JP4830995B2 - 基板処理装置及び基板処理方法並びに記憶媒体 - Google Patents

基板処理装置及び基板処理方法並びに記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、処理室内において、例えば半導体デバイスやLCD(液晶ディスプレイ)基板等に例えば疎水化処理等の所定の基板処理を行う技術に関する。
半導体デバイスやLCD基板等の製造プロセスにおける、レジストパターンの形成処理の一連の工程の一つに、基板例えば半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)に対する疎水化処理がある。この処理は、ウエハにレジスト液を塗布する前に、下地膜とレジスト膜との密着性を向上させるために行われるものであり、ウエハの表面に対してHMDS(hexamethyl disilazane)の蒸気を吹き付けて薄い被膜を形成し、親水性のウエハWの表面を疎水性に変化させるために行われる。
この疎水化処理について、当該処理を行う装置の構成と合わせて図14及び図15を用いて説明する。先ずウエハWを容器本体11と蓋体12とからなる処理室10内に搬入し、載置部13上に載置する(ステップS11)。つまり容器本体11を蓋体12に対して下降させることにより蓋体12との間に開口部を形成して、この開口部を介してウエハWを搬入し、次いで容器本体11を上昇させて容器本体11と蓋体12とを接触させ、前記開口部を閉じる。この際、前記載置部13に外部の搬送手段からウエハWを受け渡すときには前記載置部13内に内蔵された昇降ピン14が用いられる。
次いで処理室10を密閉する(ステップS12)。このように処理室10を密閉する理由は、前記HMDSガスがクリーンルーム中に放出されるとパーティクルの原因となったり、空気中の水分と反応して、レジストパターンの形状に悪影響を及ぼすアンモニアを生成してしまうので、処理室10からのHMDSガスの漏洩を防止するためである。具体的には、処理室10の密閉は、容器本体11と蓋体12との接触部に形成された排気路15を密閉用排気手段16により排気して、容器本体11と蓋体12とを吸着して密着させることにより行う。図中15aは前記排気路15の周囲に設けられたシール部材である。
続いてHMDSガスを処理室10内に供給して、疎水化処理を行なう(ステップS13)。蓋体12のほぼ中央部には、ラッパ状に形成されたガスノズル17が設けられており、HMDSガスはガス供給管16、蓋体12の内部に形成されたガス供給路17aを介して前記ガスノズル17からスプレー状に処理室10内に供給されるようになっている。
こうして疎水化処理を行った後、蓋体12を開く前にガスの置換処理を行なう(ステップS14)。このように置換処理を行うのは、処理室10からHMDSガスが放出されることを防ぐためである。この処理では、前記ガス供給管16に置換ガスであるN(窒素)ガスを供給すると共に、前記排気手段19を作動させることにより行われる。次いで置換処理終了後、排気手段19を停止して処理室10内を大気圧に戻すと共に、密閉用排気手段16を停止して、処理室10を開放する(ステップS15)。そして容器本体11を下降させて処理室10を開口させ、ウエハWを処理室10から搬出する(ステップS16)。
このような疎水化処理装置では、前記ガスノズル17は、ウエハWの上方側に設けられており、ここからウエハW中央に向かってスプレー状にHMDSガス等を吹き付けるように構成されている。このためガスノズル17からウエハW表面に対して、HMDSガスが局所的に強い圧力で直接吹き付けられるので、この吹き付けられるときの衝撃により、ウエハ中央部において他の領域に比べて疎水化度が低下してしまうという現象が発生するおそれがある。またガスノズル17がウエハWの真上に設けられているので、ガスノズル17自体や配管内にダストが付着していた場合に、これらのダストがHMDSガスと共にウエハ表面に落下し、こうしてウエハ表面にパーティクルが付着し、表面欠陥の発生原因となるおそれもある。
さらに上述の疎水化処理装置では、HMDSガスの漏洩を防ぐために、処理室10を密閉すると共に、疎水化処理の後に、処理室10内のHMDSガスをNガスにより置換する置換処理を行う必要があり、これにより図15に示すように、処理室10へのウエハ搬入→処理室10の密閉→疎水化処理→置換処理→処理室10の開放→処理室10からのウエハ搬出というように処理ステップが多くなり、トータルの処理時間が長くなってしまうという問題もある。
さらにまた処理室10の密閉化を達成するためには、容器本体11と蓋体12との間に、排気路15やシール部材15a、密閉用排気手段16等の密閉化機構を設ける必要があって構成部品が増加し、構造が複雑になるので装置の組み立て作業に手間がかかるという問題が生じる。さらに構造が複雑になる分、装置の組み立て誤差が発生しやすく、その調整作業や、組み立て誤差の有無の検査や管理なども必要となり、作業者の負担が増大するという問題がある。
そこで本発明者らは、処理室を密閉させずに、処理室の一端側からHMDSガスを導入して処理室の他端側から排気させることにより疎水化処理を行う手法について検討している。ところで特許文献1には、上部カバー100と、下部カバー102との間において、搬送路32上を移動する基板Gの被処理面に向けてHMDSガスを吹き付ける構成が記載されているが、この構成によっても、HMDSガスは基板Gの上部側から当該基板Gに対して直接吹き付けられるように構成されているので、上述の課題を解決することはできない。
特開2007−19340号公報
本発明は、このような事情の下になされたものであり、その目的は、処理室を密閉させずに処理室からのガスの漏洩を抑制すると共に、基板に対して面内均一性の高い処理を行い、さらに基板へのパーティクルの付着を抑えることにある。
このため本発明の基板処理装置は、その内部に基板の載置台が設けられると共に、その一端側に少なくとも基板の搬入出時に開口する基板搬入出用の開口部が形成された扁平な処理室と、
前記処理室の前記開口部側に設けられ、前記載置台に載置された基板と処理室の天板との間に、前記基板の表面を処理する処理ガスを吐出してこの基板表面の全域に気流を形成するためのガス吐出部と、
前記載置台に載置された基板を挟んで前記ガス吐出部と対向するように、前記処理室に横方向に沿って形成された吸引排気口と、
