JP4739141B2 - リングネットワーク及びマスタノード - Google Patents

リングネットワーク及びマスタノード Download PDF

Info

Publication number
JP4739141B2
JP4739141B2 JP2006204931A JP2006204931A JP4739141B2 JP 4739141 B2 JP4739141 B2 JP 4739141B2 JP 2006204931 A JP2006204931 A JP 2006204931A JP 2006204931 A JP2006204931 A JP 2006204931A JP 4739141 B2 JP4739141 B2 JP 4739141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
ring
master node
port
node
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006204931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007259406A5 (ja
JP2007259406A (ja
Inventor
智行 奥
真一 赤羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alaxala Networks Corp
Original Assignee
Alaxala Networks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alaxala Networks Corp filed Critical Alaxala Networks Corp
Priority to JP2006204931A priority Critical patent/JP4739141B2/ja
Priority to KR20070008043A priority patent/KR100898432B1/ko
Priority to US11/703,073 priority patent/US7664052B2/en
Publication of JP2007259406A publication Critical patent/JP2007259406A/ja
Publication of JP2007259406A5 publication Critical patent/JP2007259406A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4739141B2 publication Critical patent/JP4739141B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/42Loop networks
    • H04L12/437Ring fault isolation or reconfiguration
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/66Arrangements for connecting between networks having differing types of switching systems, e.g. gateways

