JP2005118761A - 流体噴出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 噴出体の首振り状の公転運動や自転運動を起こしつつ洗浄水等の流体を傾斜させて噴出する際の流体噴出の多様化を図る。
【解決手段】 噴出体は、噴出口を流入室開口から外部に臨ませて、且つ噴出口近傍を流入室内壁に当接させた状態でフリーにつり下げ状とされ、開口の中心軸に対して傾斜角度αで傾斜して首振り状に回転する首振り公転運動すると共に、噴出体の中心軸周りに回転する自転運動が可能である。噴出口に流体を導く管路は、噴出体中心軸に対して傾斜角度βで傾斜した傾斜管路であることから、噴出口からは、傾斜角度αでの首振り公転運動と、傾斜角度βでの自転運動の影響を受けて、流体が噴出される。こうして流体噴出に影響を与える傾斜角度αと前記傾斜角度βを、噴出体の首振り公転運動する際の公転速度と噴出体の自転運動する際の自転速度の大小関係に応じて設定した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、供給された流体を回転して噴出する流体噴出装置に関する。
従来は、噴出する流体を回転するものとして、噴水口を有する噴出体を回転駆動させるものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2002−275955号公報 特開2003−176560号公報
上記した特許文献に記載の装置では、噴出体の首振り状の公転運動や自転運動を起こしつつ洗浄水を傾斜させて噴出するものの、噴出の結果として得られる洗浄水の吐水の様子については、改良の余地が残されていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされ、噴出体の首振り状の公転運動や自転運動を起こしつつ洗浄水等の流体を傾斜させて噴出する際の流体噴出の多様化を図ることを目的とする。
かかる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の流体噴出装置では、噴出体を組み込んだ流入室に流体を流入させる。噴出体は、流体の噴出口と流入室内の流体を噴出口へと導く管路とを有するので、流入した流体は、噴出体の管路を経て噴出口から噴出される。この噴出体は、噴出口を流入室開口から外部に臨ませて、且つ噴出口近傍を流入室内壁に当接させた状態でフリーにつり下げ状とされ、この当接部分を頂点として開口の中心軸に対して傾斜角度αで傾斜して首振り状に回転する首振り公転運動すると共に、噴出体の中心軸周りに回転する自転運動が可能である。
噴出口に流体を導く管路は、噴出体の自転により流体が円錐状に拡大して噴出されるように、噴出体中心軸に対して傾斜角度βで傾斜した傾斜管路であることから、噴出口からは、傾斜角度αでの首振り公転運動と、傾斜角度βでの自転運動の影響を受けて、流体が噴出される。こうして流体噴出に影響を与える傾斜角度αと前記傾斜角度βを、噴出体の首振り公転運動する際の公転速度と噴出体の自転運動する際の自転速度の大小関係に応じて設定したので、本発明の流体噴出装置によれば、円錐状に拡大した流体噴出の多様化を図ることができる。
この場合、傾斜角度αと前記傾斜角度βの設定に際しては、噴出体の公転速度と自転速度を大小設定した上で、傾斜角度αと傾斜角度βを設定することができる。また、噴出体の公転速度と自転速度については、両速度の速度比を少なくとも10倍以上とすることもできる。噴出体の公転速度と自転速度にこのような速度比を設ければ、速度が早いほうの運動による流体の噴出状況に、速度が遅い方の運動による流体の噴出状況が追従するような流体噴出を実現できる。
例えば、噴出体の公転速度を自転速度より大きくした上で、傾斜角度αと傾斜角度βを、α<β或いはα≧βのいずれかに設定したり、噴出体の自転速度を公転速度より大きくした上で、傾斜角度αと傾斜角度βを、α>β或いはα≦βのいずれかに設定することができる。ここで、こうした設定によってもたらせる流体噴出の様子について説明する。
図1は噴出体の公転速度を自転速度より大きくした上で傾斜角度αと傾斜角度βをα<βの関係とした場合の噴出の様子を説明する説明図である。この場合は、公転速度が速いことから、流体噴出の様子は、首振り公転運動に伴う噴出体の挙動から説明できる。
今、噴出体は、噴出体中心軸に一致した管路(即ち、傾斜角度β=0)を有し、傾斜角度αで首振り公転運動だけを起こし、自転運動は起こさないと仮定する(図1(a)参照)。そうすると、噴出口からの流体は、開口の中心軸(首振り公転の公転軸KJ)から傾斜角度αで定まる広がりを持って円錐状の噴出となる。そして、その流体到達領域REは、公転軸KJを中心に広がる。この場合、傾斜角度αで傾斜した図示する噴出体が開口において真っ直ぐな姿勢を取る場合の噴出体中心軸FJは、公転軸KJと一致するので、流体到達領域REはこの噴出体中心軸FJを中心に広がることにもなる。
そして、図1(b)に示すように、上記した管路を傾斜角度βで傾斜した傾斜管路(図では、右に傾斜した管路)とした上で、噴出体が首振り公転運動だけをしているとすると、流体到達領域REは、この傾斜角度βに応じてその位置を変える。図示のように右に傾斜した場合は、この流体到達領域REは、噴出体が右に傾斜角度αで傾斜した姿勢での噴出体中心軸FJから、傾斜管路の傾斜角度βだけ更に右にずれて傾くことになる。しかも、傾斜角度αと傾斜角度βは、α<βの関係にあることから、傾斜角度βとした場合の流体到達領域RE(図1(b))は、ずれ前の流体到達領域RE(図1(a))と干渉しない位置までずれることになる。つまり、公転軸KJ周りには流体が達しない領域を形成する。
次に、こうして流体到達領域REがずれて首振り公転運動している噴出体が噴出体中心軸FJ周りの自転運動を起こすとする。そうすると、図1(b)の下段に示しように、流体到達領域REは噴出体中心軸FJ周りに回転することになる。ところが、噴出体の公転速度を自転速度より大きくしてあることから、例えば、公転速度を自転速度の10倍の速度とすると、首振り公転運動が10回転起きて自転運動により噴出体は1回の自転を起こすことになるので、一回の首振り公転運動で得られる流体到達領域REは、噴出体の自転運動に伴って図示するように噴出体中心軸FJ周りで位置を変えつつ、公転軸KJ周りに回転することになる。この場合の首振り公転運動の一回転当たりの流体到達領域REの位置変位は、(自転速度/公転速度)で与えられる。そして、こうした流体の噴出状況を起こしている場合、上記したα<βの関係から公転軸KJ周りには流体が達しない領域を取り囲むように、流体到達領域REが回るようになる。つまり、公転軸KJ周りを中抜きしたような流体噴出とでき、この中抜きの程度は、傾斜角度αと傾斜角度βの大小でほぼ定まる。
図2は噴出体の公転速度を自転速度より大きくした上で傾斜角度αと傾斜角度βをα≧βの関係とした場合の噴出の様子を説明する説明図である。
この場合は、図1と比べれば、傾斜角度αが大きい分だけ、傾斜角度β=0である場合の円錐状の噴出はより広がり(図2(a)参照)、公転軸KJを中心とした流体到達領域REも広くなる。
そして、図2(b)に示すように、上記した管路を傾斜角度βで傾斜した傾斜管路(図では、右に傾斜した管路)とした上で、噴出体が首振り公転運動だけを起こしていると、流体到達領域REは、この傾斜角度βに応じてその位置を変える。しかし、この位置を変えた流体到達領域REは、α≧βの関係から、傾斜角度β=0とした場合の流体到達領域RE(図1(a))と干渉することになる。そして、傾斜角度αが傾斜角度βより大きくなるほど、この干渉領域は増え、公転軸KJを含む或いはこの軸を越える領域にまで流体が達するようになる。
次に、こうして流体到達領域REがずれて首振り公転運動している噴出体が噴出体中心軸FJ周りの自転運動を起こすとする。すると、先に説明したように、流体到達領域REは噴出体中心軸FJ周りに回転し(図2(b)参照)、噴出体の公転速度が自転速度より大きいことから、傾斜角度αが大きいために広がった流体到達領域REは、噴出体の自転運動に伴って図示するように噴出体中心軸FJ周りで位置を変えつつ、公転軸KJ周りに回転することになる。この場合の首振り公転運動の一回転当たりの流体到達領域REの位置変位も(自転速度/公転速度)で与えられ、流体到達領域REは、上記したα≧βの関係から公転軸KJを含む領域にまで達することになる。よって、この公転軸KJを含む領域で流体到達領域REが重なって噴出流体が重なり、その周囲では、流体到達領域REが公転軸KJを中心に回るような噴出状態となる。この場合、傾斜角度αが傾斜角度βより大きくなるほど、公転軸KJを越えて広がる領域が増えることになる。なお、傾斜角度αを大きくするほか、傾斜角度βを小さくして、α≧βの関係とすることもできる。
図3は噴出体の自転速度を公転速度より大きくした上で、傾斜角度αと傾斜角度βをα>βの関係とした場合の噴出の様子を説明する説明図である。この場合は、自転速度が速いことから、流体噴出の様子は、自転運動に伴う噴出体の挙動から説明できる。
