JP2005093952A - 密着強化装置および密着強化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 基板とレジストとの密着性を十分に向上させることができ、かつ処理時間を短縮することができる密着強化装置および密着強化方法を提供する。
【解決手段】 最初に、チャンバー空間14の真空引きが行われる。この場合、制御部50により真空バルブ11が開状態とされ、その後、排気バルブ10が開状態とされる。次に、真空バルブ11および排気バルブ10が開状態とされた状態で、制御部50によりスロー排気バルブ9が絞られ、HMDS吐出バルブ12が開状態とされる。この状態でHMDSによる密着強化処理が行われる。次に、真空バルブ11および排気バルブ10が開状態とされた状態かつ窒素吐出バルブ13が閉状態とされた状態で、制御部50によりスロー排気バルブ9が開状態とされ、HMDS吐出バルブ12が閉状態とされる。次に、制御部50により窒素吐出バルブ13が開状態とされる。
【選択図】 図1
【解決手段】 最初に、チャンバー空間14の真空引きが行われる。この場合、制御部50により真空バルブ11が開状態とされ、その後、排気バルブ10が開状態とされる。次に、真空バルブ11および排気バルブ10が開状態とされた状態で、制御部50によりスロー排気バルブ9が絞られ、HMDS吐出バルブ12が開状態とされる。この状態でHMDSによる密着強化処理が行われる。次に、真空バルブ11および排気バルブ10が開状態とされた状態かつ窒素吐出バルブ13が閉状態とされた状態で、制御部50によりスロー排気バルブ9が開状態とされ、HMDS吐出バルブ12が閉状態とされる。次に、制御部50により窒素吐出バルブ13が開状態とされる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、基板とレジストとの密着性を強化するための密着強化処理を行う密着強化装置および密着強化方法に関する。
半導体デバイス等の製造に用いられるフォトリソグラフィ工程では、半導体ウェハ等の基板にレジストが塗布された後、露光処理および現像処理が行われる。それにより、レジストパターンが形成される。
通常、基板の表面は親水性となっており、基板上に形成したレジストとの間の密着性が悪く、レジストパターンの剥離が生じる場合がある。そのため、基板の表面にレジストを塗布する前に、基板の表面を疎水化する処理(以下、密着強化処理と呼ぶ)が行われる。それにより、基板とレジストとの密着性を強化することができる。
密着強化処理には、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)が用いられる。この場合、HMDSが密着強化剤として基板の表面に供給される。従来より、種々の密着強化装置または疎水化処理装置が提案されている(特許文献1および2参照)。
例えば、特許文献1に記載された密着強化装置においては、チャンバー内が排気手段により減圧状態にされた後、排気手段によるチャンバー内の排気が停止され、HMDSが基板の表面に供給される。また、特許文献2に記載された疎水化処理装置においては、排気バルブが開状態とされることによりチャンバー内の排気が行われるとともにHMDSが基板の表面に供給される。
特開平9−160255号公報
特開2000−150368号公報
しかしながら、上記のように、チャンバー内の排気を停止させて基板の表面にHMDSを供給する従来の密着強化装置においては、チャンバー内にHMDSの流れが形成されない。それにより、基板の表面を十分に疎水化することができない。
また、チャンバー内の排気を行いながら基板の表面にHMDSを供給する従来の疎水化処理装置においては、チャンバー内を減圧状態にする際に、処理時間を短縮するために排気量を大きく設定する必要がある。この状態でチャンバー内にHMDSを供給すると、チャンバー内のHMDS濃度が十分に高い値に達しず、その結果、基板の表面を十分に疎水化することができない。逆に、チャンバー内の排気量を適切な量に絞ると、チャンバー内を減圧状態にするための時間が長くなり、処理時間を短縮することができない。
本発明の目的は、基板とレジストとの密着性を十分に向上させることができ、かつ処理時間を短縮することができる密着強化装置および密着強化方法を提供することである。
