撮影により得られた画像データに対する編集入力に関する処理を行う。
以下において、第1編集部83Aおよび第2編集部83Bを区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて編集部83と称する。
印刷部84は、プリンタを有しており、主に印刷処理部95等に制御され、所定のシール紙に、供給された編集済みの撮影画像等を含む印刷用データを印刷する処理等を行う。事後接客部85は、事後接客ユニット40を含み、主に事後接客処理部96に制御され、シール紙の印刷中に待機している利用者に対してゲームや追加サービス等を提供する。通信部86は、外部のネットワーク4に接続され、サーバ2や携帯型電話機5と通信処理を行う。ドライブ87には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア102が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御情報記憶部72に保存されたり、インストールされたりする。
図9は、撮影処理部93の詳細な構成例を示すブロック図である。
撮影処理部93は、撮影制御部111、連結パターン選択処理部112、連結撮影処理部113、通常撮影処理部114、およびキープ画像選択処理部115によって構成されている。
撮影制御部111は、撮影処理部93を構成する各部を制御し、写真シール作成ゲームの一連の処理の間、利用者自身を撮影する撮影作業に対する処理の進行を制御する。
連結パターン選択処理部112は、撮影制御部111によって制御され、バス100を介して撮影部82を制御し、選択された各種の連結パターンに関する処理を実行する。ここでは、連結とは、複数の撮影画像が並べて表示されることである。この連結を行う場合、写真シール作成装置3は、各撮影画像データを1つにまとめる(つまり、それらの画像を合成し、1つの画像データを作成する)ようにしてもよいし、各撮影画像データはまとめず、それらを互いに関連付ける(配置パターンを定義する)情報を作成する(例えば、各データのヘッダにそのような情報を追加する、または各データの関連を定義する定義データを新たに作成する)ようにしてもよい。つまり、この「連結された画像」は、表示される際に、連結されて1枚の画像として表示されるようになされていればよく、そのデータの形態はどのようなものであってもよい。なお、以下において、この連結が行われた画像(連結された画像)のことを「つなぎプリ」と称する。
また、連結パターンとは、連結される画像(「つなぎプリ」を構成する画像)の枚数、各画像の大きさや形状、または各画像の並べ方(配置パターン)等の連結の仕方を定義するものである。なお、以下において、例えば2枚連結や3枚連結等のように、画像数のみによる連結パターンの識別を行い、さらに、単数(つまり非連結)も連結パターンの1つとしてみなしている場合もある。なお、連結モードによる撮影処理とは、繋ぎ合わせるための複数の画像(「つなぎプリ」を構成する画像群)を撮影する処理をいう。
例えば、連結パターン選択処理部112は、撮影用モニタ35を介して連結パターン選択画像(利用者に連結パターン(撮影方法)を選択させるGUI画像)を表示し、その連結パターン選択画像を撮影制御部111に供給する。
連結撮影処理部113は、連結モードによる撮影処理を行う。この連結モードの場合、取り込み画像表示用モニタ34には、ライブビュー画像として、現在の取り込み動画像と、前回までに撮影された(採用された)撮影画像(静止画像)が並べられて表示される。つまり、取り込み画像表示用モニタ34には、(現在までの)擬似的なつなぎプリの状態でライブビュー画像が表示される。なお、この連結モードの場合、プレビュー画像も、前回までの撮影静止画像と今回の撮影静止画像が並べて表示される。つまり、撮影用モニタ35(および取り込み画像表示用モニタ34)には、(現在までの)つなぎプリの状態でプレビュー画像が表示される。連結撮影処理部113は、このような撮影処理を繰り返し、撮影画像を保持していき、連結予定枚数(連結用の1組の撮影画像枚数)が揃ったらそれらの撮影画像データを連結させ(連結に関する情報を作成し)、キープ画像選択処理部115へ供給する。
通常撮影処理部114は、撮影制御部111によって制御され、バス100を介して撮影部82を制御し、通常の撮影に関する処理を実行する。例えば、通常撮影処理部114は、CCDカメラ33を用いて撮影画像を取り込み、取り込み画像表示用モニタ34にライブビュー画像を表示し、利用者の指示を受け付けて撮影画像をキャプチャする。キャプチャされた撮影画像は、撮影用モニタ35に表示され、撮影制御部111に供給される。
キープ画像選択処理部115は、連結撮影処理部113および通常撮影処理部114より供給された撮影画像を保持し、利用者の指示を受け付け、利用者の指示通りに撮影画像を画像データ保持部73に供給する(キープする)。
図10は、撮影部82の詳細な構成例を示すブロック図である。
図10において、撮影部82は、音声出力制御部131、照明制御部132、表示制御部133、VRAM(Video Random Access Memory)134、タッチパネル135、タッチパネル制御部136、照明部31、撮影ユニット32、撮影用モニタ35、および音声出力部36によって構成されている。
音声出力制御部131は、音声データからアナログ音声信号を生成し、それを音声出力部36に供給することによって、音声出力部36より音声を出力させる。照明制御部132は、照明部31の発光や蓄電を制御し、撮影タイミング(フレーム画像をキャプチャするタイミング)に応じた所定のタイミングで照明部31をストロボ発光させる。
表示制御部133は、GUI画像データ、撮影画像データ、または、CCDカメラ33より供給される取り込み動画像データに対して、適宜、VRAM134を用いて連結等の画像処理を行い、その画像処理により得られた表示用画像を撮影用モニタ35に表示させる。また、撮影用モニタ35の画面上には、タッチパネル135が重畳されている。そのタッチパネル135を制御するタッチパネル制御部136は、タッチパネル135上で利用者が指定した位置を検知し、その位置情報を撮影処理部93や表示制御部133に供給する。表示制御部133は、供給された位置情報、またはその位置情報に基づいて行われる撮影処理部93による制御に基づいてVRAM134に保持されている画像データを処理し、利用者の入力を表示用画像に反映させる。
また撮影ユニット32に示されるように、CCDカメラ制御部141、CCDカメラ33、表示制御部142、VRAM143、および取り込み画像表示用モニタ34を有している。
CCDカメラ制御部141は、CCDカメラ33の動作を制御し、フォーカス位置を制御して画像を1フレームずつ取り込ませ、取り込んだフレーム画像を、動画像として表示制御部142に順次供給させたり、特定のフレーム画像を、撮影により得られた静止画像としてバス100を介して画像データ保持部73に供給させたりする。
表示制御部142は、取り込み画像表示用モニタ34の表示を制御する。その際、表示制御部142は、バス100を介してCCDカメラ33より供給される画像データを1フレームずつVRAM143に蓄積させ、必要に応じて撮影処理部93より供給される連結用動画像データの1フレームの画像と連結させ、その連結画像をライブビューとして取り込み画像表示用モニタ34に表示させる。また、表示制御部142は、さらに、撮影直後に撮影画像(プレビュー画像)を取り込み画像表示用モニタ34に表示させるようにしてもよい。
図11は、編集処理部94の詳細な構成例を示すブロック図である。
図11において、編集処理部94は、編集制御部161、編集画面表示処理部162、入力受付処理部163、編集対象画像切替処理部164、画像処理部165、および分割数選択処理部166により構成される。
編集制御部161は、編集処理部94を構成する各部を制御し、写真シールを作成するゲームの一連の処理の内、利用者により行われる撮影画像の編集作業に対する処理の進行を制御する。
編集画面表示処理部162は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行う編集画面の表示に関する処理を行う。例えば、編集画面表示処理部162は、ペンツール選択ボタンや、スタンプツール選択ボタン等の、編集画面に含まれる編集用のGUI部分を作成し、画像データ保持部73からキープ画像を取得し、そのキープ画像のサムネイルを作成し、それらを、編集対象画像切替処理部164の制御によって供給された撮影画像等とともに編集部83に供給し、編集画面として編集入力用モニタ52に表示させる。
入力受付処理部163は、編集部83を制御し、利用者による入力を受け付け、その入力に対する処理を行う。
編集対象画像切替処理部164は、編集画面表示処理部162により表示される編集画面に含まれる編集対象画像の表示の切り替えに関する処理を行う。例えば、編集を希望する撮影画像を編集画面上の所定の位置に大きく表示させる場合、利用者は、タッチペン53等を用いて、編集入力用モニタ52に表示された編集画面に含まれるサムネイル画像の中から1つを選択する。入力受付部163がこの選択指示を受け付けると、編集対象画像切替処理部164は、その指示に基づいて、画像データ保持部73を制御し、選択されたサムネイルに対応する画像を編集部83に供給させる。編集画面表示処理部162は、その撮影画像を編集対象画像として編集画面に表示させるように制御する。
画像処理部165は、編集画面において行われた、撮影画像に対する落書き編集を、撮影画像データに反映する。
分割数選択処理部166は、シール紙の印刷領域を分割する分割数の選択を促すメッセージを音声出力部54より出力させ、その分割パターンを利用者に選択させる分割数選択画面を編集用モニタ52に表示させる。利用者は、この分割パターンを選択することにより、写真シールに印刷される画像のレイアウトパターンを決定する。分割数選択処理部166は、タッチパネル175を介して入力されたこの分割数の選択指示に基づいて、印刷時の分割数の設定を行う。
図12は、第1編集部83Aの詳細な構成例を示すブロック図である。編集部83Aは、インタフェース処理部171、音声出力制御部172、表示制御部173、VRAM174、タッチパネル175、タッチパネル制御部176、編集入力用モニタ52、タッチペン53−1および53−2、並びに音声出力部54を有している。なお、第2編集部83Bの構成例は、第1編集部83Aの構成例と同様であるため、その説明を省略する。
インタフェース処理部171は、バス100と接続され、第1編集ユニット51−1内の各部のインタフェース処理を実行する。音声出力制御部172は、インタフェース処理部171を介して編集処理部94より供給される音声データに基づいてアナログ音声信号を生成し、それを音声出力部54に供給し、出力させる。
表示制御部173は、インタフェース処理部171を介して編集処理部94より供給されるGUI画像データ、または、画像データ保持部73より供給される撮影画像データ(編集対象画像)等を、適宜、VRAM174を用いて繋ぎ合わせて、その表示用画像を編集入力用モニタ52に表示させる。また、編集入力用モニタ52の画面上には、タッチパネル175が重畳されている。そのタッチパネル175とタッチペン53(タッチペン53−1および53−2)により入力される利用者からの指示は、タッチパネル制御部176に供給される。タッチパネル制御部176は、タッチパネル175において、利用者がタッチペン53を用いてタップすることにより指定した位置を検知し、その位置情報、タッチペン53の識別情報等を必要に応じてインタフェース処理部171を介して編集処理部94に供給し、利用者により入力された指示情報を、編集入力用モニタ52に表示される画像に反映させる。
また、タッチパネル制御部176は、利用者により入力された位置情報により制御される情報が、例えば、カーソルの移動等のように簡易的な画像処理のみの場合、利用者により入力された位置情報を、直接、表示制御部173に供給することもできる。その場合、表示制御部173は、供給された位置情報に基づいて、VRAM174に保持されている画像データを処理し、利用者の入力を簡易的に反映させた画像を編集入力用モニタ52に表示させる。
なお、このようにして利用者の入力に基づいて編集された撮影画像データ(編集済み画像データ)は、VRAM174より画像データ保持部73に供給され、一旦保持される画像データ保持部73に保持された編集済み画像データは、後述するように、その後、印刷処理等に利用される。
図13は、事後接客部85の詳細な構成例を示すブロック図である。
事後接客部85は、インタフェース処理部181、音声出力制御部182、表示制御部183、VRAM184、タッチパネル185、タッチパネル制御部186、事後接客用モニタ41、並びに音声出力部42を有している。
インタフェース処理部181は、バス100と接続され、事後接客ユニット40内の各部のインタフェース処理を実行する。音声出力制御部182は、例えば、各種案内音声やBGM、またはミニゲームの効果音等、インタフェース処理部181を介して事後接客処理部96より供給される音声データに基づいてアナログ音声信号を生成し、それを音声出力部42に供給し、出力させる。
表示制御部183は、例えば、ミニゲームを行うか、アップロード画像の選択やアクセス先情報の取得に関する処理等を行うかを選択する内容選択画面、アップロードする撮影画像を選択する送信選択画面、アクセス先情報の送付先とする電子メールアドレスを入力するメールアドレス入力画面、またはミニゲーム等、インタフェース処理部181を介して事後接客処理部96より供給されるGUI画像データ、または、画像データ保持部73より供給される撮影画像データ(編集対象画像)等を、適宜、VRAM174を用いて画像処理し表示用画像を作成し、その表示用画像を事後接客用モニタ41に表示させる。
