JP4747259B2 - 嵩高柔軟性不織布及びそれを用いた繊維製品 - Google Patents
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Description
更に、その後の熱処理により、第一繊維層の熱収縮作用で相互に交絡一体化した第一繊維層と第二繊維層は、全面が収縮し、交絡不織布表面に第二繊維層による多数の微小皺が形成されるが、交絡不織布全面にわたって繊維の自由度が抑制されるため、おしり拭き等、人肌に触れる製品などには、柔軟性、風合いを損なうという問題が発生する。
(1)10℃以上の融点差を持った低融点成分と高融点成分からなる熱接着性複合繊維を主体とする不織布層(A)および前記不織布層(A)を構成する熱接着性複合繊維より熱収縮率が高い繊維を主体とする不織布層(B)が積層されて構成され、不織布層(A)は熱接合領域(I)と非接合領域(II)を有する不織布層であり、前記不織布層(A)及び不織布層(B)の一部は繊維相互が交絡され、かつ不織布層(B)の熱収縮により積層不織布表面に嵩高な丘部と嵩の低い平野部が混在分散していることを特長とする嵩高柔軟性不織布。
(2)10℃以上の融点差を持った低融点成分と高融点成分からなる熱接着性複合繊維を主体とする不織布層(A)および前記不織布層(A)を構成する熱接着性複合繊維より熱収縮率が高い繊維を主体とする不織布層(B)が積層されて構成され、不織布層(A)は熱接合領域(I)と非接合領域(II)を有する不織布層であり、その熱接合領域(I)は繊維ウェブに熱風を通して熱接着された部分であり、前記不織布層(A)及び不織布層(B)の一部は繊維相互が交絡され、かつ不織布層(B)の熱収縮により積層不織布表面に嵩高な丘部と嵩の低い平野部が混在分散していることを特長とする嵩高柔軟性不織布。
(3)不織布層(A)の熱接合領域(I)は、不織布層(B)との交絡が弱く、不織布層(B)の熱収縮により該不織布層(B)から離脱隆起して積層不織布表面に屋根状の嵩高な丘部を形成している前記(1)または(2)項に記載の嵩高柔軟性不織布。
(4)積層不織布表面の屋根状の嵩高な丘部は、下層部の不織布層(B)との間に、繊維が存在しないか、又は存在しても極く少量の空隙層を形成している前記(3)項に記載の嵩高柔軟性不織布。
(5)高収縮性の熱可塑性繊維が、低融点成分と高融点成分からなる熱接着性複合繊維である前記(1)〜(4)のいずれか1項記載の嵩高柔軟性不織布。
(6)不織布層(A)及び不織布層(B)の繊維相互交絡が、高圧水流により成されたものである前記(1)〜(5)のいずれか1項記載の嵩高柔軟性不織布。
(7)不織布層(A)及び、または不織布層(B)が、ステープルファイバー(短繊維)で構成されている前記(1)〜(6)のいずれか1項記載の嵩高柔軟性不織布。
(8)前記(1)〜(7)のいずれか1項記載の嵩高柔軟性不織布に、前記嵩柔軟性不織布以外の不織布、ウェブ、織物、編み物、紙状物、繊維束から選ばれる少なくとも1種を積層してなる積層体。
(9)前記(1)〜(7)のいずれか1項記載の嵩高柔軟性不織布または前記(8)項記載の積層体を用いたワイピングクロス。
(10)前記(1)〜(7)のいずれか1項記載の嵩高柔軟性不織布または前記(8)項記載の積層体を用いた繊維製品。
「図1」は、本発明に係る不織布層(A)の一実施例の形態を示す全体平面図である。
図1において、不織布層(A)1は、熱接着性複合繊維が集中的に熱接着された部分を多数有する熱接合領域(I)2と非熱接合領域(II)3から構成されている。熱接合領域(I)2は、後述する千鳥配列に開口したパンチングプレートの部分を通過する熱風により、熱接着を受けている。この態様では熱接合領域(I)2は熱圧着扁平化されていない。熱接合領域(I)が熱圧着扁平化されていないことは、本発明の目的とする嵩高柔軟性不織布の柔軟性、肌さわり及び風合い面にとって特に好ましい。
