JP4741286B2 - 半導体装置及びその作製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の電極間に発光層を有する発光素子、及びその発光素子を含む発光装置およびその作製方法に関する。
近年、ディスプレイ等に利用されている発光素子の多くは、一対の電極間に発光層が挟まれた構造を有する。このような発光素子では、一方の電極から注入された電子と他方の電極から注入された正孔とが再結合することによって形成された励起子が、基底状態に戻るときに発光する。
発光層の形成方法として、インクジェット法や塗布法がある。これらは、発光層を形成する為の材料を溶かした溶液を、インクジェット装置またはスピンコート装置等を用いて塗布した後、乾燥させて形成するものである。
このように、インクジェット法や塗布法を用いる場合、被処理物のぬれ性が低いと上手く塗布できず、素子の不良の一因となる。
その為、例えば、特許文献1では、濡れ性可変層が形成され、所定の親水性パターンを有する印刷板を用いて形成することで、良好な有機EL層を形成するエレクトロルミネッセント素子の製造方法について開示している。
しかし、特許文献1のような方法では、濡れ性可変層を形成するための材料の調整等の手間が掛かる。
特開2003−59655号公報
本発明は、湿式法を用いた作製がし易い発光素子について提供することを課題とする。
本発明の一は、第1の電極の上に、有機層と、発光層と、第2の電極とが順に形成された発光素子である。ここで、有機層は、湿式法によって形成された層である。また、有機層と接する第1の電極は、酸化チタンを含み、可視光を透過できる電極である。
本発明の一は、第1の電極の上に、有機層と、発光層と、第2の電極とが順に形成された発光素子である。ここで、有機層は、湿式法によって形成された層である。また、有機層と接する第1の電極は、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物から成る。
本発明の一は、トランジスタと、発光素子とを含む発光装置である。発光素子は、 第1の電極の上に、有機層と、発光層と、第2の電極とが順に形成されたものであり、配線を介してトランジスタと発光素子とは電気的に接続している。ここで、配線は、アルミニウムと、炭素と、チタンとを含む。また、有機層は、湿式法によって形成された層である。そして、有機層と接する第1の電極は、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物から成る。
本発明によって、湿式法を用いて形成した層の不具合に起因した素子不良の少ない発光素子を得ることができる。また、配線と発光素子の電極とがオーミック接触し易く、さらに湿式法を用いて形成した層の不具合に起因した発光素子の不良の少ない発光装置を得ることができる。
以下、本発明の一態様について説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の発光装置の一態様について図1を用いて説明する。
基板100上にトランジスタ101等を作製する。ここで、基板100について特に限定はなく、ガラス基板、石英基板等の他、プラスチック基板等の可撓性を有する基板などを用いることができる。また、図1に記載のトランジスタ101は半導体層121の上にゲート絶縁層122とゲート電極123とが順に形成されたトップゲート型のものであるが、トランジスタの構造について特に限定はなくトップゲート型の他、ボトムゲート型であってもよい。なお、トランジスタの他、容量素子等の素子を作製してもよい。また、トランジスタ101を構成する半導体層は、結晶成分を含む層、非結晶成分を含む層の他
、セミアモルファスの層等でもよい。
なお、セミアモルファスな半導体とは、次のようなものである。非晶質と結晶構造(単結晶、多結晶を含む)の中間的な構造を有し、自由エネルギー的に安定な第3の状態を有する半導体であって、短距離秩序を持ち格子歪みを有する結晶質な領域を含んでいるものである。また少なくとも膜中の一部の領域には、0.5〜20nmの結晶粒を含んでいる。ラマンスペクトルが520cm-1よりも低波数側にシフトしている。X線回折ではSi結晶格子に由来するとされる(111)、(220)の回折ピークが観測される。未結合手(ダングリングボンド)を終端させる為に水素またはハロゲンを少なくとも1原子%またはそれ以上含ませている。所謂微結晶半導体(マイクロクリスタル半導体)とも言われている。珪化物気体をグロー放電分解(プラズマCVD)して形成する。珪化物気体としては、SiH4、その他にもSi26、SiH2Cl2、SiHCl3、SiCl4、SiF4などを用いることが可。この珪化物気体をH2、又は、H2とHe、Ar、Kr、Neから選ばれた一種または複数種の希ガス元素で希釈しても良い。希釈率は2〜1000倍の範囲。圧力は概略0.1Pa〜133Paの範囲、電源周波数は1MHz〜120MHz、好ましくは13MHz〜60MHz。基板加熱温度は300℃以下でよく、好ましくは100〜250℃。膜中の不純物元素として、酸素、窒素、炭素などの大気成分の不純物は1×1020/cm3以下とすることが望ましく、特に、酸素濃度は5×1019/cm3以下、好ましくは1×1019/cm3以下とする。なお、セミアモルファスなものを有する半導体を用いたTFT(薄膜トランジスタ)の移動度はおよそ1〜10cm2/Vsecとなる。