また、事後接客用モニタ41の画面上には、タッチパネル185が重畳されている。そのタッチパネル185より入力される利用者からの指示は、タッチパネル制御部186に供給される。タッチパネル制御部186は、タッチパネル185において、利用者が指等を用いてタップすることにより指定した位置を検知し、その位置情報を必要に応じてインタフェース処理部181を介して事後接客処理部96に供給するなどして、利用者により入力された指示情報を、事後接客用モニタ41に表示される画像に反映させる。
図14は、サーバ2の機能的構成例を示すブロック図である。
図14において、サーバ2は、制御部201、通信部202、画像記憶部203、ID保管部204、認証部205、画像処理部206、およびフレーム記憶部207を有している。
制御部201は、サーバ2全体を制御する処理を行う。通信部202は、ネットワーク4を介して写真シール作成装置3や携帯型電話機5等と通信を行う。画像記憶部203は、例えば、ハードディスクや半導体メモリ等により構成され、写真シール作成装置3より供給される画像データを記憶する。ID保管部204は、ハードディスクや半導体メモリ等により構成され、画像データとともに写真シール作成装置3より供給される、利用者が画像データをダウンロードさせるのに必要な撮影IDやパスワード等の情報を保管する。認証部205は、ID保管部204に保管されている情報を用いて、利用者が画像データのダウンロードを要求する際に、入力された撮影IDやパスワードの認証を行う。
画像処理部206は、利用者の要求などに基づいて、つなぎプリを構成する画像群を繋ぎ合わせて1枚の画像(つなぎプリ)を作成する。また、画像処理部206は、そのつなぎプリに対して、利用者の要求に応じて、横倒ししたり、画像サイズを縮小して縦横比を揃えるためのフレーム画像と合成したり、利用者に要求された位置で部分画像を切り抜いたりする等の編集を行う。そして、画像処理部206は、その編集された画像を、制御部201を介して通信部202に供給し、携帯型電話機5へ供給させる。
フレーム記憶部207は、ハードディスクや半導体メモリ等により構成され、1つまたは複数の所定のフレーム画像を記憶している。このフレーム画像は、つなぎプリ全体を携帯型電話機5に表示させた場合に、携帯型電話機5の表示領域の内、つなぎプリが表示されている部分以外の領域を埋めることができるようなフレーム画像であり、例えば、その縦横比が、携帯型電話機5の表示領域の縦横比と一致するような画像である。フレーム記憶部207に複数のフレーム画像が記憶されている場合、画像処理部206は、つなぎプリを構成する画像に付加されている、フレームに関する情報、例えば、写真シール作成装置3において行われた、その画像の落書き編集時に、利用者が選択したフレーム画像を示す情報を参照し、その情報に一致または近似するフレーム画像を、フレーム記憶部207に記憶されているフレーム画像群の中から選択し、そのフレーム画像をつなぎプリに合成する。
図15は、制御部201の詳細な構成例を示すブロック図である。
図15において、制御部201は、画像取得処理部221、認証処理部222、GUI処理部223、画像準備処理部224、フレーム編集処理部225、画像切抜き処理部226、および提供処理部227を有している。
画像取得処理部221は、通信部202、画像記憶部203、およびID保管部204を制御し、写真シール作成装置3より供給される画像データおよびその関連情報(例えば、撮影IDやパスワード等)の記憶および保存を行う。認証処理部222は、通信部202、ID保管部204、および認証部205を制御し、ID保管部204に保管されている撮影IDおよびパスワードを用いて、通信部202に取得させた、携帯型電話機5より供給される撮影IDおよびパスワードの認証を認証部205に行わせる。
GUI処理部223は、通信部206を制御し、画像のダウンロードを要求するためにアクセスしてきた携帯型電話機5に対して各種のGUIを提供したり、そのGUIに応じて入力された利用者の要求を取得したりする。画像準備処理部224は、画像記憶部203や画像処理部206を制御し、GUI処理部223を介して供給される利用者の要求に基づいて、画像を提供するための準備処理を行う。フレーム編集処理部225は、画像準備処理部224の指示に基づいて、フレーム記憶部207より、画像に対応するフレーム画像を読み出し、それを画像に合成する。画像切抜き処理部226は、画像準備処理の指示に基づいて、画像より、利用者が指定した位置の部分を切抜き、部分画像を生成する。提供処理部227は、画像準備処理部224において準備された画像を、GUI処理部223を介して携帯型電話機5に提供する。
図16は、画像記憶部203の詳細な構成例を示すブロック図である。
図16に示されるように、画像記憶部203には、撮影ID毎に、画像データおよびその関連情報がまとめて管理される。撮影IDは、写真シール作成ゲームのプレイ毎に割り当てられる識別情報である。つまり、この撮影IDを用いることにより、サーバ2は、画像データを作成した利用者(またはその利用者に関係のある人物)に対して、正しい画像データを提供することができる。つまり、サーバ2は、画像データを正しい利用者に提供することができるので、他人に画像を閲覧される危険性を低減させることができる。これにより、利用者は、安心して画像のダウンロードサービスを享受することができる。従って、サーバ2は、利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
なお、後述するように、画像データは、通常撮影により得られた画像データ(1枚ずつ独立した撮影画像の画像データ)と、連結撮影により得られた画像データ(連結用撮影画像の画像データ)とで、別々に読み出される。つまり、画像をダウンロードさせるときに、利用者は、まず、通常撮影により得られた撮影画像をダウンロードするか、連結撮影により得られた連結用撮影画像をダウンロードするかを選択し、いずれか一方の撮影画像群の中からダウンロードする画像を選択する。
従って、画像記憶部203は、1つの撮影IDに対応する画像データ群を、通常撮影の画像データと連結撮影の画像データとで分けて管理している。より具体的に説明すると、画像記憶部203は、例えば、1つの撮影IDから「撮影ID−A」、「撮影ID−B」の2つのIDを作成し、一方の「撮影ID−A」に通常撮影により得られた画像データを関連付け、他方の「撮影ID−B」に連結撮影により得られた画像データを関連付けるようにする。そして、「撮影ID」の、通常撮影により得られた画像データの読み出しを指示された場合、画像記憶部203は、「撮影ID−A」に関連付けられた画像データを読み出す。逆に、「撮影ID」の、連結撮影により得られた画像データの読み出しを指示された場合、画像記憶部203は、「撮影ID−B」に関連付けられた画像データを読み出す。
このようにすることにより、画像記憶部203は、各画像データのそれぞれについて、通常撮影により得られたものか、連結撮影により得られたものかを確認しなくても、指定された撮影IDに対応する通常撮影の画像データ全部、または、連結撮影の画像データ全部を一気に読み出すことが出来るので、例えば、撮影方法毎に画像データのサムネイル画像一覧を表示させる処理などを容易に行うことができる。
さらに付言すると、各画像データについても、互いに識別する識別情報が割り当てられている。従って、画像記憶部203は、画像データを1つずつ読み出すこともできる(各画像データを指定して読み出すことができる)。なお、この各画像データの識別情報を、撮影方法に応じて規則性を持たせるようにし、画像記憶部203は、その規則性により、撮影方法毎に画像データを分類することができるようにしてもよい。例えば、通常撮影により得られた画像データの識別情報の末尾の値を「0」に限定し、連結撮影により得られた画像データの識別情報の末尾の値を「1」に限定するようにする。画像記憶部203は、この末尾の値によって、その画像データが、通常撮影により得られたものであるか、連結撮影により得られたものであるかを把握することができる。
図17は、フレーム記憶部207の詳細な構成例を示すブロック図である。
図17に示されるように、フレーム記憶部207は、各フレーム画像をフレーム番号で管理している。このフレーム番号は、写真シール作成装置3においても使用されるものであり、例えば、写真シール作成装置3において、利用者が撮影時や落書き編集時等に、撮影画像に対してフレーム画像を割り当てた場合、その撮影画像のデータには、割り当てたフレーム画像のフレーム番号が付加される。フレーム編集処理部225は、この画像データに付加されたフレーム番号を参照し、フレーム記憶部207に記憶されているフレーム画像群の中から、このフレーム番号に対応するフレーム画像、または、フレーム番号に近似するフレーム番号に対応するフレーム画像(例えば、同じテーマに属するフレーム画像)を取得し、撮影画像に合成する。
例えば、写真シール作成装置3において、「季節」、「恋愛」、「ファッション」、または「冒険」等、予め複数用意されたテーマの中から利用者が選択したテーマに沿って撮影作業や編集作業を行う場合、撮影画像の背景やフレーム画像等は、その選択されたテーマに属するものが使用される。つまり、このような場合、フレーム画像は、それぞれ何らかのテーマに属しており(テーマ別に分類されており)、フレーム番号には、各フレーム画像を識別する情報の他に、そのフレーム画像が属するテーマを識別する情報も含まれている。例えば、フレーム番号が複数桁により構成され、ある桁において、そのフレーム画像が属するテーマが示され、他の桁において、そのテーマ内における各フレーム画像の識別情報が示されるようになされている。
このような場合、フレーム編集処理部225は、画像データに付加されたフレーム番号と近似する(または同一の)フレーム番号のフレーム画像として、同一のテーマに属するフレーム画像を取得し、撮影画像に合成する。例えば、写真シール作成装置3において「季節」のテーマが選択され、「雪」のフレーム画像が使用されたとき、フレーム編集処理部225は、フレーム番号が近似するフレーム画像として、同じ「季節」のテーマに属する「桜」のフレーム画像を取得し、撮影画像に合成する。
このように写真シール作成時におけるフレームに関する情報を用いることにより、サーバ2は、利用者が望むフレーム画像に近いフレーム画像を撮影画像に付加することができる。これにより、単に何らかのフレーム画像を適当に割り当てる場合より、利用者の好みに近い合成画像を利用者に提供することができる。つまり、サーバ2は、単につなぎプリの上下に発生する隙間を埋める以上の効果を得ることができ、利用者の満足度をより大きく向上させることができる。つまり、その分、より多くの収益性の向上も期待することができる。
次に、図18のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲーム処理の一例を説明する。
制御部71は、ゲーム処理を開始する前、取り込み画像表示用モニタ34や撮影用モニタ35に、ゲーム待機画面を表示させている。このゲーム待機画面には、例えば、「お金を入れてね!」などのメッセージが表示される。なお、メッセージは、スピーカにより構成されている音声出力部36から音声出力されてもよい。
ステップS1において、制御部71は、図8の硬貨処理部92からの、ゲーム処理を起動するための起動信号に基づいて、所定の代金の硬貨が硬貨投入排出口37の投入口に投入されたか否かを判定し、所定の代金の硬貨が投入されたと判定するまで待機する。具体的には、硬貨処理部92は、投入された硬貨の金額を検出し、所定の代金以上の硬貨が投入されると、ゲーム処理の起動を指令する起動信号を制御部71に供給する。なお、所定の代金より多い金額の硬貨が投入された場合、硬貨処理部92は、つり銭の金額を算出し、算出した釣り銭の硬貨を硬貨投入排出口37の排出口より排出する処理を行う。
起動信号を検知し、ステップS1において、所定の代金の硬貨が、硬貨投入排出口37に投入されたと判定すると、制御部71は、処理をステップS2に進める。ステップS2において、撮影処理部93は撮影処理を行う。撮影処理が終了すると、編集処理部94は、ステップS3において、撮影処理により得られた撮影画像を編集する編集処理を行う。
編集処理が終了すると、管理部98は、ステップS4において、撮影画像に撮影IDやパスワードを関連付ける。ステップS5において、印刷処理部95は、印刷処理を行う。この印刷処理に並行して、事後接客処理部96は、ステップS6において事後接客処理を行う。事後接客処理が終了すると、管理部98は、ステップS7において、通信部86を制御し、送信対象画像データおよびその関連情報をサーバ2に送信させる。
ステップS7の処理が終了すると、制御部71は、写真シール作成ゲーム処理を終了する。写真シール作成装置3の各部は、利用者の各組に対して、互いに独立して、以上のような写真シール作成ゲーム処理を実行する。
次に、図19のフローチャートを参照して、図18のステップS2において実行される撮影処理の詳細について説明する。
撮影処理が開始されると、連結パターン選択処理部112は、ステップS31において、連結パターン選択画面を撮影用モニタ35に表示させ、何枚の画像をどのように連結させるかを示す連結パターンを複数提示し、利用者にいずれか1つのパターンを選択させる。なお、この連結パターンには、「連結を行わない」パターンも含まれる。つまり、利用者は、この連結パターン選択画面において、「連結撮影を行わずに通常撮影を行う」ことも指示することができるようになされている。
