以下に、本発明の1実施例を図を用いて説明する。
図1は、遊技機1の全体正面図、図2は、特別図柄表示装置6a、6b及びLEDユニット24a、24bの正面図、図3は、遊技機1の裏側に設けられた遊技機制御装置100の要部ブロック図、図4は、遊技機制御装置100を構成する主制御回路44と表示制御回路111とを示すブロック図である。
本実施例の遊技機1は、図1に示すように、図示しない遊技島に固定される外枠22と、この外枠22に取り付けられた内枠23とから構成されており、内枠23には、遊技者にパチンコ遊技を提供する遊技盤21と、遊技者が操作することにより後述する打球発射装置43を作動させる打球操作ハンドル2と、打球発射装置43によって打ち出された遊技球を誘導する打球誘導レール3と、打ち出された遊技球が一定範囲内で飛球するよう設けられた遊技領域形成レール4と、打球誘導レール3及び遊技領域形成レール4によって囲われた遊技領域5と、遊技領域5に打ち出された遊技球を不測の方向へ変化を与える風車20と、特別図柄が回転する様子を示す擬似的な表示(以下、スクロール表示ともいう)を行う液晶表示ディスプレイ(LCD)等で構成された特別図柄表示装置6a、6bと、遊技球が入賞することによって特別図柄表示装置6a、6bに特別図柄の変動表示(スクロール表示)を開始させる始動入賞口(電動チューリップ)11a、11bと、遊技領域5に打ち出された遊技球を誘導して所定の割合で始動入賞口11a及び11bに入賞させるための多数の障害釘28と、特別図柄表示装置6a、6bが特別図柄の変動表示中に遊技球が始動入賞口11a、11bへ入賞した場合(以下、このような遊技球を保留球ともいう)に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED25(25a、25b、25c、25d)及び保留LED29(29a、29b、29c、29d)が設けられたLEDユニット24a及び24b(図2参照)と、特別図柄表示装置6a、6b内において所定の画像を表示する画像表示部30a、30bと、この画像表示部30a、30bにおいて3つの特別図柄をそれぞれ個別に表示する左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bと、特別図柄表示装置6bに一体的に設けられ、4つの保留LED25または29が全て点灯しているときに始動入賞口11aまたは11bへ入賞した遊技球(以下、このような遊技球をオーバーフロー球ともいう)の累積数を表示する7セグメントLED等で構成されたオーバーフロー球表示装置60と、特別図柄表示装置6a、6bにおける表示結果が予め定められた態様(大・中・小当り)になった場合、遊技者に有利に開口される大入賞口(アタッカ)7a、7bと、遊技球を打球発射装置43に供給するための打球供給皿12と、打球供給皿12に入りきらない球を貯留することができると共に、図示しない貯留球箱に遊技球を移動できるようになっている余剰球受皿13と、入賞することによって賞球が払い出される普通入賞口14と、入賞に対する賞球の払い出しや球詰まり、異常を報知する遊技効果ランプ15と、遊技領域5の最下部に設けられた遊技球を回収するアウト口16と、開閉自在に設けられたガラス扉枠17と、特別図柄表示装置6aに一体的に設けられ、一桁の普通図柄を表示し、その普通図柄が予め定められた普通図柄(当り)である場合、始動入賞口11a、11bとしての電動チューリップの羽根を開放する7セグメントLED等で構成された普通図柄表示装置18と、遊技球が通過することによって普通図柄表示装置18に普通図柄の変動表示を開始させる普通図柄作動ゲート19と、普通図柄表示装置18が普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合(以下、このような遊技球を通過保留球ともいう)に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED26(26a、26b、26c、26d、図2参照)等とによって構成されている。
この様に構成される遊技機1は、まず、遊技者の打球操作ハンドル2の操作により、打球発射装置43から遊技球が発射され、打球誘導レール3と遊技領域形成レール4の間を通って遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に打ち出される。そして、遊技球は遊技領域5を自重により落下し、落下する過程においては、遊技盤21に植設される図示しない遊技釘や風車20によって落下する方向に変化を与えられ、始動入賞口11a、11bや普通入賞口14に入賞したり、普通図柄作動ゲート19を通過したり、全ての入賞口に入賞しなかった場合には、アウト口16に回収されるようになっている。
しかして、遊技領域5に打ち出された遊技球は、障害釘28により始動入賞口11bよりも始動入賞口11aに入賞し難くなっており、その割合は、ほぼ1対5になっている。即ち、遊技領域5に打ち出された遊技球が、始動入賞口11bに入賞する確率は、始動入賞口11aに入賞する確率の略5倍になるように遊技機1が設計されている。例えば、遊技領域5に打ち出された遊技球の数が100個とし、そのうち6個が始動入賞口11a、11bに入賞したとすると、1個は始動入賞口11aに、5個は始動入賞口11bにそれぞれ入賞するようになっている。但し、この入賞割合は、始動入賞口11a、11bの電動チューリップの羽根が閉じた状態においてである。
そして遊技球が始動入賞口11aに入賞した場合には、所定の賞品球を遊技者に与えると共に、後述する始動入賞検出センサ116aによって遊技球を検出し、特別図柄表示装置6aの各図柄表示部8a、9a、10aに特別図柄をスクロール表示させ、所定時間後に左、右、中図柄表示部8a、10a、9a、の順に特別図柄を停止させて抽選するスロットゲームを行う。一方、遊技球が始動入賞口11bに入賞した場合には、所定の賞品球を遊技者に与えると共に、後述する始動入賞検出センサ116bによって遊技球を検出し、特別図柄表示装置6bの各図柄表示部8b、9b、10bに特別図柄をスクロール表示させ、所定時間後に左、右、中図柄表示部8b、10b、9bの順に特別図柄を停止させて抽選するスロットゲームを行う。即ち、遊技球が始動入賞口11aに入賞した場合には特別図柄表示装置6aにてスロットゲームが実行され、遊技球が始動入賞口11bに入賞した場合には特別図柄表示装置6bにてスロットゲームが実行されるようになっている。
ここで、大当りに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6aのみに表示されるようになっており、中・小当りに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6bのみに表示されるようになっており、これら以外に係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6a、6bの両者に表示されるようになっている。従って、特別図柄表示装置6aにおいて、左図柄表示部8aの特別図柄と右図柄表示部10aの特別図柄とが停止した時点で大当りを構成する特別図柄の組合せ(例えば同一の特別図柄の組合せ)である場合にはリーチとなり、画像表示部30aにて所定のリーチアクションが表示されるようになっており、その後中図柄表示部9aの特別図柄が停止した時点で確定表示された特別図柄が予め定められた特別図柄の組合せ(大当り図柄)である場合には大当りとなり、大入賞口7aとしてのアタッカを後述する所定の態様で開放する大当り遊技が実行されると共に、画像表示部30aには、後に詳述するが、オーバーフロー球表示装置60に表示されているオーバーフロー球の累積数に基づいて所定の大当り演出画像が表示されるようになっており、これら以外の特別図柄の組合せである場合には、はずれとなる。
一方、特別図柄表示装置6bにおいて、左図柄表示部8bの特別図柄と右図柄表示部10bの特別図柄とが停止した時点で中当りを構成する特別図柄の組合せ(例えば同一の特別図柄の組合せ)である場合にはリーチとなり、つまりこの時点で中当りは、大当りと同じ特別図柄の組合せとなり、画像表示部30bにて所定のリーチアクションが表示されるようになっており、その後中図柄表示部9bの特別図柄が停止した時点で確定表示された特別図柄が予め定められた特別図柄の組合せ(中当り図柄)である場合には中当りとなり、大入賞口7bとしてのアタッカを後述する所定時間の間開放する中当り遊技が実行され、また、特別図柄表示装置6bにおいて、左図柄表示部8b、右図柄表示部10b、中図柄表示部9bが停止した時点で確定表示された特別図柄が予め定められた特別図柄の組合せ(小当り図柄)である場合には小当りとなり、大入賞口7bとしてのアタッカを後述する所定時間(中当りより短い時間)の間開放する小当り遊技が実行されるようになっており、これら以外の特別図柄の組合せである場合には、はずれとなる。
なお後に詳述するが、大当りに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aに表示されているときには、特別図柄表示装置6bではスロットゲームが表示されないようになっており、逆に、中・小当りに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6bに表示されているときには、特別図柄表示装置6aではスロットゲームが表示されないようになっている。つまり特別図柄表示装置6a、6bの一方で大・中・小当りに係わるスロットゲームが表示されているときには、特別図柄表示装置6a、6bの他方では同時にスロットゲームが表示されないようになっており、それ以外の場合(はずれの場合)には、順次、同時進行しながら特別図柄表示装置6a、6bにてスロットゲームが表示されるようになっている。
また、遊技球が普通入賞口14に入賞した場合には、所定の賞品球が遊技者に与えられる。また、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合には、後述する作動ゲート検出センサ121によって遊技球を検出し、普通図柄表示装置18に普通図柄を変動表示させて抽選を行い、確定表示された普通図柄が予め定められた普通図柄である場合には当りとなり、始動入賞口(電動チューリップ)11a、11bの羽根を所定時間開放するようなっている。この場合、後述するが、当りの普通図柄の種類に対応して、始動入賞口(電動チューリップ)11a、11bの何れか一方が開放するようになっている。
次に遊技機1の遊技機1の裏側に設けられた遊技機制御装置100を図3を用いて説明する。遊技機制御装置100は図3に示すように構成され、遊技機制御装置100を主に構成する主制御回路44は、入力回路101、出力回路110、ワンチップマイクロコンピュータ27及びこれらを接続するバス115(データバス、アドレスバス、コントロールバス等)とを備えており、入力回路101を介して取得した各センサやスイッチからの信号に基づいて、ワンチップマイクロコンピュータ27が出力回路110に接続されている各種回路や機器等を制御するための所定の制御プログラムを実行する。また、ワンチップマイクロコンピュータ27は、制御プログラムを実行するCPU102、CPU102が実行する制御プログラムを格納するROM103及びCPU102が処理するデータを一時的に記憶するRAM104が内蔵されている。
入力回路101には、始動入賞口11a、11bに設けられた遊技球の入賞を検出すると特別図柄変動開始信号(以下、始動信号ともいう)を送る始動入賞検出センサ116a、116bと、始動入賞口11a、11bに入賞した遊技球数を検出するカウントスイッチ123a、123bと、普通図柄作動ゲート19に設けられた遊技球の通過を検出すると普通図柄変動開始信号(以下、作動信号ともいう)を送る作動ゲート検出センサ121と、大入賞口7a、7bを開放することにより大入賞口7a、7b内に入賞した遊技球数を検出するカウントスイッチ117a、117bと、大入賞口7aの特定領域を通過した遊技球を検出する継続入賞スイッチ118と、打球操作ハンドル2が回動操作されて遊技球が発射される時にオンする打球操作ハンドルスイッチ119と、打球操作ハンドル2の所定箇所に設けられ押圧操作することにより打球発射装置43の作動をオフさせて遊技球の発射を停止する打球操作ストップスイッチ120と、各入賞口に入賞した遊技球をセーフ球としてカウントし遊技球を賞品として払い出すために必要なセーフ信号を出力するセーフ球検出センサ122とが接続されている。
出力回路110には、遊技盤面に配備されているLED(例えば、保留LED25、26及び保留LED29)や各種表示ランプ(例えば、遊技効果ランプ15)等を点灯/点滅制御するランプ制御回路37と、大入賞口7a、7bとしてのアタッカを開口動作するためのソレノイド106a、106bと、始動入賞口11a、11bとしての電動チューリップを開放動作するためのソレノイド107a、107bと、スピーカ113より各種の効果音を拡声させるための音声制御を行う音声制御回路38と、図示しないホール管理コンピュータ等に接続される外部情報端子109とが接続されている。また、出力回路110には、図示しないドライバ回路を経由して普通図柄表示装置(7セグLED)18及びオーバーフロー球表示装置(7セグLED)60が接続されている。
さらに、出力回路110には、払出制御回路40及び表示制御回路111が接続されている。払出制御回路40は、内部に払出制御用CPU(図示せず)、この払出制御用CPUの作業領域や各賞球コマンドに対応した賞品球数等を記憶保持するための記憶エリアを備えたRAM及び制御データ及び賞球払出しのための制御プログラム等が記憶されたROMなどを備えている。払出制御回路40は、主制御回路44のCPU102から指令される賞球コマンドに従って賞球払出装置41を駆動制御し、賞品球の払出制御を行う。払出制御回路40には、その他、発射制御回路42を介して遊技領域5に向けてパチンコ球を弾発するための打球発射装置43が接続されており、打球発射装置43の動作停止と動作停止解除とを制御する。
次に、図4を参照して表示制御回路111について説明する。図4に示すように、表示制御回路111は、主制御回路44の出力回路110から一方向のストローブ信号や表示制御用コマンド信号等の制御信号が入力されることにより、画像表示部30a、30bにて表示する2次元や3次元のスクロール表示等に係わる画像処理のための表示制御を実行すると共に、大当り演出画像に係わる画像データを出力する。このため、表示制御回路111は、CPU140と、RAM141と、ROM142と、VDP143と、VRAM(ビデオRAM)144と、キャラクタROM145と、入力インターフェース146と、リセット回路147と、発振回路148と、タイミングコントローラ149と、LCD駆動回路150a、150bとを備えている。
入力インターフェース146は、例えば入力端が抵抗を介して電源に接続されたトランジスタアレイ等で構成された図示しないバッファ回路が設けられており、主制御回路44から入力されたストローブ信号と表示制御用コマンド信号をCPU140のINT端子(図示省略)に出力する。これにより、主制御回路44から表示制御回路111への信号入力のみを許容し、表示制御回路111から主制御回路44への信号出力を禁止している。なお、この表示制御用コマンドについては、図59に示し後述する。発振回路148は、CPU140とVDP143とに基準クロック信号を出力する回路であり、リセット回路147は、CPU140とVDP143とをリセットするためのリセット信号を出力する回路である。CPU140とVDP143は、発振回路148からの基準クロック信号を分周して内部クロック信号を生成し、この内部クロック信号に基づいて動作する。
ROM142は、CPU140によって実行される表示制御プログラムを記憶する半導体メモリであり、RAM141は、CPU140によって実行される表示制御プログラムのワークエリアやスタックエリア等の作業領域として利用される半導体メモリである。CPU140は、表示制御プログラムを実行する中央演算装置であり、入力インターフェース146からストローブ信号が入力されると表示制御用コマンド信号を認識してRAM141を作業領域としてROM142から表示制御を行うための制御データを読み出し、2次元の図柄表示情報、動画キャラクタ画面情報や背景画面情報、3次元画像情報(オブジェクト)の座標演算(ジオメトリ演算)等の画像データの演算を行うと共に描画コマンドを作成し、これら画像データの演算結果及び作成した描画コマンドをRAM141に格納し、VDP143に制御信号として出力する。なお、この描画コマンドの具体例としては、例えばアトリビュートコマンド、スプライトコマンド、スプラインコマンド、ポリゴン表示コマンド、テクスチャマッピングコマンド等が挙げられる。
キャラクタROM145は、例えばフラッシュROM等で構成され、キャラクタや図柄、背景、動画キャラクタ等の2次元データやオブジェクトデータやテクスチャデータ等の3次元データ等の画像データが記憶された半導体メモリであり、また、VRAM144は、VDP143が処理する画像データを一時的に記憶して展開するためのフレームバッファメモリである。VDP143は、CPU140からの制御信号に基づき、画像表示部30a、30bに表示する変動表示及び大当り演出画像等の画像データを生成するもので、CPU140とは独立した2次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAM144をマッピングしている。なお、VRAM144のメモリ領域は、特別図柄表示装置6a用と特別図柄表示装置6b用とに区分けされており、後述する主制御回路44からの表示制御用コマンド信号に付与された識別子に基づくCPU140からの指示により、VDP143は生成した画像データを、このVRAM144の区分けされたメモリ領域にマッピングする。
また、VDP143は、タイミングコントローラ149を備えており、VRAM144の区分けされたメモリ領域に展開した画像データを、一定周期毎に対応するLCD駆動回路150a、150bに供給する。つまり、タイミングコントローラ149は、発振回路148からの基準クロック信号及びリセット回路147からのリセット信号に基づいて、LCD駆動回路150a、150bに供給する同期信号(水平同期信号、垂直同期信号、クロック信号)を出力するものであり、LCD駆動回路150a、150bは、VDP143から供給された画像データを、色信号と輝度信号とからなるビデオ信号に変換し、このビデオ信号の波形をLCDとしての特別図柄表示装置6a、6bに適合した波形に整形することにより振幅調整、ガンマ補正、コントラスト、ブライト調整等を行い、特別図柄表示装置6a、6bに出力する。
ここで、本実施例に係わるLCD駆動回路150a、150bは、NTSC方式に準拠したビデオ信号を出力するようになっており、水平同期信号(水平帰線)は63.5μ秒毎に出力され、垂直同期信号(垂直帰線)は1/30秒毎(ノンインターレース)に出力されるようになっている(但し、インターレースの場合には、垂直同期信号は1/60秒毎に出力されるが、本実施例においては、以後ノンインターレースの場合についてのみ説明する)。
つまり、VDP143は、タイミングコントローラ149から垂直同期信号が入力される毎(1/30秒毎)に、VRAM144に展開した画像データを内部クロック信号に基づいて順次LCD駆動回路150a、150bに供給し、LCD駆動回路150a、150bは、供給された画像データをビデオ信号に変換して波形整形し、この波形整形したビデオ信号を水平同期信号に基づいて1フレームの画像を画像表示部30a、30bに表示する。そしてLCD駆動回路150a、150bは、垂直同期信号が入力される毎(1/30秒毎)に、画像表示部30a、30bに表示する1フレームの画像を切り換え、これにより変動表示としてのスクロール表示やリーチアクション等の動画が表示される。また、VDP143は、タイミングコントローラ149から垂直同期信号を受信する毎(1/30秒毎)に、CPU140のINT端子(図示省略)に割込み信号を出力する。CPU140は、この割込み信号を受信することにより、次回の1フレームの画像を作成するための表示制御を内部クロック信号に基づいて実行する。
なお、上記したRAM141は、CPU140に対し外付けするようにしたが、これは限定することなく、CPU140に内蔵して設けるようにしても良い。また、上記した主制御回路44は、図4に示すように、電源が切られた場合でもRAM104の記憶内容を保持可能なRAMバックアップ130の回路を有しており、さらに、外部から主制御回路44の内容等を試験するための試験用端子131、例えばコネクタ等も備えている。
このように、主制御回路44のRAM104が、電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能を有していると、例えば、雷が近くで発生してサージ電流が遊技機1内に侵入したり等して、突然遊技機1の電源が遮断されても、主制御回路44のRAM104が記憶した遊技に係わるデータが全て保全されるので、遊技機1の電源が回復されたときには、以前の遊技状態から引き続き遊技を再開でき、遊技場は公正な遊技を遊技者に提供でき、一方遊技者は、例えば、有利な遊技状態で電源が遮断された場合であっても、電源が復帰後、有利な遊技状態を引き続き続行することが可能となるので不測の不利益を回避できる。なお、このバックアップ機能は、主制御回路44のRAM104以外に、上記した賞品球の払出を司る払出制御回路40のRAM等、その他の制御回路のRAMにも設けても良い。
また、主制御回路44のCPU102から表示制御回路111へ制御信号(ストローブ信号やコマンド信号等)を一方向通信することにより、即ち、表示制御回路111から主制御回路44への入力をなくすことにより、遊技機1全体の主な制御を司る主制御回路44への入力を少なくして、主制御回路44への不正な信号入力を極力排除でき、遊技場は適正な遊技を遊技者に提供できると共に、両者の通信に係わる回路構成やプログラムを簡素化でき、遊技機1を開発制作するうえで容易となりコストダウンにつながる。なお、この主制御回路44のCPU102からの一方向通信は、表示制御回路111以外に、図3に示すような賞品球の払出を司る払出制御回路40等、その他の制御回路にも行うようになっている。
なお、主制御回路44や払出制御回路40等が形成されている基板を基板BOXに収納する場合には、この基板BOXを開けた痕跡が残るように所定の手段で封止する所謂かしめ構造を採用することが望ましい。これにより、さらに主制御回路44や払出制御回路40等への不正を排除することができるようになる。また、主制御回路44の出力回路110に直接接続した普通図柄表示装置18、ランプ制御回路37、音声制御回路38及びオーバーフロー球表示装置60は、表示制御回路111或いは払出制御回路40に接続するようにしても良い。さらに、入力回路101に接続した打球操作ハンドルスイッチ119と打球操作ストップスイッチ120は、発射制御回路42或いは払出制御回路40に直接接続するようにしても良い。これらは、遊技機制御装置100を構成する各種装置の機能や配置及び各CPUの処理速度やROM、RAM等の記憶装置の容量等に応じて適宜設計すれば良い。
この様に構成された遊技機1において、遊技機制御装置100は、後述する図5以降のフローチャートに示す処理等を実行することにより、当該遊技機1の全体制御を行うと共に、遊技の状況に応じた様々な画像を特別図柄表示装置6a、6b等に表示させる。図5は、主制御回路44のCPU102が実行するメイン遊技処理(メインルーチン)を示すフローチャートである。電源投入直後、CPU102は初期化処理を行い(ステップS10、以下ステップSは、単にSと略称する)、スタックの設定や以下の処理に必要な各フラグ、各レジスタ及び各記憶エリアの初期化を行うと共に、表示制御回路111に特別図柄初期指定コマンド信号を出力する。なお、この特別図柄初期指定コマンドについては、図59に示し後述する。
CPU102は、S10の初期化処理を終了すると、S20の乱数更新処理に移行する。なお、CPU102は、リセット割込み(2msec)毎にメインルーチン(主制御回路44のROM103に記憶されている各プログラム)、即ち、以下に説明するS20〜S60の各処理を実行する。
図6は、主制御回路44において取り扱われる乱数の一覧図である。主制御回路44には、図6に示すように、遊技態様をランダムに設定するための乱数として各種カウンタC1a〜C10(乱数1a〜乱数10)が設定されている。CPU102はS20の乱数更新処理にて、各カウンタC1a〜C10に関する値の更新を行う。大当り判定用カウンタC1a(乱数1a、0〜49)は、特別図柄の組合せを大当りとするか否かを抽選する乱数カウンタ(後に詳述するが、通常時7の場合が大当り、確率1/50であって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC1aが50になる場合は0に書き換えられる。
中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1、0〜314)は、特別図柄の組合せを中当りまたは小当りとするか否かを抽選する乱数カウンタ(後に詳述するが、通常時101〜110の場合が中当り、確率10/315、通常時201〜220の場合が小当り、確率20/315、)であって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC1bが315になる場合は0に書き換えられる。
特別図柄の停止図柄決定用乱数カウンタは、特別図柄の組合せとして後述する大当り図柄以外の中・小当り及びはずれ図柄(リーチなった後にはずれる場合を含む、以下、このようなはずれをリーチはずれともいう)を作成する乱数カウンタであって、左停止図柄決定用カウンタC2(乱数2、0〜13)、中停止図柄決定用カウンタC3(乱数3、0〜13)、右停止図柄決定用カウンタC4(乱数4、0〜13)の3つが設けられている。
左停止図柄決定用カウンタC2は、左図柄の図柄作成に使用するカウンタであって、電源投入時に0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC2が14になる場合は0に書き換えられる。中停止図柄決定用カウンタC3は、中図柄の図柄作成に使用するカウンタであって、電源投入時に0からスタートし、左停止図柄決定用カウンタC2が0にされる毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC3が14になる場合は0に書き換えられる。右停止図柄決定用カウンタC4は、右図柄の図柄作成に使用するカウンタであって、電源投入時に0からスタートし、中停止図柄決定用カウンタC3が0にされる毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC4が14になる場合は0に書き換えられる。このようにすることで、左・中・右図柄の同期を防止することが可能となる。
リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)は、特別図柄の組合せをはずれ図柄とする場合にリーチはずれとするか否かを抽選する乱数カウンタ(後に詳述するが、3の場合がリーチはずれ、確率1/12)であって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC5が12になる場合は0に書き換えられる。
大当り図柄決定用カウンタC6(乱数6、0〜13)は、特別図柄の組合せとして大当り図柄を作成する乱数カウンタであって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC6が14になる場合は0に書き換えられる。
変動パターン決定用カウンタC7(乱数7、0〜51)は、特別図柄の組合せを大・中・小当りまたはリーチはずれとする場合に、例えば上記したリーチアクションとして何れの変動パターンを採用するかを抽選する乱数カウンタであって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC7が52になる場合は0に書き換えられる。
当り判定用カウンタC8(乱数8、0〜30)は、普通図柄を当りとするか否かを抽選する乱数カウンタ(後に詳述するが、通常時0〜9の場合が当り、確率10/31)であって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC8が31になる場合は0に書き換えられる。
はずれ図柄決定用カウンタC9(乱数9、0〜7)は、普通図柄のはずれ図柄作成に使用するカウンタであって、電源投入時に0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC9が8になる場合は0に書き換えられる。
当り図柄決定用カウンタC10(乱数10、0〜1)は、普通図柄の当り図柄作成に使用する乱数カウンタであって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC10が2になる場合は0に書き換えられる。
なお、CPU102は、上記した特別図柄初期指定コマンド信号を出力後、所定時間経過すると、表示制御回路111に客待ちデモンストレーション指定コマンド信号を出力する。なお、この客待ちデモンストレーション指定コマンドについては、図59に示し後述する。
図5に戻ってCPU102は、S20の乱数更新処理を終えると、S30の普通遊技処理に移行する。図7は、普通遊技処理(S30)を示すフローチャートである。普通遊技処理は、S450の作動ゲート通過処理とS500の普通図柄遊技処理とから構成されており、まずS450の作動ゲート通過処理から説明する。
図8は、作動ゲート通過処理(S450)を示すフローチャートである。この作動ゲート通過処理が開始されると、CPU102は、普通図柄作動ゲート19を通過した遊技球を検出(作動ゲート検出センサ121の作動信号入力)しているか否かを判定し(S452)、遊技球を検出していない場合には(S452にてNO)、この作動ゲート通過処理を終了してS500の普通図柄遊技処理(図10)に移行する。一方、遊技球を検出しているときには(S452にてYES)、CPU102は、S454の処理に移行してカウンタAの値が5未満か否かを判定する。
このカウンタAは、保留LED26(図2参照)の保留記憶数(通過保留球数)を記憶するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、作動ゲート検出センサ121が普通図柄作動ゲート19を通過した遊技球を検出したときに係わりミニマム値0からマックス値5まで変動し、電源投入時には初期化されてミニマム値の0がセットされようになっている。
そして、S454の処理でNO、即ちカウンタAが5以上の値のときには、CPU102は、この作動ゲート通過処理を終了してS500の普通図柄遊技処理に移行する。一方、S454の処理でYES、即ちカウンタAが0〜4の値のときには、S456の処理へ移行して、CPU102は、上記した作動信号を基に、カウンタAの値をインクリメント(1加算)し、次に、S458へ移行して、乱数取得処理を実行する。CPU102は、S458の乱数取得処理に移行すると、上記したカウンタC8、C9、C10の現在値をそれぞれ取得してRAM104の取得数値記憶エリアに各々格納する。S458の乱数取得処理を終了すると、CPU102は、S464の保留LED点灯制御処理へ移行する。
図9は、保留LED点灯制御処理(S464)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED点灯制御処理が実行されると、まずS466の処理にて、カウンタAの値が2以上か否かを判定し、2以上でない場合(S466にてNO)、即ちカウンタAの値が0または1の場合には、この保留LED点灯制御処理を終了してS500の普通図柄遊技処理を実行する。一方、S466の処理にてYES、即ちカウンタAの値が2以上であった場合には、S468の処理へ移行して、CPU102は、4つある保留LED26a、26b、26c、26d(図2参照)のうちから該当する1つをランプ制御回路37を駆動して点灯し、この保留LED点灯制御処理を終了してS500の普通図柄遊技処理を実行する。
図10は、普通図柄遊技処理(S500)を示すフローチャートである。CPU102は、この普通図柄遊技処理が実行されると、まずS501の処理にて、カウンタAの値が1以上か否かを判定し、1以上でない場合(S501にてNO)、即ちカウンタAの値が0の場合には、この普通図柄遊技処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS40の処理へ移行する。一方、S501の処理にて、カウンタAの値が1以上の場合(S501にてYES)には、CPU102は、S502の処理へ移行して当りフラグF4に値をセットする。
主制御回路44には、当りフラグF4が設定されるようになっており、この当りフラグF4は、電源投入時には0がセットされている。そして、上記したS458の乱数取得処理において、当り判定用カウンタC8(乱数8、0〜30)の取得数値が0〜9の場合には、CPU102は、当りフラグF4に1をセットする。なお、当り判定用カウンタC8の取得数値が0〜9でなければ、即ち10〜30の場合には、当りフラグF4は0のままとなる。従い、この場合の当り確率は10/31、はずれの確率は20/31となる。CPU102は、S502の当りフラグF4セットの処理を終了すると、S503の普通図柄決定処理に移行する。
図11(A)は、はずれ図柄決定用カウンタC9(0〜7)の乱数値と普通図柄(7セグメントLEDで構成された普通図柄表示装置18に表示される一桁の普通図柄)との関係を示す説明図、図11(B)は、当り図柄決定用カウンタC10(乱数10、0〜1)の乱数値と普通図柄との関係を示す説明図である。CPU102は、S503の普通図柄決定処理に移行すると、普通図柄表示装置18に確定表示される普通図柄を決定する。CPU102は、当りフラグF4に1がセットされていれば(当りである場合)、当り図柄としての数字図柄「3」「7」を決定する。この場合、図11(B)に示す当り図柄決定用カウンタC10(0〜1)の取得数値により当り図柄(例えばC10=1であれば「7」)を決定する。一方、当りフラグF4に0がセットされていれば、図11(A)に示すはずれ図柄決定用カウンタC9(0〜7)の取得数値に対応したはずれ図柄(例えばC9=2であれば「2」)を決定し、S503の普通図柄決定処理を終了し、S504の普通図柄制御処理へ移行する。
図12は、普通図柄制御処理(S504)を示すフローチャートである。CPU102は、この普通図柄制御処理が実行されると、まずS506の処理にて、普通図柄変動表示処理を実行する。このS506の普通図柄変動表示処理では、CPU102は、図示しないドライバ回路を制御して、普通図柄を普通図柄表示装置18に変動表示する。そして、CPU102は、S508の処理へ移行して、予め設定されている普通図柄変動時間tがタイムアップ(t=0)したか否かを判定し、S508の処理にてNO、即ち普通図柄変動時間tがタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、この普通図柄制御処理(S504)を終了してS512の処理へ移行する。一方、S508の処理にてYES、即ち普通図柄変動時間tがタイムアップしたと判定された場合には、S510の普通図柄確定表示の処理へ移行する。
S510へ移行すると、CPU102は、上記S503の普通図柄決定処理にて決定された普通図柄を普通図柄表示装置18に確定表示すべく、図示しないドライバ回路を制御して、変動表示されている普通図柄を停止する処理を実行する。そして、S510の処理にて普通図柄表示装置18に普通図柄が確定表示されると、CPU102は、この普通図柄制御処理を終了して普通図柄遊技処理に戻り、S512の処理へ移行する。
S512の処理へ移行すると、CPU102は、ここで普通図柄表示装置18に普通図柄が確定表示されたか否かを判定し、確定表示されていない場合(S512にてNO)には、この普通図柄遊技処理(S500)を終了してメイン遊技処理のS40の処理へ移行する。一方、S512の処理にて、普通図柄表示装置18に普通図柄が確定表示されたと判定された場合(S512にてYES)には、CPU102は、S514の処理へ移行する。S514の処理へ移行すると、CPU102は、ここで当りフラグF4の値が1か否かを判定し、1の場合(S514にてYES)には、S516へ移行して始動入賞口開放処理を実行する。
