JP4747059B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の制御装置に関し、特に、停車時に行うニュートラル制御に関する。
トルクコンバータ及び自動変速機を搭載した車両においては、車両が停車状態にあり、かつ、セレクトレバーを走行レンジに入れたままであるときに、自動変速機の発進クラッチをスリップ状態とすることで、トルクコンバータをストール状態から解放し、エンジンの負荷を下げ、停車中の燃料消費量を抑制するニュートラル制御が行われている。
発進クラッチをスリップ状態に制御するには、エンジンの回転速度とトルクコンバータのタービン回転速度の偏差が目標値となるように、発進クラッチに供給する油圧を制御すればよいが、かかる方法では、タービン回転速度を検出するセンサが必要であり、コストが上昇する。
そこで、特許文献1に記載の自動変速機においては、所定のニュートラル制御実行条件が成立すると、発進クラッチに供給する油圧を減少させていき、その際の吸入空気量の変化を監視することで、発進クラッチがわずかに係合した状態(N−Idle状態)となる油圧(N−Idle油圧)を検出し、これに基づき発進クラッチの係合状態を制御するようにしている。発進クラッチをこのようなN−Idle状態にするのは、次回発進時に発進クラッチが動力を伝達可能な状態になるまでの時間を短縮し、発進遅れを少なくするためである。
特開2004−162845号公報
しかしながら、停車中は、通常、エンジンの回転速度を所定のアイドル回転速度に維持するためのアイドル回転速度制御(ISC)が行われているため、発進クラッチに供給する油圧を減少させても、それが吸入空気量の変化に表れるまでには遅れがあり、感度も悪い。
また、アイドリング時のような低回転運転時は、エンジンの回転速度が常に変動しており、リアルタイムで吸入空気量のフィードバック制御を行うと、エンジンの回転速度の変動振幅が大きくなるので、ISCはゆっくり行う必要がある。このため、上記発進クラッチに供給する油圧を減少させたことで吸入空気量が短時間で変動すると上記ISCを不安定にする可能性があり、上記発進クラッチに供給する油圧の減少は、ISCにあわせてゆっくり行う必要がある。
以上の理由から、従来の方法では、ニュートラル制御において発進クラッチを所望の係合状態にするまでに時間がかかり、検出されるN−Idle油圧の精度も十分とはいえなかった。
本発明は、このような従来技術の技術的課題を鑑みてなされたもので、ニュートラル制御において、発進クラッチのN−Idle油圧を高い精度で検出し、所望の係合状態を速やかに実現することを目的とする。
本発明によれば、車両が停車状態にあり、かつ、変速機のセレクトレバーが走行レンジにあることを少なくとも成立条件に含むニュートラル制御実行条件が成立したか判断し、ニュートラル制御実行条件が成立したと判断された場合には、エンジン回転速度を所定のアイドル回転速度に制御するISCを停止し、ISC停止直前のエンジンの吸入空気量を維持する。
そして、発進クラッチの油圧を減少させることによるエンジン回転速度の増大率(単位時間当たりの増大量あるいはクラッチ油圧単位減少量当たりの増大量)が所定値よりも小さくなるまで発進クラッチの油圧を減少させていき、エンジン回転速度の増大率が所定値よりも小さくなったら、そのときの発進クラッチの油圧をニュートラルアイドル油圧(N−Idle油圧)として維持し、かつ、エンジンのISCを再開する。
本発明によれば、発進クラッチのクラッチ油圧を減少させたときのエンジン回転速度の増大率に基づき発進クラッチのN−Idle状態が判断される。発進クラッチのN−Idle状態を判断するにあたり、エンジンのISCを予め停止しておくので、クラッチ油圧を減少させたことによるエンジンの回転速度の変化が明確になり、N−Idle状態を精度よく判断することができる。また、アイドル回転速度制御とクラッチ油圧減少によるエンジンの回転速度の変化とが干渉することもなく、アイドル回転速度制御が不安定になるのを防止できる。
