以下に、本発明の1実施例を図を用いて説明する。
図1は、遊技機1の全体正面図、図2は、特別図柄表示装置6a、6b及びLEDユニット24の正面図、図3は、遊技機1の裏側に設けられた遊技機制御装置100の要部ブロック図、図4は、遊技機制御装置100を構成する主制御回路44と表示制御回路111とを示すブロック図である。
本実施例の遊技機1は、図1に示すように、図示しない遊技島に固定される外枠22と、この外枠22に取り付けられた内枠23とから構成されており、内枠23には、遊技者にパチンコ遊技を提供する遊技盤21と、遊技者が操作することにより後述する打球発射装置43を作動させる打球操作ハンドル2と、打球発射装置43によって打ち出された遊技球を誘導する打球誘導レール3と、打ち出された遊技球が一定範囲内で飛球するよう設けられた遊技領域形成レール4と、打球誘導レール3及び遊技領域形成レール4によって囲われた遊技領域5と、遊技領域5に打ち出された遊技球を不測の方向へ変化を与える風車20と、それぞれが近接且つ並行して配設され、特別図柄が回転する様子を示す擬似的な表示(以下、スクロール表示ともいう)を行う液晶表示ディスプレイ(LCD)等で同等の大きさに構成された特別図柄表示装置6a、6bと、遊技球が入賞することによって特別図柄表示装置6a、6bに特別図柄の変動表示(スクロール表示)を開始させる始動入賞口(電動チューリップ)11と、特別図柄表示装置6a、6bが特別図柄の変動表示中に遊技球が始動入賞口11へ入賞した場合(以下、このような遊技球を保留球ともいう)に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED25(25a、25b、25c、25d、図2参照)が設けられたLEDユニット24と、特別図柄表示装置6a、6b内において所定の画像を表示する画像表示部30a、30bと、この画像表示部30a、30bにおいて3つの特別図柄をそれぞれ個別に表示する左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bと、特別図柄表示装置6bに一体的に設けられ、4つの保留LED25が全て点灯しているときに始動入賞口11へ入賞した遊技球(以下、このような遊技球をオーバーフロー球ともいう)の累積数を表示する7セグメントLED等で構成されたオーバーフロー球表示装置60と、遊技盤21の上下にそれぞれ配設され、特別図柄表示装置6a、6bにおける表示結果が予め定められた態様(大・中・小当り)になった場合、遊技者に有利に開口される大入賞口(アタッカ)7a、7bと、遊技球を打球発射装置43に供給するための打球供給皿12と、打球供給皿12に入りきらない球を貯留することができると共に、図示しない貯留球箱に遊技球を移動できるようになっている余剰球受皿13と、入賞することによって賞球が払い出される普通入賞口14と、入賞に対する賞球の払い出しや球詰まり、異常を報知する遊技効果ランプ15と、遊技領域5の最下部に設けられた遊技球を回収するアウト口16と、開閉自在に設けられたガラス扉枠17と、特別図柄表示装置6aに一体的に設けられ、一桁の普通図柄を表示し、その普通図柄が予め定められた普通図柄(当り)である場合、始動入賞口11としての電動チューリップの羽根を開放する7セグメントLED等で構成された普通図柄表示装置18と、遊技球が通過することによって普通図柄表示装置18に普通図柄の変動表示を開始させる普通図柄作動ゲート19と、普通図柄表示装置18が普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合(以下、このような遊技球を通過保留球ともいう)に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED26(26a、26b、26c、26d、図2参照)等とによって構成されている。
この様に構成される遊技機1は、まず、遊技者の打球操作ハンドル2の操作により、打球発射装置43から遊技球が発射され、打球誘導レール3と遊技領域形成レール4の間を通って遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に打ち出される。そして、遊技球は遊技領域5を自重により落下し、落下する過程においては、遊技盤21に植設される図示しない遊技釘や風車20によって落下する方向に変化を与えられ、始動入賞口11や普通入賞口14に入賞したり、普通図柄作動ゲート19を通過したり、全ての入賞口に入賞しなかった場合には、アウト口16に回収されるようになっている。
そして遊技球が始動入賞口11に入賞した場合には、所定の賞品球を遊技者に与えると共に、後述する始動入賞検出センサ116によって遊技球を検出し、各図柄表示部8a、8b、9a、9b、10a、10bに特別図柄をスクロール表示させ、所定時間後に左図柄表示部8a、8b、右図柄表示部10a、10b、中図柄表示部9a、9bの順に特別図柄を停止させて抽選するスロットゲームを行うようになっている。
ここで後に詳述するが、大・中・小当りに係わるスロットゲームのうち、はずれになる確率の低い、即ち信頼度の高い変動パターンに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6aのみに表示され、一方、大・中・小当りに係わるスロットゲームのうち、はずれになる確率の高い、即ち信頼度の低い変動パターンに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6bのみに表示されるようになっており、これら以外のはずれに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6a、6bの両者に表示されるようになっている。
従って、特別図柄表示装置6aにおいて、左、右図柄表示部8a、10aの特別図柄が停止した時点で大当りを構成する特別図柄の組合せ(例えば同一の特別図柄の組合せ)である場合には、信頼度の高いリーチとなり、一方、同様に特別図柄表示装置6bにおいて、左、右図柄表示部8b、10bの特別図柄が停止した時点で大当りを構成する特別図柄の組合せである場合には、信頼度の低いリーチとなり、画像表示部30aまたは画像表示部30bにて所定のリーチアクションが表示されるようになっており、その後中図柄表示部9aまたは9bの特別図柄が停止した時点で確定表示された特別図柄が予め定められた特別図柄の組合せ(大当り図柄)である場合には大当りとなり、後に詳述するように、大当り図柄が特別図柄表示装置6aまたは6bの何れに表示されたか、及び該大当り図柄に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8に基づいて、遊技盤21の上下部に配設された大入賞口7a、7bとしてのアタッカを所定の態様で開口する大当り遊技が実行されると共に、画像表示部30a、30bには、オーバーフロー球表示装置60に表示されているオーバーフロー球の累積数に基づいて所定の大当り演出画像が表示されるようになっている。
また、大当りと同様に、特別図柄表示装置6aにおいて、左、右図柄表示部8a、10aの特別図柄が停止した時点で中当りを構成する特別図柄の組合せ(例えば同一の特別図柄の組合せ)である場合には、信頼度の高いリーチとなり、一方、同様に特別図柄表示装置6bにおいて、左、右図柄表示部8b、10bの特別図柄が停止した時点で中当りを構成する特別図柄の組合せである場合には、信頼度の低いリーチとなり、画像表示部30aまたはの画像表示部30bにて所定のリーチアクションが表示されるようになっており、その後中図柄表示部9aまたは9bの特別図柄が停止した時点で確定表示された特別図柄が予め定められた特別図柄の組合せ(中当り図柄)である場合には中当りとなり、後に詳述するように、中当り図柄が特別図柄表示装置6aまたは6bの何れに表示されたか、及び該中当り図柄に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8に基づいて、遊技盤21の上下部に配設された大入賞口7a、7bとしてのアタッカを所定時間の間開口する中当り遊技が実行されるようになってる。
また、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて、左、右、中図柄表示部8a、10a、9aまたは8b、10b、9bが停止した時点で確定表示された特別図柄が予め定められた特別図柄の組合せ(小当り図柄)である場合には小当りとなり、後に詳述するように、小当り図柄が特別図柄表示装置6aまたは6bの何れに表示されたか、及び該小当り図柄に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8に基づいて、遊技盤21の上下部に配設された大入賞口7a、7bとしてのアタッカを所定時間の間開口する小当り遊技が実行されるようになってる。なお、この小当りに係わる変動パターンについても、特別図柄表示装置6aに表示された場合には、信頼度の高い変動パターンとなり、一方、特別図柄表示装置6bに表示された場合には、信頼度の低い変動パターンとなる。
なお、大入賞口7aに遊技球が入賞した場合には、15個の賞品球が遊技者に与えられるようになっており、一方、大入賞口7bに遊技球が入賞した場合には、10個の賞品球が遊技者に与えられるようになっている。即ち、遊技者にとって大入賞口7aが開口する方が、大入賞口7bが開口するよりも有利となっている。
また後に詳述するが、大・中当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが一方の特別図柄表示装置6aまたは6bにて開始されると、その大・中当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームの表示が他方の特別図柄表示装置6bまたは6aに跨って表示され、即ち大・中当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームは、特別図柄表示装置6a、6bの両者にて拡大表示されるようになっている。
また、遊技球が普通入賞口14に入賞した場合には、所定の賞品球が遊技者に与えられる。また、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合には、後述する作動ゲート検出センサ121によって遊技球を検出し、普通図柄表示装置18に普通図柄を変動表示させて抽選を行い、確定表示された普通図柄が予め定められた普通図柄である場合には当りとなり、始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根を所定時間開放するようなっている。
次に遊技機1の遊技機1の裏側に設けられた遊技機制御装置100を図3を用いて説明する。
遊技機制御装置100は図3に示すように構成され、遊技機制御装置100を主に構成する主制御回路44は、入力回路101、出力回路110、ワンチップマイクロコンピュータ27及びこれらを接続するバス115(データバス、アドレスバス、コントロールバス等)とを備えており、入力回路101を介して取得した各センサやスイッチからの信号に基づいて、ワンチップマイクロコンピュータ27が出力回路110に接続されている各種回路や機器等を制御するための所定の制御プログラムを実行する。また、ワンチップマイクロコンピュータ27は、制御プログラムを実行するCPU102、CPU102が実行する制御プログラムを格納するROM103及びCPU102が処理するデータを一時的に記憶するRAM104が内蔵されている。
入力回路101には、始動入賞口11に設けられた遊技球の入賞を検出すると特別図柄変動開始信号(以下、始動信号ともいう)を送る始動入賞検出センサ116と、始動入賞口11に入賞した遊技球数を検出するカウントスイッチ123と、普通図柄作動ゲート19に設けられた遊技球の通過を検出すると普通図柄変動開始信号(以下、作動信号ともいう)を送る作動ゲート検出センサ121と、大入賞口7a、7bを開放することにより大入賞口7a、7b内に入賞した遊技球数を検出するカウントスイッチ117a、117bと、大入賞口7a、7bの特定領域を通過した遊技球を検出する継続入賞スイッチ118a、118bと、打球操作ハンドル2が回動操作されて遊技球が発射される時にオンする打球操作ハンドルスイッチ119と、打球操作ハンドル2の所定箇所に設けられ押圧操作することにより打球発射装置43の作動をオフさせて遊技球の発射を停止する打球操作ストップスイッチ120と、各入賞口に入賞した遊技球をセーフ球としてカウントし遊技球を賞品として払い出すために必要なセーフ信号を出力するセーフ球検出センサ122とが接続されている。
出力回路110には、遊技盤面に配備されているLED(例えば、保留LED25や保留LED26)や各種表示ランプ(例えば、遊技効果ランプ15)等を点灯/点滅制御するランプ制御回路37と、大入賞口7a、7bとしてのアタッカを開口動作するためのソレノイド106a、106bと、始動入賞口11としての電動チューリップを開放動作するためのソレノイド107と、スピーカ113より各種の効果音を拡声させるための音声制御を行う音声制御回路38と、図示しないホール管理コンピュータ等に接続される外部情報端子109とが接続されている。また、出力回路110には、図示しないドライバ回路を経由して普通図柄表示装置(7セグLED)18及びオーバーフロー球表示装置(7セグLED)60が接続されている。
さらに、出力回路110には、払出制御回路40及び表示制御回路111が接続されている。払出制御回路40は、内部に払出制御用CPU(図示せず)、この払出制御用CPUの作業領域や各賞球コマンドに対応した賞品球数等を記憶保持するための記憶エリアを備えたRAM及び制御データ及び賞球払出しのための制御プログラム等が記憶されたROMなどを備えている。払出制御回路40は、主制御回路44のCPU102から指令される賞球コマンドに従って賞球払出装置41を駆動制御し、賞品球の払出制御を行う。払出制御回路40には、その他、発射制御回路42を介して遊技領域5に向けてパチンコ球を弾発するための打球発射装置43が接続されており、打球発射装置43の動作停止と動作停止解除とを制御する。
次に、図4を参照して表示制御回路111について説明する。図4に示すように、表示制御回路111は、主制御回路44の出力回路110から一方向のストローブ信号や表示制御用コマンド信号等の制御信号が入力されることにより、特別図柄表示装置6a、6bの画像表示部30a、30bにて表示する2次元や3次元のスクロール表示等に係わる画像処理のための表示制御を実行すると共に、大当り演出画像に係わる画像データを出力する。このため、表示制御回路111は、CPU140と、RAM141と、ROM142と、VDP143と、VRAM(ビデオRAM)144と、キャラクタROM145と、入力インターフェース146と、リセット回路147と、発振回路148と、タイミングコントローラ149と、LCD駆動回路150a、150bとを備えている。
入力インターフェース146は、例えば入力端が抵抗を介して電源に接続されたトランジスタアレイ等で構成された図示しないバッファ回路が設けられており、主制御回路44から入力されたストローブ信号と表示制御用コマンド信号をCPU140のINT端子(図示省略)に出力する。これにより、主制御回路44から表示制御回路111への信号入力のみを許容し、表示制御回路111から主制御回路44への信号出力を禁止している。なお、この表示制御用コマンドについては、図58に示し後述する。発振回路148は、CPU140とVDP143とに基準クロック信号を出力する回路であり、リセット回路147は、CPU140とVDP143とをリセットするためのリセット信号を出力する回路である。CPU140とVDP143は、発振回路148からの基準クロック信号を分周して内部クロック信号を生成し、この内部クロック信号に基づいて動作する。
ROM142は、CPU140によって実行される表示制御プログラムを記憶する半導体メモリであり、RAM141は、CPU140によって実行される表示制御プログラムのワークエリアやスタックエリア等の作業領域として利用される半導体メモリである。CPU140は、表示制御プログラムを実行する中央演算装置であり、入力インターフェース146からストローブ信号が入力されると表示制御用コマンド信号を認識してRAM141を作業領域としてROM142から表示制御を行うための制御データを読み出し、2次元の図柄表示情報、動画キャラクタ画面情報や背景画面情報、3次元画像情報(オブジェクト)の座標演算(ジオメトリ演算)等の画像データの演算を行うと共に描画コマンドを作成し、これら画像データの演算結果及び作成した描画コマンドをRAM141に格納し、VDP143に制御信号として出力する。
なお、この描画コマンドの具体例としては、例えばアトリビュートコマンド、スプライトコマンド、スプラインコマンド、ポリゴン表示コマンド、テクスチャマッピングコマンド等が挙げられる。
キャラクタROM145は、例えばフラッシュROM等で構成され、キャラクタや図柄、背景、動画キャラクタ等の2次元データやオブジェクトデータやテクスチャデータ等の3次元データ等の画像データが記憶された半導体メモリであり、また、VRAM144は、VDP143が処理する画像データを一時的に記憶して展開するためのフレームバッファメモリである。VDP143は、CPU140からの制御信号に基づき、特別図柄表示装置6a、6bの画像表示部30a、30bに表示する変動表示及び大当り演出画像等の画像データを生成するもので、CPU140とは独立した2次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAM144をマッピングしている。なお、VRAM144のメモリ領域は、特別図柄表示装置6a用と、特別図柄表示装置6b用とに区分けされており、後述する主制御回路44からの表示制御用コマンド信号に付与された識別子に基づくCPU140からの指示により、VDP143は生成した画像データを、このVRAM144の区分けされたメモリ領域にマッピングする。
また、VDP143は、タイミングコントローラ149を備えており、VRAM144の区分けされたメモリ領域に展開した画像データを、一定周期毎に対応するLCD駆動回路150a、150bに供給する。つまり、タイミングコントローラ149は、発振回路148からの基準クロック信号及びリセット回路147からのリセット信号に基づいて、LCD駆動回路150a、150bに供給する同期信号(水平同期信号、垂直同期信号、クロック信号)を出力するものであり、LCD駆動回路150a、150bは、VDP143から供給された画像データを、色信号と輝度信号とからなるビデオ信号に変換し、このビデオ信号の波形をLCDとしての特別図柄表示装置6a、6bに適合した波形に整形することにより振幅調整、ガンマ補正、コントラスト、ブライト調整等を行い、特別図柄表示装置6a、6bに出力する。
ここで、本実施例に係わるLCD駆動回路150a、150bは、NTSC方式に準拠したビデオ信号を出力するようになっており、水平同期信号(水平帰線)は63.5μ秒毎に出力され、垂直同期信号(垂直帰線)は1/30秒毎(ノンインターレース)に出力されるようになっている(但し、インターレースの場合には、垂直同期信号は1/60秒毎に出力されるが、本実施例においては、以後ノンインターレースの場合についてのみ説明する)。
つまり、VDP143は、タイミングコントローラ149から垂直同期信号が入力される毎(1/30秒毎)に、VRAM144に展開した画像データを内部クロック信号に基づいて順次LCD駆動回路150a、150bに供給し、LCD駆動回路150a、150bは、供給された画像データをビデオ信号に変換して波形整形し、この波形整形したビデオ信号を水平同期信号に基づいて1フレームの画像を特別図柄表示装置6a、6bの画像表示部30a、30bに表示する。そしてLCD駆動回路150a、150bは、垂直同期信号が入力される毎(1/30秒毎)に、特別図柄表示装置6a、6bの画像表示部30a、30bに表示する1フレームの画像を切り換え、これにより変動表示としてのスクロール表示やリーチアクション等の動画が表示される。また、VDP143は、タイミングコントローラ149から垂直同期信号を受信する毎(1/30秒毎)に、CPU140のINT端子(図示省略)に割込み信号を出力する。CPU140は、この割込み信号を受信することにより、次回の1フレームの画像を作成するための表示制御を内部クロック信号に基づいて実行する。
なお、上記したRAM141は、CPU140に対し外付けするようにしたが、これは限定することなく、CPU140に内蔵して設けるようにしても良い。
また、上記した主制御回路44は、図4に示すように、電源が切られた場合でもRAM104の記憶内容を保持可能なRAMバックアップ130の回路を有しており、さらに、外部から主制御回路44の内容等を試験するための試験用端子131、例えばコネクタ等も備えている。
なお、主制御回路44や払出制御回路40等が形成されている基板を基板BOXに収納する場合には、この基板BOXを開けた痕跡が残るように所定の手段で封止する所謂かしめ構造を採用することが望ましい。これにより、さらに主制御回路44や払出制御回路40等への不正を排除することができるようになる。また、主制御回路44の出力回路110に直接接続した普通図柄表示装置18、ランプ制御回路37、音声制御回路38及びオーバーフロー球表示装置60は、表示制御回路111或いは払出制御回路40に接続するようにしても良い。さらに、入力回路101に接続した打球操作ハンドルスイッチ119と打球操作ストップスイッチ120は、発射制御回路42或いは払出制御回路40に直接接続するようにしても良い。これらは、遊技機制御装置100を構成する各種装置の機能や配置及び各CPUの処理速度やROM、RAM等の記憶装置の容量等に応じて適宜設計すれば良い。
この様に構成された遊技機1において、遊技機制御装置100は、後述する図5以降のフローチャートに示す処理等を実行することにより、当該遊技機1の全体制御を行うと共に、遊技の状況に応じた様々な画像を特別図柄表示装置6a、6b等に表示させる。
図5は、主制御回路44のCPU102が実行するメイン遊技処理(メインルーチン)を示すフローチャートである。電源投入直後、CPU102は初期化処理を行い(ステップS10、以下ステップSは、単にSと略称する)、スタックの設定や以下の処理に必要な各フラグ、各レジスタ及び各記憶エリアの初期化を行うと共に、表示制御回路111に特別図柄初期指定コマンド信号を出力する。なお、この特別図柄初期指定コマンドについては、図58に示し後述する。
CPU102は、S10の初期化処理を終了すると、S20の乱数更新処理に移行する。なお、CPU102は、リセット割込み(2msec)毎にメインルーチン(主制御回路44のROM103に記憶されている各プログラム)、即ち、以下に説明するS20〜S60の各処理を実行する。
図6は、主制御回路44において取り扱われる乱数の一覧図である。主制御回路44には、図6に示すように、遊技態様をランダムに設定するための乱数として各種カウンタC1〜C10(乱数1〜乱数10)が設定されている。CPU102はS20の乱数更新処理にて、各カウンタC1〜C10に関する値の更新を行う。大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)は、特別図柄の組合せを大当り、中当りまたは小当りとするか否かを抽選する乱数カウンタ(後に詳述するが、通常時7の場合が大当り、確率1/315、通常時101〜110の場合が中当り、確率10/315、通常時201〜220の場合が小当り、確率20/315、)であって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC1が315になる場合は0に書き換えられる。
特別図柄の停止図柄決定用乱数カウンタは、特別図柄の組合せとして後述する大当り図柄以外の中・小当り及びはずれ図柄(リーチなった後にはずれる場合を含む、以下、このようなはずれをリーチはずれともいう)を作成する乱数カウンタであって、左停止図柄決定用カウンタC2(乱数2、0〜13)、中停止図柄決定用カウンタC3(乱数3、0〜13)、右停止図柄決定用カウンタC4(乱数4、0〜13)の3つが設けられている。
左停止図柄決定用カウンタC2は、左図柄の図柄作成に使用するカウンタであって、電源投入時に0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC2が14になる場合は0に書き換えられる。中停止図柄決定用カウンタC3は、中図柄の図柄作成に使用するカウンタであって、電源投入時に0からスタートし、左停止図柄決定用カウンタC2が0にされる毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC3が14になる場合は0に書き換えられる。右停止図柄決定用カウンタC4は、右図柄の図柄作成に使用するカウンタであって、電源投入時に0からスタートし、中停止図柄決定用カウンタC3が0にされる毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC4が14になる場合は0に書き換えられる。このようにすることで、左・中・右図柄の同期を防止することが可能となる。
リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)は、特別図柄の組合せをはずれ図柄とする場合にリーチはずれとするか否かを抽選する乱数カウンタ(後に詳述するが、3の場合がリーチはずれ、確率1/12)であって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC5が12になる場合は0に書き換えられる。
大当り図柄決定用カウンタC6(乱数6、0〜13)は、特別図柄の組合せとして大当り図柄を作成する乱数カウンタであって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC6が14になる場合は0に書き換えられる。
変動パターン決定用カウンタC7(乱数7、0〜51)は、特別図柄の組合せを大・中・小当りまたはリーチはずれとする場合に、例えば上記したリーチアクションとして何れの変動パターンを採用するかを抽選する乱数カウンタであって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC7が52になる場合は0に書き換えられる。
大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)は、特別図柄表示装置6aまたは6bにて大当り、中当りまたは小当り図柄が表示されて大当り遊技、中当り遊技または小当り遊技が実行される場合において、大入賞口7a、7bとしてのアタッカをどのような開口態様にするかを抽選する乱数カウンタであって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC8が50になる場合は0に書き換えられる。なお、この大入賞口開口態様決定用カウンタC8の詳細については、図38に示し後述する。
当り判定用カウンタC9(乱数9、0〜30)は、普通図柄を当りとするか否かを抽選する乱数カウンタ(後に詳述するが、通常時0〜9の場合が当り、確率10/31)であって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC9が30になる場合は0に書き換えられる。
はずれ図柄決定用カウンタC10(乱数10、0〜7)は、普通図柄のはずれ図柄作成に使用するカウンタであって、電源投入時に0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC10が8になる場合は0に書き換えられる。
なお、CPU102は、上記した特別図柄初期指定コマンド信号を出力後、所定時間経過すると、表示制御回路111に客待ちデモンストレーション指定コマンド信号を出力する。なお、この客待ちデモンストレーション指定コマンドについては、図58に示し後述する。
図5に戻ってCPU102は、S20の乱数更新処理を終えると、S30の普通遊技処理に移行する。図7は、普通遊技処理(S30)を示すフローチャートである。普通遊技処理は、S450の作動ゲート通過処理とS500の普通図柄遊技処理とから構成されており、まずS450の作動ゲート通過処理から説明する。
図8は、作動ゲート通過処理(S450)を示すフローチャートである。この作動ゲート通過処理が開始されると、CPU102は、普通図柄作動ゲート19を通過した遊技球を検出(作動ゲート検出センサ121の作動信号入力)しているか否かを判定し(S452)、遊技球を検出していない場合には(S452にてNO)、この作動ゲート通過処理を終了してS500の普通図柄遊技処理(図10)に移行する。一方、遊技球を検出しているときには(S452にてYES)、CPU102は、S454の処理に移行してカウンタAの値が5未満か否かを判定する。
このカウンタAは、保留LED26(図2参照)の保留記憶数(通過保留球数)を記憶するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、作動ゲート検出センサ121が普通図柄作動ゲート19を通過した遊技球を検出したときに係わりミニマム値0からマックス値5まで変動し、電源投入時には初期化されてミニマム値の0がセットされようになっている。
そして、S454の処理でNO、即ちカウンタAが5以上の値のときには、CPU102は、この作動ゲート通過処理を終了してS500の普通図柄遊技処理に移行する。一方、S454の処理でYES、即ちカウンタAが0〜4の値のときには、S456の処理へ移行して、CPU102は、上記した作動信号を基に、カウンタAの値をインクリメント(1加算)し、次に、S458へ移行して、乱数取得処理を実行する。CPU102は、S458の乱数取得処理に移行すると、上記したカウンタC9、C10の現在値をそれぞれ取得してRAM104の取得数値記憶エリアに各々格納する。S458の乱数取得処理を終了すると、CPU102は、S464の保留LED点灯制御処理へ移行する。
図9は、保留LED点灯制御処理(S464)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED点灯制御処理が実行されると、まずS466の処理にて、カウンタAの値が2以上か否かを判定し、2以上でない場合(S466にてNO)、即ちカウンタAの値が0または1の場合には、この保留LED点灯制御処理を終了して作動ゲート通過処理(図8)に戻り、S500の普通図柄遊技処理を実行する。一方、S466の処理にてYES、即ちカウンタAの値が2以上であった場合には、S468の処理へ移行して、CPU102は、4つある保留LED26a、26b、26c、26d(図2参照)のうちから該当する1つをランプ制御回路37を駆動して点灯し、この保留LED点灯制御処理を終了してS500の普通図柄遊技処理を実行する。
図10は、普通図柄遊技処理(S500)を示すフローチャートである。CPU102は、この普通図柄遊技処理が実行されると、まずS501の処理にて、カウンタAの値が1以上か否かを判定し、1以上でない場合(S501にてNO)、即ちカウンタAの値が0の場合には、この普通図柄遊技処理を終了して普通遊技処理(図7)に戻り、メイン遊技処理(図5)のS40の処理へ移行する。一方、S501の処理にて、カウンタAの値が1以上の場合(S501にてYES)には、CPU102は、S502の処理へ移行して当りフラグF4に値をセットする。
主制御回路44には、当りフラグF4が設定されるようになっており、この当りフラグF4は、電源投入時には0がセットされている。そして、上記したS458の乱数取得処理において、当り判定用カウンタC9(乱数9、0〜30)の取得数値が0〜9の場合には、CPU102は、当りフラグF4に1をセットする。なお、当り判定用カウンタC9の取得数値が0〜9でなければ、即ち10〜30の場合には、当りフラグF4は0のままとなる。従い、この場合の当り確率は10/31、はずれの確率は20/31となる。CPU102は、S502の当りフラグF4セットの処理を終了すると、S503の普通図柄決定処理に移行する。
図11は、はずれ図柄決定用カウンタC10(0〜8)の乱数値と普通図柄(7セグメントLEDで構成された普通図柄表示装置18に表示される一桁の普通図柄)との関係を示す説明図である。
CPU102は、S503の普通図柄決定処理に移行すると、普通図柄表示装置18に確定表示される普通図柄を決定する。CPU102は、当りフラグF4に1がセットされていれば(当りである場合)、当り図柄としての数字図柄「7」を決定する。一方、当りフラグF4に0がセットされていれば、図11に示すはずれ図柄決定用カウンタC10(0〜8)の取得数値に対応したはずれ図柄(例えばC10=2であれば「2」)を決定し、S503の普通図柄決定処理を終了し、S504の普通図柄制御処理へ移行する。
図12は、普通図柄制御処理(S504)を示すフローチャートである。CPU102は、この普通図柄制御処理が実行されると、まずS506の処理にて、普通図柄変動表示処理を実行する。このS506の普通図柄変動表示処理では、CPU102は、図示しないドライバ回路を制御して、普通図柄を普通図柄表示装置18に変動表示する。そして、CPU102は、S508の処理へ移行して、予め設定されている普通図柄変動時間tがタイムアップ(t=0)したか否かを判定し、S508の処理にてNO、即ち普通図柄変動時間tがタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、この普通図柄制御処理(S504)を終了して普通図柄遊技処理(図10)に戻り、S512の処理へ移行する。一方、S508の処理にてYES、即ち普通図柄変動時間tがタイムアップしたと判定された場合には、S510の普通図柄確定表示の処理へ移行する。
S510へ移行すると、CPU102は、上記S503の普通図柄決定処理にて決定された普通図柄を普通図柄表示装置18に確定表示すべく、図示しないドライバ回路を制御して、変動表示されている普通図柄を停止する処理を実行する。そして、S510の処理にて普通図柄表示装置18に普通図柄が確定表示されると、CPU102は、この普通図柄制御処理を終了してS512の処理へ移行する。
S512の処理へ移行すると、CPU102は、ここで普通図柄表示装置18に普通図柄が確定表示されたか否かを判定し、確定表示されていない場合(S512にてNO)には、この普通図柄遊技処理(S500)を終了してメイン遊技処理のS40の処理へ移行する。一方、S512の処理にて、普通図柄表示装置18に普通図柄が確定表示されたと判定された場合(S512にてYES)には、CPU102は、S514の処理へ移行する。
S514の処理へ移行すると、CPU102は、ここで当りフラグF4の値が1か否かを判定し、1の場合(S514にてYES)には、S516へ移行して始動入賞口開放処理を実行する。
S516へ移行すると、CPU102は、図13に示す始動入賞口開放処理を実行する。図13は、始動入賞口開放処理(S516)を示すフローチャートである。CPU102は、この始動入賞口開放処理が実行されると、まずS518の処理にて、ソレノイド107を駆動制御して始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根を開放する。そして、S520の処理へ移行して、CPU102は、設定されている始動入賞口開放時間STがタイムアップ(ST=0)したか否かを判定する。従って、この時間STが始動入賞口の開放時間、即ち始動入賞口11が羽根を開放してから閉口するまでの時間となる。なお、この始動入賞口開放時間STは、通常時には0.2秒が設定されるようになっている。そして、S520の処理にてNO、即ち始動入賞口開放時間STがタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、S522の処理へ移行して、カウンタGの値が6以上か否かを判定する。
このカウンタGは、開放された始動入賞口11の羽根が始動入賞口開放時間STが経過して閉口するまでに、始動入賞口11に入賞した遊技球の数をカウントするために主制御回路44に設定されたカウンタであり、カウントスイッチ123が遊技球を検出したときにカウントアップされ、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっている。
そして、S522の処理にてNO、即ちカウンタGの値が6未満と判定されたときには、この始動入賞口開放処理を終了してS528の処理に移行する。一方、S520の処理及びS522の処理にてYESと判定された場合、即ち始動入賞口開放時間STがタイムアップしたと判定された場合及びカウンタGの値が6以上と判定されたときには、S524の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド107を駆動制御して始動入賞口11の羽根を閉口する。そして、S525の処理へ移行して、CPU102は、カウンタGの値を0にセットし、S526の処理へ移行して、当りフラグF4の値を0にセットし、この始動入賞口開放処理(S516)を終了してS528の処理(図10)に移行する。
S528の処理に移行すると、CPU102は、当りフラグF4の値が0か否か、即ち所定の始動入賞口開放処理(S516)が全て終了したか否かを判定し、当りフラグF4の値が0でない場合(S528にてNO)、即ち1の場合には、所定の始動入賞口開放処理が全て終了していないと判定し、この普通図柄遊技処理(S500)を終了してメイン遊技処理(図5)のS40の処理へ移行する。一方、当りフラグF4の値が0の場合(S528にてYES)には、CPU102は、所定の始動入賞口開放処理が全て終了したと判定し、S530の処理へ移行する。
一方、上記S514の処理にて、当りフラグF4の値が1でない場合(S514にてNO)、即ち当りフラグF4の値が0の場合には、CPU102は、S530の処理へ移行する。
S530の処理へ移行すると、CPU102は、上記したS456の処理(図8)にてインクリメント(1加算)されたカウンタAの値をディクリメント(1減算)し、S532の処理へ移行して保留LED消灯制御処理を実行する。
図14は、保留LED消灯制御処理(S532)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED消灯制御処理が実行されると、まずS534の処理にて、カウンタAの値が1以上か否かを判定し、カウンタAの値が1以上でない場合(S534にてNO)、即ちカウンタAの値が0の場合には、この保留LED消灯制御処理を終え、メイン遊技処理(図5)のS40の処理へ移行する。一方、S534の処理にてYES、即ちカウンタAの値が1以上であった場合には、S536の処理へ移行して、CPU102は、4つある保留LED26a、26b、26c、26dのうちから該当する1つをランプ制御回路37を駆動して消灯し、この保留LED消灯制御処理を終え、メイン遊技処理のS40の処理へ移行する。
図5に戻り、普通遊技処理(S30)を終えると、CPU102は、S40へ移行して特別遊技処理を実行する。図15は、特別遊技処理を示すフローチャートである。特別遊技処理は、S200の始動入賞口入賞処理とS318の特別図柄遊技処理とから構成されており、まずS200の始動入賞口入賞処理から説明する。
図16は、始動入賞口入賞処理(S200)を示すフローチャートである。この始動入賞口入賞処理が開始されると、CPU102は、始動入賞口11へ入賞した遊技球を検出(始動入賞検出センサ116の始動信号入力)しているか否かを判定し(S202)、遊技球を検出していない場合には(S202にてNO)、この始動入賞口入賞処理を終了してS318の特別遊技処理に移行する。一方、遊技球を検出しているときには(S202にてYES)、S204の処理に移行して保留満タンフラグF8の値が1か否かを判定する。
主制御回路44には、保留満タンフラグF8が設定されるようになっており、この保留満タンフラグF8は、電源投入時には0がセットされている。そして、後述するS216の保留LED点灯制御処理において保留記憶が満タンとなって保留LED25dが点灯すると1がセットされるようになっている。
そして、S204の処理でYES、即ち保留満タンフラグF8に1がセットされている場合には、S206の処理へ移行して、CPU102は、カウンタHの値をインクリメント(1加算)する。このカウンタHは、オーバーフロー球表示装置60のオーバーフロー球数を記憶するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっており、保留満タンフラグF8に1がセットされているときに始動入賞検出センサ116が始動入賞口11へ入賞した遊技球を検出する毎に、その値がインクリメント(1加算)されるようになっている。そしてS208の処理へ移行して、CPU102は、図示しないドライバ回路を制御して、カウンタHの値をオーバーフロー球表示装置60に表示した後、この始動入賞口入賞処理を終了してS318の特別遊技処理に移行する。
一方、S204の処理でNO、即ち保留満タンフラグF8に0がセットされている場合には、S209の処理へ移行して、CPU102は、ここで時短処理中か否かを判定する。なお、この時短処理については、図23(S418)及び図48に示し後述する。そして、S209の処理でYES、即ち時短処理中である場合には、S210の処理へ移行して、CPU102は、カウンタKの値をインクリメント(1加算)する。このカウンタKは、時短処理中に始動入賞口11へ入賞した遊技球の数を時短回数として記憶するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっており、時短処理中に始動入賞口11へ入賞した遊技球を検出する毎に、その値がインクリメント(1加算)されるようになっている。
またS209の処理でNO、またはS210の処理を終えると、S211の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBの値をインクリメント(1加算)する。このカウンタBは、上記したカウンタAと同様なもので、保留LED25の保留記憶数(保留球数)を記憶するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、始動入賞検出センサ116が始動入賞口11へ入賞した遊技球を検出したときに係わりミニマム値0からマックス値6まで変動し、電源投入時には初期化されてミニマム値の0がセットされるようになっている。
そして、S211の処理を終えると、S212の処理へ移行して、CPU102は、乱数取得処理を実行する。CPU102は、このS212の乱数取得処理に移行すると、上記した各カウンタC1〜C10のうち、カウンタC1、C5、C7及びC8の現在値をそれぞれ取得してRAM104の取得数値記憶エリアに各々格納する。S212の乱数取得処理を終了すると、CPU102は、S214の処理へ移行して、カウンタBの値が1以下か否かを判定し、1以下でない場合(S214の処理にてNO)、即ちカウンタBの値が2〜6の場合には、S216の処理へ移行して、保留LED点灯制御処理を実行する。一方、S214の処理にてYES、即ちカウンタBの値が1の場合には、CPU102は、この始動入賞口入賞処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図15)を実行する。
図17は、保留LED点灯制御処理(S216)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED点灯制御処理が実行されると、まずS218の処理にて、カウンタBの値が2か否かを判定し、2でない場合には(S218の処理にてNO)、S236の処理へ移行する。一方、S218の処理にてYES、即ちカウンタBの値が2であった場合には、S220の処理へ移行して、CPU102は、カウンタB=2点灯制御処理を実行する。
図18は、カウンタB=2点灯制御処理(S220)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタB=2点灯制御処理が実行されると、まずS222の処理にて、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて大当りに係わるスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や大当り図柄の確定表示等の表示)中、或いは大当り演出画像の表示中か否か、即ち現在の特別図柄表示装置6aまたは6bの表示に対応する上記S212の乱数取得処理にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値(以下、単に、「値」と記載する箇所あり)が7(通常時)であり、後述する特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にて大当りフラグF1に1がセットされているか否かを判定する。