S516へ移行すると、CPU102は、図13に示す始動入賞口開放処理を実行する。図13は、始動入賞口開放処理(S516)を示すフローチャートである。CPU102は、この始動入賞口開放処理が実行されると、まずS517の処理において、上記S458の乱数取得処理にて取得した当り図柄決定用カウンタC10(乱数10、0〜1)の値が0か否かを判定する。そして、S517の処理にてNO、即ち当り図柄決定用カウンタC10の値が1の場合(普通図柄表示装置18に当り図柄として「7」が確定表示されている場合)には、CPU102は、S518の処理へ移行して、ソレノイド107aを駆動制御して始動入賞口(電動チューリップ)11aの羽根を開放する。一方、S517の処理にてYESと判定された場合、即ち当り図柄決定用カウンタC10の値が0の場合(普通図柄表示装置18に当り図柄として「3」が確定表示されている場合)には、CPU102は、S519の処理へ移行して、ソレノイド107bを駆動制御して始動入賞口(電動チューリップ)11bの羽根を開放する。
S518またはS519の処理を終えると、S520の処理へ移行して、CPU102は、設定されている始動入賞口開放時間STaまたはSTbがタイムアップ(STa、STb=0)したか否かを判定する。従って、この時間STa、STbが始動入賞口11a、11bの開放時間、即ち始動入賞口11a、11bが羽根を開放してから閉口するまでの時間となる。
ここで、図14を参照しながら始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbについて説明する。図14は、遊技状態が後述する確率変動(以下、確変ともいう)状態、時間短縮(以下、時短ともいう)状態、確変及び時短状態以外(以下、通常状態ともいう)における始動入賞口開放時間STa、STbの説明図である。図14に示すように、遊技状態が通常状態のときには、始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbは共に0.5秒開放する。遊技状態が確変状態のときには、始動入賞口11aの開放時間STaは2秒、始動入賞口11bの開放時間STbは1秒開放する。遊技状態が時短状態のときには、始動入賞口11aの開放時間STaは3秒、始動入賞口11bの開放時間STbは2秒開放する。つまり、遊技状態が通常状態のときには、始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbは同一であり、一方、遊技状態が確変または時短状態のときには、始動入賞口11aの開放時間STaの方が始動入賞口11bの開放時間STbよりも長くなっている。さらに始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbは、時短状態のときが最も長く開放し、次いで確変状態のときが長く開放し、通常状態のときが一番短く開放するようになっている。
図13に戻り、S520の処理にてNO、即ち始動入賞口開放時間STaまたはSTbがタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、S522の処理へ移行して、カウンタGa、Gbの値が6以上か否かを判定する。このカウンタGa、Gbは、カウンタGaが始動入賞口11aに、カウンタGbが始動入賞口11bにそれぞれ対応しており、開放された始動入賞口11a、11bの羽根が始動入賞口開放時間STa、STbが経過して閉口するまでに、始動入賞口11a、11bに入賞した遊技球の数をカウントするために主制御回路44に設定されたカウンタであり、上記カウントスイッチ123a、123bが遊技球を検出したときにカウントアップされ、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっている。
そして、S522の処理にてNO、即ちカウンタGa、Gbの値が6未満と判定されたときには、この始動入賞口開放処理を終了してS528の処理に移行する。一方、S520の処理またはS522の処理にてYESと判定された場合、即ち始動入賞口開放時間STa、STbがタイムアップしたと判定された場合またはカウンタGa、Gbの値が6以上と判定されたときには、S524の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド107a、107bを駆動制御して始動入賞口11a、11bの羽根を閉口する。そして、S525の処理へ移行して、CPU102は、カウンタGa、Gbの値を0にセットし、S526の処理へ移行して、当りフラグF4の値を0にセットし、この始動入賞口開放処理(S516)を終了してS528の処理(図10)に移行する。
S528の処理に移行すると、CPU102は、当りフラグF4の値が0か否か、即ち所定の始動入賞口開放処理(S516)が全て終了したか否かを判定し、当りフラグF4の値が0でない場合(S528にてNO)、即ち1の場合には、所定の始動入賞口開放処理が全て終了していないと判定し、この普通図柄遊技処理(S500)を終了してメイン遊技処理(図5)のS40の処理へ移行する。一方、当りフラグF4の値が0の場合(S528にてYES)には、CPU102は、所定の始動入賞口開放処理が全て終了したと判定し、S530の処理へ移行する。
一方、上記S514の処理にて、当りフラグF4の値が1でない場合(S514にてNO)、即ち当りフラグF4の値が0の場合には、CPU102は、S530の処理へ移行する。S530の処理へ移行すると、CPU102は、上記したS456の処理(図8)にてインクリメント(1加算)されたカウンタAの値をディクリメント(1減算)し、S532の処理へ移行して保留LED消灯制御処理を実行する。
図15は、保留LED消灯制御処理(S532)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED消灯制御処理が実行されると、まずS534の処理にて、カウンタAの値が1以上か否かを判定し、カウンタAの値が1以上でない場合(S534にてNO)、即ちカウンタAの値が0の場合には、この保留LED消灯制御処理を終えメイン遊技処理(図5)のS40の処理へ移行する。一方、S534の処理にてYES、即ちカウンタAの値が1以上であった場合には、S536の処理へ移行して、CPU102は、4つある保留LED26a、26b、26c、26dのうちから該当する1つをランプ制御回路37を駆動して消灯し、この保留LED消灯制御処理を終える。
このように、普通遊技処理(S30)においては、普通図柄表示装置18に当り図柄として「7」が確定表示された場合には、始動入賞口11aが、普通図柄表示装置18に当り図柄として「3」が確定表示された場合には、始動入賞口11bが開放され、さらに遊技状態が確変状態及び時短状態になっているときには、始動入賞口11aの開放時間STaと始動入賞口11bの開放時間STbとが異なるようになっているので、始動入賞口11aまたは11bが開放するときには、遊技者は始動入賞口11aまたは11bに狙いを定めて打球操作ハンドル2を操作して、タイミング良く打球発射装置43から発射される遊技球の発射強度を一定に保たなければならず、従って、遊技者自身の技量を発揮して遊技に技術介入することができる。また、始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbは、各遊技状態、即ち確変状態、時短状態及び通常状態においてそれぞれ異なるように設定されるので、遊技者は、現在の遊技状態が確変状態になっているのか、時短状態になっているのか或いは通常状態になっているのかを容易に判断することが可能となる。
図5に戻り、普通遊技処理(S30)を終えると、CPU102は、S40へ移行して特別遊技処理を実行する。図16は、特別遊技処理を示すフローチャートである。特別遊技処理は、S200の始動入賞口入賞処理とS318の特別図柄遊技処理とから構成されており、まずS200の始動入賞口入賞処理から説明する。図17は、始動入賞口入賞処理(S200)を示すフローチャートである。始動入賞口入賞処理は、S201の始動入賞口11a入賞処理とS273の始動入賞口11b入賞処理とから構成されており、まずS201の始動入賞口11a入賞処理を説明する。
図18は、始動入賞口11a入賞処理(S201)を示すフローチャートである。この始動入賞口11a入賞処理が開始されると、CPU102は、始動入賞口11aへ入賞した遊技球を検出(始動入賞検出センサ116aの始動信号入力)しているか否かを判定し(S202)、遊技球を検出していない場合には(S202にてNO)、この始動入賞口11a入賞処理を終了してS273の始動入賞口11b入賞処理に移行する。一方、遊技球を検出しているときには(S202にてYES)、S204の処理に移行して保留満タンフラグF8aの値が1か否かを判定する。
主制御回路44には、保留満タンフラグF8aが設定されるようになっており、この保留満タンフラグF8aは、電源投入時には0がセットされている。そして、後述するS216の保留LED25点灯制御処理において保留記憶が満タンとなって保留LED25dが点灯すると1がセットされるようになっている。
そして、S204の処理でYES、即ち保留満タンフラグF8aに1がセットされている場合には、S206の処理へ移行して、CPU102は、カウンタHの値をインクリメント(1加算)する。このカウンタHは、オーバーフロー球表示装置60のオーバーフロー球数(始動入賞口11a、11bの両者に係わるオーバーフロー球数)を記憶するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっており、ここでは保留満タンフラグF8aに1がセットされているときに始動入賞検出センサ116aが始動入賞口11aへ入賞した遊技球を検出する毎に、その値がインクリメント(1加算)されるようになっている。そしてS208の処理へ移行して、CPU102は、図示しないドライバ回路を制御して、カウンタHの値をオーバーフロー球表示装置60に表示した後、この始動入賞口11a入賞処理を終了してS273の始動入賞口11b入賞処理に移行する。
一方、S204の処理でNO、即ち保留満タンフラグF8aに0がセットされている場合には、S209の処理へ移行して、CPU102は、ここで時短処理中か否かを判定する。なお、この時短処理については、図32(S419)及び図44に示し後述する。そして、S209の処理でYES、即ち時短処理中である場合には、S210の処理へ移行して、CPU102は、カウンタKの値をインクリメント(1加算)する。このカウンタKは、時短処理中に始動入賞口11a、11bへ入賞した遊技球の数を時短回数として記憶するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっており、ここでは時短処理中に始動入賞口11aへ入賞した遊技球を検出する毎に、その値がインクリメント(1加算)されるようになっている。
またS209の処理でNO、またはS210の処理を終えると、S211の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBaの値をインクリメント(1加算)する。このカウンタBaは、上記したカウンタAと同様なもので、保留LED25の保留記憶数(保留球数)を記憶するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、始動入賞検出センサ116aが始動入賞口11aへ入賞した遊技球を検出したときに係わりミニマム値0からマックス値5まで変動し、電源投入時には初期化されてミニマム値の0がセットされるようになっている。
そして、S211の処理を終えると、S212の処理へ移行して、CPU102は、乱数取得処理を実行する。CPU102は、このS212の乱数取得処理に移行すると、上記した各カウンタC1a〜C10のうち、カウンタC1a、C5及びC7の現在値をそれぞれ取得してRAM104の取得数値記憶エリアに各々格納する。S212の乱数取得処理を終了すると、CPU102は、S216の処理へ移行して、保留LED25点灯制御処理を実行する。
図19は、保留LED25点灯制御処理(S216)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED25点灯制御処理が実行されると、まずS218の処理にて、カウンタBaの値が1か否かを判定し、1でない場合には(S218の処理にてNO)、S236の処理へ移行する。一方、S218の処理にてYES、即ちカウンタBaの値が1であった場合には、S220の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBa=1点灯制御処理を実行する。
図20は、カウンタBa=1点灯制御処理(S220)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBa=1点灯制御処理が実行されると、まずS224の処理にて、特別図柄表示装置6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や中当り図柄の確定表示等の表示)中か否か、即ち現在の特別図柄表示装置6bの表示に対応する後述するS281の乱数取得処理(図25)にて取得した中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)の取得数値(以下、単に、「値」と記載する箇所あり)が101〜110(通常時)であり、後述する特別図柄遊技処理のS322の処理(図32)にて中当りフラグF3に1がセットされているか否かを判定する。
そして、S224の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S234の処理へ移行して、保留LED25aを点灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、始動入賞口11aに遊技球が入賞しても特別図柄表示装置6aにスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。一方、S224の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S226の処理へ移行する。
S226の処理へ移行すると、CPU102は、特別図柄表示装置6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や小当り図柄の確定表示等の表示)中か否か、即ち現在の特別図柄表示装置6bの表示に対応する後述するS281の乱数取得処理(図25)にて取得した中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)の値が201〜220(通常時)であり、後述する特別図柄遊技処理のS322の処理(図32)にて小当りフラグF5に1がセットされているか否かを判定する。
そして、S226の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S234の処理へ移行して、保留LED25aを点灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、始動入賞口11aに遊技球が入賞しても特別図柄表示装置6aにスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。一方、S226の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S228の処理へ移行する。
S228の処理へ移行すると、CPU102は、今回始動入賞口11aに入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が大当りになるか否か、即ち今回始動入賞口11aに入賞した遊技球に基づき、上記S212の乱数取得処理において取得した大当り判定用カウンタC1a(乱数1a、0〜49)の値が7(通常時)であるか否かを判定する。
そして、S228の処理にてYES、即ち今回始動入賞口11aに入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が大当りになる場合には、CPU102は、S230の処理へ移行して、特別図柄表示装置6bにおいてスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や図柄の確定表示等の表示)中か否かを判定する。そして、S230の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6bにおいてスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S234の処理へ移行して、保留LED25aを点灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6bにてスロットゲームの表示中に、始動入賞口11aに遊技球が入賞しても、この入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が大当りになる場合には、スロットゲームを実行していない特別図柄表示装置6aに、スロットゲームの表示を開始しないことを意味している。
一方、S228の処理にてNO、即ち今回始動入賞口11aに入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が大当りにならない場合、またはS230の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6bにおいてスロットゲームの表示中でない場合またはS234の処理を終了した場合には、CPU102は、このカウンタBa=1点灯制御処理を終了してS273の始動入賞口11b入賞処理(図17)を実行する。図19に戻り、S236の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBaの値が2か否かを判定し、2でない場合には(S236の処理にてNO)、S246の処理へ移行する。一方、S236の処理にてYES、即ちカウンタBaの値が2であった場合には、S238の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBa=2点灯制御処理を実行する。
図21は、カウンタBa=2点灯制御処理(S238)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBa=2点灯制御処理が実行されると、まずS240の処理にて、保留LED25aが消灯しているか否かを判定する。そして、S240の処理にてYES、即ち保留LED25aが消灯している場合には、S242の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25aを点灯する。つまりこのS240及びS242の処理は、上記したカウンタBa=1点灯制御処理(S220)において、S224、S226、S228、S230の処理でNOと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6aはスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11aに入賞した遊技球により保留LED25aが点灯することになる。
一方、S240の処理にてNO、即ち保留LED25aが点灯している場合には、S244の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25bを点灯する。つまりこのS240及びS244の処理は、上記したカウンタBa=1点灯制御処理(S220)において、S224、S226またはS230の処理の何れかがYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6aはスロットゲームの表示中でないものの、今回始動入賞口11aに入賞した遊技球により保留LED25bが点灯することになる。
S242またはS244の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタBa=2点灯制御処理を終了してS273の始動入賞口11b入賞処理(図17)を実行する。図19に戻り、S246の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBaの値が3か否かを判定し、3でない場合には(S246の処理にてNO)、S256の処理へ移行する。一方、S246の処理にてYES、即ちカウンタBaの値が3であった場合には、S248の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBa=3点灯制御処理を実行する。
図22は、カウンタBa=3点灯制御処理(S248)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBa=3点灯制御処理が実行されると、まずS250の処理にて、保留LED25bが消灯しているか否かを判定する。そして、S250の処理にてYES、即ち保留LED25bが消灯している場合には、S252の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25bを点灯する。つまりこのS250及びS252の処理は、上記したカウンタBa=2点灯制御処理(S238)において、S240の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6aはスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11aに入賞した遊技球により保留LED25bが点灯することになる。
一方、S250の処理にてNO、即ち保留LED25bが点灯している場合には、S254の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25cを点灯する。つまりこのS250及びS254の処理は、上記したカウンタBa=2点灯制御処理(S238)において、S240の処理でNOと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6aはスロットゲームの表示中でないものの、今回始動入賞口11aに入賞した遊技球により保留LED25cが点灯することになる。S252またはS254の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタBa=3点灯制御処理を終了してS273の始動入賞口11b入賞処理(図17)を実行する。図19に戻り、S256の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBaの値が4か否かを判定し、4でない場合には(S256の処理にてNO)、S268の処理へ移行する。一方、S256の処理にてYES、即ちカウンタBaの値が4であった場合には、S258の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBa=4点灯制御処理を実行する。
図23は、カウンタBa=4点灯制御処理(S258)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBa=4点灯制御処理が実行されると、まずS260の処理にて、保留LED25cが消灯しているか否かを判定する。そして、S260の処理にてYES、即ち保留LED25cが消灯している場合には、S262の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25cを点灯する。つまりこのS260及びS262の処理は、上記したカウンタBa=3点灯制御処理(S248)において、S250の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6aはスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11aに入賞した遊技球により保留LED25cが点灯することになる。
一方、S260の処理にてNO、即ち保留LED25cが点灯している場合には、S264の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25dを点灯する。そして、S266の処理へ移行して、CPU102は、保留満タンフラグF8aの値を1にセットする。つまりこのS260、S264及びS266の処理は、上記したカウンタBa=3点灯制御処理(S248)において、S250の処理でNOと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6aはスロットゲームの表示中でないものの、今回始動入賞口11aに入賞した遊技球により保留LED25dが点灯することになる。そして、保留LED25dが点灯することに基づいて、即ち保留球が最高の4回になったことに基づいて、保留満タンフラグF8aの値を1にセットするのである。S262またはS266の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタBa=4点灯制御処理を終了してS273の始動入賞口11b入賞処理(図17)を実行する。
図19に戻り、S268の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBa=5点灯制御処理を実行する。図24は、カウンタBa=5点灯制御処理(S268)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBa=5点灯制御処理が実行されると、S270の処理にて、保留LED25dを点灯する。そして、S272の処理へ移行して、CPU102は、保留満タンフラグF8aの値を1にセットする。つまりこのS270及びS272の処理は、上記したカウンタBa=4点灯制御処理(S258)において、S260の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6aはスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11aに入賞した遊技球により保留LED25dが点灯することになる。そして、保留LED25dが点灯することに基づいて、即ち保留球が最高の4回になったことに基づいて、保留満タンフラグF8aの値を1にセットするのである。S272の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタBa=5点灯制御処理を終了してS273の始動入賞口11b入賞処理(図17)を実行する。
次に、S273の始動入賞口11b入賞処理を説明する。図25は、始動入賞口11b入賞処理(S273)を示すフローチャートである。この始動入賞口11b入賞処理が開始されると、CPU102は、始動入賞口11bへ入賞した遊技球を検出(始動入賞検出センサ116bの始動信号入力)しているか否かを判定し(S274)、遊技球を検出していない場合には(S274にてNO)、この始動入賞口11b入賞処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図16)を実行する。一方、遊技球を検出しているときには(S274にてYES)、S275の処理に移行して保留満タンフラグF8bの値が1か否かを判定する。
主制御回路44には、上記した保留満タンフラグF8aと同様な保留満タンフラグF8bが設定されるようになっており、この保留満タンフラグF8bは、電源投入時には0がセットされている。そして、後述するS282の保留LED29点灯制御処理において保留記憶が満タンとなって保留LED29dが点灯すると1がセットされるようになっている。
そして、S275の処理でYES、即ち保留満タンフラグF8bに1がセットされている場合には、S276の処理へ移行して、CPU102は、上記したカウンタHの値をインクリメント(1加算)する。なおカウンタHは、ここでは保留満タンフラグF8bに1がセットされているときに始動入賞検出センサ116bが始動入賞口11bへ入賞した遊技球を検出する毎に、その値がインクリメント(1加算)されるようになっている。つまりカウンタHは、始動入賞口11a、11b両者に発生したオーバーフロー球数の合計値であり、従って始動入賞口11a、11bにオーバーフロー球が発生する度に、上記S206の処理と、このS276の処理とによりその値がインクリメント(1加算)されることになる。そしてS277の処理へ移行して、CPU102は、図示しないドライバ回路を制御して、カウンタHの値をオーバーフロー球表示装置60に表示した後、この始動入賞口11b入賞処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図16)を実行する。
一方、S275の処理でNO、即ち保留満タンフラグF8bに0がセットされている場合には、S278の処理へ移行して、CPU102は、ここで時短処理中か否かを判定する。そして、S278の処理でYES、即ち時短処理中である場合には、S279の処理へ移行して、CPU102は、上記したカウンタKの値をインクリメント(1加算)する。なおカウンタKは、ここでは時短処理中に始動入賞口11bへ入賞した遊技球を検出する毎に、その値がインクリメント(1加算)されるようになっている。
またS278の処理でNO、またはS279の処理を終えると、S280の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBbの値をインクリメント(1加算)する。このカウンタBbは、上記したカウンタBaと同様なもので、保留LED29の保留記憶数(保留球数)を記憶するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、始動入賞検出センサ116bが始動入賞口11bへ入賞した遊技球を検出したときに係わりミニマム値0からマックス値5まで変動し、電源投入時には初期化されてミニマム値の0がセットされるようになっている。
そして、S280の処理を終えると、S281の処理へ移行して、CPU102は、乱数取得処理を実行する。CPU102は、このS281の乱数取得処理に移行すると、上記した各カウンタC1a〜C10のうち、カウンタC1b、C5及びC7の現在値をそれぞれ取得してRAM104の取得数値記憶エリアに各々格納する。S281の乱数取得処理を終了すると、CPU102は、S282の処理へ移行して、保留LED29点灯制御処理を実行する。
図26は、保留LED29点灯制御処理(S282)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED29点灯制御処理が実行されると、まずS283の処理にて、カウンタBbの値が1か否かを判定し、1でない場合には(S283の処理にてNO)、S291の処理へ移行する。一方、S283の処理にてYES、即ちカウンタBbの値が1であった場合には、S284の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBb=1点灯制御処理を実行する。
図27は、カウンタBb=1点灯制御処理(S284)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBb=1点灯制御処理が実行されると、まずS285の処理にて、特別図柄表示装置6aにおいて大当りに係わるスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や大当り図柄の確定表示等の表示)中、或いは大当り演出画像の表示中か否か、即ち現在の特別図柄表示装置6aの表示に対応する上記S212の乱数取得処理にて取得した大当り判定用カウンタC1a(乱数1a、0〜49)の値が7(通常時)であり、後述する特別図柄遊技処理のS322の処理(図32)にて大当りフラグF1に1がセットされているか否かを判定する。
そして、S285の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aにおいて大当りに係わるスロットゲーム或いは大当り演出画像の表示中である場合には、CPU102は、S290の処理へ移行して、保留LED29aを点灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aにおいて大当りに係わるスロットゲーム或いは大当り演出画像の表示中である場合には、始動入賞口11bに遊技球が入賞しても特別図柄表示装置6bにスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。一方、S285の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aにおいて大当りに係わるスロットゲーム或いは大当り演出画像の表示中でない場合には、CPU102は、S286の処理へ移行する。
S286の処理へ移行すると、CPU102は、今回始動入賞口11bに入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が中当りになるか否か、即ち今回始動入賞口11bに入賞した遊技球に基づき、上記S281の乱数取得処理において取得した中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)の値が101〜110(通常時)であるか否かを判定する。
そして、S286の処理にてYES、即ち今回始動入賞口11bに入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が中当りになる場合には、CPU102は、S287の処理へ移行して、特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や図柄の確定表示等の表示)中か否かを判定する。そして、S287の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S290の処理へ移行して、保留LED29aを点灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示中に、始動入賞口11bに遊技球が入賞しても、この入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が中当りになる場合には、スロットゲームを実行していない特別図柄表示装置6bに、スロットゲームの表示を開始しないことを意味している。
一方、S287の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示でない場合には、CPU102は、S288の処理へ移行する。また、S286の処理にてNO、即ち今回始動入賞口11bに入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が中当りにならない場合にも、CPU102は、S288の処理へ移行する。
S288の処理へ移行すると、CPU102は、今回始動入賞口11bに入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が小当りになるか否か、即ち今回始動入賞口11bに入賞した遊技球に基づき、上記S281の乱数取得処理において取得した中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)の値が201〜220(通常時)であるか否かを判定する。