今、噴出体は、図3に示すように、その管路を噴出体中心軸(噴出体中心軸FJ)から傾斜角度βだけ傾斜させて備え、開口の中心軸(首振り公転の公転軸KJ)から傾斜角度αだけ傾斜した姿勢にあるとする。そして、噴出体は、この姿勢で自転運動だけを起こし、首振り公転運動は起こさないと仮定する。そうすると、噴出口からの流体は、首振り公転の公転軸KJから傾斜角度αだけ傾いた位置で、噴出体中心軸FJから傾斜角度βで定まる広がりを持って円錐状の噴出となる。そして、その流体到達領域REは、噴出体中心軸FJを中心に広がる。この場合、傾斜角度αと傾斜角度βは、α>βの関係にあることから、噴出体中心軸FJを中心に広がった流体到達領域REは、公転軸KJ周りには流体が達しない領域を形成することになる。
次に、こうした流体到達領域REとなるよう自転運動している噴出体が公転軸KJを中心とした首振り公転運動を起こすと、流体到達領域REは公転軸KJ周りに回転することになる。ところが、噴出体の自転速度を公転速度より大きくしてあることから、例えば、公転速度を自転速度の10倍の速度とすると、自転運動が10回転起きている間に首振り公転運動により噴出体は1回の公転を起こすことになるので、一回の自転運動で得られる流体到達領域REは、噴出体の首振り公転運動に伴って図示するように公転軸KJ周りで位置を変えつつ回転することになる。この場合の自転運動の一回転当たりの流体到達領域REの位置変位は、(公転速度/自転速度)で与えられる。そして、こうした流体の噴出状況を起こしている場合、上記したα>βの関係から公転軸KJ周りには流体が達しない領域を取り囲むように、流体到達領域REが回るようになる。
図4は噴出体の自転速度を公転速度より大きくした上で傾斜角度αと傾斜角度βをα≦βの関係とした場合の噴出の様子を説明する説明図である。
この場合は、図3と比べれば、傾斜角度βが大きい分だけ、首振り公転の公転軸KJから傾斜角度αだけ傾いた位置での円錐状の噴出の広がりが増し、噴出体中心軸FJを中心とした流体到達領域REも広くなる。そして、傾斜角度αと傾斜角度βは、α≦βの関係にあることから、噴出体中心軸FJを中心に広がった流体到達領域REは、公転軸KJを含む領域にまで達することになると共に、傾斜角度βが傾斜角度αより大きくなるほど、公転軸KJを越えて広がる領域が増えることになる。
次に、こうした流体到達領域REとなるよう自転運動している噴出体が公転軸KJを中心とした首振り公転運動を起こすと、流体到達領域REは公転軸KJ周りに回転することになる。よって、先に説明したように、流体到達領域REは公転軸KJを含んで当該軸周りに回るようになる。この場合の自転運動の一回転当たりの流体到達領域REの位置変位も(公転速度/自転速度)で与えられる。
このように、流体噴出に影響を与える傾斜角度αと前記傾斜角度βを、噴出体の首振り公転運動する際の公転速度と噴出体の自転運動する際の自転速度の大小関係に応じて、例えば上記のように設定すれば、円錐状に拡大した流体噴出の多様化を図ることができる。
上記した本発明の流体噴出装置は種々の態様を採ることが出来る。例えば、噴出体の傾斜角度を規制するガイド部を設けるようにすることもできる。
こうした態様の流体噴出装置は、噴出体が首振り公転運動を行う際、ガイドによって確実に公転角度(即ち、傾斜角度α)を規制することができる。従って、噴出体が傾斜角度αで傾斜する際の姿勢の維持、および、この傾斜角度αでの噴出体の首振り公転運動の安定化・傾斜姿勢での自転運動の安定化の確保の上で好ましい。そして、こうした姿勢維持・運動の安定化により、噴出口から噴出される流体を安定して既述したように円錐状のものとできるほか、流体到達領域REの公転軸KJ回りの回転を安定化させることができる。また記噴出体とガイドは接触してガイドされるので、噴出体が首振り公転運動する際に、この接触部の摩擦力によって、噴出体は確実に自転運動することができる。よって、前述した流体到達領域REの公転軸KJ回りの回転を確実に起こすことが可能となる。
また、噴出体の先端に装着体を装着するようにし、当該装着体の装着状況を変えることで傾斜管路の傾斜角度βを変更設定可能とすることもできる。こうすれば、噴出体の公転速度と自転速度を大小設定した上で、傾斜角度αに対する傾斜角度βの角度設定が容易となり、好ましい。
この場合、装着体を、流入室の開口外部から噴出体先端に装着できるようにし、噴出体が流入室の底面側に移動する際の開口におけるストッパとして機能するようにすることもできる。こうすれば、噴出体は不用意に流入室底面に接触しないので、噴出体の首振り公転運動および自転運動を円滑化できる。
また、噴出体を首振り公転運動させるに当たり、流入室に流入した流体によりエネルギを受けて噴出体を首振り公転運動するようにすることもできる。こうすれば、電気的な駆動源を噴出体の首振り公転運動に要しないので、構成の簡略化を図ることができる。
この場合、流入室への流体の流入を流入室の周壁に沿った流入として、流入室内において噴出体まわりの旋回流を起こすようにし、その上で、噴出体は、この旋回流に基づいて首振り公転運動を起こすようにすると共に、噴出体の流入室内壁との当接箇所で摩擦を発生させ、その摩擦力に基づいて噴出体を自転運動するようにすることもできる。しかも、噴出体の自転運動を起こすに当たっても電気的な駆動源を要しないので、構成の簡略化を図ることができる。
また、上記したように流入室への流体流入により流入室内において噴出体まわりの旋回流を起こすようにすれば、流入室における噴出体の周りでは、その回りの旋回流において、流入室への流入部とその反対側で、噴出体周りの流速差を確実に引き起こすことができる。従って、流入室内の噴出体に、この流速差に基づいて力を生じさせることができ、この力によって、流入室内で噴出体を流入室開口の中心軸に対して、傾斜(傾斜角度α)させ、噴出体を首振り公転運動させることができる。
この場合、噴出体を傾斜させようとする力は、飛行機の翼周りの速度差により発生する揚力と同質のものであり、この力により噴出体は傾斜する。また、噴出体が傾斜し始めると、傾斜した側では、噴出体と入入室内壁との間隔が狭くなるので、旋回流の速度がさらに増加し、前述した速度差は大きくなり、さらに大きな力が発生して、噴出体はより傾斜しようとする。また、噴出体が傾斜することで、噴出体側面にも旋回流の流れを受けて、噴出体は旋回流の流れ方向により確実に首振り公転運動する。
なお、こうした噴出体周りの流速差による力によって噴出体を首振り公転運動させる態様では、流入室内における噴出体形状を円柱形状とすることもできる。
こうすれば、円柱形状とした噴出体周りの旋回流を、円柱の周壁においてその流れが不用意に乱れた旋回流とすることを抑制でき、こうした抑制を円柱形状の軸方向に亘り発現させる。よって、円柱形状の噴出体の軸方向で旋回流の速度差を確実に発生させるので、円柱形状の噴出体全体を揚力発生に寄与させて、揚力を大きくすることができる。これにより、噴出体の首振り公転の確実化を図ることができる。
また、前述したように、自転しようとする力には、旋回流からの流れによる自転力と、流入室内壁への噴出体の当接による摩擦力によって噴出体が壁面を転がることで生じる自転力と、の2つがあるが、この2つの自転力による自転方向は異なっている。従って、噴出体を円柱形状とすることで、噴出体が流入室内壁面での流体の粘性抵抗によって旋回流からうける自転力を小さくすることができ、噴出体の自転運動を前述した流入室内壁への当接による摩擦力による自転力のみを受けるようにすることが可能となり、安定して自転を行うことが可能となる。
こうした態様の流体噴出装置では、ガイド部と噴出体との接触部の少なくとも一方に、滑り防止部を設けるようにすることもできる。
この態様の流体噴出装置は、噴出体がガイド部と接触して、自転運動を行う際に、接触部での滑りを抑制して当該接触部での摩擦力を生じ易くする。よって、前述した首振り公転運動による回転力を確実に自転する力とすることができるので、前述した様な公転速度と自転速度の関係および傾斜角度αと傾斜角度βの関係によって引き起こされる様々な効果を、確実に引き起こすことができる。なお、この場合、滑り防止部は、摩擦抵抗の大きいゴム等の材質を用いても良いし、微小な凹凸加工を施して滑りにくくしても良く、簡単な構造で構成することができる。
また、既述した噴出体において、その有する傾斜管路の末端の噴出口が傾斜管路に対して直交する面に位置するようにすることもできる。こうすれば、この傾斜管路を流体が通過して噴出口に到達する場合の流体の管路通過長さが、噴出口周りでほぼ同じとなる。よって、噴出口からは、噴出口周りにおいてほぼ均一な速度で流体が噴出されるので、流体を噴出口から纏まりよく噴出できる。つまり、既述した流体到達領域REに至る流体の噴出状況を安定化させることができる。
また、既述した噴出体を傾斜管路を複数備えるものとし、それぞれの傾斜管路の傾斜角度βが相違するようにすることもできる。こうすれば、前述した様な公転速度と自転速度の関係および傾斜角度αと傾斜角度βの関係による流体噴出をより多様なものとできるほか、傾斜管路に対応した複数の箇所に流体をほぼ同時に噴出できる。この場合、公転速度と自転速度の大小関係に立った上で、複数の傾斜管路の少なくとも一つが既述した傾斜角度αと傾斜角度βの関係を満たすようにすることができるほか、総ての傾斜管路が傾斜角度αと傾斜角度βの関係を満たすようにすることもできる。
上記の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の吐水装置は、給水された洗浄水を人体に向けて吐水する吐水装置であって、既述したいずれかの流体噴出装置を有する噴出部を備え、この噴出部における噴出口から人体に向けて洗浄水を吐水する。こうすれば次の利点がある。