前記吸引排気口に接続され、前記処理室内の雰囲気を吸引排気するための吸引排気路と、
この吸引排気路に設けられ、前記処理室内の排気量を調整するための排気量調整部と、
前記ガス吐出部から処理ガスを吐出させて前記載置台上に載置された基板に対して処理を行うときには、前記処理室内を低排気状態にて排気し、前記ガス吐出部からの処理ガスの吐出を停止して基板の搬入出を行うときには、前記処理室内を高排気状態にて排気するように前記排気量調整部を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。ここで前記開口部は、常時開口するように構成することができる。また前記ガス吐出部は、前記処理室における前記開口部の下方側に設けられることがこのましい。
前記排気量調整部は、前記吸引排気路に設けられた排気室と、この排気室に形成された外気取り込み口と、この外気取り込み口の開口量を調整するための開閉部材と、を備え、前記制御手段は、前記開閉部材による外気取り込み口の開口量を調整して、前記処理室内の排気量を制御するように構成することができる。また前記開閉部材は複数のダンパからなり、これらダンパの開閉の組み合わせにより前記外気取り込み口の開口量が調整されるように構成してもよい。
さらに前記処理室における前記載置台と天板との間に、前記載置台上に載置された基板と対向するように、この基板よりも大きい整流板を設けるように構成してもよいし、前記開口部の上下方向の大きさは、処理室から見て外端側が最も狭められるように形成されるものであってもよい。さらにまた前記処理室から搬出される基板に対して不活性ガスを供給するためのガス供給部をさらに設けるようにしてもよい。ここで前記基板に対して行われる処理は、基板の表面を疎水化するための処理である。
また本発明の基板処理方法は、扁平な処理室の内部に、その一端側に形成された開口部から基板を搬入する工程と、
次いで前記処理室の一端側から前記基板と天板との間に、この基板の表面を処理する処理ガスを吐出して、前記基板表面の全域に気流を形成すると共に、前記処理室の他端側に横方向に沿って形成された吸引排気口により前記処理室内の雰囲気を低排気状態で吸引排気しながら、前記基板に対して処理を行う工程と、
前記処理ガスの吐出を停止し、前記吸引排気口により前記処理室内の雰囲気を高排気状態で吸引排気して前記開口部から外気を取り込みながら、前記開口部から基板を搬入出する工程と、を含むことを特徴とする。
ここで前記処理室内から処理ガスにより処理された基板を搬出する前に、前記処理室内を高排気状態に吸引排気して前記開口部から外気を取り込み、前記処理室内を外気により置換する工程を行うようにしてもよい。この際前記処理室内の排気量は、前記吸引排気口を介して前記処理室内を吸引排気するための吸引排気路に設けられた排気室に外気取り込み口を形成し、この外気取り込み口の開口量を調整することにより制御される。
さらに本発明の記憶媒体は、処理室内において基板に処理ガスを供給して処理を行う基板処理装置に用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、前記プログラムは、前記基板処理方法を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする。
本発明によれば、処理室内において基板の一端側から他端側に流れる気流が形成され、処理が行われた基板を開口部から搬出するときには、処理ガスの吐出を停止して前記処理室内を高排気状態にて排気しているので、処理室を密閉しなくても、処理室からの処理ガスの漏洩を抑制することができる。また基板表面に対して局所的に強い圧力で処理ガスが供給されることがないため、基板に対して面内均一性の高い処理を行うことができる。さらにガス吐出部が基板の側方に設けられていることから、このガス吐出部から基板表面へのパーティクルの落下が抑えられる。
以下、本発明の実施の形態について、基板例えばウエハWに対して疎水化処理を行うための疎水化処理装置に本発明の基板処理装置を適用した場合を例にして説明する。図1は前記疎水化処理装置2の縦断断面図である。この疎水化処理装置2は、処理容器をなす筐体20を備えており、筐体20の側壁にはウエハWの搬送口21が開口されて、この搬送口21を介して筐体20内に外気が流入するようになっている。また筐体20内の下部には基台22が設けられており、搬送口21に向かう側を一端側とすると、この基台22の一端側はウエハWを搬送するための搬送ステージ3として構成され、他端側はウエハWに対して疎水化処理を行うための扁平な処理室4として構成されている。
前記搬送ステージ3は、外部の図示しない搬送手段からウエハWを受け取ると共に、前記処理室4内にウエハWを搬送するための搬送プレート31を備えている。この搬送プレート31は、例えば図2に示すように、例えばウエハWと略同じか小さい略円板状に構成され、この上にウエハWを載置して搬送するようになっている。またその裏面側には、例えば温度調節水を流すための図示しない冷却機構を備えていて、当該搬送プレート31に載置されたウエハWを粗冷却し、処理室4における処理の前後にウエハWの面内温度を揃えるように構成されている。
この搬送プレート31は、外部の搬送手段からウエハWを受け取る第1の位置(図1及び図2に示す位置)と、処理室4内にウエハWを受け渡す第2の位置との間で、移動機構32により、筐体20の長さ方向(図2中X方向)に伸びる搬送用基台33に沿って移動可能に構成されている。前記搬送用基台33は、前記搬送ステージ31の一部をなしている。また前記搬送ステージ3には、前記搬送プレート31が前記第1の位置にあるときに、外部の搬送手段との間でウエハWの受け渡しを行なうときに用いる第1の昇降ピン34が設けられており、この第1の昇降ピン34は昇降機構35により、前記外部の搬送手段との間でウエハWの受け渡しを行なうために、昇降ピン34が搬送ステージ3の上方側に位置する位置と、搬送ステージ5の下方側の位置との間で昇降自在に構成されている。また搬送プレート31は、昇降ピン34が昇降する領域を形成するために、櫛葉状に構成されている。
前記処理室4は、その内部にてウエハWの疎水化処理を行なうものであり、ウエハWより大きい内部空間を有する筐体として構成され、図1及び図3に示すように、前記処理室4の搬送プレート31に対向する側面は、ウエハWを搬入出す
