JP4737705B2 - 洗浄ノズルおよび衛生洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は洗浄水を回転させながら吐出して広い範囲を洗浄する洗浄ノズルおよびこれを用いた衛生洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の洗浄装置として図8に示すようなものがある(例えば、特開平8−246535号公報)。図8において、遊星ギア81に回転力を与える羽根82に洗浄水が当たると遊星ギア81が回転する。このとき、遊星ギア81は固定ギヤ83に噛合されているので、遊星ギア81は回転しながら固定ギヤ83の周囲を公転運動する。遊星ギア81の公転によって、遊星ギア81に係止されている噴出パイプ84が出口側の一端を頂点とする円錐面に沿って旋回する。これによって、噴出パイプ84の出口から噴出される洗浄水の噴出方向が放射状に旋回して、洗浄対象物の広い範囲を洗浄することが可能になるとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような洗浄装置では、洗浄水の流れ方向と羽根の回転軸が垂直に配置されている為、羽根全面で洗浄水を受けた場合、非常に弱い回転力しか得られない。つまり、回転軸に対して回転方向だけでなく、その逆にも回転モーメントがかかる為、高速で回転させる事は不可能であった。また、遊星ギア81の公転は、洗浄水の流れ方向に移動する一方で、流れに逆らって移動する必要も出てくる。このように洗浄水の流れの抵抗があるので効率よく回転させる事は難しかった。さらに、ギアの摩擦抵抗も大きく高速回転には不向き等の課題を有していた。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、より広い範囲を洗浄したり、より強い水流で洗浄できる、吐水を回転させる洗浄ノズルにおいて、その回転を小さなエネルギーで、効率よく、高速に回転できる洗浄ノズルを提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記目的を達成するために、本発明に係る洗浄ノズルは、洗浄水を旋回室に供給する給水路と、洗浄水を旋回させる旋回室と、旋回室の中で可動する可動体と、可動体に洗浄水が流入する給水口と、可動体に設けられた洗浄水を吐出する吐水口と、前記給水口と吐水口を連通させる可動体通水路と、可動体からの吐水方向を、吐水の回転中心軸に対し所定の角度で傾かせ吐水の軌跡を規制する吐水軌跡規制手段とを備え、洗浄水の旋回力を利用して吐水の吐出方向を連続的に変化させ、吐水を回転または略回転させる洗浄ノズルであって、前記吐水口付近に所定の長さの直線部分を持つ吐水口整流部を有し、前記可動体通水路および給水口の断面積を、前記吐水口整流部の断面積より大きくした事を特徴とする。
【0008】
この構成により、洗浄水の旋回力を用いて回転させているので、余分な駆動装置がなくても、水の持つエネルギーのみで回転吐水させる事が可能となる。また、洗浄水の設定された流量の多い少ないに係わらず常に一定の洗浄範囲を洗浄できる。また、吐水の方向が均一に揃い飛び散りの少ない洗浄が可能である。また、可動体通水路や給水口での流速を下げる事ができるので、圧力損失を小さくでき、給水圧力が小さくても十分な吐出量を得る事ができる。
【0014】
また、本発明に係る洗浄ノズルは、前記可動体通水路又は吐水口整流部の一部は、吐水の回転中心軸を通る様に構成している。本構成によれば、可動体通水路または吐水口整流部の洗浄水は、吐水の回転の中心付近に位置し遠心力が働かず、流れに不要な力を受ける事のない為、洗浄水が吐水される際に飛散りが小さい吐水が可能となる。
【0015】
また、本発明に係る洗浄ノズルは、吐水の回転中心軸を通る可動体通水路付近に前記吐水側支持部を設けた事を特徴としている。本構成によれば、吐水側支持部の内径を小さくする事ができ、摺動面積を小さくできるので、高速で回転させる事ができる。
【0016】
また、本発明に係る洗浄ノズルは、前記洗浄ノズルは、前記旋回室に洗浄水を噴出する旋回室給水口を有し、その噴出方向が旋回室の中心軸に対して偏心して配置している。本構成によれば、洗浄水の運動エネルギーを効率よく旋回力に変換でき少ない流量でも高速で回転吐水が可能である。
