JP4746427B2 - エンコーダの内挿装置 - Google Patents

エンコーダの内挿装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4746427B2
JP4746427B2 JP2005374580A JP2005374580A JP4746427B2 JP 4746427 B2 JP4746427 B2 JP 4746427B2 JP 2005374580 A JP2005374580 A JP 2005374580A JP 2005374580 A JP2005374580 A JP 2005374580A JP 4746427 B2 JP4746427 B2 JP 4746427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
signal
wave signal
interpolation
outputs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005374580A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007178170A (ja
JP2007178170A5 (ja
Inventor
仁司 土屋
浩正 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2005374580A priority Critical patent/JP4746427B2/ja
Priority to US11/600,212 priority patent/US7352304B2/en
Publication of JP2007178170A publication Critical patent/JP2007178170A/ja
Publication of JP2007178170A5 publication Critical patent/JP2007178170A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4746427B2 publication Critical patent/JP4746427B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/20Increasing resolution using an n bit system to obtain n + m bits
    • H03M1/202Increasing resolution using an n bit system to obtain n + m bits by interpolation
    • H03M1/207Increasing resolution using an n bit system to obtain n + m bits by interpolation using a digital interpolation circuit
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/22Analogue/digital converters pattern-reading type
    • H03M1/24Analogue/digital converters pattern-reading type using relatively movable reader and disc or strip
    • H03M1/28Analogue/digital converters pattern-reading type using relatively movable reader and disc or strip with non-weighted coding
    • H03M1/30Analogue/digital converters pattern-reading type using relatively movable reader and disc or strip with non-weighted coding incremental
    • H03M1/303Circuits or methods for processing the quadrature signals

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

本発明は、エンコーダの内挿装置に関する。
従来、被測定体の移動に応じて互いに90°位相の異なるsinθ信号及びcosθ信号を生成し、これら生成した信号をある基準値をもとに2値化し、各2値化された信号の変化をカウントすることで被測定体の移動量を検出するエンコーダと呼ばれる装置がある。
このようなエンコーダの分解能を上げる方式として、例えば抵抗分割方式や位相変調方式等の種々の内挿方式が提案されている。この中で、抵抗分割方式は、分割数を増やすと内挿の精度が低下してしまい、位相変調方式では、位相変調波のゼロクロスからゼロクロスまでの時間を計算するために、リアルタイム性が悪いという問題がある。