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

本発明は、リングネットワーク及びマスタノードに係り、特に、リング上で主従関係を持つネットワーク装置において、リング上における多重障害の発生及び多重障害から1箇所以上の復旧を検出可能なリングネットワーク及びマスタノードに関する。
ネットワークの高信頼化を実現する為の手段として、リングプロトコルが提案されている。リングプロトコルには、リングを構成するノードに主従関係(マスタ/スレーブ)を持たせる方式がある(例えば、非特許文献1参照)。この方式では、マスタノードがリングの支配権を持つ。マスタノードは、リングの状態を確認する為、リングに接続する第1のポートからヘルスチェックパケットを一定時間毎に発行する。また、マスタノードは、データパケットがリング上でループ状態に陥ることを防ぐ為、リングに接続する第2のポートを論理的にブロックする。但し、上記第2のポートでは、ヘルスチェックパケットを含む制御パケットに対し、論理的なブロックを行わない。因みにマスタノードは、一定時間毎にヘルスチェックパケットを上記第2のポートで受信できない場合、リング上において障害が発生したと認識する。
リング上における障害発生の際、マスタノードは、上記第2のポートに対する論理的なブロックを解除する。マスタノードは、解除の直後、装置内におけるデータパケットの転送用データベースを更新する。同時に、リングを構成する全てのスレーブノードに対し、転送用データベースの更新を促すメッセージを発行する。転送用データベースの更新により、データパケットはリング上における障害箇所を通らずに伝送される。尚、マスタノードは、障害発生中においても上記第1のポートからヘルスチェックパケットの発行を継続する。マスタノードは、ヘルスチェックパケットが上記第2のポートで受信可能となる場合、リング上における障害が復旧したと認識する。このとき、マスタノードは、上記第2のポートを論理的にブロックし、装置内における転送用データベースを更新する。同時に、リングを構成する全てのスレーブノードに対し、転送用データベースの更新を促すメッセージを発行する。即ち、リングに入力されるデータパケットは、障害発生前と同じ回線を伝送する。
他には、双方向伝送路で接続されるリングを構成する各ノードがパケット残存時間を含むヘルスチェックをリングの2方向に発行し、他ノードから発行されたヘルスチェックの到着状況から自ノードと他ノードの関係を更新する方式が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、光ファイバで接続されるリングのマスタノードから発行されたパイロットパケットを受信したノードが、パイロットパケットを正常に受信できたか否かをマスタノードに通知することにより、マスタノードがリングにおける故障ノードを同定する方式が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−234747号公報 特開2004−248316号公報 RFC3619、Extreme Networks’ Ethernet Automatic Protection Switching (EAPS) Version 1、2003年10月
特許文献1では、或るノードが他のノードから発行されたパケットの残存時間により、送信元ノードとの関係が求められるが、リングにおける多重障害への対応に関して開示されていない。特許文献2では、マスタノードがリングにおける他ノードの状態を確認するだけであり、リングにおける多重障害への対応に関して開示されていない。
また、非特許文献1では、リング上における多重障害へ対応する為の記述が無い。仮に、多重障害が発生した場面に於いては、非特許文献1のマスタノードは、リング上における最初の障害の発生時及びリング上における全ての障害が復旧したと認識する場合のみ、リングを構成する全てのノードに対して転送用データデースの更新を促すと考えられる。従って、リング上での多重障害発生後において1箇所の障害が復旧する場合、非特許文献1のマスタノードは、リングを構成する全ノードに対して転送用データベースの更新を促さないと考えられる。即ち、多重障害から復旧する場合において、データ伝送の信頼性が低下することが予想できる。
また、非特許文献1には、リング上におけるマスタノード障害へ対応する為の記述も無い。従って、非特許文献1のスレーブノードは、転送用データベースの更新を促せないと考えられる。故に、リング上においてマスタノード障害が発生する場合、ネットワークの信頼性が低下する可能性がある。
本発明は以上の点に鑑み、リングが備えるノードに主従関係を持たせたネットワークにおいて、マスタノードは、リング上で少なくとも1箇所の障害及び多重障害の発生を検出した場合、検出後にリングが備える各ノードの転送用データベースを更新させることを目的とする。さらに、本発明は、リングが備えるノードに主従関係を持たせたネットワークにおいて、マスタノードは、リング上での多重障害中に少なくとも1箇所の復旧を検出した場合、検出後にリングが備える各ノードの転送用データベースを更新させることを目的とする。さらに、本発明は、リング上におけるマスタノード障害の有無にかかわらず、リング構成ノードの転送用データベースを適宜更新することにより、通信ネットワークの高信頼化を提供することを目的とする。本発明は、マスタノードからプローブパケットを受信できなくなったスレーブノードのひとつがマスタノードとして動作することを目的のひとつとする。
また、本発明は、リングネットワークにおいて多重障害の発生箇所が変わった場合にも、リング構成ノードの転送用データベースを適宜更新することを目的のひとつとする。
本発明の第1の解決手段によると、
パケット転送のためのデータベースを参照してパケットを転送する複数のノード
を備え、
複数の上記ノードがリング状に接続され、
上記ノードのうち少なくともひとつは、リング状に接続されたネットワークの状態を確認する為のプローブパケットを送信するマスタノードであり、他のノードは上記マスタノードからの指示に応じて処理するスレーブノードであり、
上記マスタノードが、
ホップ数が初期化されたプローブパケットを、予め定めた時間毎に又は不定期に、第1のポート及び第2のポートからリングの両方向へ1個又は所定個ずつ送信し、
上記各スレーブノードが、
プローブパケットを、リングに接続されたふたつのポートの一方を介して受信すると、プローブパケットに含まれるホップ数を増加し、
増加されたホップ数を含む該プローブパケットを、受信したポートとは異なる他方のポートを介して、隣接する上記スレーブノード又は上記マスタノードに送信し、
増加されたホップ数を含むホップカウント報告パケットを作成し、プローブパケットを受信したポートを介して上記マスタノードに送信し、
上記マスタノードが、
各スレーブノードから送信される1つ以上のホップカウント報告パケットを第1のポート及び第2のポートを介して受信し、ポート毎に、ホップカウント報告パケットに含まれるホップ数の最大値を管理し、
第1のポートに対応するホップ数の最大値と、第2のポートに対応するホップ数の最大値の和を求め、求められた和に基づいて上記マスタノードから通信可能なスレーブノード総数を求め、
求められた通信可能なスレーブノード総数の変動により、リングにおける多重障害の発生、及び、該多重障害の少なくともひとつの障害の復旧を検出し、
更に、求められた通信可能なスレーブノード総数が変動しない場合、第1のポート又は第2のポートに対応するホップ数の最大値の変動により、リングにおけるトポロジの変化を検出し、
これらの事象を検出する度に装置内の上記データベースを更新し、及び/又は、上記スレーブノードに対して、パケット転送のための上記データベースを更新するためのパケットを送信するリングネットワークが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
パケット転送のためのデータベースを参照してパケットを転送する複数のノード
を備え、
複数の上記ノードがリング状に接続され、
上記ノードのうち少なくともひとつは、リング状に接続されたネットワークの状態を確認する為のプローブパケットを送信するマスタノードであり、他のノードは上記マスタノードからの指示に応じて処理するスレーブノードであり、
上記マスタノードが、
ホップ数が初期化されたプローブパケットを、予め定めた時間毎に又は不定期に、第1のポート及び第2のポートからリングの両方向へ1個又は所定個ずつ送信し、
上記各スレーブノードが、
プローブパケットを、リングに接続されたふたつのポートの一方を介して受信すると、プローブパケットに含まれるホップ数を増加し、
増加されたホップ数を含む該プローブパケットを、受信したポートとは異なる他方のポートを介して、隣接する上記スレーブノード又は上記マスタノードに送信し、
増加されたホップ数を含むホップカウント報告パケットを作成し、プローブパケットを受信したポートを介して上記マスタノードに送信し、
上記マスタノードが、
各スレーブノードからの複数のホップカウント報告パケットを第1のポート及び第2のポートを介して受信し、ポート毎に、ホップカウント報告パケットに含まれるホップ数の最大値を管理し、
第1のポートに対応するホップ数の最大値と、第2のポートに対応するホップ数の最大値の和を求め、求められた和に基づいて上記マスタノードから通信可能なスレーブノード総数を求め、
求められた通信可能なスレーブノード総数の変動により、リングにおける多重障害の発生、及び、該多重障害の少なくともひとつの障害の復旧を検出し、
これらの事象を検出する度に、装置内の上記データベースを更新し、及び/又は、上記スレーブノードに対して、パケット転送のための上記データベースを更新するためのパケットを送信するリングネットワークが提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
パケット転送のためのデータベースを参照してパケットを転送する複数のノードがリング状に接続されたリングネットワークにおいて、
リングに接続される第1のポート及び第2のポートと、
リングにおける障害の発生及び復旧を検出するリング管理部と
を備え、
上記リング管理部は、
ホップ数が初期化されたプローブパケットを、予め定めた時間毎に又は不定期に、上記第1のポート及び上記第2のポートからリングの両方向へ1個又は所定個ずつ送信し、
プローブパケットを、リングに接続されたふたつのポートの一方を介して受信し、
プローブパケットに含まれるホップ数を増加し、
増加されたホップ数を含む該プローブパケットを、受信したポートとは異なる他方のポートを介して、隣接する上記スレーブノード又は上記マスタノードに送信し、
増加されたホップ数を含むホップカウント報告パケットを作成し、プローブパケットを受信したポートを介して上記マスタスイッチに送信し、
リングを構成する他のノードがプローブパケットに含まれるホップ数を増加し返信した、増加されたホップ数を含む複数のホップカウント報告パケットを、上記第1のポート及び上記第2のポートを介して受信し、ポート毎に、ホップカウント報告パケットに含まれるホップ数の最大値を管理し、
第1のポートに対応するホップ数の最大値と、第2のポートに対応するホップ数の最大値の和を求め、求められた和に基づいて通信可能なノード総数を求め、
求められた通信可能なノード総数の変動により、リングにおける多重障害の発生、及び、該多重障害の少なくともひとつの障害の復旧を検出し、
これらの事象を検出する度に、装置内の上記データベースを更新し、及び/又は、リングを構成する他のノードに対して、パケット転送のための上記データベースを更新するためのパケットを送信するマスタノードが提供される。
本発明によると、リングが備えるノードに主従関係を持たせたネットワークにおいて、マスタノードは、リング上で少なくとも1箇所の障害の発生を検出した場合、検出後にリングが備える各ノードの転送用データベースを更新させることができる。さらに、本発明によると、リングが備えるノードに主従関係を持たせたネットワークにおいて、マスタノードは、リング上での多重障害中に少なくとも1箇所の復旧を検出した場合、検出直後にリング構成ノードの転送用データベースを更新することができる。さらに、本発明によると、リング上におけるマスタノード障害の有無にかかわらず、リング構成ノードの転送用データベースを適宜更新することにより、通信の信頼性を損なわないネットワークを提供可能である。さらに、本発明によると、マスタノードからプローブパケットを受信できなくなったスレーブノードのひとつが、マスタノードとして動作することができる。
また、本発明によると、リングネットワークにおいて多重障害の発生箇所が変わった場合にも、リング構成ノードの転送用データベースを適宜更新することができる。
1.第1の実施の形態
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態では、単一のリングのネットワークについて述べる。但し、適用する装置、パケットの種類はこれに限られない。
(ハード構成)
図1は、リングネットワークの構成例を示す図である。
単一リングネットワーク100は、リング状態の確認及びデータパケットの転送用データベース更新を担うマスタノード(マスタスイッチ)110と、マスタノード110の指示に従うスレーブノード(スレーブスイッチ)120−1〜120−5とを備える。各スイッチには、例えば、端末130−1、130−2が接続される。
マスタノード110は、自身に障害が発生していない場合、リング上における多重障害の発生及び多重障害からの復旧を検出する為、マスタノード110から通信可能なスレーブノード数を求める。マスタノード110は、通信可能なスレーブノード数を求める為、プローブパケット140を第1ポート1101及び第2ポート1102から送信する。プローブパケット140には、マスタノード110から通信可能なスレーブノード数(以下、ホップカウント)を示す項目が含まれる。
各スレーブノード120は、プローブパケット140の受信直後にホップカウントを例えば1増加する。その後、(受信側ではない)隣接のリング構成ノードにプローブパケット140を転送する。また、スレーブノード120は、プローブパケット140のホップカウントの増加後にホップカウント報告パケット150を生成し、マスタノード110に向けて送信する。ホップカウント報告パケット150は、プローブパケット140の到達度をマスタノード110に伝達する為に用いられる。
マスタノード110は、一定時間内に自身が送信したプローブパケット140がリングを伝送して戻って来ない場合、リング上における障害の発生を認識する。このときマスタノード110は、各スレーブノード120が送信するホップカウント報告パケット150の内、第1ポート1101で受信可能なホップカウントの最大値と、第2ポート1102で受信可能なホップカウントの最大値との和を計算する。第1ポート1101及び第2ポート1102で受信可能なホップカウントの最大値の和の増減により、マスタノード110は、リング上での障害発生時において、多重障害の発生及び多重障害からの復旧を検出できる。
図2は、単一リングネットワーク100を伝送するパケットフォーマットの例を示す説明図である。
可変長のパケット200は、OSI参照モデルにおける第2層(データリンク層)のL2ヘッダ210と、L2ペイロード220とを含む。L2ヘッダ210の形状は、ネットワークを構成する装置が収容する回線の種類によって異なる。例えば、収容する回線がイーサネット(登録商標)である場合、L2ヘッダ210には、宛先MACアドレス211と、送信元MACアドレス212と、タグ213と、フレームタイプ214とが含まれる。
図7は、リングが備えるノード装置900の構成例を示す図である。
マスタノード110及びスレーブノード120−1〜120−5は、ノード装置900を用いることができる。自装置が、マスターノード110であるか、スレーブノード120であるかを予め決定することにより、両ノードのいずれかの機能を定義する。
ノード装置900は、複数の回線インタフェース910−i(i=1〜N)と、パケット転送部920と、リング管理部930と、装置制御部940とを備える。
図10は、パケット転送部920の構成例を示す図である。
パケット転送部920は、受信パケットに適用すべき後段処理を示すパケット転送データベース922と、パケット転送処理とパケット転送用データベース922の制御とを実行するパケット転送プロセッサ921とを有する。
パケット転送部920は、受信したパケットの後段処理を決定する。ここでは、パケット転送部920は、受信パケットに対する後段処理として、例えば、送信用回線インタフェースの検索と、リングプロトコルのパケットを制御するリング管理部930への転送と、装置制御部940への転送とが挙げられる。
図9は、リング管理部930の構成例を示す図である。
リング管理部930は、リングパケット入力部731と、プローブパケット管理部932と、リング状態管理部933と、リングプロトコル制御パケット生成部934と、リングパケット出力部935とを有する。各部の詳細は後述する。
図7において、管理端末30に接続される装置制御部940は、ネットワークを伝送する制御パケットの解析と、パケット転送部920を含む装置全体の制御とを実行する。また、装置制御部940は、解析の結果を用い、装置内の状態更新あるいは受信した制御パケットに対する応答を実行する。
回線インタフェース910−iは、収容回線上を伝送するパケットの送受信を実行する。
(モード設定)
リングが備えるノード装置900は、主従関係を持たせるための「マスタ」と「スレーブ」の各モードをノード装置900の起動時のモード設定で決定する。リングが備える各ノードに対するモード設定は、ネットワーク管理者が管理端末30を用いてノード毎に入力する。ネットワーク管理者が入力したモードの情報は、信号線L7を介して装置制御部940に入力される。モード情報を入力した装置制御部940は、L2ペイロード220にモード情報を記載したパケット(モード情報パケット)を生成し、信号線L3に、生成したモード情報パケットを出力する。信号線L3からモード情報パケットを入力したリング管理部930のパケット入力部931は、入力パケットがモード情報パケットであることを識別し、信号線L92に出力する。信号線L92からモード情報パケットを入力したリング状態管理部933は、入力したモード情報パケットに記載された情報を基に自装置のモード(マスタノード、サブマスタノード及びスレーブノード)を設定する。
(パケット転送)
マスタノード110及びスレーブノード120−1〜120−5は、パケット200を受信すると、宛先に向けてパケットを転送する。
具体的に説明すると、各ノード装置900では、パケット200を受信した回線インタフェース910−iは、信号線L8−i(i=1〜N)に受信したパケット200を出力する。パケット転送部920のパケット転送プロセッサ921は、信号線L8−iからパケット200を入力し、受信したパケット200に記載の情報からパケットの種別を識別する。このとき、受信パケット200がリングパケットである場合、受信パケット200を信号線L1に出力する。
一方、受信したパケット200がリングパケットでは無い場合、パケット転送プロセッサ921は、L2ヘッダ210からパケット転送データベース922を検索する為の検索キーを生成し、生成した検索キーと検索コマンドとを信号線L10に出力する。検索の結果、検索結果情報がL11からパケット転送プロセッサ921に入力される。ここで、検索結果情報の構成について説明する。
図11は、パケット転送時におけるパケット転送データベース922に格納される検索結果情報800のフォーマットを示す説明図である。
検索結果情報800は、後段処理指示フラグ810と、出力インタフェース情報820を含む。
パケット転送プロセッサ921は、後段処理指示フラグ810から、受信パケット200に適用する後段処理を決定する。ここで、パケット転送プロセッサ921は、後段処理指示フラグ810が示す後段処理が例えば「装置制御部への転送」である場合、受信パケット200を信号線L5に出力する。また、パケット転送プロセッサ921は、後段処理が「通常転送」である場合、出力インタフェース情報820に記載の回線インタフェース910−j(j=1〜N、j≠i)から受信パケット200を送信する為、受信パケット200を信号線L8−jに出力する。尚、パケット転送プロセッサ921は、後段処理が「廃棄」である場合、受信パケット200を廃棄する。
以下、リングが備える全てのノード装置900(モード設定完了済み)におけるリングプロトコル起動後の動作について説明する。
リングプロトコルは、ネットワーク管理者によるマスタノード110の管理端末30に対する起動コマンドの入力後に起動する。ネットワーク管理者により入力された起動コマンドは、信号線L7を介して装置制御部940に入力される。起動コマンドを入力した装置制御部940は、L2ペイロード220にモード情報を記載したパケット(リングプロトコル起動パケット)を生成し、信号線L3に、生成したリングプロトコル起動パケットを出力する。信号線L3からモード情報を記載したパケットを入力したパケット入力部931は、入力パケットがリングプロトコル起動パケットであることを識別し、信号線L92に出力する。信号線L92からリングプロトコル起動パケットを入力したリング状態管理部933は、リングプロトコル起動パケットを信号線L96に出力すると同時又はほぼ同時に、リングプロトコル管理タイマを起動する。このとき、リング状態管理部933は、リング状態を「正常」に遷移させる。
この後、マスタノード110では、リングプロトコル制御パケット生成部934がリング状態を確認する為のプローブパケット140を生成する。プローブパケット140は、パケット200の形式を用いる。プローブパケット140生成時において、リングプロトコル制御パケット制御部934は、マスタノード110から通信可能なスレーブノード120の数(ホップカウント)を「0」とした(初期化した)ホップカウントと、プローブパケット140を識別する為の情報とをL2ペイロード220に記載する。リングプロトコル制御パケット制御部934は、プローブパケット140を生成後、信号線L97に出力する。
信号線L97からプローブパケット140を入力したリングパケット出力部935は、入力パケットがプローブパケット140であることを識別し、信号線L2に出力する。
