JP4743220B2 - シート排出制御装置、シート収容装置および画像形成装置 - Google Patents

シート排出制御装置、シート収容装置および画像形成装置 Download PDF

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本発明は、シートの排出を制御する技術に関する。
広告やダイレクトメール等の印刷物を大量に印刷する場合、印刷装置の後段に大型のシート収容装置を設け、そのシート収容装置が備える大容量の収容部に印刷物を排出させることがある。この種のシート収容装置には、例えば特許文献1に開示されたものがあるが、その機能のひとつとして、印刷中の或るタイミングでユーザにより所定のボタンが押下されると、本来であれば大容量の収容部へと排出されるはずの印刷物の排出先を、例えばシート収容装置の上面に備えられたシートトレイなどの、ユーザがシートを手にとりやすい位置にある収容部に変更するという機能がある。ユーザは、このように排出先が変更された印刷物を手に取って観察することで、その印刷状態を確認することができる。
特開平8−133572号公報
ここで、図11を用いて、シート収容装置が抱える問題について説明する。なお、図中に示した二点鎖線はシートの搬送経路を示している。
同図に示すシート収容装置20は、自装置に対して接続された外部の画像形成装置からシートが搬送されてくると、筐体上部のトップトレイ22か、又は筐体内部のスタックトレイ23のどちらかにシートを排出する。シートの排出先は画像形成装置内に設けられた搬送経路切換ゲート172の状態により決定付けられるが、通常、この搬送経路切換ゲート172は、シートが搬送経路Sbに沿って搬送されてスタックトレイ23に排出される様な状態になっている。一方、ユーザにより操作部21が操作されて、シートを観察対象の標本として出力する旨が指示されると、この指示に応じて、画像形成装置は搬送経路切換ゲート172を制御し、搬送経路Saに沿ってトップトレイ22にシートを排出するような状態に切り替える。これにより、一時的に、シートの排出先がスタックトレイ23からトップトレイ22へと変更される。トップトレイ22に標本として排出されたシートは、ユーザが印刷状態を確認する等の目的に用いられる。
ところで、画像形成装置からシート収容装置20に搬送されるシートには、ユーザが指定した画像情報に応じた画像が形成されたシート(以下、記録シートという)の他に、1又は複数の記録シートからなる記録シート群を仕切るために各シート群の間に挿入されるシート(以下、仕切シートという)が含まれることがある。この仕切シートは、例えば各シート群の表紙に相当する画像が形成されたシートであったり、記録シートの画像とは全く異なる所定の画像が形成されているシートであったり、全く画像が形成されていないシートであったりする。標本として出力されるシートは、ユーザによって操作部21が押下された時期によってして決定されるから、記録シートが標本として出力される場合もあるし、仕切シートが標本として出力される場合もある。このとき以下に説明するような問題があることが、発明者らの検証により確認された。
まず第1に、標本として出力されるシートが仕切シートである場合には、図11(a)に示すように、排出時期が時間的に前後する2つの記録シート群の間に挿入されるはずだった仕切シートが、トップトレイ22に排出されてしまい、スタックトレイ23には排出されないことになる。この場合、別々の記録シート群が連続して排出されてしまい、仕切シートが本来の仕切の役割を果たさないことになるから、トップトレイ22に仕切シートを排出する処理そのものが無駄になる。
第2に、先頭の仕切シートと、その後に続く1又は複数の記録シートとを含むシート群に対して、排出先の変更が指示された場合には、図11(b)に示すように、記録シートだけでなく、仕切シートまでもがトップトレイ22に排出されてしまう。トップトレイ22に排出される記録シートは、1つのシート群に含まれる記録シートだけであるから、そもそも他のシート群と仕切る必要はない。ところが、図示のように仕切シートまでもがトップトレイ22に排出されてしまうと、その仕切シートは各記録シート群を仕切るという役割を果たさず、仕切シートが無駄になってしまう。
そして第3に、標本として出力されるシートが記録シートである場合には、図11(c)に示すように、その標本出力が終了するとシート収容装置20に排出されるシートは仕切シートになる。この場合、標本として出力された記録シートのシート群の前後に、他のシート群との仕切として機能する仕切シートが2枚連続してスタックトレイ23に排出されてしまうから、仕切シートを無駄に消費することになる。
本発明の目的は、シートの排出先を変更する指示がなされた時期によって生じていた無駄を無くすことにある。
上述した課題を解決するため、請求項1に係る発明は、シート排出制御装置において、シートを収容する第1シート収容手段のシート収容容量よりも大きいシート収容容量を有する第2シート収容手段を排出先とした複数のシートのうち、いずれかのシートの排出先を前記第2シート収容手段から前記第1シート収容手段へと変更するよう指示する指示手段と、前記指示手段により排出先を変更するよう指示されたシートが、画像の形成された1又は複数のシートからなる各シート群の間に排出されて当該各シート群を仕切る仕切シートである場合には、当該仕切シートを前記第1シート収容手段に排出せずに、当該仕切シートの前又は後に排出される前記シート群を前記第1シート収容手段へ排出する制御を行う制御手段とを備える。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の構成において、前記制御手段は、前記指示手段により排出先を変更するよう指示されたシートが前記シート群である場合には、当該シート群を前記第1シート収容手段へ排出し、当該シート群の前後に排出される前記仕切シートのうちのいずれか一方のみを前記第2シート収容手段に排出する制御を行う。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の構成において、前記第2シート収容手段に最後に収容されたシートが前記仕切シートである場合に、その旨を記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記第2シート収容手段に最後に収容されたシートが前記仕切シートである旨が前記記憶手段により記憶されている場合には、当該仕切シートに続けて別の仕切シートを排出しない制御を行う。
