JP2013098839A - 通信装置、通信システムおよび経路設定方法 - Google Patents

通信装置、通信システムおよび経路設定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013098839A
JP2013098839A JP2011241189A JP2011241189A JP2013098839A JP 2013098839 A JP2013098839 A JP 2013098839A JP 2011241189 A JP2011241189 A JP 2011241189A JP 2011241189 A JP2011241189 A JP 2011241189A JP 2013098839 A JP2013098839 A JP 2013098839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
network
frame
erp
switch
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011241189A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Kitaichi
隆一 北市
和樹 ▲濱▼田
Kazuki Hamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2011241189A priority Critical patent/JP2013098839A/ja
Publication of JP2013098839A publication Critical patent/JP2013098839A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

【課題】L2スイッチの中継処理を大きく変更することなくリングネットワークと他ネットワークに冗長経路を提供し、ネットワーク資源を有効活用することができる通信システムを得ること。
【解決手段】ERPリングネットワークを構成する2以上のERPスイッチが他ネットワークに接続する通信システムであって、ERPスイッチは、他ネットワークから受信したフレームのERPリングネットワークへの転送とその逆の転送とを実施するかを判定条件に基づいて判定する転送処理部23と、他ネットワークとのリンク障害を他のERPスイッチへ通知し、他のERPスイッチからリンク障害通知を受信すると送信元が転送対象としていたフレームの転送を実施するよう判定条件を変更するリンク監視部25と、を備え、判定条件は、同一の他ネットワークに接続するERPスイッチのうち1つのERPスイッチでフレームが転送されるよう定められた条件とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信装置、通信システムおよび経路設定方法に関する。
従来、ネットワークの信頼性を高めるために、リングネットワークが適用されていた。さらに、リングネットワークに接続するネットワークに冗長経路を提供する方法として、リングノードを上位スイッチに位置づけ、上位スイッチに接続する中位スイッチとしてL2(Layer 2)スイッチを複数用意し、さらに下位スイッチを複数用意して、それぞれを冗長接続し、リンクアグリゲーションを利用して、フレームの無限ループや二重中継を回避しながら、冗長経路とネットワークリソースを有効利用する方法が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、2台の隣り合うRPR(Resilient Packet Ring)ノード装置で1つの仮想RPRノードを構成し、リングネットワークに接続する他のネットワークに冗長経路を提供する方法が提案されている(例えば、下記特許文献2参照)。
また、リングネットワークを構成するプロトコルとして、イーサネット(登録商標)スイッチ(L2スイッチ)の中継処理を利用し、OAM(Operation,Administration and Maintenance)機能を加えて信頼性と高めるものが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
特開2008−011082号公報 特開2008−131395号公報
ITU−T G.8032/Y.1344勧告、2008年6月22日発行
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法では、冗長構成は、リングを構成するADM(Add/Drop Multiplexer)に冗長構成が取られておらず、ADMが故障したときの冗長経路が提供できないという問題点があった。
上記特許文献2に記載の冗長経路の提供方法では、リングを構成するプロトコルにRPRを利用しており、イーサネット(登録商標)フレームをリングに中継する際にRPRをフレームでカプセル化する必要がある。さらにRPRプロトコルに基づいて出力先のポートを決定する必要もあり、フレーム中継処理が複雑で装置の規模が大きくなるという問題点があった。
上記非特許文献1に記載のリングネットワークでは、L2スイッチで用いられるFiltering Database(FDB)を有効活用して、信頼性の高いリングネットワークを提供する。しかしながら、リングネットワークに接続する他のネットワークに対して冗長経路を提供できないという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、一般的なL2スイッチにおける中継処理を大きく変更することなく、リングネットワークに接続する他のネットワークに冗長経路を提供するとともにネットワーク資源を有効活用することができる通信装置、通信システムおよび経路設定方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の通信装置で構成されるリングネットワークと前記リングネットワークと接続する1つ以上の他ネットワークとを備える通信システムであって、前記通信装置のうち隣接する2つ以上の前記通信装置である接続装置が、同一の前記他ネットワークに接続し、前記接続装置は、自装置の接続する前記他ネットワークから受信したフレームの前記リングネットワークへの転送と、前記リングネットワークから受信したフレームの前記他ネットワークへの転送と、を実施するか否かを、受信したフレームに格納された所定の情報と所定の判定条件とに基づいて判定する転送処理部と、自装置の接続する前記他ネットワークとの間のリンクを監視し、前記リンクに障害が発生した場合、同一の前記他ネットワークへ接続する他の前記接続装置へリンク障害通知を送信するリンク監視部と、同一の前記他ネットワークへ接続する他の前記接続装置から前記リンク障害通知を受信した場合、前記リンク障害通知の送信元の前記接続装置において前記所定の判定条件に基づいて転送対象と判定されていたフレームの転送を自装置で実施するよう自装置の前記所定の判定条件を変更する設定変更部と、を備え、前記所定の判定条件は、フレームが同一の前記他ネットワークに接続する前記接続装置のうち1つの前記接続装置において転送されるよう前記接続装置ごとにそれぞれ定められた条件とする、ことを特徴とする。
