JP4736938B2 - 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体 - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、例えば半導体ウエハや液晶ディスプレイ用のガラス基板(LCD基板)といった基板に対してレジスト液を塗布する液処理や加熱処理等の基板処理を行う基板処理装置及び基板処理方法に関する。
半導体製造装置の中には、装置内の雰囲気を排気しながら半導体ウエハ等の基板に対して処理を行う装置がある。この種の半導体製造装置としては、例えば基板を高速回転させながら液処理を行う塗布装置あるいは洗浄装置や、露光後の基板に対して現像を行う現像装置、あるいは熱板上に基板を置いて加熱処理を行う加熱処理装置等が挙げられる。
例えば塗布装置は、基板の保持部であるスピンチャックの周囲を囲むように複数のカップ体が設けられ、このスピンチャック上の基板に対してレジスト液等の塗布液を滴下し、基板をスピンさせて、塗布膜をその全面に形成する装置である。夫々のカップ体にはスピンにより飛散したミストを排気するための排気路が接続されており、各排気路は合流して工場の排気用力設備に接続されている。
ここで、各カップ体からの処理雰囲気の排気量は、塗布膜の面内均一性を左右し、またスピンにより飛散したミストが基板に再付着する作用に影響を及ぼすことから処理状態を決定する上で重要なファクターの一つとなる。このため、各カップ体と排気路との間にはダンパ等が設けられており、排気量はこれらダンパの開度等によって調整されるようになっている。
しかし、ダンパの開度の変更のように排気される流体に付与する圧力抵抗を変化させることによって排気量を調整する手法は、その下流側における排気路の圧力変化の影響を受けて制御ができなくなってしまう場合がある。例えば、ダンパによる調整は、ダンパの開度を変更してから塗布装置内の圧力が一定になるまでの応答時間が長いため、大気圧の変動や排気路に接続された他の装置の排気量変動等によって、下流側の排気路の圧力が短い周期で経時的に変化した場合には追従できなくなってしまう場合がある。また、装置の新設により排気量が増えた結果、排気路の平均的な圧力が大きく変化した場合等には、ダンパが全開となってしまったりして制御不能となってしまう場合もある。
このような問題に対して、特許文献1にはカップ体と排気路との間に装置内の雰囲気を強制排気するためファンを設け、ファンの回転数を一定にして、その吸込口側に設置した虹彩絞り機構を開閉することによって排気量の調整能力を高めた塗布装置が記載されている。しかし、本手法では虹彩絞り機構によって排気量を調整可能な幅が小さいため、虹彩絞り機構の能力を超える過度の排気路圧力の変化に対しては排気量を制御できなくなってしまうという問題がある。
特開平3−186379号公報:第499頁下段左側第8行目〜17行目
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、処理雰囲気を排気しながら基板処理ユニット内で基板を処理するにあたって、工場の排気用力設備に接続された排気路の大きな圧力変化に対しても、その排気量を安定化させることが可能な基板処理装置、基板処理方法及びこの方法に用いられるプログラムを格納した記憶媒体を提供することにある。
本発明に係る基板処理装置は、排気用力設備により排気される排気路を基板処理ユニットに接続し、この基板処理ユニット内の処理雰囲気を排気しながら基板に対して処理を行う基板処理装置において、
前記排気路に設置された第1の圧力検出手段と、
この第1の圧力検出手段よりも下流側の排気路に介設された排気量調節機構と、
この排気量調節機構よりも下流の排気路に設置された第2の圧力検出手段と、を備え、
前記排気量調節機構は、
前記基板処理ユニット内の排気量を調節するための吸引手段と、
前記第1の圧力検出手段の検出値が圧力設定値となるように、当該吸引手段の吸引量を制御するための第1の制御手段と、
前記吸引手段の上流側または下流側に設けられ、排気路の開口面積を調節するための開口面積調節機構と、
前記第2の圧力検出手段の検出値と予め設定された圧力範囲とを比較して、当該検出値がこの圧力範囲の上限値を超えた場合には、前記開口面積調節機構の開口面積を大きくし、その検出値が圧力範囲の下限値を下回った場合には、前記開口面積調節機構の開口面積を小さくする第2の制御手段と、を含み、前記排気路は、複数の基板処理ユニットに対して共通の排気路として構成され、
前記排気量調節機構は、各基板処理ユニットの運転状態の組み合わせと、前記圧力設定値とを対応付けたデータを記憶する記憶手段を含み、前記データに基づいて各基板処理ユニットの運転状態の組み合わせに対応する圧力設定値が選択されることを特徴とする。
また、各基板処理ユニットと前記共通の排気路との間に夫々ダンパが設けられ、各ダンパは、対応する基板処理ユニットの運転状態に応じて開度がオン状態またはオフ状態とされることが好ましい。