次にトランジスタ101を覆う層間絶縁層102を形成した後、層間絶縁層102を貫通してトランジスタ101の高濃度不純物領域121a、121b(ドレイン若しくはソースとして機能する)に至るコンタクトホールを形成する。ここで、層間絶縁層102について特に限定はなく、酸化珪素、窒化珪素等の無機物から成る層であってもよいし、またはシリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、アルキル基等の有機基を含むシロキサン物質、アクリル、ポリイミド等の有機物から成る層であってもよい。また、無機物から成る層と有機物から成る層の両方を含む層であってもよい。
次に、層間絶縁層102に設けられたコンタクトホールを通ってトランジスタ101と接続する配線103を層間絶縁層102上に形成する。ここで、配線103について特に限定はないが、アルミニウムや銅等の低抵抗な物質を材料として形成されたものであることが好ましい。また、特に、炭素とチタン(Ti)のいずれか一または両方を含むアルミニウムであることが好ましい。このように標準電極電位が大きい材料を用いて配線103を形成することで、配線103と、後の工程で形成する電極105とのオーミック接触が取り易くなる。ここで、チタン(Ti)はアルミニウムの中に0.1〜5wt%の割合で含まれていることが好ましい。また、炭素はアルミニウムの中に1〜5wt%の割合で含まれていることが好ましい。
次に、配線103に至るコンタクトホールを有する層間絶縁層104を形成する。層間絶縁層104について特に限定はなく、酸化珪素、窒化珪素等の無機物から成る層であってもよいし、またはシロキサンからなる層、または、アクリル、ポリイミド等の有機物から成る層であってもよい。また、無機物から成る層と有機物から成る層の両方を含む層であってもよい。
次に、層間絶縁層104に設けられたコンタクトホールを通って配線103と接続する電極105を、層間絶縁層104上に形成する。ここで、電極105について特に限定はないが、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物(ITO)の他、酸化チタンを含む酸化インジウム等を用いて形成することが好ましい。また、酸化チタンの含有量は1〜20wt%であることが好ましく、2〜10wt%であることがより好ましい。また、酸化チタンに加えて、さらに酸化珪素を含む、インジウム錫酸化物若しくは酸化インジウムであることが好ましい。ここで、酸化珪素の含有量は3〜6wt%であることが好ましく、5wt%であることがより好ましい。また、酸化インジウムにおいては、さらに2〜20%の酸化亜鉛を含んでいてもよい。このように、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物若しくは酸化チタンを含む酸化インジウム用いて形成した電極105にUV照射することで、電極105の表面の親水性が高まる。
次に電極105の一部が露出するように開口部が設けられた隔壁層110を形成する。隔壁層110について特に限定はないが、エッジ部において、曲率半径が連続的に変化する形状であることが好ましい。また隔壁層110は、アクリルやレジスト等の有機物の他、シロキサン、酸化珪素等の無機物を用いて形成することができる。なお隔壁層110は、無機膜と有機膜のいずれか一で形成されたものでもよいし、または両方を用いて形成されたものでもよい。
次に電極105上にUV照射し、電極105の表面の親水性を高めた後、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)水溶液(PEDOT/PSS水溶液)等の正孔輸送性を有する高分子材料を含む溶液をスピンコート法によって電極105上に塗布する。ここで、電極105の上は、親水性であるため、溶液が撥することなく電極面全体に、良好に塗布できる。塗布後、乾燥させて、有機層106を形成する。なお、高分子材料について特に限定はなく、PEDOT/PSS水溶液と異なる材料を用いて形成することができるが、正孔輸送性を有する材料であることが好ましく、より好ましくは、10-6cm2/Vs以上の正孔移動度を有する材料である。また、高分子の他、低分子材料を含む溶液を用いて有機層106を形成してもよい。このように、有機層106を設けることで、発光が電極105に起因して消光することを防ぐことが出来る。なお、有機層106の形成法について特に限定はなく、スピンコート法の他、液体が供給されるタイミングおよび位置等を制御することによってパターン形成可能なインクジェット法などの描画手段を用いた湿式法によっても形成してもよい。
次に、有機層106の上に、発光層107を形成する。発光層107について特に限定はなく、発光物質を含むものであればよい。また、発光層107は、低分子若しくは高分子のいずれの材料から成るものであってもよい。低分子の材料としては、例えば、2−tert−ブチル−9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(略称:t−BuDNA)等のアントラセン誘導体、または4,4’−ビス(N−カルバゾリル)ビフェニル(略称:CBP)等のカルバゾール誘導体の他、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)ピリジナト]亜鉛(略称:Znpp2)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾオキサゾラト]亜鉛(略称:ZnBOX)等の金属錯体等を用いることができる。