JP4878914B2 - 顕微鏡システム、顕微鏡の制御方法、及びプログラム - Google Patents

顕微鏡システム、顕微鏡の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、顕微鏡の技術に関し、特に、顕微鏡での観察に要する作業負担を軽減させる技術に関する。
顕微鏡は、生物分野や工業分野における研究や検査等において広く利用されている。顕微鏡を使用して行う検査では、一般に拡大倍率の異なる複数の対物レンズを顕微鏡に備えておき、対物レンズからの観察光路と直交する平面内で観察試料を移動させる電動ステージを操作して観察し検査を行う。このような観察では、まず対物レンズを低倍にセットして観察試料全体を洩れのないようにスクリーニングする。そして、その後に、その観察試料のうち異常が発見されたポイントや記録を残したいポイントへ戻り、高倍率の対物レンズへと切換えてこれらのポイントを詳細に検査し、観察データの記録を行う。
このような観察に適した顕微鏡に関し、例えば特許文献1には、注目領域の画像は動画像を表示し、当該注目領域を含むその周辺領域の画像は静止画を表示して観察することのできる顕微鏡画像遠隔観察装置が開示されている。
また、例えば特許文献2には、静止画像である顕微鏡画像を取得したときに顕微鏡に設定されていた内容を、後で確実に再現することのできる顕微鏡装置が開示されている。
また、例えば特許文献3には、煩雑な調整作業を繰り返すことなく、各部の設定状態を容易に再現することのできる顕微鏡システムが開示されている。
特開平7−333522号公報 特開2002−14288号公報 特開2004−309768号公報
前述したようなスクリーニング作業において、低倍率の対物レンズにて試料全体のスクリーニング観察を行った後に、その観察試料における高倍率の対物レンズによる観察記録を残したいポイントへ戻るには、再度顕微鏡システムを操作してそのポイントを探し出さなければならない。例えばこのようなポイントが複数存在したことにより、その中から記録に残すポイントを選択する場合には、顕微鏡の操作は作業者にとって大きな負担となる。特に、迅速な判断が要求させる場合や、一度に多くの標本を観察しなければならない場合には、迅速且つ容易にそのポイントの記録を残せることが重要となる。
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、細胞診断スクリーニング等において、詳細観察ポイントの再現作業の速度を向上させつつ、作業者の負担を軽減させることである。
本発明の態様のひとつである顕微鏡システムは、観察体の顕微鏡画像を取得する顕微鏡と、当該顕微鏡画像の取得時の当該顕微鏡の観察状態を取得する観察状態取得手段と、時系列の当該顕微鏡画像から動画像のデータを生成する動画像データ生成手段と、当該動画像のデータに対し、当該動画像を構成している顕微鏡画像と当該顕微鏡画像を取得したときにおける当該顕微鏡の観察状態とを対応付ける情報を付加する対応付け手段と、当該動画像のデータ及び当該データに対応付けられている当該顕微鏡の観察状態を記録する記録手段と、当該記録手段に記録されている当該動画像のデータに基づいて当該動画像を再生して当該顕微鏡画像を表示する表示手段と、当該観察状態を当該顕微鏡に再現させる指示を取得する再現指示取得手段と、当該顕微鏡を制御して、当該再現の指示を取得したときに当該表示手段に表示されていた顕微鏡画像が取得されたときの当該観察状態を当該顕微鏡に再現させる顕微鏡制御手段と、を有することを特徴とするものであり、この特徴によって前述した課題を解決する。
なお、上述した本発明に係る顕微鏡システムにおいて、当該観察状態は、当該顕微鏡に備えられており当該観察体が載置される移動自在なステージの位置を含むように構成することもできる。
なお、このとき、当該動画像データ生成手段は、当該ステージの移動開始から移動終了までの間に取得された当該顕微鏡画像から当該動画像のデータを生成するように構成することもできる。
また、前述した本発明に係る顕微鏡システムにおいて、当該観察状態は、当該顕微鏡画像の取得時に当該顕微鏡において使用されていた対物レンズの倍率、当該顕微鏡画像の取得時に当該観察体に光を照射していた光源の明るさ、及び、当該顕微鏡画像の取得時において当該顕微鏡で行われていた検鏡法のうちの少なくとも1以上を含むように構成することもできる。
なお、このとき、時系列の当該顕微鏡画像のうちの幾つかにフラグ情報を付加するフラグ付加手段と、当該フラグ情報が付加されている顕微鏡画像を表示させる指示を取得する表示指示取得手段と、を更に有し、当該表示手段は、当該表示指示取得手段が当該指示を取得したときには、当該フラグ情報が付加されている顕微鏡画像を表示するように構成することもできる。
ここで、当該フラグ付加手段は、当該顕微鏡に備えられており当該観察体が載置される移動自在なステージの移動速度が所定値以下となったときに当該顕微鏡が取得していた顕微鏡画像に当該フラグ情報を付加するように構成することもできる。
また、ここで、当該フラグ付加手段は、当該顕微鏡において使用されていた対物レンズがより高倍のものへと切り換えられたときに当該顕微鏡が取得していた顕微鏡画像に当該フラグ情報を付加するように構成することもできる。
また、このとき、当該記録手段は、当該観察状態の再現がされた後の当該顕微鏡で新たに取得された顕微鏡画像を更に記録し、当該再現の指示を取得したときに当該表示手段に表示されていた顕微鏡画像と当該観察状態の再現がされた後の当該顕微鏡で新たに取得された顕微鏡画像とを関連付ける情報を当該動画像のデータに対して付加する関連付け手段を更に有するように構成することもできる。
また、本発明の別の態様のひとつである顕微鏡の制御方法は、顕微鏡を用いて取得された観察体の顕微鏡画像の取得時における当該顕微鏡の観察状態を取得し、時系列の当該顕微鏡画像から動画像のデータを生成し、当該動画像のデータに対し、当該動画像を構成している顕微鏡画像と当該顕微鏡画像を取得したときにおける当該顕微鏡の観察状態とを対応付ける情報を付加し、当該動画像のデータ及び当該データに対応付けられている当該顕微鏡の観察状態を記録部に記録し、当該記録部に記録されている当該動画像のデータに基づいて当該動画像を再生して当該顕微鏡画像を表示部に表示し、当該観察状態を当該顕微鏡に再現させる指示を取得し、当該顕微鏡を制御して、当該再現の指示を取得したときに当該表示部に表示されていた顕微鏡画像が取得されたときの当該観察状態を当該顕微鏡に再現させることを特徴とするものであり、この特徴によって前述した課題を解決する。
また、本発明の更なる別の態様のひとつであるプログラムは、顕微鏡を用いて取得された観察体の顕微鏡画像の取得時における当該顕微鏡の観察状態を取得する処理と、時系列の当該顕微鏡画像から動画像のデータを生成する処理と、当該動画像のデータに対し、当該動画像を構成している顕微鏡画像と当該顕微鏡画像を取得したときにおける当該顕微鏡の観察状態とを対応付ける情報を付加する処理と、当該動画像のデータ及び当該データに対応付けられている当該顕微鏡の観察状態を記録部に記録させる処理と、当該記録部に記録されている当該動画像のデータに基づいて当該動画像を再生して当該顕微鏡画像を表示部に表示する処理と、当該観察状態を当該顕微鏡に再現させる指示を取得する処理と、当該顕微鏡を制御して、当該再現の指示を取得したときに当該表示部に表示されていた顕微鏡画像が取得されたときの当該観察状態を当該顕微鏡に再現させる処理と、をコンピュータに行わせるためのものであり、このプログラムをコンピュータで実行することによって前述した課題が解決される。
本発明によれば、以上のようにすることにより、細胞診断スクリーニング等において、詳細観察ポイントの再現作業の速度が向上しつつ、作業者の負担が軽減するという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を実施する顕微鏡システムの構成を示している。