信号線L2からプローブパケット140を入力したパケット転送プロセッサ921は、入力したパケットのL2ペイロード220に記載の情報からプローブパケット140であると識別する。このとき、パケット転送プロセッサ921は、プローブパケット140を複製する。パケット転送プロセッサ921は、複製の結果2つになったプローブパケット140を、回線インタフェース910の構成要素である第1ポート1101及び第2ポート1102に対応する信号線L8にそれぞれ出力する。この後、各プローブパケット140は、第1ポート1101と第2ポート1102に対応する回線インタフェース910を介して送信される。
リング状態が正常である場合、図1の第1ポート1101から送信されるプローブパケット140は、第2ポート1102に向けてリング上を時計回りで伝送する。また、第2ポート1102から送信されるプローブパケット140は、第1ポート1101に向けてリング上を反時計回りで伝送する。
第1ポート1101と第2ポート1102の定義は、ネットワーク管理者が管理端末30により行うモード設定と同時に実行することができる。更に、モード設定の際、マスタスイッチには、リングが備えるスレーブスイッチ数を定義する。
図1には記載していないが、マスタノード110の第2ポート1102は、論理的にデータパケットをブロックしている。例えば、マスタノード110は、端末130−2から端末130−1に向かうデータパケットを第2ポート1102で受信した場合、受信したデータパケットを廃棄する。データパケットを論理的にブロックする理由は、データパケットがリングを無限に周回する「ループ」状態により、回線の輻輳が発生することを防ぐ為である。尚、この論理的なブロックは、データパケットだけを廃棄し、プローブパケット140を含むリングを制御する為のパケット(制御パケット)は廃棄しない。
(フローチャート)
図3は、プローブパケット140とホップカウント報告パケット150との関係を示す説明図である。図4は、スレーブノード120によるプローブパケット140の送受信とホップカウント報告パケット150の発行の処理のフローチャートである。
スレーブノード120は、プローブパケット140を受信して、プローブパケット140のホップカウントを1だけ増加する(ステップS401)。スレーブノード120は、プローブパケット140のホップカウント増加後、受信ポートとは反対側のリング用回線収容ポートから隣接ノードに向けてホップカウントが増加されたプローブパケット140を送信する(ステップS402)。また、スレーブノード120は、ステップS402と同時又はその前後に、プローブパケット140の到達度をマスタノード110に伝達する為のホップカウント報告パケット150を生成する。ホップカウント報告パケット150は、ステップS401で増加後のホップカウントを含む。スレーブノード120は、マスタノード110に対して、生成したホップカウント報告パケット150を、プローブパケット140を受信した回線インタフェースから送信する(ステップS403)。マスタノード110は、ホップカウント報告パケット150を受信することにより、マスタノード110から通信可能な最大ホップ数を把握することができる。
上記各ステップの装置内動作を以下に示す。スレーブノード120において、回線インタフェース910−iは、マスタノード110が送信元のプローブパケット140を受信すると、信号線L8−iに出力する。信号線L8−iからプローブパケット140を入力したパケット転送プロセッサ921は、入力したパケットに記載の情報からプローブパケット140であると識別する。このとき、パケット転送プロセッサ921は、識別したプローブパケット140内のL2ペイロード220に記載される受信回線インタフェース情報を更新する。この後にパケット転送プロセッサ921は、受信回線インタフェース情報が更新されたプローブパケット140を信号線L1に出力する。信号線L1からプローブパケット140を入力したリングパケット入力部931は、入力パケットがプローブパケット140であることを識別し、信号線L91に出力する。スレーブノード120において、信号線L91からプローブパケット140を入力したプローブパケット管理部932は、入力したプローブパケット140のL2ペイロード220に記載されたホップカウントを例えば1増加する。さらに、プローブパケット管理部932は、ホップカウントを1増加したプローブパケット140を複製する。プローブパケット管理部932は、複製の結果2つになったプローブパケット140を、信号線L94と信号線L95とにそれぞれ出力する。スレーブノード120において、信号線L95からプローブパケット140を入力したリングパケット出力部935は、マスタノード110のリングパケット出力部935と同様に、入力したプローブパケット140を、信号線L2に出力する。
スレーブノード120において、信号線L2からプローブパケット140を入力したパケット転送プロセッサ921は、入力したプローブパケット140のL2ペイロード220に記載される受信回線インタフェース情報とは異なるリング用回線収容ポートからプローブパケット140を送信する。すなわち、リングを1周するようにプローブパケット140を送信する。その為、パケット転送プロセッサ921は、入力したプローブパケット140のL2ペイロード220に記載される受信回線インタフェース情報とは異なるリング用回線収容ポートに対応する信号線L8−m(m=1〜N)へ、入力したプローブパケット140を出力する。この後、プローブパケット140は、信号線L8−mを介して、信号線L8−mに対応する回線インタフェース910−mから送信される。
また、信号線L94に出力されたプローブパケット140は、リングプロトコル制御パケット生成部934に出力される。スレーブノード120において、信号線L94からプローブパケット140を入力したリングプロトコル制御パケット生成部934は、プローブパケット140の到達度をマスタノードに伝達する為のホップカウント報告パケット150を生成する。リングプロトコル制御パケット生成部934は、生成の際、ホップカウント報告パケット150に記載すべきホップカウントを、入力したプローブパケット140に記載のホップカウント(カウントアップされた後のもの)を用いる。尚、プローブパケット140のホップカウントとホップカウント報告パケット150であることを識別する為の情報と入力したプローブパケット140内の受信回線インタフェース情報をL2ペイロード220に記載する。生成後、リングプロトコル制御パケット生成部934は、生成したホップカウント報告パケット150を信号線L97に出力する。スレーブノード120において、信号線L97からホップカウント報告パケット150を入力したリングパケット出力部935は、入力したホップカウント報告パケット150を識別し、信号線L2に出力する。
信号線L2からホップカウント報告パケット150を入力したパケット転送プロセッサ921は、入力したホップカウント報告パケット150のL2ペイロード220に記載される受信回線インタフェース情報に対応する回線インタフェース910−iから、入力したホップカウント報告パケット150を送信する為、回線インタフェース910−iに対応する信号線L8−iへホップカウント報告パケット150を出力する。
プローブパケット140を受信する隣接したスレーブノード120及び他の複数のスレーブノード120は、同じ処理を実行する。
図12は、スレーブノード120によるホップカウント報告パケット150を転送する処理のフローチャートである。
まず、スレーブノード120は、ホップカウント報告パケット150を受信する(ステップS1201)。尚、受信したホップカウント報告パケット150に記載の情報へ対する更新を実行しない。スレーブノード120は、ホップカウント報告パケット150を受信後、マスタスイッチ110に伝送する為、受信ポートとは反対側のリング用回線収容ポートから隣接ノードに向けてホップカウント報告パケット150を送信する(ステップS1202)。
上記ステップの装置内動作を以下に示す。隣接するスレーブスイッチ120−a(a=1〜M)からホップカウント報告パケット150を受信したスレーブスイッチ120−b(b=1〜M、b≠a)において、回線インタフェース910−c(c=1〜N)は、隣接するスレーブスイッチ120−aから送信されたホップカウント報告パケット150を受信すると、受信したホップカウント報告パケット150を信号線L8−cに出力する。信号線L8−cからホップカウント報告パケット150を入力したパケット転送プロセッサ921は、受信したパケットに記載の情報からホップカウント報告パケット150であると識別する。このとき、パケット転送プロセッサ921は、ホップカウント報告パケット150を受信した受信回線インタフェースとは異なるリング用回線収容ポートから受信したホップカウント報告パケット150を送信する為、ホップカウント報告パケット150を受信した受信回線インタフェースとは異なるリング用回線収容ポートに対応する信号線L8−d(d=1〜N、d≠c)へホップカウント報告パケット150を出力する。この後、ホップカウント報告パケット150は、信号線L8−dに対応する回線インタフェース910−dから送信される。
図5は、マスタノード110による障害への対応動作のフローチャートである。マスタノード110による障害への対応は、図5の処理フローを用いて説明する。また、図7、図9、図10を参照し、各ノードでの処理を詳述する。
まず、マスタノード110は、上述したように、自身が収容する2方向のリング回線に向けてプローブパケット140を発行する(ステップS501)。マスタノード110は、一定時間内に、自身が発行し、リングを1周して各スレーブノード120によりホップカウントが加算されたプローブパケット140を受信でき、且つ、受信したプローブパケット140に記載のホップカウントが、リングが備えるスレーブノード120の数に一致しているかを検査する(ステップS502)。尚、リングが備えるスレーブノード120の数は、適宜のメモリに予め設定される。また、ステップS502では、プローブパケット140の受信可能か、ホップカウントがスレーブノード120の数に一致するかのいずれかを判断するようにしてもよい。マスタノード110は、ステップS502でYesであればステップS501へ戻り、一方、NoであればステップS503へ移る。
ステップS502を詳述すると、マスタノード110において、まず、回線インタフェース910−iは、受信したプローブパケット140を信号線L8−iに出力する。信号線L8−iからプローブパケット140を入力したパケット転送プロセッサ921は、入力したパケットに記載の情報からプローブパケット140であると識別し、信号線L1に出力する。信号線L1からプローブパケット140を入力したリングパケット入力部931は、入力したパケットがプローブパケット140であることを識別し、信号線L91に出力する。マスタノード110では、信号線L91からプローブパケット140を入力したプローブパケット管理部932は、スレーブノード120と異なり、入力したプローブパケット140のホップカウントの増加を行わず、入力したプローブパケット140を信号線L93に出力する。信号線L93からプローブパケット140を入力したリング状態管理部933は、プローブパケット140を入力したタイミングが、予め設定したリングプロトコル管理タイマの有効時間内であるかを確認する。また、リング状態管理部933は、同時又はほぼ同時に、プローブパケット140のL2ペイロード220に記載のホップカウントと、モード設定の際に定義したリングが備えるスレーブノード数とを比較する。リング状態管理部933は、予め設定したリングプロトコル管理タイマの有効時間内にプローブパケット140を入力し、且つ、プローブパケット140のL2ペイロード220に記載のホップカウントが、モード設定の際に定義したリングが備えるスレーブノード数に一致する場合、新たなプローブパケット140を生成させる為の指令を信号線L96を介してリングプロトコル制御パケット生成部934に対し出力する。尚、リングプロトコル制御パケット生成部934で生成されるプローブパケット140の取り扱いに関しては、上述した通りである。
ステップS502の条件を満たす場合、マスタノード110は、ステップS501を実行する。一方、満たさない場合(ステップS502)、マスタノード110は、リング上で障害が発生したと解釈し、リング状態管理部933のリングの状態を「障害発生」に遷移させる。この後、データパケットを論理的にブロックしている第2ポート1102の論理ブロックを解除する。
ステップS503では、マスタノード110は、第2ポート1102の論理ブロックを解除した後又は直後に、転送用データベースの更新を促す第1のメッセージ(Flush FDB−1)を発行する(ステップS503)。尚、Flush FDB−1は、障害発生時における転送用データベースの更新を促す意味を持つ。また、マスタノード110は、マスタノード110から通信可能なスレーブノード数の計測を開始する。例えば、マスタノード110から通信可能なスレーブノード数は「0」とする。
以下、ステップS503に関して詳述する。リング状態管理部933は、予め設定したリングプロトコル管理タイマの有効時間内にプローブパケット140を入力しない場合(ステップS502)、或いは、入力したプローブパケット140のL2ペイロード220に記載のホップカウントが、モード設定の際に定義したリングが備えるスレーブノード数に一致しない場合(ステップS502)、リング上における障害(第1の障害)発生と判断する。このとき、管理すべきリングの状態を「障害発生」に遷移させる。リング状態管理部933は、同時又はほぼ同時に、マスタノード110から通信可能なスレーブノード数の計測を開始する。例えば、ここでマスタノード110から通信可能なスレーブノード数を「0」とする。この後又は直後にリング状態管理部933は、リングプロトコル制御パケット生成部934に対し、リング上における障害の発生を通知する。リングプロトコル制御パケット生成部934は、リング上における障害発生を装置制御部940に通知する為、障害発生通知パケットをリングパケット出力部935を介して信号線L4に出力する。
信号線L4から障害発生通知パケットを入力した装置制御部940は、入力した障害発生通知パケットを信号線L6とL7とに出力する。信号線L7から障害発生通知パケットを入力した管理端末30では、障害発生通知と障害発生通知パケットの入力時刻が例えば表示部に表示される。
信号線L6から障害発生通知パケットを入力したパケット転送プロセッサ921は、モード設定の際に定義した第2ポート1102の論理ブロックを解除する。パケット転送プロセッサ921は、第2ポート1102の論理ブロックを解除した後又は直後、パケット転送データベース922に記載されるパケット転送用情報を消去する為の指令を信号線L10に出力する。また、パケット転送プロセッサ921は、モード設定の際に定義した第1ポート1101と第2ポート1102とから転送用データベース更新パケットを送信する為、第1ポート1101と第2ポート1102とに対応する信号線L8−e(e=1〜N)と信号線L8−f(f=1〜N、e≠f)に転送用データベース更新パケット(Flush FDB−1)を出力する。尚、転送用データベース更新パケットは、パケット200の形式を用いることができる。転送用データベース更新パケットの生成時において、パケット転送プロセッサ921は、リング上における障害の発生と、転送用データベース更新パケットとを識別する為の情報をL2ペイロード220に記載する。
マスタノード110において、パケット転送データベース922は、パケット転送プロセッサ921からの指示に従い、パケット転送用情報を消去した結果、データパケットを転送する為の情報が無い状態になる。このとき、パケット転送プロセッサ921は、データパケットを入力しても、パケット転送データベース922の検索結果として入力したデータパケットの宛先が示されない。パケット転送プロセッサ921は、収容する全ての回線インタフェース910を介して、入力したデータパケットを送信させる為、入力したデータパケットを信号線L8−1〜L8−Nにそれぞれ出力する。この動作をフラッディングと呼ぶ。
フラッディングの結果、データパケットの宛先は、送信したデータパケットが宛先に到達すると、データパケットの受信を通知する為のメッセージをフラッディング実行ノードに送信する。データパケット受信確認メッセージを受信したフラッディング実行ノードは、送信したデータパケットの宛先と、データパケット受信確認メッセージを受信した回線インタフェース910−iとを対応付ける。これをアドレス学習と呼ぶ。マスタノード110では、フラッディングとアドレス学習の繰り返しにより、パケット転送データベース922は更新される。
隣接するノードからFlush FDB−1を受信したスレーブノード120のパケット転送プロセッサ921は、受信パケットに記載の情報から転送用データベース更新パケットであると識別する。この後、パケット転送プロセッサ921は、パケット転送データベース922に記載されるパケット転送用情報を消去する為の指令を信号線L10に出力する。尚、スレーブノード120のパケット転送データベース922の更新に関する動作は、マスタノード110と同じである。同時又はその後に、パケット転送プロセッサ921は、転送用データベース更新パケットのL2ペイロード220に記載される受信回線インタフェース情報とは異なるリング用回線収容ポートから転送用データベース更新パケットを送信する為、受信回線インタフェース情報とは異なるリング用回線収容ポートに対応する信号線L8−mへ転送用データベース更新パケットを出力する。
次に、ステップS504では、マスタノード110は、障害の有無にかかわらずプローブパケット140の発行を継続する(ステップS504)。また、マスタノード110は、ステップS502と同様に、一定時間内に自身が発行しスレーブノード120によりホップカウントが加算されたプローブパケット140を受信でき、且つ、受信したプローブパケット140に記載のホップカウントが、モード設定の際に定義したリングが備えるスレーブノード120の数に一致しているかを検査する(ステップS505)。
ステップ505の条件を満たす場合(ステップS505、Yes)、マスタノード110は、リング上における障害が無いことを認識する。このとき、マスタノード110は、管理すべきリングの状態を「正常」に遷移させる。また、第2ポート1102を論理的にブロックし、転送用データベースの更新を促すメッセージ(Flush FDB−2)を発行する(ステップS507)。Flush FDB−2は、障害の復旧時における転送用データベースの更新を促す意味を持つ。
以下、ステップS504〜S505及びステップS507と、これらのステップに関するリング内におけるパケット処理過程について詳述する。マスタノード110のリング状態管理部933は、管理すべきリングにおける障害発生の認識後も、リング状態の診断を継続する。そこで、リング状態管理部933は、プローブパケット140をリングプロトコル制御パケット生成部934に生成させる為、信号線L96にプローブパケット140の生成を促す信号を出力する。尚、マスタノード110における生成後のプローブパケット140の取り扱いに関しては、上述した通りである。また、リング状態管理部933は、プローブパケット140の生成を促す信号の出力と同時又はほぼ同時に、リングプロトコル管理タイマをリセットする。
プローブパケット140の送信後、ステップS502と同一の条件であるステップS505を満たさない場合、リング状態管理部933は、リングにおける障害が継続していると認識する。一方、ステップS505を満たす場合、リング状態管理部933は、リング上における全ての障害が復旧したと認識し、リングの状態を「正常」に遷移させる。この後、リング状態管理部933は、リングプロトコル制御パケット生成部934に対し、リング上における障害の復旧を通知する。また、リング状態管理部933は、管理すべきリングにおける障害復旧の認識後も、リング状態の診断を継続する。そこで、リング状態管理部933は、障害発生の認識後と同様に、プローブパケット140をリングプロトコル制御パケット生成部934に生成させる為、信号線L96にプローブパケット140の生成を促す信号を出力する。リングプロトコル制御パケット生成部934は、リング上における障害復旧を装置制御部940に通知する為、障害復旧通知パケットを信号線L4に出力する。
信号線L4から障害復旧通知パケットを入力した装置制御部940は、入力した障害復旧通知パケットを信号線L6とL7とに出力する。信号線L7から障害復旧通知パケットを入力した管理端末30では、障害復旧通知と障害復旧通知パケットの入力時刻が例えば表示部に表示される。
信号線L6から障害復旧通知パケットを入力したパケット転送プロセッサ921は、モード設定の際に定義した第2ポート1102を論理的にブロックする。パケット転送プロセッサ921は、第2ポート1102を論理ブロックした後又は直後、パケット転送データベース922に記載されるパケット転送用情報を消去する為の指令を信号線L10に出力する。また、パケット転送プロセッサ921は、障害発生時と同様に、モード設定の際に定義した第1ポート1101と第2ポート1102とから転送用データベース更新パケットを送信する為、第1ポート1101と第2ポート1102とに対応する信号線L8−e及び信号線L8−fに出力する。尚、転送用データベース更新パケットは、パケット200の形式を用いる。転送用データベース更新パケットの生成時において、パケット転送プロセッサ921は、リング上における障害の発生と、転送用データベース更新パケットとを識別する為の情報を転送用データベース更新パケットのL2ペイロード220に記載する。リングが備えるノード装置900における転送用データベースの更新手順は、上述した通りである。
