JP2016154291A - ノード - Google Patents

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Abstract

【課題】ノードで検出されたパケットのエラーの発生を、当該ノードを経由する複数のパスの夫々を終端するノードに通知可能とする。【解決手段】複数のパスが経由するノードであって、複数のパスのパケットの受信ポートと、複数のパスの情報を記憶する記憶装置と、受信ポートで受信されたパケットのエラーが検出された場合に、複数のパスの情報を用いてエラーの発生を示す情報を複数のパスの夫々を終端する1以上の終端ノードへ送信する処理を行う制御装置とを含む。【選択図】図9

Description

本発明は、ノードに関する。
近年、超高速・大容量の伝送ネットワークを構築するため、Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer(ROADM)システムの導入が進んでいる。ROADMシステム
は、光ケーブルで形成されたリング状又はメッシュ状に接続された複数のパケット伝送装置(以下「ノード」と呼ぶ)を含む。
各ノードには、Internet Protocol(IP)網に接続されたIP装置が接続される。R
OADMシステムに接続されたIP装置間では、ROADMシステムを中継網として用いるパケット通信が行われる。
各ノードは、IP装置から入力されるパケットを所定波長の光信号に変換して光ネットワークに送出する(アッドする)。或いは、各ノードは、光ネットワークから取り出した(ドロップした)所定波長の光信号をパケットに変換してIP装置に送ることができる。
ROADMシステムに接続されたIP装置間でエンド−エンド(End-to-End)間通信が行われる場合には、パケットの送信側のIP装置に接続されたノード(送信側ノード)と、受信側のIP装置に接続されたノード(受信側ノード)との間に予めパス(論理回線)が設定される。光ネットワーク上でのパケットのスイッチングは、パケット単位で実施されるのではなく、パスに設定されたラベル値を用い、パス単位で実施される。パスの識別はラベル値により行われる。
また、エンド−エンド間(IP装置間)で設定されるパスは、冗長構成を採ることができる。例えば、光ネットワークがリング状である場合には、送信側ノードから受信側ノード(パスの終端ノード)へ至る右回りのルートと左回りのルートとの双方にパスが設定される。受信側ノードでは、右回りのパスと左回りのパスとの一方を運用系として扱い他方を予備系として扱う。運用系の障害が検出された場合に、受信側ノードは、予備系を運用系に切り替える。
運用系の障害検出方法としては、右回り、左回りの両ルートに障害検出用の制御データを送信し、受信側ノードで制御データが受信できないことを障害発生として検出する方法がある。
特開2012−70106号公報 特開2002−199042号公報
ROADMシステムの各ノードは、中継するパケットのエラーチェックを行う。典型的には、ノードは、パケットのデータ部に対するチェックサムを計算し、パケットに付与された計算済のチェックサム値と比較する。チェックサムが一致しない場合に、ノードはパケットがエラーと判定する。当該エラーは、FCS(Frame Check Sequence)エラーと呼ばれる。通常、FCSエラーが検出されたパケットは、当該ノードで廃棄される。
このため、運用系のルートで予備系のルートより多いFCSエラーが発生していても、制御データが正常に受信側ノードで受信される状況では、運用系の切り替えが実施されない。結果として、品質の悪いルートの使用が継続されることが起こり得る。これに鑑み、パケットを中継するノードにてFCSエラーを検出しない、或いはFCSエラーを検出してもパケットを廃棄しない方法が考えられる。この場合、受信側ノードでは、FCSエラーの発生を考慮して、パスの運用系の切り替えを実施することができる。
しかしながら、運用系のルート(物理回線)上に複数のパスが設定される場合がある。この場合において、複数のパスの一つに関してFCSエラーが検出される場合には、残りのパスについてもFCSエラーが発生する可能性が少なくない。
上記方法では、FCSエラーが検出されたパスの終端ノードで当該パスに係るFCSエラーが認識できるようになるだけであり、残りのパスの終端ノードにFCSエラーの発生を知らせることができなかった。
本発明の一態様は、ノードで検出されたパケットのエラーの発生を、当該ノードを経由する複数のパスの夫々を終端するノードに通知可能とすることを目的とする。
本発明の一態様は、複数のパスが経由するノードであって、複数のパスのパケットの受信ポートと、複数のパスの情報を記憶する記憶装置と、受信ポートで受信されたパケットのエラーが検出された場合に、複数のパスの情報を用いてエラーの発生を示す情報を複数のパスの夫々を終端する1以上の終端ノードへ送信する処理を行う制御装置とを含む。
本発明の一態様によれば、ノードで検出されたパケットのエラーの発生を、当該ノードを経由する複数のパスの夫々を終端するノードに通知可能となる。
図1は、ROADMシステムの一例を示す。 図2は、パス及びラベルスイッチングの説明図である。 図3は、パスの冗長化と制御データを用いた疎通監視の説明図である。 図4は、制御データを用いた疎通監視の問題点を示す図である。 図5は、カットスルー方式の説明図である。 図6は、カットスルー方式の問題が生じるネットワーク構成例を示す。 図7は、図6のリングネットワークの一部を抽出した図である。 図8は、AIS方式の問題点の説明図である。 図9は、実施形態に係るFCSエラー検出機能を備えたノード(パケット伝送装置)の構成例を示す。 図10は、パスの経路(ルート)選択機能を備えたノード(パケット伝送装置)の構成例を示す。 図11は、パスDBのデータ構造例を示す。 図12は、パケットフィルタリングの動作表の一例を示す。 図13は、予約パケット廃棄カウンタの構成例を示す。 図14は、MPLS−TPのフレームフォーマット例を示す。 図15は、ラベル予約値を示す表である。 図16は、予約ラベルパケットの例を示す。 図17は、実施形態1の作用説明図である。 図18は、実施形態2に係るネットワークシステムの構成例を示す。 図19は、図18に示したノード(1)〜(10)として使用されるノード(パケット伝送装置)の構成例を示す。 図20は、図18に示すネットワークシステムの構成において、FCSエラーの発生に伴うユーザ接続端点での経路切替の動作例を示す。 図21は、パスの中継ノード(図20のノード(10))におけるパスDBの記憶内容の一例を示す。 図22は、ノードのFCSエラー検出処理の例を示すフローチャートである。 図23は、パスの終端ノード(図20のノード(6))におけるパスDBの記憶内容を示す。 図24は、ノード(6)におけるIFカード101a(スロットID=10),IFカード101b(スロットID=11)の予約廃棄カウンタの状態を示す。 図25は、実施形態3に係るネットワーク構成例を示す。 図26は、実施形態3に係る経路選択処理の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
〔関連技術〕
以下、実施形態に係るネットワークシステムの関連技術について説明する。図1は、ROADMシステムの一例を示す。図1に示す例では、複数のノード1(パケット伝送装置)が光ケーブル(光ファイバ)でリング状に接続されている。各ノード1には、外部のIP装置(コアルータなど)2を接続することができる。
図1に示す例では、ノード1AにIP装置2Aが接続され、ノード1BにIP装置2Bが接続されている。また、各ノード1は、オペレーションシステム(OPS)3と通信回線を介して接続される。OPS3は、各ノード1に信号をやりとりするためのパスを設定し、パスを一元的に管理するサーバである。
各ノード1は、光ケーブル(リング)から任意の波長の信号を取り出したり(ドロップ(Drop)と呼ばれる)、任意の波長へ信号を挿入したり(アッド(Add)と呼ばれる)す
ることができる。このため、信号の取り出し及び挿入のための電気−光変換が不要であるので、高速なスイッチングが可能である。