本発明によれば、一般的なL2スイッチにおける中継処理を大きく変更することなく、リングネットワークに接続する他のネットワークに冗長経路を提供するとともにネットワーク資源を有効活用することができるという効果を奏する。
図1は、本発明にかかる通信システムの構成例を示す図である。 図2は、ERPスイッチの機能構成例を示す図である。 図3は、ERPスイッチの通常時の転送処理手順の一例を示す図である。 図4は、通常時のフレームの転送経路の一例を示す図である。 図5は、通信相手から返送されたフレームの中継経路の一例を示す図である。 図6は、アドレス学習後の端末と通信相手とのフレーム中継の経路の一例を示す図である。 図7は、ERPスイッチとL2スイッチの間のリンク障害発生時の動作の一例を示す図である。 図8は、L2スイッチとの間のリンクのリンク障害を検出した場合のERPスイッチの動作手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、R−APSメッセージを受信した場合のERPスイッチの動作手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、リンク障害による設定変更後の中継経路の一例を示す図である。 図11は、リンク障害が回復した場合の動作の一例を示す図である。 図12は、ERPスイッチに障害が発生したときの動作の一例を示す図である。
以下に、本発明にかかる通信装置、通信システムおよび経路設定方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明にかかる通信システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の通信システムは、ERP(Ethernet(登録商標) Ring Protection)リングネットワーク1と、上位ネットワーク2と、下位ネットワーク3と、で構成される。
ERPリングネットワーク1は、ERPスイッチ(ERS)11〜16で構成される。ERPスイッチ11〜16は、本発明にかかる通信装置の例であり、従来と同様のERPに則った動作に加えて、本発明の動作を実施する。また、ERPスイッチ13とERPスイッチ14を接続するリンクはRing Protection Link(RPL)に設定されており、ERPスイッチ14は、RPLポート4を有するRPLオーナに設定されている。
上位ネットワーク2は、ERPリングネットワーク1の上位に位置するネットワークである。ERPリングネットワーク1は、ERPスイッチ14およびERPスイッチ15により上位ネットワーク2と接続している。下位ネットワーク3は、一般的なレイヤ2スイッチであるL2スイッチ21を備え、ERPリングネットワーク1とL2スイッチ21を介して接続されている。L2スイッチ21には、ERPスイッチ11およびERPスイッチ12が接続されている。下位ネットワーク3は、ERPリングネットワーク1との下位に位置する支線ネットワークである。
端末31〜36は、パーソナルコンピュータやサーバなどの一般的な情報端末である。下位ネットワーク3は、端末31および端末32を備え、端末31および端末32はL2スイッチ21に接続されている。ERPスイッチ13は、端末33および端末34と接続されERPスイッチ16は、端末35および端末36と接続されている。なお、図1で示した構成例は一例であり、ERPスイッチの台数、端末の台数および接続先等は図1の例に限定されない。
図2は、ERPスイッチ11の機能構成例を示す図である。ERPスイッチ11,12,14,15は他ネットワーク(上位ネットワーク2または下位ネットワーク3)と接続する接続装置であり、ERPスイッチ12,14,15もERPスイッチ11と同様の構成を有する。ERPスイッチ13,16については、ERPスイッチ11と同様の構成であってもよいし、従来と同様のERPスイッチであってもよい。図2に示すように、ERPスイッチ11は、ERPリングネットワークに接続するポート21−1〜21−Nと、フレーム判別部22−1〜22−Nと、転送処理部23と、リング側障害監視部24と、リンク監視部25と、を備える。なお、ERPスイッチ11は、端末等と接続するためのポートと当該端末から受信したデータの送受信処理を行う送受信部とをさらに備え、転送処理部23が当該ポートの送受信フレームに関する転送処理を行うようにしてもよい。
なお、ERPスイッチ11が備えるポートの数Nはいくるとしてもよいが、以下の説明では、簡略化のため、N=3とし、ポート21−1,21−2がERPリングネットワークに接続しているとする。また、ERPスイッチ11,12ではポート21−3が下位ネットワーク3に接続し、ERPスイッチ14,15ではポート21−3が上位ネットワーク2に接続しているとして説明するが、下位ネットワーク3、上位ネットワーク2が接続されるポートはポート21−3に限定されない。
フレーム判別部22−i(i=1,2,3)は、ポート21−iから受信したリング管理フレームをリング側障害監視部24に転送し、ポート21−iから受信したリング監視フレームをリンク監視部25に転送し、ポート21−iから受信した一般フレームを転送処理部23に転送に転送する。また、フレーム判別部21−iは、リング側障害監視部24から送信要求されたフレームをポート21−iに転送し、リンク監視部25から送信要求されたフレームをポート21−iに転送し、転送処理部23から送信要求された一般フレームをポート21−iに転送する。
なお、図1の構成例では、ERPスイッチ14がRPLオーナーに設定されているため、ERPスイッチ14では、ポート21−1,21−2のいずれか一方(ERPスイッチ13へ接続するポート)がRPLポートとして設定されており、当該ポートからの送信は行わない。
ポート21−3は、自スイッチがERPスイッチ11、ERPスイッチ12の場合には、L2スイッチ21(すなわち、下位ネットワーク3)へ接続するポートである。自スイッチがERPスイッチ13、ERPスイッチ14の場合には、ポート21−3は、上位ネットワーク2へ接続するポートである。
転送処理部23は、ポート21−1,21−2,21−3から受信したフレームを、当該フレームの宛先MACアドレスやVLAN(Virtual Local Area Network)識別子などのフロー識別情報に基づいて、当該フレームを中継するか否かを判定し、中継する場合には、当該フレームの転送先のポート(ポート21−1,21−2,ポート21−3のいずれか1つ以上)を決定して転送先のポートに接続するI/F部(フレーム判別部22−1,22−2、フレーム判別部22−3のいずれか1つ以上)へ、当該フレームを出力する。
リング側障害監視部24は、ERPに従って、ERPリングネットワーク1内の通信経路の正常性チェックを行い、ERPリングネットワーク内の障害検出を行う。ERPリングネットワーク1内の障害検出または障害からの復旧を検出した場合は、その旨を通知するR−APS(Ring Automatic Protection Switching)メッセージを送信するようフレーム判別部22−1,22−2へ指示する。