さらに、エンジン回転速度の増大率からN−Idle状態を判断するので、エンジンの回転速度とトルクコンバータのタービン回転速度の偏差から判断する構成と比べ、タービン回転速度を検出すセンサが不要になり、装置の構成が簡略化され、コストを下げることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、ベルト式無段変速機(以下、「CVT」という。)1の概略構成を示している。プライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3が両者のV溝が整列するよう配設され、これらプーリ2、3のV溝にはVベルト4が掛け渡されている。プライマリプーリ2と同軸にエンジン5が配置され、エンジン5とプライマリプーリ2の間には、エンジン5の側から順に、トルクコンバータ6、前後進切換え機構7が設けられている。
トルクコンバータ6は、エンジン5の出力軸に連結されるポンプインペラ6a、前後進切換え機構7の入力軸に連結されるタービンランナ6b、ステータ6c及びロックアップクラッチ6dを備える。
前後進切換え機構7は、ダブルピニオン遊星歯車組7aを主たる構成要素とし、そのサンギヤはトルクコンバータ6のタービンランナ6bに結合され、キャリアはプライマリプーリ2に結合される。前後進切換え機構7は、さらに、ダブルピニオン遊星歯車組7aのサンギヤおよびキャリア間を直結する発進クラッチ7b、およびリングギヤを固定する後進ブレーキ7cを備える。そして、発進クラッチ7bの締結時には、エンジン5からトルクコンバータ6を経由した入力回転がそのままプライマリプーリ2に伝達され、後進ブレーキ7cの締結時には、エンジン5からトルクコンバータ6を経由した入力回転が逆転され、プライマリプーリ2へと伝達される。
プライマリプーリ2の回転はVベルト4を介してセカンダリプーリ3に伝達され、セカンダリプーリ3の回転は、出力軸8、歯車組9およびディファレンシャルギヤ装置10を経て図示しない駆動輪へと伝達される。
上記の動力伝達中にプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3間の変速比を変更可能にするために、プライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3のV溝を形成する円錐板のうち一方を固定円錐板2a、3aとし、他方の円錐板2b、3bを軸線方向へ変位可能な可動円錐板としている。
これら可動円錐板2b、3bは、ライン圧を元圧として作り出したプライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psecをプライマリプーリ室2cおよびセカンダリプーリ室3cに供給することにより固定円錐板2a、3aに向けて付勢され、これによりVベルト4を円錐板に摩擦係合させてプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3間での動力伝達を行う。
変速に際しては、目標変速比に対応させて発生させたプライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psec間の差圧により両プーリ2、3のV溝の幅を変化させ、プーリ2、3に対するVベルト4の巻き掛け円弧径を連続的に変化させることで目標変速比を実現する。
プライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psecは、前進走行レンジの選択時に締結する発進クラッチ7b、および後進走行レンジの選択時に締結する後進ブレーキ7cへの供給油圧と共に変速制御油圧回路11によって制御される。変速制御油圧回路11は変速機コントローラ12からの信号に応答して制御を行う。
