JP4742701B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の複写機とプリンタとを組み合わせた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置としては、画像読み取り装置を備えた複写機、外部機器(パーソナルコンピュータ等)からの画像情報に基づいてプリントを行うプリンタ等があるが、今日では、かかる画像形成装置を2以上組み合わせた複合機も採用されるようになってきている。
例えば、特許第3304509号公報は、画像読み取り装置において読み取った画像を複写できる複写機能と、外部機器からの画像情報に応じてプリントを行えるプリンタ機能を備えた複合機を開示している。
複合機においても、複写専用機、プリント専用機等の専用機と同様に、感光体のような静電潜像担持体と、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電装置と、該帯電装置により帯電された該静電潜像担持体の帯電域に画像露光を施す画像露光装置と、該画像露光により該静電潜像担持体上に形成される静電潜像を、現像バイアス印加のもとで現像して可視トナー像を形成する現像装置とを含む、少なくとも一つの画像形成エンジンを備えている。
画像形成エンジンの数は、モノクロ画像形成装置では、通常、一つであるが、カラー画像形成装置では、採用するトナーの色の数に応じて複数個である。例えば、フルカラー画像形成装置では、一般的には、イエロートナー像を形成するエンジン、マゼンタトナー像を形成するエンジン、シアントナー像を形成するエンジン、ブラックトナー像を形成するエンジンというように四つのエンジンが採用される。
特許第3304509号公報
ここで、画像読み取り装置において読み取った画像を複写できる複写機能と、外部機器からの画像情報に応じてプリントを行えるプリンタ機能を備えた複合機をみると、複写画像の形成においては、写真の中間調の再現など階調性を重視した画像形成が要求されることがあるのに対し、プリント画像形成では、文字やグラフの細線をくっきり再現して画像形成することが要求されることが多い。
そのため、複写画像を形成するときと、プリント画像を形成するときとでは、画像形成エンジンにおける帯電装置に印加する帯電電圧(ひいては静電潜像担持体表面の画像露光前の帯電電位)や現像装置に印加する現像バイアス電圧を、静電潜像へのトナー付着量を制御して、かかる階調性を重視した画像の形成或いは文字やグラフの細線をくっきり再現する画像形成のために切り替えることが望ましい。
しかし、例えば、複写画像形成の指示とプリント画像形成の指示が連続してある場合、一方の画像形成が終了すると、画像形成エンジンを停止させることなく、他方の画像形成に移行し、且つ、帯電電圧や現像バイアス電圧を該他方のためのものに切り替えると、静電潜像担持体上の、先行した、いずれか一方の画像形成での静電潜像担持体上の残留電荷等により、他方の画像形成において所望の画像を形成できない恐れがある。
そこで、複写画像形成の指示とプリント画像形成の指示が連続してあっても、一方の画像形成が終了すると、画像形成エンジンを、静電潜像担持体表面の電荷を均す等の一般的な後処理を行って一旦停止させ、その後、画像形成エンジンを始動させるとともに電圧の切り替えを他方の画像形成のためのものに切り替えることが考えられる。
しかし、如何なる状況下においても、複写画像形成の指示とプリント画像形成の指示が連続してあるときに、一方の画像形成が終了すると、画像形成エンジンを後処理して一旦停止させたのち、エンジンを再始動するとともに、他方の画像形成のものに電圧を切り替えて該他方の画像形成を行う、とすると、画像形成エンジンの一旦停止を必ず行うので、それだけ画像生産性が低下してしまう。
そこで本発明は、画像読み取り装置において読み取った画像を複写できる複写機能と、外部機器からの画像情報に応じてプリントを行えるプリンタ機能を備えた画像形成装置であって、複写画像形成の指示とプリント画像形成の指示が連続してある場合でも、画像生産性低下を抑制して画像形成できる画像形成装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、
画像読み取り装置において読み取った画像を複写できる複写機能と、外部機器からの画像情報に応じてプリントを行えるプリンタ機能を備えた画像形成装置であり、
静電潜像担持体と、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電装置と、該帯電装置により帯電された該静電潜像担持体の帯電域に画像露光を施す画像露光装置と、該画像露光により該静電潜像担持体上に形成される静電潜像を、現像バイアス印加のもとで現像して可視トナー像を形成する現像装置とを含む少なくとも一つの画像形成エンジンと、
前記画像形成エンジンを制御するエンジン制御部と、
原稿画像を読み取る画像読み取り装置と、
前記画像読み取り装置から提供される複写画像情報に基づいて、前記エンジン制御部が前記画像形成エンジンに複写画像を形成させるように、該エンジン制御部に複写画像形成を指示する第1コントローラと、
外部機器から提供されるプリント画像情報に基づいて、前記エンジン制御部が前記画像形成エンジンにプリント画像を形成させるように、該エンジン制御部にプリント画像形成を指示する第2コントローラとを備えており、
