JP4746745B2 - Cat端末機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレジットカード等の磁気カードに対する認証処理を行うためのCAT端末機において、不正なカードの利用を防止し、カードデータが不正に取得されることを防止するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
店舗等でクレジットカードによる支払いを行う場合に、その店舗に設けられたCAT端末機を用いている。
【0003】
CAT端末機は、挿入されたクレジットカードに磁気記録されているカードデータを読み取り、所定のセンタへ送信してそのカードの利用が可能か否かの認証を受けている。
【0004】
図10は、このような目的で使用される従来のCAT端末機10の概略構成を示している。
【0005】
このCAT端末機10は、図示しない筐体の表面に設けられたカード挿入口11から挿入された磁気カード1を内部に引き込んで所定の搬送路12に沿って搬送し、この搬送路12に設けられた磁気ヘッド13によって磁気カード1の磁気記録面の磁気変化を検出し、この検出信号を復調回路14に入力して磁気カード1に磁気記録されているカードデータを復調する。
【0006】
復調されたカードデータを受けた処理部15は、このカードデータを含む認証に必要な情報を回線インタフェース16および通信回線5を介して所定のセンタ(図示せず)へ送信して認証を受ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように構成された従来のCAT端末機10では、正規の磁気カードに記録されているカードデータを他の磁気カードに複写して作成された不正なカードが利用される恐れがある。
【0008】
また、CAT端末機自体に対する不正な行為によって、正規の磁気カードのカードデータが取得される恐れがある。
【0009】
本発明は、この問題を解決して、データ複写によって作成された不正なカードの利用を防止でき、正規の磁気カードのカードデータが不正に取得されないようにしたCAT端末機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1のCAT端末機は、
磁気カードをカード挿入口から筐体内に受け入れ、前記磁気カードに磁気記録されているカードデータを磁気ヘッドを用いて読み取り、該読み取ったカードデータを含む情報を通信回線を介して所定のセンタに送信して認証を受けるCAT端末機において、
前記筐体内に受け入れた磁気カードの表面にエンボス加工によって凹凸表示されている文字列の長辺側エッジから所定距離の凹凸を検出する凹凸センサと、
前記凹凸センサからの信号に基づいて、前記磁気カードの前記長辺側エッジから所定距離の凹凸の特徴を表す特徴データとして、前記線と交わる文字列の隣合う凸部分同士または隣合う凹部分同士の長さまたは高さの比較結果を2値化して得られるデータ、隣合う凸部分同士または隣合う凹部分同士の長さまたは高さの差あるいは比を2値化して得られるデータ、あるいは、それらのデータを組合せたデータを検出する特徴データ検出手段と、
前記磁気ヘッドを用いて読み取ったカードデータに前記特徴データ検出手段によって検出された特徴データと一致するデータが含まれているか否かを判定する判定手段と有し、
前記判定手段によって前記カードデータに特徴データと一致するデータが含まれていると判定されたときのみ、前記所定のセンタに対して認証のための通信を行うように構成されている。
【0011】
また、本発明の請求項2のCAT端末機は、請求項1のCAT端末機において、
前記磁気ヘッドのケース内に、該磁気ヘッドの本体部から出力される信号を受けて前記磁気カードに記録されているカードデータを復調する復調手段と、該復調手段によって復調されたカードデータを暗号化して前記ケースの外へ出力する暗号化手段とが設けられており、
前記暗号化手段によって暗号化されたデータを復号して前記判定手段に出力する復号手段が、少なくとも前記判定手段とともに1チップ化された集積回路によって形成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したCAT端末機が読み取る磁気カード20の外観を示している。
【0013】
