JP4760927B2 - ネットワークシステムおよび通信装置 - Google Patents

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本発明は、通信装置に関し、特に、リングネットワークに接続された複数のノード間を
MPLSなどに代表される論理パスを構成する転送プロトコルにおいて、マルチポイント論理
パスを構成した際のマルチポイント論理パス上の障害通知と論理パス切り替え方法および
その機能を有する通信装置に関する。
近年のアクセスネットワークの広帯域化を受けて、現状のテレビ放送のようなマスメデ
ィアとしての放送サービスをユーザにマルチキャスト形式で配信するサービスが提供され
始めている。このような、放送配信サービスでは、ユーザにとってWAN(Wide Area Netwo
rk)側に設置される放送局の配信装置からユーザに向けてデータストリームが配信される
という形態が想定できる。放送サービスなどは、伝送経路の障害によるサービス中断は許
されない。そのため、WANでは、1つの送信端ポイントから複数の受信端ポイントを繋ぐ
マルチポイント論理パス経路上での障害検出手段及びパス切り替え手段が必須となる。
リングネットワークは、パス管理や障害ポイント検出の容易性などの観点から、WAN(Wid
e Area Network)やMAN(Metro Area Network)などの施設によく使用されるネットワー
クトポロジーである。図1は一般的なリングネットワークを説明する図である。通信装置
101-1から101-4までの4ノードが2本の伝送路で接続されている。リングネットワークで
は、伝送路での障害発生時にも、サービスを中断することなく提供するために、現用系の
リング102と予備系のリング103の2経路を用意する。ISPやキャリアが提供するWANやMANな
どでは、高い信頼性が要求されるため、伝送路の状態を監視したり、障害状態を即座に検
出したり、障害点を回避する等の保守管理機能が必須である。
そのため、非特許文献1では、「ポイント・ポイントATM論理パス」、非特許文献2で
は、「ポイント・ポイントMPLS論理パス」における障害検出及び通知方法について規定さ
れている。非特許文献1と非特許文献2ではパスの正常性確認フレームを使用して論理パ
スの導通性を確認する。また、論理パス上で障害を検出した場合は、前方障害通知フレー
ムでデータ受信端ノードに障害を通知する。データ受信端ノードは後方障害通知フレーム
でデータ送信端ノードに障害を通知する。この際、ポイント・ポイント論理パスの場合は
上り/下り双方向の論理パスを構成しているので、受信端ノードへは障害発生パスを利用
して前方障害通知フレームを転送し、送信端ノードへは対向パスを利用して後方障害通知
フレームを転送して障害通知を行う。(以降、正常性確認フレーム、前方障害通知フレー
ム、後方障害通知フレームを管理フレーム(OAMフレーム)と称する)。
また、例えば、非特許文献3ではリングネットワークでの障害発生時の障害ポイント回
避手段について規定している。非特許文献3では、物理回線での障害を検出すると、1.障
害検出位置をリング構成ノードへ伝える。2.障害情報を受信すると各ノードで再度経路を
再計算する。3.障害発生ポイントを通らない経路を構成する。の手順で障害ポイント回避
を行う。
ITU-T Recommendation I.610、"B-ISDN operation and maintenance principles and functions" ITU-T Recommendation Y.1711、"Requirements for Operation & Maintenance functionality for MPLS networks" IEEE802.17(RPR:Resilient Packet Ring)
しかし、非特許文献1および非特許文献2ではポイント・ポイント論理パスにおける障
害検出方法および通知方法について規定されているが、マルチポイント論理パスにおける
障害通知方法については規定していない。さらに、マルチポイント論理パスは、片方向通
信用のパスであるため、受信端ノードへは前方障害通知フレームで障害通知出来るが送信
端ノードへの障害通知は出来ない。従来の手段で送信端ノードへ障害通知を行うためには
障害通知用の論理パスを全受信端ノードと送信端ノード間で確立する必要がある。そのた
め、従来の手段ではマルチポイントの論理パスでの障害検出及びその通知は出来なかった
また、パスという概念がないEthernet(登録商標)を対象としている非特許文献3では
リングネットワーク上の物理回線障害が発生した際の障害ポイント回避手段について示さ
れている。Ethernet(登録商標)には論理パスという概念がないため、ヒューマンエラー
などによる経路テーブルの誤設定などにより発生する論理パス障害(物理回線には障害が
無いが任意の宛先のデータ間で通信出来なくなる障害のこと)については、切替えの対象
とならない。そのため、論理パス毎の接続性を確認する信頼性の高い通信を提供するコネ
クション型のネットワークには適さない。また、特許文献3では障害発生時のマルチキャ
ストデータのプロテクション手段について開示されていない。
本発明の第一の目的は、マルチポイント論理パスをエンドツーマルチエンドで管理し、
障害発生時に個々のエンドツーエンドパスに対しての障害箇所の特定を実現することであ
る。
また、第二の目的は、リングネットワーク上の物理回線障害および論理パス障害検出時
にマルチキャストデータ配信を継続提供するプロテクション機能を実現することである。
上記第一の目的を達成するために、本発明ではマルチポイント論理パスのみ、送信端ノ
ードから送信したフレームを、マルチキャストフレーム受信端ノードに送信するだけでな
く、リングを一周させて送信端ノードまで転送し、送信端ノードでもフレームを終端する
手段と、ポイント・ポイント論理パスの正常性確認フレームを周期的に上記マルチポイン
ト論理パスに送信する手段と、リングを構成するインタフェースで障害検出時には前方障
害通知フレームを上記マルチポイント論理パスに送信して、送信端ノードおよび受信端ノ
ードに障害発生を通知する手段を備えることを特徴とする。
また、上記第二の目的を達成するため、本発明ではリングネットワーク上でマルチキャ
ストフレームを送信するマルチキャストフロー毎に、リングネットワークの正常時に利用
する現用系用のマルチポイント論理パスと、異常時に利用する予備系用のマルチポイント
論理パスを送信端ノードから受信端ノードの間に設定する手段と、物理回線障害や論理パ
ス障害などの障害種類に関係なく論理パス単位に障害通知を行う手段と、送信端ノードで
前方障害通知フレームの受信または自ノードが送信したパス正常性確認フレームの未受信
を検出することで論理パス毎に障害を検出する手段と、論理パス障害が現用系で発生した
のか予備系で発生したのか両系で発生したのかを判断する手段と、現用系でのみ障害が発
生している場合は予備系にマルチポイント論理パスを切替えてマルチキャストフレームを
転送し、予備系でのみ障害が発生している場合は現用系に異常が無いことからパスを切替
えずそのままマルチキャストフレームを転送し、現用系と予備系で障害が発生している場
合は送信端ノードでデータをコピーして現用系と予備系の双方のパスにマルチキャストフ
レームを送信する手段を備えることを特徴とする。
上記第一の目的を達成するための特徴を有する本発明の通信装置によれば、マルチポイ
ント論理パスを送信端ノードから送信端ノードまでリングを一周して構成するので、基本
的に片方向のみの通信であるマルチキャスト通信であっても送信端への障害情報伝達経路
を確保する事ができる。また、正常性確認フレームをマルチポイント論理パスで転送する
ので、各受信端ノードはパスの正常性を確認する事が出来、更に送信端ノードは自ノード
が送信した正常性確認フレームを受信することでリング上の論理パスの正常性を確認する
事ができる。また、障害が発生した場合は前方障害通知フレームをマルチポイント論理パ
スで転送することで途中経路及び受信端ノードでの障害情報を障害通知用の論理パスなど
を設定する必要なく送信端ノードまで通知する事ができる。
また、上記第二の目的を達成するための特徴を有する本発明の通信装置によれば、障害
箇所に応じて論理パスの切り替えを行い、またフレームをコピーしてマルチポイント転送
パスに転送することからマルチキャスト配信を継続提供することができる。
