以下に、本発明の1実施例を図を用いて説明する。
図1は、遊技機1の全体正面図、図2は、特別図柄表示装置6の正面図、図3は、遊技機1の裏側に設けられた遊技機制御装置100の要部ブロック図、図4は、遊技機制御装置100を構成する主制御回路44と表示制御回路111とを示すブロック図である。
本実施例の遊技機1は、図1に示すように、図示しない遊技島に固定される外枠22と、この外枠22に取り付けられた内枠23とから構成されており、内枠23には、遊技者にパチンコ遊技を提供する遊技盤21と、遊技者が操作することにより後述する打球発射装置43を作動させる打球操作ハンドル2と、打球発射装置43によって打ち出された遊技球を誘導する打球誘導レール3と、打ち出された遊技球が一定範囲内で飛球するよう設けられた遊技領域形成レール4と、打球誘導レール3及び遊技領域形成レール4によって囲われた遊技領域5と、遊技領域5に打ち出された遊技球を不測の方向へ変化を与える風車20と、特別図柄が回転する様子を示す擬似的な表示(以下、スクロール表示ともいう)を行う液晶表示ディスプレイ(LCD)等で構成された特別図柄表示装置6と、遊技球が入賞することによって特別図柄表示装置6に特別図柄の変動表示(スクロール表示)を開始させる始動入賞口(電動チューリップ)11と、特別図柄表示装置6が特別図柄の変動表示中に遊技球が始動入賞口11へ入賞した場合(以下、このような遊技球を保留球ともいう)に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED25(25a、25b、25c、25d、図2参照)と、特別図柄表示装置6内において所定の画像を表示する画像表示部30と、この画像表示部30において3つの特別図柄をそれぞれ個別に表示する左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10と、特別図柄表示装置6における表示結果が予め定められた態様(大当り)になった場合、遊技者に有利に開口される大入賞口(アタッカ)7と、遊技球を打球発射装置43に供給するための打球供給皿12と、打球供給皿12に入りきらない球を貯留することができると共に、図示しない貯留球箱に遊技球を移動できるようになっている余剰球受皿13と、入賞することによって賞球が払い出される普通入賞口14と、入賞に対する賞球の払い出しや球詰まり、異常を報知する遊技効果ランプ15と、遊技領域5の最下部に設けられた遊技球を回収するアウト口16と、開閉自在に設けられたガラス扉枠17と、一桁の普通図柄を表示し、その普通図柄が予め定められた普通図柄(当り)である場合、始動入賞口11としての電動チューリップの羽根を開放する7セグメントLED等で構成された普通図柄表示装置18と、遊技球が通過することによって普通図柄表示装置18に普通図柄の変動表示を開始させる普通図柄作動ゲート19と、普通図柄表示装置18が普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合(以下、このような遊技球を通過保留球ともいう)に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED26(26a、26b、26c、26d、図2参照)とによって構成されている。
この様に構成される遊技機1は、まず、遊技者の打球操作ハンドル2の操作により、打球発射装置43から遊技球が発射され、打球誘導レール3と遊技領域形成レール4の間を通って遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に打ち出される。そして、遊技球は遊技領域5を自重により落下し、落下する過程においては、遊技盤21に植設される図示しない遊技釘や風車20によって落下する方向に変化を与えられ、始動入賞口11や普通入賞口14に入賞したり、普通図柄作動ゲート19を通過したり、全ての入賞口に入賞しなかった場合には、アウト口16に回収されるようになっている。
遊技球が始動入賞口11に入賞した場合には、所定の賞品球を遊技者に与えると共に、後述する始動入賞検出センサ116によって遊技球を検出し、特別図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10に特別図柄をスクロール表示させ、所定時間後に左図柄表示部8、右図柄表示部10、中図柄表示部9の順に特別図柄を停止させて抽選を行い、左図柄表示部8の特別図柄と右図柄表示部10の特別図柄とが停止した時点で大当りを構成する特別図柄の組合せ(例えば同一の特別図柄の組合せ)である場合にはリーチとなり、特別図柄表示装置6の画像表示部30にて所定のリーチアクションが表示されるようになっており、その後中図柄表示部9の特別図柄が停止した時点で確定表示された特別図柄が予め定められた特別図柄の組合せである場合には大当りとなり、大入賞口7としてのアタッカを所定の態様で開放する大当り遊技が実行されると共に、この大当り遊技が実行されている間、特別図柄表示装置6の画像表示部30には、後に詳述するが、所定の大当り演出画像が表示されるようになっており、これら以外の特別図柄の組合せである場合には、はずれとなる。
また、遊技球が普通入賞口14に入賞した場合には、所定の賞品球が遊技者に与えられる。また、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合には、後述する作動ゲート検出センサ121によって遊技球を検出し、普通図柄表示装置18に普通図柄を変動表示させて抽選を行い、確定表示された普通図柄が予め定められた普通図柄である場合には当りとなり、始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根を所定時間開放するようなっている。
次に遊技機1の遊技機1の裏側に設けられた遊技機制御装置100を図3を用いて説明する。
遊技機制御装置100は図3に示すように構成され、遊技機制御装置100を主に構成する主制御回路44は、入力回路101、出力回路110、ワンチップマイクロコンピュータ27及びこれらを接続するバス115(データバス、アドレスバス、コントロールバス等)とを備えており、入力回路101を介して取得した各センサやスイッチからの信号に基づいて、ワンチップマイクロコンピュータ27が出力回路110に接続されている各種回路や機器等を制御するための所定の制御プログラムを実行する。また、ワンチップマイクロコンピュータ27は、制御プログラムを実行するCPU102、CPU102が実行する制御プログラムを格納するROM103及びCPU102が処理するデータを一時的に記憶するRAM104が内蔵されている。
入力回路101には、始動入賞口11に設けられた遊技球の入賞を検出すると特別図柄変動開始信号(以下、始動信号ともいう)を送る始動入賞検出センサ116と、始動入賞口11に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ123と、普通図柄作動ゲート19に設けられた遊技球の通過を検出すると普通図柄変動開始信号(以下、作動信号ともいう)を送る作動ゲート検出センサ121と、大入賞口7を開放することにより大入賞口7内に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ117と、大入賞口7の特定領域を通過した遊技球を検出する継続入賞スイッチ118と、打球操作ハンドル2が回動操作されて遊技球が発射される時にオンする打球操作ハンドルスイッチ119と、打球操作ハンドル2の所定箇所に設けられ押圧操作することにより打球発射装置43の作動をオフさせて遊技球の発射を停止する打球操作ストップスイッチ120と、各入賞口に入賞した遊技球をセーフ球としてカウントし遊技球を賞品として払い出すために必要なセーフ信号を出力するセーフ球検出センサ122とが接続されている。
出力回路110には、遊技盤面に配備されているLED(例えば、保留LED25や保留LED26)や各種表示ランプ(例えば、遊技効果ランプ15)等を点灯/点滅制御するランプ制御回路37と、大入賞口7としてのアタッカを開口動作するためのソレノイド106と、始動入賞口11としての電動チューリップを開放動作するためのソレノイド107と、スピーカ113より各種の効果音を拡声させるための音声制御を行う音声制御回路38と、図示しないホール管理コンピュータ等に接続される外部情報端子109とが接続されている。また、出力回路110には、図示しないドライバ回路を経由して普通図柄表示装置(7セグLED)18が接続されている。
さらに、出力回路110には、払出制御回路40及び表示制御回路111が接続されている。払出制御回路40は、内部に払出制御用CPU(図示せず)、この払出制御用CPUの作業領域や各賞球コマンドに対応した賞品球数等を記憶保持するための記憶エリアを備えたRAM及び制御データ及び賞球払出しのための制御プログラム等が記憶されたROMなどを備えている。払出制御回路40は、主制御回路44のCPU102から指令される賞球コマンドに従って賞球払出装置41を駆動制御し、賞品球の払出制御を行う。払出制御回路40には、その他、発射制御回路42を介して遊技領域5に向けてパチンコ球を弾発するための打球発射装置43が接続されており、打球発射装置43の動作停止と動作停止解除とを制御する。
次に、図4を参照して表示制御回路111について説明する。図4に示すように、表示制御回路111は、主制御回路44の出力回路110から一方向のストローブ信号や表示制御用コマンド信号等の制御信号が入力されることにより、特別図柄表示装置6の画像表示部30にて表示する2次元や3次元のスクロール表示や大当り演出画像に係わる画像処理のための表示制御を実行する。このため、表示制御回路111は、CPU140と、RAM141と、ROM142と、VDP143と、VRAM(ビデオRAM)144と、キャラクタROM145と、入力インターフェース146と、リセット回路147と、発振回路148と、タイミングコントローラ149と、LCD駆動回路150とを備えている。
入力インターフェース146は、例えば入力端が抵抗を介して電源に接続されたトランジスタアレイ等で構成された図示しないバッファ回路が設けられており、主制御回路44から入力されたストローブ信号と表示制御用コマンド信号をCPU140のINT端子(図示省略)に出力する。これにより、主制御回路44から表示制御回路111への信号入力のみを許容し、表示制御回路111から主制御回路44への信号出力を禁止している。なお、この表示制御用コマンドについては、図29に示し後述する。発振回路148は、CPU140とVDP143とに基準クロック信号を出力する回路であり、リセット回路147は、CPU140とVDP143とをリセットするためのリセット信号を出力する回路である。CPU140とVDP143は、発振回路148からの基準クロック信号を分周して内部クロック信号を生成し、この内部クロック信号に基づいて動作する。
ROM142は、CPU140によって実行される表示制御プログラムを記憶する半導体メモリであり、RAM141は、CPU140によって実行される表示制御プログラムのワークエリアやスタックエリア等の作業領域として利用される半導体メモリである。CPU140は、表示制御プログラムを実行する中央演算装置であり、入力インターフェース146からストローブ信号が入力されると表示制御用コマンド信号を認識してRAM141を作業領域としてROM142から表示制御を行うための制御データを読み出し、2次元の図柄表示情報、動画キャラクタ画面情報や背景画面情報、3次元画像情報(オブジェクト)の座標演算(ジオメトリ演算)等の画像データの演算を行うと共に描画コマンドを作成し、これら画像データの演算結果及び作成した描画コマンドをRAM141に格納し、VDP143に制御信号として出力する。
なお、この描画コマンドの具体例としては、例えばアトリビュートコマンド、スプライトコマンド、スプラインコマンド、ポリゴン表示コマンド、テクスチャマッピングコマンド等が挙げられる。
キャラクタROM145は、例えばフラッシュROM等で構成され、キャラクタや図柄、背景、動画キャラクタ等の2次元データやオブジェクトデータやテクスチャデータ等の3次元データ等の画像データが記憶された半導体メモリであり、また、VRAM144は、VDP143が処理する画像データを一時的に記憶して展開するためのフレームバッファメモリである。VDP143は、CPU140からの制御信号に基づき、特別図柄表示装置6の画像表示部30に表示する画像データを生成するもので、CPU140とは独立した2次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAM144をマッピングしている。
また、VDP143は、タイミングコントローラ149を備えており、VRAM144に展開した画像データを一定周期毎にLCD駆動回路150に供給する。つまり、タイミングコントローラ149は、発振回路148からの基準クロック信号及びリセット回路147からのリセット信号に基づいて、LCD駆動回路150に供給する同期信号(水平同期信号、垂直同期信号、クロック信号)を出力するものであり、LCD駆動回路150は、VDP143から供給された画像データを、色信号と輝度信号とからなるビデオ信号に変換し、このビデオ信号の波形をLCDとしての特別図柄表示装置6に適合した波形に整形することにより振幅調整、ガンマ補正、コントラスト、ブライト調整等を行い、特別図柄表示装置6に出力する。
ここで、本実施例に係わるLCD駆動回路150は、NTSC方式に準拠したビデオ信号を出力するようになっており、水平同期信号(水平帰線)は63.5μ秒毎に出力され、垂直同期信号(垂直帰線)は1/30秒毎(ノンインターレース)に出力されるようになっている(但し、インターレースの場合には、垂直同期信号は1/60秒毎に出力されるが、本実施例においては、以後ノンインターレースの場合についてのみ説明する)。
つまり、VDP143は、タイミングコントローラ149から垂直同期信号が入力される毎(1/30秒毎)に、VRAM144に展開した画像データを内部クロック信号に基づいて順次LCD駆動回路150に供給し、LCD駆動回路150は、供給された画像データをビデオ信号に変換して波形整形し、この波形整形したビデオ信号を水平同期信号に基づいて1フレームの画像を特別図柄表示装置6の画像表示部30に表示する。そしてLCD駆動回路150は、垂直同期信号が入力される毎(1/30秒毎)に、特別図柄表示装置6の画像表示部30に表示する1フレームの画像を切り換え、これにより大当り演出画像等の動画が表示される。また、VDP143は、タイミングコントローラ149から垂直同期信号を受信する毎(1/30秒毎)に、CPU140のINT端子(図示省略)に割込み信号を出力する。CPU140は、この割込み信号を受信することにより、次回の1フレームの画像を作成するための表示制御を内部クロック信号に基づいて実行する。
なお、上記したRAM141は、CPU140に対し外付けするようにしたが、これは限定することなく、CPU140に内蔵して設けるようにしても良い。
また、上記した主制御回路44は、図4に示すように、電源が切られた場合でもRAM104の記憶内容を保持可能なRAMバックアップ130の回路を有しており、さらに、外部から主制御回路44の内容等を試験するための試験用端子131、例えばコネクタ等も備えている。
このように、主制御回路44のRAM104が、電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能を有していると、例えば、雷が近くで発生してサージ電流が遊技機1内に侵入したり等して、突然遊技機1の電源が遮断されても、主制御回路44のRAM104が記憶した遊技に係わるデータが全て保全されるので、遊技機1の電源が回復されたときには、以前の遊技状態から引き続き遊技を再開でき、遊技場は公正な遊技を遊技者に提供でき、一方遊技者は、例えば、有利な遊技状態で電源が遮断された場合であっても、電源が復帰後、有利な遊技状態を引き続き続行することが可能となるので不測の不利益を回避でき、双方にとって顕著な効果を奏する。なお、このバックアップ機能は、主制御回路44のRAM104以外に、上記した賞品球の払出を司る払出制御回路40のRAM等、その他の制御回路のRAMにも設けても良い。
また、主制御回路44のCPU102から表示制御回路111へ制御信号(ストローブ信号やコマンド信号等)を一方向通信することにより、即ち、表示制御回路111から主制御回路44への入力をなくすことにより、遊技機1全体の主な制御を司る主制御回路44への入力を少なくして、主制御回路44への不正な信号入力を極力排除でき、遊技場は適正な遊技を遊技者に提供できると共に、両者の通信に係わる回路構成やプログラムを簡素化でき、遊技機1を開発制作するうえで容易となりコストダウンにつながるという顕著な効果を奏する。なお、この主制御回路44のCPU102からの一方向通信は、表示制御回路111以外に、図3に示すような賞品球の払出を司る払出制御回路40等、その他の制御回路にも行うようになっている。
なお、主制御回路44の出力回路110に直接接続した普通図柄表示装置18、ランプ制御回路37、音声制御回路38は、表示制御回路111或いは払出制御回路40に接続するようにしても良い。さらに、入力回路101に接続した打球操作ハンドルスイッチ119と打球操作ストップスイッチ120は、発射制御回路42或いは払出制御回路40に直接接続するようにしても良い。これらは、遊技機制御装置100を構成する各種装置の機能や配置及び各CPUの処理速度やROM、RAM等の記憶装置の容量等に応じて適宜設計すれば良い。
この様に構成された遊技機1において、遊技機制御装置100は、後述する図5以降のフローチャートに示す処理等を実行することにより、当該遊技機1の全体制御を行うと共に、遊技の状況に応じた様々な画像を特別図柄表示装置6等に表示させる。
図5は、主制御回路44のCPU102が実行するメイン遊技処理(メインルーチン)を示すフローチャートである。電源投入直後、CPU102は初期化処理を行い(ステップS10)、スタックの設定や以下の処理に必要な各フラグ、各レジスタ及び各記憶エリアの初期化を行うと共に、表示制御回路111に特別図柄初期指定コマンド信号を出力する。なお、この特別図柄初期指定コマンドについては、図29に示し後述する。
CPU102は、ステップS10の初期化処理を終了すると、ステップS20の乱数更新処理に移行する。なお、CPU102は、リセット割込み(2msec)毎にメインルーチン(主制御回路44のROM103に記憶されている各プログラム)、即ち、以下に説明するステップS20〜ステップS60の各処理を実行する。
図6は、主制御回路44において取り扱われる乱数の一覧図である。主制御回路44には、図6に示すように、遊技態様をランダムに設定するための乱数として各種カウンタC1〜C8(乱数1〜乱数8)が設定されている。CPU102はステップS20の乱数更新処理にて、各カウンタC1〜C8に関する値の更新を行う。大当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)は、特別図柄の組合せを大当りとするか否かを抽選する乱数カウンタ(後に詳述するが、通常時7の場合が大当り、確率1/315)であって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC1が315になる場合は0に書き換えられる。
特別図柄の停止図柄決定用乱数カウンタは、特別図柄の組合せとして後述する大当り図柄以外のはずれ図柄(リーチなった後にはずれる場合を含む、以下、このようなはずれをリーチはずれともいう)を作成する乱数カウンタであって、左停止図柄決定用カウンタC2(乱数2、0〜13)、中停止図柄決定用カウンタC3(乱数3、0〜13)、右停止図柄決定用カウンタC4(乱数4、0〜13)の3つが設けられている。
左停止図柄決定用カウンタC2は、左図柄の図柄作成に使用するカウンタであって、電源投入時に0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC2が14になる場合は0に書き換えられる。中停止図柄決定用カウンタC3は、中図柄の図柄作成に使用するカウンタであって、電源投入時に0からスタートし、左停止図柄決定用カウンタC2が0にされる毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC3が14になる場合は0に書き換えられる。右停止図柄決定用カウンタC4は、右図柄の図柄作成に使用するカウンタであって、電源投入時に0からスタートし、中停止図柄決定用カウンタC3が0にされる毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC4が14になる場合は0に書き換えられる。このようにすることで、左・中・右図柄の同期を防止することが可能となる。
リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)は、特別図柄の組合せをはずれ図柄とする場合にリーチはずれとするか否かを抽選する乱数カウンタ(後に詳述するが、3の場合がリーチはずれ、確率1/12)であって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC5が12になる場合は0に書き換えられる。
リーチ図柄態様決定用カウンタC6(乱数6、0〜62)は、特別図柄の組合せをリーチはずれとする場合に、中図柄表示部9の停止する特別図柄を、左図柄表示部8及び右図柄表示部10の停止する同一の特別図柄のプラスマイナス1とする(後に述べるが、本実施例では左図柄表示部8、中図柄表示部9及び右図柄表示部10に表示される各々の特別図柄が1〜14の順にスクロール表示されるようになっており、例えば左図柄表示部8及び右図柄表示部10の停止した特別図柄が3であったときには、中図柄表示部9の停止する特別図柄を4(プラス1)または2(マイナス1)とすること、以下、このような中図柄表示部9の停止する特別図柄をプラスマイナス1図柄ともいう)か否かを抽選する乱数カウンタ(後に詳述するが、0〜19の場合がプラスマイナス1図柄のリーチはずれ、確率20/63)であって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC6が63になる場合は0に書き換えられる。
大当り図柄決定用カウンタC7(乱数7、0〜13)は、特別図柄の組合せとして大当り図柄を作成する乱数カウンタであって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC7が14になる場合は0に書き換えられる。
変動パターン決定用カウンタC8(乱数8、0〜51)は、特別図柄の組合せを大当りまたはリーチはずれとする場合に、上記したリーチアクションとして何れの変動パターンを採用するかを抽選する乱数カウンタであって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC8が52になる場合は0に書き換えられる。
当り判定用カウンタC9(乱数9、0〜30)は、普通図柄を当りとするか否かを抽選する乱数カウンタ(後に詳述するが、通常時0〜9の場合が当り、確率1/31)であって、電源投入時0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC9が30になる場合は0に書き換えられる。
はずれ図柄決定用カウンタC10(乱数10、0〜8)は、普通図柄のはずれ図柄作成に使用するカウンタであって、電源投入時に0からスタートし、リセット割込み(2msec)毎にインクリメント(1加算)される。但し、この乱数カウンタC10が9になる場合は0に書き換えられる。
なお、CPU102は、上記した特別図柄初期指定コマンド信号を出力後、所定時間経過すると、表示制御回路111に客待ちデモンストレーション指定コマンド信号を出力する。なお、この客待ちデモンストレーション指定コマンドについては、図29に示し後述する。
図5に戻ってCPU102は、ステップS20の乱数更新処理を終えると、ステップS30の普通遊技処理に移行する。図7は、普通遊技処理(ステップS30)を示すフローチャートである。普通遊技処理は、ステップS450の作動ゲート通過処理とS500の普通図柄遊技処理とから構成されており、まずステップS450の作動ゲート通過処理から説明する。
図8は、作動ゲート通過処理(ステップS450)を示すフローチャートである。この作動ゲート通過処理が開始されると、CPU102は、普通図柄作動ゲート19を通過した遊技球を検出(作動ゲート検出センサ121の作動信号入力)しているか否かを判定し(ステップS452)、遊技球を検出していない場合には(ステップS452にてNO)、この作動ゲート通過処理を終了してS500の普通図柄遊技処理(図10)に移行する。一方、遊技球を検出しているときには(ステップS452にてYES)、CPU102は、ステップS454の処理に移行してカウンタAの値が5未満か否かを判定する。
このカウンタAは、保留LED26(図2参照)の保留記憶数(通過保留球数)を記憶するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、作動ゲート検出センサ121が普通図柄作動ゲート19を通過した遊技球を検出したときに係わりミニマム値0からマックス値5まで変動し、電源投入時には初期化されてミニマム値の0がセットされようになっている。