また、ROADMシステムでは、パケット単位でスイッチングを行うのではなく、信号をやりとりするためのパスが設定される。例えば、Multi-Protocol Label Switching-Transport Profile(MPLS−TP)スイッチと呼ばれるモードでは、パスを流れるパケットにラベルが付与され、ラベルによるスイッチングを行うことで高速化が実現される。
パスは、OPS3で一元管理される。OPS3は、各ノード1へパスの指示を送る。各ノード1は、ノード1自身が備えるハードウェアへパスを設定する。これによって、エンド−エンド(End-to-End)でパスが生成される。
図2は、パス及びラベルスイッチングの説明図である。図2では、ノード1a,1b,1c及び1dが光ファイバで接続されている。ノード1a,1b,1c及び1dのそれぞれには、対応するIP装置2a,2b,2c,2dが接続されている。図2には、IP装置2aとIP装置2cとの間、及びIP装置2bとIP装置2dとの間にそれぞれパスを設定する様子が示されている。
MPLS−TPでは、パスは、Pseudo Wire (PW)と呼ばれるチャネルとLabel switched Path (LSP)と呼ばれるパスとで形成される。PWは、ユーザ(IP装置)を識別するためのラベル値を有する。LSPは、パスを識別するためのラベル値を有する。
図2に示す例では、IP装置2a−IP装置2c間について、ラベル値“30”のPWとラベル値“100”のLSPを含むパス(パス1とする)が設定されている。IP装置2b−IP装置2d間については、ラベル値“30”のPWとラベル値“200”のLSPを含むパス(パス2とする)が設定されている。
パス1を中継するノード1b、パス2を中継するノード1cのそれぞれは、PWとLSPとのうちLSPのラベル値(“100”又は“200”)のみを参照してスイッチングを行う。これにより、信号の高速な伝送が実現される。
パスの終端ノードでは、さらにPWのラベル値(“30”)が参照される。PWのラベル値の参照によってユーザ(IP装置)が識別される。例えば、パス1(LSP“100”)の終端ノードであるノード1cは、PWのラベル値“30”を参照することにより、パケットの宛先がIP装置2cと判定し、IP装置2cへIP装置2aからのパケットを転送する。また、パス2(LSP“200”)の終端ノードであるノード1dは、PWのラベル値“30”を参照することにより、パケットの宛先がIP装置2dと判定し、IP装置2cへIP装置2bからのパケットを転送する。このようにして、エンド−エンド(IP装置2a−IP装置2c,IP装置2b−IP装置2d)のデータ転送が実現される。
また、或るパスの終端ノードに対し、或るパスのルートと異なるルートで信号が到達するようなパスを設定することで、パスの冗長構成を採ることが可能である。例えば、図3に示すように、パケットがノード1A(始端ノード)から右回り(図3中上側)のルートを通ってノード1B(終端ノード)に到達するパス(第1パスとする)が設定される。一方、パケットがノード1A(始端ノード)から左回り(図3中下側)のルートを通ってノード1B(終端ノード)に到達するパス(第2パスとする)が設定される。
ノード1Aは、第1パスと第2パスとの双方に対して同じパケットを送信することで、ノード1Bが、第1パス及び第2パスを通って到着する同一のパケットを受信できる。これにより、ノード1A−ノード1B間のパスが冗長化される。ノード1Bは、第1パスと第2パスとの一方を運用経路(active route)として扱い他方を予備経路(alternative route)として扱う。そして、ノード1Bは、運用経路から得られたパケットをIP装置
へ送る。
ノード1Aは、ノード1Bへ向けて、第1パスと第2パスとのそれぞれに関して、疎通確認のための制御データを送信する。ノード1Bは、第1パス及び第2パスのそれぞれから制御データが受信されるか否かを以て、第1パス及び第2パスの疎通を監視する。例えば、ノード1Cの入力側で障害が発生し、制御データが廃棄されると、ノード1Bは、第1パスから制御データを受信できなくなる。この場合、ノード1Bは、第1パスの疎通がNGであると判定し、運用経路を第2パスに切り替える。これによって、障害に強いシステムが実現される。
ネットワーク上のパスを流れるデータは、ノードにおいて、1つ1つのパケットに変換される。各パケットは、ノードが備えるポート回路内の物理層のハードウェアによってエラーチェックされる。具体的には、ポート回路内のハードウェアが、ノードに入力されたパケットのデータ部からチェックサムを計算する。ハードウェアは、算出したチェックサ
ムとパケットに予め付与されている計算済みのチェックサムとを比較し、両者が異なる場合に、データ部に誤りが混入しているため、当該パケットを廃棄する。以降、このような異常をFrame Check Sequence(FCS)エラーと呼ぶ。
FCSエラーが生じる主な要因として、物理ケーブルの劣化や温度などの特性変化、信号受信端面の汚れや反射などの特性変化、回路に混入した雑音などによる一時的な光信号の劣化が挙げられる。これらの物理的な要因によるエラーの発生は、一般的に起こり得るものと理解されており、通信品質上の水準が決まっている。
一般に、イーサネット(登録商標)上のBER(Bit Error Rate:符号誤り率)の要求値は、10×10-9(10億bit中に1bitの誤りが入る)と言われている。もっとも、ネットワークの大容量化(100G Ethernet(登録商標)の導入)に伴い、実際の技術水準も10×10-11(1000億bit分の1)や10×10-12(1兆bit分の1)というレベルに到達しようと
している。
パスの運用経路と冗長経路とを用意し、信号の伝送品質がより良い方を選択するシステムの構築において、現状では、FCSエラーの発生頻度が少ない経路を運用経路として選択することができていない。
これは、FCSエラーがそもそも非常に低頻度なエラーであるため、実際にFCSエラーが発生していても、疎通監視のための制御データがFCSエラーによって廃棄されないと、経路選択を行う受信側のノードでは、疎通に問題なしと判定する。このため、FCSエラーを認識できない(図4参照)。また、通常の規定通りにFCSエラーが検出された装置でFCSエラーを有するパケットが廃棄されると、受信側のノードでは、FCSエラーの発生を検知することができない。
上記問題に対して、FCSエラーを検出しないカットスルー方式のハードウェアを備えたノードを用いることが考えられる。図5に示すように、カットスルー方式では、FCSエラーのチェックが行われず、パケットがそのまま転送される。なお、FCSエラーのチェックは行うが、FCSエラーが検出された場合でも、パケットをそのまま転送する方法もカットスルーとして考える。
カットスルー方式などが採用される場合では、FCSエラーを含むパケットが、経路選択を行うノード1B(パスの終端ノード)へ到達する。ノード1Bは、FCSエラーのチェックを実行し、FCSエラーを検出すると、当該FCSエラーの検出を契機として、運用経路の切り替えを行うことができる。
しかしながら、図6に示すようなネットワーク構成では、次のような問題が生じる。図6の例では、複数のノードが光ケーブルでリング状に接続されたリングネットワークが形成されている。複数のノードは、IP装置がそれぞれ接続された複数のノードを含んでいる。複数のIP装置のうちの一つ(IP装置X)が接続されたノードと他のIP装置がそれぞれ接続されたノード(1),ノード(2),ノード(3)との間には、冗長構成を有するパスが設定されている。図6中で、冗長構成を有するパスは、実線、破線、細かい破線のそれぞれの矢印で示されている。冗長化された各パスに関して、右回りの運用経路を流れる信号が運用信号であり、左回りの冗長経路を流れる信号が冗長信号である。
図7は、図6に示したリングネットワークの一部を抜き出して図示したものである。図6には、光ケーブルで接続されたノードA,ノードB,ノード(1),ノード(2),ノード(3)が図示されている。ノード(1),ノード(2),ノード(3)のそれぞれには、IP装置が接続されている(図6参照)。