図1に示しているように、外形がほぼ長方形状に形成された合成樹脂製の磁気カード20の一面側20aには、エンボス加工によって他面20b側から押し出すようにして凹凸で表示された文字列(文字、数字、記号を含むものとする)21が、一方の長辺側のエッジ20cと平行に且つそのエッジ20cから所定の距離範囲に形成されている。
【0014】
この文字列21は、例えばクレジット番号、個人名称等のようにそれぞれの磁気カードに固有のものであり、また、突出する高さや幅等の寸法もカード個々でばらつきがある。
【0015】
また、磁気カード20の両面(またはどちらか片面でもよい)には、データを磁気記録するための磁気記録帯22、23が、長辺側のエッジ20cと平行に形成されている。
【0016】
磁気カード20の一面20a側に設けられた磁気記録帯22には、クレジット番号等の認証用のデータDaが記憶され、他面20b側には、長辺側のエッジ20cから所定距離Lrの位置をそのエッジ20cと平行に通過する線Rと交わる文字列21の凹凸の特徴を表す特徴データDbが記憶されている。
【0017】
この特徴データDbとしては、線Rと交わる文字列21の隣り合う凸部分や凹部分の長さの比較結果を2値化して得られるデータ、隣合う凸部分の高さの比較結果を2値化して得られるデータ、隣合う凸部分や凹部分の長さ、高さの差や比を2値化して得られるデータ、あるいはこれらのデータを組み合わせたデータを用いることができる。
【0018】
例えば、線Rと交わる文字列21の隣り合う凸部分の長さの比較結果を2値化して特徴データDbを求める場合について説明すると、エンボス加工による文字列21のうち、線Rと交わる部分の凹凸の状態が図2の(a)になっている場合、凸部21aのうち最初の凸部の長さLa1より2番目の凸部の長さLa2が長いので、図2の(b)のように、特徴データDbの第lビット目を「1」とし、この2番目の凸部の長さLa2より3番目の凸部の長さLa3が短いので、特徴データDbの第2ビット目を「0」とする。以下同様に凸部21aの長さの比較結果を2値化することで、線Rと交わる、即ち、エッジ20cから所定距離Lrにおける文字列21の凹凸の特徴を表す特徴データDbが得られる。
【0019】
なお、図2の(c)は、凹部21bの長さLb1、Lb2、Lb3、…の比較結果を2値化した場合に得られる特徴データDbを示している。また、図示しないが、凸部とその凸部に隣合う凹部との長さの比較結果を2値化して特徴データDbを得るようにしてもよい。
【0020】
また、上記のように、隣合う凸部や凹部の長さの比較結果を2値化して特徴データDbを得る場合、長さがほぼ等しい場合(長さの差が許容範囲内の場合)には、データ「0」、「1」のうち、予め決められた一方のデータを特徴データDbのビットデータとする。
【0021】
図3は、上記の磁気カード20に対応する実施形態のCAT端末機30の外観を示し、図4はその内部構成を示している。
【0022】
図3に示しているように、このCAT端末機30の筐体31の前面側には、磁気カード20を挿入するためのカード挿入口32が設けられ、筐体31の上面側には、テンキー等を含む複数のキー33、表示器34および後述するプリンタ62の排紙口35が設けられている。
【0023】
また、筐体31の内部には、図4に示しているように、カード挿入口32と連続し、カード挿入口32から挿入された磁気カード20を筐体31内で略水平に搬送させるための搬送路36が形成されている。
【0024】
この搬送路36の前端および後端には、磁気カードのエッジを検出するためのカードセンサ37、38が設けられている。
【0025】
また、搬送路36には、磁気カードを両面から挟んだ状態で搬送路36に沿って搬送させるためのローラ39、40が複数組設けられ、例えばその下方側のローラ39(上方側のローラ40でもよい)が図示しないベルト等によって同方向に回転するように連結され、そのうちの少なくとも一つのローラ30がモータを含む回転駆動装置41に連結されている。
【0026】
搬送路36の中間部で磁気カード20の磁気記録帯22、23が通過する位置には、2つの磁気ヘッド45A、45Bが互いに対向するように配置されている。
【0027】