そして、ステップS454の処理でNO、即ちカウンタAが5以上の値のときには、CPU102は、この作動ゲート通過処理を終了してS500の普通図柄遊技処理に移行する。一方、ステップS454の処理でYES、即ちカウンタAが0〜4の値のときには、ステップS456の処理へ移行して、CPU102は、上記した作動信号を基に、カウンタAの値をインクリメント(1加算)し、次に、ステップS458へ移行して、乱数取得処理を実行する。CPU102は、ステップS458の乱数取得処理に移行すると、上記したカウンタC9、C10の現在値をそれぞれ取得してRAM104の取得数値記憶エリアに各々格納する。ステップS458の乱数取得処理を終了すると、CPU102は、ステップS464の保留LED点灯制御処理へ移行する。
図9は、保留LED点灯制御処理(ステップS464)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED点灯制御処理が実行されると、まずステップS466の処理にて、カウンタAの値が2以上か否かを判定し、2以上でない場合(ステップS466にてNO)、即ちカウンタAの値が0または1の場合には、この保留LED点灯制御処理を終了して作動ゲート通過処理(図8)に戻り、ステップS500の普通図柄遊技処理を実行する。一方、ステップS466の処理にてYES、即ちカウンタAの値が2以上であった場合には、ステップS468の処理へ移行して、CPU102は、4つある保留LED26a、26b、26c、26d(図2参照)のうちから該当する1つをランプ制御回路37を駆動して点灯し、この保留LED点灯制御処理を終了して作動ゲート通過処理に戻り、ステップS500の普通図柄遊技処理を実行する。
図10は、普通図柄遊技処理(ステップS500)を示すフローチャートである。CPU102は、この普通図柄遊技処理が実行されると、まずステップS501の処理にて、カウンタAの値が1以上か否かを判定し、1以上でない場合(ステップS501にてNO)、即ちカウンタAの値が0の場合には、この普通図柄遊技処理を終了して普通遊技処理(図7)に戻り、メイン遊技処理(図5)のステップS40の処理へ移行する。一方、ステップS501の処理にて、カウンタAの値が1以上の場合(ステップS501にてYES)には、CPU102は、ステップS502の処理へ移行して当りフラグF4に値をセットする。
主制御回路44には、当りフラグF4が設定されるようになっており、この当りフラグF4は、電源投入時には0がセットされている。そして、上記したステップS458の乱数取得処理において、当り判定用カウンタC9(乱数9、0〜30)の取得数値が0〜9の場合には、CPU102は、当りフラグF4に1をセットする。なお、当り判定用カウンタC9の取得数値が0〜9でなければ、即ち10〜30の場合には、当りフラグF4は0のままとなる。従い、この場合の当り確率は10/31、はずれの確率は20/31となる。CPU102は、ステップS502の当りフラグF4セットの処理を終了すると、ステップS503の普通図柄決定処理に移行する。
図11は、はずれ図柄決定用カウンタC10(0〜8)の乱数値と普通図柄(7セグメントLEDで構成された普通図柄表示装置18に表示される一桁の普通図柄)との関係を示す説明図である。
CPU102は、ステップS503の普通図柄決定処理に移行すると、普通図柄表示装置18に確定表示される普通図柄を決定する。CPU102は、当りフラグF4に1がセットされていれば(当りである場合)、当り図柄としての数字図柄「7」を決定する。一方、当りフラグF4に0がセットされていれば、図11に示すはずれ図柄決定用カウンタC10(0〜8)の取得数値に対応したはずれ図柄(例えばC10=2であれば「2」)を決定し、ステップS503の普通図柄決定処理を終了し、ステップS504の普通図柄制御処理へ移行する。
図12は、普通図柄制御処理(ステップS504)を示すフローチャートである。CPU102は、この普通図柄制御処理が実行されると、まずステップS506の処理にて、普通図柄変動表示処理を実行する。このステップS506の普通図柄変動表示処理では、CPU102は、図示しないドライバ回路を制御して、普通図柄を普通図柄表示装置18に変動表示する。そして、CPU102は、ステップS508の処理へ移行して、予め設定されている普通図柄変動時間tがタイムアップ(t=0)したか否かを判定し、ステップS508の処理にてNO、即ち普通図柄変動時間tがタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、この普通図柄制御処理(ステップS504)を終了して普通図柄遊技処理(図10)に戻り、ステップS512の処理へ移行する。一方、ステップS508の処理にてYES、即ち普通図柄変動時間tがタイムアップしたと判定された場合には、ステップS510の普通図柄確定表示の処理へ移行する。
ステップS510へ移行すると、CPU102は、上記ステップS503の普通図柄決定処理にて決定された普通図柄を普通図柄表示装置18に確定表示すべく、図示しないドライバ回路を制御して、変動表示されている普通図柄を停止する処理を実行する。そして、ステップS510の処理にて普通図柄表示装置18に普通図柄が確定表示されると、CPU102は、この普通図柄制御処理を終了して普通図柄遊技処理に戻り、ステップS512の処理へ移行する。
ステップS512の処理へ移行すると、CPU102は、ここで普通図柄表示装置18に普通図柄が確定表示されたか否かを判定し、確定表示されていない場合(ステップS512にてNO)には、この普通図柄遊技処理(ステップS500)を終了して普通遊技処理(図7)に戻り、メイン遊技処理のステップS40の処理へ移行する。一方、ステップS512の処理にて、普通図柄表示装置18に普通図柄が確定表示されたと判定された場合(ステップS512にてYES)には、CPU102は、ステップS514の処理へ移行する。
ステップS514の処理へ移行すると、CPU102は、ここで当りフラグF4の値が1か否かを判定し、1の場合(ステップS514にてYES)には、ステップS516へ移行して始動入賞口開放処理を実行する。
ステップS516へ移行すると、CPU102は、図13に示す始動入賞口開放処理を実行する。図13は、始動入賞口開放処理(ステップS516)を示すフローチャートである。CPU102は、この始動入賞口開放処理が実行されると、まずステップS518の処理にて、ソレノイド107を駆動制御して始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根を開放する。そして、ステップS520の処理へ移行して、CPU102は、設定されている始動入賞口開放時間STがタイムアップ(ST=0)したか否かを判定する。従って、この時間STが始動入賞口の開放時間、即ち始動入賞口11が羽根を開放してから閉口するまでの時間となる。なお、この始動入賞口開放時間STは、通常時には0.2秒が設定されるようになっている。そして、ステップS520の処理にてNO、即ち始動入賞口開放時間STがタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、ステップS522の処理へ移行して、カウンタGの値が6以上か否かを判定する。
このカウンタGは、開放された始動入賞口11の羽根が始動入賞口開放時間STが経過して閉口するまでに、始動入賞口11に入賞した遊技球の数をカウントするために主制御回路44に設定されたカウンタであり、カウントスイッチ123が遊技球を検出したときにカウントアップされ、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっている。
そして、ステップS522の処理にてNO、即ちカウンタGの値が6未満と判定されたときには、この始動入賞口開放処理を終了してステップS528の処理に移行する。一方、ステップS520の処理及びステップS522の処理にてYESと判定された場合、即ち始動入賞口開放時間STがタイムアップしたと判定された場合及びカウンタGの値が6以上と判定されたときには、ステップS524の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド107を駆動制御して始動入賞口11の羽根を閉口する。そして、ステップS525の処理へ移行して、CPU102は、カウンタGの値を0にセットし、ステップS526の処理へ移行して、当りフラグF4の値を0にセットし、この始動入賞口開放処理(ステップS516)を終了してステップS528の処理(図10)に移行する。
ステップS528の処理に移行すると、CPU102は、当りフラグF4の値が0か否か、即ち所定の始動入賞口開放処理(ステップS516)が全て終了したか否かを判定し、当りフラグF4の値が0でない場合(ステップS528にてNO)、即ち1の場合には、所定の始動入賞口開放処理が全て終了していないと判定し、この普通図柄遊技処理(ステップS500)を終了して普通遊技処理(図7)に戻り、メイン遊技処理(図5)のステップS40の処理へ移行する。一方、当りフラグF4の値が0の場合(ステップS528にてYES)には、CPU102は、所定の始動入賞口開放処理が全て終了したと判定し、ステップS530の処理へ移行する。
一方、上記ステップS514の処理にて、当りフラグF4の値が1でない場合(ステップS514にてNO)、即ち当りフラグF4の値が0の場合には、CPU102は、ステップS530の処理へ移行する。
ステップS530の処理へ移行すると、CPU102は、上記したステップS456の処理(図8)にてインクリメント(1加算)されたカウンタAの値をディクリメント(1減算)し、ステップS532の処理へ移行して保留LED消灯制御処理を実行する。
図14は、保留LED消灯制御処理(ステップS532)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED消灯制御処理が実行されると、まずステップS534の処理にて、カウンタAの値が1以上か否かを判定し、カウンタAの値が1以上でない場合(ステップS534にてNO)、即ちカウンタAの値が0の場合には、この保留LED消灯制御処理を終え、この普通図柄遊技処理(ステップS500)を終了して普通遊技処理(図7)に戻り、メイン遊技処理(図5)のステップS40の処理へ移行する。一方、ステップS534の処理にてYES、即ちカウンタAの値が1以上であった場合には、ステップS536の処理へ移行して、CPU102は、4つある保留LED26a、26b、26c、26dのうちから該当する1つをランプ制御回路37を駆動して消灯し、この保留LED消灯制御処理を終え、この普通図柄遊技処理を終了して特別遊技処理に戻り、メイン遊技処理のステップS40の処理へ移行する。
図5に戻り、普通遊技処理(ステップS30)を終えると、CPU102は、ステップS40へ移行して特別遊技処理を実行する。図15は、特別遊技処理を示すフローチャートである。特別遊技処理は、ステップS300の始動入賞口入賞処理とステップS318の特別図柄遊技処理とから構成されており、まずステップS300の始動入賞口入賞処理から説明する。
図16は、始動入賞口入賞処理(ステップS300)を示すフローチャートである。この始動入賞口入賞処理が開始されると、CPU102は、始動入賞口11へ入賞した遊技球を検出(始動入賞検出センサ116の始動信号入力)しているか否かを判定し(ステップS302)、遊技球を検出していない場合には(ステップS302にてNO)、この始動入賞口入賞処理を終了してステップS318の特別遊技処理に移行する。一方、遊技球を検出しているときには(ステップS302にてYES)、ステップS304の処理に移行してカウンタBの値が5未満か否かを判定する。
このカウンタBは、上記したカウンタAと同様なもので、保留LED25の保留記憶数(保留球数)を記憶するために主制御回路44に設定されたカウンタであり、始動入賞検出センサ116が始動入賞口11へ入賞した遊技球を検出したときに係わりミニマム値0からマックス値5まで変動し、電源投入時には初期化されてミニマム値の0がセットされようになっている。
そして、ステップS304の処理でNO、即ちカウンタBが5以上の値のときには、この始動入賞口入賞処理を終了してステップS318の特別遊技処理に移行する。一方、ステップS304の処理でYES、即ちカウンタBが0〜4の値のときには、ステップS306の処理へ移行して、CPU102は上記した始動信号を基に、カウンタBの値をインクリメント(1加算)し、ステップS308へ移行して、乱数取得処理を実行する。CPU102は、ステップS308の乱数取得処理に移行すると、上記した各カウンタC1〜C10のうち、カウンタC1、C5、C6及びC8の現在値をそれぞれ取得してRAM104の取得数値記憶エリアに各々格納する。ステップS308の乱数取得処理を終了すると、CPU102は、ステップS312へ移行して、保留LED点灯制御処理を実行する。
図17は、保留LED点灯制御処理(ステップS312)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED点灯制御処理が実行されると、まずステップS314の処理にて、カウンタBの値が2以上か否かを判定し、2以上でない場合(ステップS314にてNO)、即ちカウンタBの値が0または1の場合には、この保留LED点灯制御処理を終了して始動入賞口入賞処理(ステップS300)に戻り、この始動入賞口入賞処理を終了してステップS318の特別図柄遊技処理を実行する。
一方、ステップS314の処理にてYES、即ちカウンタBの値が2以上であった場合には、ステップS316の処理へ移行して、CPU102は、4つある保留LED25a、25b、25c、25dのうちから該当する1つをランプ制御回路37を駆動して点灯し、この保留LED点灯制御処理(ステップS312)を終了して始動入賞口入賞処理(ステップS300)に戻り、この始動入賞口入賞処理を終了してステップS318の特別図柄遊技処理を実行する。
図18は、特別図柄遊技処理(ステップS318)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄遊技処理が実行されると、まずステップS319の処理にて、カウンタBの値が1以上か否かを判定し、カウンタBの値が1以上でない場合(ステップS319にてNO)、即ちカウンタBの値が0の場合には、この特別図柄遊技処理を終了して特別遊技処理(図15)に戻り、メイン遊技処理(図5)のステップS50の処理へ移行する。一方、ステップS319の処理にて、カウンタBの値が1以上の場合(ステップS319にてYES)には、ステップS344の処理へ移行して、CPU102は、各フラグに値をセットする。
ここで、フラグとしては、大当りフラグF1、リーチフラグF2及びリーチ態様フラグF3が主制御回路44に設定されるようになっており、これら各フラグは、電源投入時には0がセットされている。そして、上記したステップS308の乱数取得処理において、大当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値(以下、単に、「値」と記載する箇所あり)が7の場合には、大当りフラグF1に1をセットする。なお、大当り判定用カウンタC1の取得数値が7でなければ、即ち0〜6及び8〜314の場合には、大当りフラグF1は0のままとなる。従い、この場合の大当り確率は1/315、はずれの確率は314/315となる。
また、上記したステップS308の乱数取得処理において、リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の取得数値が3の場合には、リーチフラグF2に1をセットする。なお、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3でなければ、即ち0〜2及び4〜11の場合には、リーチフラグF2は0のままとなる。従い、この場合のリーチはずれの確率は1/12、非リーチのはずれの確率は11/12となる。
また、上記したステップS308の乱数取得処理において、リーチ図柄態様決定用カウンタC6(乱数6、0〜62)の取得数値が0〜19の場合には、リーチ態様フラグF3に1をセットする。なお、リーチ図柄態様決定用カウンタC6の取得数値が20〜62の場合には、リーチ態様フラグF3は0のままとなる。従い、この場合の中図柄表示部9がプラスマイナス1図柄となるリーチはずれの確率は20/63、中図柄表示部9がプラスマイナス1図柄以外となるリーチはずれの確率は43/63となる。CPU102は、ステップS344の各フラグのセットの処理を終了すると、ステップS346の特別図柄決定処理に移行する。
図19は、特別図柄決定処理(ステップS346)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄決定処理が実行されると、ステップS347にて、大当りフラグF1の値が0か否かを判定する。そして、大当りフラグF1の値が0でない場合(ステップS347にてNO)、即ち大当りフラグF1の値が1の場合には、ステップS353の処理へ移行して、RAM104の所定の記憶エリアに作成され、大当り図柄データが格納されている大当り図柄格納バッファより、該当する大当り図柄データを取得する。
ここで、図20及び図21を用いて、左停止図柄決定用カウンタC2(乱数2、0〜13)、中停止図柄決定用カウンタC3(乱数3、0〜13)、右停止図柄決定用カウンタC4(乱数4、0〜13)及び大当り図柄決定用カウンタC7(乱数7、0〜13)の乱数値に基づいてはずれ図柄や大当り図柄としての特別図柄(左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に表示される各々の特別図柄)が作成される場合を説明する。
図20及び図21は、各停止図柄決定用カウンタC2、C3、C4及び大当り図柄決定用カウンタC7の乱数値と特別図柄との関係及び特別図柄が各停止図柄決定用カウンタC2、C3、C4及び大当り図柄決定用カウンタC7の乱数値に基づいて作成される過程を示す説明図である。まず、図20(A)(B)(C)及び図21(A)を用いて、特別図柄の組合せとしてはずれ図柄(リーチはずれを含む)が作成される場合を説明する。
左停止図柄決定用カウンタC2(乱数2、0〜13)、中停止図柄決定用カウンタC3(乱数3、0〜13)及び右停止図柄決定用カウンタC4(乱数4、0〜13)は、各々、図20(A)(B)(C)に示すように乱数値0〜13に特別図柄1〜14が対応しており、上記ステップS20の乱数更新処理にて述べたとおりカウントアップされるようになっているが、後述する図5に示すステップS60の乱数更新処理により、メイン遊技処理の残余時間中更新し続ける処理を行うので、従って各々の当該乱数値は2msec毎にランダムな値をとり、その結果、当該乱数値に対応する各々の特別図柄も2msec毎にランダムなデータとして作成される。
そして図21(A)に示すように、2msec毎に左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に表示されるべく作成された各々の特別図柄のデータは、RAM104の所定の記憶エリアに作成された所定の図柄格納バッファに書き換えられながら記憶されることになる。ここで、特別図柄の組合せとして、中図柄表示部9がプラスマイナス1図柄となるリーチはずれのデータが作成された場合には、プラスマイナス1図柄のリーチ図柄格納バッファに、特別図柄の組合せとして、中図柄表示部9がプラスマイナス1図柄以外となるリーチはずれのデータが作成された場合には、プラスマイナス1図柄以外のリーチ図柄格納バッファに、特別図柄の組合せとして、リーチにならないはずれのデータが作成された場合には、リーチにならないはずれ図柄格納バッファに、各々記憶されるようになっており、特別図柄の組合せとして、図20(D)に示す大当り図柄のデータが作成された場合には、記憶されないようになっている。なお、図21(A)には、中図柄表示部9がプラスマイナス1図柄となるリーチはずれの特別図柄の組合せとして「1、2、1」が、中図柄表示部9がプラスマイナス1図柄以外となるリーチはずれの特別図柄の組合せとして「5、8、5」が、リーチにならないはずれの特別図柄の組合せとして「5、5、1」が一例として各々示されている。
次に、図20(D)及び図21(B)を用いて、特別図柄の組合せとして大当り図柄が作成される場合を説明する。
大当り図柄決定用カウンタC7(乱数7、0〜13)は、図20(D)に示すように乱数値0〜13に特別図柄の組合せとしての大当り図柄「1、1、1」〜「14、14、14」が対応しており、上記ステップS20の乱数更新処理にて述べたとおりカウントアップされるようになっているが、後述する図5に示すステップS60の乱数更新処理により、メイン遊技処理の残余時間中更新し続ける処理を行うので、従って当該乱数値は2msec毎にランダムな値をとり、その結果、当該乱数値に対応する大当り図柄も2msec毎にランダムなデータとして作成される。
そして図21(B)に示すように、2msec毎に左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に表示されるべく作成された大当り図柄のデータは、RAM104の所定の記憶エリアに作成された大当り図柄格納バッファに書き換えられながら記憶されることになる。なお、図21(B)には、特別図柄の組合せとしての大当り図柄「5、5、5」が一例として示されている。
また、大当り図柄のうち奇数のゾロ目の数字図柄(「1、1、1」「3、3、3」「5、5、5」「7、7、7」「9、9、9」「11、11、11」「13、13、13」)は特定大当図柄、それ以外の偶数のゾロ目の数字図柄(「2、2、2」「4、4、4」「6、6、6」「8、8、8」「10、10、10」「12、12、12」「14、14、14」)は通常大当図柄となり、特定大当図柄は、通常大当図柄よりも遊技者にとってさらに有利な特典が付与されるようになっている。
なお、大当り図柄はこの3桁に限ったものでなく何桁(例えば3桁以上)あっても良く、また、上記した大当り図柄はゾロ目の数字図柄で説明したが、これは任意に設定可能であり、例えば「ABC」「松竹梅」等のようにどの様な組合せを大当り図柄としても良い。
図19に戻り、つまりステップS353の処理では、CPU102は、大当りフラグF1に1がセットされていれば(大当りである場合)、大当り図柄格納バッファに記憶されている大当り図柄データを読み出し、該読み出した大当り図柄データに対応する大当り図柄を、今回、特別図柄表示装置6の画像表示部30に停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
一方、ステップS347にてYES、即ち大当りフラグF1の値が0の場合には、ステップS348の処理へ移行して、CPU102は、リーチフラグF2の値が0か否かを判定する。そして、リーチフラグF2の値が0の場合(ステップS348にてYES)には、ステップS349の処理へ移行して、CPU102は、リーチにならないはずれ図柄格納バッファに記憶されているはずれ図柄データを読み出し、該読み出したはずれ図柄データに対応するはずれ図柄を、今回、特別図柄表示装置6の画像表示部30に停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
一方、ステップS348にてNO、即ちリーチフラグF2の値が1の場合には、ステップS350の処理へ移行して、CPU102は、リーチ態様フラグF3の値が0か否かを判定する。そして、リーチ態様フラグF3の値が0の場合(ステップS350にてYES)には、ステップS351の処理へ移行して、CPU102は、プラスマイナス1図柄以外のリーチ図柄格納バッファに記憶されているはずれ図柄データを読み出し、該読み出したはずれ図柄データに対応するプラスマイナス1図柄以外のリーチはずれ図柄を、今回、特別図柄表示装置6の画像表示部30に停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
一方、リーチ態様フラグF3の値が0でない場合(ステップS350にてNO)、即ちリーチ態様フラグF3の値が1の場合には、ステップS352の処理へ移行して、CPU102は、プラスマイナス1図柄のリーチ図柄格納バッファに記憶されているはずれ図柄データを読み出し、該読み出したはずれ図柄データに対応するプラスマイナス1図柄のリーチはずれ図柄を、今回、特別図柄表示装置6の画像表示部30に停止表示させる図柄として決定し、RAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
そしてステップS349、ステップS351、ステップS352、ステップS353の何れかの処理を終えると、CPU102は、この特別図柄決定処理を(ステップS346)を終了してステップS354の特別図柄制御処理に移行する。
図22は、特別図柄制御処理(ステップS354)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄制御処理が実行されると、ステップS356にて、図23に示す特別図柄変動表示処理を実行する。
図23は、特別図柄変動表示処理(ステップS356)を示すフローチャートである。CPU102は、この特別図柄変動表示処理が実行されると、ステップS358にて、大当りフラグF1の値が0か否かを判定する。そして、大当りフラグF1の値が0でない場合(ステップS358にてNO)、即ち大当りフラグF1の値が1の場合には、ステップS359の処理へ移行して、CPU102は、上記した特別図柄決定処理(ステップS346)のステップS353にて大当り図柄格納バッファより取得した大当り図柄データに対応する大当り図柄が上記した奇数のゾロ目の数字図柄か否かを、即ち特定大当図柄か否かを判定する。