また、低分子の材料と共に発光層107に含まれる発光物質についても特に限定はなく、例えば、赤色系の発光を得たいときには、4−ジシアノメチレン−2−イソプロピル−6−[2−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−9−イル)エテニル]−4H−ピラン(略称:DCJTI)、4−ジシアノメチレン−2−メチル−6−[2−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−9−イル)エテニル]−4H−ピラン(略称:DCJT)、4−ジシアノメチレン−2−tert−ブチル−6−[2−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−9−イル)エテニル]−4H−ピラン(略称:DCJTB)やペリフランテン、2,5−ジシアノ−1,4−ビス[2−(10−メトキシ−1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−9−イル)エテニル]ベンゼン等、600nmから680nmに発光スペクトルのピークを有する発光を呈する物質を用いることができる。また緑色系の発光を得たいときは、N,N’−ジメチルキナクリドン(略称:DMQd)、クマリン6やクマリン545T、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq3)等、500nmから550nmに発光スペクトルのピークを有する発光を呈する物質を用いることができる。また、青色系の発光を得たいときは、2−tert−ブチル−9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(略称:t−BuDNA)9,9’−ビアントリル、9,10−ジフェニルアントラセン(略称:DPA)や9,10−ビス(2−ナフチル)アントラセン(略称:DNA)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−4−フェニルフェノラト−ガリウム(BGaq)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−4−フェニルフェノラト−アルミニウム(BAlq)等、420nmから500nmに発光スペクトルのピークを有する発光を呈する物質を用いることができる。また、高分子の材料としては、例えば、ポリパラフェニルビニレン誘導体の他、ポリアルキルチオフェン誘導体、ポリジアルキルフルオレン誘導体とポリパラフェニレン誘導体等を用いることができる。
次に、発光層107の上に、電極108を形成する。電極108について特に限定はなく、アルミニウムや銀、金等の他、インジウム錫酸化物等を用いることができる。また、先に記載したチタン酸化物を含むインジウム錫酸化物若しくは酸化インジウム等を用いてもよい。
また、発光層107と電極108との間には必要に応じて電子輸送層、電子注入層等を設けてもよい。電子輸送層を設けることで、電極108に起因して発光が消光することを防ぐことができる。また、電子注入層を設けることで、電極108から発光層107への電子の注入を容易になる。ここで、電子輸送層を形成する材料について特に限定はなく、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq3)、トリス(5−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Almq3)、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]−キノリナト)ベリリウム(略称:BeBq2)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−4−フェニルフェノラト−アルミニウム(略称:BAlq)など、キノリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する金属錯体等を用いてもよい。この他、ビス[2−(2
−ヒドロキシフェニル)−ベンゾオキサゾラト]亜鉛(略称:Zn(BOX)2、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾチアゾラト]亜鉛(略称:Zn(BTZ)2)などのオキサゾール系、チアゾール系配位子を有する金属錯体等を用いてもよい。また、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(略称:PBD)や、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(略称:OXD−7)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:TAZ)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−(4−エチルフェニル)−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:p−EtTAZ)、バソフェナントロリン(略称:BPhen)、バソキュプロイン(略称:BCP)等を用いてもよい。また、電子注入層についても特に限定はなく、フッ化リチウム(LiF)、フッ化セシウム(CsF)、フッ化カルシウム(CaF2)等のようなアルカリ金属又はアルカリ土類金属の化合物を用いて形成されたものを用いることができる。この他、Alq3または4,4−ビス(5−メチルベンズオキサゾル−2−イル)スチルベン(BzOs)等のように電子輸送性の高い物質と、マグネシウムまたはリチウ