本発明に係る密着強化装置は、基板に密着強化剤を供給する密着強化装置であって、基板を支持する支持手段と、支持手段に支持された基板の周囲を取り囲む処理空間を形成する処理空間形成手段と、処理空間内に密着強化剤を供給する供給手段と、処理空間を排気する排気手段と、供給手段により処理空間内に密着強化剤が供給される前に、排気手段により処理空間内が第1の排気量で排気され、供給手段により処理空間内に密着強化剤が供給されるときに、排気手段により処理空間内が第1の排気量よりも低い第2の排気量で排気されるように、排気手段を制御する制御手段とを備えたものである。
本発明に係る密着強化装置においては、処理空間内に密着強化剤が供給される前に処理空間内が第1の排気量で排気されるので、処理空間内が短時間で減圧状態になる。そして、処理空間内に密着強化剤が供給されるときに処理空間内が第1の排気量よりも低い第2の排気量で排気されるので、処理空間内の密着強化剤の濃度が高い値に達することができる。また、処理空間内に密着強化剤が供給されつつ排気が行われるので、処理空間内に密着強化剤の流れが形成される。それにより、基板の表面に均一に密着強化剤が供給される。
これらの結果、基板とレジストとの密着性を十分に向上させることができ、かつ処理時間を短縮することができる。
排気手段は、処理空間に連通する排気路と、排気路を開閉する開閉手段と、排気路内の流量を第1の流量とその第1の流量よりも低い第2の流量とに設定する流量可変手段と、開閉手段および流量可変手段の下流側において排気路に設けられた排気装置とを含み、制御手段は、供給手段により処理空間内に密着強化剤が供給される前に開閉手段を開状態にするとともに流量可変手段の流量を第1の流量に設定し、供給手段により処理空間内に密着強化剤が供給されるときに開閉手段を開状態にするとともに流量可変手段の流量を第2の流量に設定してもよい。
この場合、処理空間内に密着強化剤が供給される前に排気路内の流量が第1の流量に設定されるので、処理空間内が短時間で減圧状態になる。処理空間内に密着強化剤が供給されるときに排気路内の流量が流量可変手段により第1の流量よりも低い第2の流量に設定されるので、処理空間内の密着強化剤の濃度が高い値に達することができる。また、処理空間内に密着強化剤が供給されつつ排気が行われるので、処理空間内に密着強化剤の流れが形成される。それにより、基板の表面に均一に密着強化剤が供給される。
これらの結果、簡単な構成および少ない部品点数で基板とレジストとの密着性を十分に向上させることができ、かつ処理時間を短縮することができる。したがって、低コストで高品質化を図ることができる。
排気手段は、処理空間に連通する排気路と、排気路を開閉する第1の開閉手段と、第1の開閉手段をバイパスするように設けられたバイパス路と、バイパス路を開閉する第2の開閉手段と、バイパス路内の流量を排気路内の流量よりも小さくする流量絞り手段と、第1の開閉手段の下流側において排気路に設けられた排気装置とを含み、制御手段は、供給手段により処理空間内に密着強化剤が供給される前に第1の開閉手段を開状態に設定するとともに第2の開閉手段を閉状態に設定し、供給手段により処理空間内に密着強化剤が供給されるときに第1の開閉手段を閉状態に設定するとともに第2の開閉手段を開状態に設定してもよい。
この場合、処理空間内に密着強化剤が供給される前に制御手段により第1の開閉手段が開状態に設定されるとともに第2の開閉手段が閉状態に設定されるので、処理空間内が短時間で減圧状態になる。処理空間内に密着強化剤が供給されるときに制御手段により第1の開閉手段が閉状態に設定されるとともに第2の開閉手段が開状態に設定されるので、処理空間内の密着強化剤の濃度が高い値に達することができる。また、処理空間内に密着強化剤が供給されつつ排気が行われるので、処理空間内に密着強化剤の流れが形成される。それにより、基板の表面に均一に密着強化剤が供給される。
これらの結果、安価な部品で基板とレジストとの密着性を十分に向上させることができ、かつ処理時間を短縮することができる。したがって、低コストで高品質化を図ることができる。
本発明に係る密着強化方法は、基板に密着強化剤を供給する密着強化方法であって、基板の周囲を取り囲む処理空間を形成するステップと、処理空間内に密着強化剤を供給する前に処理空間内を第1の排気量で排気するステップと、処理空間内に密着強化剤を供給するときに処理空間内を第1の排気量よりも低い第2の排気量で排気するステップとを備えたものである。