ステップS32において、連結パターン選択処理部112は、ステップS31において表示させた連結パターン選択画面に対する利用者のパターン選択指示入力を受け付ける指示受付処理を行う。そして、ステップS33において、連結パターン選択処理部112は、利用者からの入力に基づいて、連結撮影を行うか否かを判定し、連結撮影を行うと判定した場合、処理をステップS34に進める。ステップS34において、連結撮影処理部113は、つなぎプリ用の撮影画像(互いに連結される複数の撮影画像)を得るための撮影処理である連結撮影処理を行う。連結撮影処理が終了すると、連結撮影処理部113は、処理をステップS36に進める。
また、ステップS33において、利用者が、通常撮影を行うと判定した場合、連結パターン選択処理部112は、処理をステップS35に進める。ステップS35において、通常撮影処理部114は、1枚ずつ独立した撮影画像を得るための撮影処理である通常撮影処理を行う。通常撮影処理が終了すると、通常撮影処理部114は、処理をステップS36に進める。
ステップS36において、撮影制御部111は、撮影枚数が撮影制限枚数(例えば4枚等)を越えたか否かを判定し、撮影枚数が撮影制限枚数を越えていないと判定した場合、処理をステップS37に進める。ステップS37において、撮影制御部111は、計時部97より供給される情報を参照し、制限時間(例えば120秒等)を経過したか、または撮影の終了が利用者より指示されたかを判定する。制限時間を経過しておらず、かつ、撮影の終了も指示されていないと判定した場合、撮影制御部111は、処理をステップS31に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、制限時間が経過した、または、撮影の終了が指示されたと判定した場合、撮影制御部111は、処理をステップS38に進める。なお、ステップS36において、撮影枚数が撮影制限枚数を越えたと判定した場合、撮影制御部111は、処理をステップS38に進める。
ステップS38において、キープ画像選択処理部115は、撮影作業により得られた撮影画像の中から落書き編集や印刷を行うためにキープするキープ画像を利用者に選択させるキープ画像選択処理を行う。キープ画像選択処理部115は、撮影用モニタ35にキープ画像選択画面を表示させ、利用者に、所定の枚数分のキープ画像を選択させる。ステップS39において、キープ画像選択処理部115は、利用者に選択された撮影画像をキープ画像として画像データ保持部73に保存させる。
キープ画像が保存されると、撮影制御部111は、ステップS40において、利用者に編集空間62への移動を促すメッセージや絵柄を含む移動案内画面を、取り込み画像表示用モニタ34や撮影用モニタ35に表示させる。ステップS40が終了すると、撮影制御部111は、図18のステップS2に処理を戻し、ステップS3以降の処理を行う。
次に、図19のステップS34で実行される連結撮影処理の例を、図20のフローチャートを参照して説明する。
連結撮影処理が開始されると、連結撮影処理部113は、ステップS51において、撮影用モニタ35に、撮影指示受付画面を表示させ、ステップS52において、取り込み画像表示用モニタ34に、連結用画像を連結してライブビュー画像を表示させる。
撮影指示受付画面は、利用者からの撮影指示を受け付けるGUI画面であり、撮影指示を入力するための撮影ボタンが設けられている。また、この撮影指示受付画面には、連結撮影の何枚目の撮影かを示す(撮影回数を示す)ために、その旨を通知するメッセージと、これまでに撮影されたプレビュー画像と現在の取り込み画像が表示される。なお、プレビュー画像や取り込み画像の代わりに、撮影回数に応じた枚数の所定の静止画像を表示するようにしてもよい。
なお、例えば、1回目の撮影の場合、撮影済みの画像はまだ存在しない。従って、この場合、連結撮影処理部113は、撮影用モニタ35に、プレビュー画像を含まない(現在の取り込み画像を含む)撮影指示受付画面を表示させ、取り込み画像表示用モニタ34に、現在の取り込み画像(ライブビュー画像)のみにより構成されるライブビュー画像表示画面を表示させる。
これに対して、2回目以降の撮影の場合、前回までの撮影において得られた連結用の撮影画像が存在する。そこでこの場合、連結撮影処理部113は、撮影用モニタ35に、これまでに撮影された連結用撮影画像(プレビュー画像)と現在の取り込み画像の両方を並べた撮影指示受付画面を表示させ、取り込み画像表示用モニタ34に、これまでに撮影された連結用撮影画像(プレビュー画像)と現在の取り込み画像(ライブビュー画像)の両方を並べたライブビュー画像表示画面を表示させる。
これにより、利用者は、取り込み画像表示用モニタ34に表示された、過去の撮影静止画像と、CCDカメラ33により撮影される利用者の現在の取り込み動画像の両方を見ながら、ポーズをとるなどすることができる。従って、利用者は、各撮影間において、互いに連携するポーズ(撮影姿勢)をより容易に、かつ、より正確にとることができる。
ステップS53において、連結撮影処理部113は、利用者からの撮影指示を受け付けたか否かを判定し、撮影指示を受け付けたと判定するまで待機する。例えば、利用者による、撮影用モニタ35に表示される撮影を行うためのボタンの操作を検出し、撮影指示を受け付けたと判定した場合、連結撮影処理部113は、処理をステップS54に進め、CCDカメラ33による撮影を行う。撮影される画像は、CCDカメラ33により撮影される静止画像であるが、ほぼ利用者の意図した通りの画像(ライブビュー画像とほぼ同じ画像)を、静止画像として取り込むことができる。
ステップS55において、連結撮影処理部113は、撮影用モニタ35に、ステップS54における撮影処理により得られた静止画像(撮影のタイミングにおいて取り込み画像より抽出されたフレーム画像)のプレビュー画像を表示させる。これにより、利用者は、撮影用モニタ35に表示された、CCDカメラ33により撮影された自分自身の静止画像を確認することができる。利用者は、このプレビュー画像に対して撮り直しを行うか否かの指示を入力する。
ステップS56において、連結撮影処理部113は、利用者の希望に基づいて、取り直しを行うか否かを判定し、取り直しを行うと判定した場合、今回の撮影により得られた撮影画像データを破棄し、処理をステップS51に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS56において、取り直しを行わないと判定した場合、連結撮影処理部113は、処理をステップS57に進める。
ステップS57において、連結撮影処理部113は、連結用撮影枚数が、連結予定枚数に達したか否かを判定する。例えば、連結撮影処理部113は、ステップS51乃至S56の処理が何回繰り返されたか数えることによりこれを判定する。なお、連結撮影処理部113は、画像データ保持部73に保存されている撮影画像が何枚あるのかを確認することで、これを判定してもよい。連結用撮影枚数が連結予定枚数に達していないと判定した場合、連結撮影処理部113は、処理をステップS51に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS57において、連結用撮影枚数が連結予定枚数に達したと判定した場合、連結撮影処理部113は、処理をステップS58に進める。
ステップS58において、連結撮影処理部113は、連結撮影において得られた複数の画像を互いに連結させる(合成するまたは関連付ける)連結処理を行う。連結処理が終了すると、連結撮影処理部113は、連結撮影処理を終了し、処理を図19のステップS34に戻し、ステップS36以降の処理を行う。
図21は、図20のステップS51において、撮影用モニタ35に表示される撮影指示受付画面の表示例を示す図である。図21Aは、連結撮影の一連の撮影作業の中の1回目の撮影作業に対する撮影指示受付画面の例である。図21に示されるように、この場合の撮影指示受付画面には、「1枚目を撮影するよ!」のメッセージとともに、現在の取り込み画像(ライブビュー画像)が表示される。また、撮影指示受付画面には、右下に「撮影」ボタンが設けられており、利用者はこの「撮影」ボタンを操作することにより、撮影指示を入力する。
図21Bは、連結撮影の一連の撮影作業の中の2回目の撮影作業に対する撮影指示受付画面の例である。図21Bに示されるように、この場合の撮影指示受付画面には、「2枚目を撮影するよ!」のメッセージとともに、1回目の撮影結果である連結用撮影画像(プレビュー画像)と現在の取り込み画像(ライブビュー画像)が連結パターンの設定どおりに並べられて表示される。これにより、利用者は、各撮影画像間におけるポーズの位置関係を確認しながら撮影作業を行うことができる。
図21Cは、連結撮影の一連の撮影作業の中の3回目の撮影作業に対する撮影指示受付画面の例である。図21Cに示されるように、この場合の撮影指示受付画面には、「3枚目を撮影するよ!」のメッセージとともに、1回目と2回目の撮影結果である2枚の連結用撮影画像(プレビュー画像)と現在の取り込み画像(ライブビュー画像)の合計3枚の画像(うち1枚は動画像)が連結パターンの設定どおりに並べられて表示される。これにより、利用者は、各撮影画像間におけるポーズの位置関係を確認しながら撮影作業を行うことができる。
つまり、2回目以降の撮影においては、利用者は、撮影用モニタ35に表示されるそれまでの撮影において得られた静止画像の内容を確認した上で、ポーズを作ることができる。
なお、この連結撮影における撮影回数は、連結する画像の枚数に応じて決定される。従って、撮影回数は4回以上であってももちろんよい。また、以上においては、プレビュー画像およびライブビュー画像が連結パターンの設定(利用者が選択した連結パターン)と同様に並べられて表示されるように説明したが、プレビュー画像およびライブビュー画像の並べ方は任意であり、連結パターンの設定と異なる並べ方で並べられるようにしてもよい。例えば、図21Cに示されるように、各画像を撮影順に横方向に左から並べて表示させるようにしてもよいし、右から並べて表示させるようにしてもよいし、上下方向に並べて表示させるようにしてもよい、各画像の一部または全部を互いに重ねて表示させるようにしてもよい。
図22は、図20のステップS55において表示されるプレビュー画像表示画面の一例を示す図である。撮影用モニタ35は、「こんなカンジになるけどいいかな?」のメッセージとともに、これまでに連結撮影において得られた連結用撮影画像(プレビュー画像)が連結パターンの設定どおりに並べられて表示されている。つまり、利用者は、このプレビュー画像によって、これまでの連結撮影の出来栄えを確認することができる。このプレビュー画像表示画面には、さらに、「いいよ!」の文字が配置されたGUIボタンである「いいよ!」ボタンと、「ダメ!」の文字が配置されたGUIボタンである「ダメ!」ボタンが設けられている。利用者は、連結用撮影画像の出来栄えに納得した場合、「いいよ!」ボタンを操作し、連結用撮影画像の出来栄えに納得しない場合、「ダメ!」ボタンを操作する。
図23は、図20のステップS52において取り込み画像表示用モニタ34に表示されるライブビュー画像表示画面の例を示す図である。図23Aは、連結撮影の一連の撮影作業の中の1回目の撮影作業に対するライブビュー画像表示画面の例である。1回目の撮影においては、プレビュー画像が存在しないので、ライブビュー画像表示画面には、現在のライブビュー画像(動画像)のみが表示される。
図23Bは、連結撮影の一連の撮影作業の中の2回目の撮影作業に対するライブビュー画像表示画面の例である。2回目の撮影においては、1回目の撮影において得られた連結用画像(プレビュー画像)が存在するので、ライブビュー画像表示画面には、その連結用撮影画像と現在のライブビュー画像(動画像)が、連結パターンの設定どおりに並べて表示される。
図23Cは、連結撮影の一連の撮影作業の中の3回目の撮影作業に対するライブビュー画像表示画面の例である。3回目の撮影においては、1回目と2回目の撮影において得られた2枚の連結用画像(プレビュー画像)が存在するので、ライブビュー画像表示画面には、その2枚の連結用撮影画像と現在のライブビュー画像(動画像)が、連結パターンの設定どおりに並べて表示される。
このようにライブビュー画像を表示することにより、2回目以降の撮影において、利用者は、取り込み画像表示用モニタ34に表示される、前回までの撮影において得られた撮影画像を参照しながら、ポーズを作り撮影作業を行うことができる。
なお、以上においては、撮影指示受付画面、プレビュー画像表示画面、およびライブビュー画像表示画面に、過去の撮影画像と現在の取り込み画像を表示させるように説明したが、これ以外にも、例えば、連結パターンの内、未撮影の部分には、予め用意された所定の静止画像を表示させるようにしてもよい。
また、以上においては、連結撮影の撮影毎に利用者が撮影指示を行うように説明したが、これに限らず、連結撮影において行われる複数の撮影を、自動的に連続して行うようにしてもよい。この場合、利用者は、連結撮影における一連の撮影作業が全て終了してから札家結果の確認を行うことになる。
次に、図24のフローチャートを参照して、図18のステップS3において実行される編集処理の詳細について説明する。
ステップS61において、編集画面表示処理部162は、編集入力用モニタ52に編集画面を表示させる。