前記エンジン制御部は、前記第1コントローラ又は前記第2コントローラからの画像形成指示に応じて前記画像形成エンジンに画像を形成させるにあたり、前記帯電装置に印加する帯電電圧及び前記現像装置に印加する現像バイアス電圧を、画像形成指示を出したコントローラに応じて切替え制御でき、該両コントローラからの画像形成指示が連続してある場合の該切替え制御にあたっては、切り替え前の帯電電圧から切り替え後の帯電電圧を差し引いた電圧値Gが、予め定めた第1の電圧値G1以上第2の電圧値G2以下であるときは、前記画像形成エンジンを停止させることなく、該切替え制御を行う画像形成装置を提供する。
ここで「画像形成エンジンを停止させることなく」とは、先行する画像形成処理が終了後に、エンジンにおける静電潜像担持体の駆動や現像装置の駆動を停止させることなく、「画像形成可能な状態を維持したままで」、すなわち、「画像露光装置による像担持体への画像露光により静電潜像を形成し、該静電電潜像を現像装置で現像して可視トナー像を形成できる状態を維持したままで」ということである。
「第1の電圧値G1及び第2の電圧値G2」とは、両コントローラからの画像形成指示が連続してある場合において、画像形成エンジンを停止させることなく、帯電電圧及び現像バイアス電圧の切替え制御を行っても、実用上問題のない画像を形成できる前記差電圧値Gの範囲を定めるものであり、実験等により予め定めておくことができる。
本発明に係る画像形成装置によると、原稿画像を画像読み取り装置で読み取って、その複写画像を形成することもできるし、外部機器(例えば外部コンピュータ)から提供される画像情報に基づいて画像形成することもできる。
前記両コントローラからの画像形成指示が連続してある場合でも、帯電電圧及び現像バイアス電圧の切替え制御は、切り替え前の帯電電圧から切り替え後の帯電電圧を差し引いた電圧値Gが、予め定めた第1の電圧値G1以上第2の電圧値G2以下(G2>G1)であるときは、画像形成エンジンを停止させることなく、該切替え制御が行われるので、画像形成を中断しなくてもよい。従って、帯電電圧や現像バイアス電圧の切り替え制御にあたり、如何なる状況下においても、いちいち画像形成エンジンを停止させて画像形成を中断する場合と比べると、画像生産性の低下が抑制され、それだけ画像生産性が向上する。
前記第1電圧値G1、第2電圧値G2については、画像形成装置等にもよるが、電圧値G1については、0V〜−100Vの範囲における電圧値を、電圧値G2については、+150V〜+200Vの範囲における電圧値を例示できる。また、静電潜像担持体の表面電位が、電荷付与の場合より減衰させる方が時間を要するときは、G1の絶対値は、G2より小さくすることが望ましい。
前記エンジン制御部は、帯電電圧及び現像バイアス電圧を切替え制御するにあたり、切り替え前の帯電電圧から切り替え後の帯電電圧を差し引いた電圧値Gが、第1電圧値G1より低いとき、又は第2電圧値G2より高いときは、前記画像形成エンジンを一旦停止させ、該画像形成エンジンを再始動させるときに、該切替え制御を行う。
ここで「画像形成エンジンを一旦停止させ」とは、画像形成エンジンにおける静電潜像担持体表面の電荷を均す等の後処理を実施して静電潜像担持体や現像装置を停止させることで該エンジンを停止させる」ことである。
以上説明したように本発明によると、画像読み取り装置において読み取った画像を複写できる複写機能と、外部機器からの画像情報に応じてプリントを行えるプリンタ機能を備えた画像形成装置であって、複写画像形成の指示とプリント画像形成の指示が連続してある場合でも、画像生産性を低下抑制して画像形成できる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の1例を示している。
図1の画像形成装置はモノクロ画像を形成する画像形成装置P1である。この画像形成装置は、画像読み取り装置90で読み取った原稿画像を複写できる複写機能と、コンピュータPC1、PC2、PC3・・・等(図2参照)の外部機器からの画像情報に基づいてプリント処理を行うプリント機能とを備えた複合機である。
画像形成装置P1は、静電潜像担持体10並びにその周囲に順次配置された帯電装置20、画像露光装置30、現像装置40及び転写ローラ50を備えている。転写ローラ50の上方には画像読み取り装置90が設けられている。
像担持体10は、ここではドラム型の、負帯電性の感光体である。帯電装置20は本例ではスコロトロンチャージャである。
画像露光装置30は、本例では、レーザービームを用いて露光を行うものであり、画像読み取り装置90(以下、「スキャナ」と言うことがある。)やパーソナルコンピュータ等の外部機器から提供される画像情報に応じて感光体10上に画像露光を施せる。
現像装置40は、負帯電性トナーと正帯電性キャリアを含む現像剤Dpを用いて感光体10上の静電潜像を反転現像する2成分現像装置である。
現像装置40は、スリーブ形態の現像ローラ41、該ローラに内蔵され、周面にN極とS極を配置したマグネット部材MgR、ローラ41に臨む穂高規制部材42等を有している。現像装置内で現像ローラ41に供給される現像剤Dpはマグネット部材MgRの作用でローラ表周面上に現像剤穂の形で保持され、ローラ41の回転により、途中、穂高規制部材41で現像剤量が規制され、感光体10とローラ41とが対向する現像位置へ運ばれ、そこで静電潜像の現像に供される。
なお、現像装置40は、キャリアを含まず、トナーを主体とする所謂一成分現像剤を用いるものでも構わない。
上記感光体10、帯電装置20、画像露光装置30及び現像装置40等は画像形成部(画像形成エンジン)100を構成している。