本発明に係る密着強化方法においては、処理空間内に密着強化剤が供給される前に処理空間内が第1の排気量で排気されるので、処理空間内が短時間で減圧状態になる。そして、処理空間内に密着強化剤が供給されるときに処理空間内が第1の排気量よりも低い第2の排気量で排気されるので、処理空間内の密着強化剤の濃度が高い値に達することができる。また、処理空間内に密着強化剤が供給されつつ排気が行われるので、処理空間内に密着強化剤の流れが形成される。それにより、基板の表面に均一に密着強化剤が供給される。
これらの結果、基板とレジストとの密着性を十分に向上させることができ、かつ処理時間を短縮することができる。
本発明に係る密着強化装置によれば、処理空間内を短時間で減圧状態にすることができる。また、処理空間内の密着強化剤の濃度が高い値に達することができる。さらに、基板の表面に均一に密着強化剤を供給することができる。これらの結果、基板とレジストとの密着性を十分に向上させることができ、かつ処理時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、基板とは、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等をいう。
図1は本発明の一実施の形態に係る密着強化装置の構成図である。
この密着強化装置1は、減圧密閉式の密着強化装置であり、チャンバー本体2、密閉蓋5および制御部50を備える。密閉蓋5は、チャンバー本体2の上方を覆うように、鉛直方向に対して上下動可能に設けられている。処理時には、密閉蓋5がチャンバー本体2上に下降することにより、密閉されたチャンバー空間14が形成される。基板Wの搬入および搬出時には、密閉蓋5が上昇する。
チャンバー本体2の内部には基板保持台3が配置されている。基板保持台3の上面には基板Wを支持する載置面が構成されている。さらに、載置面には、基板Wの搬入および搬出時に鉛直方向に上下動する複数の基板支持ピン4が備えられている。また、チャンバー本体2の底面には排気管路7が接続されている。
なお、密閉蓋5および基板支持ピン4は同期して昇降する。この場合、基板支持ピン4の昇降用のシリンダと密閉蓋5の昇降用のシリンダとがそれぞれ設けられている。基板支持ピン4の昇降用のシリンダと密閉蓋5の昇降用のシリンダとが共通の電磁弁により同期して動作する。それにより、簡単な構成および制御が実現できる。
排気管路7にはスロー排気バルブ9、排気バルブ10およびエジェクタ8が設けられている。また、エジェクタ8には、エア(空気)を供給するための管路11aが接続されており、管路11aに真空バルブ11が設けられている。また、管路11aの上流側にはエア供給源が接続されている。
エジェクタ8は、排気管路7、スロー排気バルブ9および排気バルブ10を介して密閉蓋5の内部を排気するために設けられている。この場合、管路11aを介してエア供給源からエアがエジェクタ8に高速で供給され、排気口に流れることにより、排気管路7内に気体の巻き込み作用が発生し、チャンバー空間14が排気される。
密閉蓋5の中央部には供給管路6が接続されている。この供給管路6には、蒸気状態のHMDS(ヘキサメチルジシラザン)をチャンバー空間14に供給するための管路12aおよび不活性ガスをチャンバー空間14に供給するための管路13aが接続されている。
管路12aにはHMDS吐出バルブ12が設けられ、管路13aには窒素吐出バルブ13が設けられている。また、管路12aの上流側にはHMDS供給源が接続され、管路13aの上流側には不活性ガス供給源が接続されている。なお、本実施の形態では、不活性ガスとして窒素(N2)ガスを用いるが、不活性ガスであればこれに限定されない。
制御部50は、密着強化装置1の基板支持ピン4および密閉蓋5の昇降動作を制御する。また、制御部50は、スロー排気バルブ9、排気バルブ10、真空バルブ11、HMDS吐出バルブ12および窒素吐出バルブ13の開閉動作を制御する。制御部50によるスロー排気バルブ9、排気バルブ10、真空バルブ11、HMDS吐出バルブ12および窒素吐出バルブ13の開閉動作については後述する。スロー排気バルブ9は、ノーマリオープン(通常開状態)であり、開状態で第1の開口断面積を有し、絞り状態で第1の開口断面積よりも小さい第2の開口断面積を有する。
図2は本実施の形態に係る密着強化装置1による密着強化処理におけるチャンバー空間14の圧力履歴および各バルブの開閉状態を示す図である。
図2の上側のグラフの縦軸はチャンバー空間14の圧力を示し、横軸は時間を示す。図2の下側のタイミングチャートにおいて、真空バルブ11、排気バルブ10、HMDS吐出バルブ12および窒素吐出バルブ13の開状態をハイレベルで示し、真空バルブ11、排気バルブ10、HMDS吐出バルブ12および窒素吐出バルブ13の閉状態をローレベルで示す。また、スロー排気バルブ9の絞り状態をハイレベルで示し、開状態をローレベルで示す。さらに、基板支持ピン4および密閉蓋5が上昇した状態をハイレベルで示し、下降した状態をローレベルで示す。