図1において、顕微鏡装置1に接続されたホストシステム2は、顕微鏡装置1の制御を行うと共に、観察体19の動画データと顕微鏡装置1の観察状態と観察体19の座標とを同期して記録を行う。ビデオカメラ3は顕微鏡装置1を用いて取得される観察体19の顕微鏡画像の撮影を行う。ホストシステム2に接続されたモニタ5は各種の画像の表示を行う。
顕微鏡装置1には透過観察用光学系と落射観察光学系とが備えられている。ここで、透過観察用光学系としては、透過照明用光源6と、透過照明用光源6の照明光を集光するコレクタレンズ7と、透過用フィルタユニット8と、透過視野絞り9と、透過開口絞り10と、コンデンサ光学素子ユニット11と、トップレンズユニット12とが備えられている。また、落射観察光学系としては、落射照明用光源13と、落射照明用光源13の照明光を集光するコレクタレンズ14と、落射用フィルタユニット15と、落射シャッタ16と、落射視野絞り17と、落射開口絞り18とが備えられている。
また、これらの透過観察用光学系と落射観察光学系との光路が重なる観察光路上には、観察体19が載置され、上下左右の各方向に移動自在な電動ステージ20が備えられている。電動ステージ20の移動の制御はステージX−Y駆動制御部21とステージZ駆動制御部22とによって行われる。なお、電動ステージ20は不図示の原点センサによる原点検出機能を備えており、電動ステージ20に載置されている観察体19の座標検出及び座標指定による移動制御を行うことができる。
また、観察光路上には、複数装着された対物レンズ23a、23b、…(以下、必要に応じて「対物レンズ23」と総称することとする)から観察に使用するものを回転動作により選択するレボルバ24と、検鏡法を切り替えるキューブユニット25と、観察光路を接眼レンズ26側とビデオカメラ3側とに分岐するビームスプリッタ27とが備えられている。また、微分干渉観察のために備えられているポラライザ28、DIC(Differential Interference Contrast)プリズム29、及びアナライザ30は、必要に応じて観察光路に挿入可能となっている。なお、これらの各ユニットは電動化されており、その動作は顕微鏡コントローラ31によって制御される。
ホストシステム2に接続された顕微鏡コントローラ31は、顕微鏡装置1全体の動作を制御する顕微鏡制御手段としての機能を有しており、上述した制御に加え、ホストシステム2からの制御信号に応じ、検鏡法の変更や、透過照明光源6及び落射照明用光源13の調光を行う。また、顕微鏡コントローラ31は、顕微鏡装置1による現在の検鏡状態をホストシステム2へ通知する機能も有している。更に、顕微鏡コントローラ31はステージX−Y駆動制御部21及びステージZ駆動制御部22とも接続されており、電動ステージ20の制御もホストシステム2から行うことができる。
顕微鏡操作部34は、顕微鏡装置1に対する動作指示の入力をホストシステム2と共に取得するための各種入力部を備えたハンドスイッチであり、これに備えられている不図示のジョイスティックやエンコーダを操作することにより、電動ステージ20の操作も行えるものとなっている。
ビデオカメラ3によって撮像された観察体19の顕微鏡画像は、ビデオボード32を介してホストシステム2に取り込まれる。ホストシステム2は、ビデオカメラ3に対して、自動ゲイン制御のON/OFF、ゲイン設定、自動露出制御のON/OFF、及び露光時間の設定を、カメラコントローラ33を介して行うことができる。また、ホストシステム2は、ビデオカメラ3から送られてきた観察体19の顕微鏡画像を、動画像データ及び静止画データとしてデータ記録部4に保存することができる。データ記録部4に記録された動画データ及び静止画データはホストシステム2によって読み出され、画像表示部であるモニタ5で表示させることができる。
更に、ホストシステム2は、ビデオカメラ3で撮像された顕微鏡画像のコントラストに基づいて合焦動作を行う、いわゆるビデオAF(Auto Focus)機能も提供する。
なお、ホストシステム2は、ごく標準的な構成のコンピュータであり、制御プログラムの実行によって顕微鏡システム全体の動作制御を司るCPU(中央演算装置)、このCPUが必要に応じてワークメモリとして使用するメインメモリ、マウスやキーボードなどといったユーザからの各種の指示を取得するための入力部、この顕微鏡システムの各構成要素との間で各種データの授受を管理するインタフェースユニット、及び、各種のプログラムやデータを記憶しておく例えばハードディスク装置なとの補助記憶装置を有している。
以下、この顕微鏡システムの動作を、本発明の第一の実施形態として説明する。
まず、スクリーニング作業時の動作について説明する。図2は、ホストシステム2によって行われる、スクリーニング作業時における動画データの記録処理の処理内容の第一の例をフローチャートで示したものである。この処理は、図1に示した顕微鏡システムで観察体19に対するスクリーニングを行ったときの動画データを取得するための処理であり、ホストシステム2のCPUが所定の制御プログラムを実行することによって実現される。
図3は、観察体19に対するスクリーニングの経路の第一の例を示している。同図において、二点鎖線で示した曲線は低倍率の対物レンズ23によるスクリーニングの経路を示しており、破線の四角で示した領域はこの低倍率の対物レンズ23における視野範囲を現している。なお、ここでは、透過明視野観察によりスクリーニングを行うものとする。
図2において、まず、S101では、観察体19の電動ステージ20へのセット作業を行うために電動ステージ20を所定の位置に移動させる処理が行われる。
観察体19のセットを完了すると処理はS102に進み、顕微鏡装置1を制御して、透過明視野観察に使用する各種光学素子の切換えの処理、及び、スクリーニングに使用する低倍率の対物レンズ23の切換えの処理が行われる。
S103では、顕微鏡操作部34に備えられているジョイスティックやエンコーダに対するユーザの操作内容を取得し、取得した操作内容に応じて電動ステージ20を移動させる処理が開始される。図3の例に二点鎖線で示されているA点からE点への経路は、このときにユーザが指示したスクリーニングの経路である。
電動ステージ20の移動が開始されると、S104において、ビデオカメラ3にて時系列に撮像された観察体19の顕微鏡画像から動画像データを生成してデータ記録部4へ記録する録画処理が開始され、続くS105からS110の処理の繰り返しによって、観察体19の動画像の録画が行われる。
S105及びS106では、観察体19の顕微鏡画像の取得時における顕微鏡装置1の観察状態を取得する観察状態取得手段としてホストシステム2を機能させるための処理が行われる。すなわち、S105では、観察体19の現在位置を示す電動ステージ20の座標データを、顕微鏡コントローラ31を介して取得する処理が行われ、続くS106では、現在使用中の対物レンズ23を特定する対物レンズ情報、透過照明用光源6の明るさを示す調光値情報、検鏡法を示す検鏡情報といった、顕微鏡装置1の現在の観察状態を示している顕微鏡情報を取得する処理が行われる。
S107からS109にかけての処理では、撮像された観察体19の顕微鏡画像と顕微鏡画像の取得時における顕微鏡装置1の観察状態とを対応付けてデータ記録部4に記録させる対応付け手段及び記録手段としてホストシステム2を機能させるための処理が行われる。すなわち、S107では、観察体19の現在の顕微鏡画像(動画像データにおける1フレーム分の画像)のデータをデータ記録部4へ記録する処理が行われ、続くS108では、S105の処理によって取得した座標データを、S107の処理で記録した顕微鏡画像データに付加してデータ記録部4へ記録する処理が行われる。更に、続くS109では、S106の処理によって取得した顕微鏡情報を、S107の処理で記録した顕微鏡画像データに付加してデータ記録部4へ記録する処理が行われる。