ここで、圧力検出手段は、排気路内の排気量を検出する流量計も含むものとする。この場合には、圧力設定値は、流量計が設けられた配管内の排気量の設定値(排気量設定値)を意味するものとする。
このとき、吸引手段はファンにより構成されていることが好ましく、開口面積調節機構は、虹彩絞り機構により構成されていることが好ましい
また、前記基板処理ユニットは、基板を水平に保持すると共に回転自在な基板保持部と、この基板保持部に保持された基板を囲むように設けられたカップ体とを備えると共に、基板にノズルから処理液を供給した状態で、前記基板保持部を回転させるものであることが好適である。
本発明によれば、ファン等の吸引手段と虹彩絞り機構との2つの手段を用いてスピン処理装置等の基板処理ユニット出口側の排気路の圧力が一定になるような調整を行っている。この結果、例えば出力一定の吸引手段の吸引量を虹彩絞り機構の開度だけで調整する場合に比べて吸引量の調整幅が大きく、虹彩絞り機構単独の調整能力を超えるような排気路の圧力変動を打ち消して排気路の圧力を一定にすることが可能となり、基板処理ユニットからの排気量を一定に制御することができる。このため、基板に塗布した塗布膜が面内で不均一となったり、飛散したミストが基板に再付着したりすることが少なく、処理基板の歩留りを向上させることができる。
本発明を基板である半導体ウエハ(以下ウエハという)に対して塗布液であるレジスト液をスピンコーティングにより塗布する塗布ユニット(塗布装置)を含む基板処理装置に適用した実施の形態について説明する。本実施の形態に係る基板処理装置は、図1に示したように、複数台の塗布ユニット5と、これら塗布ユニット5に共通な排気路4と、この排気路4に設けられた排気量調節機構1とを備えている。
塗布ユニット5として、この例では便宜上3台の塗布ユニット5a、5b、5cが排気路4に接続されているものとする。これら3台の塗布ユニット5a、5b、5cは、レジスト液をウエハに塗布し、露光後のウエハを現像する後述の塗布、現像装置に例えば互いに積層して設けられており、各々図示しない筐体内に収納されている。
各塗布ユニット5(5a、5b、5c)は、ウエハWを保持するスピンチャック52と、このスピンチャック52を駆動する駆動機構(スピンチャックモータ)53と、スピンチャック52を取り囲むように設置されたカップ体51とを備えている。スピンチャック52は、ウエハWの裏面側中央部を吸引吸着して水平に保持する基板保持部としての機能を有している。駆動機構53は軸部53aを介してスピンチャック52と接続されており、スピンチャック52をスピン(回転)、昇降させる役割を果たす。
カップ体51は、その上部側に設けられた開口部がスピンチャック52に保持されたウエハWの周縁外側に位置するように設置されている。カップ体51は、ウエハWのスピンにより飛散したレジスト液を捕集してドレインとして排出したり、レジスト液のミストを含む処理雰囲気を装置外へ排気したりする役割を果たす。カップ体51の側周面上端側は内側に傾斜しており、その底部側には凹部状をなす液受け部51aが設けられている。液受け部51aは、図示しない隔壁によりウエハWの周縁下方側に全周に亘って外側領域と内側領域とに区画されている。外側領域の底部には貯留した塗布液等のドレインを排出するための図示しない廃液口が設けられている。また、内側領域の底部には処理雰囲気を排気するための二つの排気口54、55が設けられている。
このほか、塗布ユニット5(5a、5b、5c)には、ウエハWより滴下したレジスト液を受け止めてカップ体51の外側領域へ案内するリング部材や、図示しないメインアームとの協働作用によりスピンチャック52へのウエハWの受け渡しを行う昇降ピン等が設けられているが、便宜上これらの図示及び詳細な説明は省略する。また、塗布ユニット5には、夫々の塗布ユニット5a、5b、5cに対してレジスト液(薬液)を供給するための薬液ノズル57が各筐体内に設けられている。この薬液ノズル57は、スピンチャック52に保持されたウエハW面に向かって昇降自在、塗布ユニット5a、5b、5cに向かって移動自在な構成を有している。そして、この薬液ノズル57の一端側に設けられた細孔が各塗布ユニット5a、5b、5cに保持されたウエハWの表面の例えば中央部と対向して位置することによりウエハW表面へ向けてレジスト液を吐出することができるようになっている。なお便宜上、図1には5aの塗布ユニットにのみ薬液ノズル57を図示した。これら以外にも、各塗布ユニット5a、5b、5cの筐体内には、スピンチャック52に保持されたウエハWの周縁部に洗浄液を供給するための図示しない洗浄液ノズル等が設けられている。
