JP4974294B2 - ループトポロジ予測回避方法、管理装置、通信装置及びプログラム - Google Patents

ループトポロジ予測回避方法、管理装置、通信装置及びプログラム Download PDF

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本発明は、ネットワークに誤って構成されたであろうループトポロジを予測し且つ回避するループトポロジ予測回避方法、管理装置、通信装置及びプログラムに関する。
近年、FTTH(Fiber To The Home)技術や他の高速アクセスライン技術によって、アクセスネットワークの通信速度が増大するに伴って、コアネットワークやメトロネットワークも含めた通信ネットワークの大容量化が必要となっている。また、ネットワーク全体の通信速度の向上と共に、レイヤ2スイッチのような通信装置の処理容量の増大も必要となっている。
LAN(Local Area Network)内のネットワーク接続技術として開発されたイーサネット(登録商標)技術は、現在のところ、サービス事業者と加入者間の接続用途や、サービス事業者が構築するメトロエリアネットワーク内での使用が普及し始めている。このように広域にイーサネットを展開すると、サービス事業者は、加入者に対して常に安定したサービスを提供するために、LANではあまり問題にならなかった、運用・保守・管理(OAM:Operation Administration and Maintenance)を考慮する必要がある。従来、レイヤ3技術を用いて広域に展開したイーサネットネットワークのOAMを実施していたが、より詳細なOAMを実施するためにはレイヤ2でのOAM技術が望ましい。そのため、現在、ITU−T Y.1731ではイーサネットネットワーク内でのOAM手法が規定され、又IEEE802.1agやIEEE802.1Qawによって、イーサネットOAMフレームや手法の規定が進んでいる。
イーサネットOAMフレームは、到達性管理や、エラー通知、リンク(回線)パフォーマンスモニタ等の機能やその情報を伝達する機能を有するフレームである。イーサネットOAMフレームは、宛先MAC(Media Access Control)アドレスと、送信元MACアドレスと、Ethernet OAM TLV(Type, Length, and Value)と、FCS(Frame Check Sequence)とを含む。MACアドレスは、運用保守管理対象となるレイヤ2ネットワーク装置固有の、又はネットワークインターフェイスカードに固有の、48ビットの識別番号である。Ethernet OAM TLVは、例えば、制御情報(要求/応答)、ステータス(送信元シャーシID、管理アドレス、ポート状態、入出力ポートの応答動作情報等)等を含む。
瀬戸 康一郎、「802.1/802.3の標準化動向(3)」、 [online]、2006年9月25日、WBBフォーラム、[平成19年7月21日検索]、インターネット<URL:http://wbb.forum.impressrd.jp/report/20060922/280?page=0%2C0> 「イーサネットOAM技術の概要」、[online]、KDDI研究所、光ネットワークアークテクチャーグループ、[平成19年7月21日検索]、インターネット<URL:http://www.bugest.net/irs/docs_20070309/yoshiki-etherOAM.pdf> ITU-T recommendation Y.1731, "OAMfunctions and mechanisms for Ethernet based networks".、[online]、[平成19年11月17日検索]、インターネット<http://www.itu.int/rec/dologin_pub.asp?lang=e&id=T-REC-Y.1731-200605-I!!PDF-E&type=items> IEEEP802.1ag Draft standard, "Connectivity FaultManagement", Draft 8.1.、[online]、[平成19年11月17日検索]、インターネット<http://www.ieee802.org/1/files/private/ag-drafts/d8/802-1ag-d8-1.pdf>
レイヤ2ネットワークは、基本的に階層ツリー状トポロジで構成される。従って、レイヤ2ネットワーク内に誤ってループトポロジを構成してしまった場合、ブロードキャストフレーム、マルチキャストフレーム、又は、学習されていない宛先を持つユニキャストフレームは、そのループトポロジの中を廃棄されることなく回り続けることとなる。
このように、ループトポロジの中を回り続けるフレームは、帯域を埋め尽くすまで転送され、ネットワーク内のL2スイッチではループによるアドレス情報の誤学習を発生させ、それにより通信ができなくなる。また、ループによるアドレス情報の書き換えが頻繁に発生することから、装置によっては転送能力が著しく低下する可能性がある。更に、ブロードキャストフレームは、同じブロードキャストドメイン全てのL2スイッチで受信処理をしなければならず、当該装置の処理負荷が増大する。更に、ブロードキャストフレームがループ内で一度送信されると、通常とは桁違いの数のブロードキャストフレームを受信・廃棄処理しなければならない。そのため、当該装置がどこか別の装置と通信をしていなくても、ネットワークに接続しているだけで、使用不能な状態になる可能性もあり、最終的に通常の通信ができなくなる恐れがある。
ユーザが比較的自由にネットワークを構築することができるイーサネットの場合、ネットワークにループトポロジが構成される可能性も高く、WANに拡張した広域イーサネットサービスを実現する上での弱点となっていた。従って、遠隔に位置する管理装置が、迅速に、ループトポロジの箇所を検出し、且つ、そのループトポロジを回避する必要がある。