上述したS107からS109の処理により、例えば、図3におけるB点における顕微鏡画像データには、観察体19におけるB点の位置を示す座標データ(B_x,B_y,B_z)と、対物レンズ情報(B_ob)、調光値情報(B_bright)、及び検鏡情報(B_posi)等の顕微鏡情報とが付加され、動画像データに関連付けられてデータ記録部4に記録される。
なお、本実施形態においては、動画像データに対する座標データや顕微鏡情報の付加は一定の時間間隔で行うものとするが、例えば、電動ステージ20の移動速度に応じて変化させるように構成してもよい。また、顕微鏡情報の付加を一定の時間間隔で行う代わりに、情報の内容に変更が生じた場合にのみ更新情報を付加するように構成してもよい。
S110では、スクリーニング経路の終点(図3の例ではE点)までの移動が終了し、観察が終了したか否かを判定する処理が行われる。ここで、観察が終了したと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、S111において、S104の処理により開始された録画処理を終了させる処理が行われ、この後は、この図2に示した動画データの記録処理が終了する。一方、観察が未だ終了していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S105へと処理を戻して上述した処理が繰り返される。
上述した処理が以上のように行われることにより、スクリーニング経路に沿って観察体19を観察して得られた動画データの記録に同期して、その経路上の各位置における観察体19の座標データと顕微鏡情報とが併せて記録される。
次に、低倍率の対物レンズ23による観察体19に対するスクリーニングが終了した後に、記録された観察体19の動画像から詳細な観察を行うポイントを探し出し、そのポイントを観察したときの顕微鏡装置1の観察状態を再現すると共に、高倍率の対物レンズ23でそのポイントを詳細観察して観察データの記録を行う動作について説明する。
まず図4を説明する。同図は、ホストシステム2に接続されているモニタ5で、データ記録部4に動画像データが記録されている観察体19の画像表示を行うときの画面表示の第一の例を示している。
図4において、再生ウィンドウ35はスクリーニング作業によって取得された観察体19の画像の表示再生画面や、その再生表示に対する操作指示を行うための操作部などを備えている。ここで、操作部として表示されている各種のボタンは、例えば不図示のマウス装置等のポインティングデバイスに対する、指標カーソルの当該ボタン上への移動操作とクリック操作とによって操作することができる。
表示ウィンドウ36は、データ記録部4に記録されている動画像を再生して観察体19の顕微鏡画像を表示する表示手段として機能する表示ウィンドウであり、ビデオカメラ3で撮像している観察体19の現在の画像(ライブ画像)を表示させることもできる。図4においては、図3におけるB点の画像を表示ウィンドウ36に表示している例を示している。なお、ライブ画像と記録されている動画像との切り換えは、ライブ画像表示切り換えボタン51若しくは52を操作することで行われる。
座標表示ウィンドウ37、38、及び39は、表示ウィンドウ36で動画像を表示中の観察体19の表示部位の位置を示すX、Y、Zの各座標を表示するウィンドウである。
検鏡法ウィンドウ40、対物レンズウィンドウ41、及び調光値ウィンドウ42は、表示ウィンドウ36で表示中の画像を取得したときの顕微鏡情報をそれぞれ表示するウィンドウであり、検鏡法ウィンドウ40は検鏡方法を、対物レンズウィンドウ41は対物レンズ23の倍率を、そして、調光値ウィンドウ42は透過照明用光源6の調光値を、それぞれ表示する。
再生ボタン47は観察体19の動画像の表示再生の開始を指示するボタンであり、再生終了ボタン46はその表示再生の終了を指示するボタンであり、一時停止ボタン45は再生中の動画像の一時停止及び一時停止からの復帰を指示するボタンである。また、記録ボタン43は、ビデオカメラ3で撮像されている観察体19の画像の記録を指示するボタンである。更に、巻き戻しボタン44及び早送りボタン48は、それぞれ表示ウィンドウ36で表示中の観察体19の動画像の逆回し及び早回しを指示するボタンである。
再生バー54は、表示ウィンドウ36で表示中の画像の動画像全体に対する再生位置を相対的に表すものである。動画像の再生に応じて再生バー54上を移動する再生位置表示カーソル55をスライド操作すると、表示ウィンドウ36での表示画像を、スライド後の再生位置表示カーソル55で表される再生位置の画像へと切り換えることができる。
再現ボタン53は、表示ウィンドウ36で表示中の顕微鏡画像が取得されたときの顕微鏡装置1の観察状態を再現する指示を取得する再現指示取得手段として機能するボタンである。
詳細表示ボタン50は、表示ウィンドウ36での表示画像を、動画像から高倍率の対物レンズ23を用いて撮影された詳細静止画像へと切り換える指示を取得するためのボタンであり、動画表示ボタン49は、表示ウィンドウ36での表示画像を、当該詳細静止画像から動画像へと切り換える指示を行うためのボタンである。
次に図5について説明する。同図は、ホストシステム2によって行われる、データ記録部4に動画像データが記録されている観察体19の画像表示のための制御処理の処理内容をフローチャートで示したものである。この処理も、ホストシステム2のCPUが所定の制御プログラムを実行することによって実現される。
図5の制御処理が開始されると、図4に示した再生ウィンドウ35をモニタ5に表示させた後、まず、S201において、再生ウィンドウ35の操作部に対するユーザによる各種の再生操作の内容を取得し、表示ウィンドウ36で当該内容に応じた表示再生の処理が行われる。
S202では、データ記録部4に記録されている観察体19の動画像データを読み出す処理が行われ、続くS203において、読み出された動画像データで表されている観察体19の動画像の1フレーム分を表示ウィンドウ36に表示させる処理が行われる。
S204では、観察体19の動画像データに関連付けられてデータ記録部4に記録されている、表示ウィンドウ36に表示中の画像の観察体19上の位置を示す座標データ、及び当該表示中の画像を取得したときの顕微鏡情報を読み出す処理が行われ、続くS205において、読み出された座標データ及び顕微鏡情報を、座標表示ウィンドウ37、38、及び39並びに検鏡法ウィンドウ40、対物レンズウィンドウ41、及び調光値ウィンドウ42にそれぞれ表示させる処理が行われる。
S206では、観察終了の指示を取得したか否かを判定する処理が行われ、当該指示を取得したと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、この図5の制御処理を終了する。一方、当該指示を未だ取得していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S207に処理を進める。
上述したS201からS205の処理の具体例を説明する。
例えば、図4のように、観察体19におけるB点の画像を表示ウィンドウ36で表示中の場合には、観察体19におけるB点の位置を示す座標(B_x,B_y,B_z)が座標表示ウィンドウ37、38、及び39に表示されると共に、当該画像を取得したときの対物レンズ情報(B_ob)、調光値情報(B_bright)、及び検鏡情報(B_posi)がそれぞれ対物レンズウィンドウ41、調光値ウィンドウ42、及び検鏡法ウィンドウ40にそれぞれ表示される。