2つの磁気ヘッド45A、45Bは、ギャップを有するコア45aにコイル45bが巻かれたヘッド本体部を、磁気シールド用の金属製のケース45c内に収容しており、このケース45cの表面に露呈するコア45aのギャップ部分で磁気カード20の磁気記録帯22の磁気変化を検出し、その磁気変化に対応する信号をコイル45bから出力する。
【0028】
磁気ヘッド45A、45Bの各コイル45bから出力される信号は復調回路47A、47Bにそれぞれ入力される。復調回路47A、47Bは、コイル45bから出力される信号に基づいて磁気カード20に磁気記録されているカードデータDa、Dbをそれぞれ復調する。
【0029】
このカードデータの復調は、磁気カード20に対するデータの記録方式に対応しており、例えばその記録方式が一般的なMFM方式(F2F方式ともいう)の場合には、磁気ヘッド45A、45Bのヘッド本体部(コア45a、コイル45b)からの出力信号を増幅し、その信号の半サイクル周期が基準周期に近いか基準周期の1/2に近いかを判定することによってカードデータを復調する。
【0030】
復調回路47A、47Bによって復調されたデータは暗号化回路48A、48Bにそれぞれ入力される。暗号化回路48A、48Bは、復調回路47A、47Bによって復調されたデータを所定の暗号化関数と鍵データとによって暗号化する。この暗号化は、例えば、暗号化対象データに対する鍵データとの排他的論理和演算処理、暗号化対象データに対する鍵データによって指定されたビット位置の置換処理、暗号化対象データに対する鍵データによって指定されたビット数のシフト処理の組み合わせによって行う。
【0031】
上記復調回路47Aおよび暗号化回路48Aは、図4に示しているように磁気ヘッド45Aのヘッド本体部とともに磁気ヘッド45Aのケース45c内に収容され、ケース45cの内部の隙間には合成樹脂が充填されており、暗号化回路48Aによって暗号化されたデータがケース45cの外部へ出力される。
【0032】
また、復調回路47Bおよび暗号化回路48Bも磁気ヘッド45Bのヘッド本体部とともに磁気ヘッド45のケース45c内に収容され、ケース45cの内部の隙間には合成樹脂が充填されており、暗号化回路48Bによって暗号化されたデータがケース45cの外部へ出力される。
【0033】
したがって、ケース45cから外部に出力されるデータを不正に取得しても、内部の暗号化回路48A、48Bの暗号化関数や鍵データがわからないので、磁気カード20に記録されているカードーデータを容易に知ることはできない。
【0034】
なお、図示していないが、磁気ヘッド45A、45Bの復調回路47A、47Bおよび暗号化回路48A、48Bには、ケース45cの外部から電源が供給できるようになっている。
【0035】
また、搬送路36の近傍には、この搬送路36内を移動する磁気カード20のエンボス加工によって凹凸で表示される文字列21の長辺側のエッジ20cから所定距離Lrの位置(線Rと交わる位置)の凹凸を検出する凹凸センサ50が配置されている。
【0036】
この凹凸センサ50は、非接触式、接触式のいずれでもよい。
例えば非接触式の場合には、図5に示す凹凸センサ50のように、磁気カード20の前記線Rの位置に光を照射する投光器51と、投光器51から磁気カード20の一面20a側の平坦部(凹部21bを含む)に照射されて反射する光を集光するレンズ52と、レンズ52で集光された光を受光する受光器53とで構成されており、投光器51からの光が磁気カード20の平坦部に照射している場合にはレンズ52が集光した光が受光器53で受光され、投光器51からの光が磁気カード20の凸部21aに照射している場合にはレンズ52が集光した光が受光器53の受光面から外れるようにし、受光器53の受光信号を2値化して出力する。
【0037】
また、接触式の場合には、図示しないが磁気カード20の前記線Rの位置に接触子の一端側を接触させ、磁気カード20の平坦部に接触しているときと凸部21aに接触しているときの接触子の位置変化を光学センサ、圧力センサ、スイッチ等で検出し、その検出信号を出力する。
【0038】
カードセンサ37、38、暗号化回路48および凹凸センサ50の出力は、処理部55に入力される。
【0039】
処理部55は、1チップ化されたマイクロプロセッサによって構成されており、その機能をブロック化すると、図4に示しているように、搬送制御手段56、復号手段57、特徴データ検出手段58、判定手段59および認証処理手段60を備えている。