このような問題を解決する第1の手法として、例えば特許文献1において示される手法がある。この特許文献1の手法は、正弦成分と余弦成分をデジタル量に変換する手段と、デジタル量に変換された正弦成分と余弦成分から検出信号の極座標の角度と半径を計算する手段と、極座標の角度情報を用いて検出信号の1サイクル内を分割して内挿する手段とを用い、正弦成分及び余弦成分の2つの信号をそれぞれ極座標に変換し、その角度情報によって正弦波状の1サイクルを分割して内挿するものである。
また、第2の手法として、例えば特許文献2において示される手法がある。この特許文献2の手法は、正弦成分と余弦成分に対応する位相角データを予め計算して、この位相角データを記憶素子に格納しておき、正弦成分と余弦成分をアドレス信号として記憶素子より読み出すものである。
特開平2−186221号公報 特開平2−38814号公報
ここで、上記特許文献1に示されている第1の手法にあっては、極座標に変換するための角度情報を算出する演算をプロセッサによって行っている。このために、角度情報の算出に時間がかかり、高速な動作が難しい。また、角度情報の算出には、除算等の複雑な演算が必要であり、ハードウェアで構成した場合には回路規模が増大するおそれがある。
また、上記特許文献2に示されている第2の手法にあっては、角度情報を予め算出して記憶素子に格納しておくため、回路規模は比較的小規模ですみ、かつ高速動作にも対応可能である。しかしながら、デジタル回路とは別に、ROMやRAM等の記憶素子を持たせる必要がある。
本発明は、上記の事情に着眼してなされたものであり、構成容易な回路からなる、高速で高精度なエンコーダの内挿装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様におけるエンコーダの内挿装置は、 被測定体の位置変位に対応して生成される正弦波信号及び余弦波信号を各々デジタル量に変換するADコンバータと、前記デジタル量と所定の基準値との差の絶対値を、前記正弦波信号及び余弦波信号に対応する強度として各々出力する絶対値算出回路と、前記正弦波信号及び余弦波信号の内、一方の信号に対応する前記絶対値に対し、前記正弦波信号及び余弦波信号の位相角の内挿数に対応して設定される内挿位置における正接値に応じた内挿位置パラメータを乗じる演算回路と、前記一方の信号に対応する前記演算回路からの第1の出力と、前記他方の信号に対応する前記絶対値算出回路からの第2の出力とを、前記内挿位置毎に比較する比較回路と、前記内挿位置の各々に対応する前記比較回路からの出力に基づき、前記正弦波信号及び余弦波信号の位相角の存在する、隣接する前記内挿位置により区分された領域を特定する領域検知回路とを具備することを特徴とする。
この第1の態様においては、例えば、一方の信号を正弦波信号とすると、正弦波信号の強度に対応した絶対値に、各内挿位置における正接値に応じた内挿位置パラメータを乗じた演算回路からの第1の出力と、絶対値算出回路からの第2の出力たる余弦波信号の強度に対応した絶対値とが、比較回路において内挿位置毎に比較される。そして、領域検知回路において、比較回路からの内挿位置毎の比較結果に基づき、正弦波信号と余弦波信号の位相角の存在する領域が特定される。
これにより、除算や三角関数の演算を行う必要がなく、三角関数値のLUTを格納するROMやRAM、或いは除算や三角関数値を演算するためのプロセッサを使用することなく、構成容易な回路からなる、高速で高精度なエンコーダの内挿装置を提供することが可能となる。
本発明によれば、構成容易な回路からなる、高速で高精度なエンコーダの内挿装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るエンコーダ内挿装置の構成を示すブロック図である。ここで、以下の説明においては、20分割のエンコーダ内挿装置を例として説明するが、分割数は20に限るものではない。
図1に示すエンコーダ内挿装置は、ADコンバータ1a及び1bと、ゲイン/オフセット調整回路11a及び11bと、基準値設定レジスタ20a及び20bと、絶対値算出回路3a及び3bと、象限判定信号生成回路4と、演算回路51〜54と、比較回路61〜64と、ノイズ除去回路71〜74と、領域検知回路80と、追尾回路90と、カウンタ100とから構成されている。
ここで、図1においては、被測定体の位置変位に対応して互いに位相が90°異なる正弦波信号(sinθ信号)及び余弦波信号(cosθ信号)からなるアナログAB信号を生成するエンコーダヘッドの図示を省略している。以下に説明するエンコーダ内挿装置においては、エンコーダヘッドは従来周知の光学式、磁気式、静電式の変位検出を行うことが可能な各種のエンコーダヘッドを用いることができる。
ADコンバータ1aは図示しないエンコーダヘッドから出力されるアナログA相信号(例えばsinθ信号)を所定周期毎にサンプリングしてデジタル値に変換し、ADコンバータ1bは図示しないエンコーダヘッドから出力されるアナログB相信号(例えばcosθ信号)をデジタル値に変換する。ここで、デジタル化の際の量子化ビット数は、例えば8ビットである。ゲイン/オフセット調整回路11a及び11bはそれぞれADコンバータ1aからの出力デジタル値及びADコンバータ1bからの出力デジタル値とレベルとを調整する。