変速機コントローラ12には、プライマリプーリ2の回転速度Npriを検出するプライマリプーリ回転センサ13からの信号と、セカンダリプーリ3の回転速度Nsecを検出するセカンダリプーリ回転センサ14からの信号と、セカンダリプーリ圧Psecを検出するセカンダリプーリ圧センサ15からの信号と、アクセルペダルの操作量APOを検出するアクセル操作量センサ16からの信号と、セレクトレバー位置を検出するインヒビタスイッチ17からの選択レンジ信号と、CVT1の油温TMPtを検出する油温センサ18からの信号と、エンジン5を制御するエンジンコントローラ19からのエンジンの運転状態(エンジン回転速度Ne、燃料噴時間、冷却水温TMPe等)に関する信号と、ブレーキペダルの操作状態を検出するブレーキスイッチ20からの信号と、アクセルペダルが離されていることを検出するアイドルスイッチ21からの信号と、が入力される。
セレクトレバーを、前進用のDレンジ、Lレンジ、スポーツ走行用のSレンジ、後進用のRレンジ等といった走行レンジに入れたまま、車両が停車状態にあるとき、トルクコンバータ6は、タービンランナ6bの回転速度(以下、「タービン回転速度」という。)Ntがゼロのストール状態になり、エンジン5の負荷が増大し、燃料消費量が増大する。
そこで、変速機コントローラ12は、以下に示す条件が全て成立した場合にはニュートラル制御実行条件が成立したと判断し、前後進切換え機構7の発進クラッチに供給される油圧(以下、「クラッチ油圧」という。)Pcを下げていき、発進クラッチをN−Idle状態にするニュートラル制御を実行する。
N−Idle状態とは、クラッチ油圧Pcがニュートラルアイドル油圧(以下、「N−Idle油圧」という。)であり、クラッチ板の隙間がゼロで、かつ、発進クラッチが伝達することのできる上限トルクであるクラッチ容量Tccが限りなくゼロに近い状態である。このニュートラル制御によれば、エンジン5の負荷が下がり、燃料消費量を低減することができる。なお、発進クラッチは、発進時の動力伝達系路上に存在する摩擦締結要素(クラッチ、ブレーキ)を指し、この実施形態においては、前進時は発進クラッチ7b、後進時は後進ブレーキ7cである。
N−Idle状態の判断は、クラッチ油圧Pcを下げていく際のエンジン回転速度Neの増加率Δεから判断する。増加率Δεは発進クラッチがN−Idle状態に近づくにつれ徐々に小さくなり、N−Idle状態を超えるとほぼゼロになるので、増加率Δεが所定値よりも小さくなったことからN−Idle状態を判断することが可能である。N−Idle状態に対応する所定値はゼロ近傍の値であり、実験等により予め求めておく。
また、ニュートラル制御実行条件が成立する状況では、通常、エンジンコントローラ19が、エンジン回転速度Neを所定のアイドル回転速度にフィードバック制御するアイドル回転速度制御(以下、「ISC」という。)を行っているが、ニュートラル制御を実行する際には、このISCを停止するようエンジンコントローラ19に指令を出してISCを停止させ、ニュートラル制御実行直前の吸入空気量Qaを維持するようにする。
ISCを停止するのは、ニュートラル制御では、上記の通り、クラッチ油圧Pcを減少させたときのエンジン回転速度Neの増加率ΔεからN−Idle状態を判断するので、クラッチ油圧Pcの変動がエンジン回転速度Neに及ぼす影響を明確にする必要があるからである。ISCが作動しているとクラッチ油圧Pcの減少によるエンジン回転速度Neの変化がISCによって元に戻されてしまい、エンジン回転速度Neの増加率ΔεからN−Idle状態を判断するのが困難になる。また、ISCが比較的ゆっくりと行われる制御であるために、クラッチ油圧Pcの減少によるエンジン回転速度Neの急激な変動を受けてISCが不安定になるのを防止するためでもある。