しかしながら、ループトポロジの中を回り続けるフレームによって帯域が埋め尽くされた場合、たとえループトポロジを検出できたとしても、遠隔の管理装置が、そのループトポロジを回避するように制御することは極めて難しい。即ち、管理装置が、制御ネットワーク(例えばSNMPベースのL3ネットワーク)を介して当該L2スイッチへポート閉塞の指示パケットを送信したとしても、又は、データネットワーク(イーサネットネットワーク)を介してポート閉塞のためのイーサネットフレームを送信したとしても、受動的に当該L2スイッチがポートを閉塞できる可能性は、極めて低い。
また、ポート閉塞のためのイーサネットOAMフレームがそのL2スイッチに到達したとしても、閉塞するポートによっては、ループトポロジの影響を全く受けていない他の通信装置又は端末に、帯域圧迫の影響を与える恐れもある。即ち、あるポートの閉塞によって、ネットワークトポロジが変化し、それによって、特定のリンクにフレームが集中して流れ、輻輳を生じさせる恐れもある。
そこで、本発明は、遠隔に位置する管理装置からの制御に基づいて、ネットワーク障害の初期段階で、通信装置が、能動的にループトポロジを回避するように動作するループトポロジ予測回避方法、管理装置、通信装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、複数のポート間でレイヤ2フレームを中継する複数の通信装置と、該通信装置が接続されたネットワークにおけるループトポロジの発生を予測する管理装置とを有するシステムにおけるループトポロジ予測回避方法であって、
通信装置が、現閉塞ポート順位Kをリセット(=1)し、
管理装置が、通信装置のポート毎に、ポートを閉塞するためのポート閉塞順位を含む疎通確認メッセージを、周期的に送信する第1のステップと、
通信装置が、疎通確認メッセージに含まれるポート閉塞順位を記憶する第2のステップと、
通信装置が、疎通確認メッセージをその周期間隔で受信できなかった際に、第1の所定時間の間、疎通確認メッセージが1回以上受信された場合、ループトポロジ障害が発生したと判定する第3のステップと、
通信装置が、ループトポロジ障害が発生したと判定した場合、現閉塞ポート順位Kと一致するポート閉塞順位を有するポートが存在すれば、そのポートを閉塞する第4のステップと
を有し、現閉塞ポート順位Kを1増分しつつ、第1のステップから第4のステップまでを繰り返すことを特徴とする。
本発明のループトポロジ予測回避方法における他の実施形態によれば、第4のステップについて、通信装置が、ループトポロジ障害が発生したと判定した場合、現閉塞ポート順位Kの先の順位K−1と一致するポート閉塞順位を有するポートが存在すれば、そのポートの閉塞を開放することも好ましい。
本発明のループトポロジ予測回避方法における他の実施形態によれば、疎通確認メッセージは、運用保守管理フレームであるイーサネットOAMフレームにおけるETH−CCM(ETHernet Continuity Check Message)であり、該ETH−CCMには、周期及びフレーム順序の情報が含まれていることも好ましい。
本発明のループトポロジ予測回避方法における他の実施形態によれば、第1のステップの前段階で、
管理装置が、ネットワーク構成に基づいて、ループトポロジの発生の可能性のある複数の通信装置からなるグループを導出するステップと、
管理装置が、通信装置のポート毎に、ネットワーク構成に基づいてループトポロジの発生の危険指数を導出するステップと、
管理装置が、グループ毎に、そのグループに含まれる複数の通信装置の複数のポートの中で、最も危険指数が高いポートから順に、ポート閉塞順位を決定するステップと
を有することも好ましい。
本発明のループトポロジ予測回避方法における他の実施形態によれば、
通信装置が、疎通確認メッセージの受信履歴情報を、管理装置へ送信するステップと、
管理装置が、通信装置から受信した受信履歴情報に基づいて、通信装置のポート毎の危険指数を更新するステップと
を更に有することも好ましい。
本発明によれば、複数のポート間でレイヤ2フレームを中継する通信装置と通信可能であって、ループトポロジの発生を予測する管理装置において、
ネットワーク構成に基づいて、ループトポロジの発生の可能性のある複数の通信装置からなるグループを導出する危険グループ導出手段と、
通信装置のポート毎に、ネットワーク構成に基づいてループトポロジの発生の危険指数を導出する危険指数導出手段と、
グループ毎に、そのグループに含まれる複数の通信装置の複数のポートの中で、最も危険指数が高いポートから順に、ポート閉塞順位を決定するポート閉塞順位決定手段と、
通信装置のポート毎に、ポート閉塞順位を含む疎通確認メッセージを、周期的に送信する疎通確認メッセージ送信手段と
を有することを特徴とする。
本発明の管理装置における他の実施形態によれば、通信装置から、疎通確認メッセージの受信履歴情報を含む保守管理フレームを受信する保守管理フレーム受信手段を更に有し、危険指数導出手段は、受信履歴情報に基づいて、通信装置のポート毎の危険指数を更新することも好ましい。
本発明の管理装置における他の実施形態によれば、疎通確認メッセージは、運用保守管理フレームであるイーサネットOAMフレームにおけるETH−CCMであり、該ETH−CCMには、周期及びフレーム順序の情報が含まれていることも好ましい。
本発明の管理装置における他の実施形態によれば、前述した管理装置と通信可能であって、複数のポート間でレイヤ2フレームを中継する通信装置において、
管理装置から、当該通信装置のポート毎に、ポートを閉塞するためのポート閉塞順位を含む疎通確認メッセージを、周期的に受信する疎通確認メッセージ受信手段と、
疎通確認メッセージに含まれるポート閉塞順位をポート毎に記憶する閉塞順位記憶手段と、