ノード(1),ノード(2),ノード(3)の夫々は、図7中の左側から到来する運用信号と、右側から到来する冗長信号とを受信し、品質の良い信号を対応するIP装置へ送る。図7には、ノードAとノードBとの間の伝送路で信号の欠損が生じパケットに異常が混入した場合において、ノードBが受信するパケットを図示している。
図7に示す例では、ノードBで受信されるパケット(直列に並んだ複数の矩形で図示)のうち、ノード(1)宛てのパケットに異常が混入し(太線の矩形を参照)、ノード(2)及びノード(3)のそれぞれに宛てられたパケットに異常は混入していないと仮定する。
このようなケースにおいて、ノードBがFCSエラーをカットスルーすると、ノード(1)にてFCSエラーが検出される。この場合、ノード(1)は、運用信号についてのFCSエラーが検出されたことを契機として、冗長信号を運用信号として扱う状態に切り替わる。これに対し、ノード(2)及びノード(3)のそれぞれでは、FCSエラーは検出されないので、ノード(2)及びノード(3)が運用信号(左側)を選択する状態が維持される。
ところが、ノード(2)及びノード(3)宛ての運用信号は、FCSエラーが検出されたノード(1)の運用信号と同一の物理回線を流れる。このため、ノード(2)及びノード(3)宛ての運用信号に異常が混入する可能性は少なくない。従って、ノード(2)及びノード(3)では、正常な信号選択(信号の品質判断)ができてないこととなる。
本来的には、ノードBにてFCSエラーを検出すると、ノードBで受信されるパケットに係るパスの終端ノードであるノード(1),ノード(2),ノード(3)に対してエラーが通知されることが好ましい。このようにすれば、ノード(1)だけでなくノード(2)及びノード(3)のそれぞれにおいても信号の切り替え判断がなされるようになる。しかし、現状ではこのような仕組みはない。
別の方式として、FCSエラーを検出したノードが、経路選択を行うノードへ信号エラー(例えばAIS:Alarm Indication Signalなど)を通知する方式(AIS方式と呼ぶ)がある。AIS方式では、ノード毎にFCSエラーが周期的に監視される。一定数のFCSエラーを検出したノードは、経路選択を行うノードへ信号エラーを示すAIS信号を送信する。AIS信号を受信したノードは、経路の切り替えを行う。
AIS方式については、どの程度のFCSエラーを信号エラーとして扱うかという点で問題がある。例えば、図8に示すように、図3と同様のネットワークシステムの構成において、一定周期内に10以上のパケットがFCSエラーにより廃棄されたときにAIS信号を送ると仮定する。すなわち、1周期内のFCSエラーに伴うパケット廃棄数が10を超えるときにエラーを通知すると仮定する。
この場合、1周期内におけるパケット廃棄数が9以下であれば、AIS信号は送信されない。このため、このようなパケット廃棄数は、ノード1Bでの経路切り替え判定に使用されない。また。運用経路と冗長経路との双方に信号エラーが発生する(運用経路及び冗長経路の双方からAIS信号が送信される)場合には、経路切り替えができなくなる。
例えば、図8に示すように、運用経路(図中上側のルート)における廃棄数と冗長経路(図中下側のルート)における廃棄数とを比較すると、上側のルートの廃棄数が10である。これに対し、下側のルートの廃棄数は11であるので上側のルートの品質が下側のルートの品質より良い。ところが、上側のルートからのエラー(AIS信号)の通知タイミ
ングが下側のルートからのエラーの通知タイミングより早い場合には、以下の問題が起こる。
すなわち、ノード1Bでは、上側のルートからのエラー受信に伴い、運用経路を下側のルートに切り替える。その後、下側のルートからのエラー受信に伴い、運用経路を上側のルートに切り替えようとする。ところが、上側のルートについては既にエラーが通知されているので、切り替えを行うことができない。この結果、品質の悪い下側のルートの選択状態が維持されてしまう。
以下に説明する実施形態では、上記のような問題を解決し得るネットワークシステム及びパケット伝送装置について説明する。
〔実施形態1〕
以下、実施形態について説明する。実施形態は、一例として、MPLS−TPを用いるROADMシステムに適用可能なパケット伝送装置(ノード)について説明する。但し、本発明の適用範囲は、MPLS−TPを用いるROADMシステムに制限されない。
<ノードの構成>
以下、実施形態1に係るノードの構成について説明する。図9は、実施形態に係るFCSエラー検出機能を備えたノード(パケット伝送装置)の構成例を示す。図10は、パスの経路(ルート)選択機能を備えたノード(パケット伝送装置)の構成例を示す。但し、図9に示す構成と図10に示す構成とは1つのノードに備えられる。FCSエラー検出機能は、パスの中間(始点と終端点との間)に位置するノードで使用される。一方、経路選択機能は、パスの終端点に位置するノード(終端ノード)で使用される。但し、専ら中継ノードとして動作するノードが図9に示す構成を有し、専ら終端ノードとして動作するノードが図10に示す構成を有することはあり得る。
ノードとして動作するパケット伝送装置は、シャーシと呼ばれる筐体と、所定の機能を有するカードとを備える。シャーシは、カードを装着するための複数のスロットと、スロットに装着(挿入)されたカード間を電気的に接続する結線装置(ワイヤリングバックボード:BWB(図示せず))とを備える。
図9および図10に示すように、シャーシ100aに装着されるカードは、パケット信号を転送するインタフェースカード(IFカード)101と、インタフェースを制御する制御カード102とを含む。さらに、カードは、或るIFカード102から入力されたパケットを目的のIFカード101に転送するスイッチングカード(SWカード)103を含む。
図9には、光ケーブル(ネットワーク)とのインタフェース機能を司る入力IFとして動作するIFカード101(101a)と、出力IFとして動作するIFカード101(101b)とが図示されている。各IFカード101は、光送受信モジュール104と接続されたポート回路105と、ドライバ106とを含む。
光送受信モジュール104は、隣接ノードと接続される光ケーブルと接続され、光ケーブルを伝送されてきた光信号(複数のパスのパケットが多重された光信号)を電気信号に変換し、ポート回路105に入力する。また、光送受信モジュール104は、ポート回路105から入力されるパケット(電気信号)を光信号に変換して光ケーブルに送出する。光送受信モジュール104は、ネットワーク接続端点として機能する。光ケーブルは、「物理回線」の一例である。
ポート回路105は、光送受信モジュール104から受信されるパケットの受信ポート
と、PHY/MAC回路107と、パケット処理回路108とを含む。受信ポートは、ノード100が中継する各パス(複数のパス)を夫々流れるパケットを受信する。PHY/MAC回路107は、受信ポートで光送受信モジュール104から受信された電気信号(パケット)に対する物理層およびMAC(Media Access Control)層に対する処理を行う。これにより、各パスのパケットが得られる。PHY/MAC回路107にて、パケットに対するFCSエラーのチェックが実行される。パケット処理回路108は、PHY/MAC回路107から入力されるパケットに対して所定の処理を実行する。
SWカード103は、ドライバ109を含む。SWカード103は、入力側のIFカード101aから入力されるパケットを、パケットに含まれたラベル値に応じた出力側のIFカード101へ出力する。例えば、パケットは、IFカード101Bへ入力される。
出力IFのIFカード101Bも、ポート回路105及びドライバ106を含む。ポート回路105は、PHY/MAC回路107及びパケット処理回路108を含む。パケット処理回路108は、SWカード103やドライバ109から入力されるパケットに対する所定の処理を行う。PHY/MAC回路107は、パケットに対するPHY及びMAC層に対する処理を行い、パケットを光送受信モジュール104に入力する。光送受信モジュール104は、パケット(電気信号)を光信号に変換し光ケーブル(ネットワーク)へ送出する。
