JP4733845B2 - 画像取得装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕微鏡の観察像を画像として取得する画像取得装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
微細な試料を拡大観察したり、その拡大像を写真やビデオに記録できるようにした顕微鏡が、工業分野を始め生物分野における研究や検査などに広く利用されている。
【0003】
このような分野で使用される顕微鏡は、一般に、拡大倍率の異なる複数の対物レンズを保持する回転式レボルバを有し、このレボルバを回転させて、観察光路に挿入される対物レンズを切換えることで、観察倍率を変更するようになっている。
【0004】
一方、最近になって顕微鏡に電子スチルカメラなどの画像入力装置を接続して、顕微鏡の観察像よりデジタル画像を取得することが行われるようになっており、このようにして取得したデジタル画像を銀塩写真の代わりに保存したり、コンピュータによる画像処理技術により画像解析するようなことも行われている。
【0005】
また、最近、デジタル画像の高解像化により、顕微鏡の光学分解能を凌ぐ解像度の画像が取得できるようになっており、観察者は、顕微鏡の光学分解能を殆ど意識することなく、光学分解能を超える解像のデジタル画像を取得するようなこともある。
【0006】
ところが、このように光学分解能を超える解像のデジタル画像を取得しても、画像の解像は、光学分解能で決まるため、無駄な解像を取得するだけで、かえって画像取得までに時間がかかる上に、画像サイズが大きくなりハンドリング性が低下し、また、画像解析を行う場合には、処理時間が長くなるだけで、解析精度の向上に何らつながらない。
【0007】
そこで、従来、本出願人が提案した特願平11−260423号明細書に記載されるように、光学分解能に最も適合する画像の分解能を自動的に選択することによって、光学分解能に合った分解能のデジタル画像を取得するようにしたものが考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような考え方だけでは、光学分解能に適合したデジタル画像を取得できるものの、この時のデジタル画像は、光学分解能に応じて自動的に選択されてしまうため、観察者が意図していない分解能の画像を取得してしまうことがあった。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、観察者が必要とする分解能の画像を容易に取得することができる画像取得装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数の対物レンズを有し、これら対物レンズを選択的に観察光路に切換える変倍手段を有する顕微鏡に用いられ、前記変倍手段を介して観察像を画像として取得する画像取得装置において、前記取得画像の分解能を指定する分解能指定手段と、この分解能指定手段で指定された前記取得画像の分解能に対し、前記複数の対物レンズによってそれぞれ決定される光学分解能の中から最適な光学分解能の対物レンズを決定する対物レンズ決定手段と、この対物レンズ決定手段により決定された対物レンズを前記観察光路に切換えるように前記変倍手段を駆動する駆動手段とを具備したことを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、対物レンズ決定手段は、前記対物レンズにより決定される光学分解能を計算する演算手段を有することを特徴としている。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記変倍手段は、複数の対物レンズを取り付けた回転式レボルバからなり、前記駆動手段により回転駆動され、前記対物レンズ決定手段により決定された対物レンズを前記観察光路に切換えることを特徴としている。
【0013】
この結果、本発明によれば、観察者が必要とする画像分解能に適合するように顕微鏡での光学分解能を自動的に変更することができ、光学分解能を超えるような分解能の無駄な画像を取得することを無くして観察者が必要とする分解能の画像を取得できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に従い説明する。
【0015】
図1は、本発明が適用される顕微鏡の概略構成を示している。図において、1は顕微鏡本体で、この顕微鏡本体1は、直立して形成された胴部1aを有し、この胴部1aの先端部に、対物アーム1bを有している。
【0016】
対物アーム1bには、変倍手段として回転式のレボルバ2が設けられている。このレボルバ2には、倍率の異なる複数の対物レンズ3が設けられ、レボルバ2の回転動作により、これら対物レンズ3を選択的に観察光路上に切換えるようにしている。
【0017】