また、例えば、図6のように、観察体19におけるC点の位置を示す座標(C_x,C_y,C_z)が座標表示ウィンドウ37、38、及び39に表示されると共に、当該画像を取得したときの対物レンズ情報(C_ob)、調光値情報(C_bright)、及び検鏡情報(C_posi)がそれぞれ対物レンズウィンドウ41、調光値ウィンドウ42、及び検鏡法ウィンドウ40にそれぞれ表示される。
このような再生ウィンドウ35が表示されている状態で、S201の処理により、再生ウィンドウ35の操作部に対するユーザによる操作内容に応じた表示再生の処理が行われる。
例えば、早送りボタン48に対する操作が取得された場合には、表示ウィンドウ36で表示中の観察体19の動画像の早回し表示再生処理が行われ、巻き戻しボタン44に対する操作が取得された場合には、表示ウィンドウ36で表示中の観察体19の動画像の逆戻し表示再生処理が行われる。なお、本実施形態においては、早送りボタン48及び巻き戻しボタン44に対する押下操作の回数に応じ、その動画像の早回し表示再生及び逆戻し表示再生の再生速度が2倍、4倍、8倍、…と増加する。
また、例えば一時停止ボタン45に対する操作が取得された場合には、表示ウィンドウ36で表示再生されている観察体19の動画像が表示されたまま一時停止される。この一時停止の状態で、再生バー54の再生位置表示カーソル55をスライドさせると、スライド後の再生位置表示カーソル55で表される再生位置の画像が一時停止の状態のまま表示ウィンドウ36に表示される。
ユーザは、このような各種の再生操作を駆使して観察体19の動画像を表示ウィンドウ36に表示させることで、観察体19の動画像から詳細な観察を行うポイントを探し出す作業を行う。
例えば、ここで、詳細な観察を行うポイントとして、図3におけるB点における画像を選択する場合には、観察体19におけるB点の位置を示す座標(B_x,B_y,B_z)が座標表示ウィンドウ37、38、及び39に表示され、更に、当該画像を取得したときの対物レンズ情報(B_ob)、調光値情報(B_bright)、及び検鏡情報(B_posi)がそれぞれ対物レンズウィンドウ41、調光値ウィンドウ42、及び検鏡法ウィンドウ40にそれぞれ表示されているときに再現ボタン53の押下操作を行う。この押下操作の有無は、S207の処理によって判定される。
図5のS207以降の処理を説明する。
S207では、再現ボタン53の押下操作により、表示ウィンドウ36で表示中の画像を取得したときの顕微鏡装置1の観察状態を再現する指示を取得したか否かを判定する処理が行われる。ここで、当該指示を取得したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS208に処理を進める。一方、当該指示を取得してないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS201へと処理を戻して上述した処理が繰り返される。
S208及びS209では、顕微鏡装置1を制御して、再現ボタン53が操作されたときに表示ウィンドウ36で表示されていた顕微鏡画像が取得されたときの観察状態を顕微鏡装置1に再現させる処理が行われる。すなわち、まず、S208において、座標表示ウィンドウ37、38、及び39に表示されている座標を顕微鏡コントローラ31に通知して電動ステージ20を当該座標で表される位置に移動させる処理が行われ、続くS209において、対物レンズウィンドウ41、調光値ウィンドウ42、及び検鏡法ウィンドウ40にそれぞれ表示されている各種情報を顕微鏡コントローラ31に通知して、対物レンズ23の切り換え、透過照明用光源6の調光、及び、検鏡方法の切り替えを行わせる処理が行われる。
例えば、図3におけるB点における画像が表示されている状態で再現ボタン53の押下操作を取得した場合には、観察体19におけるB点の位置を示す座標(B_x,B_y,B_z)が顕微鏡コントローラ31に通知されて、当該座標で表される位置に電動ステージ20を移動させると共に、当該画像を取得したときの顕微鏡情報である、対物レンズ情報(B_ob)、調光値情報(B_bright)、及び検鏡情報(B_posi)が顕微鏡コントローラ31に通知されて、対物レンズ23の切り換え、透過照明用光源6の調光、及び、検鏡方法の切り替えが行われる。
S210では、表示ウィンドウ36で表示中の画像を取得したときの観察状態が再現された顕微鏡装置1による、詳細観察(ライブ画像の表示処理)が開始され、S211において、顕微鏡装置1に対する操作指示を取得する処理が行われ、高倍率の対物レンズ23に切り換えての詳細観察が行われる。
図4に示した画面例(観察体19のB点における画像を表示中)において、高倍率の対物レンズ23に切り換えて行われた詳細観察により、ビデオカメラ3よりの観察体19のより詳細な画像が表示ウィンドウ36に表示させた状態を図7に示す。同図の表示ウィンドウ36には、図4の表示ウィンドウ36に示されている観察体19のB点の拡大画像が表示されている。
S212では、記録ボタン43の押下操作による、表示ウィンドウ36に現在表示中の観察体19の詳細画像(拡大画像)の記録指示を取得したか否かを判定する処理が行われる。ここで、当該記録指示を取得したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS214に処理を進め、当該記録指示を取得しなかったと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S213に処理を進める。
S213では、動画表示ボタン49の押下操作による、表示ウィンドウ36の表示を元の動画像表示へと戻す指示を取得したか否かを判定する処理が行われる。ここで、当該指示を取得したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS201へと処理を戻して上述した処理が繰り返される。一方、当該指示を取得しなかったと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S210へと処理を戻し、観察体19の詳細画像の表示を継続する。
S214では、観察体19の現在位置を示す座標データを電動ステージ20より顕微鏡コントローラ31を介して取得する処理が行われ、続くS215では、現在使用中の対物レンズ23を特定する対物レンズ情報、透過照明用光源6の明るさを示す調光値情報、検鏡方法を示す検鏡情報等の、顕微鏡装置1の現在の観察状態を示している顕微鏡情報を取得する処理が行われる。そして、S216では、表示ウィンドウ36に現在表示されている、観察状態再現後に新たに取得された観察体19の詳細顕微鏡画像(拡大静止画像)のデータを、動画像データの再生位置に関連付けて(リンクさせて)データ記録部4へ記録する処理が行われ、その後はS213の判定処理へ処理を進める。
以上のS212からS216の処理の具体例を説明する。
図7に示す画面がモニタ5に表示されているときに、記録ボタン43の押下操作が取得されると、ホストシステム2は、再現ボタン53が操作されたときに表示ウィンドウ36で表示されていた顕微鏡画像と、観察状態再現後に新たに取得された観察体19の詳細顕微鏡画像(拡大静止画像)とを関連付ける情報を表示ウィンドウ36で表示させていた動画像のデータに対して付加すると共に、当該詳細顕微鏡画像のデータをデータ記録部4へ記録する。
こうして観察体19の詳細画像を記録した後に、動画表示ボタン49の押下操作がなされて観察体19の動画像を表示ウィンドウ36で表示再生するときには、図8の画面例に示すように、リンクさせた詳細静止画像の存在位置において、破線の矩形S1により詳細静止画像が存在することを表示する。
この後に行われるS201の処理では、ポインティングデバイス等の操作によるこの領域S1の選択操作、若しくは、詳細表示ボタン50の押下操作が取得されたときには、図7の画面例のように、高倍率の対物レンズ23を用いて撮影された詳細静止画像を表示ウィンドウ36に表示させる。また、この詳細静止画像が表示されているときに動画表示ボタン49の押下操作がなされたときには、図8の画面例に示すような、詳細静止画像の存在位置の表示を含む動画像の表示再生が表示ウィンドウ36で行われる。
以上のように、本実施形態に係る顕微鏡システムでは、観察体19のスクリーニング中に行う観察体19の動画像の記録に同期させて観察体19の座標や顕微鏡装置1の観察状態を自動的に記録する。こうすることにより、詳細観察を行うポイントを容易に探し出すことが可能となり、更に、スクリーニングを既に終えた後に表示再生を行った動画像を観察した時点で始めて詳細な観察を所望するようになったスクリーニング経路上のいかなるポイントであっても、そのポイントのスクリーニング時における顕微鏡装置1の観察状態の再現が可能となる。これにより、詳細観察データの記録作業の時間が短縮化されるので、ユーザの負担が大きく低減する。
なお、本実施形態では、観察体19の位置の再現のために、動画像の各フレームに対応付けられて記録されている座標データを直接読み出すようにしていた。ここで、例えば、図9に示すように、スクリーニングの軌跡上における黒丸の各位置のみで座標データが記録されている構成とした場合に、座標データが記録されていない白丸の位置の再現を行うことが指示されたときには、当該白丸の前後の黒丸位置である、b及びcの各座標に基づいた補間演算、若しくはa、b、c、及びdの各座標に基づいた補間演算により当該白丸の座標を算出し、この算出結果に基づいて観察体19の位置の再現を行うようにすることもできる。また、当該白丸の前後の黒丸b及びcのうち、位置が当該白丸に近い方の座標を用いて観察体19の位置の再現を行うようにすることもできる。
なお、本実施形態においては、動画データと共に記録する顕微鏡情報として、対物レンズ情報、調光値情報、及び検鏡情報を例にして説明したが、これらのうちの少なくとも1以上を記録するように構成してもよく、また、顕微鏡情報として、この他に、フィルタや絞り等の情報を記録するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、顕微鏡装置1で再現させる顕微鏡情報として、対物レンズ情報、調光値情報、検鏡情報を例にして説明したが、再現させる顕微鏡情報をユーザが任意に選択する構成とすることも可能であり、更には、例えば、観察体19のX−Y方向の位置情報のみを再現させるといった指定ができる構成とすることも可能である。
次に、本発明の第二の実施形態として、図1に示した顕微鏡システムの動作のうちのスクリーニング作業時の動作の別の例を説明する。これより説明するスクリーニング作業時の動作では、観察体19のスクリーニング中に行う動画像の記録時に、後に詳細観察を行うポイントを手動若しくは自動で指定することができるようにして、後に行われる詳細観察ポイントの探索を更に容易にするものである。
図10を説明する。同図は、ホストシステム2によって行われる、スクリーニング作業時における動画データの記録処理の処理内容の第二の例をフローチャートで示したものである。この処理は、図5に示した第一の例と同様、図1に示した顕微鏡システムで観察体19に対するスクリーニングを行ったときの動画データを取得するための処理であり、ホストシステム2のCPUが所定の制御プログラムを実行することによって実現される。
図11は、観察体19に対するスクリーニングの経路の第二の例を示している。同図において、二点鎖線で示した曲線は低倍率の対物レンズ23によるスクリーニングの経路を示しており、破線の四角で示した領域はこの低倍率の対物レンズ23における視野範囲を現している。なお、ここでは、透過明視野観察によりスクリーニングを行うものとする。
図10において、まず、S301では、観察体19の電動ステージ20へのセット作業を行うために電動ステージ20を所定の位置に移動させる処理が行われる。
観察体19のセットが完了すると処理はS302に進み、顕微鏡装置1を制御して、透過明視野観察に使用する各種光学素子の切換えの処理、及び、スクリーニングに使用する低倍率の対物レンズ23の切換えの処理が行われる。
S303では、顕微鏡操作部34に備えられているジョイスティックやエンコーダに対するユーザの操作内容を取得し、取得した操作内容に応じて電動ステージ20を移動させる処理が開始される。図11の例に二点鎖線で示されているa点からe点への経路は、このときにユーザが指示したスクリーニングの経路である。
電動ステージ20の移動が開始されると、S304において、ビデオカメラ3にて時系列に撮像された観察体19の顕微鏡画像から動画像データを生成してデータ記録部4へ記録する録画処理が開始され、続くS305からS316の処理の繰り返しによって、観察体19の動画像の録画が行われる。
S305及びS306では、観察体19の顕微鏡画像の取得時における顕微鏡装置1の観察状態を取得する観察状態取得手段としてホストシステム2を機能させるための処理が行われる。すなわち、S305では、観察体19の現在位置を示す電動ステージ20の座標データを、顕微鏡コントローラ31を介して取得する処理が行われ、続くS306では、現在使用中の対物レンズ23を特定する対物レンズ情報、透過照明用光源6の明るさを示す調光値情報、検鏡方法を示す検鏡情報といった、顕微鏡装置1の現在の観察状態を示している顕微鏡情報を取得する処理が行われる。
S307からS309にかけての処理では、撮像された観察体19の顕微鏡画像と顕微鏡画像の取得時における顕微鏡装置1の観察状態とを対応付けてデータ記録部4に記録させる対応付け手段及び記録手段としてホストシステム2を機能させるための処理が行われる。すなわち、S307では、観察体19の現在の顕微鏡画像(動画像データにおける1フレーム分の画像)のデータをデータ記録部4へ記録する処理が行われ、続くS308では、S305の処理によって取得した座標データを、S307の処理で記録した顕微鏡画像に付加してデータ記録部4へ記録する処理が行われる。更に、続くS309では、S306の処理によって取得した顕微鏡情報を、S307の処理で記録した顕微鏡画像に付加してデータ記録部4へ記録する処理が行われる。
上述したS307からS309の処理により、図2に示した第一の例と同様に、例えば、図11におけるb点における画像データには、観察体19におけるb点の位置を示す座標データ(b_x,b_y,b_z)と、対物レンズ情報(b_ob)、調光値情報(b_bright)、及び検鏡情報(b_posi)等の顕微鏡情報とが付加され、動画像データに関連付けられてデータ記録部4に記録される。
ここで、ユーザによる観察ポイントの設定について説明する。
観察ポイントとは観察体19の動画像の記録時に設定するものであり、データ記録部4に記録した観察体19の動画像を後で再生する際に、当該動画像のうちの1フレームに対して指定しておいた観察ポイントを開始位置として動画像の再生を行うことができる。
本実施形態においては、観察ポイントの設定法として、ユーザによる設定、電動ステージ20の移動速度に基づいた設定、及び、対物レンズ23の切り換えに基づいた設定の3種類の方法が提供される。S310からS315にかけての処理は、これらの設定法に基づいた観察ポイントの設定を行うための処理であり、観察体19の動画像を構成している時系列の顕微鏡画像のうちの幾つかにフラグ情報を付加するフラグ付加手段としてホストシステム2を機能させるための処理である。
S310では、観察ポイントを設定するユーザからの指示を取得したか否かを判定する処理が行われる。ここで、当該指示を取得したと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、S311において、「観察ポイントフラグ1」をS307の処理で記録した顕微鏡画像に付加する処理が行われ、その後はS316に処理を進める。「観察ポイントフラグ1」は、ユーザにより観察ポイントの設定がなされたときに動画像のうちの1フレームに付加されるフラグ情報である。