制御カード102は、Central Processing Unit(CPU)110と、ハードディスク
ドライブ(HDD)111と、Random Access Memory(RAM)112とを含む。HDD111及びRAM112は、「記憶装置」、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」の一例である。
HDD111は、補助記憶装置ないし不揮発性記憶媒体の一例であり、Solid State Drive(SSD),Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory(EEPROM),及びフラッシュメモリの少なくとも一つであっても良い。HDD及びRAM以外に、これらの補助記憶装置の少なくとも一つやRead Only Memory(ROM)のような他の記憶媒体が備えられていても良い。
HDD111は、パスデータベース(パスDB)を記憶する。HDD111は、CPU110によって実行されるプログラムを記憶している。RAM112は、CPU110の作業領域及びデータの記憶領域として使用される。CPU110は、HDD111に記憶されたプログラムをRAM112に展開して実行する。これによって、CPU110は、パケット処理113,パス設定処理114,及び監視制御115などを実行する。CPU110は、「プロセッサ」、「コントローラ」、「制御装置」、「制御部」の一例である。
制御カード102のCPU110は、OPS(図1参照)からのパス設定指示を受けて、パス情報をHDD111に記憶されたパスDBに格納する。さらに、CPU110は、パス情報に基づくパス設定処理114を行い、IFカード101及びSWカード103にパスを設定する。IFカード101及びSWカード103の制御(パス設定)は、CPU110がドライバ106及びドライバ109にパス設定用の制御信号を与えることによって行われる。これによって、ノード100は、データ転送(パケット伝送)可能な状態となる。
図10に示すように、ノード100は、図9に示した構成要素に加えて、以下の構成要素を有している。すなわち、ノード100は、少なくとも3つのIFカード101を備える。図10に示すノード100は、IFカード101として、IFカード101aとIF
カード101bとIFカード101cとを備えている。
IFカード101aは、冗長化されたパスの一方を終端する入力IFとして動作する。IFカード101bは、冗長化されたパスの他方を終端する入力IFとして動作する。IFカード101cは、ユーザ(IP装置)とのインタフェースとして動作する。IFカード101aは、「第1受信部」の一例であり、IFカード101bは、「第2受信部」の一例である。
IFカード101a及びIFカード101bのそれぞれにおけるポート回路105のパケット処理回路108は、ポート制御回路116とフィルタリング部(フィルタ)117と、装置内の転送回路118とを含む。また、IFカード101a及びIFカード101bのそれぞれは、予約パケット廃棄カウンタ119を含む。IFカード101cのポート回路105は、ユーザ接続点120を介してIP装置と接続される。予約パケット廃棄カウンタ119は、「記憶部」の一例である。
<動作例>
次に、図9を用いてノード100によるFCSエラー検出動作の例を説明する。図9に示すIFカード101AのPHY/MAC回路107は、光送受信モジュール104から入力されるパケットのFCSエラーチェックを行う。FCSエラーが生じた場合には、PHY/MAC回路107はパケットを廃棄する。
IFカード101Aのドライバ106は、IFカード101Aに含まれたパケットの廃棄カウンタ(図示せず)を監視し、カウンタ値(パケットの廃棄数(エラー発生回数))が増加する毎に、制御カード102のCPU110に割り込みを通知する。
割り込みを受信したCPU110は、FCSエラーが検出されたポート上のパスをパスDBから検索する。図11は、パスDBのデータ構造例を示す。図13に示すように、パスDBは、パス毎のエントリを記憶する。すなわち、パスDBは、パスIDと関連する「レイヤ(PW/LSP)」,「入出力ラベル値」,及び「接続ID(ドメイン)」を含む複数のエントリ(レコード)を記憶する。パスIDは、パスの識別子である。
「レイヤ」は、エントリの情報がMPLS−TPにおけるPWレイヤの情報かLSPレイヤの情報かを示す。入出力ラベル値は、パス(LSP又はPW)に設定されたラベル値を示す。接続IDは、パスが同一のドメインに属するか否かを示す。同一のドメインに属するパスは、信号が同じ物理回線を通じて信号されることを示す。
図11に示す例では、パスIDは、スロットIDと、ポートIDと、ポート内識別子(ポート内ID)とを含む。スロットIDは、IFカード101が挿入されたスロットの識別情報であり、ポートIDは、パケットの受信ポートのIDを示す。ポート内識別子は、ポート内で信号などを区別するために使用される。
図9に戻って、CPU110は、割り込みによって通知されたパスIDを有するエントリをパスDBから検索する。このときCPU110は、同一の「接続ID」を有するエントリをも検索する。これによって、FCSエラーが検出された受信ポートに設定されたパスの全てがパスDBから検索される。
CPU110は、パケット処理113を行い、パスDBから検索されたパス毎に、予約ラベルパケットを生成し、予約ラベルパケットの送信をパスに対応する出力IFのIFカード101bのドライバ106に依頼する。ドライバ106は、パケット処理回路108を制御し、予約ラベルパケットをポート回路105(IFカード101b)から送受信モ
ジュール104へ入力させる。これによって、予約ラベルパケットが、パスDBから検索された各パスの終端ノードへ向けて送信される。予約ラベルパケットは、或るパスについてのFCSエラーの発生を終端ノードに通知するエラー通知である。予約ラベルパケットは、所定のPWラベル値を有する。
次に、図10を用いてノード100による経路選択動作の例を説明する。IFカード101aのパケット処理回路108中のフィルタ117は、PHY/MAC回路107から入力されるパケットを、パケットフィルタリングの動作表(ポート回路105で記憶されている)に従ってチェックする。
図12は、パケットフィルタリングの動作表の一例を示す。図12に示すように、動作表は、LSPパス以外、及びLSPパスを通じて送信されるパケット(フレーム)に対する処理内容が定義された表である。
例えば、LSPパス以外のパケットについては、ポート終端(パケットの廃棄)がなされる。また、LSPパスのパケットについては、ラベル転送が行われる(但し、パスを中継するノードのみの動作である)。実施形態では、パケットがLSPラベルとPWラベルとで重ねてカプセル化されており、PWラベル値が“7”(予約ラベル値)であるときに、予約パケットを廃棄することが定義されている。なお、図12中のSビット(ボトム
オブ スタック)ビットは、パケットが複数のラベルフィールドで重ねてカプセル化され
ているか否かを示す。
フィルタ117は、動作表に従い、パケット中のPWラベル値が所定の予約ラベル値(例えば“7”)であれば、当該パケット(予約ラベルパケット)を廃棄する。フィルタ117は、廃棄数を予約パケット廃棄カウンタ119に計上する。
図13は、予約パケット廃棄カウンタ(カウンタ)119の構成例を示す。カウンタ119は、例えば、パスID毎に用意される。カウンタ119は、各接続ID(ドメイン:パス)に対する予約ラベルパケットの廃棄数(累積数)を記憶する。但し、廃棄数は、所定時間経過毎にリセットされる。フィルタ117は、廃棄した予約ラベルパケットが属するドメインに対応する廃棄数をインクリメントする。
IFカード101bのポート回路105でも、同様の動作が行われ、予約ラベルパケットが廃棄される毎に、カウンタ119の対応するドメインの廃棄数がインクリメントされる。
制御カード102のCPU110は、監視制御115を実行し、ドライバ106に指示を与えてカウンタ119のカウンタ値を、IFカード102a,IFカード101bから取得する。CPU110は、ドメイン毎に廃棄数を比較し、廃棄数の少ないルートからの信号が選択されるように、ドライバ106を介して転送回路118を制御する。