一方、ステップS505の条件を満たさない、即ち、リング上における障害が継続している場合(ステップS505、No)、マスタノード110は、一定時間内にリングの2方向(第1ポート1101と第2ポート1102)から報告(受信)される最大ホップカウントの和を計算する(ステップS509)。尚、マスタノード110は、各ポートから受信されたホップカウント報告パケット150に含まれるホップカウントの最大値をポート毎に管理しておく。マスタノード110は、ステップS503で計測を開始した「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」が更新されているかを確認する(ステップS510)。ここで、「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」が未更新である場合(又は、「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」が「0」の場合)、マスタノード110は、ステップS509で求めた「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」を求め、「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」に代入(更新)する(ステップS511)。また、ステップS504に戻る。
以下、ステップS509〜S511について詳述する。まず、マスタノード110におけるホップカウント報告パケット150受信時の動作について説明する。マスタノード110において、第1ポート1101と第2ポート1102を収容する回線インタフェース910−e及び回線インタフェース910−fは、ホップカウント報告パケット150を受信すると、対応する信号線L8−e或いは信号線L8−fに出力する。信号線L8−e或いは信号線L8−fから受信したホップカウント報告パケット150を入力したパケット転送プロセッサ921は、入力したパケットに記載の情報からホップカウント報告パケット150であると識別する。このとき、入力したホップカウント報告パケット150内のL2ペイロード220に記載される受信回線インタフェース情報を更新する(この場合、受信回線インタフェース910−e及び回線インタフェース910−fが更新対象の情報として用いられる)。この後、パケット転送プロセッサ921は、入力したホップカウント報告パケット150を信号線L1に出力する。信号線L1からホップカウント報告パケット150を入力したリングパケット入力部931は、入力パケットがホップカウント報告パケット150であることを識別し、信号線L92に出力する。マスタノード110において、信号線L91からホップカウント報告パケット150を入力したリング状態管理部933は、リングプロトコル管理タイマの制限時間が有効であるか確認する。リングプロトコル管理タイマの制限時間が有効である場合、リング状態管理部933は、L2ペイロード220に記載される受信回線インタフェース情報とホップカウントとを記録する。リング状態管理部933は、リングプロトコル管理タイマの有効時間内に後続のホップカウント報告パケット150を受信する際、後続のホップカウント報告パケット150に記載の受信回線インタフェース情報がリング状態管理部933に記録されているホップカウント報告パケット150の受信回線インタフェース情報と同一である場合、受信回線インタフェースに対応するホップカウントの値を、後続のホップカウント報告パケット150に記載のホップカウント値(又は値が大きい方のカウント値)に更新する。
リング状態管理部933は、リングプロトコル管理タイマの制限時間が無くなると、受信回線インタフェース910−eに対応するホップカウントの値と、受信回線インタフェース910−fに対応するホップカウントの値とを合算する。即ち、受信回線インタフェース910−eと910−fで受信したホップカウントの最大値の和が得られる。
この後、リング状態管理部933は、障害発生時に「0」と設定した「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」の値を確認する。ここで「0」のまま(未更新)である場合、リング状態管理部933は、ステップS509で求めた「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」を用いて、「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」を更新する。更新後、マスタノード110内のリング状態管理部933は、ステップS504を実行する為のトリガを掛ける。このトリガによりステップS504以降の処理が実行される。
ステップS510において、「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」の値が「0」では無い場合(「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」の値が更新済の場合)、マスタノード110内のリング状態管理部933は、ステップS509で求めた「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」が「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」未満であるかを確認する(ステップS512)。「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」が「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」に満たない場合(ステップS512)、マスタノード110内のリング状態管理部933は、リングにおける多重障害の発生を認識する。このとき、マスタノード110内のリング状態管理部933は、「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」を用いて、「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」を更新する(ステップS513)。「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」を更新後、マスタノード110内のリング状態管理部933は、ステップS504を実行する為のトリガを掛ける。
ステップS512において、マスタノード110内のリング状態管理部933は、ステップS509で求めた「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」が「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」未満ではない場合、(ステップS512)「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」が「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」未満であるかを確認する(ステップS514)。「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」が「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」と同値である場合(ステップS514、No)、マスタノード110内のリング状態管理部933は、ステップS504を実行する為のトリガを掛ける。一方、「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」が「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」未満である場合(ステップS514、Yes)、リング状態管理部933は、リング上における1つ以上の障害が復旧したと認識する。このとき、「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」を用いて、「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」を更新し、Flush FDB−2を発行する(ステップS515)。但し、リングにおける全ての障害が復旧していない為、リング状態管理部933は、管理すべきリングの状態を遷移させないで「障害発生」のままにし、ステップS504を実行する為のトリガを掛ける。以上のように、ステップS504〜S515をリング上における全ての障害が復旧するまで繰り返し実行する。
ここで、図1の単一リングネットワーク100における障害箇所の例を説明する。例えば、マスタノード110の第1ポート1101でホップカウント報告パケット150を受信できない場合、推定できる障害箇所は、マスタノード110の回線インタフェースの障害、スレーブノード120−1の回線インタフェースの障害、スレーブノード120−1装置内の障害等の可能性がある。装置内の障害としては、例えば、パケット転送部の障害によりスローブパケット140及びホップカウント報告パケット150を転送できない場合や、リング管理部の障害によりホップカウント報告パケット150を生成できない場合等がある。
また、マスタノード110の第1ポート1101でホップカウント報告パケット150を受信できる場合、ホップカウント報告パケット150のホップカウント数に基づき、どのあたりのノードで障害が発生したか推定できる。例えば、ホップカウント報告パケット150のホップカウント数が1だった場合、推定できる障害箇所は、スレーブノード120−1がプローブパケット140をスレーブノード120−2に送信するための回線インタフェースの障害、スレーブノード120−2の回線インタフェースの障害、スレーブノード120−2装置内の障害等の可能性がある。ここでの、障害の例は、第1ポート1101についてのみ説明しているが、第2ポート1102についても同様である。
ここで、リング上での複数の障害(多重障害)の発生とホップカウント数の和の関係を例をあげて説明する(例えば、図15を参照)。例えば、図1のリングネットワーク上で、スレーブスイッチ120−2とスレーブスイッチ120−3の間の信号線又は回線インタフェースに障害(第1の障害)が発生した場合、マスタノード110は、ホップカウント数が2のホップカウント報告パケット150を第1ポート1101より受信し、ホップカウント数が3のホップカウント報告パケット150を第2ポート1102より受信する(和が5)。ここで、さらに、スレーブスイッチ120−4の装置内に障害(第2の障害)が発生した場合、マスタノード110は、ホップカウント数が2のホップカウント報告パケット150を第1ポート1101より受信し、ホップカウント数が1のホップカウント報告パケット150を第2ポート1102より受信する(和が3に減少)。これによりマスタノード110は、リング上で多重障害が発生したことを認識する。
次に、例えば、スレーブスイッチ120−2とスレーブスイッチ120−3の間の信号線の障害が復旧すると、マスタノード110は、ホップカウント数が3のホップカウント報告パケット150を第1ポート1101より受信し、ホップカウント数が1のホップカウント報告パケット150を第2ポート1102より受信する(和が4に増加)。マスタノード110は、少なくともひとつの障害が復旧したと認識する。マスタノード110は、障害の発生及び障害の復旧を認識すると、転送用データベース更新パケット(Flush FDB−1或いはFlush FDB−2)を出力し、リング構成ノードの転送用データベースを適宜更新する。
尚、この例では信号線又は回線インタフェースと、装置内の障害の多重障害について説明したが、信号線の多重障害若しくは装置内の多重障害についても同様にホップカウント数の和が増加又は減少する。
2.第2の実施の形態
図14は、第2の実施の形態におけるリングネットワークの構成図である。
第2の実施の形態では、図1に示したマスタノード110に障害が生じる場合又は多重障害によりマスタノード110からプローブパケット140が受信できなくなった場合について説明する。ネットワークの構成については、第1の実施の形態と同様である。但し、本実施の形態では、スレーブノード120のひとつを「サブマスタノード」120−6と定義する。
サブマスタノード120−6は、マスタノード110に障害が発生した場合、状態を「マスタ」に遷移し、マスタノード110と同等の役割を果たす。「マスタ」状態にあるサブマスタノード120−6は、本来のマスタノード110が障害から復旧した場合、元の状態(「サブマスタ」状態)に遷移する。尚、サブマスタノード120−6は、マスタノード110に障害が無い場合、他のスレーブノードと同じ動作を実行する。
図6は、マスタノード110障害発生時におけるサブマスタノード120−6の動作のフローチャートである。
サブマスタノード120−6は、リングが正常である場合、スレーブノードとして動作する。サブマスタノード120−6は、マスタノード110を送信元とするプローブパケット140を受信し(ステップS601)、プローブパケット140のホップカウントを例えば1増加する。サブマスタノード120−6は、ホップカウント増加後、マスタノード110を送信元とするプローブパケット140を受信したポートとは反対側のリング用回線収容ポートより隣接ノードに向けてプローブパケット140を送信する(ステップS602)。サブマスタノード120−6は、同時又はその前後に、ホップカウント報告パケット150を生成し、マスタノード110に対して生成したホップカウント報告パケット150を送信する(ステップS603)。サブマスタノード120−6は、ホップカウント報告パケット150をマスタノード110に送信した後、一定時間毎にマスタノード110からのプローブパケット140を受信できるか否かを確認する(ステップS604)。ここで、一定時間毎にプローブパケット140を受信できる場合(ステップS604)、サブマスタノード120−6は、マスタノード110を送信元とするプローブパケット140のホップカウントを1増加し(ステップS605)、ステップS602を実行する。
本実施の形態におけるステップS601〜S603の詳細の内、第1の実施の形態で述べている部分は省略する。以下、ステップS601とステップS604とに関する事柄について述べる。サブマスタノード120−6では、ネットワーク管理者が管理端末30により行うモード設定の際、サブマスタモードが設定される。このとき、サブマスタモード内のリング状態管理部933は、リングプロトコル管理タイマを起動せず、スタンバイ状態とする。リング状態管理部933は、ステップS601にてマスタノード110を送信元とするプローブパケット140を受信すると、リングプロトコル管理タイマを起動する。サブマスタノード120−6内のリングパケット入力部931は、リングプロトコル管理タイマの起動後、一定時間内にマスタノード110を送信元とするプローブパケット140を受信すると、入力パケットがプローブパケット140であることを識別し、信号線L91に出力する。信号線L91からマスタノード110を送信元とするプローブパケット140を入力したプローブパケット管理部932は、スレーブノード120として設定されている場合と少し異なり、マスタノード110を送信元とするプローブパケット140が3つとなるように複製する。プローブパケット管理部932は、複製の結果3つになったマスタノード110を送信元とするプローブパケット140を、信号線L93と信号線L94と信号線L95とに出力する(信号線L94と信号線L95とに出力されたマスタノード110を送信元とするプローブパケット140の取り扱いは、既に上述のスレーブノード120によるプローブパケット140の送受信で述べているため省略する)。信号線L93からマスタノード110を送信元とするプローブパケット140を入力したリング状態管理部933は、プローブパケット140の入力が、予め設定したリングプロトコル管理タイマの有効時間内であるかを確認する。リング状態管理部933は、マスタノード110を送信元とするプローブパケット140を予め設定したリングプロトコル管理タイマの有効時間内に入力した場合、リングプロトコル管理タイマをリセットする。
一方、サブマスタノード120−6は、一定時間毎にマスタノード110を送信元とするプローブパケット140を受信できない場合(ステップS604)、マスタノード110に障害が生じたと判断し、自身のモードを「マスタ」に遷移させる(ステップS606)。ステップS606では、リング状態管理部933は、リングプロトコル管理タイマの起動後、信号線L93からマスタノード110を送信元とするプローブパケット140を有効時間内に入力しない場合、マスタノード110における障害発生を認識し、自身のモードを「マスタ」に遷移させる。尚、マスタノード110からプローブパケット140を受信できない場合とは、マスタノード110自身の障害や、サブマスタノード120−6とマスタノード110を接続する2つの経路においてそれぞれ障害が発生したことにより、プローブパケット140が受信できない場合等がある。ここでは、マスタノード110の障害として説明する。
「マスタ」に状態遷移したサブマスタノード120−6は、多重障害への対応を図る為、一定時間毎に自身が収容する2方向のリング回線へ向けてプローブパケット140を発行する(ステップS607)。マスタモードにあるノード動作の詳細は、第1の実施の形態のマスタノード110と同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
マスタ状態にあるサブマスタノード120−6は、マスタノード110を送信元とするプローブパケット140の受信の有無を確認する(ステップS608)。ここでは、リング管理部930がマスタノード110を送信元とするプローブパケット140を受信可能か否かを監視する。サブマスタノード120−6は、リング管理部930にてマスタノード110を送信元とするプローブパケット140を受信できない場合、ステップS607を実行する。
また、サブマスタノード120−6は、マスタノード110を送信元とするプローブパケット140を受信できる場合、マスタノード110が復旧したと解釈し、自身のモードを「サブマスタ」に遷移させる(ステップS609)。このとき、サブマスタノード120−6は、自身のプローブパケット140の発行を取り止め、他のスレーブノード120と同様に動作する(ステップS610)。
以下、ステップS609とステップS610とを詳述する。リングパケット入力部931は、入力パケットがマスタノード110を送信元とするプローブパケット140であることを認識すると、信号線L91に出力する。信号線L91からマスタノード110を送信元とするプローブパケット140を入力したプローブパケット管理部932は、上述したようにマスタノード110を送信元とするプローブパケット140が3つとなるように複製する。プローブパケット管理部932は、複製の結果3つになったマスタノード110を送信元とするプローブパケット140を、信号線L93と信号線L94と信号線L95とに出力する。尚、信号線L94と信号線L95とに出力されたマスタノード110を送信元とするプローブパケット140により、プローブパケット140の転送とマスタノード110に送信するホップカウント報告パケット150の生成とが実行される。信号線L93からマスタノード110を送信元とするプローブパケット140を入力したリング状態管理部933は、マスタノード110の障害が復旧したと判断し、自身のモードを「サブマスタ」に遷移させる。自身のモードを「サブマスタ」に遷移させたリング状態管理部933は、サブマスタノード120−6を送信元とするプローブパケット140の発行を取り止めると同時又はほぼ同時に、他のスレーブノード120から送信されるホップカウント報告パケット150に記載の情報を意識しない(マスタノードとしての処理を実行しない)ようにする。
第2の実施の形態では、スレーブノード120−6をサブマスタノードと定義したが、スレーブノード120−iの内、何れか1つ以上をサブマスタノードと定義することで第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
3.第3の実施の形態
第3の実施の形態では、第2の実施の形態で述べたサブマスタノード120−6を含むリングにおいて、マスタノード110による多重障害復旧への対応動作を説明する。但し、本実施の形態では、第1の実施の形態と第2の実施の形態との差分についてのみ述べることにする。尚、ネットワークの構成については、上述の第2の実施の形態と同様である。
図13は、多重障害が発生しているリングネットワーク100の構成図である。図8は、サブマスタノード120−6を含むリングのマスタノード110による障害への対応動作のフローチャートである。尚、上述と同様の処理については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
障害復旧時におけるマスタノード110の動作に関して、図を用いて説明する。図13の例では、スレーブノード120−1〜スレーブノード120−2間(障害A)と、スレーブノード120−4〜スレーブノード120−5間(障害B)とで障害が発生している(多重障害)。また、図13のサブマスタノード120−6は、既に、マスタモードで動作しており、プローブパケット140を発行しているものとする。
図8におけるステップS805(ステップS505)の条件が満たされない場合、マスタノード110は、サブマスタノード120−6を送信元とするプローブパケット140の受信の有無を確認する(ステップS806)。ここでは、多重障害からの復旧に備え、マスタノード110のリング管理部930は、サブマスタノード120−6を送信元とするプローブパケット140が受信可能か否か監視する。マスタノード110は、リング管理部930にてサブマスタノード120−6を送信元とするプローブパケット140を受信できない場合、ステップS809(ステップS509)を実行する。
ステップS806において、マスタノード110は、多重障害の一部(例えば、障害B)が復旧し、サブマスタノード120−6を送信元とするプローブパケット140を受信可能な場合、受信したサブマスタノード120−6を送信元とするプローブパケット140を廃棄する(ステップS808)。この後、ステップS809(ステップS509)を実行する。
ステップS808を詳述すると、マスタノード110は、第2の実施の形態で述べたサブマスタノード120−6と異なり、自身と異なる装置から送信されたプローブパケット140を受信する際、受信したプローブパケット140の転送は行わない。また、受信したプローブパケット140の発行元であるサブマスタノード120−6に対してホップカウント報告パケット150を発行しない。これらの動作を実行しないのは、リングにおける混乱を避けるためである。
以上のように、本実施の形態によれば、マスタノード110の障害の有無にかかわらず、リング上における多重障害の発生及び多重障害からの一部復旧を検出できる。