【0017】
また、本発明に係る洗浄ノズルは、前記旋回室給水口付近に所定の長さの直線部分を持つ旋回室整流部を有する構成としている。本構成によれば、旋回室に流入する流速分布を均一に揃える事ができる為、効率よく旋回力を得る事ができる。
【0018】
また、本発明に係る洗浄ノズルは、前記旋回室整流部の断面積を前記給水路の断面積より小さくした事を特徴としている。本構成によれば、給水路の流速を下げる事ができるので、圧力損失を小さくでき、一時的に給水圧力低下した場合でも、十分な吐水量を得る事ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の実施例について説明する。図1〜図3は、本発明の第1実施例に用いる可動体および洗浄ノズルの構成図で、図1(a)は可動体の横からの断面図、図1(b)は可動体の斜視図、図2は洗浄装置の上からの透視図、図3は洗浄ノズルの横からの透視断面図である。給水源(図示せず)から供給された洗浄水は洗浄ノズル6に供給されると洗浄ノズル6内部に設けられた給水路7、旋回室整流部8、旋回室給水口5、旋回室9の順に供給される。旋回室整流部8は給水路7より通水断面積が小さく構成されており、かつ旋回室9への噴流の方向が旋回室中心軸に対して偏心して吐出されるように構成されている。また、旋回室9内部には可動体10が、吐水側支持部16と本体支持部17により、回転自在に洗浄ノズル6に保持されている。また、この可動体10内部には、洗浄水が給水される給水口13と、吐水口11より洗浄水を噴射吐水する吐水口整流部11aと、給水口13と吐水口整流部11aとを連通させる可動体通水路14が設けられている。
【0020】
ここで、吐水口整流部11aは、可動体10の回転中心軸に対して、所定の角度αを有するように設けられており、さらに、可動体通水路14の断面積より小さな断面積に設定されている。これは、可動体10内部の圧力損失を押さえる為である。一般に洗浄力を大きくとる為には、吐水の流速を大きくする必要がある。吐水の流速を大きくするため、可動体通水路14の断面積を小さくすると、可動体通水路14の壁面と洗浄水との管摩擦損失が増大し、旋回室の静圧が上昇する為に、吐水口以外の吐水側支持部16等から洗浄水が漏れやすくなる。本構成によれば、吐水の流速を大きくしても可動体内部の圧力損失を押さえる事ができる為、洗浄水の漏れが抑えられる。また、可動体通水路14や給水口13での流速を下げる事ができるので、圧力損失を小さくでき、給水圧力が小さくても十分な吐出量を得る事ができる。
【0021】
さらに、洗浄水の吐水エネルギーを洗浄対象物に効率よく与える為には、乱れの少ない流速ベクトルの揃った吐水を吐出するのが好ましい。本実施例では、吐水口13の付近に所定の長さの直線部分を持つ吐水口整流部11aを設ける事によって、乱れの少ない流速ベクトルの方向が揃った吐水を実現し、吐水のエネルギーを効率よく洗浄対象物に与えている。更に、人体洗浄装置などで用いる場合は、吐水の飛散りは大きな問題となるが、本実施例のような構成によれば、吐水の方向が均一に揃い飛び散りの少ない洗浄が可能である。
【0022】
吐水口整流部11aの長さは、吐水口整流部11aの内径(吐水口整流部11aの断面が円でない場合はその相当内径を代用)の2倍から10倍にとる事が望ましい。2倍以下であれば、吐水される洗浄水の乱れが大きく、洗浄水のもつ運動エネルギーが効率よく洗浄対象物に伝えられず、飛散りも大きい。また、10倍以上であれば、洗浄水と吐水口整流部11aとの管摩擦損失が大きくなり、大きな給水圧力が必要となる。
【0023】
また、羽根12は、前記可動体10が前記旋回室9内部の水流の旋回エネルギーを受けて効率よく回転するように設けられたものである。
【0024】
図1〜図3の構成で洗浄水を吐水した場合について図4に基づいて説明すると、洗浄ノズル6に供給された洗浄水は給水路7より通水路の面積が狭くなった旋回室整流部8によって流速が速められることで運動エネルギーが大きくなった状態で旋回室9に流入する。又、前記旋回室整流部8は旋回室9に対して接線方向から洗浄水を流入するように構成されている為、旋回室9内部に流入した洗浄水は旋回室9内部で旋回し、旋回室9内部に挿入された可動体10に設けられた羽根12に運動エネルギーの一部を与えることで可動体10を回転させた後、前記可動体10に設けられた給水口13、可動体通水路14、吐水口整流部11aを通って噴射吐水される。ここで、吐水口整流部11aは、可動体10の回転中心軸に対して、所定の角度αを有するように設けられているので、洗浄水の吐出方向は、吐水の回転軸に対して所定の角度を持って吐出される。