なお、後述のステップS1〜ステップS5の処理においては、基板支持ピン4および密閉蓋5は下降した状態にあり、ステップS1〜ステップS5の前後においては、基板支持ピン4および密閉蓋5は上昇した状態にある。
また、初期状態として、チャンバー空間14の圧力は大気圧P1であり、排気バルブ10、真空バルブ11、HMDS吐出バルブ12および窒素吐出バルブ13は閉状態とされ、スロー排気バルブ9は開状態とされている。
最初に、チャンバー空間14の真空引きが行われる(ステップS1)。この場合、制御部50により真空バルブ11が開状態とされ、その後、排気バルブ10が開状態とされる。これにより、チャンバー空間14の圧力が大気圧P1から第1の真空圧P4に降下する。第1の真空圧P4は、チャンバー空間14にHMDSが供給される前の圧力である。このときのチャンバー空間14からの排気量を第1の排気量とする。
次に、真空バルブ11および排気バルブ10が開状態で、制御部50によりスロー排気バルブ9が絞られ、HMDS吐出バルブ12が開状態とされる(ステップS2)。これにより、チャンバー空間14からの排気量が第1の排気量から第2の排気量に減少するとともに供給管路6から基板W上にHMDSが供給される。第2の排気量は第1の排気量よりも低い。
この場合、チャンバー空間14の圧力は、第1の真空圧P4から曲線を描くように第1の処理圧P2まで上昇し、その後、第1の処理圧P2を維持する。この状態でHMDSによる密着強化処理が行われる。以下、ステップS2における処理時間をスローリーク時間と呼ぶ。なお、第1の処理圧P2は、チャンバー空間14においてHMDS吐出量と排気量とが平衡となった状態での圧力である。
次に、真空バルブ11および排気バルブ10が開状態とされかつ窒素吐出バルブ13が閉状態で、制御部50によりスロー排気バルブ9が開状態とされ、HMDS吐出バルブ12が閉状態とされる(ステップS3)。これにより、供給管路6からのHMDSの吐出が停止されるとともにチャンバー空間14の排気量が増加する。それにより、チャンバー空間14に対して窒素ガスによる置換を迅速に行うことができる。この場合、チャンバー空間14の圧力は、第1の処理圧P2から第2の真空圧P5となる。第2の真空圧P5は、窒素ガスをチャンバー空間14に供給する前の圧力である。
次に、真空バルブ11、排気バルブ10およびスロー排気バルブ9が開状態とされかつHMDS吐出バルブ12が閉状態で、制御部50により窒素吐出バルブ13が開状態とされる(ステップS4)。これにより、チャンバー空間14の排気が行われるとともに供給管路6からチャンバー空間14に窒素ガスが吐出される。それにより、チャンバー空間14が窒素ガスによって置換される。この場合、チャンバー空間14の圧力は、第2の真空圧P5から曲線を描くように第2の処理圧P3まで上昇し、その後、第2の処理圧P3を維持する。第2の処理圧P3は、チャンバー空間14において窒素吐出量と排気量とが平衡となった状態での圧力である。
次に、HMDS吐出バルブ12が閉状態状態かつスロー排気バルブ9および窒素吐出バルブ13が開状態で、制御部50により排気バルブ10が閉状態とされた後、真空バルブ11が閉状態とされる(ステップS5)。これにより、チャンバー空間14の排気が停止するとともにチャンバー空間14が窒素ガスで充満する。この場合、チャンバー空間14の圧力は、第2の処理圧P3から大気圧P1に上昇する。その後、制御部50により窒素吐出バルブ13が閉状態とされることによりチャンバー空間14への窒素ガスの吐出が停止し、その所定時間後、真空バルブ11および排気バルブ10が制御部50により開状態にされることによりチャンバー空間14の排気が行われる(ステップS6)。この場合、基板支持ピン4および密閉蓋5が上昇した後にチャンバー空間14の排気が行われることにより、チャンバー本体2に密閉蓋5が吸着し、密閉蓋5が上昇しなくなることが防止される。
なお、密着強化装置1によるステップS1の処理を行う前においては、真空バルブ11および排気バルブ10は、制御部50により開状態とされ、チャンバー空間14の排気が行われる。これにより、チャンバー空間14に残留するHMDSが密着強化装置1外に漏洩することが防止される。
