JP4732933B2 - 歩行者経路案内表示システム - Google Patents
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Description
そして、携帯端末機1に内蔵されたデータ格納部6に格納されている地図データと現在位置とを照らし合わせ、目的地に向かう経路をディスプレイ2に表示して歩行者を案内するようになっている。
また、歩行者がその入力部8を操作して目的地等を入力する構造であるため、機械操作に不慣れな歩行者や高齢者にとってはその操作が容易ではない。
歩行者が希望する行き先や経路に関する情報が記録された、歩行者が携帯する無線カードと、
前記無線カードと無線通信する、前記経路に沿って配設された複数の通信手段と、
歩行者に前記経路を案内表示する、前記通信手段に並設された複数の表示手段と、
歩行者に表示する複数の案内情報を保持しており、前記複数の通信手段のうち前記無線カードと通信している通信手段の位置に基づいて歩行者の現在位置を判別し、この現在位置と前記無線カードに記録されている情報に応じて歩行者に表示する案内情報を保持している複数の案内情報から選択し、前記複数の表示手段のうち現在位置の近傍にある表示手段に選択した案内情報を供給し表示させる制御手段と、
を備え、
前記案内情報には、案内された経路に沿って歩行者が進んだときに目にする風景画像が含まれており、
前記制御手段は、前記風景画像を含む案内情報を、前記現在位置の近傍にある表示手段に表示させることを特徴とする歩行者経路案内表示システムである。
これにより、歩行者が携行する無線カードは、極めて簡単な構造で安価なものとすることができる。
また、無線カードへの情報の記録や記録されている情報を変更する操作も、交通機関の駅等に設置されている大型で見やすく操作がし易い専用の機器を用いて行うから、歩行者が容易に操作できる。
なお、無線カードは、例えば鉄道利用者の定期券に用いられているカードや、一部のクレジットカードの様に、相手側から無線で供給される電力によって作動するICチップを内蔵しており、相手側機器に接触させあるいは接近させる非接触の操作によってこのICチップに書き込まれている情報を読み取ることができる型式のものとすることができる。
これにより、例えば歩行者が観光客等の外国人である場合には、その歩行者が用いる言語である英語や仏語等での案内表示を行うことが可能となる。
この記録情報操作手段は、例えばタッチパネルとすることにより、無線カードに記録されている行き先等の入力や修正を大きな画面で容易に行うことができる。
また、交通機関の駅に設置するタッチパネルは、利用する交通機関に関する情報やその駅の周囲にある施設や建物等の情報等を表示できるようにし、行き先の記録や修正をより一層容易に行えるようにすることができる。
さらに、例えばデパート等の入口に設置するタッチパネルには、その建物内の店舗に関する情報等を記録しておけば良いから、個々のタッチパネルに記録しておく情報が少なくて済み、その構造を簡単なものとすることもできる。
これにより、その無線カードを携行している歩行者に合わせた経路を選択して案内表示することが可能となるから、例えば高齢者にはエレベータやエスカレータが設けられている経路を選択して案内表示し、若者には階段を利用するが最短距離で目的地に達する経路を案内表示することができる。
これにより、案内表示した経路から外れてしまった歩行者に対しては、その現在位置から行き先への新しい経路を選択して案内表示することが可能となる。
これにより、歩行者属性記録部に記録されている情報利用種別情報として、その無線カードを携帯している歩行者がVIPであることが記録されている場合には、利用するエレベータを予め出発階に着床させて待機させておく等の昇降機器の運転制御が可能となる。
これにより、歩行者は、案内手段の画面に表示された風景画像の記憶と実際に目にする風景画像とを対比させることにより、案内された経路を安心して進むことができる。
これにより、例えばデパート等の施設においては、無線カードの歩行者属性記録部に記録されている歩行者の性別や年齢等の情報に合わせて、テナント等の広告情報や特売セール等の情報を表示することができる。
これにより、例えばエスカレータの手摺りに沿って湾曲して延びている表面にこのディスプレイを所定の間隔で貼設し、あるいはエレベータの乗りかごの内壁面にこのディスプレイを貼設することができるから、歩行者がエスカレータやエレベータに乗っている間に、その次に進むべき経路の情報を連続的に案内表示することが可能となる。