【0040】
この処理部55には、複数のキー33、表示器34、回線インタフェース61、プリンタ62が接続されており、回線インタフェース61および通信回線5を介して所定のセンタとの間でキー33からの入力情報やカードデータ等を含む情報の授受を行い、表示器34にキー33の入力情報やセンタとの通信に関わる情報等を表示し、プリンタ62から決済結果等が印字された紙を出力させる。
【0041】
図6は、処理部55の処理手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいてこのCAT端末機30の動作を説明する。
【0042】
磁気カード20がカード挿入口32に挿入されて、その先端がカードセンサ37で検知されると、搬送制御手段56は、各ローラ39が引込方向に回転するように回転駆動装置41を駆動し、磁気カード20を搬送路36に沿って奥側に搬送させる(S1、S2)。
【0043】
そして、この磁気カード20の引込搬送が開始されると、特徴データ検出手段58は凹凸センサ50からの信号の取得を開始し、復号手段57は、暗号化回路48A、48Bからのデータの取得を開始する(S3)。
【0044】
そして、磁気カード20の先端がカードセンサ38で検出されると、搬送制御手段56は、回転駆動装置41を停止させ、磁気カード20の搬送を一時停止する(S4、S5)。
【0045】
ここで、特徴データ検出手段58は、凹凸センサ50からの信号に基づいて、磁気カード20の表面にエンボス加工によって凹凸で表示された文字列の長辺側エッジ20cから所定距離の凹凸の特徴データDb′を求める(S6)。
【0046】
この特徴データDb′は、前記したように、線Rと交わる文字列21の隣り合う凸部や凹部の長さの比較結果を2値化して得られるデータ、隣合う凸部の高さの比較結果を2値化して得られるデータ、隣合う凸部や凹部の長さ、高さの差や比を2値化して得られるデータ、あるいはこれらのデータを組み合わせたデータ等を用いることができるが、磁気カード20の磁気記録帯23に記録されている特徴データDbと同一種類のものを検出する。
【0047】
例えば、前記したように、隣り合う凸部の長さの比較結果に基づいて特徴データを検出する場合、図7の(a)に示すように磁気カード20の線Rと交わる部分の凹凸の移動にともなって凹凸センサ50から図7の(b)に示す信号が出力されたとき、特徴データ検出手段58は、凹凸センサ50の出力信号がハイレベルの時間T(1)、T(2)、T(3)、…を順次検出して比較し、図7の(c)のように、検出した時間T(n)がその直前に検出した時間T(n−1)より長いときデータ「1」、等しいか短いときデータ「0」を出力する。
【0048】
ここで、各時間T(1)、T(2)、T(3)、…は、磁気カード20の移動速度がほぼ一定であれば、各凸部21aの長さにほぼ比例しているから、この時間を比較することで各凸部の長さを間接的に比較していることになる。なお、この特徴データDb′の検出処理は、磁気カード20の引込搬送中に行ってもよい。
【0049】
また、復号手段57は取得した暗号化データを復号して磁気カード20に記録されていたカードデータDa、Dbを求める(S7)。なお、この復号処理は磁気カード20の引込搬送中に行ってもよい。
【0050】
そして、判定手段59は、特徴データ検出手段58によって検出された特徴データDb′と復号手段57によって求められたカードデータのうちの特徴データDbとが一致するか否かを判定する(S8)。
【0051】
ここで、検出した特徴データDb′が復号した特徴データDbに一致(あるいはほぼ一致)する場合には、この磁気カード20は正しいカードであるとし、認証処理手段60によるカードデータの認証や決済等の処理(前記センタとの通信を含む)がなされた後、搬送制御手段56によって磁気カード20が返却される(S9、S10)。
【0052】
また、検出した特徴データDb′と復号した特徴データDbとが大きく相違する場合には、この磁気カードが不正に作成されたものとし、前記認証処理を行わずにその磁気カードを返却する。
【0053】