請求項4に係る発明は、シート収容装置において、排出されたシートを収容する第1シート収容手段と、前記第1シート収容手段のシート収容容量よりも大きいシート収容容量を有し、排出されたシートを収容する第2シート収容手段と、前記第2シート収容手段を排出先とした複数のシートのうち、いずれかの排出先を前記第2シート収容手段から前記第1シート収容手段へと変更するよう指示する指示手段と、前記指示手段により排出先を変更するよう指示されたシートが、画像の形成された1又は複数のシートからなる各シート群の間に排出されて当該各シート群の間を仕切る仕切シートである場合には、当該仕切シートを前記第1シート収容手段に排出せずに、当該仕切シートの前又は後に排出される前記シート群を前記第1シート収容手段へ排出する制御を行う制御手段とを備える。
請求項5に係る発明は、画像形成装置において、シートに画像を形成する画像形成手段と、排出されたシートを収容する第1シート収容手段と、前記第1シート収容手段のシート収容容量よりも大きいシート収容容量を有し、排出されたシートを収容する第2シート収容手段と、前記第2シート収容手段を排出先とした複数のシートのうち、いずれかの排出先を前記第2シート収容手段から前記第1シート収容手段へと変更するよう指示する指示手段と、前記指示手段により排出先を変更するよう指示されたシートが、前記画像形成手段により画像が形成された1又は複数のシートからなる各シート群の間に排出されて当該各シート群の間を仕切る仕切シートである場合には、当該仕切シートを前記第1シート収容手段に排出せずに、当該仕切シートの前又は後に排出される前記シート群を前記第1シート収容手段へ排出する制御を行う制御手段とを備える。
請求項1,4,5に係る発明によれば、シートの排出先を変更する指示がなされた時期に関わらず、仕切シートを第1シート収容手段に排出するという無駄を無くすことができる。
請求項2に係る発明によれば、シートの排出先を変更する指示がなされた時期に関わらず、シート群の前後にある仕切シートの双方を連続して第2シート収容手段に排出するという無駄を無くすことができる。
請求項3に係る発明によれば、第2シート収容手段に最後に収容されたシートが仕切シートである場合に、別の仕切シートを続けて排出するという無駄を無くすことができる。
(A)構成
図1は、画像形成システム1の外観を示す図である。
同図に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置10と、画像形成装置10の後段に後処理装置として接続されたシート収容装置20とを備える。画像形成装置10は、ユーザが指定した画像情報に応じた画像が形成された記録シートの他に、1又は複数の記録シートからなる記録シート群を仕切るために各シート群の間に挿入される仕切シートをシート収容装置20に搬送する。シート収容装置20は、画像形成装置10から搬送されてきたシートをトップトレイ22、又はスタックトレイ23に排出する。同図に示した二点鎖線はシートの搬送経路をそれぞれ示している。なお、以下の説明において、シートとは、例えば繊維からなる紙や布或いは樹脂性のフィルムのような薄手の物質をいう。記録シートとして用いられるシートに対しては画像形成が可能であることは必須であるが、仕切シートとして用いられるシートに対しては画像形成が可能でなくてもよい。本実施形態では、仕切シートに対して画像を形成する例を説明する。
図2は、画像形成システム1の構成を示すブロック図である。
まず、画像形成装置10の構成について説明する。画像形成装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、UI(User Interface)部14と、画像形成部15とを備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えた演算装置であり、CPUはRAMをワークエリアとし、ROMに記憶されたプログラムを実行することによって画像形成装置10の各部を制御する。記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置であり、制御プログラムや画像情報等を記憶する。通信部13は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して通信を行うためのインターフェース装置であり、図示せぬコンピュータ等の外部装置から画像形成処理の実行指示を受信したり、各種情報を出力したりする。UI部14は、ユーザにより操作入力が行われるとともにユーザに対する表示を含む報知が可能なタッチパネル等のユーザインタフェースである。例えば、ユーザはUI部14を操作することにより、後述する画像形成装置10の標本モードの設定を行う。画像形成部15は、シートに画像を形成する画像形成手段の一例で、形成制御部151と、画像形成エンジン152と、シート搬送部153を備える。形成制御部151は、CPUやメモリを備え、画像を形成する旨の指示を表す形成指示情報を取得すると、それに応じて画像形成エンジン152及びシート搬送部153を制御し、シートに画像を形成させる。画像形成エンジン152は、電子写真方式に従って記録シートの表面に画像(トナー像)を形成する。シート搬送部153は、画像形成装置10内においてシートを搬送するための機構からなる。
次に、画像形成部15の構造について、図1を参照しつつ説明する。
画像形成部15は、トレイ180,190と、画像形成ユニット160Y,160M,160C,160Kと、複数の転写装置161と、中間転写ベルト162と、複数のベルト搬送ロール163と、二次転写ロール164と、バックアップロール165と、複数のシート搬送ロール166と、シート搬送ベルト167,168,169,171と、定着装置170と、搬送経路切換ゲート172とを備える。なお、画像形成エンジン152は、画像形成ユニット160Y,160M,160C,160Kと、複数の転写装置161と、中間転写ベルト162と、複数のベルト搬送ロール163と、二次転写ロール164と、バックアップロール165と、定着装置170とによって構成される。シート搬送部153は、トレイ180,190と、複数のシート搬送ロール166と、シート搬送ベルト167〜169,171と、搬送経路切換ゲート172と、これらを駆動するための図示せぬ駆動装置とによって構成される。