そして、ステップS359にてYES、即ち今回取得した大当り図柄が特定大当図柄であった場合には、ステップS360の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン4、変動パターン22、変動パターン32、変動パターン52及び変動パターン62の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。一方、ステップS359の処理にてNO、即ち今回取得した大当り図柄が特定大当図柄でない場合(上記した偶数のゾロ目の数字図柄としての通常大当図柄であった場合)には、ステップS361の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン22、変動パターン32、変動パターン52及び変動パターン62の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
一方、ステップS359の処理にてYES、即ち大当りフラグF1の値が0の場合には、ステップS362の処理へ移行して、CPU102は、リーチフラグF2の値が0か否かを判定する。そして、リーチフラグF2の値が0の場合(ステップS362にてYES)には、即ち今回取得した図柄データが、上記した特別図柄決定処理(ステップS346)のステップS349にてリーチにならないはずれ図柄格納バッファより取得したはずれ図柄データであった場合には、ステップS363の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン1の表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
一方、ステップS362の処理にてNO、即ち大当りフラグF2の値が1の場合には、ステップS364の処理へ移行して、CPU102は、リーチ態様フラグF3の値が0か否かを判定する。そして、リーチ態様フラグF3の値が0の場合(ステップS364にてYES)には、即ち今回取得した図柄データが、上記した特別図柄決定処理(ステップS346)のステップS351にてプラスマイナス1図柄以外のリーチ図柄格納バッファより取得したリーチはずれ図柄データであった場合には、ステップS365の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン21または変動パターン31の表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。
一方、ステップS364の処理にてNO、即ちリーチ態様フラグF3の値が1の場合には、つまり今回取得した図柄データが、上記した特別図柄決定処理(ステップS346)のステップS352にてプラスマイナス1図柄のリーチ図柄格納バッファステップより取得したリーチはずれ図柄データであった場合には、ステップS366の処理へ移行して、CPU102は、変動パターン21、変動パターン31、変動パターン51及び変動パターン61の中から何れかの変動パターンの表示を指示するための変動パターン指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、これらの変動パターン指定コマンドについては、図29に示し後述する。
また、後述するが、ステップS360、ステップS361、ステップS365及びステップS366の処理、即ちリーチを表示する処理において、複数の変動パターンの中から1つの変動パターンを選択するのは、上記ステップS308の乱数取得処理にて取得した変動パターン決定用カウンタC8(乱数8、0〜51)の値により決定されるようになっている。
そして、ステップS360、ステップS361、ステップS365またはステップS366の処理を終えると、CPU102は、ステップS367へ移行してLED・ランプ点灯制御処理を実行する。このLED・ランプ点灯制御処理(ステップS367)では、CPU102は、上記したランプ制御回路37を駆動して遊技盤面に配備されているLEDやランプ等を所定の態様で点灯したり点滅したりする制御を実行する。この処理により、特別図柄表示装置6に大当りやリーチに係わる変動パターンが表示されたことを遊技者に報知できると共に、遊技の演出度を向上させることができる。
そして、ステップS367のLED・ランプ点灯制御処理またはステップS363の変動パターン1の表示を指示する処理を終えると、CPU102は、ステップS368の処理へ移行し、ここで左特別図柄の停止図柄を指定するための左特別図柄指定コマンド信号を表示制御回路111に出力し、ステップS369の処理へ移行し、ここで右特別図柄の停止図柄を指定するための右特別図柄指定コマンド信号を表示制御回路111に出力し、ステップS370の処理へ移行し、ここで中特別図柄の停止図柄を指定するための中特別図柄指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、これらの左特別図柄指定コマンド、右特別図柄指定コマンド、中特別図柄指定コマンドについては、図29に示し後述する。
また、ステップS368、ステップS369及びステップS370の処理にて指定される特別図柄は、それぞれ上記したステップS349、ステップS351、ステップS352またはステップS353の処理にて図柄格納バッファから取得した図柄データに対応したものとなっている(図19参照)。ステップS370の処理を終えると、CPU102は、この特別図柄変動表示処理(ステップS356)を終了して特別図柄制御処理(図22)に戻り、ステップS371の処理へ移行する。
ステップS371の処理へ移行すると、CPU102は、予め設定されている特別図柄変動時間THがタイムアップ(TH=0)したか否かを判定する。なお、この特別図柄変動時間THについては後述する。そして、ステップS371の処理にてNO、即ち特別図柄変動時間THがタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、この特別図柄制御処理(ステップS354)を終了して特別図柄遊技処理に戻り、ステップS376の処理へ移行する。一方、ステップS371の処理にてYES、即ち特別図柄変動時間THがタイムアップしたと判定された場合には、ステップS372の処理へ移行し、CPU102は、ここで全ての特別図柄の停止を指定するための全図柄停止指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、この全図柄停止指定コマンドについては、図29に示し後述する。ステップS372の処理を終えると、CPU102は、ステップS373の特別図柄確定の処理へ移行する。
ステップS373の処理へ移行すると、CPU102は、上記したようにステップS346の特別図柄決定処理にて決定された特別図柄を特別図柄表示装置6に確定する処理を実行する。このステップS373の処理における特別図柄の確定は、上記全図柄停止指定コマンドに基づいて特別図柄表示装置6上で停止した特別図柄を、所定時間(2秒)停止したままの状態を維持することで行う。
なお、特別図柄の確定とは、特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)が完全に停止している状態が所定時間(2秒)継続されるものを言い、各図柄表示部8、9、10上で、例えば上下に数コマ程度微動している揺れ状態を含むものではなく、一方、特別図柄の停止とは、この揺れ状態を含むものであり、つまり特別図柄の停止とは、特別図柄が完全に停止している状態でなくとも、遊技者がそれを認識できる程度であれば、どのような態様であっても良い。
ステップS373の処理を終えると、CPU102は、ステップS374の処理へ移行して、リーチフラグF2の値を0にセットし、ステップS375の処理へ移行して、リーチ態様フラグF3の値を0にセットする。なお、上記ステップS348、ステップS362の処理にてYESと判定されていたとき及び上記ステップS350、ステップS364の処理にてYESと判定されていたときは、CPU102は、ステップS374及びステップS375の処理では、なにも実行しない。ステップS375の処理を終えると、CPU102は、この特別図柄制御処理(ステップS354)を終了して特別図柄遊技処理(図18)に戻り、ステップS376の処理へ移行する。
ステップS376の処理へ移行すると、CPU102は、ここで特別図柄表示装置6に表示される特別図柄が確定したか否かを判定し、確定していない場合(ステップS376にてNO)には、この特別図柄遊技処理(ステップS318)を終了して特別遊技処理(図15)に戻り、メイン遊技処理(図5)のステップS50の処理へ移行する。一方、ステップS376の処理にて、特別図柄表示装置6に表示される特別図柄が確定したと判定された場合(ステップS376にてYES)には、ステップS380の処理へ移行する。
ステップS380へ移行すると、CPU102は、ここで大当りフラグF1の値が1か否かを判定し、大当りフラグF1の値が1の場合(ステップS380にてYES)には、ステップS381へ移行して、時短処理解除の処理実行する。
なお、このステップS381の時短処理解除の処理とは、後述するステップS412の時短処理にて設定される処理を解除して通常時の設定に戻す処理であって、ここでの詳しい説明は省略するが、簡略に言うと、上記した当り判定用カウンタC9(乱数9、0〜30)、普通図柄変動時間t、始動入賞口開放時間ST、大当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)及び特別図柄変動時間THの各内容を通常時の設定に戻す処理である。従って、後述するステップS412の時短処理が実行されていないときは、CPU102は、ここでは何も処理しない。
ステップS381の時短処理解除の処理を終えると、CPU102は、ステップS383の処理へ移行し、ここで大当り遊技開始指定コマンド信号を表示制御回路111に出力し、ステップS391へ移行して、図24に示す大当り処理を実行する。なお、この大当り遊技開始指定コマンドについては、図29に示し後述する。
図24は、大当り処理(ステップS391)を示すフローチャートである。CPU102は、この大当り処理(ステップS391)が実行されると、まずステップS392の処理にて、インターバルタイム中か否かを判定する。このインターバルタイムとは、大当り遊技中において、大当り遊技開始時、各ラウンド終了時、大当り遊技終了時に設けられる大入賞口(アタッカ)7が閉口している時間のことで、インターバルタイム中と判定された場合(ステップS392にてYES)には、この大当り処理(ステップS391)を終了して特別図柄遊技処理(図18)に戻り、ステップS409の処理へ移行する。なお、大当り遊技開始時及び大当り遊技終了時のインターバルタイムは10秒、各ラウンド終了時のインターバルタイムは2秒に設定されている。
一方、ステップS392の処理にて、インターバルタイム中でないと判定された場合(ステップS392にてNO)には、ステップS393の処理へ移行し、CPU102は、ここで後述するカウンタEの値に基づいてラウンド表示指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、このラウンド表示指定コマンドについては、図29に示し後述する。
次に、ステップS394の処理へ移行すると、CPU102は、ソレノイド106を駆動制御して大入賞口7を開口する。そして、ステップS395の処理へ移行して、CPU102は、予め設定されている所定の大入賞口7の開口時間30秒がタイムアップしたか否かを判定し、ステップS395の処理にてNO、即ち大入賞口7の開口時間30秒がタイムアップしていないと判定された場合には、ステップS396の処理へ移行して、ラウンド中に大入賞口7内に入賞した遊技球数を表示するためのカウント表示指定コマンド信号を、カウンタDに同期させて表示制御回路111に出力する。このカウンタDは、開口された大入賞口7が上記大入賞口開口時間30秒が経過して閉口するまでに、大入賞口7内入賞した遊技球の数をカウントするために主制御回路44に設定されたカウンタであり、カウントスイッチ117が遊技球を検出したときにカウントアップされ、電源投入時には初期化されて0がセットされるようになっている。なお、カウント表示指定コマンドについては、図29に示し後述する。
次に、ステップS397の処理へ移行すると、CPU102は、上記した継続入賞スイッチ118がオンしたか否か、即ちラウンド中に継続入賞スイッチ118が大入賞口7の特定領域を通過した遊技球を検出したか否かを判定し、遊技球が大入賞口7の特定領域を通過して継続入賞スイッチ118がオンしている場合(ステップS404にてYES)には、CPU102は、ステップS398の処理へ移行して、Vを表示するためのV表示指定コマンド信号を、継続入賞スイッチ118の検出信号に同期して表示制御回路111に出力し、ステップS399の処理へ移行する。なお、このV表示指定コマンドについては、図29に示し後述する。
一方、ステップS397の処理にてNOと判定された場合、即ちラウンド中に継続入賞スイッチ118がオンしておらず遊技球が大入賞口7の特定領域を通過していない場合には、CPU102は、ステップS399の処理へ移行して、カウンタDの値が10以上か否かを判定する。そして、ステップS399の処理にてNO、即ちカウンタDの値が10未満と判定されたときには、CPU102は、この大当り処理を終了してステップS409の処理に移行する。
一方、ステップS395の処理にてYES及びステップS399の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口7の開口時間30秒がタイムアップしたと判定された場合及びカウンタDの値が10以上と判定された場合には、ステップS400の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106を駆動制御して大入賞口7を閉口する。そして、CPU102は、ステップS401の処理へ移行して、カウンタDの値を0にセットし、ステップS402の処理へ移行して、カウンタEの値をインクリメント(1加算)する。
このカウンタEは、大入賞口7が何回開口されたかを、換言すれば上記した大当り遊技中の各ラウンドが何回実行されたかをカウントするために主制御回路44に設定されたカウンタであり、ステップS400の処理が実行されて大入賞口7が閉口する毎にカウントアップされ、電源投入時には初期化されて1がセットされるようになっている。
ステップS402の処理を終えると、ステップS404の処理へ移行して、CPU102は、上記ステップS397の処理にて継続入賞スイッチ118がオンしたか否かを判定し、継続入賞スイッチ118がオンしていた場合(ステップS404にてYES)には、ステップS406の処理へ移行して、カウンタEの値が16未満か否かを判定する。このステップS406の処理では、大入賞口7が開口される回数、即ち大当り遊技中のラウンド数が16回になったか否かを判定している。そして、ステップS406の処理にてYES、即ちカウンタEの値が16以下と判定されたときには、CPU102は、この大当り処理を終了してステップS409の処理(図18)に移行する。
一方、ステップS404の処理にてNO及びステップS406の処理にてNOと判定された場合、即ち継続入賞スイッチ118がオンしておらず遊技球が大入賞口7の特定領域を通過していない場合及びカウンタEの値が16を超えていると判定された場合には、CPU102は、ステップS407の処理へ移行して、カウンタEの値を0にセットし、ステップS408の処理へ移行して、大当りフラグF1の値を0にセットし、この大当り処理を終了してステップS409の処理(図18)に移行する。
ステップS409の処理に移行すると、CPU102は、大当りフラグF1の値が0か否か、即ち所定の大当り処理(ステップS391)が全て終了したか否かを判定し、大当りフラグF1の値が0でない場合(ステップS409の処理にてNO)、即ち大当りフラグF1の値が1の場合には、所定の大当り処理が全て終了していないと判定し、この特別図柄遊技処理(ステップS318)を終了して特別遊技処理(図15)に戻り、メイン遊技処理(図5)のステップS50の処理へ移行する。一方、大当りフラグF1の値が0の場合(ステップS409にてYES)には、ステップS410の処理へ移行して、CPU102は、ここで大当り遊技終了指定コマンド信号を表示制御回路111に出力する。なお、この大当り遊技終了指定コマンドについては、図29に示し後述する。
次に、ステップS411の処理へ移行して、CPU102は、上記したステップS359の処理(図23)と同様、大当り図柄が奇数のゾロ目の数字図柄か否かを、即ち特定大当図柄か否かを判定する。そして、ステップS411の処理にてYES、即ち今回取得した大当り図柄が特定大当図柄であった場合には、ステップS412の処理へ移行して、CPU102は、時短処理を実行する。
図25は、時短処理(ステップS412)を示すフローチャートである。この時短処理が開始されるとCPU102は、まずステップS414の処理にて上記したステップS20の乱数更新処理にて更新する当り判定用カウンタC9(乱数9、0〜30)の内容を変更する。通常時、ステップS20の処理において作成される乱数9は、普通図柄が当りとなる抽選確率は10/31であるが、時短処理が実行されたことによって、この当りとなる抽選確率を28/31に上昇させる。これは、上記した0〜30で構成された乱数のうち0〜9を当り乱数としていたのを、0〜27を当り乱数に変更することで行う。
次に、ステップS416の処理へ移行して、CPU102は、上記した普通図柄制御処理(図12)のステップS508にて用いる普通図柄変動時間tを短縮する。通常時、普通図柄変動時間tは30秒であるが、時短処理が実行されたことによって、この普通図柄変動時間tを2秒に短縮する。即ち、上記した普通図柄制御処理(ステップS504)のステップS506で変動表示が開始され、ステップS510にて当り図柄またははずれ図柄が確定表示されるまでの普通図柄の変動表示時間が30秒であったのを、2秒に短縮する。
次に、ステップS418の処理へ移行して、CPU102は、上記した始動入賞口開放処理(図13)のステップS520にて用いる始動入賞口開放時間STを延長する。通常時、始動入賞口開放時間STは0.2秒であるが、時短処理が実行されたことによって、この始動入賞口開放時間STを2秒に延長する。即ち、上記した始動入賞口開放処理(ステップS516)のステップS518で開放され、ステップS524にて閉口されるまでの始動入賞口(電動チューリップ)11の開放時間が0.2秒であったのを、2秒に延長する。
次に、ステップS420へ移行して、CPU102は、上記したステップS20の乱数更新処理にて更新する大当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の内容を変更する。通常時、ステップS20の処理において作成される乱数1は、特別図柄の組合せが大当りとなる抽選確率は1/315であるが、時短処理が実行されたことによって、この大当りとなる抽選確率を5/315に上昇させる。これは、上記した0〜350で構成された大当り乱数のうち7のみ大当り乱数としていたのを、7、33、77、111、222、を大当り乱数に変更することで行う。
次に、ステップS422へ移行して、CPU102は、上記した特別図柄制御処理(図22)のステップS371にて用いる特別図柄変動時間THを短縮する。通常時、特別図柄変動時間THは7〜42秒(大当りやリーチになる場合は13〜42秒、それ以外は7秒)であるが、時短処理が実行されたことによって、この特別図柄変動時間THを2〜37秒(大当りやリーチになる場合は8〜37秒、それ以外は2秒)に短縮する。即ち、上記した特別図柄制御処理(ステップS354)のステップS356で変動表示が開始され、ステップS373にて大当り図柄またははずれ図柄が確定されるまでの特別図柄の変動表示時間が7〜42秒であったのを、2〜37秒に短縮する。そしてステップS422の処理を終えると、この時短処理(ステップS412)を終了して特別図柄遊技処理(図18)のステップS431の処理へ移行する。
一方、ステップS411の処理にてNO、即ち今回取得した大当り図柄が特定大当図柄でない場合(上記した偶数のゾロ目の数字図柄としての通常大当図柄であった場合)には、ステップS431の処理へ移行して、CPU102は、特別図柄表示装置6に表示されている大当り演出画像が終了したか否かを判定する。この大当り演出画像は、詳しい説明は後述するが、ステップS391の大当り処理が開始(ステップS383の大当り遊技開始指定コマンド信号が出力)されてから約532秒間表示されるようになっており、この532秒は、大当り遊技における各ラウンド時間が最長の30秒間継続した場合の大当り遊技時間にほぼ等しい時間となっている(大当り遊技開始時インターバルタイム+ラウンド時間×16+ラウンド間インターバルタイム×16+大当り遊技終了時インターバルタイム=10秒+30秒×16+2秒×16+10秒=532秒)。つまり、この532秒間というのは、遊技者が大当り遊技を実行しているにもかかわらず大当り演出画像が終了してしまうのを避けるためのものであり、従って、ほとんどの遊技者は、大当り遊技を終了した後でも、特別図柄表示装置6には、まだ大当り演出画像が表示されることになる。
即ち、大当り演出画像は、大当り遊技の終了には関係なく、最後まで完結して表示されるようになっている。そしてステップS431の処理にてYES、つまり大当り演出画像の表示が終了した場合には、ステップS432の処理へ移行して、CPU102は、ここで分割表示解除指定コマンド信号を表示制御回路111に出力し、ステップS434の処理へ移行する。なお、この分割表示解除指定コマンドについては、図29に示し後述する。一方、ステップS431の処理にてNO、つまり大当り演出画像の表示が終了していない場合には、CPU102は、直接ステップS434の処理へ移行する。
ステップS434の処理へ移行すると、CPU102は、上記したステップS306の処理(図16)にてインクリメント(1加算)されたカウンタBの値をディクリメント(1減算)し、ステップS436の処理へ移行して保留LED消灯制御処理を実行する。
なお、上記したように、ステップS411にてNO、即ち取得した大当り図柄が奇数の大当り図柄(特定大当図柄)でなかった場合には、本実施例においてはステップS412の時短処理は実行されないようにしたが、例えばこの場合にも回数限定の時短処理を行うようにしても良い。具体的には、大当り図柄が特定大当図柄であった場合には(ステップS411にてYES)、本実施例では次の大当りがくるまで時短処理が実行され、一方偶数の大当り図柄(通常大当図柄)であったときには(ステップS411にてNO)、ステップS381にて解除された時短処理は維持されるようになっているが、これに変えて、偶数の大当り図柄(通常大当図柄)であった場合にも、例えば最高100回の特別図柄遊技処理(ステップS318)が実行される間、時短処理が設定されるようにしても良い。さらにこれは、時短処理が設定されている間に、偶数の大当り図柄(通常大当図柄)にて大当りになったときのみに採用するようにしても良い。このようにすることで、通常大当図柄をひいた場合であっても、遊技者にとって極めて有利となる時短処理が所定回数実行されるようになるので、適度な射幸性を遊技者に与えることが可能となり、遊技性が著しく向上する。なお、このような回数限定の時短処理においては、上記したステップS420の大当り確率を上昇させる処理は実行しないようにしても良い。
図26は、保留LED消灯制御処理(ステップS436)を示すフローチャートである。CPU102は、この保留LED消灯制御処理が実行されると、まずステップS438の処理にて、カウンタBの値が1以上か否かを判定し、カウンタBの値が1以上でない場合(ステップS438にてNO)、即ちカウンタBの値が0の場合には、この保留LED消灯制御処理(ステップS436)を終え、この特別図柄遊技処理(ステップS318)を終了して特別遊技処理(図15)に戻り、メイン遊技処理(図5)のステップS50の処理へ移行する。一方、ステップS438の処理にてYES、即ちカウンタBの値が1以上であった場合には、ステップS440の処理へ移行して、CPU102は、4つある保留LED25a、25b、25c、25dのうちから該当する1つをランプ制御回路37を駆動して消灯し、この保留LED消灯制御処理を終え、この特別図柄遊技処理を終了して特別遊技処理に戻り、メイン遊技処理のステップS50の処理へ移行する。
図5に戻り、特別遊技処理(ステップS40)を終えると、CPU102は、ステップS50へ移行してその他処理を実行する。なお、ステップS50のその他処理においては、上記した処理の他様々な処理が実行されているが、本発明に特に関わりのない処理であるので、ここでの説明は省略する。
ステップS50の処理を終了すると、CPU102はステップS60へ移行して、ステップS60にて乱数更新処理を実行する。これは、上記したステップS20の乱数更新処理における各乱数カウンタC1〜C10(図6参照)の値を、次のリセット割込みが発生するまで更新し続けるループ処理を行う。