4.第4の実施の形態
更なる例として、図1のリングネットワーク上で、多重障害が発生している最中に、ホップカウント数の和が変わらないままトポロジが変化する場合について述べる。ここで、トポロジとは、例えばネットワークの構成を示す。例えば、図15に示すように、多重障害として、上述した第1の障害と第2の障害が発生している場合、マスタノード110におけるホップカウントの和は3である。
図16は、本実施の形態におけるトポロジ変化の説明図である。
ここで、上記の障害が全て解消されると同時に、スレーブスイッチ120−1〜スレーブスイッチ120−2間の信号線又は回線インタフェース障害と、スレーブスイッチ120−3の装置内障害が発生する場合(図16)、マスタノード110におけるホップカウントの和は3のままである。本実施の形態では、上述の実施の形態の処理に加え、さらに、マスタノード110が、リングの各方向で受信されるホップカウントの最大値が変化していることを認識し、トポロジに変化が生じたと判断して転送用データベース更新パケット(Flush FDB−2)を発行する。これにより、ホップカウント数の和が変化せずに障害発生箇所が変わった場合も検出可能であり、転送用データベースを更新できる。
なお、マスタノード110は、上述の実施の形態と同様、各ポートから受信されたホップカウント報告パケット150に含まれるホップカウントの最大値をポート毎に管理しておく。また、ホップカウントの最大値をポート毎、かつ、プローブパケット毎に管理してもよい。例えば、プローブパケット、それに対するホップカウント報告パケットは、プローブパケットを識別するための識別子を含み、ポート毎に、その識別子に対応してホップカウントの最大値を管理してもよい。因みに、マスタノード110は、ホップカウントの和が変わらない状況が継続し、且つリングの各方向で受信されるホップカウントの最大値が不変の場合、トポロジに変化が無いと判断して転送用データベース更新パケット(Flush FDB−2)を発行しない。なお、トポロジの変化は上述の例に限られない。
次に、本実施の形態の処理について説明する。なお、ハード構成、プローブパケットの送信・転送等は、上述の第1の実施の形態と同様である。
図17は、本実施の形態におけるマスタノード110による障害への対応動作のフローチャートである。ステップS501〜S513の各処理は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
ステップS512において、マスタノード110内のリング状態管理部933は、ステップS509で求めた「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」が「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」未満ではない場合(ステップS512)、「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」が「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」未満であるかを確認する(ステップS514’)。
「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」が「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」未満である場合(ステップS514’、Yes)、リング状態管理部933は、リング上における1つ以上の障害が復旧したと認識する。このとき、「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」を用いて、「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」を更新し、Flush FDB−2を発行する(ステップS515)。但し、リングにおける全ての障害が復旧していない為、リング状態管理部933は、管理すべきリングの状態を遷移させないで「障害発生」のままにし、ステップS504を実行する為のトリガを掛ける。
一方、「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」が「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」未満ではない場合(ステップS514、No)、ステップS513、S514の結果よりマスタノード110内のリング状態管理部933は、「マスタノード110から通信可能なスレーブノード数」が「一定時間内にリングの2方向から報告される最大ホップカウントの和」と同値であると判断する。このとき、リング状態管理部933は、上述したように、ポート毎に管理している「各ポートから受信されたホップカウント報告パケット150に含まれるホップカウントの最大値」を用いて、各ポートにおけるホップカウントの最大値が一定時間内に(又はプローブパケット毎に)変化するか否かを確認する(ステップS516)。
例えば、プローブパケットを発行する前などの適宜のタイミングで、前の時間内におけるポート毎のホップカウントの最大値(第1の値)を別の領域にストアし、その後ホップカウントの最大値をリセットする。また、例えば、ステップS509では、リセットされたホップカウントの最大値を受信されたホップカウント報告パケットに従い順次更新して、当該時間内のホップカウントの最大値(第2の値)を求める。ステップS516では、当該時間内のホップカウントの最大値(第2の値)と前の時間におけるホップカウントの最大値(第1の値)とを、ポート毎に比較して、変化しているかを判断する。
また、ホップカウントの最大値を、ポート毎かつプローブパケット毎に管理している場合には、2つのプローブパケットに対するホップカウントの最大値を比較するようにしてもよい。例えば連続する2つのプローブパケットに対する値を比較してもよい。
「マスタノード110の各ポートにおけるホップカウントの最大値」が一定時間内に変化しない場合(ステップS516、No)、リング状態管理部933はステップS504を実行する為のトリガを掛ける。一方、「マスタノード110の各ポートにおけるホップカウントの最大値」が一定時間内に変化する場合(ステップS516、Yes)、リング状態管理部933は、管理すべきリング上におけるトポロジが変化したと判断し、Flush FDB−2を発行する(ステップS517)。但し、リングにおける全ての障害が復旧していない為、リング状態管理部933は、管理すべきリングの状態を遷移させないで「障害発生」のままにし、ステップS504を実行する為のトリガを掛ける。以上のように、ステップS504〜S517をリング上における全ての障害が復旧するまで繰り返し実行する。