基準値設定レジスタ20aにはゲイン/オフセット調整回路11aの出力に対する基準値が設定され、基準値設定レジスタ20bにはゲイン/オフセット調整回路11bの出力に対する基準値が設定される。絶対値算出回路3aはゲイン/オフセット調整回路11aの出力と基準値設定レジスタ20aに設定された基準値との差の絶対値を演算し、絶対値算出回路3bはゲイン/オフセット調整回路11bの出力と基準値設定レジスタ20bに設定された基準値との差の絶対値を演算する
象限判定信号生成回路4は、ゲイン/オフセット調整回路11a及びゲイン/オフセット調整回路11bの出力をそれぞれ4象限に分割するための象限判定信号を生成し、生成した象限判定信号を領域検知回路80に出力する。この象限判定信号生成回路4は、比較回路4a及び比較回路4bから構成されている。比較回路4aはゲイン/オフセット調整回路11aの出力と基準値設定レジスタ20aに設定された基準値との大小比較し、その結果を2値化して象限判定信号を生成し、領域検知回路80に出力する。また、比較回路4bはゲイン/オフセット調整回路11bの出力と基準値設定レジスタ20bに設定された基準値との大小比較し、その結果を2値化して象限判定信号を生成し、領域検知回路80に出力する。
演算回路51〜54は絶対値算出回路3aの出力に、各分割する位相角θに応じた正接値(tanθ)を乗算した結果を第1の出力として出力する。ここで、演算回路51はtan18°、演算回路52はtan36°、演算回路53はtan54°、演算回路54はtan72°を、それぞれ整数部2ビット、小数部5ビットに近似した値を、入力値に乗算する。
比較回路61は演算回路51の出力(第1の出力)と絶対値算出回路3bの出力(第2の出力)との大小を比較し、比較回路62は演算回路52の出力と絶対値算出回路3bの出力との大小を比較し、比較回路63は演算回路53の出力と絶対値算出回路3bの出力との大小を比較し、比較回路64は演算回路54の出力と絶対値算出回路3bの出力との大小を比較する。
ノイズ除去回路71〜74はそれぞれ比較回路61〜64におけるチャタリングノイズを除去する。ここで、チャタリングノイズとは、本エンコーダ内挿装置に入力されたアナログ信号のノイズ成分が誤ってデジタル化されることにより生じるノイズのことである。
領域検知回路80は、比較回路4a及び4bの出力と、ノイズ除去回路71〜74の出力とからA相信号とB相信号との位相角が存在する領域を検知する。追尾回路90は、領域の変化を隣接する領域に制限し、カウンタ100のカウントアップ用パルスまたはカウントダウン用パルスを生成する。カウンタ100は追尾回路から出力されるカウントアップ用パルス及びカウントダウン用パルスを計数する。
図2は、入力信号であるA相信号(sinθ信号)とB相信号(cosθ信号)とから求められる内挿角と、1周期を内挿数(20分割)に応じて分割した場合の状態の対応を示している。
図2に示す各状態の境界は、y=(tanθ)x関係で表され、この式のθは、1周期360°の20分割である18°刻みで各0°、18°、36°、54°、72°、90°、108°、126°、144°、162°である。
例えば、A相が0(基準値と等しい)であり、B相が最大値の場合、求められる内挿角は0°である。そして、この内挿角0°は図2の参照符号21で示す領域1と領域20の境界線上に存在する。また、A相とB相が等しく、共に基準値より大きい場合には、求められる内挿角は45°である。そして、この内挿角45°は図2の参照符号22で示される領域3に存在する。
図3は、入力信号であるA相信号及びB相信号と各回路の出力の関係を示したものである。ここで、図3の領域に示す番号は、図2に示す各状態の番号と対応しており、正弦成分1周期を18°刻みで20分割されている。また、A相及びB相はエンコーダヘッドから入力されるアナログA相信号及びアナログB相信号を示している。また、|A|及び|B|は基準値設定レジスタ20a及び20bの設定される基準値を128としたときのA相信号及びB相信号と基準値との差の絶対値を示しており、Ad及びBdはA相信号及びB相信号を、それぞれ基準値をもとに2値化した結果である。即ち、Ad及びBdはそれぞれ比較回路4a及び4bの出力である。また、|A|tan18°>|B|、|A|tan36°>|B|、|A|tan54°>|B|、|A|tan72°>|B|はそれぞれ比較回路61〜64の出力に対応している。なお、これらは基準値が128の場合の例である。
この図3において、図2の参照符号21で示す位置は図3の参照符号31で示す位置に、図2の参照符号22で示す位置が図3の参照符号32で示す位置に対応する。
次に、本一実施形態の作用を説明する。
図示しないエンコーダヘッドにより生成される90°位相のずれた正弦成分(アナログA相信号)と余弦成分(アナログB相信号)とがそれぞれ、ADコンバータ1a及び1bにて8ビットのデジタル量に変換される。8ビットであるので、デジタル量は10進数表記で0から255までの256個の値をとりうる。