具体的には、CPU102は、リセット割込み(2msec)毎にステップS20〜ステップS60の各処理を実行するが、これらの処理を実行するのに必要な時間(マシンサイクル)は各回毎に同じにならない。従い、リセット割込みを発生させるための、この2msecという時間は余裕をもって設定する必要があり、CPU102がステップS50の処理を終了した時点ではまだ残余時間が発生する。ステップS60では、この残余時間を利用して、各乱数カウンタC1〜C10の値を更新する処理を行っており、例えば残余時間が消化するまで各乱数カウンタC1〜C10の値をインクリメント(1加算)若しくはディクリメント(1減算)し続ける処理を実行したり、または所定の数式により各乱数カウンタC1〜C10の値を更新し続ける処理等を実行する。
なお、各乱数カウンタC1〜C10の値を更新せずに、特定の乱数カウンタ、例えば大当り判定用カウンタC1、大当り図柄決定用カウンタC7、当り判定用カウンタC9というように、遊技者の利益に大きな影響を及ぼす乱数カウンタのみを更新するようにしても良いし、また、各乱数カウンタC1〜C10の値の更新は、リセット割込み(2msec)毎に行わなくても良く、例えば各乱数カウンタの乱数値が1周期する毎に行うようにしても良い。このようにすることで、プログラム設計が容易になると共に、CPU102等の処理動作を減らすことができる。
このようにメイン遊技処理の2msec毎に繰り返し実行されるリセット割込みの残余時間を利用して、所定の乱数カウンタを更新することで、1回の処理における所定の乱数カウンタの値の増分が不規則になり、遊技者の体感器等を利用した不当な攻略、例えば、大当り乱数等を狙い打ちするような遊技者の攻略を困難にすることができる。
ここで、図27を参照しながら、上記した特別図柄に係わる10種類の変動パターンについて説明する。図27は主制御回路44における変動パターンの振り分け図である。図27に示すように、まず変動パターン1は、ステップS349(図19)の処理にて、今回、特別図柄表示装置6に停止表示させる図柄としてリーチにならないはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、ステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1(乱数1、0〜314)の取得数値が0〜6、8〜314(確率314/315、但し、ステップS412にて時短処理が設定されているときは0〜6、8〜32、34〜76、78〜110、112〜221、223〜314となり確率62/63)、リーチ判定用カウンタC5(乱数5、0〜11)の取得数値が0〜2、4〜11(確率11/12)、ステップS358及びステップS362の処理(図23)にて大当りフラグF1=0及びリーチフラグF2=0の場合に、ステップS363の処理(図23)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン1に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6に変動表示される。
以下同様に、変動パターン21は、ステップS351またはステップS352(図19)の処理にて、今回、特別図柄表示装置6に停止表示させる図柄としてプラスマイナス1図柄のリーチはずれ図柄またはプラスマイナス1図柄以外のリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、ステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が0〜6、8〜314(確率314/315、但し、時短処理設定時は0〜6、8〜32、34〜76、78〜110、112〜221、223〜314となり確率62/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、リーチ図柄態様決定用カウンタC6(乱数6、0〜62)の取得数値が0〜19(確率20/63)、変動パターン決定用カウンタC8(乱数8、0〜51)の取得数値が0〜24(確率25/52)、ステップS358、ステップS362及びステップS364の処理(図23)にて大当りフラグF1=0、リーチフラグF2=1及びリーチ態様フラグF3=1の場合に、またはステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が0〜6、8〜314(確率314/315、但し、時短処理設定時は0〜6、8〜32、34〜76、78〜110、112〜221、223〜314となり確率62/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、リーチ図柄態様決定用カウンタC6の取得数値が20〜63(確率43/63)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が0〜29(確率30/52)、ステップS358、ステップS362及びステップS364の処理(図23)にて大当りフラグF1=0、リーチフラグF2=1及びリーチ態様フラグF3=0の場合に、ステップS365またはステップS366の処理(図23)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン21に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6に変動表示される。
変動パターン22は、ステップS353(図19)の処理にて、今回、特別図柄表示装置6に停止表示させる図柄として大当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、ステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、時短処理設定時は7、33、77、111、222となり確率1/63)、ステップS359の処理(図23)にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)が格納(確率1/2)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が1〜5(確率5/52)、ステップS358の処理(図23)にて大当りフラグF1=1の場合に、またはステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、時短処理設定時は7、33、77、111、222となり確率1/63)、ステップS359の処理(図23)にて大当り図柄格納バッファに偶数の大当り図柄(通常大当図柄)が格納(確率1/2)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が0〜5(確率6/52)、ステップS358の処理(図23)にて大当りフラグF1=1の場合に、ステップS360またはステップS361の処理(図23)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン22に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6に変動表示される。
変動パターン31は、変動パターン21と同様、ステップS351またはステップS352(図19)の処理にて、今回、特別図柄表示装置6に停止表示させる図柄としてプラスマイナス1図柄のリーチはずれ図柄またはプラスマイナス1図柄以外のリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、ステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が0〜6、8〜314(確率314/315、但し、時短処理設定時は0〜6、8〜32、34〜76、78〜110、112〜221、223〜314となり確率62/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、リーチ図柄態様決定用カウンタC6の取得数値が0〜19(確率20/63)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が25〜31(確率7/52)、ステップS358、ステップS362及びステップS364の処理(図23)にて大当りフラグF1=0、リーチフラグF2=1及びリーチ態様フラグF3=1の場合に、またはステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が0〜6、8〜314(確率314/315、但し、時短処理設定時は0〜6、8〜32、34〜76、78〜110、112〜221、223〜314となり確率62/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、リーチ図柄態様決定用カウンタC6の取得数値が20〜63(確率43/63)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が30〜51(確率30/52)、ステップS358、ステップS362及びステップS364の処理(図23)にて大当りフラグF1=0、リーチフラグF2=1及びリーチ態様フラグF3=0の場合に、ステップS365またはステップS366の処理(図23)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン31に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6に変動表示される。
変動パターン32は、ステップS353(図19)の処理にて、今回、特別図柄表示装置6に停止表示させる図柄として大当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、ステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、時短処理設定時は7、33、77、111、222となり確率1/63)、ステップS359の処理(図23)にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)が格納(確率1/2)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が6〜10(確率5/52)、ステップS358の処理(図23)にて大当りフラグF1=1の場合に、またはステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、時短処理設定時は7、33、77、111、222となり確率1/63)、ステップS359の処理(図23)にて大当り図柄格納バッファに偶数の大当り図柄(通常大当図柄)が格納(確率1/2)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が6〜10(確率5/52)、ステップS358の処理(図23)にて大当りフラグF1=1の場合に、ステップS360またはステップS361の処理(図23)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン32に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6に変動表示される。
変動パターン4は、ステップS353(図19)の処理にて、今回、特別図柄表示装置6に停止表示させる図柄として大当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、ステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、時短処理設定時は7、33、77、111、222となり確率1/63)、ステップS359の処理(図23)にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)が格納(確率1/2)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が0(確率1/52)、ステップS358の処理(図23)にて大当りフラグF1=1の場合に、ステップS360の処理(図23)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン4に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6に変動表示される。
変動パターン51は、ステップS352(図19)の処理にて、今回、特別図柄表示装置6に停止表示させる図柄としてプラスマイナス1図柄のリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、ステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が0〜6、8〜314(確率314/315、但し、時短処理設定時は0〜6、8〜32、34〜76、78〜110、112〜221、223〜314となり確率62/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、リーチ図柄態様決定用カウンタC6の取得数値が0〜19(確率20/63)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が32〜41(確率10/52)、ステップS358、ステップS362及びステップS364の処理(図23)にて大当りフラグF1=0、リーチフラグF2=1及びリーチ態様フラグF3=1の場合に、ステップS366の処理(図23)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン51に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6に変動表示される。
変動パターン52は、ステップS353(図19)の処理にて、今回、特別図柄表示装置6に停止表示させる図柄として大当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、ステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、時短処理設定時は7、33、77、111、222となり確率1/63)、ステップS359の処理(図23)にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)が格納(確率1/2)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が11〜35(確率25/52)、ステップS358の処理(図23)にて大当りフラグF1=1の場合に、またはステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、時短処理設定時は7、33、77、111、222となり確率1/63)、ステップS359の処理(図23)にて大当り図柄格納バッファに偶数の大当り図柄(通常大当図柄)が格納(確率1/2)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が11〜26(確率16/52)、ステップS358の処理(図23)にて大当りフラグF1=1の場合に、ステップS360またはステップS361の処理(図23)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン52に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6に変動表示される。
変動パターン61は、ステップS352(図19)の処理にて、今回、特別図柄表示装置6に停止表示させる図柄としてプラスマイナス1図柄のリーチはずれ図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、ステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が0〜6、8〜314(確率314/315、但し、時短処理設定時は0〜6、8〜32、34〜76、78〜110、112〜221、223〜314となり確率62/63)、リーチ判定用カウンタC5の取得数値が3(確率1/12)、リーチ図柄態様決定用カウンタC6の取得数値が0〜19(確率20/63)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が42〜51(確率10/52)、ステップS358、ステップS362及びステップS364の処理(図23)にて大当りフラグF1=0、リーチフラグF2=1及びリーチ態様フラグF3=1の場合に、ステップS366の処理(図23)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン61に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6に変動表示される。
変動パターン62は、ステップS353(図19)の処理にて、今回、特別図柄表示装置6に停止表示させる図柄として大当り図柄を決定した場合に選択される変動パターンであって、ステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、時短処理設定時は7、33、77、111、222となり確率1/63)、ステップS359の処理(図23)にて大当り図柄格納バッファに奇数の大当り図柄(特定大当図柄)が格納(確率1/2)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が36〜51(確率16/52)、ステップS358の処理(図23)にて大当りフラグF1=1の場合に、またはステップS308の乱数取得処理(図16)にて取得した大当り判定用カウンタC1の取得数値が7(確率1/315、但し、時短処理設定時は7、33、77、111、222となり確率1/63)、ステップS359の処理(図23)にて大当り図柄格納バッファに偶数の大当り図柄(通常大当図柄)が格納(確率1/2)、変動パターン決定用カウンタC8の取得数値が27〜51(確率25/52)、ステップS359の処理(図23)にて大当りフラグF1=1の場合に、ステップS360またはステップS361の処理(図23)にて主制御回路44から表示制御回路111に、変動パターン62に対応する変動パターン指定コマンドが送信されることにより、特別図柄表示装置6に変動表示される。
次に、表示制御回路111が実行する処理について詳述する。図28は、主制御回路44から出力されたストローブ信号が表示制御回路111のCPU140のINT端子に入力されることにより実行されるストローブ信号割込み処理である。INT端子にストローブ信号が入力されると、CPU140は、ステップS701の処理にて表示制御用コマンド信号を受信し、ステップS703の処理へ移行して、ここで受信した表示制御用コマンドをRAM141の所定の記憶エリアに格納する。
ここで表示制御用コマンドについて説明する。図29は、主制御回路44から表示制御回路111が受信する表示制御用コマンドの一覧図である。特別図柄初期指定コマンドaは、遊技機1(主制御回路44及び表示制御回路111)の電源投入時に、上記したステップS10(図5)の初期化処理において主制御回路44から出力されるコマンドであって、左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に停止表示させる特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)を指定する。
客待ちデモンストレーション指定コマンドbは、特別図柄初期指定コマンドa信号が出力された後もしくは変動していた特別図柄が停止して確定表示された後(図22、ステップS373)、始動入賞口11に遊技球が入賞することなく所定時間TS(60秒)が経過した時に主制御回路44から出力されるコマンドであって、画像表示部30に遊技機1の宣伝や遊技内容等を動画にて表示する客待ちデモンストレーション画像を指定する。
変動パターン指定コマンドc〜lは、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が出力された後始動入賞口11に遊技球が入賞した時(不特定時間TD経過後)、特別図柄初期指定コマンドa信号が出力された後もしくは変動していた特別図柄が停止して確定表示された後(図22、ステップS373)所定時間TS(60秒)が経過する前に始動入賞口11に遊技球が入賞した時、または保留球の記憶がある場合に特別図柄の確定の表示が終了した時に主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30に所定の図柄を確定表示するときの変動パターン(変動時間TH)を指定する。
まず、変動パターン1指定コマンドcは、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS363(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30にリーチにならないはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン1(変動時間TH)を指定する。
変動パターン21指定コマンドdは、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS365またはステップS366(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30にプラスマイナス1図柄以外のリーチはずれ図柄またはプラスマイナス1図柄のリーチはずれ図柄(つまり全てのリーチはずれ図柄)を確定表示するときの変動パターン21(変動時間TH)を指定する。
変動パターン22指定コマンドeは、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS360またはステップS361(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30に特定大当図柄または通常大当図柄を確定表示するときの変動パターン22(変動時間TH)を指定する。さらに変動パターン22指定コマンドeは、後述する大当り演出画像データの事前処理の開始も指定する。
変動パターン31指定コマンドfは、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS365またはステップS366(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30にプラスマイナス1図柄以外のリーチはずれ図柄またはプラスマイナス1図柄のリーチはずれ図柄(つまり全てのリーチはずれ図柄)を確定表示するときの変動パターン31(変動時間TH)を指定する。
変動パターン32指定コマンドgは、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS360またはステップS361(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30に特定大当図柄または通常大当図柄を確定表示するときの変動パターン32(変動時間TH)を指定する。さらに変動パターン32指定コマンドgは、後述する大当り演出画像データの事前処理の開始も指定する。
変動パターン4指定コマンドhは、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS360(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30に特定大当図柄を確定表示するときの変動パターン4(変動時間TH)を指定する。さらに変動パターン4指定コマンドhは、後述する大当り演出画像データの事前処理の開始も指定する。
変動パターン51指定コマンドiは、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS366(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30にプラスマイナス1図柄のリーチはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン51(変動時間TH)を指定する。
変動パターン52指定コマンドjは、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS360またはステップS361(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30に特定大当図柄または通常大当図柄を確定表示するときの変動パターン52(変動時間TH)を指定する。さらに変動パターン52指定コマンドjは、後述する大当り演出画像データの事前処理の開始も指定する。
変動パターン61指定コマンドkは、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS366(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30にプラスマイナス1図柄のリーチはずれ図柄を確定表示するときの変動パターン61(変動時間TH)を指定する。
変動パターン62指定コマンドlは、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS360またはステップS361(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、特別図柄の変動開始と、画像表示部30に特定大当図柄または通常大当図柄を確定表示するときの変動パターン62(変動時間TH)を指定する。さらに変動パターン62指定コマンドlは、後述する大当り演出画像データの事前処理の開始も指定する。
左特別図柄指定コマンドmは、変動パターン指定コマンドc〜l信号が出力されてから所定時間T1が経過した時に、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS368(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、左図柄表示部8に停止表示させる左特別図柄を指定する。なお、左特別図柄指定コマンドmは、上記図20に示した左特別図柄の1〜14に対応して14種類が用意されている。
右特別図柄指定コマンドnは、左特別図柄指定コマンドm信号が出力されてから所定時間T2が経過した時に、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS369(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、右図柄表示部10に停止表示させる右特別図柄を指定する。なお、右特別図柄指定コマンドnは、上記図20に示した右特別図柄の1〜14に対応して14種類が用意されている。
中特別図柄指定コマンドoは、右特別図柄指定コマンドn信号が出力されてから所定時間T3が経過した時に、上記した特別図柄変動表示処理(ステップS356)のステップS370(図23)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、中図柄表示部9に停止表示させる中特別図柄を指定する。なお、中特別図柄指定コマンドoは、上記図20に示した中特別図柄の1〜14に対応して14種類が用意されている。
全図柄停止指定コマンドpは、変動パターン指定コマンドc〜l信号が出力されてから所定時間THが経過した時に、上記した特別図柄制御処理(ステップS354)のステップS372(図22)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、変動表示している全特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)の停止タイミングを指定する。なお、この所定時間TH(通常時7〜42秒、時短処理時2〜37秒)が特別図柄変動時間となっている。
大当り遊技開始指定コマンドqは、画像表示部30に大当図柄(特定大当図柄または通常大当図柄)を確定表示するときの変動パターン指定コマンド、即ち変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドl信号が出力された場合であって、全図柄停止指定コマンドp信号が出力されてから所定時間TK(2秒)が経過した時に、上記した特別図柄遊技処理(ステップS318)のステップS383(図18)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、大当り演出画像の開始と、時短処理表示の終了及び後述する画像表示部30の2分割表示の終了を指定する。さらに大当り遊技開始指定コマンドqは、後述する大当り演出画像データの事前処理の終了も指定する。
ラウンド表示指定コマンドrは、大当り遊技開始指定コマンドq信号が出力されてから大当り遊技開始時のインターバルタイムTB(10秒)が経過した時、または大当り遊技中の各ラウンド終了時のインターバルタイムが終了した時に、上記した大当り処理(ステップS391)のステップS393(図24)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、後述する画像表示部30の大当り情報表示領域53に表示するラウンド数を指定する。なお、ラウンド表示指定コマンドrは、上記カウンタEがとる値(1〜16)に対応して16種類が用意されている。
カウント表示指定コマンドsは、大当り遊技中において開口している大入賞口7に遊技球が入賞しカウントスイッチ117がオンした時に、上記した大当り処理(ステップS391)のステップS396(図24)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、後述する画像表示部30の大当り情報表示領域53に表示するカウント数を指定する。なお、カウント表示指定コマンドsは、上記カウンタDがとる値(1〜10)に対応して10種類が用意されている。
V表示指定コマンドuは、大当り遊技中において開口している大入賞口7の特定領域を遊技球が通過して継続入賞スイッチ118がオンした時に、上記した大当り処理(ステップS391)のステップS398(図24)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、後述する画像表示部30の大当り情報表示領域53に「V」表示を指定する。
大当り遊技終了指定コマンドwは、最初(ラウンド1)のラウンド表示指定コマンドr信号が出力されてから大当り遊技終了時のインターバルタイムが終了した時(不特定時間TR経過後)に、上記した特別図柄遊技処理(ステップS318)のステップS410(図18)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、後述する画像表示部30の大当り情報表示領域53に「大当り遊技終了」の表示と、時短処理表示の開始及び後述する画像表示部30の2分割表示の開始を指定する。
分割表示解除指定コマンドxは、大当り遊技終了指定コマンドw信号が出力されてから大当り演出画像が終了した時(不特定時間TN経過後)に、即ち大当り遊技開始指定コマンドq信号が出力されてから所定時間(TB+TR+TN=532秒)経過後に、上記した特別図柄遊技処理(ステップS318)のステップS432(図18)の処理にて主制御回路44から出力されるコマンドであって、大当り演出画像の終了と、後述する画像表示部30の2分割表示の終了を指定する。
図30は、表示制御回路111のCPU140が実行する表示メイン制御処理(メインルーチン)を示すフローチャートである。電源投入直後、CPU140は初期化処理(ステップS710)として、スタックの設定や以下の処理に必要な各フラグ、各レジスタ及び各記憶エリア等の初期化を行う。CPU140は、ステップS710の初期化処理を終了すると、ステップS712の処理に移行して、ここで上記したストローブ信号割込み処理にて表示制御用コマンド信号を受信しているか否かを判定する。そして、表示制御用コマンド信号を受信していない場合(ステップS712にてNO)には、ステップS724の処理へ移行する。
一方、表示制御用コマンド信号を受信している場合(ステップS712にてYES)には、CPU140は、ステップS714の処理に移行して、受信している表示制御用コマンドの解読を行う。このステップS712の処理においては、CPU140は、上記したストローブ信号割込み処理のステップS703の処理にてRAM141の所定の記憶エリアに格納した表示制御用コマンドデータを、解読用に確保しているRAM141の所定の記憶エリアにコピーし、この解読用の記憶エリアからコピーしたデータを読み出すことにより表示制御用コマンドの解読を行うようになっている。このようにすると、上書きされること等により受信した表示制御用コマンドデータが消去されてしまうことを防止する効果がある。
ステップS714の処理を終えると、CPU140は、ステップS716の処理に移行して、解読した表示制御用コマンドが画像表示部30に大当図柄(特定大当図柄または通常大当図柄)を確定表示するときの変動パターン指定コマンド、即ち変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドlであったか否かを判定する。そして、解読した表示制御用コマンドが画像表示部30に大当図柄を確定表示するときの変動パターン指定コマンドであった場合(ステップS716にてYES)には、ステップS718の処理に移行して、事前処理フラグF7に1をセットする。
表示制御回路111には、事前処理フラグF7が設定されるようになっており、この事前処理フラグF7は、電源投入時には0がセットされている。そして、ステップS718の処理を終えると、またはステップS716にてNO、即ち解読した表示制御用コマンドが画像表示部30に大当図柄を確定表示するときの変動パターン指定コマンドでなかった場合には、CPU140は、ステップS720の処理に移行する。
ステップS720の処理に移行すると、CPU140は、ここで解読した表示制御用コマンドが大当り遊技開始指定コマンドqであったか否かを判定する。そして、解読した表示制御用コマンドが大当り遊技開始指定コマンドqであった場合(ステップS720にてYES)には、ステップS722の処理に移行して、事前処理フラグF7に0をセットする。一方、ステップS720にてNO、即ち解読した表示制御用コマンドが大当り遊技開始指定コマンドqでなかった場合には、CPU140は、ステップS724の処理に移行する。
つまり事前処理フラグF7は、表示制御回路111が主制御回路44から、画像表示部30に大当図柄を確定表示するときの変動パターン指定コマンド(変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドl)を受信した時から大当り遊技開始指定コマンドqを受信した時まで、即ち大当図柄を画像表示部30に確定表示するときに係わり、特別図柄が変動を開始してから確定表示されるまでの間(以下、大当り変動表示事前処理期間ともいう)だけ1がセットされるようになっている。
ステップS724の処理に移行すると、CPU140は、解読した表示制御用コマンドに応じてROM142から画像表示部30に次回の1フレームの画像を表示するための表示制御を行う制御データを読み出し、RAM141を作業領域として上記したような画像データの演算を行い、ステップS726の処理に移行して、ここで解読した表示制御用コマンドに対応した画像の演出を画像表示部30にて行うための上記したような描画コマンドを作成し、RAM141に格納する。そして、ステップS728の処理に移行して、これら画像データの演算結果及び作成した描画コマンドを、VDP143に制御信号として出力し、ステップS730の処理に移行する。
なお、ステップS712〜ステップS728までの処理時間が、次回に表示するための1フレームの画像、即ち垂直同期信号が入力され、LCD駆動回路150により特別図柄表示装置6の画像表示部30に次回表示するための1フレームの画像を作成するためのCPU140の処理時間となる。つまり、今回実行されたステップS712〜ステップS728までのCPU140の処理は、前回実行されたステップS712〜ステップS728までのCPU140の処理に基づいて、LCD駆動回路150が特別図柄表示装置6の画像表示部30に1フレームの画像表示処理を実行している間(1/30秒間、後述する垂直帰線期間と垂直表示期間とを加算した時間)に処理されるようになっている。
ステップS730の処理に移行すると、CPU140は、ここで事前処理フラグF7の値が0か否か、即ち今回の一連の処理(ステップS712〜ステップS728)が大当り変動表示事前処理期間に実行された処理か否かを判定する。そしてステップS730の処理にてYES、即ち今回の一連の処理が大当り変動表示事前処理期間以外の期間に実行されたと判定された場合には、ステップS732の処理に移行して、VDP143からの割込信号を受信するまで待機する(ステップS732の処理にてNO)。このVDP143からの割込信号は、タイミングコントローラ149からVDP143へ垂直同期信号が入力される毎に、同期してCPU140のINT端子(図示省略)に入力される(1/30秒毎)。また、このステップS732の処理におけるVDP143からの割込信号を受信するまでの待機時間が、CPU140の空き時間となる。そして、ステップS732の処理にてVDP143からの割込信号を受信すると(ステップS732の処理にてYES)、CPU140は、ステップS712の処理に移行し、以後VDP143からの割込信号を受信する毎(1/30秒毎)にこの表示メイン制御処理を繰り返す。
一方、ステップS730の処理にてNO、即ち今回の一連の処理が大当り変動表示事前処理期間に実行されたと判定された場合には、ステップS734の処理に移行して、CPU140は、大当り演出画像データ事前処理を実行する。
図31は、大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)を示すフローチャートである。この大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)では、CPU140は、まずステップS736にて大当り演出画像データに係わる演算処理を実行する。このステップS736の処理は、ROM142から画像表示部30に大当り演出画像を表示するための表示制御を行う制御データを読み出し、RAM141を作業領域として上記ステップS724の処理と同様に大当り演出画像に係わる画像データの演算を行う。そしてステップS738の処理に移行して、ここで大当り演出画像を画像表示部30にて表示するため、上記ステップS726の処理と同様に大当り演出画像に係わる描画コマンドを作成し、RAM141に格納する。そして、ステップS740の処理に移行して、これら大当り演出画像に係わる画像データの演算結果及び作成した大当り演出画像に係わる描画コマンドを、上記ステップS728の処理と同様に、VDP143に大当り演出画像を画像表示部30に表示するための事前処理の制御信号として出力し、ステップS742の処理に移行する。ステップS742の処理に移行すると、CPU140は、上記ステップS732の処理と同様にVDP143からの割込信号を受信するまで、ステップS736〜ステップS740の処理を繰り返し実行する(ステップS742の処理にてNO)。
つまり、この大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)では、大当り変動表示事前処理期間中(事前処理フラグF7に1がセットされている場合)、即ち表示制御回路111が主制御回路44から、画像表示部30に大当図柄を確定表示するときの変動パターン指定コマンド(変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドl)を受信した時から大当り遊技開始指定コマンドqを受信する時までの間中、CPU140は、自身の発生する空き時間(上記ステップS732の処理におけるVDP143からの割込信号を受信するまでの待機時間)を利用して、ステップS736〜ステップS740の処理を繰り返し実行するのである。
ここで、大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)が実行される理由は、大当り演出画像は、遊技者にとってより遊技の興趣が増すように、演出効果の高い画像、例えば複雑な動画や3次元画像等の高度な画像処理が用いられているので、1フレームの画像表示処理時間(1/30秒)内では、そのデータ処理が間に合わないからである。即ち、上記したように、LCD駆動回路150が特別図柄表示装置6の画像表示部30に1フレームの画像表示処理を実行している間(1/30秒間)に、CPU140は、次回表示するための1フレームの画像を作成する処理(ステップS712〜ステップS728)を実行するのであるが、大当り演出画像に係わる画像データを処理する場合には、そのデータ処理が膨大となり、LCD駆動回路150が特別図柄表示装置6の画像表示部30に1フレームの画像表示処理を実行している間(1/30秒間)では、大当り演出画像に係わる1フレームの画像を作成する処理(ステップS712〜ステップS728)が間に合わなくなるからである。従って、この大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)では、大当り演出画像に係わる1フレームの画像を作成するうえで間に合わなくなるデータ処理部分を、大当り変動表示事前処理期間中、事前にデータ処理しておくのである。
一方、ステップS742の処理にてVDP143からの割込信号を受信すると(ステップS742の処理にてYES)、CPU140は、この大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)を終了し、表示メイン制御処理に戻ってステップS712の処理に移行し、以後同様に、VDP143からの割込信号を受信する毎(1/30秒毎)にこの表示メイン制御処理を繰り返す。なお、大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)に要する時間が、大当り演出画像を画像表示部30にて表示するためのCPU140の事前処理時間となる。
つまり、この表示メイン制御処理(メインルーチン)においては、CPU140が実行するステップS712〜ステップS732(処理時間+空き時間)またはステップS734(処理時間+事前処理時間)までの処理は、LCD駆動回路150により特別図柄表示装置6の画像表示部30に表示する1フレームの画像表示処理時間(1/30秒)と等しくなっている。
なお、大当り変動表示事前処理期間中において、CPU140が大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)を実行している場合にVDP143からの割込信号を受信し、処理が中断したときには(ステップS742の処理にてYES)、次回の空き時間(大当り演出画像データ事前処理)に、当該中断した処理の続きから、再び処理を実行するようになっており、これを大当り変動表示事前処理期間中繰り返す。なお、大当り変動表示事前処理期間中において、大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)が完了した場合には、CPU140は、それ以降の大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)においては、何も実行しない。
次に、図32を参照しながら、VDP143が実行する表示制御処理について説明する。図32は、VDP143が実行するVDP表示制御処理を示すフローチャートである。電源投入直後、VDP143は、ステップS802の処理にてVRAM144等の初期化処理を行い、ステップS804の処理に移行して、ここでCPU140から上記した画像データの演算結果や描画コマンドに係わるステップS728にて出力される制御信号を受信しているか否かを判定する。そして、CPU140からの制御信号を受信していない場合には(ステップS804の処理にてNO)、制御信号を受信するまで待機し、一方、CPU140から制御信号を受信したと判定されると(ステップS804の処理にてYES)、VDP143は、ステップS806の処理に移行する。
ステップS806の処理に移行すると、VDP143は、受信した制御信号に基づいてキャラクタROM145から適合する画像データを読み出し、ステップS808の処理に移行して、キャラクタROM145から読み出した画像データと受信した制御信号とに基づいて、画像表示部30に次回の1フレームの画像を表示するための画像データを生成し、この生成した表示用の画像データをVRAM144に格納する。そして、ステップS810の処理に移行する。
ステップS810の処理に移行すると、VDP143は、ここでCPU140から大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)における上記した大当り演出に係わる画像データの演算結果や描画コマンドとしてのステップS740にて出力される制御信号を受信したか否かを判定する。そして、CPU140からの大当り演出画像データ事前処理に係わる制御信号を受信していない場合には(ステップS810の処理にてNO)、VDP143は、ステップS816の処理に移行する。一方、CPU140から大当り演出画像データ事前処理に係わる制御信号を受信したと判定されると(ステップS810の処理にてYES)、VDP143は、ステップS812の処理に移行する。
ステップS812の処理に移行すると、VDP143は、上記ステップS806の処理と同様に、受信した大当り演出画像データ事前処理に係わる制御信号に基づいてキャラクタROM145から適合する大当り演出画像データを読み出し、ステップS814の処理に移行して、上記ステップS808の処理と同様に、キャラクタROM145から読み出した大当り演出画像データと受信した大当り演出画像データ事前処理に係わる制御信号とに基づいて、大当り遊技開始指定コマンドqを受信した時に画像表示部30にて開始される大当り演出画像を表示するための大当り演出画像データを生成し、この生成した大当り演出画像表示用の画像データを、VRAM144の事前処理用に確保された所定の記憶領域に格納する。そして、ステップS816の処理に移行する。
ステップS816の処理に移行すると、VDP143は、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号(1/30秒毎)を受信するまで、ステップS810〜ステップS814の処理を繰り返し実行する(ステップS816の処理にてNO)。一方、ステップS816の処理にてタイミングコントローラ149からの垂直同期信号(1/30秒毎)を受信すると(ステップS816の処理にてYES)、VDP143は、ステップS818の処理に移行する。
なお、VDP143のステップS810〜ステップS814の処理が、上記したCPU140が実行する大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)のステップS736〜ステップS740の処理に対応しており、従って、大当り変動表示事前処理期間以外の期間であり、CPU140が大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)を実行しない場合には、VDP143は、CPU140からの大当り演出画像データ事前処理に係わる制御信号を受信することはなく、ステップS810の処理にて必ずNOとなり、この場合には、ステップS812の処理及びステップS814の処理は実行されず、ステップS816の処理にてタイミングコントローラ149からの垂直同期信号(1/30秒毎)を受信するまで待機することになる。このステップS816の処理における待機時間が、VDP143の空き時間となる。
つまり、VDP143は、大当り変動表示事前処理期間中(事前処理フラグF7に1がセットされている場合)、即ち表示制御回路111が主制御回路44から、画像表示部30に大当図柄を確定表示するときの変動パターン指定コマンド(変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドl)を受信した時から大当り遊技開始指定コマンドqを受信する時までの間中、自身の発生する空き時間(上記ステップS816の処理におけるタイミングコントローラ149からの垂直同期信号を受信するまでの待機時間)を利用して、ステップS810〜ステップS816の処理を繰り返し実行するのである。なお、ステップS810〜ステップS816の処理を繰り返し実行するのに要する時間が、大当り演出画像を画像表示部30にて表示するためのVDP143の事前処理時間となる。また、ステップS814の処理にてVRAM144の事前処理用に確保された所定の記憶領域に格納された画像データは、大当り演出画像に係わる1フレームの画像を表示するうえで間に合わなくなる大当り演出画像データ群である。
ステップS818の処理に移行すると、VDP143は、CPU140のINT端子(図示省略)に割込信号を出力し、ステップS820の処理に移行して、LCD駆動回路150へ、VRAM144に格納した画像データを出力する。つまりVDP143は、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号を受信する毎(1/30秒毎)に、VRAM144に格納した1フレームの画像データをLCD駆動回路150へ出力するのである。
ここで、ステップS820の処理にてLCD駆動回路150へ出力するVRAM144に格納した画像データは、大当り演出画像が特別図柄表示装置6の画像表示部30に表示されている間、即ち表示制御回路111が主制御回路44から大当り遊技開始指定コマンドqを受信してから分割表示解除指定コマンドxを受信するまでの間においては、ステップS808の処理にて格納した1フレームの画像データ及びステップS814の処理にて格納した大当り演出画像データ群の中から適合する大当り演出画像の1フレーム分の画像データであり、一方、大当り演出画像が特別図柄表示装置6の画像表示部30に表示されていない間においては、ステップS808の処理にて格納した1フレームの画像データのみである。
ステップS820の処理を終えると、VDP143は、ステップS804の処理に移行し、以後同様に、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号を受信する毎(1/30秒毎)にこのVDP表示制御処理を繰り返す。
なお、ステップS804〜ステップS808までの処理が、次回に表示するための1フレームの画像、即ち垂直同期信号が入力され、LCD駆動回路150により特別図柄表示装置6の画像表示部30に次回の1フレームの画像を表示するためのVDP143の処理となり、ステップS804〜ステップS808、ステップS818及びステップS820の処理時間が、LCD駆動回路150が特別図柄表示装置6の画像表示部30に1フレームの画像表示処理を実行している間(1/30秒間、後述する垂直帰線期間と垂直表示期間とを加算した時間)にVDP143が実行する処理時間となる。