トレイ180,190は、それぞれ所定の種類およびサイズのシートを収容し、形成制御部151に指示されたタイミングでシートを供給する。トレイ180は、記録シートを収容しており、トレイ190は、記録シート群どうしを仕切るための仕切シートを収容する。トレイ180,190からそれぞれの搬送ロール181,191によってシートが送り出されると、シートは複数のシート搬送ロール166によって搬送経路Sに沿って搬送され、二次転写ロール164とバックアップロール165とにより形成される転写領域に搬送される。
画像形成ユニット160Y,160M,160C,160Kはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像剤(トナー)によって画像を形成し、これを中間転写ベルト162に転写する。なお、画像形成ユニット160Y、160M、160C、160Kのそれぞれは用いるトナーが異なるのみであって、その構成に大きな差異はない。そこで、これらの記載に際してそれぞれを特に区別する必要がない場合には、トナーの色を示す符号末尾のアルファベットを省略して「画像形成ユニット160」という。
同図に示すように、画像形成ユニット160は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置を有する。感光体ドラムは、軸を中心にして矢印Aの方向に所定の速度で周回するドラム状の部材であり、帯電装置によって所定の電位に帯電される。露光装置は、帯電した感光体ドラムにレーザ光を照射して静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラムに形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する。複数の転写装置161は、画像形成ユニット160Y,160M,160C,160Kのそれぞれと対になるように設けられ、各感光体ドラムに現像された各色のトナー像を中間転写ベルト162に転写する。中間転写ベルト162は無端のベルト部材であり、ベルト搬送ロール163はこの中間転写ベルト162を張架する。ベルト搬送ロール163の少なくとも1つは駆動部を有しており、図示せぬ駆動装置により駆動されると、中間転写ベルト162を図中の矢印Bの方向に周回移動させる。中間転写ベルト162が図中の矢印Bの方向に周回移動することにより、画像形成ユニット160によって中間転写ベルト162に形成されたトナー像は、二次転写ロール164とバックアップロール165とにより形成される転写領域へと移動する。
二次転写ロール164およびバックアップロール165は、中間転写ベルト162がシートと対向する位置において所定の電位差を生じさせ、この電位差によってシートにトナー像を転写させる。シート搬送ベルト167〜169は、転写領域を通過したシートを定着装置170に搬送する。定着装置170は加熱ロールと加圧ロールとを備えており、これらのロール部材によりシートを加熱および加圧することでシートに転写されたトナー像を定着させる。シート搬送ベルト171は、定着装置170から搬送されてくるシートを、搬送経路切換ゲート172によって導かれる搬送経路に沿って機外(すなわち、シート収容装置20)に排出する。具体的には、搬送経路切換ゲート172は、形成制御部151の制御の下、シート収容装置20のトップトレイ22にシートを排出する場合には搬送経路Saにシートを導き、スタックトレイ23にシートを排出する場合には搬送経路Sbにシートを導き、シート収容装置20におけるシートの搬送経路を決定付ける。通常は、搬送経路切換ゲート172はシート搬送経路Sbにシートを導くようになっており、シートの排出先を変更することが指示された場合には、搬送経路Saにシートを導くよう制御される。
次に、シート収容装置20の構成について説明する。
シート収容装置20は、図2に示す操作部21のほか、画像形成装置10から搬送されてきたシートを収容する機構を備える。操作部21は、図1に示すようにシート収容装置20の筐体上部に設けられた操作ボタンである。操作部21は、スタックトレイ23を排出先とした複数のシートのうちのいずれかの排出先をトップトレイ22へと変更するよう指示する指示手段の一例である。操作ボタンがユーザによって押下されると、操作部21は、自身と通信可能に接続された画像形成装置10の制御部11に、排出先の変更の指示を表す操作信号を標本出力指示信号として送信する。つまり、標本出力指示信号は、シートの排出先をスタックトレイ23からトップトレイ22に変更する旨の指示を表すとともに、シートを標本出力する旨の指示を表す。制御部11は、標本出力指示信号を受信すると、ユーザによりシートの排出先を変更する旨が指示されたと判断し、それに応じた制御を行う。
次に、シート収容装置20におけるシートを収容する機構について、図1を参照しつつ説明する。
同図に示すように、シート収容装置20は、トップトレイ22と、スタックトレイ23と、複数のシート搬送ロール24とを備える。トップトレイ22は、シート収容装置20の筐体上部に設けられ、画像形成装置10によって排出されたシートを収容する小容量の第1シート収容手段の一例である。このトップトレイ22は、標本として排出されたシートをユーザが手に取りやすいように、ユーザの腰から胸の高さの辺りの位置に設けられている。スタックトレイ23は、数千枚ものシートを重ねて収容することが可能で、トップトレイ22のシート収容容量よりも大きいシート収容容量を有する第2シート収容手段の一例である。ユーザは、シート収容装置20の筐体前面に設けられた扉を開けることで、このスタックトレイ23に収容されたシートを取り出すことができるが、シートが収容されている最中においては、この扉を開閉することができないようになっている。複数のシート搬送ロール24は、それぞれが回転駆動し、画像形成装置10からシートが搬送されてくると、搬送経路Sa又はSbに沿ってシートを搬送する。
続いて、図3は、制御部11、記憶部12及び画像形成部15によって実現される機能構成を示す図である。図に示した各機能は、制御部11、記憶部12及び画像形成部15のハードウェア又はソフトウェアによって実現される。
前述した通信部13は、パーソナルコンピュータなどのクライアント装置からネットワークを介して画像形成処理の実行指示を受信する。この実行指示には、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述された画像情報と、画像形成処理の属性を表す属性情報とが含まれる。処理解析部111は、通信部13によって受信された実行指示を取得し、これを解析する。処理解析部111は、解析の結果得られた属性情報を属性情報格納部112に格納するとともに、画像情報を画像情報生成部113に供給する。