図2は、車両が停車状態にあるときのクラッチ油圧Pc、クラッチ容量Tcc、クラッチ伝達トルクTc、エンジン回転速度Ne及びタービン回転速度Ntの関係を示したものである。なお、ISCは停止させているとする。
クラッチ油圧Pcが完全締結油圧よりも高いときは、タービンランナ6bは車両の駆動軸と連結状態にあり、タービン回転速度Ntは車両の駆動軸の回転速度に等しくゼロである。トルクコンバータ6は、タービンランナ6bが停止したまま、ポンプインペラ6aだけがエンジン5によって回されるストール状態となるので、エンジン5の負荷が高くなる。
この状態からクラッチ油圧Pcを下げていき、クラッチ油圧Pcが完全締結油圧よりも低くなると発進クラッチが滑り始め、タービンランナ6bが回転し始める。トルクコンバータ6がストール状態から解放されるとエンジン5の負荷が低減され、エンジン回転速度Neが増大する。
クラッチ油圧Pcをさらに下げていき、発進クラッチがN−Idle状態となるN−Idle油圧に近づくと、エンジン回転速度Neの増大率は落ちていく。クラッチ油圧PcがN−Idle油圧よりも低くなると、エンジン回転速度Neの増大率は略ゼロになり、タービン回転速度Ntはエンジン回転速度Neに略等しくなる。また、クラッチ容量Tcc、伝達トルクTcともにゼロになる。
N−Idle油圧がゼロよりも高いのは、発進クラッチは、クラッチ油圧Pcによってリターンスプリングの付勢力に抗してピストンを変位させ、クラッチ板を係合方向に変位させる構成であり、クラッチ油圧Pcがピストンを押す力がリターンスプリングの付勢力を下回ると、クラッチ板の間に隙間が生じるからである。つまり、リターンスプリングに抗してピストンを押し、クラッチ板の間の隙間をゼロにするぎりぎりの油圧がN−Idle油圧である。
図3、図4は、変速機コントローラ12が行うニュートラル制御の内容を示したものであり、図3に示す処理によりN−Idle状態を判断してN−Idle油圧学習値Pxを設定し、設定されたN−Idle油圧学習値Pxの検証を図4に示す処理により行う。
まず、図3に示す処理について説明すると、ステップS1では、車速VSP、ブレーキスイッチ20の状態、セレクトレバー位置、アイドルスイッチ21の状態、エンジン冷却水温TMPe、CVT油温TMPtを読み込む。
ステップS2では、ニュートラル制御実行条件が成立しているか判断する。ニュートラル制御実行条件は、例えば、次に示す5つの条件:
車速VSP=0(停車状態)
ブレーキスイッチ=ON(ブレーキペダルが踏まれている)
アイドルスイッチ=ON(アクセルペダルが離されている)
セレクトレバー位置=走行レンジ
60℃≦エンジン冷却水温TMPe≦90℃
60℃≦CVT油温TMPt≦100℃
が全て成立したときに成立したと判断する。エンジン冷却水温TMPe、CVT油温TMPtを判断するのは、エンジン5、CVT1が安定状態にあるかどうかを判断するためである。
ステップS3では、エンジン5のISCを停止するようエンジンコントローラ19に指令を出す。これにより、エンジン5のISCが停止され、エンジン5の吸入空気量Qaは以後、ISCを停止する直前の値に維持される。
ステップS4では、クラッチ油圧Pcを所定油圧ΔPだけ減少するよう変速制御油圧回路11に指令を出す。そして、ステップS5では、クラッチ油圧Pcを減少させたことによるエンジン回転速度Neの増加率Δεが所定値よりも小さくなったか判断する。増加率Δεは単位時間当たりのエンジン回転速度Neの増大量(=ΔNe/Δt)であってもよいし、クラッチ油圧単位減少量当たりのエンジン回転速度Neの増大量(=ΔNe/ΔP)であってもよい。
増加率Δεが所定値よりも大きい場合はステップS4に戻り、増加率Δεが所定値よりも小さくなるまでステップS4、S5を繰り返す。ここではクラッチ油圧Pcを一定油圧ΔPずつ減少させているが、減少開始初期の減少量を多く、時間の経過とともに減少量を少なくするようにしてもよい。