例えば、IFカード101aで受信される信号(パケット)が運用系として選択されており、IFカード101bで受信される信号(パケット)が冗長系(予備系)として設定されていると仮定する。この場合に、運用系の廃棄数が予備系よりも少ない場合には、IFカード101aの選択状態が維持される。即ち、IFカード101aの転送回路118がパケットをSWカード103に送信し、IFカード101bの転送回路118がパケットを廃棄する状態が維持される。
これに対し、運用系の廃棄数よりも予備系の廃棄数が少ない場合には、CPU110は、切り替えをドライバ106に指示する。これによって、IFカード101aの転送回路
118がパケットを廃棄し、IFカード101bの転送回路118がパケットをSWカード103へ送信する状態となる。このようにして、FCSエラー数の少ない方に、経路が切り替えられる。
<予約ラベル値>
なお、予約ラベル値としては、以下のような構成を採用することができる。即ち、RFC 3032 MPLS Label Stack Encodingで規定されているラベル値については、20ビット分(0〜1048575)までの値が使用可能である。
図14は、MPLS−TPのフレームフォーマット例を示す。フレームは、データ(データ部)がPWラベルフォーマットでカプセル化され、さらにLSPラベルでカプセル化される。LSPラベルの前方にMACヘッダとして、宛先MACアドレスと送信元MACアドレスとイーサネット(登録商標)タイプとが付与される。また、データ部の後方に、トレイラとしてのFCS(チェックサム)が付与される。宛先MACアドレスには、終端ノードのMACアドレスが設定される。
PWラベルフィールドは、ラベルフィールド,Sビットフィールド、TTL(Time To Live)などを含む。ラベルフィールドにPWラベル値が設定される。LSPラベルフィールドは、PWラベルフィールドと同様のデータ構造を有している。PWラベル値に所定のラベル値を設定することで、MPLS−TPフレームを、上記した予約ラベルパケットとして使用することができる。
図15は、ラベル予約値を示す表である。ラベル予約値としては、“0”〜“15”が既に規定されている。但し、ラベル予約値“0”〜“15”のうち、“0”〜“3”及び“13”の用途が決まっているが、“4”〜“12”,“14”及び“15”については用途が決まっていない。このため、“4”〜“12”,“14”及び“15”のうちの一つを、FCSエラーを通知するためのラベル値として使用することができる。
上記した例では、PWラベル値“7”が使用されることで、予約ラベルパケットが定義されている。図16は、予約ラベルパケットの例を示す。但し、規定外のラベル値(“16”以上)についても、FCSエラーを示す予約ラベル値として使用し、通常使用しない値とすることができる。
なお、ラベル管理の観点では、ラベル値として“16”または“1048575(20)”を
使用するのが好ましい。MPLS−TP網において、他の既存装置(他ベンダ)が同じ網内に共存する場合に、通常使われていないことが多いからである。
<実施形態1の効果>
関連技術を用いて説明したように、パケット伝送装置(ノード)において、ネットワーク網の途中で検出されたFCSエラーを関連パスの終端ノードに通知することができなかった。このため、各終端ノードでFCSエラー数を考慮したパスの経路切り替えを実施することができなかった。
実施形態1によれば、FCSエラーが検出されたパケットの受信ポートでパケットが受信される各パスに関して予約ラベルパケット(エラー通知)が生成され、各パスの終端ノードに通知される。
図17は、実施形態1の作用説明図である。図17は、図7に示した関連技術と同様のネットワーク構成を示す。ノードAとノード(3)間にパス1(LSP“300”)が設定され、ノードAとノード(2)との間にパス2(LSP“200”)が設定され、ノー
ドAとノード(1)との間にパス3(LSP“100”)が設定されている。
各パス1〜3は、ノードAとノードBとの間において、ノードA−ノードB間を接続する光ケーブル(物理回線)C上に設定されている。各パス1〜3を流れるパケットは、同一の物理回線を介してノードBに到達し、ノードBの所定のポートで各パス1〜3のパケットが受信される。
ノードAとノードBとの間の光ケーブルCで異常が混入する場合に、予約ラベルパケットが関連する複数のパス1〜3の終端ノードであるノード(1)〜(3)に送信される。換言すれば、ノードBの受信ポートでパケットが受信されるLSP“100”,LSP“200”及びLSP“300”の各パスの終端ノード(1)〜(3)のそれぞれにFCSエラーを通知することができる。このように、実施形態1によれば、パケットのFCSエラーが生じたパス以外のパスの終端ノードにも、FCSエラーの発生を通知することができる。
また、各終端ノードでは、経路選択動作によって、FCSエラーの少ない経路を運用経路として選択することができる。即ち、FCSエラーの発生状況を考慮した経路選択を実施することができる。これによって、精度の高い経路切替が可能となる。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2について説明する。実施形態1の構成は、実施形態2と共通点を有するので、実施形態1との共通点については説明を省略する。実施形態2は、実施形態1の詳細を示す。
図18は、実施形態2に係るネットワークシステムの構成例を示す。図18に示すネットワークシステムでは、ノード(1)〜(10)が光ケーブルによってリング状に接続されている。ノード(1)〜(10)の夫々は、図9及び図10で説明したノード100の構成を有している。
また、ノード(1)にはIP装置2aが接続され、ノード(6)にはIP装置2bが接続され、ノード(5)にはIP装置2cが接続され、ノード(9)にはIP装置2dが接続されている。
IP装置2aとIP装置2bとの間でサービス(パケット通信)開始のために、冗長構成を有するパスをOPS3が設定する。これによって、例えば、上側のルート(ノード(1),ノード(2),ノード(3),ノード(4),ノード(5),ノード(6))を通過するパス(LSPラベル値“20”)が設定される。また、下側のルート(ノード(1),ノード(10),ノード(9),ノード(8),ノード(7),ノード(6))を通過するパス(LSPラベル値“21”)が設定される。
ノード(1)は、パス(LSP“20”,LSP“21”)の始点ノードの一例であり、ノード(6)は、パス(LSP“20”,LSP“21”)の終点ノード(終端ノード)の一例である。ノード(1)は、冗長構成を採る二つのパスに対し、同一のパケットを送信する。ノード(6)は、二つのパスから受信される同一のパケットの一方を選択してIP装置2bに送る。
同様に、IP装置2cとIP装置2dとの間で、冗長構成を有するパスが設定される。具体的には、右側のルート(ノード(5),ノード(6),ノード(7),ノード(8),ノード(9))を通過するパス(LSPラベル値“30”)が設定される。左側のルート(ノード(5),ノード(4),ノード(3),ノード(2),ノード(1),ノード
(10),ノード(9))を通過するパス(LSPラベル値“31”)が設定される。ノード(5)は、パス(LSP“30”,LSP“31”)の始点ノードの一例であり、ノード(9)は、パス(LSP“30”,LSP“31”)の終点ノード(終端ノード)の一例である。
図19は、図18に示したノード(1)〜(10)として使用されるノード(パケット伝送装置)100の構成例を示す。実施形態1(図9)との相違としては以下がある。すなわち、制御カード102がプログラムを記憶したROM111aを有している。パケット処理回路108が、ポート制御回路116,フィルタ117,装置内の転送回路118を備えている。