疎通確認メッセージをその周期間隔で受信できなかった際に、第1の所定時間の間、疎通確認メッセージが1回以上受信された場合、ループトポロジ障害が発生したと判定するループトポロジ判定手段と、
現閉塞ポート順位Kをリセット(=1)した上で、ループトポロジ障害が発生したと判定された場合、現閉塞ポート順位Kと一致するポート閉塞順位を有するポートが存在すれば、そのポートを閉塞するポート閉塞/開放手段と、
ポート閉塞/開放手段の実行毎に、現閉塞ポート順位Kを1増分しつつ、ループトポロジ判定手段及びポート閉塞/開放手段を繰り返すように制御するポート閉塞/開放制御手段と
を有することを特徴とする。
本発明の通信装置における他の実施形態によれば、ポート閉塞/開放手段は、ループトポロジ障害が発生したと判定された場合、現閉塞ポート順位Kの先の順位K−1と一致するポート閉塞順位を有するポートが存在すれば、そのポートの閉塞を開放することも好ましい。
本発明によれば、複数のポート間でレイヤ2フレームを中継する通信装置と通信可能であって、ループトポロジの発生を予測する管理装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
ネットワーク構成に基づいて、ループトポロジの発生の可能性のある複数の通信装置からなるグループを導出する危険グループ導出手段と、
通信装置のポート毎に、ネットワーク構成に基づいてループトポロジの発生の危険指数を導出する危険指数導出手段と、
グループ毎に、そのグループに含まれる複数の通信装置の複数のポートの中で、最も危険指数が高いポートから順に、ポート閉塞順位を決定するポート閉塞順位決定手段と、
通信装置のポート毎に、ポート閉塞順位を含む疎通確認メッセージを、周期的に送信する疎通確認メッセージ送信手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、前述した管理装置と通信可能であって、複数のポート間でレイヤ2フレームを中継する通信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
管理装置から、当該通信装置のポート毎に、ポートを閉塞するためのポート閉塞順位を含む疎通確認メッセージを、周期的に受信する疎通確認メッセージ受信手段と、
疎通確認メッセージに含まれるポート閉塞順位をポート毎に記憶する閉塞順位記憶手段と、
疎通確認メッセージをその周期間隔で受信できなかった際に、第1の所定時間の間、疎通確認メッセージが1回以上受信された場合、ループトポロジ障害が発生したと判定するループトポロジ判定手段と、
現閉塞ポート順位Kをリセット(=1)した上で、ループトポロジ障害が発生したと判定された場合、現閉塞ポート順位Kと一致するポート閉塞順位を有するポートが存在すれば、そのポートを閉塞するポート閉塞/開放手段と、
ポート閉塞/開放手段の実行毎に、現閉塞ポート順位Kを1増分しつつ、ループトポロジ判定手段及びポート閉塞/開放手段を繰り返すように制御するポート閉塞/開放制御手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明のループトポロジ予測回避方法、管理装置、通信装置及びプログラムによれば、ネットワーク障害の初期段階で、通信装置が、能動的にループトポロジを回避するように動作することができる。即ち、本発明によれば、通信装置は、ループトポロジが誤って構成されたと判定した際に、管理装置から受信したポート閉塞順位に応じて、逐次、ポートを閉塞する。これにより、ループトポロジによって通信が不可能となる前に、ループトポロジを回避することができる。尚、このポート閉塞順位は、管理装置が、通信装置のポート毎に、ループトポロジの発生の可能性の高い箇所を予測して決定する。従って、ループトポロジの発生の可能性の高い箇所から順に、ポートを閉塞することができ、ループトポロジの構成に影響を与えるポートを、早急に閉塞することができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、レイヤ2ネットワークのシステム構成図である。
図1によれば、多数のL2スイッチ(レイヤ2スイッチ、通信装置、以下では単に「SW」と表す)1が、階層ツリー状で接続されている。また、このネットワークには、管理装置2が接続されている。
最初に、本発明を実現するために、以下の2つの値を定義する。
(1)ループ発生危険グループ(LRG:Loop Risk Group)
(2)ループ発生危険指数(LD:Loop Degree)
[ループ発生危険グループ(LRG:Loop Risk Group)]
LRGは、ループトポロジが発生する危険性のあるL2スイッチのグループ(組合せ)単位を表し、それらスイッチ同士の誤った接続によって、ループトポロジを構成してしまうグループである。
LRGは、例えば、少なくとも以下の単位となる。
(1)レイヤ2ブロードキャストドメイン毎のブリッジの組合せ単位(ブロードキャストフレームが到達する範囲)
(2)VLAN(Virtual LAN)毎のブリッジの組合せ単位(異なるVLANは、異なるLRGに属する)
(3)あるサービスに特化したブリッジの組合せ単位
図1によれば、例えば5個のLRGが表されている。ここでは、分岐点となる上位層のスイッチを基準として、下位層の複数のスイッチの間でループトポロジが構成されると考える。
LRG1:SW3、SW5〜SW8
LRG2:SW4、SW9〜SW18
└LRG3:SW9、SW11〜SW14
└LRG4:SW10、SW15〜SW18
└LRG5:SW12〜SW14
例えば、SW17とSW18との間が、誤って接続されたとする。このとき、SW17及びSW18を含むLRG4(SW10及びSW15〜SW18)のグループで、ループトポロジが構成される。即ち、SW10及びSW15〜SW18について、ループトポロジを構成しているいずれかのポートを閉塞することによって、ループトポロジは解消される。