図25は、このとき編集入力用モニタ52に表示される編集画面の例を示す図である。図25に示されるように、この編集画面には、ペン、スタンプ等の、撮影画像に対する落書きツールを選択する各種のGUIボタン群が設けられた落書きツール表示部311、落書き編集が行われる撮影画像に関する情報を表示する画像情報表示欄312、編集処理の残り時間を示す残り時間表示部314、落書き編集作業を終了する終了ボタン315、並びに、落書き編集の対象となる撮像画像を表示させる落書き対象画像表示領域316が配置される。落書きツール表示部311は、ペンツールの種類やスタンプツールの種類を選択するための落書きツール表示部311Aと、色や塗りつぶしを選択するための落書きツール表示部311Bからなる。
画像情報表示欄312は、画像が落書き対象画像表示領域316に表示される画像指定のサムネイル313A乃至313Dが設けられている。なお、実際には、サムネイル313A乃至313Dには画像番号に対応する画像(落書き対象画像)を縮小した画像が表示される。以下において、サムネイル313A乃至313Dを区別する必要のない場合、単にサムネイル313と称する。
各サムネイル313には、撮影空間61で撮影された画像が、例えば、撮影順等に従って、1つずつ割り当てられている。利用者がこのサムネイル313を操作する(例えば、サムネイル313にタッチペン53で触れることによりサムネイル313をボタンとして操作する)と、操作されたサムネイル313に対応する撮影画像が落書き対象画像表示領域316に表示される。
落書き対象画像表示領域316に表示された画像に対して、利用者は、タッチペン53を用いて、落書きツール表示部311を操作し、落書きツールを選択する等してから、落書き編集入力を行う。この落書き対象画像表示領域316は、落書き対象画像表示領域316Aと落書き対象画像表示領域316Bの2つの領域を有している。例えば、落書き対象画像表示領域316Aには、タッチペン53−1を用いて選択された画像が表示され、落書き対象画像表示領域316Bには、タッチペン53−2を用いて選択された画像が表示される。このとき、落書き対象画像表示領域316Aに表示された編集対象画像に対して落書き編集を行う場合、利用者はタッチペン53−1を用いて行う必要があり、タッチペン53−2では落書き対象画像表示領域316Aに表示された編集対象画像に対して落書き編集を入力することができないようになされている。逆に、落書き対象画像表示領域316Bに表示された編集対象画像に対しては、利用者は、タッチペン53−2を用いてしか、落書き編集を入力することができないようになされている。
なお、つなぎプリは、連結用の撮影画像を並べ1枚の画像としてサムネイル化し、利用者に、連結用の各撮影画像を1つのつなぎプリとして選択させるようにしてもよい。例えば、2枚の撮影画像が連結されるつなぎプリが選択された場合、一方の撮影画像は、落書き対象画像表示領域316Aに表示され、他方の撮影画像は、落書き対象画像表示領域316Bに表示される。この連結用撮影画像の場合、利用者は、タッチペン53−1またはタッチペン53−2のいずれを用いても、落書き対象画像表示領域316Aに表示された撮影画像と、落書き対象画像表示領域316Bに表示された撮影画像の両方に対して落書き編集を入力することができるようになされている。つまり、連結用撮影画像に対する落書き編集の場合、例えば図25の「HAPPY!!」の文字列のように、各画像にまたがった落書きを行うこともできる。
図24に戻り、ステップS62において、編集対象画像切替処理部164は、入力受付処理部163を制御し、編集対象画像の選択指示を受け付け、その選択指示に基づいて、編集画面表示処理部162を制御し、その選択された画像を落書き対象画像表示領域316に表示させる。
ステップS63において、入力受付処理部163は、タッチペン53の操作に応じた編集入力を受け付ける。ステップS64において、編集画面表示処理部162は、ステップS63において受け付けられた編集入力に基づいて編集された画像を落書き対象画像表示領域316に表示させる。
ステップS65において、画像処理部165は、編集画面表示処理部162上の編集結果(つまり入力された落書きデータ(編集データ))を画像データ(撮影画像)に反映させる。
ステップS66において、編集制御部161は、編集時間が制限時間を経過したか、または編集処理の終了が指令されたか否かを判定する。ステップS66において、編集時間が制限時間を経過していない、かつ編集処理の終了が指令されていないと判定された場合、処理はステップS62に戻り、上述と同様の処理を繰り返す。
ステップS66において、編集時間が制限時間を経過したか、または編集処理の終了が指令されたと判定した場合、ステップS67に進み、分割数選択処理部166は、「分割数を選択してね」というメッセージ(分割数の選択を促すメッセージであれば、これに限定されず、また、メッセージは、音声出力部54より音声出力してもよい)を、編集入力用モニタ52に表示させる。
ステップS68において、分割数選択処理部166は、利用者による分割モード(写真シールのレイアウト)の選択を受け付け、ステップS69に進み、分割数選択処理部166は、ステップS68で選択を受け付けた分割数の設定を、プレイ情報記憶部74に保存する(記憶させる)。分割数が保存されると、編集制御部161は、移動案内画面表示処理を行い、編集入力用モニタ52に、利用者に対して編集作業の終了を通知するとともに事後接客空間63への移動を促す移動案内画面を表示する。利用者は、この案内画面に従って、編集空間62より退出し、事後接客空間63に移動する。所定時間移動案内画面を表示させると、編集制御部161は、編集処理を終了し、処理を図18のステップS3に戻し、ステップS4以降の処理を実行させる。
次に、図26のフローチャートを参照して、図18のステップS5において実行される印刷処理の詳細な流れの例について説明する。
印刷処理が開始されると、印刷処理部95は、ステップS81において、プレイ情報記憶部74に記憶された分割モードを読み出し、ステップS82において、画像データ保持部73より編集済み画像の画像データを読み出し、その編集済み画像を、ステップS81で読み出された分割モードに従って、シール紙の印刷領域に割り当て、ステップS83において、その編集済み画像に対応する撮影ID、パスワード、および、利用者が携帯型電話機5によって、サーバ2にアップロードされた画像を閲覧するためにアクセスするアクセス先アドレスを、シール紙の余白領域に割り当てる。
印刷領域および余白領域の設定が終了すると、印刷処理部95は、ステップS84において、データのシール紙への印刷を行い、ステップS85において、編集済み画像等が印刷されたシール紙である写真シールを、シール紙排出口46より排出させる。写真シールを排出させると、印刷処理部95は、印刷処理を終了する。
図27は、写真シールの印刷の例を示す図である。
上述したように、写真シールのシール紙331には、編集済み画像と、撮影ID、パスワード、および、アクセス先アドレス等の関連情報が印刷される。図27の例の場合、シール紙331には、画像341乃至画像358と、関連情報361が印刷されている。
画像341と画像351は、同じ編集済み画像に対応する。画像342と画像352は、同じ編集済み画像に対応する。画像343、画像348、画像353、および画像358は、同じ編集済み画像に対応する。画像344と画像354は、同じ編集済み画像に対応する。画像345と画像355は、同じ編集済み画像に対応する。画像346と画像356は、同じ編集済み画像に対応する。画像347と画像357は、同じ編集済み画像に対応する。このように、同じ編集画像がシール紙に複数印刷されることもある。
また、画像341と画像342は、1回の連結撮影により得られた1組の連結用撮影画像を編集した画像(1つのつなぎプリを構成する画像)である(2枚連結)。画像349は、これらの連結用撮影画像をつなぎ合わせたつなぎプリの画像である。
画像345、画像346、および画像347は、1回の連結撮影により得られた1組の連結用撮影画像を編集した画像(1つのつなぎプリを構成する画像)である(3枚連結)。画像350は、これらの連結用撮影画像をつなぎ合わせたつなぎプリの画像である。
連結用撮影画像(を編集した画像)を印刷領域に割り当てる場合、印刷処理部95は、複数の連結用撮影画像を、図27の画像341と画像342、または、画像345乃至画像347の例のように、連結パターンの設定どおりに配置し、印刷させるようにしてもよいし、図27の画像355乃至画像357の例のように、連結パターンの設定と独立した方法で配置し、印刷させるようにしてもよいし、図27の画像349や画像350の例のように、1枚のつなぎプリとして印刷させるようにしてもよい。
画像343と画像344は、通常撮影により得られた互いに独立した画像である。
なお、図27においては、各画像間に余白を設けているが、余白を設けずに画像間を詰めて印刷するようにしてももちろんよい。
以上のように、つなぎプリは、写真シール331に印刷されて利用者に提供される。このつなぎプリは、複数回の撮影により作成される特殊な画像であり、通常撮影の画像と画像サイズ(縦横比)が異なるだけでなく、その作成方法も異なるので、利用者にとって、通常撮影により得られた画像には無い顕著な娯楽性を有する。つまり、このつなぎプリを作成する機能を設けることにより写真シール作成ゲームの娯楽性が向上する。
また、利用者は、この写真シールを貼り付けて遊んだり、見て楽しんだり、他の友人と交換したり、写真シールについて会話したりする。つまり、この成果物として得られる写真シール自体が遊具や会話の題材となるので、この特殊なつなぎプリが印刷されることにより、写真シール自体の娯楽性も向上する。
このように写真シール作成ゲームや写真シールの娯楽性が向上することにより、利用者の満足度が向上し、写真シール作成ゲームの人気を向上させ、写真シール作成装置3の収益率の向上を期待することができる。
また、図27の余白領域には、関連情報361として、「サイトに入って、携帯に画像をDR(ダウンロード)しよう」のようにサーバ2にアクセスを促すメッセージと、「撮影ID:○○○△△△」のように撮影IDと、「パスワード:×××」のようにパスワードと、「●●●サイト http://□□□」のようにアクセス先アドレス(この例の場合httpアドレス)が表示されている。利用者は、この写真シール331を受け取ると、この関連情報361を参照し、自分自身の携帯型電話機5を用いて、●●●サイト(http://□□□)にアクセスする。詳細については後述するが、この●●●サイトにアクセスすると、サーバ2より撮影IDとパスワードの入力画面が供給され、携帯型電話機5に表示される。利用者が、写真シール331に印刷された関連情報361を参照して、この入力画面に撮影ID(○○○△△△)とパスワード(×××)を入力すると、その撮影IDとパスワードがサーバ2に認証され、その利用者が写真シール作成装置3において作成した画像(例えば、写真シール331に印刷された画像341乃至画像347の元画像)が携帯型電話機5にダウンロード可能になる。
このように、利用者(携帯型電話機5)がサーバ2より画像をダウンロードする際に撮影IDやパスワードを用いることにより、サーバ2は、画像を、より正確に、その画像に対応する利用者に対して提供することができる。これにより、利用者は安心してサーバ2による画像提供サービスを利用することができる。つまり、利用者の満足度が向上するので、写真シール作成装置3の収益率の向上を期待することができる。
また、この撮影IDやパスワード、並びに、アクセス先アドレスを写真シールに印刷して提供することにより、利用者は、容易に、これらの情報を把握することができ、容易に画像をダウンロードさせることができる。つまり、利用者の満足度が向上するので、写真シール作成装置3の収益率の向上を期待することができる。
なお、事後接客処理において、利用者がサーバ2にアップロードさせる画像を選択したり、写真シールに印刷する撮影ID、パスワード、およびアクセス先アドレスの情報を、電子メールを利用して、利用者の携帯型電話機5に電子データとして供給させたりするようにすることもできる。
図28のフローチャートを参照して、事後接客処理の例を説明する。
事後接客処理が開始されると、事後接客処理部96は、ステップS101において、事後接客用モニタ41に、ミニゲームを行うか、送信画像の選択やメールアドレスの入力を行うかを利用者に選択させるGUI画像である内容選択画面を表示させる。利用者は、この内容選択画面に対して、タッチパネル185をタップする等して事後接客処理として何を行うかを選択する。ステップS102において、事後接客処理部96は、このタッチパネル185を介した入力に基づいて、利用者によりミニゲームが選択されたか否かを判定する。
利用者がミニゲームを選択したと判定した場合、事後接客処理部96は、処理をステップS103に進め、利用者に選択されたミニゲームを実行し、事後接客用モニタ41にその画像を表示させ、利用者にミニゲームをプレイさせる。これにより、利用者は、写真シールの印刷が終了するまでの時間を、退屈せずに過ごすことができる。つまり、写真シール作成装置3は、利用者の満足度を向上させ、収益率の向上を期待することができる。印刷処理が終了すると、事後接客処理部96は、ミニゲームを終了させる。ミニゲームが終了すると、事後接客処理部96は、事後接客処理を終了し、処理を図18のステップS6に戻し、ステップS7以降の処理を実行させる。
また、ステップS102において、利用者がミニゲームではなく、送信画像の選択とメールアドレスの入力を行うことを選択したと判定した場合、事後接客処理部96は、処理をステップS104に進める。
ステップS104において、事後接客処理部96は、作成した撮影画像(編集済み画像)の中からサーバ2に送信(アップロード)する画像を利用者に選択させるGUI画像である送信選択画面を事後接客用モニタ41に表示させる。