画像露光装置30の下方には記録紙のような記録媒体Sの収容カセット80が設けられており、該カセットに収容された記録媒体Sは、媒体供給ローラ801にて1枚ずつ引出し、搬送ローラR等にて搬送し、タイミングローラ対TRへ供給することができる。
記録媒体搬送方向において、転写ローラ50の下流側には、定着装置60、媒体排出ローラ対7E及び媒体排出トレイTが設けられている。
記録媒体を検出するセンサとして、媒体供給ローラ801に媒体供給センサSE2が、タイミングローラ対TRに対しタイミングローラ前センサSE1が、媒体排出ローラ対7Eに対し媒体排出センサSE3等が設けられている。
これらセンサはジャム検出や記録媒体Sの位置検出等に利用される。
図2は画像形成装置P1の制御回路の概略をブロック図で示している。図2に示すように、感光体10は感光体駆動モータM1により、現像ローラ41は現像ローラ駆動モータM2により、媒体供給ローラ801はモータM3により、媒体搬送ローラRやタイミングローラ対TR等は駆動モータM4により、それぞれ、画像形成装置動作を制御するエンジン制御部EC1の指示のもとに所定のタイミングで所定方向に回転駆動される。
なお、タイミングローラ対TRはさらに図示省略のクラッチによりオン、オフされる。
また、帯電装置20には電源PW1から感光体帯電用電圧が、現像ローラ10には電源PW2から現像バイアス電圧等のバイアス電圧が、転写ローラ50には電源PW3から転写バイアス電圧が、それぞれ、制御部EC1の指示のもとに所定のタイミングで印加される。画像露光装置30、定着装置60等も制御部EC1の指示のもとに所定のタイミングで動作する。
制御部EC1には、さらに、第1コントローラとしてMFPコントローラC1、第2コントローラとしてプリントコントローラC2及びバックアップメモリBMも接続されている。
MFP〔multi function peripheral(周辺機器用)〕コントローラC1は、ここでは、操作パネルAによるユーザーの指示に基づいて、画像読み取り装置(スキャナ)90と通信し、該スキャナに原稿画像の読み取りの指示を行い、読み取った画像情報に基づいて複写画像を形成すべき旨の指示(プリントコマンド)をエンジン制御部EC1に出力等するコントローラである。
画像読み取り装置(スキャナ)90は、原稿画像を光学的に読み取り、読み取った画像を電気信号に変換するもので、該電気信号に変換された画像情報は、MFPコントローラC1内のメモリに一旦書き込まれ、所定のタイミングで該メモリから読みだされて画像露光装置30による感光体10への画像露光に供される。
プリントコントローラC2は、直接又は図2に例示するようにLAN等の通信ネットワークを介して、外部機器(ここではパーソナルコンピュータPC1、PC2、PC3等)と通信し、その外部機器から提供される画像情報に基づいてプリント画像を形成すべき旨の指示(プリントコマンド)をエンジン制御部EC1に出力等するコントローラである。
外部機器から提供されるプリント画像情報は、プリントコントローラC2内のメモリに一旦書き込まれ、所定のタイミングで該メモリから読みだされて画像露光装置30による感光体10への画像露光に供される。
前記操作パネルPAには、ユーザーが複写画像形成を指示する信号をMFPコントローラC1へ入力するプリントキー、画像形成枚数等を指定するテンキー等や、制御部EC1或いはコントローラC1からの情報を表示する表示部等が搭載されている。前記センサSE1〜SE3による記録媒体検出情報は制御部EC1に入力される。
画像形成装置P1によると、画像形成エンジン100は、MFPコントローラC1やプリントコントローラC2からのプリントコマンド(プリント要求)に応答して画像形成プロセスを実行するのであるが、複写画像を形成する場合であれ、外部機器からの情報に基づくプリント画像を形成する場合であれ、画像形成エンジン100は、エンジン制御部EC1の指示のもとに次のように画像形成プロセスを実行する。
すなわち、感光体10が図中時計方向に回転駆動され、その表面が、電源PW1から帯電電圧(帯電グリッド電圧)が印加される帯電装置20にて所定電位に帯電され、その帯電域に画像露光装置30から、形成しようとする画像に応じた画像露光が施され、そにより静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置40における、電源PW2から現像バイアス電圧(プリント時の現像バイアス電圧)が印加された現像ローラ41にて現像されて可視トナー像とされる。
一方、カセット80から供給ローラ801にて記録媒体Sが引き出され、タイミングローラ対TRへ供給される。タイミングローラ対TRは、感光体10上のトナー像の転写ローラ50への到来にあわせて、記録媒体Sを転写領域へ供給する。すると、電源PW3から転写バイアス電圧が印加された転写ローラ50にて感光体10上のトナー像が記録媒体Sに転写され、ひき続き、該記録媒体Sは定着装置60に通され、トナー像が加熱加圧下に定着され、トレイTに排出される。
トナー像転写後、感光体10上に残留する現像剤はクリーナ70にて除去清掃される。 また、トナー像転写後、感光体10に残留する電荷等の電荷は、感光体上にトナー像を形成する画像形成プロセス実施に先立って(本例では、該プロセス立ち上げ制御において)、電荷消去処理にて消去される。すなわち、制御部EC1は、感光体10上に可視トナー像を形成するに先立って、感光体10を駆動しつつ感光体10上の電荷消去対象領域に、画像露光装置30から連続露光して全露光を施こすことで、感光体10上の電荷を消去するように、感光体10の駆動制御及び画像露光装置30の制御を行う。