【0025】
ここで、可動体10を回転自在に保持するための支持部について説明する。図3に示すように、可動体10は、吐水側支持部16と本体支持部17の2か所で保持されている。可動体10が高速で回転するため、この支持部で摩擦が発生し、洗浄水の旋回力が弱い場合は回転が不安定になったり止まったりする。そこで、これらの支持部は内径が小さく、接触面積が小さい構成が好ましい。本実施例によれば、可動体通水路14または吐水口整流部11aを吐水の回転中心軸に重なるように形成し、その付近に吐水側支持部16を設けたので、吐水側支持部16の内径を最も小さくすることができ、摩擦抵抗を抑えることができる。また、この吐水側支持部16は、旋回室9の内部の洗浄水が、吐水口11以外から漏れるのを防ぐ役目もしている。
【0026】
また、本実施例では、本体支持部17を可動体10の下端に配置することにより、支持部の内径を最小限に抑え、摺動抵抗を小さくしている。吐水の高速回転が必要で摺動抵抗を抑える必要がある場合は、この構成が最も好ましいが、高速回転が必要でない場合は、本体支持部17を可動体10の中央に配置しても良く、また吐水側支持部16を2段にしたり、幅を広く取る事により本体支持部17をなくしてもよい。
【0027】
上記のように、可動体10は支持部によって保持されているため、洗浄水の流量が変化して旋回力が変わり、可動体10の回転数が変わっても吐水の描く軌跡は一定で、ほぼ同一の洗浄範囲(洗浄径)の吐水を得ることができる。この様に、これらの支持部は、吐水の軌跡を規制する吐水軌跡規制手段としての働きをしている。
【0028】
以上のような構成で吐水された洗浄水の軌跡について説明すると、洗浄水が旋回室9内部で旋回して、前記羽根12に力を与え前記可動体10を回転させ、かつ吐水の回転軸に対して所定の角度αを持って吐出することで、吐水方向を変えながら、螺旋状に拡大した軌道を描きながら吐水される。従って、可動体10に設けた吐水口11自体の移動する軌跡よりはるかに大きい軌跡で吐水を回転させることが可能となり、吐水側支持部16を非常に小さくして回転時の摺動抵抗を小さくすることができるので、ギア等の余計なエネルギーロスがなく、高速で吐水を回転させることが可能となる。
【0029】
図4に示すように、吐水は吐水口より螺旋状に広がりながら噴出し、その結果、洗浄対象物においては、吐水の当たる場所は、円または略円形の周に沿って移動する。本発明では、この吐水の噴出形態を「吐水の回転」と呼び、円また略円形の中心と吐水口を結んだ線を「吐水の回転中心軸」と呼んでいる。
【0030】
上記実施例において、可動体10の羽根形状として四枚羽根を用いているが、羽根の枚数を増減させたり、三角柱や四角柱や円柱形状でも良い。このように羽根形状を変化させる事で、可動体10の回転速度を変える事もできる。
【0031】
ここで旋回力を効果的に得るための旋回室9の形状について説明する。洗浄水の回転周波数を大きくするには、旋回室9に流入する給水路7を小さくし、流速を大きくする必要がある。しかし、給水路7を小さくすると洗浄水と給水路7の壁面との摩擦損失が大きくなり、低水圧の地域では十分な洗浄水量が使用できなくなる。また、旋回室9へ流入する流水の方向がバラバラだと損失が大きく、運動エネルギーを効率的に旋回力に変換できない。そこで、本発明では、旋回室9への流入口の部分に、給水路7よりも断面積を小さくし、所定の長さを持つ旋回室整流部8を設けている。この旋回室整流部8を旋回室9の中心軸と偏心させて配置することにより、洗浄水の持つ運動エネルギーを効果的に旋回力に変換し、圧力損失が少なくても回転周波数を大きくすることができる。ここで、「旋回室の中心軸」とは旋回室において旋回する洗浄水の回転中心軸の事を指している。
【0032】