ここで、図4は、属性情報格納部112に格納される属性情報のデータ構造の一例を示す図である。属性情報は、各シートに対する画像形成処理毎に設定されている。これらの属性情報の内容は、画像形成処理の実行指示を送信した装置のユーザによって設定されたり、画像形成装置10の仕様等に基づいて処理解析部111により設定される。この属性情報格納部112に格納される属性情報は、未処理の画像形成処理の属性情報である。よって、画像形成装置10は、画像形成処理を実行してシートに画像を形成すると、その処理に対応する属性情報を属性情報格納部112から削除する。
図4に示すように、属性情報には、処理No.と、画像識別情報と、画像形成条件と、標本出力の有無と、セット情報と、シート情報とが含まれる。“処理No.”は、各処理単位を識別するための識別情報である。先に実行される画像形成処理ほど、より小さい処理No.が割り当てられ、後に実行される画像形成処理ほど、より大きい処理No.が割り当てられる。以下では、最も小さい処理No.を含む属性情報のことを、最先の属性情報と呼び、最も大きい処理No.を含む属性情報のことを、最後尾の属性情報と呼ぶ。“画像識別情報”は、画像形成処理に用いる画像情報を識別するための画像識別情報である。1枚のシートに複数の画像を形成する等の場合には、複数の画像情報の画像識別情報が1つの処理No.に対応することもある。“画像形成条件”は、画像形成処理に関する各種条件を含む。例えばN個の画像を1つのシートにまとめて形成する「まとめて1枚」のほか、シートの両面への画像形成の有無や、部数、使用する色(カラーやモノクロ)、解像度等の条件が含まれる。“標本出力の有無”は、シートを標本として出力するか否かを表しており、「×」は標本出力しない旨を表し、「○」は標本出力する旨を表す。この“標本出力の有無”の初期値は標本出力しない旨の「×」である。よって、処理解析部111が画像形成処理の実行指示を解析して属性情報を得た時点では、“標本出力の有無”は「×」となる。“シート情報”は、画像を形成する時に用いるシートが記録シート又は仕切シートのどちらであるかを表す。
“セット情報”は、1又は複数のシートからなるシート群をセット単位としたときに、それぞれのセットのシート群を識別するための識別情報である。セット情報が同じ属性情報に基づいて画像が形成されるシート群は、同じセットにグルーピングされる。例えば、1つのファイルを用いて複数のシートに画像が形成される場合、これらの複数の画像形成処理に対応する属性情報に含まれるセット情報は全て同じである。また、ファイルのページ番号順に1部ずつ画像を形成し、これを複数部数に亘って形成するような場合には、各部の画像形成処理に対応する属性情報に含まれるセット情報は異なる。このように、画像の内容やユーザの利用の目的等によって、ひとまとまりとして扱いたいシート群でセットが構成される。セット情報は、画像形成処理の実行指示を送信したクライアント装置により所定のアルゴリズムに基づき定められたり、画像形成装置10によって所定のアルゴリズムに基づき定められる。
図4の例では、シート情報が「記録シート」である処理No.「No.1」〜「No.4」のセット情報は「1」であり、シート情報が「仕切シート」である処理No.「No.5」のセット情報も「1」である。つまり、記録シートと仕切シートとが同一のセットを構成している。なお、ここでは、図4の例では、セット情報が同じである属性情報のうち、最後尾の処理No.のシート情報が「仕切シート」となっているが、ひとまとまりの記録シートどうしを仕切るのであれば、最後尾ではなく、最先の処理No.のシート情報が「仕切シート」であってもよい。
また、図4の例では、1又は複数のひとまとまりの記録シート(以下、記録シート群という)と仕切シートとが1つのセットを構成しているが、記録シート群と仕切シートとを別々のセットに分けてもよい。
このように、ひとつのセットを、記録シート群及び仕切シートの両方によって構成するか、記録シート群又は仕切シートの一方のみで構成するかは、以下のようにして使い分けられる。
例えば、複数ページの文書を含む文書ファイルにおいて、表紙を意味するページが指定され、その表紙の画像が仕切シートに形成される場合がある。この場合、表紙に対応するシート情報は「仕切シート」となり、それ以外のページに対応するシート情報は「記録シート」となる。この場合、これらの各ページは同じファイルに基づいたものであるから、記録シート群及び仕切シートの両方によってひとつのセットを構成している。
これに対し、各記録シート群の間に、それらの記録シートとは単に色が異なるようなシートを仕切シートとして挿入することもある。この場合、仕切シートを挿入する時期を記録シート群どうしの間とする旨がユーザなどにより画像形成装置10に指示される。この場合、図4に示した処理No.「No.5」のセット情報が「1」から「2」になり、さらに、処理No.「No.6」のセット情報が「2」から「3」になる。このときにおいては、この仕切シートの挿入は、画像形成に用いるファイルとは無関係であるから、記録シート群と、仕切シートとはそれぞれ別々のセットとなる。
なお、これらのセットの使い分けの態様は一例に過ぎず、どのように使い分けるかについてはその他の手法で定められてもよい。
図3に戻って説明する。
標本モード設定部116は、標本出力するシートの排出先をトップトレイ22に変更するときに、1のシートのみの排出先を変更する「シートモード」と、セット単位でシート群の排出先を変更する「セットモード」とのどちらの動作モード(以下、標本モードという)で動作するかを設定する。この標本モードの設定においては、例えば画像形成処理に先立って、ユーザによりUI部14が操作されていずれかの標本モードが指定されると、標本モード設定部116はこの操作に応じた標本モードに設定する。
標本出力決定部115は、標本モード設定部116によって設定された標本モードと、シート収容装置20の操作部21から取得した標本出力指示信号とに基づいて、標本出力指示を属性情報格納部112に供給する。標本出力決定部115は、排出先を変更する指示である標本出力指示を供給することで、所定のアルゴリズムに基づいて、排出先を変更する処理No.の属性情報を、標本出力する旨に書き換える。