前記熱接合領域(I)2の形成に際しては、次のようにして製造することが出来る。例えば、熱接着性複合繊維を使用し、カード機にてウェブを作製する。そのウェブ上に、楕円形の孔を千鳥配列に開孔したパンチングプレートを置き、所定の温度(熱接着性複合繊維の低融点成分は溶融するが高融点成分は溶融しない温度)で熱風熱処理を施す。これにより、パンチングプレートの開孔部を熱風が通過した部分は、熱接合領域(I)2となり、熱風が通過しない部分は熱接着を受けず非熱接合領域(II)3を形成する。
また「図4b」は、従来技術の比較例に係る高収縮性繊維ウェブの第一繊維層と他の繊維ウェブの第二繊維層の積層体断面図である。
「図5b」は、「図4b」の状態(比較例)に、ウォーターニードル加工を施した後の模式断面図である。
「図6」は「図5a」のB部を詳細に示した拡大図である。
「図7b」は、ウォーターニードル加工後の比較例に係る積層体(図5b)について、熱処理後の状態を示した模式拡大図である。
<不織布強力>
島津製作所製『オートグラフAG500D』を用いて、JIS法のL1906で規定する引張り試験に準拠して、不織布の強度を求めた。強力測定用サンプルは、不織布の繊維の並び方向(MD方向)を150mm、その垂直方向(CD方向)に50mmにカットしたものを使用。引張速度100mm/min、つかみ幅100mmにて強度測定を行った。
サンプルの目付(w:m2あたりの重量g 実際は100×100mmのサンプル重量を測定し、換算する)を測定し、そのサンプルの厚みを東洋精機製『デジシックネステスター』を用いて、荷重2g/cm2、測定速度2mm/secの条件で厚み(tmm)を測定、下記式により比容積(v)を算出する。
(式) v=t/w×1000 (cm3/g)
比容積(v)の値が高い程、嵩高であることを示す。
柔軟性(風合い)の評価は、10人のパネラーによる官能試験で行った。10人中8人以上のパネラーが柔軟であると判断した場合を○、10人中5〜7人のパネラーが柔軟であると判断した場合を△、柔軟と感じたパネラーが10人中4人以下であった場合を×とした。
OMRON社「3D Digital Fine Scope VC2400−IMU Ver.2.3」を使用して、測定サンプルの表裏を観察し、熱接合領域(I)の面積を測定し、測定サンプル全面積に対する面積率を算出した。測定サンプルは100×100mmにカットしたものを使用した。
ミニチュアカード機を用いて、100gの原綿を幅40cmで全量通し、ウェブを作製した。このウェブを250×250mmに切断し、10分間放置した。次いで、繊維の並び方向(MD方向)の長さを3箇所測定し、クラフト紙に挟み100℃のオーブンに5分間入れた。取り出して冷却した後、同様の場所3箇所の長さを測定した。次式によりウェブ収縮率を求めた。
(式)
ウェブ収縮(%)=100×(熱処理前の平均長−熱処理後の平均長)/熱処理前の平均長
不織布層(A)と不織布層(B)を構成するウェブを重ね合わせ、不織布層(A)側から2回、8MPaの水流を当て交絡させた。加工速度は10m/min。
人工汚れ(白色ワセリン、二酸化チタン、靴墨の混合物)をポリエステルフィルムに転写塗布し、その上に評価サンプル(100mm×100mm)を置き、1Kgの加重をかけて評価サンプルを3往復させた後、10人のパネラーにより人工汚れのふき取り状態を確認した。
10人中8人以上のパネラーが汚れが無いか、又は少ないと判断した場合を○、10人中5人〜7人のパネラーが汚れが無いか、又は少ないと判断した場合を△、汚れが無いか、又は少ないと感じたパネラーが10人中4人以下であった場合を×とした。
不織布層(A)については、鞘成分に融点130℃のポリエチレン、芯成分に融点250℃のポリエチレンテレフタレートで構成される繊度1.8dtex、カット長51mmの熱接着性複合繊維を使用し、カード機にて目付け20g/m2のウェブを作製した。そのウェブ上に、楕円形で千鳥配列に開孔したパンチングプレート(図8及び図9:短径a=5mm、長径b=20mm)を置き、135℃で熱風処理(スルーエアー)加工をした。不織布層(A)の熱接合領域(I)の面積率は60%であった。
