JP4740655B2 - 空包 - Google Patents
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Description
限られた広さの場所で訓練を行う場合を考慮し、空包としては火砲、銃砲から出る飛散物をできるだけ少なく、また遠くに飛ばないようにすることが望ましい。
これまで、火砲、銃砲などを用いた訓練には、例えば壊れやすい栓を用いてガス発生剤などの火薬の燃焼ガスで砲内、あるいは砲外で栓が壊れるようにし、遠くに飛翔させないようにしたシステムが知られている。また、別のタイプとしてはガス発生剤などの火薬の入った容器先端にノズル、あるいはガス排出孔をもうけ、瞬間的に高圧ガスをノズル、ガス排出孔から噴出させるシステムが知られている。
特許文献2には、軸方向に複数の穴を形成したふた栓と火薬とを別々に火砲に装填し、訓練を行う方法が記載されている。
これらの方法はふた栓を壊れやすくし、火砲の外に飛散する飛散物を細かくできるという利点があるが、ふた栓の材質によっては飛散物を限りなく少なくすることは困難である。また、弾と火薬を別々に行う火砲システムの訓練に適しているが、弾と火薬が固定され、同時に装填される火砲システムの訓練に使用するのは難しい。
特許文献4には、生分解樹脂と充填物からなる弾頭部と薬きょう部からなる空包用弾薬が記載されている。
これらの空包弾薬は弾と火薬が固定され、同時に装填される火砲システムの訓練に適しているが、ガイドホルダー、弾頭部の材質によっては、飛散物を限りなく少なくすることは困難である。
この方法では、栓の飛散物は発生しないが、火薬を完全に燃焼させること、火薬をノズルより外に飛散させないことが必要であり、そのようなノズル、火薬を設計、加工することは困難である。
特許文献6には、ガス発生剤の燃焼ガスを排出し、発射音を出すように設計されたガス排出孔を複数有する発射音発生装置が記載されている。
この方法では、栓の飛散物は発生しないが、火薬を完全に燃焼させるようにガス発生剤、ガス排出孔を設計することが難しく、またそのようなガス排出孔を複数加工する必要があるため、コストが高くなる恐れがある。
(1)空包容器、ガス発生剤、着火部、点火部、空包容器に固定された破裂板を有する空包であって、破裂板の中央部を破裂板周辺部よりガス発生剤の燃焼で壊れやすい構造にしたことを特徴とする空包。
(2) 破裂板の中央部に切り溝を入れた構造であることを特徴とする(1)記載の空包。
(3)破裂板として、金属、木材パルプ、パルプ、樹脂から選ばれる少なくとも1種の素材を用いたことを特徴とする(1)、または(2)記載の空包。
(4)樹脂製の破裂板として、生分解樹脂を用いたことを特徴とする(3)記載の空包。
(5)ガス発生剤を燃焼させた際、空包容器内の最大圧力が5MPa以上になるように構成された(1)〜(4)のいずれかに記載の空包。
(6)ガス発生剤を燃焼させた際、空包容器内の最大圧力が10MPa以上になるように構成された(1)〜(4)のいずれかに記載の空包。
(7)破裂板の径が、空包容器底部の径より小さいことを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の空包。
(8)空包容器底部、および破裂板の径に合わせて2つの空包容器側面壁を有することを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の空包。
(9)側面壁の少なくとも1つが、金属製であることを特徴とする(8)記載の空包。
(10)ガス発生剤として、5MPaの圧力下でガス発生速度1.0MPa/ms以上のガス発生剤を用いることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の空包。
(11)ガス発生剤として、5MPaの圧力下でガス発生速度1.4MPa/ms以上のガス発生剤を用いることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の空包。
また、ガス発生剤と空包容器を一体とすることにより、弾と火薬が固定され、手動、または自動のいずれで装填される火砲システムの訓練にも使用することができる。
図1は本発明の空包の一実施様態を示す。この空包は、側壁6、底壁7からなる空包容器1、破裂板2、ガス発生剤3、着火部4、点火部5で構成されている。
まず、点火部5の点火により着火部4が速やかに点火され、着火部4の火炎でガス発生剤3が燃焼し、空包容器1内の圧力を上昇させ、破裂板2の破裂により、発射音を発生させる。破裂板2として用いる材料としては、好ましくは金属、木材パルプ、パルプ、樹脂から選ばれる少なくとも1種の材料より選定される。
点火部5としては、空包外部からの電気信号、または打撃により点火し、着火部4を点火できるものであればどのようなものでも用いることができる。好ましくは、雷管が用いられる。
ガス発生剤3としては、破裂板を破裂させ、所望の発射音を出すガス発生剤であればどのようなものを用いても良い。好ましくは、ニトロセルロースを主成分とするシングルベース系ガス発生剤、ニトロセルロースとニトログリセリンなどの硝酸エステル系可塑剤を主成分とするダブルベース系ガス発生剤、ニトロセルロース、硝酸エステル系可塑剤、ニトログアニジンを主成分とするトリプルベース系ガス発生剤などの無煙火薬が用いられる。