顕微鏡本体1の胴部1aには、図示しないガイド部を介して標本4を載置したステージ5が設けられている。このステージ5は、標本4のピント合わせおよび観察部位を調整するため、観察光路の方向およびこの観察光路と直交する平面内で互いに直交するX−Y方向に移動可能になっている。
【0018】
対物アーム1bの上方には、鏡筒6が設けられている。この鏡筒6には、接眼レンズ7および画像入力手段としてCCDカメラ8が設けられている。接眼レンズ7は、対物レンズ3を介して投影される標本4の観察像を目視観察するものである。また、CCDカメラ8は、標本4の観察像を撮像し、この撮像により取得した画像の信号を出力するようにしている。
【0019】
CCDカメラ8には、制御装置9が接続されている。制御装置9には、レボルバ2、レボルバ穴位置検出器10、データ入力部11、モニタ12およびマウス13が接続されている。
【0020】
制御装置9は、CCDカメラ8より取得する画像の分解能を指示する手段、指示された取得画像の分解能に対し、複数の対物レンズ3によってそれぞれ決定される光学分解能の中から最適な光学分解能の対物レンズ3を決定する手段およびこの手段により決定された対物レンズを観察光路に挿入させるようにレボルバ2を駆動する駆動手段などを有するもので、図2に示すように、レボルバ穴位置検出器10からのレボ穴位置データ、データ入力部11からのキー入力データ、マウス13からの座標データなどを受け取る入力回路9a、CCDカメラ8より出力された画像信号を受け取る画像入力回路9b、これら入力回路9aおよび画像入力回路9bからのデータを制御する制御回路9c、制御回路9cからの所要の演算を行う演算回路9d、対物レンズ3に関するデータ、演算回路9dでの演算に必要な各種データなどを記憶した記憶回路9e、制御回路9cの指令により回転式のレボルバ2を駆動する駆動回路9f、モニタ12に画像や制御回路9cが作成したグラフィックスを出力する画像出力回路9gを有している。
【0021】
このような制御装置9は、例えば、データ入力部11からのキー入力データを入力回路9aが受け取ると、キー情報を制御回路9cに通知し、制御回路9cは、キー情報を解釈してから、キーに対応した文字を画像出力回路9gを介してモニタ12に表示させるようになっている。このモニタ12上のキーデータを表示する位置は、制御回路9cがコントロールしている。モニタ12上での表示位置や形式は、操作内容によって異なるが、データ入力操作に関しては、マウス13のカーソルが指すウインドウ上で観察者が最後にマウスボタンを押した(クリックして選択した)位置に表示させるようになっている。また、記憶回路9eは、対物レンズ3に関するデータとして、各対物レンズ3のそれぞれの倍率やNAなどのデータをレボルバ2のレボ穴に対応させて記憶している。
【0022】
レボルバ穴位置検出器10は、観察光路上に位置されたレボルバ2のレボルバ穴の位置を検出するものである。
【0023】
データ入力部11は、レボ穴位置に対する対物レンズ3の倍率を入力するもので、図3に示すようにテンキー11aとEnterキー11bを有している。
【0024】
モニタ12は、制御装置9の制御回路9cから画像出力回路9gを介して画像データや制御回路9cが作成した矩形グラフィックであるウインドウを合成表示するもので、個々のウインドウ(ボタン表示も含む)の表示座標や表示状態は、制御回路9cにより管理されている。具体的には、図4(a)に示すCCDカメラ8より取得された動画像12aを表示する動画表示ウインドウ12bおよび同図(b)に示すCCDカメラ8より取得された静止画12cを表示する静止画表示ウインドウ12dを有している。この場合、動画像12aは、リアルタイム性を保つためにデータ量の少ないサイズの小さな画像が用いられ、観察者は、動画表示ウインドウ12bに表示される動画像12aを参照しながら、ステージ5による位置合わせやピント合わせを行う。そして、これらが適当と判断した時点で、高解像度の静止画12cを取得し、静止画表示ウインドウ12dに表示するとともに、記憶回路9eに保存するようにしている。また、モニタ12は、動画表示ウインドウ12bおよび静止画表示ウインドウ12dの他に、同図(c)に示すコントロールウインドウ12eを有している。コントロールウインドウ12eは、画像分解能を指定するための解像度選択ラジオボタン12f、静止画の取得を指示するための画像キャプチャーボタン12gおよび対物レンズ3に関するデータを入力するための対物レンズデータ入力ウインドウ12hが表示されている。この場合、対物レンズデータ入力ウインドウ12hには、図5に示すように、レボルバ2の複数のレボルバ穴毎に付された1,2,3,…の番号が記載された項目12iと、これら番号1,2,3,…に対応させて対物レンズ3の倍率とNAのそれぞれのデータを書き込む項目12j、12kが設けられている。
【0025】
マウス13は、図4に示すモニタ12上に表示されるマウスカーソル13aを移動させるもので、図6に示すようにマウスボタン13bを有している。