5.第5の実施の形態
上述の第4の実施の形態におけるトポロジの変化に対応するための処理(例えばS516、S517)は、第2、第3の実施の形態にも適用できる。なお、ハード構成、プローブパケットの送信・転送等は、上述の第2、第3の実施の形態と同様である。
図18は、本実施の形態におけるサブマスタノードを含むリングのマスタノード110による障害への対応動作のフローチャートである。各ステップの処理の詳細は、上述の第3、第4の実施の形態と同様であるので、同じ符号を付し、説明を省略する。
本発明は、リングにおいて主従関係を持つノード群に適用可能である。
単一リングネットワーク100の構成図。 単一リングネットワーク100を伝送する可変長パケットのフォーマットの例を示す説明図。 マスタノード110が発行するプローブパケット140とスレーブノード120が発行するホップカウント報告パケット150との関係を示す説明図。 スレーブノード120によるプローブパケット140の送受信とホップカウント報告パケット150の発行の処理のフローチャート。 マスタノード110による障害への対応動作のフローチャート。 サブマスタノードの動作のフローチャート。 リングが備えるノード装置900の構成図。 サブマスタノードを含むリングのマスタノード110による障害への対応動作のフローチャート。 リング管理部930の構成図。 パケット転送部920の構成図。 パケット転送時におけるパケット転送データベース922に格納される検索結果情報800のフォーマットを示す説明図。 スレーブノード120によるホップカウント報告パケット150を転送する処理のフローチャート。 多重障害が発生している単一リングネットワーク100の構成図。 第2の実施の形態におけるリングネットワークの構成図。 多重障害例の説明図。 第4の実施の形態のおけるトポロジ変化の説明図。 第4の実施の形態におけるマスタノード110による障害への対応動作のフローチャート。 第5の実施の形態におけるサブマスタノードを含むリングのマスタノード110による障害への対応動作のフローチャート。
符号の説明
100 単一リングネットワーク
110 マスタノード
120 スレーブノード
120−6 サブマスタノード
130 端末
140 プローブパケット
150 ホップカウント報告パケット
900 ノード装置
1101 第1ポート
1102 第2ポート