シャーシ100aに搭載される各カード101〜103は、点線の矢印のように制御データをお互いやりとりすることができる。制御カード102では、ROM111aからRAM112に展開されたプログラムが、CPU110によって実行される。CPU110は、OPS3から図18に示したようなパス設定指示を受け取る。但し、OPS3の動作は、CPU110がプログラムを実行することによって行われても良い。換言すれば、OPS3はノード100に搭載されていても良い。
CPU110は、パス設定指示に含まれるパス情報をHDD111のパスDBに格納する。CPU110は、パス設定処理114を行い、IFカード101a,101bのドライバ106及びSWカード103のドライバ109を制御してパス設定を行う。
また、CPU110によって実行されるパケット処理113は、個別のパケット制御を行う機能であり、パケット処理113によって、予約ラベルパケットの生成、ドライバ1106に対する挿入指示がなされる。CPU110によって実行される監視制御115では、各カード101〜103の警報監視や性能監視、切り替え制御が行われる。
IFカード101a,IFカード101bのそれぞれは、ポート回路105を備えている。IFカード101aのポート回路105は、光送受信モジュール104から電気信号(主信号)を受信する受信ポートを含み、受信ポートで受信された電気信号(主信号)を処理する。PHY/MAC回路107は、電気信号(主信号)からパケットを取り出し、取り出したパケットをパケット処理回路108に渡す。
パケット処理回路108は、ポート制御回路116にて、Quality of Service(QoS)制御などの帯域制御を実行する。その後、パケット処理回路108は、フィルタ(パケットフィルタリング)117において、個々のパケットの内容を判定し、条件に従ってそれぞれのパケットを処理する。
実施形態2では、予約ラベルパケットの動作が新規に判定条件に追加される(図12参照)。フィルタ117において、予約ラベルパケットと認識されるパケットは廃棄され、廃棄数が予約パケット廃棄カウンタ119に計上される。
これに対し、パケットの内容の判定結果において、パケットがユーザデータなどを転送するパケットである場合には、転送回路118によって、SWカード103にて目的のIFカードに転送されるように、当該パケットに所定の情報を付与される。そして、パケットは、SWカード103へ送られる。
SWカード103は、パケット付与情報を元にデータパケットを転送先のインタフェースに送る。SWカード103から転送されたパケットを受信した出力側のIFカード101bのポート回路105では、パケットは、転送回路118による処理、フィルタ117
による処理、ポート制御回路116による処理を経る。その後、パケットは、PHY/MAC回路107から光送受信モジュール104に送信される。これによって、パケットが変換された光信号が隣接装置へ転送される。
なお、図19に示した実施形態2に係るノード100は、図10に示した構成要素(図18に図示されていないもの)を含む。
<動作例>
図20は、図18に示すネットワークシステムの構成において、FCSエラーの発生に伴うユーザ接続端点での経路切替の動作例を示す。図20において、ノード(1)からノード(10)への方向においてノード(1)−ノード(10)間でFCSエラーが1回(1パケット分)発生したと仮定する。また、ノード(3)からノード(4)の方向においてノード(3)−ノード(4)間でFCSエラーが3回(3パケット分)発生したと仮定する。さらに、ノード(8)からノード(7)の方向においてノード(8)−ノード(7)間でFCSエラーが1回(1パケット分)発生したと仮定する。
この場合におけるノード100の動作を図9を用いて説明する。ノード100が図20に示したノード(10)であると仮定する。ノードIFカード101a及びIFカード101bを備えている。IFカード101aには、スロットID=1、ポートID=1が設定され、IFカード101bは、スロットID=5、ポートID=1が設定されている。
ノード(1)から送信されたパケットは、IFカード101a(スロットID=1、ポートID=1)のPHY/MAC回路107において、FCSチェックを行う。その結果、FCSエラーが1回検出され、パケットが廃棄される。このとき、ドライバ106は、制御カード102のCPU110にスロットID=1及びポートID=1でFCSエラーが1回発生したことを割込みで通知する。
通知を受信したCPU110は、パケット処理113を実行し、FCSエラーに関連するパスをパスDB(図11参照)から検索する。このとき、CPU110は、FCSエラーが通知されたパスID(スロットID=1,ポートID=1)のパスが検索される。さらに、関連するパスとして、検索されたパスの接続ID(“1”及び“2”)と一致する接続IDを有するパスが検索される。ここでは、パスIDがスロットID=5、ポートID=1であるラベル値“21”のLSP(LSP“21”)のパスとラベル値“31”のLSP(LSP“31”)のパスとが検索される(図21参照)。
CPU110は、検索された各パスについて、予約ラベルパケット(予約ラベル値=7)を生成する(図16参照)。CPU110は、IFカード101bのドライバ106へパケット送信を指示する。ドライバ106は、パケット処理回路108に予約ラベルパケットの送信を指示する。パケット処理回路108は、予約ラベルパケット及び光送受信モジュール104を経て隣接ノード(9)へ送信される。
図22は、ノード100のFCSエラー検出処理の例を示すフローチャートである。図21において、FCSエラーが発生すると、ドライバ106が、CPU110へFCSエラーの発生箇所(スロットID及びポートID)と、エラーの発生数とを通知する(01)。スロットIDは、カードを一意に識別できる限り、カードID(カードの識別情報)であっても良い。
次の02では、CPU110は、パスDBを参照してFCSエラーの影響を受けるパスがあるか否かを判定する。影響を受けるパスがなければ、処理が終了する。これに対し、影響を受けるパスがあれば、処理が03に進む。
03では、CPU110は、FCSエラーに関連する(影響を受ける)全てのパスに関して予約ラベルパケットを送信したか否かを判定する。全てのパスについて予約ラベルパケットが送信された場合には、処理が終了する。
これに対し、全てのパスについて予約ラベルパケットが送信されていない場合には、出力側のIFカードに予約ラベルパケットを送信する(04)。予約ラベルパケットの送信は、パス毎に実施される。すなわち、LSP“21”且つPW“7”の予約ラベルパケットと、LSP“31”且つPW“7”の予約ラベルパケットとが生成され、IF101bへ送信される。予約ラベルパケットの送信は、発生回数分、繰り返して実施される。但し、ノード(10)で検出されたFCSエラーの発生回数は1であるので、予約ラベルパケットの送信が1回だけ行われる。
なお、図22の処理では、ドライバ106の割り込み通知が周期的に実施される例を示している。但し、割り込み通知はリアルタイムで実施されても良い。すなわち、周期的に、1周期の間に生じたFCSエラーの発生回数に応じた数の予約ラベルパケットが送信されるようにしても良く、FCSエラーが発生する度に予約ラベルパケットが送信されるようにしても良い。
図20に示すノード(4),ノード(7)においても、ノード(10)と同様のFCSエラー検出処理が実施され、FCSエラー回数に応じた予約ラベルパケットがパス毎に生成され、送信される。予約ラベルパケットを受信したノードでは、予約ラベルパケットの宛先に従ったスイッチングが実行され、目的の装置へパケット転送される。スイッチングは、予約ラベルパケットに含まれるLSPラベルに従ってSWカード103により行われる。
次に、目的のノード(例えば、図20に示すノード(6))で予約ラベルパケットが受信された後の動作について図10を用いて説明する。ノード(6)は、IFカード101a,IFカード101b,IFカード101cを備える。IFカード101aは、図20に示すノード(5)と接続されており、スロットID=10,ポートID=1である。IFカード101bは、図20に示すノード(7)と接続されており、スロットID=11,ポートID=1である。IFカード101cは、図20に示した外部のIP装置2bと接続されており、スロットID=5,ポートID=1である。