そして、S288の処理にてYES、即ち今回始動入賞口11bに入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が小当りになる場合には、CPU102は、S289の処理へ移行して、特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示(特別図柄の変動表示や図柄の確定表示等の表示)中か否かを判定する。そして、S289の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S290の処理へ移行して、保留LED29aを点灯する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示中に、始動入賞口11bに遊技球が入賞しても、この入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が小当りになる場合には、スロットゲームを実行していない特別図柄表示装置6bに、スロットゲームの表示を開始しないことを意味している。
一方、S288の処理にてNO、即ち今回始動入賞口11bに入賞した遊技球に係わるスロットゲームの表示結果が小当りにならない場合、またはS289の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示中でない場合またはS290の処理を終了した場合には、CPU102は、このカウンタBb=1点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図16)を実行する。図26に戻り、S291の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBbの値が2か否かを判定し、2でない場合には(S291の処理にてNO)、S296の処理へ移行する。一方、S291の処理にてYES、即ちカウンタBbの値が2であった場合には、S292の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBb=2点灯制御処理を実行する。
図28は、カウンタBb=2点灯制御処理(S292)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBb=2点灯制御処理が実行されると、まずS293の処理にて、保留LED29aが消灯しているか否かを判定する。そして、S293の処理にてYES、即ち保留LED29aが消灯している場合には、S294の処理へ移行して、CPU102は、保留LED29aを点灯する。つまりこのS293及びS294の処理は、上記したカウンタBb=1点灯制御処理(S284)において、S285、S286、S287、S288、S289の処理でNOと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6bはスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11bに入賞した遊技球により保留LED29aが点灯することになる。
一方、S293の処理にてNO、即ち保留LED29aが点灯している場合には、S295の処理へ移行して、CPU102は、保留LED29bを点灯する。つまりこのS293及びS295の処理は、上記したカウンタBb=1点灯制御処理(S284)において、S285、S287またはS289の処理の何れかがYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6bはスロットゲームの表示中でないものの、今回始動入賞口11bに入賞した遊技球により保留LED29bが点灯することになる。S294またはS295の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタBb=2点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図16)を実行する。
図26に戻り、S296の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBbの値が3か否かを判定し、3でない場合には(S296の処理にてNO)、S301の処理へ移行する。一方、S296の処理にてYES、即ちカウンタBbの値が3であった場合には、S297の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBb=3点灯制御処理を実行する。図29は、カウンタBb=3点灯制御処理(S297)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBb=3点灯制御処理が実行されると、まずS298の処理にて、保留LED29bが消灯しているか否かを判定する。そして、S298の処理にてYES、即ち保留LED29bが消灯している場合には、S299の処理へ移行して、CPU102は、保留LED29bを点灯する。つまりこのS298及びS299の処理は、上記したカウンタBb=2点灯制御処理(S292)において、S293の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6bはスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11bに入賞した遊技球により保留LED29bが点灯することになる。
一方、S298の処理にてNO、即ち保留LED29bが点灯している場合には、S300の処理へ移行して、CPU102は、保留LED29cを点灯する。つまりこのS298及びS300の処理は、上記したカウンタBb=2点灯制御処理(S292)において、S293の処理でNOと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6bはスロットゲームの表示中でないものの、今回始動入賞口11bに入賞した遊技球により保留LED29cが点灯することになる。S299またはS300の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタBb=3点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図16)を実行する。図26に戻り、S301の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBbの値が4か否かを判定し、4でない場合には(S301の処理にてNO)、S307の処理へ移行する。一方、S301の処理にてYES、即ちカウンタBbの値が4であった場合には、S302の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBb=4点灯制御処理を実行する。
図30は、カウンタBb=4点灯制御処理(S302)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBb=4点灯制御処理が実行されると、まずS303の処理にて、保留LED29cが消灯しているか否かを判定する。そして、S303の処理にてYES、即ち保留LED29cが消灯している場合には、S304の処理へ移行して、CPU102は、保留LED29cを点灯する。つまりこのS303及びS304の処理は、上記したカウンタBb=3点灯制御処理(S297)において、S298の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6bはスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11bに入賞した遊技球により保留LED29cが点灯することになる。
一方、S303の処理にてNO、即ち保留LED29cが点灯している場合には、S305の処理へ移行して、CPU102は、保留LED29dを点灯する。そして、S306の処理へ移行して、CPU102は、保留満タンフラグF8bの値を1にセットする。つまりこのS303、S305及びS306の処理は、上記したカウンタBb=3点灯制御処理(S297)において、S298の処理でNOと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6bはスロットゲームの表示中でないものの、今回始動入賞口11bに入賞した遊技球により保留LED29dが点灯することになる。そして、保留LED29dが点灯することに基づいて、即ち保留球が最高の4回になったことに基づいて、保留満タンフラグF8bの値を1にセットするのである。S304またはS306の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタBb=4点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図16)を実行する。
図26に戻り、S307の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBb=5点灯制御処理を実行する。図31は、カウンタBb=5点灯制御処理(S307)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBb=5点灯制御処理が実行されると、S308の処理にて、保留LED29dを点灯する。そして、S309の処理へ移行して、CPU102は、保留満タンフラグF8bの値を1にセットする。つまりこのS308及びS309の処理は、上記したカウンタBb=4点灯制御処理(S302)において、S303の処理でYESと判定された場合に起因しており、従ってこの場合には特別図柄表示装置6bはスロットゲームの表示中であるので、今回始動入賞口11bに入賞した遊技球により保留LED29dが点灯することになる。そして、保留LED29dが点灯することに基づいて、即ち保留球が最高の4回になったことに基づいて、保留満タンフラグF8bの値を1にセットするのである。S309の処理を終了すると、CPU102は、このカウンタBb=5点灯制御処理を終了してS318の特別図柄遊技処理(図16)を実行する。
以上の説明から明らかなように、この保留LED25点灯制御処理(S216)及び保留LED29点灯制御処理(S282)においては、始動入賞口11aに遊技球が入賞することに基づいて特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示が開始され、始動入賞口11bに遊技球が入賞することに基づいて特別図柄表示装置6bにてスロットゲームの表示が開始されるのであるが、特別図柄表示装置6a、6bの両者が同時に並行してスロットゲームの表示を実行するのは、大・中・小当り以外に係わるスロットゲーム、即ちはずれ(リーチはずれも含む)の場合であり、従って大・中・小当りに係わるスロットゲームのうち、大当りに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6aのみに単独で表示され、中・小当りに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6bのみに単独で表示されることになり、つまりこれら大・中・小当りに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6a、6bの両者に同時に並行して表示されることはなく、各保留LED25a、25b、25c、25d及び保留LED29a、29b、29c、29dの点灯制御もこれに基づいて制御されるようになっている。
次に、図32を参照しながら、S318の特別図柄遊技処理について説明する。図32は、特別図柄遊技処理(S318)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄遊技処理が実行されると、まずS319の処理にて、カウンタBaまたはBbの値が1以上か否かを判定し、カウンタBaまたはBbの値が1以上でない場合(S319にてNO)、即ちカウンタBa及びBbの値が0の場合には、この特別図柄遊技処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。一方、S319の処理にて、カウンタBaまたはBbの値が1以上の場合(S319にてYES)には、S320の処理へ移行する。
即ち、このS319の処理では、CPU102は、遊技球が始動入賞口11a若しくは11bへ入賞したとき(但し、保留LED25a、25b、25c、25d保留LED29a、29b、29c、29dの何れかが点灯する場合は除く)、または後述するS436の保留LED消灯制御処理において、保留LED25a、25b、25c、25d若しくは保留LED29a、29b、29c、29dの何れかが消灯したときにYESと判定され、特別図柄表示装置6a、6bそれぞれ単独にまたは並行してS320以下の処理を実行することになる。
S320の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタKの値が100か否かを判定する。このカウンタKは、後述するS419の時短処理中におけるスロットゲームの回数を制限するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっており、時短処理中において上記S319の処理でYESと判定される毎にインクリメント(1加算)されるようになっている。そして、S320の処理にてYES、即ちカウンタKの値が100になったときには、S321の処理へ移行して、CPU102は、時短処理を解除して遊技状態を通常状態に戻す処理を実行する。そして、S321の処理を終了したとき、またはS320の処理にてNO、即ちカウンタKの値が100になっていないときには、S322の処理へ移行して、CPU102は、各フラグに値をセットする。
ここで、フラグとしては、大当りフラグF1、リーチフラグF2、中当りフラグF3及び小当りフラグF5が主制御回路44に設定されるようになっており、これら各フラグは、電源投入時には0がセットされている。そして、上記したS212の乱数取得処理において、大当り判定用カウンタC1a(乱数1a、0〜49)の取得数値が7(通常時)の場合には、大当りフラグF1に1をセットし、S281の乱数取得処理において、中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)の取得数値が101〜110(通常時)の場合には、中当りフラグF3に1をセットし、201〜220(通常時)の場合には、小当りフラグF5に1をセットする。なお、大当り判定用カウンタC1aまたは中・小当り判定用カウンタC1bの取得数値がこれら以外の場合には、即ち大当り判定用カウンタC1aの取得数値が0〜6、8〜49の場合には、大当りフラグF1は0のままとなり、中・小当り判定用カウンタC1bの取得数値が0〜100、111〜200及び221〜314の場合には、中当りフラグF3及び小当りフラグF5は0のままとなる。従い、大当り判定用カウンタC1aにおいて大当り確率は1/50、はずれの確率は49/50となり、中・小当り判定用カウンタC1bにおいて中当り確率は10/315、小当り確率は20/315、はずれの確率は285/315となる。
また、上記したS212またはS281の乱数取得処理において、リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の取得数値が3の場合には、リーチフラグF2に1をセットする。なお、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3でなければ、即ち0〜2及び4〜11の場合には、リーチフラグF2は0のままとなる。従い、この場合のリーチはずれの確率は1/12、非リーチのはずれの確率は11/12となる。また、このリーチフラグF2は特別図柄表示装置6a用と特別図柄表示装置6b用の2種類が用意されている。これは、結果がリーチはずれになる場合のスロットゲームは、特別図柄表示装置6a、6bの両者で並行して起こり得るからである。CPU102は、S322の各フラグのセットの処理を終了すると、S324の特別図柄決定処理に移行する。
図33は、特別図柄決定処理(S324)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄決定処理が実行されると、S326にて、大当りフラグF1の値が0か否かを判定する。そして、大当りフラグF1の値が0でない場合(S326にてNO)、即ち大当りフラグF1の値が1の場合には、S328の処理へ移行して、RAM104の所定の記憶エリアに作成され、大当り図柄データが格納されている大当り図柄格納バッファより、該当する大当り図柄データを取得する。
ここで、図34及び図35を用いて、左停止図柄決定用カウンタC2(乱数2、0〜13)、中停止図柄決定用カウンタC3(乱数3、0〜13)、右停止図柄決定用カウンタC4(乱数4、0〜13)及び大当り図柄決定用カウンタC6(乱数7、0〜13)の乱数値に基づいてはずれ図柄や大・中・小当り図柄としての特別図柄(左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に表示される各々の特別図柄)が作成される場合を説明する。
図34及び図35は、各停止図柄決定用カウンタC2、C3、C4及び大当り図柄決定用カウンタC6の乱数値と特別図柄との関係及び特別図柄が各停止図柄決定用カウンタC2、C3、C4及び大当り図柄決定用カウンタC6の乱数値に基づいて作成される過程を示す説明図である。まず、図34(A)(B)(C)及び図35(A)を用いて、特別図柄の組合せとしてはずれ図柄(リーチはずれを含む)及び中・小当り図柄が作成される場合を説明する。
左停止図柄決定用カウンタC2(乱数2、0〜13)、中停止図柄決定用カウンタC3(乱数3、0〜13)及び右停止図柄決定用カウンタC4(乱数4、0〜13)は、各々、図34(A)(B)(C)に示すように乱数値0〜13に特別図柄1〜14が対応しており、上記S20の乱数更新処理にて述べたとおりカウントアップされるようになっているが、後述する図7に示すS60の乱数更新処理により、メイン遊技処理の残余時間中更新し続ける処理を行うので、従って各々の当該乱数値は2msec毎にランダムな値をとり、その結果、当該乱数値に対応する各々の特別図柄も2msec毎にランダムなデータとして作成される。
そして図35(A)に示すように、2msec毎に左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に表示されるべく作成された各々の特別図柄のデータは、RAM104の所定の記憶エリアに作成された所定の図柄格納バッファに書き換えられながら記憶されることになる。ここで、特別図柄の組合せとして、中図柄表示部9が大当り図柄とプラスマイナス1図柄(以下、単にプラスマイナス1図柄ともいう)となる中当りのデータが作成された場合には、中当り図柄格納バッファに、特別図柄の組合せとして、左図柄表示部8がプラスマイナス1図柄となる小当りのデータが作成された場合には、小当り図柄格納バッファに、特別図柄の組合せとして、リーチはずれのデータが作成された場合には、リーチはずれ図柄格納バッファに、特別図柄の組合せとして、リーチにならないはずれのデータが作成された場合には、リーチにならないはずれ図柄格納バッファに、各々記憶されるようになっており、特別図柄の組合せとして、図34(D)に示す大当り図柄のデータが作成された場合には、記憶されないようになっている。なお、図35(A)には、中図柄表示部9がプラスマイナス1図柄となる中当りの特別図柄の組合せとして「1、2、1」が、左図柄表示部8がプラスマイナス1図柄となる小当りの特別図柄の組合せとして「7、8、8」が、リーチはずれの特別図柄の組合せとして「5、8、5」が、リーチにならないはずれの特別図柄の組合せとして「5、5、1」が一例として各々示されている。
次に、図34(D)及び図35(B)を用いて、特別図柄の組合せとして大当り図柄が作成される場合を説明する。大当り図柄決定用カウンタC6(乱数6、0〜13)は、図33(D)に示すように乱数値0〜13に特別図柄の組合せとしての大当り図柄「1、1、1」〜「14、14、14」が対応しており、上記S20の乱数更新処理にて述べたとおりカウントアップされるようになっているが、後述する図7に示すS60の乱数更新処理により、メイン遊技処理の残余時間中更新し続ける処理を行うので、従って当該乱数値は2msec毎にランダムな値をとり、その結果、当該乱数値に対応する大当り図柄も2msec毎にランダムなデータとして作成される。
そして図35(B)に示すように、2msec毎に左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に表示されるべく作成された大当り図柄のデータは、RAM104の所定の記憶エリアに作成された大当り図柄格納バッファに書き換えられながら記憶されることになる。なお、図35(B)には、特別図柄の組合せとしての大当り図柄「5、5、5」が一例として示されている。また、大当り図柄のうち奇数のゾロ目の数字図柄(「1、1、1」「3、3、3」「5、5、5」「7、7、7」「9、9、9」「11、11、11」「13、13、13」)は特定大当図柄、それ以外の偶数のゾロ目の数字図柄(「2、2、2」「4、4、4」「6、6、6」「8、8、8」「10、10、10」「12、12、12」「14、14、14」)は通常大当図柄となり、特定大当図柄は、後述するように通常大当図柄よりも遊技者にとってさらに有利な特典が付与されるようになっている。
また、上記した中当り図柄格納バッファ、小当り図柄格納バッファ、リーチはずれ図柄格納バッファ、はずれ図柄格納バッファ及び大当り図柄格納バッファには、遊技機1の電源投入時には、それぞれ所定の中当り図柄、小当り図柄、リーチはずれ図柄、はずれ図柄及び大当り図柄が設定されるようになっている。なお、大当り図柄はこの3桁に限ったものでなく何桁(例えば3桁以上)あっても良く、また、上記した大当り図柄はゾロ目の数字図柄で説明したが、これは任意に設定可能であり、例えば「ABC」「松竹梅」等のようにどの様な組合せを大当り図柄としても良い。
図33に戻り、つまりS328の処理では、CPU102は、大当りフラグF1に1がセットされていれば(大当りである場合)、大当り図柄格納バッファに記憶されている大当り図柄データを読み出し、該読み出した大当り図柄データに対応する大当り図柄を、今回、画像表示部30aに停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
一方、S326にてYES、即ち大当りフラグF1の値が0の場合には、S330の処理へ移行して、CPU102は、中当りフラグF3の値が0か否かを判定する。そして、S330にてNO、即ち中当りフラグF3の値が1の場合には、S332の処理へ移行して、CPU102は、中当り図柄格納バッファに記憶されている中当り図柄データを読み出し、該読み出した中当り図柄データに対応する中当り図柄を、今回、画像表示部30bに停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
一方、S330にてYES、即ち中当りフラグF3の値が0の場合には、S334の処理へ移行して、CPU102は、小当りフラグF5の値が0か否かを判定する。そして、S334にてNO、即ち小当りフラグF5の値が1の場合には、S336の処理へ移行して、CPU102は、小当り図柄格納バッファに記憶されている小当り図柄データを読み出し、該読み出した小当り図柄データに対応する小当り図柄を、今回、画像表示部30bに停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
一方、S334にてYES、即ち小当りフラグF5の値が0の場合には、S338の処理へ移行して、CPU102は、リーチフラグF2の値が0か否かを判定する。そして、リーチフラグF2の値が0の場合(S338にてYES)には、S342の処理へ移行して、CPU102は、リーチにならないはずれ図柄格納バッファに記憶されているはずれ図柄データを読み出し、該読み出したはずれ図柄データに対応するはずれ図柄を、今回、画像表示部30aまたは30bに停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
一方、S338にてNO、即ちリーチフラグF2の値が1の場合には、S340の処理へ移行して、CPU102は、リーチはずれ図柄格納バッファに記憶されているリーチはずれ図柄データを読み出し、該読み出したリーチはずれ図柄データに対応するリーチはずれ図柄を、今回、画像表示部30aまたは30bに停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。そしてS328、S332、S336、S340、S342の何れかの処理を終えると、CPU102は、この特別図柄決定処理を(S324)を終了してS343の特別図柄制御処理に移行する。
図36は、特別図柄制御処理(S343)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄制御処理が実行されると、S344にて、図37に示す特別図柄変動表示処理を実行する。図37は、特別図柄変動表示処理(S344)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄変動表示処理が実行されると、S346にて、大当りフラグF1の値が0か否かを判定する。そして、大当りフラグF1の値が0でない場合(S346にてNO)、即ち大当りフラグF1の値が1の場合には、S348の処理へ移行して、CPU102は、上記した特別図柄決定処理(S324)のS328にて大当り図柄格納バッファより取得した大当り図柄データに対応する大当り図柄が上記した奇数のゾロ目の数字図柄か否かを、即ち特定大当図柄か否かを判定する。なお、この判定は、大当り図柄決定用カウンタC6(乱数6、0〜13)の値に基づいて実行する。
そして、S348にてYES、即ち今回取得した大当り図柄が特定大当図柄であった場合には、S350の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン4、変動パターン22、変動パターン32、変動パターン52及び変動パターン62の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。一方、S348の処理にてNO、即ち今回取得した大当り図柄が特定大当図柄でない場合(上記した偶数のゾロ目の数字図柄としての通常大当図柄であった場合)には、S352の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン22、変動パターン32、変動パターン52及び変動パターン62の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
一方、S346の処理にてYES、即ち大当りフラグF1の値が0の場合には、S354の処理へ移行して、CPU102は、中当りフラグF3の値が0か否かを判定する。そして、中当りフラグF3の値が0でない場合(S354にてNO)、即ち中当りフラグF3の値が1の場合には、つまり今回取得した図柄データが、上記した特別図柄決定処理(S324)のS332にて中当り図柄格納バッファより取得した中当り図柄データであった場合には、S356の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン21、変動パターン31、変動パターン51及び変動パターン61の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
一方、S354の処理にてYES、即ち中当りフラグF3の値が0の場合には、S358の処理へ移行して、CPU102は、小当りフラグF5の値が0か否かを判定する。そして、小当りフラグF5の値が0でない場合(S358にてNO)、即ち小当りフラグF3の値が1の場合には、つまり今回取得した図柄データが、上記した特別図柄決定処理(S324)のS336にて小当り図柄格納バッファより取得した小当り図柄データであった場合には、S360の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン1及び変動パターン7の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
一方、S358の処理にてYES、即ち小当りフラグF5の値が0の場合には、S362の処理へ移行して、CPU102は、リーチフラグF2の値が0か否かを判定する。そして、リーチフラグF2の値が0の場合(S362にてYES)には、即ち今回取得した図柄データが、上記した特別図柄決定処理(S324)のS342にてリーチにならないはずれ図柄格納バッファより取得したはずれ図柄データであった場合には、S366の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン1の表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
一方、S362の処理にてNO、即ち大当りフラグF2の値が1の場合には、つまり今回取得した図柄データが、上記した特別図柄決定処理(S324)のS340にてリーチはずれ図柄格納バッファより取得したリーチはずれ図柄データであった場合には、S364の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン21または変動パターン31の表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、これらの変動パターン指定コマンドについては、図59に示し後述する。
また、後述するが、S350、S352、S356、S360及びS364の処理、即ち複数の変動パターンの中から1つの変動パターンを選択するのは、上記S212またはS281の乱数取得処理にて取得した変動パターン決定用カウンタC7(乱数7、0〜51)の値により決定されるようになっている。
そして、S350またはS352の処理を終えると、つまり今回取得した大当り図柄が特定大当図柄または通常大当図柄であった場合には、CPU102は、S353へ移行して大当り演出画像選択処理を実行する。図38は、大当り演出画像選択処理(S353)を示すフローチャートである。CPU102は、この大当り演出画像選択処理が実行されると、まずS602の処理にて、カウンタHの値が10未満か否かを判定する。そして、S602の処理にてYES、即ちカウンタHの値が10未満(0〜9)であった場合には、S604の処理へ移行して、CPU102は、今回の大当り遊技に係わる大当り演出画像として大当り演出画像Aを選択し、この大当り演出画像Aを画像表示部30aに表示指示するための大当り演出画像指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、この大当り演出画像指定コマンドについては、図59に示し後述する。
一方、S602の処理にてNO、即ちカウンタHの値が10以上であった場合には、S606の処理へ移行して、CPU102は、カウンタHの値が10以上20未満か否かを判定する。そして、S606の処理にてYES、即ちカウンタHの値が10以上20未満(10〜19)であった場合には、S608の処理へ移行して、CPU102は、今回の大当り遊技に係わる大当り演出画像として大当り演出画像Bを選択し、この大当り演出画像Bを画像表示部30aに表示指示するための大当り演出画像指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。一方、S606の処理にてNO、即ちカウンタHの値が20以上であった場合には、S610の処理へ移行して、CPU102は、今回の大当り遊技に係わる大当り演出画像として大当り演出画像Cを選択し、この大当り演出画像Cを画像表示部30aに表示指示するための大当り演出画像指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
ここで、図39を参照して大当り演出画像について説明する。図39は、大当り演出画像とカウンタHとの関係を示す説明図である。図39に示すように大当り演出画像は、それぞれ演出効果の異なる3種類の大当り演出画像A、B、Cが用意されており、大当り演出画像Aの演出効果は最も低く、大当り演出画像Cの演出効果は最も高く、大当り演出画像Bの演出効果は、大当り演出画像Aと大当り演出画像Cの演出効果の中位になっている。つまり大当り演出画像は、上記した大当り演出画像選択処理(S353)に示したように、カウンタHの値が低いと、即ちオーバーフロー球数が少ないと演出効果の低くい大当り演出画像が画像表示部30aに表示され、カウンタHの値が高くなるにつれて演出効果の高い大当り演出画像が画像表示部30aに表示されるようになっている。
図38に戻り、S604、S608またはS610の処理を終えると、CPU102は、この大当り演出画像選択処理(S353)を終了し、S367に移行する。図37に戻ってS353、S356、S360、またはS364の処理を終えると、CPU102は、S367へ移行してLED・ランプ点灯制御処理を実行し、ここでCPU102は、上記したランプ制御回路37を駆動して遊技盤面に配備されているLEDやランプ等を所定の態様で点灯したり点滅したりする制御を実行する。この処理により、特別図柄表示装置6a、6bに大・中・小当りやリーチに係わる変動パターンが表示されたことを遊技者に報知できると共に、遊技の演出度を向上させることができる。
そして、S367のLED・ランプ点灯制御処理またはS366の変動パターン1の表示を指示する処理を終えると、CPU102は、S368の処理へ移行し、ここで左特別図柄の停止図柄を指定するための左特別図柄指定コマンド信号を表示制御回路111に出力し、S369の処理へ移行し、ここで右特別図柄の停止図柄を指定するための右特別図柄指定コマンド信号を表示制御回路111に出力し、S370の処理へ移行し、ここで中特別図柄の停止図柄を指定するための中特別図柄指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、これらの左特別図柄指定コマンド、右特別図柄指定コマンド、中特別図柄指定コマンドについては、図59に示し後述する。
また、S368、S369及びS370の処理にて指定される特別図柄は、それぞれ上記したS332、S336、S340またはS342の処理にて図柄格納バッファから取得した図柄データに対応したものとなっている(図33参照)。S370の処理を終えると、CPU102は、この特別図柄変動表示処理(S344)を終了して図36のS371の処理へ移行する。
S371の処理へ移行すると、CPU102は、予め設定されている特別図柄変動時間THがタイムアップ(TH=0)したか否かを判定する。なお、この特別図柄変動時間THについては後述する。そして、S371の処理にてNO、即ち特別図柄変動時間THがタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、この特別図柄制御処理(S342)を終了してS376の処理へ移行する。一方、S371の処理にてYES、即ち特別図柄変動時間THがタイムアップしたと判定された場合には、S372の処理へ移行し、CPU102は、ここで全ての特別図柄の停止を指定するための全図柄停止指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、この全図柄停止指定コマンドについては、図59に示し後述する。S372の処理を終えると、CPU102は、S373の特別図柄確定の処理へ移行する。
S373の処理へ移行すると、CPU102は、上記したようにS324の特別図柄決定処理にて決定された特別図柄を特別図柄表示装置6a、6bに確定する処理を実行する。このS373の処理における特別図柄の確定は、上記全図柄停止指定コマンドに基づいて特別図柄表示装置6a、6b上で停止した特別図柄を、所定時間(2秒)停止したままの状態を維持することで行う。
なお、特別図柄の確定とは、特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)が完全に停止している状態が所定時間(2秒)継続されるものを言い、各図柄表示部8a、8b、9a、9b、10a、10b上で、例えば上下に数コマ程度微動している揺れ状態を含むものではなく、一方、特別図柄の停止とは、この揺れ状態を含むものであり、つまり特別図柄の停止とは、特別図柄が完全に停止している状態でなくとも、遊技者がそれを認識できる程度であれば、どのような態様であっても良い。