不織布層(A)を作製するのに用いる繊維のウェブ収縮率(100℃のオーブンで5分処理しても収縮が見られなかったので145℃のオーブンで5分熱処理した)は、1.2%であった。
不織布層(B)を構成するウェブについては、結晶配向が異なるポリプロピレン(融点160℃)を並列に組み合わせた繊度2.2dtex、カット長51mmの高収縮繊維を用い、カード機にて目付け30g/m2のウェブを作製した。この高収縮繊維のウェブ収縮を測定したところ収縮率は75%であった。
不織布層(B)を構成するウェブ上に不織布層(A)を重ね合わせ、不織布層(A)側から2回、8MPaの条件でウォーターニードル加工により水流交絡し、その後、125℃で10分間オーブンにて熱処理を行った。
得られた積層不織布は、表面に屋根状の嵩高丘部と嵩の低い平野部が混在分散しており、屋根状丘部と不織布層(B)の間には繊維はほとんど存在せず空隙層を形成した外観を有していた。その他の性能については、表1に示すように柔軟性及び嵩高性に優れ、かつ、強力も比較的高いものであつた。また、その積層不織布は掻き取り効果が極めて優れることから、おしり拭きや、ワイピングクロス等に適していることが判明した。
不織布層(A)については、鞘成分に融点130℃のポリエチレン、芯成分に融点250℃のポリエチレンテレフタレートで構成される繊度1.8dtex、カット長51mmの熱接着性複合繊維を使用し、カード機にて目付け20g/m2のウェブを作製した。そのウェブ上に、楕円形で千鳥配列に開孔したパンチングプレート(図8及び図9:短径a=6mm、長径b=30mm)を置き、135℃でスルーエアー加工をした。不織布層(A)の熱接合領域(I)の面積率は50%であった。
不織布層(A)を作製するのに用いる繊維のウェブ収縮率(145℃のオーブン下で5分の熱処理)は、1.2%であった。
不織布層(B)を構成するウェブにあたる部分は、結晶配向が異なるポリプロピレン(融点160℃)を並列に組み合わせた繊度3.3dtex、カット長51mmの高収縮繊維を用い、カード機にて目付け30g/m2のウェブを作製した。この高収縮繊維のウェブ収縮を測定したところ収縮率は75%であった。その後の積層、ウォーターニードル加工及び熱処理加工条件は、実施例1と同様に行った。
得られた積層不織布は、表面に屋根状の嵩高丘部と嵩の低い平野部が混在分散しており、屋根状丘部と不織布層(B)の間には繊維は存在がしたがほとんど認められず空隙層を形成した外観を有していた。その他の性能については、表1に示すように柔軟性及び嵩高性に優れ、かつ、強力も比較的高いものであつた。また、その積層不織布は掻き取り効果が極めて優れることから、おしり拭きや、ワイピングクロス等に適していることが判明した。
不織布層(A)については、鞘成分に融点130℃のポリエチレン、芯成分に融点250℃のポリエチレンテレフタレートで構成される繊度2.2dtex、カット長51mmの熱接着性複合繊維と繊度2.2dtex、カット長51mmのレーヨンを70:30で混綿し、実施例1と同様に加工した。不織布層(A)を作製するのに用いたパンチングプレートは、実施例1に同じで、不織布層(A)の熱接合領域(I)の面積率は55%であった。熱接着性複合繊維のウェブ収縮率(145℃のオーブン下で5分の熱処理)は、0.8%であった。
不織布層(B)を構成するウェブについては、融点130℃のポリプロピレン共重合体と融点160℃のポリプロピレンを並列に組み合わせた熱接着性複合繊維、繊度2.2dtex、カット長51mmを用い、実施例1同様に加工した。この高収縮繊維のウェブ収縮を測定したところ収縮率は70%であった。その後の積層、ウォーターニードル加工及び熱処理加工条件は、実施例1と同様に行った。