既述したように、公転速度と自転速度の関係および傾斜角度αと傾斜角度βの関係から、首振り公転運動の公転軸KJの周りに流体(洗浄水)を洗浄水が到達しないように、この公転軸KJ周りに洗浄水を吐水できる(図1、図3参照)。こうした吐水は、いわゆる中抜き吐水と呼ぶことができ、この中抜き吐水では、洗浄水が当たる人体表皮箇所を離すことができる。
一般に、人体に刺激が当たる箇所が離れると、この場合は洗浄水の吐水を浴びる被着箇所が離れると、こうした離れた箇所で刺激(洗浄水を浴びることで得られる刺激)を受ける人は、あたかも揉まれているようなマッサージ感を得ることができると云われている。これは、人体表皮において距離を置いて2カ所に刺激を与えた場合に、その距離に、刺激を1点で感じるか2点で感じるかの境目があると云われている。こうした距離は2点弁別閾と呼ばれ、この2点弁別閾を越えた間隔を離した箇所に刺激を繰り返し与えると、その刺激を受けている箇所が揉まれているようなマッサージ感を得ることができるのである。そして、この刺激の繰り返しは、本発明では、自転速度と公転速度で定まる既述した流体到達領域REの位置変位で規定されるので、ゆっくりとした繰り返しややや早い繰り返しとすることができる。つまり、刺激の繰り返しをゆっくりとしたものや、やや早いものとできるので、上記したマッサージ感が顕著となり好ましい。
また、上記した中抜き吐水の他、公転速度と自転速度の関係および傾斜角度αと傾斜角度βの関係から、首振り公転運動の公転軸KJを含むようにして、この公転軸KJ周りに洗浄水を吐水できる(図2、図4参照)。こうした吐水では、公転軸KJを含む領域で流体到達領域REが重なって吐水が重なり、その周囲では、吐水が公転軸KJを中心に回るような噴出状態となる。よって、公転軸KJを含む領域では、洗浄水が集中して人体表皮に当たることから、所定範囲に洗浄水を集中させて浴びせることができるので、人体のツボへの刺激付与に好適である。特に、公転軸KJ近傍では洗浄水がより集中して当たることになるので、公転軸KJを人体のツボに合わせて吐水することで、そのツボに集中吐水による刺激を与え、その周辺にも、吐水が回るような状態となることから刺激を与えることができる。この刺激の繰り返しは、本発明では、自転速度と公転速度で定まる既述した流体到達領域REの位置変位で規定されるので、ツボへのゆっくりとした刺激繰り返しや、やや早い刺激繰り返しとできるので、ツボ刺激の多様化が可能である。
こうした吐水装置は、便器後部に設けられ、人体局部に向かって洗浄水を吐水して局部の洗浄を行うためのノズルを有し、該ノズルに前記噴出部を備えて、前記噴出口より洗浄水を人体局部に向かって噴出するものとできる。こうすれば、本発明の流体噴出装置の有する既述したマッサージ効果を、人体局部への洗浄水吐水に際して発揮することができ、局部の血行促進や、便意促進を行うことができる。この場合、複雑な装置や大掛かりな装置を必要とせず、便器内部にノズルを進出させて人体局部の洗浄を行うのに適している。
また、下肢に湯水を浴びせるためのノズルを有し、該ノズルに前記噴出部を備えて、前記噴出口より湯水を下肢に浴びせる吐水装置とすることもできる。こうすれば、下肢にあるツボに対して洗浄水を既述したように集中的に浴びせることで、ツボ刺激に有益である。
また、給水された洗浄水を人体に向けて吐水するシャワーヘッドを備え、該シャワーヘッドに前記噴出部を備えて、前記噴出口より洗浄水を人体に向けて洗浄水を吐水する吐水装置とすることもできる。こうすれば、本発明の流体噴出装置の有する高いマッサージ効果を、頭皮等への洗浄水吐水に際して発揮することができる。
頭皮などのマッサージには約40Hz以下の比較的遅い周期のマッサージが、吐水の回転等の刺激を認識し易く、大きなマッサージ感が得られて、望ましいが、この場合、既述したように、噴出体の首振り公転運動の公転速度と自転運動の自転速度との関係から、流体到達領域REの位置変位を遅くできるので、容易に低周波数のマッサージを提供できる。
次に、本発明に係る流体噴出装置の実施の形態を実施例に基づき説明する。図5は実施例の流体噴出装置10を縦断面視した説明図、図6は流体噴出装置10を横断面視した説明図、図7はこの流体噴出装置10に組み込み可能な噴出体20を要部拡大図と共に示す説明図である。
図5に示すように、流体噴出装置10は、本体11に、流体が流入する流入室として円筒状に形成された旋回室12を形成し、この旋回室12に、流入路14を経て元流路16から流体を導き入れる。旋回室12は、本体11に旋回室形成パーツ18を嵌合・装着することで、この旋回室形成パーツ18と本体11で形成され、天井に開口19を有する。
流入路14は、元流路16より通路断面積が小さく構成されており、旋回室12の中心に対して偏心して旋回室12に接続されている。このため、流入路14から、流体は旋回室12に対してその接線方向から流入し、旋回室12内壁に沿って旋回する旋回流を生成する。この場合、流入路14の通路断面積は元流路16より小さいことから、旋回室12に流入する流体の流速を高めることができる。
流体噴出装置10は、この旋回室12内に噴出体20を組み込んで備える。噴出体20は、図7に示すように、旋回室12の内部に位置する円柱状の噴出体本体22を備え、その先端の小径部に装着体である噴出体キャップ24を嵌合・装着させている。そして、噴出体20は、噴出体本体22と噴出体キャップ24を、旋回室12の開口19を挟んで上下に位置させる。
この噴出体20は、旋回室12内の流体を噴出体キャップ24の噴出口26へと導くための管路として、噴出体本体22には、これを十字状に貫通する導入管路28と、当該管路から本体上端に掛けて噴出体軸方向に延びた軸方向管路30とを備える。また、噴出体キャップ24には、軸方向管路30と連通しキャップ端部の噴出口26に到る傾斜管路32を有する。従って、噴出体20は、旋回室12に流入した流体を、導入管路28、軸方向管路30を経て傾斜管路32に導き入れ、この傾斜管路32における噴出口26から流体を噴出する。この傾斜管路32は、噴出体キャップ24が噴出体本体22に装着された状態で、噴出体本体22上端の軸方向管路30から噴出口26に至って傾斜した管路である。傾斜管路32は、後述する噴出体20の自転により洗浄水が円錐状に拡大して噴出されるように、噴出体中心軸FJに対して傾斜角度βで傾斜しており、噴出口26より噴出される流体の噴出方向を決定する。
噴出体キャップ24は、図7に示すように、傾斜管路32の末端である噴出口26を、この傾斜管路32に対して直交する面33に有する。従って、この傾斜管路32においては、当該傾斜管路を流体が通過して噴出口26に到達する場合の流体の管路通過長さが、噴出口26の周りでほぼ同じとなる。なお、この面33の傾斜角度は、傾斜管路32の傾斜角度βと同じとなる。
上記した噴出体キャップ24は、図7に示すように、その長さが種々のものとでき、これらを使い分けることで、傾斜管路32を、その傾斜角度βを変えることなくその管路長を調整することができる。また、傾斜角度βが相違する噴出体キャップ24を用意してこれを使い分けることで、傾斜管路32の傾斜角度β自体も広狭設定可能である。
噴出体20は、その先端に装着された噴出体キャップ24の下端側に、テーパ状の段差部23を備え、この段差部23を旋回室12の開口19の下方に位置させ、傾斜管路32および噴出口26を有する噴出体キャップ24を開口19の外側に位置させる。これにより、噴出体20は、噴出体キャップ24の噴出口26を開口19から外部に臨ませて、この開口19においてフリーな状態でつり下げ支持されていることになる。よって、噴出体20は、旋回室12への流体流入で旋回室内の流体圧が上昇すると、噴出口26の近傍に当たる上記の段差部23を旋回室12の開口19の旋回室12側の内壁に内接させる。
こうして旋回室12に組み込まれた噴出体20は、既述したフリーのつり下げ状態であるので、段差部23を旋回室12の内壁(詳しくは、開口19の下端周縁)に当接させた状態で、この当接部分を頂点として開口19の中心軸(既述した公転軸KJ)に対して傾斜して首振り状に回転する首振り公転運動を起こし得る。この首振り公転運動の傾斜角度については後述する。また、噴出体20は、噴出体中心軸(既述した噴出体中心軸FJ)周りに回転する自転運動も起こし得る。なお、噴出体本体22は、旋回室12内に位置して上記の旋回流から後述の種々の力を受け、開口19の開口回りにおける段差部23を接点とした噴出体20の円錐状の首振り公転駆動等に関与するが、これについては、後述する。
旋回室形成パーツ18は、本体11に装着されることで旋回室12を形成するほか、当該旋回室上部において、噴出体20の噴出体本体22を取り囲むガイド部34を形成する。このガイド部34は、旋回室12の内径より小径とされ、後述する図8に示すように、噴出体本体22の周壁に接触して、この噴出体本体22、延いては噴出体20が首振り公転する際の最大傾斜角度(傾斜角度α)を規定する。
次に、上記した構成を有する流体噴出装置10における構成部品の駆動の様子とこれに伴う流体噴出の様子を説明する。
流体噴出装置10に流体が供給されていない状況では、噴出体20は図5に示すように正立姿勢にあると仮定でき、この状態は、先に説明した図1(a)と同じである。そして、この流体噴出装置10に流体が供給されると、流体は、旋回室12で噴出体本体22周りの旋回流を確実に起こす。この旋回流にあっては、旋回室12への流入部である流入路14の近辺と、噴出体本体22を挟んだその反対側とで、噴出体本体22周りの流速差を確実に引き起こすことができる。従って、噴出体本体22に、この流速差に基づいて力を生じさせることができ、この力によって、旋回室12内で噴出体本体22を旋回室12中心軸に対して、傾斜させ、噴出体本体22、延いては噴出体20を回転(首振り公転運動)させることができる。