ム等のようにアルカリ金属又はアルカリ土類金属とを混合したものも、用いることができる。
以上のようにして、電極105と電極108との間に発光層107を有する発光素子109を含む発光装置を作製することができる。なお、電極105と電極108は、いずれか一若しくは両方が可視光を透過できる材料で形成されていることが好ましい。例えば電極105のみが可視光を透過できる材料で形成されているときは、発光層107における発光は、図1の白抜きの矢印で表されるように、電極105を通って出射する。また、電極108のみが可視光を透過できる材料で形成されているときは、発光層107における発光は、図2(A)の白抜きの矢印で表されるように、電極108を通って出射する。また、電極105、108がいずれも可視光を透過できる材料で形成されているときは、発光層107における発光は、図2(B)の白抜きの矢印で表されるように、電極105、108のそれぞれを通って出射する。
以上に説明した本発明の発光装置は、電極105と電極108との間に流れた電流によって励起された発光物質が基底状態に戻る時に発光するものである。そして、以上に説明した本発明の発光装置は、高分子材料から成る層を良好に形成できるものである。また、配線103と、発光素子109の電極105との間のオーミック接触が取り易く、トランジスタ101からの電流供給を良好に行えるものである。
なお、本形態では、発光装置について説明したが、電極105迄形成された半導体装置(TFTアレイ基板)の上に液晶材料を塗布または滴下した後、対向電極が形成された基板と貼り合わせて液晶装置を作製してもよい。この場合も、電極105が親水性が高まっている為、液晶材料を良好に塗布または滴下できる。つまり、電極105迄形成された半導体装置は、発光装置や液晶装置を作製する為に用いられる半導体装置として有効である。
(実施の形態2)
本形態では、ボトムゲート型のトランジスタ201を含む本発明の発光装置について図3(A)、(B)を用いて説明する。
図3(A)において、基板200上には、ゲート電極221が形成されており、さらにゲート電極221を覆うゲート絶縁層222が形成されている。ゲート電極221とゲート絶縁層222とが重畳した部分の上にはさらに半導体層223が形成されている。そして、半導体層223のうち、チャネル形成領域を除いた領域上にはN型半導体層224が形成されている。
このように、ゲート電極221とゲート絶縁層222と半導体層223とN型半導体層224とから成るボトムゲート型トランジスタ201と、配線202とは、N型半導体層224と配線202が接触することによって電気的に接続している。
なお、実施の形態1に記載の半導体層121と同様に、半導体層224について特に限定はなく、結晶成分を含む層、非結晶性成分を含む層の他、セミアモルファスの層等でもよい。また、N型半導体層224は、燐やヒ素等のN型の不純物が含まれている層である。
また、配線202について特に限定はないが、アルミニウムや銅等の低抵抗な物質を材料として形成されたものであることが好ましい。また、特に、炭素とチタン(Ti)のいずれか一または両方を含むアルミニウムであることが好ましい。このように標準電極電位が大きい材料を用いて配線202を形成することで、配線202と、後の工程で形成する電極204とのオーミック接触が取り易くなる。ここで、チタン(Ti)は配線202の中にアルミニウムに対し0.1〜5wt%の割合で含まれていることが好ましい。また、炭素は配線202の中にアルミニウムに対し1〜5wt%の割合で含まれていることが好ましい。
配線202は、配線202に至るコンタクトホールを設けた層間絶縁層203によって覆われている。そして、コンタクトホールを介して電極204は配線202と電気的に接続している。
ここで、電極204について特に限定はないが、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物(ITO)の他、酸化チタンを含む酸化インジウム等を用いて形成されていることが好ましい。また、酸化チタンの含有量は1〜20wt%であることが好ましく、2〜10wt%であることがより好ましい。また、酸化チタンに加えて、さらに酸化珪素を含む、インジウム錫酸化物若しくは酸化インジウムであることが好ましい。ここで、酸化珪素の含有量は3〜6wt%であることが好ましく、5wt%であることがより好ましい。また、酸化インジウムにおいては、さらに2〜20%の割合で酸化亜鉛を含んでいてもよい。この
ように、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物若しくは酸化インジウム用いて形成した電極204にUV照射することで、電極204の表面の親水性を高めることができる。
