JP4746174B2 - 壜状の容器の開口へ栓体を押込む装置 - Google Patents

壜状の容器の開口へ栓体を押込む装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばDE1657189A1号明細書によって公知である、請求項1の上位概念に記載した特徴を有する、栓体、インサート又はそれに類似したものを壜状の容器の開口内へ押込む装置(栓体押込みステーション)に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような栓体押込みステーションは特に、例えばDE19716846C1号明細書によって公知であるような排気兼閉鎖装置において使用される。このような装置はなかんづく小型容器、例えばバイアル壜又は注射もしくは注入小壜を充填しかつ閉鎖するために薬理工業分野にて使用される。
【0003】
DE19716846C1号明細書による公知の栓体押込みステーションは図5に略示してある。
【0004】
公知の栓体押込みステーション100は壜状の容器104、特に小型容器、バイアル壜又はそれに類似したものを、直線的な搬送レール106に沿って、記入した矢印P′の方向に等間隔で搬送する第1の搬送装置102を有している。栓体押込みステーション100はさらに、栓体を等間隔で押込み環116へ供給する栓体レール114へ栓体を仕分けする第2の搬送装置108を有している。押込み環116は回転軸線118を中心として対称的に回転するように配置された多数の連行部材を有している。これらの連行部材はそれぞれ、配属された導管を介して負圧で負荷可能な栓体保持体120を有している。
【0005】
導管122を介して負圧で負荷されることによって栓体保持体120は順次、栓体レール114を介して供給された栓体112を受容し、この栓体112を回転軸線118を中心とした回転運動に基づき、記入した矢印P″の方向へ、搬送レール106に沿って搬送された壜状の容器104の上へ搬送する。両方の搬送装置107,108は、栓体112によって描かれる円軌道を、容器104の直線的な搬送路が弦状に横切り、各容器104の上に正確にセンタリングされて栓体112が同期的に連行されるように互いに調和させられている。両方の搬送路が接線方向に交差する直前及び交差する間に各栓体保持体12は個々に、栓体保持体112により保持された栓体がその下にある容器の開口に向かう方向で動かされかつ該開口内へ押込まれるように下降させられる。下降運動の最下点にて、導管122を介した負圧負荷が中断され、次いで栓体保持体が再び上方へ持上げられ、栓体は相応する開口に押込まれた状態に保たれる。容器はいまや閉鎖されて搬送レール106に沿って、例えば包装ステーションへ継続搬送される。
【0006】
DE19716846C1号明細書に相応した公知の押込みステーションも、あとで記述する本発明の装置とそれに基づく原理はもちろん、栓体/滴下インサート又はスプレーポンプ等を挿入するため又は載置するためにも応用可能である。請求項並びにこれまで及びこれからの記述で使用した「栓体」並びに「押込み」もしくは「閉鎖」の概念には、例えば滴下挿入体の押込み及び載置閉鎖体、スプレーポンプ等の載置を含んでいるものと理解されるべきである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
公知技術から出発し、本発明の課題は、栓体、インサート又はそれに類似したものを壜状の容器の開口に押込む装置の保守点検作業が少なくてすむようにしかつ当該装置が簡単で費用的に好ましい、場所のとらない構造を有するようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題を解決するためには請求項1の特徴を有する、壜状の容器の開口へ栓体、インサート又はそれに類似したものも押込む装置を提案する。本発明の装置は公知技術に対し、数の少ない構成部分を有している。何故ならば栓体は個別に掴まれかつ下降させられる必要はないからである。したがって装置はきわめてコンパクトに低コストで構成できるようになる。さらに構成部分の数が減少することで保守点検の必要性も減じる。
【0009】
本発明の構成では、第2の搬送装置は、下側に特にその円周に沿って規則的な間隔をおいて、少なくとも一時的に栓体を連行する連行部材を有している。回転円板の使用は、構造を簡易化するという本発明の目的の達成を助ける。何故ならば回転円板は、公知技術によって周知であるような多数の栓体保持体から組み立てられた押込み環よりも簡単に操作できるからである。
【0010】
本発明の別の構成では、連行部材は連行しようとする栓体を押し下げ負荷するための手段を有している。
【0011】
栓体の正確な搬送をさらに改善するためには、本発明の装置の連行部材は、連行しようとする栓体を形状接続的に受容する切欠きを有していると有利である。
【0012】