なお、特徴データDb′、Dbが一致しない場合に、カードデータの読み取りと特徴データの検出とを所定回数まで繰り返して一致判定を行い(前記S2〜S8の処理を繰り返す)、特徴データが一致した時点で、その磁気カードを正しいカードとして処理し、所定回数連続して一致しない場合にその磁気カードを不正に作成されたカードとして返却するようにしてもよい。
【0054】
このように、実施形態のCAT端末機30では、磁気カード20のエンボス加工によって表示された文字列の凹凸の特徴を検出し、その特徴データDb′とカードデータに含まれる特徴データDbとの一致を判定し、一致したときのみセンタとの間の認証処理を行うようにしているので、正規のカードのデータを他のカードに複写して作成された不正なカードの利用を確実に防止できる。
【0055】
また、磁気ヘッド45A、45Bのケース45c内に復調回路47A、47Bおよび暗号化回路48A、48Bがそれぞれ収容されており、復号手段57と判定手段59とを含む処理部55が1チップ化された単一のプロセッサ(集積回路)によって構成されているので、CAT端末機30の筐体内への不正な行為で磁気カードのカードデータが不正に取得される恐れがなく、カードデータの安全性が格段に高くなる。
【0056】
なお、前記CAT端末機30では、特徴データDbを読み取るための磁気ヘッド45Bのケース内に復調回路47Bと暗号化回路48Bを収容して、特徴データに対する安全性も確保するようにしているが、たとえ特徴データDbが不正に取得されて他のカードに複写されたとしても、そのカードのエンボスの凹凸の特徴と複写された特徴データとが一致する確率は極めて低いので、そのカードは不正カードとして容易に識別することができる。
【0057】
したがって、図8に示すCAT端末機70のように、特徴データDbを読み取るための磁気ヘッド45Bには暗号化回路48Bを設けずに復調回路47Bのみを収容して(あるいは復調回路47Bを磁気ヘッド45Bの外部に設けてもよい)、その復調回路47Bで復調された特徴データDbを判定手段59に入力して、特徴データの一致判定を行うように構成してもよい。
【0058】
また、CAT端末機自体に対する不正ができない状況であれば、図9に示すCAT端末機80のように、磁気ヘッド45A、45Bから出力される信号をそのケース45cの外部に配置された復調回路47A、47Bで受けてカードデータをそれぞれ復調し、この復調したデータを判定手段59に直接入力して特徴データの一致判定を行うようにしてもよい。
【0059】
また、この実施形態では、認証用のデータDaとエンボスの特徴データDbとがそれぞれ異なる磁気記録体22、23に記録されている磁気カード20に対応したCAT端末機20について説明したが、一つの磁気記録体に認証用のデータDaと特徴データDbとが記録されている磁気カードに対する認証処理を行う場合には、磁気ヘッド45A、45Bの一方のみ(他方は省略可能)を用いてカードデータDa、Dbを読み取り、この読み取ったデータDa、Dbに対する処理を前記同様に行えばよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1のCAT端末機は、
磁気カードをカード挿入口から筐体内に受け入れ、前記磁気カードに磁気記録されているカードデータを磁気ヘッドを用いて読み取り、該読み取ったカードデータを含む情報を通信回線を介して所定のセンタに送信して認証を受けるCAT端末機において、
前記筐体内に受け入れた磁気カードの表面にエンボス加工によって凹凸表示されている文字列の長辺側エッジから所定距離の凹凸を検出する凹凸センサと、
前記凹凸センサからの信号に基づいて、前記磁気カードの前記長辺側エッジから所定距離の凹凸の特徴を表す特徴データとして、前記線と交わる文字列の隣合う凸部分同士または隣合う凹部分同士の長さまたは高さの比較結果を2値化して得られるデータ、隣合う凸部分同士または隣合う凹部分同士の長さまたは高さの差あるいは比を2値化して得られるデータ、あるいは、それらのデータを組合せたデータを検出する特徴データ検出手段と、
前記磁気ヘッドを用いて読み取ったカードデータに前記特徴データ検出手段によって検出された特徴データと一致するデータが含まれているか否かを判定する判定手段と有し、
前記判定手段によって前記カードデータに特徴データと一致するデータが含まれていると判定されたときのみ、前記所定のセンタに対して認証のための通信を行うように構成されている。
【0061】