増加率Δεが所定値よりも小さくなった場合は、発進クラッチがN−Idle状態になったと判断されるので、ステップS6に進み、そのときのクラッチ油圧PcをN−Idle油圧学習値Pxとして設定する。
ステップS7では、エンジン5のISCを再開するようエンジンコントローラ19に指令を出す。これにより、エンジン5の回転速度Neが再び所定のアイドル回転速度に制御される。
以上の処理により、N−Idle油圧学習値Pxが設定され、ニュートラル制御解除条件が成立するまでクラッチ油圧PcがN−Idle油圧学習値Pxに維持される。ニュートラル制御解除条件は、上記ニュートラル制御実行条件の成立条件を構成する上記5つの条件のうち一つでも成立しない場合に成立したと判断され、解除条件が成立するとクラッチ油圧Pcが解除原因に応じた応答性で完全締結油圧以上に高められる。
例えば、セレクトレバーが前進レンジから後進レンジに操作されて解除される場合やアクセルペダルが踏み込まれて解除される場合は、発進クラッチを直ちに動力を伝達可能な状態にする必要があることから、高い応答性でもってクラッチ油圧Pcを完全締結油圧以上に高めるようにする。一方、セレクトレバーが走行レンジから停車レンジあるいはニュートラルレンジに操作されて解除される場合や、エンジン冷却水温TMPe、CVT油温TMPtが所定範囲外になったことで解除される場合は、伝達されるトルクが急増することによるショックを抑えるために、比較的ゆっくりとクラッチ油圧Pcを完全締結油圧以上まで高める。
続いて、図4に示す処理について説明する。この処理はクラッチ油圧PcをN−Idle油圧学習値Pxとすることで発進クラッチがN−Idle状態になっているか検証し、N−Idle状態になっていない場合には発進クラッチがN−Idle状態に近づくようクラッチ油圧Pcを変更し、N−Idle油圧学習値Pxをこの変更後のクラッチ油圧Pcに更新するものである。N−Idle油圧学習値Pxの検証は、例えば、1分間に1回行うようにする。
これによると、まず、ステップS11ではエンジン5のISCを停止するようエンジンコントローラ19に指令を出す。これにより、エンジン5のISCが停止され、エンジン5の吸入空気量Qaは以後、ISCを停止する直前の値に維持される。
ステップS12ではクラッチ油圧PcをN−Idle油圧学習値Pxから所定油圧ΔPだけ増大させるよう変速制御油圧回路11に指令を出す。クラッチ油圧Pcを所定油圧ΔPだけ増大させると、エンジン回転速度NeはΔNe(負の値)だけ変化する。
ステップS13では、エンジン回転速度変化量ΔNeの絶対値が上限変動幅ε2よりも小さいか判断し、ステップS14では、エンジン回転速度変化量ΔNeの絶対値が下限変動幅ε1(≒0)よりも大きいか判断する。
図5は、N−Idle油圧前後におけるクラッチ油圧Pcとエンジン回転速度Neの関係を示した図である。エンジン回転速度Neは、クラッチ油圧PcがN−Idle油圧近傍にあるときは、クラッチ油圧Pcを変化させると少しだけ変化する(図中Bの状態)。しかしながら、クラッチ油圧PcがN−Idle油圧よりも小さくなると、クラッチ油圧Pcを変化させてもほとんど変化しなくなり(図中Aの状態)、逆に、N−Idle油圧よりも大きくなるとクラッチ油圧Pcを変化させたときの変動幅が大きくなる(図中Cの状態)。
したがって、変速機コントローラ12は、クラッチ油圧Pcを所定油圧ΔPだけ増大させたことによるエンジン回転速度変化量ΔNeの絶対値が下限変動幅ε1(第1の所定量)と上限変動幅ε2(第2の所定量)の間にあるか判断し、間にあるときは、クラッチ油圧PcがほぼN−Idle油圧になっていると判断してステップS15に進み、ステップS12で増大させたクラッチ油圧Pcを元に戻し、N−Idle油圧学習値Pxの値はそのまま維持する。