リンク監視部25は、フレーム判別部22−3を介してポート21−3が接続するリンク(自スイッチがERPスイッチ11,12の場合はL2スイッチ21との間のリンク、自スイッチがERPスイッチ13,14の場合は、上位ネットワーク2と接続するリンク)について、リンク監視フレームを用いたリンク状態の把握と、ポート21−3の状態を監視することによるリンク状態の把握と、を行う。リンク監視部25は、リンク状態の監視により、障害検出または障害からの復旧を検出した場合は、その旨を通知するR−APSメッセージを送信するようフレーム判別部22−1,22−2へ指示する。
次に、本実施の形態のERPスイッチ11,12,14,15の通常時の転送動作について説明する。図3は、ERPスイッチ11の通常時の転送処理手順の一例を示す図である。図1に示すとおり、ERPスイッチ11,12は下位ネットワーク3に接続するペアとなるスイッチである。また、ERPスイッチ14,15は上位ネットワーク2に接続するペアとなるスイッチである。
まず、転送処理部23の判定部231は、フレーム判別部22−3またはフレーム判別部22−1,22−2経由でフレームを受信すると、その受信フレームが下位ネットワーク3から受信したフレームか(すなわち、ポート21−3で受信したフレーム)否かを判断する(ステップS1)。下位ネットワーク3から受信したフレームである場合(ステップS1 Yes)、判定部231は受信フレームの送信元MAC(Media Access Control)アドレスと宛先MACアドレスとの和が偶数であるか否かを判定し(ステップS2)、奇数であれば(ステップS2 No)、当該受信フレームを廃棄し(ステップS3)、処理を終了する。
なお、本実施の形態では、通常時(ERPスイッチ11,12と下位ネットワーク3との間のリンクに障害が発生していない場合)には、ERPスイッチ11,12において、下位ネットワーク3から受信したフレームを2つのVLANに振り分ける。この振り分け方法については、どのような方法を用いてもよいが、ここでは、受信フレームの送信元MACアドレスと宛先MACアドレスとの和が偶数であるか否かにより、VLAN#1とVLAN#2とに振分けるとする。この振り分け条件を以下、条件#1とする。振り分け方法は、これに限らず、例えば送信元MACアドレスと宛先MACアドレスとの和が所定の値より小さいか否かによる振り分け方法、等受信フレームのフローを識別するヘッダ情報等を用いて振り分ける方法であればどのような方法であってもよい。例えば、上位層プロトコルがインターネットプロトコルか否か、アプリケーションがHTTPか否か、など様々な条件での設定が可能である。
ここでは、ERPスイッチ11は、VLAN#1の受信フレーム(既にVLAN#1に対応するVLAN識別子が格納されているフレームだけでなく自スイッチにおいてVLAN#1に振り分けたフレームを含む)のみを転送することとし、下位ネットワーク3から受信したVLAN#2のフレームは廃棄するとする。ERPスイッチ12では、逆に、VLAN#2の受信フレームのみを転送することとし、下位ネットワーク3から受信したVLAN#1のフレームは廃棄するよう設定されているとする。
また、受信フレームの送信元MACアドレスと宛先MACアドレスとの和が偶数である場合(ステップS2 Yes)、判定部231は、受信フレームのVLAN識別子をVLAN#1に対応する識別子に設定する(ステップS4)。そして、転送先決定部232は、当該受信フレームをERPリングネットワーク1へ転送し(ステップS7)、処理を終了する。なお、ERPスイッチ11の転送先決定部232には、VLAN#1の受信フレームは下位ネットワーク3へ転送するよう設定されているとする。なお、ERPリングネットワーク1から受信したフレームをERPリングネットワーク1内へ転送する動作は、従来と同様であるため説明を省略する。
また、受信フレームが下位ネットワーク3から受信したフレームでない(すなわちERPリングネットワーク1からの受信フレームである)場合(ステップS1 No)、判定部231は、当該受信フレームのVLAN識別子がVLAN#2の識別子であるか否かを判断し(ステップS6)、VLAN#2の識別子でない(VLAN#1の識別子である)場合(ステップS6 No)、転送すると判定して、転送先がERPリングネットワーク1でない場合には当該受信フレームを下位ネットワーク3へ転送し、転送先がERPリングネットワーク1である場合には当該受信フレームをERPリングネットワーク1へ転送する(ステップS5)。なお、ここでは、本実施の形態では、VLANとしてVLAN#1とVLAN#2の2つしか設定されないとする。
当該受信フレームのVLAN識別子がVLAN#2の識別子である場合(ステップS6 Yes)、判定部231は転送すると判定して転送先決定部232へ当該フレームを通知し、転送先決定部232が、当該受信フレームの転送先を決定し、当該フレームはERPリングネットワーク1へ転送される(ステップS7)。
ERPスイッチ12における通常時の転送処理手順は、以上説明したERPスイッチ11における通常時の転送処理手順とほぼ同様であるが、次に述べる動作がERPスイッチ11と異なる。ERPスイッチ12では、ステップS2では、受信フレームの送信元MACアドレスと宛先MACアドレスとの和が奇数であるか否かを判断し、奇数である場合にステップS4へ進み、偶数である場合にステップS3へ進む。そして、ステップS4では、受信フレームVLAN#2に設定する。また、ステップS6では、受信フレームがVLAN#1であるか否かを判定し、VLAN#1である場合にステップS7へ進み、VLAN#2である場合にステップS5へ進む。
一方、ERPスイッチ15では、上位ネットワーク2からの受信フレームを、ERPスイッチ11が下位ネットワーク3からの受信フレームに対して実施した動作と同様に、VLAN#1とVLAN#2に振り分け、またVLAN#1の受信フレームをERPリングネットワーク1へ転送する。すなわち、ERPスイッチ15では、図3と同様の動作を実施するが、ERPスイッチ15では、図3のフローチャートにおいて、ステップS1では、上位ネットワーク2からの受信フレームであるか否かを判断し、上位ネットワーク2からの受信フレームである場合に、ステップS2へ進む。
ERPスイッチ14では、上位ネットワーク2からの受信フレームを、ERPスイッチ12が下位ネットワーク3からの受信フレームに対して実施した動作と同様に、VLAN#1とVLAN#2に振り分け、またVLAN#2の受信フレームをERPリングネットワーク1へ転送する。
図4は、本実施の形態の通常時のフレームの転送経路の一例を示す図である。図4の矢印は、図4で説明した動作を行った場合の、送信元MACアドレスと宛先MACアドレスの和は偶数となるフレームの転送経路を示し、フレーム廃棄5,6は、フレームの廃棄が行われる場所を示している。
端末31からフレームを受信したL2スイッチ21は、宛先への経路を学習していないので、受信したフレームをERPスイッチ11、ERPスイッチ12および端末32に転送する。フレームを受信した端末32は、宛先MACアドレスが自分宛てではないので、受信フレームを廃棄する。フレームを受信したERPスイッチ11は、送信元MACアドレスと宛先MACアドレスとの和が偶数なのでVLAN#1に設定してERPリングネットワーク1内へ転送する。この時、ERPスイッチ11は、宛先への経路を学習していないので、ERPリングネットワーク1に接続する2つのポートにフレームを中継する。さらに、送信元である端末31がL2スイッチ21側に存在することを学習し、学習した内容を転送先決定部232の保持するFDB(Filtering Database)に登録する。ERPスイッチ12は、L2スイッチ21から受信したフレームを廃棄する。