つまり、このVDP表示制御処理においては、VDP143が実行するステップS804〜ステップS820(処理時間+空き時間、または処理時間+事前処理時間)までの処理は、LCD駆動回路150により特別図柄表示装置6の画像表示部30に表示する1フレームの画像表示処理時間(1/30秒)と等しくなっている。
なお、ステップS814において格納される大当り演出画像データ群は、1フレーム分の間に合わなくなる大当り演出画像データ毎に識別子がつけられており、大当り演出画像が特別図柄表示装置6の画像表示部30に表示されている間、即ち表示制御回路111が主制御回路44から大当り遊技開始指定コマンドqを受信してから分割表示解除指定コマンドxを受信するまでの間においては、ステップS820の処理では、ステップS808の処理にて格納した次回表示する1フレームの大当り演出画像データに適合する1フレーム分の間に合わなくなる大当り演出画像データを識別子に基づいて選択することで、該1フレームの大当り演出画像データと該1フレーム分の間に合わなくなる大当り演出画像データとをLCD駆動回路150へ出力するようになっている。
次に、図33乃至図43を参照しながら、具体的な遊技の流れに沿って表示制御回路111が実行する表示制御処理について説明する。まず、図36を参照しながら大当りにならない場合について説明する。図36は、大当りにならない場合の表示制御用コマンドの遷移図である。
遊技機1に電源が投入されると、主制御回路44から特別図柄初期指定コマンドa信号が表示制御回路111に入力され(図5、ステップS10)、特別図柄表示装置6の左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に、特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)として所定の図柄、例えば「453」が表示される。そして、特別図柄初期指定コマンドa信号が入力されてから所定時間TS(60秒)が経過すると、主制御回路44から客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が表示制御回路111に入力され(図5、ステップS10)、特別図柄表示装置6の画像表示部30に遊技機1の宣伝や遊技内容等を動画にて表示する客待ちデモンストレーション画像が表示される。
そして、遊技者の打球操作ハンドル2の操作により、打球発射装置43から遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に発射されることにより、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が入力されてから始動入賞口11に遊技球が入賞し(不特定時間TD経過後)、もしくは特別図柄初期指定コマンドa信号が入力されてから所定時間TS(60秒)が経過する前に、つまり客待ちデモンストレーション画像が表示される前に始動入賞口11に遊技球が入賞し、この入賞した遊技球に基づいて画像表示部30に大当りにならないはずれ図柄を確定表示することが決定すると(図18、ステップS344)、主制御回路44から変動パターン1指定コマンドc、変動パターン21指定コマンドd、変動パターン31指定コマンドf、変動パターン51指定コマンドiまたは変動パターン61指定コマンドkの何れかの変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力される(図23、ステップS363、ステップS365またはステップS366)。
変動パターン指定コマンド信号が入力されると、表示制御回路111は、所定の変動パターンに基づき特別図柄表示装置6の左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10にて、図39に示すように、特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)の変動表示(スクロール表示)を開始する。なお、図39は、左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が上下方向にスクロール表示している状態を示す特別図柄表示装置6の正面図であり、図中、50は、後述する図柄変動表示領域である。また、表示制御回路111に変動パターン指定コマンド信号が入力されると、主制御回路44は、変動表示している特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)を確定表示するために、特別図柄決定処理(図19、ステップS349、ステップS351またはステップS352)にて決定した特別図柄(停止図柄)の指定を表示制御回路111に対して実行する。この表示制御回路111に対する特別図柄(停止図柄)の指定は次のように行われる。
即ち表示制御回路111には、変動パターン指定コマンド信号が入力されてから、所定時間T1が経過したときに左特別図柄指定コマンドm信号が入力されて左図柄表示部8に表示する左特別図柄が指定され(図23、ステップS368)、左特別図柄指定コマンドm信号が入力送信されてから所定時間T2が経過したときに右特別図柄指定コマンドn信号が入力されて右図柄表示部10に表示する右特別図柄が指定され(図23、ステップS369)、右特別図柄指定コマンドn信号が入力されてから所定時間T3が経過したときに中特別図柄指定コマンドo信号が入力されて中図柄表示部9に表示する中特別図柄が指定され(図23、ステップS370)、変動パターン指定コマンド信号が入力されてから特別図柄変動時間TH(通常時7〜42秒、時短処理時2〜37秒)が経過したときに全図柄停止指定コマンドp信号が入力されて、左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に上記指定された左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が停止表示する(図22、ステップS372)ように構成されている。これにより、特別図柄表示装置6の左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10には、例えば「835」等の特別図柄が停止表示される。
全図柄停止指定コマンドp信号が入力されると、表示制御回路111は、左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に停止した左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄を確定するため、左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄を所定時間(2秒)継続して完全に停止した状態で維持する確定表示を実行する(図22、ステップS373)。これにより、特別図柄表示装置6の左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10には、「835」の特別図柄が確定表示される。
以上の表示制御用コマンド信号、即ち特別図柄初期指定コマンドa信号、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号、変動パターン指定コマンド信号(変動パターン1指定コマンドc、変動パターン21指定コマンドd、変動パターン31指定コマンドf、変動パターン51指定コマンドiまたは変動パターン61指定コマンドkの何れかの変動パターン指定コマンド信号)、左特別図柄指定コマンドm信号、右特別図柄指定コマンドn信号、中特別図柄指定コマンドo信号及び全図柄停止指定コマンドp信号が主制御回路44から送信され、表示制御回路111に受信されることで、特別図柄が変動を開始してから停止後確定表示されるまでの、大当りにならない1回の変動表示(スクロール表示)が特別図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10によって表示される。
つまり、特別図柄表示装置6にて表示される特別図柄の変動表示(スクロール表示)は、変動パターン指定コマンド信号に基づいて所定の変動パターンで表示されると共に、変動開始のときには各図柄表示部8、9、10は各々同時に行い、変動を停止するときには、まず左図柄表示部8が停止し、次に右図柄表示部10が停止し、最後に中図柄表示部9が停止するようになっている。
なお、各図柄表示部8、9、10が変動開始から停止するまでの態様は、上記した以外であっても良く、様々な態様が考えられる。例えば、各図柄表示部8、9、10が変動を開始するときに、時間差を設けても良いし、各図柄表示部8、9、10が変動を停止するとき、同時に停止させても良いし、さらに各図柄表示部8、9、10が変動を開始する順序を変えても良いし、各図柄表示部8、9、10が変動を停止する順序を変えても良い。
特別図柄表示装置6の左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が確定表示されると、今回の変動表示結果ではずれが確定し、上記した保留記憶がない場合には(図17、ステップS314にてNO)、表示制御回路111は、各図柄表示部8、9、10に確定した特別図柄の表示を維持する。そして、確定した特別図柄の表示を維持したまま所定時間TS(60秒)が経過すると、主制御回路44から客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が表示制御回路111に入力され、以下、表示制御回路111は、上記と同様な表示制御処理を実行する。また、確定した特別図柄の表示を維持したまま所定時間TS(60秒)が経過する前に始動入賞口11に遊技球が入賞すると、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が入力されることなく主制御回路44から変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力され、以下、表示制御回路111は、上記と同様な表示制御処理を実行する。
一方、上記した保留記憶がある場合には(図17、ステップS314にてYES)、主制御回路44から即座に変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力され、以下、表示制御回路111は、上記と同様な表示制御処理を実行する。
ここで、図33を参照して、図36に示した表示制御用コマンドの遷移中に、表示制御回路111が実行する表示制御処理に係わるCPU140及びVDP143の画像処理について説明する。図33は、1フレームにおけるCPU140及びVDP143が実行する画像処理を説明するための説明図である。
図33において、1/30秒(1フレームの時間)とは、タイミングコントローラ149からLCD駆動回路150に垂直同期信号が入力される期間であって、LCD駆動回路150が特別図柄表示装置6の画像表示部30に1フレームの画像を表示するための処理時間であり、この1フレームの時間(1/30秒)は、垂直帰線期間と垂直表示期間とから構成されている。垂直帰線期間は、LCD駆動回路150に垂直同期信号が入力されたときに発生する垂直帰線が消去される期間(垂直帰線消去期間)であり、この期間においては、画像表示部30に表示されている1フレームの画像を書き換えることはない。垂直表示期間は、垂直帰線期間が終了してから次の垂直同期信号が入力されるまでの期間であって、タイミングコントローラ149からの水平同期信号と、上記VDP表示制御処理(図32)のステップS820の処理にて入力した1フレームの画像データ(ステップS808の処理にてVRAM144に格納した1フレームの画像データ)とに基づいて、1フレームの画像を書き換えて画像表示部30に画像を表示する期間である。
VDP143は、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号を入力するのに同期して、CPU140のINT端子(図示省略)に割込み信号を出力し、前回の1フレームの時間(1/30秒)にてVRAM144に格納した1フレームの画像データをLCD駆動回路150に出力する。そして、CPU140から表示制御用コマンド信号、即ち特別図柄初期指定コマンドa信号、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号、変動パターン1指定コマンドc、変動パターン21指定コマンドd、変動パターン31指定コマンドf、変動パターン51指定コマンドi、変動パターン61指定コマンドk、左特別図柄指定コマンドm信号、右特別図柄指定コマンドn信号、中特別図柄指定コマンドo信号または全図柄停止指定コマンドp信号の何れかに係わる1フレームの画像データの演算結果や描画コマンドとしての制御信号を受信することにより、キャラクタROM145から適合する画像データを読み出して画像表示部30に次回の1フレームの画像を表示するための画像データを生成し、この生成した表示用の画像データをVRAM144に格納する。
これらのVDP143の処理は、上記VDP表示制御処理(図32)のステップS818、ステップS820、ステップS804、ステップS806及びステップS808に対応しており、つまり、VDP143は、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号を入力すると、1フレームの時間(1/30秒)において、このような処理順序(ステップS818〜ステップS808)で1フレームの画像データを処理するようになっており、これらの処理にかかる時間が、図33の白抜き矢印に示す処理時間となる。従い、1フレームの時間(1/30秒)からこの処理時間を減算した時間が、VDP143の1フレームにおける空き時間となる。なお、この処理時間(空き時間)は、各フレーム毎に異なるようになっており、これは各フレーム毎にVDP143が処理する画像データの量が異なることに起因する。例えば、複雑な動画や3次元画像等、VDP143が高度な画像処理をする場合には、その処理時間が長くなるので、それに比して空き時間は短くなるといった類である。
次に、CPU140は、垂直同期信号に同期したVDP143からの割込信号を入力すると、主制御回路44から受信している表示制御用コマンドの解読を行い、この解読した表示制御用コマンドに基づいて、ROM142から画像表示部30に次回の1フレームの画像を表示するための表示制御を行う制御データを読み出して画像データの演算と描画コマンドの作成を行い、この1フレームの画像データの演算結果及び作成した描画コマンドをRAM141に格納する。ここで、解読した表示制御用コマンドは、特別図柄初期指定コマンドa信号、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号、変動パターン1指定コマンドc、変動パターン21指定コマンドd、変動パターン31指定コマンドf、変動パターン51指定コマンドi、変動パターン61指定コマンドk、左特別図柄指定コマンドm、右特別図柄指定コマンドn、中特別図柄指定コマンドoまたは全図柄停止指定コマンドpの何れかである。そして、RAM141に格納した1フレームの画像データの演算結果及び作成した描画コマンドを制御信号として、VDP143に出力する。
これらのCPU140の処理は、上記表示メイン制御処理(図30)のステップS712〜ステップS728に対応しており、つまり、CPU140は、VDP143からの割込信号を入力すると、1フレームの時間(1/30秒)において、このような処理順序(ステップS712〜ステップS728)で1フレームの画像データを処理するようになっており、これらの処理にかかる時間が、図33の白抜き矢印に示す処理時間となる。従い、1フレームの時間(1/30秒)からこの処理時間を減算した時間が、CPU140の1フレームにおける空き時間となる。なお、この処理時間(空き時間)は、各フレーム毎に異なるようになっており、これはVDP143と同様に、各フレーム毎にCPU140が処理する画像データの量が異なることに起因する。また、図33においては、1フレームの時間(1/30秒)内のCPU140とVDP143の処理時間を、便宜上1つの白抜き矢印にて表記したが、このCPU140とVDP143の処理時間は、実際には同一でなくそれぞれ異なった時間となる。
次に、図37及び図38を参照しながら大当りになる場合について説明する。図37は、大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移図1であり、図38は、大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移図2である。なお、図37及び図38は、順に時系列となっている。
まず、図37を参照して、遊技機1に電源が投入されると、特別図柄初期指定コマンドa信号、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号が表示制御回路111に入力される。なお、これは上記した図36の大当りにならない場合と同様であるので、ここでの説明は省略する。
そして、遊技者の打球操作ハンドル2の操作により、打球発射装置43から遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に発射されることにより始動入賞口11に遊技球が入賞し、この入賞した遊技球に基づいて画像表示部30に大当り図柄を確定表示することが決定すると(図18、ステップS344)、主制御回路44から変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドlの何れかの変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力される(図23、ステップS360またはステップS361)。
変動パターン指定コマンド信号が入力されると、表示制御回路111は、所定のリーチ変動パターンに基づき特別図柄表示装置6の左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10にて、図39に示すように、特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)の変動表示(スクロール表示)を開始する。また、表示制御回路111に変動パターン指定コマンド信号が入力されると、主制御回路44は、変動表示している特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)を確定表示するために、特別図柄決定処理(図19、ステップS353)にて決定した大当り図柄としての特別図柄(停止図柄)の指定を、左特別図柄指定コマンドm信号、右特別図柄指定コマンドn信号、中特別図柄指定コマンドo信号及び全図柄停止指定コマンドp信号を出力することにより表示制御回路111に対して実行する。なお、この表示制御回路111に対する特別図柄(停止図柄)の指定は、上記した図36の大当りにならない場合と同様であるので、ここでの説明は省略する。但し、この入力される変動パターン指定コマンドは、大当りになる場合の表示制御用コマンドであるので、ここでの変動表示は、リーチが成立した後、即ち左図柄表示部8と右図柄表示部10に同一の特別図柄が停止した後中図柄表示部9に特別図柄が停止するまで、趣向を凝らした所定のリーチアクションとしての演出画像が画像表示部30に表示されるようになっている。
そして、変動パターン指定コマンド信号が入力されてからリーチに係わる特別図柄変動時間TH(通常時13〜42秒、時短処理時8〜37秒)が経過したときに全図柄停止指定コマンドp信号が入力され、特別図柄表示装置6の左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10には、例えば「666」等の大当り図柄としての特別図柄が停止表示される。そして、表示制御回路111は、全図柄停止指定コマンドp信号が入力されてから所定時間TK(2秒)が経過して大当り遊技開始指定コマンドq信号が入力される(図18、ステップS383)までの間、左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に停止した左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄(大当り図柄)を確定するため、左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄(大当り図柄)を継続して完全に停止した状態で維持する確定表示を実行する(図22、ステップS373)。これにより、特別図柄表示装置6の左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10には、「666」の大当り図柄としての特別図柄が確定表示される。
以上の表示制御用コマンド信号、即ち特別図柄初期指定コマンドa信号、客待ちデモンストレーション指定コマンドb信号、変動パターン指定コマンド信号(変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドlの何れかの変動パターン指定コマンド信号)、左特別図柄指定コマンドm信号、右特別図柄指定コマンドn信号、中特別図柄指定コマンドo信号、全図柄停止指定コマンドp信号及び大当り遊技開始指定コマンドq信号が主制御回路44から送信され、表示制御回路111に受信されることで、特別図柄が変動を開始してから停止後確定表示されるまでの、大当りになる1回のリーチ変動表示(スクロール表示)が特別図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10(画像表示部30)によって表示される。
ところで、図37に示すように、主制御回路44から表示制御回路111に変動パターン指定コマンド信号(図37においては変動パターン22指定コマンドe)が入力されてから大当り遊技開始指定コマンドq信号が入力されるまでの間(大当り変動表示事前処理期間)、即ちリーチに係わる特別図柄変動時間THと図柄の確定に係わる所定時間TKを加算した時間(通常時15〜44秒、時短処理時10〜39秒)の間、表示制御回路111におけるCPU140とVDP143は、大当り演出画像を表示するための事前処理を実行する(図30、ステップS730の処理にてNO)。つまり、変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドlは事前処理の開始を、大当り遊技開始指定コマンドqは事前処理の終了を指定する。この事前処理は、CPU140では、上記した大当り演出画像データ事前処理(図31、ステップS734)であり、VDP143では、上記したVDP表示制御処理(図32)におけるステップS810〜ステップS816の処理である。
ここで、図34を参照して、図37に示した事前処理中(大当り変動表示事前処理期間)に、表示制御回路111が実行する表示制御処理に係わるCPU140及びVDP143の画像処理について説明する。図34は、大当り変動表示事前処理期間の1フレームにおけるCPU140及びVDP143が実行する画像処理を説明するための説明図である。なお、図34において、1/30秒(1フレームの時間)、垂直帰線期間及び垂直表示期間については、上記図33の説明で記載した内容と同様であるので、ここでの説明は省略する。
また、CPU140及びVDP143の処理時間についても、上記図33の説明で記載した内容と同様であるので、ここでの詳しい説明は省略するが、但し、図34にて、CPU140の処理時間に係わり、CPU140が解読する表示制御用コマンドは、変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドj、変動パターン62指定コマンドl、左特別図柄指定コマンドm、右特別図柄指定コマンドn、中特別図柄指定コマンドo、全図柄停止指定コマンドpまたは大当り遊技開始指定コマンドqの何れかであり、CPU140は、この解読した表示制御用コマンドに基づいて、ROM142から画像表示部30に次回の1フレームの画像を表示するための表示制御を行う制御データを読み出して画像データの演算と描画コマンドの作成を行い、この1フレームの画像データの演算結果及び作成した描画コマンドをRAM141に格納する。そして、RAM141に格納した1フレームの画像データの演算結果及び作成した描画コマンドを制御信号として、VDP143に出力する。
従って、図34にて、VDP143の処理時間に係わり、VDP143が受信する制御信号は、変動パターン22指定コマンドe信号、変動パターン32指定コマンドg信号、変動パターン4指定コマンドh信号、変動パターン52指定コマンドj信号、変動パターン62指定コマンドl信号、左特別図柄指定コマンドm信号、右特別図柄指定コマンドn信号、中特別図柄指定コマンドo信号、全図柄停止指定コマンドp信号または大当り遊技開始指定コマンドq信号の何れかに係わる1フレームの画像データの演算結果や描画コマンドとしての制御信号であり、VDP143は、この制御信号を受信することにより、キャラクタROM145から適合する画像データを読み出して画像表示部30に次回の1フレームの画像を表示するための画像データを生成し、この生成した表示用の画像データをVRAM144に格納する。なお、このCPU140及びVDP143の処理時間は、図34の白抜き矢印に示す通りである。