一方、エンジン回転速度変化量ΔNeの絶対値が上限変動幅ε2よりも大きいときは、クラッチ油圧PcをN−Idle油圧よりも上げすぎているので、この場合は、ステップS17に進み、クラッチ油圧Pcを所定油圧ΔPだけ下げるよう変速制御油圧回路11に指令を出す。そして、ステップS18で、これによるエンジン回転速度変化量ΔNeの絶対値が上限変動幅ε2よりも小さくなったか判断し、小さくなっていない場合は、ステップS17に戻り、クラッチ油圧Pcが依然としてN−Idle油圧よりも高いと判断して、上限変動幅ε2よりも小さくなるまでクラッチ油圧Pcを所定油圧ΔPずつ低下させるよう変速制御油圧回路11に指令を出す。
そして、エンジン回転速度変化量ΔNeの絶対値が上限変動幅ε2よりも小さくなったらステップS21に進み、N−Idle油圧学習値Pxをそのときのクラッチ油圧Pcに更新する。
一方、エンジン回転速度変化量ΔNeの絶対値が下限変動幅ε1よりも小さいときは、クラッチ油圧PcをN−Idle油圧よりも下げすぎているので、ステップS19に進んでクラッチ油圧Pcを所定油圧ΔPだけ増大させるよう変速制御油圧回路11に指令を出し、これによるエンジン回転速度変化量ΔNeの絶対値が下限変動幅ε1を下回るまでクラッチ油圧Pcを所定油圧ΔPずつ増大させるよう変速制御油圧回路11に指令を出す(ステップS19、S20)。
そして、エンジン回転速度変化量ΔNeの絶対値が下限変動幅ε1を超えたら、ステップS21に進み、N−Idle油圧学習値Pxをそのときのクラッチ油圧Pcに更新する。
なお、ここでは、クラッチ油圧PcをN−Idle油圧学習値Pxから所定油圧ΔPだけ増大させたときのエンジン回転速度変化量ΔNeの絶対値が下限変動幅ε1と上限変動幅ε2の間にあるかによってN−Idle油圧学習値Pxの検証を行っているが、N−Idle油圧学習値Pxから所定油圧ΔPだけ下げたときのエンジン回転速度変化量ΔNeの絶対値が下限変動幅ε1と上限変動幅ε2の間にあるかによって、N−Idle油圧学習値Pxの検証を行うようにしても良い。
図6はクラッチ油圧Pcを下降させてN−Idle油圧学習値Pxの検証を行う場合の処理を示したフローチャートである。図4に示した処理と略同じであり、図4のステップS11〜S21が図6のステップS31〜S41に対応するので、説明を省略する。このようにクラッチ油圧PcをN−Idle油圧学習値Pxから所定油圧ΔPだけ下降させる方法によってもN−Idle油圧学習値Pxの検証を行うことが可能である。
図7は上記ニュートラル制御が行われるときの様子を示したタイムチャートである。
時刻t1で、ニュートラル制御実行条件が成立すると、エンジン5のISCが停止され、クラッチ油圧Pcが下げられる。
クラッチ油圧Pcが完全締結油圧よりも下がると(時刻t2)、発進クラッチが滑り初め、エンジン5の負荷が下がる。ISCの停止によりエンジン5の吸入空気量Qaが一定に保たれているので、エンジン回転速度Neは負荷の減少とともに増大する。また、それまで駆動軸と一体となって停止していたタービンランナ6bが回り始めるので、タービン回転速度Ntも増大する。
クラッチ油圧Pcが更に低下し、発進クラッチがN−Idle状態に近づくと、発進クラッチの滑り量がさらに多くなり、エンジン5の負荷がさらに減るので、エンジン回転速度Neの増大率Δεは次第にゼロに近づく。変速機コントローラ12は、増大率Δεが所定値を下回ったら、発進クラッチがN−Idle状態にあると判断し、そのときのクラッチ油圧をN−Idle油圧学習値とする(時刻t3)。
その後、ISCが再開され、クラッチ油圧PcはN−Idle油圧学習値に維持されるが、所定時間ごとにN−Idle油圧学習値Pxの検証を行う。
時刻t4〜t5では、クラッチ油圧PcをN−Idle油圧学習値Pxより所定油圧ΔPだけ増大させ、そのときのエンジン回転速度変化量ΔNeに基づきN−Idle油圧学習値の検証を行っている。