ERPスイッチ12は、ERPスイッチ11がERPリングネットワーク1に転送したフレームも受信する。このフレームはVLAN#1に設定されているので、ERPスイッチ12は、ERPリングネットワーク1には転送するが、L2スイッチ21には転送しない。この時、一般的なERPスイッチであれば、このフレームの送信元MACアドレスを持つ端末は、ERPスイッチ11側に存在するとして学習するが、本実施の形態では、ERPスイッチは、この学習を行わないこととする。すなわち、ERPスイッチ11,12,14,15では、自身が接続する上位ネットワーク2または下位ネットワーク3に転送しないよう設定されているVLANの受信フレームについては、当該受信フレームに基づくアドレス学習は行わない。
VLAN#1で転送された受信フレームは、ERPスイッチ13,14,15,16でも転送される。ERPスイッチ14は、VLAN#1で中継されるフレームは、ERPリングネットワーク1には中継するが、上位ネットワーク2には中継しない。ただし、ERPスイッチ14はRPLオーナであり、自身とERPスイッチ13を接続するリンクがRPLポートであることから、実際には、この受信フレームはERPリングネットワーク1にも中継しない。また、ERPスイッチ14も、ERPスイッチ12と同様、受信フレームの送信元アドレスの学習を行わない。
ERPスイッチ15は、VLAN#1で中継された受信フレームの宛先への経路を学習していないので、受信フレームを上位ネットワーク2とERPスイッチ14に中継する。この時、ERPスイッチ15は、フレームの送信元MACアドレスを持つ端末31が、ERPスイッチ16側にあることを学習する。
図4に示すように、送信元MACアドレスと宛先MACアドレスの和は偶数となるフレームが端末31から送信された場合、L2スイッチ21、ERPスイッチ11を経由してERPリングネットワーク1内で転送され、ERPスイッチ15から上位ネットワーク2へ転送される。一方、ERPスイッチ12では、下位ネットワーク3から受信したこのフレームを廃棄するため、同一フレームがERPスイッチ11,12の両方からERPリングネットワーク1内へ転送されることはない。また、ERPリングネットワーク1内で転送されたこのフレームはVLAN#1が設定されているため、ERPスイッチ14では廃棄される。従って、ERPスイッチ14,15の両方から上位ネットワーク2へ転送されることはない。
次に、図4を用いて説明したように端末31からフレームを送信した後、端末31からフレームを送信した通信相手(上位ネットワーク2内または上位ネットワーク2を経由する経路の通信相手)から、端末31へフレームを返送するときの動作を説明する。図5は、この時の通信相手から返送されたフレームの中継経路の一例を示す図である。
ERPスイッチ15は、判定部231が上位ネットワーク2から端末31宛のフレームを受信すると、送信元MACアドレスと宛先MACアドレスとの和が偶数なので、このフレームをVLAN#1として転送することを認識し、転送先決定部232が宛先MACアドレスとVLAN#1との組み合わせに関して先に学習したFDBを検索する。なお、本実施の形態のFDBは、一般的なFDBと同様であり、例えば、VLANごとに宛先(学習時の送信元)のアドレスと対応するポートとが格納されるデータベースとする。ERPスイッチ15は、検索の結果、先に学習したとおり、VLAN#1に関して端末31を転送するための転送先は、ERPスイッチ16側(ERPスイッチ16側のポート)であることを把握し、フレームをVLAN#1としてERPスイッチ16に転送する。この時、ERPスイッチ15は、フレームを送信した相手が上位ネットワーク2側にあることを学習する。
ERPスイッチ16は、ERPスイッチ11にフレームを転送する。そして、フレームの送信元がERPスイッチ15側にあることを学習する。さらに、このフレームを受信したERPスイッチ11は、VLAN#1についてFDBを検索し、端末31の転送先がL2スイッチ21側であると把握し、フレームをL2スイッチ21に転送する。そして、ERPスイッチ11は、このフレームの送信元はERPスイッチ16側にあることを学習する。L2スイッチ21も先に学習していた内容(FDB)に基づいて、端末31が接続されているポートに受信したフレームを転送する。そして、L2スイッチ21は、このフレームの送信元はERPスイッチ11側にあることを学習する。
このようなフレーム中継(転送)とアドレス学習を経て、上述した端末31と通信相手とのフレーム中継は、図6に示す経路(図6の矢印)で行われることになる。図6は、アドレス学習後の端末31と通信相手とのフレーム中継の経路の一例を示す図である。
これとは逆に、MACアドレスが奇数の端末32が、上位ネットネットワーク2に接続されている偶数のMACアドレスを持つ相手と通信する場合は、送信元MACアドレスと宛先MACアドレスの和が奇数となるため、ERPスイッチ15が上位ネットネットワーク2との中継を行う。そして、このフレームの中継には、VLAN#2が用いられる。
次に、以上に述べたような経路でフレーム中継が行われているときに、ERPスイッチ11とL2スイッチ21を接続するリンクにリンク障害が発生したときの動作を説明する。図7は、ERPスイッチ11とL2スイッチ21の間のリンク障害発生時の動作の一例を示す図である。リンク障害により、端末31から上位ネットワーク2に接続する通信相手へのフレームは、ERPリングネットワーク1へ転送されなくなり、また通信相手から端末31へのフレームは、ERPリングネットワーク1から下位ネットワーク3へ転送されなくなる。
図8は、L2スイッチ21との間のリンクのリンク障害を検出した場合のERPスイッチ11の動作手順の一例を示すフローチャートである。ERPスイッチ11のリンク監視部25は、L2スイッチ21との間のリンクのリンク障害を検出する(ステップS11)と、ペアノード(下位ネットワーク3との接続について自ノードとともに冗長ペアとなる構成するノード、この場合はERPスイッチ12)へ障害発生を通知するR−APSメッセージ(Request/StateにSF(Signal Fail)が設定されたR−APSメッセージ)(図7の例では、R−APSメッセージ41)をユニキャストで送信する(ステップS12)。なお、どのスイッチがペアノードであるか(ペアノードのMACアドレス)は、あらかじめリンク監視部25に設定されているとする。
本実施の形態では、ERPスイッチ11とERPスイッチ12が、下位ネットワーク3との接続についての冗長ペアを構成し、ERPスイッチ14とERPスイッチ15が、上位ネットワーク2との接続についての冗長ペアを構成する。本実施の形態では、自ノード(自スイッチ)からみて、自ノードとともに冗長ペアを構成する他ノードをペアノードと呼ぶこととする。