一般的なリングネットワークトポロジーを表す図である。 本発明の通信装置を表す図である。 本発明の通信装置のユーザIFを表す図である。 本発明の通信装置のリングIFを表す図である。 本発明の通信装置内で使用する内部ヘッダのフォーマットを表す図である。 A/B選択テーブルのフォーマットおよびエントリを説明する図である。 論理パス管理テーブルのフォーマットおよびエントリを説明する図である。 MPLSラベル付与テーブルのフォーマットおよびエントリを説明する図である。 MPLSラベル検索テーブルのフォーマットおよびエントリを説明する図である。 本発明の通信装置で構築したリングネットワークを表す図である。 本発明の通信装置で構築したリングネットワーク上に構成したマルチポイント論理パスを表す図である。 本発明の通信装置で構築したリングネットワーク上に構成したマルチポイント論理パス上のユーザIFで障害が発生している状態を表す図である。 本発明の通信装置で構築したリングネットワークの伝送路Aに障害が発生している状態を表す図である。 本発明の通信装置で構築したリングネットワーク上に構成したマルチポイント論理パスで障害が発生している状態を表す図である。 マルチポイント論理パスを現用系から予備系へと切替えた状態を表す図である。 本発明の通信装置で構築したリングネットワークの伝送路Bに障害が発生している状態を表す図である。 本発明の通信装置で構築したリングネットワークの伝送路Aと伝送路Bで障害が発生している状態を表す図である。 本発明の通信装置で構築したリングネットワーク上に構成したマルチポイント論理パスの現用系と予備系の両方で障害が発生している状態を表す図である。 ユーザIFでフレームをコピーすることでマルチポイント論理パス上のユーザIFへマルチキャストフレームを送信する図である。 パス切替えをするためのフローチャートである。 パス切替え要求フレームを送信するためのフローチャートである。 現用系パスと予備系パスの二重障害が発生した時のパス切替えフローチャートである。 図12で表した障害が発生した時の障害検出シーケンスを説明する図である。 図13で表した障害が発生した時の障害検出およびパス切替えのシーケンスを説明する図である。 図14で表した障害が発生した時の障害検出およびパス切替えのシーケンスを説明する図である。 図17で表した障害が発生した時の障害検出およびパス切替えのシーケンスを説明する図である。 図18で表した障害が発生した時の障害検出およびパス切替えのシーケンスを説明する図である。 前方障害通知フレームのフォーマットを表す図である。 パス正常性確認フレームのフォーマットを表す図である。 パス切替え要求フレームのフォーマットを表す図である。 MPLSラベル付与テーブルのフォーマットおよびエントリを説明する図である。 後方障害通知フレームのフォーマットを表す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるリングネットワークおよびリングネット
ワークを構成する通信装置および障害検出および障害通知およびパス切り替え方法の好適
な実施の形態を詳細に説明する。以下実施例では、MPLSを例として本特許の説明をするが
、本発明は論理パスを構築してフレームを転送する全てのプロトコルへの適応が可能であ
る。
図10は、本発明を適用するネットワーク構成および前記ネットワークを用いたマルチ
キャストフレーム転送手段を説明する図である。本構成例では、4台の通信装置101-1〜-
4でリングネットワークが構成されている。リングネットワークを構成する通信装置の台
数は本特許とは関係なく増減可能である。リングネットワークを構成する通信装置間はそ
れぞれ2本のパスで接続されている。それぞれのパスにはフレーム転送の方向が決まって
いる。ここでは説明のための例として、左周り方向の伝送経路を伝送経路A1001とし、右
回り方向の伝送経路を伝送経路B1002とする。本リングネットワークには複数のMPLSラベ
ル毎のポイント・ポイントまたはポイント・マルチポイントの論理パスが形成されている
図2は、リングネットワークを構成する通信装置101の構造を表す図である。通信装置1
01は、n枚のユーザインタフェース(以降ユーザIF)201-1〜-nと、スイッチ(以降SW
)202と2枚のリングインタフェース(以降リングIF)203-1、-2と制御部204から構成さ
れる。
ユーザIF201は、ユーザ端末と直接接続するかもしくは他のルータやEthernet(登録商
標)スイッチやG-PON(Gigabit Passive Optical Network)などと接続するインタフェー
スである。装置外からユーザIF201へ入力したフレームは、ヘッダ情報からMPLSラベルと
内部ヘッダが付与されてSW202へと転送される。また、SW202からユーザIF201へ入力した
フレームは、内部ヘッダとMPLSラベルが削除されて装置外へと転送される。
SW202は、ユーザIF201またはリングIF203から入力するフレームの内部ヘッダ情報を元
にフレームのスイッチングを行う。また、マルチキャストフレームに関しては、内部ヘッ
ダ情報を元にして所定のIFへとフレームを複製して配布する。
リングIF203は、隣接する通信装置101を接続するインタフェースである。装置外からリ
ングIF203へ入力したフレームはMPLSヘッダ情報を元にフレームの宛先が決定され、内部
ヘッダが付与されてSW202へと転送される。また、SW202からからリングIF203へ入力した
フレームは、内部ヘッダが削除されて隣接ノードへと転送される。
制御部204は、ユーザIF201とSW202とリングIF203が保持するテーブル情報を更新する。
また、各ユーザIF、リングIFから通知される障害情報を収集して管理者へと通知する。
図11は、リング上にマルチポイント論理パスを設定した場合の一例を示している。本
マルチポイント論理パスは、通信装置101-1のユーザIF1100を送信端とし、通信装置101-2
のユーザIF1101-3と1101-4、通信装置101-3のユーザIF1101-1と1101-2を受信端としてい
る。図11では伝送経路A1001上に現用系パス1111を設定し、伝送路B1002に予備系パス1112
を設定している。このように、現用系と予備系を異なる伝送路上に設定することで、一点
故障が発生した際にはパスを現用系から予備系へと切替えることでマルチキャスト転送を
中断なく提供可能となる。また、マルチポイント論理パスは図11に示すようにリングを一
周させてマルチキャスト送信端ノードのユーザインタフェースで終端するように設定する
。この設定により全マルチポイント論理パスはリングネットワークを形成する全てのノー
ドを経由するため、マルチポイント論理パス毎の経由ノード管理が不要である。図11では
、ユーザIF1100を送信端とする一本のマルチポイント論理パスのみ記しているが、本リン
グネットワーク上には異なるユーザIFを送信端とする複数のマルチポイント論理パスが設
定されている。これら全てのマルチポイント論理パスに対して本発明で開示される技術を
使うことで障害の検出および障害時のパス切替えが可能となる。
まずは通信装置101のユーザIF201およびリングIF203の詳細ブロック図とその動作につ
いてデータフレーム受信から送信までの処理手順と管理フレーム(OAMフレーム)送信手
順について詳述してそれぞれの部位での障害発生時の障害検出および通知手段とパス切替
え手段について詳述する。
図3はユーザIF201の詳細ブロック図である。ユーザIF201は、フレーム受信回路300、
ユーザIF入力ヘッダ解析部301、論理パスID検索テーブル302、A/B選択テーブル303、一時
保管バッファ304、マルチキャスト(以降MC)複製バッファ305、セレクタ306、入力ヘッ
ダ変換部307、ユーザIF MPLSラベル付与テーブル308、スイッチ送信回路309、スイッチ受
信回路310、ユーザIF出力ヘッダ解析部311、ユーザIF_MPLSラベル検索テーブル312、出力
ヘッダ変換部313、ユーザIFヘッダ変換テーブル314、フレーム送信回路315、制御部IF330
、論理パス管理テーブル320、OAM送信処理部321、OAM受信処理部322、OAM挿入Buffer323
から構成される。
ユーザ端末側から本装置にデータフレームが入力すると、まずフレーム受信回路300で
図5に示す内部ヘッダ500が付与される。
本通信装置101内ではすべて内部ヘッダに処理結果が格納され、各処理ブロックは内部