具体的には、画像形成装置10がシートモードで動作するときには、標本出力決定部115は、シート情報が「記録シート」である属性情報のうち、最先の属性情報を標本出力する旨に書き換える。図4に示す例では、処理No.「No.1」の属性情報が標本出力する旨に書き換えられることになる。また、仮に、処理No.「No.1」のシート情報が「仕切シート」であれば、処理No.「No.2」の属性情報が標本出力する旨に書き換えられる。
一方、画像形成装置10がセットモードで動作するときには、標本出力決定部115は、シート情報が「記録シート」である最先の属性情報と同じセット情報が割り当てられ、且つシート情報が「記録シート」である属性情報を書き換える。図4に示す例では、シート情報が「記録シート」である最先の処理No.は「No.1」である。この処理No.「No.1」のセット情報は「1」であるから、このセット情報「1」と同じセット情報の属性情報で、且つシート情報が「記録シート」である処理No.「No.2」〜「No.4」の属性情報が、標本出力する旨に書き換えられる。
画像情報生成部113は、処理解析部111から取得した画像情報と、属性情報格納部112から取得した属性情報とに基づいて、画像を形成するためのレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分で各画素の階調値が表されるビットマップ形式の画像情報を生成する。そして、画像情報生成部113は、この画像情報と、属性情報とを形成指示出力部114に供給する。形成指示出力部114は、画像情報生成部113から取得した画像情報と、取得した属性情報のうちの一部とを含む形成指示情報を、処理単位毎に画像形成部15の形成制御部151に出力する。この属性情報のうちの一部には、シート情報や、シート両面に画像を形成するか否かの指示、部数等の、画像形成部15の動作に関わるものが含まれる。
形成制御部151の形成指示情報取得部1511は、形成指示出力部114から形成指示情報を取得し、これを形成指示情報格納部1512に格納する。実行部1513は、形成指示情報格納部1512に格納された順に形成指示情報を読み出し、読み出した形成指示情報に従って、シートに画像を形成させるよう画像形成エンジン152及びシート搬送部153を制御する。このとき、実行部1513は、形成指示情報においてシート情報として「記録シート」が指定されている場合には、シート搬送部153にトレイ180から記録シートを供給させ、画像形成エンジン152にこの記録シートに画像を形成させる。一方、シート情報として「仕切シート」が指定されている場合には、実行部1513は、シート搬送部153にトレイ190から仕切シートを供給させ、必要に応じて画像形成エンジン152に仕切シートに画像を形成させる。そして、実行部1513は、形成指示情報において標本出力する旨が指定されている場合には、対応するシートの排出先を変更するようシート搬送部153を制御する。シートの排出先を変更する場合には、実行部1513は、そのシートをトップトレイ22に排出すると共に、そのシートに形成した画像と同じ画像を形成したシート(つまり、複写物)をスタックトレイ23に排出する。ここで複写物を作成するのは、標本出力によってスタックトレイ23に排出されるはずだったシートの一部が抜き取られてしまうと、シートの順序が狂ってしまい、標本出力されたシートを戻す作業がユーザの大きな負担となる虞があるためである。なお、以下では、シートの標本出力時に、画像形成装置10がトップトレイ22にシートを排出する場合には、特に説明がなくても、その複写物をスタックトレイ23にも排出するものとする。
また、実行部1513は、シートをスタックトレイ23に排出するたびに、そのシートが記録シートであるか、又は仕切シートであるかの排出履歴を表すシート情報を、排出履歴格納部117に格納する。排出履歴格納部117は、実行部1513からシート情報が供給されるたびに、すでに記憶していたものに上書して記憶する。すなわち、排出履歴格納部117は、最後にスタックトレイ23に収容されたシートが仕切シートである場合に、その旨を記憶する記憶手段の一例である。シートを排出するに際して、実行部1513は、排出履歴格納部117を参照し、そこに格納されているシート情報が「仕切シート」を表す場合には、仕切シートをシート収容装置20に排出しないよう制御する。この理由については後述する。
(B)動作
次に、画像形成システム1の動作について、図面を参照しつつ説明する。
図5、6は、画像形成システム1が実行する処理の手順を示したフローチャートである。
画像形成装置10の制御部11は、通信部13によって画像形成処理の実行指示を受信すると、その指示に従ってシートに画像を形成する処理を実行する(ステップS1)。制御部11は、図3,4を用いて説明したように、画像情報と、処理単位毎の属性情報に基づいて、シートに画像を形成するための制御を行う。このとき、ユーザによってシート収容装置20の操作部21はまだ押下されていないので、制御部11は標本出力を行わない旨を決定する(ステップS2;NO)。つまり、制御部11は属性情報の書き換えを行わず、画像形成部15は、この属性情報に基づいて画像を形成したシートをスタックトレイ23に排出する。
続いて、ユーザによってシート収容装置20の操作部21が押下されて、制御部11は操作部21から標本出力指示信号を取得すると、標本出力する旨が指示されたと判断する(ステップS2;YES)。次いで、制御部11は、自装置の標本モードがシートモードか、又はセットモードのどちらに設定されているかを判断する(ステップS3)。
続いて、それぞれの標本モードにおける画像形成システム1の動作について説明する。
(B−1)標本モードがシートモードのときの画像形成システム1の動作
ステップS3において、制御部11は、標本モードがシートモードに設定されていると判断すると(ステップS3;シートモード)、シート収容装置20に次に排出するシートが記録シートであるか、又は仕切シートであるかを判断する(ステップS4)。ここでは、制御部11は、図4に示す属性情報を参照し、最先の処理No.で指定されているシート情報が「記録シート」であるか、又は「仕切シート」であるかに基づいて、シート収容装置20に次に排出するシートを判断する。