その後、ERPスイッチ11のリンク監視部25は、転送処理部23へFDBの初期化を指示することにより、アドレス学習内容を消去する(ステップS13)。
なお、ERPスイッチで障害情報の通知に使用されるR−APSメッセージは、一般にはマルチキャストアドレスを用いて、ERPリングネットワーク上の全ERPスイッチに送信される。本実施の形態のERPスイッチ11,12,14,15は、ERPリングネットワーク1内の障害ではなく、上位ネットワーク2または下位ネットワーク3と接続するポート21−3の障害を、冗長構成を提供するペアノードのERPスイッチに通知する際には、ペアノードのERPスイッチのMACアドレス宛にユニキャストでR−APSメッセージを送信する。
図9は、R−APSメッセージを受信した場合のERPスイッチ12の動作手順の一例を示すフローチャートである。ERPスイッチ12は、宛先MACアドレスが自ノード宛であるR−APSメッセージを受信する(ステップS21)と、受信したR−APSメッセージのRequest/Stateの値を確認することによりR−APSメッセージの種別を確認する(ステップS22)。
Request/Stateの値が、SFであった場合(ステップS22 SF)、ERPスイッチ12は、ペアノードであるERPスイッチ11とL2スイッチ21とのリンクに障害が発生したことを認識し、下位ネットワーク3から受信するフレームの送信元MACアドレスと宛先MACアドレスの和に基づく転送先の判定ルール(判定部231が判定を行うためのルール)を変更する(ステップS23)。具体的には、送信元MACアドレスと宛先MACアドレスの和が偶数の場合にはVLAN#1でERPリングネットワーク1へ転送するよう転送先の判定ルールを変更する。また、VLAN#1で中継するよう、設定を変更する。さらに、VLAN#1でERPリングネットワーク1内で転送されたフレームを、ERPリングネットワーク1と下位ネットワーク3とに転送するよう転送先の設定を変更する(ステップS24)。
以上の処理により、偶数のMACアドレスを持つ端末31と、偶数のMACアドレスを持つ上位ネットワーク2に接続されている相手との通信について、リンク障害発生前にERPスイッチ11が行った転送動作と同様の転送動作を、ERPスイッチ12が行うことになる。この結果、図10に矢印して示した経路で通信が行われる。図10は、リンク障害による設定変更後の中継経路の一例を示す図である。
次にERPスイッチ11とL2スイッチ21を接続するリンクのリンク障害が回復したときの動作を説明する。図11は、リンク障害が回復した場合の動作の一例を示す図である。ERPスイッチ11は、リンク監視部25によりL2スイッチ21との間のリンク障害の回復を検出すると、障害復旧を通知するR−APSメッセージ42(Request/StateにNR(No Request)が設定されたR−APSメッセージ)をERPスイッチ12宛に送信する。このR−APSメッセージ42の宛先アドレスも、ERPスイッチ12のユニキャストアドレスとする。
R−APSメッセージ42を受信したERPスイッチ12は、図9に示したように、ステップS22で、Request/Stateの値がNRであると判断し(ステップS22 NR)、下位ネットワーク3から受信するフレームの送信元MACアドレスと宛先MACアドレスの和に基づく転送先の判定ルールをもとに戻し(ステップS25)、VLAN#1の転送先設定についてももとに戻す(ステップS26)。具体的には、下位ネットワーク3から受信するフレームの送信元MACアドレスと宛先MACアドレスの和が偶数の場合は、当該フレームを廃棄し、VLAN#1でERPリングネットワーク1内を中継されたフレームは、ERPリングネットワーク1には中継するが下位ネットワーク3には中継しないよう設定する。そして、送信元MACアドレスと宛先MACアドレスの和が偶数であるものについてのアドレス学習内容を消去する。すなわち、VLAN#1に関するアドレス学習内容を消去する。
このようにして、ERPスイッチ11とL2スイッチ21を接続するリンクの障害が回復した後は、リンク障害発生前の設定通りのフレーム中継が再開される。
なお、図9を用いて説明したR−APSメッセージを受信した場合の動作については、どの構成要素が行ってもよいが、例えば、次のように実施する。フレーム判別部22−1,22−2は、受信したR−APSメッセージの宛先MACアドレスがマルチキャストアドレス等ユニキャストアドレスでなかった場合にはリング側障害監視部24へ当該メッセージを転送し、R−APSメッセージの宛先MACアドレスが自ノード宛のユニキャストアドレスであった場合にはリンク監視部25へ当該メッセージを転送するよう設定されているとする。そして、リンク監視部25が、ステップS22〜ステップS26の動作を行う。なお、このように、リンク監視部25が障害発生時に判定ルールなどの設定を変更する設定変更部としての機能を有するようにしてもよいが、これに限らず、設定変更部を別途設け、設定変更部がステップS22〜ステップS26の動作を行ってもよい。
なお、ここでは、ERPスイッチ11とL2スイッチ21との間のリンク障害発生時の動作を例に説明したが、ERPスイッチ12とL2スイッチ21との間のリンク障害発生時の動作は、変更する判定ルールや転送先の内容を除き、ERPスイッチ11とL2スイッチ21との間のリンク障害発生時と同様である。すなわち、ERPスイッチ12は、ERPスイッチ11と同様にL2スイッチ21との間のリンク障害を検出するとR−APSメッセージをERPスイッチ11へユニキャストで送信し、ERPスイッチ11は、これまでERPスイッチ12が転送を行っていたフレームについても自身が転送を行うよう設定を変更する。
ERPスイッチ14,15についても、同様に、上位ネットワーク2とのリンク障害を検出した場合は、R−APSメッセージをペアノードへユニキャストで送信し、R−APSメッセージの宛先のノードは、これまでリンク障害を検出したERPスイッチが転送を行っていたフレームについても自身が転送を行うよう設定を変更する。
次に、ERPスイッチ11に障害が発生したときの動作を説明する。図12は、ERPスイッチ11に障害が発生したときの動作の一例を示す図である。ERPスイッチ12は、リング側障害監視部24によりERPの手順にしたがってERPスイッチ11と接続しているリンクを監視している。ERPスイッチ11との間のリンク障害を検出すると、Request/Stateの値をSFとした一般の(例えば、マルチキャストの)R−APSメッセージを送信する(図示せず)。ERPスイッチ16も同様にERPスイッチ11と接続しているリンクを監視しており、リンク障害を検出するとRequest/Stateの値をSFとした一般のR−APSメッセージ43を送信する。
R−APSメッセージ43は、ERPリングネットワーク1内の各ERPスイッチで転送されERPスイッチ12まで到達する。このときERPスイッチ12は、受信したR−APSメッセージ43の送信元が隣接するペアノードであるERPスイッチ11でないことから、ERPスイッチ11に障害が発生したと判断する。そして、ERPスイッチ12は、ERPスイッチ11から宛先を自ノードとするR−APSメッセージを受信した場合と同様に、これまでERPスイッチ11が転送を行っていたフレームについても自身が転送を行うよう設定を変更する。