[ループ発生危険指数(LD:Loop Degree)]
LD値は、ループトポロジが発生する危険指数(自然数)を表し、大きい数になるほど、誤ってループトポロジを構成してしまう可能性は高いと判定する。
図2は、L2スイッチの配置図である。
LD値は、例えば以下の(要素1)〜(要素9)によって決定される。要素毎に、重み指数w()が予め設定されている。また、各L2スイッチは、これら要素毎に、現在の状態値を有する。LD値は、状態値に重み指数w()を乗算し、その乗算された値を加算した累積値である。
(要素1)スイッチ(通信装置)が有するリンク数: 重み指数w(4)
スイッチが有するポート数: 重み指数w(5)
LD値=LD値+リンク数×w(4)
LD値=LD値+ポート数×w(5)
リンク数が多いスイッチであるほど、及び、ポート数が多いスイッチであるほど、誤ってループトポロジを構成してしまう可能性は高いと判定する。
(要素2)ループ回避プロトコルが適用されている場合
閉塞ポートを有する場合: 重み指数w(5)
閉塞ポートを有さない場合: 重み指数w(4)
リンクアグリゲーションが構成されている場合: 重み指数w(5)
LD値=LD値+w()
ループ回避プロトコルによって閉塞ポートを既に構成しているスイッチであるほど、誤ってループトポロジを構成してしまう可能性は高いと判定する。また、リンクアグリゲーションを構成しているスイッチであるほど、誤ってループトポロジを構成してしまう可能性は高いと判定する。
更に、以下のような他の要素を、LD値に更に累積することも好ましい。
(要素3)スイッチがラックに設置されている場合: 重み指数w(100)
LD値=LD値+隣接スイッチ数×w(100)
ラックには複数のスイッチが設置されているので、隣接スイッチとの間で、誤ってループトポロジを構成してしまう可能性は高いと判定する。
(要素4)同一ビル内で他のフロア(階)に他のスイッチが設置されている場合:
重み指数w(20)
LD値=LD値+同一フロア内スイッチ数×w(20)
スイッチは、同一フロア内で接続される場合と、異なるフロアに渡って接続される場合とがある。このとき、同一フロア内で接続される場合の方が、誤ってループトポロジを構成してしまう可能性は高いと判定する。
(要素5)同一のレイヤ2ドメインに他のスイッチが設置されている場合:
重み指数w(50)
LD値=LD値+同一ドメイン内スイッチ数×w(50)
同一のレイヤ2ドメインにおける他のスイッチとの間で、誤ってループトポロジを構成してしまう可能性は高いと判定する。
(要素6)スイッチ自体が冗長構成されている場合:重み指数w(5)
LD値=LD値+冗長数×w(5)
スイッチ自体が冗長構成されている場合、誤ってループトポロジを構成してしまう可能性は少し高いと判定する。
(要素7)加入者網エッジルータが、レイヤ3で終端していない場合:重み指数w(500)
LD値=LD値+w(500)
加入者網エッジルータがレイヤ3で終端していないために、加入者設定によって誤ってループトポロジを構成してしまう可能性は高いと判定する。
(要素8)スイッチが、有人局舎に配置されている場合:重み指数w(100)
LD値=LD値+w(100)
スイッチは、有人フロアに配置される場合と、無人フロアに配置される場合とがある。このとき、有人フロアに配置される場合の方が、人の操作によってスイッチ間が誤って接続され、誤ってループトポロジを構成してしまう可能性は高いと判定する。
(要素9)そのポートが、過去にループトポロジを構成し、閉塞されたことがある場合:
重み指数w(300)
そのポートが、過去にループトポロジを構成し、閉塞されたことがある場合、再度、誤ってループトポロジを構成してしまう可能性は高いと判定する。
前述したように、L2スイッチのポート毎に、LD値の累積値が算出される。図2によれば、ラックに設置されたL2スイッチAは、例えば以下のようなLD値になる。
L2スイッチAのLD値= リンク数×w(4)
+ポート数×w(5)
+w(4) [閉塞ポートを有さない]
+隣接スイッチ数×w(100) [ラック配置]
+同一フロア内スイッチ数×w(20)
+同一ドメイン内スイッチ数×w(50)
+w(100) [有人局舎]
図3は、本発明における管理装置及びL2スイッチの機能構成図である。
本発明によれば、L2スイッチが、自動的にループトポロジの発生を検出する。ループトポロジの発生を検出した複数のL2スイッチは、能動的に、1つずつのポートの閉塞/開放を、ループトポロジが解消するまで繰り返す。
図3によれば、5個のSW10及びSW15〜SW18によって、ループトポロジが構成されている。ループトポロジの発生を検出した複数のL2スイッチの中で、最初に、SW15の○1ポートを閉塞する。そして、所定時間、ループトポロジが回避されたか否かを判定する。更に、ループトポロジの発生を検出した場合、SW15の○1ポートを開放し、次に、SW1の○2ポートを閉塞する。そして、所定時間、ループトポロジが回避されたか否かを判定する。更に、ループトポロジの発生を検出した場合、SW1の○2ポートを開放し、次に、SW15の○3のポートを閉塞する。
管理装置2は、複数のポート間でレイヤ2フレームを中継するL2スイッチ1と通信可能であって、ループトポロジの発生を予測する。図によれば、管理装置2は、ネットワークトポロジ蓄積部201と、危険グループ導出部202と、危険指数導出部203と、ポート閉塞順位決定部204と、危険指数記憶部205と、疎通確認メッセージ送信部206と、保守管理フレーム受信部207とを有する。これら機能構成部は、管理装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによっても実現できる。