ここで、図4に示すように、最先の処理No.のシート情報が「記録シート」に指定されている場合、制御部11は、シート収容装置20に次に排出するシートが記録シートであると判断し(ステップS4;記録シート)、この記録シートを標本出力すると判断する(ステップS5)。このとき、制御部11は、その最先の処理No.の属性情報を標本出力する旨に書き換える。これにより、この処理No.の属性情報に基づいて画像の形成されたシートの排出先は、トップトレイ22に変更される。そして、制御部11は、この処理No.の属性情報を含む画像形成指示を画像形成部15に供給する。画像形成部15は記録シートに画像を形成すると、その記録シートを搬送経路Saに沿って搬送してトップトレイ22に排出する(ステップS6)。記録シートをトップトレイ22に排出したら、画像形成部15は搬送経路切換ゲート172を元の状態に戻し、後から搬送されてくるシートの排出先を変更しないようにして、再び、シートがスタックトレイ23に排出されるようにする。
一方、ステップS4において、最先の処理No.が「仕切シート」を表し、制御部11が次にシート収容装置20に排出するシートが仕切シートであると判断したとする(ステップS4;仕切シート)。
ここで、図7は、この場合のシートの排出の様子を模式的に表した図である。このとき、制御部11は、仕切シートを標本出力しないと判断し、属性情報を書き換えない。すなわち、図7に示すように、画像形成部15は仕切シートに画像を形成すると、そのままスタックトレイ23にこれを排出し、標本出力しない(ステップS7)。そして、制御部11は、この仕切シートの代わりに、この仕切シートの次にシート収容装置20に排出する記録シートを、標本出力すると判断する(ステップS8)。すなわち、制御部11は、シート情報が「記録シート」を示す処理No.のうち、最先の処理No.の属性情報を標本出力する旨に書き換える。これにより、画像形成部15は、この処理No.に基づいて記録シートに画像を形成すると、この排出先をトップトレイ22に変更して、シートをトップトレイ22に排出する(ステップS6)。ここでも、記録シートをトップトレイ22に排出したら、画像形成部15は、搬送経路切換ゲート172を元の状態に戻して、後から搬送されてくるシートがスタックトレイ23に排出されるようにする。
このように、仕切シートに対して標本出力する旨が指示されたときには、制御部11は、その仕切シートを標本出力せずに、スタックトレイ23に排出する。そして、後に排出する記録シートを標本出力するべく、制御部11はこれをトップトレイ22に排出する。
(B−2)標本モードがセットモードの場合の画像形成システム1の動作
次に、標本モードがセットモードの場合の画像形成システム1の動作について説明する。
ステップS3において、制御部11は標本モードがセットモードであると判断すると(ステップS3;セットモード)、シート収容装置20に次に排出するシートがそのセットの先頭のシートであるか否かを判断する(ステップS9)。先頭であるか否かの判断の仕方として、例えば、属性情報において、各セットの最先の処理No.にセットの先頭であることを意味するフラグを対応付けておき、制御部11がフラグの有無に基づいて判断する。ここで、制御部11はセットにおける先頭のシートでないと判断すると(ステップS9;NO)、このセットの後にシートを排出するセットのシート群に対して、シートの排出先を変更する旨が指示されたものとして、ここではステップS1と同様に画像の形成を続行する(ステップS10)。一方、ステップS9において、制御部11は、次にシート収容装置20に排出するシートがそのセットにおける先頭のシートであると判断すると(ステップS9;YES)、ステップS11に進む。
次いで、ステップS11において、制御部11は、仕切シートと記録シートとが同一のセットに含まれているか否かを判断する。ここでは、図4に示すセット情報「1」の属性情報のように、制御部11は同一のセットに記録シートと仕切シートとが含まれると判断したとする(ステップS11;YES)。
図8は、この場合のシートの排出の様子を模式的に表した図である。このときにおいては、制御部11は排出先を変更することが指示されたセットに含まれるシート群のうち、仕切シートを標本出力せずに、記録シートのみの標本出力すると判断する(ステップS12)。図4に示す属性情報の場合、制御部11は、最先の処理No.のセット情報が「1」であるから、セット情報「1」の属性情報のうち、シート情報が「仕切シート」である処理No.「No.5」の属性情報を書き換えずに、シート情報が「記録シート」である処理No.「No.1」〜「No.4」の属性情報を標本出力する旨に書き換える。これに従って、図8に示すように、画像形成部15は、画像を形成した記録シートをトップトレイ22に排出し、仕切シートをスタックトレイ23に排出する(ステップS6)。
このように、記録シートと仕切シートとの両方を含むセットに対して標本出力が指示されたときには、制御部11はそのうちの記録シート群のみをトップトレイ22に排出し、仕切シートをトップトレイ22に排出せずに、スタックトレイ23に排出するような制御を行う。なお、ここでは、セットの最後尾のシートが仕切シートであったが、仕切シートがセットの先頭にある場合にも同様にすることができる。要するに、制御部11は、排出先が変更されたシートが記録シート群である場合には、この記録シート群をトップトレイ22へ排出し、この記録シート群の前後に排出される仕切シートのうちのいずれか一方のみをスタックトレイ23に排出する制御を行うことになる。
一方、ステップS11において、制御部11は仕切シートと記録シートとが別々のセットであると判断すると(ステップS11;NO)、シート収容装置20に次に排出されるシートが含まれるセットが、記録シート群からなるものか、又は仕切シートからなるものかを判断する(ステップS13)。ここで、最先の処理No.のシート情報が「仕切シート」を表し、制御部11は仕切シートのセットであると判断したとする(ステップS13;仕切シート)。
図9は、この場合のシートの排出の様子を模式的に表した図である。このときにおいては、制御部11はこの仕切シートからなるセットを標本出力しないと判断する(ステップS14)。これに従って、図9に示すように、画像形成部15は、この仕切シートをスタックトレイ23に排出する。この場合、制御部11は、仕切シートの代わりに、後でシート収容装置20に排出する記録シート群のセットに対して、シートの排出先の変更が指示されたものとして、そのセットのシート群のセットを標本出力すると判断する(ステップS15)。これにより、図9に示すように、画像形成部15は、このセットに含まれる記録シート群をトップトレイ22に排出する(ステップS6)。