【0026】
このようなマウス13は、その操作にともないう座標データを制御装置9の入力回路9aを介して制御回路9cに通知すると、マウス座標に対応するモニタ12上に画像出力回路9gを介してマウスカーソル13aが表示されるようになっている。また、例えば、モニタ12ののコントロールウインドウ12eの解像度選択ラジオボタン12f上にマウスカーソル13aがある状態で、マウスボタン13bを押し操作すると、押下げ信号が入力回路9aを介して制御回路9cに通知され、解像度選択ラジオボタン12fの座標とマウスカーソル13aの座標の比較結果からマウスカーソル13aが示す解像度選択ラジオボタン12fが押されたことを判断すると、解像度選択ラジオボタン12fに割り当てられた処理が行われるようになっている。
【0027】
次に、このように構成した実施の形態の動作を説明する。
【0028】
まず、装置の電源を投入し複数の対物レンズ3のうち、観察光路上に位置している対物レンズ3を確認する。この確認動作は、レボルバ穴位置検出器10により観察光路上に位置しているレボ穴位置を検出し、この検出データを制御装置9の入力回路9aを介して制御回路9cに入力する。制御回路9cでは、レボ穴位置に対応するデータを受け取ると、記憶回路9eから、該当するレボ穴位置に対応する対物レンズ3のデータとして倍率やNAなどのデータを読み出す。
【0029】
ここで、記憶回路9eに、対物レンズ3のデータが存在しない場合は、モニタ12のコントロールウインドウ12eに表示された対物レンズデータ入力ウインドウ12hを参照しながら対物レンズ3の倍率やNAなどのデータを入力する。
【0030】
この場合、仮に、観察光路上に位置されるレボ穴が3番目で、図5に示す対物レンズデータ入力ウインドウ12hの項目12iの番号3に対応させて項目12j、12kの欄に倍率とNAのデータを入力するものとすると、まず、制御回路9cは、項目12jの対応欄を反転表示させる。
【0031】
この状態から、データ入力部11のテンキー11aを用いて対物レンズ3の倍率データを入力する。すると、入力された倍率データは、制御装置9の制御回路9cから画像出力回路9gを介して反転表示されている項目12jの対応欄に表示される。そして、倍率データの入力が終了してEnterキー11bを入力すると、制御回路9cは、倍率データの入力が終了したものと判断し、次に、項目12kの対応欄を反転表示させる。そして、ここでも先に倍率データを入力したと同様にしてNAデータを入力する。また、これら入力された対物レンズ3の倍率およびNAのデータは、記憶回路9eに書き込まれる。
【0032】
以上の操作は、レボルバ2のレボ穴に取り付けられた対物レンズ3の記憶回路9eにデータが記憶されていない対物レンズ3について全て行う。これにより、レボ穴位置に対応した全ての対物レンズ3の倍率およびNAのデータは、図5に示すようなデータテーブルとして記憶回路9eに記憶される。
【0033】
次に、モニタ12上の動画表示ウインドウ12bに、CCDカメラ8より取得された標本4の観察像を動画像12aとして表示する。この場合、CCDカメラ8が取得した画像データは、画像入力回路9bにより縮小されて制御回路9cに送られ、この制御回路9cで設定された表示位置データとともに、画像出力回路9gを介してモニタ12に送られ、動画表示ウインドウ12bに表示される。この動画像12aは、リアルタイム性を保つためにデータ量の少ないサイズの小さな低解像の画像である。観察者は、動画表示ウインドウ12b上の動画像12aを参照しながら、ステージ5による位置合わせやピント合わせを行う。
【0034】
なお、上述では、画像入力回路9bにより画像の縮小を行っているが、CCDカメラ8にて転送する画像データの画素数を間引いて画像入力回路9bに縮小された画像データを入力するようにしてもよい。
【0035】
その後、ステージ5による位置合わせやピント合わせが適当と判断すると、CCDカメラ8により高解像度の静止画12cを取得し、モニタ12の静止画表示ウインドウ12dに表示する。この場合、モニタ12の画像キャプチャーボタン12gをマウスカーソル13aで選択してクリックすると、制御回路9cより画像入力回路9bに対して静止画像の取得が通知され、CCDカメラ8により静止画像が取得される。この静止画取得は、銀塩写真における写真撮影に相当するもので、静止画12cは、記憶回路9eに保存したり、画像解析に用いられ、このため、動画像12aより高解像であることが求められる。
【0036】