るための基板搬入出用の開口部41として形成されている。処理室4の内部には、ウエハWと略同じか又は大きい円板状に形成された熱板5が設けられている。この熱板5は載置台をなすものであり、処理室4の天板42は、この熱板5と対向するように設けられている。
図中43は、前記基台22と連続する底板であり、前記熱板5はこの底板43内に設けられている。また処理室4は、既述のように前記開口部41のみが開口する筐体として構成されているので、搬送プレート3側から処理室4を見たときの、熱板5の側方部や、熱板5の奥側には天板42との間に夫々側壁部44,45が設けられている。前記熱板5は、図2に示すように、例えばウエハWよりも大きい直径を有する円板状に構成されている。その表面には、ウエハWを熱板5表面から例えば0.2mm程度浮上させた状態で保持するための突部51が設けられており、またその裏面側には、図示しない例えばヒータよりなる加熱手段を備えていて、当該熱板5に載置されたウエハWを加熱するように構成されている。
ここで処理室4内における、前記熱板5上にウエハWが載置される領域を処理領域と呼ぶことにすると、この処理領域では、前記天板42の下面と底板43の表面との距離は例えば22mm程度に設定される。また前記天板42は、処理領域から前記開口部41に向かうに連れて、その下面が次第に下方側に傾斜するように設けられている。一方前記底板43は、処理領域から前記開口部41に向かうに連れて、その上面が次第に上方側に傾斜する傾斜面46を備えている。こうして前記処理室4の開口部41の上下方向の大きさは、その最外端が最も狭められるように形成され、この最外端の最も狭められた部位における前記天板42の下面と底板43の表面との距離は例えば10mm程度に設定される。
前記処理室4内には、前記開口部41の下方側に、当該開口部41の長さ方向(図2中Y方向)に沿ってガス吐出部6が設けられている。この例では、前記ガス吐出部6は、開口部41側から見て熱板5の手前側における、例えば底板43の傾斜面46に設けられている。このガス吐出部6には、図4に示すように、例えば多数の小孔が吐出口61として、前記開口部41の長さ方向に沿って夫々一定の間隔をおいて形成されている。当該吐出口61の一端から他端までの長さは処理室4内に載置されるウエハWの直径をカバーするように構成され、こうして前記ウエハWの表面の全域に気流を形成するようになっている。またこのガス吐出部6は、例えば熱板5上に載置されたウエハWの側方側の上方側、例えばウエハWの外縁から5mm程度側方であって、熱板5上に載置されたウエハW上面から1.5mm程度上方側から、処理ガスを前記ウエハWに向けて供給するように設けられている。さらにガス吐出部61には、例えばその両端にガス供給部62が設けられており、このガス供給部62は、例えばガス供給管63、バルブV1を介して、前記ウエハWの表面を処理する処理ガス例えばHMDSガスが貯留されているガス供給源64に接続されている。このように両端に設けられたガス供給部62を介してガスを供給することにより、ガス吐出部6から前記開口部41の長さ方向に沿って、偏りなくガスを吐出することができる。なおガス吐出部6は、例えば図5に示すように、処理室4内において、熱板5の開口部41側に、熱板5に沿って形成されるものであってもよい。
前記処理室4の他端側には、前記熱板5上に載置されたウエハWを挟んで前記ガス吐出部6と対向するように吸引排気口71が形成されている。この吸引排気口71は、前記処理室4における開口部41と対向する側壁部45に処理室4の幅方向(図2中Y方向)に沿ってスリット状に形成され、こうして排気口71の一端から他端までの長さは例えばウエハWの直径をカバーするように構成されている。この例では2本の吸引排気口71が前記側壁部45に、互いに平行に夫々上下に一定の間隔をおいて形成されている。
さらに処理室4には、前記開口部41と対向する側に排気室7が接続されている。つまりこの排気室7は前記側壁部45の後方側に設けられており、例えばその上面は処理室4の天板42と一体に構成され、当該上面には外気取り込み口72が形成されている。この外気取り込み口72は、その大きさが例えば幅8cm程度に設定され、開閉部材73によりその開口量が調整されるように構成されている。この開閉部材73は、前記外気取り込み口72を塞ぐ大きさの板状体74を備えると共に、この板状体74の一端側を、例えば処理室4の幅方向(図2中Y方向)に伸びる水平な回動軸75に取り付けて構成され、例えばモータよりなる駆動機構76により、前記回動軸75を水平な軸周りに回動させることにより、前記外気取り込み口72を塞ぐ位置と、外気取り込み口72を開く位置との間で移動可能に構成されている。この例では開閉部材73がダンパに相当し、ダンパは板状体74と回動軸75と駆動機構75とにより構成される。なお図1では、図示の便宜上駆動機構76を回動軸75と離れた個所に描いている。
さらに排気室7には、処理室4内を吸引排気するための排気管77が接続されており、この排気管77は筐体20の外部へ伸長して、その端部は例えば 等の排気手段78に接続されている。なお図中V2は排気管77に介設されたバルブである。この例では、排気管77と排気室7とにより吸引排気路が構成され、前記排気室7と外気取り込み口72と開閉部材73とにより、前記処理室4の排気量を調整するための排気量調整部が構成される。そして後述する制御手段により、前記開閉部材73による外気取り込み口72の開口量を調整することによって、前記処理室4内の排気量が低排気状態と高排気状態との間で制御されるようになっている。
こうして前記ガス吐出部6と排気室7とは、ウエハWが処理室4内にあるときに、ウエハWを挟んで手前側と奥側に設けられており、これによりウエハWの直径(幅)をカバーし、さらに処理室4の天板42と熱板5との間を前記開口部41側から見て手前側から奥側へ、即ちウエハWの一端側から他端側へと流れるいわば一方向流ともいうべき気流を形成できるようになっている。ところで本発明においては、ガス吐出部6及び排気室7により既述の一方向流が形成できればよいので、ガス吐出部6及び排気室7はこの実施の形態の構成に限定されるものではない。また吐出口61及び排気口71の形状もこの例に限らない。