また、かかる全露光実施に際しては、現像装置40(現像ローラ41)に、該現像装置から感光体10の全露光領域への現像剤の移動を抑制する電界を発生させる全露光時バイアス電圧が印加されるように、現像装置用バイアス電圧電源PW2の制御にて現像装置(現像ローラ)への印加バイアス電圧を制御する。
次に、エンジン制御部EC1の動作について図3から図6に示すフローチャートを参照して説明する。
制御部EC1は、図3に示すように、プログラムがスタートすると、プリントシーケンス制御サブルーチンをコールしてプリントシーケンス制御を実行する。次に、プロセス制御サブルーチンをコールしてプロセス制御を実行する。さらにその後、記録媒体の供給、搬送等の、その他の電子写真制御を実行する。処理はここで一応終了するが、ひき続きかかる処理を繰り返すときは、プリントシーケンス制御処理に戻って同じ処理を繰り返す。
ここでのプリントシーケンス制御処理は、コントローラC1やC2からの画像形成指示(プリント要求)があると、プリント要求元を判断し、必要に応じ、帯電電圧(帯電グリッド電圧)や現像バイアス電圧を切り替える等の制御を行うものである。
また、プロセス制御処理には、感光体10への静電潜像形成、該静電潜像の現像装置40による現像等の画像形成プロセスのほか、それに先立つ、前記全露光よる感光体10の電荷消去処理も含まれる。
ここで、先にプロセス制御処理について、図4及び図5を参照して説明する。
プリントシーケンス制御から「プロセス立ち上げ要求」があると、感光体駆動モータM1をオンして、感光体10を回転開始させる(ステップS1、S2)。
その後感光体10の回転が安定する時間T1が経過すると、感光体表面を帯電させるために電源PW1から帯電装置20へ帯電電圧(帯電グリッド電圧)を印加させ、帯電装置20をオンする(S3、S4)。
制御部EC1には、感光体10の回転時間を計測する計測部が内蔵されており、時間T1及び後述する時間T2等も、該計測部で計測可能である。
次いで、感光体表面が帯電装置20による帯電位置から画像露光装置30による露光位置まで回転するに要する時間T2が経過すると、画像露光装置30にて感光体表面を連続露光することで感光体表面を全露光開始する(S5、S6)。
さらに、感光体表面が露光位置から現像装置40による現像位置まで回転するに要する時間T3が経過すると、現像バイアス電源PW2に指示して、現像装置40の現像ローラ41に全露光時のバイアス電圧を印加する(S7、S8)。このときのバイアス電圧として0Vを例示できる。全露光時バイアス電圧の印加により、現像装置40から感光体10の全露光領域への現像剤の移動が抑制される。
その後、感光体表面電位が均一になるまでに要する時間T4が経過すると、露光装置30による連続露光(全露光)を停止し、さらに、感光体表面が露光位置から現像位置まで回転するに要する時間T5が経過すると、現像ローラ41にプリント時現像バイアス電圧を印加開始し、現像ローラ駆動モータM2をオンして現像ローラ10を回転開始させる(ステップS9〜S13)。
電源PW2から現像ローラ41へ印加される現像バイアス電圧は、本例では、MFPコントローラC1からの指示に基づいて複写画像を形成する場合には−400V程度、プリントコントローラC2からの指示に基づいてプリント画像を形成する場合には−500V程度である。
なお、電源PW3から転写ローラ50へ印加される転写バイアス電圧は、本例では+1000V程度であるが、記録媒体の種類や画像形成装置周囲雰囲気温度、湿度等に応じて、+500V〜+5000Vの範囲で適宜調整可能である。
かくして、感光体10上の残留電荷の消去処理が、現像ローラ41から感光体10への現像剤の移動が抑制される状態で実行され、プロセス立ち上げ処理が完了し、通常の画像形成プロセスへ移行できる状態が得られる。
現像ローラ41が回転開始してから、現像ローラ41の回転が安定するまでに要する時間T6の経過後、露光装置30から感光体10へ画像露光を開始するタイミング信号(以下、「TOD信号」と言う。)(図6参照)のオンエッジの検出を開始する(S14、S15)。
TOD信号のオンエッジを検出してから、若干のマージン分相当の時間T7が経過すると、感光体表面を帯電させるために帯電装置20に電源PW1から帯電電圧を印加させる(S16、S17)。ここで、帯電電圧が前回画像形成プロセス時と変わっていなければ、該前回プロセス時と同じ電圧をそのまま印加する。帯電電圧が変更されていれば、その電圧を印加する。かかる画像形成指示元のコントローラC1又はC2に対応した帯電電圧はバックアップメモリBMに記憶させてある。
ここで、マージン分とは、TOD信号から帯電電圧印加開始までの時間であるが、それは、前の画像後端が通過したのち、次の画像先端までに帯電電圧が安定するのに十分な時間を考慮して決めた時間である。
帯電装置20の電圧を再設定後(S17)、感光体表面が帯電位置から現像位置まで回転するに要する時間T8が経過すると、現像ローラ41にプリント時現像バイアス電圧を印加開始する(S18、S19)。ここで、現像バイアス電圧が前回画像形成プロセス時と変わっていなければ、該前回プロセス時と同じ電圧をそのまま印加する。現像バイアス電圧が変更されていれば、その電圧を印加する。かかる画像形成指示元のコントローラC1又はC2に対応した現像バイアス電圧はバックアップメモリBMに記憶させてある。
なお、図4では図示が省略されているが、この感光体表面移動のときに、制御部EC1の指示のもとに画像露光装置30から感光体表面の帯電域に画像露光が施され、静電潜像が形成され、ひきつづき、該静電潜像が現像装置40で現像されて可視トナー像とされる。