S373の処理を終えると、CPU102は、S374の処理へ移行して、リーチフラグF2の値を0にセットする。なお、上記S338、S362の処理にてYESと判定されていたときは、CPU102は、S374の処理では、なにも実行しない。S374の処理を終えると、CPU102は、この特別図柄制御処理(S342)を終了して図32のS376の処理へ移行する。
S376の処理へ移行すると、CPU102は、ここで特別図柄表示装置6a、6bに表示される特別図柄が確定したか否かを判定し、確定していない場合(S376にてNO)には、この特別図柄遊技処理(S318)を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。一方、S376の処理にて、特別図柄表示装置6a、6bに表示される特別図柄が確定したと判定された場合(S376にてYES)には、S380の処理へ移行する。
S380の処理へ移行すると、CPU102は、ここで大当りフラグF1の値が1か否かを判定し、S380の処理にてNO、即ち大当りフラグF1の値が0の場合には、S424の処理へ移行して、中当りフラグF3の値が1か否かを判定する。そして、S424の処理にてYES、即ち中当りフラグF3の値が1の場合には、S425へ移行して、CPU102は、中当り処理を実行する。
図40は、中当り処理(S425)を示すフローチャートである。CPU102は、この中当り処理が実行されると、まずS612の処理にて、ソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを開口する。そして、S614の処理へ移行して、CPU102は、予め設定されている中当りに係わるの大入賞口7bの開口時間6秒がタイムアップしたか否かを判定し、S614の処理にてNO、即ち大入賞口7bの開口時間6秒がタイムアップしていないと判定された場合には、S616の処理へ移行して、カウンタDbの値が10以上か否かを判定する。
このカウンタDbは、開口された大入賞口7bが上記大入賞口開口時間6秒が経過して閉口するまでに、大入賞口7b内に入賞した遊技球の数をカウントするために主制御回路44に設定されたカウンタであり、カウントスイッチ117bが遊技球を検出したときにカウントアップされ、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっている。
そして、S616の処理にてNO、即ちカウンタDbの値が10未満と判定されたときには、この中当り処理(S425)を終了してS427の処理(図32)に移行する。一方、S614またはS616の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口開口時間6秒がタイムアップしたと判定された場合またはカウンタDbの値が10以上と判定されたときには、S618の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを閉口する。そして、S620の処理へ移行して、CPU102は、カウンタDbの値を0にセットし、S622の処理へ移行して、中当りフラグF3の値を0にセットし、この中当り処理(S425)を終了してS427の処理(図32)に移行する。
S427の処理に移行すると、CPU102は、中当りフラグF3の値が0か否か、即ち所定の中当り処理(S425)が全て終了したか否かを判定し、中当りフラグF3の値が0でない場合(S427の処理にてNO)、即ち中当りフラグF3の値が1の場合には、中当り処理が全て終了していないと判定し、この特別図柄遊技処理(S318)を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。一方、中当りフラグF1の値が0の場合(S427にてYES)には、S434の処理へ移行する。一方、S424の処理にてNO、即ち中当りフラグF3の値が0の場合には、S429の処理へ移行して、CPU102は、小当りフラグF5の値が1か否かを判定する。そして、S429の処理にてYES、即ち小当りフラグF5の値が1の場合には、S431へ移行して、CPU102は、小当り処理を実行する。
図41は、小当り処理(S431)を示すフローチャートである。CPU102は、この小当り処理が実行されると、まずS624の処理にて、ソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを開口する。そして、S626の処理へ移行して、CPU102は、予め設定されている小当りに係わるの大入賞口7bの開口時間0.5秒がタイムアップしたか否かを判定し、S626の処理にてNO、即ち大入賞口7bの開口時間0.5秒がタイムアップしていないと判定された場合には、この小当り処理(S431)を終了してS432の処理(図32)に移行する。一方、S626の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口開口時間0.5秒がタイムアップしたと判定された場合には、S628の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106bを駆動制御して大入賞口7bを閉口する。そして、S630の処理へ移行して、CPU102は、小当りフラグF5の値を0にセットし、この小当り処理(S431)を終了してS432の処理(図32)に移行する。
なお、この小当り処理(S431)では、中当り処理(S425)のようなカウンタDbは主制御回路44に設定されていない。これは、小当り処理における大入賞口の開口時間が0.5秒と短く、従って大入賞口7bの開口中に入賞する遊技球の数は、物理的に多くはないと想定でき、遊技場にとって大入賞口7bの開口中に多くの遊技球が入賞することによる不測の不利益が発生することがない。その結果、大入賞口7b内に入賞した遊技球の数をカウントするための上記したカウントスイッチ117bや、このカウントスイッチ117bに係わる制御プログラムを省略できるという効果を奏する。但し、本実施例においては、この中当り処理及び小当り処理は、同じ大入賞口7bを併用しているので、このカウントスイッチ117bを省略することはできない。
S432の処理に移行すると、CPU102は、小当りフラグF5の値が0か否か、即ち所定の小当り処理(S431)が全て終了したか否かを判定し、小当りフラグF5の値が0でない場合(S432の処理にてNO)、即ち小当りフラグF5の値が1の場合には、小当り処理が全て終了していないと判定し、この特別図柄遊技処理(S318)を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。一方、小当りフラグF1の値が0の場合(S432にてYES)には、S434の処理へ移行する。
一方、S380にてYES、即ち大当りフラグF1の値が1の場合には、S381へ移行して、確変処理解除または時短処理解除の処理実行する。なお、このS381の確変処理解除または時短処理解除の処理とは、後述するS412の確変処理(図43)またはS419の時短処理(図44)にて設定される処理を解除して通常状態の設定に戻す処理であって、ここでの詳しい説明は省略するが、簡略に言うと、確変処理解除の処理とは、上記した当り判定用カウンタC8(乱数8、0〜30)、普通図柄変動時間t、始動入賞口開放時間ST、大当り判定用カウンタC1a(乱数1a、0〜49)、中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)及び特別図柄変動時間THの各内容を通常時の設定に戻す処理である。また、時短処理解除の処理とは、上記した当り判定用カウンタC8(乱数8、0〜30)、普通図柄変動時間t、始動入賞口開放時間ST及び特別図柄変動時間THの各内容を通常時の設定に戻す処理である。従って、後述するS412またはS419の確変処理または時短処理が実行されていないときは、CPU102は、ここでは何も処理しない。
S381の確変処理解除または時短処理解除の処理を終えると、CPU102は、S382の処理へ移行し、カウンタKの値を0にセットする。なお、このS382の処理も、上記したS321の処理にて時短処理の解除がなされているとき、または後述するS419の時短処理が実行されていないときは、CPU102は、ここでは何も処理しない。S382の処理を終えると、CPU102は、S383の処理へ移行し、ここで大当り遊技開始指定コマンド信号を表示制御回路111に出力し、S391へ移行して、図42に示す大当り処理を実行する。なお、この大当り遊技開始指定コマンドについては、図59に示し後述する。
図42は、大当り処理(S391)を示すフローチャートである。CPU102は、この大当り処理(S391)が実行されると、まずS392の処理にて、インターバルタイム中か否かを判定する。このインターバルタイムとは、大当り遊技中において、大当り遊技開始時、各ラウンド終了時、大当り遊技終了時に設けられる大入賞口(アタッカ)7aが閉口している時間のことで、インターバルタイム中と判定された場合(S392にてYES)には、この大当り処理(S391)を終了して特別図柄遊技処理(図32)に戻り、S409の処理へ移行する。なお、大当り遊技開始時及び大当り遊技終了時のインターバルタイムは10秒、各ラウンド終了時のインターバルタイムは2秒に設定されている。
一方、S392の処理にて、インターバルタイム中でないと判定された場合(S392にてNO)には、S393の処理へ移行し、CPU102は、ここで後述するカウンタEの値に基づいてラウンド表示指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、このラウンド表示指定コマンドについては、図59に示し後述する。
次に、S394の処理へ移行すると、CPU102は、ソレノイド106aを駆動制御して大入賞口7aを開口する。そして、S395の処理へ移行して、CPU102は、予め設定されている所定の大入賞口7aの開口時間30秒がタイムアップしたか否かを判定し、S395の処理にてNO、即ち大入賞口7aの開口時間30秒がタイムアップしていないと判定された場合には、S396の処理へ移行して、ラウンド中に大入賞口7a内に入賞した遊技球数を表示するためのカウント表示指定コマンド信号を、カウンタDaに同期させて表示制御回路111に出力する。このカウンタDaは、開口された大入賞口7aが上記大入賞口開口時間30秒が経過して閉口するまでに、大入賞口7a内に入賞した遊技球の数をカウントするために主制御回路44に設定されたカウンタであり、カウントスイッチ117aが遊技球を検出したときにカウントアップされ、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっている。なお、カウント表示指定コマンドについては、図59に示し後述する。
次に、S397の処理へ移行すると、CPU102は、上記した継続入賞スイッチ118がオンしたか否か、即ちラウンド中に継続入賞スイッチ118が大入賞口7aの特定領域を通過した遊技球を検出したか否かを判定し、遊技球が大入賞口7aの特定領域を通過して継続入賞スイッチ118がオンしている場合(後述するS404にてYES)には、CPU102は、S398の処理へ移行して、Vを表示するためのV表示指定コマンド信号を、継続入賞スイッチ118の検出信号に同期して表示制御回路111に出力し、S399の処理へ移行する。なお、このV表示指定コマンドについては、図59に示し後述する。
一方、S397の処理にてNOと判定された場合、即ちラウンド中に継続入賞スイッチ118がオンしておらず遊技球が大入賞口7aの特定領域を通過していない場合には、CPU102は、S399の処理へ移行して、カウンタDaの値が10以上か否かを判定する。そして、S399の処理にてNO、即ちカウンタDaの値が10未満と判定されたときには、CPU102は、この大当り処理を終了する。
一方、S395の処理にてYES及びS399の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口7aの開口時間30秒がタイムアップしたと判定された場合及びカウンタDaの値が10以上と判定された場合には、S400の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106aを駆動制御して大入賞口7aを閉口する。そして、CPU102は、S401の処理へ移行して、カウンタDaの値を0にセットし、S402の処理へ移行して、カウンタEの値をインクリメント(1加算)する。
このカウンタEは、大入賞口7aが何回開口されたかを、換言すれば上記した大当り遊技中の各ラウンドが何回実行されたかをカウントするために主制御回路44に設定されたカウンタであり、S400の処理が実行されて大入賞口7aが閉口する毎にカウントアップされ、電源投入時には初期化されて1がセットされるようになっている。
S402の処理を終えると、S404の処理へ移行して、CPU102は、上記S397の処理にて継続入賞スイッチ118がオンしたか否かを判定し、継続入賞スイッチ118がオンしていた場合(S404にてYES)には、S405の処理へ移行して、カウンタEの値が16未満か否かを判定する。このS405の処理では、大入賞口7aが開口される回数、即ち大当り遊技中のラウンド数が16回になったか否かを判定している。そして、S405の処理にてYES、即ちカウンタEの値が16以下と判定されたときには、CPU102は、この大当り処理を終了する。
一方、S404またはS405の処理にてNOと判定された場合、即ち継続入賞スイッチ118がオンしておらず遊技球が大入賞口7aの特定領域を通過していない場合またはカウンタEの値が16を超えていると判定された場合には、CPU102は、S406の処理へ移行して、カウンタEの値を0にセットし、S407の処理へ移行して、大当りフラグF1の値を0にセットし、S408の処理へ移行して、カウンタHの値を0にセットし、この大当り処理を終了する。なお、S408の処理にてカウンタHの値が0にセットされると、オーバーフロー球表示装置60に表示されるオーバーフロー球数の値もリセットされて0となる。
図32に戻り、S409の処理に移行すると、CPU102は、大当りフラグF1の値が0か否か、即ち所定の大当り処理(S391)が全て終了したか否かを判定し、大当りフラグF1の値が0でない場合(S409の処理にてNO)、即ち大当りフラグF1の値が1の場合には、所定の大当り処理が全て終了していないと判定し、この特別図柄遊技処理(S318)を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。一方、大当りフラグF1の値が0の場合(S409にてYES)には、S410の処理へ移行して、CPU102は、ここで大当り遊技終了指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、この大当り遊技終了指定コマンドについては、図59に示し後述する。
次に、S411の処理へ移行して、CPU102は、上記したS348の処理(図37)と同様、大当り図柄が奇数のゾロ目の数字図柄か否かを、即ち特定大当図柄か否かを判定する。なお、この判定は、大当り図柄決定用カウンタC6(乱数6、0〜13)の値に基づいて実行する。そして、S411の処理にてYES、即ち今回取得した大当り図柄が特定大当図柄であった場合には、S412の処理へ移行して、CPU102は、確変処理を実行する。
図43は、確変処理(S412)を示すフローチャートである。この確変処理が開始されるとCPU102は、まずS413の処理にて上記したS20の乱数更新処理にて更新する当り判定用カウンタC8(乱数8、0〜30)の内容を変更する。通常状態では、S20の処理において作成される乱数8は、普通図柄が当りとなる抽選確率は10/31であるが、確変処理が実行されたことによって、この当りとなる抽選確率を28/31に上昇させる。これは、上記した0〜30で構成された乱数のうち0〜9を当り乱数としていたのを、0〜27を当り乱数に変更することで行う。
次に、S414の処理へ移行して、CPU102は、上記した普通図柄制御処理(図12)のS508にて用いる普通図柄変動時間tを短縮する。通常状態では、普通図柄変動時間tは30秒であるが、確変処理が実行されたことによって、この普通図柄変動時間tを2秒に短縮する。即ち、上記した普通図柄制御処理(S504)のS506で変動表示が開始され、S510にて当り図柄またははずれ図柄が確定表示されるまでの普通図柄の変動表示時間が30秒であったのを、2秒に短縮する。
次に、S415の処理へ移行して、CPU102は、上記した始動入賞口開放処理(図13)のS520にて用いる始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbを上記図14で示したように延長する。通常状態では、始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbは共に0.5秒であるが、確変処理が実行されたことによって、始動入賞口11aの開放時間STaを2秒に、始動入賞口11bの開放時間STbを1秒に延長する。即ち、上記した始動入賞口開放処理(S516)のS518またはS519で開放され、S524にて閉口されるまでの始動入賞口(電動チューリップ)11a、11bの開放時間STa、STbが0.2秒であったのを、2秒と1秒に延長する。
次に、S416へ移行して、CPU102は、上記したS20の乱数更新処理にて更新する大当り判定用カウンタC1a(乱数1a、0〜49)の内容を変更する。通常状態では、S20の処理において作成される乱数1aは、特別図柄の組合せが大当りとなる抽選確率は1/50であるが、確変処理が実行されたことによって、大当りとなる抽選確率を5/50に上昇させる。これは、上記した0〜49で構成された大当り乱数のうち7のみ大当り乱数としていたのを、7、11、22、33、44を大当り乱数に変更することで行う。
次に、S417へ移行して、CPU102は、上記したS20の乱数更新処理にて更新する中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)の内容を変更する。通常状態では、S20の処理において作成される乱数1は、特別図柄の組合せが中当りとなる抽選確率は10/315、小当りとなる抽選確率は20/315であるが、確変処理が実行されたことによって、中当りとなる抽選確率を50/315、小当りとなる抽選確率を100/315にそれぞれ上昇させる。これは、上記した0〜350で構成された中・小当り乱数のうち101〜110を中当り乱数としていたのを、101〜110、151〜190を中当り乱数に変更することで行い、また、中・小当り乱数のうち201〜220を小当り乱数としていたのを、201〜220、231〜310を小当り乱数に変更することで行う。
次に、S418へ移行して、CPU102は、上記した特別図柄制御処理(図36)のS371にて用いる特別図柄変動時間THを短縮する。通常状態では、特別図柄変動時間THは7〜42秒(大当りやリーチになる場合は13〜42秒、それ以外は7秒)であるが、確変処理が実行されたことによって、この特別図柄変動時間THを2〜37秒(大当りやリーチになる場合は8〜37秒、それ以外は2秒)に短縮する。即ち、上記した特別図柄制御処理(S343)のS344で変動表示が開始され、S373にて大・中・小当り図柄またははずれ図柄が確定されるまでの特別図柄の変動表示時間が7〜42秒であったのを、2〜37秒に短縮する。そしてS417の処理を終えると、この確変処理(S412)を終了して特別図柄遊技処理(図32)のS434の処理へ移行する。このように、確変処理(S412)が実行されることにより遊技状態が確変状態となる。
一方、S411の処理にてNO、即ち今回取得した大当り図柄が特定大当図柄でない場合(上記した偶数のゾロ目の数字図柄としての通常大当図柄であった場合)には、S419の処理へ移行して、CPU102は、時短処理を実行する。図44は、時短処理(S419)を示すフローチャートである。なお、この時短処理は、上記した確変処理(S412)とほぼ同様の処理を行う。即ちこの時短処理においては、S420、S421、S423の処理は、それぞれ確変処理におけるS413、S414、S418の処理と同一である。
そしてS422の処理では、上記した確変処理のS415と同様に、CPU102は、上記した始動入賞口開放処理(図13)のS520にて用いる始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbを上記図14で示したように延長する。通常状態では、始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbは共に0.5秒であるが、時短処理が実行されたことによって、始動入賞口11aの開放時間STaを3秒に、始動入賞口11bの開放時間STbを2秒に延長する。即ち、上記した始動入賞口開放処理(S516)のS518またはS519で開放され、S524にて閉口されるまでの始動入賞口(電動チューリップ)11a、11bの開放時間STa、STbが0.2秒であったのを、3秒と2秒に延長する。即ち、この時短処理における始動入賞口(電動チューリップ)11a、11bの開放時間STa、STbの延長は、確変処理のときよりも長い時間となっている。このように、時短処理(S419)が実行されることにより遊技状態が時短状態となる。
なお、このS419の時短処理では、S412の確変処理で実行される処理のうち、S416の処理、即ち大当り判定用カウンタC1a(乱数1a、0〜49)の内容を変更して大当りの抽選確率を上昇させる処理と、S417の処理、即ち中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)の内容を変更して中・小当りの抽選確率を上昇させる処理は、実行されないようになっている。S412またはS419の処理を終えると、S434の処理へ移行して、CPU102は、ここで上記したS211の処理(図18)にてインクリメント(1加算)されたカウンタBaの値、またはS280の処理(図25)にてインクリメント(1加算)されたカウンタBbの値をディクリメント(1減算)し、S436へ移行して保留LED消灯制御処理を実行する。
なお、上記したように確変処理は、本実施例では次の大当りがくるまで実行されるようにしたが、これに変えて、時短処理と同様に、確変処理中にスロットゲームが所定回数(例えば4回〜100回)行われると終了する回数限定とするようにしても良い。そして、このようにした場合には、確変処理におけるS416及びS417の処理、即ち大当り判定用カウンタC1a(乱数1a、0〜49)及び中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)の内容を、さらに遊技者にとって有利となるよう、つまりさらに大・中・小当りの抽選確率を上昇させるようにすると良い。このようにすると、確変処理が設定されたスロットゲームの回数は制限されるものの、反面、短時間にて大・中・小当りを獲得する確率が高くなる。また、上記したように時短処理は、偶数の大当り図柄(通常大当図柄)であったときに常に実行されるようにしたが、これに変えて、確変処理において偶数の大当り図柄を獲得した場合のみに実行するようにしても良い。
次に図45乃至図55を参照しながら、S436の保留LED消灯制御処理について詳述する。図45は、保留LED消灯制御処理(S436)を示すフローチャートである。保留LED消灯制御処理は、S631の保留LED25消灯制御処理とS660の保留LED29消灯制御処理とから構成されており、まずS631の保留LED25消灯制御処理から説明する。図46は、保留LED25消灯制御処理(S631)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED25消灯制御処理が実行されると、まずS632の処理にて、カウンタBaの値が4か否かを判定し、カウンタBaの値が4でない場合(S632にてNO)、S640の処理へ移行する。一方、S632の処理にてYES、即ちカウンタBaの値が4であった場合には、S633の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBa=4消灯制御処理を実行する。
図47は、カウンタBa=4消灯制御処理(S633)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBa=4消灯制御処理が実行されると、まずS634の処理にて、今回の特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBaの値が4となったときに、始動入賞口11bに係わる保留球が存在し(カウンタBbの値が1以上)、特別図柄表示装置6bにおいて中当りに係わるスロットゲームが先に開始されているか否か、即ち現在の特別図柄表示装置6bの表示に対応する上記S281の乱数取得処理にて取得した中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)の値が101〜110(通常時)であり、特別図柄遊技処理のS322の処理(図32)にて中当りフラグF3に1がセットされているか否かを判定する。
なお、上記S634に係わり、特別図柄表示装置6aだけがスロットゲームの表示をしている場合において、当該スロットゲームの表示が終了したとき、始動入賞口11aに係わる保留球及び始動入賞口11bに係わる保留球(中当りに係わる保留球)がある場合には(カウンタBa及びBbの値が1以上の場合には)、当該スロットゲームの表示をしていなかった特別図柄表示装置6bが、次にスロットゲームを先に表示するようになっている。
そして、S634の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、カウンタBa=4消灯制御処理を終了してS660の保留LED29消灯制御処理(図44)を実行する。つまりこれは、特別図柄表示装置6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、特別図柄表示装置6aのスロットゲームの表示が終了した時点で保留球の記憶があっても、特別図柄表示装置6aに次の保留球に対応するスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。即ち特別図柄表示装置6aに表示する次の保留球に対応するスロットゲームは、特別図柄表示装置6bに表示中の中当りに係わるスロットゲームが終了した後、実行されるようになっている。一方、S634の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6bにおいて中当りに係わるスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S635の処理へ移行する。
S635の処理へ移行すると、CPU102は、今回の特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBaの値が4となったときに、始動入賞口11bに係わる保留球が存在し(カウンタBbの値が1以上)、特別図柄表示装置6bにおいて小当りに係わるスロットゲームが先に開始されているか否か、即ち現在の特別図柄表示装置6bの表示に対応する上記S281の乱数取得処理にて取得した中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)の値が101〜110(通常時)であり、特別図柄遊技処理のS322の処理(図32)にて小当りフラグF5に1がセットされているか否かを判定する。
なお上記S634と同様に、上記S635に係わり、特別図柄表示装置6aだけがスロットゲームの表示をしている場合において、当該スロットゲームの表示が終了したとき、始動入賞口11aに係わる保留球及び始動入賞口11bに係わる保留球(小当りに係わる保留球)がある場合には(カウンタBa及びBbの値が1以上の場合には)、当該スロットゲームの表示をしていなかった特別図柄表示装置6bが、次にスロットゲームを先に表示するようになっている。
そして、S635の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、S634の処理と同様に、このカウンタBa=4消灯制御処理を終了してS660の保留LED29消灯制御処理(図44)へ移行する。つまりこれは、特別図柄表示装置6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、特別図柄表示装置6aのスロットゲームの表示が終了した時点で保留球の記憶があっても、特別図柄表示装置6aに次の保留球に対応するスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。即ち特別図柄表示装置6aに表示する次の保留球に対応するスロットゲームは、特別図柄表示装置6bに表示中の小当りに係わるスロットゲームが終了した後、実行されるようになっている。一方、S635の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6bにおいて小当りに係わるスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S636の処理へ移行する。
S636の処理へ移行すると、CPU102は、今回の特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBaの値が4となり、次に特別図柄表示装置6aに表示するスロットゲームの表示結果が大当りになるか否か、即ち次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が大当りになるか否かを判定する。この判定は、次の保留球に対応する上記S212の乱数取得処理にて取得した大当り判定用カウンタC1a(乱数1a、0〜49)の取得数値が7(通常時)であり、特別図柄遊技処理のS322の処理(図32)にて大当りフラグF1に1がセットされているか否かで判定する。
そして、S636の処理にてYES、即ち次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が大当りになる場合には、S637の処理へ移行して、CPU102は、特別図柄表示装置6bにおいてスロットゲームの表示中か否かを判定する。そして、S640の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6bにおいてスロットゲーム(はずれまたはリーチはずれに係わるスロットゲーム)の表示中である場合には、CPU102は、S634の処理と同様に、このカウンタBa=4消灯制御処理を終了する。つまりこれは、特別図柄表示装置6bにてスロットゲームの表示中に、特別図柄表示装置6aのスロットゲームの表示が終了して次の保留球が大当りに係わる場合には、特別図柄表示装置6aに次の保留球に対応する大当りに係わるスロットゲームの表示を開始することなく、現在表示中である特別図柄表示装置6bのスロットゲームの表示が終了した後、特別図柄表示装置6aに次の保留球に対応する大当りに係わるスロットゲームの表示を開始することを意味している。一方、S636の処理にてNO、即ち次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が大当りにならない場合、またはS637の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6bにおいてスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S638の処理へ移行する。
S638の処理へ移行すると、CPU102は、保留LED25dを消灯する。つまりこれは、今回の特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBaの値が4となり、保留LED25dが消灯されて次の保留球に係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aにて連続的に開始されることを意味している。そして、S639の処理へ移行して、CPU102は、保留LED25dが消灯することに基づいて、即ち保留球が最高の4回から3回に減少したことに基づいて、保留満タンフラグF8aの値を0にセットする。そしてS639の処理を終了すると、CPU102は、S634の処理でYESと判定された場合と同様に、このカウンタBa=4消灯制御処理を終了する。
図46に戻り、S640の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBaの値が3か否かを判定し、カウンタBaの値が3でない場合(S640にてNO)、S647の処理へ移行する。一方、S640の処理にてYES、即ちカウンタBaの値が3であった場合には、S641の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBa=3消灯制御処理を実行する。図48は、カウンタBa=3消灯制御処理(S642)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBa=3消灯制御処理が実行されると、S642〜S645の処理へと順次移行する。なお、このS642〜S645の処理における判定は、上記したS634〜S637の処理における判定と同様であるので、ここでの説明は省略する。
そして、S644またはS645の処理にてNOとなり、S646の処理へ移行すると、CPU102は、保留LED25cを消灯する。つまりこれは、今回の特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBaの値が3となり、保留LED25cが消灯されて次の保留球に係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aにて連続的に開始されることを意味している。そしてS646の処理を終了すると、CPU102は、カウンタBa=3消灯制御処理を終了する。図46に戻り、S647の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBaの値が2か否かを判定し、カウンタBaの値が2でない場合(S647にてNO)、S654の処理へ移行する。一方、S647の処理にてYES、即ちカウンタBaの値が2であった場合には、S648の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBa=2消灯制御処理を実行する。
図49は、カウンタBa=2消灯制御処理(S648)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBa=2消灯制御処理が実行されると、S649〜S652の処理へと順次移行する。なお、このS649〜S652の処理における判定は、上記したS634〜S637の処理における判定と同様であるので、ここでの説明は省略する。そして、S651またはS652の処理にてNOとなり、S653の処理へ移行すると、CPU102は、保留LED25bを消灯する。つまりこれは、今回の特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBaの値が2となり、保留LED25bが消灯されて次の保留球に係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aにて連続的に開始されることを意味している。そしてS653の処理を終了すると、CPU102は、カウンタBa=2消灯制御処理を終了する。