ADコンバータ1a及び1bにより変換されたデジタル量は、ゲイン/オフセット調整回路11a及び11bにおいて所定のデジタル量が積算されることで調整され、また、所定のデジタル量が加算されることでレベルが調整される。
ゲイン/オフセット調整回路11a及び11bにより調整されたデジタル量は、比較回路4a及び4bにおいて、予め基準値設定レジスタ20a及び20bに設定された基準値と比較されて2値化され、この2値化信号が象限判定信号として出力される。
なお、比較回路4a及び4bの出力は、下記の(式1の)論理式が真の場合は1、偽の場合は0とする。
A>ref
B>ref ref:基準値 (式1)
また、絶対値算出回路3aではADコンバータ1aからのデジタル量と予め基準値設定レジスタ20aに設定しておいた基準値(例えば128)との差の絶対値が算出され、絶対値算出回路3bではADコンバータ1bからのデジタル量と予め基準値設定レジスタ20bに設定しておいた基準値(例えば128)との差の絶対値が算出される。つまり、下記の(式2)の演算が行われる。
|A−ref|
|B−ref| (式2)
その後、絶対値算出回路3aにより算出された絶対値は、演算回路51〜54を介してtanθの値が乗算される。
|A−ref|tanθ (式3)
ここで、θは分割数に応じた刻み幅を有する角度とする。ここでは20分割であるため、θを18°刻みとする。したがって、θ=18°、36°、54°、72°となる。
また、tanθはデジタル回路で演算できるよう、例えば整数部2ビット、小数部5ビットで表される以下の値に近似する。
tan(18°)≒0.3125 (00.01010b)
tan(36°)≒0.71875 (00.10111b)
tan(54°)≒1.375 (01.01100b)
tan(72°)≒3.0625 (11.00010b)
ここで、小数部5ビットは、1°単位の検出精度を持たせるために必要な最小のビット数である。
なお、θが90°を超える部分については、前述の比較回路4a及び4bの結果を用いて1周期を4象限に分割することで、162°、198°、342°は18°で、144°、216°、324°は36°で、126°、234°、306°は54°で、108°、252°、288°は72°でそれぞれ、演算結果を共有することができる。したがって、(式3)の演算は上記4条件の演算のみ行えば良い。
比較回路61〜64では演算回路51〜54の演算結果と絶対値算出回路3bの算出結果とが大小比較され、その結果が2値化される。ここで、演算回路51〜54の演算結果は15ビットの値となるので、大小比較に先立って、絶対値算出回路3bからの8ビットのデータのビット数が調整される。なお、比較回路61〜64における演算は、以下の(式4)の論理式が真の場合は1、偽の場合は0とする。
|A−ref|tanθ>|B−ref| (式4)
ノイズ除去回路71〜74では、比較回路61〜64の出力におけるチャタリングノイズ成分が除去される。このノイズ除去においては、所定期間入力信号のレベルを監視し、所定期間より短いパルス信号(所定期間内に1→0→1または0→1→0と変化する信号)はノイズとみなし、直前の値を出力し続けるようにする。
領域検知回路80では、比較回路4a及び4bからの入力と、(式4)の結果からノイズ除去が行われたノイズ除去回路71〜74の出力結果を用いて、A相信号とB相信号との位相角が20分割された状態のどの位置にいるかを判別する。ここで、入力信号と状態の対応については、図4に示す真理値表の関係となる。
追尾回路90は内部に直前の領域情報を保持している。この追尾回路90では、直前の領域情報と所定時間後の領域検知回路80からの出力結果とが比較され、これらに差異が生じた場合には、領域検知回路80からの出力結果に合わせるように、内部に保持した領域情報の更新が行われる。この更新の際、図2に示す状態において、右回りに遷移した場合は図1のUPから、左回りに遷移した場合は図1のDOWNからパルスを出力する。ただし、追尾回路90の内部に保持した状態情報は、図2で示す状態において、隣接した状態にのみ変更できるものとする。このため状態の差異が2以上の場合は、複数回に分けて、内部情報を更新する。
また、図2に示す状態で、右回りで状態を変化させるか、左回りで状態を変化させるかは、直前の時点において領域検知回路80により特定された位置(第1の領域に係る領域情報)と、現時点において領域検知回路80により特定された位置(第2の領域に係る領域情報)とを比較し、第1の領域から第2の領域に至るまでに横切る領域数が最小となる方向を選択するようにする。以下に一例を示す。
直前の時点において追尾回路90に保持された領域情報が4で、現時点での領域検知回路80からの出力が18であった場合、図2の状態図から分かるように、追尾回路90に保持された状態情報は、以下の様に6回の遷移を繰り返すことで更新する。
4 → 3 → 2 → 1 → 20 → 19 → 18
このように更新回数が最小となるようにパルス信号を出力していくことにより正確な被測定体の位置を得ることが可能となる。
カウンタ100は、追尾回路90からのパルスを計数する。ここで、カウンタ100は追尾回路90のUPからパルスが入力された場合はカウント値を加算し、DOWNからパルスが入力された場合はカウント値を減算する。このカウンタ100で計数されたカウント値を読み出すことにより、被測定体の位置または移動量を検出することができる。