電極204の上には、有機層205を有する。有機層205について特に限定はないが、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)水溶液(PEDOT/PSS水溶液)等の高分子材料を用いて形成された層であることが好ましい。これによって、電極204表面に凹凸を有する場合でも、その凹凸が緩和され、電極間ショート等に起因した素子不良が生じにくくなる。なお有機層205の形成方法について特に限定はなく、スピンコート法の他、液体が供給されるタイミングおよび位置等を制御することによってパターン形成可能なインクジェット法などの描画手段等を用いた湿式法によって
塗布した後、乾燥させ、形成することが出来る。ここで、有機層205は、本形態の電極204のような、表面の親水性が高まった電極上に形成することが好ましい。これによって、湿式法を用いてPEDOT/PSS水溶液等が電極204で撥することなく、良好に塗布することができる。
そして有機層205の上には発光層206を有する。発光層206は、実施の形態1に記載の発光層107と同様である。また、発光層206の上には、電極207を有する。電極207は実施の形態1に記載の電極108と同様である。
以上に説明したような、電極204と電極207との間に発光層206を有する発光素子208を含む発光装置において、電極204と電極207は、いずれか一若しくは両方が可視光を透過できる材料で形成されていることが好ましい。
また、以上に説明した本発明の発光装置は、電極204と電極207との間に流れた電流によって励起された発光物質が基底状態に戻る時に発光するものである。そして、以上に説明した本発明の発光装置は、高分子材料から成る層を良好に形成できるものである。また、配線202と、発光素子208の電極204との間のオーミック接触が取り易く、トランジスタ201からの電流供給を良好に行えるものである。
なお、トランジスタは、図3(A)のようなチャネルエッチ型のトランジスタ201の他、図3(B)に示すようなチャネル保護型のトランジスタ301であってもよい。図3(B)においてトランジスタ301は、基板300上に設けられており、ゲート電極321とゲート絶縁層322と半導体層323とが重畳部において、半導体層323と接するように設けられた保護層325を有する。このようなトランジスタにおいて、半導体層323のうち、保護層325と重畳した部分には、チャネル領域が形成される。また、半導体層323のうち、保護層325と積層している領域と異なる領域上には、N型半導体層
324が形成されている。
そして、N型半導体層324は配線302と積層し、電気的に接続している。また、配線302は、コンタクトホールが設けられた層間絶縁層303によって覆われている。そして、コンタクトホールを通って電極304は配線302に至り、接続している。電極304上には有機層305、発光層306、電極307が順に積層されており、電極304と電極307との間に発光層306を有する発光素子309を形成している。
なお、配線302、電極304、有機層305、発光層306、電極307は、それぞれ先に述べた、配線202、電極204、有機層205、発光層206、電極207と同様である。
(実施の形態3)
本形態では、実施の形態1で説明したような発光装置であって、表示機能を有する発光装置の回路構成および駆動方法について図3〜6を用いて説明する。
図4は本発明を適用した発光装置を上面からみた模式図である。図4において、基板6500上には、画素部6511と、ソース信号線駆動回路6512と、書込用ゲート信号線駆動回路6513と、消去用ゲート信号線駆動回路6514とが設けられている。ソース信号線駆動回路6512と、書込用ゲート信号線駆動回路6513と、消去用ゲート信号線駆動回路6514とは、それぞれ、配線群を介して、外部入力端子であるFPC(フレキシブルプリントサーキット)6503と接続している。そして、ソース信号線駆動回路6512と、書込用ゲート信号線駆動回路6513と、消去用ゲート信号線駆動回路6
514とは、それぞれ、FPC6503からビデオ信号、クロック信号、スタート信号、リセット信号等を受け取る。またFPC6503にはプリント配線基盤(PWB)6504が取り付けられている。なお、駆動回路部は、上記のように必ずしも画素部6511と同一基板上に設けられている必要はなく、例えば、配線パターンが形成されたFPC上にICチップを実装した駆動回路(TCP)等を利用し、基板外部に設けられていてもよい。
画素部6511には、列方向に延びた複数のソース信号線が行方向に並んで配列している。また、電流供給線が行方向に並んで配列している。また、画素部6511には、行方向に延びた複数のゲート信号線が列方向に並んで配列している。また画素部6511には、発光素子を含む一組の回路が複数配列している。
図5は、一画素を動作するための回路を表した図である。図5に示す回路には、第1のトランジスタ901と第2のトランジスタ902と発光素子903とが含まれている。
第1のトランジスタ901と、第2のトランジスタ902とは、それぞれ、ゲート電極と、ドレイン領域と、ソース領域とを含む三端子の素子であり、ドレイン領域とソース領域の間にチャネル領域を有する。ここで、ソース領域とドレイン領域とは、トランジスタの構造や動作条件等によって変わるため、いずれがソース領域またはドレイン領域であるかを限定することが困難である。そこで、本形態においては、ソースまたはドレインとして機能する領域を、それぞれトランジスタの第1電極、トランジスタの第2電極と表記する。