Claims (14)

  1. パケット転送のためのデータベースを参照してパケットを転送する複数のノード
    を備え、
    複数の上記ノードがリング状に接続され、
    上記ノードのうち少なくともひとつは、リング状に接続されたネットワークの状態を確認する為のプローブパケットを送信するマスタノードであり、他のノードは上記マスタノードからの指示に応じて処理するスレーブノードであり、
    上記マスタノードが、
    ホップ数が初期化されたプローブパケットを、予め定めた時間毎に又は不定期に、第1のポート及び第2のポートからリングの両方向へ1個又は所定個ずつ送信し、
    上記各スレーブノードが、
    プローブパケットを、リングに接続されたふたつのポートの一方を介して受信すると、プローブパケットに含まれるホップ数を増加し、
    増加されたホップ数を含む該プローブパケットを、受信したポートとは異なる他方のポートを介して、隣接する上記スレーブノード又は上記マスタノードに送信し、
    増加されたホップ数を含むホップカウント報告パケットを作成し、プローブパケットを受信したポートを介して上記マスタノードに送信し、
    上記マスタノードが、
    各スレーブノードからの複数のホップカウント報告パケットを第1のポート及び第2のポートを介して受信し、ポート毎に、ホップカウント報告パケットに含まれるホップ数の最大値を管理し、
    第1のポートに対応するホップ数の最大値と、第2のポートに対応するホップ数の最大値の和を求め、求められた和に基づいて上記マスタノードから通信可能なスレーブノード総数を求め、
    求められた通信可能なスレーブノード総数の変動により、リングにおける多重障害の発生、及び、該多重障害の少なくともひとつの障害の復旧を検出し、
    これらの事象を検出する度に、装置内の上記データベースを更新し、及び/又は、上記スレーブノードに対して、パケット転送のための上記データベースを更新するためのパケットを送信するリングネットワーク。
  2. 上記マスタノードが、さらに、
    求められた通信可能なスレーブノード総数が変動しない場合、第1のポート又は第2のポートに対応するホップ数の最大値の変動により、リングにおけるトポロジの変化を検出し、
    該変化を検出する度に装置内の上記データベースを更新し、及び/又は、上記スレーブノードに対して、パケット転送のための上記データベースを更新するためのパケットを送信する請求項1に記載のリングネットワーク。
  3. 上記マスタノードは、
    第1のポートから送信したプローブパケットが第2のポートで受信されないこと、及び/又は、第2のポートから送信したプローブパケットが第1のポートで受信されないことにより、リングの第1の障害を検出し、
    第1の障害の検出後、上記通信可能なスレーブノード総数の変動により、第2の障害の発生、及び、第1並びに第2の障害の少なくともひとつの障害の復旧を検出する請求項1に記載のリングネットワーク。
  4. 上記マスタノードが、
    障害の無い正常なリングにおいては、リング用の回線を収容する第1及び第2のポートのいずれかのポートにてデータパケットの通過を阻止し、
    リングでのひとつ又は複数の障害発生の際には、第1及び第2のポートにてデータパケットの通過を許可し、
    リングにおける障害の全てが復旧する際には、第1及び第2のポートのいずれかのポートにてデータパケットの通過を阻止する請求項1に記載のリングネットワーク。
  5. リングでの障害発生中において、
    上記マスタノードは、上記スレーブノード総数が以前の状態から減少することにより、多重障害の発生を検出する請求項1に記載のリングネットワーク。
  6. リングでの多重障害発生中において、
    上記マスタノードは、上記スレーブノード総数が以前の状態から増加することにより、多重障害から少なくとも一箇所の復旧を検出する請求項1に記載のリングネットワーク。
  7. リングでの多重障害発生中において、
    上記マスタノードは、上記スレーブノード総数が以前の状態から変わらない場合、第1又は第2のポートに対応するホップ数の最大値の変動により、トポロジの変化又は多重障害の発生箇所の変化を検出する請求項2に記載のリングネットワーク。
  8. 上記スレーブノードは、上記マスタノードから上記データベースを更新するためのパケットを受信すると、上記データベースに記憶された情報を消去し、アドレス学習を実行する請求項1に記載のリングネットワーク。
  9. 上記スレーブノードのうち少なくともひとつが、設定されるモードに応じて、マスタノード及びスレーブノードのいずれかとして動作するサブマスタノードであり、
    上記サブマスタノードは、
    上記マスタノードから、予め定められた時間内に1個以上のプローブパケットを受信可能な場合、モードをサブマスタに設定してスレーブノードとして動作し、
    上記マスタノードから、予め定められた時間内に1個以上のプローブパケットを受信できない場合、モードをマスタに設定してマスタノードとして動作する請求項1に記載のリングネットワーク。
  10. モードがマスタに設定された上記サブマスタノードが、
    障害の少なくともひとつが復旧することにより上記マスタノードからプローブパケットを受信すると、リングを構成する上記スレーブノード及び/又は上記マスタノードに対してパケット転送のための上記データベースを更新するためのパケットを送信し、及び、モードをサブマスタに遷移させる請求項9に記載のリングネットワーク。
  11. 上記マスタノードは、上記サブマスタノードからプローブパケットを受信すると、該プローブパケットを破棄する請求項9に記載のリングネットワーク。
  12. 上記マスタノード及び/又は上記サブマスタノードから送信されるプローブパケットは、該プローブパケットの送信元を示す識別子を含む請求項9に記載のリングネットワーク。
  13. パケット転送のためのデータベースを参照してパケットを転送する複数のノードがリング状に接続されたリングネットワークにおいて、
    リングに接続される第1のポート及び第2のポートと、
    リングにおける障害の発生及び復旧を検出するリング管理部と
    を備え、
    上記リング管理部は、
    ホップ数が初期化されたプローブパケットを、予め定めた時間毎に又は不定期に、上記第1のポート及び上記第2のポートからリングの両方向へ1個又は所定個ずつ送信し、
    リングを構成する他の各ノードが、リングに接続されたふたつのポートの一方を介して、上記リング管理部により送信された又は他のノードにより転送されたプローブパケットを受信し、該プローブパケットに含まれるホップ数を増加して、増加されたホップ数を含む該プローブパケットを、受信したポートとは異なる他方のポートを介して隣接するノードに転送し、及び、増加されたホップ数を含むホップカウント報告パケットを作成し、プローブパケットを受信したポートを介して送信した、複数の上記ホップカウント報告パケットを、上記第1のポート及び上記第2のポートを介して受信し、
    ポート毎に、ホップカウント報告パケットに含まれるホップ数の最大値を管理し、
    第1のポートに対応するホップ数の最大値と、第2のポートに対応するホップ数の最大値の和を求め、求められた和に基づいて通信可能なノード総数を求め、
    求められた通信可能なノード総数の変動により、リングにおける多重障害の発生、及び、該多重障害の少なくともひとつの障害の復旧を検出し、
    これらの事象を検出する度に、装置内の上記データベースを更新し、及び/又は、リングを構成する他のノードに対して、パケット転送のための上記データベースを更新するためのパケットを送信するマスタノード。
  14. 上記リング管理部は、さらに
    求められた通信可能なスレーブノード総数が変動しない場合、第1のポート又は第2のポートに対応するホップ数の最大値の変動により、リングにおけるトポロジの変化を検出し、
    該変化を検出する度に装置内の上記データベースを更新し、及び/又は、他のノードに対して、パケット転送のための上記データベースを更新するためのパケットを送信する請求項13に記載のマスタノード。
JP2006204931A 2006-02-24 2006-07-27 リングネットワーク及びマスタノード Expired - Fee Related JP4739141B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006204931A JP4739141B2 (ja) 2006-02-24 2006-07-27 リングネットワーク及びマスタノード
KR20070008043A KR100898432B1 (ko) 2006-02-24 2007-01-25 링 네트워크 및 마스터 노드
US11/703,073 US7664052B2 (en) 2006-02-24 2007-02-07 Ring network and master node

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006048855 2006-02-24
JP2006048855 2006-02-24
JP2006204931A JP4739141B2 (ja) 2006-02-24 2006-07-27 リングネットワーク及びマスタノード

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007259406A JP2007259406A (ja) 2007-10-04
JP2007259406A5 JP2007259406A5 (ja) 2009-04-09
JP4739141B2 true JP4739141B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=38445367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006204931A Expired - Fee Related JP4739141B2 (ja) 2006-02-24 2006-07-27 リングネットワーク及びマスタノード

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7664052B2 (ja)
JP (1) JP4739141B2 (ja)
KR (1) KR100898432B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101816944B1 (ko) * 2013-10-02 2018-01-09 엘에스산전 주식회사 UART Ring 통신의 ID 자동 설정방법