さらに処理室4の内部における前記ガス吐出部と前記処理室4の天板42との間には、前記熱板5上に載置されたウエハWと対向するように、前記ウエハWよりも大きい円板状の整流板8が設けられている。この整流板8は、平面的に見て、例えば前記ガス吐出部6の吐出口61を上側から覆うように、前記処理室4の内部空間のほぼ全域に広がるように形成され、例えばその直径は320mm程度、例えばその厚さが2mm程度に夫々設定されている。また整流板8は、例えば筐体20の天井部に設けられた昇降機構81により、ウエハWが処理室4に対して搬出入されるときの高さ位置より上方側の搬出入位置と、この位置よりも下方側の処理位置との間で昇降可能に構成されている。
ここでこの整流板8が前記処理位置にあるときには、前記熱板5上に載置されたウエハW表面と整流板8の下面との距離は例えば8mm程度に設定される。こうして前記整流板8が前記処理位置にあるときには、この整流板8により、処理室4内が上下に区画され、整流板8の下方側にガス吐出部6から処理ガスが供給されるようになっている。また例えば前記吸引排気口71の内、上方側の排気口71は、例えば処理室4内における整流板8の上方側空間内の雰囲気を吸引するために用いられ、下方側の排気口71は下方側空間内の雰囲気を吸引するために用いられるようになっている。
さらに熱板5には、搬送プレート31が前記第2の位置に進入してきたときに、この搬送プレート31との間でウエハWの受け渡しを行なうときに用いる第2の昇降ピン52が設けられており、この昇降ピン52は昇降機構53により、搬送プレート31との間でウエハWの受け渡しを行なうために、昇降ピン52が熱板5の上方側に位置する受け渡し位置と、熱板5の下方側に位置する待機位置との間で昇降自在に構成されている。この例では、前記受け渡し位置は、搬送プレート31が処理室4内に進入する高さ位置よりも例えば1.5mm程度上方側にてウエハWを保持する高さに設定されている。また昇降ピン52は前記搬送プレート31の櫛歯の間に形成された間隙部分に位置するように設けられ、昇降ピン52が前記受け渡し位置にあるときに、搬送プレート31が当該昇降ピン52の下方側まで進入できるように構成されている。
そして搬送プレート31から熱板5にウエハWを受け渡すときには、ウエハWを保持した搬送プレート31を処理室4内の前記第2の位置まで進入させ、次いで昇降ピン52を上昇させることにより搬送プレート31上のウエハWを昇降ピン52により受け取り、次いで搬送プレート31を処理室4から退出させた後、前記昇降ピン52を待機位置まで下降させることにより、昇降ピン52上のウエハWを熱板5に受け渡すようになっている。また熱板5から搬送プレート31にウエハWを受け渡すときには、昇降ピン52を前記待機位置から上昇させることにより熱板5から昇降ピン52上にウエハWを受け取り、前記受け渡し位置に位置させる。一方搬送プレート31を処理室4内の前記第2の位置まで進入させ、次いでウエハWを保持した昇降ピン52をそのまま前記待機位置まで下降させることにより、昇降ピン52上のウエハWを搬送プレート31に受け渡し、この後搬送プレート31を処理室4から退出させることにより行われる。
さらにまた前記処理室4における開口部41の外側には、処理室4から搬出されるウエハWに対して不活性ガス例えば窒素ガス(Nガス)を供給するためのガス供給部をなすガスノズル82が設けられている。このガスノズル82は、例えば図1及び図3に示すように、処理室4の幅方向(図2中Y方向)に沿ってNガスを吐出するスリット状の吐出口を有するノズル部83を備え、このノズル部83の一端から他端までの長さはウエハWの直径をカバーするように構成されている。またこのノズル部83の下面は、例えば前記開口部41の最外端の下面とほぼ揃うように構成され、つまり搬送プレート3に載置されたウエハWが当該開口部41を通過するときに、このウエハWの上面と前記ノズル部83の下面との距離が2mm程度になるように設定され、当該ノズル部83から、前記開口部41から搬出されるウエハWに対してエアナイフ状にNガスが吹き付けられるようになっている。このガスノズル82は、ガス供給管84、バルブV3を介して、Nガスが貯留されているガス供給源85に接続されている。なおノズル部82の吐出口は、スリット状のみならず、多数の小孔が夫々一定の間隔をおいて設けられている構成であってもよい。
前記疎水化処理装置2は制御部9により制御されるように構成されている。この制御部9は例えばコンピュータからなり、プログラム、メモリ、CPUを備えている。前記プログラムには制御部9から疎水化処理装置2の各部に制御信号を送り、所定の疎水化処理を進行させるように命令(各ステップ)が組み込まれている。このプログラムは、コンピュータ記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)等の記憶部に格納されて制御部9にインストールされる。
ここで前記プログラムには、開閉部材73の駆動機構76、搬送プレート31の昇降ピン34の昇降機構35や移動機構32、熱板5の昇降ピン52の昇降機構53や、整流板8の昇降機構81、排気手段78、バルブV1〜V3を制御するためのプログラムも含まれており、制御部9のメモリに予め記憶されたプロセスレシピに応じて、前記駆動機構76や排気手段78等の駆動や、各バルブV1〜V3の開度が制御されるようになっている。また前記開閉部材73によって外気取り込み口72の開口量を調整し、こうして前記処理室4内の排気量を制御するための制御手段もこのプログラムに含まれている。
続いて本発明の疎水化処理方法について図6〜図8を用いて説明する。先ず制御部9により、目的の疎水化処理のプロセスレシピを選択する。制御部9では、このプロセスレシピに基づいて、疎水化処理装置2の各部に制御信号を出力し、こうしてウエハWに対して所定の疎水化処理が施される。
具体的には、先ず図7(a)に示すように、外気取り込み口72を閉じ、整流板8は待機位置に位置させておく。そして図示しない外部の搬送手段により、搬送口21を介してウエハWを筐体20内に搬入し、前記外部の搬送手段と昇降ピン34との協働作業により、ウエハWを搬送プレート31上に載置する。次いでウエハWを保持した搬送プレート31を開口部41を介して処理室4内に進入させ、既述のように熱板5上にウエハWを受け渡す(ステップS1)。ここでウエハWを開口部41を介して処理室4内に搬入するときには、処理室4の内部は後述するように高排気状態により排気されている。