一方、S310の処理において、当該指示を取得しなかったと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S312において、電動ステージ20の移動速度が所定速度以下となったか否かを判定する処理が行われる。ここで、当該移動速度が所定速度以下となったと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、そのときに観察されていた観察体19のポイントはユーザが詳細な観察を望んでいるポイントであると推定し、S313において、「観察ポイントフラグ2」をS307の処理で記録した顕微鏡画像に付加する処理が行われ、その後はS316に処理を進める。「観察ポイントフラグ2」は、電動ステージ20の移動速度が所定値以下となったときに動画像のうちの1フレームに自動的に付加されるフラグ情報である。
一方、S312の処理において、当該指示を取得しなかったと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S314において、それまで観察に使用されていた対物レンズ23をより高倍のものへと切り換える動作が顕微鏡装置1で行われたか否かを判定する処理が行われる。ここで、当該切り換え動作が行われたと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、そのときに観察されていた観察体19のポイントはユーザが詳細な観察を望んでいるポイントであると推定し、S315において、「観察ポイントフラグ3」をS307の処理で記録した顕微鏡画像に付加する処理が行われ、その後はS316に処理を進める。「観察ポイントフラグ3」は、対物レンズ23を高倍のものへと切り換える動作が顕微鏡装置1で行われたときに動画像のうちの1フレームに自動的に付加されるフラグ情報である。
以上のS311からS315の処理の具体例を説明する。
例えば、図11の例におけるb点のポイントに対し、ユーザが観察ポイントの設定指示を行うと、S310の判定結果がYesとなってS311の処理が行われ、動画像データにおけるb点のポイントの画像データに、前述した顕微鏡情報に加えて、「観察ポイントフラグ1」が付加される。
このように、ユーザは、スクリーニング作業中においても、任意のポイントで観察ポイントを設定することができる。なお、図11の例では、b点、c点、d点、及びi点の各ポイントで、観察ポイントをユーザが設定したものとする。
また、例えば、図11の例におけるe点のポイントにおいて、電動ステージ20の移動速度が所定の速度以下になった場合には、S312の判定結果がYesとなってS313の処理が行われ、動画像データにおけるe点のポイントの画像データに、前述した顕微鏡情報に加えて、「観察ポイントフラグ2」が付加される。
すなわち、スクリーニング作業中における観察体19の観察時に、電動ステージ20の移動速度を遅くして慎重な観察を行うと、その観察ポイントに「観察ポイントフラグ2」が自動的に付加される。なお、図11の例では、e点、f点、g点、及びj点に対して、電動ステージ20の移動速度に基づいた「観察ポイントフラグ2」が設定されたものとする。
また、例えば、図11の例におけるh点のポイントにおいて、対物レンズ23が高倍のものに切り換えられた場合には、S314の判定結果がYesとなってS315の処理が行われ、動画像データにおけるh点のポイントの画像データに、前述した顕微鏡情報に加えて、「観察ポイントフラグ3」が付加される。
すなわち、スクリーニング作業中における観察体19の観察時に、対物レンズ23を高倍のものに切り換えて慎重な観察を行うと、その観察ポイントに「観察ポイントフラグ3」が自動的に付加される。
図10の説明に戻る。
S316では、スクリーニング経路の終点(図11の例ではk点)までの移動が終了し、観察が終了したか否かを判定する処理が行われる。ここで、観察が終了したと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、S317において、S304の処理により開始された録画処理を終了させる処理が行われ、この後は、この図10に示した動画データの記録処理が終了する。一方、観察が未だ終了していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S305へと処理を戻して上述した処理が繰り返される。
上述した処理が以上のように行われることにより、スクリーニング経路に沿って観察体19を観察して得られた動画データの記録に同期して、その経路上の各位置における観察体19の座標データと顕微鏡情報とが併せて記録され、更に、観察ポイントフラグも併せて記録される。
次に、観察体19に対するスクリーニングが終了した後に、記録された観察体19の動画像から詳細な観察を行うポイントを探し出し、そのポイントを観察したときの顕微鏡装置1の観察状態を再現すると共に、高倍率の対物レンズ23でそのポイントを詳細観察して観察データの記録を行う動作について説明する。
まず図12を説明する。同図は、ホストシステム2に接続されているモニタ5で、データ記録部4に動画像データが記録されている観察体19の画像表示を行うときの画面表示の別の例を示している。なお、同図において、図4に示した第一の例と同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明は省略する。
データ記録部4に動画像データが記録されている観察体19の画像表示のためにホストシステム2によって行われる制御処理の処理内容は、図5に示したものと同様である。ここでは、図12に示した再生ウィンドウ35が表示されている状態で、キャプチャ表示ボタン54又はスキップボタン55若しくは56が操作された場合におけるS201の表示再生の処理について説明する。
まず、キャプチャ表示ボタン54の押下操作が取得されると、データ記録部4に記録されている観察体19の動画像データより、観察ポイントフラグが付加されている画像の検索を行い、観察ポイントフラグが付加されていた全ての画像(キャプチャ画像)を縮小して表示ウィンドウ36に一覧表示させる処理が行われる。図12の画面例は、この処理によってキャプチャ画像が一覧表示されている様子を表しており、図11に示した観察体19におけるb点、c点、d点、e点、f点、g点、h点、i点、及びj点の各ポイントのキャプチャ画像が表示ウィンドウ36に表示されている。
この図12の画面において、ポインティングデバイス等の操作によるc点のキャプチャ画像の選択が取得されると、図13に示すような、ポイントcにおける観察体19の画像を表示ウィンドウ36に表示させる処理が行われる。なお、このとき、観察体19の動画データよりc点に関する各種のデータを読み出し、観察体19におけるc点の位置を示す座標データ(c_x,c_y,c_z)、対物レンズ情報(c_ob)、調光値情報(c_bright)、及び検鏡情報(c_posi)を併せて座標表示ウィンドウ37、38、及び39、対物レンズウィンドウ41、調光値ウィンドウ42、並びに検鏡法ウィンドウ40にそれぞれ表示する処理が行われる。
なお、この図13の画面が表示されている状態で再現ボタン53の押下操作を取得した場合には、図5に示したS208以降の処理が同様に行われる。すなわち、観察体19におけるc点の位置を示す座標(c_x,c_y,c_z)を顕微鏡コントローラ31に通知し、当該座標で表される位置に電動ステージ20を移動させると共に、当該画像を取得したときの顕微鏡情報である、対物レンズ情報(c_ob)、調光値情報(c_bright)、及び検鏡情報(c_posi)を顕微鏡コントローラ31に通知して、対物レンズ23の切り換え、透過照明用光源6の調光、及び、検鏡方法の切り替えを行わせる処理が行われる。この結果、表示ウィンドウ36で表示中の画像を取得したときの観察状態が再現された顕微鏡装置1による詳細観察が開始され、高倍率の対物レンズ23に切り換えての詳細観察が行われる。