Families Citing this family (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007016432A1 (de) * 2007-04-05 2008-10-09 Hirschmann Automation And Control Gmbh Verfahren zur Konfiguration des Redundanzprotokolls auf Geräten in einem redundanten Ringnetzwerk
JP4621212B2 (ja) * 2005-01-07 2011-01-26 富士通株式会社 データ伝送装置
KR101483045B1 (ko) * 2007-10-02 2015-01-15 에스엠에스씨 유럽 게엠베하 링 버스 시스템에서 신호 장애 검출을 위한 시스템 및 방법
JP4895972B2 (ja) * 2007-10-22 2012-03-14 アラクサラネットワークス株式会社 リングプロトコル高速切替方法およびその装置
KR20090050920A (ko) 2007-11-16 2009-05-20 한국전자통신연구원 이더넷 링 네트워크의 비환원 모드에서의 장애 복구 방법
US8107383B2 (en) * 2008-04-04 2012-01-31 Extreme Networks, Inc. Reducing traffic loss in an EAPS system
US8004966B2 (en) * 2008-04-25 2011-08-23 Calix, Inc. Efficient management of ring networks
US7856019B2 (en) * 2008-08-29 2010-12-21 Extreme Networks, Inc. Convergence of multicast traffic
JP5077153B2 (ja) * 2008-09-03 2012-11-21 富士電機株式会社 リング型ネットワークシステム及びリング型ネットワークシステムの復旧方法
US8634498B2 (en) * 2008-12-17 2014-01-21 Entropic Communications, Inc. Systems and methods for probing wired communication channels
US8149692B2 (en) * 2008-12-31 2012-04-03 Ciena Corporation Ring topology discovery mechanism
WO2010087308A1 (ja) * 2009-02-02 2010-08-05 日本電気株式会社 通信ネットワーク管理システム、方法、プログラム、及び管理計算機
US20100290340A1 (en) * 2009-05-15 2010-11-18 Electronics And Telecommunications Research Institute Method for protection switching
JP5434318B2 (ja) * 2009-07-09 2014-03-05 富士通株式会社 通信装置および通信パス提供方法
US20110087979A1 (en) * 2009-10-05 2011-04-14 Vss Monitoring, Inc. Method, apparatus and system for stacking network captured traffic distribution devices
JP5394283B2 (ja) 2010-02-25 2014-01-22 株式会社日立産機システム 情報処理装置及び制御用ネットワークシステム
JP5410345B2 (ja) * 2010-03-16 2014-02-05 富士通株式会社 リング型ネットワーク、中継装置及び帯域制御方法
US8402311B2 (en) * 2010-07-19 2013-03-19 Microsoft Corporation Monitoring activity with respect to a distributed application
WO2012103708A1 (zh) * 2011-06-27 2012-08-09 华为技术有限公司 媒体访问控制mac地址保护方法和交换机
TWI433507B (zh) * 2011-08-09 2014-04-01 Nat Univ Tsing Hua 環狀網路及其建構方法
US9210453B1 (en) * 2012-04-19 2015-12-08 Arris Enterprises, Inc. Measuring quality of experience and identifying problem sources for various service types
KR101442567B1 (ko) * 2012-05-31 2014-09-19 박영규 링 네트워크 토폴로지에서 프레임기반 라우팅을 이용한 프레임 무손실 통신 방법
CN102739456B (zh) * 2012-07-13 2015-03-25 西南交通大学 一种有线和无线热备冗余多主通信方法与现场网关模块
US9129061B2 (en) 2012-07-25 2015-09-08 Advanced Micro Devices, Inc. Method and apparatus for on-chip debugging
US9442815B2 (en) * 2012-10-31 2016-09-13 Advanced Micro Devices, Inc. Distributed on-chip debug triggering with allocated bus lines
CN104301027B (zh) * 2013-07-16 2018-10-26 南京中兴新软件有限责任公司 光突发交换环网中实现自动保护倒换的方法、系统及节点
US9608857B2 (en) * 2013-07-29 2017-03-28 Coriant Operations, Inc. Method and apparatus for providing alarms in networks
KR101607273B1 (ko) 2014-09-12 2016-03-31 한국전기연구원 복수의 노드를 제어 하기 위한 방법, 이를 위한 장치 및 시스템
KR101615252B1 (ko) * 2014-09-25 2016-04-27 한국전기연구원 복수의 노드로 데이터를 전송하기 위한 방법, 이를 위한 장치 및 시스템
CN104506357B (zh) * 2014-12-22 2018-05-11 国云科技股份有限公司 一种高可用集群节点管理方法
AT517779B1 (de) * 2015-10-01 2021-10-15 B & R Ind Automation Gmbh Verfahren zum Querverkehr zwischen zwei Slaves eines ringförmigen Datennetzwerks
CN106059879A (zh) * 2016-01-29 2016-10-26 深圳市禾望电气股份有限公司 一种控制系统及其控制方法
EP3206338A1 (en) * 2016-02-11 2017-08-16 Xieon Networks S.à r.l. Service-based loss forwarding in communication networks
US10666809B2 (en) * 2016-02-29 2020-05-26 Audio-Technica Corporation Conference system
CN106059824B (zh) * 2016-06-30 2019-12-06 新华三技术有限公司 一种故障处理方法及装置
US20180048487A1 (en) * 2016-08-15 2018-02-15 Alcatel-Lucent Canada Inc. Method for handling network partition in cloud computing
US20180097845A1 (en) * 2016-10-05 2018-04-05 Rapid Focus Security, Llc Self-Managed Intelligent Network Devices that Protect and Monitor a Distributed Network
US10411984B2 (en) * 2016-12-12 2019-09-10 Johnson Controls Technology Company Systems and methods related to diagnostics for ethernet rings based on media redundancy protocol
US11277279B2 (en) * 2016-12-12 2022-03-15 Johnson Controls Tyco IP Holdings LLP Systems and methods for incorporating a single-port ethernet device in a media protocol ring
US10367654B2 (en) * 2017-07-14 2019-07-30 Fujitsu Limited Network design method for ethernet ring protection switching
WO2019069401A1 (ja) * 2017-10-04 2019-04-11 三菱電機株式会社 ネットワーク管理システムおよびネットワーク管理方法
KR101992228B1 (ko) * 2017-12-12 2019-09-30 루이테크놀로지 주식회사 스마트 디바이스 간 실시간 장애 처리 및 연결 복구를 위한 링 네트워크 통신 방법 및 그 시스템
KR101990130B1 (ko) * 2018-02-13 2019-06-17 엘에스산전 주식회사 직렬 연결된 유닛들 사이의 데이터 송수신 방법
CN108919762B (zh) * 2018-07-06 2021-05-25 东莞市李群自动化技术有限公司 基于工业以太网的控制方法及装置
JP6969585B2 (ja) * 2019-03-29 2021-11-24 オムロン株式会社 マスタ装置、演算処理装置、プログラマブル・ロジック・コントローラ、ネットワーク、及び情報処理方法
CN110932882B (zh) * 2019-10-21 2022-11-25 国网上海市电力公司 一种hsr冗余网络系统网络故障定位方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05227183A (ja) * 1992-02-12 1993-09-03 Mitsubishi Electric Corp ループ伝送系の異常診断方式
US5781534A (en) * 1995-10-31 1998-07-14 Novell, Inc. Method and apparatus for determining characteristics of a path
US6134678A (en) * 1997-05-13 2000-10-17 3Com Corporation Method of detecting network errors
US6052733A (en) * 1997-05-13 2000-04-18 3Com Corporation Method of detecting errors in a network
US6208616B1 (en) * 1997-05-13 2001-03-27 3Com Corporation System for detecting errors in a network
JP3811007B2 (ja) * 1998-02-20 2006-08-16 エーディーシー テレコミュニケーションズ,インコーポレイティド 仮想接続の保護切替
JP2001103082A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Mitsubishi Electric Corp ネットワーク構成自動認識方式
US6952421B1 (en) * 1999-10-07 2005-10-04 Cisco Technology, Inc. Switched Ethernet path detection
JP3983621B2 (ja) 2001-12-07 2007-09-26 三菱電機株式会社 二重リングネットワークシステムおよびリング選択方法
JP2005269059A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Fujitsu Ltd データ中継装置、データ中継方法およびデータ中継プログラム
JP2004248316A (ja) 2004-04-05 2004-09-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 故障箇所同定方法
US8498210B2 (en) * 2005-01-31 2013-07-30 British Telecommunications Plc Control of data in a network
US7675861B2 (en) * 2005-04-25 2010-03-09 Cisco Technology, Inc. Active probe target management

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101816944B1 (ko) * 2013-10-02 2018-01-09 엘에스산전 주식회사 UART Ring 통신의 ID 자동 설정방법

Also Published As

Publication number Publication date
US20070204068A1 (en) 2007-08-30
KR20070088338A (ko) 2007-08-29
US7664052B2 (en) 2010-02-16
KR100898432B1 (ko) 2009-05-21
JP2007259406A (ja) 2007-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4739141B2 (ja) リングネットワーク及びマスタノード
JP4760504B2 (ja) ネットワークシステムおよび通信装置
CN100555976C (zh) 环形网络和主节点
JP5033856B2 (ja) ネットワーク構成の想定のための装置、システム
WO2010064532A1 (ja) 通信ネットワーク管理システム、方法、プログラム、及び管理計算機
JP4628945B2 (ja) レイヤ2ネットワーク
WO2010064531A1 (ja) 通信ネットワーク管理システム、方法、プログラム、及び管理計算機
JP2007259406A5 (ja)
JP2008536412A (ja) ユーザ端末、マスタ・ユニット、通信システムおよびその稼動方法
JP2009206891A (ja) レイヤ2リングネットワークシステムとその管理方法
JP5429697B2 (ja) 通信ネットワーク管理システム、方法、及び管理計算機
JP4544415B2 (ja) 中継ネットワークシステム、ノード装置、および障害通知方法
JP2008167315A (ja) 回線冗長接続方法および広域通信網ノード装置
JP5084772B2 (ja) リング型ネットワーク
JP4562081B2 (ja) 光クロスコネクト装置と伝送装置の連係方式
JP5004758B2 (ja) レイヤ2ネットワークおよびネットワーク接続装置
JP6442847B2 (ja) 通信システム及びノード
JPWO2006075403A1 (ja) 伝送装置および障害通知方法
JP5494646B2 (ja) 通信ネットワーク管理システム、方法、及び管理計算機
WO2010095268A1 (ja) リングネットワーク制御方法、マスタノード、スレーブノードおよびリングネットワーク
JP4760927B2 (ja) ネットワークシステムおよび通信装置
JP4653800B2 (ja) 伝送路システム、フレーム伝送装置、伝送路システムにおける伝送路切り替え方法およびプログラム
WO2013014764A1 (ja) 通信システム、通信装置および通信方法
JP2007074313A (ja) ネットワーク冗長制御方法
JP2013157682A (ja) リング接続ノード、マルチリングネットワークおよび経路切替方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090223

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4739141

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees