JP2005183705A - レーザアニーリング装置及びロードロックチャンバの真空装置及びその制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明はロードロックチャンバの排気効率を高めて真空化に要する時間を短縮することを課題とする。
【解決手段】 レーザアニーリングシステム10の真空装置12は、2つのロードロックチャンバ20,21の合計容積より大きい容積を有する真空チャンバ22と、真空チャンバ22を中間真空度に保つ真空ポンプ24,25とを有する。制御装置32,33は、真空チャンバ22とロードロックチャンバ20,21とを連通してロードロックチャンバ20,21を中間真空度まで減圧し、さらに中間真空度になったロードロックチャンバ20,21を真空ポンプ24,25の精引き真空ポンプ24b,25bにより最終真空度まで減圧するように各連通路26〜31を開または閉に切り換える。これにより、ロードロックチャンバ20,21を真空に置換するまでの時間を短縮し、タクトタイムを短縮することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 レーザアニーリングシステム10の真空装置12は、2つのロードロックチャンバ20,21の合計容積より大きい容積を有する真空チャンバ22と、真空チャンバ22を中間真空度に保つ真空ポンプ24,25とを有する。制御装置32,33は、真空チャンバ22とロードロックチャンバ20,21とを連通してロードロックチャンバ20,21を中間真空度まで減圧し、さらに中間真空度になったロードロックチャンバ20,21を真空ポンプ24,25の精引き真空ポンプ24b,25bにより最終真空度まで減圧するように各連通路26〜31を開または閉に切り換える。これにより、ロードロックチャンバ20,21を真空に置換するまでの時間を短縮し、タクトタイムを短縮することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ロードロックチャンバの気体を効率良く排気して真空度を高めるよう構成されたロードロックチャンバの真空装置及びその制御方法及びプログラムに関する。
例えば、レーザアニーリング装置を用いた加工方法として、ガラス基板上の非晶質珪素膜をプラズマCVD法や減圧熱CVD法で成膜し、レーザ光を照射することにより結晶性珪素膜に変成するアニール技術がある。
アニールの内容としては、例えば、ガラス基板や石英基板上に形成された珪素膜に対してレーザ光を照射して界面安定化する方法があり、非晶質珪素膜の結晶化、結晶性を有する珪素膜に対する結晶性のさらなる助長、不純物イオンの注入による損傷の回復、不純物の活性化がある。
このレーザアニーリング装置等のような真空環境下で所定の処理を行う処理装置においては、プロセスチャンバ内の雰囲気を所定のガス濃度に保つため、プロセスチャンバの入口にロードロックチャンバを設け、ロードロックチャンバ内に被加工対象物(ワーク)としての基板が挿入されると、ロードロックチャンバ内を真空ポンプにより真空状態に減圧した後、プロセスチャンバ内の雰囲気と同じガス濃度に置換している(例えば、特許文献1参照)。
このレーザアニーリング装置では、タクトタイム(基板1枚のアニール処理及び基板の入れ替えに要する時間)を短くすることが重要である。ところが、従来の装置では、実レーザ照射時間が長かったため、この照射を行っている時間内に、並行して、次に照射する基板をロードロックチャンバ内に搬送し、そして真空ポンプにより真空引きを行ってロードロックチャンバ内を真空置換していた。
さらに、従来は、トランスファーチャンバの搬送ロボットにより基板をプロセスチャンバの入口まで搬送して待機させており、実質、タクトタイムは、レーザアニーリング処理を行う実照射時間と、プロセスチャンバ内の基板入れ替えを行う時間との合計時間となる。
近年では、ラインビーム長、ビーム幅、発振周波数等のレーザアニール加工条件を変えることで、1回のレーザ照射エリアを拡大することにより、アニール処理の実照射時間も短縮されつつある。
さらに、2台のプロセスチャンバがロードロックチャンバに隣接されている構成では、2台のプロセスチャンバに交互に基板を供給することになる。そのため、この2台のプロセスチャンバを有する構成では、一方のプロセスチャンバでレーザアニーリング処理を行う間に、他方のプロセスチャンバで基板入れ替えを行うことができるので、プロセスチャンバ内の基板搬送時間が短縮されることになる。
これにより、タクトタイムは、ロードロックチャンバ内の基板搬送時間とプロセスチャンバ内の基板入れ替え時間との合計時間となる。
特開平7−321047号公報
上記のようにレーザアニーリング処理の実照射時間の短縮化、及びプロセスチャンバ内の基板入れ替え時間の短縮化が進むと、基板搬送時間で最も時間を要するロードロックチャンバ内の気体を真空ポンプにより排気してロードロックチャンバ内における真空置換までの排気時間が他の工程よりも相対的に長くかかるという問題が生じる。
また、このような排気時間を短縮する方法としては、例えば、真空ポンプを容量の大きいものにするか、あるいは真空ポンプの台数を増やす方法などが考えられるが、真空ポンプが高価であり、且つメンテナンスの手間も増大することになり、且つ、真空ポンプを増やした場合、その設置面積が大きくなり、装置レイアウトの点でも新たな問題が生じることになる。
そこで、本発明は上記課題を解決したレーザアニーリング装置及びロードロックチャンバの真空装置及びその制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
請求項2記載の発明は、ワーク搬送過程で真空状態に置換されるロードロックチャンバと、該ロードロックチャンバに連通された真空ポンプと、前記ロードロックチャンバから搬入された被加工対象物にレーザ光を照射してアニーリング処理を行うプロセスチャンバと、を有するレーザアニーリング装置において、
前記ロードロックチャンバと連通され、前記ロードロックチャンバの容積よりも大きい容積を有する真空チャンバと、該真空チャンバと前記ロードロックチャンバとを連通する第1連通路と、前記真空チャンバと前記真空ポンプとを連通する第2連通路と、前記真空ポンプと前記ロードロックチャンバとを連通する第3連通路と、前記真空チャンバと前記ロードロックチャンバとを連通して前記ロードロックチャンバを中間真空度まで減圧し、さらに中間真空度になった前記ロードロックチャンバを前記真空ポンプにより最終真空度まで減圧するように前記第1、第2、第3連通路を開または閉に切り換える切換手段と、を備えたことを特徴とする。
前記ロードロックチャンバと連通され、前記ロードロックチャンバの容積よりも大きい容積を有する真空チャンバと、該真空チャンバと前記ロードロックチャンバとを連通する第1連通路と、前記真空チャンバと前記真空ポンプとを連通する第2連通路と、前記真空ポンプと前記ロードロックチャンバとを連通する第3連通路と、前記真空チャンバと前記ロードロックチャンバとを連通して前記ロードロックチャンバを中間真空度まで減圧し、さらに中間真空度になった前記ロードロックチャンバを前記真空ポンプにより最終真空度まで減圧するように前記第1、第2、第3連通路を開または閉に切り換える切換手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、ワーク搬送過程で真空状態に置換されるロードロックチャンバと、該ロードロックチャンバに連通された真空ポンプとを有するロードロックチャンバの真空装置において、前記ロードロックチャンバと連通され、前記ロードロックチャンバの容積よりも大きい容積を有する真空チャンバと、該真空チャンバと前記ロードロックチャンバとを連通する第1連通路と、前記真空チャンバと前記真空ポンプとを連通する第2連通路と、前記真空ポンプと前記ロードロックチャンバとを連通する第3連通路と、前記真空チャンバと前記ロードロックチャンバとを連通して前記ロードロックチャンバを中間真空度まで減圧し、さらに中間真空度になった前記ロードロックチャンバを前記真空ポンプにより最終真空度まで減圧するように前記第1、第2、第3連通路を開または閉に切り換える切換手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記切換手段が、前記第1連通路を開または閉とする第1遮断部と、前記第2連通路を開または閉とする第2遮断部と、前記第3連通路を開または閉とする第3遮断部と、前記第2遮断部を開にして前記真空チャンバを前記真空ポンプにより真空にし、次いで前記第1遮断部を開及び前記第2遮断部を閉にして前記ロードロックチャンバの気体を中間真空度まで排気し、さらに前記第1遮断部を閉に切り換えると共に、前記第3遮断部を開にして中間真空度になった前記ロードロックチャンバ内の気体を前記真空ポンプにより最終真空度まで排気する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記真空チャンバに、複数のロードロックチャンバと複数の真空ポンプを並列に連通させたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記請求項1記載の真空装置の制御方法であって、前記第2連通路を開にして前記真空チャンバを前記真空ポンプにより真空にする第1の過程と、前記第2連通路を閉じると共に、前記第1連通路を開にして前記ロードロックチャンバの気体を前記真空チャンバに排気させて前記ロードロックチャンバの気体を中間真空度まで排気する第2の過程と、前記第1連通路及び前記第2連通路を閉に切り換えると共に、前記第3連通路を開にして中間真空度になった前記ロードロックチャンバの気体を前記真空ポンプにより最終真空度まで排気する第3の過程と、を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記請求項4記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ロードロックチャンバの容積よりも大きい容積を有する真空チャンバを設け、真空チャンバとロードロックチャンバとを連通してロードロックチャンバを中間真空度まで減圧し、さらに中間真空度になったロードロックチャンバを真空ポンプにより最終真空度まで減圧するため、真空ポンプを増設することなく、ロードロックチャンバの排気効率を高めて真空化に要する時間を短縮することができる。
そのため、真空ポンプを設置するためのレイアウト変更や複数の真空ポンプのメンテナンスにかかる手間が増えることなくロードロックチャンバ内を最終真空度まで減圧するのに要する時間を効果的に短縮することが可能になる。
従って、ロードロックチャンバ内の気体を効率良く排気することができるので、例えば、レーザアニーリング処理の実照射時間の短縮化、及びプロセスチャンバ内の基板入れ替え時間の短縮化に対応してロードロックチャンバ内の真空置換時間を短縮することができ、ひいては基板のアニーリング処理に要するタクトタイムを短縮して生産効率をより高めることが可能になる。
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明になるロードロックチャンバの真空装置が適用されたレーザアニーリング装置の一実施例を示す構成図である。
図1に示されるように、レーザアニーリングシステム10は、真空装置12と、第1アニーリング装置14と、第2アニーリング装置16とから構成されている。
図1に示されるように、レーザアニーリングシステム10は、真空装置12と、第1アニーリング装置14と、第2アニーリング装置16とから構成されている。
真空装置12は、アニーリング装置14,16に設けられたロードロックチャンバ20,21を真空に置換する装置であり、2つのロードロックチャンバ20,21の合計容積より大きい容積を有する真空チャンバ22と、真空チャンバ22を中間真空度に保つ真空ポンプ24,25とを有する。
真空ポンプ24,25は、常に運転されており、ロードロックチャンバ20,21の基体を排気させて最終真空度に真空引きするとき以外は、真空チャンバ22の気体を排気して真空チャンバ22内を中間真空度に保持している。
真空チャンバ22は、例えば、ロードロックチャンバ20,21の合計容積の5倍程度の容積を有しており、且つ第1アニーリング装置14と第2アニーリング装置16との間で延在するように円筒形状に形成されている。また、真空チャンバ22は、第1アニーリング装置14及び第2アニーリング装置16のレイアウトを制約しないように床下スペースあるいは地下に埋設されており、露出されないように設置される。
真空ポンプ24,25は、ドライポンプとも呼ばれており、従来のものと同様、低真空下において大排気容量で作動する粗引き真空ポンプ24a,25aと、高真空下において小排気容量で作動する精引き真空ポンプ24b,25bとを組み合わせた多段ルーツ型ポンプなどからなる。また、真空ポンプ24,25は、ロードロックチャンバ20,21の気体を排気しないときは、粗引き真空ポンプ24a,25aにより真空チャンバ22の気体を排気して真空チャンバ22内を常に中間真空度に保つように駆動されている。
さらに、真空装置12は、真空チャンバ22とロードロックチャンバ20,21とを連通する第1連通路26,27と、真空チャンバ22と真空ポンプ24,25とを連通する第2連通路28,29と、真空ポンプ24,25とロードロックチャンバ20,21とを連通する第3連通路30,31と、各連通路26〜31を開または閉に切り換える制御装置(切換手段)32,33とを有する。
制御装置32,33は、後述するように記憶装置34,35に格納された制御プログラムに基づいて各機器の制御を行う。また、記憶装置34,35には、真空チャンバ22とロードロックチャンバ20,21とを連通してロードロックチャンバ20,21を中間真空度まで減圧し、さらに中間真空度になったロードロックチャンバ20,21を真空ポンプ24,25の精引き真空ポンプ24b,25bにより最終真空度まで減圧するように各連通路26〜31を開または閉に切り換える制御プログラムが格納されている。
また、第1連通路26,27には、第1ゲートバルブ(第1遮断部)36,37が設けられている。第2連通路28,29には、第2ゲートバルブ(第2遮断部)38,39が設けられている。第3連通路30,31には、第3ゲートバルブ(第3遮断部)40,41が設けられている。各ゲートバルブ36〜41は、制御装置32,33からの制御信号により各連通路26〜31を開または閉とする。
第1アニーリング装置14は、上記ロードロックチャンバ20と、真空ポンプ24と、トランスファーチャンバ46と、トランスファーチャンバ46の左右両側に配置されたプロセスチャンバ48,49と、第1,第2レーザ発振器50,51と、第1,第2プロセスチャンバ48,49にレーザ光を導く光学系ユニット52とから構成されている。
また、第2アニーリング装置16は、第1アニーリング装置14と同様な構成であり、上記ロードロックチャンバ21と、真空ポンプ25と、トランスファーチャンバ56と、トランスファーチャンバ56の左右両側に配置された第1,第2プロセスチャンバ58,59と、第1,第2レーザ発振器60,61と、プロセスチャンバ58,59にレーザ光を導く光学系ユニット62とから構成されている。
トランスファーチャンバ46,56には、レーザアニーリング処理が行われる基板(ワーク)を入れ替える搬送ロボット(図示せず)が収納されている。そして、トランスファーチャンバ46,56及びプロセスチャンバ48,49,58,59は、レーザアニーリング処理に必要な成分を有するガスが所定濃度になるようにガス濃度を調整されている。
また、真空チャンバ22から引き出された吸引管路64,65は、トランスファーチャンバ46,56と、プロセスチャンバ48,49,58,59に連通されている。トランスファーチャンバ46,56に設置された搬送ロボットは、基板を吸着するロボットハンド(図示せず)を有しており、このロボットハンドは吸引管路64,65を介して真空チャンバ22の真空により気体を吸引して基板を吸着するように構成されている。そのため、吸着式ロボットハンド用の真空ポンプを設ける必要がなくなり、その分真空ポンプの設置台数を削減することができる。
また、プロセスチャンバ48,49,58,59には、搬送された基板を吸着する基板吸着プレート(図示せず)が設けられており、この基板吸着プレートは吸引管路64,65を介して真空チャンバ22の真空により気体を吸引して基板を吸着するように構成されている。そのため、基板吸着プレート用の真空ポンプを設ける必要がなくなり、その分真空ポンプの設置台数を削減することができる。従って、レーザアニーリングシステム10では、従来の構成に比較して4台の真空ポンプを削減した構成になっており、その分省スペース化及び製作コストの低減を図ることができる。
上記ロードロックチャンバ20,21では、基板の搬入、搬出を行う際に大気圧になる。そして、基板をロードロックチャンバ20,21からトランスファーチャンバ46,56に搬入する直前には、ロードロックチャンバ20,21の内部を高真空状態から所定ガス濃度の大気圧環境に戻すことになる。
図2は真空ポンプの真空引き性能と真空チャンバ22による真空引き性能の一例を示すグラフである。
図2に示されるように、グラフIは、真空ポンプ24,25の真空引きによる圧力変化を示しており、真空ポンプ24,25の粗引き真空ポンプ24a,25aが作動する大気圧から中間真空度までは、真空引きされる気体容量が大きいために時間T2を要し、この間の作動領域において、真空ポンプ24,25は、最大電力を必要としている。
図2に示されるように、グラフIは、真空ポンプ24,25の真空引きによる圧力変化を示しており、真空ポンプ24,25の粗引き真空ポンプ24a,25aが作動する大気圧から中間真空度までは、真空引きされる気体容量が大きいために時間T2を要し、この間の作動領域において、真空ポンプ24,25は、最大電力を必要としている。
また、中間真空度以下では、真空ポンプ24,25の精引き真空ポンプ24b,25bが作動し、真空度は急速に低下する。そして、真空度が最終真空度(高真空)付近にまで達すると、精引きポンプの高精度なシーリング性能が大きく寄与しており、最終的には時間T4を要することになる。
これに対し、本発明の真空装置12では、グラフIIに示すように、大気圧から中間真空度までは、ロードロックチャンバ20,21と真空チャンバ22とが連通状態になるため、ロードロックチャンバ20,21の圧力は瞬時(時間T1)に中間真空度に達する。従って、真空チャンバ22による真空引きが行われると、上記グラフIに示す真空ポンプ24,25による真空引きよりも短時間T1(<T2)で中間真空度まで真空引きすることが可能になる。そして、本発明の場合、グラフIIに示すように、中間真空度以下では、上記グラフIと同様に真空ポンプ24,25の精引き真空ポンプ24b,25bが作動し、真空度は急速に低下する。
よって、グラフIとグラフIIとを比較すると、真空チャンバ22により大気圧から中間真空度まで真空引きする方法によれば、最終真空度に達するまでの所要時間がT3であるので、グラフIの場合の所要時間T4に対して時間差(T4−T3)だけ短縮することが可能になる。
図3はアニーリング装置14,16のシステム構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、アニーリング装置14の制御装置32には、上記真空ポンプ24(粗引き真空ポンプ24a,精引き真空ポンプ24b)、記憶装置34、第1ゲートバルブ36、第2ゲートバルブ38、第3ゲートバルブ40、第1レーザ発振器50、第2レーザ発振器51、真空チャンバ22の圧力を検出する第1圧力センサ66、ロードロックチャンバ20の圧力を検出する第2圧力センサ67が接続されている。
図3に示されるように、アニーリング装置14の制御装置32には、上記真空ポンプ24(粗引き真空ポンプ24a,精引き真空ポンプ24b)、記憶装置34、第1ゲートバルブ36、第2ゲートバルブ38、第3ゲートバルブ40、第1レーザ発振器50、第2レーザ発振器51、真空チャンバ22の圧力を検出する第1圧力センサ66、ロードロックチャンバ20の圧力を検出する第2圧力センサ67が接続されている。
また、アニーリング装置16の制御装置33には、上記真空ポンプ25(粗引き真空ポンプ25a,精引き真空ポンプ25b)、記憶装置35、第1ゲートバルブ37、第2ゲートバルブ39、第3ゲートバルブ41、第1レーザ発振器60、第2レーザ発振器61、真空チャンバ22の圧力を検出する第1圧力センサ68、ロードロックチャンバ21の圧力を検出する第2圧力センサ69が接続されている。
ここで、制御装置32,33が実行する制御処理について図4のフローチャートを参照して説明する。尚、制御装置32と33とは、同一処理が同時にならないように、所定時間ずらして処理をスタートさせるように設定されている。また、以下では、一方の制御装置32が実行する処理手順について説明するが、他方の制御装置33の説明は省略する。
図4に示されるように、制御装置32は、S11で真空ポンプ24の粗引き真空ポンプ24aを起動する。続いて、S12では、第2ゲートバルブ38を開動作させて第2連通路28を介して真空ポンプ24と真空チャンバ22とを連通状態に切り換える。これにより、真空チャンバ22の気体は、真空ポンプ24によって排気される。
次のS13では、真空チャンバ22が真空ポンプ24の粗引きポンプ24aによって真空引きされて第1圧力センサ66によって検出された圧力値を読み込み、真空チャンバ22が中間真空度(図2参照)に達したかどうかを確認する。S13において、真空チャンバ22が中間真空度に達すると、S14に進み、基板を図示しない搬送機構によりロードロックチャンバ20に搬送し、S15で第1ゲートバルブ36を開放させる。
これにより、ロードロックチャンバ20と真空チャンバ22との間が第1連通路26を介して連通され、ロードロックチャンバ20の気体が真空チャンバ22に排気される。このとき、真空チャンバ22は、中間真空度に減圧されているので、ロードロックチャンバ20は、大気圧状態から急速に中間真空度付近まで減圧される(図2のグラフII参照)。そのため、従来は、真空ポンプのみで大気圧状態から中間真空度に減圧するのに時間T2を要したが、大容量の真空チャンバ22にロードロックチャンバ20の気体を吸引することにより、時間T1に短縮することが可能になる。
次のS16では、第2圧力センサ67によって検出された圧力値を読み込み、ロードロックチャンバ20の圧力が中間真空度に達したかどうかを確認する。S16において、ロードロックチャンバ20の圧力が中間真空度に達したときは、S17に進み、第1ゲートバルブ36及び第2ゲートバルブ38を閉じ、第1連通路26及び第2連通路28を遮断する。
続いて、S18に進み、真空ポンプ24の粗引きポンプ24aを停止させる。そして、S19では、真空ポンプ24の精引きポンプ24bを起動すると共に、S20で第3ゲートバルブ40を開動作させ、真空ポンプ24とロードロックチャンバ20との間が第3連通路30を介して連通される。これにより、ロードロックチャンバ20内は、精引きポンプ24bによって排気され、急速に減圧される。
S21では、第2圧力センサ67によって検出された圧力値を読み込み、ロードロックチャンバ20の圧力が最終真空度(高真空)に達したかどうかを確認する。S21において、ロードロックチャンバ20の圧力が最終真空度(高真空)に達したときは、S22荷進み、第3ゲートバルブ40を閉じ、続いて、S23で真空ポンプ24の精引きポンプ24bを停止する。
次のS24では、真空ポンプ24の粗引き真空ポンプ24aを起動する。そして、S25では、第2ゲートバルブ38を開動作させて第2連通路28を介して真空ポンプ24と真空チャンバ22とを連通状態に切り換える。これにより、真空チャンバ22の気体は、再び真空ポンプ24によって排気される。続いて、S25aでは、ロードロックチャンバ20内を所定のガス濃度の大気圧に置換する。
そして、ロードロックチャンバ20内を所定ガス濃度の大気圧環境に戻した後、S26では、ロードロックチャンバ20に収納された基板を、トランスファーチャンバ46へ搬送させる。さらに、S27では、吸引管路64により吸引された負圧によって基板を吸着し、トランスファーチャンバ46の搬送ロボット(図示せず)の動作により基板をプロセスチャンバ48へ搬入させる。そして、基板は、プロセスチャンバ48の基板吸着プレート(図示せず)に吸着されて所定加工位置に保持される。
次のS28では、レーザ発振器50で発生されたレーザ光が光学系ユニット52を介して基板表面に照射され、基板に対するアニーリング処理が行われる。このレーザ光照射によるアニーリング処理が終了すると、S29に進み、アニーリング処理された基板をプロセスチャンバ48からトランスファーチャンバ46へ搬送させる。そして、S30では、基板をトランスファーチャンバ46からロードロックチャンバ20に搬送する。続いて、ロードロックチャンバ20に収納されたアニーリング処理済みの基板をロードロックチャンバ20から搬出する。
次のS32では、アニーリング処理が終了かどうかを確認する。S32において、アニーリング処理が終了にセットされていない場合は、上記S13に戻り、S13以降の処理を再度実行する。また、S32において、アニーリング処理が終了にセットされている場合は、S33に進み、真空ポンプ24を停止させて今回の処理を終了させる。
このように、本実施例では、真空ポンプ24の粗引き真空ポンプ24aまたは精引きポンプ24bを連続運転しながら大容量の真空チャンバ22を中間真空度に保ち、短時間でロードロックチャンバ20を真空に置換することが可能になり、真空ポンプ24の台数を増やしたり、真空ポンプ24の容量を増大することなく、高真空、高容量の真空チャンバ22を実現でき、且つロードロックチャンバ20の真空処理時間を短縮してレーザアニーリング処理の実照射時間の短縮化、及びプロセスチャンバ内の基板入れ替え時間の短縮化に対応させることができる。
また、複数のアニーリング装置14,16が真空チャンバ22に連通された構成とすることで、真空チャンバ22を共通化することができ、一方のアニーリング装置14で真空引きを行っている間に他方のアニーリング装置16の真空ポンプ25により真空チャンバ22を減圧することができるので、真空チャンバ22の真空度を常時高めておくことにより、ロードロックチャンバ20,21の真空置換に要する時間を効率良く短縮し、ひいては基板のアニーリング処理に要するタクトタイムを大幅に短縮して生産効率をより高めることが可能になる。
尚、本実施例において、例えば、真空ポンプ24,25の中間真空度を200Torrとした場合、計算上はロードロックチャンバ20の5倍程度の容量を有する真空チャンバ22を用意することにより、ロードロックチャンバ20を瞬時に中間真空度に置換することが可能である。但し、最終真空度に到達するまでの実時間は、上記図2のグラフIIに示す理論時間を真空チャンバ22とロードロックチャンバ20との圧力損失を加味した補正値によって決まる。
上記実施例では、真空チャンバ22が円筒形状に形成されたものを一例として挙げたが、これに限らず、例えば、リング状に形成された真空チャンバの周囲に複数のアニーリング装置を放射状に配置するようにしても良い。
また、上記実施例では、アニーリングシステムに組み込まれた真空装置を例に挙げて説明したが、これに限らず、他の装置の真空装置にも適用できるのは勿論である。
10 レーザアニーリングシステム
12 真空装置
14 第1アニーリング装置
16 第2アニーリング装置
20,21 ロードロックチャンバ
22 真空チャンバ
24,25 真空ポンプ
24a,25a 粗引き真空ポンプ
24b,25b 精引き真空ポンプ
26,27 第1連通路
28,29 第2連通路
30,31 第3連通路
32,33 制御装置
34,35 記憶装置
36,37 第1ゲートバルブ
38,39 第2ゲートバルブ
40,41 第3ゲートバルブ
46,56 トランスファーチャンバ
48,49,58,59 プロセスチャンバ
52,62 光学系ユニット
48,58 第1プロセスチャンバ
49,59 第2プロセスチャンバ
50,60 第1レーザ発振器
51,61 第2レーザ発振器
64,65 吸引管路
12 真空装置
14 第1アニーリング装置
16 第2アニーリング装置
20,21 ロードロックチャンバ
22 真空チャンバ
24,25 真空ポンプ
24a,25a 粗引き真空ポンプ
24b,25b 精引き真空ポンプ
26,27 第1連通路
28,29 第2連通路
30,31 第3連通路
32,33 制御装置
34,35 記憶装置
36,37 第1ゲートバルブ
38,39 第2ゲートバルブ
40,41 第3ゲートバルブ
46,56 トランスファーチャンバ
48,49,58,59 プロセスチャンバ
52,62 光学系ユニット
48,58 第1プロセスチャンバ
49,59 第2プロセスチャンバ
50,60 第1レーザ発振器
51,61 第2レーザ発振器
64,65 吸引管路
Claims (6)
- ワーク搬送過程で真空状態に置換されるロードロックチャンバと、該ロードロックチャンバに連通された真空ポンプと、前記ロードロックチャンバから搬入された被加工対象物にレーザ光を照射してアニーリング処理を行うプロセスチャンバと、を有するレーザアニーリング装置において、
前記ロードロックチャンバと連通され、前記ロードロックチャンバの容積よりも大きい容積を有する真空チャンバと、
該真空チャンバと前記ロードロックチャンバとを連通する第1連通路と、
前記真空チャンバと前記真空ポンプとを連通する第2連通路と、
前記真空ポンプと前記ロードロックチャンバとを連通する第3連通路と、
前記真空チャンバと前記ロードロックチャンバとを連通して前記ロードロックチャンバを中間真空度まで減圧し、さらに中間真空度になった前記ロードロックチャンバを前記真空ポンプにより最終真空度まで減圧するように前記第1、第2、第3連通路を開または閉に切り換える切換手段と、
を備えたことを特徴とするレーザアニーリング装置。 - ワーク搬送過程で真空状態に置換されるロードロックチャンバと、該ロードロックチャンバに連通された真空ポンプとを有するロードロックチャンバの真空装置において、
前記ロードロックチャンバと連通され、前記ロードロックチャンバの容積よりも大きい容積を有する真空チャンバと、
該真空チャンバと前記ロードロックチャンバとを連通する第1連通路と、
前記真空チャンバと前記真空ポンプとを連通する第2連通路と、
前記真空ポンプと前記ロードロックチャンバとを連通する第3連通路と、
前記真空チャンバと前記ロードロックチャンバとを連通して前記ロードロックチャンバを中間真空度まで減圧し、さらに中間真空度になった前記ロードロックチャンバを前記真空ポンプにより最終真空度まで減圧するように前記第1、第2、第3連通路を開または閉に切り換える切換手段と、
を備えたことを特徴とするロードロックチャンバの真空装置。 - 前記切換手段は、
前記第1連通路を開または閉とする第1遮断部と、
前記第2連通路を開または閉とする第2遮断部と、
前記第3連通路を開または閉とする第3遮断部と、
前記第2遮断部を開にして前記真空チャンバを前記真空ポンプにより真空にし、次いで前記第1遮断部を開及び前記第2遮断部を閉にして前記ロードロックチャンバの気体を中間真空度まで排気し、さらに前記第1遮断部を閉に切り換えると共に、前記第3遮断部を開にして中間真空度になった前記ロードロックチャンバ内の気体を前記真空ポンプにより最終真空度まで排気する制御手段と、
を有することを特徴とする請求項2記載のロードロックチャンバの真空装置。 - 前記真空チャンバに、複数のロードロックチャンバと複数の真空ポンプを並列に連通させたことを特徴とする請求項2または3記載のロードロックチャンバの真空装置。
- 前記請求項1記載の真空装置の制御方法であって、
前記第2連通路を開にして前記真空チャンバを前記真空ポンプにより真空にする第1の過程と、
前記第2連通路を閉じると共に、前記第1連通路を開にして前記ロードロックチャンバの気体を前記真空チャンバに排気させて前記ロードロックチャンバの気体を中間真空度まで排気する第2の過程と、
前記第1連通路及び前記第2連通路を閉に切り換えると共に、前記第3連通路を開にして中間真空度になった前記ロードロックチャンバの気体を前記真空ポンプにより最終真空度まで排気する第3の過程と、
を有することを特徴とする真空装置の制御方法。 - 前記請求項5記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003423150A JP2005183705A (ja) | 2003-12-19 | 2003-12-19 | レーザアニーリング装置及びロードロックチャンバの真空装置及びその制御方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003423150A JP2005183705A (ja) | 2003-12-19 | 2003-12-19 | レーザアニーリング装置及びロードロックチャンバの真空装置及びその制御方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005183705A true JP2005183705A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34783777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003423150A Withdrawn JP2005183705A (ja) | 2003-12-19 | 2003-12-19 | レーザアニーリング装置及びロードロックチャンバの真空装置及びその制御方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005183705A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013214759A (ja) * | 2013-05-27 | 2013-10-17 | Japan Steel Works Ltd:The | 半導体処理方法および半導体処理装置 |
-
2003
- 2003-12-19 JP JP2003423150A patent/JP2005183705A/ja not_active Withdrawn
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061205 |