そして、S222の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて大当りに係わるスロットゲーム或いは大当り演出画像の表示中である場合には、CPU102は、S234の処理へ移行して、保留LED25aを点灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて大当りに係わるスロットゲーム或いは大当り演出画像の表示中である場合には、始動入賞口11に遊技球が入賞しても特別図柄表示装置6bまたは6aにスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。一方、S222の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて大当りに係わるスロットゲーム或いは大当り演出画像の表示中でない場合には、CPU102は、S224の処理へ移行する。なお、S234の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタB=2点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図15)を実行する。
S224の処理へ移行すると、CPU102は、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や中当り図柄の確定表示等の表示)中か否か、即ち現在の特別図柄表示装置6aまたは6bの表示に対応する上記S212の乱数取得処理にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の値が101〜110(通常時)であり、後述する特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にて中当りフラグF3に1がセットされているか否かを判定する。
そして、S224の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S234の処理へ移行して、保留LED25aを点灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、始動入賞口11に遊技球が入賞しても特別図柄表示装置6bまたは6aにスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。一方、S224の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S226の処理へ移行する。
S226の処理へ移行すると、CPU102は、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や小当り図柄の確定表示等の表示)中か否か、即ち現在の特別図柄表示装置6aまたは6bの表示に対応する上記S212の乱数取得処理にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の値が201〜220(通常時)であり、後述する特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にて小当りフラグF5に1がセットされているか否かを判定する。
そして、S226の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S234の処理へ移行して、保留LED25aを点灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、始動入賞口11に遊技球が入賞しても特別図柄表示装置6bまたは6aにスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。一方、S226の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S227の処理へ移行する。
S227の処理へ移行すると、CPU102は、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいてリーチはずれに係わるスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示やリーチはずれ図柄の確定表示等の表示)中か否か、即ち現在の特別図柄表示装置6aまたは6bの表示に対応する上記S212の乱数取得処理にて取得したリーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の値が3であり、後述する特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にてリーチフラグF2に1がセットされているか否かを判定する。
そして、S227の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいてリーチはずれに係わるスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S234の処理へ移行して、保留LED25aを点灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいてリーチはずれに係わるスロットゲームの表示中である場合には、始動入賞口11に遊技球が入賞しても特別図柄表示装置6bまたは6aにスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。一方、S227の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいてリーチはずれに係わるスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S228の処理へ移行する。
S228の処理へ移行すると、CPU102は、今回始動入賞口11に入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになるか否か、即ち今回始動入賞口11に入賞した遊技球に基づき、上記S212の乱数取得処理において取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の値が7、101〜110、201〜220(通常時)または大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の値が0〜6、8〜100、111〜200、221〜314(通常時)、且つリーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の値が3であるか否かを判定する。
そして、S228の処理にてYES、即ち今回始動入賞口11に入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになる場合には、CPU102は、S229の処理へ移行して、この大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の高い変動パターンであるか否かを判定する。一方、S228の処理にてNO、即ち今回始動入賞口11に入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれにならない場合には、CPU102は、このカウンタB=2点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図15)を実行する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aまたは6bにてスロットゲーム(はずれに係わるスロットゲーム)の表示中に、始動入賞口11に遊技球が入賞し、この入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれにならない、即ちはずれの場合には、スロットゲームを実行していない特別図柄表示装置6aまたは6bに、スロットゲーム(はずれに係わるスロットゲーム)の表示を開始することを意味している。即ちこの場合には、特別図柄表示装置6a、6bの両者にて、同時に並行してスロットゲーム(両者共にはずれに係わるスロットゲーム)が実行されることになる。
そして、S229の処理にてYES、即ち大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の高い変動パターンである場合には、CPU102は、S230の処理へ移行して、特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や図柄の確定表示等の表示)中か否かを判定する。そして、S230の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S234の処理へ移行して、保留LED25aを点灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示中に、始動入賞口11に遊技球が入賞しても、この入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになり、且つこの大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の高い変動パターンである場合には、スロットゲームを実行していない特別図柄表示装置6bに、スロットゲームの表示を開始しないことを意味している。
一方、S230の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示でない場合には、CPU102は、このカウンタB=2点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図15)を実行する。つまりこれは、特別図柄表示装置6bにてスロットゲーム(はずれに係わるスロットゲーム)の表示中に、始動入賞口11に遊技球が入賞し、この入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになり、且つこの大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の高い変動パターンである場合には、スロットゲームを実行していない特別図柄表示装置6aに、スロットゲームの表示を開始することを意味している。即ちこの場合には、特別図柄表示装置6a、6bの両者にて、同時に並行してスロットゲーム(大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームとはずれに係わるスロットゲーム)が実行されることになる。
一方、S229の処理にてNO、即ち大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の低い変動パターンである場合には、CPU102は、S232の処理へ移行して、特別図柄表示装置6bにおいてスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や図柄の確定表示等の表示)中か否かを判定する。そして、S232の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6bにおいてスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S234の処理へ移行して、保留LED25aを点灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6bにてスロットゲームの表示中に、始動入賞口11に遊技球が入賞しても、この入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになり、且つこの大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の低い変動パターンである場合には、スロットゲームを実行していない特別図柄表示装置6aに、スロットゲームの表示を開始しないことを意味している。
一方、S232の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6bにおいてスロットゲームの表示でない場合には、CPU102は、このカウンタB=2点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図15)を実行する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aにてスロットゲーム(はずれに係わるスロットゲーム)の表示中に、始動入賞口11に遊技球が入賞し、この入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになり、且つこの大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の低い変動パターンである場合には、スロットゲームを実行していない特別図柄表示装置6bに、スロットゲームの表示を開始することを意味している。即ちこの場合には、特別図柄表示装置6a、6bの両者にて、同時に並行してスロットゲーム(はずれに係わるスロットゲームと大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲーム)が実行されることになる。
図17に戻り、S236の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBの値が3か否かを判定し、3でない場合には(S236の処理にてNO)、S246の処理へ移行する。一方、S236の処理にてYES、即ちカウンタBの値が3であった場合には、S238の処理へ移行して、CPU102は、カウンタB=3点灯制御処理を実行する。
図19は、カウンタB=3点灯制御処理(S238)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタB=3点灯制御処理が実行されると、まずS240の処理にて、保留LED25aが消灯しているか否かを判定する。そして、S240の処理にてYES、即ち保留LED25aが消灯している場合には、S242の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25aを点灯する。つまりこのS240及びS242の処理は、上記したカウンタB=2点灯制御処理(S220)において、S222〜S228の処理で全てNO、S230またはS232の処理でNOと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6a、6bは共にスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11に入賞した遊技球により保留LED25aが点灯することになる。
一方、S240の処理にてNO、即ち保留LED25aが点灯している場合には、S244の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25bを点灯する。つまりこのS240及びS244の処理は、上記したカウンタB=2点灯制御処理(S220)において、S222〜S227の処理の何れかがYES、S230またはS232の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6aまたは6bの何れかがスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11に入賞した遊技球により保留LED25bが点灯することになる。S242またはS244の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタB=3点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図15)を実行する。
図17に戻り、S246の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBの値が4か否かを判定し、4でない場合には(S246の処理にてNO)、S256の処理へ移行する。一方、S246の処理にてYES、即ちカウンタBの値が4であった場合には、S248の処理へ移行して、CPU102は、カウンタB=4点灯制御処理を実行する。
図20は、カウンタB=4点灯制御処理(S248)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタB=4点灯制御処理が実行されると、まずS250の処理にて、保留LED25bが消灯しているか否かを判定する。そして、S250の処理にてYES、即ち保留LED25bが消灯している場合には、S252の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25bを点灯する。つまりこのS250及びS252の処理は、上記したカウンタB=3点灯制御処理(S238)において、S240の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6a、6bは共にスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11に入賞した遊技球により保留LED25bが点灯することになる。
一方、S250の処理にてNO、即ち保留LED25bが点灯している場合には、S254の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25cを点灯する。つまりこのS250及びS254の処理は、上記したカウンタB=3点灯制御処理(S238)において、S240の処理でNOと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6aまたは6bの何れかがスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11に入賞した遊技球により保留LED25cが点灯することになる。S252またはS254の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタB=4点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図15)を実行する。
図17に戻り、S256の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBの値が5か否かを判定し、5でない場合には(S256の処理にてNO)、S268の処理へ移行する。一方、S256の処理にてYES、即ちカウンタBの値が5であった場合には、S258の処理へ移行して、CPU102は、カウンタB=5点灯制御処理を実行する。
図21は、カウンタB=5点灯制御処理(S258)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタB=5点灯制御処理が実行されると、まずS260の処理にて、保留LED25cが消灯しているか否かを判定する。そして、S260の処理にてYES、即ち保留LED25cが消灯している場合には、S262の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25cを点灯する。つまりこのS260及びS262の処理は、上記したカウンタB=4点灯制御処理(S248)において、S250の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6a、6bは共にスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11に入賞した遊技球により保留LED25cが点灯することになる。
一方、S260の処理にてNO、即ち保留LED25cが点灯している場合には、S264の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25dを点灯する。そして、S266の処理へ移行して、CPU102は、保留満タンフラグF8の値を1にセットする。つまりこのS260、S264及びS266の処理は、上記したカウンタB=4点灯制御処理(S248)において、S250の処理でNOと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6aまたは6bの何れかがスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11に入賞した遊技球により保留LED25dが点灯することになる。そして、保留LED25dが点灯することに基づいて、即ち保留球が最高の4回になったことに基づいて、保留満タンフラグF8の値を1にセットするのである。S262またはS266の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタB=5点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図15)を実行する。
図17に戻り、S268の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタB=6点灯制御処理を実行する。図22は、カウンタB=6点灯制御処理(S268)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタB=6点灯制御処理が実行されると、S270の処理にて、保留LED25dを点灯する。そして、S272の処理へ移行して、CPU102は、保留満タンフラグF8の値を1にセットする。つまりこのS270及びS272の処理は、上記したカウンタB=5点灯制御処理(S258)において、S260の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6a、6bは共にスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11に入賞した遊技球により保留LED25dが点灯することになる。そして、保留LED25dが点灯することに基づいて、即ち保留球が最高の4回になったことに基づいて、保留満タンフラグF8の値を1にセットするのである。S272の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタB=6点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図15)を実行する。
以上の説明から明らかなように、この保留LED点灯制御処理(S216)においては、始動入賞口11に遊技球が入賞することに基づいて特別図柄表示装置6a、6bにてスロットゲームの表示が開始されるのであるが、特別図柄表示装置6a、6bの両者が同時に並行してスロットゲームの表示を実行するのは、主にはずれに係わるスロットゲームの場合であり、つまり大・中当り(リーチはずれ)及び小当りに係わるスロットゲームのうち、後述する信頼度の高い変動パターンに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6aのみに表示され、信頼度の低い変動パターンに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6bのみに表示され、はずれに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6a、6bに表示されるようになっている。
そして、大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aまたは6b表示されているときには、当該スロットゲームが終了するまで、特別図柄表示装置6bまたは6aにスロットゲームの表示が開始されることがなく、一方、特別図柄表示装置6bにてはずれに係わるスロットゲームが表示されているときには、後述する信頼度の高い変動パターンに係わる大・中当り(リーチはずれ)及び小当りのスロットゲームの表示は特別図柄表示装置6aにて開始され、特別図柄表示装置6aにてはずれに係わるスロットゲームが表示されているときには、後述する信頼度の低い変動パターンに係わる大・中当り(リーチはずれ)及び小当りのロットゲームの表示は特別図柄表示装置6bにて開始され、つまりこの場合には、特別図柄表示装置6a、6bの両者にて同時並行的にはずれに係わるスロットゲームと、大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームの何れかとが表示されるようになっている(この場合、後述するが、先に開始していたはずれに係わるスロットゲームの変動表示時間は変更されるようになっている)。従って、各保留LED25a、25b、25c、25dの点灯制御もこれらスロットゲームの表示態様に基づいて制御されるようになっている。
図23は、特別図柄遊技処理(S318)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄遊技処理が実行されると、まずS319の処理にて、カウンタBの値が1以上か否かを判定し、カウンタBの値が1以上でない場合(S319にてNO)、即ちカウンタBの値が0の場合には、この特別図柄遊技処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。一方、S319の処理にて、カウンタBの値が1以上の場合(S319にてYES)には、S320の処理へ移行する。
即ち、このS319の処理では、図24に示すように、CPU102は、遊技球が始動入賞口11へ入賞したとき(但し、保留LED25a、25b、25c、25dの何れかが点灯する場合は除く)、若しくは後述するS436の保留LED消灯制御処理において、保留LED25a、25b、25c、25dの何れかが消灯したときにYESと判定され、特別図柄表示装置6a、6bそれぞれ単独にまたは並行してS320以下の処理を実行することになる。なお、図24は、S319の処理に係わり、CPU102が、特別図柄表示装置6a、6bにて特別図柄の変動(スロットゲーム)を開始する条件を説明するための説明図である。
S320の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタKの値が100か否かを判定する。このカウンタKは、後述するS418の時短処理中におけるスロットゲームの回数を制限するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっており、時短処理中において上記S319の処理でYESと判定される毎にインクリメント(1加算)されるようになっている。そして、S320の処理にてYES、即ちカウンタKの値が100になったときには、S321の処理へ移行して、CPU102は、時短処理を解除して遊技状態を通常状態に戻す処理を実行する。そして、S321の処理を終了したとき、またはS320の処理にてNO、即ちカウンタKの値が100になっていないときには、S322の処理へ移行して、CPU102は、各フラグに値をセットする。
ここで、フラグとしては、大当りフラグF1、リーチフラグF2、中当りフラグF3及び小当りフラグF5が主制御回路44に設定されるようになっており、これら各フラグは、電源投入時には0がセットされている。そして、上記したS212の乱数取得処理において、大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が7(通常時)の場合には、大当りフラグF1に1をセットし、101〜110(通常時)の場合には、中当りフラグF3に1をセットし、201〜220(通常時)の場合には、小当りフラグF5に1をセットする。なお、大・中・小当り判定用カウンタC1の取得数値がこれら以外の場合には、即ち0〜6、8〜100、111〜200及び221〜314の場合には、大当りフラグF1、中当りフラグF3及び小当りフラグF5は0のままとなる。従い、この場合の大当り確率は1/315、中当り確率は10/315、小当り確率は20/315、はずれの確率は284/315となる。
また、上記したS212の乱数取得処理において、リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の取得数値が3の場合には、リーチフラグF2に1をセットする。なお、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3でなければ、即ち0〜2及び4〜11の場合には、リーチフラグF2は0のままとなる。従い、この場合のリーチはずれの確率は1/12、非リーチのはずれの確率は11/12となる。CPU102は、S322の各フラグのセットの処理を終了すると、S324の特別図柄決定処理に移行する。
図25は、特別図柄決定処理(S324)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄決定処理が実行されると、S326にて、大当りフラグF1の値が0か否かを判定する。そして、大当りフラグF1の値が0でない場合(S326にてNO)、即ち大当りフラグF1の値が1の場合には、S328の処理へ移行して、RAM104の所定の記憶エリアに作成され、大当り図柄データが格納されている大当り図柄格納バッファより、該当する大当り図柄データを取得する。
ここで、図26及び図27を用いて、左停止図柄決定用カウンタC2(乱数2、0〜13)、中停止図柄決定用カウンタC3(乱数3、0〜13)、右停止図柄決定用カウンタC4(乱数4、0〜13)及び大当り図柄決定用カウンタC6(乱数7、0〜13)の乱数値に基づいてはずれ図柄や大・中・小当り図柄としての特別図柄(左、中、右図柄表示部8、9、10に表示される各々の特別図柄)が作成される場合を説明する。
図26及び図27は、各停止図柄決定用カウンタC2、C3、C4及び大当り図柄決定用カウンタC6の乱数値と特別図柄との関係及び特別図柄が各停止図柄決定用カウンタC2、C3、C4及び大当り図柄決定用カウンタC6の乱数値に基づいて作成される過程を示す説明図である。まず、図26(A)(B)(C)及び図27(A)を用いて、特別図柄の組合せとしてはずれ図柄(リーチはずれを含む)及び中・小当り図柄が作成される場合を説明する。
左停止図柄決定用カウンタC2(乱数2、0〜13)、中停止図柄決定用カウンタC3(乱数3、0〜13)及び右停止図柄決定用カウンタC4(乱数4、0〜13)は、各々、図26(A)(B)(C)に示すように乱数値0〜13に特別図柄1〜14が対応しており、上記S20の乱数更新処理にて述べたとおりカウントアップされるようになっているが、後述する図7に示すS60の乱数更新処理により、メイン遊技処理の残余時間中更新し続ける処理を行うので、従って各々の当該乱数値は2msec毎にランダムな値をとり、その結果、当該乱数値に対応する各々の特別図柄も2msec毎にランダムなデータとして作成される。
そして図27(A)に示すように、2msec毎に左、中、右図柄表示部8、9、10に表示されるべく作成された各々の特別図柄のデータは、RAM104の所定の記憶エリアに作成された所定の図柄格納バッファに書き換えられながら記憶されることになる。ここで、特別図柄の組合せとして、中図柄表示部9が大当り図柄とプラスマイナス1図柄(以下、単にプラスマイナス1図柄ともいう)となる中当りのデータが作成された場合には、中当り図柄格納バッファに、特別図柄の組合せとして、左図柄表示部8がプラスマイナス1図柄となる小当りのデータが作成された場合には、小当り図柄格納バッファに、特別図柄の組合せとして、リーチはずれのデータが作成された場合には、リーチはずれ図柄格納バッファに、特別図柄の組合せとして、リーチにならないはずれのデータが作成された場合には、リーチにならないはずれ図柄格納バッファに、各々記憶されるようになっており、特別図柄の組合せとして、図26(D)に示す大当り図柄のデータが作成された場合には、記憶されないようになっている。なお、図27(A)には、中図柄表示部9がプラスマイナス1図柄となる中当りの特別図柄の組合せとして「1、2、1」が、左図柄表示部8がプラスマイナス1図柄となる小当りの特別図柄の組合せとして「7、8、8」が、リーチはずれの特別図柄の組合せとして「5、8、5」が、リーチにならないはずれの特別図柄の組合せとして「5、5、1」が一例として各々示されている。
次に、図26(D)及び図27(B)を用いて、特別図柄の組合せとして大当り図柄が作成される場合を説明する。大当り図柄決定用カウンタC6(乱数6、0〜13)は、図26(D)に示すように乱数値0〜13に特別図柄の組合せとしての大当り図柄「1、1、1」〜「14、14、14」が対応しており、上記S20の乱数更新処理にて述べたとおりカウントアップされるようになっているが、後述する図7に示すS60の乱数更新処理により、メイン遊技処理の残余時間中更新し続ける処理を行うので、従って当該乱数値は2msec毎にランダムな値をとり、その結果、当該乱数値に対応する大当り図柄も2msec毎にランダムなデータとして作成される。
そして図27(B)に示すように、2msec毎に左、中、右図柄表示部8、9、10に表示されるべく作成された大当り図柄のデータは、RAM104の所定の記憶エリアに作成された大当り図柄格納バッファに書き換えられながら記憶されることになる。なお、図27(B)には、特別図柄の組合せとしての大当り図柄「5、5、5」が一例として示されている。
また、大当り図柄のうち奇数のゾロ目の数字図柄(「1、1、1」「3、3、3」「5、5、5」「7、7、7」「9、9、9」「11、11、11」「13、13、13」)は特定大当図柄、それ以外の偶数のゾロ目の数字図柄(「2、2、2」「4、4、4」「6、6、6」「8、8、8」「10、10、10」「12、12、12」「14、14、14」)は通常大当図柄となり、特定大当図柄は、後述するように通常大当図柄よりも遊技者にとってさらに有利な特典が付与されるようになっている。また、上記した中当り図柄格納バッファ、小当り図柄格納バッファ、リーチはずれ図柄格納バッファ、はずれ図柄格納バッファ及び大当り図柄格納バッファには、遊技機1の電源投入時には、それぞれ所定の中当り図柄、小当り図柄、リーチはずれ図柄、はずれ図柄及び大当り図柄が設定されるようになっている。
図25に戻り、つまりS328の処理では、CPU102は、大当りフラグF1に1がセットされていれば(大当りである場合)、大当り図柄格納バッファに記憶されている大当り図柄データを読み出し、該読み出した大当り図柄データに対応する大当り図柄を、今回、画像表示部30aまたは30bに停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
一方、S326にてYES、即ち大当りフラグF1の値が0の場合には、S330の処理へ移行して、CPU102は、中当りフラグF3の値が0か否かを判定する。そして、S330にてNO、即ち中当りフラグF3の値が1の場合には、S332の処理へ移行して、CPU102は、中当り図柄格納バッファに記憶されている中当り図柄データを読み出し、該読み出した中当り図柄データに対応する中当り図柄を、今回、画像表示部30aまたは30bに停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
一方、S330にてYES、即ち中当りフラグF3の値が0の場合には、S334の処理へ移行して、CPU102は、小当りフラグF5の値が0か否かを判定する。そして、S334にてNO、即ち小当りフラグF5の値が1の場合には、S336の処理へ移行して、CPU102は、小当り図柄格納バッファに記憶されている小当り図柄データを読み出し、該読み出した小当り図柄データに対応する小当り図柄を、今回、画像表示部30aまたは30bに停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
一方、S334にてYES、即ち小当りフラグF5の値が0の場合には、S338の処理へ移行して、CPU102は、リーチフラグF2の値が0か否かを判定する。そして、リーチフラグF2の値が0の場合(S338にてYES)には、S342の処理へ移行して、CPU102は、リーチにならないはずれ図柄格納バッファに記憶されているはずれ図柄データを読み出し、該読み出したはずれ図柄データに対応するはずれ図柄を、今回、画像表示部30aまたは30bに停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
一方、S338にてNO、即ちリーチフラグF2の値が1の場合には、S340の処理へ移行して、CPU102は、リーチはずれ図柄格納バッファに記憶されているリーチはずれ図柄データを読み出し、該読み出したリーチはずれ図柄データに対応するリーチはずれ図柄を、今回、画像表示部30aまたは30bに停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。そしてS328、S332、S336、S340、S342の何れかの処理を終えると、CPU102は、この特別図柄決定処理を(S324)を終了してS343の特別図柄制御処理に移行する。
図28は、特別図柄制御処理(S343)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄制御処理が実行されると、S344にて、図29に示す特別図柄変動表示処理を実行する。図29は、特別図柄変動表示処理(S344)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄変動表示処理が実行されると、S346にて、大当りフラグF1の値が0か否かを判定する。そして、大当りフラグF1の値が0でない場合(S346にてNO)、即ち大当りフラグF1の値が1の場合には、S348の処理へ移行して、CPU102は、上記した特別図柄決定処理(S324)のS328にて大当り図柄格納バッファより取得した大当り図柄データに対応する大当り図柄が上記した奇数のゾロ目の数字図柄か否かを、即ち特定大当図柄か否かを判定する。
そして、S348にてYES、即ち今回取得した大当り図柄が特定大当図柄であった場合には、S350の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン4、22、52及び62の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。一方、S348の処理にてNO、即ち今回取得した大当り図柄が特定大当図柄でない場合(上記した偶数のゾロ目の数字図柄としての通常大当図柄であった場合)には、S352の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン32、52及び62の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
一方、S346の処理にてYES、即ち大当りフラグF1の値が0の場合には、S354の処理へ移行して、CPU102は、中当りフラグF3の値が0か否かを判定する。そして、中当りフラグF3の値が0でない場合(S354にてNO)、即ち中当りフラグF3の値が1の場合には、つまり今回取得した図柄データが、上記した特別図柄決定処理(S324)のS332にて中当り図柄格納バッファより取得した中当り図柄データであった場合には、S356の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン21、31、51、61の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
一方、S354の処理にてYES、即ち中当りフラグF3の値が0の場合には、S358の処理へ移行して、CPU102は、小当りフラグF5の値が0か否かを判定する。そして、小当りフラグF5の値が0でない場合(S358にてNO)、即ち小当りフラグF3の値が1の場合には、つまり今回取得した図柄データが、上記した特別図柄決定処理(S324)のS336にて小当り図柄格納バッファより取得した小当り図柄データであった場合には、S360の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン1、7の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
一方、S358の処理にてYES、即ち小当りフラグF5の値が0の場合には、S362の処理へ移行して、CPU102は、リーチフラグF2の値が0か否かを判定する。そして、リーチフラグF2の値が0の場合(S362にてYES)には、即ち今回取得した図柄データが、上記した特別図柄決定処理(S324)のS342にてリーチにならないはずれ図柄格納バッファより取得したはずれ図柄データであった場合には、S366の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン1、12、7の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
一方、S362の処理にてNO、即ち大当りフラグF2の値が1の場合には、つまり今回取得した図柄データが、上記した特別図柄決定処理(S324)のS340にてリーチはずれ図柄格納バッファより取得したリーチはずれ図柄データであった場合には、S364の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン21、22、31、32、51、52、62の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
なお、これらの変動パターンには、はずれになる確率の低い、即ち信頼度の高い変動パターンや、はずれになる確率の高い、即ち信頼度の低い変動パターンがあり、信頼度の高い変動パターンは特別図柄表示装置6aに表示され、信頼度の低い変動パターンは特別図柄表示装置6bに表示(大・中当りまたはリーチはずれに係わる変動パターンは、途中、特別図柄表示装置6a、6bの両者に跨って拡大表示)されるようになっており、また、S350、S352、S356、S360、S364、S366の処理、即ち複数の変動パターンの中から1つの変動パターンを選択するのは、上記S212の乱数取得処理にて取得した変動パターン決定用カウンタC7(乱数7、0〜51)の値により決定されるようになっており、これらの詳しい説明は図55及び図56に示し後述する。また、変動パターン指定コマンドについては、図58に示し後述する。
そして、S350またはS352の処理を終えると、つまり今回取得した大当り図柄が特定大当図柄または通常大当図柄であった場合には、CPU102は、S353へ移行して大当り演出画像選択処理を実行する。図30は、大当り演出画像選択処理(S353)を示すフローチャートである。CPU102は、この大当り演出画像選択処理が実行されると、まずS602の処理にて、カウンタHの値が10未満か否かを判定する。そして、S602の処理にてYES、即ちカウンタHの値が10未満(0〜9)であった場合には、S604の処理へ移行して、CPU102は、今回の大当り遊技に係わる大当り演出画像として大当り演出画像Aを選択し、この大当り演出画像Aを画像表示部30a、30bに表示指示するための大当り演出画像指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、この大当り演出画像指定コマンドについては、図58に示し後述する。
一方、S602の処理にてNO、即ちカウンタHの値が10以上であった場合には、S606の処理へ移行して、CPU102は、カウンタHの値が10以上20未満か否かを判定する。そして、S606の処理にてYES、即ちカウンタHの値が10以上20未満(10〜19)であった場合には、S608の処理へ移行して、CPU102は、今回の大当り遊技に係わる大当り演出画像として大当り演出画像Bを選択し、この大当り演出画像Bを画像表示部30a、30bに表示指示するための大当り演出画像指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
一方、S606の処理にてNO、即ちカウンタHの値が20以上であった場合には、S610の処理へ移行して、CPU102は、今回の大当り遊技に係わる大当り演出画像として大当り演出画像Cを選択し、この大当り演出画像Cを画像表示部30a、30bに表示指示するための大当り演出画像指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