図46に戻り、S654の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBa=1消灯制御処理を実行する。図50は、カウンタBa=1消灯制御処理(S654)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBa=1消灯制御処理が実行されると、S655〜S658の処理へと順次移行する。なお、このS655〜S658の処理における判定は、上記したS634〜S637の処理における判定と同様であるので、ここでの説明は省略する。そして、S657またはS658の処理にてNOとなり、S659の処理へ移行すると、CPU102は、保留LED25aを消灯する。つまりこれは、今回の特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBaの値が1となり、保留LED25aが消灯されて次の保留球に係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aにて連続的に開始されることを意味している。そしてS659の処理を終了すると、CPU102は、カウンタBa=1消灯制御処理を終了する。
次に、S660の保留LED29消灯制御処理を説明する。図51は、保留LED29消灯制御処理(S660)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED29消灯制御処理が実行されると、まずS661の処理にて、カウンタBbの値が4か否かを判定し、カウンタBbの値が4でない場合(S661にてNO)、S670の処理へ移行する。一方、S661の処理にてYES、即ちカウンタBbの値が4であった場合には、S662の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBb=4消灯制御処理を実行する。
図52は、カウンタBb=4消灯制御処理(S662)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBb=4消灯制御処理が実行されると、まずS663の処理にて、今回の特別図柄表示装置6bにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBbの値が4となったときに、始動入賞口11aに係わる保留球が存在し(カウンタBaの値が1以上)、特別図柄表示装置6aにおいて大当りに係わるスロットゲームが先に開始されているか否か、即ち現在の特別図柄表示装置6aの表示に対応する上記S212の乱数取得処理にて取得した大当り判定用カウンタC1a(乱数1a、0〜49)の値が7(通常時)であり、特別図柄遊技処理のS322の処理(図32)にて大当りフラグF1に1がセットされているか否かを判定する。
なお、上記S663に係わり、特別図柄表示装置6bだけがスロットゲームの表示をしている場合において、当該スロットゲームの表示が終了したとき、始動入賞口11aに係わる保留球(大当りに係わる保留球)及び始動入賞口11bに係わる保留球がある場合には(カウンタBa及びBbの値が1以上の場合には)、当該スロットゲームの表示をしていなかった特別図柄表示装置6aが、次にスロットゲームを先に表示するようになっている。
そして、S663の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aにおいて大当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、CPU102は、カウンタBb=4消灯制御処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aにおいて大当りに係わるスロットゲームの表示中である場合には、特別図柄表示装置6bのスロットゲームの表示が終了した時点で保留球の記憶があっても、特別図柄表示装置6bに次の保留球に対応するスロットゲームの表示を開始しないことを意味している。即ち特別図柄表示装置6bに表示する次の保留球に対応するスロットゲームは、特別図柄表示装置6aに表示中の大当りに係わるスロットゲーム及び大当り演出画像が終了した後、実行されるようになっている。一方、S663の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aにおいて大当りに係わるスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S664の処理へ移行する。
S664の処理へ移行すると、CPU102は、今回の特別図柄表示装置6bにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBbの値が4となり、次に特別図柄表示装置6bに表示するスロットゲームの表示結果が中当りになるか否か、即ち次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が中当りになるか否かを判定する。この判定は、次の保留球に対応する上記S281の乱数取得処理にて取得した中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)の値が101〜110(通常時)であり、特別図柄遊技処理のS322の処理(図32)にて中当りフラグF3に1がセットされているか否かで判定する。
そして、S664の処理にてYES、即ち次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が中当りになる場合には、S665の処理へ移行して、CPU102は、特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示中か否かを判定する。そして、S665の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲーム(はずれまたはリーチはずれに係わるスロットゲーム)の表示中である場合には、CPU102は、S663の処理と同様に、このカウンタBb=4消灯制御処理を終了する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示中に、特別図柄表示装置6bのスロットゲームの表示が終了して次の保留球が中当りに係わる場合には、特別図柄表示装置6bに次の保留球に対応する中当りに係わるスロットゲームの表示を開始することなく、現在表示中である特別図柄表示装置6aのスロットゲームの表示が終了した後、特別図柄表示装置6bに次の保留球に対応する中当りに係わるスロットゲームの表示を開始することを意味している。
一方、S664の処理にてNO、即ち次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が中当りにならない場合、またはS665の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S666の処理へ移行する。S666の処理へ移行すると、CPU102は、今回の特別図柄表示装置6bにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBbの値が4となり、次に特別図柄表示装置6bに表示するスロットゲームの表示結果が小当りになるか否か、即ち次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が小当りになるか否かを判定する。この判定は、次の保留球に対応する上記S281の乱数取得処理にて取得した中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1b、0〜314)の値が201〜220(通常時)であり、特別図柄遊技処理のS322の処理(図32)にて小当りフラグF5に1がセットされているか否かで判定する。
そして、S666の処理にてYES、即ち次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が小当りになる場合には、S667の処理へ移行して、CPU102は、特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示中か否かを判定する。そして、S667の処理にてYES、即ち特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲーム(はずれまたはリーチはずれに係わるスロットゲーム)の表示中である場合には、CPU102は、S663の処理と同様に、このカウンタBb=4消灯制御処理を終了する。つまりこれは、特別図柄表示装置6aにてスロットゲームの表示中に、特別図柄表示装置6bのスロットゲームの表示が終了して次の保留球が小当りに係わる場合には、特別図柄表示装置6bに次の保留球に対応する小当りに係わるスロットゲームの表示を開始することなく、現在表示中である特別図柄表示装置6aのスロットゲームの表示が終了した後、特別図柄表示装置6bに次の保留球に対応する小当りに係わるスロットゲームの表示を開始することを意味している。
一方、S666の処理にてNO、即ち次の保留球に係わるスロットゲームの表示結果が小当りにならない場合、またはS667の処理にてNO、即ち特別図柄表示装置6aにおいてスロットゲームの表示中でない場合には、CPU102は、S668の処理へ移行する。つまりこれは、今回の特別図柄表示装置6bにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBbの値が4となり、保留LED29dが消灯されて次の保留球に係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6bにて連続的に開始されることを意味している。そして、S669の処理へ移行して、CPU102は、保留LED29dが消灯することに基づいて、即ち保留球が最高の4回から3回に減少したことに基づいて、保留満タンフラグF8bの値を0にセットする。そしてS639の処理を終了すると、CPU102は、S663の処理でYESと判定された場合と同様に、このカウンタBb=4消灯制御処理を終了する。
図51に戻り、S670の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBbの値が3か否かを判定し、カウンタBbの値が3でない場合(S670にてNO)、S678の処理へ移行する。一方、S670の処理にてYES、即ちカウンタBbの値が3であった場合には、S671の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBb=3消灯制御処理を実行する。図53は、カウンタBb=3消灯制御処理(S671)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBb=3消灯制御処理が実行されると、S672〜S676の処理へと順次移行する。なお、このS672〜S676の処理における判定は、上記したS663〜S667の処理における判定と同様であるので、ここでの説明は省略する。
そして、S673及びS675の処理にてNOとなり、S677の処理へ移行すると、CPU102は、保留LED29cを消灯する。つまりこれは、今回の特別図柄表示装置6bにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBbの値が3となり、保留LED29cが消灯されて次の保留球に係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6bにて連続的に開始されることを意味している。そしてS677の処理を終了すると、CPU102は、S672、S674及びS676の処理でYESと判定された場合と同様に、このカウンタBb=3消灯制御処理を終了する。
図51に戻り、S678の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBbの値が2か否かを判定し、カウンタBbの値が2でない場合(S678にてNO)、S686の処理へ移行する。一方、S678の処理にてYES、即ちカウンタBbの値が2であった場合には、S679の処理へ移行して、CPU102は、カウンタBb=2消灯制御処理を実行する。図54は、カウンタBb=2消灯制御処理(S679)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBb=2消灯制御処理が実行されると、S680〜S684の処理へと順次移行する。なお、このS680〜S684の処理における判定は、上記したS663〜S667の処理における判定と同様であるので、ここでの説明は省略する。
そして、S681及びS683の処理にてNOとなり、S685の処理へ移行すると、CPU102は、保留LED29bを消灯する。つまりこれは、今回の特別図柄表示装置6bにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBbの値が2となり、保留LED29bが消灯されて次の保留球に係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6bにて連続的に開始されることを意味している。そしてS685の処理を終了すると、CPU102は、S680、S682及びS684の処理でYESと判定された場合と同様に、このカウンタBb=2消灯制御処理を終了する。
図51に戻り、S686の処理へ移行すると、CPU102は、カウンタBb=1消灯制御処理を実行する。図55は、カウンタBb=1消灯制御処理(S686)を示すフローチャートである。CPU102は、このカウンタBb=1消灯制御処理が実行されると、S687〜S691の処理へと順次移行する。なお、このS687〜S691の処理における判定は、上記したS663〜S667の処理における判定と同様であるので、ここでの説明は省略する。そして、S688及びS690の処理にてNOとなり、S692の処理へ移行すると、CPU102は、保留LED29aを消灯する。つまりこれは、今回の特別図柄表示装置6bにてスロットゲームの表示が終了してカウンタBbの値が1となり、保留LED29aが消灯されて次の保留球に係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6bにて連続的に開始されることを意味している。そしてS692の処理を終了すると、CPU102は、S687、S689及びS691の処理でYESと判定された場合と同様に、このカウンタBb=1消灯制御処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、この保留LED25消灯制御処理(S631)及び保留LED29消灯制御処理(S660)においては、カウンタBaまたはカウンタBbに係わる保留球の保留記憶が消化されることに基づいて特別図柄表示装置6aまたは/及び6bにてスロットゲームの表示が開始されるのであり、これらの態様は上記した保留LED25点灯制御処理(S216)及び保留LED29点灯制御処理(S282)の場合と略同様となっており、また特別図柄表示装置6aまたは6bだけがスロットゲームの表示をしている場合において、当該スロットゲームの表示が終了したとき、始動入賞口11a及び始動入賞口11bに係わる保留球がそれぞれある場合には(カウンタBa及びBbの値が1以上の場合には)、当該スロットゲームの表示をしていなかった特別図柄表示装置6bまたは6aが、次にスロットゲームを先に表示するようになっている。従って、各保留LED25a、25b、25c、25d及び保留LED29a、29b、29c、29dの消灯制御もこれらスロットゲームの表示態様に基づいて制御されるようになっている。
図32に戻り、S436の保留LED消灯制御処理を終了すると、CPU102は、この特別図柄遊技処理を終了してメイン遊技処理(図5)のS50の処理へ移行する。なお、この特別図柄遊技処理(S318)において、S319にてカウンタBaの値が1以上として判定された場合には、上記した処理のうちS330及びS334の処理(図33)、S354及びS358の処理(図37)、S424及びS429の処理(図32)はスキップしても良い。また同様に、S319にてカウンタBbの値が1以上として判定された場合には、上記した処理のうちS326の処理(図33)、S346の処理(図37)、S380の処理(図32)はスキップしても良い。
このように、この特別図柄遊技処理(S318)においては、大・中・小当り以外に係わるスロットゲーム、即ちはずれ及びリーチはずれに係わるスロットゲームは、特別図柄表示装置6a、6bにて表示されるようになっているが、大当りに係わるスロットゲームは、特別図柄表示装置6aに、中・小当りに係わるスロットゲームは、特別図柄表示装置6bに表示されるようになっている。そして、始動入賞口11a、11bに遊技球が連続的に入賞して保留球が発生した場合には、はずれ及びリーチはずれに係わるスロットゲームは、特別図柄表示装置6a、6bにて並行して表示されるものの、大当りに係わるスロットゲームは、特別図柄表示装置6aにて単独で表示され、中・小当りに係わるスロットゲームは、特別図柄表示装置6bにて単独で表示されるようになっている。
また、確変または時短処理が実行されて遊技状態が確変または時短状態となり、この確変または時短状態において普通図柄表示装置18に当り図柄始が確定表示された場合には、始動入賞口11aの方が始動入賞口11bよりも長く開放するようになっており、さらに、時短状態における始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbは、確変状態における始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbよりも長い時間となっている。
従って、このような遊技機1においては、大・中・小当りに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6a、6bにて並行して表示されることがないので、遊技者は、大・中・小当りに係わるスロットゲーム、即ちリーチアクション等により趣向を凝らした演出効果の高いスロットゲームを、凝視しながら集中して楽しむことができるようになる。また、始動入賞口11aまたは11bに係わる保留球がある(カウンタBaまたはBbの値が1以上)状態で特別図柄表示装置6aまたは6bがスロットゲームの表示を停止した場合には、即ち始動入賞口11bに係わる保留球がある状態で特別図柄表示装置6aしか、または始動入賞口11aに係わる保留球がある状態で特別図柄表示装置6bしかスロットゲームを表示しない場合には、その時点で遊技者は、大・中・小当りになることを予測することができ、さらにこの場合、特別図柄表示装置6aのみにてスロットゲームが表示された場合には、その時点で遊技者は、大当りになることを確信できるので、その結果、遊技の趣向が向上する。
また、確変または時短状態では始動入賞口11aの方が始動入賞口11bよりも長く開放するので、遊技球は始動入賞口11bよりも始動入賞口11aに多く入賞する蓋然性が高くなり、即ち確変または時短状態においては、通常状態では障害釘28により始動入賞口11bよりも入賞し難い始動入賞口11aに多くの遊技球が入賞して、多くの大当りに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aにて実行されるようになるので、その結果、遊技者は、遊技状態が確変または時短状態になったときには、大いなる期待を持って遊技に臨むことができる。さらにこの場合、時短状態における始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbは、確変状態よりも長く設定されるので、時短状態の方が確変状態よりも始動入賞口11a、11bに多くの遊技球が入賞する蓋然性が高くなり、従って遊技者は、大当り図柄として特定大当図柄が確定表示されずに遊技状態が確変状態にならない場合であっても、即ち大当り図柄として通常大当図柄が確定表示されて遊技状態が時短状態となり、大・中・小当りの抽選確率は上昇されない場合であっても、過度に落胆することなく遊技に臨むことができる。
なお、この特別図柄遊技処理(S318)では、上述したように、特別図柄表示装置6aまたは6bだけがスロットゲームの表示をしている場合において、当該スロットゲームの表示が終了したとき、始動入賞口11a及び11bに係わる保留球がある場合には(カウンタBa及びBbの値が1以上で、少なくとも保留LED25a及び29aが点灯している場合には)、当該スロットゲームの表示をしていなかった特別図柄表示装置6bまたは6aが、次にスロットゲームを先に表示するようになっているが、さらにこの場合において当該スロットゲームが大・中・小当りに係わるスロットゲームであり、且つこの大・中・小当りに係わるスロットゲームの表示が終了して次の始動入賞口11a及び11bの保留球に係わるスロットゲームの表示結果がはずれまたはリーチはずれになる、即ち大・中・小当り以外になる場合には、この特別図柄表示装置6a、6bにて開始される2つのスロットゲームは、2秒程度のタイムラグをつけて表示するようになっている。これにより、特別図柄表示装置6a、6bにて並行して行われるスロットゲームの表示が同期するのを防止することができ、スロットゲームの抽選結果が同時に停止して確定表示されることがなくなる。従って遊技者にとって見易い表示となり、遊技機1の遊技性が向上する。なお、このような状態は、上記した以外にも例えば保留球がない状態で略同時に始動入賞口11a、11bに遊技球が入賞したとき等でも考えられ、つまりこのような状態が発生した場合には、上記と同様に特別図柄表示装置6a、6bにて開始される2つのスロットゲームにタイムラグをつけて表示するようにすれば良い。
図5に戻り、特別遊技処理(S40)を終えると、CPU102は、S50へ移行してその他処理を実行する。なお、S50のその他処理においては、上記した処理の他様々な処理が実行されているが、本発明に特に関わりのない処理であるので、ここでの説明は省略する。S50の処理を終了すると、CPU102はS60へ移行して、S60にて乱数更新処理を実行する。これは、上記したS20の乱数更新処理における各乱数カウンタC1a〜C10(図6参照)の値を、次のリセット割込みが発生するまで更新し続けるループ処理を行う。
具体的には、CPU102は、リセット割込み(2msec)毎にS20〜S60の各処理を実行するが、これらの処理を実行するのに必要な時間(マシンサイクル)は各回毎に同じにならない。従い、リセット割込みを発生させるための、この2msecという時間は余裕をもって設定する必要があり、CPU102がS50の処理を終了した時点ではまだ残余時間が発生する。S60では、この残余時間を利用して、各乱数カウンタC1a〜C10の値を更新する処理を行っており、例えば残余時間が消化するまで各乱数カウンタC1a〜C10の値をインクリメント(1加算)若しくはディクリメント(1減算)し続ける処理を実行したり、または所定の数式により各乱数カウンタC1a〜C10の値を更新し続ける処理等を実行する。
なお、各乱数カウンタC1a〜C10の値を更新せずに、特定の乱数カウンタ、例えば大当り判定用カウンタC1a、中・小当り判定用カウンタC1b、大当り図柄決定用カウンタC6、当り判定用カウンタC8というように、遊技者の利益に大きな影響を及ぼす乱数カウンタのみを更新するようにしても良いし、また、各乱数カウンタC1a〜C10の値の更新は、リセット割込み(2msec)毎に行わなくても良く、例えば各乱数カウンタの乱数値が1周期する毎に行うようにしても良い。このようにすることで、プログラム設計が容易になると共に、CPU102等の処理動作を減らすことができる。このようにメイン遊技処理の2msec毎に繰り返し実行されるリセット割込みの残余時間を利用して、所定の乱数カウンタを更新することで、1回の処理における所定の乱数カウンタの値の増分が不規則になり、遊技者の体感器等を利用した不当な攻略、例えば、大・中・小当り乱数等を狙い打ちするような遊技者の攻略を困難にすることができる。
ここで、図56及び図57を参照しながら、上記した特別図柄に係わる11種類の変動パターンについて説明する。まず図56は、遊技球が始動入賞口11aへ入賞したときの主制御回路44における変動パターンの振り分け図である。図56に示すように、まず変動パターン1は、S343(図33)の処理にて、リーチにならないはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図18)にて取得した大当り判定用カウンタC1aの取得数値が0〜6、8〜49(確率49/50、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜10、12〜21、23〜32、34〜43、45〜49となり確率9/10)、リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の取得数値が0〜2、4〜11(確率11/12)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=0の場合に、S366の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン1に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。
以下同様に、変動パターン21は、S340(図33)の処理にて、リーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図18)にて取得した大当り判定用カウンタC1aの取得数値が0〜6、8〜49(確率49/50、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜10、12〜21、23〜32、34〜43、45〜49となり確率9/10)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が0〜29(確率30/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=1の場合に、S364の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン21に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。
変動パターン22は、S328(図33)の処理にて、大当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図18)にて取得した大当り判定用カウンタC1aの取得数値が7(確率1/50、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、11、22、33、44となり確率1/10)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が1〜5(確率5/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)が格納(確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図18)にて取得した大当り判定用カウンタC1aの取得数値が7(確率1/50、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、11、22、33、44となり確率1/10)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が0〜5(確率6/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに偶数の大当り図柄(通常大当図柄)が格納(確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、S350またはS352の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン22に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。
変動パターン31は、変動パターン21と同様、S340(図33)の処理にて、リーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図18)にて取得した大当り判定用カウンタC1aの取得数値が0〜6、8〜49(確率49/50、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜6、8〜10、12〜21、23〜32、34〜43、45〜49となり確率9/10)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が30〜51(確率22/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=1の場合に、S364の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン31に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。
変動パターン32は、変動パターン22と同様、S328(図33)の処理にて、大当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図18)にて取得した大当り判定用カウンタC1aの取得数値が7(確率1/50、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、11、22、33、44となり確率1/10)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が6〜10(確率5/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)が格納(確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図18)にて取得した大当り判定用カウンタC1aの取得数値が7(確率1/50、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、11、22、33、44となり確率1/10)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が6〜10(確率6/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに偶数の大当り図柄(通常大当図柄)が格納(確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、S350またはS352の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン32に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。
変動パターン4は、S328(図33)の処理にて、大当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図18)にて取得した大当り判定用カウンタC1aの取得数値が7(確率1/50、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、11、22、33、44となり確率1/10)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が0(確率1/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)が格納(確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、S350の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン4に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。
変動パターン52は、変動パターン22、32と同様、S328(図33)の処理にて、大当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図18)にて取得した大当り判定用カウンタC1aの取得数値が7(確率1/50、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、11、22、33、44となり確率1/10)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が11〜35(確率25/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)が格納(確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図18)にて取得した大当り判定用カウンタC1aの取得数値が7(確率1/50、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、11、22、33、44となり確率1/10)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が11〜26(確率16/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに偶数の大当り図柄(通常大当図柄)が格納(確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、S350またはS352の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン52に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。
変動パターン62は、変動パターン22、32、52と同様、S328(図33)の処理にて、大当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S212の乱数取得処理(図18)にて取得した大当り判定用カウンタC1aの取得数値が7(確率1/50、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、11、22、33、44となり確率1/10)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が36〜51(確率25/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)が格納(確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、またはS212の乱数取得処理(図18)にて取得した大当り判定用カウンタC1aの取得数値が7(確率1/50、但し、ステップ412にて確変処理が設定されているときは7、11、22、33、44となり確率1/10)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が27〜51(確率16/52)、S348の処理にて大当り図柄格納バッファに偶数の大当り図柄(通常大当図柄)が格納(確率1/2)、S346の処理にて大当りフラグF1=1の場合に、S350またはS352の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン62に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6aに変動表示される。
次に図57は、遊技球が始動入賞口11bへ入賞したときの主制御回路44における変動パターンの振り分け図である。図57に示すように、まず変動パターン1は、S336またはS342(図33)の処理にて、小当り図柄またはリーチにならないはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S281の乱数取得処理(図25)にて取得した中・小当り判定用カウンタC1bの取得数値が201〜220(確率20/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは201〜220、231〜310となり確率20/63)、S346、S354及びS358の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0及び小当りフラグF5=1の場合に、またはS281の乱数取得処理(図25)にて取得した中・小当り判定用カウンタC1bの取得数値が0〜100、111〜200、221〜314(確率285/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率33/63)、リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の取得数値が0〜2、4〜11(確率11/12)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=0の場合に、S360またはS366の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン1に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6bに変動表示される。