この例では、エンジン回転速度変化量ΔNeが下限変動幅ε1と上限変動幅ε2の間に収まっているので、N−Idle油圧学習値PxはN−Idle油圧になっていると判断し、クラッチ油圧Pcを元のN−Idle油圧学習値Pxに戻すだけで検証を終了している。しかしながら、下限変動幅ε1と上限変動幅ε2の間に収まらない場合はクラッチ油圧Pcを増大、あるいは減少させるとともに、N−Idle油圧学習値Pxをより大きな値、あるいは、小さな値に更新し、クラッチ油圧PcとN−Idle油圧学習値PxをN−Idle油圧に近づける。
以上、変速機コントローラ12が行うニュートラル制御について説明したが、本発明による作用効果をまとめると次の通りである。
変速機コントローラ12は、ニュートラル制御実行条件が成立したか判断し、ニュートラル制御実行条件が成立したと判断された場合には、エンジン5のISCを停止し、ISC停止直前のエンジン5の吸入空気量Qaを維持する。そして、クラッチ油圧Pcを減少させることによるエンジン回転速度Neの増大率Δεが所定値よりも小さくなるまでクラッチ油圧Pcを減少させていき、増大率Δεが所定値よりも小さくなったら、そのときの発進クラッチの油圧PcをN−Idle油圧として維持し、かつ、アイドル回転速度制御を再開する。
クラッチ油圧Pcを減少させてN−Idle油圧を検索する際に、エンジンISCを停止するので、クラッチ油圧Pcを減少させたことによるエンジンの回転速度Neの変化が明確になり、N−Idle状態の判断、N−Idle油圧の検索を高い精度で行うことができる。また、アイドル回転速度制御とクラッチ油圧Pcを減少させたことによるエンジン回転速度の変化とが干渉することもなく、ISCが不安定になるのを防止することもできる。さらに、エンジン回転速度Neの増大率ΔεからN−Idle状態を判断するので、装置の構成が簡略化され、コストを下げることができる(請求項1に記載の発明の効果)。
さらに、変速機コントローラ12は、上記処理により検索されたN−Idle油圧の検証を行う。具体的には、エンジン回転速度Neの増大率Δεが所定値よりも小さくなったときのクラッチ油圧PcをN−Idle油圧学習値Pxとして設定し、エンジン5のISCを停止し、クラッチ油圧PcをN−Idle油圧学習値Pxから所定油圧ΔPだけ変化させる。
そして、クラッチ油圧Pcを変化させたことによるエンジン回転速度Neの変化量ΔNeの絶対値が下限変動幅ε1と上限変動幅ε2の間にあるか判断し、間にあるときは、クラッチ油圧Pcを元に戻し、N−Idle油圧学習値Pxを維持する。一方、エンジン回転速度Neの変化量ΔNeの絶対値が下限変動幅ε1よりも小さいときは、クラッチ油圧Pcを増大させるとともに、N−Idle油圧学習値Pxを増大後のクラッチ油圧Pcに更新し、上限変動幅ε2よりも大きいときは、クラッチ油圧Pcを減少させるとともに、N−Idle油圧学習値Pxを減少後のクラッチ油圧Pcに更新する。
かかる検証処理を行うことにより、N−Idle油圧学習値PxがN−Idle油圧からずれていないか確認することができ(請求項2に記載の発明の効果)、また、N−Idle油圧学習値PxがN−Idle油圧からずれている場合には、そのずれを縮小するようにクラッチ油圧Pcが変更され、N−Idle油圧学習値Pxが変更後のクラッチ油圧Pcに更新されるので、発進クラッチをさらに精度良くN−Idle状態に近づけることができる(請求項3、4に記載の発明の効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したにすぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本発明を適用したベルト式無段変速機の概略構成図である。 車両が停車状態にあるときのクラッチ油圧、クラッチ容量、クラッチ伝達トルク、エンジン回転速度及びタービン回転速度の関係を示した図である。 ニュートラル制御の内容を示したフローチャートで、N−Idle油圧を検索する部分の制御を示している。 ニュートラル制御の内容を示したフローチャートで、N−Idle油圧学習値の検証を行う部分の制御を示している。 N−Idle油圧前後におけるクラッチ油圧Pcとエンジン回転速度Neの関係を示した図である。 ニュートラル制御の内容を示したフローチャートで、N−Idle油圧学習値の検証を行う部分の制御の別の例を示している。 ニュートラル制御が行われるときの様子を示したタイムチャートである。