次に、次の記録媒体Sがあるか否かを判断し、無ければプロセス立ち下げを開始し、次の記録媒体Sがあっても、全体制御(プリントシーケンス制御)から「プロセス立ち下げ要求」があるときは、プロセスの立ち下げを開始する(S20、S22)。
次の記録媒体があり、「プロセス立ち下げ要求」が無い場合のみ、TOD信号のオンエッジ検出を開始し(S20、22、S15)、次の記録媒体への画像形成(プリント)に備える。
「次の記録媒体が有る無い」は、次のプリント要求の有無でチエックする。
プロセス立ち下げを開始したら、最初に、1枚の記録媒体Sが転写部を通過し終わるに要する時間T9の経過後、現像ローラの回転を停止させ、露光装置30による感光体10の全露光を開始する(S21、S23、S24)。
ここで、時間T9は、記録媒体Sの後端がタンミングローラ前センサSE1を離れてから該後端が転写部を通過し終わるに要する時間の経過が制御部EC1でカウントされることで検出可能である。
全露光開始後、感光体表面が露光位置から現像位置まで回転するに要する時間T3が経過すると、全露光時バイアス電圧を現像ローラ41へ印加開始する(S25、S26)。 その後、感光体10の表面電位が均一になる時間T10が経過すると、全露光を停止する(S27、S28)。
その後、感光体表面が露光位置から現像位置まで回転するに要する時間T3が経過すると、帯電装置をオフ(帯電電圧を0V)とし、現像ローラ41への現像バイアス電圧印加をオフ(バイアスを0V)として、感光体駆動モータM1をオフし、図3のメインルーチンへリターンし(S29〜S32)、全体制御(プリントシーケンス制御)からのプロセス立ち上げ要求を待機する。
次に、プリントシーケンス制御について、図6を参照して説明する。
コントローラC1やC2からプリント要求があれば、プロセス制御ルーチンに対しプロセス立ち上げ要求を出す(S1’、S2’)。
「プロセス立ち上げ要求」を出してからプロセス制御ルーチンにおいてTOD信号を検出開始できるようになるまでの時間T11が経過すると、前回のプリント(画像形成)時とプリント要求元が同じか否かをチエックし、同じであれば、TOD信号を出す(S3’、S4’、S5’)。
プリント要求元が異なっているときは、前回プリントでの帯電電圧Vgと今回プリントで採用すべき帯電電圧Vgとの差をみる。すなわち、前回プリントでの帯電電圧から今回プリントでの帯電電圧を差し引いた電圧値Gが、予め実験等により定められ、バックアップメモリBMに記憶させておいた、電圧G1以上電圧G2以下か否かを判断する(S9’)。
画像形成装置等にもよるが、電圧G1として0〜−100Vを、電圧G2として+150V〜+200Vの範囲のものを例示できる。また、感光体10の表面電位は減衰させる方が時間を要するG1の絶対値は、G2より小さくする。
差電圧Gが、電圧G1以上電圧G2以下であるときは、「プロセス立ち下げ要求」を出すことなく、直ちに、TOD信号を出力させ(S9’、S5’)、記録媒体搬送間隔に相当する時間T12が経過すると、次の記録媒体の有無をチエックし(S6’、S7’)、有れば、ステップS4’へ戻り、つぎの記録媒体Sへの画像形成のためのTOD信号出力に備え、無ければ、プロセス制御に対し「プロセス立ち下げ要求」を出し(S8’)、メインルーチンへリターンし、コントローラC1、C2からのプリント要求を待機する。
ステップS9’において、差電圧Gが電圧G1より低いか、電圧G2より高いときは、プロセス制御に対し、「プロセス立ち下げ要求」を出し(S9’、S10’)、プロセス立ち下げが完了するまで待機し、プロセス立ち下げが完了すると、ステップS2’へ戻り、プロセス制御に対し「プロセス立ち上げ要求」を出す(S11’、S2’)。
前記のステップS9’における電圧G1、G2は、コントローラC1、C2からの画像形成指示が連続してある場合において、画像形成エンジン100を停止させることなく、帯電電圧及び現像バイアス電圧の切替え制御を行っても、実用上問題のない画像を形成できる前記差電圧値Gの範囲を定めるものである。
従って、画像形成装置P1によると、両コントローラC1、C2からの画像形成指示が連続してある場合でも、帯電電圧及び現像バイアス電圧の切替え制御は、切り替え前の帯電電圧から切り替え後の帯電電圧を差し引いた電圧値Gが、予め定めた第1の電圧値G1以上第2の電圧値G2以下であるときは、画像形成エンジンを停止させることなく、該切替え制御が行われるので、画像形成を中断しなくてもよい。従って、帯電電圧や現像バイアス電圧の切り替え制御にあたり、如何なる状況下においてもいちいち画像形成エンジン100を停止させて画像形成を中断する場合と比べると、画像生産性の低下が抑制され、それだけ画像生産性が向上する。
以上のプリントシーケンス制御において、例えば電源PW1から帯電装置20へ印加される帯電電圧は、MFPコントローラC1からの指示に基づいて複写画像を形成する場合には−500V程度、プリントコントローラC2からの指示に基づいてプリント画像を形成する場合には−600V程度を挙げることができる。この場合には、プリントシーケンス制御のステップS9’(図6)のGは、複写画像形成からプリント画像形成に切り替える場合、100Vとなり、プリント画像形成から複写画像形成に切り替える場合、−100Vとなる。ここで前述のように、画像形成装置等にもよるが例えば電圧G1が0V〜−100Vの範囲のもの、電圧G2が+150V〜+200Vの範囲のものとすると、いずれの切り替えの場合もG1≦G≦G2の関係が成立する。このような場合はいずれの切り替えの場合もTOD信号を出力することになる(ステップS5’)。しかし、当然のことながら、電源PW1から帯電装置20へ印加される帯電電圧が前記のものとは異なるものに設定される場合があり、また、G1、G2も前記のものと異なるものに設定されることがある。従って、場合によっては、GがG1より小さく、又はG2より大きくなる場合があり、その場合には、プリントシーケンス制御においてはステップS9’からステップS11’へ進むことになる。