この構成により、記録シートと仕切シートとが別々のセットである場合に、仕切シートのセットに標本出力する旨が指示されたときにも、制御部11は、この仕切シートの後に排出する記録シート群に排出先の変更が指示されたとして、仕切シートをスタックトレイ23に排出し、次に搬送される記録シート群をセットでトップトレイ22に排出する。
一方、ステップS13において、制御部11が記録シート群のセットであると判断した場合には(ステップS13;記録シート)、そのセットの記録シート群を標本出力すると判断する(ステップS16)。つまり、制御部11は、シート情報が「記録シート」である最先の処理No.の属性情報を標本出力する旨に書き換え、排出先の変更が指示されたこの記録シート群をトップトレイ22に排出する(ステップS6)。
以上のようにして、画像形成部15は、標本出力する記録シートをトップトレイ22に排出すると、次に、排出履歴格納部117に格納されているシート情報を参照し、スタックトレイ23に最後に排出したシートが仕切シートであるか否かを判断する(ステップS17)。この判断結果が「YES」である場合には、画像形成部15は、記録シートをスタックトレイ23に排出するまでは、トレイ190から仕切シートを供給させないよう制御する(ステップS18)。
図10は、この場合のシートの排出の様子を模式的に表した図である。同図に示すように、スタックトレイ23に最後に収容されたシートが仕切シートである場合において、標本出力が終了した直後にスタックトレイ23に排出されるシートも仕切シートであれば、仕切シートが連続してスタックトレイ23に排出されてしまい、無駄である。そこで、この場合においては、画像形成部15の形成制御部151は、排出履歴格納部117に記憶されているシート情報が「仕切シート」を表すと判断すると、仕切シートに続けて別の仕切シートを排出しないよう、トップトレイ22及びスタックトレイ23のどちらにも仕切シートを排出させないような制御を行う。具体的には、形成制御部151は、次に読み出す形成指示情報が仕切シートを使用する旨を表していれば、この形成指示情報を削除し、次に記録シートの使用を示す形成指示情報に基づいて記録シートに画像を形成し、この画像の形成された記録シートをスタックトレイ23に排出するように制御し、スタックトレイ23において、連続して仕切シートが収容されることを回避する。
そして、制御部11は画像形成処理を終了するか否かを判断し(ステップS19)、画像形成処理の実行指示に応じたすべての画像を形成していなければ(ステップS19;NO)、ステップS1に戻り、すべての画像を形成したと判断すると(ステップS19;YES)、画像形成処理を終了する。
以上のようにして、標本出力が指示されて排出先が変更されようとしているシートが仕切シートである場合には、制御部11は仕切シートの排出先を変更せずに、その仕切シートの前又は後に排出される記録シート群の排出先を変更して、これをトップトレイ22へ排出する。また、形成制御部151は、スタックトレイ23に最後に排出されたシートが仕切シートであれば、そこに記録シートを排出するまでは、トレイ190から仕切シートを供給しないことにより、仕切シートを続けてシート収容装置20に排出しないようにしている。この構成により、画像形成装置10は、仕切シートをトップトレイ22に排出せず、且つ不要な場合には仕切シートをシート収容装置20に排出しない。
(C)変形例
なお、上記実施形態を次のように変形してもよい。具体的には、例えば以下のような変形が挙げられる。これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
上述した実施形態においては、画像形成装置10に内蔵されている制御部11、記憶部12及び画像形成部15の形成制御部151の協働によって、シートの排出先の変更の指示に応じて、仕切シートをトップトレイ22に排出せずに、代わりの記録シートをトップトレイ22に排出するようにしていた。これに対し、制御部11、記憶部12及び形成制御部151は、画像形成装置10に内蔵されているものに限らず、この機能を、例えば、画像形成装置にUSB(Universal Serial Bus)ケーブルやLAN等の通信手段を介して接続されたコンピュータ等の形成制御装置によって実現してもよい。
この場合、形成制御装置はシート収容装置20の操作部21から標本出力指示信号を取得し、このときの最先の処理No.のシート情報が「記録シート」である場合には記録シートに画像を形成させて、これをトップトレイ22に排出させるよう画像形成エンジン152及びシート搬送部153を制御する。一方、形成制御装置は、最先の処理No.のシート情報が「仕切シート」である場合には、仕切シートに画像を形成させて、これをスタックトレイ23に排出させるよう画像形成エンジン152及びシート搬送部153を制御する。
また、実施形態で説明した画像形成システム1が備える各構成は、さらに複数の装置に分散して実装されていてもよいし、1の装置(画像形成装置)によって実現されてもよい。
また、シート収容装置が、自装置に搬送されてくるシートが記録シートであるか仕切シートであるかを判断して、シートをどちらのトレイに排出するかを制御してもよい。この態様においては、シート収容装置は、自装置の各部を制御するCPUやメモリからなる制御部を備え、画像形成装置と通信可能に接続されているとする。また、上記搬送経路切換ゲート172は、シート収容装置側に設けられるとする。
画像形成装置は、シートをシート収容装置20に排出しようとするたびに、それが記録シートであるか、又は仕切シートであるかを特定するためのシート情報をシート収容装置に送信する。そして、シート収容装置の制御部は、操作部21が押下されて標本出力を行う旨が指示されると、画像形成装置から送信されてくるシート情報に基づいて、記録シートをトップトレイ22に排出するよう搬送経路切換ゲート172を制御し、仕切シートをスタックトレイ23に排出するよう搬送経路切換ゲート172を制御する。
また、この場合に、画像形成装置が各シートがどのセットに属するかを特定するための情報をシート収容装置に送信すれば、シート収容装置がこれを取得して標本モードに応じた制御を行うことにより、シートモードとセットモードとの両方の標本モードで、実施形態と同様の動作を実行することができる。
また、この場合において、画像形成装置の制御部は搬送経路切換ゲート172の制御の内容をシート収容装置に指示し、この指示に応じて、シート収容装置の制御部が搬送経路切換ゲート172を制御するようにしてもよい。