ここで、図31を参照して大当り演出画像について説明する。図31は、大当り演出画像とカウンタHとの関係を示す説明図である。図31に示すように大当り演出画像は、それぞれ演出効果の異なる3種類の大当り演出画像A、B、Cが用意されており、大当り演出画像Aの演出効果は最も低く、大当り演出画像Cの演出効果は最も高く、大当り演出画像Bの演出効果は、大当り演出画像Aと大当り演出画像Cの演出効果の中位になっている。つまり大当り演出画像は、上記した大当り演出画像選択処理(S353)に示したように、カウンタHの値が低いと、即ちオーバーフロー球数が少ないと演出効果の低くい大当り演出画像が画像表示部30a、30bに表示され、カウンタHの値が高くなるにつれて演出効果の高い大当り演出画像が画像表示部30a、30bに表示されるようになっている。なお、この大当り演出画像が画像表示部30a、30bに表示される態様については、図68及び図69に示し後述する。図30に戻り、S604、S608またはS610の処理を終えると、CPU102は、この大当り演出画像選択処理(S353)を終了し、S367に移行する。
図29に戻ってS353、S356、S360、またはS364の処理を終えると、CPU102は、S367へ移行してLED・ランプ点灯制御処理を実行し、ここでCPU102は、上記したランプ制御回路37を駆動して遊技盤面に配備されているLEDやランプ等を所定の態様で点灯したり点滅したりする制御を実行する。この処理により、特別図柄表示装置6a、6bに大・中・小当りやリーチに係わる変動パターンが表示されたことを遊技者に報知できると共に、遊技の演出度を向上させることができる。
そして、S367のLED・ランプ点灯制御処理またはS366の変動パターン1の表示を指示する処理を終えると、CPU102は、S368の処理へ移行し、ここで左特別図柄の停止図柄を指定するための左特別図柄指定コマンド信号を表示制御回路111に出力し、S369の処理へ移行し、ここで右特別図柄の停止図柄を指定するための右特別図柄指定コマンド信号を表示制御回路111に出力し、S370の処理へ移行し、ここで中特別図柄の停止図柄を指定するための中特別図柄指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、これらの左、右、中特別図柄指定コマンドについては、図58に示し後述する。
また、S368、S369、S370の処理にて指定される特別図柄は、それぞれ上記したS332、S336、S340またはS342の処理にて図柄格納バッファから取得した図柄データに対応したものとなっている(図25参照)。S370の処理を終えると、CPU102は、この特別図柄変動表示処理(S344)を終了して特別図柄制御処理(図28)に戻り、S371の処理へ移行する。
S371の処理へ移行すると、CPU102は、予め設定されている特別図柄変動時間THがタイムアップ(TH=0)したか否かを判定する。なお、この特別図柄変動時間THについては後述する。そして、S371の処理にてNO、即ち特別図柄変動時間THがタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、S375の特別図柄変動時間TH変更処理に移行する。
図32は、特別図柄変動時間TH変更処理(S375)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄変動時間TH変更処理が実行されると、S830の処理にて、現在特別図柄表示装置6aまたは6bにて表示されている変動表示が、はずれのスロットゲームに係わる変動パターン1、12または7か否か、即ち特別図柄変動表示処理(図29)にてS366のはずれ図柄を確定表示するための変動パターン1、12または7の表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を、表示制御回路111に出力したか否かを判定する。そして、S830の処理にてYES、即ち現在特別図柄表示装置6aまたは6bにて表示されている変動表示が変動パターン1、12または7である場合には、S832の処理へ移行して、CPU102は、上記した特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にて大当りフラグF1に1がセットされたか否かを判定する。
なお、後述するが、変動パターン1は信頼度の低い小当りのスロットゲームに係わる変動パターンでもあり、従って変動パターン1は特別図柄表示装置6bにのみ表示され、変動パターン7は信頼度の高い小当りのスロットゲームに係わる変動パターンでもあり、従って変動パターン1は特別図柄表示装置6aにのみ表示され、変動パターン12ははずれのみのスロットゲームに係わる変動パターンであり、従って変動パターン12は特別図柄表示装置6a、6bの両者に表示される。
従って、S832の処理は、特別図柄表示装置6bに変動パターン1若しくは12の変動表示が表示されている最中に、または特別図柄表示装置6aに変動パターン7若しくは12の変動表示が表示されている最中に、次に特別図柄表示装置6aまたは6bに開始される変動表示が大当りに係わるスロットゲームか否か、即ち現在特別図柄表示装置6aまたは6bに表示されているはずれに係わるスロットゲームと、同時に並行して特別図柄表示装置6bまたは6aに表示されるスロットゲームが大当りに係わるものか否かを判定する。そして、S832の処理にてYES、即ち大当りフラグF1に1がセットされた場合には、S834の処理へ移行して、CPU102は、現在特別図柄表示装置6aまたは6bに表示しているはずれのスロットゲームに係わる特別図柄変動時間THを、現時点から5秒後にタイムアップするように設定変更する。
ここで、特別図柄変動時間THとは、スロットゲームにおける特別図柄が変動表示している時間(後述する変動パターン指定コマンド送信から全図柄停止指定コマンド送信までの時間)、換言すればスロットゲームの時間から特別図柄が確定表示されている時間を引いた時間のことであり、通常時には7〜42秒(大・中当りやリーチはずれになる場合は13〜42秒(そのうち左図柄表示部8a、8b及び右図柄表示部10a、10bに特別図柄が停止してリーチになるまでの時間は7秒)、それ以外は7秒、但し後述する時短または確変処理時には2〜37秒(大・中当りやリーチはずれになる場合は8〜37秒(そのうち左図柄表示部8a、8b及び右図柄表示部10a、10bに特別図柄が停止してリーチになるまでの時間は2秒)、それ以外は2秒))に設定されている。
はずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動時間は通常時7秒であるので、従って、このS834の処理では、変動パターン1、7及び12の変動時間がS832の処理の判断時点で、その経過時間が未だ2秒未満のときには、変動パターン1の特別図柄変動時間THは短縮されることになり、一方、その経過時間が既に2秒を超えているときには、変動パターン1、7及び12の特別図柄変動時間THは延長されることになる。即ち、この変動パターン1、7及び12の特別図柄変動時間THは、最短で約5秒、最長で約12秒となり、つまり5〜12秒の範囲にて設定変更されることになる。
つまり、このS834の処理では、特別図柄表示装置6aまたは6bに表示されているはずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動表示が、次に特別図柄表示装置6bまたは6aに表示される大当りに係わる変動パターン(変動パターン4、22、32、52、62)の変動表示と同時に並行して表示される時間を5秒に設定することを意味している。しかして、大当りに係わる変動パターンの特別図柄変動時間THは、通常時13〜42秒であり、さらにそのうちリーチになるまでの時間は7秒であるので、従って、大当りに係わる変動パターンの変動表示が特別図柄表示装置6aまたは6bにて開始されてからリーチ状態になるまでに、特別図柄表示装置6bまたは6aに表示されているはずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動表示は既に終了していることになり、即ち大当りに係わる変動パターンの変動表示のうちリーチ状態以降の変動表示と、はずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動表示とが同時に並行して表示されることがない。
さらに、大当りに係わる変動パターンは、後述するが、その変動表示が開始されてから2秒経過すると特別図柄表示装置6a、6bの両者に跨って拡大表示され、即ち変動パターン1の変動表示は特別図柄表示装置6bに、変動パターン7の変動表示は特別図柄表示装置6aに、変動パターン12の変動表示は特別図柄表示装置6aまたは6bにそれぞれ縮小表示され、従って、変動パターン1、7及び12の変動表示が大当りに係わる変動パターンと同時に並行して表示される時間は、3秒となる。そして、この場合、変動パターン1、7及び12の変動表示が終了した後、さらに縮小表示されたままで2秒間はずれ図柄が確定表示され、その後特別図柄表示装置6a、6bの両者の画面一杯に大当りに係わる変動パターン(リーチアクション等)が表示される。そして、大当りに係わる変動パターンの変動表示が終了すると、大当り図柄は、大当りに係わる変動パターンが開始された特別図柄表示装置6aまたは6bの一方のみに縮小して確定表示され、このとき、他方の特別図柄表示装置6aまたは6bには、先に縮小表示されて確定表示したはずれ図柄が画面一杯に再表示されるようになっている。
これにより、大当りに係わる変動パターンのうち少なくともリーチ状態以降の変動表示及び確定表示が単独で表示されることになり、従って遊技者は、大当りに係わるスロットゲームの演出効果の高いリーチ状態以降の表示を凝視しながら集中して楽しむことができる。なお、S832の処理の判断時点で、変動パターン1、7及び12の変動表示が終了してはずれ図柄が特別図柄表示装置6aまたは6bに確定表示されている場合には、S834の処理では何も実行しない。一方、S832の処理にてNO、即ち大当りフラグF1に0がセットされている場合には、S836の処理へ移行して、CPU102は、上記した特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にて中当りフラグF3に1がセットされたか否かを判定する。
つまり、このS836の処理は、特別図柄表示装置6aまたは6bに変動パターン1、7及び12の変動表示が表示されている最中に、次に特別図柄表示装置6bまたは6aに開始される変動表示が中当りに係わるスロットゲームか否か、即ち現在特別図柄表示装置6aまたは6bに表示されているはずれに係わるスロットゲームと、同時に並行して特別図柄表示装置6bまたは6aに表示されるスロットゲームが中当りに係わるものか否かを判定する。そして、S836の処理にてYES、即ち中当りフラグF3に1がセットされた場合には、S838の処理へ移行して、CPU102は、現在特別図柄表示装置6aまたは6bに表示しているはずれのスロットゲームに係わる特別図柄変動時間THを、現時点から4秒後にタイムアップするように設定変更する。
はずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動時間は通常時7秒であるので、従って、このS838の処理では、変動パターン1、7及び12の変動時間がS836の処理の判断時点で、その経過時間が未だ3秒未満のときには、変動パターン1、7及び12の特別図柄変動時間THは短縮されることになり、一方、その経過時間が既に3秒を超えているときには、変動パターン1、7及び12の特別図柄変動時間THは延長されることになる。即ち、この変動パターン1、7及び12の特別図柄変動時間THは、最短で約4秒、最長で約11秒となり、つまり4〜11秒の範囲にて設定変更されることになる。
つまり、このS838の処理では、特別図柄表示装置6aまたは6bに表示されているはずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動表示が、次に特別図柄表示装置6bまたは6aに表示される中当りに係わる変動パターン(変動パターン21、31、51、61)の変動表示と同時に並行して表示される時間を4秒に設定することを意味している。しかして、中当りに係わる変動パターンの特別図柄変動時間THは、通常時13〜42秒であり、さらにそのうちリーチになるまでの時間は7秒であるので、従って、中当りに係わる変動パターンの変動表示が特別図柄表示装置6aまたは6bにて開始されてからリーチ状態になるまでに、特別図柄表示装置6bまたは6aに表示されているはずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動表示は既に終了していることになり、即ち中当りに係わる変動パターンの変動表示のうちリーチ状態以降の変動表示と、はずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動表示とが同時に並行して表示されることがない。
さらに、中当りに係わる変動パターンは、後述するが、大当りに係わる変動パターンと同様、その変動表示が開始されてから2秒経過すると特別図柄表示装置6a、6bの両者に跨って拡大表示され、即ち変動パターン1の変動表示は特別図柄表示装置6bに、変動パターン7の変動表示は特別図柄表示装置6aに、変動パターン12の変動表示は特別図柄表示装置6aまたは6bにそれぞれ縮小表示され、従って、変動パターン1、7及び12の変動表示が中当りに係わる変動パターンと同時に並行して表示される時間は、2秒となる。そして、この場合、変動パターン1、7及び12の変動表示が終了した後、さらに縮小表示されたままで2秒間はずれ図柄が確定表示され、その後特別図柄表示装置6a、6bの両者の画面一杯に中当りに係わる変動パターン(リーチアクション等)が表示される。そして、中当りに係わる変動パターンの変動表示が終了すると、中当り図柄は、中当りに係わる変動パターンが開始された特別図柄表示装置6aまたは6bの一方のみに縮小して確定表示され、このとき、他方の特別図柄表示装置6aまたは6bには、先に縮小表示されて確定表示したはずれ図柄が画面一杯に再表示されるようになっている。
これにより、中当りに係わる変動パターンのうち少なくともリーチ状態以降の変動表示及び確定表示が単独で表示されることになり、従って遊技者は、中当りに係わるスロットゲームの演出効果の高いリーチ状態以降の表示を凝視しながら集中して楽しむことができる。なお、S836の処理の判断時点で、変動パターン1、7及び12の変動表示が終了してはずれ図柄が特別図柄表示装置6aまたは6bに確定表示されている場合には、S838の処理では何も実行しない。一方、S836の処理にてNO、即ち中当りフラグF3に0がセットされている場合には、S840の処理へ移行して、CPU102は、上記した特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にて小当りフラグF5に1がセットされたか否かを判定する。
つまり、このS840の処理は、特別図柄表示装置6aまたは6bに変動パターン1、7及び12の変動表示が表示されている最中に、次に特別図柄表示装置6bまたは6aに開始される変動表示が小当りに係わるスロットゲームか否か、即ち現在特別図柄表示装置6aまたは6bに表示されているはずれに係わるスロットゲームと、同時に並行して特別図柄表示装置6bまたは6aに表示されるスロットゲームが小当りに係わるものか否かを判定する。そして、S840の処理にてYES、即ち小当りフラグF5に1がセットされた場合には、S842の処理へ移行して、CPU102は、現在特別図柄表示装置6aまたは6bに表示しているはずれのスロットゲームに係わる特別図柄変動時間THを、現時点から3秒後にタイムアップするように設定変更する。
はずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動時間は通常時7秒であるので、従って、このS842の処理では、変動パターン1、7及び12の変動時間がS840の処理の判断時点で、その経過時間が未だ4秒未満のときには、変動パターン1、7及び12の特別図柄変動時間THは短縮されることになり、一方、その経過時間が既に4秒を超えているときには、変動パターン1、7及び12の特別図柄変動時間THは延長されることになる。即ち、この変動パターン1、7及び12の特別図柄変動時間THは、最短で約3秒、最長で約10秒となり、つまり3〜10秒の範囲にて設定変更されることになる。
つまり、このS842の処理では、特別図柄表示装置6aまたは6bに表示されているはずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動表示が、次に特別図柄表示装置6bまたは6aに表示される小当りに係わる変動パターン(変動パターン1、7)の変動表示と同時に並行して表示される時間を3秒に設定することを意味している。しかして、小当りに係わる変動パターンの特別図柄変動時間THは、通常時7秒であるので、従って、小当りに係わる変動パターンの変動表示が特別図柄表示装置6aまたは6bにて開始されてから終了するまでに、特別図柄表示装置6bまたは6aに表示されているはずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動表示は既に終了していることになり、即ち小当りに係わる変動パターンの変動表示の終了と、はずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動表示の終了とが、換言すれば小当りに係わるスロットゲームの確定表示と、はずれに係わるスロットゲームの確定表示とが同時に並行して表示されることがない。
これにより、小当りに係わるスロットゲームのうち少なくとも確定表示が単独で表示されることになり、従って遊技者は、小当りに係わる変動表示が終了して確定表示される過程を凝視しながら集中して楽しむことができる。なお、S840の処理の判断時点で、変動パターン1、7及び12の変動表示が終了してはずれ図柄が特別図柄表示装置6aに確定表示されている場合には、S842の処理では何も実行しない。従って、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいては、特別図柄表示装置6bまたは6aにて表示される小当りに係わるスロットゲームが終了するまで、その確定表示しているはずれ図柄の表示を、確定表示終了後も引き続き維持することになる。これは、小当りに係わる変動パターンは、大・中当りに係わる変動パターンとは異なり、特別図柄表示装置6a、6bの両者に跨って拡大表示されることがないからである。一方、S840の処理にてNO、即ち小当りフラグF5に0がセットされている場合には、S844の処理へ移行して、CPU102は、上記した特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にてリーチフラグF2に1がセットされたか否かを判定する。
つまり、このS844の処理は、特別図柄表示装置6aまたは6bに変動パターン1、7及び12の変動表示が表示されている最中に、次に特別図柄表示装置6bまたは6aに開始される変動表示がリーチはずれに係わるスロットゲームか否か、即ち現在特別図柄表示装置6aまたは6bに表示されているはずれに係わるスロットゲームと、同時に並行して特別図柄表示装置6bまたは6aに表示されるスロットゲームがリーチはずれに係わるものか否かを判定する。そして、S844の処理にてYES、即ちリーチフラグF2に1がセットされた場合には、S848の処理へ移行して、CPU102は、現在特別図柄表示装置6aまたは6bに表示しているはずれのスロットゲームに係わる特別図柄変動時間THを、現時点から2秒後にタイムアップするように設定変更する。
はずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動時間は通常時7秒であるので、従って、このS848の処理では、変動パターン1、7及び12の変動時間がS844の処理の判断時点で、その経過時間が未だ5秒未満のときには、変動パターン1、7及び12の特別図柄変動時間THは短縮されることになり、一方、その経過時間が既に5秒を超えているときには、変動パターン1、7及び12の特別図柄変動時間THは延長されることになる。即ち、この変動パターン1、7及び12の特別図柄変動時間THは、最短で約2秒、最長で約9秒となり、つまり2〜9秒の範囲にて設定変更されることになる。
つまり、このS848の処理では、特別図柄表示装置6aまたは6bに表示されているはずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動表示が、次に特別図柄表示装置6bまたは6aに表示されるリーチはずれに係わる変動パターン(変動パターン21、22、31、32、51、52、62)の変動表示と同時に並行して表示される時間を2秒に設定することを意味している。しかして、リーチはずれに係わる変動パターンの特別図柄変動時間THは、通常時13〜42秒であり、さらにそのうちリーチになるまでの時間は7秒であるので、従って、リーチはずれに係わる変動パターンの変動表示が特別図柄表示装置6aまたは6bにて開始されてからリーチ状態になるまでに、特別図柄表示装置6bまたは6aに表示されているはずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動表示は既に終了していることになり、即ちリーチはずれに係わる変動パターンの変動表示のうちリーチ状態以降の変動表示と、はずれに係わる変動パターン1、7及び12の変動表示とが同時に並行して表示されることがない。
さらに、リーチはずれに係わる変動パターンは、後述するが、大・中当りに係わる変動パターンと同様、その変動表示が開始されてから2秒経過すると特別図柄表示装置6a、6bの両者に跨って拡大表示され、従って変動パターン1、7及び12の変動表示がリーチはずれに係わる変動パターンと同時に並行して表示される時間はなく、即ち変動パターン1、7及び12の変動表示が終了してはずれ図柄が確定表示されるとき、変動パターン1の確定表示は特別図柄表示装置6bに、変動パターン7の確定表示は特別図柄表示装置6aに、変動パターン12の確定表示は特別図柄表示装置6aまたは6bにそれぞれ縮小表示され、さらに縮小表示されたままで2秒間はずれ図柄が確定表示される。つまり、リーチはずれに係わる変動パターンは、2秒間だけ変動パターン1、7及び12に係わるはずれ図柄の確定表示と同時に並行して表示される。そして、はずれ図柄の確定表示が終了すると、特別図柄表示装置6a、6bの両者の画面一杯にリーチはずれに係わる変動パターン(リーチアクション等)が表示される。そして、リーチはずれに係わる変動パターンの変動表示が終了すると、リーチはずれ図柄は、リーチはずれに係わる変動パターンが開始された特別図柄表示装置6aまたは6bの一方のみに縮小して確定表示され、このとき、他方の特別図柄表示装置6aまたは6bには、先に縮小表示されて確定表示したはずれ図柄が画面一杯に再表示されるようになっている。
これにより、リーチはずれに係わる変動パターンのうち少なくともリーチ状態以降の変動表示及び確定表示が単独で表示されることになり、従って遊技者は、リーチはずれに係わるスロットゲームの演出効果の高いリーチ状態以降の表示を凝視しながら集中して楽しむことができる。なお、S844の処理の判断時点で、変動パターン1、7及び12の変動表示が終了してはずれ図柄が特別図柄表示装置6aまたは6bに確定表示されている場合には、S844の処理では何も実行しない。
一方、S844の処理にてNO、即ちリーチフラグF2に0がセットされている場合、また、上記S830の処理にてNO、即ち現在特別図柄表示装置6aまたは6bにて表示されている変動表示が変動パターン1、7及び12でない場合、さらにS834、S838、S842またはS848の処理を終了した場合には、CPU102は、この特別図柄変動時間TH変更処理(S375)を終了してS376の処理へ移行する。
なお、上記の説明においては、通常時における特別図柄変動時間THの変更について記載したが、遊技状態が後述する時短または確変処理時になっている場合には、S834、S838、S842及びS848の処理では、全て特別図柄変動時間THを1秒後にタイムアップするように設定変更する。これは、上記した時短または確変処理時の特別図柄変動時間THに鑑みなされたもので、このようにすると、上記通常時における特別図柄変動時間THの変更と同様な作用効果を奏する。
図28に戻って、一方、上記S371の処理にてYES、即ち特別図柄変動時間THがタイムアップしたと判定された場合には、S372の処理へ移行し、CPU102は、ここで全ての特別図柄の停止を指定するための全図柄停止指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、この全図柄停止指定コマンドについては、図58に示し後述する。S372の処理を終えると、CPU102は、S373の特別図柄確定の処理へ移行する。
S373の処理へ移行すると、CPU102は、上記したようにS324の特別図柄決定処理にて決定された特別図柄を特別図柄表示装置6aまたは6bに単独で確定表示する処理を実行する。このS373の処理における特別図柄の確定は、上記全図柄停止指定コマンドに基づいて特別図柄表示装置6aまたは6b上で停止した特別図柄を、所定時間(2秒)停止したままの状態を維持することで行う。なお、特別図柄の確定とは、特別図柄(左、中、右特別図柄)が完全に停止している状態が所定時間(2秒)継続されるものを言い、各図柄表示部8a、8b、9a、9b、10a、10b上で、例えば上下に数コマ程度微動している揺れ状態を含むものではなく、一方、特別図柄の停止とは、この揺れ状態を含むものであり、つまり特別図柄の停止とは、特別図柄が完全に停止している状態でなくとも、遊技者がそれを認識できる程度であれば、どのような態様であっても良い。
S373の処理を終えると、CPU102は、S374の処理へ移行して、リーチフラグF2の値を0にセットする。なお、上記S338、S362の処理にてYESと判定されていたときは、CPU102は、S374の処理では、なにも実行しない。S374の処理を終えると、CPU102は、この特別図柄制御処理(S343)を終了してS376の処理へ移行する。
S376の処理へ移行すると、CPU102は、ここで特別図柄表示装置6aまたは6bに表示される特別図柄が確定したか否かを判定し、確定していない場合(S376にてNO)には、この特別図柄遊技処理(S318)を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。一方、S376の処理にて、特別図柄表示装置6aまたは6bに表示される特別図柄が確定したと判定された場合(S376にてYES)には、S380の処理へ移行する。
S380の処理へ移行すると、CPU102は、ここで大当りフラグF1の値が1か否かを判定し、S380の処理にてNO、即ち大当りフラグF1の値が0の場合には、S423の処理へ移行して、中当りフラグF3の値が1か否かを判定する。そして、S423の処理にてYES、即ち中当りフラグF3の値が1の場合には、S425へ移行して、CPU102は、中当り処理を実行する。
図33は、中当り処理(S425)を示すフローチャートである。CPU102は、この中当り処理が実行されると、まずS735の処理にて、上記した特別図柄変動表示処理(図29)のS356において、変動パターン51または61の表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を、表示制御回路111に出力したか否かを判定する。換言すれば、この変動パターン51または61は、後述するが、中当りに係わる変動パターンのうち信頼度が高いもので、特別図柄表示装置6aに表示されることになり、つまりS735においては、上記した特別図柄制御処理(図28)のS373において、中当り図柄が特別図柄表示装置6aに確定表示されたか否かを判定する。
そして、S735の処理にてYES、即ち今回表示された変動パターンは変動パターン51または61であり特別図柄表示装置6aに中当り図柄が確定表示された場合には、CPU102は、S537の処理へ移行して、ここで上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の高い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が0〜14であったか否かを判定する。そして、S537の処理にてNO、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜14でなかった場合には、CPU102は、S545の処理へ移行する。一方、S537の処理にてYES、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜14の何れかであった場合には、CPU102は、S538へ移行して中当り処理1を実行する。
図34は、中当り処理1(S538)を示すフローチャートである。CPU102は、この中当り処理1が実行されると、まずS539の処理にて、ソレノイド106aを駆動制御して大入賞口7aを開口する。そして、S540の処理へ移行して、CPU102は、予め特別図柄表示装置6aに中当り図柄が確定表示され、且つ大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜14であった場合に対応して設定されている中当りに係わる大入賞口7aの開口時間6秒が、タイムアップしたか否かを判定し、S540の処理にてNO、即ち大入賞口7aの開口時間6秒がタイムアップしていないと判定された場合には、S541の処理へ移行して、カウンタDaの値が10以上か否かを判定する。
このカウンタDaは、開口された大入賞口7aが上記大入賞口開口時間6秒が経過して閉口するまでに、大入賞口7a内に入賞した遊技球の数をカウントするために主制御回路44に設定されたカウンタであり、カウントスイッチ117aが遊技球を検出したときにカウントアップされ、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっている。
そして、S541の処理にてNO、即ちカウンタDaの値が10未満と判定されたときには、この中当り処理1を終了してS427の処理(図23)に移行する。一方、S540の処理及びS541の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口開口時間6秒がタイムアップしたと判定された場合及びカウンタDaの値が10以上と判定されたときには、S542の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106aを駆動制御して大入賞口7aを閉口する。そして、S543の処理へ移行して、CPU102は、カウンタDaの値を0にセットし、S544の処理へ移行して、中当りフラグF3の値を0にセットし、この中当り処理1を終了してS427の処理(図23)に移行する。
図33に戻り、S545の処理に移行すると、CPU102は、ここで上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の高い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が15〜34であったか否かを判定する。そして、S545の処理にてNO、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が15〜34でなかった場合には、CPU102は、S558の処理へ移行する。一方、S545の処理にてYES、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が15〜34の何れかであった場合には、CPU102は、S546へ移行して中当り処理2を実行する。
図35は、中当り処理2(S546)を示すフローチャートである。CPU102は、この中当り処理2が実行されると、まずS547の処理にて、ソレノイド106aを駆動制御して大入賞口7aを開口する。そして、S548の処理へ移行して、CPU102は、予め特別図柄表示装置6aに中当り図柄が確定表示され、且つ大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が15〜34であった場合に対応して設定されている中当りに係わる大入賞口7aの開口時間3秒が、タイムアップしたか否かを判定し、S548の処理にてNO、即ち大入賞口7aの開口時間3秒がタイムアップしていないと判定された場合には、S549の処理へ移行して、上記したカウンタDaの値が5以上か否かを判定する。
そして、S549の処理にてNO、即ちカウンタDaの値が5未満と判定されたときには、この中当り処理2を終了してS427の処理(図23)に移行する。一方、S548の処理及びS549の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口開口時間3秒がタイムアップしたと判定された場合及びカウンタDaの値が5以上と判定されたときには、S550の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106aを駆動制御して大入賞口7aを閉口する。そして、S551の処理へ移行して、CPU102は、カウンタDaの値を0にセットし、S552の処理へ移行する。
S552の処理へ移行すると、CPU102は、次にソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを開口する。そして、S553の処理へ移行して、CPU102は、予め特別図柄表示装置6aに中当り図柄が確定表示され、且つ大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が15〜34であった場合に対応して設定されている中当りに係わる大入賞口7bの開口時間3秒が、タイムアップしたか否かを判定し、S553の処理にてNO、即ち大入賞口7bの開口時間3秒がタイムアップしていないと判定された場合には、S554の処理へ移行して、カウンタDbの値が5以上か否かを判定する。
このカウンタDbは、上記したカウンタDaと同様なものであり、開口された大入賞口7bが上記大入賞口開口時間3秒が経過して閉口するまでに、大入賞口7b内に入賞した遊技球の数をカウントするために主制御回路44に設定されたカウンタであり、カウントスイッチ117bが遊技球を検出したときにカウントアップされ、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっている。
そして、S554の処理にてNO、即ちカウンタDbの値が5未満と判定されたときには、この中当り処理2(S546)及び中当り処理(S425)を終了してS427の処理(図23)に移行する。一方、S553の処理及びS554の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口開口時間3秒がタイムアップしたと判定された場合及びカウンタDbの値が5以上と判定されたときには、S555の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを閉口する。そして、S556の処理へ移行して、CPU102は、カウンタDbの値を0にセットし、S557の処理へ移行して、中当りフラグF3の値を0にセットし、この中当り処理2を終了してS427の処理(図23)に移行する。
図33に戻り、S558の処理に移行すると、即ち上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の高い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が35〜49であった場合には、CPU102は、S558の中当り処理3を実行する。
図36は、中当り処理3(S558)を示すフローチャートである。CPU102は、この中当り処理3が実行されると、まずS559の処理にて、ソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを開口する。そして、S560の処理へ移行して、CPU102は、予め特別図柄表示装置6aに中当り図柄が確定表示され、且つ大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が35〜49であった場合に対応して設定されている中当りに係わる大入賞口7bの開口時間6秒が、タイムアップしたか否かを判定し、S560の処理にてNO、即ち大入賞口7bの開口時間6秒がタイムアップしていないと判定された場合には、S561の処理へ移行して、上記したカウンタDbの値が10以上か否かを判定する。
そして、S561の処理にてNO、即ちカウンタDbの値が10未満と判定されたときには、この中当り処理3を終了してS427の処理(図23)に移行する。一方、S560の処理及びS561の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口開口時間6秒がタイムアップしたと判定された場合及びカウンタDbの値が10以上と判定されたときには、S562の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを閉口する。そして、S563の処理へ移行して、CPU102は、カウンタDbの値を0にセットし、S564の処理へ移行して、中当りフラグF3の値を0にセットし、この中当り処理3を終了してS427の処理(図23)に移行する。
一方、S735の処理にてNO、即ち今回表示された変動パターンは変動パターン51及び61ではなく特別図柄表示装置6aに中当り図柄が確定表示されなかった場合には、つまり今回表示された変動パターンは、後述する中当りに係わる変動パターンのうち信頼度が低い変動パターン21または31であり、従って特別図柄表示装置6bに中当り図柄が確定表示さた場合には、CPU102は、S736の処理へ移行して、ここで上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の低い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が0〜24であったか否かを判定する。そして、S736の処理にてNO、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜24でなかった場合には、CPU102は、S738の処理へ移行する。一方、S736の処理にてYES、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜24の何れかであった場合には、CPU102は、S737へ移行して中当り処理1を実行する。なお、S737の中当り処理1は、上記したS538と同様の処理であるので、ここでの説明は省略する。
S738の処理に移行すると、CPU102は、ここで上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の低い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が25〜39であったか否かを判定する。そして、S738の処理にてNO、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が25〜39でなかった場合には、CPU102は、S751の処理へ移行する。一方、S738の処理にてYES、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が25〜39の何れかであった場合には、CPU102は、S739へ移行して中当り処理4を実行する。
図37は、中当り処理4(S739)を示すフローチャートである。CPU102は、この中当り処理4が実行されると、まずS740の処理にて、ソレノイド106aを駆動制御して大入賞口7aを開口する。そして、S741の処理へ移行して、CPU102は、予め特別図柄表示装置6bに中当り図柄が確定表示され、且つ大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が25〜39であった場合に対応して設定されている中当りに係わる大入賞口7aの開口時間4.2秒が、タイムアップしたか否かを判定し、S742の処理にてNO、即ち大入賞口7aの開口時間4.2秒がタイムアップしていないと判定された場合には、S742の処理へ移行して、上記したカウンタDaの値が7以上か否かを判定する。
そして、S742の処理にてNO、即ちカウンタDaの値が7未満と判定されたときには、この中当り処理4を終了してS427の処理(図23)に移行する。一方、S741の処理及びS742の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口開口時間4.2秒がタイムアップしたと判定された場合及びカウンタDaの値が7以上と判定されたときには、S743の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106aを駆動制御して大入賞口7aを閉口する。そして、S744の処理へ移行して、CPU102は、カウンタDaの値を0にセットし、S745の処理へ移行する。
S745の処理へ移行すると、CPU102は、次にソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを開口する。そして、S746の処理へ移行して、CPU102は、予め特別図柄表示装置6bに中当り図柄が確定表示され、且つ大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が25〜39であった場合に対応して設定されている中当りに係わる大入賞口7bの開口時間1.8秒が、タイムアップしたか否かを判定し、S746の処理にてNO、即ち大入賞口7bの開口時間1.8秒がタイムアップしていないと判定された場合には、S747の処理へ移行して、上記したカウンタDbの値が3以上か否かを判定する。
そして、S747の処理にてNO、即ちカウンタDbの値が3未満と判定されたときには、この中当り処理4を終了してS427の処理(図23)に移行する。一方、S746の処理及びS747の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口開口時間1.8秒がタイムアップしたと判定された場合及びカウンタDbの値が3以上と判定されたときには、S748の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを閉口する。そして、S749の処理へ移行して、CPU102は、カウンタDbの値を0にセットし、S750の処理へ移行して、中当りフラグF3の値を0にセットし、この中当り処理4を終了してS427の処理(図23)に移行する。
図33に戻り、S751の処理に移行すると、即ち上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の低い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が40〜49であった場合には、CPU102は、S751の中当り処理2を実行する。なお、S751の中当り処理2は、上記したS546と同様の処理であるので、ここでの説明は省略する。
つまり、この中当り処理では、図38に示すように、中当り図柄が特別図柄表示装置6aに表示された場合において大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が、0〜14の場合には中当り処理1が実行され(確率15/50)、遊技球の入賞により15個の賞品球を払い出す大入賞口7aが6秒間または10個の遊技球の入賞の何れかになるまで開口し、15〜34の場合には中当り処理2が実行され(確率20/50)、まず遊技球の入賞により15個の賞品球を払い出す大入賞口7aが3秒間または5個の遊技球の入賞の何れかになるまで開口し、次に遊技球の入賞により10個の賞品球を払い出す大入賞口7bが3秒間または5個の遊技球の入賞の何れかになるまで開口し、35〜49の場合には中当り処理3が実行され(確率15/50)、遊技球の入賞により10個の賞品球を払い出す大入賞口7bが6秒間または10個の遊技球の入賞の何れかになるまで開口する。