また、この傾斜や回転と同時に噴出体20は、旋回室12内の流体の圧力を受けて、上方へと移動するので、噴出体20は段差部23の一部を開口19の内壁に内接させながら回転を行う。
ここで、噴出体本体22を傾斜させようとする力は、飛行機の翼周りの速度差により発生する揚力と同質のものであり、この力により噴出体本体22は傾斜する。また、噴出体本体22が傾斜し始めると、傾斜した側では、噴出体本体22と旋回室12の内壁との間隔が狭くなるので、旋回流の速度がさらに増加し、前述した速度差は大きくなり、さらに大きな力が発生して、より傾斜しようとする。また、噴出体本体22が傾斜することで、噴出体本体22の側面にも旋回流の流れを受けて、噴出体本体22が旋回流の流れ方向に回転する。また、噴出体本体22は、旋回室12の中心軸に対して傾斜した姿勢で、公転軸KJ周りに公転(首振り公転)可能としていることから、噴出体20は、噴出体本体22が、旋回室12の中心軸に対して傾斜した姿勢で、公転軸KJ周りに公転を行う。また、この場合であっても、噴出体20は流れや旋回室12の内壁(詳しくはガイド部34)への当接による摩擦力によって、自由に自転することができる。
ここで、こうした流体噴出装置10を用いた場合の、流体噴出の様子について説明する。図8は流体噴出装置10における構成部品の駆動の様子とこれに伴う流体噴出の様子を説明するための説明図である。
既述したように、噴出体20は、旋回室12への洗浄水流入に伴い、ガイド部34に噴出体本体22を接触させて、傾斜角度αだけ公転軸KJから傾斜して公転軸KJ周りに首振り公転する。このように噴出体20が首振り公転を起こすと、この公転運動(回転運動)により回転外側方向に遠心力が発生する。この遠心力は、噴出体本体22がガイド部34に常に接触するよう噴出体20に作用するので、噴出体20は上記の傾斜角度αで安定して回転、すなわち首振り公転運動を行う。
噴出体20が首振り公転運動を起こしている間において、噴出体20は、ガイド部34への接触による摩擦力を受けるので、自身の噴出体中心軸FJ周りに回転、すなわち自転する。この場合、この自転の回転方向は、噴出体20がガイド部34に内接して転がるので、首振り公転および旋回流の回転方向に対して、反対方向の回転となる。本実施例では、このガイド部34を、摩擦抵抗の大きいゴム等の材質を用いて滑り防止として形成することにしたので、このガイド部34での噴出体20の滑りをガイド部周りにほぼ同じように抑制し、噴出体20に対して摩擦力を生じやすくした。よって、噴出体20の首振り公転による回転力(摩擦力)をこの噴出体20の自転を引き起こす力として確実に発生させ、噴出体20の自転を確実に起こすことができる。このように自転を確実に起こす他の手法としては、微小鋼球等を吹き付けるショットブラスト処理をガイド部34に施して、噴出体本体22のガイド表面に微小な凹凸を形成するようにすることもできる。また、噴出体20の噴出体本体22表面の側に微小凹凸を形成するようにすることもできる。なお、こうした滑り防止をガイド部34や噴出体本体22の一部領域だけに有するようにもできるが、これについては後述する。
噴出体20が首振り公転運動する際の速度(回転数)は、旋回室12内への流体の流れの速度に支配されて決定され、噴出体20が自転運動する際の速度(回転数)は、この公転によって噴出体20がガイド部34を転がることで決まる。よって、噴出体20(詳しくは噴出体本体22)の外径dに対して、ガイド部34の内径D、公転の回転数をRとした時、自転回転数は、R×((D−d)/D)となる。従って、この実施例では、D=6mm、d=5.8mm、公転の回転数をR=2100rpmとすると、自転の回転数は約100rpmとなる。つまり、噴出体20の自転速度は公転速度に比して減速されており、自転周期も公転周期より長周期となる。実際、流体を水として用いた場合、上記スペックのものにおいて、流量約3リットル毎分で、公転の回転数が約1700〜2800rpm、自転の回転数が約70〜150rpmとなることが実験により確認された。これにより、本実施例での公転・自転の回転数比は、約10〜30倍の範囲とすることができる。
本実施例では、噴出体20の首振り公転運動と自転運動についての速度比を、噴出体20の外径dとガイド部34の内径Dとにより、既述したように、噴出体の公転速度を自転速度より大きく設定した。その上で、噴出体20の外径dとガイド部34の内径Dを近似させることで、図8に示すように、噴出体20が首振り公転する際の傾斜角度αを小さくし、この傾斜角度αと傾斜角度βについては、α<βの関係となるようにした。このため、本実施例の流体噴出装置10における噴出体20からの流体噴出は、図1を用いて説明したように、噴出口26からの噴出流体の流体到達領域REが、噴出体中心軸FJ周りでゆっくりと位置を変えつつ公転軸KJ周りに回転することになり、公転軸KJ周りには流体が達しない領域を取り囲むような状態となる。従って、この流体噴出装置10によれば、噴出口26からの流体噴出の状況を、円錐状に拡大すると共に、速度規定した噴出体20の公転・自転と、角度設定した公転・自転の傾斜角度α、βとにより、多様化できる。
また、この流体噴出装置10では、傾斜管路32の末端開口である噴出口26を、図7に示すように、傾斜管路32に対して直交する面33に有する。従って、この傾斜管路32においては、当該傾斜管路を流体が通過して噴出口26に到達する場合の流体の管路通過長さを、噴出口26の周りでほぼ同じとできる。よって、噴出口26から流体を噴出するに際しては、噴出口周りにおいてほぼ均一な速度で流体を噴出できるので、流体を噴出口26から纏まりよく噴出できる。つまり、図1や図8に示した流体到達領域REに至る流体の噴出状況を安定化させることができる。
また、前述したように、公転軸KJ周りの噴出体20の首振り公転運動の速度は速く、噴出体中心軸FJ周りの噴出体20の自転運動の速度を遅くした。つまり、噴出体20の自転周期は噴出体20の首振り公転に比べて長周期となり、流体到達箇所、例えば人体表皮においては、噴出体20の自転に伴う流体の到達位置推移はゆっくりと起き、噴出体20の首振り公転に伴う流体の到達位置推移は早く起きる。
この様な流体噴出の状況では、人体は、位置推移の遅い自転による流体の噴出を、より認識する。つまり、刺激に対する人体の皮膚感覚は、刺激が加わる際の周波数が高いほど(本実施例に照らせば噴出流体の到達位置推移の速度が高いほど)刺激に対する認識が弱まるので、長周期で低速回転(低周波数)の自転による流体の噴出を、人体はより認識する。
よって、本実施例によれば、このように減速された低速、且つ噴出角(傾斜角度β)の大きい回転噴射(自転噴出)を、噴出体20の安定性の高い高速回転(首振り公転)で作り出す事ができる。この場合、傾斜角度β=15°で約1〜2.5Hzの回転を、傾斜角度α=10°で約28〜47Hzの公転で作り出している。この回転比は、既述した噴出体20の外径dとガイド部の内径Dの比でほぼ定まるので、この内外径を調整することで、具体的には噴出体20の噴出体本体22や噴出体キャップ24、或いはガイド部34の交換で、噴出体20の自転周期(周波数)を種々調整でき、上記した流体噴出の様子、例えば公転軸KJ周りの中抜きの程度等についても調整できる。
つまり、図7に示したように、図中上段の噴出体キャップ24を有する噴出体20とすれば、傾斜管路32の傾斜角度βが首振り公転の傾斜角度αに比してより大きくなるので、公転軸KJ周りの中抜きの範囲がより広くなる。その一方、ガイド部34の内径Dを大きくして傾斜角度αを大きくして、傾斜角度αと傾斜角度βとを、α≧βの関係となるようにすることもできる。或いは、図8に示す傾斜管路32の傾斜角度βを小さくして、傾斜角度αと傾斜角度βとを、α≧βの関係となるようにすることもできる。これらの場合については後述する。
しかも、本実施例では、中抜きの流体噴出を行うので、これを人体表皮への洗浄水着水に適用すれば、次の利点がある。
本実施例では、公転軸KJ周りを中抜きして流体到達領域REが公転軸KJ周りに回ることから、人体表皮には、離れた箇所に刺激が与えられる。よって、既述したように、刺激の2点弁別閾の関係から、流体到達領域REがこの2点弁別閾を越えた間隔で公転軸KJ周りに回るようにすれば、換言すると、傾斜角度α・βを調整すれば、揉まれているようなマッサージ感を得ることができる。この場合、刺激の繰り返しは、公転軸KJ周りの流体到達領域REの位置推移、即ち噴出体20の首振り公転運動の速度(周期)で定まるので、旋回室12への流体流入速度の調整を経て公転速度を調整することで、刺激の繰り返しをゆっくりとしたものや、やや早いものとできるので、上記したマッサージ感が顕著となり好ましい。
また、この様な流体の噴出を得るにあたって、減速機構や特別な装置を全く必要とせず、非常に簡単な構成で達成することができる。