図29は、事後接客用モニタ41に表示された送信選択画面の表示例を示す図である。
図29において、事後接客用モニタ41に表示された送信選択画面には、作成された撮影画像(編集済み画像)の一覧(例えば、サムネイル画像)と、画像の選択を促す「どの画像を携帯で使う?」というメッセージと、選択枚数の残り数を示す「残り:*枚」が表示される。この送信選択画面に対して、利用者は、タッチパネル185の、撮影画像のサムネイル画像上をタップすることにより、その画像を、サーバ2に送信する画像として選択する。例えば、利用者が画像を選択すると、その画像の周囲が強調表示されたり、画像の明るさが変化したり、所定の絵柄が付加されたりし、その画像が選択されたことが示される。
また、「残り:*枚」の表示には、初期値において、選択可能最大枚数が表示されており、利用者が画像を1枚選択する度にこの枚数の値が1つずつ小さくなる。図29に示されるように、残り枚数が「0枚」になると、それ以上画像を選択することはできない。
図28に戻り、ステップS104において送信選択画面が表示されると、事後接客処理部96は、ステップS105において、利用者により画像が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定するまで待機する。1枚または複数枚の画像が選択されたと判定した場合、事後接客処理部96は、処理をステップS106に進め、選択された画像を送信対象とする。事後接客処理部96は、次に、ステップS107において、利用者に携帯型電話機5の電子メールアドレスを入力させるGUI画像である、メールアドレス入力画面を事後接客用モニタ41に表示させる。
図30は、事後接客用モニタ41に表示されたメールアドレス入力画面の表示例を示す図である。
図30において、メールアドレス入力画面には、電子メールアドレスが入力される、アドレス入力欄381と、電子メールアドレスの入力に利用される、入力文字記号一覧382とが表示される。利用者は、このメールアドレス入力画面に対して、タッチパネル185の、入力文字記号一覧382に表示された文字上をタップすることにより、その文字を、アドレス入力欄381に表示させることができる。利用者は、このようにして携帯型電話機5の電子メールアドレスを入力する。
図28に戻り、メールアドレス入力画面が表示されると、事後接客処理部96は、ステップS108において、利用者により電子メールのアドレスが入力されたか否かを判定し、入力されたと判定するまで待機する。電子メールのアドレスが入力されたと判定した場合、事後接客処理部96は、処理をステップS109に進め、入力されたメールアドレスを撮影IDに関連付け、ステップS110において、入力されたメールアドレスを送信先として、撮影ID、パスワード、およびアクセス先アドレスの各情報を含む電子メールを送信する(つまり携帯型電話機5に電子メールを送信する)。
図31は、以上のように携帯型電話機5に送信された電子メールの、携帯型電話機5における表示例を示す図である。
図31に示されるように、この電子メールには、アクセス方法を簡単に説明する「携帯に画像をダウンロードできるよ。下記撮影IDとパスワードを使ってね。」というメッセージと、撮影IDと、パスワードと、アクセス先アドレスが記載されている。近年の携帯型電話機5は多機能化しており、例えば、電子メール中のhttpアドレス表示を選択することにより、そのアドレスにアクセスすることができるものも多い。また、電子メールの本文の一部または全部をコピーして他の部分にペーストすることができるものも多い。利用者は、携帯型電話機5のこれらの機能を利用することにより、写真シールに印刷された情報を携帯型電話機5に入力してアクセスする場合よりも容易にアクセス先アドレスにアクセスすることができ、さらに、撮影IDやパスワードの入力も容易に行うことができる。
電子メールを送信すると、事後接客処理部96は、事後接客処理を終了し、処理を図18のステップS6に戻し、ステップS7以降の処理を実行させる。
以上のように、事後接客処理部96が送信選択画面を表示させることにより、写真シール作成装置3は、利用者に、サーバ2にアップロードする画像を利用者に選択させることができる。また、事後接客処理部96が、メールアドレス入力画面を表示させて、利用者に、携帯型電話機5の電子メールアドレスを入力させるので、写真シール作成装置3は、撮影ID、パスワード、およびアクセス先アドレスを電子メールにより携帯型電話機5に供給することができる。これにより、写真シール作成装置3は、利用者の満足度を向上させ、収益率の向上を期待することができる。
図18のステップS7において、写真シール作成装置3は、送信対象の画像データを、関連情報とともに、ネットワーク4を介してサーバ2に送信する。サーバ2の画像取得処理部221は、通信部202を制御し、その画像データおよび関連情報を取得する。画像データおよび関連情報を取得すると、画像取得処理部221は、その画像データおよび関連情報を、図16に示されるように、撮影ID毎に画像記憶部203に記憶させる。また、画像取得処理部221は、撮影IDおよびパスワードをID保管部204に供給して保管させる。
また、利用者が携帯型電話機5を操作して、写真シール作成装置3より以上のように提供されたアクセス先アドレスにアクセスすると、サーバ2は、アクセス受付画面を携帯型電話機5に供給する。携帯型電話機5は、このアクセス受付画面を表示する。
図32は、携帯型電話機5において表示部に表示されたアクセス受付画面の例を示す図である。
図32において、アクセス受付画面411には、サイト名「写真シールサイト●●●」と、「撮影画像をダウンロードする」というメッセージと、「通常撮影画像」と「つなぎプリ画像」のGUI選択肢が表示されている。利用者は、携帯型電話機5を操作し、ダウンロードする画像として、「通常撮影画像」と「つなぎプリ画像」のいずれか一方を選択する。
ダウンロードする画像が「通常撮影画像」の場合、画像が縦長であるので、サーバ2は、編集せずに指定された画像を携帯型電話機5に供給する。これに対して、ダウンロードする画像が「つなぎプリ画像」の場合、画像が横長であるので、サーバ2は、指定された画像に対して所定の画像編集を行い、編集後の画像を携帯型電話機5に供給する。
図33および図34のフローチャートを参照して、「つなぎプリ画像」を提供する場合に、サーバ2において実行される画像提供処理の例を説明する。また、必要に応じて、図35乃至図42を参照して説明する。
利用者が、アクセス受付画面411において「つなぎプリ画像」を選択すると、サーバ2の通信部202は、その情報を受信し、それを制御部201に供給する。制御部201は、その情報に基づいて、画像提供処理を実行する。
画像提供処理が開始されると、認証処理部222は、GUI処理部223を制御し、ステップS131において、通信部202を介して、携帯型電話機5にIDパスワード入力画面を供給して表示させ、撮影IDおよびパスワードを入力させる。
図35は、携帯型電話機5において表示部に表示されたIDパスワード入力画面の例を示す図である。
図35において、IDパスワード入力画面421には、撮影IDとパスワードの入力を促す「撮影IDとパスワードを入力してね。」のメッセージと、撮影IDの入力欄と、パスワードの入力欄と、撮影IDおよびパスワードの提示場所を示す「※撮影IDとパスワードはシール紙に載ってるよ。」のメッセージが表示されている。
利用者は、このIDパスワード入力画面421に対して、携帯型電話機5を操作し、撮影IDの入力欄に、写真シール作成装置3より提供された撮影IDを入力し、さらに、パスワードの入力欄に、写真シール作成装置3より提供されたパスワードを入力する。利用者が撮影IDとパスワードを入力すると、その情報は、ネットワーク4を介して、携帯型電話機5から、サーバ2に転送される。
GUI処理部223は、図33のステップS132において、その撮影IDおよびパスワードを取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。携帯型電話機5より、利用者が入力した撮影IDおよびパスワードが供給され、それを取得したと判定した場合、GUI処理部223は、その撮影IDおよびパスワードを認証処理部222に供給し、処理をステップS133に進める。
ステップS133において、認証処理部222は、ID保管部204に保管されている撮影IDおよびパスワードを用いて、携帯型電話機5より供給された撮影IDおよびパスワードの認証処理を行う。認証に失敗した場合、認証処理部222は、認証処理をエラー終了し、画像提供処理を強制終了する。また、認証に成功した場合、認証処理部222は、認証処理を正常に終了し、処理をステップS134に進める。
ステップS134において、画像準備処理部224は、GUI処理部223を制御し、通信部202を介して、携帯型電話機5に画像一覧画面を供給して表示させ、ダウンロードする画像を利用者に選択させる。
図36は、携帯型電話機5において表示部に表示された画像一覧画面の例を示す図である。
図36において、画像一覧画面431には、画像の選択を促す「ダウンロードしたい画像を選んでね。」のメッセージと、撮影IDに対応する連結用撮影画像のサムネイル画像と、撮影IDに対応する撮影日を示す「撮影日 ○○年××月△△日」という情報が表示されている。
利用者は、この画像一覧画面431に対して、携帯型電話機5を操作し、サムネイル画像を選択する(例えば、十字キー等でフォーカスを目的のサムネイル画像に位置させ、決定ボタンを押下する)ことにより、ダウンロードする画像を選択する。ダウンロードする画像は複数選択可能である。利用者がダウンロードする画像を選択すると、その選択情報は、ネットワーク4を介して、携帯型電話機5から、サーバ2に転送される。
GUI処理部223は、図33のステップS135において、その選択情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。携帯型電話機5より選択情報が供給され、それを取得したと判定した場合、GUI処理部223は、その選択情報を画像準備処理部224に供給し、処理をステップS136に進める。
ステップS136において、画像準備処理部224は、GUI処理部223を制御し、通信部202を介して、携帯型電話機5に画像確認画面を供給して表示させ、編集指示を受け付ける。
図37は、携帯型電話機5において表示部に表示された画像確認画面の例を示す図である。
図37において、画像確認画面441には、「この画像をダウンロードするよ。」のメッセージと、選択された画像と、「編集してダウンロードする」および「そのままダウンロードする」のGUI選択肢が表示されている。
利用者は、この画像確認画面441に対して、携帯型電話機5を操作し、表示された画像のダウンロードの方法として「編集してダウンロードする」と「そのままダウンロードする」のいずれか一方を選択する。利用者がダウンロードの方法を選択すると、その選択情報は、ネットワーク4を介して、携帯型電話機5から、サーバ2に転送される。
GUI処理部223は、その選択情報を取得すると、それを画像準備処理部224に供給する。画像準備処理部224は、図33のステップS137において、その選択情報に基づいて、利用者が編集を指示したか否かを判定する。利用者がダウンロードの前に画像を編集することを指示したと判定した場合、画像準備処理部224は、処理をステップS138に進める。
ステップS138において、画像準備処理部224は、GUI処理部223を制御し、通信部202を介して、携帯型電話機5に編集方法選択画面を供給して表示させ、編集方法を選択させる。
図38は、携帯型電話機5において表示部に表示された編集方法選択画面の例を示す図である。
図38において、編集方法選択画面451には、編集方法の選択を促す「編集する手段を選んでね。」のメッセージと、「1 画像の上下にフレームを付ける」および「2 画像を切抜く」のGUI選択肢が表示されている。
利用者は、この編集方法選択画面451に対して、携帯型電話機5を操作し、表示された画像の編集方法として「1 画像の上下にフレームを付ける」と「2 画像を切抜く」のいずれか一方を選択する。利用者が編集方法を選択すると、その選択情報は、ネットワーク4を介して、携帯型電話機5から、サーバ2に転送される。
GUI処理部223は、その選択情報を取得すると、それを画像準備処理部224に供給する。画像準備処理部224は、図34のステップS141に処理を進め、その選択情報に基づいて、「画像の上下にフレームを付ける」フレーム編集を指示されたか否かを判定する。利用者がフレーム編集を行うことを指示したと判定した場合、画像準備処理部224は、処理をステップS142に進める。
ステップS142において、フレーム編集処理部225は、フレーム編集処理を行う。フレーム編集処理の詳細については、後述するが、フレーム編集処理部225は、画像処理部206を制御し、画像記憶部203より読み出した画像データを縮小して、フレーム記憶部207より読み出したフレームと合成し、所定の縦横比の画像を生成する。
つまり、つなぎプリの全体画像の縦横比は基本的に横長であり、通常縦長の携帯型電話機5の表示部につなぎプリの全体画像を表示させると、その上下に大きな非表示部分(隙間)を生じてしまい、表示画像としての価値が低下してしまい、利用者の満足度を低下させる恐れがある。そこで、フレーム編集処理部225は、フレーム編集処理を行い、その上下の隙間を埋めるようなフレーム画像をつなぎプリの全体画像に合成する。このようにすることにより、つなぎプリの全体画像の表示画面の縦横比が携帯型電話機5の表示部の縦横比に近くなる(一致、または近似する)ので、上述した隙間の発生を抑制することができる(隙間を無くす、若しくは小さくすることができる)。これにより、この表示画面としての価値が向上し、その表示画面を閲覧する利用者の満足度を向上させることができる。