一方、中当り図柄が特別図柄表示装置6bに表示された場合において大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が、0〜24の場合には上記と同様の中当り処理1を実行し(確率25/50)、25〜39の場合には中当り処理4が実行され(確率15/50)、まず遊技球の入賞により15個の賞品球を払い出す大入賞口7aが4.2秒間または7個の遊技球の入賞の何れかになるまで開口し、次に遊技球の入賞により10個の賞品球を払い出す大入賞口7bが1.8秒間または3個の遊技球の入賞の何れかになるまで開口し、40〜49の場合には上記と同様の中当り処理2を実行する(確率10/50)。なお、図38は、特別図柄表示装置6a、6bに大・中・小当り図柄が表示されたときの大入賞口開口態様決定用カウンタC8の値と大入賞口7a、7bの開口態様との関係を示す説明図である。
従って、この中当り処理においては、遊技者にとって中当り処理1が最も有利となり、次に中当り処理4、2、3の順となる。例えば、各中当り処理1、2、3、4において遊技球が大入賞口7aまたは/及び大入賞口7bに10個入賞した場合を想定すると、遊技者は、中当り処理1では150個の賞品球を、中当り処理4では135個の賞品球を、中当り処理2では125個の賞品球を、中当り処理3では100個の賞品球をそれぞれ獲得することとなる。
また図38から明らかなように、中当りに係わる変動パターンのうち、信頼度が低い変動パターン21または31が特別図柄表示装置6bに表示された場合には、信頼度が高い変動パターン51または61が特別図柄表示装置6aに表示された場合よりも、遊技者にとって有利な中当り処理が実行される確率が高くなっている。従って遊技者は、例え信頼度が低い変動パターン21または31が特別図柄表示装置6bに表示された場合であっても、落胆することなく、より多くの賞品球の獲得を期待しながら遊技に臨むことができる。なお、上記した中当り処理2、4では、先に大入賞口7aを開口するようにしたが、これは限定することなく、大入賞口7bを先に開口するようにしても良い。
図23に戻り、S427の処理に移行すると、CPU102は、中当りフラグF3の値が0か否か、即ち所定の中当り処理(S425)が全て終了したか否かを判定し、中当りフラグF3の値が0でない場合(S427の処理にてNO)、即ち中当りフラグF3の値が1の場合には、中当り処理が全て終了していないと判定し、この特別図柄遊技処理(S318)を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。一方、中当りフラグF1の値が0の場合(S427にてYES)には、S434の処理へ移行する。
一方、S423の処理にてNO、即ち中当りフラグF3の値が0の場合には、S429の処理へ移行して、CPU102は、小当りフラグF5の値が1か否かを判定する。そして、S429の処理にてYES、即ち小当りフラグF5の値が1の場合には、S431へ移行して、CPU102は、小当り処理を実行する。
図39は、小当り処理(S431)を示すフローチャートである。CPU102は、この小当り処理が実行されると、まずS752の処理にて、上記した特別図柄変動表示処理(図29)のS360において、変動パターン7の表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を、表示制御回路111に出力したか否かを判定する。換言すれば、この変動パターン7は、後述するが、小当りに係わる変動パターンのうち信頼度が高いもので、特別図柄表示装置6aに表示されることになり、つまりS752においては、上記した特別図柄制御処理(図28)のS373において、小当り図柄が特別図柄表示装置6aに確定表示されたか否かを判定する。
そして、S752の処理にてYES、即ち今回表示された変動パターンは変動パターン7であり特別図柄表示装置6aに小当り図柄が確定表示された場合には、CPU102は、S565の処理へ移行して、ここで上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の高い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が0〜19であったか否かを判定する。そして、S565の処理にてNO、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜19でなかった場合には、CPU102は、S571の処理へ移行する。一方、S565の処理にてYES、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜19の何れかであった場合には、CPU102は、S566へ移行して小当り処理1を実行する。
図40は、小当り処理1(S566)を示すフローチャートである。CPU102は、この小当り処理1が実行されると、まずS567の処理にて、ソレノイド106aを駆動制御して大入賞口7aを開口する。そして、S568の処理へ移行して、CPU102は、予め設定されている小当りに係わるの大入賞口7aの開口時間0.5秒がタイムアップしたか否かを判定し、S568の処理にてNO、即ち大入賞口7aの開口時間0.5秒がタイムアップしていないと判定された場合には、この小当り処理1を終了してS432の処理(図23)に移行する。
一方、S568の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口開口時間0.5秒がタイムアップしたと判定された場合には、S569の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106aを駆動制御して大入賞口7aを閉口する。そして、S570の処理へ移行して、CPU102は、小当りフラグF5の値を0にセットし、この小当り処理1を終了してS432の処理(図23)に移行する。
図39に戻り、S571の処理に移行すると、即ち上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の高い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が20〜49であった場合には、CPU102は、S571の小当り処理2を実行する。
図41は、小当り処理2(S571)を示すフローチャートである。CPU102は、この小当り処理2が実行されると、まずS572の処理にて、ソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを開口する。そして、S573の処理へ移行して、CPU102は、予め設定されている小当りに係わるの大入賞口7bの開口時間0.5秒がタイムアップしたか否かを判定し、S573の処理にてNO、即ち大入賞口7bの開口時間0.5秒がタイムアップしていないと判定された場合には、この小当り処理2を終了してS432の処理(図23)に移行する。
一方、S752の処理にてNO、即ち今回表示された変動パターンは変動パターン7ではなく特別図柄表示装置6aに小当り図柄が確定表示されなかった場合には、つまり今回表示された変動パターンは、後述する小当りに係わる変動パターンのうち信頼度が低い変動パターン1であり、従って特別図柄表示装置6bに中当り図柄が確定表示さた場合には、CPU102は、S753の処理へ移行して、ここで上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の低い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が0〜29であったか否かを判定する。そして、S753の処理にてNO、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜29でなかった場合には、CPU102は、S755の処理へ移行する。一方、S753の処理にてYES、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜29の何れかであった場合には、CPU102は、S754へ移行して小当り処理1を実行する。なお、S754の小当り処理1は、上記したS566と同様の処理であるので、ここでの説明は省略する。
S755の処理に移行すると、即ち上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の低い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が30〜49であった場合には、CPU102は、S755の小当り処理2を実行する。なお、S755の小当り処理2は、上記したS571と同様の処理であるので、ここでの説明は省略する。
つまり、この小当り処理では、図38に示すように、小当り図柄が特別図柄表示装置6aに表示された場合において大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が、0〜19の場合には小当り処理1が実行され(確率20/50)、遊技球の入賞により15個の賞品球を払い出す大入賞口7aが0.5秒間開口し、20〜49の場合には小当り処理2が実行され(確率30/50)、遊技球の入賞により10個の賞品球を払い出す大入賞口7bが0.5秒間開口する。一方、小当り図柄が特別図柄表示装置6bに表示された場合において大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が、0〜29の場合には上記と同様の小当り処理1を実行し(確率30/50)、30〜49の場合には上記と同様の小当り処理2を実行する(確率15/50)。
従って、この小当り処理においては、遊技者にとって小当り処理1のほうが小当り処理2よりも有利となり、例えば、各小当り処理1、2において遊技球が大入賞口7aまたは大入賞口7bに2個入賞した場合を想定すると、遊技者は、小当り処理1では30個の賞品球を、小当り処理2では20個の賞品球をそれぞれ獲得することとなる。また図38から明らかなように、小当りに係わる変動パターンのうち、信頼度が低い変動パターン1が特別図柄表示装置6bに表示された場合には、信頼度が高い変動パターン7が特別図柄表示装置6aに表示された場合よりも、遊技者にとって有利な小当り処理が実行される確率が高くなっている。従って遊技者は、例え信頼度が低い変動パターン1が特別図柄表示装置6bに表示された場合であっても、落胆することなく、より多くの賞品球の獲得を期待しながら遊技に臨むことができる。
なお、この小当り処理では、中当り処理のようなカウンタDa、Dbは主制御回路44に設定されていない。これは、小当り処理における大入賞口の開口時間が0.5秒と短く、従って大入賞口7bの開口中に入賞する遊技球の数は、物理的に多くはないと想定でき、遊技場にとって大入賞口7a、7bの開口中に多くの遊技球が入賞することによる不測の不利益が発生することがない。その結果、大入賞口7a、7b内に入賞した遊技球の数をカウントするための上記したカウントスイッチ117a、117bや、このカウントスイッチ117a、117bに係わる制御プログラムを省略できるという効果を奏する。但し、本実施例においては、この中当り処理及び小当り処理は、同じ大入賞口7a、7bを併用しているので、このカウントスイッチ117a、117bを省略することはできない。
また、上記した中当り処理及び小当り処理において大入賞口7a、7bに入賞した遊技球がさらに特定領域を通過した場合でも、継続入賞スイッチ118a、118bはONしないようになっているが、これは例えば、強制的に大入賞口7a、7bに入賞した遊技球が特定領域を通過しないような構造としても良い。
図23に戻り、S432の処理に移行すると、CPU102は、小当りフラグF5の値が0か否か、即ち所定の小当り処理が全て終了したか否かを判定し、小当りフラグF5の値が0でない場合(S432の処理にてNO)、即ち小当りフラグF5の値が1の場合には、小当り処理が全て終了していないと判定し、この特別図柄遊技処理(S318)を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。一方、小当りフラグF1の値が0の場合(S432にてYES)には、S434の処理へ移行する。
一方、S380にてYES、即ち大当りフラグF1の値が1の場合には、S381へ移行して、確変処理解除または時短処理解除の処理実行する。なお、このS381の確変処理解除または時短処理解除の処理とは、後述するS412の確変処理(図47)またはS418の時短処理(図48)にて設定される処理を解除して通常時の設定に戻す処理であって、ここでの詳しい説明は省略する。なお、後述するS412またはS418の確変処理または時短処理が実行されていないときは、CPU102は、ここでは何も処理しない。
S381の確変処理解除または時短処理解除の処理を終えると、CPU102は、S382の処理へ移行し、カウンタKの値を0にセットする。なお、このS382の処理も、上記したS321の処理にて時短処理の解除がなされているとき、または後述するS418の時短処理が実行されていないときは、CPU102は、ここでは何も処理しない。S382の処理を終えると、CPU102は、S383の処理へ移行し、ここで大当り遊技開始指定コマンド信号を表示制御回路111に出力し、S391へ移行して、図42に示す大当り処理を実行する。なお、この大当り遊技開始指定コマンドについては、図58に示し後述する。
図42は、大当り処理(S391)を示すフローチャートである。CPU102は、この大当り処理が実行されると、まずS756の処理にて、上記した特別図柄変動表示処理(図29)のS350、S352において、変動パターン52、62または4の表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を、表示制御回路111に出力したか否かを判定する。換言すれば、この変動パターン52、62または4は、後述するが、大当りに係わる変動パターンのうち信頼度が高いもので、特別図柄表示装置6aに表示されることになり、つまりS756においては、上記した特別図柄制御処理(図28)のS373において、大当り図柄が特別図柄表示装置6aに確定表示されたか否かを判定する。
そして、S756の処理にてYES、即ち今回表示された変動パターンは変動パターン52、62または4であり特別図柄表示装置6aに大当り図柄が確定表示された場合には、CPU102は、S576の処理へ移行して、ここで上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の高い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が0であったか否かを判定する。そして、S576の処理にてNO、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0でなかった場合には、CPU102は、S578の処理へ移行する。一方、S576の処理にてYES、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0であった場合には、CPU102は、S577へ移行して大当り処理1を実行する。
図43は、大当り処理1(S577)を示すフローチャートである。CPU102は、この大当り処理1が実行されると、まずS392の処理にて、インターバルタイム中か否かを判定する。このインターバルタイムとは、大当り遊技中において、大当り遊技開始時、各ラウンド終了時、大当り遊技終了時に設けられる大入賞口(アタッカ)7a、7bが閉口している時間のことで、インターバルタイム中と判定された場合(S392にてYES)には、この大当り処理1を終了して特別図柄遊技処理(図23)に戻り、S409の処理へ移行する。なお、大当り遊技開始時及び大当り遊技終了時のインターバルタイムは10秒、各ラウンド終了時のインターバルタイムは2秒に設定されている。
一方、S392の処理にて、インターバルタイム中でないと判定された場合(S392にてNO)には、S393の処理へ移行し、CPU102は、ここで後述するカウンタEの値に基づいてラウンド表示指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、このラウンド表示指定コマンドについては、図58に示し後述する。
次に、S394の処理へ移行すると、CPU102は、ソレノイド106aを駆動制御して大入賞口7aを開口する。そして、S395の処理へ移行して、CPU102は、予め設定されている所定の大入賞口7aの開口時間30秒がタイムアップしたか否かを判定し、S395の処理にてNO、即ち大入賞口7aの開口時間30秒がタイムアップしていないと判定された場合には、S396の処理へ移行して、ラウンド中に大入賞口7a内に入賞した遊技球数を表示するためのカウント表示指定コマンド信号を、上記したカウンタDaに同期させて表示制御回路111に出力する。なお、カウント表示指定コマンドについては、図58に示し後述する。
次に、S397の処理へ移行すると、CPU102は、上記した継続入賞スイッチ118aがオンしたか否か、即ちラウンド中に継続入賞スイッチ118aが大入賞口7aの特定領域を通過した遊技球を検出したか否かを判定し、遊技球が大入賞口7aの特定領域を通過して継続入賞スイッチ118aがオンしている場合(後述するS404にてYES)には、CPU102は、S398の処理へ移行して、Vを表示するためのV表示指定コマンド信号を、継続入賞スイッチ118aの検出信号に同期して表示制御回路111に出力し、S399の処理へ移行する。なお、このV表示指定コマンドについては、図58に示し後述する。
一方、S397の処理にてNOと判定された場合、即ちラウンド中に継続入賞スイッチ118aがオンしておらず遊技球が大入賞口7aの特定領域を通過していない場合には、CPU102は、S399の処理へ移行して、カウンタDaの値が10以上か否かを判定する。そして、S399の処理にてNO、即ちカウンタDaの値が10未満と判定されたときには、CPU102は、この大当り処理1を終了して特別図柄遊技処理(図23)に戻り、S409の処理へ移行する。
一方、S395の処理にてYES及びS399の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口7aの開口時間30秒がタイムアップしたと判定された場合及びカウンタDaの値が10以上と判定された場合には、S400の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106aを駆動制御して大入賞口7aを閉口する。そして、CPU102は、S401の処理へ移行して、カウンタDaの値を0にセットし、S402の処理へ移行して、カウンタEの値をインクリメント(1加算)する。
このカウンタEは、大入賞口7aが何回開口されたかを、換言すれば上記した大当り遊技中の各ラウンドが何回実行されたかをカウントするために主制御回路44に設定されたカウンタであり、S400の処理が実行されて大入賞口7aが閉口する毎にカウントアップされ、電源投入時には初期化されて1がセットされるようになっている。
S402の処理を終えると、S404の処理へ移行して、CPU102は、上記S397の処理にて継続入賞スイッチ118aがオンしたか否かを判定し、継続入賞スイッチ118aがオンしていた場合(S404にてYES)には、S405の処理へ移行して、カウンタEの値が16以下か否かを判定する。このS405の処理では、大入賞口7aが開口される回数、即ち大当り遊技中のラウンド数が16回になったか否かを判定している。そして、S405の処理にてYES、即ちカウンタEの値が16以下と判定されたときには、CPU102は、この大当り処理1を終了して特別図柄遊技処理(図23)に戻り、S409の処理へ移行する。
一方、S404の処理にてNO及びS405の処理にてNOと判定された場合、即ち継続入賞スイッチ118aがオンしておらず遊技球が大入賞口7aの特定領域を通過していない場合及びカウンタEの値が16を超えていると判定された場合には、CPU102は、S406の処理へ移行して、カウンタEの値を0にセットし、S407の処理へ移行して、大当りフラグF1の値を0にセットし、S408の処理へ移行して、カウンタHの値を0にセットし、この大当り処理1を終了して特別図柄遊技処理(図23)に戻り、S409の処理へ移行する。なお、S408の処理にてカウンタHの値が0にセットされると、オーバーフロー球表示装置60に表示されるオーバーフロー球数の値もリセットされて0となる。
図42に戻り、S578の処理に移行すると、CPU102は、ここで上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の高い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が1〜24であったか否かを判定する。そして、S578の処理にてNO、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が1〜24でなかった場合には、CPU102は、S617の処理へ移行する。一方、S578の処理にてYES、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が1〜24の何れかであった場合には、CPU102は、S579へ移行して大当り処理2を実行する。
図44は、大当り処理2(S579)を示すフローチャートである。CPU102は、この大当り処理2が実行されると、S580及びS581の処理を行うが、これらの処理は、上記した大当り処理1におけるS392及びS393の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。そしてS581の処理を終了すると、S582の処理へ移行して、CPU102は、カウンタEの値が10以下か否かを判定する。このS582の処理では、大入賞口7aが開口される回数、即ち大当り遊技中のラウンド数が10回になったか否かを判定している。そして、S582の処理にてYES、即ちラウンド数が10回(カウンタEの値が10)以下と判定されたときには、CPU102は、S583〜S592の処理を行うが、これらの処理は、上記した大当り処理1におけるS394〜S404の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
一方、S582の処理にてNO、即ちラウンド数が10回(カウンタEの値が10)を超えていると判定された場合には、S593の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを開口する。そして、S594の処理へ移行して、CPU102は、予め設定されている所定の大入賞口7bの開口時間30秒がタイムアップしたか否かを判定し、S594の処理にてNO、即ち大入賞口7bの開口時間30秒がタイムアップしていないと判定された場合には、S595の処理へ移行して、ラウンド中に大入賞口7b内に入賞した遊技球数を表示するための上記したカウント表示指定コマンド信号を、上記したカウンタDbに同期させて表示制御回路111に出力する。
次に、S596の処理へ移行すると、CPU102は、上記した継続入賞スイッチ118bがオンしたか否か、即ちラウンド中に継続入賞スイッチ118bが大入賞口7bの特定領域を通過した遊技球を検出したか否かを判定し、遊技球が大入賞口7bの特定領域を通過して継続入賞スイッチ118bがオンしている場合(後述するS612にてYES)には、CPU102は、S597の処理へ移行して、Vを表示するための上記したV表示指定コマンド信号を、継続入賞スイッチ118bの検出信号に同期して表示制御回路111に出力し、S598の処理へ移行する。
一方、S596の処理にてNOと判定された場合、即ちラウンド中に継続入賞スイッチ118bがオンしておらず遊技球が大入賞口7bの特定領域を通過していない場合には、CPU102は、S598の処理へ移行して、カウンタDbの値が10以上か否かを判定する。そして、S598の処理にてNO、即ちカウンタDbの値が10未満と判定されたときには、CPU102は、この大当り処理2を終了して特別図柄遊技処理(図23)に戻り、S409の処理へ移行する。
一方、S594の処理にてYES及びS598の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口7bの開口時間30秒がタイムアップしたと判定された場合及びカウンタDbの値が10以上と判定された場合には、S599の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを閉口する。そして、CPU102は、S600の処理へ移行して、カウンタDbの値を0にセットし、S611の処理へ移行して、上記したカウンタEの値をインクリメント(1加算)する。
S611の処理を終えると、S612の処理へ移行して、CPU102は、上記S596の処理にて継続入賞スイッチ118bがオンしたか否かを判定し、継続入賞スイッチ118bがオンしていた場合(S612にてYES)には、S613の処理へ移行して、上記したカウンタEの値が16以下か否かを判定する。そして、S613の処理にてYES、即ちカウンタEの値が16以下と判定されたときには、CPU102は、この大当り処理2を終了してS409の処理へ移行する。
一方、S612の処理にてNO及びS613の処理にてNOと判定された場合、即ち継続入賞スイッチ118bがオンしておらず遊技球が大入賞口7bの特定領域を通過していない場合及びカウンタEの値が16を超えていると判定された場合、また上記したS592にてNOと判定された場合、即ち継続入賞スイッチ118aがオンしておらず遊技球が大入賞口7aの特定領域を通過していない場合には、CPU102は、S614〜S616の処理を行うが、これらの処理は、上記した大当り処理1におけるS406〜S408の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
図42に戻り、S617の処理に移行すると、即ち上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の高い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が25〜49であった場合には、CPU102は、S558の大当り処理3を実行する。
図45は、大当り処理3(S617)を示すフローチャートである。CPU102は、この大当り処理3が実行されると、S618及びS619の処理を行うが、これらの処理は、上記した大当り処理1におけるS392及びS393の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。そしてS619の処理を終了すると、S620の処理へ移行して、CPU102は、カウンタEの値が8以下か否かを判定する。このS620の処理では、大入賞口7aが開口される回数、即ち大当り遊技中のラウンド数が8回になったか否かを判定している。そして、S620の処理にてYES、即ちラウンド数が8回(カウンタEの値が8)以下と判定されたときには、CPU102は、S621〜S630の処理を行うが、これらの処理は、上記した大当り処理1におけるS394〜S404の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
一方、S620の処理にてNO、即ちラウンド数が8回(カウンタEの値が8)を超えていると判定された場合には、S757の処理へ移行して、CPU102は、S757〜S770の処理を行うが、これらの処理は、上記した大当り処理2におけるS593〜S616の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
一方、S771の処理にてNO、即ち今回表示された変動パターンは変動パターン52、変動パターン62及び変動パターン4ではなく特別図柄表示装置6aに大当り図柄が確定表示されなかった場合には、つまり今回表示された変動パターンは、後述する大当りに係わる変動パターンのうち信頼度が低い変動パターン22または32であり、従って特別図柄表示装置6bに大当り図柄が確定表示さた場合には、CPU102は、S771の処理へ移行して、ここで上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の低い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が0〜9であったか否かを判定する。そして、S771の処理にてNO、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜9でなかった場合には、CPU102は、S773の処理へ移行する。一方、S771の処理にてYES、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜9の何れかであった場合には、CPU102は、S772へ移行して大当り処理1を実行する。なお、S772の大当り処理1は、上記したS577と同様の処理であるので、ここでの説明は省略する。
S773の処理に移行すると、CPU102は、ここで上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の低い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が10〜34であったか否かを判定する。そして、S773の処理にてNO、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が10〜34でなかった場合には、CPU102は、S792の処理へ移行する。一方、S773の処理にてYES、即ち大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が10〜34の何れかであった場合には、CPU102は、S774へ移行して大当り処理4を実行する。
図46は、大当り処理4(S774)を示すフローチャートである。CPU102は、この大当り処理4が実行されると、S775及びS776の処理を行うが、これらの処理は、上記した大当り処理1におけるS392及びS393の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。そしてS776の処理を終了すると、S777の処理へ移行して、CPU102は、カウンタEの値が12以下か否かを判定する。このS777の処理では、大入賞口7aが開口される回数、即ち大当り遊技中のラウンド数が12回になったか否かを判定している。そして、S777の処理にてYES、即ちラウンド数が12回(カウンタEの値が12)以下と判定されたときには、CPU102は、S778〜S787の処理を行うが、これらの処理は、上記した大当り処理1におけるS394〜S404の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
一方、S777の処理にてNO、即ちラウンド数が12回(カウンタEの値が12)を超えていると判定された場合には、S788の処理へ移行して、CPU102は、S788〜S801の処理を行うが、これらの処理は、上記した大当り処理2におけるS593〜S616の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
図42に戻り、S792の処理に移行すると、即ち上記したS212の乱数取得処理において、今回の信頼度の低い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8(乱数8、0〜49)の取得数値が35〜49であった場合には、CPU102は、S792の大当り処理2を実行する。なお、S792の大当り処理2は、上記したS579と同様の処理であるので、ここでの説明は省略する。
つまり、この大当り処理では、図38に示すように、大当り図柄が特別図柄表示装置6aに表示された場合において大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が、0の場合には大当り処理1が実行され(確率1/50)、即ち全てのラウンドにおいて遊技球の入賞により15個の賞品球を払い出す大入賞口7aが30秒間または10個の遊技球の入賞の何れかになるまで、継続入賞スイッチ118aの遊技球の検出(特定領域の通過)を条件として繰り返し開口し、1〜24の場合には大当り処理2が実行され(確率24/50)、第1〜10ラウンドまでは遊技球の入賞により15個の賞品球を払い出す大入賞口7aが、第11〜16ラウンドまでは遊技球の入賞により10個の賞品球を払い出す大入賞口7bが30秒間または10個の遊技球の入賞の何れかになるまで、継続入賞スイッチ118a、118bの遊技球の検出(特定領域の通過)を条件として繰り返し開口し、25〜49の場合には大当り処理3が実行され(確率25/50)、第1〜8ラウンドまでは遊技球の入賞により15個の賞品球を払い出す大入賞口7aが、第9〜16ラウンドまでは遊技球の入賞により10個の賞品球を払い出す大入賞口7bが30秒間または10個の遊技球の入賞の何れかになるまで、継続入賞スイッチ118a、118bの遊技球の検出(特定領域の通過)を条件として繰り返し開口する。
一方、大当り図柄が特別図柄表示装置6bに表示された場合において大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が、0〜9の場合には上記と同様の大当り処理1を実行し(確率10/50)、10〜34の場合には大当り処理4が実行され(確率25/50)、第1〜12ラウンドまでは遊技球の入賞により15個の賞品球を払い出す大入賞口7aが、第13〜16ラウンドまでは遊技球の入賞により10個の賞品球を払い出す大入賞口7bが30秒間または10個の遊技球の入賞の何れかになるまで、継続入賞スイッチ118a、118bの遊技球の検出(特定領域の通過)を条件として繰り返し開口し、35〜49の場合には上記と同様の大当り処理2を実行する(確率15/50)。
従って、この大当り処理においては、遊技者にとって大当り処理1が最も有利となり、次に大当り処理4、大当り処理2、大当り処理3の順となる。例えば、各大当り処理1、2、3、4の各ラウンドにおいて遊技球が大入賞口7aまたは/及び大入賞口7bに10個入賞した場合を想定すると、遊技者は、大当り処理1では2400個の賞品球を、大当り処理4では2200個の賞品球を、大当り処理2では2100個の賞品球を、大当り処理3では2000個の賞品球をそれぞれ獲得することとなる。
また図38から明らかなように、大当りに係わる変動パターンのうち、信頼度が低い変動パターン22または32が特別図柄表示装置6bに表示された場合には、信頼度が高い変動パターン52、62または4が特別図柄表示装置6aに表示された場合よりも、遊技者にとって有利な大当り処理が実行される確率が高くなっている。従って遊技者は、例え信頼度が低い変動パターン22または32が特別図柄表示装置6bに表示された場合であっても、落胆することなく、より多くの賞品球の獲得を期待しながら遊技に臨むことができる。
なお、上記した各大当り処理1、2、3、4(S577、S579、S617、S774)においてカウンタEの値が16となっている場合には、大入賞口7a、7bに入賞した遊技球がさらに特定領域を通過した場合でも、継続入賞スイッチ118a、118bはONしないようになっているが、即ちカウンタEの値が16の場合には、S397(大当り処理1)、S596(大当り処理2)、S760(大当り処理3)、S791(大当り処理4)で必ずNOとなるようになっているが、これは例えば、カウンタEの値が16の場合には、強制的に大入賞口7a、7bに入賞した遊技球が特定領域を通過しないような構造としても良い。
図23に戻り、S409の処理に移行すると、CPU102は、大当りフラグF1の値が0か否か、即ち所定の大当り処理(S391)が全て終了したか否かを判定し、大当りフラグF1の値が0でない場合(S409の処理にてNO)、即ち大当りフラグF1の値が1の場合には、所定の大当り処理が全て終了していないと判定し、この特別図柄遊技処理(S318)を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。一方、大当りフラグF1の値が0の場合(S409にてYES)には、S410の処理へ移行して、CPU102は、ここで大当り遊技終了指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、この大当り遊技終了指定コマンドについては、図58に示し後述する。
次に、S411の処理へ移行して、CPU102は、上記したS348の処理(図29)と同様、大当り図柄が奇数のゾロ目の数字図柄か否かを、即ち特定大当図柄か否かを判定する。そして、S411の処理にてYES、即ち今回取得した大当り図柄が特定大当図柄であった場合には、S412の処理へ移行して、CPU102は、確変処理を実行する。
図47は、確変処理(S412)を示すフローチャートである。この確変処理が開始されるとCPU102は、まずS413の処理にて上記したS20の乱数更新処理にて更新する当り判定用カウンタC9(乱数9、0〜30)の内容を変更する。通常時、S20の処理において作成される乱数9は、普通図柄が当りとなる抽選確率は10/31であるが、確変処理が実行されたことによって、この当りとなる抽選確率を28/31に上昇させる。これは、上記した0〜30で構成された乱数のうち0〜9を当り乱数としていたのを、0〜27を当り乱数に変更することで行う。
次に、S414の処理へ移行して、CPU102は、上記した普通図柄制御処理(図12)のS508にて用いる普通図柄変動時間tを短縮する。通常時、普通図柄変動時間tは30秒であるが、確変処理が実行されたことによって、この普通図柄変動時間tを2秒に短縮する。即ち、上記した普通図柄制御処理(S504)のS506で変動表示が開始され、S510にて当り図柄またははずれ図柄が確定表示されるまでの普通図柄の変動表示時間が30秒であったのを、2秒に短縮する。
次に、S415の処理へ移行して、CPU102は、上記した始動入賞口開放処理(図13)のS520にて用いる始動入賞口開放時間STを延長する。通常時、始動入賞口開放時間STは0.2秒であるが、確変処理が実行されたことによって、この始動入賞口開放時間STを2秒に延長する。即ち、上記した始動入賞口開放処理(S516)のS518またはS519で開放され、S524にて閉口されるまでの始動入賞口(電動チューリップ)11の開放時間が0.2秒であったのを、2秒に延長する。
次に、S416へ移行して、CPU102は、上記したS20の乱数更新処理にて更新する大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の内容を変更する。通常時、S20の処理において作成される乱数1は、特別図柄の組合せが大当りとなる抽選確率は1/315、中当りとなる抽選確率は10/315、小当りとなる抽選確率は20/315であるが、確変処理が実行されたことによって、大当りとなる抽選確率を5/315、中当りとなる抽選確率を50/315、小当りとなる抽選確率を100/315にそれぞれ上昇させる。これは、上記した0〜350で構成された大・中・小当り乱数のうち7のみ大当り乱数としていたのを、7、33、77、111、222を大当り乱数に変更することで行い、また、大・中・小当り乱数のうち101〜110を中当り乱数としていたのを、101〜110、151〜190を中当り乱数に変更することで行い、また、大・中・小当り乱数のうち201〜220を小当り乱数としていたのを、201〜220、231〜310を小当り乱数に変更することで行う。
次に、S417へ移行して、CPU102は、上記した特別図柄制御処理(図28)のS371にて用いる特別図柄変動時間THを短縮する。通常時、特別図柄変動時間THは7〜42秒(大当りやリーチになる場合は13〜42秒、それ以外は7秒)であるが、確変処理が実行されたことによって、この特別図柄変動時間THを2〜37秒(大当りやリーチになる場合は8〜37秒、それ以外は2秒)に短縮する。即ち、上記した特別図柄制御処理(S343)のS344で変動表示が開始され、S373にて大・中・小当り図柄またははずれ図柄が確定されるまでの特別図柄の変動表示時間が7〜42秒であったのを、2〜37秒に短縮する。そしてS417の処理を終えると、この確変処理(S412)を終了して特別図柄遊技処理(図23)のS434の処理へ移行する。
一方、S411の処理にてNO、即ち今回取得した大当り図柄が特定大当図柄でない場合(上記した偶数のゾロ目の数字図柄としての通常大当図柄であった場合)には、S418の処理へ移行して、CPU102は、時短処理を実行する。
図48は、時短処理(S418)を示すフローチャートである。なお、この時短処理は、上記した確変処理(S412)とほぼ同様の処理を行う。即ちこの時短処理においては、S419、S420、S421、S422の処理は、それぞれ確変処理におけるS413、S414、S415、S417の処理と同一であり、つまりこのS418の時短処理では、S412の確変処理で実行される処理のうち、S416の処理、即ち大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の内容を変更して大・中・小当りの抽選確率を上昇させる処理のみが実行されないようになっている。
S412またはS418の処理を終えると、S434の処理へ移行して、CPU102は、ここで上記したS211の処理(図16)にてインクリメント(1加算)されたカウンタBの値をディクリメント(1減算)し、S436の処理へ移行して保留LED消灯制御処理を実行する。
なお、上記したように確変処理は、本実施例では次の大当りがくるまで実行されるようにしたが、これに変えて、時短処理と同様に、確変処理中にスロットゲームが所定回数(例えば4回〜100回)行われると終了する回数限定とするようにしても良い。そして、このようにした場合には、確変処理におけるS416の処理、即ち大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の内容を、さらに遊技者にとって有利となるよう、つまりさらに大・中・小当りの抽選確率を上昇させるようにすると良い。このようにすると、確変処理が設定されたスロットゲームの回数は制限されるものの、反面、短時間にて大・中・小当りを獲得する確率が高くなるという効果を奏する。また、上記したように時短処理は、偶数の大当り図柄(通常大当図柄)であったときに常に実行されるようにしたが、これに変えて、確変処理において偶数の大当り図柄を獲得した場合のみに実行するようにしても良い。
図49は、保留LED消灯制御処理(S436)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED消灯制御処理が実行されると、まずS632の処理にて、カウンタBの値が5か否かを判定し、カウンタBの値が5でない場合(S632にてNO)、S647の処理へ移行する。一方、S632の処理にてYES、即ちカウンタBの値が5であった場合には、S633の処理へ移行して、CPU102は、カウンタB=5消灯制御処理を実行する。
図50は、カウンタB=5消灯制御処理(S633)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタB=5消灯制御処理が実行されると、まずS634の処理にて、今回のスロットゲームの表示が終了してカウンタBの値が5となったときに、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて大当りに係わるスロットゲームの表示中か否か、即ち現在の特別図柄表示装置6aまたは6bの表示に対応する上記S212の乱数取得処理にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値(以下、単に、「値」と記載する箇所あり)が7(通常時)であり、特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にて大当りフラグF1に1がセットされているか否かを判定する。
そして、S634の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて大当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、このカウンタB=5消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて大当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、今回のスロットゲームの表示が終了した時点で保留球の記憶があっても、特別図柄表示装置6bまたは6aに次の保留球に対応するスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。一方、S634の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて大当りに係わるスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S635の処理へ移行する。