続いて図7(b)に示すように、処理室4内にHMDSガスを供給して疎水化処理を行う(ステップS2)。この疎水化処理では、外気取り込み口72を開き、整流板8を前記処理位置まで下降させると共に、熱板5によりウエハWを例えば90℃に加熱する。そしてバルブV1を開いてガス吐出部6よりHMDSガスを例えば3〜5sccm程度の流量で処理室4内に供給する一方、バルブV2を開くと共に排気手段78を作動させ、例えば排気管77内を例えば3リットル/min程度の排気流量で排気する。こうして外気取り込み口72を開いて低排気状態を形成しながら、整流板8の下方側の空間にウエハWの上方側側方からHMDSガスを供給し、ウエハWに対して30秒程度疎水化処理を行う。ここで前記低排気状態とは、処理室20内の排気流量が1リットル/min程度であることをいう。
ここで処理室4内には、既述のように、処理室20の開口部41の長さ方向に沿ってガス吐出部6が設けられ、このガス吐出部6とウエハWを挟んで対向するように吸引排気口71が形成されていることから、処理室4内には、図9(a)に示すように、開口部41側から吸引排気口71側へと一方向に流れる気流が形成される。この際外気取り込み口72を開くことにより、ここから排気室7に外気が取り込まれる。このため排気手段78により排気室7を排気しても、その吸引排気力がそのまま処理室4に伝達されないため、処理室4内を吸引排気する力はかなり弱いものとなり、結果として処理室4内の排気流量は1リットル/min程度の低排気状態になる。
またガス吐出部6は、ウエハWの直ぐ上方側の側方からHMDSガスを供給するように設けられているので、前記低排気状態を形成して、HMDSガスを100cc/min〜500cc/min程度の供給流量で供給すると、HMDSガスは重いガスであることとも合わせて、HMDSガスはゆっくりと静かにウエハWの表面に向かって流れ、前記表面上を排気室7へ向かって流れていく。
ところで筐体20内には、搬送口21から常に外気が取り込まれているので、処理室4内にも前記外気が開口部41を介して常に取り込まれている。この際、整流板8をガス吐出部6の直ぐ上方側にウエハWと対向するように設け、処理室4の内部空間を上下に2分割することにより、図9(a)に示すように、整流板8の上方側では開口部41から取り込まれた外気が前記一方向に流れていき、整流板8の下方側ではHMDSガスが前記一方向に流れていく。ここで図9(a)では、実線で外気の流れ、点線でHMDSガスの流れを夫々示している。但し既述のように処理室4内には低排気状態が形成されているので、前記整流板8の上方側や下方側での外気やHMDSガスのガス流れは非常に速度が遅く、整流板8の下方側ではHMDSガスが充満した高濃度状態となり、こうしてウエハWの表面及び外端面が十分に疎水化される。
このように処理室4内では、前記一方向に流れる気流が形成されているので、既述のように処理室4の開口部41から常に外気が入り込む状態であり、HMDSガスがこの開口部41から入り込む外気の流れを遮って、当該開口部41から外部へ流出するおそれはなく、前記開口部41が常時開口しているとしても、処理室4からのHMDSガスの漏洩が防止される。
またこの例では、整流板8を設けているので、処理室4内におけるHMDSガスと外気との流れを区画することができて、HMDSガスと外気との混合を抑えることができる。さらにHMDSガスがウエハWと整流板8との間の狭い空間を流れることから、HMDSガスが処理室4内に拡散することなく、乱流の発生が抑えられ、こうしてHMDSガスが速やかに流れるので、疎水化処理の面内均一性が良好になる。また狭い空間にHMDSガスを充填させるので、短時間でHMDSガスを充填することができ、スループットの向上を図ることができるという利点や、HMDSガスの省量化を図ることができるという利点も得られる。
次いで図8(a)に示すように、処理室4内に外気を導入して置換処理を行う(ステップS3)。この置換処理では、外気取り込み口72を閉じ、整流板8を前記待機位置まで上昇させると共に、例えば第2の昇降ピン52によりウエハWを搬送プレート31に受け渡す位置まで上昇させ、バルブV1を閉じてHMDSガスの吐出を停止する。一方、バルブV2及び排気手段78は、前記疎水化処理工程と同様のままとし、排気管77内を例えば3リットル/min程度の排気流量で排気する。こうして外気取り込み口72を閉じて高排気状態を形成しながら、処理室4内の雰囲気を、筐体20の搬送口21、開口部41を介して導入した外気により置換する処理を10秒程度行う。ここで前記高排気状態とは、処理室4内の排気流量が3リットル/min程度であることをいう。
このような処理室4内の高排気状態は、外気取り込み口72を閉じることにより形成される。つまり外気取り込み口72を閉じることにより排気室7が密閉され、排気手段84による吸引排気力が排気室7を介してそのまま処理室4に伝達されるので、これにより処理室4内を強い吸引排気力により排気することができる。このため結果として処理室4内を3リットル/min程度の高排気状態で吸引排気することができ、こうして処理室4内には開口部41を介して外気が取り込まれ、前記一方向側に流れる外気の強い気流が発生する。従って処理室4内では外気が前記一方向に早い速度で流れて行き、こうして処理室4内に残存するHMDSガスが外気によりスムーズに置換される(図9(b)参照)。
この際、整流板8を待機位置まで上昇させて置換処理を行なうことにより、処理室4内は上下に区画されることなく1つの空間となるため、処理室4内のガス流れがさらにスムーズになり、速やかに置換処理を行うことができる。また処理室4内に形成された強い外気の気流により、ウエハWに付着した余分なHMDSガスも除去されるが、ウエハWを熱板5から上昇させているので、ウエハWの表面側に付着する余分なHMDSガスのみならず、裏面側に付着するHMDSガスについても効率よく除去することができる。
次いで図8(b)に示すように、処理室2内からウエハWを搬出する(ステップS4)。ここでは、外気取り込み口72を閉じ、整流板8を前記待機位置まで上昇させた状態で、既述のように第2の昇降ピン52から搬送プレート31にウエハWを受け渡す。この際バルブV1、バルブV2、排気手段78は、前記置換処理工程と同様のままとし、処理ガスの吐出を停止し、排気管77内を例えば3リットル/min程度の排気流量で排気しておく。そしてバルブ3を開き、ガスノズル8からNガスを例えば1リットル/min程度の流量で搬送プレート31上のウエハWに向けて吐出させた状態で、処理室4内に置換処理工程と同様の高排気状態を形成したまま、前記ウエハWを処理室4の外部へ搬出する(ステップS4)。