その結果、偶数のMACアドレスを持つ端末31と、偶数のMACアドレスを持つ上位ネットワーク2に接続されている相手との通信が発生した場合、ERPスイッチ11とL2スイッチ21を接続するリンク障害の時と同様に、ERPスイッチ11に代わって、ERPスイッチ12がフレームの中継を行う。
ERPスイッチ11が障害から復旧した場合については、ERP制御手順により、障害の復旧を通知するR−APSメッセージが送信され、ERPスイッチ12がそのメッセージを受信することにより、障害発生前の設定に戻す。
ERPスイッチ12に障害が発生した場合にも、同様に、ERPスイッチ11が、一般のR−APSメッセージを受信し、これまでERPスイッチ12が転送を行っていたフレームについても自身が転送を行うよう設定を変更する。
ERPスイッチ14,15についても同様であり、一般のR−APSメッセージにより、ペアノードの障害を検出した場合は、これまでペアノードが転送を行っていたフレームについても自ノードが転送を行うよう設定を変更する。
なお、本実施の形態では、ユニキャストで障害発生を通知するR−APSメッセージを送信することにより、ERPスイッチ11,12,14,15が、他のネットワークとのリンクの障害を通知するようにしたが(すなわち、リンク障害通知としてユニキャストのR−APSメッセージを用いるようにしたが)、これに限らず、ユニキャストの送信であればどのような方法でリンク障害を通知してもよい。リンク障害の復旧についても同様に、ユニキャストの送信であればどのような方法でリンク障害復旧を通知してもよい。
また、本実施の形態では、リングネットワークとしてERPリングネットワーク1を例に説明したが、障害検出とそのリングネットワーク内への通知を行う他のプロトコルを適用するリングネットワークに本実施の形態の動作を適用してもよい。その場合、R−APSメッセージの代わりに、適用されているプロトコルによる障害検出通知をユニキャストで行うことにより、他のネットワークとの間を接続するリンクの障害を通知するようにしすればよい。
なお、本実施の形態では、ERPリングネットワーク1と他のネットワーク(上位ネットワーク2,下位ネットワーク3)と接続するERPスイッチをそれぞれ2つとしたが、3以上のM個のERPスイッチを1つの冗長組として他のネットワークと接続する、冗長構成としてもよい。その場合、障害発生前は、送信MACアドレスと宛先MACアドレス等に基づいてM個に振り分けるようなルールを設定しおき、障害が発生した場合には、障害箇所に対応するERPスイッチが行っていた転送を、同一冗長組を構成する他のERPスイッチのうちの1つ以上が行うようにすればよい。この場合、冗長組内で優先順位を決めておき、優先順位の高い順に代わりの転送を行うようにしてもよいし、障害箇所に対応するERPスイッチ以外でフレームを振り分けるようなルール(例えば、1つのERPスイッチに対応する障害が発生した場合には、(M−1)個のERPスイッチに振り分ける)に変更してもよい。
なお、本実施の形態では、VLANを設定することにより、下位ネットワーク3から送信されたフレームがERPリングネットワーク1を経由して上位ネットワーク2へ転送される場合、および上位ネットワーク2から送信されたフレームがERPリングネットワーク1を経由して下位ネットワーク3へ転送される場合に、一旦VLANが設定されたフレームについては、送信MACアドレスと宛先MACアドレスとの和に基づく判定を行わずに転送を行うことができる。ERPリングネットワーク1を経由したフレームの転送方法はこれに限らず、例えば、VLANを設定せずに、ERPリングネットワーク1からフレームを受信した場合、ERPスイッチ11,12,14,15では、宛先アドレスと送信MACアドレスと宛先MACアドレスとの和が奇数か偶数かの情報とに基づいて、転送または廃棄を判定してもよい。
また、本実施の形態では、ERPスイッチ11,12とERPスイッチ14,15とがいずれも同様の判定ルール(宛先アドレスと送信MACアドレスと宛先MACアドレスとの和が奇数か偶数か)に基づいて判定を行うようにしたが、ERPスイッチ11,12とERPスイッチ14,15とで判定のルールが異なるようにしてもよい。例えば、ERPスイッチ11,12は宛先アドレスと送信MACアドレスと宛先MACアドレスとの和が奇数か偶数かにより判定し、ERPスイッチ14,15はアプリケーションの種別で判定する、等としてもよい。
以上のように、本実施の形態では、ERPリングネットワーク1において、ERPリングネットワーク1に接続する他のネットワークに冗長経路を提供する場合に、転送されるフレームが、冗長経路を提供する2台のERPスイッチの一方で転送され他方では廃棄されるようフレームを転送するか否かの判定ルールを設定する。すなわち、冗長経路を構成するペアノードが互いに排他的な条件で他のネットワークとの間のフレーム転送を行う。そして、冗長経路で障害が発生した場合は、他方のペアノードに障害を通知して、当該通知をうけたERPスイッチは、送信元のERPスイッチが転送していた対象としていたフレームを転送するように設定を変更するようにした。そのため、一般的なL2スイッチにおける中継処理を大きく変更することなく、リングネットワークに接続する他のネットワークに冗長経路を提供するとともにネットワーク資源を有効活用することができる。
1 ERPリングネットワーク
2 上位ネットワーク
3 下位ネットワーク
4 RPLポート
11〜16 ERPスイッチ
21−1〜21−N ポート
22−1〜22−N フレーム判別部
23 転送処理部
24 リング側障害監視部
25 リンク監視部
31〜36 端末
231 判定部
232 転送先決定部
41〜43 R−APSメッセージ

Claims (9)

  1. 複数の通信装置で構成されるリングネットワークと前記リングネットワークと接続する1つ以上の他ネットワークとを備え前記通信装置のうち隣接する2つ以上の前記通信装置である接続装置が、同一の前記他ネットワークに接続する通信システムにおいて前記接続装置として機能する前記通信装置であって、
    自装置の接続する前記他ネットワークから受信したフレームの前記リングネットワークへの転送と、前記リングネットワークから受信したフレームの前記他ネットワークへの転送と、を実施するか否かを、受信したフレームに格納された所定の情報と所定の判定条件とに基づいて判定する転送処理部と、
    自装置の接続する前記他ネットワークとの間のリンクを監視し、前記リンクに障害が発生した場合、同一の前記他ネットワークへ接続する他の前記接続装置へリンク障害通知を送信するリンク監視部と、
    同一の前記他ネットワークへ接続する他の前記接続装置から前記リンク障害通知を受信した場合、前記リンク障害通知の送信元の前記接続装置において前記所定の判定条件に基づいて転送対象と判定されていたフレームの転送を自装置で実施するよう自装置の前記所定の判定条件を変更する設定変更部と、
    を備え、