S635の処理へ移行すると、CPU102は、今回のスロットゲームの表示が終了してカウンタBの値が5となったときに、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中か否か、即ち現在の特別図柄表示装置6aまたは6bの表示に対応する上記S212の乱数取得処理にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の値が101〜110(通常時)であり、特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にて中当りフラグF3に1がセットされているか否かを判定する。
そして、S635の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S634の処理と同様に、このカウンタB=5消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、今回のスロットゲームの表示が終了した時点で保留球の記憶があっても、特別図柄表示装置6bまたは6aに次の保留球に対応するスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。一方、S635の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S636の処理へ移行する。
S636の処理へ移行すると、CPU102は、今回のスロットゲームの表示が終了してカウンタBの値が5となったときに、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中か否か、即ち現在の特別図柄表示装置6aまたは6bの表示に対応する上記S212の乱数取得処理にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の値が101〜110(通常時)であり、特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にて小当りフラグF5に1がセットされているか否かを判定する。
そして、S636の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S634の処理と同様に、このカウンタB=5消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、今回のスロットゲームの表示が終了した時点で保留球の記憶があっても、特別図柄表示装置6bまたは6aに次の保留球に対応するスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。一方、S636の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S637の処理へ移行する。
S637の処理へ移行すると、CPU102は、今回のスロットゲームの表示が終了してカウンタBの値が5となったときに、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいてリーチはずれに係わるスロットゲームの表示中か否か、即ち現在の特別図柄表示装置6aまたは6bの表示に対応する上記S212の乱数取得処理にて取得したリーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の値が3であり、特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にてリーチフラグF2に1がセットされているか否かを判定する。
そして、S637の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいてリーチはずれに係わるスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S634の処理と同様に、このカウンタB=5消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aまたは6bにおいてリーチはずれに係わるスロットゲームの表示中である場合には、今回のスロットゲームの表示が終了した時点で保留球の記憶があっても、特別図柄表示装置6bまたは6aに次の保留球に対応するスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。一方、S637の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bにおいてリーチはずれに係わるスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S639の処理へ移行する。
S639の処理へ移行すると、CPU102は、今回のスロットゲームの表示が終了してカウンタBの値が5となり、次に表示するスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになるか否か、即ち次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになるか否かを判定する。この判定は、次の保留球に対応する上記S212の乱数取得処理にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が7、101〜110、201〜220(通常時)または大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の値が0〜6、8〜100、111〜200、221〜314(通常時)、且つリーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の値が3であり、特別図柄遊技処理のS322の処理(図23)にて大当りフラグF1、中当りフラグF3、小当りフラグF5またはリーチフラグF2に1がセットされているか否かで判定する。
そして、S639の処理にてYES、即ち次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになる場合には、S640の処理へ移行して、CPU102は、この大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の高い変動パターンであるか否かを判定する。一方、S639の処理にてNO、即ち次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれにならない場合には、CPU102は、S645の処理へ移行して、保留LED25dを消灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aまたは6bの何れかがスロットゲームを終了したときに保留球がある場合、次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りにならない場合には、スロットゲームを終了した特別図柄表示装置6aまたは6bにスロットゲームの表示を開始することを意味している。即ちこの場合には、特別図柄表示装置6a、6bの両者にて、同時に並行してスロットゲーム(両者共にはずれに係わるスロットゲーム)が実行されることになる。
そして、S640の処理にてYES、即ち大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の高い変動パターンである場合には、CPU102は、S641の処理へ移行して、特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や図柄の確定表示等の表示)中か否かを判定する。そして、S641の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S645の処理へ移行して、保留LED25dを消灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aのスロットゲームを終了したときに保留球がある場合であって、このとき、次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになり、且つこの大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の高い変動パターンである場合には、スロットゲームを終了した特別図柄表示装置6aに、この信頼度の高い変動パターンに係わるスロットゲームの表示を開始することを意味している。即ちこの場合には、特別図柄表示装置6a、6bの両者にて、同時に並行してスロットゲーム(大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームとはずれに係わるスロットゲーム)が実行されることになる。
一方、S641の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示をしていない場合には、CPU102は、S634の処理と同様に、このカウンタB=5消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。つまりこれは、特別図柄表示装置6bのスロットゲームを終了したときに保留球がある場合であって、このとき、次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになり、且つこの大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の高い変動パターンである場合には、特別図柄表示装置6bに次の保留球に係わるスロットゲームの表示を開始することなく、現在表示中である特別図柄表示装置6aのスロットゲームの表示が終了した後、特別図柄表示装置6aに次の保留球に対応する大・中・小当りまたはリーチはずれに係わる信頼度の高い変動パターンのスロットゲームの表示を開始することを意味している。
一方、S640の処理にてNO、即ち大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の低い変動パターンである場合には、CPU102は、S643の処理へ移行して、特別図柄表示装置6bにおいてスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や図柄の確定表示等の表示)中か否かを判定する。そして、S643の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6bにおいてスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S645の処理へ移行して、保留LED25dを消灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6bのスロットゲームを終了したときに保留球がある場合であって、このとき、次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになり、且つこの大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の低い変動パターンである場合には、スロットゲームを終了した特別図柄表示装置6bに、この信頼度の低い変動パターンに係わるスロットゲームの表示を開始することを意味している。即ちこの場合には、特別図柄表示装置6a、6bの両者にて、同時に並行してスロットゲームが実行されることになる。
一方、S643の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6bにおいてスロットゲームの表示をしていない場合には、CPU102は、S634の処理と同様に、このカウンタB=5消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aのスロットゲームを終了したときに保留球がある場合であって、このとき、次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が大・中・小当りまたはリーチはずれになり、且つこの大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが後述する信頼度の低い変動パターンである場合には、特別図柄表示装置6aに次の保留球に係わるスロットゲームの表示を開始することなく、現在表示中である特別図柄表示装置6bのスロットゲームの表示が終了した後、特別図柄表示装置6bに次の保留球に対応する大・中・小当りまたはリーチはずれに係わる信頼度の低い変動パターンのスロットゲームの表示を開始することを意味している。
そしてS645の処理を終了すると、S646の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25dが消灯することに基づいて、即ち保留球が最高の4回から3回に減少したことに基づいて、保留満タンフラグF8の値を0にセットする。S646の処理を終了すると、CPU102は、S634の処理でYESと判定された場合と同様に、このカウンタB=5消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。
図49に戻り、S647の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBの値が4か否かを判定し、カウンタBの値が4でない場合(S647にてNO)、S664の処理へ移行する。一方、S647の処理にてYES、即ちカウンタBの値が4であった場合には、S648の処理へ移行して、CPU102は、カウンタB=4消灯制御処理を実行する。
図51は、カウンタB=4消灯制御処理(S648)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタB=4消灯制御処理が実行されると、まずS649の処理にて、保留LED25dが点灯しているか否かを判定する。そして、S649の処理にてYES、即ち保留LED25dが点灯している場合には、S650の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25dを消灯する。つまりこのS649及びS650の処理は、上記したカウンタB=5消灯制御処理(S633)において、S634〜S637の処理で全てYES、S641またはS643の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6a、6bは共にスロットゲームの表示を終了することになるので、保留LED25dを消灯し、次のスロットゲームの表示を開始するのである。そして、S651の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25dが消灯することに基づいて、即ち保留球が最高の4回から3回に減少したことに基づいて、保留満タンフラグF8の値を0にセットする。S651の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタB=4消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。
一方、S649の処理にてNO、即ち保留LED25dが点灯していない場合には、S652〜S661の処理へと順次移行する。なお、このS652〜S661の処理における判定は、上記したS634〜S643の処理における判定と同様であるので、ここでの説明は省略する。そして、S659またはS661の処理にてNOとなり、S663の処理へ移行すると、CPU102は、保留LED25cを消灯する。なお、このS663の処理は、上記したS645の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。S663の処理を終了すると、CPU102は、S651の処理と同様に、このカウンタB=4消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。
図49に戻り、S664の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBの値が3か否かを判定し、カウンタBの値が3でない場合(S664にてNO)、S680の処理へ移行する。一方、S664の処理にてYES、即ちカウンタBの値が3であった場合には、S665の処理へ移行して、CPU102は、カウンタB=3消灯制御処理を実行する。
図52は、カウンタB=3消灯制御処理(S665)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタB=3消灯制御処理が実行されると、まずS666の処理にて、保留LED25cが点灯しているか否かを判定する。そして、S666の処理にてYES、即ち保留LED25cが点灯している場合には、S667の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25cを消灯する。つまりこのS666及びS667の処理は、上記したカウンタB=4消灯制御処理(S648)において、S652〜S655の処理で全てYES、S659またはS661の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6a、6bは共にスロットゲームの表示を終了することになるので、保留LED25cを消灯し、次のスロットゲームの表示を開始するのである。S667の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタB=3消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。
一方、S666の処理にてNO、即ち保留LED25cが点灯していない場合には、S668〜S677の処理へと順次移行する。なお、このS668〜S677の処理における判定は、上記したS634〜S643の処理における判定と同様であるので、ここでの説明は省略する。そして、S675またはS677の処理にてNOとなり、S679の処理へ移行すると、CPU102は、保留LED25bを消灯する。なお、このS679の処理は、上記したS645の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。S679の処理を終了すると、CPU102は、S667の処理と同様に、このカウンタB=3消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。
図49に戻り、S680の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBの値が2か否かを判定し、カウンタBの値が2でない場合(S680にてNO)、S696の処理へ移行する。一方、S680の処理にてYES、即ちカウンタBの値が2であった場合には、S681の処理へ移行して、CPU102は、カウンタB=2消灯制御処理を実行する。
図53は、カウンタB=2消灯制御処理(S681)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタB=2消灯制御処理が実行されると、まずS682の処理にて、保留LED25bが点灯しているか否かを判定する。そして、S682の処理にてYES、即ち保留LED25bが点灯している場合には、S683の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25bを消灯する。つまりこのS670及びS671の処理は、上記したカウンタB=3消灯制御処理(S655)において、S668〜S671の処理で全てYES、S675またはS677の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6a、6bは共にスロットゲームの表示を終了することになるので、保留LED25bを消灯し、次のスロットゲームの表示を開始するのである。S683の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタB=2消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。
一方、S682の処理にてNO、即ち保留LED25bが点灯していない場合には、S684〜S693の処理へと順次移行する。なお、このS684〜S693の処理における判定は、上記したS634〜S643の処理における判定と同様であるので、ここでの説明は省略する。そして、S691またはS693の処理にてNOとなり、S695の処理へ移行すると、CPU102は、保留LED25aを消灯する。なお、このS695の処理は、上記したS645の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。S695の処理を終了すると、CPU102は、S683の処理と同様に、このカウンタB=3消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。
図49に戻り、S696の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタB=1消灯制御処理を実行する。図54は、カウンタB=1消灯制御処理(S696)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタB=1消灯制御処理が実行されると、まずS697の処理にて、保留LED25aが点灯しているか否かを判定する。そして、S697の処理にてYES、即ち保留LED25aが点灯している場合には、S698の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25aを消灯する。つまりこのS697及びS698の処理は、上記したカウンタB=2消灯制御処理(S668)において、S684〜S687の処理で全てYES、S691またはS693の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6a、6bは共にスロットゲームの表示を終了することになるので、保留LED25aを消灯し、次のスロットゲームの表示を開始するのである。
一方、S697の処理にてNO、即ち保留LED25aが点灯していない場合またはS698の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタB=1消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。
以上の説明から明らかなように、この保留LED消灯制御処理(S436)においては、保留球の保留記憶が消化されることに基づいて特別図柄表示装置6a、6bにてスロットゲームの表示が開始されるのであり、これらの態様は上記した保留LED点灯制御処理(S216)の場合と略同様である。従って、各保留LED25a、25b、25c、25dの消灯制御もこれらスロットゲームの表示態様に基づいて制御されるようになっている。図23に戻り、S436の保留LED消灯制御処理を終了すると、CPU102は、この特別図柄遊技処理を終了し、メイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。
このように、この特別図柄遊技処理(S318)においては、大・中・小当り図柄が特別図柄表示装置6a、6bの何れに確定表示されるか、つまり大・中・小当りに係わるスロットゲームのうち、信頼度の高い変動パターンに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aに表示されるか、信頼度の低い変動パターンに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6bに表示されるかによって、大・中・小当り遊技において、互いに払い出し個数(賞品球)の違う大入賞口7a、7bの開口態様(開口時間や開口回数等)が異なるようになっているので、遊技者は、特別図柄表示装置6a、6bの何れに大・中・小当り図柄が確定表示されるのか、或いは特別図柄表示装置6a、6bに表示される大・中・小当りに係わる変動パターンの信頼度、即ち特別図柄表示装置6a、6bにて実行されるスロットゲームに大いなる興味を持ち、それにより遊技の興趣が増大する。
また遊技機1において、大・中・小当り図柄が、特別図柄表示装置6bに確定表示された場合には、特別図柄表示装置6aに確定表示された場合よりも、即ち大・中・小当りに係わるスロットゲームのうち、信頼度の低い変動パターンが特別図柄表示装置6bに表示された場合には、信頼度が高い変動パターンが特別図柄表示装置6aに表示された場合よりも、遊技者にとって有利な大・中・小当り処理が実行される確率が高くなっている、即ち遊技者が大・中・小当り遊技において獲得できる賞品球の個数が多くなるようになっている。従って、例え信頼度の低い変動パターンが特別図柄表示装置6bに表示された場合、つまり特別図柄表示装置6bに大・中・小当り図柄が確定表示された場合であっても、遊技者は過度に落胆することがなく、より多くの賞品球の獲得を期待しながら遊技に臨むことができ、その結果、さらに遊技の趣向が向上する。
また、互いに払い出し個数(賞品球)の違う大入賞口7a、7bを遊技盤21の上下に配設したが、これは一般的に遊技盤21の下部に配設したほうが、遊技盤21の上部に配設するよりも、遊技釘等で遊技球を誘導して入賞する確率を高くすることができるので、このように互いに払い出し個数(賞品球)の違う大入賞口7a、7bを遊技盤21の上下に配設することにより大・中・小当り遊技における出球数(賞品球数)を任意にコントロールすることが可能となり、その結果、遊技機1の設計の自由度が増大する。
なお、この特別図柄遊技処理(S318)では、保留球が2つ以上ある状態(保留LED25a及び25b、または保留LED25a、25b及び25c、または保留LED25a、25b、25cまたは25dが点灯している状態)で大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームの表示が終了し、且つ次の保留球とその次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果がはずれになる場合には、特別図柄表示装置6a、6bに略同時的にスロットゲームの表示を開始することがあるが、このような場合には、特別図柄表示装置6a、6bにて開始される2つのスロットゲームにタイムラグ(例えば2秒程度)をつけて表示するようにすると良い。このようにすると、特別図柄表示装置6a、6bにて並行して行われるスロットゲームの表示が同期するのを防止することができ、スロットゲームの抽選結果が同時に停止して確定表示されることがなくなる。従って遊技者にとって見易い表示となり、遊技機1の遊技性が向上する。なお、このような状態は、上記した以外にも例えば保留球がない状態で略短時間のうちに始動入賞口11に遊技球が入賞したとき等でも考えられ、つまりこのような状態が発生した場合には、上記と同様に特別図柄表示装置6a、6bにて開始される2つのスロットゲームにタイムラグをつけて表示するようにすれば良い。
図5に戻り、特別遊技処理(S40)を終えると、CPU102は、S50へ移行してその他処理を実行する。なお、S50のその他処理においては、上記した処理の他様々な処理が実行されているが、本発明に特に関わりのない処理であるので、ここでの説明は省略する。S50の処理を終了すると、CPU102はS60へ移行して、S60にて乱数更新処理を実行する。これは、上記したS20の乱数更新処理における各乱数カウンタC1〜C10(図6参照)の値を、次のリセット割込みが発生するまで更新し続けるループ処理を行う。
具体的には、CPU102は、リセット割込み(2msec)毎にS20〜S60の各処理を実行するが、これらの処理を実行するのに必要な時間(マシンサイクル)は各回毎に同じにならない。従い、リセット割込みを発生させるための、この2msecという時間は余裕をもって設定する必要があり、CPU102がS50の処理を終了した時点ではまだ残余時間が発生する。S60では、この残余時間を利用して、各乱数カウンタC1〜C10の値を更新する処理を行っており、例えば残余時間が消化するまで各乱数カウンタC1〜C10の値をインクリメント(1加算)若しくはディクリメント(1減算)し続ける処理を実行したり、または所定の数式により各乱数カウンタC1〜C10の値を更新し続ける処理等を実行する。
ここで、図55及び図56を参照しながら、上記した特別図柄に係わる12種類の変動パターンについて説明する。図55は主制御回路44における変動パターンの振り分け図、図56は大・中・小当りに係わる変動パターンの信頼度等を示す説明図である。図55に示すように、まず変動パターン1は、S336またはS342(図25)の処理にて、小当り図柄またはリーチにならないはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1の取得数値が201〜220(確率20/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは201〜220、231〜310となり確率20/63)、変動パターン決定用カウンタC7(乱数7、0〜51)の取得数値が0〜21(確率22/52)、S346、S354及びS358の処理(図29)にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0及び小当りフラグF5=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜6、8〜100、111〜200、221〜314(確率284/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜32、34〜76、78〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率32/63)、リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の取得数値が0〜2、4〜11(確率11/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が30〜43(確率14/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=0の場合に、S360またはS366の処理(図29)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン1に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、変動パターン1は信頼度が低いので特別図柄表示装置6bに変動表示される。
以下同様に、変動パターン12は、S336またはS342(図25)の処理にて、リーチにならないはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜6、8〜100、111〜200、221〜314(確率284/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜32、34〜76、78〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率32/63)、リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の取得数値が0〜2、4〜11(確率11/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が0〜29(確率30/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=0の場合に、S366の処理(図29)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン1に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aまたは6bに変動表示される。
変動パターン21は、S332またはS340(図25)の処理にて、中当り図柄またはリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1の取得数値が101〜110(確率10/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは101〜110、151〜190となり確率10/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が0、1(確率2/52)、S346及びS354の処理(図29)にて大当りフラグF1=0及び中当りフラグF3=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜6、8〜100、111〜200、221〜314(確率284/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜32、34〜76、78〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率32/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が0〜14(確率15/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=1の場合に、S356またはS364の処理(図29)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン21に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6bに変動表示される。なお、変動パターン21は、図56に示すように信頼度が低いので、当初、特別図柄表示装置6bのみに表示され、約2秒後に、特別図柄表示装置6aに跨って拡大表示され、その後中当り図柄が確定表示されるときに(図28、S373)再び特別図柄表示装置6bのみに表示されるようになっている。
変動パターン22は、S328またはS340(図25)の処理にて、大当り図柄またはリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、33、77、111、222となり確率1/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が2〜4(確率3/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)が格納(確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜6、8〜100、111〜200、221〜314(確率284/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜32、34〜76、78〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率32/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が15〜26(確率12/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=1の場合に、S350またはS364の処理(図29)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン22に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6bに変動表示される。なお、変動パターン22は、図56に示すように信頼度が低いので、当初、特別図柄表示装置6bのみに表示され、約2秒後に、特別図柄表示装置6aに跨って拡大表示され、その後大当り図柄が確定表示されるときに(図28、S373)再び特別図柄表示装置6bのみに表示されるようになっている。
変動パターン31は、S332またはS340(図25)の処理にて、中当り図柄またはリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1の取得数値が101〜110(確率10/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは101〜110、151〜190となり確率10/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が2〜5(確率4/52)、S346及びS354の処理(図29)にて大当りフラグF1=0及び中当りフラグF3=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜6、8〜100、111〜200、221〜314(確率284/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜32、34〜76、78〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率32/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が27〜36(確率10/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=1の場合に、S356またはS364の処理(図29)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン31に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6bに変動表示される。なお、変動パターン31は、図56に示すように信頼度が低いので、当初、特別図柄表示装置6bのみに表示され、約2秒後に、特別図柄表示装置6aに跨って拡大表示され、その後中当り図柄が確定表示されるときに(図28、S373)再び特別図柄表示装置6bのみに表示されるようになっている。
変動パターン32は、S328またはS340(図25)の処理にて、大当り図柄またはリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、33、77、111、222となり確率1/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が0〜4(確率5/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに偶数の大当り図柄(通常大当図柄)が格納(確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜6、8〜100、111〜200、221〜314(確率284/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜32、34〜76、78〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率32/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が37〜44(確率8/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=1の場合に、S352またはS364の処理(図29)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン32に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6bに変動表示される。なお、変動パターン32は、図56に示すように信頼度が低いので、当初、特別図柄表示装置6bのみに表示され、約2秒後に、特別図柄表示装置6aに跨って拡大表示され、その後大当り図柄が確定表示されるときに(図28、S373)再び特別図柄表示装置6bのみに表示されるようになっている。
変動パターン4は、S328(図25)の処理にて、大当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、33、77、111、222となり確率1/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が0、1(確率2/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)が格納(確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、S350の処理(図29)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン4に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。なお、変動パターン4は、図56に示すように信頼度が高いので、当初、特別図柄表示装置6aのみに表示され、約2秒後に、特別図柄表示装置6bに跨って拡大表示され、その後大当り図柄が確定表示されるときに(図28、S373)再び特別図柄表示装置6aのみに表示されるようになっている。
変動パターン51は、S332またはS340(図25)の処理にて、中当り図柄またはリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1の取得数値が101〜110(確率10/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは101〜110、151〜190となり確率10/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が6〜24(確率19/52)、S346及びS354の処理(図29)にて大当りフラグF1=0及び中当りフラグF3=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜6、8〜100、111〜200、221〜314(確率284/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜32、34〜76、78〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率32/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が45〜48(確率4/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=1の場合に、S356またはS364の処理(図29)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン51に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。なお、変動パターン51は、図56に示すように信頼度が高いので、当初、特別図柄表示装置6aのみに表示され、約2秒後に、特別図柄表示装置6bに跨って拡大表示され、その後中当り図柄が確定表示されるときに(図28、S373)再び特別図柄表示装置6aのみに表示されるようになっている。
変動パターン52は、S328またはS340(図25)の処理にて、大当り図柄またはリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、33、77、111、222となり確率1/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が5〜24(確率20/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)または偶数の大当り図柄(通常大当図柄)が格納(それぞれ確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜6、8〜100、111〜200、221〜314(確率284/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜32、34〜76、78〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率32/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が49、50(確率2/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=1の場合に、S350、S352またはS364の処理(図29)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン52に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。なお、変動パターン52は、図56に示すように信頼度が高いので、当初、特別図柄表示装置6aのみに表示され、約2秒後に、特別図柄表示装置6bに跨って拡大表示され、その後大当り図柄が確定表示されるときに(図28、S373)再び特別図柄表示装置6aのみに表示されるようになっている。