得られた積層不織布は、表面に屋根状の嵩高丘部と嵩の低い平野部が混在分散しており、屋根状丘部と不織布層(B)の間には繊維は存在がしたがほとんど認められず空隙層を形成した外観を有していた。その他の性能については、表1に示すように柔軟性及び嵩高性に優れ、かつ、強力も比較的高いものであつた。また、その積層不織布は掻き取り効果が極めて優れることから、おしり拭きや、ワイピングクロス等に適していることが判明した。
繊度2.2dtex、カット長51mmのエチレン−プロピレンランダムコポリマー繊維(融点ピーク温度136℃)と、繊度2.2 dtex、カット長51mmのポリプロピレン繊維を70:30で混綿し、カード機にて、目付け20g/m2のウェブを作製した。このウェブを繊度2.2dtex、カット長51mmのレーヨン100%で構成されるウェブ、目付け20g/m2と積層後、実施例1と同条件でウォーターニードル加工で交絡させた。引き続き、120℃のオーブン下で10分熱処理した。
得られた積層不織布は、表1に示すように柔軟性はあるが、嵩高性が低く、低強力である。また、掻き取り効果もそれほど高くないことが分かる。
繊度2.2dtex、カット長51mmのエチレン−プロピレンランダムコポリマー繊維(融点ピーク温度136℃)と、繊度2.2 dtex、カット長51mmのポリプロピレン繊維を70:30で混綿し、カード機にて、目付け20g/m2のウェブを作製した。このウェブを繊度2.2dtex、カット長51mmのレーヨン100%で構成されるウェブ、目付け20g/m2と積層後、実施例1と同条件でウォーターニードル加工を行い交絡させた。引き続き、140℃のオーブン下で10分熱処理した。
得られた積層不織布は、表1に示すように不織布強力は高いが、嵩高性が低く、柔軟性に劣っている。また、掻き取り効果もそれほど高くないことが分かる。
鞘成分に融点130℃のポリエチレン、芯成分に融点160℃のポリプロピレンで構成される繊度1.8dtex、カット長51mmの熱接着性複合繊維を用いて、カード機にて目付け20g/m2のウェブを作製した。結晶配向が異なるポリプロピレン(融点160℃)を並列に組み合わせた繊度2.2dtex、カット長51mmの高収縮繊維を用い、カード機にて目付け30g/m2のウェブを作製した。この高収縮繊維のウェブ収縮を測定したところ収縮率は75%であった。
二種のウェブを重ね二層とし、ウォータージェット加工(ウォーターニードル条件は、実施例1と同様)で交絡した後、125℃のオーブンにて5分間の熱処理を行った。
得られた積層不織布は、表1に示すように柔軟性は高いが、嵩高性が低く、低強力である。また、掻き取り効果もそれほど高くないことが分かる。
鞘成分に融点130℃のポリエチレン、芯成分に融点160℃のポリプロピレンで構成される繊度1.8dtex、カット長51mmの熱接着性複合繊維を用いて、カード機にて目付け20g/m2のウェブを作製した。結晶配向が異なるポリプロピレン(融点160℃)を並列に組み合わせた繊度2.2dtex、カット長51mmの高収縮繊維を用い、カード機にて目付け30g/m2のウェブを作製した。この高収縮繊維のウェブ収縮を測定したところ収縮率は75%であった。ウォーターニードル条件は、実施例1と同様。
二種のウェブを重ねて二層とし、ウォータージェット加工(ウォーターニードル条件は、実施例1と同様)で交絡した後、135℃のオーブンにて5分間の熱処理を行った。
得られた積層不織布は、表1に示すように不織布強力は高いが、嵩高性が低く、柔軟性に劣る。また、掻き取り効果もそれほど高くないことが分かる。
不織布層(A)については、鞘成分に融点130℃のポリエチレン、芯成分に融点250℃のポリエチレンテレフタレートで構成される繊度1.8dtex、カット長51mmの熱接着性複合繊維を使用し、カード機にて目付け20g/m2のウェブを作製した。そのウェブ上に、楕円形で千鳥配列に開孔したパンチングプレート(図8及び図9:短径a=3、長径b=5)を置き、135℃で熱風処理(スルーエアー)加工をした。不織布層(A)の熱接合領域(I)の面積率は75%であった。