また、密着強化装置1によるステップS1の処理の直前においては、制御部50により真空バルブ11が閉状態とされ、排気バルブ10が閉状態とされる。これにより、チャンバー本体2に密閉蓋5が当接する際の排気による衝撃力の発生を防止することができる。それにより、チャンバー本体2および密閉蓋5の耐久性が向上され、パーティクルの発生もない。この場合、密閉蓋5が下降した後に排気バルブ10が開状態となっているので、密閉蓋5の下降の際にチャンバー空間14の排気は停止している。
図3は本発明の他の実施の形態に係る密着強化装置の構成図である。
図3に示すように、密着強化装置100の構成が密着強化装置1の構成と異なる点は、排気管路7にスロー排気バルブ9が設けられておらず、管路7aにバイパスバルブ15および可変オリフィス16が設けられている点である。なお、可変オリフィス16の代わりにニードルバルブを用いてもよい。
ここで、管路7aは、排気バルブ10の上流側で排気管路7から分岐され、排気バルブ10の下流側で排気管路7に合流する。制御部50によりバイパスバルブ15の開閉動作が制御される。
図4は本発明の他の実施の形態に係る密着強化装置100による密着強化処理におけるチャンバー空間14の圧力履歴および各バルブの開閉状態を示す図である。
図4の上側のグラフの縦軸はチャンバー空間14の圧力を示し、横軸は時間を示す。図4の下側のタイミングチャートにおいて、真空バルブ11、排気バルブ10、バイパスバルブ15、HMDS吐出バルブ12および窒素吐出バルブ13の開状態をハイレベルで示し、真空バルブ11、排気バルブ10、バイパスバルブ15、HMDS吐出バルブ12および窒素吐出バルブ13の閉状態をローレベルで示す。
なお、初期状態として、チャンバー空間14の圧力は大気圧P1であり、排気バルブ10、真空バルブ11、バイパスバルブ15、HMDS吐出バルブ12および窒素吐出バルブ13は閉状態とされている。
図4の密着強化装置100を用いた密着強化処理が、上述の図2に示した密着強化装置1を用いた密着強化処理と異なる点は、ステップS2において、排気バルブ10が閉状態とされ、バイパスバルブ15が開状態とされる点である。これにより、ステップS2において、図2の場合と同様に、チャンバー空間14からの排気量が第1の排気量から第2の排気量に減少するとともに供給管路6から基板W上にHMDSが供給される。第2の排気量は第1の排気量よりも低い。
この場合、チャンバー空間14の圧力は、第1の真空圧P4から曲線を描くように第1の処理圧P2まで上昇し、その後、第1の処理圧P2を維持する。この状態でHMDSによる密着強化処理が行われる。
上述のように、本実施の形態に係る密着強化装置1,100においては、チャンバー空間14に密着強化剤が供給される前にチャンバー空間14が第1の排気量で排気されるので、チャンバー空間14が短時間で減圧状態になる。そして、チャンバー空間14に密着強化剤が供給されるときにチャンバー空間14が第1の排気量よりも低い第2の排気量で排気されるので、チャンバー空間14内の密着強化剤の濃度が高い値に達することができる。また、チャンバー空間14に密着強化剤が供給されつつ排気が行われるので、チャンバー空間14に密着強化剤の流れが形成される。それにより、基板Wの表面に均一に密着強化剤が供給される。
これらの結果、基板Wとレジストとの密着性を十分に向上させることができ、かつ処理時間を短縮することができる。
また、簡単な構成および少ない部品点数で基板Wとレジストとの密着性を十分に向上させることができ、かつ処理時間を短縮することができる。したがって、低コストで高品質化を図ることができる。
本実施の形態においては、基板支持ピン4が支持手段に相当し、チャンバー空間14が処理空間に相当し、チャンバー本体2および密閉蓋5が処理空間形成手段に相当し、HMDS吐出バルブ12、管路12aおよび供給管路6が供給手段に相当し、制御部50が制御手段に相当し、排気管路7が排気路に相当し、排気バルブ10が開閉手段および第1の開閉手段に相当する。
また、スロー排気バルブ9が流量可変手段に相当し、エジェクタ8が排気装置に相当し、管路7aがバイパス路に相当し、バイパスバルブ15が第2の開閉手段に相当し、可変オリフィス16が流量絞り手段に相当し、排気管路7、排気バルブ10、スロー排気バルブ9、エジェクタ8、管路7a、バイパスバルブ15および可変オリフィス16が排気手段に相当する。
本発明は、基板とレジストとの密着性を強化するための処理を行う密着強化装置として有用である。
1,100 密着強化装置
2 チャンバー本体