以上説明したように、本一実施形態によれば、演算回路51〜54の出力に基づいて比較回路61〜64において(式4)の演算を行い、内挿角の位置する領域を判別するので、三角関数値のLUTを格納するROMやRAM等の記憶素子あるいは除算や三角関数値を演算するためのプロセッサを使用することなく、高速に演算を行うことができる。
また、比較回路61〜64の出力におけるノイズをノイズ除去回路71〜74において除去することにより、A相信号及びB相信号の入力信号が状態の境界付近で定常状態になった場合でも、追尾回路90への入力が激しく変化することがなくなり、安定したカウント結果を得ることができる。
また、追尾回路90は、領域検知回路80での検知結果を追尾するように状態の更新を行うため、入力信号にノイズ等の影響で急激な位相の変化があった場合でもカウンタ100において正確にカウントを行うことができる。
また、基準値設定レジスタ20a及び20bに基準値を設定することで、信号のレベルが変化した場合でも、設定値を変更することで対応ができる。
また、本一実施形態では、象限判定信号生成回路4を構成する比較回路4a及び4bによって信号の1周期を4象限に分割しているので、内挿角θが90°を超える部分の演算結果を共有化することができる。これにより、演算回路の数を少なくすることができる。
なお、本発明の実施形態の各構成は、当然、各種の変形、変更が可能である。例えば、ゲイン/オフセット調整回路11a及び11b、ノイズ除去回路71〜74、追尾回路90は省略しても良い。また、基準値設定レジスタ20a及び20bはA相信号用及びB相信号用に各々設けられているが、共通化することも可能であるし、DAコンバータで代用することもできる。また、基準値は固定値でも構わない。
また、本一実施形態では、位相の90°異なる正弦波信号と余弦波信号を入力しているが、3つ以上の入力信号を用いて、更に高分割なデジタル信号を生成することも可能である。
また、本一実施形態では、A相及びB相の入力は、単相を想定しているが、ADコンバータを増やすことにより、それぞれにつき2相ずつの信号を入力することで、ノイズの耐性を高めることもできる。
また、本一実施形態では、象限判定信号生成回路4を構成する比較回路4a及び4bによって信号の1周期を4象限に分割することで、演算回路による演算を0°〜90°までの境界についてのみ行っているが、1周期の分割数は4象限に限定するものでは無い。例えば、すべての境界条件についての演算を行っても構わないし、8象限に分割することで、精度を高くすることもできる。この場合、0°〜45°、135°〜225°、315°〜360°については(式4)を用い、45°〜135°、225°〜315°の領域については、以下(式5)を用いて演算を行う。
|B−ref|tanθ>|A−ref| (式5)
また、追尾回路90は、今回UPとDOWNの2系統のみとしたが、複数ビットでカウンタの加算や減算を行うこともできる。
これにより、変位量の大きい部分に対して演算を行うため演算精度の向上が期待できる。
また、ADコンバータ1a及び1b以降の処理はすべてソフトウェアで構成することも可能である。
更には、本一実施形態では、正弦波信号と余弦波信号の位相差を90°としているがこれに限定するものでは無い。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
更に、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の一実施形態に係るエンコーダ内挿装置の構成を示すブロック図である。 入力信号であるA相信号及びB相信号とから求められる内挿角と、1周期を内挿数に応じて分割した場合の状態の対応を示している。 入力信号であるA相信号及びB相信号と各回路の出力の関係を示したものである。 領域検知回路の動作にかかわる真理値表を示す図である。
符号の説明
1a,1b…ADコンバータ、11a,11b…ゲイン/オフセット調整回路、3a,3b…絶対値算出回路、4…象限判定信号生成回路、4a,4b,61〜64…比較回路、20a,20b…基準値設定レジスタ、51〜54…演算回路、71〜74…ノイズ除去回路、80…領域検知回路、90…追尾回路、100…カウンタ

Claims (4)

  1. 被測定体の位置変位に対応して生成される正弦波信号及び余弦波信号を各々デジタル量に変換するADコンバータと、
    前記デジタル量と所定の基準値との差の絶対値を、前記正弦波信号及び余弦波信号に対応する強度として各々出力する絶対値算出回路と、
    前記正弦波信号及び余弦波信号の内、一方の信号に対応する前記絶対値に対し、前記正弦波信号及び余弦波信号の位相角の内挿数に対応して設定される内挿位置における正接値に応じた内挿位置パラメータを乗じる演算回路と、
    前記一方の信号に対応する前記演算回路からの第1の出力と、前記他方の信号に対応する前記絶対値算出回路からの第2の出力とを、前記内挿位置毎に比較する比較回路と、