また、本実施例では、旋回室12の内部において既述したように公転する噴出体20を、その下部の噴出体本体22を円柱形状とした。よって、この円柱形状とした噴出体本体22周りの旋回流を、円柱周壁においてその流れが不用意に乱れた旋回流とすることを抑制でき、こうした抑制を円柱形状の噴出体本体22の軸方向に亘り発現させる。このため、円柱形状の噴出体本体22の軸方向で旋回流の既述した速度差を確実に発生させるので、円柱形状の噴出体本体22全体を揚力発生に寄与させて、揚力を大きくすることができる。これにより、噴出体本体22や噴出体20の首振り公転の確実化を図ることができる。
加えて、本実施例では、傾斜角度βの傾斜管路32を噴出体20が有するようにするに当たり、噴出体本体22の先端に噴出体キャップ24を装着させることとし、この噴出体キャップ24を旋回室12の開口19外部に位置させた。よって、噴出体20に既述したように遠心力が作用して、その分力により噴出体20が旋回室12の底面側に移動しようとしても、噴出体キャップ24を、開口19におけるストッパとして機能させることができる。このため、噴出体20を不用意に旋回室12底面に接触させることがないので、噴出体20の首振り公転運動および自転運動を円滑化できる。
次に、上記した流体噴出装置10の変形例について説明する。図9は噴出体20の公転速度を自転速度より大きくした上で、傾斜角度αと傾斜角度βをα≧βの関係とした変形例の流体噴出装置10を示す説明図である。
図示するように、この変形例では、ガイド部34の内径Dを大きくして、噴出体20が首振り公転する際の傾斜角度αを大きくしてある。このように内径Dの拡張を起こした場合であっても、旋回室12への流体流入により起きる噴出体20の首振り公転運動の公転速度は、噴出体20の外径dとガイド部の内径Dの比で定まる噴出体20の自転運動の自転速度より大きいままである。そして、この変形例では、上記した速度の関係を確保した上で、内径Dの拡張により傾斜角度αと傾斜角度βとを、α≧βの関係としている。こうした内径Dの拡張は、内径Dが大きな旋回室形成パーツ18を本体11に装着すればよいので、簡便である。
そうすると、この図9に示す変形例では、噴出体20の公転速度を自転速度より大きくした上で傾斜角度αと傾斜角度βをα≧βの関係とした場合の流体噴出を起こすので、その噴出の様子は、図2を用いて説明したように、噴出口26からの噴出流体の流体到達領域REが、噴出体中心軸FJ周りでゆっくりと位置を変えつつ公転軸KJを取り囲むように、公転軸KJ周りに回転することになる。つまり、公転軸KJを含む領域では流体到達領域REが重なって吐水が重なり、その周囲では、流体到達領域REが公転軸KJを中心に回るような噴出状態となる。よって、この変形例では、公転軸KJを含むように、流体を既述したように噴出できる。そして、傾斜角度αが傾斜角度βより大きくなるほど、公転軸KJを越えて広がる領域が増えるように噴出できる。つまり、中抜きのない流体噴出を得ることができる。なお、図9では、公転速度を自転速度より大きくした上でガイド部34の内径Dの拡張で傾斜角度αを大きくして、α≧βの関係としたが、ガイド部34の内径Dは図8に示したままとし、傾斜角度βを小さくしてα≧βの関係とすることもできる。この場合であっても、上記したような態様で流体を噴出できる。傾斜角度βを小さくするには、この傾斜角度βが小さな噴出体キャップ24を、噴出体本体22に装着すれば済むので簡便である。
そして、この変形例では、中抜きのない流体噴出を行うので、これを人体表皮への洗浄水着水に適用すれば、次の利点がある。
つまり、この変形例では、首振り公転運動の公転軸KJを含むようにした公転軸KJ周りに流体噴出、即ち中抜きのない流体噴出(例えば、洗浄水吐水)とできることから、洗浄水を集中して人体表皮に当たるようなことができる。よって、人体表皮の所定範囲に洗浄水を集中させて浴びせることができるので、人体のツボへの刺激付与に好適である。しかも、人体のツボには集中吐水による刺激を与えつつ、その周辺にも刺激を与えることができる。この刺激の繰り返しは、自転速度と公転速度で定まる既述した流体到達領域REの位置変位で規定されるので、ツボへのゆっくりとした刺激繰り返しや、やや早い刺激繰り返しを行うことができ、ツボ刺激の多様化が可能である。
次に、同様な流体噴出を行う他の変形例について説明する。図10は噴出体20の自転速度を公転速度より大きくすると共に傾斜角度αを傾斜角度βより大きくした変形例を説明する説明図である。
図示するように、この変形例の流体噴出装置10Aは、図9に示したものよりも更にガイド部34の内径Dを拡張することで、この内径Dと噴出体20(詳しくは噴出体本体22)の外径dの比で定まる噴出体20の自転速度を大きくした。こうして自転速度を大きくすると共に、公転速度については、旋回室12への流体流入を調整して、噴出体20の自転速度が常に公転速度より大きくなるようにされている。そして、傾斜角度αと傾斜角度βについては、上記した内径Dの拡張に伴って傾斜角度αを大きくしてα>βの関係とした。なお、噴出体本体22の外径dを小さくすることで、上記比で定まる噴出体20の自転速度を大きくすることもできる。勿論、ガイド部34の内径Dの拡張と噴出体本体22の外径dの小径化を同時に行うこともできる。
この変形例の流体噴出装置10Aは、図3で説明した噴出体20の自転速度を公転速度より大きくした上で、傾斜角度αと傾斜角度βをα>βの関係とした場合の流体噴出となる。つまり、この変形例の流体噴出装置10Aによれば、図3にて説明したように、自転運動で得られる流体到達領域REが、噴出体20の首振り公転運動に伴って公転軸KJ周りで位置を変えつつ回転するような流体噴出を起こし、中抜けの流体噴出となる。
この変形例は、更に次のように変形することができる。つまり、図7の上段に示したように、大きな傾斜角度βの傾斜管路32を有する噴出体キャップ24を噴出体本体22に装着し、これを噴出体20とする。この際、傾斜角度βは首振り公転の傾斜角度αと同じ或いはそれ以上の角度とする。こうすれば、図4にて説明したように、噴出体20の自転速度を公転速度より大きくした上で傾斜角度αと傾斜角度βをα≦βの関係とした場合の流体噴出となる。つまり、このように変形すれば、自転運動で得られる流体到達領域REが、噴出体20の首振り公転運動に伴って公転軸KJ周りで位置を変えつつ回転するような流体噴出を起こし、α≦βの関係から、公転軸KJを含むように流体を噴出できる。そして、傾斜角度βが傾斜角度αより大きくなるほど、公転軸KJを越えて広がる領域が増えるように噴出できる。つまり、このように変形しても、中抜きのない流体噴出を得ることができる。
次に、他の変形例について説明する。この変形例は、噴出体の首振り公転運動と自転運動を起こすエネルギを、流体から噴出体に直接与える点に特徴がある。図11は変形例の流体噴出装置50を説明するための説明図、図12はこの流体噴出装置50が有する噴出体60を一部破断して示すと共にその矢視も含めて示す説明図である。なお、以下の説明に際しては、上記した実施例と同一の構成部品については、同一の符号を伏しその説明を省略する。
図示するように、流体噴出装置50は、本体51に、流体が流入する流入室として円筒状に形成された回転室52を形成し、この回転室52に、流入路53を経て回転室底面側から流体を導き入れる。回転室52にあっても、本体51に回転室形成パーツ54を嵌合・装着することで、この回転室形成パーツ54と本体51で形成され、天井に開口55を有する。回転室形成パーツ54は、既述した旋回室形成パーツ18と同様に、ガイド部56を有する。よって、ガイド部56の内径が異なる種々の回転室形成パーツ54を交換等することで、後述の噴出体60の首振り公転運動の傾斜角度αを広狭設定できる。
流入路53は、回転室52の中心に接続されており、回転室52へと流体を導く通路57より通路断面積が小さい。よって、回転室52に流入する流体の流速を高めることができる。
噴出体60は、図12に示すように、噴出体20と同様に円柱形状をなし、噴出体本体62の先端に噴出体キャップ24を装着して備える。そして、噴出体60は、回転室52内に組み込まれ、噴出体本体62と噴出体キャップ24を、回転室52の開口55を挟んで上下に位置させる。よって、この噴出体60にあっても、噴出口26を開口55から外部に臨ませて、この開口55においてフリーな状態でつり下げ支持されていることになるので、既述した噴出体20と同様ように、開口55の中心軸である公転軸KJ周りの首振り公転運動と、噴出体中心軸FJ周りの自転運動が可能となる。なお、噴出体キャップ24により、噴出体60の回転室52底面側への移動が防止される。
噴出体60は、噴出体20と同様、回転室52内の流体を噴出口26へと導くための十字状の導入管路28および軸方向管路30とを有する。従って、この噴出体60にあっても、回転室52に流入した流体を、導入管路28、軸方向管路30を経て噴出体キャップ24の傾斜管路32に導き入れ、この傾斜管路32における噴出口26から流体を噴出する。
また、噴出体60は、噴出体本体62の下端に、軸流羽根64を備える。この軸流羽根64は、流入路53から回転室52に入り込んだ流体の流れを直接受け、これを噴出体60の駆動力に変える。流体は、小径の流入路53から回転室52に入り込むので、高い流速で軸流羽根64にうち当たる。よって、噴出体60は、大きな駆動力を受け、上記のように支持されていることから、上記の大きな駆動力を受けて、噴出体60の噴出体中心軸FJ周りに自転する。