一方、スキップボタン55若しくは56の押下操作が取得された場合には、表示ウィンドウ36での観察体19の動画像の表示再生を一旦停止し、当該動画像においてその時点で表示していた画像の再生位置の前後で観察ポイントフラグが付加されている画像の位置からの動画像の表示再生を再開する処理が行われる。
例えば、観察体19の動画像におけるe点のポイントの画像が表示ウィンドウ36に表示されている時に、スキップボタン56の押下操作が行われると、当該動画像におけるf点からの表示再生が行われる。ここで、更に、スキップボタン56の押下操作が繰り返されると、押下操作の度に表示再生の開始位置が、g点、h点、…と順次切り替わる。また、観察体19の動画像におけるe点のポイントの画像が表示ウィンドウ36に表示されている時に、スキップボタン55の押下操作が行われると、押下操作の度に表示再生の開始位置がd点、c点、…と順次切り替わる。
このように、ホストシステム2は、表示指示取得手段であるキャプチャ表示ボタン54又はスキップボタン55若しくは56に対する操作を取得すると、観察ポイントフラグが付加されている顕微鏡画像を表示ウィンドウ36に表示させる。
また、この状態で再現ボタン53の押下操作を取得した場合には、図5に示したS208以降の処理が同様に行われる。すなわち、その時点で表示ウィンドウ36に表示されている観察体19のポイントの座標を顕微鏡コントローラ31に通知し、当該座標で表される位置に電動ステージ20を移動させると共に、当該画像を取得したときの顕微鏡情報を顕微鏡コントローラ31に通知して、対物レンズ23の切り換え、透過照明用光源6の調光、及び、検鏡方法の切り替えを行わせる処理が行われる。この結果、表示ウィンドウ36で表示中の画像を取得したときの観察状態が再現された顕微鏡装置1による詳細観察が開始され、高倍率の対物レンズ23に切り換えての詳細観察が行われる。
以上のように、本実施形態に係る顕微鏡システムでは、観察体19のスクリーニング中に行う動画像の記録に同期させて観察体19の座標や顕微鏡装置1の観察状態を記録することに併せて、後に詳細観察を行うポイントを手動若しくは自動で指定することができる。こうすることにより、詳細観察を行うポイントを後で容易に探し出すことが容易となる。更に、そのポイントの観察時における顕微鏡装置1の観察状態の再現が可能であるので、詳細観察データの記録作業の時間が短縮化され、ユーザの負担が大きく低減する。
なお、本実施形態においては、キャプチャ表示ボタン54の押下操作が取得されると、データ記録部4に記録されている観察体19の動画像データにおいて観察ポイントフラグが付加されていた全ての画像を表示ウィンドウ36に一覧表示させるようにしていた。この代わりに、データ記録部4に記録されている観察体19の動画像データにおいて、ユーザが設定指示した観察ポイントを示す「観察ポイントフラグ1」が付加されていた全ての画像を表示ウィンドウ36に一覧表示させるように構成することもできる。図14は、「観察ポイントフラグ1」が付加されていた全ての画像を表示ウィンドウ36に一覧表示させた画面例である。
また、この代わりに、電動ステージ20の移動速度に基づいた観察ポイントを示す「観察ポイントフラグ2」や、観察に使用した対物レンズ23の倍率に基づいた観察ポイントを示す「観察ポイントフラグ3」が付加されていた全ての画像を表示ウィンドウ36に一覧表示させるように構成することもできる。更には、これらの一覧表示を選択できるように構成することもできる。
また、本実施形態においては、電動ステージ20の移動速度や観察に使用した対物レンズ23の倍率に基づいて観察ポイントの設定フラグを動画像データに自動的に付加するようにしていたが、この他にも、顕微鏡の他の設定の状態や、これらの組み合わせに基づいて観察ポイントの設定フラグを動画像データに自動的に付加するように構成することもできる。
ところで、図2、図5、及び図10にフローチャートで示した処理をホストシステム2で行わせるためには、前述したような標準的な構成のコンピュータのCPUに行わせるための制御プログラムを作成してコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録させておき、そのプログラムを記録媒体からコンピュータに読み込ませてCPUで実行させるようにすればよい。
記録させた制御プログラムをコンピュータで読み取ることのできる記録媒体としては、例えば、コンピュータに内蔵若しくは外付けの付属装置として備えられるROMやハードディスク装置などの記憶装置や、コンピュータに備えられる媒体駆動装置へ挿入することによって記録された制御プログラムを読み出すことのできるフレキシブルディスク、MO(光磁気ディスク)、CD−ROM、DVD−ROMなどといった携帯可能記録媒体などが利用できる。
また、記録媒体は、通信回線を介してコンピュータと接続される、プログラムサーバとして機能するコンピュータシステムが備えている記憶装置であってもよい。この場合には、制御プログラムを表現するデータ信号で搬送波を変調して得られる伝送信号を、プログラムサーバから伝送媒体である通信回線を通じてコンピュータへ伝送するようにし、コンピュータでは、受信した伝送信号を復調して制御プログラムを再生することでこの制御プログラムをコンピュータのCPUで実行できるようになる。
以上のように、本発明の各実施形態に係る顕微鏡システムを使用する場合には、まず、対物レンズからの観察光路と直交する平面内で観察試料を移動できる電動ステージを操作し、対物レンズを低倍にセットして試料全体をもれのないような操作でスクリーニングする。その後、その観察試料の中で異常部位が発見されたポイントや記録に残したいポイントに戻り、対物レンズを高倍率の対物レンズへと切換えて異常部位を更に詳細に検査する。すると、このときに、スクリーニングの動画像が記録されると共に、それに同期して観察試料の座標や顕微鏡の状態が記録される。これらの記録を用いることにより、詳細な観察を望むポイントの検索が可能となり、更に、スクリーニングにおいてそのポイントを観察したときの顕微鏡システムの状態を再現させることが可能となる。この結果、詳細データの記録作業の時間が短縮され、ユーザの負担が大きく低減する。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、上述した各実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
例えば、上述した各実施形態に係る顕微鏡システムにおいては、顕微鏡装置1として正立頭微鏡装置を採用していたが、その代わりに、倒立顕微鏡装置を採用することももちろん可能であり、また、顕微鏡装置を組み込んだライン装置といった各種システムにおいて本実施形態を適用することも可能である。
また、図3及び図11に示した観察体19全体のマクロ画像をまず撮影し、得られたマクロ画像上に、軌跡と現在の再生位置を表示させるようにして、現在の再生位置を容易に認識できるようにしてもよい。また、当該マクロ画像上に動画像の再生開始位置の指定を行えるようにしてもよい。更には、ユーザが任意に電動ステージ20を操作して行っていたスクリーニング作業を、予め設定した経路に沿ってホストシステム2が自動的に行うようにし、ユーザは、得られた観察体19の動画再生画像に対して詳細観察ポイントを設定するようにしてもよい。