    前記内挿位置の各々に対応する前記比較回路からの出力に基づき、前記正弦波信号及び余弦波信号の位相角の存在する、隣接する前記内挿位置により区分された領域を特定する領域検知回路と、
    を具備することを特徴とするエンコーダの内挿装置。
  2. 先行する時点において前記領域検知回路により特定された第1の領域に係る領域情報と、現時点において前記領域検知回路により特定された第2の領域に係る領域情報とを比較し、前記第1の領域から前記第2の領域に至るまでに横切る領域数が最小となる前記領域数に対応する計数信号を出力する追尾回路と、
    前記計数信号を順次計数するカウンタと、
    を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のエンコーダの内挿装置。
  3. 前記追尾回路は、前記計数信号を出力する際に、1つの前記領数に対応する計数信号を前記領域数分、順次生成して出力することを特徴とする請求項2に記載のエンコーダの内挿装置。
  4. 前記ADコンバータで変換された前記正弦波信号及び余弦波信号のデジタル量と所定の基準値との大小を比較して、その結果を象限判定信号として出力する象限判定信号生成回路を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のエンコーダの内挿装置。
JP2005374580A 2005-12-27 2005-12-27 エンコーダの内挿装置 Active JP4746427B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005374580A JP4746427B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 エンコーダの内挿装置
US11/600,212 US7352304B2 (en) 2005-12-27 2006-11-16 Interpolation apparatus in encoder

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005374580A JP4746427B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 エンコーダの内挿装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007178170A JP2007178170A (ja) 2007-07-12
JP2007178170A5 JP2007178170A5 (ja) 2009-01-29
JP4746427B2 true JP4746427B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=38192964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005374580A Active JP4746427B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 エンコーダの内挿装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7352304B2 (ja)
JP (1) JP4746427B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5097012B2 (ja) * 2008-05-28 2012-12-12 オリンパス株式会社 エンコーダ用信号処理回路
KR101184129B1 (ko) * 2008-06-05 2012-09-18 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 광학식 인코더
WO2011112760A2 (en) * 2010-03-11 2011-09-15 Stratasys, Inc. Optical encoder
JP5903690B2 (ja) * 2014-06-25 2016-04-13 日本電波株式会社 ディジタルスケールの表示制御装置
JP2016033452A (ja) 2014-07-30 2016-03-10 オリンパス株式会社 エンコーダの内挿装置、エンコーダの内挿装置の制御方法、エンコーダの内挿装置の制御プログラム
JP6586735B2 (ja) 2015-02-20 2019-10-09 セイコーエプソン株式会社 回路装置、物理量検出装置、電子機器及び移動体
JP6492739B2 (ja) * 2015-02-20 2019-04-03 セイコーエプソン株式会社 回路装置、物理量検出装置、電子機器及び移動体
CN113541563B (zh) * 2021-07-23 2023-04-28 义乌吉利自动变速器有限公司 电机的角度位置确定方法、检测设备及存储介质
CN115683177B (zh) * 2022-08-30 2024-07-09 苏州萨沙迈半导体有限公司 正余弦编码器的解码装置和微控制单元