また、噴出体60は、回転室52の開口55において既述した噴出体20と同様フリーのつり下げ状態であることから、後述するように、段差部23を回転室52の内壁(詳しくは、開口55の下端周縁)に当接させた状態で、この当接部分を頂点として公転軸KJに対して傾斜して首振り状に回転する首振り公転運動を起こす。この際の傾斜角度αは、ガイド部56により規定されている。
つまり、この変形例の流体噴出装置50にあっても、流体噴出装置10と同様、噴出体キャップ24や回転室形成パーツ54を種々組み合わせることで、首振り公転時の傾斜角度αと自転運動時の傾斜角度βをそれぞれ規定できると共に、両傾斜角の大小関係も規定できることになる。
次に、変形例の流体噴出装置50における噴出体60の挙動について説明する。 回転室52にその底面側の流入路53から流体が供給されると、回転室52の内圧が高まり噴出体60は、段差部23を回転室52の内壁(開口55の下端周縁)に押し付ける。そして、軸流羽根64が回転室52への流入流体の流れを駆動力に変えるので、噴出体60は、この駆動力を受けて噴出体中心軸FJ周りの自転運動を起こす。こうした自転運動を起こすと、段差部23と回転室52内壁(開口55下端周縁)との接触部で摩擦力が発生するので、この摩擦力を受けて、噴出体60は、回転室52内で公転軸KJ周りの首振り公転運動を開始する。
この変形例では、回転室52への流体流入の様子により、噴出体60が自転運動する際の速度を規定でき、噴出体60(噴出体本体62)の外径dとガイド部56の内径Dとで噴出体60の首振り公転運動の速度を規定できる。よって、流体流入の様子と上記内外径の調整を行うことで、既述した実施例のように、噴出体60の首振り公転運動と自転運動の速度の大小設定と、傾斜角度α・βの大小設定により、流体吐水の多様化を図ることができる。
図13は噴出体を電気的に駆動するようにした変形例の流体噴出装置70を説明する説明図である。この変形例は、噴出体の首振り公転運動と自転運動をモータにて起こす点に特徴がある。
図示するように、流体噴出装置70は、既述した実施例・変形例と同様に、本体71に、流体が流入する円筒状の流入室72を、旋回室形成パーツ18にて形成し、この流入室72に、噴出体80を開口19においてフリーな状態でつり下げ支持する。よって、噴出体80は、首振り公転および自転が可能とされている。そして、この変形例にあっても、噴出体キャップ24や旋回室形成パーツ18を種々組み合わせることで、首振り公転時の傾斜角度αと自転運動時の傾斜角度βをそれぞれ規定できると共に、両傾斜角度の大小関係も規定できることになる。
流体噴出装置70は、流入室72の底面に、ディスク73を流入室72および開口19の中心軸を中心に回転自在に備え、このディスク73を本体71底面のモータ74にて回転駆動させる。ディスク72は、その回転軸から偏心した位置にピン75を備え、当該ピンを、噴出体80下端のピン孔84に挿入させている。従って、噴出体80は、モータ74の駆動力をディスク72のピン75から直接受けて、首振り公転運動する。この際の傾斜角度αは、ピン孔84とピン75との係合に隙間を持たせているから、旋回室形成パーツ18のガイド部34で規定される。
モータ74により噴出体80が首振り公転運動を起こすと、噴出体80とガイド部34との接触により摩擦力が発生するので、噴出体80は、既述した実施例と同様に、この摩擦力により噴出体中心軸FJ周りの自転運動を起こす。よって、この変形例にあっても、流体噴出装置70は、噴出体80を公転軸KJ周りに首振り公転させつつ噴出体中心軸FJ周りに自転させ、流体を傾斜管路32先端の噴出口26から噴出する。
この変形例では、モータ74の回転制御により、噴出体80が首振り公転運動する際の速度を規定でき、噴出体80(噴出体本体82)の外径dとガイド部34の内径Dとで噴出体80の自転運動の速度を規定できる。よって、モータの回転制御と上記内外径の調整を行うことで、既述した実施例のように、噴出体80の首振り公転運動と自転運動の速度の大小設定と、傾斜角度α・βの大小設定により、流体吐水の多様化を図ることができる。しかも、この変形例では、モータの回転速度を変えるという簡単な操作で、噴出体80の首振り公転運動の速度を種々調整できる。
図14は噴出体を電気的に駆動するようにした他の変形例の流体噴出装置90を説明する説明図、図15はこの流体噴出装置90の要部を概略視して示す斜視図である。
図示するように、流体噴出装置90は、本体91に形成した円筒状の流入室92に、元流路16から流入路14を経て流体を流入する。流体噴出装置90は、流入室92を円盤状の蓋体93で塞ぎ、この蓋体93に噴出体100を有する。蓋体93は、図15に示すように、その周壁に小径のベアリング94を収納し、流入室92の周壁において、流入室92を水密にしたまま流入室92の中心軸(公転軸KJ)周りを回転自在とされている。
噴出体100は、自身の中心軸(噴出体中心軸FJ)と交差する導入管路101と、この噴出体中心軸FJに対して傾斜角度βで傾斜した傾斜管路102を備え、流入室92に流入した流体を、導入管路101、傾斜管路102を経て傾斜管路先端の噴出口104から、噴出する。また、この噴出体100は、蓋体93に対してベアリング105を介して回転自在に組み付けられ、その組み付けは、公転軸KJと平行な軸HJに対して傾斜角度αで傾くようにされている。さらに、この噴出体100は、下端にギヤ歯106を備え、流入室92の内周壁の内輪ギヤ96と噛み合うようにされている。
上記した噴出体100は、本体91下面のモータ97と、鈎状の伝達シャフト98にて係合され、モータ駆動力を受けて駆動する。伝達シャフト98は、遊びを持って噴出体100の下端に係合し、モータ97が回転すると、噴出体100に公転軸KJから偏心して当該軸周りの回転を伝達する。
上記構成の流体噴出装置90では、モータ97の回転により噴出体100が公転軸KJ周りに回転する。この際、噴出体100は、既述したように傾斜角度αで公転軸KJと平行な軸HJから傾斜していることから、この傾斜角度αで首振り状に公転することになる。そして、こうした公転を起こしている際に、ギヤ歯106と内輪ギヤ96との噛み合いにより、噴出体100は噴出体中心軸FJ周りの自転運動を起こす。よって、この変形例であっても、噴出体100を公転軸KJ周りに首振り公転させつつ噴出体中心軸FJ周りに自転させ、流体を傾斜管路102先端の噴出口104から噴出する。
この変形例では、モータ97の回転制御により、噴出体100が首振り公転運動する際の速度を規定でき、噴出体100(噴出体本体82)のギヤ歯106と内輪ギヤ96とのギヤ比で噴出体100の自転運動の速度を規定できる。よって、モータの回転制御と上記のギヤ比調整並びに噴出体100の交換を行うことで、既述した実施例のように、噴出体100の首振り公転運動と自転運動の速度の大小設定と、傾斜角度α・βの大小設定により、流体吐水の多様化を図ることができる。しかも、この変形例では、モータの回転速度を変えるという簡単な操作で、噴出体100の首振り公転運動の速度を種々調整できる。
次に、噴出体の変形例について説明する。図16は変形例の噴出体110の要部を示す説明図である。
図示するように、この噴出体110は、噴出体本体112の先端に球状のジョイント部114を備え、軸方向管路30をジョイント部114に形成した凹所116まで繋げている。噴出体キャップ120は、一端に球形の基部121を備え、その内部に、ジョイント部114が入り込む球形のジョイント挿入孔122を備える。また、噴出体キャップ120は、このジョイント挿入孔122に至る貫通孔124を備え、その先端の噴出口126から流体を噴出する。ジョイント挿入孔122は、挿入されたジョイント部114を半球以上の領域で覆うようにこのジョイント部114と係合するので、噴出体キャップ120は、噴出体110の軸方向中心軸(噴出体中心軸FJ)に対して、貫通孔124を任意の角度で傾斜させることができる。
従って、この変形例の噴出体110を、既述した流体噴出装置10等における噴出体に変わって用いれば、貫通孔124の傾斜角度βを、噴出体110の首振り公転の傾斜角度αと種々の関係にすることが容易である。しかも、こうした角度調整を噴出体110の組み付け後にあっても可能とするので、簡便である。また、この噴出体110であっても、噴出体キャップ120をその基部121で開口19におけるストッパーとして機能させるので、既述したように、旋回室12の底面側への噴出体110の不用意な移動を防止することができる。
図17はまた別の変形例の噴出体130をその要部の概略断面と得られる流体噴出の様子と合わせて示す説明図である。
図示するように、この噴出体130にあっても、噴出体本体132の先端に噴出体キャップ140を装着して備える。噴出体キャップ140は、その断面に示すように、噴出体本体132の軸方向管路30に続く管路として第1傾斜管路142と、第2傾斜管路144とを有する。この場合、第1傾斜管路142は、噴出体中心軸FJに対して傾斜角度β1で傾斜し、第2傾斜管路144は傾斜角度β2で傾斜する。そして、本実施例では、傾斜角度β1を傾斜角度β2より小さくした。また、噴出体キャップ140は、その先端に、第1傾斜管路142と直交する面143と、第2傾斜管路144と直交する面145とを備え、それぞれこれら面に噴出口146、148を有する。
従って、この変形例の噴出体130を、既述した流体噴出装置10等における噴出体に変わって用いれば、傾斜角度β1の影響を受けた流体到達領域RE1が、噴出体130の首振り公転運動・自転運動の結果として公転軸KJ周りに回り、傾斜角度β2の影響を受けた流体到達領域REが、公転軸KJ周りに流体到達領域RE1の外側で回るような、流体の噴出状態となる。よって、この変形例の噴出体130によれば、より多様な流体噴出を提供できる。