この際処理室4内に対するウエハWの搬入出は、処理室4内を高排気状態で排気して行われるので、処理室4には常に開口部41から外気がかなりの流量で入り込む状態で行われる。従って前記外気の流れに逆らってウエハWを処理室4に対して搬入出したとしても処理室4からのHMDSガスの漏洩が防止される。さらに処理室4内には前記一方向に流れる外気の強い気流が形成されており、この気流に逆らってウエハWを搬出しているので、ウエハW表面には、ウエハWの搬送方向とは逆向きのさらに強い気流が発生することになり、これによりウエハWに付着するHMDSガスを除去することができる。
さらにまた処理室4の開口部41の上下方向の大きさを、処理室4から見て外端側が最も狭められるように絞り込むことにより、この絞り込まれた部位では、さらに強い気流が発生することになるので、ウエハW表面に残存するHMDSガスを効率よく除去することができる。さらにまた、前記開口部41から搬出されるウエハWに対して、ガスノズル82からNガスをエアナイフ状に吹き付けているので、仮にウエハW表面にHMDSガスが残存していたとしても、このHMDSガスを確実に除去することができる。
このように本発明の疎水化処理装置2では、以上に記載したように、処理室4の開口部41を常時開口させたとしても、処理室4内において疎水化処理を行う場合、処理室4からウエハWを搬入出させる場合のいずれの場合にも、処理室4からの処理ガスの漏洩を防止することができる。従って処理室4を密閉して疎水化処理や置換処理を行う必要がないので、処理室4を密閉化する機構が不要となり、排気手段も一つで済むため、構成部品や用力部品等の使用部品点数が削減され、部品コストが安価になる。また構造の簡素化を図ることができるので装置の組み立て作業や容易になる。さらに簡易構造であるため、装置の組み立て誤差が発生しにくく、その調整作業や、組み立て誤差の有無の検査工程や管理工程も簡素化でき、作業者の負担が軽減されるという利点や、密閉化用用力が削減できるのでエネルギーコストが低減できるという利点もある。
さらにまた処理室4を密閉する必要がないことから、従来行っていた、処理室へのウエハ搬入後の処理室密閉工程や、置換処理後処理室からウエハ搬出前の処理室開放工程(図15参照)が不要となり、図6に示すように、処理室4へのウエハ搬入→疎水化処理→置換処理→処理室4からのウエハ搬出というように、処理ステップを削減することができ、これより従来に比べてトータルの処理時間を短縮でき、スループットの向上を図ることができる。
さらに置換処理は、処理室4に開口部41を介して取り込まれた外気を用いて行っているので、前記置換処理を行いながら処理室4からウエハWを搬出することができ、置換処理後にウエハWの搬出を行う場合に比べて、トータルの処理時間が短縮され、さらにスループットの向上を図ることができる。
さらにまた、上述の構成では排気量調整部を設けているので、排気手段78による排気管77内の排気流量を同じ状態としながら、既述のように処理室4内の排気量を容易に制御することができる。つまり排気手段78の出力やバルブV2の開度の制御を行うことなく、開閉部材73による外気取り込み口72の開口量を調整することにより、処理室4内の排気量を制御し、当該処理室4内に低排気状態や、高排気状態を容易に形成することができるので、処理室4内の排気量制御が容易となる。
また上述の例では、HMDSガスはウエハWの上方側側方に設けられたガス吐出部6から供給される。従ってHMDSガスは、ウエハWの側方側から供給されるので、ウエハWに対して局所的に強い圧力で吹き付けるといったことが発生しにくく、HMDSガスが吹き付けられる個所と吹き付けられない個所とにおいて疎水化度が異なるおそれがなく、面内均一性の高い疎水化処理を行うことができる。さらにガス吐出部6がウエハWの真上に設けられていないので、仮にガス吐出部6や配管内にダストが付着していたとしても、これらのダストがHMDSガスと共に、ウエハ表面に落下してウエハ表面にパーティクルが付着するおそれが少ない。
さらに処理室4を密閉せずに、疎水化処理や置換処理を行っているので、処理室4内が負圧になることが防止される。このため昇降ピン52の移動領域が負圧になって、これによりHMDSガスがウエハWの裏面側まで回り込むといった現象の発生を防ぐことができ、ウエハWの裏面側まで疎水化処理が実施されることが防止される。これによりウエハWの裏面側の疎水化が抑えられるので、レジストを塗布した後のウエハWの裏面側の汚れを除去する工程において、速やかに前記裏面側がシンナー液により洗浄でき、当該工程を容易に行うことができる。
さらにまた開口部41側にガス吐出部6を設けているので、外気とHMDSガスとが共に、処理室4の一端側から導入されることになり、処理室4内において気流の乱れが発生するおそれがない。さらにガス吐出部6を前記開口部41の下方側に設けているので、開口部41から外気が取り込まれるとしても、この外気の下方側にHMDSガスが供給されることになる。ここでHMDSガスは外気に比べて重いので、外気よりも下方側に供給されることによって、HMDSガスは処理室4内の下方側へ、外気は処理室4内の上方側に流れていきやすく、ウエハW表面にHMDSガスを速やかに供給することができる。
以上において、本発明では、図10に示すように、前記外気取り込み口72を開閉するための開閉部材73を、複数のダンパ73A,73B,73Cにより構成し、これらダンパ73A,73B,73Cの開閉の組み合わせにより、前記外気取り込み口72の開口量を調整するようにしてもよい。前記各ダンパ73A,73B,73Cは、夫々上述の開閉部材73と同様に構成されている。この例では、前記制御手段によりダンパ73A,73B,73C毎に、前記外気取り込み口72の開閉を制御することにより、前記外気取り込み口72の開口量を段階的に調整することができ、こうして前記処理室4内の排気量を段階的に制御することができる。ここで外気取り込み口72は、ダンパ73A,73B,73C毎に形成されるものであってもよいし、共通の1つの開口部として形成してもよい。
例えば図10(b)では、図中左側の処理室4では全てのダンパ73A,73B,73Cが開いており、図中右側の処理室4では全てのダンパ73A,73B,73Cが閉じた状態を示し、図中左側の処理室4から右側の処理室4に向かうに連れて、ダンパ73A,73B,73Cによる外気取り込み口72の開口量が次第に小さくなる状態を示しているが、前記外気取り込み口72の開口量が大きければ処理室4の排気量が小さくなり、前記外気取り込み口72の開口量が小さければ処理室4の排気量が大きくなる。