また、図示を省略した各塗布ユニット5a、5b、5cの筐体の天井部には、清浄空気を供給するための図示しないフィルタユニットが設けられており、その底面には処理雰囲気を一定流量で排気するための図示しない排気部が設けられている。このような構成により、各塗布ユニット5a、5b、5cの周囲には、清浄空気のダウンフローが処理雰囲気として形成されるようになっている。そして、この処理雰囲気の一部がカップ体51を介して排気口54、55からも排気されるようになっている。
ここで、各カップ体51の底部に設けられた二つの排気口54、55には夫々排気路56が接続されており、これらは合流して一つの排気路56を構成している。そして各排気路56には排気量規制手段としての排気ダンパ43が介設されている。本実施の形態において、各排気ダンパ43は、夫々の塗布ユニット5a、5b、5cの運転状態に応じて、図示しない駆動部によりオン状態(開状態)、オフ状態(閉状態)とされ、カップ体51を介して排出される処理雰囲気の排気量を調節する役割を有している。但し、排気ダンパ43自体に塗布ユニット5内の処理雰囲気を強制排気する機能は有しておらず、排気ダンパ43を通過する流体に付与する圧力抵抗を変化させることによって排気量を調節しているに過ぎない。このため、排気ダンパ43のオン状態/オフ状態の切り替えと、後述する排気量調節機構1により排気ダンパ43下流側の排気路の圧力を一定に保つ機能とが相俟って塗布ユニット5内の処理雰囲気の排気量を適切な量に調節することが可能となる。なお、本実施の形態では、排気ダンパ43をオン状態とオフ状態との2つの状態に変化させる方式のものについて示しているが、塗布ユニット5a、5b、5cの運転状態に応じて対応する排気ダンパの開度を調節できるような機構を有していてもよい。
各排気ダンパ43の図示しない駆動部は、後述する制御装置20に接続されており、排気ダンパ43のオン状態/オフ状態は制御装置20により制御される。また、上述した各塗布ユニット5a、5b、5cの駆動機構(スピンチャックモータ)53もこの制御装置20に接続されており、各スピンチャック52の回転数はこの制御装置20により制御されるように構成されている。そして、各排気ダンパ43のオン状態/オフ状態は、夫々のスピンチャック52が回転しているか否かの運転状態に応じて切り替えられるように制御されている。
各排気路56は、排気ダンパ43の下流で合流して1本の共通の排気路4となり、共通の排気路4の下流は工場全体の排気用力設備に接続されている。この排気路4には、塗布ユニット5からの排気量を調節するための排気量調節機構1が介設されている。排気量調節機構1は、制御部2と作動部3とから構成されており、制御部2は排気量調節機構1の上流側と下流側とに夫々設けられた第1の圧力計41と第2の圧力計42とに接続されている。以下、図2を用いて排気量調節機構1の詳細について説明する。
図2は、排気量調節機構1の構成を説明するための説明図である。排気量調節機構1は、塗布ユニット5から処理雰囲気を吸引する吸引手段としてのファン25と、ファン25の吸引能力を変更するための開口面積調節機構である可変オリフィス28とを備えている。ファン25は、例えば羽根車を有するターボ型の遠心式ファン等から構成され、モータ24により羽根車を回転させて塗布ユニット5内の処理雰囲気を吸引し、ファン25の下流へと強制的に排気する機能を有している。モータ24は、ファン25の駆動機構として、ファン25を稼動させたり、停止させたりする機能を有し、インバータ制御等により羽根車の回転数を変化させてファン25の吸引量を変更することができるようになっている。ここで、ファン25の作動状態と、ファン25上流の排気路4内の圧力との応答関係について説明すると、回転数をアップすることにより吸引量が増えるので、排気路4内の圧力を低下させる方向に作用し、反対に回転数をダウンさせると吸引量が減り、排気路4内の圧力を上昇させる方向に作用することになる。
次に、可変オリフィス28について説明する。可変オリフィス28は、虹彩絞り機構を備え、その開口面積を変化させることができるように構成されたオリフィスである。虹彩絞り機構は、例えば中央の開口部が略円形となるように重ね合わされた複数の金属片を回動させることによって開口部の面積を例えば「大、中、小」の三段階に変化させることができるように構成された調節機構である。具体例としては、例えば特開平3−186379に示された構成の虹彩絞り機構を用いることができる。27は、この金属片を回動させるためのモータである。可変オリフィス28の開口面積を小さくした場合には、ファン25によって排気される流体に付与される流体抵抗が大きくなるのでファン25からの排出量を小さくし、反対に開口面積を大きくするとファン25からの排出量を大きくすることができる。ファン25からの排出量はその吸引量に等しいので、可変オリフィス28の開口面積を変更することによって回転数が一定の条件でのファン25の能力を変更することができる。言い替えると、可変オリフィス28の開口面積を大きくすることによってファン25の吸引能力を向上させて排気路4内の圧力を低下させる方向に作用し、開口面積を小さくするとファン25の吸引能力を低下させて排気路4内の圧力を上昇させる方向に作用することになる。