ゲート信号線911と、書込用ゲート信号線駆動回路913とはスイッチ918によって電気的に接続または非接続の状態になるように設けられている。また、ゲート信号線911と、消去用ゲート信号線駆動回路914とはスイッチ919によって電気的に接続または非接続の状態になるように設けられている。また、ソース信号線912は、スイッチ920によってソース信号線駆動回路915または電源916のいずれかに電気的に接続するように設けられている。そして、第1のトランジスタ901のゲートはゲート信号線911に電気的に接続している。また、第1のトランジスタの第1電極はソース信号線9
12に電気的に接続し、第2電極は第2のトランジスタ902のゲート電極と電気的に接続している。第2のトランジスタ902の第1電極は電流供給線917と電気的に接続し、第2電極は発光素子903に含まれる一の電極と電気的に接続している。なお、スイッチ918は、書込用ゲート信号線駆動回路913に含まれていてもよい。またスイッチ919についても消去用ゲート信号線駆動回路914の中に含まれていてもよい。また、スイッチ920についてもソース信号線駆動回路915の中に含まれていてもよい。
また画素部におけるトランジスタや発光素子等の配置について特に限定はないが、例えば図6の上面図に表すように配置することができる。図6において、第1のトランジスタ1001の第1電極はソース信号線1004に接続し、第2の電極は第2のトランジスタ1002のゲート電極に接続している。また第2トランジスタの第1電極は電流供給線1005に接続し、第2電極は発光素子の電極1006に接続している。ゲート信号線1003の一部は第1のトランジスタ1001のゲート電極として機能する。
次に、駆動方法について説明する。図7は時間経過に伴ったフレームの動作について説明する図である。図7において、横方向は時間経過を表し、縦方向はゲート信号線の走査段数を表している。
本発明の発光装置を用いて画像表示を行うとき、表示期間においては、画面の書き換え動作と表示動作とが繰り返し行われる。この書き換え回数について特に限定はないが、画像をみる人がちらつき(フリッカ)を感じないように少なくとも1秒間に60回程度とすることが好ましい。ここで、一画面(1フレーム)の書き換え動作と表示動作を行う期間を1フレーム期間という。
1フレームは、図7に示すように、書き込み期間501a、502a、503a、504aと保持期間501b、502b、503b、504bとを含む4つのサブフレーム501、502、503、504に時分割されている。発光するための信号を与えられた発光素子は、保持期間において発光状態となっている。各々のサブフレームにおける保持期間の長さの比は、第1のサブフレーム501:第2のサブフレーム502:第3のサブフレーム503:第4のサブフレーム504=23:22:21:20=8:4:2:1となっている。これによって4ビット階調を表現することができる。但し、ビット数及び階調数はここに記すものに限定されず、例えば8つのサブフレームを設け8ビット調を行えるようにしてもよい。
1フレームにおける動作について説明する。まず、サブフレーム501において、1行目から最終行まで順に書き込み動作が行われる。従って、行によって書き込み期間の開始時間が異なる。書き込み期間501aが終了した行から順に保持期間501bへと移る。当該保持期間において、発光するための信号を与えられている発光素子は発光状態となっている。また、保持期間501bが終了した行から順に次のサブフレーム502へ移り、サブフレーム501の場合と同様に1行目から最終行まで順に書き込み動作が行われる。サブフレーム504の保持期間504b迄以上のような動作を繰り返し、サブフレーム504における動作を終了する。サブフレーム504における動作を終了したら次のフレームへ移る。このように、各サブフレームにおいて発光した時間の積算時間が、1フレームにおける各々の発光素子の発光時間となる。この発光時間を発光素子ごとに変えて一画素内で様々に組み合わせることによって、明度および色度の異なる様々な表示色を形成することができる。
サブフレーム504のように、最終行目までの書込が終了する前に、既に書込を終え、保持期間に移行した行における保持期間を強制的に終了させたいときは、保持期間504bの後に消去期間504cを設け、強制的に非発光の状態となるように制御することが好ましい。そして、強制的に非発光状態にした行については、一定期間、非発光の状態を保つ(この期間を非発光期間504dとする。)。そして、最終行目の書込期間が終了したら直ちに、一行目から順に次の(またはフレーム)の書込期間に移行する。これによって、サブフレーム504の書き込み期間と、その次のサブフレームの書き込み期間とが重畳
することを防ぐことができる。
なお、本形態では、サブフレーム501乃至504は保持期間の長いものから順に並んでいるが、必ずしも本実施例のような並びにする必要はなく、例えば保持期間の短いものから順に並べられていてもよいし、または保持期間の長いものと短いものとがランダムに並んでいてもよい。また、サブフレームは、さらに複数のフレームに分割されていてもよい。つまり、同じ映像信号を与えている期間、ゲート信号線の走査を複数回行ってもよい。
ここで、書込期間および消去期間における、図5で示す回路の動作について説明する。