フレーム編集処理部225は、画像処理部206を制御し、フレーム編集された画像データを画像準備処理部224に供給する。画像準備処理部224は、画像の準備が完了すると、その画像データを提供処理部227に供給し、処理をステップS144に進める。
また、ステップS141において、選択情報に基づいて、利用者が「画像を切抜く」画像切抜き編集を指示したと判定した場合、画像準備処理部224は、処理をステップS143に進める。ステップS143において、画像切抜き処理部226は、画像切抜き処理を行う。画像切抜き処理の詳細については、後述するが、画像切抜き処理部226は、GUI処理部223を制御し、通信部202を介して切抜き位置指定入力画面を携帯型電話機5に供給し、利用者に、画像の切抜き位置を指定させる。
つまり、上述したように、通常縦長の携帯型電話機5の表示部につなぎプリの全体画像を表示させると、その上下に大きな非表示部分(隙間)を生じてしまう。そこで、画像切抜き処理部226は、利用者の指定に基づいて、つなぎプリの全体画像から、その一部を切抜き、携帯型電話機5の表示部(またはつなぎプリの画像の表示領域)の縦横比に応じた(一致、または近似する)縦横比の部分画像を生成する。このようにすることにより、つなぎプリの全体画像のうち、必要な部分を、携帯画像電話機5に大きく表示させることができる。これにより、この部分画像の表示画面としての価値が向上し、その表示画面を閲覧する利用者の満足度を向上させることができる。
図39は、携帯型電話機5において表示部に表示された切抜き位置指定入力画面の例を示す図である。
図38において、切抜き位置指定入力画面461には、画面の操作目的を説明する「切抜きたい箇所を指定してね。」のメッセージとともに、つなぎプリの全体画像462と、切抜き位置を指定するGUIである切抜き枠463が表示されている。この切抜き枠463の縦横比は、携帯型電話機5の表示領域に適した縦横比に設定されており、この切抜き枠463内の画像が切抜かれて、拡大され、携帯型電話機5の表示領域の略全体に表示されることになる。なお、切抜き位置指定入力画面461には、さらに、操作方法を説明する「※切抜き枠を移動させてね。」のメッセージも表示されている。利用者は、この切抜き位置指定入力画面461に対して、携帯型電話機5を操作して(例えば、十字キー等を操作して)、この切抜き枠463の位置を、両矢印464に示されるように、画面上左右方向に移動させ、任意の場所に位置させる。そして切抜き枠463を所望の場所に位置させると、利用者は、携帯型電話機5を操作することにより(例えば、決定ボタンを操作することにより)、切抜き位置を指定する。
このような切抜き編集により、利用者は、つなぎプリの画像中において、被写体が集中して配置される場合、その被写体の部分を抽出し、その他の部分を破棄した画像を作成し、得ることができる。
なお、切抜き枠463の大きさは、任意であり、どのような大きさであってもよく、また、切抜き枠463が横方向以外にも縦方向や斜め方向にも移動することができるようにしてもよい。
利用者が切抜き位置を指定すると、その指定情報は、ネットワーク4を介して、携帯型電話機5から、サーバ2に転送される。その指定情報を取得すると、画像切抜き処理部226は、画像処理部206を制御して、画像記憶部203より画像を読み出して、指定された位置で画像を切抜き、その切抜いた部分画像を、画像準備処理部224に供給する。画像準備処理部224は、画像の準備が完了すると、その画像データを提供処理部227に供給し、処理をステップS144に進める。
ステップS144において、提供処理部227は、GUI処理部223を制御し、以上のように編集した画像データを、通信部202を介して携帯型電話機5に供給して表示させる。このとき、GUI処理部223は、画像データとともに、編集結果の確認を利用者に促すGUI画像を携帯型電話機5に供給して表示させる。
図40は、フレーム編集確認画面の例を示す図である。
図40において、フレーム編集確認画面471は、フレーム編集の結果を表示するとともに、そのフレーム編集結果を利用者に確認させるためのGUI画面である。フレーム編集確認画面471には、「この出来上がりでいいかな?」のメッセージと、つなぎプリの全体画像462の上下にフレーム画像472が付加された画像が表示されている。さらに、フレーム編集確認画面471には、画像の保存方法を説明する「よければ画面メモで保存してね」のメッセージと、「やり直し」と表示された、利用者が操作することにより、画像提供処理のやり直しを指示するGUIボタンである「やり直し」ボタン473が表示されている。利用者は、携帯型電話機5にダウンロードされ表示された、つなぎプリの全体画像462とフレーム画像472の合成画像に満足する場合は、携帯型電話機5を操作し、画面メモでこの合成画像を保存する。この合成画像に不満がある場合は、利用者は、携帯型電話機5を操作して、「やり直し」ボタン473を操作し、画像提供処理のやり直しを指示する。
図41は、切抜き枠編集確認画面の例を示す図である。
図41において、切抜き枠編集確認画面481は、切抜き枠を用いた画像編集の結果を表示するとともに、その切抜き枠処理の結果を利用者に確認させるためのGUI画面である。切抜き枠編集確認画面481には、「この出来上がりでいいかな?」のメッセージと、つなぎプリの全体画像から切抜かれた部分画像482が表示されている。さらに、切抜き枠編集確認画面481には、画像の保存方法を説明する「よければ画面メモで保存してね」のメッセージと、「やり直し」と表示された、利用者が操作することにより、画像提供処理のやり直しを指示するGUIボタンである「やり直し」ボタン483が表示されている。利用者は、携帯型電話機5にダウンロードされ表示された部分画像482に満足する場合は、携帯型電話機5を操作し、画面メモでこの部分画像482を保存する。この部分画像482に不満がある場合は、利用者は、携帯型電話機5を操作して、「やり直し」ボタン483を操作し、画像提供処理のやり直しを指示する。
このようにつなぎプリの画像とともに、GUI画像を表示させるので、利用者は、容易に画像の保存、または、画像提供処理のやり直しの指示を行うことができる。
図34に戻り、ステップS144の処理が終了すると、提供処理部227は、処理をステップS146に進める。
また、図33のステップS137において、利用者がダウンロードの前に画像を編集することを指示しなかったと判定した場合、画像準備処理部224は、利用者により選択された画像の画像データを画像記憶部203より読み出し、それを提供処理部227に供給し、処理を図34のステップS145に進める。
ステップS145において、提供処理部227は、画像データを加工し、そのつなぎプリの画像を90度回転させてから、通信部202を介して携帯型電話機5に供給して横向きに表示させる。つまり、つなぎプリは、携帯型電話機5の表示部に、図42に示されるように90度回転した状態で横向きに表示される。
図42は、横倒し表示確認画面の例を示す図である。
図42において、横倒し表示確認画面491は、つなぎプリの全体画像492を横向きに表示するとともに、そのつなぎプリの画像を利用者に確認させるためのGUI画面である。横倒し表示確認画面491には、つなぎプリの全体画像492が横向きに表示されている。さらに、横倒し表示確認画面491には、画像の保存方法を説明する「よければ画面メモで保存してね」のメッセージと、「やり直し」と表示された、利用者が操作することにより、画像提供処理のやり直しを指示するGUIボタンである「やり直し」ボタン493が表示されている。利用者は、携帯型電話機5にダウンロードされ表示された、つなぎプリの全体画像492に満足する場合は、携帯型電話機5を操作し、画面メモでこの、つなぎプリの全体画像492を保存する。この、つなぎプリの全体画像492に不満がある場合は、利用者は、携帯型電話機5を操作して、「やり直し」ボタン493を操作し、画像提供処理のやり直しを指示する。
このようにすることにより、横長であったつなぎプリの全体画像が縦長になるので、縦長である携帯型電話機5の表示部の縦横比に近くなる。これにより、携帯型電話機5は、つなぎプリの全体画像の表示領域を大きくとることができ、つなぎプリの全体画像を大きく表示させることができる。
ステップS145の処理を終了すると、提供処理部227は、処理をステップS146に進める。
ステップS146において、提供処理部227は、利用者の応答に基づいて、ダウンロードした画像でよいか否かを判定し、利用者が「やり直し」ボタンを操作し、この画像で良くなかったと判定した場合、処理を図33のステップS134に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、図34のステップS146において、利用者が満足して画像を保存し(「やり直し」ボタンを操作せず)、この画像でよいと判定した場合、提供処理部227は、画像提供処理を終了する。
以上のように、サーバ2が画像提供処理を行うことにより、利用者は、写真シール以外にも画像データとして、つなぎプリの画像を取得することができる。これにより、利用者の満足度が向上し、写真シール作成装置3の収益率を向上させることができる。
次に、図43のフローチャートを参照して、図34のステップS142において実行されるフレーム編集処理の詳細について説明する。
フレーム編集処理が開始されると、フレーム編集処理部225は、ステップS161において、利用者に指定された画像データを参照し、ダウンロードする画像に割り当てられたフレーム番号を確認する。ステップS162において、フレーム編集処理部225は、フレーム記憶部207を制御し、ダウンロードする画像に割り当てられたフレーム番号に対応するフレーム画像を読み出す。ステップS163において、フレーム編集処理部225は、画像とフレーム画像を繋ぎ合わせるように合成し、合成画像の画像データを作成する。ステップS163の処理を終了すると、フレーム編集処理部225は、フレーム編集処理を終了し、処理を図34のステップS142に戻し、ステップS144以降の処理を実行させる。
次に、図44のフローチャートを参照して、図34のステップS143において実行される画像切抜き処理の詳細について説明する。
画像切抜き処理が開始されると、画像切抜き処理部226は、ステップS181において、GUI処理部223を制御し、画像全体(全体画像462)を携帯型電話機5の画面内に表示する切抜き位置指定入力画面を、通信部202を介して携帯型電話機5に供給して表示させ、利用者が行う、可動式の切抜き枠463を用いた切抜き位置指定入力を携帯型電話機5に受け付けさせる。携帯型電話機5は、その切抜き位置指定入力を受け付けると、その情報を、サーバ2に供給する。
ステップS182において、GUI処理部223は、通信部202を制御して、その情報を取得し、その情報に基づいて、切抜き位置指定が入力されたか否かを判定し、入力されたと判定するまで待機する。切抜き位置指定が入力されたと判定した場合、GUI処理部223は、その切抜き位置指定入力の情報を、画像準備処理部224に供給する。画像準備処理部224は、ステップS183において、その情報に含まれる、利用者に指定された切抜き位置の情報を保持する。ステップS184において、画像切抜き処理部226は、その切抜き位置指定に基づいて、つなぎプリの全体画像を切抜き、部分画像を生成する。部分画像を生成すると、画像切抜き処理部226は、画像切抜き処理を終了し、処理を図34のステップS143に戻し、ステップS144以降の処理を実行させる。
このようにすることにより、利用者は、作業中において、つなぎプリの全体画像に対する切抜き位置を容易に把握することができる。つまり、利用者は、つなぎプリの全体画像に対する切抜き位置を把握しながら、作業を行うことができるので、容易に切抜き位置指定作業を行うことができる。
以上においては、つなぎプリの全体画像から部分画像を切抜く場合、携帯型電話機5の表示部につなぎプリの全体画像を固定的に表示させ、その固定的な全体画像から、可動式の切抜き枠を用いて切抜きを行うように説明したいが、これに限らず、例えば、携帯型電話機5の表示部に、つなぎプリの全体画像の一部を表示する固定的な表示領域を設け、その表示領域の縁を固定的な切抜き枠とし、仮想的な可動式のつなぎプリの全体画像から切抜きを行うようにしてもよい。
図45は、携帯型電話機5において表示部に表示された切抜き位置指定入力画面の、他の例を示す図である。
図45において、切抜き位置指定入力画面501には、画面の操作目的を説明する「切抜きたい箇所を指定してね。」のメッセージとともに、上述したような、つなぎプリの全体画像の一部分を表示する固定的な表示領域502が表示されている。この表示領域502の内部には、つなぎプリの全体画像503の一部分が表示されている。この場合のつなぎプリの全体画像503は、点線で示されるように、非表示部分を含む仮想的な画像であり、利用者が携帯型電話機5を操作することにより、このつなぎプリの全体画像503を矢印504に示されるように左右方向に移動させることができる。この表示領域502の縁が切抜き枠とみなされ、この表示領域502が切抜き位置として指定されるので、つなぎプリの全体画像503を移動させることにより、切抜き位置が変化する。
表示領域502を所望の場所に位置させると、利用者は、携帯型電話機5を操作することにより切抜き位置を指定する。