ネットワークトポロジ蓄積部201は、L2スイッチの接続状態だけでなく、図2(前述した要素1〜9)に表されたようなL2スイッチの配置情報も蓄積する。
危険グループ導出部202は、ネットワークトポロジ蓄積部201に蓄積されたネットワーク構成に基づいて、ループトポロジの発生の可能性のある複数のL2スイッチからなるグループ(LRG)を導出する。LRGは、前述したように分岐点となるL2スイッチを基準に構成される。
危険指数導出部203は、L2スイッチのポート毎に、ネットワークトポロジ蓄積部201に蓄積されたネットワーク構成に基づいてループトポロジの発生のLD値(危険指数)を導出する。LD値は、前述したようにL2スイッチのポート毎の配置状況に基づく累積値である。また、このLD値は、L2スイッチから受信した、保守管理フレームに含まれる受信履歴情報に基づいて更新される。例えば、過去に誤ってループトポロジが発生したポートについては、LD値が、増分される。
ポート閉塞順位決定部204は、LRG毎に、そのグループに含まれる複数のL2スイッチの複数のポートの中で、最もLD値が高いポートから順に、ポート閉塞順位を決定する。決定されたポート閉塞順位は、危険指数記憶部205へ出力される。
危険指数記憶部205は、LRG毎に、そのL2スイッチ1のポート毎におけるLD値及びポート閉塞順位を記憶する。
疎通確認メッセージ送信部206は、L2スイッチのポート毎に、ポート閉塞順位を含む疎通確認メッセージを、周期的に送信する。疎通確認メッセージは、例えば、運用保守管理フレームであるイーサネットOAM(Operation Administration and Maintenance)フレームにおけるETH−CCM(ETHernet Continuity Check Message)である。
ETH−CCMは、管理ポイント間の接続性をチェックするメッセージであり、IEEE802.1ag及びITU−T G.1731に規定されている。ETH−CCMの周期は、3ビットで7種類(3.33ms、10ms、100ms、1s、10s、1min)が規定されており、その周期を表すビット列が、ETH−CCMのPDU(Protocol Data Unit)のFlagに含まれている。また、ETH−CCMは、フレーム順序の情報も含む。ETH−CCMを周期的に受信すべきL2スイッチは、その周期の3.5倍以上の時間、そのETH−CCMを受信しなかった場合、接続性損失(Loss of Continuity)を検出することができる。
保守管理フレーム受信部207は、L2スイッチから、ETH−CCMの受信履歴情報を含む保守管理フレームを受信する。その受信履歴情報は、危険指数導出部203へ通知される。これによって、危険指数導出部203は、過去にループトポロジを発生したポートに対して、LD値を更新することができる。
L2スイッチ1は、前述した管理装置と通信可能であって、複数のポート間でレイヤ2フレームを中継する。L2スイッチ1は、複数のポート部101と、レイヤ2フレームをポート間で中継するスイッチ部102と、疎通確認メッセージ受信部103と、閉塞順位記憶部104と、ループトポロジ判定部105と、ポート閉塞/開放部106と、ポート閉塞/開放制御部107と、受信履歴記憶部108と、保守管理フレーム送信部109とを有する。これら機能構成部は、L2スイッチに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。
疎通確認メッセージ受信部103は、管理装置2から、このL2スイッチのポート毎に、ポートを閉塞するためのポート閉塞順位を含む疎通確認メッセージを、周期的に受信する。疎通確認メッセージは、例えばイーサネットOAMフレームにおけるETH−CCMである。ETH−CCMに含まれるポート閉塞順位は、閉塞順位記憶部104へ通知される。また、ETH−CCMを正常に受信した旨の情報は、ループトポロジ判定部105及び受信履歴記憶部108へ通知される。
閉塞順位記憶部104は、受信した疎通確認メッセージに含まれるポート毎のポート閉塞順位を記憶する。ポート毎のポート閉塞順位は、ポート閉塞/開放部106から参照される。
ループトポロジ判定部105は、ETH−CCMをその周期間隔で受信しなった際に、第1の所定時間(T1)の間、ETH−CCMが1回以上受信された場合、ループトポロジ障害が発生したと判定する。ETH−CCMが1回も受信されなかった場合、ループトポロジ以外の障害、即ち、装置障害又はリンク障害が発生していると判定できる。ループ障害が発生した旨の情報は、ポート閉塞/開放部106へ通知される。
ポート閉塞/開放部106は、最初に、現閉塞ポート順位Kをリセット(=1)している。そして、ループトポロジ判定部105から、ループトポロジ障害が発生した旨の通知を受けた場合、現閉塞ポート順位Kと一致するポート閉塞順位を有するポートが存在すれば、そのポートを閉塞する。また、ポート閉塞/開放部106は、このとき、現閉塞ポート順位Kの先の順位K−1と一致するポート閉塞順位を有するポートが存在すれば、そのポートの閉塞を開放する。
ポート閉塞/開放制御部107は、ポート閉塞/開放部106を実行した後、現閉塞ポート順位Kを1増分しつつ、ループトポロジ判定部105及びポート閉塞/開放部106を繰り返すように制御する。
受信履歴記憶部108は、正常に受信したETH−CCMのヘッダ情報及び受信時刻を記憶する。受信履歴情報は、保守管理フレーム送信部109へ通知される。
保守管理フレーム送信部109は、受信履歴情報を含むイーサネットOAMフレームを生成し、そのフレームを管理装置2へ送信する。このOAMフレームは、例えば、アラーム通知信号フレーム(ETH−AIS(Alarm Indication Signal))である。
図4は、本発明におけるシーケンス図である。