ノード(5)から受信される予約ラベルパケットは、光送受信モジュール104(ネットワーク接続端点)からPHY/MAC回路107を経てパケット処理回路108に入力される。パケット処理回路108では、ポート制御回路116の処理が行われた後、フィルタ117によるパケットフィルタリング処理が行われる。
予約ラベルパケットは、動作表(図12参照)の上から4番目の条件に一致する。このため、フィルタ117は、予約ラベルパケットの廃棄処理を行い、IFカード101aの予約パケット廃棄カウンタ119をインクリメントする。
同様に、ノード(7)からIFカード101b(スロットID=11、ポートID=1)で受信される予約ラベルパケットについても、フィルタ117による処理が実行され、廃棄数が予約パケット廃棄カウンタ119に計上される。
制御カード102内のCPU110は、監視制御115を行い、パスDB内の冗長構成を有するパスに関して、IFカード101a,IFカード101bの各ドライバ106に対し、予約パケット廃棄カウンタ119のカウンタ値の読み出しを指示する。これによっ
て、CPU110は、各予約パケット廃棄カウンタ119のカウンタ値を得る。
図23は、ノード(6)におけるパスDBの状態を示し、図24は、IFカード101a(スロットID=10),IFカード101b(スロットID=11)の予約パケット廃棄カウンタの状態を示す。
図23に示すように、CPU110は、共通の接続ID(ドメイン)“1”が格納されたパスを冗長パスの範囲として識別する。すなわち、LSP“20”とLSP“21”とを冗長構成を採るパスのペアと識別し、PW“33”をLSP“20”とLSP“21”とに共通なPWラベル値として認識する。また、CPU110は、接続ID(ドメイン)“2”が格納されたパスを相互に関連するパスとして識別することができる。また、図24に示すように、IF101a(スロットID=10)では、ドメイン“1”に関して廃棄数が“3”であるのに対し、IF101b(スロットID=11)では、ドメイン“1”に関して廃棄数が“2”である様子を示す。
CPU110は、監視制御115の一環として、各ドライバ106から得た廃棄数を比較し、廃棄数の少ないスロットID=11、ポートID=1(廃棄数2)のIF101bからの信号(LSP“21”のパケット)を選択することを決定する。換言すれば、下側のルートを運用経路として選択する。
このとき、CPU110は、IFカード101a及びIF101bのドライバ106に対し、転送回路118の制御指示を与える。IFカード101aのドライバ106は、転送回路118で受信されるパケット(LSP“20”)を廃棄するように転送回路118の状態を変更する。
これに対し、IFカード101bのドライバ106は、転送回路118で受信されるパケット(LSP“21”)がSWカード103へ送信されるように転送回路118の状態を変更する。これによって、ノード(6)は、LSP“21”のパケットを選択してIP装置2bへ送るようになる。このようなパスの切り替えが実施される。同様に、図20のノード(9)においても、廃棄数の少ないLSP“30”のパスが選択される。すなわち、運用経路が右側のルートから左側のルートに切り替えられる。
なお、実施形態2では、予約ラベル値として“7”が使用される例について説明した。但し、予約ラベル値を管理上の観点から、例えば、規定外のラベル値である“16”を予約ラベル値として使用することができる。この場合、ノード(10)から送信される予約ラベルパケットの予約ラベル値(PWラベル)の値が“16”に設定される。また、動作表(図12)における上から4番目のエントリ中のPWラベル値が“16”に定義される。そして、PWラベル値“16”が、通常のパス設定に使用されない設定が施される。
実施形態2においても、実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、図20のノード(10)は、LSP“20”のパケットのFCSエラーを検出した場合に、LSP“20”に係るLSP“21”及びLSP“31”の終端ノードであるノード(6)及びノード(9)に予約ラベルパケットを送信する。予約ラベルパケットは、「エラーの発生を示す情報」の一例である。ノード(6)は、LSP“20”に対応するカウンタ値とLSP“21”に対するカウンタ値とを比較して経路を選択できる。また、ノード(9)もLSP“30”に対するカウンタ値とLSP“31”に対応するカウンタ値とを比較して経路を選択することができる。
〔実施形態3〕
次に、実施形態3について説明する。実施形態3は、実施形態1、2の構成と共通する
構成を有するので、共通する構成については説明を省略する。実施形態1、2では、経路選択を行うノード(パスの終端ノード)では、FCSエラー数(予約ラベルパケットの廃棄数)が少ない方の経路(ルート)を運用経路として選択する。
実施形態3では、FCSエラーの発生予想数がパス毎に算出される。そして、冗長構成を有するパス同士のFCSエラー発生に伴う予約ラベルパケットの廃棄数を比較した結果が、発生予想数内の差分しか生じない場合には、切り替えを回避する。これによって、短時間に不要な切り替えが頻発し、サービスが瞬断することを抑止する。
実施形態3では、予約ラベルパケットの廃棄数の比較周期と発生予想数とを以下の式で算出する。
Figure 2016154291
実施形態3では、CPU110によって実行される監視制御115において、一定周期毎にカウンタ119のカウンタ値を読み出し、廃棄数(エラー発生回数)を比較する。このとき、運用経路と冗長経路(予備経路)との廃棄数の差が発生予想数を超過した場合に、経路の切り替え実施を決定する。実施形態3では、比較周期毎に累積FCSエラー数(カウンタ119のカウント値)は初期化(リセット)される。
図25は、実施形態3に係るネットワークシステムの構成例を示す。図25に示すように、複数のノードが光ケーブル(光ファイバ)を介してリング状に接続されている。IP装置2Aが接続されたノード1AとIP装置2Bが接続されたノード1Bとの間には、上側ルートと下側ルートとの間にそれぞれ50台のノード(中継ノード)が存在している。ノード1Aとノード1Bとの間において、上側ルートと下側ルートのそれぞれにパスが設定されて、これらのパスが冗長パスを形成している。
また、ノード間を繋ぐインタフェース間では、約100Gbpsの通信が常時行なわれており、24時間で約1パケットのFCSエラーが起き得る見込みと仮定する。なお、すべてのインタフェース間で同頻度でFCSエラーが発生すると仮定する。
図25に示す例では、比較周期は24時間、発生予想数は
Figure 2016154291
となる。図25の上側ルートのパスがノード1Bで運用系(運用経路)として選択されていると仮定する。
FCSエラーが偶然にも、上側ルートのパスに短期間で集中的に発生すると、ノード1Bで見える上のパスと下のパスの廃棄数は、一時的に上側ルート:50、下側ルート:0となる。この場合、発生予想数が50を超えていないため、CPU110は、運用系の切り替えを実施しない。なぜなら、このネットワークに問題がなければ、時間経過とともに、下側ルートのパスにもFCSエラーが発生することで、時間経過とともに廃棄数の差は縮まっていくと考えられるためである。最終的に、発生予想数以上のエラー差分が検出された場合、見込み以上のエラーが発生していることになるため、運用系の切り替えを実施する。
図26は、実施形態3に係る経路選択処理の例を示すフローチャートである。最初の101では、CPU110(監視制御115)は、経路(ルート)毎に予約パケット廃棄カウンタのカウンタ値を取得する。
次の102では、CPU110は、各経路に障害がないか否かを判定する。障害がない場合(102のYes)には、処理が106に進む。これに対し、障害(廃棄数)がある場合(102のNo)には、処理が103に進む。
次の103では、CPU110は、運用系の廃棄数が冗長系(予備系)の廃棄数より多いか否かを判定する。運用系の廃棄数が冗長系(予備系)の廃棄数より多い場合(103のYes)には、処理が104に進み、そうでない場合(103のNo)には、処理が106へ進む。