ガス発生剤は燃焼残さをできるだけ発生ないようにするため、着火部の火炎でできるだけ速くガス発生剤全体が着火し、できるだけ速く燃焼完了する急燃性のガス発生剤を用いることが好ましい。例えば、単孔管状、あるいは多孔管状ガス発生剤を用いる場合、ガス発生剤の主軸に垂直な断面においての孔面積が、前記断面での総断面積に対して40%以上であるガス発生剤を用いることは好ましい方法である。また、多孔質の側壁、および端面を持つガス発生剤を用いることは好ましい方法である。
最大圧力が10MPa以上になるようにガス発生剤の組成、形状、装填薬量、破裂板を選定することが更に好ましい。
射撃訓練時、ガス発生剤の燃焼残さをできるだけ発生させないようにするため、ガス発生剤の5MPaの圧力下でのガス発生速度を1.0MPa/ms以上にすることが好ましい。更にはガス発生剤の5MPaの圧力下でのガス発生速度を1.4MPa/ms以上にすることが好ましい。
空包容器底壁、または底壁の一部に、実包弾薬底部の形状に近いものを用いるか、実包弾薬の底部を用いることは、射撃訓練時、火砲、銃砲への装填を容易にするため好ましい方法である。
図5には薬きょう10に図1の空包を内蔵した例を示す。図6には図5の点火部、着火部のかわりに火管9を使用した例を示す。
図7には、薬きょう10を空包容器側壁、底壁として用いた例を示す。
〔実施例1〕
図1に示す本発明の空包は、底壁7に点火部5及び着火部4の点火装置が配置され、容器内部にはガス発生剤3が充填されている。容器先端には所望の圧力で開放される破裂板2が固定されている。ガス発生剤3は、点火装置5により着火され燃焼ガスを発生し、一定容積内で燃焼ガスが膨張することにより、破裂板2が開放するとともに、光と音を発生させる。
その結果、破裂板2の破裂圧力は3.6MPaで開放し(開放状態を図3,図4に示す。)、発射音量は128dBを示した。又、10gの未燃焼発射薬が発生した。
実施例1の空包容器、ガス発生剤3(19g)を用い、破裂圧力7MPaに設定した金属製の破裂板2にて、実施例1と同様の評価を実施した。
その結果、破裂板2の破裂圧力は6.7MPaで、発射音量は130dBを示した。又、4gの未燃焼発射薬が発生した。
実施例1の空包容器、ガス発生剤3(19g)を用い、破裂圧力10MPaに設定した金属製の破裂板2にて、実施例1と同様の評価を実施した。
その結果、破裂板2の破裂圧力は10.7MPaで、発射音量は131dBを示した。又、この際ガス発生剤3は完全燃焼し未燃焼物は発生しなかった。
実施例1の空包容器、ガス発生剤3(19g)を用い、破裂圧力2MPaに設定したパルプ材質(密度0.62g/cm3)の破裂板を固定し、実施例1と同様の評価を実施した。
その結果、破裂板2の破裂圧力は2.2MPaで、発射音量は124dBを示した。又、破裂板2は粉々に破砕され空包容器外に放出された。未燃焼のガス発生剤3は6g発生した。
実施例1の空包容器、ガス発生剤3(19g)を用い、破裂圧力10MPaに設定した塩化ビニル樹脂製(密度1.5g/cm3)の破裂板2を固定し、実施例1と同様の評価を実施した。
その結果、破裂板2の破裂圧力は9.3MPaで、発射音量は122dBを示した。又、破裂板2は粉々に破砕され空包容器外に放出された。未燃焼のガス発生剤は1g以下であった。
空包容器の内径46mm、容積330ccの筒状の金属製容器を用い、ガス発生剤3を5g充填した。破裂圧力10MPaに設定した金属製の破裂板2にて、実施例1と同様の評価を実施した。
その結果、破裂板2の破裂圧力は10.2MPaで、発射音量は127dBを示した。又、この時ガス発生剤3は完全燃焼し未燃焼物は発生しなかった。
2 破裂板
3 発射薬
4 着火部
5 点火部
6 側壁
7 底壁
8 破裂板の切り溝
9 火管
10 薬きょう
11 空包容器の底部の径
12 破裂板の径
Claims (9)
- 空包容器、ガス発生剤、着火部、点火部、空包容器に固定された破裂板を有する空包であって、金属製の破裂板の中央部を該破裂板の周辺部よりガス発生剤の燃焼で壊れやすい構造にしたことを特徴とする空包。
- 前記破裂板の中央部に切り溝を入れた構造をもつ、請求項1に記載の空包。
- 前記ガス発生剤を燃焼させた際、前記空包容器内の最大圧力が5MPa以上になる、請求項1又は2に記載の空包。
- 前記最大圧力が10MPa以上である、請求項3に記載の空包。
- 前記破裂板の径が、前記空包容器の底部の径より小さい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空包。
- 前記空包容器底部、及び前記破裂板に合わせて2つの空包容器側面壁を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空包。
- 前記側面壁の少なくとも1つが、金属製である、請求項6に記載の空包。
- 前記ガス発生剤は、5MPaの圧力下でガス発生速度1.0MPa/ms以上のガス発生剤である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の空包。
- 前記ガス発生剤は、5MPaの圧力下でガス発生速度1.4MPa/ms以上のガス発生剤である、請求項8に記載の空包。
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