次に本発明に係る画像形成装置の他の例を図7及び図8を参照して説明する。
図7に示す画像形成装置は、タンデム型のフルカラー画像形成装置P2である。
画像形成装置P2は、駆動ローラ31とこれに対向するローラ32に巻き掛けられた無端の中間転写ベルト4を有している。
対向ローラ32には転写ベルト4上の2次転写残トナー等を清掃するクリーナCLが臨んでおり、駆動ローラ31には2次転写ローラ5が臨んでいる。
2次転写ローラ5の表層部は弾性材料で形成されており、図示省略の押圧手段にて中間転写ベルト4に押圧され、中間転写ベルト4との間にニップ部Nを形成し、中間転写ベルト4の回転に従動して、或いは、後述するように該ニップ部Nに送り込まれる記録媒体Sの移動に従動して回転する。
2次転写ローラ5の上方には定着装置6が配置されており、下方にはタイミングローラ対TRが配置されており、さらにその下方に、記録紙等の記録媒体を収容したカセット8が配置されている。
記録媒体収容カセット8に収容された記録媒体Sは、所定のタイミングで媒体供給ローラ81にて1枚ずつ引き出してタイミングローラ対TRへ供給することができる。
タイミングローラ対TRの入口側には記録媒体Sを検出するタイミングローラ前センサSE1が配置されている。
また、ローラ81にて記録媒体Sが供給され始めると、媒体供給センサSE2がこれを検出する。
中間転写ベルト4の上方には、画像形成された記録媒体Sを排出するための媒体排出トレイT’が配置されている。定着装置6から出てくる画像形成された記録媒体Sは、搬送ローラ対R1にて搬送され、さらに排出ローラ対7Eにて排出トレイT’上へ排出可能である。排出ローラ対7Eの出口側には記録媒体の排出を検出する排出センサSE3が設けられている。
センサSE1、SE2、SE3はジャム検出や記録媒体の位置検出等に利用される。
定着装置6、媒体排出ローラ対7E等の上方には画像読み取り装置(スキャナ)9が配置されている。スキャナ9は、画像形成装置P1におけるスキャナ90と、機能等の点において実質上同じものある。
中間転写ベルト4を巻き掛けたローラ31、32の間には、転写ベルト4に沿って、ローラ32から31に向けて、イエロー画像形成部Y、マゼンタ画像形成部M、シアン画像形成部C及びブラック画像形成部Kがこの順序で配置されている。
Y、M、C、Kの各画像形成部(画像形成エンジン)は、像担持体として、ここでは負帯電性のドラム型の感光体11を備えており、該感光体の周囲に帯電装置12、画像露光装置13、現像装置14、1次転写ローラ2及び感光体上の1次転写残トナー等を除去するクリーナ15がこの順序で配置されている。1次転写ローラ2は転写ベルト4を間にして感光体11に対向している。
帯電装置12は、ここでは、スコロトロンチャージャであり、露光装置13は、レーザービームを用いて感光体11を露光するものであり、スキャナ9や、パーソナルコンピュータPC1等の外部機器から提供される画像情報に応じて感光体11に画像露光を施せる。1次転写ローラ2はベルト4の回転に従動回転する。
各画像形成部(各画像形成エンジン)における現像装置14は、本例では、負帯電性トナーと正帯電正キャリアを含む現像剤を用いて、感光体11上に形成される静電潜像を現像バイアス電圧が印加される現像ローラ141で反転現像することができるものである。 なお、現像装置4は、キャリアを含まない、トナーを主体とする1成分現像剤を採用するものでもよい。
各画像形成エンジンには、図示を省力しているが、感光体駆動モータ、現像ローラ駆動モータ、帯電装置用電源、現像装置用のバイアス電源、1次転写ローラ2へ1次転写バイアス電圧を印加する1次転写バイアス電源等が付随している。
2次転写ローラ5へは2次転写バイアス電圧電源PW4から、所定のタイミングで2次転写電圧が印加される(図8参照)。
図8は画像形成装置P2の制御回路の概略をブロック図で示している。図8に示すように、各画像形成エンジンの感光体駆動モータ、現像ローラ駆動モータ、帯電装置電源、現像装置用のバイアス電源、画像露光装置、1次転写バイアス電圧電源等は、エンジン制御部EC2の指示のもとに所定のタイミングで動作する。定着装置6も制御部EC2の指示のもとに所定のタイミングで動作する。
媒体供給ローラ81は媒体供給ローラ駆動モータM3’により、搬送ローラR1やタイミングローラ対TR等は媒体搬送ローラ駆動モータM4’により、中間転写ベルトの駆動ローラ31はモータM5により、それぞれ、制御部EC2の指示のもとに所定のタイミングで所定方向に回転駆動される。2次転写バイアス電源PW4も、制御部EC2の指示のもとに所定のタイミングで2次転写ローラへ転写電圧を印加する。
なお、タイミングローラ対TRはさらに図示省略のクラッチによりオン、オフされる。 制御部EC2には、さらに、MFPコントローラC1’、プリントコントローラC2’及びバックアップメモリBM’も接続されている。
MFPコントローラC1’は、操作パネルA’によるユーザーの指示に基づいて、スキャナ9と通信し、該スキャナに原稿画像の読み取りの指示を行い、読み取った画像情報に基づいて複写画像を形成すべき旨の指示(プリントコマンド)をエンジン制御部EC2に出力等するコントローラである。