は本発明を実施する顕微鏡システムの構成を示す図である。 スクリーニング作業時における動画データの記録処理の処理内容の第一の例をフローチャートで示した図である。 観察体に対するスクリーニングの経路の第一の例を示す図である。 データ記録部に動画像データが記録されている観察体の画像表示を行うときの画面表示の第一の例を示す図である。 データ記録部に動画像データが記録されている観察体の画像表示のための制御処理の処理内容をフローチャートで示した図である。 データ記録部に動画像データが記録されている観察体の画像表示を行うときの画面表示の第二の例を示す図である。 データ記録部に動画像データが記録されている観察体の画像表示を行うときの画面表示の第三の例を示す図である。 データ記録部に動画像データが記録されている観察体の画像表示を行うときの画面表示の第四の例を示す図である。 補間演算による観察体の位置を示す座標の算出を説明する図である。 スクリーニング作業時における動画データの記録処理の処理内容の第二の例をフローチャートで示した図である。 観察体に対するスクリーニングの経路の第二の例を示す図である。 データ記録部に動画像データが記録されている観察体の画像表示を行うときの画面表示の第五の例を示す図である。 データ記録部に動画像データが記録されている観察体の画像表示を行うときの画面表示の第六の例を示す図である。 データ記録部に動画像データが記録されている観察体の画像表示を行うときの画面表示の第七の例を示す図である。
符号の説明
1 顕微鏡装置
2 ホストシステム
3 ビデオカメラ
4 データ記録部
5 モニタ
6 透過照明用光源
7 コレクタレンズ
8 透過用フィルタユニット
9 透過視野絞り
10 透過開口絞り
11 コンデンサ光学素子ユニット
12 トップレンズユニット
13 落射照明用光源
14 コレクタレンズ
15 落射用フィルタユニット
16 落射シャッタ
17 落射視野絞り
18 落射開口絞り
19 観察体
20 電動ステージ
21 ステージX−Y駆動制御部
22 ステージZ駆動制御部
23、23a、23b 対物レンズ
24 レボルバ
25 キューブユニット
26 接眼レンズ
27 ビームスプリッタ
28 ポラライザ
29 DICプリズム
30 アナライザ
31 顕微鏡コントローラ
32 ビデオボード
33 カメラコントローラ
34 顕微鏡操作部

Claims (10)

  1. 観察体の顕微鏡画像を取得する顕微鏡と、
    前記顕微鏡画像の取得時の前記顕微鏡の観察状態を取得する観察状態取得手段と、
    時系列の前記顕微鏡画像から動画像のデータを生成する動画像データ生成手段と、
    前記動画像のデータに対し、当該動画像を構成している顕微鏡画像と当該顕微鏡画像を取得したときにおける前記顕微鏡の観察状態とを対応付ける情報を付加する対応付け手段と、
    前記動画像のデータ及び当該データに対応付けられている前記顕微鏡の観察状態を記録する記録手段と、
    前記記録手段に記録されている前記動画像のデータに基づいて当該動画像を再生して前記顕微鏡画像を表示する表示手段と、
    前記観察状態を前記顕微鏡に再現させる指示を取得する再現指示取得手段と、
    前記顕微鏡を制御して、前記再現の指示を取得したときに前記表示手段に表示されていた顕微鏡画像が取得されたときの前記観察状態を当該顕微鏡に再現させる顕微鏡制御手段と、
    を有することを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記観察状態は、前記顕微鏡に備えられており前記観察体が載置される移動自在なステージの位置を含むことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
  3. 前記動画像データ生成手段は、前記ステージの移動開始から移動終了までの間に取得された前記顕微鏡画像から前記動画像のデータを生成することを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡システム。
  4. 前記観察状態は、前記顕微鏡画像の取得時に前記顕微鏡において使用されていた対物レンズの倍率、当該顕微鏡画像の取得時に前記観察体に光を照射していた光源の明るさ、及び、当該顕微鏡画像の取得時において当該顕微鏡で行われていた検鏡法のうちの少なくとも1以上を含むことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の顕微鏡システム。
  5. 時系列の前記顕微鏡画像のうちの幾つかにフラグ情報を付加するフラグ付加手段と、
    前記フラグ情報が付加されている顕微鏡画像を表示させる指示を取得する表示指示取得手段と、
    を更に有し、
    前記表示手段は、前記表示指示取得手段が前記指示を取得したときには、前記フラグ情報が付加されている顕微鏡画像を表示する、
    ことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の顕微鏡システム。
  6. 前記フラグ付加手段は、前記顕微鏡に備えられており前記観察体が載置される移動自在なステージの移動速度が所定値以下となったときに当該顕微鏡が取得していた顕微鏡画像に前記フラグ情報を付加することを特徴とする請求項に記載の顕微鏡システム。
  7. 前記フラグ付加手段は、前記顕微鏡において使用されていた対物レンズがより高倍のものへと切り換えられたときに当該顕微鏡が取得していた顕微鏡画像に前記フラグ情報を付加することを特徴とする請求項又はに記載の顕微鏡システム。
  8. 前記記録手段は、前記観察状態の再現がされた後の前記顕微鏡で新たに取得された顕微鏡画像を更に記録し、
    前記再現の指示を取得したときに前記表示手段に表示されていた顕微鏡画像と前記観察状態の再現がされた後の前記顕微鏡で新たに取得された顕微鏡画像とを関連付ける情報を前記動画像のデータに対して付加する関連付け手段を更に有する、
    ことを特徴とする請求項からのうちのいずれか一項に記載の顕微鏡システム。
  9. 顕微鏡を用いて取得された観察体の顕微鏡画像の取得時における当該顕微鏡の観察状態を取得し、
    時系列の前記顕微鏡画像から動画像のデータを生成し、
    前記動画像のデータに対し、当該動画像を構成している顕微鏡画像と当該顕微鏡画像を取得したときにおける前記顕微鏡の観察状態とを対応付ける情報を付加し、
    前記動画像のデータ及び当該データに対応付けられている前記顕微鏡の観察状態を記録部に記録し、
    前記記録部に記録されている前記動画像のデータに基づいて当該動画像を再生して前記顕微鏡画像を表示部に表示し、
    前記観察状態を前記顕微鏡に再現させる指示を取得し、
    前記顕微鏡を制御して、前記再現の指示を取得したときに前記表示部に表示されていた顕微鏡画像が取得されたときの前記観察状態を当該顕微鏡に再現させる、
    ことを特徴とする顕微鏡の制御方法。
  10. 顕微鏡を用いて取得された観察体の顕微鏡画像の取得時における当該顕微鏡の観察状態を取得する処理と、
    時系列の前記顕微鏡画像から動画像のデータを生成する処理と、
    前記動画像のデータに対し、当該動画像を構成している顕微鏡画像と当該顕微鏡画像を取得したときにおける前記顕微鏡の観察状態とを対応付ける情報を付加する処理と、
    前記動画像のデータ及び当該データに対応付けられている前記顕微鏡の観察状態を記録部に記録させる処理と、
    前記記録部に記録されている前記動画像のデータに基づいて当該動画像を再生して前記顕微鏡画像を表示部に表示する処理と、
    前記観察状態を前記顕微鏡に再現させる指示を取得する処理と、
    前記顕微鏡を制御して、前記再現の指示を取得したときに前記表示部に表示されていた顕微鏡画像が取得されたときの前記観察状態を当該顕微鏡に再現させる処理と、
    をコンピュータに行わせるためのプログラム。
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