変動パターン61は、S332(図25)の処理にて、中当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1の取得数値が101〜110(確率10/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは101〜110、151〜190となり確率10/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が25〜51(確率27/52)、S346及びS354の処理(図29)にて大当りフラグF1=0及び中当りフラグF3=1の場合に、S356の処理(図29)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン61に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。なお、変動パターン61は、図56に示すように信頼度が高いので、当初、特別図柄表示装置6aのみに表示され、約2秒後に、特別図柄表示装置6bに跨って拡大表示され、その後中当り図柄が確定表示されるときに(図28、S373)再び特別図柄表示装置6aのみに表示されるようになっている。
変動パターン62は、S328またはS340(図25)の処理にて、大当り図柄またはリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、33、77、111、222となり確率1/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が25〜51(確率25/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)または偶数の大当り図柄(通常大当図柄)が格納(それぞれ確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜6、8〜100、111〜200、221〜314(確率284/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜32、34〜76、78〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率32/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が51(確率1/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=1の場合に、S350、S352またはS364の処理(図29)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン62に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。なお、変動パターン62は、図56に示すように信頼度が高いので、当初、特別図柄表示装置6aのみに表示され、約2秒後に、特別図柄表示装置6bに跨って拡大表示され、その後大当り図柄が確定表示されるときに(図28、S373)再び特別図柄表示装置6aのみに表示されるようになっている。
変動パターン7は、S336またはS342(図25)の処理にて、小当り図柄またはリーチにならないはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1の取得数値が201〜220(確率20/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは201〜220、231〜310となり確率20/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が22〜51(確率27/52)、S346、S354及びS358の処理(図29)にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0及び小当りフラグF5=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図16)にて取得した大・中・小当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜6、8〜100、111〜200、221〜314(確率284/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜32、34〜76、78〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率32/63)、リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の取得数値が0〜2、4〜11(確率11/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が43〜51(確率8/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=0の場合に、S360またはS366の処理(図29)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン7に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、変動パターン7は信頼度が高いので特別図柄表示装置6aに変動表示される。
なお、図56に示すように、大当り図柄に対応する変動パターンの信頼度は、変動パターン22から変動パターン32、52、62、4の順に向かって高くなっている(リーチはずれになる確率は、図55に示すように変動パターン22は12/52、変動パターン32は8/52、変動パターン52は2/52、変動パターン62は1/52、変動パターン4は0)。また、図56に示すように、中当り図柄に対応する変動パターンの信頼度は、変動パターン21から変動パターン31、51、61の順に向かって高くなっている(リーチはずれになる確率は、図55に示すように変動パターン21は15/52、変動パターン31は10/52、変動パターン51は4/52、変動パターン61は0)。また、図56に示すように、小当り図柄に対応する変動パターンの信頼度は、変動パターン7の方が変動パターン1よりも高くなっている(はずれになる確率は、図55に示すように変動パターン1は14/52、変動パターン7は8/52)。
次に、表示制御回路111が実行する処理について詳述する。図57は、主制御回路44から出力されたストローブ信号が表示制御回路111のCPU140のINT端子に入力されることにより実行されるストローブ信号割込み処理である。INT端子にストローブ信号が入力されると、CPU140は、S701の処理にて表示制御用コマンド信号を受信し、S703の処理へ移行して、ここで受信した表示制御用コマンドをRAM141の所定の記憶エリアに格納する。
ここで表示制御用コマンドについて説明する。図58は、主制御回路44から表示制御回路111が受信する表示制御用コマンドの一覧図である。特別図柄初期指定コマンドaは、遊技機1(主制御回路44及び表示制御回路111)の電源投入時に、上記したS10(図5)の初期化処理において主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄表示装置6a、6bの左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bにそれぞれ停止表示させる特別図柄(左、中、右特別図柄)を指定する。
客待ちデモンストレーション指定コマンドbは、特別図柄初期指定コマンドa信号が出力された後若しくは変動していた特別図柄が停止して確定表示された後(図28、S373)、始動入賞口11に遊技球が入賞することなく所定時間TS(60秒)が経過した時に主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄表示装置6a、6bの画像表示部30a、30bに遊技機1の宣伝や遊技内容等を動画にて表示する客待ちデモンストレーション画像を指定する。
変動パターン指定コマンドc〜m、zは、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が出力された後始動入賞口11に遊技球が入賞した時(不特定時間TD経過後)、特別図柄初期指定コマンドa信号が出力された後若しくは変動していた特別図柄が停止して確定表示された後(図28、S373)所定時間TS(60秒)が経過する前に始動入賞口11に遊技球が入賞した時、または上記したように、保留球の記憶がある場合に特別図柄の確定の表示が終了した時に、主制御回路44(S344の特別図柄変動表示処理)から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30a、30bに所定の図柄を確定表示するときの変動パターン(変動時間TH)を指定する。
まず、変動パターン1指定コマンドcは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS360またはS366(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30bに小当り図柄またはリーチにならないはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン1(変動時間TH)を指定する。
変動パターン12指定コマンドzは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS366(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30aまたは30bにリーチにならないはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン12(変動時間TH)を指定する。
変動パターン21指定コマンドdは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS356またはS364(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30bに中当り図柄またはリーチはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン21(変動時間TH)を指定する。
変動パターン22指定コマンドeは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS350またはS364(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30bに特定大当図柄またはリーチはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン22(変動時間TH)を指定する。
変動パターン31指定コマンドfは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS356またはS364(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30bに中当り図柄またはリーチはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン31(変動時間TH)を指定する。
変動パターン32指定コマンドgは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS352またはS364(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30bに通常大当図柄またはリーチはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン32(変動時間TH)を指定する。
変動パターン4指定コマンドhは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS350(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30aに特定大当図柄を確定表示するときの変動パターン4(変動時間TH)を指定する。
変動パターン51指定コマンドiは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS356またはS364(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30aに中当り図柄またはリーチはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン51(変動時間TH)を指定する。
変動パターン52指定コマンドjは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS350、S352またはS364(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30aに特定大当図柄、通常大当図柄またはリーチはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン52(変動時間TH)を指定する。
変動パターン61指定コマンドkは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS356またはS364(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30bに中当り図柄またはリーチはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン51(変動時間TH)を指定する。
変動パターン62指定コマンドlは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS350、S352またはS364(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30aに特定大当図柄、通常大当図柄またはリーチはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン62(変動時間TH)を指定する。
変動パターン7指定コマンドmは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS360またはS366(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30aに小当り図柄またはリーチにならないはずれ図柄を確定表示するときの変動パターンの変動パターン7(変動時間TH)を指定する。
左特別図柄指定コマンドnは、変動パターン指定コマンドc〜m、z信号が出力されてから所定時間T1が経過した時に、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS368(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、左図柄表示部8aまたは8bに停止表示させる左特別図柄を指定する。なお、左特別図柄指定コマンドnは、上記図26に示した左特別図柄の1〜14に対応して14種類が用意されている。
右特別図柄指定コマンドoは、左特別図柄指定コマンドn信号が出力されてから所定時間T2が経過した時に、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS369(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、右図柄表示部10aまたは10bに停止表示させる右特別図柄を指定する。なお、右特別図柄指定コマンドoは、上記図26に示した右特別図柄の1〜14に対応して14種類が用意されている。
中特別図柄指定コマンドpは、右特別図柄指定コマンドo信号が出力されてから所定時間T3が経過した時に、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS370(図29)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、中図柄表示部9aまたは9bに停止表示させる中特別図柄を指定する。なお、中特別図柄指定コマンドpは、上記図26に示した中特別図柄の1〜14に対応して14種類が用意されている。
全図柄停止指定コマンドqは、変動パターン指定コマンドc〜m、z信号が出力されてから所定時間THが経過した時に、上記した特別図柄制御処理(S343)のS372(図28)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、画像表示部30aまたは30bに変動表示している全特別図柄(左、中、右特別図柄)の停止タイミングを指定する。なお、この所定時間TH(通常時7〜42秒、確変または時短処理時2〜37秒)が特別図柄変動時間となっている。
大当り遊技開始指定コマンドrは、画像表示部30aまたは30bに大当図柄(特定または通常大当図柄)を確定表示するときの変動パターン指定コマンド、即ち変動パターン22指定コマンドe、32指定コマンドg、4指定コマンドh、52指定コマンドjまたは62指定コマンドl信号が出力された場合であって、全図柄停止指定コマンドq信号が出力されてから所定時間TK(2秒)が経過した時に、上記した特別図柄遊技処理(S318)のS383(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、大当り演出画像(後述する大当り情報表示も含む)の開始と、確変または時短処理表示の終了とを指定する。
ラウンド表示指定コマンドsは、大当り遊技開始指定コマンドr信号が出力されてから大当り遊技開始時のインターバルタイムTB(10秒)が経過した時、または大当り遊技中の各ラウンド終了時のインターバルタイムが終了した時に、上記した大当り処理1(S577)のS393(図43)、大当り処理2(S579)のS581(図44)、大当り処理3(S617)のS619(図45)及び大当り処理4(S774)のS776(図46)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、後述する画像表示部30aまたは30bのラウンド表示部54に表示するラウンド数を指定する。なお、ラウンド表示指定コマンドsは、上記カウンタEがとる値(1〜16)に対応して16種類が用意されている。
カウント表示指定コマンドuは、大当り遊技中において開口している大入賞口7a、7bに遊技球が入賞しカウントスイッチ117a、117bがオンした時に、上記した大当り処理1(S577)のS396(図43)、大当り処理2(S579)のS585、S595(図44)、大当り処理3(S617)のS623、S759(図45)及び大当り処理4(S774)のS780、S790(図46)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、後述する画像表示部30aまたは30bのカウント表示部55に表示するカウント数を指定する。なお、カウント表示指定コマンドuは、上記カウンタDa、Dbがとる値(1〜10)に対応して10種類が用意されている。
V表示指定コマンドwは、大当り遊技中において開口している大入賞口7a、7bの特定領域を遊技球が通過して継続入賞スイッチ118a、118bがオンした時に、上記した大当り処理1(S577)のS398(図43)、大当り処理2(S579)のS587、S597(図44)、大当り処理3(S617)のS625、S761(図45)及び大当り処理4(S774)のS782、S792(図46)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、後述する画像表示部30aまたは30bのV表示部56に「V」表示を指定する。
大当り遊技終了指定コマンドxは、最初(ラウンド1)のラウンド表示指定コマンドs信号が出力されてから大当り遊技終了時のインターバルタイムが終了した時(不特定時間TR経過後)に、上記した特別図柄遊技処理(S318)のS410(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、大当り演出画像終了の表示と、確変または時短処理表示の開始とを指定する。
大当り演出画像指定コマンドyは、上記変動パターン22指定コマンドe、32指定コマンドg、4指定コマンドh、52指定コマンドj、61指定コマンドkと略同時に、上記した大当り演出画像選択処理(S353)のS604、S608、S610(図30)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、画像表示部30aまたは30bに表示するための大当り演出画像を指定する。なお、大当り演出画像指定コマンドyは、上記図31に示した大当り演出画像A、B、Cに対応して3種類が用意されている。
ここで、この図58に示す表示制御用コマンドのそれぞれは、特別図柄表示装置6aまたは6bの何れに対する表示指示かがわかるように、主制御回路44は、表示制御用コマンドに所定ビット数(例えば1ビット)の識別子をつけて表示制御回路111に送信するようになっており、表示制御回路111は、この識別子に基づいて主制御回路44から受信した表示制御用コマンドが特別図柄表示装置6aまたは6bの何れに対する表示指示かを判定するようになっている。
図59は、表示制御回路111のCPU140が実行する表示メイン制御処理(メインルーチン)を示すフローチャートである。電源投入直後、CPU140は初期化処理(S710)として、スタックの設定や以下の処理に必要な各フラグ、各レジスタ及び各記憶エリア等の初期化を行う。CPU140は、S710の初期化処理を終了すると、S712の処理に移行して、ここで上記したストローブ信号割込み処理にて表示制御用コマンド信号を受信しているか否かを判定する。そして、表示制御用コマンド信号を受信していない場合(S712にてNO)には、S724の処理へ移行する。
一方、表示制御用コマンド信号を受信している場合(S712にてYES)には、CPU140は、S714の処理に移行して、受信している表示制御用コマンドの解読を行う。このS712の処理においては、CPU140は、上記したストローブ信号割込み処理のS703の処理にてRAM141の所定の記憶エリアに格納した表示制御用コマンドデータを、解読用に確保しているRAM141の所定の記憶エリアにコピーし、この解読用の記憶エリアからコピーしたデータを読み出すことにより表示制御用コマンドの解読を行うようになっている。このようにすると、上書きされること等により受信した表示制御用コマンドデータが消去されてしまうことを防止する効果がある。S714の処理を終えると、CPU140は、S724の処理に移行する。なお、このS714の処理では、CPU140は、表示制御用コマンド信号に付与された特別図柄表示装置6aまたは6bの何れに対する表示指示かを識別するための識別子も解読する。
S724の処理に移行すると、CPU140は、解読した表示制御用コマンド及び識別子に応じてROM142から画像表示部30a、30bに次回の1フレームの画像を表示するための表示制御を行う制御データを読み出し、RAM141を作業領域として上記したような画像データの演算を行い、S726の処理に移行して、ここで解読した表示制御用コマンドに対応した画像の演出を画像表示部30a、30bにて行うための上記したような描画コマンドを作成し、RAM141に格納する。そして、S728の処理に移行して、CPU140は、これら画像データの演算結果及び作成した描画コマンドを、VDP143に制御信号として出力し、S732の処理に移行する。なお、このS728の処理では、CPU140は、VDP143に特別図柄表示装置6aまたは6bの何れに対する制御信号かがわかるように、上記した表示制御用コマンドデータと同様な識別子をつけて送信するようになっている。
また、S712〜S728までの処理時間が、次回に表示するための1フレームの画像、即ち垂直同期信号が入力され、LCD駆動回路150aにより画像表示部30aまたはLCD駆動回路150bにより画像表示部30bに次回表示するための1フレームの画像を作成するためのCPU140の処理時間となる。つまり、今回実行されたS712〜S728までのCPU140の処理は、前回実行されたS712〜S728までのCPU140の処理に基づいて、LCD駆動回路150aが画像表示部30aまたはLCD駆動回路150bにより画像表示部30b1フレームの画像表示処理を実行している間(1/30秒間、垂直帰線期間と垂直表示期間とを加算した時間)に処理されるようになっている。
S732の処理に移行すると、CPU140は、VDP143からの割込信号を受信するまで待機する(S732の処理にてNO)。このVDP143からの割込信号は、タイミングコントローラ149からVDP143へ垂直同期信号が入力される毎に、同期してCPU140のINT端子(図示省略)に入力される(1/30秒毎)。従って、このS732の処理におけるVDP143からの割込信号を受信するまでの待機時間が、CPU140の空き時間となる。そして、S732の処理にてVDP143からの割込信号を受信すると(S732の処理にてYES)、CPU140は、S712の処理に移行し、以後VDP143からの割込信号を受信する毎(1/30秒毎)にこの表示メイン制御処理を繰り返す。
次に、図60を参照しながら、VDP143が実行する表示制御処理について説明する。図60は、VDP143が実行するVDP表示制御処理を示すフローチャートである。電源投入直後、VDP143は、S802の処理にてVRAM144等の初期化処理を行い、S804の処理に移行して、ここでCPU140から上記した画像データの演算結果や描画コマンドに係わるS728にて出力される制御信号を受信しているか否かを判定する。そして、CPU140からの制御信号を受信していない場合には(S804の処理にてNO)、制御信号を受信するまで待機し、一方、CPU140から制御信号を受信したと判定されると(S804の処理にてYES)、VDP143は、S806の処理に移行する。
S806の処理に移行すると、VDP143は、受信した制御信号に基づいてキャラクタROM145から適合する画像データを読み出し、このキャラクタROM145から読み出した画像データと受信した制御信号とに基づいて、画像表示部30a、30bに次回の1フレームの画像を表示するための画像データを生成する。そして、S810の処理に移行して、VDP143は、この生成した表示用の画像データが特別図柄表示装置6a用か否かを判定する。
そして、S810の処理にてYES、即ち生成した表示用の画像データが特別図柄表示装置6a用である場合には、S812の処理に移行して、VDP143は、VRAM144上に区分けされている特別図柄表示装置6a用の記憶領域に、この生成した表示用の画像データを格納する。一方、S810の処理にてNO、即ち生成した表示用の画像データが特別図柄表示装置6b用である場合には、S814の処理に移行して、VDP143は、VRAM144上に区分けされている特別図柄表示装置6b用の記憶領域に、この生成した表示用の画像データを格納する。なお、このS810の処理においては、VDP143は、上記CPU140からの識別子に基づいて、生成した表示用の画像データが特別図柄表示装置6aまたは6b用かを判定している。
S812またはS814の処理を終えると、S816の処理に移行して、VDP143は、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号(1/30秒毎)を受信するまで待機する(S816の処理にてNO)。一方、S816の処理にてタイミングコントローラ149からの垂直同期信号(1/30秒毎)を受信すると(S816の処理にてYES)、VDP143は、S818の処理に移行する。なお、このS816の処理における待機時間が、VDP143の空き時間となる。
S818の処理に移行すると、VDP143は、CPU140のINT端子(図示省略)に割込信号を出力し、S822の処理に移行して、ここでLCD駆動回路150aまたはLCD駆動回路150bへ、VRAM144に格納した画像データを出力する。図61は、VDP143が実行するLCD駆動回路出力処理を示すフローチャートである。この処理が開始されると、VDP143は、S824の処理にてVRAM144に展開した画像データが特別図柄表示装置6a用の画像データか否か、即ち上記VDP表示制御処理のS812の処理にてVRAM144の特別図柄表示装置6a用の記憶領域に格納された画像データか否かを判定する。そして、S824の処理にてYES、即ちVRAM144の特別図柄表示装置6a用の記憶領域に格納された画像データである場合には、S826の処理に移行して、この特別図柄表示装置6a用の記憶領域に格納された画像データをLCD駆動回路150aへ出力する。一方、S824の処理にてNO、即ちVRAM144の特別図柄表示装置6b用の記憶領域に格納された画像データである場合には、S828の処理に移行して、この特別図柄表示装置6b用の記憶領域に格納された画像データをLCD駆動回路150bへ出力する。つまりVDP143は、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号を受信する毎(1/30秒毎)に、VRAM144に格納した1フレームの画像データをLCD駆動回路150aまたは150bへ出力するのである。
従って、例えば特別図柄表示装置6a、6bの両者が共にスロットゲームを実行している場合には、VDP143は、1フレームの間にLCD駆動回路150a及び150bの両者にそれぞれ1フレームの画像データを出力することになり、一方、特別図柄表示装置6a、6bの何れかのみがスロットゲームを実行している場合には、VDP143は、1フレームの間にスロットゲームを実行している特別図柄表示装置6aまたは6bに1フレームの画像データを出力することになる。
そして、S826の処理にて出力された画像データに基づいて、LCD駆動回路150aがNTSC方式に準拠して画像表示部30aに所定の画像(例えば信頼度の高い変動パターンに係わる画像)を表示し、S828の処理にて出力された画像データに基づいて、同様にLCD駆動回路150bがNTSC方式に準拠して画像表示部30bに所定の画像(例えば信頼度の低い変動パターンに係わる画像)を表示する。S826及びS828の処理を終えると、VDP143は、このLCD駆動回路出力処理(S822)を終了してVDP表示制御処理に戻ってS804の処理に移行し、以後同様に、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号を受信する毎(1/30秒毎)にこのVDP表示制御処理を繰り返す。
なお、S804〜S812またはS814までの処理が、次回に表示するための1フレームの画像、即ち垂直同期信号が入力され、LCD駆動回路150a、150bにより画像表示部30a、30bに次回の1フレームの画像を表示するためのVDP143の処理となり、S804〜S812またはS814、S818〜S822の処理時間が、LCD駆動回路150a、150bが画像表示部30a、30bに1フレームの画像表示処理を実行している間(1/30秒間、後述する垂直帰線期間と垂直表示期間とを加算した時間)にVDP143が実行する処理時間となる。
つまり、このVDP表示制御処理においては、VDP143が実行するS804〜S822(処理時間+空き時間)までの処理は、LCD駆動回路150aにより画像表示部30aにまたはLCD駆動回路150bにより画像表示部30bに表示する1フレームの画像表示処理時間(1/30秒)と等しくなっている。
次に、図62乃至図70を参照しながら、具体的な遊技の流れに沿って表示制御回路111が実行する表示制御処理について説明する。まず、図62を参照しながら大当りにならない場合について説明する。図62は、大当りにならない場合の表示制御用コマンドの遷移図である。
遊技機1に電源が投入されると、主制御回路44から特別図柄初期指定コマンドa信号が表示制御回路111に入力され(図5、S10)、特別図柄表示装置6a、6bの左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bに、特別図柄(左、中、右特別図柄)として所定の図柄、例えば「453」が表示される。そして、特別図柄初期指定コマンドa信号が入力されてから所定時間TS(60秒)が経過すると、主制御回路44から客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が表示制御回路111に入力され(図5、S10)、特別図柄表示装置6a、6bの画像表示部30a、30bに遊技機1の宣伝や遊技内容等を動画にて表示する客待ちデモンストレーション画像が表示される。
そして、遊技者の打球操作ハンドル2の操作にて、打球発射装置43から遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に発射されることにより、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が入力されてから始動入賞口11に遊技球が入賞し(不特定時間TD経過後)、若しくは特別図柄初期指定コマンドa信号が入力されてから所定時間TS(60秒)が経過する前に、つまり客待ちデモンストレーション画像が表示される前に始動入賞口11に遊技球が入賞し、この入賞した遊技球に基づいて画像表示部30a、30bに大当りにならない図柄を確定表示することが決定すると(図23、S322)、主制御回路44から変動パターン1指定コマンドc、12指定コマンドz、21指定コマンドd、22指定コマンドe、31指定コマンドf、32指定コマンドg、51指定コマンドi、52指定コマンドj、61指定コマンドk、62指定コマンドlまたは7指定コマンドmの何れかの変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力される(図29、S356、S360、S364またはS366)。
変動パターン指定コマンド信号が入力されると、表示制御回路111は、所定の変動パターンに基づき特別図柄表示装置6a、6bの左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bにて、特別図柄の変動表示(スロットゲーム)を開始する。なお、この場合、信頼度の高い変動パターンに係わる変動パターン51指定コマンドi、61指定コマンドkまたは7指定コマンドmが入力されたときは、特別図柄表示装置6aの左、中、右図柄表示部8a、9a、10aにて、特別図柄の変動表示が開始され、一方、信頼度の低い変動パターンに係わる変動パターン1指定コマンドc、21指定コマンドdまたは31指定コマンドfが入力されたときは、特別図柄表示装置6bの左、中、右図柄表示部8b、9b、10bにて、特別図柄の変動表示が開始される。
また、表示制御回路111に変動パターン指定コマンド信号が入力されると、主制御回路44は、変動表示している特別図柄を確定表示するために、特別図柄決定処理(図25、S332、S336、S340またはS342)にて決定した特別図柄(停止図柄)の指定を表示制御回路111に対して実行する。この表示制御回路111に対する特別図柄(停止図柄)の指定は次のように行われる。
即ち表示制御回路111には、変動パターン指定コマンド信号が入力されてから、所定時間T1が経過したときに左特別図柄指定コマンドn信号が入力されて左図柄表示部8a、8bに表示する左特別図柄が指定され(図29、S368)、左特別図柄指定コマンドn信号が入力送信されてから所定時間T2が経過したときに右特別図柄指定コマンドo信号が入力されて右図柄表示部10a、10bに表示する右特別図柄が指定され(図29、S369)、右特別図柄指定コマンドo信号が入力されてから所定時間T3が経過したときに中特別図柄指定コマンドp信号が入力されて中図柄表示部9a、9bに表示する中特別図柄が指定され(図29、S370)、変動パターン指定コマンド信号が入力されてから特別図柄変動時間TH(通常時7〜42秒、確変または時短処理時2〜37秒)が経過したときに全図柄停止指定コマンドq信号が入力されて、左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bに上記指定された左、中、右特別図柄が停止表示する(図28、S372)ように構成されている。これにより、特別図柄表示装置6a、6bの左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bには、例えば「434(中当り図柄)」「766(小当り図柄)」「838(リーチはずれ図柄)」「835(はずれ図柄)」等の特別図柄が停止表示される。
ここで、変動パターン1指定コマンドc信号が入力されてから全図柄停止指定コマンドq信号が入力される(特別図柄変動時間TH)までに、つまり特別図柄表示装置6aまたは6bにはずれに係わる変動表示をしている最中に、始動入賞口11に遊技球が入賞したり、或いは保留球の記憶がある状態で特別図柄表示装置6aまたは6bのスロットゲームが終了し、大当りに係わる変動パターン指定コマンド信号(変動パターン22指定コマンドe、32指定コマンドg、4指定コマンドh、52指定コマンドjまたは62指定コマンドl信号)が表示制御回路111に入力されると、変動パターン1、7または12に係わる特別図柄変動時間THが、その時点から5秒後にタイムアップするように設定変更される(図32、S834)。
また同様に、特別図柄表示装置6aまたは6bにはずれに係わる変動表示をしている最中に、中当りまたは小当りに係わる変動パターン指定コマンド信号(変動パターン21指定コマンドd、31指定コマンドf、51指定コマンドi、指定コマンドkまたは指定コマンドc、7指定コマンドm信号)が表示制御回路111に入力されると、変動パターン1、7または12に係わる特別図柄変動時間THが、その時点から4または3秒後にタイムアップするように設定変更される(図32、S838またはS842)。
また同様に、特別図柄表示装置6aまたは6bにはずれに係わる変動表示をしている最中に、リーチはずれに係わる変動パターン指定コマンド信号(変動パターン21指定コマンドd、22指定コマンドe、31指定コマンドf、32指定コマンドg、51指定コマンドi、52指定コマンドjまたは62指定コマンドl信号)が表示制御回路111に入力されると、変動パターン1、7または12に係わる特別図柄変動時間THが、その時点から2秒後にタイムアップするように設定変更される(図32、S848)。
またさらに、特別図柄表示装置6bにはずれに係わるスロットゲームの表示をしている最中に、信頼度の高い、即ち中当りなる確率の高い変動パターンに係わる変動パターン51指定コマンドiまたは61指定コマンドkが表示制御回路111に入力されたときには、特別図柄表示装置6aの左、中、右図柄表示部8a、9a、10aにて、特別図柄の変動表示が開始された後約2秒経過すると、図64に示すように、当該変動表示の画像(スクロール画像)が画像表示部30a、30b両者に跨って拡大表示され、特別図柄表示装置6bに表示されていたはずれに係わる変動表示または確定表示は、画像表示部30bの右側に縮小表示され、その後縮小表示されていたはずれに係わるスロットゲームが終了すると、図65に示すように、当該変動表示の画像(例えばリーチアクション)がの画像表示部30a、30b両者に跨って画面一杯に拡大表示される。
なお、図64は、変動表示の画像(スクロール画像)が特別図柄表示装置6a、6bの両者に同時に並行して表示されている場合で、一方の変動表示の画像が画像表示部30a、30b両者に跨って拡大表示され、他方の変動表示の画像が画像表示部30bに縮小表示されている状態を示す特別図柄表示装置6a、6b及びLEDユニット24の正面図である。図中、48及び49は、それぞれ画像表示部30bにおける拡大図柄変動表示領域及び縮小図柄変動表示領域である。また、図65は、変動表示の画像(例えばリーチアクション)が画像表示部30a、30b両者に跨って画面一杯に拡大表示されている状態を示す特別図柄表示装置6a、6b及びLEDユニット24の正面図である。
一方、特別図柄表示装置6aにはずれに係わるスロットゲームの表示をしている最中に、信頼度の低い、即ち中当りになる確率の低い変動パターンに係わる変動パターン21指定コマンドdまたは変動パターン31指定コマンドfが表示制御回路111に入力されたときには、左、中、右図柄表示部8b、9b、10bにて、特別図柄の変動表示が開始された後約2秒経過すると、上記図64、図65と対称状に、即ち当該変動表示の画像(スクロール画像)が画像表示部30a、30b両者に跨って拡大表示され、特別図柄表示装置6aに表示されていたはずれに係わる変動表示または確定表示は、画像表示部30aの左側に縮小表示され、その後縮小表示されていたはずれに係わるスロットゲームが終了すると、当該変動表示の画像(例えばリーチアクション)が画像表示部30a、30b両者に跨って画面一杯に拡大表示される。
なお、特別図柄表示装置6a、6b両者が共にスロットゲームの表示をしていないときに中当りに係わる変動パターン指定コマンドが入力されたときには、縮小図柄変動表示領域49は出現することなく、当該変動表示の画像(スクロール画像)が特別図柄表示装置6a、6bの画像表示部30a、30b両者に跨って画面一杯に拡大表示される。
しかして、特別図柄変動時間THが経過し、全図柄停止指定コマンドq信号が入力されると、表示制御回路111は、左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bに停止した左、中、右特別図柄を確定するため、左、中、右特別図柄を所定時間(2秒)継続して完全に停止した状態で維持する確定表示を実行する(図28、S373)。このとき、画像表示部30a、30b両者に跨って拡大表示されていた変動表示の画像は、変動表示を開始したときの画像表示部30aまたは画像表示部30bに縮小され、単独で確定表示される。これにより、左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bには、「434(中当り図柄)」「766(小当り図柄)」「838(リーチはずれ図柄)」「835(はずれ図柄)」等の特別図柄が確定表示される。
そして、画像表示部30aに中当り図柄が確定表示された場合、つまり変動パターン51指定コマンドi、61指定コマンドk信号が表示制御回路111に入力され(図33、S735の処理にてYES)、変動パターン51、61が画像表示部30aに変動表示された場合であって、この信頼度の高い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜14であった場合には(図33、S537の処理にてYES)、遊技盤21下部に配設された大入賞口7a(払い出し賞品球数15個)が6秒(但し、10個入賞まで)開口し(図34、S539〜S542の処理)、また大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が15〜34であった場合には(図33、S545の処理にてYES)、まず遊技盤21下部に配設された大入賞口7aが3秒(但し、5個入賞まで)開口し(図35、S547〜S550の処理)、次に遊技盤21上部に配設された大入賞口7b(払い出し賞品球数10個)が3秒(但し、5個入賞まで)開口し(図35、S552〜S555の処理)、また大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が35〜49であった場合には(図33、S545の処理にてNO)、遊技盤21上部に配設された大入賞口7bが6秒(但し、10個入賞まで)開口し(図36、S559〜S562の処理)、その間、左図柄表示部8a、中図柄表示部9a、右図柄表示部10aには、中当り図柄が継続して表示されている。