この場合、上記のように大小がある傾斜角度β1と傾斜角度β2が、首振り公転運動と自転運動の速度の大小を設定した上で、首振り公転運動についての傾斜角度αとの関係では、種々のものとできる。つまり、傾斜角度β1と傾斜角度β2の両傾斜角度が共に傾斜角度αより大きくなるよう設定したり、一方のみがこの傾斜角度が大きくなるようにすることができる。なお、傾斜角度β1と傾斜角度β2の両傾斜角度が共に傾斜角度α以下とすることもできることは勿論である。
図18はガイド部34の全周にかけて施したゴム等による滑り防止をガイド部34の一部に施すようにした変形例を図8に相当する図とそのA−A線およびB−B線の概略断面と流体噴出の様子と合わせて示す説明図である。
図示するように、この変形例では、それぞれの断面に図中太線で示す領域に限って、ゴム等の装着・凹凸形成等を施し、当該領域に滑り防止を図った。詳しくは、A−A線断面では、噴出体本体22が傾斜して当接するガイド部34の一部領域に、滑り防止を図り、噴出体20については、開口19の下端周縁に当接する噴出体本体22の段差部23の一部領域に滑り防止を図った。こうすることで、首振り公転運動する噴出体20が図中太線の滑り防止を図ったガイド部34の一部領域に首振り公転により噴出体本体22を接触させる際、また、自転運動する噴出体20が滑り防止を図った段差部23の一部領域を自転により開口19の下端周縁に接触させる際に、それぞれ首振り公転の様子、並びに自転の様子を変えることができる。よって、公転・自転の様子の変化により、公転速度や自転速度を変化させる。これにより、公転速度と自転速度の大小関係も一時的に変えることができる。この結果、図中の最上段に模式的に示すように、流体到達領域REの軌跡をいびつにしたりできることから、滑り防止の施工の様子に応じて流体噴出の多様化を図ることができる。
次に、上記した種々の流体噴出装置を、洗浄水や湯水を吐水する吐水装置に適用した適用例について説明する。図19は実施例の流体噴出装置10或いはその変形例を人体局部洗浄装置における洗浄ノズル150に適用した適用例を示す説明図である。
図示するように、洗浄ノズル150は、人体局部に向かって洗浄水を吐水するためのものであり、ノズル本体151を図示しない便器後部の側から図示する洗浄位置に亘って進退させる。洗浄ノズル150は、ノズル本体151の先端に既述した流体噴出装置10を収納して備える。そして、ノズル本体151を洗浄位置まで進出させた状態で、流体噴出装置10の噴出体20における噴出口26から、人体局部に向けて洗浄水(湯水)を吐水する。
上記した洗浄ノズル150を有する人体局部洗浄装置によれば、流体噴出装置10が呈する既述したマッサージ効果を、人体局部への洗浄水吐水に際して発揮することができる。しかも、吐水された洗浄水(詳しくは、流体到達領域RE)を、噴出体20の首振り公転・自転の回転数設定等により、数Hzで回転させることができるので、人体が明確に認識できる刺激の変化をもった吐水を、人体局部に当てることができる。この結果、局部の血行促進や、便意促進を行うことができる。この場合、噴出体20を駆動するための電気的な機器やその制御装置を要しないことから、構造が簡単となり、洗浄ノズル150の小型化等に有益である。
なお、洗浄ノズル150における流路に、洗浄水に替えて温風を供給して、乾燥装置として用いることもできる。具体的には、局部洗浄時には、ノズル本体151の流体噴出装置10に洗浄水(温水洗浄水)を供給し、この局部洗浄後の温風乾燥時に、流体噴出装置10への湯水供給に変え、温風を圧送する。こうすれば、温風吹きつけにより、局部乾燥時においてさえ、上記したマッサージ効果を奏することができる。なお、温風圧送を洗浄水供給とは別の経路でノズル本体151に設けるように構成することもできる。
また、ノズル本体151を便器内に進出する動力源として洗浄水の供給圧や温風圧送の風圧を利用して、ノズル本体151を駆動すれば、ノズル本体151を進出するための駆動装置も必要なくなり、さらに装置の小型化、簡略化、低コスト化の観点から好ましい。
図20は実施例の流体噴出装置10或いはその変形例をハンドシャワー160に適用した適用例を示す説明図である。図示するハンドシャワー160は、流体噴出装置10或いはその変形例の流体噴出装置を複数内蔵して備えている。
このようなハンドシャワー160は、その内蔵する流体噴出装置10が有する噴出体20の噴出口26(図示略)から洗浄水を個別に吐水する。噴出口26のそれぞれからの吐水洗浄水によって、この吐水を浴びる人体表皮や頭皮の各箇所において、流体噴出装置10が呈する既述したマッサージ効果を発揮することができ、高いマッサージ効果を得ることができる。また、首振り公転・自転の回転数設定等により、数Hzで回転させることができるので、人体が明確に認識できる刺激の変化をもった吐水を、頭皮や人体に当てることができる。従って、人体や頭皮のマッサージや血行促進にも好適である。なお、特別な電気機器・装置や大掛かりな装置を必要としないので、浴室内で用いるハンドシャワーについても、小型軽量化が達成でき、手で持っての取り扱いに好適である。
図21は実施例の流体噴出装置10或いはその変形例を足浴装置170に適用した適用例を透視して或いはその内部構成を概略的に示す説明図である。
図示するように、足浴装置170は、足指やその指間、或いは足の裏に吐水を浴びせて洗浄および下肢のマッサージを行うものであり、足が載せられる足置き台172と、この足置き台172を取り囲み水浴対象となる下肢部分を覆う本体173と、本体内部において足置き台172の足に、足先側から足指に向けて湯水を浴びせかける足指ノズル174と、土踏まずに湯水を浴びせかける足裏ノズル175とを有する。そして、これらノズルに、図示しない給水機構から湯水を供給し、当該ノズルから、足置き台172に載置された足指やその指間、および土踏まずのツボを指向して湯水を吐水する。
足指ノズル174と足裏ノズル175は、それぞれその先端に既述した流体噴出装置10を収納して備え、足指ノズル174については、足指の指先側から足の甲の側に向けて揺動可能とされている。
このような足浴装置170は、それぞれのノズルが内蔵した流体噴出装置10が有する噴出体20の噴出口26(図示略)から洗浄水(湯水)を個別に吐水する。よって、足指或いは指間には、足指ノズル174が有する噴出体20からの湯水の吐水によって、この吐水を浴びる足指或いは指間において、流体噴出装置10が呈する既述したマッサージ効果を発揮することができ、高いマッサージ効果を得ることができる。足裏の土踏まずにあっては、足裏ノズル175が有する噴出体20からの湯水の吐水によって、この吐水を浴びる土踏まずにおいて、流体噴出装置10が呈する既述したマッサージ効果を発揮することができ、高いマッサージ効果を得ることができる。特に、この足裏ノズル175については、噴出体20の首振り公転・自転の速度の大小並びに上記した傾斜角度α・βの大小設定により、図2や図4で説明したような公転軸KJ付近で湯水を集中させた吐水とすると、ツボの刺激に好適である。
図22は実施例の流体噴出装置10或いはその変形例をマッサージ装置180に適用した適用例を示す説明図である。
図示するように、マッサージ装置180は、門型の支柱182を備え、横に延びたシャフト184を、支柱の上下方向に摺動自在に備える。また、このマッサージ装置180は、シャフト184に吐水ノズル186を備え、当該ノズルに流体噴出装置10或いはその変形例の流体噴出装置を内蔵して備えている。吐水ノズル186は、シャフト184に沿って摺動可能とされている。よって、吐水ノズル186は、支柱182で囲まれた領域において、2次元的に移動可能である。そして、マッサージ装置180は、吐水ノズル186に、支柱182内およびシャフト184内に設けた図示しない給水管路を介して湯水を図示しない給湯機器から供給し、吐水ノズル186から、その前の人の肩・腰等の箇所に湯水を吐水する。
このようなマッサージ装置180は、吐水ノズル186内蔵する流体噴出装置10が有する噴出体20の噴出口26(図示略)から湯水を吐水して、装置前方に座した使用者の肩や腰と云ったマッサージ箇所に湯水の吐水を浴びる。このため、こうしたマッサージ箇所では、流体噴出装置10が呈する既述したマッサージ効果を発揮することができ、高いマッサージ効果を得ることができる。特に、噴出体20の首振り公転・自転の速度の大小並びに上記した傾斜角度α・βの大小設定により、図2や図4で説明したような公転軸KJ付近で湯水を集中させた吐水を、マッサージ箇所に浴びせることができるので、ツボの刺激やマッサージ感の向上に好適である。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、上記した人体局部の洗浄のための洗浄ノズル等の他、流体噴出装置10やその変形例は、洗面所等において温風を吹き付けて手を乾燥させる乾燥装置や、浴槽の水没する部位に流体噴出装置10等を埋設して入浴中の人にマッサージ感を与えるようにしたマッサージ浴槽のほか、収納した食器に洗浄水を浴びせる食器洗浄機などにも適用できる。