次に、制御部2の構成について説明する。制御部2は、ファン25の吸引量を制御する第1の制御手段に相当する第1のコントローラ23と、可変オリフィス28の開度を制御する第2の制御手段に相当する第2のコントローラ26と、塗布ユニット5が適用される塗布、現像装置等の半導体製造装置全体の動作を統括制御する制御装置20とから構成されている。第1のコントローラ23は、モータ24の出力を変化させてファン25の吸引量を調整し、各排気ダンパ43の出口からファン25までの排気路4の圧力を一定に保つ制御を実行することができる。第1のコントローラ23は、ファン25上流の排気路4に設けられた第1の圧力計41と接続されており、排気路4の圧力「P」と圧力設定値「P」とを比較し、「P>P」の場合にはファン25の吸引量を増やしてPを低下させる調整を行い、「P<P」となった場合には反対にファン25の吸引量を減らしてPを上昇させる調整を行う機能を有している。
一方、第2のコントローラ26は、モータ27を作動させて可変オリフィス28の開度を調整し、排気路4の末端が接続された工場の排気用力側の圧力の変化に応じてファン25の吸引能力を変更するための制御を行うことができる。第2のコントローラ26は、可変オリフィス28下流の排気路4に設けられた第2の圧力計42と接続されており、第2の圧力計42の検出値「P」と、予め設定されている圧力範囲「P〜P」とを比較し、可変オリフィス28の開度を「大、中、小」の3段階に変化させる制御を行う機能を有している。
次に、制御装置20の構成について説明する。制御装置20は、例えばプログラム格納部21を有しているコンピュータからなり、プログラム格納部21には当該塗布ユニット5の作用を含む塗布、現像装置全体の作用、つまり、基板搬送装置によるウエハWの搬送に関する制御、塗布、現像装置によるウエハWへのレジスト液等の塗布や加熱処理の動作に関する制御、排気ダンパ43をオン状態またはオフ状態として排気量を調節する制御等についてのステップ(命令)群を備えたコンピュータプログラムが格納されている。そして、当該コンピュータプログラムが制御装置20に読み出されることにより、制御装置20は塗布、現像装置全体の作用を制御する。なお、このコンピュータプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶手段に収納された状態でプログラム格納部21に格納される。
ここで、制御装置20は第1のコントローラ23に対してファン25の稼働開始や停止を命令する機能や、圧力設定値「P」を設定する機能を有している。また、制御装置20は第2のコントローラ26に対して可変オリフィス28の初期状態の開度や開度の変更を実行するしきい値となる圧力範囲「P、P」を設定する機能を有している。
更に制御装置20内の記憶手段には、図3に示すようなデータテーブル22が記憶されている。データテーブル22は、排気量を適切に保つため、塗布ユニット5a、5b、5cの各排気ダンパ43のオン状態/オフ状態の組み合わせ、言い替えると各塗布ユニット5a、5b、5cの運転状態の組み合わせに応じて、第1のコントローラ23に設定される圧力設定値「P」や第2のコントローラ26に設定される圧力範囲「P、P」等の設定データの組み合わせが記録されたデータテーブルである。制御装置20は、排気ダンパ43のオン状態/オフ状態の組み合わせに応じてこれらの管理データの組み合わせを選択し、各コントローラ23、26の作動条件を設定することができるようになっている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。まず、図1に示した5aを例に塗布ユニットの動作について述べる。塗布ユニット5aは、外部のメインアームからウエハWを受け取ってスピンチャック52に保持すると、駆動機構53を作動させて例えば2,800rpmの回転数でスピンチャック52を回転させると共に、薬液ノズル57から所定量のレジスト液を吐出し、遠心力を利用してレジスト液をウエハWの表面全体に広げて塗布する。その後、一旦スピンチャック52の回転数を例えば100rpm程度まで落とし、ウエハW周縁部の洗浄を行った後、再びその回転数を例えば2,400rpm程度にまで上げてレジスト液を乾燥させる振り切り乾燥を行う。
次いで、排気量調節機構1の動作を説明する。図4は、排気量調節機構1の動作の流れを説明するためのフローチャートである。制御装置20は、予め塗布ユニット5a、5b、5cの運転状態に基づいて各排気ダンパ43をオン状態またはオフ状態とし、これらの状態の組み合わせに応じて各コントローラ23、26の作動条件の設定を行っている。制御装置20は、この状態でファン25の回転数を所定の基準回転数で作動させ、可変オリフィス28の開度を「中」に設定して、各コントローラ23、26に排気量調節を開始させる(スタート)。