まず書込期間における動作について説明する。書込期間において、n行目(nは自然数)のゲート信号線911は、スイッチ918を介して書込用ゲート信号線駆動回路913と電気的に接続し、消去用ゲート信号線駆動回路914とは非接続である。また、ソース信号線912はスイッチ920を介してソース信号線駆動回路と電気的に接続している。ここで、n行目(nは自然数)のゲート信号線911に接続した第1のトランジスタ901のゲートに信号が入力され、第1のトランジスタ901はオンとなる。そして、この時、1列目から最終列目迄のソース信号線に同時に映像信号が入力される。なお、各列のソース信号線912から入力される映像信号は互いに独立したものである。ソース信号線912から入力された映像信号は、各々のソース信号線に接続した第1のトランジスタ901を介して第2のトランジスタ902のゲート電極に入力される。この時第2のトランジスタ902に入力された信号によって、発光素子903の発光または非発光が決まる。例えば、第2のトランジスタ902がPチャネル型である場合は、第2のトランジスタ902のゲート電極にLow Levelの信号が入力されることによって発光素子903が発光する。一方、第2のトランジスタ902がNチャネル型である場合は、第2のトランジスタ902のゲート電極にHigh Levelの信号が入力されることに
よって発光素子903が発光する。
次に消去期間における動作について説明する。消去期間において、n行目(nは自然数)のゲート信号線911は、スイッチ919を介して消去用ゲート信号線駆動回路914と電気的に接続し、書込用ゲート信号線駆動回路913とは非接続である。また、ソース信号線912はスイッチ920を介して電源916と電気的に接続している。ここで、n行目のゲート信号線911に接続した第1のトランジスタ901のゲートに信号が入力され、第1のトランジスタ901はオンとなる。そして、この時、1列目から最終列目迄のソース信号線に同時に消去信号が入力される。ソース信号線912から入力された消去信号は、各々のソース信号線に接続した第1のトランジスタ901を介して第2のトランジスタ902のゲート電極に入力される。この時第2のトランジスタ902に入力された信号によって、電流供給線917から発光素子903への電流の供給が阻止される。そして、発光素子903は強制的に非発光となる。例えば、第2のトランジスタ902がPチャネル型である場合は、第2のトランジスタ902のゲート電極にHigh Levelの信号が入力されることによって発光素子903は非発光となる。一方、第2のトランジスタ902がNチャネル型である場合は、第2のトランジスタ902のゲート電極にLow
Levelの信号が入力されることによって発光素子903は非発光となる。
なお、消去期間では、n行目(nは自然数)については、以上に説明したような動作によって消去する為の信号を入力する。しかし、前述のように、n行目が消去期間であると共に、他の行(m行目(mは自然数)とする。)については書込期間となる場合がある。このような場合、同じ列のソース信号線を利用してn行目には消去の為の信号を、m行目には書込の為の信号を入力する必要があるため、以下に説明するような動作させることが好ましい。
先に説明した消去期間における動作によって、n行目の発光素子903が非発光となった後、直ちに、ゲート信号線911と消去用ゲート信号線駆動回路914とを非接続の状態とすると共に、スイッチ920を切り替えてソース信号線912とソース信号線駆動回路915と接続させる。そして、ソース信号線とソース信号線駆動回路915とを接続させる共に、ゲート信号線911と書込用ゲート信号線駆動回路913とを接続させる。そして、書込用ゲート信号線駆動回路913からm行目の信号線に選択的に信号が入力され、第1のトランジスタがオンすると共に、ソース信号線駆動回路915からは、1列目から最終列目迄のソース信号線に書込の為の信号が入力される。この信号によって、m行目の発光素子は、発光または非発光となる。
以上のようにしてm行目について書込期間を終えたら、直ちに、n+1行目の消去期間に移行する。その為に、ゲート信号線911と書込用ゲート信号線駆動回路913を非接続とすると共に、スイッチ920を切り替えてソース信号線を電源916と接続する。また、ゲート信号線911と書込用ゲート信号線駆動回路913を非接続とすると共に、ゲート信号線911については、消去用ゲート信号線駆動回路914と接続状態にする。そして、消去用ゲート信号線駆動回路914からn+1行目のゲート信号線に選択的に信号を入力して第1のトランジスタに信号をオンする共に、電源916から消去信号が入力される。このようにして、n+1行目の消去期間を終えたら、直ちに、m+1行目の書込期間に移行する。以下、同様に、消去期間と書込期間とを繰り返し、最終行目の消去期間まで動作させればよい。
なお、本形態では、n行目の消去期間とn+1行目の消去期間との間にm行目の書込期間を設ける態様について説明したが、これに限らず、n−1行目の消去期間とn行目の消去期間との間にm行目の書込期間を設けてもよい。
また、本形態では、サブフレーム504のように非発光期間504dを設けるときおいて、消去用ゲート信号線駆動回路914と或る一のゲート信号線とを非接続状態にすると共に、書込用ゲート信号線駆動回路913と他のゲート信号線とを接続状態にする動作を繰り返している。このような動作は、特に非発光期間を設けないフレームにおいて行っても構わない。
(実施の形態4)
本発明の発光装置を実装することによって、良好な表示を行うことができる電子機器、または長期間に渡って良好に照明することができる電化製品を得ることができる。
本発明を適用した発光装置を実装した電子機器の一実施例を図8に示す。