ヘッダを参照してフレームの処理を決定する。内部ヘッダ500には、論理パスIDフィール
ド510、A/B伝送路情報フィールド511、コピーフラグフィールド512、ユーザIF0 送信フラ
グフィールド513、ユーザIF1 送信フラグフィールド514、リングIF0 送信フラグフィール
ド515、リングIF送信フラグフィールド516から構成される。ユーザIF送信フラグフィール
ドはユーザIF数分追加される構成となる。フレーム受信回路300は内部ヘッダ500の全フィ
ールドにデフォルト値0を設定して次のブロックへとフレームを転送する。
ユーザIF入力ヘッダ解析部301は論理パスID検索テーブル302とA/B選択テーブル303と論
理パス管理テーブル320を参照するブロックである。ユーザIF入力ヘッダ解析部301はデー
タフレームを受信すると、例えばMACアドレスやVLANなどのフレームヘッダ情報から、論
理パスID検索テーブル302を検索する。論理パスID検索テーブルには、入力フレームが属
する論理パスIDが格納されている。
ユーザIF入力ヘッダ解析部301は論理パスIDを入手すると、内部ヘッダ500の論理パスID
フィールド510へ取得した論理パスIDの情報を書き込む。次に、ユーザIF入力ヘッダ解析
部301はA/B選択テーブル303を、取得した論理パスIDをテーブル検索アドレスとして検索
する。A/B選択テーブル303のテーブルフォーマットとテーブルエントリを図6に示す。A/B
選択テーブル303は各論理パス毎に伝送経路Aもしくは伝送経路Bのどちらのパスを現在現
用系パスとして運用しているかを表すA/B伝送路情報610を保持している。つまり、A/B選
択テーブル303に設定されているパスが現在現用系パスということになる。例えば、A/B伝
送路情報610は1bitの情報で、値が“0”の場合は伝送路Aを現用系パスとして運用してい
ることを表し、値が“1”の場合は伝送路Bを現用系パスとして運用していることを表す
。ユーザIF入力ヘッダ解析部301は取得したA/B伝送路情報610を内部ヘッダ500のA/B伝送
路情報フィールド511に書き込む。
次にユーザIF入力ヘッダ解析部301は、論理パスIDとA/B伝送路情報610から検索アドレ
スを作成して論理パス管理テーブル320を検索する。
論理パス管理テーブル320は、論理パス毎の運用状態と障害有無状態を管理しているテー
ブルである。論理パス管理テーブル320のテーブルフォーマットとテーブルエントリを図7
に示す。論理パス管理テーブル320のテーブル検索アドレスは、伝送路情報610と論理パス
IDから作成される。伝送路情報610はテーブル検索アドレスの最上位1bitとして使用され
、論理パスIDは下位bitとして使用される。従って、論理パス管理テーブル320の各エント
リは上位1bitが“0”であるテーブルエントリが伝送路A用のエントリ(A面701)、上位1
bitが“1”であるテーブルエントリが伝送路B用のエントリ(B面702)である。上記テー
ブル内の検索アドレスおよび各エントリのアドレスのアドレス体系は、後述のMPLSラベル
付与テーブル308も同じであり、1つの論理パスの情報をテーブルに設定する際に、例え
ばA面に現用系パス情報を登録しておき、B面に予備系パス情報を登録しておくことで、現
用と予備の2本のパスを管理する事ができる。論理パス管理テーブル320のエントリは現
在のパス利用可否を表すパス閉塞フラグ710と、正常性確認フレームの未受信を警告する
正常性確認フレーム未受信フラグ711と、論理パスがマルチポイント論理パスであること
を示すMC(Multi Cast)パスフラグ712と、本ユーザIF201がMC(Multi Cast)フレームの送信
端であることを示すMC(Multi Cast)送信端フラグ713と、フレームをユーザIF201で複製し
て転送する必要があるか否かを示すMC(Multi Cast)コピーフラグ714と、伝送経路に障害
が発生しているか否かを示す伝送経路障害フラグ715と、予め設定された時間ごとに値を1
毎カウントダウンされ正常性確認フレーム受信毎に初期設定値(例えば3など)にカウン
タ値がクリアされることで一定時間内に正常性確認フレームが受信できたかどうかを管理
している正常性受信フレーム受信カウンタ716と、本エントリの運用状態をあらわすエン
トリ有効フラグ717から構成される。エントリ有効フラグは“1”でエントリ登録済み(
運用中)、“0”でエントリ未登録(未運用)となる。
ユーザIF入力ヘッダ解析部301は論理パス管理テーブルエントリ情報を取得するとMCコ
ピーフラグ714のエントリ内容を内部ヘッダ500のコピーフラグ512フィールドに設定する

ユーザIF入力ヘッダ解析部301は、上述の処理が完了後、内部ヘッダ500のコピーフラグ51
2が“0”のフレームを一時保管Buffer304に格納し、コピーフラグ512が“1”のフレー
ムをMC(Multi Cast)複製Buffer305に格納する。
一時保管Buffer304は、MC複製Buffer305またはOAM挿入Buffer323からフレームを送出中
にフレームを一時的に保管するバッファである。一時保管Buffer304はセレクタ306からの
フレーム送出信号を受信するとフレームを1個バッファから読みだす。
MC複製Buffer305は、一時保管Buffer304またはOAM挿入Buffer323からフレームを送出中
にコピーフラグ512が“1”のフレームを一時的に保管するバッファである。MC複製Buffer
305はセレクタ306からのフレーム送出信号を受信するとフレーム送出を開始する。MC複製
Buffer305はフレームを送出するとき、フレームを2個に複製する。また、その際、2個目
のフレームの内部ヘッダのA/B伝送路情報フィールド値を、ユーザIF入力ヘッダ解析部か
ら入力されたオリジナルフレームが“1”の場合は“0”に、“0”の場合は“1”に書き換
えて送信する。
セレクタ306は、一時保管Buffer304、MC複製Buffer305、OAM挿入Buffer323のどのバッ
ファからフレームを読み出すかをスケジューリングし、フレーム送出許可信号を上記何れ
かのバッファへ送信する。フレーム送出許可信号を受信した上記何れかのBufferはフレー
ムを1つ読出し、入力ヘッダ変換部307へと転送する。
入力ヘッダ変換部307は、受信フレームの内部ヘッダ500の論理パスID510とA/B伝送路情
報511から検索アドレスを作成してMPLSラベル付与テーブル308を検索し、MPLSラベル付与
テーブル308から検索されたエントリの情報に基づいてMPLSラベルを生成してデータフレ
ームに付与するブロックである。
MPLSラベル付与テーブル308のテーブルフォーマットとテーブルエントリを図8に示す。
MPLSラベル付与テーブル308のテーブル検索アドレスは、伝送路情報610と論理パスIDから
作成される。伝送路情報610はテーブル検索アドレスの最上位1bitとして使用され、論理
パスIDは下位bitとして使用される。そのため、アドレス800の上位1bitが“0”であるテ
ーブルエントリが伝送路A用のエントリ(A面801)、上位1bitが“1”であるテーブルエ
ントリが伝送路B用のエントリ(B面802)となる。MPLSラベル付与テーブル308の各エント
リは、論理パスIDに対応するMPLSラベルID810と、どちらのリングIFへフレームを転送す
るかを示す出力リングIF情報811から構成される。
入力ヘッダ変換部307はMPLSラベル付与テーブル308検索結果から得たMPLSラベルIDから
MPLSタグを作成して受信フレームへMPLSタグを付与する。また、出力リングID情報811が
“0”の場合は内部ヘッダ500のリングIF0送信フラグ515フィールドに“1”を設定し、
“1”の場合は内部ヘッダ500のリングIF1送信フラグ516フィールドに“1”を設定する
。上記処理が完了すると、スイッチ送信回路309へフレームを転送する。
スイッチ送信回路309は受信フレームをスイッチ202へ転送する回路である。
以上が、ユーザIFにデータフレームが入力してスイッチへと転送されるまでの流れとなる
。次にスイッチからデータフレームがユーザIFへ入力し、装置外へと転送されるまでの流
れを説明する。
スイッチ受信回路310はスイッチ202からデータフレームを受信すると、ユーザIF出力ヘ
ッダ解析部311へとフレームを転送する回路である。
ユーザIF出力ヘッダ解析部311は正常性確認フレームの定期受信確認、前方障害通知フレ