ファン25が稼働を開始すると、第1のコントローラ23は、第1の圧力計41の検出値「P」が圧力設定値「P」と等しいか否かを判断する。「P=P」となっている場合には、例えば一定周期毎にこの判断を繰り返す(ステップS1;Y)。また、「P=P」となっていない場合には次のステップへ進む(ステップS1;N)。ここで、「P=P」になっているか否かの判断を行うにあたって、圧力設定値に対して例えばその設定値の3%以内の変動は許容し、この変動幅を超える状態となった場合に次のステップへ進むような構成としてもよい。
第1のコントローラ23の動作と平行して、第2のコントローラ26は、第2の圧力計42の検出値「P」が所定の圧力範囲「P〜P」の範囲内にあるか否かを判断する(ステップS2)。「P≦P≦P」となっている場合には(ステップS2;Y)、ファン25は、可変オリフィス28の開度が「中」の状態で適切な排気量を実現するのに十分な吸引能力を発揮できるので、可変オリフィス28の開度をそのままの状態にして(ステップS3)次のステップへ進む。
一方、第2の圧力計42の指示結果が「P≦P≦P」の範囲を外れている場合には(ステップS2;N)、第2のコントローラ26は更に「P」が圧力上限側のしきい値「P」を超えているか否かを判断する(ステップS4)。「P>P」となっている場合には(ステップS4;Y)、例えば排気路4が接続されている工場の排気用力側の圧力変動によりファン25下流の圧力が上昇した(排気用力側の吸引能力が低下した)結果、ファン25の吸引能力が低下した状態となっている。そこで、第2のコントローラ26は可変オリフィス28の開度を「大」としてファン25の吸引能力を向上させる方向に調整する制御を行い次のステップへ進む(ステップS5)。
これらの判断とは反対に、第2の圧力計42の検出値が「P≦P≦P」、「P>P」いずれの状態にもなっていない場合には(ステップS4;N)、ファン25下流側の排気路4内の圧力は「P<P」の状態になっていることになる。これは、例えば排気路4が接続されている工場の排気用力側の圧力が低下した(排気用力側の吸引能力が上昇した)結果、ファン25の吸引能力が過剰に発揮される状態になっているといえる。そこで、第2のコントローラ26は可変オリフィス28の開度を「小」としてファン25の吸引能力を抑制する方向に調整する制御を行い次のステップに進む(ステップS6)。
第2のコントローラ26によるステップS2〜ステップS6の動作と並行して、第1のコントローラ23は第1の圧力計41の検出値「P」が圧力設定値「P」と一致するようにファン25の回転数を変更する制御を行う(ステップS7)。以上の各ステップを実行した後、各コントローラ23、26は、最初の状態に戻ってステップS1〜S7の各動作を繰り返す。これによりファン25上流側の排気路4内の圧力を一定値にする制御を実行し、各塗布ユニット5a、5b、5cからの排気量が所定の適切な値に維持されることになる。
そして、各塗布ユニット5a、5b、5cには順番にウエハWが所定のタイミングで搬入され、既述のように塗布処理が行われるため、各塗布ユニット5a、5b、5cの運転状態は変化していく。例えば、塗布ユニット5aがレジスト液の塗布を行っており、残りの塗布ユニット5b、5cにはウエハWが搬入されていない状態であるという組み合わせや、塗布ユニット5aがレジスト液の乾燥を行っており、塗布ユニット5bがレジスト液の塗布、塗布ユニット5cにはウエハWが搬入されていない状態という組み合わせ等がある。制御装置20は、このような塗布ユニット5a、5b、5cの運転状態の組み合わせに応じてデータテーブル22から設定データ(P、P、P)を選択し、夫々のコントローラ23、26の作動条件を設定し直してから上記各ステップを実行することによりその条件に適合した排気量で排気を行うことができる。
図5は、各操作変数や制御対象の経時変化の一例を示したトレンド図である。図5(a)は、第2の圧力計42の検出値「P」、即ち排気量調節機構1の下流側における排気路4内の圧力の経時変化を示したトレンド図である。図5(a)中の実線は所定の基準値(PとPとの中間の値)に対する圧力「P」のずれ量を示している。また、可変オリフィス28の開度を変更するしきい値となる「P、P」を破線で示し、「P」がこの範囲を超えて変化した場合には圧力制御ができなくなる制御上限値と制御下限値とを一点鎖線で示してある。
また、図5(b)は可変オリフィス28の開度の経時変化を示したトレンド図である。図5(b)中の実線は、可変オリフィス28の3段階開度「大、中、小」を示している。図5(c)は、ファン25の回転数の経時変化を示したトレンド図である。図5(c)中の実線は、所定の基準回転数に対するファン25の回転数の変化量をプラスマイナス表示で示している。図5(d)は第1の圧力計41の検出値「P」、即ち排気量調節機構1の上流側における排気路4内の圧力の経時変化を示したトレンド図である。図5(d)中の実線は、圧力設定値「P」に対する「P」のずれ量を示している。また、図5(d)の下方には、ファン25の回転数の変更のみで制御が行われる「期間(A)」と、ファン25の回転数と可変オリフィス28の開度変更とを組み合わせた制御が行われる「期間(B)」とを区別して示してある。