旋回室整流部8の長さは、旋回室整流部8の内径(旋回室整流部8の断面が円でない場合はその相当内径を代用)の2倍から10倍にとる事が望ましい。2倍以下であれば、旋回室へ流入する洗浄水の乱れが大きく、洗浄水のもつ運動エネルギーが効率よく旋回力に変換できない。また、10倍以上であれば、洗浄水と旋回室整流部8との管摩擦損失が大きくなり、大きな給水圧力が必要となる。
【0033】
また、本実施例では、旋回室9の旋回流路を旋回室整流部8の断面積よりも大きくとっている。このことにより、旋回室に流入した洗浄水は、旋回室を一周しただけで吐水口から吐水されるのではなく、旋回室の中を何度も旋回し、新たな流入水と合流して、より大きな旋回力を支えることができる。より好ましくは、洗浄水が旋回室内部を平均2回転以上することが望ましい。つまり、旋回室の旋回流路が、旋回室整流部8の断面積の3倍以上である事が望ましい。ここで旋回室の旋回流路とは、旋回室の中心軸を通る旋回室断面(可動体の断面は除く)の半分を指す。
【0034】
第2の実施例について図5、図6に基づいて説明する。図5は本実施例で用いる可動体50の横断面図を示しており、図6は、本実施例に係る洗浄ノズルの横からの透視断面図である。給水源(図示せず)から供給された洗浄水は洗浄ノズル6に供給されると洗浄ノズル6内部に設けられた、給水路7、旋回室整流部8、旋回室給水口5、旋回室9の順に供給される。旋回室整流部8は給水路7より通水断面積が小さく構成されており、かつ旋回室9への噴流の方向が旋回室中心軸に対して偏心して吐出されるように構成されている(図2参照)。また、旋回室9の内部には可動体50が、吐水側支持部16と本体支持部17により、可動体50の上部を頂点として円錐運動ができるように構成されている。すなわち、可動体の下端は本体支持部17の円形状の溝に沿って円運動を行ない、可動体50の上端は吐水側支持部16で保持されている。また、この可動体50内部は、洗浄水が給水される給水口13と、吐水口11より洗浄水を噴射吐水する吐水口整流部11aと、給水口13と吐水口整流部11aとを連通させる可動体通水路14が設けられている。ここで、吐水口整流部11aは、可動体通水路14の断面積より小さな断面積に設定されている。これは、吐水部の圧力損失を押さえる為である。実施例1でも述べたように、吐水口整流部11aの長さは、吐水口整流部11a内径の2倍から10倍の範囲に設定する事が望ましい。
【0035】
以上の構成で吐水された洗浄水の軌跡について説明すると、図7に示すように、洗浄水が旋回室9内部で旋回して、前記可動体10の下端部分を本体支持部17の円形状の溝に沿って円形状に移動させ、かつ吐水側支持部16により可動体10の上端部分が保持されている。このため、吐水口整流部11aからの洗浄水は吐水方向を変えながら、螺旋状に拡大した軌道を描きながら吐水される。従って、可動体10に設けた吐水口11自体の移動する軌跡よりはるかに大きい軌跡で吐水を回転させることが可能となり、吐水側支持部16を非常に小さくして可動時の摺動抵抗を小さくすることが可能となる。従って、ギア等の余計なエネルギーロスがなく、高速で吐水を可動させることが可能となる。また、本実施例では、実施例1に比べて可動体自体が回転しておらず、このため摺動抵抗が小さいので高速で吐水を回転させる事が可能である。
【0036】
また実施例1では、可動体に羽根を設けていたが、本実施例の様に可動体自体を回転させる必要がない場合は、可動体は円筒状が好ましい。円筒状にする事により、可動体に余分な回転力を与えない為である。
【0037】
また、実施例2において、可動体のみを実施例1で用いた可動体10に変えてもよい。この場合は、可動体自体の回転による回転吐水と可動体の円錐運動による回転吐水が組み合わさり、吐水は2重の螺旋状に噴出される。洗浄対象物においては、単に円周に沿って吐水が当たるのではなく、複雑な動きをする為に中央部が抜けた感じがなくなり良好な洗浄感が得られる。
【0038】