ームからの障害位置特定、パス切り替え要求フレームに基づく特定論理パス切り替え処理
を行う。
以下にユーザIF出力解析部311のフレーム受信時の処理手順を示す。まずユーザIF出力
ヘッダ解析部311は受信フレームのMPLSラベルIDを抽出して、受信フレームをデータフレ
ームとOAMフレームに識別する(OAMフレームには通常のMPLSラベルIDの他にOAMフレーム
を識別するラベルIDがついているため識別できる)。受信フレームの識別後、ユーザIF出
力ヘッダ解析部311は、MPLSラベルIDをテーブル検索アドレスとし、ユーザIF_MPLSラベル
からテーブルエントリを取得する。ユーザIF_MPLSラベル検索テーブル312のテーブルフォ
ーマットとテーブルエントリを図31に示す。ユーザIF_MPLSラベル検索テーブル312のエ
ントリは、論理パス管理テーブル320を検索するための論理パスID3101とA/B伝送路情報31
02が格納されている。受信フレームがデータフレームの場合、ユーザIF出力ヘッダ解析部
311はテーブルエントリを取得すると、内部ヘッダ500に論理パスIDとA/B伝送路情報を書
き込み出力ヘッダ変換部313へとフレームを転送する。受信フレームがOAMフレームの場合
、フレームをOAM受信処理部322へ転送する。
出力ヘッダ変換部313はフレームを受信すると、内部ヘッダ500から論理パスIDを抽出し
、ヘッダ変換テーブル314を検索する。ヘッダ変換テーブル314は、受信フレームをVLANタ
グ処理(この処理には、付与、変換、削除、透過などを含む)などの情報を保持するテー
ブルで、出力ヘッダ変換部313はヘッダ変換テーブル314のエントリ情報を元に受信フレー
ムのMPLSラベルタグを削除し、VLANタグ処理を行い、フレーム送信回路315へとフレーム
を転送する。
フレーム送信回路315は内部ヘッダ500を削除し、装置外へとフレームを送信する。
制御部IF330は、パケット通信装置101の制御部204とユーザIF201との通信IFである。制御
部204は制御部IF330から各種テーブル設定を行う。
以上がユーザIF201のブロック構成とユーザIF201内のデータフレームの処理手順となる。
次にリングIF203のブロック図およびリングIF203内でのデータフレームの処理手順につ
いて説明する。
図4はリングIF201のブロック図である。リングIF201は、フレーム受信回路400と、リン
グIF入力ヘッダ解析部401と、リングIF_MPLSラベル検索テーブル402と、一時保管Buffer4
03と、セレクタ404と、スイッチ送信回路405と、スイッチ受信回路410と、リングIF出力
ヘッダ解析部411と、MPLSラベル変換テーブル412と、フレーム送信回路413と、論理パス
管理部420とOAM挿入Buffer421と制御部IF430 から構成される。
フレーム受信回路400は装置外からフレームを受信すると図5に示す内部ヘッダ500を付
与する。ここで付与する内部ヘッダ500はユーザIF201で付与する内部ヘッダと同じである
。フレーム受信回路400は内部ヘッダ500の全フィールドにデフォルト値0を設定してリン
グIF入力ヘッダ解析部401へとフレームを転送する。リングIF203では、受信フレームの種
類(データフレーム、OAMフレーム)に関わらず同じ処理を行う。
リングIF入力ヘッダ解析部401は受信フレームのMPLSラベルIDをテーブル検索アドレス
とし、MPLSラベル検索テーブル402からテーブルエントリを取得する。
MPLSラベル検索テーブル402のテーブルフォーマットとテーブルエントリを図9に示す
。MPLSラベル検索テーブル402は、エントリが有効か無効かを表すエントリ有効フラグ910
と、受信フレームの送信先IFを示す各フラグ、ユーザIF0送信フラグ911、ユーザIF1送
信フラグ912、リングIF0送信フラグ913、リングIF1送信フラグ914を保有する。マルチ
キャスト受信端ノードにおいて本テーブルエントリのマルチキャストフレームを受信すべ
きユーザIFの送信フラグと同じくマルチキャストフレームを受信すべき次のノードが存在
するリングIFの送信フラグをそれぞれ“1”に設定することでマルチキャストフレームの
中継及び終端が可能となる。また、マルチキャスト送信端ノードでは本テーブルエントリ
のマルチキャストフレーム送信端となるべきユーザIFの送信フラグを“1”に設定するこ
とで、マルチキャストフレームを送信端IFで終端することが可能となる。さらに、マルチ
キャストフレームを中継するノードの本テーブルエントリはマルチキャストフレームを受
信すべき次のノードが存在するリングIFの送信フラグを“1”に設定することでマルチキ
ャストフレームの中継が可能となる。このようにテーブルを設定することで、リングを一
周するマルチポイント論理パスの構成が可能となる。
リングIF入力ヘッダ解析部401はMPLSラベル検索テーブルのエントリを取得すると、取
得したエントリ情報を内部ヘッダ500のユーザIF0送信フラグ513、ユーザIF1送信フラグ
514、リングIF0送信フラグ515、リングIF1送信フラグ516に書き込み一時保管Buffer403
へとフレームを格納する。
一時保管Buffer403は、OAM挿入Buffer421からフレームを送出中にフレームを一時的に
保管するバッファである。一時保管Buffer403はセレクタ404からのフレーム送出信号を受
信するとバッファからフレームを1個読みだす。
セレクタ404は、一時保管Buffer403、OAM挿入Buffer421のどのバッファからフレームを読
み出すかをスケジューリングし、フレーム送出信号をバッファへ送信する。
スイッチ送信回路405は受信フレームをスイッチ202へ転送する回路である。
以上が、リングIF203にフレームが入力してスイッチ202へと転送されるまでの流れとな
る。次にスイッチ202からフレームがリングIF203へ入力し、装置外へと転送されるまでの
流れを説明する。
スイッチ受信回路410はスイッチ202からフレームを受信すると、リングIF出力ヘッダ解析
部411へとフレームを転送する回路である。
リングIF出力ヘッダ解析部411はMPLSラベルIDを検索キーとしてMPLSラベル変換テーブル4
12の検索を行い、テーブル情報に従ってMPLSラベルの変換処理を行うブロックである。
フレーム送信回路413は内部ヘッダ500を削除し、装置外へとフレームを送信する。
制御部IF430は、パケット通信装置101の制御部204とリングIF203との通信IFである。制御
部204は制御部IF430から各種テーブル設定を行う。
以上がリングIF203のブロック構成とリングIF203内のデータフレームの処理手順となる。
次にOAMフレームの処理について説明する。
本発明では、マルチポイント論理パスの導通確認、マルチポイント論理パス内での障害通
知、マルチポイント論理パスのパス切替えに正常性確認フレーム、後方障害通知フレーム
、前方障害通知フレームのうち少なくともひとつを使用する。
まずはマルチポイント論理パスの導通確認および障害通知について説明する。
マルチポイント論理パスの導通確認には正常性確認フレームを使用する。正常性確認フレ
ームのフレームフォーマットを図29に示す。正常性確認フレーム2900は正常性確認フレ
ームであることを識別するファンクション2901と正常性確認フレームの送信端ノードを格
納する送信ノードIDフィールド2902から構成されている。本フレームには論理パス毎に割
り振られているパスラベルIDを持つMPLSラベルタグと本フレームが管理系のフレームであ
ることを識別するラベルIDを持つMPLSラベルタグが付与される。マルチキャストフレーム
送信端ノードのユーザIF201のOAM送信処理部321は定期的に現用系と予備系のマルチポイ
ント論理パスに正常性確認フレーム2900を送信する。正常性確認フレーム2900はマルチポ
イント論理パス毎のマルチキャストフレーム受信端ノードのユーザIFおよびリングを一周
して送信端ノードのユーザIFで終端される。各終端位置のユーザIFのOAM受信処理部322は
正常性確認フレーム2900を受信すると、MPLSラベルIDから論理パス管理テーブル320を検
索し、エントリ内の正常性フレーム受信カウンタ716値を初期設定値(たとえば3)にクリ
アする。正常性フレーム受信カウンタ716値は後述するOAM送信処理部321の処理フローで
定期的に1ずつ減算されるため、一定期間正常性確認フレーム2900が受信出来ない場合に