図5(a)〜図5(d)の各図によれば、「期間(A)」においては、圧力「P」がしきい値の範囲内で変化した結果(図5(a))、可変オリフィス28の開度を変更せずに(図5(b))、圧力「P」の変化をフィードバックしてファン25の回転数を上下させ(図5(c))、圧力「P」を略一定とする良好な圧力制御ができている(図5(d))。
これに対して「期間(B)」においては、圧力「P」がしきい値「P、P」を上回ったり下回ったりする変動が発生しており(図5(a))、この結果、可変オリフィス28の開度を調節してファン25の吸引能力を変化させると共に(図5(b))、圧力「P」の変化をフィードバックしてファン25の回転数を上下させて(図5(c))圧力「P」を調整している。工場の排気用力側の比較的大きな圧力変動に対しても、可変オリフィス28の開度を変化させてファン25の吸引能力を変更することによってこの変動を吸収し、更にファン25の回転数を変化させることにより、制御対象である「P」を比較的良好に制御できていることが分かる。
本実施の形態によれば、ファン25と可変オリフィス28との2つの手段を用いて塗布ユニット5a、5b、5c出口側の排気路4の圧力が一定となるような調整を行っている。この結果、例えば出力一定のファン25を使って可変オリフィス28の開度調整だけで圧力の調整を行う場合に比べて吸引量の調整幅が大きく、可変オリフィス28単独の調整能力を超えるような排気路4の圧力変動を打ち消して排気路4の圧力を一定にすることが可能となり、塗布ユニット5a、5b、5cからの排気量を一定に制御することができる。このため、各スピンチャック52に保持されたウエハWに塗布したレジスト膜が面内で不均一となったり、飛散したレジスト液のミストがウエハWに再付着したりすることが少なく、処理基板の歩留りを向上させることができる。
また、ファン25と可変オリフィス28とを組み合わせることによって、回転数を変更可能な範囲が比較的小さなファンであってもその吸引量を幅広く変化させることができる。このため、回転数の変更幅が広く、吸引量を広範囲に変更可能ファンを用いなくても工場の排気用力側の圧力変動に対応することが可能となる。この結果、能力の高い高価なファンを採用する必要がなくなり設備コストを低減する事ができる。
本実施の形態における排気量調節機構1では、ファン25の下流に可変オリフィス28を設置してファン25の吸引能力を変更する構成としたがファン25と可変オリフィス28とを設置する順序はこの順序に限定されない。例えば、可変オリフィス28をファン25の上流側に設置してファン25の吸引能力を変更してもよい。
また、本実施の形態においては第1のコントローラ23によって第1の圧力計41の検出値が圧力設定値「P」となるような制御を行うことにより塗布ユニット5a、5b、5cからの排気量を一定に制御しているが、制御対象となる状態量はこれに限定されない。例えば、排気量調節機構1の上流側の排気路4に第1の圧力計41の替わりに流量計を設置し、第1のコントローラ23は、この流量計の検出値が例えば排気量設定値「F」と一致するようにファン25の回転数を変更するような構成としてもよい。
また、本発明はレジスト液を塗布する塗布ユニット(塗布装置)に限定されず露光後の基板に対して現像を行う現像ユニット、レジスト膜から溶剤を揮発させるために基板を熱板で加熱するユニット、露光後の基板を熱板で加熱するユニット、あるいはレジスト液を塗布する前の基板表面に疎水化のための蒸気を供給する疎水化ユニット等に排気路を接続した装置に対して適用することができる。
次に上述の塗布ユニット5が適用された塗布、現像装置の全体構成の一例について簡単に説明する。図6は塗布、現像装置に露光装置が接続されたシステムの平面図であり、図7は同システムの斜視図である。図中S1はキャリアブロックであり、ウエハWが例えば13枚密閉収納されたキャリアC1を搬入出するための載置部121を備えたキャリアステーション120と、このキャリアステーション120から見て前方の壁面に設けられる開閉部122と、開閉部122を介してキャリアC1からウエハWを取り出すためのトランスファーアームCとが設けられている。
キャリアブロックS1の奥側には筐体124にて周囲を囲まれる処理ブロックS2が接続されており、処理ブロックS2には手前側から順に加熱・冷却系のユニットを多段化した棚ユニットP1、P2、P3及び液処理ユニットP4、P5と、搬送手段(メインアーム)18、19とが交互に設けられている。搬送手段18、19はこれら各ユニット間のウエハWの受け渡しを行う役割を果たす。搬送手段18、19は、キャリアブロックS1から見て前後方向に配置される棚ユニットP1、P2、P3の一面側と、右側の液処理ユニットP4、P5側の一面側と、左側の一面側をなす背面部とで構成される区画壁により囲まれる空間内に置かれている。ここで、液処理ユニットP4、P5は、既述の本実施の形態に係る塗布ユニット5と同様に構成されている。