一方、画像表示部30bに中当り図柄が確定表示された場合、つまり変動パターン21指定コマンドd、31指定コマンドf信号が表示制御回路111に入力され(図33、S735の処理にてNO)、変動パターン21、31が画像表示部30bに変動表示された場合であって、この信頼度の低い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜24であった場合には(図33、S736の処理にてYES)、上記と同様に、大入賞口7aが6秒(但し、10個入賞まで)開口し(図34、S539〜S542の処理)、また大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が25〜39であった場合には(図33、S738の処理にてYES)、まず大入賞口7aが4.2秒(但し、7個入賞まで)開口し(図37、S740〜S743の処理)、次に大入賞口7bが1.8秒(但し、3個入賞まで)開口し(図37、S745〜S748の処理)、また大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が40〜49であった場合には(図33、S738の処理にてNO)、まず大入賞口7aが3秒(但し、5個入賞まで)開口し(図35、S547〜S550の処理)、次に大入賞口7bが3秒(但し、5個入賞まで)開口し(図35、S552〜S555の処理)、その間、左図柄表示部8b、中図柄表示部9b、右図柄表示部10bには、中当り図柄が継続して表示されている。
また、画像表示部30aに小当り図柄が確定表示された場合、つまり変動パターン7指定コマンドm信号が表示制御回路111に入力され(図39、S752の処理にてYES)、変動パターン7が画像表示部30aに変動表示された場合であって、この信頼度の高い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜19であった場合には(図39、S565の処理にてYES)、遊技盤21下部に配設された大入賞口7aが0.5秒開口し(図40、S567〜S569の処理)、また大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が20〜49であった場合には(図33、S565の処理にてNO)、遊技盤21上部に配設された大入賞口7bが0.5秒開口し(図41、S572〜S574の処理)、その間、左図柄表示部8a、中図柄表示部9a、右図柄表示部10aには、小当り図柄が継続して表示されている。
一方、画像表示部30bに小当り図柄が確定表示された場合、つまり変動パターン1指定コマンドc信号が表示制御回路111に入力され(図39、S752の処理にてNO)、変動パターン1が画像表示部30bに変動表示された場合であって、この信頼度の低い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜29であった場合には(図39、S753の処理にてYES)、上記と同様に、遊技盤21下部に配設された大入賞口7aが0.5秒開口し(図40、S567〜S569の処理)、また大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が30〜49であった場合には(図39、S753の処理にてNO)、遊技盤21上部に配設された大入賞口7bが0.5秒開口し(図41、S572〜S574の処理)、その間、左図柄表示部8b、中図柄表示部9b、右図柄表示部10bには、小当り図柄が継続して表示されている。
以上の表示制御用コマンド信号、即ち特別図柄初期指定コマンドa信号、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号、変動パターン指定コマンド信号(変動パターン1指定コマンドc、12指定コマンドz、21指定コマンドd、22指定コマンドe、31指定コマンドf、32指定コマンドg、51指定コマンドi、52指定コマンドj、61指定コマンドk、62指定コマンドlまたは7指定コマンドmの何れかの変動パターン指定コマンド信号)、左特別図柄指定コマンドn信号、右特別図柄指定コマンドo信号、中特別図柄指定コマンドp信号及び全図柄停止指定コマンドq信号が主制御回路44から送信され、表示制御回路111に受信されることで、特別図柄が変動を開始してから停止後確定表示されるまでの、大当りにならない1回のスロットゲームが特別図柄表示装置6a、6bの各図柄表示部8a、8b、9a、9b、10a、10bによって表示される。
ここで、特別図柄表示装置6a、6bにて表示されるスロットゲームは、変動パターン指定コマンド信号に基づいて所定の変動パターンで表示されると共に、変動開始のときには各図柄表示部8a、9a、10a、または8b、9b、10bは各々同時に行い、変動を停止するときには、まず左図柄表示部8a、8bが停止し、次に右図柄表示部10a、10bが停止し、最後に中図柄表示部9a、9bが停止するようになっている。
特別図柄表示装置6a、6bの左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bに左、中、右特別図柄が確定表示されると、今回の変動表示結果で大当りでないことが確定し、上記した保留球がない場合、即ち保留LED25a、25b、25c、25dが全て点灯していない場合には(図16、S214にてYES、または図18、S222〜S233にてNO)、表示制御回路111は、各図柄表示部8a、9a、10a、または8b、9b、10bに確定した特別図柄の表示を維持する。そして、確定した特別図柄の表示を維持したまま所定時間TS(60秒)が経過すると、主制御回路44から客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が表示制御回路111に入力され、以下、表示制御回路111は、上記と同様な表示制御処理を実行する。また、確定した特別図柄の表示を維持したまま所定時間TS(60秒)が経過する前に始動入賞口11に遊技球が入賞すると、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が入力されることなく主制御回路44から変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力され、以下、表示制御回路111は、上記と同様な表示制御処理を実行する。
一方、上記した保留球がある場合、即ち保留LED25a、25b、25c、25dの何れかが点灯している場合には(図18、S234、図19、S242及びS244、図20、S252及びS254、図21、S262及びS264または図22、S270)、主制御回路44から即座に変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力され、以下、表示制御回路111は、上記と同様な表示制御処理を実行する。
ここで、図63を参照して、図62に示した大当りにならない場合の表示制御用コマンドの遷移に係わり、始動入賞口11への遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置6a、6bに表示されるスロットゲームについて具体的に説明する。図63は、大当りにならない場合の始動入賞口11、特別図柄表示装置6a、6b、保留LED25a、25b、25c、25d及び大入賞口7a、7bのタイミングチャートである。
遊技機1に電源が投入された後、遊技者の打球操作ハンドル2の操作にて、打球発射装置43から遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に発射され、始動入賞口11に入賞し、この入賞がはずれである場合には、特別図柄表示装置6bにてはずれのスロットゲーム(変動パターン1)が表示される。なお、遊技機1に電源が投入された後、最初に特別図柄表示装置6a、6b両者の何れにも表示される変動パターン12のスロットゲームに係わる遊技球が始動入賞口11に入賞した場合には、特別図柄表示装置6aにてスロットゲームが開始される。
そして、この入賞に係わるはずれのスロットゲームの表示が特別図柄表示装置6bにて開始されてから2秒後に、遊技球が始動入賞口11に入賞し、この入賞が信頼度の高い中当りであった場合には(図18、S228及びS229にてYES、S230にてNO)、この中当りに係わるスロットゲームの表示が特別図柄表示装置6aにて開始され、つまり特別図柄表示装置6bにははずれのスロットゲームが、特別図柄表示装置6aには中当りのスロットゲームが同時に並行して表示されることになる。
しかして、はずれのスロットゲームにおける変動表示は、中当りのスロットゲームの表示が開始されてから(中当りに係わる遊技球が始動入賞口11に入賞してから)約4秒後に停止し(図32、S838)、つまりはずれのスロットゲームにおける変動表示時間(特別図柄変動時間TH)が7秒から6秒に短縮され(図63では単に「短」と表示)、その後2秒間はずれ図柄が特別図柄表示装置6bに確定表示される。一方、中当りのスロットゲームにおける変動表示(通常時、中当りの特別図柄変動時間THは13〜42秒、そのうちリーチになるまでの時間は7秒)は、はずれのスロットゲームにおける変動表示が停止してから約9〜38秒後に停止することになり(そのうちリーチ状態は、はずれのスロットゲームにおける変動表示が停止してから約3秒後)、その後2秒間中当り図柄が特別図柄表示装置6aに確定表示され、さらにその後6秒間または遊技球が10個入賞するまで、大入賞口7bが開口している間中当り図柄が特別図柄表示装置6aに引き続き表示される。つまりこれは、はずれのスロットゲームに係わる変動表示時間が短縮されることにより、はずれと中当りのスロットゲームの確定表示が同時に表示されることを防止している。
ここで、特別図柄表示装置6aに信頼度の高い中当りのスロットゲーム(変動パターン51または変動パターン61)が開始されると、その約2秒後に特別図柄表示装置6bには、表示しているはずれのスロットゲーム(変動パターン1)を縮小図柄変動表示領域49に縮小表示すると共に、特別図柄表示装置6aに表示されている中当りの変動表示が拡大図柄変動表示領域48に跨って拡大表示(図63では単に「拡」と表示)される(図64参照)。そして、特別図柄表示装置6bの縮小図柄変動表示領域49にてはずれ図柄の確定表示が終了すると、縮小図柄変動表示領域49は消滅し、中当りの変動表示が特別図柄表示装置6a、6b両者の画像表示部30a、30bの画面一杯に拡大表示される(図65参照)。つまりこれは、中当りのスロットゲームに係わる変動表示が拡大表示されることにより、中当りのスロットゲームの演出効果を高めている。そして、特別図柄表示装置6a及び6bにて表示されていた中当りの変動表示が終了すると、当該中当りの変動表示が縮小し、特別図柄表示装置6bには、表示していた中当りの変動表示に変えて、先に確定表示されたはずれ図柄を再び表示し、一方特別図柄表示装置6aには、中当り図柄を確定表示する。なお、図63中の斜線箇所は、はずれのスロットゲームが短縮且つ縮小表示されている状態(変動表示時間2秒及び確定表示時間2秒)を表すものである。
なお、仮に、この中当りに係わる始動入賞口11への入賞が、特別図柄表示装置6bにてはずれのスロットゲームの表示が開始されてから5秒後にあったとすると、はずれのスロットゲームにおける変動表示時間(特別図柄変動時間TH)は7秒から9秒に延長されることになる。そして、この場合でも、上記した変動表示時間が短縮される場合と同じ作用効果を奏する。また、仮に、中当りに変えて小当りに係わる始動入賞口11への入賞が、特別図柄表示装置6bにてはずれのスロットゲームの表示が開始されてから1秒後にあったとすると、はずれのスロットゲームにおける変動表示時間(特別図柄変動時間TH)は7秒から4秒に短縮されることになり、つまりこれは、はずれのスロットゲームに係わる変動表示時間が短縮されることにより、はずれと小当りのスロットゲームの確定表示が同時に表示されることを防止している。
ここで、上記はずれのスロットゲームが終了した後、中当りのスロットゲームの間に、遊技球が始動入賞口11に3個入賞した場合には、保留LED25a、25b、25cが順次点灯する(図18、S224にてYES、図19、S244、図20、S254)。なお、この3個の入賞は、それぞれ、はずれ、はずれ、リーチはずれであったとする。そして、特別図柄表示装置6aにて中当り図柄が確定表示されると、大入賞口開口態様決定用カウンタC8の値に基づいて、今回は大入賞口7a、7bの開口態様として、まず大入賞口7aが3秒開口し、次に大入賞口7bが3秒開口したこととする(大入賞口開口態様決定用カウンタC8=15〜34、この間、特別図柄表示装置6aには中当り図柄を表示)。この際、例えばこの開口している大入賞口7aに遊技球が4個、大入賞口7bに遊技球が2個入賞した場合には、80個の遊技球が賞品球として払い出される。
そして中当り遊技が終了すると、保留LED25cが消灯し(図52、S667)、特別図柄表示装置6bにはずれのスロットゲーム(変動パターン1または変動パターン12)が開始される。またこの後、略2秒程度のタイムラグをおいて保留LED25bが消灯し(図52、S679)、特別図柄表示装置6aにはずれのスロットゲーム(変動パターン12または7)が開始される。つまり、このタイムラグは、中当りのスロットゲームの表示が終了した後、特別図柄表示装置6a、6bにて並行して行われるスロットゲームの表示が同期するのを防止する。そして、この間に、遊技球が始動入賞口11に1個入賞した場合には、保留LED25bが点灯する(図19、S252)。なお、この1個の入賞は、はずれであったとする。
そして、特別図柄表示装置6bにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了するが、ここで、このはずれのスロットゲームが終了した場合であっても、保留LED25bは消灯することはなく、つまりこれは、次の保留球が信頼度の高い変動パターンに係わるリーチはずれになる場合であり(図51、S656及びS657にてYES)、且つ特別図柄表示装置6aには、まだ、はずれのスロットゲームが表示されているからである(図51、S659にてYES)。
そして、特別図柄表示装置6aにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED25bが消灯し(図53、S683)、特別図柄表示装置6aにはリーチはずれのスロットゲーム(変動パターン51、52、または62の何れか)が開始され、その約2秒後に特別図柄表示装置6bには、表示していた先のはずれ図柄に変えて、この特別図柄表示装置6aに表示されているリーチはずれのスロットゲームが拡大(図63では単に「拡」と表示)して表示される(図65参照)。そして、この間に、遊技球が始動入賞口11に3個入賞した場合には、保留LED25b、25c、25dが順次点灯する(図19、S244、図20、S254、図21、S264及びS266)。この3個の入賞は、それぞれ、はずれ、はずれ、小当りであったとする。
そして、特別図柄表示装置6a及び6bにて表示されていたリーチはずれの変動表示が終了すると、当該リーチはずれの変動表示が縮小し、特別図柄表示装置6bには、表示していたリーチはずれの変動表示に変えて、表示していた先のはずれ図柄を再び表示し、一方特別図柄表示装置6aには、リーチはずれ図柄を確定表示する。そして、特別図柄表示装置6aにて確定表示されていたリーチはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED25dが消灯し(図51、S650及びS651)、特別図柄表示装置6bにはずれのスロットゲーム(変動パターン1または12)が開始される。またこの後、略2秒程度のタイムラグをおいて保留LED25cが消灯し(図51、S663)、特別図柄表示装置6aにはずれのスロットゲーム(変動パターン12または7)が開始される。このタイムラグは、上記した中当りの場合と同様である。そして、この間に、遊技球が始動入賞口11に2個入賞した場合には、保留LED25c、25dが順次点灯する(図21、S262、図22、S270及びS272)。この2個の入賞は、それぞれ、はずれであったとする。
そして、特別図柄表示装置6bにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED25dが消灯し(図50、S645及びS646)、特別図柄表示装置6bにはずれのスロットゲーム(変動パターン1または12)が開始され、特別図柄表示装置6aにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED25cが消灯し(図51、S663)、その2秒後に、特別図柄表示装置6aには信頼度の高い小当りのスロットゲーム(変動パターン7)が開始される。
しかして、はずれのスロットゲームにおける変動表示は、小当りのスロットゲームの表示が開始されてから(保留LED25cが消灯してから)約3秒後に停止し(図32、S842)、つまりはずれのスロットゲームにおける変動表示時間(特別図柄変動時間TH)が7秒から5秒に短縮され(図63では単に「短」と表示)、その後2秒間はずれ図柄が特別図柄表示装置6bに確定表示される。一方、小当りのスロットゲームにおける変動表示(通常時、小当りの特別図柄変動時間THは7秒)は、はずれのスロットゲームにおける変動表示が停止してから約4秒後に停止することになり、その後2秒間小当り図柄が特別図柄表示装置6aに確定表示される。つまりこれは、はずれのスロットゲームに係わる変動表示時間が短縮されることにより、はずれと小当りのスロットゲームの確定表示が同時に表示されることを防止している。
そして、小当りのスロットゲームが終了すると、その後大入賞口開口態様決定用カウンタC8の値に基づいて、今回は大入賞口7a、7bの開口態様として、大入賞口7aが0.5秒開口したこととする(大入賞口開口態様決定用カウンタC8=0〜19、この間、特別図柄表示装置6aには小当り図柄を表示)。この際、例えばこの開口している大入賞口7aに遊技球が2個入賞した場合には、30個の遊技球が賞品球として払い出される。
ここで、上記はずれのスロットゲームが終了した後、小当りのスロットゲームの間に、遊技球が始動入賞口11に3個入賞した場合には、保留LED25c、25dが順次点灯する(図20、S254、図21、S264及びS266)。この際、この小当りのスロットゲームの表示中に始動入賞口11に1個目の遊技球が入賞したとき、特別図柄表示装置6bにはスロットゲームが表示されていないものの、特別図柄表示装置6aにて小当りのスロットゲームが表示されているので、特別図柄表示装置6bにてスロットゲームが開始されることなく、保留LED25cが点灯する。なお、この3個の入賞は、それぞれ、リーチはずれとし、最後の3個目の入賞球はオーバーフロー球となり(図16、S204にてYES)、オーバーフロー球表示装置60の表示数が1加算される(図16、S206及びS208)。
そして、小当り遊技が終了し大入賞口7bが閉口すると、保留LED25dが消灯し(図51、S650及びS651)、特別図柄表示装置6aにはずれのスロットゲーム(変動パターン12または7)が開始される。またこの後、略2秒程度のタイムラグをおいて保留LED25cが消灯し(図51、S663)、特別図柄表示装置6bにはずれのスロットゲーム変動パターン1または12)が開始される。このタイムラグは、上記した中当りの場合と同様である。
以後、上記説明に準じて、大当りにならない場合の表示制御用コマンドの遷移に係わり、始動入賞口11への遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置6a、6bにスロットゲームが表示されることになる。
次に、図66及び図67を参照しながら大当りになる場合について説明する。図66は、大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移図1であり、図67は、大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移図2である。なお、図66及び図67は、順に時系列となっている。
まず、遊技機1に電源が投入されると、特別図柄初期指定コマンドa信号、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が表示制御回路111に入力されるが、これは上記した図62の大当りにならない場合と同様であるので、ここでの説明は省略する。
そして、図66を参照して、遊技者の打球操作ハンドル2の操作にて、打球発射装置43から遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に発射されることにより始動入賞口11に遊技球が入賞し、この入賞した遊技球に基づいて特別図柄表示装置6a、6bの画像表示部30a、30bに大当り図柄を確定表示することが決定すると(図23、S322)、主制御回路44から変動パターン22指定コマンドe、32指定コマンドg、4指定コマンドh、52指定コマンドjまたは62指定コマンドlの何れかの変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力される(図29、S350またはS352)。
さらに、この変動パターン指定コマンド信号の入力と略同時に、主制御回路44から特別図柄表示装置6a、6bの画像表示部30a、30bに表示するための大当り演出画像を指定する大当り演出画像指定コマンドy信号が表示制御回路111に入力される(図30、S604、S608またはS610)。ここで、図68に示すように、特別図柄表示装置6bのオーバーフロー球表示装置60には、カウンタHの値に基づき画像表示部30aまたは30bに大当り図柄を確定表示することとなる始動入賞口11への遊技球の入賞時点で26が表示されていることとし、従って大当り演出画像指定コマンドyが指定する大当り演出画像は、最も演出効果の高い大当り演出画像Cとなる。
変動パターン指定コマンド信号及び大当り演出画像指定コマンドy信号が入力されると、表示制御回路111は、所定のリーチ変動パターンに基づき特別図柄表示装置6a、6bの左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bにて、特別図柄の変動表示を開始する。なお、この場合、信頼度の高い変動パターンに係わる変動パターン4指定コマンドh、52指定コマンドjまたは62指定コマンドlが入力されたときは、特別図柄表示装置6aの左、中、右図柄表示部8a、9a、10aにて、特別図柄の変動表示が開始され、一方、信頼度の低い変動パターンに係わる変動パターン22指定コマンドeまたは32指定コマンドgが入力されたときは、特別図柄表示装置6bの左、中、右図柄表示部8b、9b、10bにて、特別図柄の変動表示が開始される。
また、表示制御回路111に変動パターン指定コマンド信号が入力されると、主制御回路44は、変動表示している特別図柄を確定表示するために、特別図柄決定処理(図25、S328)にて決定した大当り図柄としての特別図柄(停止図柄)の指定を、左特別図柄指定コマンドn信号、右特別図柄指定コマンドo信号、中特別図柄指定コマンドp信号及び全図柄停止指定コマンドq信号を出力することにより表示制御回路111に対して実行する。なお、この表示制御回路111に対する特別図柄(停止図柄)の指定は、上記した図62の大当りにならない場合と同様であるので、ここでの説明は省略する。但し、この入力される変動パターン指定コマンドは、大当りになる場合の表示制御用コマンドであるので、ここでのスロットゲームは、全てリーチが成立した後、即ち左図柄表示部8a、8b、と右図柄表示部10a、10bに同一の特別図柄が停止した後中図柄表示部9a、9bに特別図柄が停止するまで、趣向を凝らした所定のリーチアクションとしての演出画像が画像表示部30a、30bに表示されるようになっている。そして、変動パターン指定コマンド信号が入力されてからリーチに係わる特別図柄変動時間TH(通常時13〜42秒、時短処理時8〜37秒)が経過したときに全図柄停止指定コマンドq信号が入力され、左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bには、例えば「666」等の大当り図柄としての特別図柄が停止表示される。
ここで、信頼度の高い、即ち大当りなる確率の高い変動パターンに係わる変動パターン4指定コマンドh、52指定コマンドj、62指定コマンドlまたは信頼度の低い、即ち大当りなる確率の低い変動パターンに係わる変動パターン22指定コマンドe、32指定コマンドgの何れかが表示制御回路111に入力されたときには、特別図柄表示装置6aまたは6bの左図柄表示部8aまたは8b、中図柄表示部9aまたは9b、右図柄表示部10aまたは10bにて、特別図柄の変動表示(スロットゲーム)が開始された後、当該変動表示の画像(リーチアクション)が画像表示部30aまたは30bに跨って拡大表示される(図64及び図65参照)。さらに、これらの大当りに係わる変動パターン指定コマンド信号が入力されたときに、特別図柄表示装置6aまたは6bにはずれに係わる変動表示をしている場合には、はずれに係わる特別図柄変動時間THが、その時点から5秒後にタイムアップするように設定変更される(図32、S834)。なお、これは、上記した図62の大当りにならない場合の中当り等が発生するときと同様であるので、ここでの詳しい説明は省略する。
しかして、表示制御回路111は、全図柄停止指定コマンドq信号が入力されてから所定時間TK(2秒)が経過して大当り遊技開始指定コマンドr信号が入力される(図23、S383)までの間、左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bに停止した左、中、右特別図柄(大当り図柄)を確定するため、左、中、右特別図柄(大当り図柄)を継続して完全に停止した状態で維持する確定表示を実行する(図28、S373)。これにより、左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bには、「666」等の大当り図柄としての特別図柄が確定表示される。
以上の表示制御用コマンド信号、即ち特別図柄初期指定コマンドa信号、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号、変動パターン指定コマンド信号(変動パターン22指定コマンドe、32指定コマンドg、4指定コマンドh、52指定コマンドjまたは62指定コマンドlの何れかの変動パターン指定コマンド信号)、左特別図柄指定コマンドn信号、右特別図柄指定コマンドo信号、中特別図柄指定コマンドp信号、全図柄停止指定コマンドq信号及び大当り遊技開始指定コマンドr信号が主制御回路44から送信され、表示制御回路111に受信されることで、特別図柄が変動を開始してから停止後確定表示されるまでの、大当りになる1回のリーチ変動表示(スロットゲーム)が画像表示部30a、30bによって表示される。
次に、大当りになる場合において、図66の続きとなる大当り遊技開始指定コマンドr信号が表示制御回路111に入力された以降について、図67を参照しながら説明する。図67を参照して、主制御回路44から大当り遊技開始指定コマンドr信号が表示制御回路111に入力されると、画像表示部30a、30bには、図68に示すように、大当り遊技獲得に対する賞賛及び大当り遊技開始の旨を遊技者に報知するための画像(大当り演出画像C)が、画像表示部30a、30bの略画面一杯に表示される。つまり、大当り演出画像Cは、大当り遊技開始指定コマンドr信号が表示制御回路111に入力されることにより開始される。なお、図68は、大当り遊技開始時の大当り演出画像が表示されている状態を示す特別図柄表示装置6a、6b及びLEDユニット24の正面図である。
ここで、画像表示部30bの所定領域には、図68に示すように、大入賞口開口態様表示部50が形成されるようになっており、この大入賞口開口態様表示部50には、上記した表示制御回路111に入力された大当りに係わる変動パターン指定コマンド信号と、この大当りに係わる変動パターン指定コマンド信号に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値とに基づいて決定される大入賞口7a、7bの開口態様の内容が表示されるようになっている(なお図68においては、大入賞口開口態様表示部50は、変動パターン22指定コマンドeまたは32指定コマンドg信号が表示制御回路111に入力され、大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が10〜34のときの表示となっている)。
そして、大当り遊技開始指定コマンドr信号が入力されてから大当り遊技開始時のインターバルタイムTB(10秒)が経過すると、主制御回路44から表示制御回路111にラウンド表示指定コマンドs信号が入力されて第1ラウンドが開始し(図43、S393、図44、S581、図45、S619、図46、S776)、画像表示部30a、30bには、大当り遊技開始時の大当り演出画像に変わって、演出効果が高く物語性または連続性のある大当り演出画像が表示されると共に後述する大当り情報表示領域53が出現し、さらに遊技盤21の下部に配設された大入賞口7aとしてのアタッカがソレノイド106aにより開口する。そして開口している大入賞口7a(図67においては、大入賞口開口中と表示)に遊技球が入賞しカウントスイッチ117aがオンすると、後述する大当り情報表示領域53に表示するカウント数を指定するカウント表示指定コマンドu信号が、大入賞口7aに入賞した遊技球が特定領域を通過して継続入賞スイッチ118aがオンすると、後述する大当り情報表示領域53に「V」表示を指定するV表示指定コマンドw信号が、主制御回路44から表示制御回路111に入力される(図43、S396及びS398、図44、S585及びS587、図45、S623及びS625、図46、S780及びS782)。なお、カウント表示指定コマンドu信号は、大入賞口7aに遊技球が入賞しカウントスイッチ117aがオンする毎に主制御回路44から表示制御回路111に入力され、V表示指定コマンドw信号は、遊技球が特定領域を通過し継続入賞スイッチ118aが最初にオンした時のみに、主制御回路44から表示制御回路111に入力されるようになっている。
そして、大入賞口7aか開口してから、つまり主制御回路44から表示制御回路111にラウンド表示指定コマンドs信号が入力されてから、大入賞口7aの開口時間30秒が経過するか、或いは大入賞口7aに遊技球が10個入賞すると(図67においては、大入賞口開口中と表示)、大入賞口7aがソレノイド106aにより閉口して第1ラウンドが終了し、この大入賞口7aの閉口した状態が2秒間継続する(図67においては、大入賞口閉口インターバルタイム中と表示)。そして、この大入賞口閉口インターバルタイムが経過した時点で、第1ラウンド中に大入賞口7aに入賞した遊技球が特定領域を通過して継続入賞スイッチ118aがオンしていたときは(図67においては、継続ありの場合と表示)、再び主制御回路44から表示制御回路111にラウンド表示指定コマンドs信号が入力されて第2ラウンドが開始される。
ここで、上記図66の大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移図1において、全図柄停止指定コマンドq信号が入力され、画像表示部30aに大当り図柄が確定表示された場合、つまり変動パターン4指定コマンドh、52指定コマンドj、62指定コマンドl信号が表示制御回路111に入力され(図42、S756の処理にてYES)、変動パターン4、52、62が画像表示部30aに変動表示された場合であって、この信頼度の高い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0であった場合には(図42、S576の処理にてYES)、以後、上記と同様に、遊技盤21下部に配設された大入賞口7a(払い出し賞品球数15個)の開口が第16ラウンドまで繰り返される。
また、大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が1〜24であった場合には(図42、S578の処理にてYES)、以後、上記と同様に、遊技盤21下部に配設された大入賞口7aの開口が第10ラウンドまで繰り返され、一方、第11〜16ラウンドの間は、遊技盤21上部に配設された大入賞口7b(払い出し賞品球数10個)が繰り返し開口する。なお、この第11〜16ラウンドの間において、上記したカウント表示指定コマンドu信号は、大入賞口7bに遊技球が入賞しカウントスイッチ117bがオンする毎に主制御回路44から表示制御回路111に入力され、V表示指定コマンドw信号は、遊技球が特定領域を通過し継続入賞スイッチ118bが最初にオンした時のみに、主制御回路44から表示制御回路111に入力されるようになっている(図44、S595及びS597)。
また、大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が25〜49であった場合には(図42、S578の処理にてNO)、以後、上記と同様に、大入賞口7aの開口が第8ラウンドまで繰り返され、一方、第9〜16ラウンドの間は、大入賞口7bが繰り返し開口する。なお、この第9〜16ラウンドの間において、上記したカウント表示指定コマンドu信号は及びV表示指定コマンドw信号は、上記と同様に、主制御回路44から表示制御回路111に入力されるようになっている(図45、S759及びS761)。
一方、画像表示部30bに大当り図柄が確定表示された場合、つまり変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg信号が表示制御回路111に入力され(図42、S756の処理にてNO)、変動パターン22、32が画像表示部30bに変動表示された場合であって、この信頼度の低い変動表示に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が0〜9であった場合には(図42、S771の処理にてYES)、以後、上記と同様に、大入賞口7aの開口が第16ラウンドまで繰り返され、また大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が10〜34であった場合には(図42、S773の処理にてYES)、以後、上記と同様に、大入賞口7aの開口が第12ラウンドまで繰り返され、一方、第13〜16ラウンドの間は、大入賞口7bが繰り返し開口する。なお、この第13〜16ラウンドの間において、上記したカウント表示指定コマンドu信号は及びV表示指定コマンドw信号は、上記と同様に、主制御回路44から表示制御回路111に入力されるようになっている(図46、S790及びS792)。また大入賞口開口態様決定用カウンタC8の取得数値が35〜49であった場合には(図42、S773の処理にてNO)、以後、上記と同様に、大入賞口7aの開口が第10ラウンドまで繰り返され、一方、第11〜16ラウンドの間は、大入賞口7bが繰り返し開口する。
一方、大入賞口閉口インターバルタイムが経過した時点で、第1〜第15ラウンド中に遊技球が特定領域を通過していなかったとき、或いは第16ラウンドが終了していたときは、大当り遊技終了時に設けられているインターバルタイム10秒(図67においては、大当り遊技終了時インターバルタイム中と表示)が経過後、主制御回路44から大当り遊技終了指定コマンドx信号が表示制御回路111に入力される(図23、S410)。なお、表示制御回路111に、ラウンド表示指定コマンドs信号が入力されてから大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されるまでの時間TRは不特定時間となり、その最長は522秒となる。
ここで、図69を参照しながら、主制御回路44から表示制御回路111に最初のラウンド表示指定コマンドs信号が入力されてから、大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されるまでの期間に、画像表示部30a、30bに表示される大当り演出画像と大当り情報とについて説明する。図69は、大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中の大当り演出画像と大当り情報とが表示されている状態を示す特別図柄表示装置6a、6b及びLEDユニット24の正面図である。
なお、ここでの説明においては、信頼度の高い変動パターンに係わる変動パターン4指定コマンドh、52指定コマンドjまたは62指定コマンドlが表示制御回路111に入力されたこととし、従って左図柄表示部8a、中図柄表示部9a、右図柄表示部10aに大当り図柄が確定表示された場合について説明する。
表示制御回路111は、第1ラウンドのラウンド表示指定コマンドs信号が入力されると、画像表示部30aには、大当り演出画像Cにおいて大当り遊技開始時の演出画像に変わって、演出効果が高く物語性または連続性のある演出画像が表示され、一方、画像表示部30bは、大当り演出画像表示領域52と大当り情報表示領域53とに区分けされ、大当り演出画像表示領域52に上記した演出効果が高く物語性または連続性のある大当り演出画像Cを表示し、大当り情報表示領域53に、大当り図柄情報、ラウンド情報、カウント情報及びV情報を表示する(なお、信頼度の低い変動パターンに係わる変動パターン21指定コマンドdまたは31指定コマンドf表示制御回路111に入力された場合には、この逆となり、画像表示部30aが大当り演出画像表示領域52と大当り情報表示領域53とに区分けされる)。従って、遊技者は、この表示により、信頼度の高い変動パターンにて大当りになったのか、或いは信頼度の低い変動パターンにて大当りになったのかを再認識する。
大当り情報表示領域53は、図69に示すように、画像表示部30bの右端部にて、大当り演出画像表示領域52よりも遥かに小さく表示されるようになっており、従って大当り演出画像表示領域52に表示される大当り演出画像Cは、画像表示部30bの画面一杯に表示される場合と、遜色がないようになっている。即ち大当り演出画像Cが、上記した図68に示す大当り遊技開始時の大当り演出画像Cから、図69に示す大入賞口開口中の大当り演出画像Cにその表示領域が変化しても、遊技者は殆ど影響を受けることはない。
大当り情報表示領域53は、その上段領域に大当り図柄を表示するための大当り図柄表示部51と、その上中段領域にラウンド数を表示するためのラウンド表示部54と、その下中段領域にカウント数を表示するためのカウント表示部55と、その下段領域に「V」を表示するためのV表示部56とを備えている。
大当り図柄表示部51に表示される大当り図柄は、大当り遊技開始指定コマンドr信号が表示制御回路111に入力されて左、中、右図柄表示部8a、9a、10aに確定表示した大当り図柄であって、図69においては「666」と表示されている。この大当り図柄表示部51に表示される大当り図柄は、各ラウンドの大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中は継続して表示されるようになっており、ラウンドが変更になってもこの大当り図柄は変更されることはない。
ラウンド表示部54に表示されるラウンド数は、上記カウンタEに対応する第1〜第16ラウンドの何れかを指定するラウンド表示指定コマンドs信号が表示制御回路111に入力されることにより表示されるものであって、図69においては「7R」と表示されている。このラウンド表示部54に表示されるラウンド数は、各ラウンドの大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中は継続して表示されるようになっており、ラウンドの変更に伴って該当するラウンド数が表示される。
カウント表示部55に表示されるカウント数は、上記カウンタDa、Dbに対応する1〜10の何れかを指定するカウント表示指定コマンドu信号が表示制御回路111に入力されることにより表示されるものであって、図69においては「8」と表示されている。このカウント表示部55に表示されるカウント数は、各ラウンドの大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中は継続してカウントアップしながら表示されるようになっており、ラウンドの変更に伴って0が表示される。
V表示部56に表示される「V」表示は、V表示指定コマンドw信号が表示制御回路111に入力されることにより表示されるものであって、図69においては「V」と表示されている。このV表示部56に表示される「V」表示は、各ラウンドの大入賞口開口中に遊技球が特定領域を通過して継続入賞スイッチ118a、118bがオンした時から大入賞口閉口インターバルタイム中まで継続して表示されるようになっており、ラウンドの変更に伴ってその表示が消去される。
そして、大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中が終了し、大当り遊技終了時インターバルタイム中になると、表示制御回路111は、大当り情報表示領域53の大当り図柄表示部51、ラウンド表示部54、カウント表示部55及びV表示部56には何も表示しないようになっている。これにより遊技者は、大当り遊技が終了したことを認識する。なお、これは、限定することなく、例えば大当り情報表示領域53自体を消去して画像表示部30bを大当り演出画像表示領域52のみにしても良いし、或いは、大当り情報表示領域53に文字にて大当り遊技が終了した旨を表示するようにしても良く、つまり大当り遊技終了時インターバルタイム中においては、大当り演出画像表示領域52を縮小することなく、遊技者が、大当り遊技が終了したことを認識できるような表示を実行すれば良い。
このように、演出効果が高く物語性または連続性のある大当り演出画像Cは、大当り遊技開始指定コマンドr信号が入力されてから大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されるまでの大当り遊技の期間(図67のTB+TR)においては、大当り遊技に全く影響されることなく画像表示部30a及び画像表示部30b(大当り演出画像表示領域52)に大画面にて表示され、一方、大当り遊技に係わる情報は、画像表示部30bの大当り情報表示領域53に区分けして小さく表示されるので、例えば大当り演出画像Cに大当り遊技に係わる情報表示が重なる等して大当り動画が一旦途絶え、その物語性または連続性が低下するようなことがなく、遊技者は、この大当り演出画像Cを充分に楽しむことができる。
また、この大当り遊技の期間においては、カウンタHの値は固定されるようになっており、従って大当り遊技期間中にオーバーフロー球が発生してもオーバーフロー球表示装置60の表示数は変更されないようになっている。従って、主制御回路44から大当り遊技開始指定コマンドr信号が表示制御回路111に入力され、図68に示すように、大当り演出画像Cが画像表示部30a、30bに表示されるのと略同時に、オーバーフロー球表示装置60の表示数(図68においては26)は、固定されることになる。
図67に戻って、主制御回路44から表示制御回路111に大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されると、主制御回路44は、大当り遊技(大当り演出画像)を終了して時短処理(図48、S418)を実行し、この場合、画像表示部30a、30bには、大当り遊技中に保留記憶があったときには、大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されるとスロットゲームが開始される。なお、大当り遊技中に保留記憶がなかったときには、画像表示部30a、30bには、先に確定表示した大当り図柄が表示されるようになっている。なお、カウンタHは、大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されるのと略同時にリセットされ(図43、S408、図44、S616、図45、S770、図46、S801)、従ってオーバーフロー球表示装置60の表示数は0となる。
また、上記したように、図67においては、大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されるのと略同時に、主制御回路44は、大当り遊技を終了して時短処理を実行するようになっているが、これは大当り図柄が偶数のゾロ目「666」(通常大当図柄)による大当り遊技が終了した場合であって、もし大当り図柄が奇数のゾロ目となる特定大当図柄による大当り遊技が終了した場合であったときには、この時短処理に変えて確変処理(図47、S412)による遊技を実行する。なお、主制御回路44が、時短または確変処理による遊技を実行する場合には、大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されると、画像表示部30a、30bの背景色(通常の遊技処理では例えば青)は、遊技者に時短または確変処理を認識させるため、通常の遊技処理とは異なった背景色(例えば赤)を表示するようになっている。或いは、時短処理と確変処理とで背景色を異なるように表示しても良い。そして、通常の遊技処理または時短若しくは確変処理の何れであっても、この大当り演出画像終了指定コマンドx信号が入力された以降は、画像表示部30a、30bには、上記図62に示した大当りにならない場合の表示制御用コマンド、或いは図66及び図67に示した大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移に従って、以後同様にスロットゲームが表示されることになる。