このため、正規のカードのデータを他のカードに複写して作成された不正なカードの利用を確実に防止できる。
【0062】
また、本発明の請求項2のCAT端末機は、請求項1のCAT端末機において、
前記磁気ヘッドのケース内に、該磁気ヘッドの本体部から出力される信号を受けて前記磁気カードに記録されているカードデータを復調する復調手段と、該復調手段によって復調されたカードデータを暗号化して前記ケースの外へ出力する暗号化手段とが設けられており、
前記暗号化手段によって暗号化されたデータを復号して前記判定手段に出力する復号手段が、少なくとも前記判定手段とともに1チップ化された集積回路によって形成されている。
【0063】
このため、磁気カードに記録されているカードデータを不正に取得することができず、カードデータの安全性が格段に高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のCAT端末機が読み取る磁気カードの外観を示す図
【図2】磁気カードのエンボス加工による凹凸と特徴データとの関係を示す図
【図3】本発明の実施形態の外観を示す斜視図
【図4】本発明の実施形態の内部構成を示す図
【図5】本発明の実施形態の要部の構成例の概略図
【図6】本発明の実施形態の要部の処理手順を示すフローチャート
【図7】本発明の実施形態の要部の動作を説明するための図
【図8】本発明の他の実施形態の構成を示す図
【図9】本発明の他の実施形態の構成を示す図
【図10】従来装置の構成を示す図
【符号の説明】
5 通信回線
20 磁気カード
20a 一面
20b 他面
20c 長辺側エッジ
21 エンボス加工による文字列
22、23 磁気記録帯
30、70、80 CAT端末機
31 筐体
32 カード挿入口
33 キー
34 表示器
35 排紙口
36 搬送路
37、38 カードセンサ
39、40 ローラ
41 回転駆動装置
45A、45B 磁気ヘッド
45a コア
45b コイル
45c ケース
47A、47B 復調回路
48A、48B 暗号化回路
50 凹凸センサ
51 投光器
52 レンズ
53 受光器
55 処理部
56 搬送制御手段
57 復号手段
58 特徴データ検出手段
59 判定手段
60 認証処理手段
61 回線インタフェース
62 プリンタ

Claims (2)

  1. 磁気カードをカード挿入口から筐体内に受け入れ、前記磁気カードに磁気記録されているカードデータを磁気ヘッドを用いて読み取り、該読み取ったカードデータを含む情報を通信回線を介して所定のセンタに送信して認証を受けるCAT端末機において、
    前記筐体内に受け入れた磁気カードの表面にエンボス加工によって凹凸表示されている文字列の長辺側エッジから所定距離の凹凸を検出する凹凸センサと、
    前記凹凸センサからの信号に基づいて、前記磁気カードの前記長辺側エッジから所定距離の凹凸の特徴を表す特徴データとして、前記線と交わる文字列の隣合う凸部分同士または隣合う凹部分同士の長さまたは高さの比較結果を2値化して得られるデータ、隣合う凸部分同士または隣合う凹部分同士の長さまたは高さの差あるいは比を2値化して得られるデータ、あるいは、それらのデータを組合せたデータを検出する特徴データ検出手段と、
    前記磁気ヘッドを用いて読み取ったカードデータに前記特徴データ検出手段によって検出された特徴データと一致するデータが含まれているか否かを判定する判定手段と有し、
    前記判定手段によって前記カードデータに特徴データと一致するデータが含まれていると判定されたときのみ、前記所定のセンタに対して認証のための通信を行うように構成されていることを特徴とするCAT端末機。
  2. 前記磁気ヘッドのケース内に、該磁気ヘッドの本体部から出力される信号を受けて前記磁気カードに記録されているカードデータを復調する復調手段と、該復調手段によって復調されたカードデータを暗号化して前記ケースの外へ出力する暗号化手段とが設けられており、
    前記暗号化手段によって暗号化されたデータを復号して前記判定手段に出力する復号手段が、少なくとも前記判定手段とともに1チップ化された集積回路によって形成されていることを特徴とする請求項1記載のCAT端末機。
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