上述した実施形態では、画像形成装置10は通信部13によって取得した画像形成処理の指示に応じて画像を形成していたが、スキャナ等の画像読取装置から画像情報を取得して、画像を形成するようにしてもよい。この場合、UI部14を介してユーザに属性を設定させて、制御部11がその設定内容に応じて属性情報を生成する。
また、図3に示す標本出力決定部115が、属性情報格納部112に格納された属性情報を標本出力する旨に書き換えることで標本出力を指示していたが、形成制御部151が操作部21から標本出力指示信号を取得して、これに応じて形成指示情報格納部1512に格納された形成指示情報を書き換えることで、標本出力するシートを決定してもよい。
また、上述した実施形態では、シートの排出先を変更する場合、画像形成装置10はスタックトレイ23にもその複写物を排出していた。これに対し、シート収容装置の利用目的や、排出するシートの枚数が少数である場合等で、スタックトレイ23に排出されるシートの一部が標本出力により抜き取られてしまっても問題ないような場合であれば、画像形成装置は、複写物を作成せずに、排出先が変更されたシートをトップトレイ22のみに排出する、という制御を行うようにしても良い。
画像形成システムの外観を示す図である。 画像形成システムの構成を示すブロック図である。 制御部、記憶部及び画像形成部によって実現される機能構成を示す図である。 属性情報のデータ構造の一例を示す図である。 画像形成システムが実行する動作の手順を示すフローチャートである。 画像形成システムが実行する動作の手順を示すフローチャートである。 シートの排出の様子を模式的に表した図である。 シートの排出の様子を模式的に表した図である。 シートの排出の様子を模式的に表した図である。 シートの排出の様子を模式的に表した図である。 従来のシート収容装置の課題を説明する図である。
符号の説明
1…画像形成システム、10…画像形成装置、11…制御部、111…処理解析部、112…属性情報格納部、113…画像情報生成部、114…形成指示出力部、115…標本出力決定部、116…標本モード設定部、117…収容履歴格納部、12…記憶部、13…通信部、14…UI部、15…画像形成部、151…形成制御部、1511…形成指示取得部、1512…形成指示情報格納部、1513…実行部、152…画像形成エンジン、153…シート搬送部、160…画像形成ユニット、161…転写装置、162…中間転写ベルト、163…ベルト搬送ロール、164…二次転写ロール、165…バックアップロール、166,24…シート搬送ロール、170…定着装置、171…形成制御部、172…搬送経路切換ゲート、180,190…トレイ、20…シート収容装置、21…操作部、22…トップトレイ、23…スタックトレイ。

Claims (5)

  1. シートを収容する第1シート収容手段のシート収容容量よりも大きいシート収容容量を有する第2シート収容手段を排出先とした複数のシートのうち、いずれかのシートの排出先を前記第2シート収容手段から前記第1シート収容手段へと変更するよう指示する指示手段と、
    前記指示手段により排出先を変更するよう指示されたシートが、画像の形成された1又は複数のシートからなる各シート群の間に排出されて当該各シート群を仕切る仕切シートである場合には、当該仕切シートを前記第1シート収容手段に排出せずに、当該仕切シートの前又は後に排出される前記シート群を前記第1シート収容手段へ排出する制御を行う制御手段と
    を備えるシート排出制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記指示手段により排出先を変更するよう指示されたシートが前記シート群である場合には、当該シート群を前記第1シート収容手段へ排出し、当該シート群の前後に排出される前記仕切シートのうちのいずれか一方のみを前記第2シート収容手段に排出する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート排出制御装置。
  3. 前記第2シート収容手段に最後に収容されたシートが前記仕切シートである場合に、その旨を記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記第2シート収容手段に最後に収容されたシートが前記仕切シートである旨が前記記憶手段により記憶されている場合には、当該仕切シートに続けて別の仕切シートを排出しない制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート排出制御装置。
  4. 排出されたシートを収容する第1シート収容手段と、
    前記第1シート収容手段のシート収容容量よりも大きいシート収容容量を有し、排出されたシートを収容する第2シート収容手段と、
    前記第2シート収容手段を排出先とした複数のシートのうち、いずれかの排出先を前記第2シート収容手段から前記第1シート収容手段へと変更するよう指示する指示手段と、
    前記指示手段により排出先を変更するよう指示されたシートが、画像の形成された1又は複数のシートからなる各シート群の間に排出されて当該各シート群の間を仕切る仕切シートである場合には、当該仕切シートを前記第1シート収容手段に排出せずに、当該仕切シートの前又は後に排出される前記シート群を前記第1シート収容手段へ排出する制御を行う制御手段と
    を備えるシート収容装置。
  5. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    排出されたシートを収容する第1シート収容手段と、
    前記第1シート収容手段のシート収容容量よりも大きいシート収容容量を有し、排出されたシートを収容する第2シート収容手段と、
    前記第2シート収容手段を排出先とした複数のシートのうち、いずれかの排出先を前記第2シート収容手段から前記第1シート収容手段へと変更するよう指示する指示手段と、
    前記指示手段により排出先を変更するよう指示されたシートが、前記画像形成手段により画像が形成された1又は複数のシートからなる各シート群の間に排出されて当該各シート群の間を仕切る仕切シートである場合には、当該仕切シートを前記第1シート収容手段に排出せずに、当該仕切シートの前又は後に排出される前記シート群を前記第1シート収容手段へ排出する制御を行う制御手段と
    を備える画像形成装置。
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