0となりその際論理パスに障害が発生している事が確認できる。各マルチキャスト受信端
ユーザIFは上述のように定期的に本フレームを受信することで論理パスが正常に導通して
いる事を確認できる。また、送信端ノードのユーザIFも自ノードが送信した正常性確認フ
レーム2900を受信することでリングネットワークが正常に導通している事を確認できる。
また、マルチキャストフレーム受信端ノードが正常確認フレーム2900を受信する事が出
来なくなった場合、OAM送信処理部321はマルチポイント論理パスを利用して後方障害通知
フレーム3200を送信端ノードのユーザIFへ転送する。後方障害通知フレームのフレームフ
ォーマットを図32に示す。後方障害通知フレーム3200は後方障害通知フレームであるこ
とを識別するファンクション3201と障害の種別を通知する障害タイプ3202と障害が発生し
た箇所を特定する送信IFアドレス3203で構成されている。本後方障害通知フレームを受信
する事で送信端ノードではどのユーザIFで障害が発生しているかを知る事ができる。
マルチキャストフレームの送信は基本的に片方向のみのため、従来のネットワークおよ
び通信装置ではマルチポイント論理パスでの障害は送信端ノードに通知することができな
かった。またはデータフレームの送信を行わないにも関わらず、障害通知用のポイント・
ポイントパスをマルチキャストフレーム受信端ノードのユーザIFと送信端ノードのユーザ
IF間で設定する必要があった。しかし、本発明では、マルチポイント論理パスをリングを
一周するように形成しているため、マルチポイント論理パスを利用して障害情報を送信端
ノードへと転送することができる。
各個別の論理パス上での障害の検出に関して上記で述べた。次に伝送路での物理的な障
害が発生した場合の検出について述べる。伝送路の障害は主にリングインタフェースの故
障または、光ファイバの断絶などにより発生する。これら障害が発生した場合、対抗のリ
ングインタフェースでは光信号を受信できなくなるためリングIFの光モジュール(図示せ
ず)からLoss情報422が発信される。この情報を受信した論理パス管理部420はMPLSラベル
検索テーブルを上から順に読み出し、エントリ有効フラグ910を確認して有効なエントリ
に対して前方障害通知フレーム2800を生成して送信する。前方障害通知フレームのフレー
ムフォーマットを図28に示す。このとき障害タイプ2802にはLossが発生したことを示す
IDを設定し、送信IFアドレス2803にはLossを検出したリングIFのアドレスを設定する。ま
た、OAMフレームを表すラベルと論理パスを特定するMPLSラベル(ラベルIDはテーブルエ
ントリのアドレスから取得可能)と内部ヘッダ500(内部ヘッダのフィールド値はテーブ
ルエントリから得た情報を設定)を前方障害通知フレーム2800に付与し、フレームをOAM
挿入バッファ421に格納する。上記処理を全エントリに対して行うことで現用系、予備系
のすべてのパスに対して伝送路障害情報を通知することができる。
従来技術である非特許文献1と2では、前方障害通知フレーム2800を受信した受信端ノ
ードのユーザIFは後方障害通知フレーム3200を利用して送信端ノードのユーザIFへ伝送経
路で障害が発生したことを通知する。しかし、本発明のマルチポイント論理パスはリング
を一周して送信端ノードのユーザIFでもフレームを終端しているため、受信端ノードのユ
ーザIFはマルチポイント論理パスにおいて前方障害通知フレーム2800を受信した場合に後
方障害通知フレーム3200を送信しなくても良い。こうすることで送信端ノードのユーザIF
は大量の後方障害通知フレームを受信する必要がなくなり処理負荷軽減効果が望まれる。
また、後方障害通知フレーム3200を使用しないことでリングネットワークの帯域消費抑止
効果も得られる。
次に前方障害通知フレーム2800の終端処理について説明する。前方障害通知フレーム28
00はユーザIF201のOAM受信処理部322で終端される。OAM受信処理部322は前方障害通知フ
レーム2800を受信した場合、障害タイプ2802と送信IFアドレス2803を確認する。障害タイ
プ2802がLossの発生を通知するものでありかつ送信IFアドレス2803がリングIFのものの場
合、リングを形成する経路の一部で障害が発生しておりマルチキャストフレームを受信す
る全ユーザIFへフレームが送信されていない可能性があることになる。
そのため、上記フレームを受信した場合、MPLSラベルIDから論理パス管理テーブル320
を検索し、エントリ内の伝送路障害フラグ715に障害が発生したことを表す“1”を設定
する。また、制御部に障害フレームのフレーム情報(障害タイプと送信IFアドレス)を通
知する。上記以外の前方障害通知フレームまたは後方障害通知フレームを受信した場合は
リングを形成する経路での障害は発生していないため伝送路障害フラグ715を設定せず、
制御部204に障害フレームのフレーム情報のみを通知する。
以上の処理を行うことでマルチポイント論理パスの導通確認と障害発生時にマルチキャ
スト受信端ノードおよび送信端ノードにおいて障害箇所の通知および特定が実現できる。
次に、障害検出時のマルチポイント論理パスの切替え処理について説明する。マルチポ
イント論理パスの切替えには図30に示すパス切替え要求フレーム3000を使用する。パス
切替え要求フレーム3000は切替え要求フレームであることを識別するファンクション3001
と切替え後に使用する伝送路を通知するA/B伝送路情報3002とパス切替え要求フレームを
送信したユーザIFのアドレスを格納する送信IFアドレス3003で構成されている。
パス切替え要求フレーム3000の送信処理はOAM送信処理部321から送信される。また、パ
ス切替え要求フレーム3000の終端およびパス切替え処理はOAM受信処理部322で行われる。
以下で、図20、22を利用してOAM送信処理部321がパス切替え要求フレーム3000を送
信する手順を説明する。OAM送信処理部321は図20、22に示すフローを定期的に全テー
ブルエントリに対して行う。
OAM送信処理部321は論理パス管理テーブル320を読み出すと、エントリ有効フラグ717を確
認する。エントリ有効フラグ717が“1”つまりエントリが有効ならば、正常性確認フレ
ーム受信カウンタ716の値を“1”減算する(S101)。
減算した結果、カウンタ値が“0”になった場合、正常性確認フレーム未受信フラグ711
に未受信を表す“1”を設定する(S102、S103)。
次にMCパスフラグ712を確認し、本エントリがマルチポイント論理パスなのかポイント
・ポイント論理パスなのかを確認する(S104)。ポイント・ポイント論理パスのパス切替
え手段はここでは割愛するため、フローはENDとする。
マルチポイント論理パスの場合、MC送信端フラグ713を確認し、マルチキャストフレーム
の送信端となるユーザIFかどうかを確認する(S015)。マルチポイント論理パスの切替え
は送信端ノード主動となる。
まず、伝送路障害フラグ715を確認し、物理的な伝送路障害の有無を判定する。判定の
結果障害があればパス切替えの必要性を確認する処理へと移る(S106)。
伝送路障害が無い場合は、パス正常性確認フレームの正常受信の確認のため、正常性確認
フレーム未受信フラグ711を確認する。判定の結果パス正常性確認フレーム未受信の場合
、論理パス障害が発生していることになるため、パス切替えの必要性を確認する処理へと
移る(S107)。論理パス正常性確認フレームを受信している場合は正常に論理パスが導通
しているので、フローを終了する。
次にパス閉塞フラグを確認して異常が検出されたパスが現用系パスか予備系パスかを判
定する(S108)。予備系パスの場合はパス切替えの必要が無いため、フローを終了する。
現用系パスの場合はパスの切り替えを必要とするので、次に予備系パスの障害有無を確
認するために予備系パスのテーブルエントリを取得する。予備系パスのテーブルエントリ
は現用系パスのエントリアドレスの最上位bitを反転したアドレスに存在するため、取得
可能である。予備系パスのテーブルエントリを受信するとS107同様に伝送路障害の有無を
確認する。障害がある場合は現用/予備二重障害と判定して図22に示す二重障害パスへ
と処理が移る。また、伝送路障害が無い場合は、S108同様に正常性確認フレームの受信確
認を行う。正常性確認フレーム未受信の場合は現用/予備二重障害処理へと処理が移る(S
109、S110、S112)。