以下同様に、変動パターン21は、S332またはS340(図33)の処理にて、中当り図柄またはリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S281の乱数取得処理(図25)にて取得した中・小当り判定用カウンタC1bの取得数値が101〜110(確率10/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは101〜110、151〜190となり確率10/63)、変動パターン決定用カウンタC7(乱数7、0〜51)の取得数値が0〜24(確率25/52)、S346及びS354の処理にて大当りフラグF1=0及び中当りフラグF3=1の場合に、またはS281の乱数取得処理(図25)にて取得した中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜100、111〜200、221〜314(確率285/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率33/63)、リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の取得数値が0〜2、4〜11(確率11/12)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が0〜29(確率30/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=1の場合に、S356またはS364の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン21に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6bに変動表示される。
変動パターン31は、変動パターン21と同様、S332またはS340(図33)の処理にて、中当り図柄またはリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S281の乱数取得処理(図25)にて取得した中・小当り判定用カウンタC1bの取得数値が101〜110(確率10/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは101〜110、151〜190となり確率10/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が25〜31(確率7/52)、S346及びS354の処理にて大当りフラグF1=0及び中当りフラグF3=1の場合に、またはS281の乱数取得処理(図25)にて取得した中・小当り判定用カウンタC1b(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜100、111〜200、221〜314(確率285/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは0〜100、111〜150、191〜200、221〜230、311〜314となり確率33/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が30〜51(確率22/52)、S346、S354、S358及びS362の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0、小当りフラグF5=0及びリーチフラグF2=1の場合に、S356またはS364の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン31に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6bに変動表示される。
変動パターン51は、S332(図33)の処理にて、中当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S281の乱数取得処理(図25)にて取得した中・小当り判定用カウンタC1bの取得数値が101〜110(確率10/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは101〜110、151〜190となり確率10/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が32〜41(確率10/52)、S346及びS354の処理にて大当りフラグF1=0及び中当りフラグF3=1の場合に、S356の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン51に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6bに変動表示される。
変動パターン61は、変動パターン51と同様、S332(図33)の処理にて、中当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S281の乱数取得処理(図25)にて取得した中・小当り判定用カウンタC1bの取得数値が101〜110(確率10/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは101〜110、151〜190となり確率10/63)、変動パターン決定用カウンタC7の取得数値が42〜51(確率10/52)、S346及びS354の処理にて大当りフラグF1=0及び中当りフラグF3=1の場合に、S356の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン61に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6bに変動表示される。
変動パターン7は、S336(図33)の処理にて、小当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、S281の乱数取得処理(図25)にて取得した中・小当り判定用カウンタC1bの取得数値が201〜220(確率20/315、但し、S412にて確変処理が設定されているときは201〜220、231〜310となり確率20/63)、S346、S354及びS358の処理にて大当りフラグF1=0、中当りフラグF3=0及び小当りフラグF5=1の場合に、S360の処理(図37)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン7に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6bに変動表示される。
次に、表示制御回路111が実行する処理について詳述する。図58は、主制御回路44から出力されたストローブ信号が表示制御回路111のCPU140のINT端子に入力されることにより実行されるストローブ信号割込み処理である。INT端子にストローブ信号が入力されると、CPU140は、S701の処理にて表示制御用コマンド信号を受信し、S703の処理へ移行して、ここで受信した表示制御用コマンドをRAM141の所定の記憶エリアに格納する。
ここで表示制御用コマンドについて説明する。図59は、主制御回路44から表示制御回路111が受信する表示制御用コマンドの一覧図である。特別図柄初期指定コマンドaは、遊技機1(主制御回路44及び表示制御回路111)の電源投入時に、上記したS10(図5)の初期化処理において主制御回路44から出力されるコマンドであって、左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bにそれぞれ停止表示させる特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)を指定する。
客待ちデモンストレーション指定コマンドbは、特別図柄初期指定コマンドa信号が出力された後若しくは変動していた特別図柄が停止して確定表示された後(図36、S373)、始動入賞口11a、11bに遊技球が入賞することなく所定時間TS(60秒)が経過した時に主制御回路44から出力されるコマンドであって、画像表示部30a、30bに遊技機1の宣伝や遊技内容等を動画にて表示する客待ちデモンストレーション画像を指定する。
変動パターン指定コマンドc〜mは、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が出力された後始動入賞口11a、11bに遊技球が入賞した時(不特定時間TD経過後)、特別図柄初期指定コマンドa信号が出力された後若しくは変動していた特別図柄が停止して確定表示された後(図36、S373)所定時間TS(60秒)が経過する前に始動入賞口11a、11bに遊技球が入賞した時、または上記したように、保留球の記憶がある場合に特別図柄の確定の表示が終了した時に、主制御回路44(S344の特別図柄変動表示処理)から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30a、30bに所定の図柄を確定表示するときの変動パターン(変動時間TH)を指定する。
まず、変動パターン1指定コマンドcは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS360またはS366(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30bに小当り図柄を確定表示するとき、または画像表示部30a若しくは画像表示部30bにリーチにならないはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン1(変動時間TH)を指定する。
変動パターン21指定コマンドdは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS356またはS364(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30bに中当り図柄を確定表示するとき、または画像表示部30a若しくは画像表示部30bにリーチはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン21(変動時間TH)を指定する。
変動パターン22指定コマンドeは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS350またはS352(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30aに特定大当図柄または通常大当図柄を確定表示するときの変動パターン22(変動時間TH)を指定する。
変動パターン31指定コマンドfは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS356またはS364(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30bに中当り図柄を確定表示するとき、または画像表示部30a若しくは画像表示部30bにリーチはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン31(変動時間TH)を指定する。
変動パターン32指定コマンドgは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS350またはS352(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30aに特定大当図柄または通常大当図柄を確定表示するときの変動パターン32(変動時間TH)を指定する。
変動パターン4指定コマンドhは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS350(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30aに特定大当図柄を確定表示するときの変動パターン4(変動時間TH)を指定する。
変動パターン51指定コマンドiは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS356(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30bに中当り図柄を確定表示するときの変動パターン51(変動時間TH)を指定する。
変動パターン52指定コマンドjは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS350またはS352(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30aに特定大当図柄または通常大当図柄を確定表示するときの変動パターン52(変動時間TH)を指定する。
変動パターン61指定コマンドkは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS356(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30bに中当り図柄を確定表示するときの変動パターン51(変動時間TH)を指定する。
変動パターン62指定コマンドlは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS350またはS352(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30aに特定大当図柄または通常大当図柄を確定表示するときの変動パターン62(変動時間TH)を指定する。
変動パターン7指定コマンドmは、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS360(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30bに小当り図柄を確定表示するときの変動パターン7(変動時間TH)を指定する。
左特別図柄指定コマンドnは、変動パターン指定コマンドc〜m信号が出力されてから所定時間T1が経過した時に、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS368(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、左図柄表示部8aまたは8bに停止表示させる左特別図柄を指定する。なお、左特別図柄指定コマンドnは、上記図34に示した左特別図柄の1〜14に対応して14種類が用意されている。
右特別図柄指定コマンドoは、左特別図柄指定コマンドn信号が出力されてから所定時間T2が経過した時に、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS369(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、右図柄表示部10aまたは10bに停止表示させる右特別図柄を指定する。なお、右特別図柄指定コマンドoは、上記図34に示した右特別図柄の1〜14に対応して14種類が用意されている。
中特別図柄指定コマンドpは、右特別図柄指定コマンドo信号が出力されてから所定時間T3が経過した時に、上記した特別図柄変動表示処理(S344)のS370(図37)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、中図柄表示部9aまたは9bに停止表示させる中特別図柄を指定する。なお、中特別図柄指定コマンドpは、上記図34に示した中特別図柄の1〜14に対応して14種類が用意されている。
全図柄停止指定コマンドqは、変動パターン指定コマンドc〜m信号が出力されてから所定時間THが経過した時に、上記した特別図柄制御処理(S343)のS372(図36)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、画像表示部30aまたは30bに変動表示している全特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)の停止タイミングを指定する。なお、この所定時間TH(通常時7〜42秒、確変または時短処理時2〜37秒)が特別図柄変動時間となっている。
大当り遊技開始指定コマンドrは、画像表示部30aに大当図柄(特定大当図柄または通常大当図柄)を確定表示するときの変動パターン指定コマンド、即ち変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドl信号が出力された場合に、全図柄停止指定コマンドq信号が出力されてから所定時間TK(2秒)が経過した時に、上記した特別図柄遊技処理(S318)のS383(図32)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、大当り演出画像(後述する大当り情報表示も含む)の開始と、確変または時短処理表示の終了とを指定する。
ラウンド表示指定コマンドsは、大当り遊技開始指定コマンドr信号が出力されてから大当り遊技開始時のインターバルタイムTB(10秒)が経過した時、または大当り遊技中の各ラウンド終了時のインターバルタイムが終了した時に、上記した大当り処理(S391)のS393(図42)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、後述する画像表示部30bのラウンド表示部54に表示するラウンド数を指定する。なお、ラウンド表示指定コマンドsは、上記カウンタEがとる値(1〜16)に対応して16種類が用意されている。
カウント表示指定コマンドuは、大当り遊技中において開口している大入賞口7aに遊技球が入賞しカウントスイッチ117aがオンした時に、上記した大当り処理(S391)のS396(図42)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、後述する画像表示部30bのカウント表示部55に表示するカウント数を指定する。なお、カウント表示指定コマンドuは、上記カウンタDaがとる値(1〜10)に対応して10種類が用意されている。
V表示指定コマンドwは、大当り遊技中において開口している大入賞口7aの特定領域を遊技球が通過して継続入賞スイッチ118がオンした時に、上記した大当り処理(S391)のS398(図42)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、後述する画像表示部30bのV表示部56に「V」表示を指定する。
大当り遊技終了指定コマンドxは、最初(ラウンド1)のラウンド表示指定コマンドs信号が出力されてから大当り遊技終了時のインターバルタイムが終了した時(不特定時間TR経過後)に、上記した特別図柄遊技処理(S318)のS410(図32)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、大当り演出画像終了の表示と、確変または時短処理表示の開始とを指定する。
大当り演出画像指定コマンドyは、上記変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドj、変動パターン61指定コマンドkと略同時に、上記した大当り演出画像選択処理(S353)のS604、S608、S610(図38)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、画像表示部30aに表示するための大当り演出画像を指定する。なお、大当り演出画像指定コマンドyは、上記図39に示した大当り演出画像A、B、Cに対応して3種類が用意されている。
ここで、この図59に示す表示制御用コマンドのそれぞれは、特別図柄表示装置6aまたは6bの何れに対する表示指示かがわかるように、主制御回路44は、表示制御用コマンドに所定ビット数(例えば1ビット)の識別子をつけて表示制御回路111に送信するようになっており、表示制御回路111は、この識別子に基づいて主制御回路44から受信した表示制御用コマンドが特別図柄表示装置6aまたは6bの何れに対する表示指示かを判定するようになっている。
なお、この識別子は、全ての表示制御用コマンドに付与するようにしたが、これは次のようにしても良い。即ち特別図柄表示装置6a、6bの両者に係わる表示制御用コマンドは、特別図柄初期指定コマンドa、客待ちデモンストレーション指定コマンドb、変動パターン1指定コマンドc、変動パターン21指定コマンドd、変動パターン31指定コマンドf、左特別図柄指定コマンドn、右特別図柄指定コマンドo、中特別図柄指定コマンドp、全図柄停止指定コマンドq、大当り遊技開始指定コマンドr及び大当り遊技終了指定コマンドxであるので、これらの表示制御用コマンドのみに識別子を付与するようにしても良い。ちなみに、変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドj、変動パターン62指定コマンドl及び大当り演出画像指定コマンドyは、特別図柄表示装置6aのみに係わる表示制御用コマンド、変動パターン51指定コマンドi、変動パターン61指定コマンドk、変動パターン7指定コマンドm、ラウンド表示指定コマンドs、カウント表示指定コマンドu及びV表示指定コマンドwは、特別図柄表示装置6bのみに係わる表示制御用コマンドである。
図60は、表示制御回路111のCPU140が実行する表示メイン制御処理(メインルーチン)を示すフローチャートである。電源投入直後、CPU140は初期化処理(S710)として、スタックの設定や以下の処理に必要な各フラグ、各レジスタ及び各記憶エリア等の初期化を行う。CPU140は、S710の初期化処理を終了すると、S712の処理に移行して、ここで上記したストローブ信号割込み処理にて表示制御用コマンド信号を受信しているか否かを判定する。そして、表示制御用コマンド信号を受信していない場合(S712にてNO)には、S724の処理へ移行する。
一方、表示制御用コマンド信号を受信している場合(S712にてYES)には、CPU140は、S714の処理に移行して、受信している表示制御用コマンドの解読を行う。このS712の処理においては、CPU140は、上記したストローブ信号割込み処理のS703の処理にてRAM141の所定の記憶エリアに格納した表示制御用コマンドデータを、解読用に確保しているRAM141の所定の記憶エリアにコピーし、この解読用の記憶エリアからコピーしたデータを読み出すことにより表示制御用コマンドの解読を行うようになっている。このようにすると、上書きされること等により受信した表示制御用コマンドデータが消去されてしまうことを防止する効果がある。S714の処理を終えると、CPU140は、S724の処理に移行する。なお、このS714の処理では、CPU140は、表示制御用コマンド信号に付与された特別図柄表示装置6aまたは6bの何れに対する表示指示かを識別するための識別子も解読する。
S724の処理に移行すると、CPU140は、解読した表示制御用コマンド及び識別子に応じてROM142から画像表示部30a、30bに次回の1フレームの画像を表示するための表示制御を行う制御データを読み出し、RAM141を作業領域として上記したような画像データの演算を行い、S726の処理に移行して、ここで解読した表示制御用コマンドに対応した画像の演出を画像表示部30a、30bにて行うための上記したような描画コマンドを作成し、RAM141に格納する。そして、S728の処理に移行して、CPU140は、これら画像データの演算結果及び作成した描画コマンドを、VDP143に制御信号として出力し、S732の処理に移行する。なお、このS728の処理では、CPU140は、VDP143に特別図柄表示装置6aまたは6bの何れに対する制御信号かがわかるように、上記した表示制御用コマンドデータと同様な識別子をつけて送信するようになっている。
また、S712〜S728までの処理時間が、次回に表示するための1フレームの画像、即ち垂直同期信号が入力され、LCD駆動回路150aにより画像表示部30aまたはLCD駆動回路150bにより画像表示部30bに次回表示するための1フレームの画像を作成するためのCPU140の処理時間となる。つまり、今回実行されたS712〜S728までのCPU140の処理は、前回実行されたS712〜S728までのCPU140の処理に基づいて、LCD駆動回路150aが画像表示部30aまたはLCD駆動回路150bにより画像表示部30bに1フレームの画像表示処理を実行している間(1/30秒間、垂直帰線期間と垂直表示期間とを加算した時間)に処理されるようになっている。
S732の処理に移行すると、CPU140は、VDP143からの割込信号を受信するまで待機する(S732の処理にてNO)。このVDP143からの割込信号は、タイミングコントローラ149からVDP143へ垂直同期信号が入力される毎に、同期してCPU140のINT端子(図示省略)に入力される(1/30秒毎)。従って、このS732の処理におけるVDP143からの割込信号を受信するまでの待機時間が、CPU140の空き時間となる。そして、S732の処理にてVDP143からの割込信号を受信すると(S732の処理にてYES)、CPU140は、S712の処理に移行し、以後VDP143からの割込信号を受信する毎(1/30秒毎)にこの表示メイン制御処理を繰り返す。
次に、図61を参照しながら、VDP143が実行する表示制御処理について説明する。図61は、VDP143が実行するVDP表示制御処理を示すフローチャートである。電源投入直後、VDP143は、S802の処理にてVRAM144等の初期化処理を行い、S804の処理に移行して、ここでCPU140から上記した画像データの演算結果や描画コマンドに係わるS728にて出力される制御信号を受信しているか否かを判定する。そして、CPU140からの制御信号を受信していない場合には(S804の処理にてNO)、制御信号を受信するまで待機し、一方、CPU140から制御信号を受信したと判定されると(S804の処理にてYES)、VDP143は、S806の処理に移行する。
S806の処理に移行すると、VDP143は、受信した制御信号に基づいてキャラクタROM145から適合する画像データを読み出し、このキャラクタROM145から読み出した画像データと受信した制御信号とに基づいて、画像表示部30a、30bに次回の1フレームの画像を表示するための画像データを生成する。そして、S810の処理に移行して、VDP143は、この生成した表示用の画像データが特別図柄表示装置6a用か否かを判定する。
そして、S810の処理にてYES、即ち生成した表示用の画像データが特別図柄表示装置6a用である場合には、S812の処理に移行して、VDP143は、VRAM144上に区分けされている特別図柄表示装置6a用の記憶領域に、この生成した表示用の画像データを格納する。一方、S810の処理にてNO、即ち生成した表示用の画像データが特別図柄表示装置6b用である場合には、S814の処理に移行して、VDP143は、VRAM144上に区分けされている特別図柄表示装置6b用の記憶領域に、この生成した表示用の画像データを格納する。なお、このS810の処理においては、VDP143は、上記CPU140からの識別子に基づいて、生成した表示用の画像データが特別図柄表示装置6a用か特別図柄表示装置6b用かを判定している。
S812またはS814の処理を終えると、S816の処理に移行して、VDP143は、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号(1/30秒毎)を受信するまで待機する(S816の処理にてNO)。一方、S816の処理にてタイミングコントローラ149からの垂直同期信号(1/30秒毎)を受信すると(S816の処理にてYES)、VDP143は、S818の処理に移行する。なお、このS816の処理における待機時間が、VDP143の空き時間となる。
S818の処理に移行すると、VDP143は、CPU140のINT端子(図示省略)に割込信号を出力し、S822の処理に移行して、ここでLCD駆動回路150aまたはLCD駆動回路150bへ、VRAM144に格納した画像データを出力する。図62は、VDP143が実行するLCD駆動回路出力処理を示すフローチャートである。この処理が開始されると、VDP143は、S824の処理にてVRAM144に展開した画像データが特別図柄表示装置6a用の画像データか否か、即ち上記VDP表示制御処理のS812の処理にてVRAM144の特別図柄表示装置6a用の記憶領域に格納された画像データか否かを判定する。そして、S824の処理にてYES、即ちVRAM144の特別図柄表示装置6a用の記憶領域に格納された画像データである場合には、S826の処理に移行して、この特別図柄表示装置6a用の記憶領域に格納された画像データをLCD駆動回路150aへ出力する。一方、S824の処理にてNO、即ちVRAM144の特別図柄表示装置6b用の記憶領域に格納された画像データである場合には、S828の処理に移行して、この特別図柄表示装置6b用の記憶領域に格納された画像データをLCD駆動回路150bへ出力する。つまりVDP143は、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号を受信する毎(1/30秒毎)に、VRAM144に格納した1フレームの画像データをLCD駆動回路150aまたはLCD駆動回路150bへ出力するのである。
従って、例えば特別図柄表示装置6a、6bの両者が共にスロットゲームを実行している場合には、VDP143は、1フレームの間にLCD駆動回路150a及びLCD駆動回路150bの両者にそれぞれ1フレームの画像データを出力することになり、一方、特別図柄表示装置6a、6bの何れかのみがスロットゲームを実行している場合には、VDP143は、1フレームの間にスロットゲームを実行している特別図柄表示装置6aまたは6bに1フレームの画像データを出力することになる。
そして、S826の処理にて出力された画像データに基づいて、LCD駆動回路150aがNTSC方式に準拠して画像表示部30aに所定の画像(例えば大当りに係わる画像)を表示し、S828の処理にて出力された画像データに基づいて、同様にLCD駆動回路150bがNTSC方式に準拠して画像表示部30bに所定の画像(例えば中・小当りに係わる画像)を表示する。S826の処理及びS828の処理を終えると、VDP143は、このLCD駆動回路出力処理(S822)を終了してVDP表示制御処理に戻ってS804の処理に移行し、以後同様に、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号を受信する毎(1/30秒毎)にこのVDP表示制御処理を繰り返す。
なお、S804〜S812またはS814までの処理が、次回に表示するための1フレームの画像、即ち垂直同期信号が入力され、LCD駆動回路150a、150bにより画像表示部30a、30bに次回の1フレームの画像を表示するためのVDP143の処理となり、S804〜S812またはS814、S818〜S822の処理時間が、LCD駆動回路150a、150bが画像表示部30a、30bに1フレームの画像表示処理を実行している間(1/30秒間、後述する垂直帰線期間と垂直表示期間とを加算した時間)にVDP143が実行する処理時間となる。つまり、このVDP表示制御処理においては、VDP143が実行するS804〜S822(処理時間+空き時間)までの処理は、LCD駆動回路150aにより画像表示部30aにまたはLCD駆動回路150bにより画像表示部30bに表示する1フレームの画像表示処理時間(1/30秒)と等しくなっている。
次に、図63乃至図69を参照しながら、具体的な遊技の流れに沿って表示制御回路111が実行する表示制御処理について説明する。まず、図63を参照しながら大当りにならない場合について説明する。図63は、大当りにならない場合の表示制御用コマンドの遷移図である。遊技機1に電源が投入されると、主制御回路44から特別図柄初期指定コマンドa信号が表示制御回路111に入力され(図5、S10)、左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bに、特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)として所定の図柄、例えば「453」が表示される。そして、特別図柄初期指定コマンドa信号が入力されてから所定時間TS(60秒)が経過すると、主制御回路44から客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が表示制御回路111に入力され(図5、S10)、画像表示部30a、30bに遊技機1の宣伝や遊技内容等を動画にて表示する客待ちデモンストレーション画像が表示される。
そして、遊技者の打球操作ハンドル2の操作にて、打球発射装置43から遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に発射されることにより、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が入力されてから始動入賞口11a、11bに遊技球が入賞し(不特定時間TD経過後)、若しくは特別図柄初期指定コマンドa信号が入力されてから所定時間TS(60秒)が経過する前に、つまり客待ちデモンストレーション画像が表示される前に始動入賞口11a、11bに遊技球が入賞し、この入賞した遊技球に基づいて画像表示部30a、30bに大当りにならない図柄を確定表示することが決定すると(図32、S322)、主制御回路44から変動パターン1指定コマンドc、変動パターン21指定コマンドd、変動パターン31指定コマンドf、変動パターン51指定コマンドi、変動パターン61指定コマンドkまたは変動パターン7指定コマンドmの何れかの変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力される(図37、S356、S360、S364またはS366)。
変動パターン指定コマンド信号が入力されると、表示制御回路111は、所定の変動パターンに基づき左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bにて、特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)の変動表示(スロットゲーム)を開始する。なお、この場合、スロットゲームの結果が中・小当りになるときは、左図柄表示部8b、中図柄表示部9b、右図柄表示部10bにて、特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)の変動表示(スロットゲーム)が開始される。また、表示制御回路111に変動パターン指定コマンド信号が入力されると、主制御回路44は、変動表示している特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)を確定表示するために、特別図柄決定処理(図33、S332、S336、S340またはS342)にて決定した特別図柄(停止図柄)の指定を表示制御回路111に対して実行する。この表示制御回路111に対する特別図柄(停止図柄)の指定は次のように行われる。