棚ユニットP1、P2、P3は、液処理ユニットP4、P5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種ユニットを複数段積層した構成とされている。積層された各種ユニットにはウエハWを加熱(ベーク)する複数の加熱ユニット(PAB)や、ウエハWを冷却する冷却ユニット等が含まれる。
また液処理ユニットP4、P5は、レジスト液や現像液等の薬液収納部の上に下部反射防止膜塗布ユニット133、レジスト塗布ユニット134、ウエハWに現像液を供給して現像処理する現像ユニット131等を複数段、例えば5段に積層して構成されている。これらの液処理ユニットP4、P5夫々には、図1に示した排気路56が設けられており、それらが共通の排気路4に合流して工場の排気用力設備に接続されている。そして、排気路4には、第1の圧力計41と第2の圧力計42とが設けられ、その中間に実施の形態に係る排気量調節機構1が介設されている。インターフェイスブロックS3は、処理ブロックS2と露光装置S4との間に前後に設けられる第1の搬送室3A及び第2の搬送室3Bにより構成されており、夫々に昇降自在、鉛直軸回りに回転自在かつ進退自在なウエハ搬送機構131A、131Bを備えている。
第1の搬送室3Aには、棚ユニットP6及びバッファカセットCOが設けられている。棚ユニットP6にはウエハ搬送機構131Aとウエハ搬送機構131Bとの間でウエハWの受け渡しを行うための受け渡しステージ(TRS)、露光処理を行ったウエハWを加熱処理する加熱ユニット(PEB)及び冷却プレートを有する高精度温調ユニット等が上下に積層された構成となっている。
続いて、この塗布、現像装置におけるウエハWの流れについて説明する。先ず外部からウエハWの収納されたキャリアC1がキャリアブロックS1に搬入されると、ウエハWは、トランスファーアームC→棚ユニットP1の受け渡しユニット(TRS)→搬送手段18→下部反射防止膜形成ユニット(BARC)133→搬送手段18(19)→加熱ユニット→搬送手段18(19)→冷却ユニット→疎水化処理ユニット→搬送手段18(19)→冷却ユニット→搬送手段18(19)→レジスト塗布ユニット(COT)134→搬送手段18(19)→加熱ユニット→搬送手段18(19)→冷却ユニット→搬送手段19→棚ユニットP3の受け渡しユニット(TRS)→ウエハ搬送機構131A→棚ユニットP6の受け渡しユニット(TRS)→ウエハ搬送機構131B→露光装置S4の順に搬送される。
露光処理を受けたウエハWは、ウエハ搬送機構131B→棚ユニットP6の受け渡しステージ(TRS)→ウエハ搬送機構131A→棚ユニットP6の加熱ユニット→ウエハ搬送機構131A→棚ユニットP6の温調ユニット→ウエハ搬送機構131A→棚ユニットP3の受け渡しステージ(TRS)→搬送手段19→現像ユニット131→搬送手段18→棚ユニットP1の受け渡しユニット(TRS)→トランスファーアームCの順で搬送され、キャリアC1に戻されて塗布、現像処理が完了する。
本発明の実施の形態に係る塗布ユニットの構成例を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る排気量調節機構の構成例を示す構成図である。 装置の運転状態に応じて設定される圧力設定値等を記録したデータテーブルの一例を示す説明図である。 排気量調節機構の動作の流れを説明するためのフローチャートである。 各操作変数や制御対象の経時変化の一例を示したトレンド図である。 本発明に係る塗布ユニットが適用される塗布、現像装置の平面図である。 上記塗布、現像装置の斜視図である。
符号の説明
W ウエハ
1 排気量調節機構
2 制御部
3 作動部
4 排気路
5、5a、5b、5c
塗布ユニット
20 制御装置
21 プログラム格納部
22 データテーブル
23 第1のコントローラ
24 モータ
25 ファン
26 第2のコントローラ
27 モータ
28 可変オリフィス
41 第1の圧力計
42 第2の圧力計
43 排気ダンパ
51 カップ体
51a 液受け部
52 スピンチャック
53 駆動機構(スピンチャックモータ)
53a 軸部
54、55 排気口
56 排気路
57 ノズル

Claims (10)

  1. 排気用力設備により排気される排気路を基板処理ユニットに接続し、この基板処理ユニット内の処理雰囲気を排気しながら基板に対して処理を行う基板処理装置において、
    前記排気路に設置された第1の圧力検出手段と、
    この第1の圧力検出手段よりも下流側の排気路に介設された排気量調節機構と、
    この排気量調節機構よりも下流の排気路に設置された第2の圧力検出手段と、を備え、
    前記排気量調節機構は、
    前記基板処理ユニット内の排気量を調節するための吸引手段と、