符号の説明
1 変速機(CVT)
5 エンジン
6 トルクコンバータ
6a ポンプインペラ
6b タービンランナ
7 前後進切換え機構
7b 発進クラッチ
7c 後進ブレーキ
11 変速制御油圧回路
12 変速機コントローラ
19 エンジンコントローラ
20 ブレーキスイッチ
21 アイドルスイッチ

Claims (4)

  1. エンジンの回転が、トルクコンバータ、発進クラッチを有する自動変速機を介して駆動輪へと伝達される車両の制御装置において、
    前記車両が停車状態にあり、かつ、前記変速機のセレクトレバーが走行レンジにあることを少なくとも成立条件に含むニュートラル制御実行条件が成立したか判断する手段と、
    前記ニュートラル制御実行条件が成立したと判断された場合に、前記エンジンの回転速度を所定のアイドル回転速度に制御するアイドル回転速度制御を停止し、前記アイドル回転速度制御を停止する直前の前記エンジンの吸入空気量を維持する手段と、
    前記発進クラッチの油圧を減少させることによる前記エンジンの回転速度の増大率が所定値よりも小さくなるまで前記発進クラッチの油圧を減少させる手段と、
    前記エンジンの回転速度の増大率が所定値よりも小さくなったら、そのときの前記発進クラッチの油圧をニュートラルアイドル油圧として維持し、かつ、前記アイドル回転速度制御を再開する手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記エンジンの回転速度の増大率が前記所定値よりも小さくなったときの前記発進クラッチの油圧をニュートラルアイドル油圧学習値として設定する手段と、
    前記アイドル回転速度制御を停止し、前記発進クラッチの油圧を前記ニュートラルアイドル油圧学習値から所定油圧だけ変化させる手段と、
    前記発進クラッチの油圧を前記ニュートラルアイドル油圧学習値から前記所定油圧だけ変化させたときの前記エンジンの回転速度の変化量の絶対値が第1の所定量と前記第1の所定量よりも大きな第2の所定量の間にあるときは、前記発進クラッチの油圧を前記ニュートラルアイドル油圧学習値に戻すとともに、前記ニュートラルアイドル油圧学習値を維持する手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記発進クラッチの油圧を前記ニュートラルアイドル油圧学習値から前記所定油圧だけ変化させたときの前記エンジンの回転速度の変化量の絶対値が前記第1の所定量よりも小さいときは、前記発進クラッチの油圧を増大させるとともに、前記ニュートラルアイドル油圧学習値を前記発進クラッチの増大後の油圧に更新する手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記発進クラッチの油圧を前記ニュートラルアイドル油圧学習値から前記所定油圧だけ変化させたときの前記エンジンの回転速度の変化量の絶対値が前記第2の所定量よりも大きいときは、前記発進クラッチの油圧を減少させるとともに、前記ニュートラルアイドル油圧学習値を前記発進クラッチの減少後の油圧に更新する手段を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の車両の制御装置。
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