そして、上記図33の説明で記載したように、1フレームの時間(1/30秒)からこのCPU140またはVDP143の処理時間を減算した時間が、CPU140またはVDP143の1フレームにおける空き時間となるのであるが、図34(大当り変動表示事前処理期間、図30のステップS730にNO)においては、CPU140及びVDP143は、この空き時間を利用して大当り演出画像を表示するための事前処理を実行する。
この事前処理が実行されるのは、大当り演出画像は、上記したように複雑な動画や3次元画像等の高度な画像処理が用いられているので、CPU140及びVDP143が大当り演出画像を表示するための1フレームの画像データを処理する時間は、図34に示す二点鎖線の矢印のように1フレームの時間(1/30秒)より長くなり、そのデータ処理が間に合わなくなってしまうからである。図34において、二点鎖線の矢印のうち、斜線を付してある部分が、CPU140及びVDP143が処理する大当り演出画像に係わる1フレームの画像データのうち、1フレームの時間(1/30秒)に間に合わない処理(以下、単に間に合わない処理ともいう)である。
従って、大当り変動表示事前処理期間、即ち、上記図37に示すように、特別図柄の変動表示が開始された後、その変動表示が停止して確定表示される間(図37では図柄変動中及び図柄確定中と記載)においては、このCPU140及びVDP143の間に合わない処理を、CPU140及びVDP143の空き時間を利用して、大当り演出画像が特別図柄表示装置6の画像表示部30に表示開始となる前に事前処理するのである。なお、図34においは、CPU140及びVDP143が実行する事前処理は、全体に斜線を付した矢印に示す通りであり、この事前処理時間は空き時間と同一となる。
ここでCPU140及びVDP143が実行する事前処理(図34にて全体に斜線を付した矢印)のデータ量は、間に合わない処理(図34にて二点鎖線の矢印のうち、斜線を付してある部分)のデータ量と整合するものではない。つまり、この事前処理は、空き時間の間継続して処理するようになっているので、例えば、空き時間の長さが、CPU140及びVDP143の間に合わない処理を実行するのにかかる時間よりも長い場合には、事前処理のデータ量は、間に合わない処理のデータ量よりも多くなり、従ってCPU140及びVDP143が実行する事前処理のデータ量は、例えば数十フレーム分の間に合わない処理に係わる画像データ量となる。
このような事前処理の実行について、まずCPU140から説明すると、主制御回路44から大当りに係わる変動パターン指定コマンド信号(変動パターン22指定コマンドe信号、変動パターン32指定コマンドg信号、変動パターン4指定コマンドh信号、変動パターン52指定コマンドj信号または変動パターン62指定コマンドl信号)が表示制御回路111に入力されると、CPU140は、上記したように、所定のリーチ変動パターンに基づいて所定のリーチアクションとしての演出画像を表示するための1フレームの画像データを処理した後の空き時間に、事前処理としての大当り演出画像データ事前処理を実行する。
この大当り演出画像データ事前処理では、CPU140は、ROM142から大当り演出画像を表示するため、1フレームの画像を作成するうえで間に合わなくなる大当り演出画像データ(以下、単に間に合わなくなる大当り演出画像データともいう)を処理するための予め設定されている制御データを読み出して、間に合わなくなる大当り演出画像データの演算と描画コマンドの作成を行い、この間に合わなくなる大当り演出画像データの演算結果及び作成した描画コマンドをRAM141に格納し、この格納した間に合わなくなる大当り演出画像データの演算結果及び作成した描画コマンドを事前処理の制御信号として、VDP143に出力する。そしてCPU140は、VDP143からの割込信号を受信するまで、この大当り演出画像データ事前処理を繰り返す。なお、上記したように、VDP143からの割込信号を受信した時には、CPU140は、一旦、大当り演出画像データ事前処理を中断し、次回の空き時間に中断した処理の続きから、再び大当り演出画像データ事前処理を実行する。そしてCPU140は、この大当り演出画像データ事前処理を、主制御回路44から大当り遊技開始指定コマンドq信号が表示制御回路111に入力されるまで実行する。
これらのCPU140の処理は、上記表示メイン制御処理(図30)のステップS730及びステップS734(図31、ステップS736〜ステップS742)に対応しており、つまり大当り変動表示事前処理期間における1フレームの時間(1/30秒)において、上記表示メイン制御処理(図30)のステップS712〜ステップS728の処理にかかる時間が、図34の白抜き矢印に示すCPU140の処理時間となり、上記表示メイン制御処理(図30)のステップS730及びステップS734(図31、ステップS736〜ステップS742)の処理にかかる時間が、図34の全体に斜線を付した矢印に示すCPU140の事前処理時間となる。
次に、VDP143が実行する事前処理について説明する。VDP143は、上記したように、CPU140から制御信号が入力され、所定のリーチ変動パターンに基づいて所定のリーチアクションとしての演出画像を表示するための1フレームの画像データを処理してVRAM144に格納した後の空き時間に、さらにCPU140から事前処理の制御信号が入力されると、大当り演出画像を表示するための事前処理を実行する。
この大当り演出画像を表示するための事前処理では、VDP143は、大当り演出画像を表示するため、キャラクタROM145から適合する1フレームの画像を表示するうえで間に合わなくなる大当り演出画像データ(以下、単に間に合わなくなる大当り演出画像データともいう)を読み出して、CPU140が大当り遊技開始指定コマンドqを受信した時に画像表示部30にて開始される大当り演出画像を表示するための間に合わなくなる大当り演出画像データを生成する。そしてVDP143は、この生成した間に合わなくなる大当り演出画像データを、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号を受信するまで、順次、VRAM144の事前処理用に確保された所定の記憶領域に格納する。つまりVRAM144の事前処理用に確保された所定の記憶領域には、大当り演出画像に係わる1フレームの画像を表示するうえで間に合わなくなる大当り演出画像データ群が記憶されることになる。
しかして、VDP143は、この間に合わなくなる大当り演出画像データをVRAM144に格納するとき、1フレーム分の間に合わなくなる大当り演出画像データに所定ビット数の識別子をつけて格納するようになっている。
そして、VDP143は、タイミングコントローラ149からの垂直同期信号を受信すると、次のフレームに移行し、この1フレームの時間(1/30秒)の冒頭にてVRAM144に格納した1フレームの画像データをLCD駆動回路150へ出力するのであるが、この大当り変動表示事前処理期間、即ち、上記図37に示すように、特別図柄の変動表示が開始された後、その変動表示が停止して確定表示される間(図37では図柄変動中及び図柄確定中と記載)においては、VRAM144の事前処理用に確保された所定の記憶領域に記憶された大当り演出画像データ群は、LCD駆動回路150へ出力されることはない。即ち、このVRAM144に記憶された大当り演出画像データ群は、後述するが、CPU140が大当り遊技開始指定コマンドqを受信して、大当り演出画像が特別図柄表示装置6の画像表示部30に表示されているときに、識別子に基づいてLCD駆動回路150へ出力されるようになっている。
これらのVDP143の処理は、上記VDP表示制御処理(図32)のステップS810〜ステップS816に対応しており、つまり大当り変動表示事前処理期間における1フレームの時間(1/30秒)において、上記VDP表示制御処理(図32)のステップS818〜ステップS808の処理にかかる時間が、図34の白抜き矢印に示すVDP143の処理時間となり、上記VDP表示制御処理(図32)のステップS810〜ステップS816の処理にかかる時間が、図34の全体に斜線を付した矢印に示すVDP143の事前処理時間となる。なお、図34においては、図33と同様に1フレームの時間(1/30秒)内のCPU140とVDP143の処理時間、事前処理時間及び大当り演出画像を表示するための1フレームの画像データを処理する時間を、便宜上1つの矢印(白抜き矢印、全体に斜線を付した矢印及び二点鎖線の矢印)にて表記したが、このCPU140とVDP143の処理時間、事前処理時間及び大当り演出画像を表示するための1フレームの画像データを処理する時間は、実際には同一でなくそれぞれ異なった時間となる。
ところで、図37に示す図柄変動中の時間、即ち大当り変動表示事前処理期間における特別図柄変動時間THは、リーチに係わる特別図柄の変動時間であって、上記したように通常時では13〜42秒、時短処理時では8〜37秒となっている。従って、図37に示す事前処理中の時間は、この特別図柄変動時間THに図柄確定中の所定時間TKの2秒を加算したものとなり、最短の場合で10秒となる。従って、本実施例においては、この事前処理中の時間のうち、CPU140とVDP143とが実際に事前処理に係わる時間は、大当りに係わる変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力されてから予めほぼ10秒(厳密には10秒より少し短い時間)で完了するように、遊技機1を開発する時点で設計されている。これにより、上記した表示メイン制御処理において、例えステップS730の処理にてNOと判定された場合であっても、この実際の事前処理が完了する時間を経過していた場合には、CPU140は、それ以降の大当り演出画像データ事前処理(ステップS734)においては、何も実行しないことになり、CPU140からVDP143への事前処理の制御信号は出力されない。
次に、大当りになる場合において、図37の続きとなる大当り遊技開始指定コマンドq信号が表示制御回路111に入力された以降について、図38を参照しながら説明する。図38を参照して、主制御回路44から大当り遊技開始指定コマンドq信号が表示制御回路111に入力されると、特別図柄表示装置6の画像表示部30には、図40に示すように、大当り遊技獲得に対する賞賛及び大当り遊技開始の旨を遊技者に報知するための画像(大当り演出画像)が、画像表示部30の画面一杯に表示される。つまり、大当り演出画像は、大当り遊技開始指定コマンドq信号が表示制御回路111に入力されることにより開始される。なお、図40は、大当り遊技開始時の大当り演出画像が表示されている状態を示す特別図柄表示装置6の正面図であり、図中、52は、後述する大当り演出画像表示領域である。
そして、大当り遊技開始指定コマンドq信号が入力されてから大当り遊技開始時のインターバルタイムTB(10秒)が経過すると、主制御回路44から表示制御回路111にラウンド表示指定コマンドr信号が入力されて第1ラウンドが開始し(図24、ステップS393)、特別図柄表示装置6の画像表示部30には、大当り遊技開始時の大当り演出画像に変わって、演出効果が高く物語性または連続性のある大当り演出画像が表示されると共に後述する大当り情報表示領域53が出現し、さらに大入賞口7としてのアタッカがソレノイド106により開口する。そして開口している大入賞口7(図38においては、大入賞口開口中と表示)に遊技球が入賞しカウントスイッチ117がオンすると、後述する大当り情報表示領域53に表示するカウント数を指定するカウント表示指定コマンドs信号が、大入賞口7に入賞した遊技球が特定領域を通過して継続入賞スイッチ118がオンすると、後述する大当り情報表示領域53に「V」表示を指定するV表示指定コマンドu信号が、主制御回路44から表示制御回路111に入力される(図24、ステップS396及びステップS398)。なお、カウント表示指定コマンドs信号は、大入賞口7に遊技球が入賞しカウントスイッチ117がオンする毎に主制御回路44から表示制御回路111に入力され、V表示指定コマンドu信号は、遊技球が特定領域を通過し継続入賞スイッチ118が最初にオンした時のみに、主制御回路44から表示制御回路111に入力されるようになっている。
そして、大入賞口7か開口してから、つまり主制御回路44から表示制御回路111にラウンド表示指定コマンドr信号が入力されてから、大入賞口7の開口時間30秒が経過するか、或いは大入賞口7に遊技球が10個入賞すると(図38においては、大入賞口開口中と表示)、大入賞口7がソレノイド106により閉口して第1ラウンドが終了し、この大入賞口7の閉口した状態が2秒間継続する(図38においては、大入賞口閉口インターバルタイム中と表示)。そして、この大入賞口閉口インターバルタイムが経過した時点で、第1ラウンド中に大入賞口7に入賞した遊技球が特定領域を通過して継続入賞スイッチ118がオンしていたときは(図38においては、継続ありの場合と表示)、再び主制御回路44から表示制御回路111にラウンド表示指定コマンドr信号が入力されて第2ラウンドが開始され、以後同様に、最大で第16ラウンドまで繰り返される。
一方、大入賞口閉口インターバルタイムが経過した時点で、第1〜第15ラウンド中に遊技球が特定領域を通過していなかったとき、或いは第16ラウンドが終了していたときは、大当り遊技終了時に設けられているインターバルタイム10秒(図38においては、大当り遊技終了時インターバルタイム中と表示)が経過後、主制御回路44から大当り遊技終了指定コマンドw信号が表示制御回路111に入力される(図18、ステップS410)。なお、表示制御回路111に、ラウンド表示指定コマンドr信号が入力されてから大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力されるまでの時間TRは不特定時間となり、その最長は522秒となる。
ここで、図41を参照しながら、主制御回路44から表示制御回路111に最初のラウンド表示指定コマンドr信号が入力されてから、大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力されるまでの期間に、特別図柄表示装置6の画像表示部30に表示される大当り演出画像にと大当り情報とついて説明する。図41は、大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中の大当り演出画像と大当り情報とが表示されている状態を示す特別図柄表示装置6の正面図である。
表示制御回路111は、第1ラウンドのラウンド表示指定コマンドr信号が入力されると、画像表示部30を大当り演出画像表示領域52と大当り情報表示領域53とに区分けし、大当り演出画像表示領域52に上記した演出効果が高く物語性または連続性のある大当り演出画像を表示し、大当り情報表示領域53に、大当り図柄情報、ラウンド情報、カウント情報及びV情報を表示する。大当り情報表示領域53は、図41に示すように、画像表示部30の右端部にて、大当り演出画像表示領域52よりも遥かに小さく表示されるようになっており、従って大当り演出画像表示領域52に表示される大当り演出画像は、画像表示部30の画面一杯に表示される場合と、遜色がないようになっている。即ち大当り演出画像が、上記した図40に示す大当り遊技開始時の大当り演出画像から、図41に示す大入賞口開口中の大当り演出画像にその表示領域が変化しても、遊技者は殆ど影響を受けることはない。
大当り情報表示領域53は、その上段領域に大当り図柄を表示するための大当り図柄表示部51と、その上中段領域にラウンド数を表示するためのラウンド表示部54と、その下中段領域にカウント数を表示するためのカウント表示部55と、その下段領域に「V」を表示するためのV表示部56とを備えている。
大当り図柄表示部51に表示される大当り図柄は、大当り遊技開始指定コマンドq信号が表示制御回路111に入力されて左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に確定表示した大当り図柄であって、図41においては「666」と表示されている。この大当り図柄表示部51に表示される大当り図柄は、各ラウンドの大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中は継続して表示されるようになっており、ラウンドが変更になってもこの大当り図柄は変更されることはない。
ラウンド表示部54に表示されるラウンド数は、上記カウンタEに対応する第1〜第16ラウンドの何れかを指定するラウンド表示指定コマンドr信号が表示制御回路111に入力されることにより表示されるものであって、図41においては「7R」と表示されている。このラウンド表示部54に表示されるラウンド数は、各ラウンドの大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中は継続して表示されるようになっており、ラウンドの変更に伴って該当するラウンド数が表示される。
カウント表示部55に表示されるカウント数は、上記カウンタDに対応する1〜10の何れかを指定するカウント表示指定コマンドs信号が表示制御回路111に入力されることにより表示されるものであって、図41においては「8」と表示されている。このカウント表示部55に表示されるカウント数は、各ラウンドの大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中は継続してカウントアップしながら表示されるようになっており、ラウンドの変更に伴って0が表示される。
V表示部56に表示される「V」表示は、V表示指定コマンドu信号が表示制御回路111に入力されることにより表示されるものであって、図41においては「V」と表示されている。このV表示部56に表示される「V」表示は、各ラウンドの大入賞口開口中に遊技球が特定領域を通過して継続入賞スイッチ118がオンした時から大入賞口閉口インターバルタイム中まで継続して表示されるようになっており、ラウンドの変更に伴ってその表示が消去される。
そして、大入賞口開口中及び大入賞口閉口インターバルタイム中が終了し、大当り遊技終了時インターバルタイム中になると、表示制御回路111は、大当り情報表示領域53の大当り図柄表示部51、ラウンド表示部54、カウント表示部55及びV表示部56には何も表示しないようになっている。これにより遊技者は、大当り遊技が終了したことを認識する。なお、これは、限定することなく、例えば大当り情報表示領域53自体を消去して画像表示部30を大当り演出画像表示領域52のみにしても良いし、或いは、大当り情報表示領域53に文字にて大当り遊技が終了した旨を表示するようにしても良く、つまり大当り遊技終了時インターバルタイム中においては、大当り演出画像表示領域52を縮小することなく、遊技者が、大当り遊技が終了したことを認識できるような表示を実行すれば良い。
このように、演出効果が高く物語性または連続性のある大当り演出画像は、ラウンド表示指定コマンドr信号が入力されてから大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力されるまでの不特定時間TRにおいては、大当り演出画像表示領域52により、大当り遊技に全く影響されることなく特別図柄表示装置6の画像表示部30に大画面にて表示され、一方、大当り遊技に係わる情報は、大当り情報表示領域53に区分けして小さく表示されるので、例えば大当り演出画像に大当り遊技に係わる情報表示が重なる等して大当り動画が一旦途絶え、その物語性または連続性が低下するようなことがなく、遊技者は、この大当り演出画像を充分に楽しむことができる。
図38に戻って、主制御回路44から表示制御回路111に大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力されると、特別図柄表示装置6の画像表示部30には、図42に示すように、図柄変動表示領域50と大当り演出画像表示領域52とがその略中央で2分割表示されると共に、上記図41にて示したように、その右端部に大当り情報表示領域53が表示される。また、この大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力されるのと同時に、主制御回路44は、大当り遊技を終了して通常の遊技処理を実行する。なお、図42は、大当り遊技終了時の特別図柄が変動表示している状態(リーチ状態)及び大当り演出画像と大当り情報とが表示されている状態を示す特別図柄表示装置6の正面図である。
この2分割表示された図柄変動表示領域50は、上記図39にて示した特別図柄(左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)の変動表示(スクロール表示)が略半分の大きさに縮小されて表示される領域であり、従って大当り遊技中に保留記憶があった場合には、大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力されると即座に特別図柄の変動表示が、この2分割表示された図柄変動表示領域50にて開始される。なお、図柄変動表示領域50と大当り演出画像表示領域52とは、画像表示部30の略中央で2分割表示するようにしたが、これは限定することなく、例えば大当り演出画像表示領域52を図柄変動表示領域50よりも大きくしても良いし、さらには、通常時では、大当り演出画像表示領域52を図柄変動表示領域50よりも大きくしておき、特別図柄の変動表示がリーチ状態になったときには、図柄変動表示領域50を大当り演出画像表示領域52よりも大きくするようにしても良い。但し、この場合においても、図柄変動表示領域50及び大当り演出画像表示領域52は、何れも極端に小さくするのは好ましくなく、少なくとも遊技者が容易に視認できる大きさが望ましい。
また、上記したように、図38においては、大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力されるのと同時に、主制御回路44は、大当り遊技を終了して通常の遊技処理を実行するようになっているが、これは大当り図柄が偶数のゾロ目となる通常大当図柄による大当り遊技が終了した場合であって、もし大当り図柄が奇数のゾロ目となる特定大当図柄による大当り遊技が終了した場合であったときには、この通常の遊技処理に変えて時短処理(図18、ステップS412)による遊技を実行する。そして主制御回路44が、時短処理による遊技を実行する場合には、大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力されると、図柄変動表示領域50の背景色(例えば青)は、遊技者に時短処理を認識させるため、上記図39にて示したものとは異なった背景色(例えば赤)を表示する。また、この2分割表示された図柄変動表示領域50では、通常の遊技処理または時短処理の何れであっても、上記図36に示した大当りにならない場合の表示制御用コマンド、或いは図37及び図38に示した大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移に従って、特別図柄の変動が表示されるようになっている。
また、2分割表示された大当り演出画像表示領域52は、上記図41にて示した演出効果が高く物語性または連続性のある大当り演出画像が略半分の大きさに縮小されて表示される領域であり、この大当り演出画像の物語性または連続性は、大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力され、大当り演出画像表示領域52が縮小された場合でも途絶えることはなく、従って遊技者は、この大当り演出画像を引き続き楽しむことができるようになっている。即ち遊技者は、大当り遊技が終了しても、引き続き大当り演出画像を楽しむことができるようになっている。
また、右端部に表示された大当り情報表示領域53は、上記図41にて示したものと同じ大きさで表示されるようになっているが、大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力されると、大当り遊技終了時インターバルタイム中にて何も表示されていなかった状態から、図42に示すように、大当り遊技が終了した旨を遊技者に認識させるための所定文字(図42では「大当り遊技終了」と表示)が、所定時間(例えば5秒)表示され、その後、この大当り情報表示領域53は消去され、その分だけ図柄変動表示領域50と大当り演出画像表示領域52とが大きく表示されるようになっている(後述する図43参照)。なお、これは、限定することなく、例えば所定文字は、大当り遊技が終了した旨を遊技者に認識させることができれば、どのような文字であっても良く、また、上記したように、大当り遊技終了時インターバルタイム中にて大当り情報表示領域53自体を消去して画像表示部30を大当り演出画像表示領域52のみにした場合には、大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力されても、そのまま、大当り情報表示領域53を表示しないようにしても良い。
そして、大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力されてから不特定時間TNが経過すると、図43に示すように、2分割表示された大当り演出画像表示領域52に表示されていた演出効果が高く物語性または連続性のある大当り演出画像は完結し、大当り演出画像の表示が終了して主制御回路44から表示制御回路111に分割表示解除指定コマンドx信号が入力され(図18、ステップS432)、これにより、2分割表示は終了して特別図柄表示装置6の画像表示部30には、上記図39に示したような特別図柄の変動表示の画像が画面一杯に表示される。つまり、大当り演出画像は、分割表示解除指定コマンドx信号が表示制御回路111に入力されることにより終了する。