図4によれば、管理装置2の危険指数記憶部205は、LRG毎に、複数の装置番号及び複数のポート番号を有する。例えば、LRG4は、SW15及びSW17を含んでおり、SW15はポート番号1〜3を含み、SW17はポート番号1及び2を含む。
更に、危険指数記憶部205は、ポート番号毎に、LD値及び閉塞順位を含む。LD値は、前述したものであって、当該ポートに対する累積値である。また、閉塞順位は、1つのLRGの中で、LD値が最大となるポート番号から順に、番号が割り振られている。図4によれば、LD値が最大となるSW15のポート番号1に、閉塞順位(1)が割り当てられる。LD値が次に大きいSW17のポート番号2に、閉塞順位(2)が割り当てられる。また、LD値が次に大きいSW15のポート番号3に、閉塞順位(3)が割り当てられる。
尚、L2スイッチ1は、現閉塞ポート順位Kのフラグを有し、最初に、現閉塞ポート順位Kをリセット(=1)する。現閉塞ポート順位Kは、次に閉塞すべきポート順位を表している。
(S401)管理装置2は、各L2スイッチ1の各ポートに対して、周期的に、疎通確認メッセージを送信している。疎通確認メッセージは、例えばETH−CCMである。本発明におけるETH−CCMは、そのメッセージを送信すべきポートに設定されたLD値及び閉塞順位を含む。
L2スイッチ1は、管理装置2から、ETH−CCMを周期的に受信し、ポート番号毎に、そのLD値及び閉塞順位を記憶する。図4によれば、例えばSW15は、ポート番号1に対して「LD値10500、閉塞順位1」と、ポート番号2に対して「LD値5700、閉塞順位4」と、ポート番号3に対して「LD値7800、閉塞順位3」とを記憶する。
(S402)L2スイッチ1は、管理装置2から、ETH−CCMを周期的に受信している。ETH−CCMのフラグに周期間隔も含まれており、L2スイッチ1は、その周期間隔でETH−CCMを受信しているか否かを判定する。
(S403)L2スイッチ1は、ETH−CCMをその周期間隔で受信している場合、「異常無し」と判定できる。ここで、閉塞順位Kが増分されている場合(K>1)、以前にループトポロジ障害が発生していたことを意味する。現在時点では、ETH−CCMをその周期間隔で正常に受信しているために、以前に発生したループトポロジ障害が回避されたと判定できる。
(S404)L2スイッチ1は、ETH−CCMをその周期間隔で受信できなかった場合、何らかのネットワーク障害が発生したと判定することができる。ここでのネットワーク障害とは、「装置障害」「リンク障害」「ループトポロジ障害」とがある。
L2スイッチ1は、何らかのネットワーク障害が発生したと判定した場合、イーサネットOAMフレームを用いて、過去に受信したETH−CCMの受信履歴情報を、管理装置2へ送信する。このOAMフレームは、例えば、アラーム通知信号フレーム(ETH−AIS)である。但し、現在時点では、ネットワーク障害が発生しているために、そのフレームが、管理装置2に到達する保証はない。
(S405)L2スイッチ1は、第1の所定時間T1の間、ETH−CCMの受信状況を監視する。第1の所定時間T1は、ETH−CCMの周期よりも長く設定されなければならない。
(S406)L2スイッチ1は、第1の所定時間T1の経過後、L2スイッチ1は、第1の所定時間T1内に、ETH−CCMが全く受信されなかった(100%不達)か否かを判定する。
(S407)L2スイッチ1は、T1内にETH−CCMを全く受信しなかった場合(YES)、「装置障害」「リンク障害」のように、完全に通信できないネットワーク障害が発生していると判定できる。この場合、何らかの方法によってネットワーク障害を復旧する必要がある。
(S408)L2スイッチ1は、T1内に1つでもETH−CCMを受信した場合(NO)、完全に通信できない状態ではなく、「ループトポロジ障害」が発生していると判定できる。このとき、L2スイッチ1は、第2の所定時間T2を確保する。本発明によればポートの閉塞を順に繰り返すために、第2の所定時間T2は、そのポート閉塞の時間間隔を長くするように動作する。第2の所定時間T2を確保しない場合、短時間にポートの閉塞が繰り返され、ネットワークの安定性を損なうようになる。
(S409)L2スイッチ1は、閉塞順位Kが2番目以上であるか否かを判定する。
(S410)閉塞順位Kが2番目以上である場合(YES)、現在時点で、閉塞順位K−1のポートが閉塞されていることを意味する。しかしながら、その閉塞順位K−1のポートを閉塞してもなお、ループトポロジ障害が回避されていない。即ち、閉塞順位K−1のポートは、ループトポロジの構成に影響を与えていないと判定できる。従って、L2スイッチ1は、閉塞順位K−1のポートがあれば、そのポートを開放する。
(S411)L2スイッチ1は、閉塞順位Kのポートがあれば、そのポートを閉塞する。尚、L2スイッチが記憶するポート毎の閉塞順位は、LRGに含まれる複数のL2スイッチの中で唯一のものである。従って、閉塞順位K−1のポートを備えたL2スイッチのみが、そのポートを開放/閉塞する。
図4の閉塞順位記憶部104に記憶された閉塞順位によれば、S409〜S411は、以下のように動作する。
(1)閉塞順位K=1である場合、SW15は、閉塞順位1のポート番号1を有するので、ポート番号1のポートを閉塞する。
(2)閉塞順位K=2である場合、SW15は、閉塞順位1のポート番号1を有するので、ポート番号1のポートを開放し、閉塞順位2のポートを有さないので、ポートを閉塞しない。
(3)閉塞順位K=3である場合、SW15は、閉塞順位2のポートを有さないので、ポートを開放せず、閉塞順位3のポート番号3を有するので、ポート番号3のポートを閉塞する。
(S411)最後に、次に閉塞するポートを指定するために、閉塞順位を1増分(K=K+1)する。そして、S401へ戻る。以上、S401〜S412のシーケンスを繰り返す。