つまりこの例の場合、切抜き枠が固定されており、利用者は、その固定された切抜き枠に対して、つなぎプリの全体画像503を動かすことにより、切抜き位置を指定する。
なお、表示領域502の大きさは、任意であり、どのような大きさであってもよく、また、つなぎプリの全体画像503が横方向以外にも縦方向や斜め方向にも移動することができるようにしてもよい。
図46のフローチャートを参照して、この場合の画像切抜き処理の流れの例を説明する。
画像切抜き処理が開始されると、画像切抜き処理部226は、ステップS201において、GUI処理部223を制御し、つなぎプリの全体画像503を表示するための、所定の表示領域502を切抜き枠とし、その表示領域502に、つなぎプリの全体画像503の一部分を表示する切抜き位置指定入力画面を、通信部202を介して携帯型電話機5に供給して表示させ、利用者が行う、固定的な切抜き枠(表示領域502)を用いた切抜き位置指定入力を携帯型電話機5に受け付けさせる。携帯型電話機5は、その切抜き位置指定入力を受け付けると、その情報を、サーバ2に供給する。
サーバ2の制御部201の各部は、ステップS202乃至ステップS204の処理を、それぞれ、図44のステップS182乃至ステップS184の場合と同様に実行する。
ステップS204の処理が終了し、部分画像が生成されると、画像切抜き処理部226は、画像切抜き処理を終了し、処理を図34のステップS143に戻し、ステップS144以降の処理を実行させる。
このようにすることにより、利用者は、大きな画像で容易に切抜き位置指定作業を行うことができる。また、画像の拡大または縮小等を行わずに切り抜き処理を実現することができる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークやリムーバブルメディア等の記録媒体からインストールされる。
例えば、上述したサーバ2は、図47に示されるような情報処理装置として構成されるようにしてもよい。
図47において、情報処理装置600のCPU(Central Processing Unit)601は、ROM(Read Only Memory)602に記憶されているプログラム、または記憶部613からRAM603にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM603にはまた、CPU601が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU601、ROM602、およびRAM603は、バス604を介して相互に接続されている。このバス604にはまた、入出力インタフェース610も接続されている。
入出力インタフェース610には、キーボード、マウスなどよりなる入力部611、CRT、LCDなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部612、ハードディスクなどより構成される記憶部613、モデムなどより構成される通信部614が接続されている。通信部614は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース610にはまた、必要に応じてドライブ615が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア621が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部613にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図47に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM,DVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア621により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM602や、記憶部613に含まれるハードディスクなどで構成される。
以上においては、サーバ2にアップロードされた画像が、携帯型電話機5において、フレーム画像を合成されたり、切抜きされたりするように説明したが、これに限らず、例えば、写真シール作成装置3においてフレーム合成や切抜き等の編集が行われるようにし、その編集後の画像がサーバ2にアップロードされ、利用者に提供されるようにしてもよい。
例えば、写真シール作成装置3において利用者がプレイする写真シール作成ゲーム中の編集作業の一部として、落書き編集後に、編集空間62において、利用者が、アップロードする画像の編集(フレーム合成や切抜き等)を行うようにしてもよい。
その場合の、編集処理部94の詳細な構成例を図48に示す。図48の場合、編集処理部94は、図11を参照して説明した構成の他に、さらに、アップロード用の送信画像に対する編集に関する処理を行う送信画像編集処理部701を有している。
この場合の編集処理の流れの例を図49のフローチャートを参照して説明する。この、図48の編集処理部94が実行する編集処理のフローチャートは、図11の例の編集処理部49が実行する図24に示される編集処理のフローチャートに対応するものである。
つまり、編集処理部94の各部は、図49のステップS301乃至ステップS309の各処理を図24のステップS61乃至ステップS69と同様に実行する。ステップS309の処理が終了すると、送信画像編集処理部701は、ステップS310において、送信画像編集処理を行い、サーバ2にアップロードする画像に対して編集処理を行う。この送信画像編集処理の詳細については後述する。ステップS310の処理が終了すると、編集制御部161は、処理をステップS311に進め、移動案内画面表示処理を行い、編集入力用モニタ52に、利用者に対して編集作業の終了を通知するとともに事後接客空間63への移動を促す移動案内画面を表示する。利用者は、この案内画面に従って、編集空間62より退出し、事後接客空間63に移動する。所定時間移動案内画面を表示させると、編集制御部161は、編集処理を終了し、処理を図18のステップS3に戻し、ステップS4以降の処理を実行させる。
次に、図50のフローチャートを参照して、図49のステップS310において実行される送信画像編集処理の流れの詳細な例を説明する。
送信画像編集処理が開始されると、送信画像編集処理部701は、ステップS331において、編集入力用モニタ52に通信会社選択画面を表示させ、利用者に、利用者の携帯型電話機(画像をダウンロードする携帯型電話機)の通信会社を選択させる。
図51は、通信会社選択画面の表示例を示す図である。図51において、編集入力用モニタ52には、通信会社選択画面711Aと通信会社選択画面711Bの2つの通信会社選択画面が表示されている。通信会社選択画面711Aは、タッチペン53−1に対応する画面であり、通信会社選択画面711Bは、タッチペン53−2に対応する画面である。なお、以下において通信会社選択画面711Aと通信会社選択画面711Bを互いに区別して説明する必要の無い場合、通信会社選択画面711と称する。
つまり、送信画像編集処理部701は、1つの編集入力用モニタ52に複数の通信会社選択画面711を表示させ、複数の利用者のそれぞれが互いに異なるタッチペン53を用いて、各自の携帯型電話機の通信会社を、同時に選択することができるようにする。
図50に戻り、送信画像編集処理部701は、ステップS331の処理を終了すると、処理をステップS332に進め、利用者により通信会社が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定するまで待機する。ステップS332において、利用者により通信会社が選択されたと判定した場合、処理をステップS333に進める。ステップS333において、送信画像編集処理部701は、編集入力用モニタ52に機種選択画面を表示させ、利用者の携帯型電話機の機種を選択させる。
図52は、機種選択画面の表示例を示す図である。図52において、編集入力用モニタ52には、機種選択画面721Aと機種選択画面721Bの2つの機種選択画面が表示されている。機種選択画面721Aは、タッチペン53−1に対応する画面であり、機種選択画面721Bは、タッチペン53−2に対応する画面である。なお、以下において機種選択画面721Aと機種選択画面721Bを互いに区別して説明する必要の無い場合、機種選択画面721と称する。
つまり、送信画像編集処理部701は、1つの編集入力用モニタ52に複数の機種選択画面721を表示させ、複数の利用者のそれぞれが互いに異なるタッチペン53を用いて、各自の携帯型電話機の機種を、同時に選択することができるようにする。
図50に戻り、送信画像編集処理部701は、ステップS333の処理を終了すると、処理をステップS334に進め、利用者により機種が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定するまで待機する。ステップS334において、利用者により機種が選択されたと判定した場合、処理をステップS335に進める。ステップS335において、送信画像編集処理部701は、編集入力用モニタ52に画像一覧画面を表示させ、編集を行う画像を選択させる。このとき、送信画像編集処理部701は、上述した通信会社選択画面711や機種選択画面721の場合と同様に、1つの編集入力用モニタ52に複数の画像一覧画面を表示させる。
ステップS336において、送信画像編集処理部701は、利用者により画像が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定するまで待機する。ステップS336において、利用者により画像が選択されたと判定した場合、処理をステップS337に進める。ステップS337において、送信画像編集処理部701は、利用者が選択した画像を利用者に確認させるための画像確認画面を表示し、編集指示を受け付ける。このとき、送信画像編集処理部701は、上述した通信会社選択画面711や機種選択画面721の場合と同様に、1つの編集入力用モニタ52に複数の画像確認画面を表示させる。ステップS338において、送信画像編集処理部701は、利用者により編集が指示されたか否かを判定し、指示されたと判定した場合、処理をステップS339に進める。
ステップS339において、送信画像編集処理部701は、フレーム編集処理を行うか、画像切抜き処理を行うかを利用者に選択させる編集方法選択画面を表示させ、編集方法を選択させる。このとき、送信画像編集処理部701は、上述した通信会社選択画面711や機種選択画面721の場合と同様に、1つの編集入力用モニタ52に複数の編集方法選択画面を表示させる。ステップS340において、送信画像編集処理部701は、フレーム編集が指示されたか否かを判定し、指示されたと判定した場合、処理をステップS341に進め、フレーム編集処理を実行する。フレーム編集処理が終了すると、送信画像編集処理部701は、処理をステップS343に進める。
また、ステップS340において、フレーム編集が指示されていない判定した場合、送信画像編集処理部701は、処理をステップS342に進め、画像切抜き処理を実行する。画像切抜き処理が終了すると、送信画像編集処理部701は、処理をステップS343に進める。
このとき、図53に示されるように、送信画像編集処理部701は、1つの編集入力用モニタ52に表示させた各編集方法選択画面について、利用者が、互いに独立して編集方法を選択することができるように制御する。つまり、例えば、1つの編集入力用モニタ53に、図51の通信会社選択画面711や図52の機種選択画面721のように、2つの編集方法選択画面が表示される場合、送信画像編集処理部701は、各編集方法選択画面において編集方法を利用者に選択させるので、図53に示されるように、切り抜き位置指定入力画面731とフレーム編集確認画面732が同時に表示される(一方の編集方法選択画面において画像切抜き処理が選択され、他方の編集方法選択画面においてフレーム編集が選択される)こともある。
ステップS343において、送信画像編集処理部701は、編集済み画像を編集入力用モニタ52に表示させ、利用者に編集結果を確認させ、処理をステップS345に進める。また、ステップS338において、編集が指示されなかったと判定した場合、送信画像編集処理部701は、処理をステップS344に進め、利用者に送信画像(つなぎプリの画像)が携帯型電話機5の表示画面に表示された状態を示すために、編集入力用モニタ52に、横向きの携帯型電話機の画像を表示させ、その携帯型電話機の画像の表示画面の部分に、送信画像(つなぎプリの画像)を合成して表示させる。つまり、この場合の送信画像(つなぎプリの画像)は、例えば図42に示されるように、ダウンロードされた携帯型電話機5の縦長の表示画面において、90度回転された横向きの状態で表示される。
一般的に、編集入力用モニタ52は、携帯型電話機5のように回転させることができないため、例えば図42に示されるように送信画像を横向きに表示させると、利用者は、その送信画像を正しい向き(回転前の向き)に閲覧することが困難になり、見づらくなってしまう恐れがある。そのため、上述したような表示を行うことにより、送信画像編集処理部701は、利用者が、携帯型電話機に横向きにつなぎプリの画像が表示された状態を、より容易に確認することができるようにすることができる。
ステップS344の処理を終了すると、送信画像編集処理部701は、処理をステップS345に進める。