予備系パスに障害が無い事が分かれば現用系パスから予備系パスへ切替えるため、パス
切替えリクエストフレーム3000を生成する。A/B伝送路情報3002のフィールドには、パス
切替え後の使用する伝送路情報のID(例えば伝送路Bを使用するならば“1”を入れる)
を入れる。また、内部ヘッダ500をパス切替えリクエストフレーム3000の先頭に付与して
、OAM挿入Buffer323に格納する。内部ヘッダ500を付与する際、論理パスID510フィールド
とA/B伝送路情報511フィールドの値を論理パス管理テーブル320の予備系パスのテーブル
エントリのアドレス700から生成して付与する(S111)。
A/B伝送路情報テーブル303の設定値をパス切替えリクエストフレーム3000のA/B伝送路
情報3002に指定した値に変更する(S113)。この処理を行うことで、次にA/B伝送路情報
テーブル303を検索した時に今までとは逆のIDを取得することから、MPLSラベル付与テー
ブル308から取得するエントリも今までとは別の予備系のものを取得することとなる。
障害検出まで現用系で使用していた論理パス管理テーブル320エントリのパス閉塞フラ
グ710を“1”に設定して、パスを閉塞させる(S114)。
障害検出まで予備系で使用していた論理パス管理テーブル320のエントリのパス閉塞フラ
グ710を“0”に設定して、パスの閉塞を解除する(S115)。
次に、現用/予備二重障害発生時の処理を説明する。
S110またはS111で両系障害と判定した場合、OAM送信処理部321は二重障害と判定して図2
2に示すフローチャートの動作を行う。
まず予備系のパス閉塞フラグ710が“0”かどうか判定する。“0”の場合はすでに予備
系を利用していることになるため、二重障害の回避が行われているためフローを終了する
(S301)。
予備系のパス閉塞フラグ710が“1”の場合は予備系を利用してフレームを送信するた
めに、パス切替えリクエスト3000を予備系パスへ送信する。パス切替えリクエスト3000の
送信方法はS112と同じである(S302)。
現用系の論理パス管理テーブルエントリのMCコピーフラグ714を“1”にして本論理パス
宛のフレームは全てコピーして送信するように設定する(S303)。
予備系のパス閉塞フラグ710を“0”にして両系とも現用系と設定する(S304)。
以上がOAM送信処理部321のパス切替え要求フレームの送信手順フローとなる。
次に、図21を使用し、OAM受信処理部322のパス切替え要求フレーム3000の終端および
パス切替え処理手順を説明する。
OAM受信処理部322はパス切替えリクエストを受信すると論理パス管理テーブルエントリを
取得する(S201)。論理パス管理テーブルの取得手順はデータフレームの受信処理と同じ
である。
論理パス管理テーブルを取得すると、自ユーザIFがマルチキャストフレーム送信端ユー
ザIFかどうかをMC送信端フラグ713で判定する。MC送信端フラグが“1”の場合、自ユー
ザIFから転送したパス切替え要求フレームがリングを一周して戻ってきた事になるため、
そのままフローを終了する。一方MC送信端フラグ713が“0”の場合は受信端IFのために
次のステップへ進む(S202)。
取得した論理パス管理テーブルエントリのパス閉塞フラグを“0”(閉塞解除)として、
取得した論理パス管理テーブルエントリの検索アドレスの最上位bitを反転させたエント
リ(論理パスのA面/B面に相当)のパス閉塞フラグ710の値を“1”(閉塞)とする(S203
)。
以上がOAM受信処理部322の終端およびパス切替え処理手順フローとなる。論理パス管理テ
ーブルエントリのパス閉塞フラグを“0”とすることでマルチキャスト受信ノードのユー
ザIFは新現用系パスからのフレーム受信が可能となる。
これまで、ノード単体での障害発生時の障害検出動作、障害通知動作、論理パス切替え
動作の説明をした。
以下ではリングネットワーク内で障害が発生した場合の全体の障害検出、障害通知、論理
パス切替えの流れを図12〜図19と図23〜図24を用いて説明する。
図12と図23は通信装置B 101-2のユーザIF1201-1で障害が発生した場合の障害検出
および障害通知手順を説明する図である。
ユーザIF2001-4で発生する障害は、論理パス断およびユーザIFの光モジュールの故障な
どが考えられる。この場合、障害を検出したユーザIF1201-4は現用系マルチポイント論理
パスと装置Bの制御部に対して障害通知を行う。マルチポイント論理パスへの障害通知は
後方障害通知フレーム3200を使用する(S401)。
障害が発生しているユーザIFを持つ通信装置B 101-2は、障害が発生しているユーザIF
の論理パス管理テーブルエントリの参照もしくはユーザIF1201-4からの直接的な障害通知
により、障害が発生していることを検出できる。このとき、ユーザIF1201-4を冗長化で構
成していた場合はIFの切替えを行うことが望ましい(S402)。IFを切替えることで正常に
マルチキャストフレームの正常受信が可能となる。
装置BのユーザIF1200が送信した後方障害通知フレーム3200はマルチポイント論理パス
を一周してマルチキャストフレーム送信端ノードのユーザIF1200へと転送される(S403)
。ユーザIFは後方障害通知フレームであることからマルチポイント論理パス切替え不要を
判定する。
ユーザIFは装置Aの制御部へと障害情報を通知する(S404)。
以上によりマルチキャストフレームの受信端ノードのユーザIF障害位置の特定が可能とな
る。
ユーザIF1201-4の障害は他のマルチキャストフレーム受信端ユーザIFへ影響を与えない
。そのためマルチキャストフレーム送信端ノードのユーザIF1200は障害情報を制御部に通
知するだけでマルチポイント論理パスの切替えは行わないことが望ましい。
このように、マルチキャストフレームの受信端となる通信装置内で発生した障害に関して
はマルチポイント論理パスを切替えるのではなく装置内での障害対応とすることが望まし
い。
マルチポイント論理パスを利用して後方障害通知フレームを転送する本方式ではその他
のマルチキャストフレーム受信端ノードのユーザIF1200-1〜3にも後方障害通知フレーム
が送信される。この後方障害通知フレームを各ユーザIFで終端することで、どこでどのよ
うな障害が発生しているかを全ノードで情報共有することも可能となる。
また、この単独装置のユーザIFで発生した障害はその他のマルチキャストフレーム受信
端には関係ないとも考えられる。そこで、各受信端ユーザIFは後方障害通知フレーム3200
をフィルタ廃棄することが望ましい。このようにすることで自ノードのフレーム受信と関
係のない情報を制御部へ通知する負荷が軽減できる。
図13と図24は通信装置Bと通信装置Cの間の伝送路A(現用系パス)でたとえば光フ
ァイバの断絶などにより伝送路に障害が発生した場合の障害検出および障害通知手順を説
明する図である。
伝送路Aの障害はリングIFの光モジュールからLoss情報として論理パス管理部420へと通知
されることで検出できる(S501)。
障害を検出したリングIF1302-1は、伝送路Aを利用して前方障害通知フレーム2800を図記
載のマルチポイント論理パスを含めたすべての論理パスに対して送信する(S502)。
マルチキャストフレーム送信端のユーザIF1300は、現用系パスから前方障害通知フレー
ム2800を受信することで伝送路に障害が発生しており、マルチキャストフレームを受信出
来ていないユーザIFが存在する可能性があることを認識する(S503)。
このとき、パス管理テーブルから予備系パスの障害有無を確認する。予備系パスで障害が
無いことを確認すると伝送路Bの予備系パスにパス切替え要求フレーム3000を送信する(S
504)。
パス切替え要求フレーム3000は予備系のマルチポイント論理パスによりユーザIF1301-1
〜-4へと送信される。パス切替え要求フレーム3000を受信したユーザIF1301-1〜-4はA/B
伝送路情報302で指定されるパスへとパスの切替え処理を行う(S505)。
予備系のマルチポイント論理パスにより転送されたパス切替え要求フレーム3000は送信ノ
ードで終端される(S506)。
装置AのユーザIF1300は予備系のマルチポイント論理パスへパス切替え要求フレーム300
0を送信すると、予備系パスへデータ送信を開始する(S507)。
以上が現用系パスでの伝送路障害発生時のパス切替え手順となる。この機能を使用するこ