以上のように、本発明の洗浄ノズルを用いると、高速で吐水を回転させる事が可能となる。この洗浄ノズルを人体洗浄装置に使用すると、効果的な洗浄が可能である。一般に、人が刺激を肌等で感じる時に、刺激を感じる受容器は、人や刺激を受ける場所によっても異なるが数Hz〜数百Hzの範囲の刺激に対して、刺激を連続してもしくは、連続と同様な刺激を受けている様な錯覚を生じると言われている。つまり、高速で吐水を回転させると、洗浄水を回転軌跡の全面積で受けているように錯覚を生じる。従って、少ない流量でも、洗浄の刺激を損なう(小さくする)ことなく洗浄面積を大きくすることが出来る。洗浄水量を減らしても、刺激と洗浄面積を広く確保した吐水を行なうことが可能であり、さらに可動周波数を3Hz以上とすることで、あたかも均一に吐水があたっているかの様に感じることができる。さらに、回転周波数を大きくすれば、人体の皮膚感覚が敏感な部分の洗浄を行なう際の不快な感覚を無くすことが可能である。また、単に吐水を分散して洗浄面積を拡大した場合と異なって、洗浄水を螺旋軌跡で高速移動させることで、洗浄水が人体にあたった瞬間の洗浄力、刺激を保ったまま洗浄面積を拡大することが可能になる。
【0039】
また、本発明を人体洗浄装置に利用する場合、洗浄水のエネルギーだけで駆動できる為に、電気エネルギーを用いる場合に比べて防水対策の必要がなくまた、小型に構成する事ができ、手持ち操作も容易に行なえる。
【0040】
人体洗浄装置のなかでも、人体局部のように洗浄対象物が小さく敏感な場合には、特に本発明の洗浄ノズルを用いるのが好ましい。衛生洗浄装置は使用者の好みや局部の状態、すなわち痔や下痢や便秘または、生理中や出産直後などによって、洗浄強さや洗浄流量を何段階にも変える必要がある。通常の吐水ノズルでは、洗浄流量を変える事によって、洗浄範囲が変化し、洗浄対象物が小さく敏感な局部では、好ましくない。本発明では、吐水軌跡規制手段によって、洗浄感に大きく影響を与える回転軌跡範囲の変化がなく、常に所定の洗浄範囲を得る事ができるため、本構成は非常に好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1実施例に係わる可動体の横からの断面図。
(b)本発明の第1実施例に係わる可動体の斜視図。
【図2】本発明の第1実施例に係わる洗浄ノズルの上からの透視図。
【図3】本発明の第1実施例に係わる洗浄ノズルの横からの透視断面図。
【図4】本発明の第1実施例に係わる洗浄ノズルの吐水状態。
【図5】本発明の第2実施例に係わる可動体の横からの断面図。
【図6】本発明の第2実施例に係わる洗浄ノズルの横からの断面図。
【図7】本発明の第2実施例に係わる洗浄ノズルの吐水状態図。
【図8】従来の回転軌跡を描く洗浄ノズルの構成図。
【符号の説明】
5…旋回室給水口
6…洗浄ノズル
7…給水路
8…旋回室整流部
9…旋回室
10…可動体
11…吐水口
11a…吐水口整流部
12…羽根
13…給水口
14…可動体通水路
16…吐水側支持部
17…本体支持部
50…可動体
81…遊星ギア
82…羽根
83…固定ギア
84…噴出パイプ

Claims (6)

  1. 洗浄水を旋回室に供給する給水路と、洗浄水を旋回させる旋回室と、旋回室の中で可動する可動体と、可動体に洗浄水が流入する給水口と、可動体に設けられた洗浄水を吐出する吐水口と、前記給水口と吐水口を連通させる可動体通水路と、可動体からの吐水方向を、吐水の回転中心軸に対し所定の角度で傾かせ吐水の軌跡を規制する吐水軌跡規制手段とを備え、洗浄水の旋回力を利用して吐水の吐出方向を連続的に変化させ、吐水を回転または略回転させる洗浄ノズルであって
    前記吐水口付近に所定の長さの直線部分を持つ吐水口整流部を有し、
    前記可動体通水路および給水口の断面積を、前記吐水口整流部の断面積より大きくした事を特徴とする洗浄ノズル。
  2. 前記可動体通水路又は吐水口整流部の一部は、吐水の回転中心軸を通る事を特徴とする請求項記載の洗浄ノズル。
  3. 吐水の回転中心軸を通る可動体通水路付近に前記吐水側支持部を設けた事を特徴とする請求項記載の洗浄ノズル
  4. 前記洗浄ノズルは、前記旋回室に洗浄水を噴出する旋回室給水口を有し、その噴出方向が旋回室の中心軸に対して偏心して配置されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の洗浄ノズル。
  5. 前記旋回室給水口付近に所定の長さの直線部分を持つ旋回室整流部を有する事を特徴とする請求項記載の洗浄ノズル。
  6. 前記旋回室整流部の断面積を前記給水路の断面積より小さくした事を特徴とする請求項記載の洗浄ノズル。
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