ステップS345において、送信画像編集処理部701は、利用者の入力等に基づいて、編集が完了したか否かを判定し、完了しないと判定した場合、処理をステップS335に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS345において、編集が完了したと判定した場合、送信画像編集処理部701は、送信画像編集処理を終了し、処理を図49のステップS310に戻し、ステップS311以降の処理を実行させる。
また、以上においては、事後接客処理においてメールアドレスの入力や送信画像の選択等が行われるように説明したが、例えば、図49乃至図53を参照して説明したように、編集処理時に送信画像の編集(フレーム編集や画像切抜き編集等)も行う場合、その編集後に(編集処理時に)、メールアドレスの入力や送信画像の選択等が行われるようにしてもよい。
図54は、その場合の編集処理部94の構成例を示すブロック図である。この図54の場合、編集処理部94は、図48に示される構成に加えて、さらに、メールアドレスの入力や送信画像の選択等を利用者に行わせる送信画像準備処理部741を有している。
この編集処理部94が実行する編集処理の流れの例を図55のフローチャートを参照して説明する。編集処理が開始されると、編集処理部94の各部は、ステップS361乃至ステップS370の各処理を、図49のステップS301乃至ステップS310の各処理と同様に実行する。ステップS370の処理が終了すると、送信画像準備処理部741は、ステップS371において、送信画像準備処理を行い、サーバ2に画像をアップロードするための準備処理を行う。この送信画像準備処理の詳細については後述する。ステップS371の処理が終了すると、編集制御部161は、処理をステップS372に進め、移動案内画面表示処理を行い、編集入力用モニタ52に、利用者に対して編集作業の終了を通知するとともに事後接客空間63への移動を促す移動案内画面を表示する。利用者は、この案内画面に従って、編集空間62より退出し、事後接客空間63に移動する。所定時間移動案内画面を表示させると、編集制御部161は、編集処理を終了し、処理を図18のステップS3に戻し、ステップS4以降の処理を実行させる。
次に、図56のフローチャートを参照して、図55のステップS371において実行される送信画像準備処理の詳細な流れの例について説明する。
送信画像準備処理が開始されると、送信画像準備処理部741は、ステップS391において、編集入力用モニタ52に、図57に示されるような送信選択画面751を表示させ、ステップS392において、利用者により画像が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定するまで待機する。画像が選択されたと判定すると、送信画像準備処理部741は、処理をステップS393に進め、選択された画像を送信対象とし、ステップS394において、今度は、編集入力用モニタ52に、図57に示されるようなメールアドレス入力画面752を表示させる。
そして、送信画像準備処理部741は、ステップS395において、利用者によりメールアドレスが入力されたか否かを判定し、入力されたと判定するまで待機する。メールアドレスが入力されたと判定すると、送信画像準備処理部741は、処理をステップS396に進め、入力されたメールアドレスを撮影IDに関連付け、さらに、ステップS397において、入力されたメールアドレスに撮影ID、パスワード、およびアクセス先アドレスを送信し、利用者に(利用者の携帯型電話機に)画像のダウンロードに必要な情報を提供する。
なお、この時点で撮影IDやパスワードが画像に割り当てられていない場合、このとき割り当てられるようにしてもよい。
ステップS397の処理を終了すると、送信画像準備処理部741は、処理を図55のステップS371に戻し、ステップS372以降の処理を実行させる。
なお、この送信画像準備処理は、1つの編集入力用モニタ52に対して同時に複数実行されるようにし、図57に示される例のように、1つの編集入力用モニタ52に送信選択画面751またはメールアドレス入力画面752が同時に複数表示されるようにしてもよい。図57の例の場合、送信選択画面751とメールアドレス入力画面752が同時に表示されている。例えば、この場合、送信選択画面751は、タッチペン53−1に対応する(タッチペン53−1を用いて入力可能な)画面であり、メールアドレス入力画面752は、タッチペン53−2に対応する(タッチペン53−2を用いて入力可能な)画面である。
以上のように、フレーム編集や画像切抜き処理を写真シール作成装置3において行うことができるようにすることにより、利用者は、携帯型電話機5において行う場合よりも、大型の画面で、高機能な装置を用いて編集作業を行うことができるので、より容易に作業を行うことができる。また、図51乃至図53や図57に示されるように、1つの編集入力用モニタ52において、複数の操作画面を表示させることができるので、利用者が複数の場合、同時に複数人が作業を行うことができ、より高速に作業を行うことができる。
なお、以上においては、編集入力用モニタ52を用いて送信画像に対する編集を行うように説明したが、これに限らず、写真シール作成装置3のどのモニタにおいて、利用者がこの編集作業を行うようにしてもよい。その場合、この編集作業の実行タイミングは、その編集作業が行われるモニタが設置された空間に応じて適切に(写真シール作成ゲームの進行上、利用者の空間移動が適切になり、不要な待機時間等が発生しないように)決定するのが望ましい。
また、図25において、編集入力用モニタ52に表示される、利用者がつなぎプリを編集するための編集画面の例を説明したが、編集画面のレイアウトは、これに限らず、例えば、図58に示されるように、落書きツール表示部311A、落書きツール表示部311B、残り時間表示部314、および終了ボタン315をそれぞれ、タッチペン53−1とタッチペン53−2のそれぞれに対して設けるようにしてもよい。
図58に示される編集画面においては、タッチペン53−1を操作する利用者用の落書きツール表示部311A−1、落書きツール表示部311B−1、残り時間表示部314−1、および終了ボタン315−1とともに、タッチペン53−2を操作する利用者用の落書きツール表示部311A−2、落書きツール表示部311B−2、残り時間表示部314−2、および終了ボタン315−2が表示されている。
タッチペン53−1を操作する利用者、またはタッチペン53−2を操作する利用者が、画像情報表示欄312のサムネイル313よりつなぎプリ(2枚の画像)を選択すると、そのつなぎプリの一方の画像が落書き対象画像表示領域316Aに表示され、他方の画像が落書き対象画像表示領域316Bに表示される。
タッチペン53−1を操作する利用者は、利用者の立ち位置に近い部分に表示されて見易い残り時間表示部314−1を参照して残り時間を確認しながら、タッチペン53−1を用いて、利用者の立ち位置に近い部分に表示され、かつ独占して使用することができるので操作しやすい、タッチペン53−1専用の落書きツール表示部311A−1および落書きツール表示部311B−1を操作し、利用者の立ち位置に近く落書きしやすい落書き対象画像表示領域316Aに表示されている画像に対して落書き編集を行う。落書き編集作業が終了すると、その利用者は、タッチペン53−1を用いて、利用者の立ち位置に近い部分に表示され、かつ、その利用者専用の、操作しやすい終了ボタン315−1を操作することにより、他方の利用者に対して独立的に編集作業を終了させることができる。
同様に、タッチペン53−2を操作する利用者は、利用者の立ち位置に近い部分に表示されて見易い残り時間表示部314−2を参照して残り時間を確認しながら、タッチペン53−2を用いて、利用者の立ち位置に近い部分に表示され、かつ独占して使用することができるので操作しやすい、タッチペン53−2専用の落書きツール表示部311A−2および落書きツール表示部311B−2を操作し、利用者の立ち位置に近く落書きしやすい落書き対象画像表示領域316Bに表示されている画像に対して落書き編集を行う。落書き編集作業が終了すると、その利用者は、タッチペン53−2を用いて、利用者の立ち位置に近い部分に表示され、かつ、その利用者専用の、操作しやすい終了ボタン315−2を操作することにより、他方の利用者に対して独立的に編集作業を終了させることができる。
編集画面をこのような構成にすることにより、各利用者はさらに容易に落書き編集作業を行うことができる。
また、このような編集画面において、利用者がつなぎプリ以外の通常の画像を落書き対象の画像として選択した場合、例えば、図59に示されるように、この編集画面のレイアウトが変更されるようにしてもよい。図59の場合、編集入力用モニタ52には、互いに独立して制御される、タッチペン53−1用の編集画面771−1と、タッチペン53−2用の編集画面771−2(複数の編集画面)が並べて表示される。
この編集画面771−1と編集画面771−2の各構成は、互いに同様であり、編集画面771−1は、タッチペン53−1でのみ操作可能な落書きツール表示部311A−1および落書きツール表示部311B−1、タッチペン53−1でのみ操作可能なサムネイル313A−1乃至313D−1が表示される画像情報表示欄312−1、残り時間表示部314−1、タッチペン53−1でのみ操作可能な、編集画面771−1の落書き編集作業を終了する終了ボタン315−1、並びに、画像情報表示欄312−1より選択された画像が表示される落書き対象画像表示領域316−1により構成される。また、編集画面771−2は、タッチペン53−2でのみ操作可能な落書きツール表示部311A−2および落書きツール表示部311B−2、タッチペン53−2でのみ操作可能なサムネイル313A−2乃至313D−2が表示される画像情報表示欄312−2、残り時間表示部314−2、タッチペン53−2でのみ操作可能な、編集画面771−2の落書き編集作業を終了する終了ボタン315−2、並びに、画像情報表示欄312−2より選択された画像が表示される落書き対象画像表示領域316−2により構成される。以下において、編集画面771−1と編集画面771−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集画面771と称する。
このとき、落書きツール表示部311A−1において選択可能な落書きツールと、落書きツール表示部311A−2において選択可能な落書きツールとが全て互いに等しくなるようにしてもよいし、その一部または全部が互いに異なるようにしてもよい。落書きツール表示部311B−1と落書きツール表示部311B−2についても同様である。
また、画像情報表示欄312−1に表示されるサムネイル画像313と画像情報表示欄312−2に表示されるサムネイル画像313とが全て互いに等しくなるようにしてもよいし、その一部または全部が互いに異なるようにしてもよい。
以上のように、利用者が通常の画像(1枚ずつ独立した画像)を落書き対象として選択した場合、図59に示されるように複数の互いに独立した1人用の編集画面771(複数の落書き対象画像表示領域が互いに離れて表示される編集画面)が表示され、利用者がつなぎプリの画像を落書き対象として選択した場合、図58に示されるように複数人で操作可能な編集画面761(複数の落書き対象画像表示領域が並べて表示される編集画面)が表示されるようにすることにより、利用者は、各画像の性質に応じた編集画面で容易に編集を行うことができる。
なお、以上においては、つなぎプリの例として横方向につなぎ合わせる場合について説明したが、つなぎ合わせの方向(つなぎパターン)は、それ以外であっても良く、例えば、縦方向につなぎ合わせるようにしてもよいし、斜め方向につなぎ合わせるようにしてもよいし、複数の方向につなぎ合わせるようにしてもよいし、アレイ状につなぎ合わせるようにしてもよい。
ただし、これらのつなぎパターンは、予め用意されており、撮影作業時の表示、編集作業時の表示、印刷された写真シール紙、およびサーバ2からの画像提供時等において、つなぎプリとして表示する際は、必ず同じパターンでつなぎ合わせて表示されるようにする。予め複数のつなぎパターンが用意され、利用者が撮影前に利用するパターンを選択するようにしてもよい。また、その場合、サーバ2若しくは写真シール作成装置3に、各つなぎパターンに対応する(各つなぎパターンの画像の隙間を埋めるような)フレーム画像が予め用意されており、フレーム編集時に、利用者が、編集対象のつなぎプリのつなぎパターンに応じたフレーム画像を用いて編集を行うことができるようにするのが望ましい。
図60は、フレーム編集確認画面の他の例を示す図である。図60において、フレーム編集確認画面801には、「この出来上がりでいいかな?」のメッセージと、縦方向につなぎ合わせられたつなぎプリの全体画像802の隙間(左右)にフレーム画像803が付加された画像が表示されている。さらに、フレーム編集確認画面801には、画像の保存方法を説明する「よければ画面メモで保存してね」のメッセージと、「やり直し」と表示された、利用者が操作することにより、画像提供処理のやり直しを指示するGUIボタンである「やり直し」ボタン804が表示されている。
このようにつなぎ合わせのパターンの種類を多く予め用意することにより、写真シール作成装置3は、より多くの利用者の嗜好に適した画像を利用者に提供することができる。これにより、利用者の満足度が向上し、収益性を向上させることができる。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、一つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて一つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。