図5は、本発明によって用いられる疎通確認メッセージのフレーム構成図である。
本発明によれば、疎通確認メッセージにETH−CCM(ETHernet - Continuity Check Message)を用いる。「宛先MACアドレス」は、L2スイッチ1のポートのMACアドレスを意味する。「送信元MACアドレス」は、管理装置2のMACアドレスを意味する。「802.1Qイーサタイプ」はVLANタグを付与する場合に設定され、「OAMイーサタイプ」は例えばSlowプロトコルが設定される。「DATA」には、本発明に基づくETH−CCMの内容が含まれる。「OpCode」には、ETH−CCMを意味する「01」が含まれる。「Flags」には、ETH−CCMの送信周期が含まれる。送信周期は、3ビットで7種類(3.33ms、10ms、100ms、1s、10s、1min)が規定される。更に、「TLV」には、本発明に基づくLD値及びポート閉鎖順位が含まれる。
以上、詳細に説明したように、本発明のループトポロジ予測回避方法、管理装置、通信装置及びプログラムによれば、遠隔に位置する管理装置からの制御に基づいて、ネットワーク障害の初期段階で、通信装置が、能動的にループトポロジを回避するように動作することができる。即ち、本発明によれば、通信装置は、ループトポロジが誤って構成されたと判定した際に、管理装置から受信したポート閉塞順位に応じて、逐次、ポートを閉塞する。ループトポロジによって通信が不可能となる前に、ループトポロジを回避することができる。尚、このポート閉塞順位は、管理装置が、通信装置のポート毎に、ループトポロジの発生の可能性の高い箇所を予測して決定する。従って、ループトポロジの発生の可能性の高い箇所から順に、ポートを閉塞することができ、ループトポロジの構成に影響を与えるポートを、早急に閉塞することができる。
前述した本発明における種々の実施形態によれば、当業者は、本発明の技術思想及び見地の範囲における種々の変更、修正及び省略を容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
レイヤ2ネットワークのシステム構成図である。 L2スイッチ(通信装置)の配置図である。 本発明における管理装置及びL2スイッチの機能構成図である。 本発明におけるシーケンス図である。 本発明によって用いられる疎通確認メッセージのフレーム構成図である。
符号の説明
1 L2スイッチ、通信装置
101 ポート部
102 スイッチ部
103 疎通確認メッセージ受信部
104 閉塞順位記憶部
105 ループトポロジ判定部
106 ポート閉塞/開放部
107 ポート閉塞/開放制御部
108 受信履歴記憶部
109 保守管理フレーム送信部
2 管理装置
201 ネットワークトポロジ蓄積部
202 危険グループ導出部
203 危険指数導出部
204 ポート閉塞順位決定部
205 危険指数記憶部
206 疎通確認メッセージ送信部
207 保守管理フレーム受信部

Claims (12)

  1. 複数のポート間でレイヤ2フレームを中継する複数の通信装置と、該通信装置が接続されたネットワークにおけるループトポロジの発生を予測する管理装置とを有するシステムにおけるループトポロジ予測回避方法であって、
    前記通信装置が、現閉塞ポート順位Kをリセット(=1)し、
    前記管理装置が、前記通信装置のポート毎に、ポートを閉塞するためのポート閉塞順位を含む疎通確認メッセージを、周期的に送信する第1のステップと、
    前記通信装置が、前記疎通確認メッセージに含まれる前記ポート閉塞順位を記憶する第2のステップと、
    前記通信装置が、前記疎通確認メッセージをその周期間隔で受信できなかった際に、第1の所定時間の間、前記疎通確認メッセージが1回以上受信された場合、ループトポロジ障害が発生したと判定する第3のステップと、
    前記通信装置が、前記ループトポロジ障害が発生したと判定した場合、現閉塞ポート順位Kと一致するポート閉塞順位を有するポートが存在すれば、そのポートを閉塞する第4のステップと
    を有し、現閉塞ポート順位Kを1増分しつつ、第1のステップから第4のステップまでを繰り返すことを特徴とするループトポロジ予測回避方法。
  2. 第4のステップについて、
    前記通信装置が、前記ループトポロジ障害が発生したと判定した場合、現閉塞ポート順位Kの先の順位K−1と一致するポート閉塞順位を有するポートが存在すれば、そのポートの閉塞を開放することを特徴とする請求項1に記載のループトポロジ予測回避方法。
  3. 前記疎通確認メッセージは、運用保守管理フレームであるイーサネットOAM(Operation Administration and Maintenance)フレームにおけるETH−CCM(ETHernet Continuity Check Message)であり、該ETH−CCMには、周期及びフレーム順序の情報が含まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載のループトポロジ予測回避方法。
  4. 第1のステップの前段階で、
    前記管理装置が、ネットワーク構成に基づいて、ループトポロジの発生の可能性のある複数の通信装置からなるグループを導出するステップと、
    前記管理装置が、前記通信装置のポート毎に、前記ネットワーク構成に基づいてループトポロジの発生の危険指数を導出するステップと、
    前記管理装置が、前記グループ毎に、そのグループに含まれる複数の通信装置の複数のポートの中で、最も危険指数が高いポートから順に、ポート閉塞順位を決定するステップと
    を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のループトポロジ予測回避方法。
  5. 前記通信装置が、疎通確認メッセージの受信履歴情報を、前記管理装置へ送信するステップと、