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57206822A (en) * 1981-06-15 1982-12-18 Fujitsu Ltd Detector for position and speed
JPH0238814A (ja) * 1988-07-27 1990-02-08 Tokyo Seimitsu Co Ltd ディジタル位相検出方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02186221A (ja) 1989-01-13 1990-07-20 Sony Corp エンコーダの内挿装置
WO1998021553A1 (fr) * 1996-11-11 1998-05-22 Fanuc Ltd. Circuit d'interpolation de codeur
JP3220411B2 (ja) * 1997-04-28 2001-10-22 株式会社ミツトヨ エンコーダの内挿回路
JP2004279231A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Minebea Co Ltd R/dコンバータ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57206822A (en) * 1981-06-15 1982-12-18 Fujitsu Ltd Detector for position and speed
JPH0238814A (ja) * 1988-07-27 1990-02-08 Tokyo Seimitsu Co Ltd ディジタル位相検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007178170A (ja) 2007-07-12
US7352304B2 (en) 2008-04-01
US20070146180A1 (en) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4746427B2 (ja) エンコーダの内挿装置
US6556153B1 (en) System and method for improving encoder resolution
EP0369031B1 (en) Absolute position encoder
KR20070054735A (ko) 인코더 신호 처리 장치 및 그 신호 처리 방법
JP3220411B2 (ja) エンコーダの内挿回路
JP4682968B2 (ja) エンコーダの位置情報補間回路
US8457914B2 (en) Apparatus and method for obtaining phase corresponding to object position
JP5088313B2 (ja) リニアエンコーダ信号処理装置および信号処理方法
US8271221B2 (en) Phase detection device and position detection device
US5065095A (en) Position detecting apparatus having means for detecting DC components of AC detection signals
JP5171128B2 (ja) 位置測定装置での傾斜誤差算出用の回路装置及び方法
KR20210007939A (ko) 각도 검출기
JP2003121135A (ja) リニヤスケールの読出装置
JP2008008903A5 (ja)
JP6205683B2 (ja) 回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法
JP2016001103A (ja) 位置検出装置
JP2005127762A (ja) センサ信号処理装置
JPH10132605A (ja) 位置検出装置
KR100954083B1 (ko) 회전 각도 검출장치
JP3365913B2 (ja) 位置検出装置
JP6360380B2 (ja) 変位計測装置、信号処理装置および信号処理方法
JP3283188B2 (ja) パルスカウント回路
JP6716334B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびコンピュータプログラム。
JP6649419B2 (ja) エンコーダの信号処理装置、及びエンコーダ
JPH0529045B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081204

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110510

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110513

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4746427

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250