そして例えば疎水化処理開始時には、ダンパ73A,73B,73Cの何枚かを閉じることにより、中程度の排気量にて処理室4を排気して、HMDSガスを速やかにウエハW表面に行き渡らせ、前記HMDSガスがウエハW表面に広がった後は、ダンパ73A,73B,73Cを全開することにより、排気量を小さくして、HMDSガス濃度を高濃度に維持し、次いで疎水化処理後は、ダンパ73A,73B,73Cを全閉することにより、排気量を大きくしてHMDSガスの外気による置換を速やかに進行させるような制御を行うことができる。
続いて前記疎水化処理装置2を組み込んだ塗布、現像装置に、露光部(露光装置)を接続したレジストパターン形成システムの一例について簡単に説明する。図11は前記システムの平面図であり、図12は同システムの斜視図である。この装置には、キャリアブロックS1が設けられており、このブロックS1では、載置台101上に載置された密閉型のキャリア100から受け渡しアームCがウエハWを取り出して、当該ブロックS1に隣接された処理ブロックS2に受け渡すと共に、前記受け渡しアームCが、処理ブロックS2にて処理された処理済みのウエハWを受け取って前記キャリア100に戻すように構成されている。
前記処理ブロックS2は、図12に示すように、この例では現像処理を行うための第1のブロック(DEV層)B1、レジスト膜の下層側に形成される反射防止膜の形成処理を行なうための第2のブロック(BCT層)B2、レジスト液の塗布処理を行うための第3のブロック(COT層)B3、レジスト膜の上層側に形成される反射防止膜の形成処理を行なうための第4のブロック(TCT層)B4を下から順に積層して構成されている。
前記第2のブロック(BCT層)B2と第4のブロック(TCT層)B4とは、各々反射防止膜を形成するための薬液をスピンコーティングにより塗布する塗布ユニットと、この塗布ユニットにて行われる処理の前処理及び後処理を行うための加熱・冷却系の処理ユニット群と、前記塗布ユニットと処理ユニット群との間に設けられ、これらの間でウエハWの受け渡しを行なう搬送アームA2,A4とを備えている。第3のブロック(COT層)B3においては、前記薬液がレジスト液であり、前記疎水化処理装置2が組み込まれることを除けば同様の構成である。一方、第1の処理ブロック(DEV層)B1については、例えば一つのDEV層B1内に現像ユニット102が2段に積層されている。そして当該DEV層B1内には、これら2段の現像ユニット102にウエハWを搬送するための共通の搬送アームA1が設けられている。さらに処理ブロックS2には、図11及び図13に示すように、棚ユニットU5が設けられ、この棚ユニットU5の各部同士の間では、前記棚ユニットU5の近傍に設けられた昇降自在な受け渡しアームD1によってウエハWが搬送される。
このようなレジストパターン形成装置では、キャリアブロックS1からのウエハWは前記棚ユニットU5の一つの受け渡しユニット、例えば第2のブロック(BCT層)B2の対応する受け渡しユニットCPL2に受け渡しアームCによって順次搬送され、ここからウエハWは受け渡しユニットCPL3及び搬送アームA3を介して第3のブロック(COT層)B3に搬入され、疎水化処理装置2においてウエハ表面が疎水化された後、レジスト膜が形成される。レジスト膜形成後のウエハWは、搬送アームA3により、棚ユニットU5の受け渡しユニットBF3に受け渡される。
その後、ウエハWは例えば受け渡しユニットBF3→受け渡しアームD1→受け渡しユニットCPL4を介して搬送アームA4に受け渡され、第4のブロック(TCT層)B4にてレジスト膜の上に反射防止膜が形成された後、搬送アームA4により受け渡しユニットTRS4に受け渡される。なおレジスト膜の上の反射防止膜を形成しない場合や、ウエハWに対して疎水化処理を行う代わりに、第2のブロック(BCT層)B2にて反射防止膜が形成される場合もある。
一方DEV層B1内の上部には、棚ユニットU5に設けられた受け渡しユニットCPL11から棚ユニットU6に設けられた受け渡しユニットCPL12にウエハWを直接搬送するための専用の搬送手段であるシャトルアームEが設けられている。レジスト膜やさらに反射防止膜が形成されたウエハWは、受け渡しアームD1により受け渡しユニットBF3、TRS4を介して受け渡しユニットCPL11に受け渡され、ここからシャトルアームEにより棚ユニットU6の受け渡しユニットCPL12に直接搬送され、インターフェイスブロックS3に取り込まれることになる。なお図13中のCPLが付されている受け渡しユニットは、温調用の冷却ユニットを兼ねており、BFが付されている受け渡しユニットは、複数枚のウエハWを載置可能なバッファユニットを兼ねている。
次いで、ウエハWはインターフェイスアームBにより露光装置S4に搬送され、ここで所定の露光処理が行われた後、棚ユニットU6の受け渡しユニットTRS6に載置されて処理ブロックS2に戻される。戻されたウエハWは、第1のブロック(DEV層)B1にて現像処理が行われ、搬送アームA1により棚ユニットU5における受け渡しアームCのアクセス範囲の受け渡し台に搬送され、受け渡しアームCを介してキャリア100に戻される。なお図11においてU1〜U4は各々加熱部と冷却部等を積層した処理ユニット群であり、第3のブロック(COT層)B3では、例えばこの処理ユニット群に既述の疎水化処理装置2が組み込まれる。
本発明では、外気取り込み口72を開閉部材73によりスライド式に開閉することによって、外気取り込み口72の開口量を開閉部材73により段階的に調整し、こうして処理室4内の排気量を段階的に制御するようにしてもよい。また吸引排気路に設けられた排気流量調整バルブにより排気量調整部を構成し、このバルブの開度を調整することにより、処理室4内の排気量を制御するようにしてもよい。さらに排気手段により排気量調整部を構成し、当該排気手段の出力を調整することにより、処理室4内の排気量を制御するようにしてもよい。さらにまた本発明では、必ずしも整流板8やガスノズル82を設ける必要はなく、処理室4の開口部41の形状も適宜選択される。さらにまた処理室4の開口部41は、処理室4内を高排気状態で排気する際には開口させておく必要があるが、ウエハWに対して疎水化処理を行うときには、前記開口部41を閉じるようにしてもよい。
本発明は、疎水化処理以外に、低酸素濃度処理基板等の基板処理に適用することができる。また本発明は、半導体ウエハW以外に、例えばLCD基板、マスク基板などの処理にも適用できる。