次の104では、CPU110は、廃棄数の差が運用系の発生予想数以上か否かを判定する。このとき、廃棄数の差が発生予想数以上であれば(104のYes)、処理が105に進み、そうでなければ(104のNo)、処理が106に進む。
次の105では、CPU110は、運用経路を冗長経路に切り替えて、処理を105に進める。106では、CPU110は、予め決められた比較周期が経過したか否かを判定する。このとき、比較周期が経過していなければ(106のNo)、処理が終了する。比較周期が経過していれば(106のYes)、CPU110は、予約パケット廃棄カウンタ119を初期化する(107)。すなわち、CPU110は、各ドライバ106にリセット指示を与え、予約パケット廃棄カウンタ119を初期化させる。
実施形態3によれば、短時間に運用系と予備系との切り替えが頻発することを回避し、サービスが瞬断することを抑止することができる。以上説明した実施形態の構成は、適宜組み合わせることができる。
1,100・・・ノード(パケット伝送装置)
101・・・インタフェースカード
102・・・制御カード
103・・・スイッチングカード
105・・・ポート回路
107・・・PHY/MAC回路
108・・・パケット処理回路
110・・・CPU
111・・・HDD
112・・・RAM
117・・・フィルタ
118・・・転送回路
119・・・予約パケット廃棄カウンタ

Claims (11)

  1. 複数のパスが経由するノードであって、
    前記複数のパスのパケットの受信ポートと、
    前記複数のパスの情報を記憶する記憶装置と、
    前記受信ポートで受信されたパケットのエラーが検出された場合に、前記複数のパスの情報を用いてエラーの発生を示す情報を前記複数のパスの夫々を終端する1以上の終端ノードへ送信する処理を行う制御装置と、
    を含むノード。
  2. 前記制御装置は、パケットにパスの識別情報として第1のラベル値と第2のラベル値とを設定可能である場合に、前記エラーの発生を示す情報として、前記複数のパスの夫々について前記複数のパスのいずれかを示す第1のラベル値と未使用の第2のラベル値とが設定されたエラー通知用のパケットを生成する
    請求項1に記載のノード。
  3. 前記制御装置は、前記エラーの発生回数に対応する数の前記エラー通知用のパケットの生成及び送信を行う
    請求項2に記載のノード。
  4. 前記第1のラベル値がMPLS−TPにおけるLSPのラベル値であり、前記第2のラベル値がMPLS−TPにおけるPWのラベル値である
    請求項2に記載のノード。
  5. 始点ノードとの間で設定された冗長構成を採る第1パスと第2パスとを終端するノードであって、
    前記第1パスが経由する第1中継ノードから前記第1パスのパケットのエラーの発生を示す情報を受信する第1受信部と、
    前記第2パスが経由する第2中継ノードから前記第2パスのパケットのエラーの発生を示す情報を受信する第2受信部と、
    前記第1パスが経由する中継ノードからのパケットのエラーの発生を示す情報の受信数と、前記第2パスが経由する中継ノードからのパケットのエラーの発生を示す情報の受信数とを用いて、前記第1パスと前記第2パスとの一方を選択する制御部と、
    を含み、
    前記第1受信部は、前記第1中継ノードを前記第1パスを含む複数のパスが経由する場合に前記第1中継ノードから前記複数のパスの夫々の終端ノードへ送信された前記エラーの発生を示す情報を受信し、
    前記第2受信部は、前記第2中継ノードを前記第2のパスを含む2以上のパスが経由する場合に前記第2中継ノードから前記2以上のパスの夫々の終端ノードへ送信された前記エラーの発生を示す情報を受信する
    ノード。
  6. 前記制御部は、現在選択されている前記第1パスと前記第2パスとの一方についてのエラーの発生予想数を算出し、前記第1パス上のパケットのエラーの発生回数と前記第2パス上のパケットのエラーの発生回数との差が前記発生予想数より小さいときに現在選択されている前記第1パスと前記第2パスとの一方からの切り替えを回避する
    請求項5に記載のノード。
  7. 前記第1受信部は、前記第1パスのパケットのエラーの発生を示す情報として、前記第1パスを示す第1のラベル値と、エラーの発生したパケットの廃棄を示す第2のラベル値
    とを含むエラー通知用のパケットを受信し、
    前記第2受信部は、前記第2パスのパケットのエラーの発生を示す情報として、前記第2パスを示す第1のラベル値と、エラーの発生を示す第2のラベル値とを含むエラー通知用のパケットを前記第2の中継ノードから受信する、
    請求項5又は6に記載のノード。
  8. 前記第1受信部は、前記エラー通知用のパケットを廃棄し、
    前記第2受信部は、前記エラー通知用のパケットを廃棄し、
    前記制御部は、前記第1中継ノードからのエラー通知用のパケットの廃棄数と、前記第2中継ノードからのエラー通知用のパケットの廃棄数とを用いて、前記第1パスと前記第2パスとの一方を選択する、
    請求項7に記載のノード。
  9. 複数のパスの中継ノードと、前記複数のパスの終端ノードとを含み、
    前記各中継ノードは、
    パケットの受信ポートと、
    前記受信ポートで受信されるパケットを夫々伝送する複数のパスの情報を記憶する記憶装置と、
    前記受信ポートで受信されたパケットのエラーが検出された場合に、エラーの発生を示す情報を前記複数のパスの夫々を終端する1以上の終端ノードへ送信する処理を行う制御装置と、
    を含み、
    前記各終端ノードは、
    始点ノードとの間で設定された冗長構成を採る第1及び第2パスであって前記複数のパスに含まれた第1及び第2パスを終端する場合に、前記第1パスが経由する中継ノードから前記パケットのエラーの発生を示す情報を受信する第1受信部と、
    前記第2パスが経由する中継ノードから前記パケットのエラーの発生を示す情報を受信する第2受信部と、
    前記第1パスが経由する中継ノードからの前記パケットのエラーの発生を示す情報の受信数と、前記第2パスが経由する中継ノードからの前記パケットのエラーの発生を示す情報の受信数とを用いて、前記第1パスと前記第2パスとの一方を選択する制御部と、
    を含む、
    ネットワークシステム。
  10. パケットのエラー発生の通知方法であって、
    パケットの受信ポートを有するノードが、
    前記受信ポートで受信されるパケットを夫々伝送する複数のパスの情報を記憶し、
    前記受信ポートで受信されたパケットのエラーが検出された場合に、エラーの発生を示す情報を前記複数のパスの夫々を終端する1以上の終端ノードへ送信する
    ことを含むパケットエラー発生の通知方法。
  11. 始点ノードとの間で設定された冗長構成を採る第1パスと第2パスとを終端するノードの経路選択方法であって、
    前記ノードが、
    前記第1パスが経由する第1中継ノードから前記第1パスのパケットのエラーの発生を示す情報を受信し、
    前記第2パスが経由する第2中継ノードから前記第2パスのパケットのエラーの発生を示す情報を受信し、
    前記第1パスが経由する中継ノードからのパケットのエラーの発生を示す情報の受信数と、前記第2パスが経由する中継ノードからのパケットのエラーの発生を示す情報の受信
    数とを用いて、前記第1パスと前記第2パスとの一方を選択する、
    ことを含み、
    前記第1中継ノードからの受信において、前記第1中継ノードを前記第1パスを含む複数のパスが経由する場合に前記第1中継ノードから前記複数のパスの夫々の終端ノードへ送信された前記エラーの発生を示す情報を受信し、
    前記第2中継ノードからの受信において、前記第2中継ノードを前記第2のパスを含む2以上のパスが経由する場合に前記第2中継ノードから前記2以上のパスの夫々の終端ノードへ送信された前記エラーの発生を示す情報を受信する
    ノードの経路選択方法。
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