    前記第1の圧力検出手段の検出値が圧力設定値となるように、当該吸引手段の吸引量を制御するための第1の制御手段と、
    前記吸引手段の上流側または下流側に設けられ、排気路の開口面積を調節するための開口面積調節機構と、
    前記第2の圧力検出手段の検出値と予め設定された圧力範囲とを比較して、当該検出値がこの圧力範囲の上限値を超えた場合には、前記開口面積調節機構の開口面積を大きくし、その検出値が圧力範囲の下限値を下回った場合には、前記開口面積調節機構の開口面積を小さくする第2の制御手段と、を含み、前記排気路は、複数の基板処理ユニットに対して共通の排気路として構成され、
    前記排気量調節機構は、各基板処理ユニットの運転状態の組み合わせと、前記圧力設定値とを対応付けたデータを記憶する記憶手段を含み、前記データに基づいて各基板処理ユニットの運転状態の組み合わせに対応する圧力設定値が選択されることを特徴とする基板処理装置。
  2. 各基板処理ユニットと前記共通の排気路との間に夫々ダンパが設けられ、各ダンパは、対応する基板処理ユニットの運転状態に応じて開度がオン状態またはオフ状態とされることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
  3. 前記吸引手段はファンにより構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記開口面積調節機構は、虹彩絞り機構により構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  5. 前記基板処理ユニットは、基板を水平に保持すると共に回転自在な基板保持部と、この基板保持部に保持された基板を囲むように設けられたカップ体とを備えると共に、基板にノズルから処理液を供給した状態で、前記基板保持部を回転させるものであることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一つに記載の基板処理装置。
  6. 排気用力設備により排気される排気路を基板処理ユニットに接続し、基板処理ユニット内の処理雰囲気を排気しながら基板に対して処理を行う基板処理方法において、
    前記排気路の圧力を検出する第1の圧力検出工程と、
    この第1の圧力検出工程が行われる部位よりも下流側の排気路で排気量調節を行う排気量調節工程と、
    この排気量調節工程が行われる部位よりも下流の排気路の圧力を検出する第2の圧力検出工程と、を含み、
    更に、前記排気量調節工程は、
    前記基板処理ユニット内の排気量を調節するための吸引工程と、
    前記第1の圧力検出工程における圧力検出結果が圧力設定値となるように、当該吸引工程における吸引量を制御する第1の制御工程と、
    前記吸引工程が行われる部位の上流側または下流側において排気路の開口面積を調節するための開口面積調節工程と、
    前記第2の圧力検出工程における圧力検出結果と設定された圧力範囲とを比較して、当該圧力検出結果がこの圧力範囲の上限値を超えた場合には、前記開口面積調節工程にて調節される排気路の開口面積を大きくし、その検出結果が圧力範囲の下限値を下回った場合には、開口面積調節工程にて調節される排気路の開口面積を小さくする第2の制御工程と、を含み、
    前記排気路は、複数の基板処理ユニットに対して共通の排気路として構成され、
    前記排気量調節工程は、各基板処理ユニットの運転状態の組み合わせと、前記圧力設定値とを対応付けたデータを予め記憶しておく記憶工程と、前記データに基づいて各基板処理ユニットの運転状態の組み合わせに対応する圧力設定値を選択するデータ選択工程とを含むことを特徴とする基板処理方法。
  7. 各基板処理ユニットと前記共通の排気路との間に夫々ダンパが設けられ、各ダンパに対応する基板処理ユニットの運転状態に応じて夫々のダンパの開度をオン状態またはオフ状態とする切替工程を更に含むことを特徴とする請求項に記載の基板処理方法。
  8. 前記吸引工程においてはファンを用いることを特徴とする請求項6または7に記載の基板処理方法。
  9. 前記開口面積調節工程においては虹彩絞り機構を用いることを特徴とする請求項6ないしのいずれか一つに記載の基板処理方法。
  10. 排気用力設備により排気される排気路を基板処理ユニットに接続し、この基板処理ユニット内の処理雰囲気を排気しながら基板に対して処理を行う基板処理装置に用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項ないしのいずれか一つに記載された基板処理方法を実施するようにステップ群が組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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