とで、現用系パスの伝送路で障害が発生した場合でも予備系パスへ切替えることでマルチ
キャストフレームの転送を継続することが可能となる。また、マルチポイント論理パスは
リングを一周していることから障害発生箇所を特定することなくパスを切替えることが可
能となるため、経由ノードの管理が不要となる。
ここでは、装置AのユーザIF1300はパス切替え要求フレーム2800送信後に予備系でデー
タ送信を開始することとしているが、パス切替え要求フレーム2800を自ノードで終端後に
予備系でデータ送信を開始するとすることで、マルチキャストフレームを受信する全ユー
ザIFでパス切替え処理が終了した後に予備系パスでデータを送信することができるため、
切替えによるフレーム廃棄を防ぐことができる。
図14と図25は現用系パスで論理パス障害が発生した場合の障害検出および障害通知
手順を説明する図である。ここでは通信装置CのリングIF1402-1のMPLSラベル検索テーブ
ル402のエントリがヒューマンエラーにより消去あるいは誤設定されたことにより論理パ
スが切断されたことを想定している。
論理パスに障害が発生した場合、障害が発生したIFは障害を認識できないため前方障害
通知フレームを送信できない。このような障害は論理パスの始点となるユーザIFからの正
常性確認フレームの未受信により検出することができる。マルチポイント論理パスの場合
、ユーザIF1400は自ノードが送信した正常性確認フレームを受信することで論理パスの正
常性を確認する。論理パスで障害が発生した場合は正常性確認フレームが戻ってこなくな
ることから論理パス障害検出ができる(S601)。
このとき、ユーザIF1400はパス管理テーブルから予備系パスの障害有無を確認し、予備
系パスで障害が無いことを確認すると伝送路Bの予備系パスにパス切替え要求フレーム300
0を送信する(S602)。
パス切替え要求フレーム3000は予備系のマルチポイント論理パスによりユーザIF1401-1
〜-4へと送信される。パス切替え要求フレーム3000を受信したユーザIF1401-1〜-4はA/B
伝送路情報302で指定されるパスへとパスの切替え処理を行う(S603)。
予備系のマルチポイント論理パスにより転送されたパス切替え要求フレーム3000は送信ノ
ードで終端される(S604)。
装置AのユーザIF1400は予備系のマルチポイント論理パスへパス切替え要求フレーム300
0を送信すると、予備系パスへデータ送信を開始する(S605)。
以上が、論理パス障害が現用系パスで発生した時のパス切替え手順となる。この機能を使
用することで、現用系マルチポイント論理パスで障害が発生した場合でも予備系パスへ切
替えることでマルチキャストフレームの転送を継続することが可能となる。また、マルチ
ポイント論理パスはリングを一周していることから障害発生箇所を特定することなくパス
を切替えることが可能となるため、経由ノードの管理が不要となる。
ここでは、装置AのユーザIF1400はパス切替え要求フレーム2800送信後に予備系でデー
タ送信を開始することとしているが、パス切替え要求フレーム2800を自ノードで終端後に
予備系でデータ送信を開始することで、マルチキャストフレームを受信する全ユーザIFで
パス切替え処理が終了した後に予備系パスでデータを送信することができるため、切替え
によるフレーム廃棄を防ぐことができる。
図15は図13、図14で発生した現用系パスでの障害を検出した後に予備系パスへ切
替え後のマルチポイント論理パスでのフレーム転送を示している。マルチポイント論理パ
スを伝送路Bに切替えることでマルチキャストフレームの転送を継続することができる。
図16は通信装置Cと通信装置Dの間の伝送路B(予備系パス)でたとえば光ファイバの
断絶などにより伝送路に障害が発生した場合の障害検出および障害通知手順を説明する図
である。
伝送路Bの障害はリングIFの光モジュールからLoss情報として論理パス管理部420へと通知
されることで検出できる。
障害を検出したリングIF1302-1は、伝送路Bを利用して前方障害通知フレーム2800を図記
載のマルチポイント論理パスを含めたすべての論理パスに対して送信する。
マルチキャストフレーム送信端のユーザIF1300は、前方障害通知フレーム2800の受信で
伝送路Bに障害が発生していることを認識する。
しかし、伝送路Bは予備系パスとして使用していることから、マルチキャストフレームの
送信には影響が無い。そのため、ユーザIF1600は制御部へ障害情報のみを報告し、パスの
切替えは行わない。
図には無いが、予備系パスの論理パスに障害が発生した場合は図14と図25で説明し
た論理パスの障害検出手順で障害をマルチポイント論理パスの障害を検出することができ
る。このときも予備系パスの伝送路での障害検出同様の理由から論理パスの切替えは行わ
ない。
図17と図26は通信装置Bと通信装置Cの間の伝送路A(現用系パス)と伝送路B(予備
系パス)でたとえば光ファイバの断絶などにより伝送路に障害が発生した場合の障害検出
および障害通知手順を説明する図である。
伝送路Aの障害はリングIF1702-1の光モジュールからLoss情報として、伝送路Bの障害は
リングIF1702-2の光モジュールからLoss情報として、それぞれのリングIFの論理パス管理
部420へと通知されることで検出できる(S701)。
障害を検出したリングIF1702-1は伝送路Aを、リングIF1702-2は伝送路Bを利用して前方
障害通知フレーム2800を図記載のマルチポイント論理パスを含めたすべての論理パスに対
して送信する(S702)。
マルチキャストフレーム送信端のユーザIF1300は、現用系パスと予備系パスからの前方
障害通知フレーム2800を受信することで現用系と予備系の両パスで障害が発生しているこ
とを認識する(S703)。
このような現用系パスと予備系パスの両パスで障害が発生した場合、マルチキャストフレ
ームを全ユーザIFへ転送するためには、ユーザIF1701-1とユーザIF1701-2へは予備系パス
を利用し、ユーザIF1701-3とユーザIF1701-4へは現用系パスを利用することでマルチキャ
ストフレームを転送することができる。そのため、現在現用系パスでデータフレームを送
信できていないユーザIF1701-1と1701-2へ予備系パスでデータフレームを送信できるよう
に予備系パスにパス切替え要求フレーム3000を送信する(S704)。
パス切替え要求フレーム3000は予備系パスによりユーザIF1701-1と-2へ送信される。パ
ス切替え要求フレーム3000を受信したユーザIF1701-1と-2はA/B伝送路情報302で指定され
るパスへとパスの切替え処理を行う(S705)。
装置AのユーザIF1700は予備系パスへもフレームの転送ができるように論理パス管理テ
ーブル320のMCコピーフラグ714を“1”にして有効化する。こうすることでユーザIF1700
では、データフレームがコピーされて現用系パスと予備系パスへと転送されることになり
全ユーザIFへマルチキャストフレームを転送することができる(S706)。
以上が現用系パスと予備系パスで同時に伝送路障害が発生した時のパス切替え手順となる
。この機能を使用することで、現用系パスと予備系パスで同時に障害が発生した場合でも
送信端ノードでフレームを複製して予備系パスへも転送することでマルチキャストフレー
ムの転送を継続することが可能となる。
図18と図27は現用系パスと予備系パスで論理パス障害が発生した場合の障害検出お
よび障害通知手順を説明する図である。ここでは通信装置CのリングIF1802-1のMPLSラベ
ル検索テーブル402の現用系パス用と予備系パス用のエントリがヒューマンエラーにより
消去あるいは誤設定されたことにより論理パスが切断されたことを想定している。
論理パスに障害が発生した場合、障害が発生したIFは障害を認識できないため前方障害
通知フレームを送信できない。このような障害は論理パスの始点となるユーザIFからの正
常性確認フレームの未受信により検出することができる。マルチポイント論理パスの場合
、ユーザIF1800は自ノードが送信した正常性確認フレームを受信することで論理パスの正
常性を確認する。論理パスで障害が発生した場合は正常性確認フレームが戻ってこなくな
ることから論理パス障害検出ができる。このときユーザIF1800は、パス管理テーブルから
現用系パスと予備系パスで同時にパス障害が発生していることを確認することができる(
S801)。
このように現用系パスと予備系パスの両パスで障害が発生した場合、マルチキャストフ