即ち表示制御回路111には、変動パターン指定コマンド信号が入力されてから、所定時間T1が経過したときに左特別図柄指定コマンドn信号が入力されて左図柄表示部8a、8bに表示する左特別図柄が指定され(図37、S368)、左特別図柄指定コマンドn信号が入力送信されてから所定時間T2が経過したときに右特別図柄指定コマンドo信号が入力されて右図柄表示部10a、10bに表示する右特別図柄が指定され(図37、S369)、右特別図柄指定コマンドo信号が入力されてから所定時間T3が経過したときに中特別図柄指定コマンドp信号が入力されて中図柄表示部9a、9bに表示する中特別図柄が指定され(図37、S370)、変動パターン指定コマンド信号が入力されてから特別図柄変動時間TH(通常時7〜42秒、確変または時短処理時2〜37秒)が経過したときに全図柄停止指定コマンドq信号が入力されて、左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bに上記指定された左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が停止表示する(図36、S372)ように構成されている。これにより、左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bには、例えば「434(中当り図柄)」「766(小当り図柄)」「838(リーチはずれ図柄)」「835(はずれ図柄)」等の特別図柄が停止表示される。
全図柄停止指定コマンドq信号が入力されると、表示制御回路111は、左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bに停止した左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄を確定するため、左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄を所定時間(2秒)継続して完全に停止した状態で維持する確定表示を実行する(図36、S373)。これにより、左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bには、「434(中当り図柄)」「766(小当り図柄)」「838(リーチはずれ図柄)」「835(はずれ図柄)」等の特別図柄が確定表示される。そして、左図柄表示部8b、中図柄表示部9b、右図柄表示部10bに中当り図柄または小当り図柄が確定表示された場合には、大入賞口7bが6秒(但し、10個入賞まで)または0.5秒開口し(図40、S612〜S618の処理、または図41、S624〜S628の処理)、その間、左図柄表示部8b、中図柄表示部9b、右図柄表示部10bには、中当り図柄または小当り図柄が継続して表示されている。
以上の表示制御用コマンド信号、即ち特別図柄初期指定コマンドa信号、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号、変動パターン指定コマンド信号(変動パターン1指定コマンドc、変動パターン21指定コマンドd、変動パターン31指定コマンドf、変動パターン51指定コマンドi、変動パターン61指定コマンドkまたは変動パターン7指定コマンドmの何れかの変動パターン指定コマンド信号)、左特別図柄指定コマンドn信号、右特別図柄指定コマンドo信号、中特別図柄指定コマンドp信号及び全図柄停止指定コマンドq信号が主制御回路44から送信され、表示制御回路111に受信されることで、特別図柄が変動を開始してから停止後確定表示されるまでの、大当りにならない1回のスロットゲームが各図柄表示部8a、8b、9a、9b、10a、10bによって表示される。
ここで、特別図柄表示装置6a、6bにて表示されるスロットゲームは、変動パターン指定コマンド信号に基づいて所定の変動パターンで表示されると共に、変動開始のときには各図柄表示部8a、9a、10a、または8b、9b、10bは各々同時に行い、変動を停止するときには、まず左図柄表示部8a、8bが停止し、次に右図柄表示部10a、10bが停止し、最後に中図柄表示部9a、9bが停止するようになっている。なお、各図柄表示部8a、9a、10a、または8b、9b、10bが変動開始から停止するまでの態様は、上記した以外であっても良く、様々な態様が考えられる。例えば、各図柄表示部8a、9a、10a、または8b、9b、10bが、変動を開始するときに時間差を設けても良いし、変動を停止するとき同時に停止させても良いし、さらに変動を開始する順序を変えても良いし、変動を停止する順序を変えても良い。
左図柄表示部8a、8b、中図柄表示部9a、9b、右図柄表示部10a、10bに左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が確定表示されると、今回の変動表示結果で大当りでないことが確定し、上記した保留球がない場合、即ち保留LED25a、25b、25c、25dまたは保留LED29a、29b、29c、29dが全て点灯していない場合には、表示制御回路111は、各図柄表示部8a、9a、10a、または8b、9b、10bに確定した特別図柄の表示を維持する。そして、確定した特別図柄の表示を維持したまま所定時間TS(60秒)が経過すると、主制御回路44から客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が表示制御回路111に入力され、以下、表示制御回路111は、上記と同様な表示制御処理を実行する。また、確定した特別図柄の表示を維持したまま所定時間TS(60秒)が経過する前に始動入賞口11a、11bに遊技球が入賞すると、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が入力されることなく主制御回路44から変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力され、以下、表示制御回路111は、上記と同様な表示制御処理を実行する。一方、上記した保留球がある場合、即ち保留LED25a、25b、25c、25dまたは保留LED29a、29b、29c、29dの何れかが点灯している場合には主制御回路44から即座に変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力され、以下、表示制御回路111は、上記と同様な表示制御処理を実行する。
ここで、図64を参照して、図63に示した大当りにならない場合の表示制御用コマンドの遷移に係わり、始動入賞口11a、11bへの遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置6a、6bに表示されるスロットゲームや大入賞口(アタッカ)7a、7bの開口、及び普通図柄作動ゲート19への遊技球の通過に基づいて普通図柄表示装置18に表示される変動表示や始動入賞口11a、11bの開放等について具体的に説明する。図64は、大当りにならない場合の始動入賞口11a、11b、特別図柄表示装置6a、6b、保留LED25a、25b、25c、25d、保留LED29a、29b、29c、29d、大入賞口7a、7b、普通図柄作動ゲート19及び普通図柄表示装置18のタイミングチャートである。なお、保留LED26(26a、26b、26c、26d)については省略する。
遊技機1に電源が投入された後、遊技者の打球操作ハンドル2の操作にて、打球発射装置43から遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に発射され、始動入賞口11aに入賞し、この入賞がはずれである場合には、特別図柄表示装置6aにてはずれのスロットゲームが表示される。ここで、上記したように、遊技領域5に打ち出された遊技球は、障害釘28(図1)により始動入賞口11bよりも始動入賞口11aに入賞し難くなっており、その入賞割合は、設計上ほぼ1(始動入賞口11a)対5(始動入賞口11b)になっている。なお、図64において、遊技球の始動入賞口11aへの入賞には「a」が、遊技球の始動入賞口11bへの入賞には「b」がそれぞれ付記されている。また、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合には、普通図柄表示装置18にて普通図柄としての1桁の数字が変動表示される。
そして、遊技球の始動入賞口11aへの入賞に係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aにて表示されている間に、遊技球が始動入賞口11bに入賞し、この入賞が小当りである場合には(図27、S288及びS289にてYES)、保留LED29aが点灯する(図27、S290)。つまり、特別図柄表示装置6bにはスロットゲームが表示されていないものの、今回始動入賞口11bに入賞した遊技球が小当りのときには、特別図柄表示装置6bにてスロットゲームが開始されることなく、保留LED29aが点灯する。
そして、特別図柄表示装置6aにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED29aが消灯し(図55、S690にてYES、S691にてNO及びS692)、特別図柄表示装置6bにて小当りのスロットゲームが開始される。そして、この間に、遊技球が始動入賞口11a、11b、11aの順に3個入賞した場合には、保留LED25a、29a、25bが順次点灯する(図20、S226にてYES及びS234、図28、S294、図21、S244)。ここで、この小当りのスロットゲームの表示中に1個目の遊技球が始動入賞口11aに入賞したとき、特別図柄表示装置6aにはスロットゲームが表示されていないものの、特別図柄表示装置6bにて小当りのスロットゲームが表示されているので、特別図柄表示装置6aにてスロットゲームが開始されることなく、保留LED25aが点灯する。なお、この3個の入賞は、それぞれ、はずれ、はずれ、リーチはずれであったとする。
そして、特別図柄表示装置6bにて表示されていた小当りのスロットゲームが終了すると、大入賞口7bが0.5秒開口し(この間、特別図柄表示装置6bには小当り図柄を表示)、大入賞口7bが閉口すると保留LED25bが消灯し(図49、S653)、特別図柄表示装置6aにはずれのスロットゲームが開始される。またこの後、略2秒程度のタイムラグをおいて保留LED29aが消灯し(図55、S692)、特別図柄表示装置6bにはずれのスロットゲームが開始される。つまり、このタイムラグは、小当りのスロットゲームの表示が終了した後、特別図柄表示装置6a、6bにて並行して行われるスロットゲームの表示が同期するのを防止する。そして、この間に、遊技球が始動入賞口11bに1個入賞した場合には、保留LED29aが点灯する(図28、S294)。なお、この1個の入賞は、はずれであったとする。
そして、特別図柄表示装置6aにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED25aが消灯し(図50、S659)、特別図柄表示装置6aにはリーチはずれのスロットゲームが開始され、一方、特別図柄表示装置6bにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED29aが消灯し(図55、S692)、特別図柄表示装置6bにははずれのスロットゲームが開始される。そして、この間に、遊技球が始動入賞口11bに2個入賞した場合には、保留LED29a、29bが順次点灯する(図28、S294、図29、S299)。この2個の入賞は、それぞれ、はずれ、中当りであったとする。そして、特別図柄表示装置6aにてリーチはずれが表示されている間に、後から開始した特別図柄表示装置6bにて表示されていたはずれのスロットゲームの表示が終了すると、保留LED29bが消灯し(図54、S685)、特別図柄表示装置6bにははずれのスロットゲームが開始される。そして、その後、特別図柄表示装置6aにて表示されていたリーチはずれのスロットゲームが終了する。また、図64に示すように、ここで普通図柄表示装置18にて当り図柄「7」が確定表示されると、遊技状態が通常状態における開放時間STaとして始動入賞口11aが単独で0.5秒開放する(図13、S518、図14参照)。
そして、特別図柄表示装置6bにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED29aが消灯し(図55、S692)、特別図柄表示装置6bには中当りのスロットゲームが開始され、この中当りのスロットゲームが終了すると、大入賞口7bが6秒開口する(この間、特別図柄表示装置6bには中当り図柄を表示)。そして、この間に、遊技球が始動入賞口11b、11a、11b、11b、11b、11bの順に6個入賞した場合には、保留LED29a、25a、29b、29c、29dが順次点灯する(図28、S294、図20、S224にてYES及びS234、図29、S299、図30、S304、図31、S308及びS309)。ここで、この中当りのスロットゲームの表示中に遊技球が始動入賞口11aに1個入賞したとき、特別図柄表示装置6aにはスロットゲームが表示されていないものの、特別図柄表示装置6bにて中当りのスロットゲームが表示されているので、特別図柄表示装置6aにてスロットゲームが開始されることなく、保留LED25aが点灯する。なお、この6個の入賞は、それぞれ、はずれ、はずれ、リーチはずれ、はずれ、はずれとし、最後の6個目の入賞球はオーバーフロー球となり(図25、S275にてYES)、オーバーフロー球表示装置60の表示数が1加算される(図25、S276及びS277)。
そして、中当り遊技が終了し大入賞口7bが閉口すると、保留LED25aが消灯し(図50、S659)、特別図柄表示装置6aにはずれのスロットゲームが開始される。またこの後、略2秒程度のタイムラグをおいて保留LED29dが消灯し(図52、S668及びS669)、特別図柄表示装置6bにはずれのスロットゲームが開始される。このタイムラグは、上記した小当りの場合と同様である。ここで、この中当り遊技が終了後に特別図柄表示装置6aにて開始されたはずれのスロットゲームに係わる遊技球の始動入賞口11aへの入賞時期は、その後に特別図柄表示装置6bにて開始されたはずれのスロットゲームに係わる遊技球の始動入賞口11bへの入賞時期より後であるが、これは、特別図柄表示装置6bが単独で表示していた中当りのスロットゲームが終了したとき、始動入賞口11aに係わる保留球が1つ、始動入賞口11bに係わる保留球が4つ(保留LED25a及び保留LED29dが点灯)あるので、この場合には、上記したように、直前にスロットゲームの表示をしていなかった特別図柄表示装置6aが、次にスロットゲームを先に表示するのである。
そして、特別図柄表示装置6a、6bの両者にてはずれのスロットゲームが表示されている間に遊技球が始動入賞口11aに1個入賞した場合には、保留LED25aが点灯する(図21、S242)。なお、この1個の入賞は、はずれであったとする。そして、特別図柄表示装置6aにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED25aが消灯し(図50、S659)、特別図柄表示装置6aにははずれのスロットゲームが開始され、一方、特別図柄表示装置6bにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED29cが消灯し(図53、S677)、特別図柄表示装置6bにはリーチはずれのスロットゲームが開始される。また、図64に示すように、ここで普通図柄表示装置18にて当り図柄「3」が確定表示されると、遊技状態が通常状態における開放時間STbとして始動入賞口11bが単独で0.5秒開放する(図13、S519、図14参照)。
なお、特別図柄表示装置6aにて開始されたこのはずれのスロットゲームに係わる遊技球の始動入賞口11aへの入賞時期は、その後に特別図柄表示装置6bにて開始されたリーチはずれのスロットゲームに係わる遊技球の始動入賞口11bへの入賞時期、さらには、未だ特別図柄表示装置6bにて開始されていないはずれのスロットゲームに係わる遊技球の始動入賞口11bへの入賞時期より後であるが、これらの入賞時期とは無関係に、このはずれのスロットゲームは特別図柄表示装置6aにて開始される。即ち、特別図柄表示装置6a、6b両者におけるスロットゲームの表示順は、遊技球の始動入賞口11a、11bへの入賞時期とは関係無く実行されるようになっている。以後、上記説明に準じて、大当りにならない場合の表示制御用コマンドの遷移に係わり、始動入賞口11a、11bへの遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置6a、6bにスロットゲームが表示されたり、大入賞口7bの開口等が行われることになり、一方、普通図柄作動ゲート19への遊技球の通過に基づいて普通図柄表示装置18に変動表示や始動入賞口11a、11bの開放等が行われることになる。
次に、図65及び図66を参照しながら大当りになる場合について説明する。図65は、大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移図1であり、図66は、大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移図2である。なお、図65及び図66は、順に時系列となっている。まず、遊技機1に電源が投入されると、特別図柄初期指定コマンドa信号、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が表示制御回路111に入力されるが、これは上記した図63の大当りにならない場合と同様であるので、ここでの説明は省略する。
そして、図65を参照して、遊技者の打球操作ハンドル2の操作にて、打球発射装置43から遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に発射されることにより始動入賞口11aに遊技球が入賞し、この入賞した遊技球に基づいて画像表示部30aに大当り図柄を確定表示することが決定すると(図32、S322)、主制御回路44から変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドlの何れかの変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力される(図37、S350またはS352)。
さらに、この変動パターン指定コマンド信号の入力と略同時に、主制御回路44から画像表示部30aに表示するための大当り演出画像を指定する大当り演出画像指定コマンドy信号が表示制御回路111に入力される(図38、S604、S608またはS610)。ここで、後述する図67(B)に示すように、特別図柄表示装置6bのオーバーフロー球表示装置60には、カウンタHの値に基づき画像表示部30aに大当り図柄を確定表示することとなる始動入賞口11aへの遊技球の入賞時点で26が表示されていることとし、従って大当り演出画像指定コマンドyが指定する大当り演出画像は、最も演出効果の高い大当り演出画像Cとなる。
変動パターン指定コマンド信号及び大当り演出画像指定コマンドy信号が入力されると、表示制御回路111は、所定のリーチ変動パターンに基づき左図柄表示部8a、中図柄表示部9a、右図柄表示部10aにて、特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)の変動表示(スロットゲーム)を開始する。また、表示制御回路111に変動パターン指定コマンド信号が入力されると、主制御回路44は、変動表示している特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)を確定表示するために、特別図柄決定処理(図33、S328)にて決定した大当り図柄としての特別図柄(停止図柄)の指定を、左特別図柄指定コマンドn信号、右特別図柄指定コマンドo信号、中特別図柄指定コマンドp信号及び全図柄停止指定コマンドq信号を出力することにより表示制御回路111に対して実行する。なお、この表示制御回路111に対する特別図柄(停止図柄)の指定は、上記した図63の大当りにならない場合と同様であるので、ここでの説明は省略する。但し、この入力される変動パターン指定コマンドは、大当りになる場合の表示制御用コマンドであるので、ここでのスロットゲームは、リーチが成立した後、即ち左図柄表示部8aと右図柄表示部10aに同一の特別図柄が停止した後中図柄表示部9aに特別図柄が停止するまで、趣向を凝らした所定のリーチアクションとしての演出画像が画像表示部30aに表示されるようになっている。
そして、変動パターン指定コマンド信号が入力されてからリーチに係わる特別図柄変動時間TH(通常時13〜42秒、時短処理時8〜37秒)が経過したときに全図柄停止指定コマンドq信号が入力され、左図柄表示部8a、中図柄表示部9a、右図柄表示部10aには、例えば「666」等の大当り図柄としての特別図柄が停止表示される。そして、表示制御回路111は、全図柄停止指定コマンドq信号が入力されてから所定時間TK(2秒)が経過して大当り遊技開始指定コマンドr信号が入力される(図32、S383)までの間、左図柄表示部8a、中図柄表示部9a、右図柄表示部10aに停止した左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄(大当り図柄)を確定するため、左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄(大当り図柄)を継続して完全に停止した状態で維持する確定表示を実行する(図36、S373)。これにより、左図柄表示部8a、中図柄表示部9a、右図柄表示部10aには、「666」等の大当り図柄としての特別図柄が確定表示される。
以上の表示制御用コマンド信号、即ち特別図柄初期指定コマンドa信号、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号、変動パターン指定コマンド信号(変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドlの何れかの変動パターン指定コマンド信号)、左特別図柄指定コマンドn信号、右特別図柄指定コマンドo信号、中特別図柄指定コマンドp信号、全図柄停止指定コマンドq信号及び大当り遊技開始指定コマンドr信号が主制御回路44から送信され、表示制御回路111に受信されることで、特別図柄が変動を開始してから停止後確定表示されるまでの、大当りになる1回のリーチ変動表示(スロットゲーム)が各図柄表示部8a、9a、10a(画像表示部30a)によって表示される。
次に、大当りになる場合において、図65の続きとなる大当り遊技開始指定コマンドr信号が表示制御回路111に入力された以降について、図66を参照しながら説明する。図66を参照して、主制御回路44から大当り遊技開始指定コマンドr信号が表示制御回路111に入力されると、画像表示部30aには、図67(A)に示すように、大当り遊技獲得に対する賞賛及び大当り遊技開始の旨を遊技者に報知するための画像(大当り演出画像C)が、画像表示部30aの画面一杯に表示される。つまり、大当り演出画像Cは、大当り遊技開始指定コマンドr信号が表示制御回路111に入力されることにより開始される。なお、図67(A)は、大当り遊技開始時の大当り演出画像Cが表示されている状態を示す特別図柄表示装置6aの正面図である。
また、この大当り遊技開始指定コマンドr信号が入力されると、画像表示部30bには、図67(B)に示すように、画像表示部30aにて確定表示された大当り図柄としての「666」が、後述する大当り図柄表示部51に表示されるようになる。つまり、大当り遊技開始指定コマンドr信号が入力されると、画像表示部30aにて確定表示した大当り図柄は、画像表示部30bに切り替えられて表示されるようになり、一方、画像表示部30aには、大当り演出画像が表示されるようになる。なお、図67(B)は、大当り図柄が表示されているときの特別図柄表示装置6bの正面図である。
大当り遊技開始指定コマンドr信号が入力されてから大当り遊技開始時のインターバルタイムTB(10秒)が経過すると、主制御回路44から表示制御回路111にラウンド表示指定コマンドs信号が入力されて第1ラウンドが開始し(図42、S393)、画像表示部30aには、大当り演出画像Cにおいて大当り遊技開始時の演出画像に変わって、演出効果が高く物語性または連続性のある演出画像が表示され、一方、画像表示部30bには、後述する大当り図柄表示部51、ラウンド表示部54、カウント表示部55及びV表示部56が出現し、さらに大入賞口7aとしてのアタッカがソレノイド106aにより開口する。そして開口している大入賞口7a(図66においては、大入賞口開口中と表示)に遊技球が入賞しカウントスイッチ117aがオンすると、後述するカウント表示部55に表示するカウント数を指定するカウント表示指定コマンドu信号が、大入賞口7aに入賞した遊技球が特定領域を通過して継続入賞スイッチ118がオンすると、後述するV表示部56に「V」表示を指定するV表示指定コマンドw信号が、主制御回路44から表示制御回路111に入力される(図42、S396及びS398)。なお、カウント表示指定コマンドu信号は、大入賞口7aに遊技球が入賞しカウントスイッチ117aがオンする毎に主制御回路44から表示制御回路111に入力され、V表示指定コマンドw信号は、遊技球が特定領域を通過し継続入賞スイッチ118が最初にオンした時のみに、主制御回路44から表示制御回路111に入力されるようになっている。
そして、大入賞口7aが開口してから、つまり主制御回路44から表示制御回路111にラウンド表示指定コマンドs信号が入力されてから、大入賞口7aの開口時間30秒が経過するか、或いは大入賞口7aに遊技球が10個入賞すると(図66においては、大入賞口開口中と表示)、大入賞口7aがソレノイド106aにより閉口して第1ラウンドが終了し、この大入賞口7aの閉口した状態が2秒間継続する(図66においては、大入賞口閉口インターバルタイム中と表示)。そして、この大入賞口閉口インターバルタイムが経過した時点で、第1ラウンド中に大入賞口7aに入賞した遊技球が特定領域を通過して継続入賞スイッチ118がオンしていたときは(図66においては、継続ありの場合と表示)、再び主制御回路44から表示制御回路111にラウンド表示指定コマンドs信号が入力されて第2ラウンドが開始され、以後同様に、最大で第16ラウンドまで繰り返される。
一方、大入賞口閉口インターバルタイムが経過した時点で、第1〜第15ラウンド中に遊技球が特定領域を通過していなかったとき、或いは第16ラウンドが終了していたときは、大当り遊技終了時に設けられているインターバルタイム10秒(図66においては、大当り遊技終了時インターバルタイム中と表示)が経過後、主制御回路44から大当り遊技終了指定コマンドx信号が表示制御回路111に入力される(図32、S410)。なお、表示制御回路111に、ラウンド表示指定コマンドr信号が入力されてから大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されるまでの時間TRは不特定時間となり、その最長は522秒となる。
ここで、図68(B)を参照しながら、主制御回路44から表示制御回路111に大当り遊技開始指定コマンドr信号が入力されてから、大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されるまでの期間に、画像表示部30bに表示される大当り情報について説明する。図68(B)は、大当り情報の一例が表示されている状態を示す特別図柄表示装置6bの正面図である。大当り図柄表示部51に表示される大当り図柄は、大当り遊技開始指定コマンドr信号が表示制御回路111に入力されて左図柄表示部8b、中図柄表示部9b、右図柄表示部10bに表示していた大当り図柄であって、図68(B)においては、画像表示部30bの左下隅にて「666」と表示されている。この大当り図柄表示部51に表示される大当り図柄は、各ラウンドの大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中は継続して表示されるようになっており、ラウンドが変更になってもこの大当り図柄は変更されることはない。
ラウンド表示部54に表示されるラウンド数は、上記カウンタEに対応する第1〜第16ラウンドの何れかを指定するラウンド表示指定コマンドs信号が表示制御回路111に入力されることにより表示されるものであって、図68(B)においては、画像表示部30bの左上隅にて「7R」と表示されている。このラウンド表示部54に表示されるラウンド数は、各ラウンドの大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中は継続して表示されるようになっており、ラウンドの変更に伴って該当するラウンド数が表示される。
カウント表示部55に表示されるカウント数は、上記カウンタDaに対応する1〜10の何れかを指定するカウント表示指定コマンドu信号が表示制御回路111に入力されることにより表示されるものであって、図68(B)においては、画像表示部30bの右下隅にて「8」と表示されている。このカウント表示部55に表示されるカウント数は、各ラウンドの大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中は継続してカウントアップしながら表示されるようになっており、ラウンドの変更に伴って0が表示される。
V表示部56に表示される「V」表示は、V表示指定コマンドw信号が表示制御回路111に入力されることにより表示されるものであって、図68(B)においては、画像表示部30bの中央にて「V」と大きく表示されている。このV表示部56に表示される「V」表示は、各ラウンドの大入賞口開口中に遊技球が特定領域を通過して継続入賞スイッチ118がオンした時から大入賞口閉口インターバルタイム中まで継続して表示されるようになっており、ラウンドの変更に伴ってその表示が消去される。
そして、大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中が終了し、大当り遊技終了時インターバルタイム中になると、表示制御回路111は、画像表示部30bの大当り図柄表示部51、ラウンド表示部54、カウント表示部55及びV表示部56には何も表示しないようになっている。これにより遊技者は、大当り遊技が終了したことを認識する。なお、これは、限定することなく、例えば画像表示部30bに文字にて大当り遊技が終了した旨を表示するようにしても良く、つまり大当り遊技終了時インターバルタイム中においては、遊技者が、大当り遊技が終了したことを認識できるような表示を実行すれば良い。
つまり大当り情報表示は、図68(B)に示したように、画像表示部30bに表示されるようになっているので、図68(A)に示す画像表示部30aにて表示されている大当り演出画像Cとは完全に独立して表示されることになる。即ち演出効果が高く物語性または連続性のある大当り演出画像Cは、大当り遊技開始指定コマンドr信号が入力されてから大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されるまでの大当り遊技の期間(図66のTB+TR)においても、大当り遊技に全く影響されることなく画像表示部30bにて表示されるので、例えば大当り演出画像Cに大当り遊技に係わる情報表示が重なる等して大当り動画が一旦途絶え、その物語性または連続性が低下するようなことがなく、遊技者は大当り遊技中においも、この大当り演出画像Cを充分に楽しむことができる。なお、図68(A)は、大当り遊技中において大当り演出画像Cが表示されている状態を示す特別図柄表示装置6aの正面図である。
また、この大当り遊技の期間においては、カウンタHの値は固定されるようになっており、従って大当り遊技期間中にオーバーフロー球が発生してもオーバーフロー球表示装置60の表示数は変更されないようになっている。従って、主制御回路44から大当り遊技開始指定コマンドr信号が表示制御回路111に入力され、図67(A)に示すように、大当り演出画像Cが画像表示部30aに表示されるのと略同時に、オーバーフロー球表示装置60の表示数(図67(B)においては26)は、固定されることになる。
図66に戻って、主制御回路44から表示制御回路111に大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されると、主制御回路44は、大当り遊技(大当り演出画像)を終了して時短処理(図32、S419)を実行し、この場合、画像表示部30a、30bには、大当り遊技中に保留記憶があったときには、大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されるとスロットゲームが開始される。なお、大当り遊技中に保留記憶がなかったときには、画像表示部30aには、図67(B)に示したような大当り図柄が表示されるようになっており、画像表示部30bには、大当り遊技が開始される前の直前に表示していた停止図柄が表示されるようになっている。なお、カウンタHは、大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されるのと略同時にリセットされ(図42、S408)、従ってオーバーフロー球表示装置60の表示数は0となる。
また、上記したように、図66においては、大当り遊技終了指定コマンドx信号が入力されるのと略同時に、主制御回路44は、大当り遊技を終了して時短処理を実行するようになっているが、これは大当り図柄が偶数のゾロ目「666」(通常大当図柄)による大当り遊技が終了した場合であって、もし大当り図柄が奇数のゾロ目となる特定大当図柄による大当り遊技が終了した場合であったときには、この時短処理に変えて確変処理(図32、S412)による遊技を実行する。そして、遊技状態が時短若しくは確変状態の何れであっても、この大当り演出画像終了指定コマンドx信号が入力された以降は、画像表示部30a、30bには、上記図63に示した大当りにならない場合の表示制御用コマンド、或いは図65及び図66に示した大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移に従って、以後同様にスロットゲームが表示されることになる。なお、図65及び図66においては、画像表示部30aに表示される大当り演出画像はCを一例として説明したが、これは大当り演出画像がAまたはBであっても、上記に準じて画像表示部30aに表示されることになる。
ここで、図69を参照して、図65及び図66に示した大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移に係わり、始動入賞口11a、11bへの遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置6a、6bに表示されるスロットゲームや大入賞口(アタッカ)7a、7bの開口、及び普通図柄作動ゲート19への遊技球の通過に基づいて普通図柄表示装置18に表示される変動表示や始動入賞口11a、11bの開放等について具体的に説明する。図69は、大当りになる場合の始動入賞口11a、11b、特別図柄表示装置6a、6b、保留LED25a、25b、25c、25d、保留LED29a、29b、29c、29d、大入賞口7a、7b、普通図柄作動ゲート19及び普通図柄表示装置18のタイミングチャートである。なお、保留LED26(26a、26b、26c、26d)については省略する。また、ここでの説明では、図63に示した大当りにならない場合の表示制御用コマンドの遷移に係わるものも含めて説明する。
遊技機1に電源が投入された後、遊技者の打球操作ハンドル2の操作にて、打球発射装置43から遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に発射され、始動入賞口11aに入賞し、この入賞がはずれである場合には、特別図柄表示装置6aにてはずれのスロットゲームが表示される。なお、上記したように、遊技領域5に打ち出された遊技球は、障害釘28(図1)により始動入賞口11bよりも始動入賞口11aに入賞し難くなっており、また、図69において、遊技球の始動入賞口11aへの入賞には「a」が、遊技球の始動入賞口11bへの入賞には「b」がそれぞれ付記されている。また、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合には、普通図柄表示装置18にて普通図柄としての1桁の数字が変動表示される。そして、遊技球の始動入賞口11aへの入賞に係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aにて表示されている間に、遊技球が始動入賞口11b、11aの順に2個入賞し、この入賞が両者共にはずれである場合には、特別図柄表示装置6bにてはずれのスロットゲームが開始され、次いで保留LED25aが点灯する(図21、S242)。