このような静止画12cは、分解能の選択を可能にしている。この分解能の選択は、モニタ12のコントロールウインドウ12e上で行われる。つまり、コントロールウインドウ12eには、複数(図示例では3項目)の解像度を選択可能な解像度選択ラジオボタン12fが表示されている。観察者は、解像度選択ラジオボタン12fの中から必要とする解像度(図示例では画像サイズ2776×2080)をマウスカーソル13aを選択してクリックする。すると、選択された解像度が制御回路9cに送られる。この場合、解像度選択ラジオボタン12fは、選択された項目が黒塗りで表示され、他の項目と排他的に選択されるように制御回路9cが制御している。そして、観察者が選択した解像度は、制御回路9cを介して演算回路9dにより画像分解能が計算され、記憶回路9eに記録される。
【0037】
この場合、CCDカメラ8は、画像サイズをCCD素子数、解像をCCD素子間隔で決定されるが、CCDカメラ8の出力する最大の画像サイズ2776×2080での分解能を10μmとすると、その半分の画像サイズ1388×1040での分解能は、20μm、1/4の画像サイズの694×520での分解能は、40μmとなる。
【0038】
次に、観察者により選択された解像度から計算した画像分解能に最も適合する光学分解能の対物レンズ3を選択する。この場合、対物レンズ3の光学分解能は、以下の式により求められる。
【0039】
分解能=λ/(2×NA)×β…(1)
但し、λ:明視野で使われる光の波長、β:倍率、NA:対物レンズの開口
そして、(1)式により求められる光学分解能を上述した画像分解能と比較し、光学分解能が画像分解能に満たない場合は、CCDカメラ8の分解能よりも光学分解能が劣ることになり、必要以上の解像度で画像を取得してしまうことになる。
【0040】
そこで、観察者が選択した解像度より求められた画像分解能に最も近い光学分解能の対物レンズ3を選択する。この場合、上述したように、レボルバ2の各レボ穴に取り付けられた対物レンズ3の倍率とNAのデータは、事前に記憶回路9eに記憶されているので、これらのデータを読み出して(1)式により各対物レンズ3による光学分解能を求め、最適な対物レンズ3を決定する。
【0041】
このような動作を図7に示すフローチャートを用いてさらに詳しく説明する。なお、処理中で使われる変数は、記憶回路9eに記憶されており、制御回路9cを介して演算回路9dによって演算されるものとする。
【0042】
図において、ステップS1において、以後の処理に利用するデータを初期化する。ここではレボルバ2のレボ穴位置を示す変数Nに1を代入し、光学分解能と画像分解能の差を格納する変数MinDiffに非常に大きな値を代入する。次に、ステップS2で、変数Nがレボ穴数より大きいかを判断する。ここで、変数Nがレボ穴数より大きい場合(N>レボ穴数)は、全てのレボ穴に対する対物レンズ3を参照したとしてステップS8に進み、対物レンズ3の選択を終了する。一方、変数Nがレボ穴数以下の場合(N≦レボ穴数)は、ステップS3に進む。ステップS3では、変数Nに対応するレボ穴番号の対物レンズ3の倍率およびNAのデータを記憶回路9eのデータテーブル(図5参照)から読み出し、(1)式から光学分解能を計算し、OptResoに代入する。そして、ステップS4で、OptResoから目的とする画像分解能を引算し、その結果をTmpDiffに代入する。
【0043】
ところで、光学分解能を十分に利用するには、画像分解能が少なくとも光学分解能より高分解能であることが必要である。つまり、観察者が求める画像分解能より光学分解能が高解像であり、かつ画像分解能に最も近い光学分解能となる対物レンズ3を選択することが必要である。
【0044】
そこで、ステップS5において、ステップS3で計算した値TmpDiffが正の値であり、且つTmpDiffがMinDiffより小さいかどうか(TmpDiff<MinDiff)を判断する。これらの条件が満たされていれば、ステップS6において、MinDiffにTmpDiffを代入するとともに、レボ穴の番号に対応する変数NをMinRevoに格納する。
【0045】
ステップS7では、変数Nに1を加えてカウントアップし、上述した処理をステップS2で、N>レボルバ穴数なるまで繰り返す。そして、ループが終了した時点で、変数MinRevoには、観察者が指定した画像分解能に最も適合した光学解像度となる対物レンズ3のレボ穴の番号が代入されるようになる。
【0046】
このようにして、観察者が選択した画像分解能に最適な光学分解能となる対物レンズ3を決定したら、この決定に基づいて駆動回路9fによりレボルバ2を回転駆動し、観察光路上に最適な対物レンズ3を位置させる。なお、レボルバ2の駆動による対物レンズ3の交換は、制御回路9cにより図5に示すデータテーブルを参照して、交換前の対物レンズ3の倍率から検索したレボ穴位置の番号と新たに交換する対物レンズ3の倍率から検索したレボ穴のNoを基にレボルバ2の移動回数を決定して制御する。例えば、対物レンズ3の倍率を4倍から20倍に交換する場合は、4倍の対物レンズ3のレボ穴の番号はNo2で、20倍の対物レンズ3のレボ穴の番号はNo5であることからレボルバ2を3回移動させるようになる。
【0047】