プリントコントローラC2’は、直接又は図8に例示するようにLAN等の通信ネットワークを介して、外部機器(ここではパーソナルコンピュータPC1、PC2、PC3等)と通信し、その外部機器から提供される画像情報に基づいてプリント画像を形成すべき旨の指示(プリントコマンド)をエンジン制御部EC2に出力等するコントローラである。
スキャナ9は、画像読み取り装置P1におけるスキャナ90と同様のものである。
バックアップメモリBM’も画像読み取り装置P1におけるメモリBMと同様の働きをするものである。
前記操作パネルPA’には、ユーザーが複写画像形成を指示する信号をMFPコントローラC1’へ入力するプリントキー、画像形成枚数等を指定するテンキー等や、制御部EC2或いはコントローラC1’からの情報を表示する表示部等が搭載されている。前記センサSE1〜SE3による記録媒体検出情報は制御部EC2に入力される。
画像形成装置P2によると、各画像形成エンジンは、MFPコントローラC1’やプリントコントローラC2’からのプリントコマンドに応答して画像形成プロセスを実行するのであるが、複写画像を形成する場合であれ、外部機器からの情報に基づくプリント画像を形成する場合であれ、Y、M、C、Kの各画像形成エンジンは、エンジン制御部EC2の指示のもとに次のように画像形成プロセスを実行する。
画像形成は、エンジンY、M、C、Kうち少なくとも一つを用いてなされるが、画像形成エンジンY、M、C及びKのすべてを用いてフルカラー画像を形成する場合を例にとると、先ず、イエロー画像形成エンジンYにおいてイエロートナー像が形成され、これが転写ベルト4に1次転写される。
すなわち、イエロー画像形成エンジンYにおいて、感光体11が図中時計方向に回転駆動される。そして、帯電装置電源から帯電電圧が印加された帯電装置12にて表面が一様に所定電位に帯電せしめられた感光体11の該帯電域に画像露光装置13からイエロー画像用の画像露光が施され、感光体11上にイエロー用静電潜像が形成される。この静電潜像はイエロートナーを有する現像装置14の、現像バイアス電圧が印加された現像ローラ141にて現像されて可視イエロートナー像となり、該トナー像が、1次転写電圧を印加された1次転写ローラ2にて転写ベルト4上に転写される。
同様にして、マゼンタ画像形成エンジンMにおいてマゼンタトナー像が形成されて転写ベルト4に転写され、シアン画像形成エンジンCにおいてシアントナー像が形成されて転写ベルト4に転写され、ブラック画像形成エンジンKにおいてブラックトナー像が形成されて転写ベルト4に転写される。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はこれらが中間転写ベルト4上に重ねて転写されるタイミングで形成される。
かくして転写ベルト4上に形成された多重トナー像は転写ベルト4の回動により2次転写ローラ5へ向け移動する。
一方、記録媒体Sが記録媒体収容カセット8から媒体供給ローラ81にて引き出され、タイミングローラ対TRへ供給される。
このようにタイミングローラ対TRのところへ供給された記録媒体Sは、中間転写ベルト4にて送られてくる多重トナー像に合わせて、転写ベルト4と2次転写ローラ5とのニップ部Nに供給され、2次転写バイアス電圧が印加された2次転写ローラ5にて該多重トナー像が記録媒体S上に2次転写される。その後記録媒体Sは定着装置6に通され、そこで多重トナー像が加熱加圧下に記録媒体Sに定着され、ひき続き、搬送ローラ対R1、R2及び排出ローラ対7Eにて排出トレイT’に排出される。
トナー像転写後、感光体11上に残留する現像剤はクリーナ15にて除去清掃される。 また、トナー像転写後、感光体11に残留する電荷等の電荷は、感光体上にトナー像を形成する画像形成プロセス実施に先立って(本例では、該プロセス立ち上げ制御において)、電荷消去処理にて消去される。すなわち、制御部EC2は、感光体11上に可視トナー像を形成するに先立って、感光体11を駆動しつつ感光体11上の電荷消去対象領域に、画像露光装置13から連続露光して全露光を施こすことで、感光体11上の電荷を消去するように、感光体11の駆動制御及び画像露光装置13の制御を行う。
また、かかる全露光実施に際しては、現像装置14の現像ローラ141に、該現像装置から感光体11の全露光領域への現像剤の移動を抑制するため、全露光時バイアス電圧(本例では0V)が印加される。
この画像形成装置P2においても、各画像形成エンジンにおける、帯電装置12へ印加する帯電電圧(帯電グリッド電圧)及び現像装置14の現像ローラ141へ印加する現像バイアス電圧は、コントローラC1’からの画像形成指示の場合と、コントローラC2’からの画像形成指示の場合とで、制御部EC2の指示のもとに切り替えられる。
すなわち、画像形成装置P2においても、エンジン制御部EC2は、Y、M、C、Kの各画像形成エンジンについて、画像形成装置P1におけるエンジン制御部EC1と同様に動作する。すなわち、Y、M、C、Kの各画像形成エンジンについて、図3に示す制御を実行するとともに、図6に示すプリントシーケンス制御及び図4、図5に示すプロセス制御を順次実施する。
従って、画像形成装置P2において、両コントローラC1’、C2’からの画像形成指示が連続してある場合でも、各画像形成エンジンにおける帯電電圧及び現像バイアス電圧の切替え制御は、切り替え前の帯電電圧から切り替え後の帯電電圧を差し引いた電圧値Gが、予め定めた第1の電圧値G1以上第2の電圧値G2以下であるときは、画像形成エンジンを停止させることなく、該切替え制御が行われるので、画像形成を中断しなくてもよい。従って、帯電電圧や現像バイアス電圧の切り替え制御にあたり、如何なる状況下においてもいちいち画像形成エンジンを停止させて画像形成を中断する場合と比べると、画像生産性の低下が抑制され、それだけ画像生産性が向上する。