4 基板支持ピン
5 密閉蓋
6 供給管路
7 排気管路
7a 管路
8 エジェクタ
9 スロー排気バルブ
10 排気バルブ
11 真空バルブ
12 HMDS吐出バルブ
12a 管路
13 窒素吐出バルブ
14 チャンバー空間
15 バイパスバルブ
16 可変オリフィス
50 制御部
W 基板
2 チャンバー本体
4 基板支持ピン
5 密閉蓋
6 供給管路
7 排気管路
7a 管路
8 エジェクタ
9 スロー排気バルブ
10 排気バルブ
11 真空バルブ
12 HMDS吐出バルブ
12a 管路
13 窒素吐出バルブ
14 チャンバー空間
15 バイパスバルブ
16 可変オリフィス
50 制御部
W 基板
Claims (4)
- 基板に密着強化剤を供給する密着強化装置であって、
基板を支持する支持手段と、
前記支持手段に支持された基板の周囲を取り囲む処理空間を形成する処理空間形成手段と、
前記処理空間内に密着強化剤を供給する供給手段と、
前記処理空間を排気する排気手段と、
前記供給手段により前記処理空間内に密着強化剤が供給される前に、前記排気手段により前記処理空間内が第1の排気量で排気され、前記供給手段により前記処理空間内に密着強化剤が供給されるときに、前記排気手段により前記処理空間内が前記第1の排気量よりも低い第2の排気量で排気されるように、前記排気手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする密着強化装置。 - 前記排気手段は、
前記処理空間に連通する排気路と、
前記排気路を開閉する開閉手段と、
前記排気路内の流量を第1の流量とその第1の流量よりも低い第2の流量とに設定する流量可変手段と、
前記開閉手段および前記流量可変手段の下流側において前記排気路に設けられた排気装置とを含み、
前記制御手段は、
前記供給手段により前記処理空間内に密着強化剤が供給される前に前記開閉手段を開状態にするとともに前記流量可変手段の流量を前記第1の流量に設定し、前記供給手段により前記処理空間内に密着強化剤が供給されるときに前記開閉手段を開状態にするとともに前記流量可変手段の流量を前記第2の流量に設定することを特徴とする請求項1記載の密着強化装置。 - 前記排気手段は、
前記処理空間に連通する排気路と、
前記排気路を開閉する第1の開閉手段と、
前記第1の開閉手段をバイパスするように設けられたバイパス路と、
前記バイパス路を開閉する第2の開閉手段と、
前記バイパス路内の流量を前記排気路内の流量よりも小さくする流量絞り手段と、
前記第1の開閉手段の下流側において前記排気路に設けられた排気装置とを含み、
前記制御手段は、
前記供給手段により前記処理空間内に密着強化剤が供給される前に前記第1の開閉手段を開状態に設定するとともに前記第2の開閉手段を閉状態に設定し、前記供給手段により前記処理空間内に密着強化剤が供給されるときに前記第1の開閉手段を閉状態に設定するとともに前記第2の開閉手段を開状態に設定することを特徴とする請求項1記載の密着強化装置。 - 基板に密着強化剤を供給する密着強化方法であって、
基板の周囲を取り囲む処理空間を形成するステップと、
前記処理空間内に密着強化剤を供給する前に前記処理空間内を第1の排気量で排気するステップと、
前記処理空間内に密着強化剤を供給するときに前記処理空間内を前記第1の排気量よりも低い第2の排気量で排気するステップとを備えたことを特徴とする密着強化方法。
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JP2003329017A JP2005093952A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 密着強化装置および密着強化方法 |
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JP2003329017A JP2005093952A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 密着強化装置および密着強化方法 |
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2003
- 2003-09-19 JP JP2003329017A patent/JP2005093952A/ja active Pending
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