本発明の疎水化処理装置の一実施の形態を示す断面図である。 前記疎水化処理装置を示す平面図である。 前記疎水化処理装置の一部を示す斜視図である。 前記疎水化処理装置に設けられるガス吐出部を示す斜視図である。 前記ガス吐出部の他の例を示す平面図である。 前記疎水化処理装置にて行われる疎水化処理方法を示す工程図である。 前記疎水化処理装置にて行われる疎水化処理方法を示す工程図である。 前記疎水化処理装置にて行われる疎水化処理方法を示す工程図である。 前記疎水化処理装置におけるガスの流れを示す部分断面図である。 前記疎水化処理装置の他の例を示す平面図である。 前記疎水化処理装置が組み込まれるレジストパターン形成装置を示す平面図である。 前記レジストパターン形成装置を示す斜視図である。 前記レジストパターン形成装置を示す断面図である。 従来の疎水化処理装置を示す断面図である。 従来の疎水化処理方法を示す工程図である。
符号の説明
20 筐体
21 搬出入口
3 搬送ステージ
31 搬送プレート
4 処理室
41 開口部
42 天板
5 熱板
6 ガス吐出部
7 排気室
71 吸引排気口
72 外気取り込み口
73 開閉部材
74 板状体
75 駆動機構
8 整流板
82 ガスノズル
W 半導体ウエハ

Claims (13)

  1. その内部に基板の載置台が設けられると共に、その一端側に少なくとも基板の搬入出時に開口する基板搬入出用の開口部が形成された扁平な処理室と、
    前記処理室の前記開口部側に設けられ、前記載置台に載置された基板と処理室の天板との間に、前記基板の表面を処理する処理ガスを吐出してこの基板表面の全域に気流を形成するためのガス吐出部と、
    前記載置台に載置された基板を挟んで前記ガス吐出部と対向するように、前記処理室に横方向に沿って形成された吸引排気口と、
    前記吸引排気口に接続され、前記処理室内の雰囲気を吸引排気するための吸引排気路と、
    この吸引排気路に設けられ、前記処理室内の排気量を調整するための排気量調整部と、
    前記ガス吐出部から処理ガスを吐出させて前記載置台上に載置された基板に対して処理を行うときには、前記処理室内を低排気状態にて排気し、前記ガス吐出部からの処理ガスの吐出を停止して基板の搬入出を行うときには、前記処理室内を高排気状態にて排気するように前記排気量調整部を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記開口部は、常時開口していることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記ガス吐出部は、前記処理室における前記開口部の下方側に設けられることを特徴とする請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記排気量調整部は、前記吸引排気路に設けられた排気室と、この排気室に形成された外気取り込み口と、この外気取り込み口の開口量を調整するための開閉部材と、を備え、
    前記制御手段は、前記開閉部材による外気取り込み口の開口量を調整して、前記処理室内の排気量を制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  5. 前記開閉部材は複数のダンパからなり、
    これらダンパの開閉の組み合わせにより前記外気取り込み口の開口量が調整されることを特徴とする請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記処理室における前記載置台と天板との間に、前記載置台上に載置された基板と対向するように、この基板よりも大きい整流板を設けることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載の基板処理装置。
  7. 前記開口部の上下方向の大きさは、処理室から見て外端側が最も狭められるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
  8. 前記処理室から搬出される基板に対して不活性ガスを供給するためのガス供給部をさらに設けること特徴とする請求項1ないし7のいずれか一に記載の基板処理装置。
  9. 前記基板に対して行われる処理は、基板の表面を疎水化するための処理であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一に記載の基板処理装置。
  10. 扁平な処理室の内部に、その一端側に形成された開口部から基板を搬入する工程と、
    次いで前記処理室の一端側から前記基板と天板との間に、この基板の表面を処理する処理ガスを吐出して、前記基板表面の全域に気流を形成すると共に、前記処理室の他端側に横方向に沿って形成された吸引排気口により前記処理室内の雰囲気を低排気状態で吸引排気しながら、前記基板に対して処理を行う工程と、
    前記処理ガスの吐出を停止し、前記吸引排気口により前記処理室内の雰囲気を高排気状態で吸引排気して前記開口部から外気を取り込みながら、前記開口部から基板を搬入出する工程と、を含むことを特徴とする基板処理方法。
  11. 前記処理室内から処理ガスにより処理された基板を搬出する前に、前記処理室内を高排気状態に吸引排気して前記開口部から外気を取り込み、前記処理室内を外気により置換する工程を行うことを特徴とする請求項10記載の基板処理方法。
  12. 前記処理室内の排気量は、前記吸引排気口を介して前記処理室内を吸引排気するための吸引排気路に設けられた排気室に外気取り込み口を形成し、この外気取り込み口の開口量を調整することにより制御されることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の基板処理方法。
  13. 処理室内において基板に処理ガスを供給して処理を行う基板処理装置に用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記プログラムは、請求項10ないし請求項12のいずれかに一つに記載された基板処理方法を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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