図8(A)は、本発明を適用して作製したノート型のパーソナルコンピュータであり、本体5521、筐体5522、表示部5523、キーボード5524などによって構成さ
れている。本発明の発光素子を有する発光装置を表示部として組み込むことでパーソナルコンピュータを完成できる。
図8(B)は、本発明を適用して作製した携帯電話であり、本体5552には表示部5551と、音声出力部5554、音声入力部5555、操作スイッチ5556、5557、アンテナ5553等によって構成されている。本発明の発光素子を有する発光装置を表示部として組み込むことで携帯電話を完成できる。
図8(C)は、本発明を適用して作製したテレビ受像機であり、表示部5531、筐体5532、スピーカー5533などによって構成されている。本発明の発光素子を有する発光装置を表示部として組み込むことでテレビ受像機を完成できる。
以上のように本発明の発光装置は、各種電子機器の表示部として用いるのに非常に適している。
なお、本形態では、ノート型のパーソナルコンピュータ等について述べているが、この他にカーナビゲイション装置、或いは照明機器等に本発明の発光素子を有する発光装置を実装しても構わない。
本発明の発光素子、発光装置について説明する図。 本発明の発光素子、発光装置について説明する図。 本発明の発光素子、発光装置について説明する図。 本発明の発光装置について説明する図。 本発明の発光装置に含まれる回路について説明する図。 本発明の発光装置の上面図。 本発明を適用した発光装置のフレーム動作について説明する図。 本発明を適用した電子機器の図。

Claims (6)

  1. トランジスタと、
    前記トランジスタに電気的に接続された配線と、
    前記配線に電気的に接続された第1の電極と、
    前記第1の電極上に設けられた液晶材料と、
    前記液晶材料上に設けられた第2の電極と、を有し、
    前記第1の電極の材料は酸化チタンを含有するインジウム錫酸化物であり、前記配線の材料はチタン及び炭素の双方を含有するアルミニウムであり、且つ、前記第1の電極と前記配線とは接触していることを特徴とする半導体装置。
  2. トランジスタと、
    前記トランジスタに電気的に接続された配線と、
    前記配線に電気的に接続された第1の電極と、
    前記第1の電極上に設けられ、湿式法により形成された有機層と、
    前記有機層上に設けられた発光層と、
    前記発光層上に設けられた第2の電極と、を有し、
    前記第1の電極の材料は酸化チタンを含有するインジウム錫酸化物であり、前記配線の材料はチタン及び炭素の双方を含有するアルミニウムであり、且つ、前記第1の電極と前記配線とは接触していることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項において、
    前記第1の電極上には、前記第1の電極の一部が露出するように開口部が設けられた隔壁層が設けられており、
    前記有機層は前記隔壁層及び前記第1の電極を覆うように設けられており、
    前記発光層及び前記第2の電極は、前記隔壁層及び前記第1の電極と重なる位置に設けられており、
    前記隔壁層のエッジ部は曲率半径が連続的に変化する形状であることを特徴とする半導体装置。
  4. トランジスタを形成し、
    前記トランジスタに電気的に接続される配線を形成し、
    前記配線に電気的に接続される第1の電極を形成し、
    前記第1の電極にUV照射し、
    前記第1の電極上に液晶材料を塗布又は滴下し、
    前記液晶材料上に対向するように第2の電極を設け、
    前記第1の電極の材料は酸化チタンを含有するインジウム錫酸化物であり、前記配線の材料はチタン及び炭素の双方を含有するアルミニウムであり、且つ、前記第1の電極と前記配線とは接触していることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  5. トランジスタを形成し、
    前記トランジスタに電気的に接続される配線を形成し、
    前記配線に電気的に接続される第1の電極を形成し、
    前記第1の電極にUV照射し、
    前記第1の電極上に湿式法により有機層を塗布し、
    前記有機層上に発光層を形成し、
    前記発光層上に第2の電極を形成し、
    前記第1の電極の材料は酸化チタンを含有するインジウム錫酸化物であり、前記配線の材料はチタン及び炭素の双方を含有するアルミニウムであり、且つ、前記第1の電極と前記配線とは接触していることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  6. 請求項において、
    前記第1の電極を形成した後であって前記UV照射を行う前に、前記第1の電極上に、前記第1の電極の一部が露出するように開口部が設けられた隔壁層を形成し、
    前記有機層は、前記隔壁層及び前記第1の電極を覆うように形成され、
    前記発光層及び前記第2の電極は、前記隔壁層及び前記第1の電極と重なる位置に形成され、
    前記隔壁層のエッジ部は曲率半径が連続的に変化する形状であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
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