本発明の特に有利な構成では、回転円板の連行部材によって保持された栓体の円形運動に合わせられた容器の同期的な搬送の間、容器は少なくとも部分円軌道にて持上げられるように構成されている。この処置により、一方では、本発明による装置の構成がコンパクトになり、他方では対応する容器へ栓体を押込むことが簡易化される。何故ならばいまや、栓体と容器は互いに同期されて比較的に長い搬送路を移動させられ、両方の搬送路が接線方向又は弦状に交差するだけではなくなるからである。
【0013】
本発明の別の利点と構成は添付図面に関連した記載により開示してある。
【0014】
すでに述べた特徴及びこれから述べる特徴はそれぞれ記述した組み合わせだけではなく、他の組み合わせ又は単独で、本発明の枠を逸脱することなく使用できることは言うまでもない。
【0015】
【実施例】
次に図面に示した実施例に基づき本発明を詳細に説明する。
【0016】
図1には壜状の容器の開口へ栓体、インサート又はそれに類似したものを押込む本発明の装置が概略的に示されている。簡略化を目的として本発明による前記装置は、栓体押込みステーション10と呼ぶことにする。すでに述べたように、この呼称には栓体とは別の部材、例えば滴下インサートを押込むこと及び閉鎖体、スプレーポンプ等を載置することも含まれる。
【0017】
本発明による栓体押込みステーション10は、第1の搬送装置12と第2の搬送装置14とを有している。第1の搬送装置12は壜状の容器16を滑りレール18の上でこれに沿って搬送するために役立つ。壜状の容器16とは例えば薬理領域で使用されるような小型容器、バイアル壜又はそれに類似したものである。簡略を目的として壜状の容器は以後は単に容器と呼ぶことにする。
【0018】
第2の搬送装置14は栓体20又はそれに類似したものを搬送するために役立ち、搬送兼仕分けポット22を有し、該搬送兼仕分けポット22内には多数の栓体20(図示せず)があり、この搬送兼仕分けポット22で栓体20が栓体レール24へ送り込まれる。栓体レール24を介して栓体20は順次回転円板26に供給される。この回転円板26は回転軸28を中心として、記入した矢印の方向に回転可能に配置されている。
【0019】
栓体レール24から回転円板26の対応する連行部材への栓体20の移行は、図2の部分拡大図で示してある。栓体20は栓体レール24を介し、矢印方向で、回転する回転円板26へ搬送される。回転円板26の内部には導管28が設けられており、該導管28は回転円板26の外周に沿って、該回転円板26の下面に規則的な間隔をおいて配置された切欠き30に開口している(図4も参照)。導管28は回転円板26における簡単な孔又は通路であることもできる。
【0020】
回転円板26が回転すると切欠き30内に配置された、回転円板26に星形に配置された導管もしくは孔の開口は順次、栓体レールのそのつど最後の栓体の上に位置することになる。導管28が負圧もしくは真空で負荷されると、栓体レール24におけるそれぞれ一番前の栓体が切欠き30に固持されかつ連行される。回転円板26における栓体20の連行によってこの栓体26はその搬送経路において(部分)円運動を描く。
【0021】
図1から判るように第1の搬送装置12の滑りレール18は、部分円形のレール区分18′を有している。このレール区分18′の半径は、回転円板26の上に保持された栓体20が移動する円軌道の半径に相応している。滑りレール18の円形のレール区分18′は、容器16と栓体20とがその搬送路の1部に亘って互いに同期的な運動を行ない、この運動の間に栓体がそれぞれ同心的に1つの容器開口の上に位置するように、回転円板16の下側を延びている。このためには回転円板26に対して同軸に回転円板26の下側に配置されかつ回転円板26が回転する角速度と同じ角速度で回転するダブル回転環32が設けられている。回転環32は容器16の連行切欠き34を有している。連行切欠き34は回転円板26における栓体20のための切欠き30の下に配置されている(図4も参照)。
【0022】
本発明によれば滑りレール18はその円形レール区分18′に、上昇するレール区分を有している(特に図3を参照)。容器16を滑りレール18の円形レール区分18′の上で搬送することによって、回転環32の連行切欠き34の働きで、容器16は次第に、容器16の上に同心的に位置して同期的に連行される栓体に向かって持上げられる。滑りレール18に対する回転円板26の間隔とレール区分18′の傾斜は、滑りレール18の円形レール区分18′の最高位点で栓体が完全に又はフリーズ乾燥する場合には部分的にだけ、対応する容器の開口へ押し込まれるように設定されている。
【0023】
栓体が押込まれたあとで容器は滑りレールの下降するレール区分を介して再び下降させられるが、これは必ずしも必要ではない。押し込まれた栓体を、回転円板26における配属された導管を介して負圧負荷することは完全な押込みが行われた時点で中断し、当該栓体を解放することができる。他面においては負圧負荷は、回転円板26の切欠き30内に栓体が確実に保持されかつ連行されるが、押し込まれた栓体の摩擦抵抗を越えないように選択される。したがって押込まれた栓体は負圧が引続き接続されているにも拘わらず容器開口内にとどまるようになる。