    前記管理装置が、前記通信装置から受信した前記受信履歴情報に基づいて、前記通信装置のポート毎の前記危険指数を更新するステップと
    を更に有することを特徴とする請求項4に記載のループトポロジ予測回避方法。
  6. 複数のポート間でレイヤ2フレームを中継する通信装置と通信可能であって、ループトポロジの発生を予測する管理装置において、
    ネットワーク構成に基づいて、ループトポロジの発生の可能性のある複数の通信装置からなるグループを導出する危険グループ導出手段と、
    前記通信装置のポート毎に、前記ネットワーク構成に基づいてループトポロジの発生の危険指数を導出する危険指数導出手段と、
    前記グループ毎に、そのグループに含まれる複数の通信装置の複数のポートの中で、最も危険指数が高いポートから順に、ポート閉塞順位を決定するポート閉塞順位決定手段と、
    前記通信装置のポート毎に、前記ポート閉塞順位を含む疎通確認メッセージを、周期的に送信する疎通確認メッセージ送信手段と
    を有することを特徴とする管理装置。
  7. 前記通信装置から、前記疎通確認メッセージの受信履歴情報を含む保守管理フレームを受信する保守管理フレーム受信手段を更に有し、
    前記危険指数導出手段は、前記受信履歴情報に基づいて、前記通信装置のポート毎の前記危険指数を更新する
    ことを特徴とする請求項6に記載の管理装置。
  8. 前記疎通確認メッセージは、運用保守管理フレームであるイーサネットOAMフレームにおけるETH−CCMであり、該ETH−CCMには、周期及びフレーム順序の情報が含まれていることを特徴とする請求項6又は7に記載の管理装置。
  9. 請求項6から8のいずれか1項に記載の管理装置と通信可能であって、複数のポート間でレイヤ2フレームを中継する通信装置において、
    前記管理装置から、当該通信装置のポート毎に、ポートを閉塞するためのポート閉塞順位を含む疎通確認メッセージを、周期的に受信する疎通確認メッセージ受信手段と、
    前記疎通確認メッセージに含まれる前記ポート閉塞順位をポート毎に記憶する閉塞順位記憶手段と、
    前記疎通確認メッセージをその周期間隔で受信できなかった際に、第1の所定時間の間、前記疎通確認メッセージが1回以上受信された場合、ループトポロジ障害が発生したと判定するループトポロジ判定手段と、
    現閉塞ポート順位Kをリセット(=1)した上で、前記ループトポロジ障害が発生したと判定された場合、現閉塞ポート順位Kと一致するポート閉塞順位を有するポートが存在すれば、そのポートを閉塞するポート閉塞/開放手段と、
    前記ポート閉塞/開放手段の実行毎に、現閉塞ポート順位Kを1増分しつつ、前記ループトポロジ判定手段及び前記ポート閉塞/開放手段を繰り返すように制御するポート閉塞/開放制御手段と
    を有することを特徴とする通信装置。
  10. 前記ポート閉塞/開放手段は、ループトポロジ障害が発生したと判定された場合、前記現閉塞ポート順位Kの先の順位K−1と一致するポート閉塞順位を有するポートが存在すれば、そのポートの閉塞を開放することを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
  11. 複数のポート間でレイヤ2フレームを中継する通信装置と通信可能であって、ループトポロジの発生を予測する管理装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    ネットワーク構成に基づいて、ループトポロジの発生の可能性のある複数の通信装置からなるグループを導出する危険グループ導出手段と、
    前記通信装置のポート毎に、前記ネットワーク構成に基づいてループトポロジの発生の危険指数を導出する危険指数導出手段と、
    前記グループ毎に、そのグループに含まれる複数の通信装置の複数のポートの中で、最も危険指数が高いポートから順に、ポート閉塞順位を決定するポート閉塞順位決定手段と、
    前記通信装置のポート毎に、前記ポート閉塞順位を含む疎通確認メッセージを、周期的に送信する疎通確認メッセージ送信手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする管理装置用のプログラム。
  12. 請求項6から8のいずれか1項に記載の管理装置と通信可能であって、複数のポート間でレイヤ2フレームを中継する通信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    前記管理装置から、当該通信装置のポート毎に、ポートを閉塞するためのポート閉塞順位を含む疎通確認メッセージを、周期的に受信する疎通確認メッセージ受信手段と、
    前記疎通確認メッセージに含まれる前記ポート閉塞順位をポート毎に記憶する閉塞順位記憶手段と、
    前記疎通確認メッセージをその周期間隔で受信できなかった際に、第1の所定時間の間、前記疎通確認メッセージが1回以上受信された場合、ループトポロジ障害が発生したと判定するループトポロジ判定手段と、
    現閉塞ポート順位Kをリセット(=1)した上で、前記ループトポロジ障害が発生したと判定された場合、現閉塞ポート順位Kと一致するポート閉塞順位を有するポートが存在すれば、そのポートを閉塞するポート閉塞/開放手段と、
    前記ポート閉塞/開放手段の実行毎に、現閉塞ポート順位Kを1増分しつつ、前記ループトポロジ判定手段及び前記ポート閉塞/開放手段を繰り返すように制御するポート閉塞/開放制御手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする通信装置用のプログラム。
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