本発明は、画像読み取り装置において読み取った画像を複写できる複写機能と、外部機器からの画像情報に応じてプリントを行えるプリンタ機能を備えた画像形成装置であって、複写画像形成の指示とプリント画像形成の指示が連続してある場合でも、画像生産性低下を抑制して画像形成できる画像形成装置を提供することに利用できる。
本発明に係る画像形成装置の1例の概略構成を示す図である。 図1の画像形成装置の動作制御回路の概略を示すブロック図である。 図1の画像形成装置におけるエンジン制御部の動作のメインルーチンを示すフローチャートである。 図3のメインルーチンにおけるプロセス制御の一部を示すフローチャートである。 図3のメインルーチンにおけるプロセス制御の残部を示すフローチャートである。 図3のメインルーチンにおけるプリントシーケンス制御を示すフローチャートである。 本発明に係る画像形成装置の他の例の概略構成を示す図である。 図7の画像形成装置の動作制御回路の概略を示すブロック図である。
符号の説明
P1 画像形成装置
100 画像形成エンジン
10 感光体
20 帯電装置
30 画像露光装置
40 現像装置
41 現像ローラ
42 穂高規制部材
MgR マグネット部材
Dp 現像剤
50 転写ローラ
60 定着装置
S 記録媒体
80 記録媒体収容カセット
801 媒体供給ローラ
90 画像読み取り装置(スキャナ)
R 媒体搬送ローラ対
TR タイミングローラ対
T 媒体排出トレイ
7E 媒体排出ローラ対
SE1 タイミングローラ前センサ
SE2 媒体供給センサ
SE3 媒体排出センサ
EC1 エンジン制御部
C1 MFPコントローラ
C2 プリントコントローラ
BM バックアップメモリ
PC1、PC2、PC3 コンピュータ
PA 操作パネル
M1 感光体駆動モータ
M2 現像ローラ駆動モータ
M3 媒体供給ローラ駆動モータ
M4 媒体搬送ローラ駆動モータ
PW1 帯電装置電源
PW2 現像装置用バイアス電圧電源
PW3 転写バイアス電圧電源

P2 カラー画像形成装置
Y イエロー画像形成エンジン
M マゼンタ画像形成エンジン
C シアン画像形成エンジン
K ブラック画像形成エンジン
11 感光体
12 帯電装置
13 画像露光装置
14 現像装置
141 現像ローラ
2 1次転写ローラ
31 駆動ローラ
32 対向ローラ
4 中間転写ベルト
CL クリーナ
5 2次転写ローラ
6 定着装置
TR タイミングローラ対
R1 媒体搬送ローラ対
7E 媒体排出ローラ対
T’ 排紙トレイ
8 記録媒体収容カセット
81 媒体供給ローラ
EC2 エンジン制御部
C1’ MFPコントローラ
C2’ プリントコントローラ
BM’ バックアップメモリ
PA’ 操作パネル
M3’ 媒体供給ローラ駆動モータ
M4’ 媒体搬送ローラ駆動モータ
M5 中間転写ベルト駆動モータ
PW4 2次転写バイアス電圧電源

Claims (2)

  1. 画像読み取り装置において読み取った画像を複写できる複写機能と、外部機器からの画像情報に応じてプリントを行えるプリンタ機能を備えた画像形成装置であり、
    静電潜像担持体と、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電装置と、該帯電装置により帯電された該静電潜像担持体の帯電域に画像露光を施す画像露光装置と、該画像露光により該静電潜像担持体上に形成される静電潜像を、現像バイアス印加のもとで現像して可視トナー像を形成する現像装置とを含む少なくとも一つの画像形成エンジンと、
    前記画像形成エンジンを制御するエンジン制御部と、
    原稿画像を読み取る画像読み取り装置と、
    前記画像読み取り装置から提供される複写画像情報に基づいて、前記エンジン制御部が前記画像形成エンジンに複写画像を形成させるように、該エンジン制御部に複写画像形成を指示する第1コントローラと、
    外部機器から提供されるプリント画像情報に基づいて、前記エンジン制御部が前記画像形成エンジンにプリント画像を形成させるように、該エンジン制御部にプリント画像形成を指示する第2コントローラとを備えており、
    前記エンジン制御部は、前記第1コントローラ又は前記第2コントローラからの画像形成指示に応じて前記画像形成エンジンに画像を形成させるにあたり、前記帯電装置に印加する帯電電圧及び前記現像装置に印加する現像バイアス電圧を、画像形成指示を出したコントローラに応じて切替え制御でき、該両コントローラからの画像形成指示が連続してある場合の該切替え制御にあたっては、切り替え前の帯電電圧から切り替え後の帯電電圧を差し引いた電圧値Gが、予め定めた第1の電圧値G1以上第2の電圧値G2以下であるときは、前記画像形成エンジンを停止させることなく、該切替え制御を行い、前記電圧値Gが、前記第1電圧値G1より低いとき、又は前記第2電圧値G2より高いときは、前記画像形成エンジンを一旦停止させ、該画像形成エンジンを再始動させるときに、該切替え制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1電圧値G1は0V〜−100Vの範囲における電圧値であり、前記第2電圧値G2は+150V〜+200Vの範囲における電圧値である請求項1記載の画像形成装置。
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