【0024】
栓体を押込んだあとで容器は第1の搬送装置12の別の搬送部材36,38により栓体押込みステーション10から、例えば包装ステーションへ搬送される。栓体押込みステーションにて滴下挿入体又はそれに類似したものが押込まれると、容器は装置のねじ結合閉鎖機に供給される。
【0025】
栓体と容器とを本発明の栓体押込みステーションにおいて搬送することは、選択的に連続的又は間断的に実施することができる。容器への栓体の押込み深さは、回転円板26の高さ調節を介して決定することができる。
【0026】
本発明によっては壜状の容器の開口内又は開口上に栓体、インサート、スプレーポンプ又はそれに類似したものを押込むかもしくは載置するために、コンパクトに、低コストで構成でき、実地において頑丈で信頼性の高い装置(栓体押込み装置)が提供されるようになった。
【0027】
もちろん本発明は図示されかつ記述された実施例に限定されるものではない。壜状の容器を持上げるという本発明の思想は別の形式で構成的に変換できる。例えば図5に示されているような従来の形式の円形コンベアを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】壜状の容器に栓体を押込むために第1の搬送装置と第2の搬送とを有する本発明による装置を概略的に示した斜視図。
【図2】図1の本発明の装置の1部分を拡大して示した斜視図。
【図3】図1の本発明の装置の1部の拡大した斜視図。
【図4】図3の1部分を破断して示した図。
【図5】公知技術の壜状の容器へ栓体を押込む装置を示した図。
【符号の説明】
10 装置、 12 搬送装置、 14 搬送装置、 16 容器、 18 滑りレール、 20 栓体、 22 仕分けポット、 24 栓体レール、 26 回転円板、 30 切欠き、 32 回転環、 34 連行切欠き

Claims (5)

  1. 壜状の容器の開口へ栓体、インサート又はそれに類似したものを押込む装置であって、前記容器(16)を特に等間隔で搬送する第1の搬送装置(12)と、栓体(20)を漸次、搬送路の少なくとも1部に亘って、前記容器(16)の搬送に対し同期的な運動で、容器開口の上側に同心的にもたらすことができる第2の搬送装置(14)とを有しており、栓体(20)を押込むために栓体(20)の下にある壜状の容器(16)が持上げられるようになっており、第1の搬送装置(12)が容器(16)を持上げるために、少なくとも栓体(20)と容器(16)とを同期搬送する領域に、上向きに傾斜した滑りレール区分(18′)を有する滑りレール(18)を、搬送しようとする容器(16)のために有している形式のものにおいて、容器(16)が滑りレール(18,18′)の上に直接配置されるように構成されており、第1の搬送装置(12)は回転軸(29)を中心として回転可能な回転環(32)を有しており、第2の搬送装置(14)は回転軸(29)を中心として回転可能な回転円板(26)を有し、回転環(32)及び回転円板(26)は同じ角速度で回転し、回転環(32)は容器(16)を少なくとも一時的に連行可能にする連行切欠き(34)を有しており、回転円板(26)は下面側に栓体(20)を少なくとも一時的に連行する連行部材(28,30)を有しており、回転軸(29)方向において連行切欠き(34)が連行部材(28,30)の下方に配置されるように回転環(32)及び回転円板(26)は設けられており、滑りレール区分(18′)は回転環(32)の下側において連行部材(28,30)の円軌道に相応する円形部分を有するレール区分であり、滑りレール区分(18′)は、連行切欠き(34)において回転環(32)によって滑りレール区分(18′)上を連行される容器(16)の開口への、連行部材(28,30)において回転円板(26)よって連行される栓体(20)の押込みが完了するような高さの最高位点を有していることを特徴とする、壜状の容器に栓体を押込む装置。
  2. 転円板(26)は、その円周に沿って、規則的な間隔をおいて、連行部材(28,30)を有している、請求項1記載の装置。
  3. 連行部材(28,30)が連行しようとする栓体(20)を押し下げ負荷するための手段(28)を有している、請求項2記載の装置。
  4. 連行部材(28,30)が連行しようとする栓体(20)を形状接続で受容する切欠き(30)を有している、請求項2又は3記載の装置。
  5. 回転円板(26)の連行部材(28,30)によって保持された栓体の円形運動に適合させられた容器の同期的な搬送の間、容器(16)が少なくとも部分円軌道(18′)に亘って持上げられる、請求項から4までのいずれか1項記載の装置。
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