    前記所定の判定条件を、フレームが同一の前記他ネットワークに接続する前記接続装置のうち1つの前記接続装置において転送されるよう前記接続装置ごとにそれぞれ定められた条件とする、ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記転送処理部は、自装置の接続する前記他ネットワークから受信したフレームである第1のフレームに格納された前記所定の情報と前記所定の判定条件とに基づいて、当該第1のフレームを前記リングネットワークへ転送するか否かを判定し、転送すると判定した場合に当該第1のフレームを前記リングネットワークへ転送し、転送しないと判定した場合に当該第1のフレームを破棄し、前記リングネットワークから受信したフレームである第2のフレームに格納された前記所定の情報と前記所定の判定条件とに基づいて、当該第2のフレームを自装置の接続する前記他ネットワークへ転送するか否かを判定し、転送すると判定した場合に当該第2のフレームを自装置の接続する前記他ネットワークへ転送し、転送しないと判定した場合に当該第2のフレームを破棄し、
    前記設定変更部は、前記リンク障害通知の送信元の前記接続装置において前記リングネットワークへの転送対象とされていた前記第1のフレームの前記リングネットワークへの転送と、当該接続装置において前記他ネットワークへの転送対象としていた前記第2のフレームの前記他ネットワークへの転送と、を自装置で実施するよう自装置の前記所定の判定条件を変更する、ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通信システムは2つ以上の前記他ネットワークを備え、
    前記転送処理部は、前記第1のフレームに所定のVLAN識別子を設定して前記リングネットワークへ転送し、前記第2のフレームに前記所定のVLAN識別子が格納されている場合に当該第2のフレームを自装置の接続する前記他ネットワークへ転送し、前記所定のVLAN識別子以外のVLAN識別子が格納された前記第2のフレームを破棄し、
    前記所定のVLAN識別子として、同一の前記他ネットワークへ接続する前記接続装置間で異なる値が設定される、ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記リンク監視部は、障害が発生していた前記リンクが復旧した場合、同一の前記他ネットワークへ接続する他の前記接続装置へリンク障害復旧通知を送信し、
    前記設定変更部は、前記リンク障害復旧通知を受信すると、前記所定の判定条件を前記リンク障害通知の受信前の設定に戻す、ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の通信装置。
  5. 前記リングネットワーク内の障害監視を行うリング側障害監視部、
    を備え、
    前記リング側障害監視部により前記リングネットワーク内の障害監視により、同一の前記他ネットワークへ接続する他の前記接続装置の障害が検出された場合、障害が検出された前記接続装置において前記リングネットワークへの転送対象とされていた前記第1のフレームの前記リングネットワークへの転送と、当該接続装置において前記他ネットワークへの転送対象としていた前記第2のフレームの前記リングネットワークへの転送と、を実施するよう自装置の前記所定の判定条件を変更する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の通信装置。
  6. 前記設定変更部は、前記リング側障害監視部により前記接続装置の障害からの復旧が検出された場合、前記所定の判定条件を当該接続装置の障害の検出前の設定に戻す、ことを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記リングネットワークをERPリングネットワークとし、
    前記リンク障害通知を、同一の前記他ネットワークへ接続する他の前記接続装置を宛先としてユニキャストにより送信されるR−APSメッセージとする、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の通信装置。
  8. 複数の通信装置で構成されるリングネットワークと前記リングネットワークと接続する1つ以上の他ネットワークとを備える通信システムであって、
    前記通信装置のうち隣接する2つ以上の前記通信装置である接続装置が、同一の前記他ネットワークに接続し、
    前記接続装置は、
    自装置の接続する前記他ネットワークから受信したフレームの前記リングネットワークへの転送と、前記リングネットワークから受信したフレームの前記他ネットワークへの転送と、を実施するか否かを、受信したフレームに格納された所定の情報と所定の判定条件とに基づいて判定する転送処理部と、
    自装置の接続する前記他ネットワークとの間のリンクを監視し、前記リンクに障害が発生した場合、同一の前記他ネットワークへ接続する他の前記接続装置へリンク障害通知を送信するリンク監視部と、
    同一の前記他ネットワークへ接続する他の前記接続装置から前記リンク障害通知を受信した場合、前記リンク障害通知の送信元の前記接続装置において前記所定の判定条件に基づいて転送対象と判定されていたフレームの転送を自装置で実施するよう自装置の前記所定の判定条件を変更する設定変更部と、
    を備え、
    前記所定の判定条件を、フレームが同一の前記他ネットワークに接続する前記接続装置のうち1つの前記接続装置において転送されるよう前記接続装置ごとにそれぞれ定められた条件とする、ことを特徴とする通信システム。
  9. 複数の通信装置で構成されるリングネットワークと前記リングネットワークと接続する1つ以上の他ネットワークとを備える通信システムにおける経路設定方法であって、
    前記通信システムでは、前記通信装置のうち隣接する2つ以上の前記通信装置である接続装置が、同一の前記他ネットワークに接続し、
    前記接続装置が、自装置の接続する前記他ネットワークから受信したフレームの前記リングネットワークへの転送と、前記リングネットワークから受信したフレームの前記他ネットワークへの転送と、を実施するか否かを、受信したフレームに格納された所定の情報と所定の判定条件とに基づいて判定する判定ステップと、
    前記接続装置が、自装置の接続する前記他ネットワークとの間のリンクを監視し、前記リンクに障害が発生した場合、同一の前記他ネットワークへ接続する他の前記接続装置へリンク障害通知を送信するリンク監視ステップと、
    前記接続装置が、同一の前記他ネットワークへ接続する他の前記接続装置から前記リンク障害通知を受信した場合、前記リンク障害通知の送信元の前記接続装置において前記所定の判定条件に基づいて転送対象と判定されていたフレームの転送を自装置で実施するよう自装置の前記所定の判定条件を変更する設定変更ステップと、
    を含み、
    前記所定の判定条件を、フレームが同一の前記他ネットワークに接続する前記接続装置のうち1つの前記接続装置において転送されるよう前記接続装置ごとにそれぞれ定められた条件とする、ことを特徴とする経路設定方法。