即ち大当り演出画像は、表示制御回路111に、大当り遊技開始指定コマンドq信号が入力されることにより開始され、該遊技開始指定コマンドq信号が入力されてから所定時間(TB+TR+TN=532秒)が経過して分割表示解除指定コマンドx信号が入力されるまで、大当り遊技には全く影響されずその物語性または連続性を低下させることなく最後まで完結して特別図柄表示装置6の画像表示部30に表示されるようになっている。従って、遊技者は、大当り遊技を獲得した場合には、この演出効果の高い大当り演出画像を大当り遊技とは関係なく必ず最後の完結するところまで見ることができるようになる。
なお、図43は、大当り演出画像が終了するときの左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が上下方向にスクロール表示している状態及び大当り演出画像を示す特別図柄表示装置6の正面図である。また、この図43の大当り演出画像表示領域52に表示される大当り演出画像は、分割表示解除指定コマンドx信号が表示制御回路111に入力される直前の所定時間(例えば5秒)表示されるようになっている。
ここで、この不特定時間TNは、532−(TB+TR)という算式により求められるが、但し不特定時間TRが最長の522秒となった場合、即ち遊技者が16ラウンド全てにおいて遊技時間として30秒を費やした場合には、この不特定時間TNは0秒となり、この場合においては、主制御回路44から表示制御回路111に、大当り遊技が終了した時点で大当り遊技終了指定コマンドw信号と分割表示解除指定コマンドx信号とが同時に入力されることになる。
そして、この分割表示解除指定コマンドx信号が入力された以降は、上記図36に示した大当りにならない場合の表示制御用コマンド、或いは図37及び図38に示した大当りになる場合の表示制御用コマンドの遷移に従って、以前と同様に特別図柄表示装置6の画像表示部30の画面一杯に、特別図柄の変動が表示されるようになる。
ところで、画像表示部30の2分割表示された図柄変動表示領域50において、即ち主制御回路44から表示制御回路111に、大当り遊技終了指定コマンドw信号が入力されてから分割表示解除指定コマンドx信号が入力されるまでの不特定時間TNの間に、さらに大当り図柄が確定表示される場合も考えられる。このような場合には、図柄変動表示領域50に大当り図柄が確定表示された時点で、上記した大当り遊技開始指定コマンドq信号が表示制御回路111に入力され、以降は上記したように、特別図柄表示装置6の画像表示部30に大当り演出画像や特別図柄の変動画像が表示されることになる。
なお、この不特定時間TNの間に、さらに大当り図柄が図柄変動表示領域50に確定表示される場合には、次のようにしても良い。即ち、大当り図柄が確定表示されるときには、主制御回路44から表示制御回路111に入力される変動パターン指定コマンドは、必ず大当りになる場合の表示制御用コマンド、即ち変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドlの何れかの変動パターン指定コマンド信号であるので、この大当りになる何れかの変動パターン指定コマンド信号が入力された時点で、上記した分割表示解除指定コマンドx信号が入力された時と同様に、図柄変動表示領域50と大当り演出画像表示領域52とによる2分割表示は終了し、特別図柄表示装置6の画像表示部30には、上記図39に示したような図柄変動表示領域50のみによる特別図柄の変動表示の画像を画面一杯に表示するようにすれば良い。
即ち大当りになる何れかの変動パターン指定コマンド信号が入力された時点で、大当り演出画像の表示を最後の完結するところまで表示することなく中断するのである。このようにすると、大当り演出画像は、一旦中断するものの、遊技者は、再び大当り演出画像を最初から最後の完結するところまで見ることができ、さらに、大当り演出画像が中断されて図柄変動表示領域50のみによる特別図柄の変動表示の画像が画面一杯に表示された時点で、今回の特別図柄の変動表示の結果が大当りになることを確信することができるので、即ち大当り演出画像の中断が大当り予告になるので、これにより遊技の趣向性が向上することになる。
以上説明したように、本実施例の遊技機1においては、表示制御回路111が主制御回路44から、画像表示部30に大当図柄を確定表示するときの変動パターン指定コマンド(変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドl)を受信した時から大当り遊技開始指定コマンドqを受信する時までの間中、即ち大当り変動表示事前処理期間中、CPU140またはVDP143は、自身の発生する空き時間を利用して、大当り演出画像に係わる1フレームの画像を作成または表示するうえで間に合わなくなる予め設定されているデータ処理部分を、事前にデータ処理するようにしたので、複雑な動画や3次元画像等の高度な画像処理が必要となる大当り演出画像を特別図柄表示装置6に表示する場合でも、表示制御回路111に設けたCPU140やVDP143の処理能力を最大限に引き出すことで対応することが可能となり、従って表示制御回路111に高性能なCPU140やVDP143を搭載し、これによりデータ処理を高速化したりして表示制御回路111の部品コストが高くなるのを抑止することができる。即ち、遊技機1の部品コストをおさえながら大当り演出画像の演出効果を高めることが可能となる。
また、本実施例の遊技機1においては、上記したように、遊技者は、一旦大当り遊技を獲得した場合には、大当り遊技とは関係なく必ず最後の完結するところまで大当り演出画像を見ることができ、さらに、この大当り演出画像は、大当り遊技に係わる情報表示が重なる等して一旦途絶え、その物語性または連続性が低下するというようなことが皆無であるので、これにより、いっそう大当り演出画像の演出効果が高まり、遊技の趣向が向上すると共に、遊技者は、大当り演出画像を充分に享受することが可能となる。
なお、本実施例の遊技機1では、上記したように大当り変動表示事前処理期間中、CPU140またはVDP143は、自身の発生する空き時間を利用して、大当り演出画像に係わる1フレームの画像を作成または表示するうえで間に合わなくなる予め設定されているデータ処理部分を、事前にデータ処理するようにしたが、これは次のようにしても良い。即ち大当り変動表示事前処理期間中、CPU140またはVDP143は、この空き時間を利用して、大当り演出画像に係わる1フレームの画像を最初から逐次データ処理するようにしても良い。例えば、CPU140またはVDP143は、この大当り変動表示事前処理期間中に、大当り演出画像に係わる1フレームの画像を最初からできる限りのところまで、または予め設定されているところ(例えば所定時間)まで処理するようにし、そして大当り演出画像の表示時期がきたら、LCD駆動回路150により、この事前処理した大当り演出画像を特別図柄表示装置6に表示する一方で、この事前処理した大当り演出画像の続きから、大当り演出画像の表示が終了するまでの期間処理し続けるようにすれば良い。このようにしても、上記したような、CPU140またはVDP143が、大当り演出画像に係わる1フレームの時間(1/30秒)に間に合わない処理を事前に処理する場合と同様な効果が得られる。
または、キャラクタROM145に、予め、この大当り演出画像に係わる1フレームの画像を作成または表示するうえで間に合わなくなる画像データ、或いは、上記した大当り演出画像に係わる1フレームの最初から所定時間分の画像データを記憶しておき、そして大当り演出画像の表示時期がきたら、この予め記憶した画像データの中から該当する1フレーム分の画像データをVRAM144にコピーすることで、LCD駆動回路150により大当り演出画像を特別図柄表示装置6に表示するようにしても良い。このようにすると、キャラクタROM145の容量を増す必要はあるものの、反面CPU140やVDP143の部品コストをさらに低下させることが可能となる。
また、大当り演出画像は1種類でも良いが、例えば通常大当図柄と特定大当図柄とでその内容を変えても良く、さらには次のようにしても良い。即ちリーチに係わる特別図柄変動時間THは、上記したように通常時では13〜42秒、時短処理時では8〜37秒となっているので、大当り演出画像の内容を、このリーチに係わる特別図柄変動時間THに応じて変更するようにしても良い。つまり本実施例の遊技機1においては、上記したように、最短の特別図柄変動時間TH(8秒)に図柄確定中の所定時間TKの2秒を加算した10秒で実際の事前処理中の時間を予め設定したが、例えば、特別図柄変動時間THの長いリーチにおいては、特別図柄変動時間THの短いリーチよりも大当り変動表示事前処理期間が長くなるので、実際の事前処理中の時間もそれに比例して長くとれるようになる。従って、特別図柄変動時間THの長いリーチにおいては、特別図柄変動時間THの短いリーチより、大当り演出画像の内容も、複雑な動画や3次元画像等、高度な画像処理が必要となる画像をふんだんに使用して凝った内容とするようにしても良い。このようにすると、さらに遊技の興趣が増し、遊技性が向上する。
なお、大当り演出画像用の動画は、アニメーション、ゲーム、映画、音楽用のプロモーションビデオ、携帯器具等で撮影したビデオ(ムービーメール等)等が該当する。
また、本実施例の遊技機1では、上記したように主制御回路44から表示制御回路111に大当りに係わる変動パターン指定コマンド信号が入力された時点で、CPU140やVDP143は、大当り演出画像を表示するための事前処理を開始するようにしたが、これは、始動入賞口入賞処理(図16、ステップS300)におけるステップS308の大当り判定用の乱数から大当り乱数を取得した時点で、主制御回路44から表示制御回路111に所定のコマンド信号を入力することにより当該事前処理を開始するようにしても良い。このようにすると、大当り変動表示事前処理期間が長くなるので、従い、大当り演出画像の内容をさらに凝った内容にすることが可能となる。
なお、CPU140やVDP143が実行する上記したような事前処理は、大当り演出画像に限らず、例えばリーチ時に表示する演出画像等でも良く、つまり、遊技機1において、演出画像を表示するうえでCPU140やVDP143の処理負荷が大きいことが予め判っている場合に実行するようにすれば良い。そしてこれは、遊技機1の表示する演出画像が、事前に決定されることにより実現することができるのである。
また、本実施例の遊技機1では、上記したようにCPU140とVDP143の両者とも事前処理を実行するようにしたが、これはCPU140のみだけ事前処理を実行するようにしても良い。この場合には、大当り演出画像データ事前処理(図31、ステップS734)におけるステップS736の大当り演出画像データ演算処理とステップS738の大当り演出描画コマンド作成処理とによって処理したデータは、一旦RAM141に記憶しておき、大当り演出画像の表示時期がきたらVDP143に該当する1フレーム分の制御信号として出力するようにすれば良い。このようにすると、RAM141の容量やVDP143の性能を上げる必要はあるものの、反面CPU140やVRAM144の部品コストを低下させることが可能となる。
なお、本実施例の遊技機1では、上記したようにLCD駆動回路150は、NTSC方式に準拠したビデオ信号を用いた場合を説明したが、これは限定することなく、例えばPAL方式やSECAM方式に準拠したビデオ信号を用いるようにしても良い。そして、特別図柄表示装置6の画像表示部30は、液晶ディスプレイ(LCD)を用いた例を説明したが、これは限定することなく、例えばCRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ等を用いるようにしても良い。
また、本実施例においては、普通図柄表示装置18は、7セグメントLEDで構成したが、これは限定することなく、例えば特別図柄表示装置6と同様に液晶ディスプレイ(LCD)にて構成するようにしても良く、この場合、普通図柄表示装置18にて普通図柄が当りになったときは、上記した特別図柄表示装置6にて特別図柄が大当りなったときと同様に、大当り演出画像に準じた当り演出画像を普通図柄表示装置18にて表示するようにしても良い。そして、この場合において、演出効果の高い当り演出画像を表示するときには、上記に準じて当り演出画像に係わる事前処理を実行すれば良い。
また、本実施例においては、遊技機1としてパチンコ遊技機を例にとって説明したが、これは限定することなく、例えばスロットル遊技機、アレンジ遊技機、ジャン球遊技機、ピンボール遊技機等、記憶装置に記憶した画像データを読み出し、この読み出した画像データに基づく画像を画像表示部に表示する表示装置を用いた遊技機であれば良い。そして、遊技の実行形態も、上記した以外に、例えば、通信回線等を利用してダウンロードしたプログラムやデータを内部の記憶装置に格納したり、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における他のハードウェア資源を用いたり、このネットワークを介して他のコンピュータ装置を備えた機器とデータ交換を行ったりすること等により実行可能とする形態であっても良い。
請求項1:遊技装置は、始動入賞口(電動チューリップ)11に相当し、遊技球検出手段は、始動入賞検出センサ116に相当し、所定の表示制御用コマンドは、ステップS360、ステップS361、ステップS363、ステップS365及びステップS366の処理における変動パターン1指定コマンドc、変動パターン21指定コマンドd、変動パターン22指定コマンドe、変動パターン31指定コマンドf、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン51指定コマンドi、変動パターン52指定コマンドj、変動パターン61指定コマンドkまたは変動パターン62指定コマンドl、ステップS368、ステップS369、ステップS370及びステップS372の処理における左特別図柄指定コマンド、右特別図柄指定コマンド、中特別図柄指定コマンド、全図柄停止指定コマンドに相当し、主制御手段は、主制御回路44に相当し、所定の図柄は、特別図柄に相当し、画像表示装置は、特別図柄表示装置6に相当し、表示制御手段は、表示制御回路111に相当し、遊技機は、遊技機1に相当し、特別遊技は、大当り遊技に相当し、特別遊技判定手段は、CPU102、ROM103、RAM104、ステップS308の乱数取得処理にて大当りになる乱数値を取得しステップS344の処理にて大当りフラグF1に1をセットした場合に相当し、特別遊技に係わる変動パターン指定コマンドは、ステップS360及びステップS361の処理における変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドj、変動パターン62指定コマンドlに相当し、コマンド信号判定手段は、CPU140、RAM141、ROM142、ステップS716にてYESの処理(表示メイン制御処理)に相当し、所定の図柄が変動表示して確定表示されるのは、特別図柄がリーチ変動表示した後にステップS373の処理(特別図柄制御処理)にて大当り図柄が特別図柄表示装置6に確定表示される場合に相当し、所定の特別演出画像は、大当り演出画像に相当し、特別演出画像表示手段は、表示制御回路111、特別図柄表示装置6、大当り遊技開始指定コマンドq信号を受信してから分割表示解除指定コマンドx信号を受信するまでの間(所定時間TB+TR+TN=532秒)にてCPU140及びVDP143が実行する表示メイン制御処理及びVDP表示制御処理に相当し、特別演出画像事前処理手段は、CPU140、RAM141、ROM142、VDP143、VRAM144、キャラクタROM145、ステップS734の大当り演出画像データ事前処理、ステップS810〜ステップS814の処理に相当する。
請求項2:表示制御手段は、表示制御回路111に相当し、画像表示装置は、特別図柄表示装置6に相当し、駆動手段はLCD駆動回路150に相当し、一定周期の時間は、タイミングコントローラ149から垂直同期信号が出力される時間(1/30秒)に相当し、表示演算処理手段は、CPU140、VDP143に相当し、特別演出画像事前処理手段及び特別演出画像事前処理実行手段は、CPU140、RAM141、ROM142、VDP143、VRAM144、キャラクタROM145、ステップS734の大当り演出画像データ事前処理、ステップS810〜ステップS814の処理に相当する。
請求項3:特別演出画像事前処理実行手段は、CPU140、RAM141、ROM142、VDP143、VRAM144、キャラクタROM145、ステップS734の大当り演出画像データ事前処理、ステップS810〜ステップS814の処理に相当し、表示演算処理手段は、CPU140、VDP143に相当し、1フレームの特別演出画像データを処理するのに間に合わない画像データを処理するようにしたことは、本文中の図34について説明した記載に相当する。
請求項4:特別演出画像事前処理実行手段は、CPU140、RAM141、ROM142、VDP143、VRAM144、キャラクタROM145、ステップS734の大当り演出画像データ事前処理、ステップS810〜ステップS814の処理に相当し、特別演出画像データを最初から逐次処理するようにしたことは、本文後段の「大当り変動表示事前処理期間中、CPU140またはVDP143は、この空き時間を利用して、大当り演出画像に係わる1フレームの画像を最初から逐次データ処理するようにしても良い。例えば、CPU140またはVDP143は、この大当り変動表示事前処理期間中に、大当り演出画像に係わる1フレームの画像を最初からできる限りのところまで、または予め設定されているところ(例えば所定時間)まで処理するようにし、そして大当り演出画像の表示時期がきたら、LCD駆動回路150により、この事前処理した大当り演出画像を特別図柄表示装置6に表示する一方で、この事前処理した大当り演出画像の続きから、大当り演出画像の表示が終了するまでの期間処理し続けるようにすれば良い。」という記載に相当する。
請求項5:表示制御手段は、表示制御回路111に相当し、特別遊技は、大当り遊技に相当し、特別遊技に係わる変動パターン指定コマンドは、ステップS360及びステップS361の処理における変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドj、変動パターン62指定コマンドlに相当し、特別演出画像事前処理手段は、CPU140、RAM141、ROM142、VDP143、VRAM144、キャラクタROM145、ステップS734の大当り演出画像データ事前処理、ステップS810〜ステップS814の処理に相当し、特別演出画像事前処理開始手段は、CPU140、RAM141、ROM142、ステップS701の処理(ストローブ信号割込み処理)、ステップS716にてYESの処理(表示メイン制御処理)に相当する。
請求項6:特別演出画像事前処理開始手段は、CPU140、RAM141、ROM142、ステップS701の処理(ストローブ信号割込み処理)、ステップS716にてYESの処理(表示メイン制御処理)に相当し、特別演出画像事前処理手段は、CPU140、RAM141、ROM142、VDP143、VRAM144、キャラクタROM145、ステップS734の大当り演出画像データ事前処理、ステップS810〜ステップS814の処理に相当し、特別演出画像データの処理は、予め設定した所定時間内で完了するようにしたことは、本文中の「事前処理中の時間のうち、CPU140とVDP143とが実際に事前処理に係わる時間は、大当りに係わる変動パターン指定コマンド信号が表示制御回路111に入力されてから予めほぼ10秒(厳密には10秒より少し短い時間)で完了するように、遊技機1を開発する時点で設計されている。」という記載に相当する。
請求項7:主制御手段は、主制御回路44に相当し、特別遊技は、大当り遊技に相当し、特別遊技に係わる変動パターン指定コマンドは、ステップS360及びステップS361の処理における変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドj、変動パターン62指定コマンドlに相当し、表示制御手段は、表示制御回路111に相当し、所定の図柄は、特別図柄に相当し、画像表示装置は、特別図柄表示装置6に相当し、変動パターンの表示時間が異なるのは、特別図柄変動時間TH(通常時7〜42秒、時短処理時2〜37秒)に相当し、所定の特別演出画像は、大当り演出画像に相当し、特別演出画像変更手段は、本文後段の「リーチに係わる特別図柄変動時間THは、上記したように通常時では13〜42秒、時短処理時では8〜37秒となっているので、大当り演出画像の内容を、このリーチに係わる特別図柄変動時間THに応じて変更するようにしても良い。つまり本実施例の遊技機1においては、上記したように、最短の特別図柄変動時間TH(8秒)に図柄確定中の所定時間TKの2秒を加算した10秒で実際の事前処理中の時間を予め設定したが、例えば、特別図柄変動時間THの長いリーチにおいては、特別図柄変動時間THの短いリーチよりも大当り変動表示事前処理期間が長くなるので、実際の事前処理中の時間もそれに比例して長くとれるようになる。従って、特別図柄変動時間THの長いリーチにおいては、特別図柄変動時間THの短いリーチより、大当り演出画像の内容も、複雑な動画や3次元画像等、高度な画像処理が必要となる画像をふんだんに使用して凝った内容とするようにしても良い。」という記載に相当する。
請求項8:画像表示装置は、特別図柄表示装置6に相当し、画像表示部は、画像表示部30に相当し、特別遊技は、大当り遊技に相当し、特別遊技の実行に係わる情報は、大当り図柄、ラウンド数、カウント数、V表示に相当し、特別遊技情報表示領域は、大当り情報表示領域53に相当し、所定の特別演出画像は、大当り演出画像に相当し、特別演出画像表示領域は、大当り演出画像表示領域52に相当し、特別遊技情報表示領域が特別演出画像表示領域とは区画して形成されると共に、該特別演出画像表示領域に比して小さく形成されることは、本文中の図41及び図42について説明した記載に相当する。
請求項9:表示制御手段は、表示制御回路111に相当し、特別遊技は、大当り遊技に相当し、特別演出画像表示手段は、表示制御回路111、特別図柄表示装置6、大当り遊技開始指定コマンドq信号を受信してから分割表示解除指定コマンドx信号を受信するまでの間(所定時間TB+TR+TN=532秒)にてCPU140及びVDP143が実行する表示メイン制御処理及びVDP表示制御処理に相当し、所定の特別演出画像は、大当り演出画像に相当し、画像表示装置は、特別図柄表示装置6に相当し、画像表示部は、画像表示部30に相当し、特別演出画像表示領域は、大当り演出画像表示領域52に相当し、図柄変動表示領域は、図柄変動表示領域50に相当し、分割表示手段は、表示制御回路111、特別図柄表示装置6、大当り遊技終了指定コマンドw信号を受信してから分割表示解除指定コマンドx信号を受信するまでの間(不特定時間TN)にてCPU140及びVDP143が実行する表示メイン制御処理及びVDP表示制御処理(図42及び図43参照)に相当する。
請求項10:分割表示手段は、表示制御回路111、特別図柄表示装置6、大当り遊技終了指定コマンドw信号を受信してから分割表示解除指定コマンドx信号を受信するまでの間(不特定時間TN)にてCPU140及びVDP143が実行する表示メイン制御処理及びVDP表示制御処理(図42及び図43参照)に相当し、所定の特別演出画像は、大当り演出画像に相当し、特別演出画像が終了することとなる予め設定されている時間は、表示制御回路111が大当り遊技開始指定コマンドq信号を受信してから分割表示解除指定コマンドx信号を受信するまでの所定時間532秒(TB+TR+TN)に相当し、表示制御手段は、表示制御回路111に相当し、主制御手段は、主制御回路44に相当し、表示制御用コマンドは、図29に示す表示制御用コマンドに相当し、コマンド信号判定手段は、CPU140、RAM141、ROM142、ステップS716にてYESの処理(表示メイン制御処理)に相当し、特別遊技は、大当り遊技に相当し、特別遊技に係わる変動パターン指定コマンドは、ステップS360及びステップS361の処理における変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドj、変動パターン62指定コマンドlに相当し、図柄変動表示領域は、図柄変動表示領域50に相当し、分割表示解除手段は、表示制御回路111、特別図柄表示装置6、本文後段の「不特定時間TNの間に、さらに大当り図柄が図柄変動表示領域50に確定表示される場合には、次のようにしても良い。即ち、大当り図柄が確定表示されるときには、主制御回路44から表示制御回路111に入力される変動パターン指定コマンドは、必ず大当りになる場合の表示制御用コマンド、即ち変動パターン22指定コマンドe、変動パターン32指定コマンドg、変動パターン4指定コマンドh、変動パターン52指定コマンドjまたは変動パターン62指定コマンドlの何れかの変動パターン指定コマンド信号であるので、この大当りになる何れかの変動パターン指定コマンド信号が入力された時点で、上記した分割表示解除指定コマンドx信号が入力された時と同様に、図柄変動表示領域50と大当り演出画像表示領域52とによる2分割表示は終了し、特別図柄表示装置6の画像表示部30には、上記図39に示したような図柄変動表示領域50のみによる特別図柄の変動表示の画像を画面一杯に表示するようにすれば良い。」という記載に相当する。