レームを全ユーザIFへ転送するためには、ユーザIF1801-1とユーザIF1801-2へは予備系パ
スを利用し、ユーザIF1801-3とユーザIF1801-4へは現用系パスを利用することでマルチキ
ャストフレームを転送することができる。そのため、現在現用系パスでデータフレームを
送信できていないユーザIF1801-1と1801-2へ予備系パスでデータフレームを送信できるよ
うに予備系パスにパス切替え要求フレーム3000を送信する(S802)。
パス切替え要求フレーム3000は予備系パスによりユーザIF1801-1と-2へ送信される。パ
ス切替え要求フレーム3000を受信したユーザIF1801-1と-2はA/B伝送路情報302で指定され
るパスへとパスの切替え処理を行う(S803)。
装置AのユーザIF1800は予備系パスへもフレームの転送ができるように論理パス管理テ
ーブル320のMCコピーフラグ714を“1”にして有効化する。こうすることでユーザIF1800
では、データフレームがコピーされて現用系パスと予備系パスへと転送されることになり
図19に示すように全ユーザIFへマルチキャストフレームを転送することができる(S704
)。
以上が現用系パスと予備系パスで同時に論理パス障害が発生した時のパス切替え手順とな
る。この機能を使用することで、現用系パスと予備系パスで同時に論理パス障害が発生し
た場合でも送信端ノードでフレームを複製して予備系パスへも転送することでマルチキャ
ストフレームの転送を継続することが可能となる。
本実施例を用いることにより片方向のみの通信であるマルチポイント通信であっても送
信端への障害情報伝達経路を確保する事ができる。
また、正常性確認フレームをマルチポイント論理パスで転送するので、各受信端ノード
はパスの正常性を確認する事が出来、更に送信端ノードは自ノードが送信した正常性確認
フレームを受信することでリング上の論理パスの正常性を確認する事ができる。また、障
害が発生した場合は前方障害通知フレームをマルチポイント論理パスで転送することで途
中経路及び受信端ノードでの障害情報を障害通知用の論理パスなどを設定する必要なく送
信端ノードまで通知する事ができる。さらに、全てのマルチポイント論理パスはリングを
一周させて構成しているので、論理パス毎に経由ノードを管理する必要がなくなる。
また、障害箇所に応じて論理パスの切り替えを行いまた、フレームをコピーしてマルチ
ポイント転送パスに転送することからマルチキャスト配信を継続提供することができる。
また、図示していないが、フレームの複製をスイッチ202で行い、リングIF203でMPLSラ
ベルパスを現用系パス用と予備系パス用に付け替える方式でも同様の効果を得ることがで
きる。
101 通信装置
104 端末。

Claims (5)

  1. リングネットワークを形成する通信装置と接続されたリングインタフェースと、
    ユーザ端末もしくはリングネットワークを形成しない他の通信装置と接続されたユーザ
    インタフェースと、
    前記各インタフェースから入力したフレームをヘッダ情報に応じて所望の出力へと転送
    するスイッチ手段とを有する通信装置であって、
    前記リングインタフェースは伝送方向が反対で互いに対をなす第1、第2のリングネッ
    トワークに接続されており、前記リングネットワークを形成する伝送路が断絶したことを
    検出すると前記リングインタフェースを通過する全論理パスに対して前方障害通知フレー
    ムを送信するリングインタフェース論理パス管理部を有し、
    前記ユーザインタフェースは装置外からの入力フレームのヘッダから前記リングネット
    ワーク上に形成された論理パスを検索する論理パステーブルと、現在利用中の論理パスが
    前記第1のリングネットワーク上の論理パスか前記第2のリングネットワーク上の論理パ
    スかを判定する伝送路情報テーブルと、前記リングネットワーク上の論理パスを識別する
    ためのヘッダ変換テーブルと、前期論理パスの状態を保持する論理パス管理テーブルと、
    論理パス管理テーブルで保持する情報から現在のパスの状況を判定してパス正常性確認フ
    レームと前方障害通知フレームとパス切替え要求フレームを送信する論理パス管理部と、
    前記スイッチから入力したフレームのヘッダからデータフレームと前記前方障害通知フレ
    ームと前記正常性確認フレームと前記パス切替えフレームを識別するユーザインタフェー
    スヘッダ解析部を備えていることを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1記載の通信装置であって、
    前記論理パス管理テーブルと前記ヘッダ変換テーブルとが、現用系パス用の情報と予備
    系パス用の情報とを保持することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1記載の通信装置であって、
    前記論理パス管理テーブルは、複数のテーブルエントリから構成されており、前記エン
    トリがマルチポイント論理パスのものであることを識別するためのマルチキャストパスフ
    ラグと、自通信装置が前記マルチポイント論理パスのマルチキャスト送信端通信装置であ
    ることを識別するためのマルチキャスト送信端フラグと、マルチキャストフレームを自通
    信装置で複製して現用系論理パスと予備系論理パスの双方に転送する必要があることを示
    すマルチキャストコピーフラグと、前記マルチポイント論理パスが経由する伝送路で障害
    が発生していることを示す障害発生フラグと、前記マルチポイント論理パスがパス正常性
    確認フレーム未受信であることに基づいて前記マルチポイント論理パスに障害が発生して
    いることを検出したことを示す正常性確認フレーム未受信フラグを有することを特徴とす
    る通信装置。
  4. 請求項1記載の通信装置であって、
    前記ユーザインタフェース論理パス管理部は前記論理パス管理テーブルを参照し、マル
    チポイント論理パスに障害があることを示す前記障害発生フラグと正常性確認フレームの
    受信有無から障害の有無を判定し、障害が確認できた場合は障害が確認できたマルチポイ
    ント論理パスが現用系パスか予備系パスかを判定し、現用系パスならば予備系パスのエン
    トリを参照し、予備系パスのエントリに基づいて予備系パスに障害が無いと判定した場合
    は、該予備系パスにパス切替え要求フレームを転送して前記伝送路情報テーブルを障害検
    出時まで使用していた伝送路とは反対の伝送路へ書き換え、前記予備系パスを利用してフ
    レームを転送し、前記予備系パスに障害がある場合は前記予備系パスにパス切替え要求フ
    レームを転送して前記現用系パスのエントリの前記マルチキャストコピーフラグにフレー
    ムをコピーする必要があること示すフラグを設定することを特徴とする通信装置。
  5. リングネットワークを形成する通信装置を接続するリングインタフェースと、ユーザ端
    末もしくはリングネットワークを形成しない他の通信装置を接続するユーザインタフェー
    スと、各インタフェースから入力したフレームをヘッダ情報に応じて所望の出力先へと転
    送するスイッチ手段とを有する通信装置がリング状に接続され、伝送方向が反対で互いに
    対をなす第1、第2のリングネットワークを形成するネットワークシステムにおいて、
    マルチキャストデータを転送するマルチキャストフロー毎に前記第1のリングネットワ
    ーク上にマルチポイント論理パスの現用系パス、前記第2のリングネットワーク上にマル
    チポイント論理パスの予備系パスを形成し、
    前記現用系パスと予備系パスのマルチポイント論理パスはそれぞれ、リング内のマルチ
    キャスト送信端通信装置のユーザインタフェースを始点とし、リングネットワークを構成
    する各通信装置で前記マルチキャストデータを受信するユーザを接続するマルチキャスト
    受信端通信装置のユーザインタフェースを第1の終端点とするパスと、さらにリングネッ
    トワークを構成する通信装置を経由して前記マルチキャスト送信端通信装置のユーザイン
    タフェースを第2終端点とするパスを含むことを特徴とするネットワークシステム。
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