噴出体の公転速度を自転速度より大きくした上で傾斜角度αと傾斜角度βをα<βの関係とした場合の噴出の様子を説明する説明図である。 噴出体の公転速度を自転速度より大きくした上で傾斜角度αと傾斜角度βをα≧βの関係とした場合の噴出の様子を説明する説明図である。 噴出体の自転速度を公転速度より大きくした上で、傾斜角度αと傾斜角度βをα>βの関係とした場合の噴出の様子を説明する説明図である。 噴出体の自転速度を公転速度より大きくした上で傾斜角度αと傾斜角度βをα≦βの関係とした場合の噴出の様子を説明する説明図である。 実施例の流体噴出装置10を縦断面視した説明図である。 流体噴出装置10を横断面視した説明図である。 この流体噴出装置10に組み込み可能な噴出体20を要部拡大図と共に示す説明図である。 流体噴出装置10における構成部品の駆動の様子とこれに伴う流体噴出の様子を説明するための説明図である。 噴出体20の公転速度を自転速度より大きくした上で、傾斜角度αと傾斜角度βをα≧βの関係とした変形例の流体噴出装置10を示す説明図である。 噴出体20の自転速度を公転速度より大きくすると共に傾斜角度αを傾斜角度βより大きくした変形例を説明する説明図である。 変形例の流体噴出装置50を説明するための説明図である。 この流体噴出装置50が有する噴出体60を一部破断して示すと共にその矢視も含めて示す説明図である。 噴出体を電気的に駆動するようにした変形例の流体噴出装置70を説明する説明図である。 噴出体を電気的に駆動するようにした他の変形例の流体噴出装置90を説明する説明図である。 この流体噴出装置90の要部を概略視して示す斜視図である。 変形例の噴出体110の要部を示す説明図である。 また別の変形例の噴出体130を、その要部の概略断面と得られる流体噴出の様子と合わせて示す説明図である。 ガイド部34の全周にかけて施したゴム等による滑り防止をガイド部34の一部に施すようにした変形例を、図8に相当する図とそのA−A線およびB−B線の概略断面と流体噴出の様子と合わせて示す説明図である。 実施例の流体噴出装置10或いはその変形例を人体局部洗浄装置における洗浄ノズル150に適用した適用例を示す説明図である。 実施例の流体噴出装置10或いはその変形例をハンドシャワー160に適用した適用例を示す説明図である。 実施例の流体噴出装置10或いはその変形例を足浴装置170に適用した適用例を、透視して或いはその内部構成を概略的に示す説明図である。 実施例の流体噴出装置10或いはその変形例をマッサージ装置180に適用した適用例を示す説明図である。
符号の説明
10…流体噴出装置
10A…流体噴出装置
11…本体
12…旋回室
14…流入路
16…元流路
18…旋回室形成パーツ
19…開口
20…噴出体
22…噴出体本体
23…段差部
24…噴出体キャップ
26…噴出口
28…導入管路
30…軸方向管路
32…傾斜管路
33…面
34…ガイド部
50…流体噴出装置
51…本体
52…回転室
53…流入路
54…回転室形成パーツ
55…開口
56…ガイド部
57…通路
60…噴出体
62…噴出体本体
64…軸流羽根
70…流体噴出装置
71…本体
72…ディスク
72…流入室
73…ディスク
74…モータ
75…ピン
80…噴出体
84…ピン孔
90…流体噴出装置
91…本体
92…流入室
93…蓋体
94…ベアリング
96…内輪ギヤ
97…モータ
98…伝達シャフト
100…噴出体
101…導入管路
102…傾斜管路
104…噴出口
105…ベアリング
106…ギヤ歯
110…噴出体
112…噴出体本体
114…ジョイント部
116…凹所
120…噴出体キャップ
121…基部
122…ジョイント挿入孔
124…貫通孔
126…噴出口
130…噴出体
132…噴出体本体
140…噴出体キャップ
142…第1傾斜管路
143…面
144…第2傾斜管路
145…面
146…噴出口
150…洗浄ノズル
151…ノズル本体
160…ハンドシャワー
170…足浴装置
172…足置き台
173…本体
174…足指ノズル
175…足裏ノズル
180…マッサージ装置
182…支柱
184…シャフト
186…吐水ノズル
FJ…噴出体中心軸
KJ…公転軸
RE…流体到達領域

Claims (17)

  1. 流体を噴出する流体噴出装置であって、
    開口を備え、流体が流入する流入室と、
    前記流入室内に組み込まれ、流体の噴出口と前記流入室の流体を該噴出口へと導く管路とを有する噴出体と、を備え、
    前記噴出体は、
    前記噴出口を前記開口から外部に臨ませて、且つ前記噴出口近傍を前記流入室内壁に当接させた状態で、この当接部分を頂点として前記開口の中心軸に対して傾斜角度αで傾斜して首振り状に回転する首振り公転運動と、前記噴出体の中心軸周りに回転する自転運動が可能に前記流入室に組み込まれ、
    前記管路を、前記噴出体の自転により洗浄水が円錐状に拡大して噴出されるように、前記噴出体中心軸に対して傾斜角度βで傾斜した傾斜管路として備え、
    前記傾斜角度αと前記傾斜角度βを、前記噴出体が前記首振り公転運動する際の公転速度と前記噴出体が前記自転運動する際の自転速度の大小関係に応じて設定したことを、特徴とする流体噴出装置。
  2. 請求項1記載の流体噴出装置において、
    前記噴出体の前記公転速度と前記自転速度を大小設定した上で、前記傾斜角度αと前記傾斜角度βを設定する流体噴出装置。
  3. 請求項2記載の流体噴出装置において、
    前記噴出体の前記公転速度と前記自転速度の速度比を少なくとも10倍以上とした流体噴出装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の流体噴出装置において、
    前記噴出体の前記公転速度を前記自転速度より大きくした上で、前記傾斜角度αと前記傾斜角度βを、α<β或いはα≧βのいずれかに設定する流体噴出装置。
  5. 請求項2または請求項3に記載の流体噴出装置において、
    前記噴出体の前記自転速度を前記公転速度より大きくした上で、前記傾斜角度αと前記傾斜角度βを、α>β或いはα≦βのいずれかに設定する流体噴出装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の流体噴出装置において、
    前記噴出体の傾斜角度αを規定するガイド部を有する流体噴出装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の流体噴出装置において、
    前記噴出体は、
    前記傾斜管路を形成するよう装着される装着体を備え、該装着体の装着状況を変えることで前記傾斜管路の傾斜角度βを変更設定可能とされている流体噴出装置。
  8. 請求項7に記載の流体噴出装置において、
    前記装着体は、前記流入室の前記開口の外部から前記噴出体先端に装着可能であり、前記噴出体が前記流入室の底面側に移動する際に前記開口においてストッパとして機能する流体噴出装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の流体噴出装置において、
    前記噴出体は、
    前記流入室に流入した洗浄水によりエネルギを受けて、前記首振り公転運動する流体噴出装置。
  10. 請求項9記載の流体噴出装置において、
    前記流入室への流体の流入を前記流入室の周壁に沿った流入として、前記流入室内において前記噴出体まわりの旋回流を起こし、
    前記噴出体は、
    前記旋回流に基づいて前記首振り公転運動を起こすことで、前記流入室内壁との当接箇所で摩擦を発生させ、その摩擦力に基づいて前記自転運動する流体噴出装置。
  11. 請求項6ないし請求項10のいずれかに記載の流体噴出装置において、
    前記ガイド部と前記噴出体との接触部の少なくとも一方に、滑り防止部を設けたことを、特徴とする流体噴出装置
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の流体噴出装置において、
    前記噴出体は、
    前記傾斜管路の末端である前記噴出口を、前記傾斜管路に対して直交する面に有する流体噴出装置。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の流体噴出装置において、
    前記噴出体は、
    前記傾斜管路を複数備え、それぞれの前記傾斜管路の傾斜角度βが相違する流体噴出装置。
  14. 給水された洗浄水を人体に向けて吐水する吐水装置であって、
    請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の前記流体噴出装置を備える噴出部を有し、前記噴出口から人体に向けて洗浄水を吐水する吐水装置。
  15. 請求項14記載の吐水装置において、
    便器後部に設けられ、人体局部に向かって洗浄水を吐水して局部の洗浄を行うためのノズルを有し、該ノズルに前記噴出部を備えて、前記噴出口より洗浄水を人体局部に向かって噴出する吐水装置。
  16. 請求項14記載の吐水装置において、
    給水された洗浄水を人体に向けて吐水するシャワーヘッドを備え、該シャワーヘッドに前記噴出部を備えて、前記噴出口より洗浄水を人体に向けて洗浄水を吐水する吐水装置。
  17. 請求項14記載の吐水装置において、
    前記噴出部を下肢に湯水を浴びせるために備え、前記噴出口より湯水を下肢に浴びせる吐水装置。
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