JP2011241189A 2011-11-02 2011-11-02 通信装置、通信システムおよび経路設定方法 Pending JP2013098839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011241189A JP2013098839A (ja) 2011-11-02 2011-11-02 通信装置、通信システムおよび経路設定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011241189A JP2013098839A (ja) 2011-11-02 2011-11-02 通信装置、通信システムおよび経路設定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013098839A true JP2013098839A (ja) 2013-05-20

Family

ID=48620327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011241189A Pending JP2013098839A (ja) 2011-11-02 2011-11-02 通信装置、通信システムおよび経路設定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013098839A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015133538A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 アラクサラネットワークス株式会社 データ転送装置システム、ネットワークシステム及びネットワークシステムの構成を変更する方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003158539A (ja) * 2001-11-21 2003-05-30 Nec Corp ネットワーク転送システム及び転送方法
JP2005130049A (ja) * 2003-10-21 2005-05-19 Fujitsu Ltd ノード
JP2008301433A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Mitsubishi Electric Corp 通信装置およびリングノード装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003158539A (ja) * 2001-11-21 2003-05-30 Nec Corp ネットワーク転送システム及び転送方法
JP2005130049A (ja) * 2003-10-21 2005-05-19 Fujitsu Ltd ノード
JP2008301433A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Mitsubishi Electric Corp 通信装置およびリングノード装置

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6015017298; 'ノード冗長化構成マルチリングにおける経路切替方式の検討' 電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集 2011年_通信(2), 20110830, p.86 *
JPN6015017300; 'ノード冗長化構成マルチリングにおけるフレーム転送方式の検討' 電子情報通信学会総合大会講演論文集 2011年_通信(2), 20110228, p.97 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015133538A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 アラクサラネットワークス株式会社 データ転送装置システム、ネットワークシステム及びネットワークシステムの構成を変更する方法
US9602304B2 (en) 2014-01-09 2017-03-21 Alaxala Networks Corporation Data transfer device system, network system, and method of changing configuration of network system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4688765B2 (ja) ネットワークの冗長方法及び中位スイッチ装置
JP4760504B2 (ja) ネットワークシステムおよび通信装置
AU626745B2 (en) Automatic fault recovery in a packet network
JP5546461B2 (ja) チェーン及びリングネットワークにおける透過的なオートリカバリのための方法及びシステム
JP5404938B2 (ja) 通信装置、通信システムおよび通信方法
JP4790591B2 (ja) リングノード装置
EP2911355B1 (en) Method and device for flow path negotiation in link aggregation group
JP5521663B2 (ja) 通信装置、通信システムおよび通信方法
WO2006129701A1 (ja) パケットリングネットワークシステム、パケット転送方法、およびノード
JP2004523979A (ja) リング・トポロジーに対する選択的保護
US8072878B2 (en) Packet ring network system, packet transfer system, redundancy node, and packet transfer program
WO2010031295A1 (zh) 一种以太网故障恢复的控制方法
JP5938995B2 (ja) 通信装置
JP5465784B2 (ja) 仮想チャネルのないサブリング制御チャンネルがプロトコルメッセージをブロックする方法及びシステム
JP4948320B2 (ja) マルチリングrprノード装置
WO2010116465A1 (ja) リングノード装置、マルチリングネットワークシステムおよび経路切り替え方法
EP2523401B1 (en) Virtual networks within a physical network
JP5089363B2 (ja) 通信システムおよびリングノード装置
JP2013098839A (ja) 通信装置、通信システムおよび経路設定方法
CN113037622B (zh) 一种防止bfd震荡的系统及方法
JP2009177281A (ja) ネットワークシステム
JP4751817B2 (ja) パケット転送装置およびネットワークシステム
JP4760927B2 (ja) ネットワークシステムおよび通信装置
JP2006245780A (ja) リングネットワークシステムおよびリングノード装置
JP6499624B2 (ja) ネットワーク装置及びフレーム転送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150924

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160412