なお、図66及び図67においては、画像表示部30a、30bに表示される大当り演出画像はCを一例として説明したが、これは大当り演出画像がAまたはBであっても、上記に準じて画像表示部30a、30bに表示されることになる。
ここで、図70を参照して、図66及び図67に示した大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移に係わり、始動入賞口11への遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置6a、6bに表示されるスロットゲームについて具体的に説明する。図70は、大当りになる場合の始動入賞口11、特別図柄表示装置6a、6b、保留LED25a、25b、25c、25d及び大入賞口7a、7bのタイミングチャートである。なお、ここでの説明では、図62に示した大当りにならない場合の表示制御用コマンドの遷移に係わるものも含めて説明する。
遊技機1に電源が投入された後、遊技者の打球操作ハンドル2の操作にて、打球発射装置43から遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に発射され、始動入賞口11に入賞し、この入賞がはずれである場合には、特別図柄表示装置6aにてはずれのスロットゲーム(変動パターン12または7)が表示される。
そして、この入賞に係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aにて表示されている間に、遊技球が始動入賞口11に2個入賞し、この入賞が両者共にはずれである場合には、特別図柄表示装置6bにてはずれのスロットゲーム(変動パターン1または12)が開始され、次いで保留LED25aが点灯する(図19、S242)。
そして、特別図柄表示装置6aにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED25aが消灯し(図53、S695)、特別図柄表示装置6aにはずれのスロットゲーム(変動パターン12または7)が再び開始される。そして、特別図柄表示装置6aにはずれのスロットゲームが開始された後、遊技球が始動入賞口11に1個入賞し、再び保留LED25aが点灯する(図19、S242)。なお、この1個の入賞は、はずれであったとする。
そして、特別図柄表示装置6bにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED25aが消灯し(図53、S695)、特別図柄表示装置6bにはずれのスロットゲーム(変動パターン1または12)が再び開始される。そして、特別図柄表示装置6bにはずれのスロットゲームが開始された後、遊技球が始動入賞口11に1個入賞し、再び保留LED25aが点灯する(図19、S242)。なお、この1個の入賞は、大当りであったとする。
そして、特別図柄表示装置6aにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED25aが消灯するが(図53、S695)、つまりこれは、次の保留球が信頼度の高い変動パターンに係わる大当りになる場合であり(図53、S688及びS689にてYES)、且つ特別図柄表示装置6aには、スロットゲームが表示されていないからである(図53、S691にてNO)。そして、特別図柄表示装置6aには信頼度の高い大当りのスロットゲーム(変動パターン4、52または62の何れか)が開始され、つまり特別図柄表示装置6bにははずれのスロットゲームが、特別図柄表示装置6aには大当りのスロットゲームが同時に並行して表示されることになる。なお、この大当りのスロットゲームが開始されたのは、はずれのスロットゲームが開始されてから約4秒後であったとする。
しかして、はずれのスロットゲームにおける変動表示は、大当りのスロットゲームの表示が開始されてから(保留LED25aが消灯してから)約5秒後に停止し(図32、S834)、つまりはずれのスロットゲームにおける変動表示時間(特別図柄変動時間TH)が7秒から9秒に延長され(図70では単に「長」と表示)、その後2秒間はずれ図柄が特別図柄表示装置6bに確定表示される。一方、大当りのスロットゲームにおける変動表示(通常時、大当りの特別図柄変動時間THは13〜42秒、そのうちリーチになるまでの時間は7秒)は、はずれのスロットゲームにおける変動表示が停止してから約8〜37秒後に停止することになり(そのうちリーチ状態は、はずれのスロットゲームにおける変動表示が停止してから約2秒後)、その後2秒間大当り図柄が特別図柄表示装置6aに確定表示される。つまりこれは、はずれのスロットゲームに係わる変動表示時間が延長(設定変更)されることにより、はずれと大当りのスロットゲームの確定表示が同時に表示されることを防止している。
ここで、上記したように特別図柄表示装置6aに信頼度の高い大当りのスロットゲームが開始されると、その後大当りのスロットゲームは特別図柄表示装置6bに跨って拡大表示(図70では単に「拡」と表示)されることになるが、これは、上記した図62の大当りにならないときにおける中当りの場合と同様であるので、ここでの説明は省略する(図64及び図65参照)。なお、図70中の斜線箇所は、はずれのスロットゲームが延長且つ縮小表示されている状態(変動表示時間3秒及び確定表示時間2秒)を表すものである。
そして、特別図柄表示装置6aに、スロットゲームの結果として大当り図柄が確定表示されると、大入賞口開口態様決定用カウンタC8の値に基づいて、大当り遊技が開始される。この大当り遊技が開始されると、画像表示部30a、30bには、図68に示すように、大当り遊技が開始される旨を表す画像が画面一杯に表示され、さらに画像表示部30bには、大入賞口開口態様表示部50に大入賞口7a、7bの開口態様の内容が表示される。その後、大入賞口7aが第1〜10ラウンドまで、大入賞口7bが第11〜16ラウンドまで開口し(大入賞口開口態様決定用カウンタC8=1〜24)、この間、画像表示部30aには画面一杯に大当り演出画像(この大当り演出画像は、大当りのスロットゲームが開始されたときのオーバーフロー球数により決定)が表示され、一方、画像表示部30bには、大当り演出画像表示領域52に大当り演出画像が、大当り情報表示領域53に大当り情報がそれぞれ表示される(図69参照)。この際、例えば第1〜16ラウンド中に、遊技者が、遊技盤21の上下に配設された大入賞口7a、7bの位置に応じて、打球操作ハンドル2を駆使してこの開口した大入賞口7a、7bに全て遊技球を10個入賞させた場合には、2100個の遊技球が賞品球として払い出される。
そして、この大当り遊技の間には、遊技球が始動入賞口11に多数入賞することになるが、ここでは次のように入賞したとする。即ち、この大当り遊技の間に、最初に始動入賞口11に入賞した4個の遊技球が、それぞれ、はずれ、小当り、中当り、リーチはずれであった場合には、保留LED25a、25b、25c、25dが順次点灯する(図18、S222にてYES及びS234、図19、S244、図20、S254、図21、S264及びS266)。ここで、この大当りのスロットゲームの表示中に遊技球が始動入賞口11に入賞しても、特別図柄表示装置6a、6bには、大当り演出画像や大当り情報が表示されているので、特別図柄表示装置6a、6bにてスロットゲームが開始されることなく、保留LED25a、25b、25c、25dが順次点灯する。
そして、大当り遊技の間に始動入賞口11に入賞した5個目以降の遊技球は、オーバーフロー球となり(図16、S204にてYES)、オーバーフロー球表示装置60の表示数がその都度1加算される(図16、S206及びS208)。但し、この大当り遊技の間に加算されたオーバーフロー球数は、大当り演出画像の選択に影響することはない。
そして、大当り遊技が終了すると、保留LED25dが消灯し(図51、S650及びS651)、特別図柄表示装置6bには、表示していた大当り図柄に変えてはずれのスロットゲーム(変動パターン1または12)が開始されるが、特別図柄表示装置6aには、次の保留球に係わるスロットゲームが開始されない。つまりこれは、次の保留球が信頼度の低い小当りになる場合だからである(図51、S656にてYES、S657にてNO、S661にてYES)。従って、特別図柄表示装置6aは、スロットゲームを開始することなく大当り図柄を表示したままで、保留LED25cは消灯されない。
そして、特別図柄表示装置6bにはずれのスロットゲームが表示されている間に、遊技球が始動入賞口11に1個入賞した場合には、保留LED25dが点灯する(図21、S264及びS266)。なお、この1個の入賞は、はずれであったとする。そして、特別図柄表示装置6bにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED25dが消灯し(図51、S650及びS651)、特別図柄表示装置6bにて信頼度の低い小当りのスロットゲーム(変動パターン1)が開始されるが、特別図柄表示装置6aは、スロットゲームが表示されていないものの、特別図柄表示装置6bにて小当りのスロットゲームが表示されているので、スロットゲームを開始することなく、保留LED25cは消灯されない(図51、S654にてYES)。
そして、特別図柄表示装置6bに小当りのスロットゲームが表示されている間に、遊技球が始動入賞口11に1個入賞した場合には、保留LED25dが点灯する(図21、S264及びS266)。なお、この1個の入賞は、はずれであったとする。そして、特別図柄表示装置6bにて表示されていた小当りのスロットゲームが終了すると、その後大入賞口開口態様決定用カウンタC8の値に基づいて、今回は大入賞口7a、7bの開口態様として、大入賞口7bが0.5秒開口したこととする(大入賞口開口態様決定用カウンタC8=30〜49、この間、特別図柄表示装置6bには小当り図柄を表示)。この際、例えばこの開口している大入賞口7bに遊技球が2個入賞した場合には、20個の遊技球が賞品球として払い出される。そして、大入賞口7bが閉口すると保留LED25dが消灯し(図51、S650及びS651)、特別図柄表示装置6bには信頼度の低い中当りのスロットゲーム(変動パターン21または31)が開始され、その約2秒後に特別図柄表示装置6aには、表示していた先の大当り図柄に変えて、この特別図柄表示装置6bに表示されている中当りのスロットゲームが拡大(図69では単に「拡」と表示)して表示される(図65参照)。
そして、特別図柄表示装置6a及び6bにて表示されていた中当りの変動表示が終了すると、当該中当りの変動表示が縮小し、特別図柄表示装置6aには、表示していたリーチはずれの変動表示に変えて、表示していた先の大当り図柄を再び表示し、一方特別図柄表示装置6bには、中当り図柄を確定表示する。そして、特別図柄表示装置6bにて表示されていた中当りのスロットゲームが終了すると、大入賞口開口態様決定用カウンタC8の値に基づいて、今回は大入賞口7a、7bの開口態様として、まず大入賞口7aが4.2秒開口し、次に大入賞口7bが1.8秒開口したこととする(大入賞口開口態様決定用カウンタC8=25〜39、この間、特別図柄表示装置6bには中当り図柄を表示)。この際、例えばこの開口している大入賞口7aに遊技球が5個、大入賞口7bに遊技球が1個入賞した場合には、85個の遊技球が賞品球として払い出される。そして、この間に、遊技球が始動入賞口11に3個入賞した場合には、最初の1個目の入賞に対して保留LED25dが点灯するが(図21、S264及びS266)、後の2個の入賞球はオーバーフロー球となる(図16、S204にてYES、S206及びS208)。なお、この最初の1個目の入賞は、はずれであったとする。
そして、中当り遊技が終了し大入賞口7bが閉口すると、保留LED25dが消灯し(図51、S650及びS651)、特別図柄表示装置6bにリーチはずれのスロットゲーム(変動パターン21、22、31または32の何れか)が開始され、その約2秒後に特別図柄表示装置6aには、表示していた先の大当り図柄に変えて、この特別図柄表示装置6bに表示されているリーチはずれのスロットゲームが拡大(図70では単に「拡」と表示)して表示される(図65参照)。そして、特別図柄表示装置6a及び6bにて表示されていたリーチはずれの変動表示が終了すると、当該リーチはずれの変動表示が縮小し、特別図柄表示装置6aには、表示していたリーチはずれの変動表示に変えて、表示していた先の大当り図柄を再び表示し、一方特別図柄表示装置6bには、リーチはずれ図柄を確定表示し、特別図柄表示装置6bにて表示されていたリーチはずれのスロットゲームが終了する。
以後、上記説明に準じて、大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移に係わり、始動入賞口11への遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置6a、6bにスロットゲームや大当り演出画像、或いは大当り情報等が表示されることになる。
以上説明したように、本実施例の遊技機1においては、複数の特別図柄表示装置6a、6bと、複数の大入賞口(アタッカ)7a、7bとを遊技盤21に配設し、始動入賞口11への遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置6a、6bの両者が同時に並行して個別のスロットゲームの表示を実行可能にしたので、スロットゲームの消化が迅速になり、オーバーフロー球の発生を減少させることができる。従って、単位時間当たりのスロットゲームの消化回数が増大し、その結果、遊技者の大当り、中当り、小当りを獲得する確率が向上するため、大・中・小当り遊技の興趣が向上、即ち遊技機1の遊技性が向上する。
また、オーバーフロー球の発生を減少させることができるので、遊技者のオーバーフロー球が発生しないように、遊技球を遊技領域5に発射する打球発射装置43を間歇的に停止する煩わしい止め打ち操作が減少し、これにより、さらに遊技機1の遊技性が向上すると共に、遊技場にとっては遊技機1の稼働率が高くなるので売上の向上につながる。
また、本実施例の遊技機1においては、大・中・小当りに係わるスロットゲームのうち、信頼度の高い変動パターンに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6aのみに表示され、一方、大・中・小当りに係わるスロットゲームのうち、信頼度の低い変動パターンに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6bのみに表示されるようになっており、そして、大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aまたは6bに表示されているときには、その表示中に始動入賞口11に遊技球が入賞、または保留球の保留記憶が消化された場合であっても、これら大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが終了するまで、特別図柄表示装置6bまたは6aにスロットゲームの表示が開始されることがなく、一方、特別図柄表示装置6aまたは6bにてはずれに係わるスロットゲームが表示されているときには、大・中・小当り及びリーチはずれに係わるスロットゲームの表示は、その信頼度に基づき特別図柄表示装置6bまたは6aに振り分けられて開始可能とされ、つまりこの場合には、特別図柄表示装置6a、6bの両者にて同時並行的にはずれに係わるスロットゲームと、大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームの何れかとが表示可能となっている。
ここで、特別図柄表示装置6aまたは6bに表示されているはずれに係わるスロットゲームの変動表示時間(特別図柄変動時間TH)は、大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが同時並行的に表示されることに基づいて短縮または延長されるようになっており、従って大・中当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームのうち少なくともリーチ状態以降の変動表示及び確定表示が、また小当りに係わるスロットゲームのうち少なくとも確定表示が、特別図柄表示装置6aまたは6bにて単独で表示されるようになる。
従って、このような構成を採用した遊技機1によれば、始動入賞口11に遊技球が連続的に入賞して保留球が発生した場合であっても、大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームの要部となるリーチ状態以降の変動表示及び/または確定表示が特別図柄表示装置6a、6bにて並行して表示されることがないので、遊技者は、大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲーム、即ち遊技者の利益に大きく係わるリーチアクション等により趣向を凝らした演出効果の高いスロットゲームを、凝視しながら集中して楽しむことができる。
また、保留球が発生している状態で特別図柄表示装置6a、6bの何れか一方のみしかスロットゲームを表示しない場合、或いは特別図柄表示装置6a、6bの両者にて同時に並行してスロットゲームの表示がなされている場合において、一方のスロットゲームの特別図柄変動時間THが短縮または延長された場合には、その時点で遊技者は、次の保留球や現在実行されているスロットゲームが大・中・小当りまたはリーチはずれになることを予測することができ、即ち、保留球が発生しているのに特別図柄表示装置6a、6bの何れかがスロットゲームの表示を停止している状態、或いはスロットゲームの変動表示時間の短縮または延長が、遊技者への大・中・小当りまたはリーチはずれ予告になるので、これにより遊技機1の興趣が増大する。特に、本実施例においては、遊技者は、特別図柄変動時間THの短縮または延長される時間によって、大・中・小当りまたはリーチはずれの何れになるかを判断することができるので、これにより、さらに遊技機1の興趣が増大する。
また、本実施例の遊技機1においては、特別図柄表示装置6a、6bの両者が遊技盤21上で近接して並行配置されており、そして大・中当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームにおいては、特別図柄表示装置6aまたは6bにて表示が開始された当該スロットゲームが、途中、特別図柄表示装置6bまたは6aに跨って表示されるようになっているので、遊技者は、当該スロットゲームが特別図柄表示装置6bまたは6aに跨って表示されたとき、即ち特別図柄表示装置6a、6bの両者にて拡大表示されたときは、その時点で、今回表示されているスロットゲームが大・中当りまたはリーチはずれになることを確信でき、さらに、特別図柄表示装置6aにて表示が開始されたスロットゲームが、特別図柄表示装置6bに跨って表示されたとき、その時点で、信頼度の高い大・中当りに係わるリーチ等の変動パターンが表示されることを確信できるので、大いなる期待を持って遊技に臨むことができ、またさらに、遊技盤21上で近接して並行配置された特別図柄表示装置6a、6bの両者にて拡大表示されることで、大・中当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームの演出効果が極めて向上するので、その結果、遊技の趣向が極めて向上する。
また、本実施例の遊技機1においては、大・中・小当りに係わるスロットゲームのうち、信頼度の高い変動パターンに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aに表示されるか、信頼度の低い変動パターンに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6bに表示されるか、即ち大・中・小当り図柄が特別図柄表示装置6a、6bの何れに確定表示されるかによって、大・中・小当り遊技において、互いに払い出し個数(賞品球)の違う、つまり遊技者にとって有利不利となる大入賞口7a(払い出し賞品球数15個)及び大入賞口7b(払い出し賞品球数10個)の開口態様が異なるようになっているので、遊技者は、特別図柄表示装置6a、6bの何れに大・中・小当り図柄が確定表示されるのか、換言すれば、大・中・小当りに係わる変動パターンの信頼度に大いなる興味を持ち、その結果、特別図柄表示装置6a、6bにて実行されるスロットゲームを凝視しながら集中して楽しむことができ、それにより遊技の興趣が増大する。
また大・中・小当り遊技における大入賞口7a、7bの開口態様は、複数種類の中から大入賞口開口態様決定用カウンタC8に基づいて、抽選により決定するようにしたので、これにより遊技者は、種々の大入賞口7a、7bの開口態様を楽しむことができ、さらに、大・中・小当り図柄が、特別図柄表示装置6bに確定表示された場合には、特別図柄表示装置6aに確定表示された場合よりも、即ち大・中・小当りに係わるスロットゲームのうち、信頼度の低い変動パターンが特別図柄表示装置6bに表示された場合には、信頼度が高い変動パターンが特別図柄表示装置6aに表示された場合よりも、遊技機1を遊技者にとって有利な大・中・小当り処理が実行される確率が高くなるように遊技機1を設計したので、例え信頼度の低い大・中・小当りに係わる変動パターンが特別図柄表示装置6bに表示された場合であっても、遊技者は落胆することなく、より多くの利益の獲得を期待しながら遊技に臨むことができ、その結果、さらに遊技の趣向が向上する。
さらに、大入賞口7aは遊技盤21の下部に配設され、大入賞口7bは遊技盤21の上部に配設されているので、遊技者は、大・中・小当りになった場合には、遊技盤21の上下に配設された大入賞口7a、7bの位置に応じて、打球操作ハンドル2を操作して打球発射装置43から発射される遊技球の発射強度を上手く調節しなければならず、その結果、遊技者自身の技量を発揮して遊技に技術介入することができ、遊技機1の趣向が向上する。特に、大入賞口7a、7bの開口時間が短い場合には、遊技者は、打球操作ハンドル2をタイミングよく調節することが必要となる。しかして、大入賞口開口態様表示部50により、大当り遊技の開始時には、今回の大当り遊技に係わる大入賞口7a、7bの開口態様がどのような内容であるかを前もって報知するようにしたので、遊技者は、この大入賞口開口態様表示部50にて報知される情報を注意深く見守ると共に、事前に今回の大当り遊技の大入賞口7a、7bの開口態様を知ることで、大当り遊技の進行を自身に有利に導くこと、即ち上記遊技球の発射強度の調節を上手く調節することが可能となり、従って、遊技の興趣が増大すると共に、例え遊技者が初心者で遊技技術が未熟であっても、大当り遊技を十分に楽しむことができ、その結果、遊技機1の遊技性がさらに向上する。
また、本実施例の遊技機1においては、大当り演出画像は、オーバーフロー球の数によって演出効果の異なる複数種類の大当り演出画像の中から選択されるようになっており、さらにオーバーフロー球の数が多くなるのに比例して演出効果の高い大当り演出画像が選択されるようになっているので、従って遊技者は、演出効果の高い大当り演出画像が表示されるよう、オーバーフロー球が発生するのを防止すべく所謂止め打ち(打球発射装置43を操作して間歇的に遊技球を発射すること)を行うことがなく、その結果、遊技の趣向が向上すると共に遊技機1の稼働率が向上する。
また、大当りになった場合には、特別図柄表示装置6a及び6bのほぼ画面一杯に大当り演出画像を、特別図柄表示装置6aまたは6bの一方に大当り演出画像とは区分けして小さく大当り情報をそれぞれ表示するようにしたので、大当り演出画像は、特別図柄表示装置6a、6bの両者にて拡大表示されると共に、大当り情報表示が重なる等して一旦途絶え、その演出効果が低下するというようなことがなくなり、これにより、いっそう大当り演出画像の演出効果が高まり、遊技の趣向が向上すると共に、遊技者は、大当り演出画像を充分に享受することが可能となる。
また、本実施例の遊技機1においては、特別図柄表示装置6a、6bに対し、CPU140やVDP143等からなる表示制御回路111を共用するように構成したので、遊技機1の部品コストを低減することができる。
なお、本実施例の遊技機1では、上記したようにはずれに係わるスロットゲームが表示されているときに、大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが開始される場合には、当該はずれに係わるスロットゲームの特別図柄変動時間THを短縮または延長するようにしたが、これは短縮のみにするようにしても良い。或いは、当該はずれに係わるスロットゲームの特別図柄変動時間THを短縮または延長することなく、大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームの特別図柄変動時間THを上記に準じて所定時間延長するようにしても良い。このようにしても、上記と略同様な作用効果を奏する。
なお、上記はずれに係わるスロットゲームを延長する場合には、本実施例の所定時間延長する態様に変えて、大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが終了してから、変動表示を終了させてはずれ図柄を確定表示するようにしても良い。また、この応用例として、本実施例の実施態様に変えて、先に大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが表示されている状態で、始動入賞口11への遊技球の入賞または保留球の消化により次のスロットゲームを同時に表示するようにした場合には、この後から開始されたスロットゲームの変動表示時間を、先に表示されていた大・中・小当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが終了するまで延長するようにしても良い。このようにしても、上記と略同様な作用効果を奏する。
また、本実施例の遊技機1においては、特別図柄表示装置6a、6bの両者に並行してスロットゲームが表示されるときは、はずれに係わるスロットゲームの特別図柄変動時間THを短縮または延長してはずれ図柄の確定表示を先に終了し、はずれに係わるスロットゲームの確定表示と、大・中当り若しくはリーチはずれに係わるスロットゲームのリーチ状態以降の変動表示及び確定表示、または小当りに係わるスロットゲームの確定表示とを、同時に表示しないようにしたが、これは、はずれ図柄の確定表示と、大・中当り若しくはリーチはずれのリーチ状態以降の変動表示、または小当りの確定表示とが、少なくとも同時に開始されない範囲内で表示するようにしても良い。例えば、はずれ図柄の確定表示時間は2秒であるので、はずれ図柄の確定表示が開始されてから1秒後に、大・中当り若しくはリーチはずれのリーチ状態以降の変動表示、または小当りの確定表示が開始されるようにしても良い。このようにしても、上記と略々同様な作用効果を奏する。
また、小当りのスロットゲームに係わる変動パターンは、信頼度の低い変動パターン1と、信頼度の高い変動パターン7とを設け、変動パターン1を特別図柄表示装置6bに、変動パターン7を特別図柄表示装置6aにのみ表示するようにしたが、これは、信頼度に関係なく、上記と同様、始動入賞口11に入賞した順序や特別図柄表示装置6aまたは6bにおけるスロットゲームの終了順序等に基づいて、適宜振り分けて特別図柄表示装置6a、6bの両者にて並行して表示するようにしても良い。このようにすると、遊技者は、小当りの予測や、小当りの信頼度の予測がたてにくくなるが、反面、上記と同様、特別図柄表示装置6a、6bの両者にて個別のスロットゲームが並行して表示される回数が増え、さらにスロットゲームの消化が迅速になり、オーバーフロー球の発生を減少させることができる。
また、本実施例の遊技機1では、特別図柄表示装置6aまたは6bにてはずれに係わるスロットゲームが表示されているときに、後から大・中当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6bまたは6aに表示される場合には、当該大・中当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームが開始されてから、その後特別図柄表示装置6b及び6aの両者に跨って拡大表示されるようになっているが、即ち特別図柄表示装置6aまたは6bの画像表示部30aまたは30bに、拡大図柄変動表示領域48と縮小図柄変動表示領域49とを形成するようになっているが(図64参照)、この形成態様は特に限定するものではないが、次のようにすると良い。即ち拡大図柄変動表示領域48が形成されるときは、画像表示部30aまたは30bの右端部または左端部から徐々に反対側となる左端部または右端部に略スライドするように拡大表示するようにしても良い。この場合、縮小図柄変動表示領域49は、同様に、画像表示部30aまたは30bの右端部または左端部から徐々に反対側となる左端部または右端部に略スライドするように縮小表示されることになる。
なお、拡大図柄変動表示領域48と縮小図柄変動表示領域49との画像表示部30aまたは30bにおける表示比率も特に限定するものではないが、少なくとも、拡大図柄変動表示領域48の表示は、縮小図柄変動表示領域49の表示よりも同等以上の大きさにて表示するのが望ましく、例えば拡大図柄変動表示領域48の表示を縮小図柄変動表示領域49の表示の略1〜4倍程度にしても良い。このようにすると、さらに大・中当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームの演出効果が向上し、遊技機1の興趣が増大する。
また、大・中当りまたはリーチはずれに係わるスロットゲームは、一方の特別図柄表示装置6aまたは6bにて開始されると、その約2秒後に他方の特別図柄表示装置6bまたは6aに跨って拡大表示されるようになっているが、この秒数は、特に限定するものではなく、例えば左図柄表示部8a、8b、と右図柄表示部10a、10bに同一の特別図柄が停止してリーチ状態になったときに、他方の特別図柄表示装置6bまたは6aに跨って拡大表示されるようにしても良い。このようにしても、上記実施例と略同様な作用効果を奏することができる。
また、本実施例の遊技機1では、大当り図柄が特別図柄表示装置6a、6bの何れに表示されたか、及び該大当り図柄に対応する大入賞口開口態様決定用カウンタC8に基づいて、大入賞口7a、7bの開口態様、即ち大入賞口7a、7bの開口時間や開口回数若しくは遊技球の入賞数等を上記したように異ならせるようにしたが、これは特に限定するものではなく、遊技機1の設計に応じて種々考えられるもので、例えば次のようにしても良い。即ち上記した実施例の大当り処理2とは逆に、第1〜6ラウンドは大入賞口7bを開口し、第7〜16ラウンドは大入賞口7aを開口する、上記した実施例の大当り処理3とは逆に、第1〜8ラウンドは大入賞口7bを開口し、第9〜16ラウンドは大入賞口7aを開口する、または上記した実施例の大当り処理4とは逆に、第1〜4ラウンドは大入賞口7bを開口し、第5〜16ラウンドは大入賞口7aを開口するようにしても良い。これは、ラウンドに対する大入賞口7a、7bの開口回数は上記した実施例と同じであり、従って大当り遊技が最終の16ラウンドまで進めば、遊技者が獲得する遊技球の数は上記した実施例と略同じになるが、大当り遊技が最終の16ラウンドまで進まなかった場合には、遊技者が獲得する遊技球の数は上記した実施例より少なくなり、従いこの態様は遊技者にとって若干不利となる。
或いは、上記した実施例では、1つのラウンド中には単一の大入賞口7aまたは7bのみ開口するようにしたが、1つのラウンド中に所定時間または所定数の遊技球の入賞により大入賞口7a、7bを切り換えて開口するようにしても良い。例えば、ラウンドが開始されてから20秒間は大入賞口7aのみを開口し、残りの10秒間は大入賞口7bのみを開口するようにしても良く、または、ラウンドが開始されてからまず大入賞口7aのみを開口し、遊技球が大入賞口7aに6個入賞したら、大入賞口7bのみを遊技球が4個入賞するまで開口するようにしても良い。そしてこれらの態様は、大当り遊技に限らず、中・小当り遊技にも、これに準じて適用することができる。さらには、特定の大・中・小当り図柄により大入賞口7a、7bを同時に開口するようにしても良い。
また、大入賞口開口態様決定用カウンタC8の値を取得するタイミングは、遊技球が始動入賞口11に入賞し始動入賞検出センサ116に検出されたときとしたが、これは、特に限定することなく、遊技球が始動入賞検出センサ116に検出されたときから大当り図柄が確定表示されるまでの間であれば、どのようなタイミングで取得しても良く、例えば遊技球が始動入賞検出センサ116に検出されてから所定時間経過後としても良い。
また、本実施例の遊技機1では上記したように、大当り遊技の開始時に、特別図柄表示装置6b(大入賞口開口態様表示部50)により、大入賞口7a、7bの開口態様がどのような内容であるかを前もって遊技者に報知するようにしたが、この遊技者への報知態様は特に限定することなく、例えば、大当り遊技において各ラウンドが開始する直前のインターバルタイム中に所定の表示装置にて報知したり、或いは音声等により報知するようにしても良く、さらに大当り遊技の場合だけでなく、中・小当り遊技の場合においても同様に報知するようにしても良い。
また、本実施例の遊技機1では、LCD駆動回路150a、150bは、NTSC方式に準拠したビデオ信号を用いた場合を説明したが、これは限定することなく、例えばPAL方式やSECAM方式に準拠したビデオ信号を用いるようにしても良い。そして、特別図柄表示装置6a、6bの画像表示部30a、30bは、液晶ディスプレイ(LCD)を用いた例を説明したが、これは限定することなく、例えばCRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ等を用いるようにしても良い。
また、本実施例においては、普通図柄表示装置18は、7セグメントLEDで構成したが、これは限定することなく、例えば特別図柄表示装置6a、6bと同様に液晶ディスプレイ(LCD)にて構成するようにしても良く、この場合、普通図柄表示装置18にて普通図柄が当りになったときは、上記した特別図柄表示装置6a、6bにて特別図柄が大当りなったときと同様に、大当り演出画像に準じた当り演出画像を普通図柄表示装置18にて表示するようにしても良い。さらに、この場合には、普通図柄表示装置18及び始動入賞口11をそれぞれ2つ設け、当りを上記大・中・小当りのごとく複数種類設け、上記した実施例に準じて構成するようにしても良い。
なお、本実施例においては、遊技機1としてパチンコ遊技機を例にとって説明したが、これは限定することなく、例えばスロットル遊技機、アレンジ遊技機、ジャン球遊技機、ピンボール遊技機等、記憶装置に記憶した画像データを読み出し、この読み出した画像データに基づく画像を画像表示部に表示する表示装置を用いた遊技機に適用するようにしても良い。
次に特許請求の範囲の構成と、本発明の実施形態との主な対応を説明する。
請求項1:始動遊技装置は、始動入賞口(電動チューリップ)11に相当し、所定の図柄は、図26に示す3桁の1〜14の特別図柄に相当し、画像表示装置は、特別図柄表示装置6a、6bに相当し、可変入賞装置は、大入賞口(アタッカ)7a、7bに相当し、始動遊技球検出手段は、始動入賞検出センサ116に相当し、制御手段は、主制御回路44、表示制御回路111に相当し、所定の図柄は、大当り図柄、中当り図柄または小当り図柄に相当し、特別遊技は、大・中・小当り遊技に相当し、特別遊技発生手段は、S391の大当り処理、S425の中当り処理、S431の小当り処理に相当し、遊技機は、遊技機1に相当し、可変入賞装置は、大入賞口(アタッカ)7a、7bに相当し、第1画像表示装置は、特別図柄表示装置6aに相当し、第2画像表示装置は、特別図柄表示装置6bに相当し、期待度の高い変動表示パターンは、図56に示す変動パターン4、51、52、61、62及び7に相当し、期待度の低い変動表示パターンは、図56に示す変動パターン1、21、22、31及び32に相当し、選別表示制御手段は、VDP143が実行する図60に示すVDP表示制御処理、S822のLCD駆動回路出力処理、本文後段の図63及び図70に係わる記載に相当し、所定の第1態様は、S577、S579、S617の処理(大当り処理)、S538、S546、S558の処理(中当り処理)、S566、S571の処理(小当り処理)に相当し、所定の第2態様は、S772、S774、S792の処理(大当り処理)、S737、S739、S751の処理(中当り処理)、S754、S755の処理(小当り処理)に相当し、特別変換制御手段は、S391の大当り処理、S425の中当り処理、S431の小当り処理に相当する。
請求項2:可変入賞装置は、大入賞口(アタッカ)7a、7bに相当し、所定の第1態様は、S577、S579、S617の処理(大当り処理)、S538、S546、S558の処理(中当り処理)、S566、S571の処理(小当り処理)に相当し、所定の第2態様は、S772、S774、S792の処理(大当り処理)、S737、S739、S751の処理(中当り処理)、S754、S755の処理(小当り処理)に相当し、所定時間は、S395、S584、S594、S622、S758、S779、S789の処理における30秒(大当り処理)、S540、S560の処理における6秒(中当り処理)、S548、S553の処理における3秒(中当り処理)、S741の処理における4.2秒(中当り処理)、S5746の処理における1.8秒(中当り処理)、S568、S573の処理における0.5秒(小当り処理)に相当し、所定回数は、S394及びS405、S593及びS613、S757及びS767、S788及びS798の処理における16回(大当り処理)、S582及びS583の処理における10回(大当り処理)、S620及びS621の処理における8回(大当り処理)、S777及びS778の処理における12回(大当り処理)、S539、S559の処理における1回(中当り処理)、S547及びS552、S740及びS745の処理における2回(中当り処理)、S567、S572の処理における1回(小当り処理)に相当し、所定数の遊技球は、S399、S588、S598、S626、S762、S783、S793の処理における10個(大当り処理)、S541、S561の処理における10個(中当り処理)、S549、S554の処理における5個(中当り処理)、S742の処理における7個(中当り処理)、S747の処理における3個(中当り処理)に相当する。
請求項3:所定の第1態様は、S577、S579、S617の処理(大当り処理)、S538、S546、S558の処理(中当り処理)、S566、S571の処理(小当り処理)に相当し、所定の第2態様は、S772、S774、S792の処理(大当り処理)、S737、S739、S751の処理(中当り処理)、S754、S755の処理(小当り処理)に相当し、複数種類の態様は、大当り処理1〜4、中当り処理1〜4、小当り処理1、2に相当し、所定の抽選手段は、S212の処理にて取得した大入賞口開口態様決定用カウンタC8の値、S756、S576、S578、S771、S773の処理(大当り処理)、S735、S537、S545、S736、S738の処理(中当り処理)、S752、S565、S753の処理(小当り処理)に相当し、特別遊技は、大・中・小当り遊技に相当し、所定の遊技条件の成立は、S202の処理にてYESと判定された場合に相当する。
請求項4:所定の遊技条件の成立は、S202の処理にてYESと判定された場合に相当し、始動遊技球検出手段は、始動入賞検出センサ116に相当し、所定の抽選手段は、S212の処理にて取得した大入賞口開口態様決定用カウンタC8の値、S756、S576、S578、S771、S773の処理(大当り処理)、S735、S537、S545、S736、S738の処理(中当り処理)、S752、S565、S753の処理(小当り処理)に相当し、所定の第2態様は、S772、S774、S792の処理(大当り処理)、S737、S739、S751の処理(中当り処理)、S754、S755の処理(小当り処理)に相当し、所定の第1態様は、S577、S579、S617の処理(大当り処理)、S538、S546、S558の処理(中当り処理)、S566、S571の処理(小当り処理)に相当し、所定の第2態様は、S772、S774、S792の処理(大当り処理)、S737、S739、S751の処理(中当り処理)、S754、S755の処理(小当り処理)に相当し、所定の第2態様を、所定の第1態様よりも遊技者にとって有利となる確率が高くなるように抽選することは、本文中段の図38の確率に係わる記載に相当する。
請求項5:所定の第1態様は、S577、S579、S617の処理(大当り処理)、S538、S546、S558の処理(中当り処理)、S566、S571の処理(小当り処理)に相当し、所定の第2態様は、S772、S774、S792の処理(大当り処理)、S737、S739、S751の処理(中当り処理)、S754、S755の処理(小当り処理)に相当し、可変入賞装置は、大入賞口(アタッカ)7a、7bに相当し、事前報知手段は、大入賞口開口態様表示部50に相当する。
請求項6:制御手段は、主制御回路44、表示制御回路111に相当し、始動遊技装置は、始動入賞口(電動チューリップ)11に相当し、第1画像表示装置は、特別図柄表示装置6aに相当し、第2画像表示装置は、特別図柄表示装置6bに相当し、並行表示制御手段は、S318の特別図柄遊技処理、本文中段の図24に係わる記載、CPU140が実行する図59に示す表示メイン制御処理、VDP143が実行する図60に示すVDP表示制御処理、本文後段の図63及び図70に係わる記載に相当し、変動表示制御手段は、S375の特別図柄変動時間TH変更処理、本文後段の図63及び図70に係わる記載に相当する。
請求項7:変動表示制御手段は、S375の特別図柄変動時間TH変更処理、本文後段の図63及び図70に係わる記載に相当し、特別遊技は、大・中・小当り遊技に相当し、第1画像表示装置は、特別図柄表示装置6aに相当し、第2画像表示装置は、特別図柄表示装置6bに相当し、変動表示時間は、特別図柄変動時間THに相当し、短縮表示制御手段は、S834、S838、S842及びS848の処理、本文後段の図63に係わる記載に相当する。
請求項8:制御手段は、主制御回路44、表示制御回路111に相当し、第1画像表示装置は、特別図柄表示装置6aに相当し、第2画像表示装置は、特別図柄表示装置6bに相当し、特別遊技は、大・中・小当り遊技に相当し、拡大表示制御手段は、S318の特別図柄遊技処理、本文中段の図24に係わる記載、CPU140が実行する図59に示す表示メイン制御処理、VDP143が実行する図60に示すVDP表示制御処理、本文後段の図63〜図65及び図70に係わる記載に相当する。
請求項9:並行表示制御手段は、S318の特別図柄遊技処理、本文中段の図24に係わる記載、CPU140が実行する図59に示す表示メイン制御処理、VDP143が実行する図60に示すVDP表示制御処理、本文後段の図63及び図70に係わる記載に相当し、特別遊技は、大・中・小当り遊技に相当し、第1画像表示装置は、特別図柄表示装置6aに相当し、第2画像表示装置は、特別図柄表示装置6bに相当し、拡大表示制御手段は、S318の特別図柄遊技処理、本文中段の図24に係わる記載、CPU140が実行する図59に示す表示メイン制御処理、VDP143が実行する図60に示すVDP表示制御処理、本文後段の図63〜図65及び図70に係わる記載に相当し、画像表示領域は、画像表示部30a、30bに相当し、拡大画像表示領域は、拡大図柄変動表示領域48に相当し、縮小画像表示領域は、縮小図柄変動表示領域49に相当し、区画表示制御手段は、S318の特別図柄遊技処理、本文中段の図24に係わる記載、CPU140が実行する図59に示す表示メイン制御処理、VDP143が実行する図60に示すVDP表示制御処理、本文後段の図63〜図65及び図70に係わる記載に相当する。
請求項10:始動遊技球検出手段は、始動入賞検出センサ116に相当し、始動遊技装置は、始動入賞口(電動チューリップ)11に相当し、スロットゲームが未だ消化されていない遊技球数の所定回数は4回に相当し、検出回数記憶手段は、RAM104、カウンタBの値に相当し、制御手段は、主制御回路44、表示制御回路111に相当し、スロットゲーム非実行手段は、始動入賞口入賞処理(S200)におけるS204の処理にてYESと判定された場合に相当する。