その後は、上述したと同様に、観察者がモニタ12の動画像12aを参照して位置合わせやピント合わせを行った後、静止画像を取得する。この場合も、上述したようにモニタ12の画像キャプチャーボタン12gをマウスカーソル13aで選択してクリックし、制御回路9cより画像入力回路9bに対して静止画像の取得を通知することにより、CCDカメラ8より静止画像が取得される。CCDカメラ8からの画像データは、指定された解像により必要ならば画像入力回路9bにより縮小され、制御回路9cに送られる。なお、ここでは、画像入力回路9bにより画像の縮小を行っているが、CCDカメラ8より転送する画像データの画素数を間引いて縮小処理を行うようにしてもよい。
【0048】
そして、制御回路9cで取得された静止画像は、記憶回路9eに保存されるとともに、画像出力回路9gに対し表示位置データとともに転送され、モニタ12の静止画表示ウインドウ12dに静止画12cとして表示される。
【0049】
従って、このようにすれば、観察者が必要とする画像分解能を指定するだけで、画像分解能に最適な光学分解能となる対物レンズ3がレボルバ2に取り付けられた対物レンズ3の中から決定され、この決定に基づいて、レボルバ2が回転駆動されて最適な対物レンズ3が観察光路に挿入され、静止画像が取得されるようになるので、つまり、観察者が、必要とする画像分解能を指定するという行為をするだけで、自動的に顕微鏡の光学分解能が最適な状態が決定されるので、従来のように、光学分解能を超える分解能に画像を取得するようなことがなくなり、常に、観察者が意図した分解能の静止画像を取得することができる。
【0050】
なお、本発明は、上記の実施の形態にのみ限定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施できる。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、観察者が必要とする画像分解能に適合するように顕微鏡での光学分解能を自動的に変更することができるので、光学分解能を超えるような分解能の無駄な画像を取得することがなくなり、観察者が必要とする分解能の制止画像を容易に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の概略構成を示す図。
【図2】一実施の形態に用いられる制御装置の概略構成を示す図。
【図3】一実施の形態に用いられるデータ入力部の概略構成を示す図。
【図4】一実施の形態に用いられるモニタの概略構成を示す図。
【図5】一実施の形態に用いられる対物レンズデータ入力ウインドウの概略構成を示す図。
【図6】一実施の形態に用いられるマウスの概略構成を示す図。
【図7】一実施の形態の動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1…顕微鏡本体
1a…胴部
1b…対物アーム
2…レボルバ
3…対物レンズ
4…標本
5…ステージ
6…鏡筒
7…接眼レンズ
8…CCDカメラ
9…制御装置
9a…入力回路
9b…画像入力回路
9c…制御回路
9d…演算回路
9e…記憶回路
9f…駆動回路
9g…画像出力回路
10…レボルバ穴位置検出器
11…データ入力部
11a…テンキー
11b…Enterキー
12…モニタ
12a…動画像
12b…動画表示ウインドウ
12c…静止画
12d…静止画表示ウインドウ
12e…コントロールウインドウ
12f…解像度選択ラジオボタン
12g…画像キャプチャーボタン
12h…対物レンズデータ入力ウインドウ
13…マウス
13a…マウスカーソル
13b…マウスボタン

Claims (3)

  1. 複数の対物レンズを有し、これら対物レンズを選択的に観察光路に切換える変倍手段を有する顕微鏡に用いられ、前記変倍手段を介して観察像を画像として取得する画像取得装置において、
    前記取得画像の分解能を指定する分解能指定手段と、
    この分解能指定手段で指定された前記取得画像の分解能に対し、前記複数の対物レンズによってそれぞれ決定される光学分解能の中から最適な光学分解能の対物レンズを決定する対物レンズ決定手段と、
    この対物レンズ決定手段により決定された対物レンズを前記観察光路に切換えるように前記変倍手段を駆動する駆動手段と
    を具備したことを特徴とする画像取得装置。
  2. 対物レンズ決定手段は、前記対物レンズにより決定される光学分解能を計算する演算手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像取得装置。
  3. 前記変倍手段は、複数の対物レンズを取り付けた回転式レボルバからなり、前記駆動手段により回転駆動され、前記対物レンズ決定手段により決定された対物レンズを前記観察光路に切換えることを特徴とする請求項1記載の画像取得装置。
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