不織布層(A)を作製するのに用いる繊維のウェブ収縮率(100℃のオーブンで5分処理しても収縮が見られなかったので145℃のオーブンで5分熱処理した)は、1.0%であった。
不織布層(B)を構成するウェブについては、結晶配向が異なるポリプロピレン(融点160℃)を並列に組み合わせた繊度2.2dtex、カット長51mmの高収縮繊維を用い、カード機にて目付け30g/m2のウェブを作製した。この高収縮繊維のウェブ収縮を測定したところ収縮率は75%であった。
不織布層(B)を構成するウェブ上に不織布層(A)を重ね合わせ、不織布層(A)側から2回、8MPaの条件でウォーターニードル加工により水流交絡し、その後、125℃で10分間オーブンにて熱処理を行った。
得られた積層不織布表面に嵩高な丘部と嵩の低い平野部の混在分散は見られず、本発明とする不織布が得られなかった。
2 熱接合領域(I)
3 非熱接合領域(II)
4 熱接合領域(I)と非熱接合領域(II)が混在した中間領域部分
5 不織布層(B)を構成するウェブ
6 強い相互交絡部分
7 弱い交絡部分
8 嵩の低い平野部
9 屋根状の嵩高丘部
10 空隙層
11 高収縮繊維ウェブの第一繊維層
12 他の繊維ウェブの第二繊維層
Claims (10)
- 10℃以上の融点差を持った低融点成分と高融点成分からなる熱接着性複合繊維を主体とする不織布層(A)および前記不織布層(A)を構成する熱接着性複合繊維より熱収縮率が高い繊維を主体とする不織布層(B)が積層されて構成され、不織布層(A)は熱接合領域(I)と非接合領域(II)を有する不織布層であり、前記不織布層(A)及び不織布層(B)の一部は繊維相互が交絡され、かつ不織布層(B)の熱収縮により積層不織布表面に嵩高な丘部と嵩の低い平野部が混在分散していることを特長とする嵩高柔軟性不織布。
- 10℃以上の融点差を持った低融点成分と高融点成分からなる熱接着性複合繊維を主体とする不織布層(A)および前記不織布層(A)を構成する熱接着性複合繊維より熱収縮率が高い繊維を主体とする不織布層(B)が積層されて構成され、不織布層(A)は熱接合領域(I)と非接合領域(II)を有する不織布層であり、その熱接合領域(I)は繊維ウェブに熱風を通して熱接着された部分であり、前記不織布層(A)及び不織布層(B)の一部は繊維相互が交絡され、かつ不織布層(B)の熱収縮により積層不織布表面に嵩高な丘部と嵩の低い平野部が混在分散していることを特長とする嵩高柔軟性不織布。
- 不織布層(A)の熱接合領域(I)は、不織布層(B)との交絡が弱く、不織布層(B)の熱収縮により該不織布層(B)から離脱隆起して積層不織布表面に屋根状の嵩高な丘部を形成している請求項1または2に記載の嵩高柔軟性不織布。
- 積層不織布表面の屋根状の嵩高な丘部は、下層部の不織布層(B)との間に、繊維が存在しないか、又は存在しても極く少量の空隙層を形成している請求項3記載の嵩高柔軟性不織布。
- 高収縮性の熱可塑性繊維が、低融点成分と高融点成分からなる熱接着性複合繊維である請求項1〜4のいずれか1項記載の嵩高柔軟性不織布。
- 不織布層(A)及び不織布層(B)の繊維相互交絡が、高圧水流により成されたものである請求項1〜5のいずれか1項記載の嵩高柔軟性不織布。
- 不織布層(A)及び、または不織布層(B)が、ステープルファイバー(短繊維)で構成されている請求項1〜6のいずれか1項記載の嵩高柔軟性不織布。
- 請求項1〜7のいずれか1項記載の嵩高柔軟性不織布に、前記嵩柔軟性不織布以外の不織布、ウェブ、織物、編み物、紙状物、繊維束から選ばれる少なくとも1種を積層してなる積層体。
- 請求項1〜7のいずれか1項記載の嵩高柔軟性不織布または請求項8記載の積層体を用いたワイピングクロス。
- 請求項1〜7のいずれか1項記載の嵩高柔軟性不織布または請求項8記載の積層体を用いた繊維製品。
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