そして、特別図柄表示装置6aにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED25aが消灯し(図50、S659)、特別図柄表示装置6aにはずれのスロットゲームが再び開始される。そして、特別図柄表示装置6bにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了し、特別図柄表示装置6a単独ではずれのスロットゲームが表示されている間に、遊技球が始動入賞口11aに入賞し、この入賞が大当りである場合には、保留LED25aが点灯する(図21、S242)。そして、特別図柄表示装置6aにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED25aが消灯し(図50、S659)、次に特別図柄表示装置6aには大当りのスロットゲームが開始され、その後スロットゲームの結果として大当り図柄が確定表示されて大当り遊技が開始される。なお、この大当り図柄は、「888」であったとする。そして大当り遊技が開始されると、大入賞口7aが上記所定の態様で開口し、この間、画像表示部30aには大当り演出画像(この大当り演出画像は、大当りのスロットゲームが開始されたときのオーバーフロー球数により決定)が表示され、一方、画像表示部30bには、大当り情報が表示される。
そして、この大当り遊技の間には、遊技球が始動入賞口11aまたは11bに多数入賞することになるが、ここでは次のように入賞したとする。即ち、この大当り遊技の間に、最初に遊技球が始動入賞口11b、11b、11b、11a、11a、11bの順に6個入賞したとし、この場合、保留LED29a、29b、29c、25a、25b、29dが順次点灯する(図27、S285にてYES及びS290、図28、S295、図29、S300、図21、S242、図22、S252、図30、S305及びS306)。ここで、この大当りのスロットゲームの表示中に遊技球が始動入賞口11aまたは11bに入賞しても、特別図柄表示装置6a、6bには、それぞれ大当り演出画像、大当り情報が表示されているので、特別図柄表示装置6a、6bにてスロットゲームが開始されることはない。なお、この6個の入賞は、それぞれ、はずれ、小当り、中当り、リーチはずれ、はずれ、はずれであったとする。
そして、大当り遊技の間に始動入賞口11aまたは11bに入賞した5個目以降の遊技球は、オーバーフロー球となり(図18、S204にてYESまたは図25、S275にてYES)、オーバーフロー球表示装置60の表示数がその都度1加算される(図18、S206及びS208または図25、S276及びS277)。但し、この大当り遊技の間に加算されたオーバーフロー球数は、大当り演出画像の選択に影響することはない。また、図69に示すように、ここで普通図柄表示装置18にて当り図柄「3」が確定表示されると、遊技状態が通常状態における開放時間STbとして始動入賞口11bが単独で0.5秒開放する(図13、S519、図14参照)。
そして、大当り遊技が終了すると遊技状態が時短状態に設定されて(図44)、以降、特別図柄表示装置6a及び6bにてスロットゲームが合計100回実行されるまで、若しくはスロットゲームが100回未満で大当りになるまでこの時短状態が継続することになる(図32、S320にてYES及びS321、S380にてYES及びS381)。また、図69に示すように、遊技状態が時短状態に設定されたときに、普通図柄表示装置18にて図柄が変動表示中である場合には、所定時間(通常状態にて設定される普通図柄変動時間t)が経過する前であっても即座に当該変動表示を停止する。これにより、遊技状態が時短状態になったと同時に、通過保留球(保留LED26が点灯している場合)に基づく次の普通図柄表示装置18における図柄の短縮された変動表示が即座に実行され、従って遊技者にとって有利となり、遊技性が向上する。また、図69に示すように、この時短状態中に、普通図柄表示装置18にて当り図柄「7」が確定表示されると、遊技状態が時短状態における開放時間STaとして始動入賞口11aが単独で3秒開放し(図13、S518、図14参照)、一方、当り図柄「3」が確定表示されると、遊技状態が時短状態における開放時間STbとして始動入賞口11bが単独で2秒開放する(図13、S518、図14参照)。つまり、時短状態中では、始動入賞口11aの方が始動入賞口11bよりも長く開放するので、始動入賞口11aの遊技球の入賞比率が向上することになり、通常状態では障害釘28により始動入賞口11bよりも入賞し難い始動入賞口11aに多くの遊技球が入賞して、多くの大当りに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6aにて実行されるようになる。
仮に、特別図柄表示装置6aにて大当り図柄としての特定大当図柄「777」が確定表示された場合には、大当り遊技が終了すると遊技状態が確変状態に設定されて(図43)、以降、特別図柄表示装置6a及び6bにてスロットゲームが実行されて次に大当りになるまでこの確変状態が継続することになる(図32、S380にてYES及びS381)。また、この確変状態中に、普通図柄表示装置18にて当り図柄「7」が確定表示されると、遊技状態が確変状態における開放時間STaとして始動入賞口11aが単独で2秒開放し(図13、S518、図14参照)、一方、当り図柄「3」が確定表示されると、遊技状態が確変状態における開放時間STbとして始動入賞口11bが単独で1秒開放する(図13、S518、図14参照)。つまり、確変状態においても、時短状態と同様に始動入賞口11aの方が始動入賞口11bよりも長く開放するが、この始動入賞口11a、11bの開放時間は時短状態よりも短くなっているので、確変状態においては、時短状態よりも始動入賞口11aへの遊技球の入賞は少なくなる。
そして、遊技状態が時短状態になると、保留LED29dが消灯し(図52、S668及びS669)、特別図柄表示装置6bにはずれのスロットゲームが開始される。またこの後、略2秒程度のタイムラグをおいて保留LED25dが消灯し(図47、S638及びS639)、特別図柄表示装置6aにリーチはずれのスロットゲームが開始される。このタイムラグは、上記の場合と同様である。ここで、この大当り遊技が終了後に特別図柄表示装置6aにて開始されたリーチはずれのスロットゲームに係わる遊技球の始動入賞口11aへの入賞時期は、未だ特別図柄表示装置6bにて開始されていない小当り及び中当りのスロットゲームに係わる遊技球の始動入賞口11bへの入賞時期より後であるが、これは上記したように、特別図柄表示装置6a、6b両者におけるスロットゲームの表示順は、遊技球の始動入賞口11a、11bへの入賞時期とは関係無く実行されるので、従ってこのリーチはずれのスロットゲームは特別図柄表示装置6aにて開始されることになる。また、大当り演出画像(大当り遊技)が終了したとき、始動入賞口11a及び11bに係わる保留球がある(保留LED25d及び保留LED29dが点灯)ので、この場合には、上記したように、直前にスロットゲームの表示をしていなかった特別図柄表示装置6bが、次にスロットゲームを先に表示する。
そして、特別図柄表示装置6aにリーチはずれのスロットゲーム及び特別図柄表示装置6bにはずれのスロットゲームが表示されている間に、遊技球が始動入賞口11aに1個入賞した場合には、保留LED25dが点灯する(図24、S270及びS272)。なお、この1個の入賞は、はずれであったとする。そして、特別図柄表示装置6bにて表示されていたはずれのスロットゲームが終了するが、未だ特別図柄表示装置6aにはリーチはずれのスロットゲームが表示されており、且つ次に特別図柄表示装置6bに表示されるスロットゲームが小当り(次の保留球が小当り)であるので、特別図柄表示装置6bにてスロットゲームが開始されることなく、保留LED29cは消灯されない(図53、S675及びS676にてYES)。
そして、特別図柄表示装置6aにリーチはずれのスロットゲームが表示されている間に、遊技球が始動入賞口11aに2個入賞するが、この遊技球はオーバーフロー球となり(図18、S204にてYES)、オーバーフロー球表示装置60の表示数が2加算される(図18、S206及びS208)。その後、特別図柄表示装置6aにて表示されていたリーチはずれのスロットゲームが終了すると、保留LED29cが消灯し(図53、S677)、特別図柄表示装置6bにて小当りのスロットゲームが開始されるが、特別図柄表示装置6aは、スロットゲームが表示されていないものの、特別図柄表示装置6bにて小当りのスロットゲームが表示されているので、特別図柄表示装置6aにてスロットゲームが開始されることなく、保留LED25dは消灯されない(図47、S635にてYES)。なお、このリーチはずれのスロットゲームが終了したとき、始動入賞口11a及び11bに係わる保留球がある(保留LED25d及び保留LED29cが点灯)ので、この場合には、上記したように、直前にスロットゲームの表示をしていなかった特別図柄表示装置6bが、次にスロットゲームを先に表示する。
そして図69に示すように、時短状態が終了し遊技状態が解除されることになるが(図32、S320にてYES及びS321)、時短状態が解除されたときに、普通図柄表示装置18にて図柄が変動表示中である場合には、時短状態にて設定される普通図柄変動時間tが経過してから当該変動表示を停止すると共に、上昇した当り確率にて処理される(図44、S420、S421)。さらにこの場合、普通図柄表示装置18にて当り図柄が確定表示されたときは、始動入賞口11a、11bの開放時間STも延長されるようになっている(図44、S422)。これにより、遊技状態が時短状態から通常状態になったときであっても、普通図柄表示装置18にて図柄を変動表示中の場合には、遊技者にとって有利となり、遊技性が向上する。
以後、上記説明に準じて、大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移に係わり、始動入賞口11a、11bへの遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置6a、6bにスロットゲームや大当り演出画像及び大当り情報が表示されたり、または大入賞口7aの開口等が行われることになり、一方、普通図柄作動ゲート19への遊技球の通過に基づいて普通図柄表示装置18に変動表示や始動入賞口11a、11bの開放等が行われることになる。
以上説明したように、本実施例の遊技機1においては、複数の特別図柄表示装置6a、6bと、複数の始動入賞口(電動チューリップ)11a、11bと、複数の大入賞口(アタッカ)7a、7bとを遊技盤21に配設し、始動入賞口11a、11bへの遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置6a、6bの両者が同時に並行してスロットゲームの表示を実行するようにしたので、スロットゲームの消化が迅速になり、オーバーフロー球の発生を減少させることが可能となる。従って、単位時間当たりのスロットゲームの消化回数が増大し、その結果、遊技者の大当り、中当り、小当りを獲得する確率が向上するため、大当り遊技、中当り遊技、小当り遊技の興趣が向上、即ち遊技機1の遊技性が向上する。
また、オーバーフロー球の発生を減少させることができるので、遊技者のオーバーフロー球が発生しないように、遊技球を遊技領域5に発射する打球発射装置43を間歇的に停止する煩わしい止め打ち操作が減少し、これにより、さらに遊技機1の遊技性が向上すると共に、遊技場にとっては遊技機1の稼働率が高くなるので売上の向上につながる。
また、本実施例の遊技機1においては、大当りに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6aのみに単独で表示され、中・小当りに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6bのみに単独で表示され、はずれ及びリーチはずれに係わるスロットゲームは、特別図柄表示装置6a、6b両者で表示されるようにし、さらに大当りになった場合には、大入賞口7aを、中・小当りになった場合には、大入賞口7bをそれぞれ開口するようにしている。従って、このような構成を採用した遊技機1によれば、始動入賞口11a、11bに遊技球が連続的に入賞して保留球が発生した場合、はずれ及びリーチはずれに係わるスロットゲームは、特別図柄表示装置6a、6bにて並行して表示されるものの、大当りに係わるスロットゲーム及び中・小当りに係わるスロットゲームは、それぞれ特別図柄表示装置6a及び6bにて単独で表示されるので、即ち大・中・小当りに係わるスロットゲームが特別図柄表示装置6a、6bにて並行して表示されることがないので、遊技者は、大・中・小当りに係わるスロットゲーム、即ち遊技者の利益に大きく係わるリーチアクション等により趣向を凝らした演出効果の高いスロットゲームを、凝視しながら集中して楽しむことができる。
また、始動入賞口11aに係わる保留球があるにもかかわらず或いは始動入賞口11aに遊技球が入賞したにもかかわらず特別図柄表示装置6aがスロットゲームを表示しない場合、または始動入賞口11bに係わる保留球があるにもかかわらず或いは始動入賞口11bに遊技球が入賞したにもかかわらず特別図柄表示装置6bがスロットゲームを表示しない場合には、その時点で遊技者は、大・中・小当りになることを予測することができ、即ち、この特別図柄表示装置6aまたは6bのスロットゲームの表示停止が、遊技者への大・中・小当り予告になるので、これにより遊技機1の興趣が増大する。
また、特別図柄表示装置6aのスロットゲームは、始動入賞口11aに遊技球が入賞したことに基づいて実行され、特別図柄表示装置6bのスロットゲームは、始動入賞口11bに遊技球が入賞したことに基づいて実行されるようになっており、また始動入賞口11a、11bに係わる保留球の記憶数を表示するLEDユニット24a(保留LED25)、24b(保留LED29)をそれぞれ設け、さらに大当りの抽選は特別図柄表示装置6aのみに、中・小当りの抽選は特別図柄表示装置6bのみにて実行するようにしたので、遊技者は、遊技の進行状況を極めて容易に把握することができ、これにより遊技機1の遊技性が向上する。
さらにまた、障害釘28により遊技領域5に打ち出された遊技球を誘導して所定の割合で始動入賞口11a及び11bに入賞させる、即ち始動入賞口11bよりも始動入賞口11aに遊技球を入賞し難くするようにし、反面、大当りの抽選確率を通常よりも高く設定して遊技機1を設計したので、遊技者は、遊技球を始動入賞口11aに入賞させるべく、自身の技量を発揮して遊技に技術介入することができると共に、遊技盤21上を落下する遊技球の行方に一喜一憂し、その結果、遊技機1の興趣が増大する。特に、遊技者は、始動入賞口11aに遊技球が入賞したときには多大な喜びと満足感を得ることができる。
また、本実施例の遊技機1では、普通図柄表示装置18に当り図柄として「7」が確定表示された場合には、始動入賞口11aが、普通図柄表示装置18に当り図柄として「3」が確定表示された場合には、始動入賞口11bが開放するので、遊技者は、遊技盤21に配設された始動入賞口11a、11bの位置に応じて、打球操作ハンドル2を操作して打球発射装置43から発射される遊技球の発射強度を上手く調節しなければならず、その結果、遊技者自身の技量を発揮して遊技に技術介入することができ、遊技機1の趣向が向上する。また、これは大・中・小当りになった場合にも同様であり、即ち、大当りになった場合には大入賞口7aが、中・小当りになった場合には大入賞口7bが開口するので、この場合においても、上記と同様な作用効果を奏する。
また、始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbは、確変、時短及び通常状態においてそれぞれ異なるように設定されるので、つまり開放時間STa、STbは、時短状態が最も長く、確変、通常状態の順で短くなっているので、遊技者は、現在の遊技状態を容易に判断することが可能になると共に、確変または時短状態になると、通常状態では障害釘28により入賞し難い始動入賞口11aに多くの遊技球が入賞して、大当りを獲得するチャンスが増大するので、大いなる期待を持って遊技に臨むことができる。さらに時短状態の開放時間STa、STbは、確変状態の開放時間STa、STbよりも長いので、時短状態の方が確変状態よりも始動入賞口11a、11bに多くの遊技球が入賞する蓋然性が高くなり、従って遊技者は、大当り図柄として特定大当図柄が確定表示されずに遊技状態が確変状態にならない場合であっても、つまり大当り図柄として通常大当図柄が確定表示されて遊技状態が時短状態となり、大・中・小当りの抽選確率は上昇されない場合であっても、過度に落胆することなく遊技に臨むことができ、一方、遊技場は、全ての遊技者、即ち熟練者或いは初心者を問わず、適度な射幸性を維持しながら公平な遊技を提供することができる。
また、本実施例の遊技機1においては、大当り演出画像は、オーバーフロー球の数によって演出効果の異なる複数種類の大当り演出画像の中から選択されるようになっており、さらにオーバーフロー球の数が多くなるのに比例して演出効果の高い大当り演出画像が選択されるようになっているので、従って遊技者は、演出効果の高い大当り演出画像が表示されるよう、オーバーフロー球が発生するのを防止すべく所謂止め打ち(打球発射装置43を操作して間歇的に遊技球を発射すること)を行うことがなく、その結果、遊技の趣向が向上すると共に遊技機1の稼働率が向上する。
また、大当りになった場合には、特別図柄表示装置6aに大当り演出画像を、特別図柄表示装置6bに大当り情報をそれぞれ表示するようにしたので、大当り演出画像は、大当り情報表示が重なる等して一旦途絶え、その演出効果が低下するというようなことがなくなり、これにより、いっそう大当り演出画像の演出効果が高まり、遊技の趣向が向上すると共に、遊技者は、大当り演出画像を充分に享受することが可能となる。
また、本実施例の遊技機1においては、特別図柄表示装置6aと特別図柄表示装置6bとに対し、CPU140やVDP143等からなる表示制御回路111を共用するように構成したので、遊技機1の部品コストを低減することができると共に、特別図柄表示装置6a、6b同士の連携した演出をずれることなく適正に表現することができ、その結果、容易に演出効果を高められる。また同様に、特別図柄表示装置6a、6bに対し、左停止図柄決定用カウンタC2(乱数2)、中停止図柄決定用カウンタC3(乱数3)、右停止図柄決定用カウンタC4(乱数4)、大当り図柄決定用カウンタC6(乱数6)を共用するようにしたので、遊技機1における制御プログラム等を簡素化することができる。
なお、本実施例の遊技機1では、上記したように大・中・小当りに係わるスロットゲームは、同時に特別図柄表示装置6a、6bに表示されないようにしたが、さらに、これに加えてリーチはずれに係わるスロットゲームも同様に、同時に特別図柄表示装置6a、6bに表示されないようにしても良い。
また、大当りに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6aのみに、中・小当りに係わるスロットゲームは特別図柄表示装置6bのみに単独で表示するようにしたが、これら大・中・小当りに係わるスロットゲームは、図70に示すように、画像表示部30a、30b両者に跨って拡大表示するようにしても良い。そしてこの場合、これら大・中・小当りに係わるスロットゲームは、最初から或いは変動表示等の途中から特別図柄表示装置6a、6b両者に跨って拡大表示されるようにしても良い。このようにすると遊技者は、当該スロットゲームが特別図柄表示装置6a、6bの両者にて拡大表示されたときは、その時点で、今回表示されているスロットゲームが大・中・小当りになることを確信できるので、大いなる期待を持って遊技に臨むことができ、またさらに、特別図柄表示装置6a、6bの両者にて拡大表示されることで、大・中・小当りに係わるスロットゲームの演出効果が極めて向上するので、その結果、遊技の趣向が極めて向上する。なお、図70は、大・中・小当りに係わるスロットゲーム(例えばリーチアクション)が画像表示部30a、30b両者に跨って拡大表示されている状態を示す特別図柄表示装置6a、6bの正面図である。
また、本実施例の遊技機1においては、障害釘28により始動入賞口11aと始動入賞口11bとの遊技球の入賞割合を略1対5に設定し、さらに大当り確率を通常より上昇させて1/50に設定して遊技機1を設計したが、これらの設定は、特に限定するものではないものの、望ましくは、始動入賞口11aと始動入賞口11bとの遊技球の入賞割合の設定に応じて大当り確率を設定すると良い。本実施例の遊技機1で大当り確率を1/50に設定したのは、通常、始動入賞口が1つしかない遊技機においては 大当り確率が1/300前後であるからである。なお、障害釘28は、同じ作用効果を奏するものであれば、特に釘に限定することなく、例えば樹脂等で形成されたブロック片等であっても良い。
また、本実施例の遊技機1においては、カウンタH(オーバーフロー球数)及びカウンタK(時短回数)の値は、始動入賞口11a、11bそれぞれの遊技球の入賞によりカウントアップするようにしたが、これは始動入賞口11a、11bの何れか一方の遊技球の入賞によりカウントアップするようにしても良い。また、カウンタBa、Bbの保留記憶数(保留球数)の最大値は両者共に5としたが、これはそれぞれ異なるようにしても良い。
また、カウンタGa、Gbの入賞球数の最大値は両者共に6としたが、これは次のようにしても良い。即ちカウンタGaの入賞球数は、通常状態で1、確変状態で4、時短状態で6とし、カウンタGbの入賞球数は、通常状態で1、確変状態で2、時短状態で4とするようにしても良い。このようにすると、遊技者は、現在の遊技状態が確変状態なのか時短状態なのかを、始動入賞口11a、11bへの遊技球の入賞個数により容易に判断することが可能になると共に、遊技場は、確変状態及び時短状態における出玉の設定がさらに容易となる。
また、遊技球の入賞に対する始動入賞口11a、11bの賞品球の払出個数は異なるようにしても良く、例えば賞品球の払出個数を、始動入賞口11aは4、始動入賞口11bは3としたり、或いはその逆にしても良い。さらに始動入賞口11a、11bの賞品球の払出個数は、通常状態、確変状態、時短状態でも異なるようにしても良い。このようにすると、遊技者は、始動入賞口11a、11bの開放時間のみならず、払出個数も念頭に置きながら遊技をする必要があり、従って、遊技者の遊技に対する技術介入感が高められて遊技意欲が増大する。
また、本実施例の遊技機1においては、通常状態では始動入賞口11a、11bの開放時間STa、STbを同一に設定したが、これは確変及び時短状態と同様に、異なるように設定しても良い。またさらに、確変状態は、次の大当りになるまで継続するようにしたが、大当りに関係なく、中当りや小当りが所定回数発生するまで継続するようにしても良く、これは時短状態に適用しても良い。或いは、確変処理(S412)及び時短処理(S419)の解除は、同時に行うことなく、特別図柄表示装置6aに係わるスロットゲームと特別図柄表示装置6bに係わるスロットゲームとで個別に行うようにしても良い。例えば、確変または時短状態において、大当りが発生する前に中当りや小当りが所定回数発生したら、特別図柄表示装置6bに係わるスロットゲームの確変または時短処理のみを解除するといった具合である。
また、確変処理(S412)においては、確率の上昇は大当り確率(大当り判定用カウンタC1a)及び中・小当り確率(中・小当り判定用カウンタC1b)両者に適用したが、これは何れか一方に適用しても良い。また、確変処理(S412)及び時短処理(S419)においては、特別図柄変動時間THの短縮は、特別図柄表示装置6a、6b両者に適用したが、これは何れか一方に適用しても良く、さらに、普通図柄表示装置18の当り図柄「3」「7」の出現確率を通常状態と異なるようにしても良い。このようにして種々の組合せにより遊技機1を設計することにより、様々な遊技性を容易に創出することができるようになる。
また、本実施例の遊技機1においては、始動入賞口11a、11bの両者に、それぞれ保留記憶がある場合には、上記した所定の規定に基づいてこの保留記憶を消化するようにしたが、これは始動入賞口11aに係わる保留記憶を優先して消化するようにしても良い。このようにすると、遊技者にとって最も関心のある大当りの抽選が迅速に消化されることになり、遊技の趣向が向上する。
また、本実施例の遊技機1においては、中当りになると大入賞口7bは、6秒が経過するか、或いは大入賞口7bに遊技球が10個入賞するまで開口するようにしたが、この秒数や遊技球の入賞数は限定するものではなく、つまり中当りにおける大入賞口7bの開口態様は限定するものではなく、これは、小当り(大入賞口7bの開口時間0.5秒)に関しても同様である。
また、本実施例の遊技機1においては、特別図柄表示装置6a、6bにて表示されるスロットゲームに係わる特別図柄は同一にしたが、これは異なるようにしても良い。
また、本実施例の遊技機1においては、大当り演出画像は画像表示部30aに、大当り情報は画像表示部30bにそれぞれ表示するようにしたが、これは次のようにしても良い。即ち大当り演出画像は、画像表示部30a、30b両者に跨って表示するようにし、また、大当り情報は、上記実施例に準じて、例えば画像表示部30a、30bの隅等に小さく表示するようにしても良い。このようにすると、大当り演出画像に大当り情報が重なることになるが、大当り演出画像が2画面(画像表示部30a、30b)にて大きく表示されるので、大当り演出画像の迫力を向上させることができる。
また、大当り演出画像は、オーバーフロー球の数によって演出効果の異なる複数種類の大当り演出画像A、B、Cの中から選択されるようにしたが、これは例えば、通常大当図柄または特定大当図柄の種別によって選択されるようにしても良い。例えば特定大当図柄のうち「1、1、1」「5、5、5」は大当り演出画像A、「9、9、9」「11、11、11」「13、13、13」は大当り演出画像B、「3、3、3」「7、7、7」は大当り演出画像Cといった具合である。
また、本実施例の遊技機1では、上記したように大当り遊技が終了する際、カウンタHの値を0に、即ちオーバーフロー球表示装置60の表示数を0にリセットするようにしたが(図41、S408)、これは限定することなく、例えば所定時間が経過する毎に、或いは特定大当図柄に係わる大当り遊技が終了するときのみに行うようにしても良い。
なお、大当り演出画像用の動画は、アニメーション、ゲーム、映画、音楽用のプロモーションビデオ、携帯器具等で撮影したビデオ(ムービーメール等)等が該当する。
また、本実施例の遊技機1では、LCD駆動回路150a、150bは、NTSC方式に準拠したビデオ信号を用いた場合を説明したが、これは限定することなく、例えばPAL方式やSECAM方式に準拠したビデオ信号を用いるようにしても良い。そして、特別図柄表示装置6a、6bは、液晶ディスプレイ(LCD)を用いた例を説明したが、これは限定することなく、例えばCRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ等を用いるようにしても良い。
また、本実施例においては、普通図柄表示装置18は、7セグメントLEDで構成したが、これは限定することなく、例えば特別図柄表示装置6a、6bと同様に液晶ディスプレイ(LCD)にて構成するようにしても良く、この場合、普通図柄表示装置18にて普通図柄が当りになったときは、上記した特別図柄表示装置6a、6bにて特別図柄が大当りなったときと同様に、大当り演出画像に準じた当り演出画像を普通図柄表示装置18にて表示するようにしても良い。さらに、この場合には、普通図柄表示装置18を2つ設け、当りを上記大・中・小当りのごとく複数種類設け、上記した実施例に準じて構成するようにしても良い。
なお、本実施例においては、遊技機1としてパチンコ遊技機を例にとって説明したが、これは限定することなく、例えばスロットル遊技機、アレンジ遊技機、ジャン球遊技機、ピンボール遊技機等、記憶装置に記憶した画像データを読み出し、この読み出した画像データに基づく画像を画像表示部に表示する表示装置を用いた遊技機に適用するようにしても良い。
次に特許請求の範囲の構成と、本発明の実施形態との主な対応を説明する。
請求項1:始動遊技装置は、始動入賞口(電動チューリップ)11a、11bに相当し、所定の図柄は、図34に示す3桁の1〜14の特別図柄に相当し、画像表示装置は、特別図柄表示装置6a、6bに相当し、可変入賞装置は、大入賞口(アタッカ)7a、7bに相当し、始動遊技球検出手段は、始動入賞検出センサ116a、116bに相当し、制御手段は、主制御回路44、表示制御回路111に相当し、大当り図柄は、図34に示す大当り図柄「1、1、1」〜「14、14、14」に相当し、特別遊技は、大・中・小当り遊技に相当し、特別遊技発生手段は、S391の大当り処理、S425の中当り処理、S431の小当り処理に相当し、特定遊技は、時短処理中の遊技、確変処理中の遊技に相当し、特定の図柄は、特定遊技が時短処理中の遊技の場合には図34に示す大当り図柄「1、1、1」〜「14、14、14」のうちの偶数の大当り図柄に、特定遊技が確変処理中の遊技の場合には図34に示す大当り図柄「1、1、1」〜「14、14、14」のうちの奇数の大当り図柄に相当し、特定遊技発生手段は、S412の確変処理、S419の時短処理に相当し、遊技機は、遊技機1に相当し、第1始動遊技装置、第2始動遊技装置、可変始動入賞装置は、始動入賞口(電動チューリップ)11a、11bに相当し、所定の遊技条件の成立は、普通図柄遊技処理(S500)におけるS514の処理にてYESとなった場合に相当し、所定時間は、図14に示す始動入賞口開放時間STa、STbに相当し、変換制御手段は、始動入賞口開放処理(S516)におけるS517〜S524の処理に相当し、個別時間設定手段は、S415の処理、S422の処理に相当する。
請求項2:第1特定遊技、第2特定遊技は、確変処理中の遊技、時短処理中の遊技に相当し、状態別時間設定手段は、図14に示すように、確変状態において始動入賞口開放時間STaを2秒、始動入賞口開放時間STbを1秒に設定(S415の処理)し、時短状態において始動入賞口開放時間STaを3秒、始動入賞口開放時間STbを2秒に設定(S422の処理)したことに相当する。
請求項3:第1特定遊技は、確変処理中の遊技に相当し、第2特定遊技は、時短処理中の遊技に相当し、変換制御手段の所定時間を、第1特定遊技が発生しているときよりも第2特定遊技が発生しているときの方が長く設定するようにしたことは、図14に示すように、確変状態において始動入賞口開放時間STaを2秒、始動入賞口開放時間STbを1秒に設定(S415の処理)し、時短状態において始動入賞口開放時間STaを3秒、始動入賞口開放時間STbを2秒に設定(S422の処理)したことに相当する。
請求項4:作動遊技装置は、普通図柄作動ゲート19に相当し、所定の図柄は、図11に示す1桁の0〜9の普通図柄に相当し、サブ画像表示装置は、普通図柄表示装置(7セグLED)18に相当し、作動遊技球検出手段は、作動ゲート検出センサ121に相当し、サブ制御手段は、主制御回路44に相当し、当り図柄は、図11に示す当り図柄「3」「7」に相当し、当り図柄の種別に応じて第1始動遊技装置または第2始動遊技装置を選択し、選択した第1始動遊技装置または第2始動遊技装置を遊技者にとって有利となる状態に所定時間変換制御することは、始動入賞口開放処理(S516)におけるS517〜S524の処理に相当する。
請求項5:第1画像表示装置は、特別図柄表示装置6aに相当し、第2画像表示装置は、特別図柄表示装置6bに相当し、第1特別遊技は、大当り遊技に相当し、第2特別遊技は、中・小当り遊技に相当し、選別表示制御手段は、VDP143が実行する図61に示すVDP表示制御処理、S822のLCD駆動回路出力処理、本文後段の図64及び図69に係わる記載に相当する。
請求項6:第1始動遊技装置は、始動入賞口(電動チューリップ)11aに相当し、第2始動遊技装置は、始動入賞口(電動チューリップ)11bに相当し、第1始動遊技球検出手段は、始動入賞検出センサ116aに相当し、第2始動遊技球検出手段は、始動入賞検出センサ116bに相当し、入賞別表示制御手段は、S200の始動入賞口入賞処理に基づくVDP143が実行する図61に示すVDP表示制御処理、S822のLCD駆動回路出力処理、本文後段の図64及び図69に係わる記載に相当する。
請求項7:第1始動遊技装置及び第2始動遊技装置が遊技者にとって不利となる状態は、始動入賞口(電動チューリップ)11a、11bが閉じている状態に相当し、入賞割合設定手段は、障害釘28に相当する。
請求項8:第1特別遊技は、大当り遊技に相当し、第2特別遊技は、中・小当り遊技に相当し、第1始動遊技装置に入賞または通過する遊技球の割合を、第2始動遊技装置に入賞または通過する遊技球の割合よりも低く設定するようにしたことは、本文前段の「遊技領域5に打ち出された遊技球は、障害釘28により始動入賞口11bよりも始動入賞口11aに入賞し難くなっており、その割合は、ほぼ1対5になっている。即ち、遊技領域5に打ち出された遊技球が、始動入賞口11bに入賞する確率は、始動入賞口11aに入賞する確率の略5倍になるように遊技機1が設計されている」という記載に相当する。
請求項9:第1始動遊技装置は、始動入賞口(電動チューリップ)11aに相当し、第2始動遊技装置は、始動入賞口(電動チューリップ)11bに相当し、変換制御手段の所定時間を、第2始動遊技装置よりも第1始動遊技装置の方が長く設定するようにしたことは、図14に示すように、確変状態において始動入賞口開放時間STaを2秒、始動入賞口開放時間STbを1秒に設定(S415の処理)し、時短状態において始動入賞口開放時間STaを3秒、始動入賞口開放時間STbを2秒に設定(S422の処理)したことに相当する。
請求項10:並行表示制御手段は、S318の特別図柄遊技処理、CPU140が実行する図60に示す表示メイン制御処理、VDP143が実行する図61に示すVDP表示制御処理、本文後段の図64及び図69に係わる記載に相当する。
請求項11:スロットゲームが未だ消化されていない遊技球数の所定回数は4回に相当し、検出回数記憶手段は、RAM104、カウンタBa、Bbの値に相当し、スロットゲーム非実行手段は、始動入賞口11a入賞処理(S201)におけるS204の処理、始動入賞口11b入賞処理(S273)におけるS275の処理にてYESと判定された場合に相当する。
請求項12:非同時表示制御手段は、S318の特別図柄遊技処理、CPU140が実行する図60に示す表示メイン制御処理、VDP143が実行する図61に示すVDP表示制御処理、本文後段の図64及び図69に係わる記載に相当する。
請求項13:単独表示制御手段は、S318の特別図柄遊技処理、CPU140が実行する図60に示す表示メイン制御処理、VDP143が実行する図61に示すVDP表示制御処理、本文後段の図64及び図69に係わる記載に相当する。
請求項14:第1可変入賞装置は、大入賞口(アタッカ)7aに相当し、第2可変入賞装置は、大入賞口(アタッカ)7bに相当し、選別変換制御手段は、大当り処理(S391)におけるS394〜S400の処理、中当り処理(S425)におけるS612〜S618の処理、小当り処理(S431)におけるS624〜S628の処理に相当する。
請求項15:拡大表示制御手段は、本文後段の「大・中・小当りに係わるスロットゲームは、図70に示すように、画像表示部30a、30b両者に跨って拡大表示するようにしても良い。そしてこの場合、これら大・中・小当りに係わるスロットゲームは、最初から或いは変動表示等の途中から特別図柄表示装置6a、6b両者に跨って拡大表示されるようにしても良い」という記載に相当する。