この歩行者11は無線カード12を携帯しており、エスカレータ10に乗って上方階に向かうと、エスカレータ10の手摺り10aに沿って所定の間隔を開けて配設されている複数の通信手段13が無線カード12と順次通信を行う。
そして、図示されない配線によってこれらの通信手段13に接続されている案内システムの制御手段20は、その歩行者属性識別部21が、無線カード12の行き先属性記録部12aおよび歩行者属性記録部12b(図2)に記録されている歩行者11の行き先、性別/年齢等の情報を読み取って識別する。
そして、制御手段20の案内経路判別部23は、歩行者11の希望する行き先が10階の飲食店街であり、かつ歩行者11の現在位置が1階と2階との間であることに基づき、このままエスカレータ10を乗り継いで10階に向かわせるという案内経路を判別する。
さらに、制御手段20の表示手段選択部26は、現在通信している通信手段13よりも歩行者の進行方向前側に隣接して配置されている表示手段(有機エレクトロルミネセンスディスプレイ)14を選択する。
そして、制御手段20の案内情報供給部27がその表示手段14に案内情報を送信すると、表示手段14の表示画面には「このままエスカレータを乗り継いで10階に向かってください」という案内情報が表示される。
また、無線カード12の歩行者属性記録部12bに、この歩行者11が外国からの観光客であって英語を話すことが記録されている場合には、表示手段14の表示画面に英語の案内情報を表示することができる。
これにより、エスカレータ10に乗っている歩行者11には、絶え間なく案内情報が表示されることになり、初めて訪れるデパートであっても不安を感じることなく10階に向かうことができる。
このタッチパネル15は、このデパートの10階にある売り場の配置を示す地図や、10階に並設されている飲食店街の広告を表示する機能、さらには歩行者11が携帯している無線カード12に現在記録されている行き先情報を修正する機能を有している。
そこで、歩行者11がこのタッチパネル15の表面に無線カード12を近づけ、その案内画面に表示された情報から希望するレストランを選択する操作を行うと、無線カード12の行き先属性記録部12aには最終的な行き先としてのレストランが到着地点情報として記録される。
次いで、このタッチパネル15には、飲食店街に向かって歩行者11が進むべき経路の案内情報が表示される。
なお、無線カード12の歩行者属性記録部12bに、この歩行者11が外国からの観光客であって英語を話すことが記録されている場合には、タッチパネル15の表示画面に英語による案内情報を表示することができる。
このタッチパネル16は、大型の液晶ディスプレイ17が並設されている点を除いて、前述したタッチパネル15と同じものである。
そして、歩行者11が携行している無線カード12をこのタッチパネル16に近づけると、タッチパネル16の表示画面に目的地のレストランまでの案内地図が表示されると同時に、大型の液晶ディスプレイ17には、案内された経路に沿って歩行者11が進んだときに目にする風景の静止画像あるいは動画像17aと簡単な文字情報17bが表示される(図3)。
これにより、歩行者11は、大型の液晶ディスプレイ17の画面に表示された風景画像の記憶と実際に目にする風景画像とを対比させることにより、案内経路を外れないように進むことができる。
また、制御手段20の案内経路判別部23は、歩行者11がその無線カード12を接近させあるいは接触させたタッチパネル15,16の位置に基づいて、歩行者11の現在位置が選択した経路から外れていると判別したときには、行き先であるレストランへの新しい経路を選択してタッチパネル15,16の画面に案内表示することもできる。
これにより、歩行者11が携行する無線カード12は、極めて簡単な構造で安価なものとすることができる。
また、無線カード12への情報の記録や記録されている情報を変更する操作も、交通機関の駅等に設置されている大型で見やすく操作がし易い専用の機器15,16を用いて行うから、歩行者は容易に操作することができる。
これに対して、例えば歩行者が自宅を出発して駅から電車に乗って遠方の美術館に向かう場合には、駅に設置されているタッチパネル15を利用する。そして、このタッチパネル15を操作して目的地である美術館や希望する経路を指定すると、歩行者11が携行する無線カード12に最終目的地として美術館や、希望する経路等の情報が記録されるとともに、利用すべき電車の乗り継ぎ経路がタッチパネル15に表示される。
また、途中の乗換駅の各所に設置されているタッチパネル16に無線カード12を接触させると、その乗換駅において進むべき経路を案内する地図がタッチパネル16の画面に表示されると同時に、並設されている大型の液晶ディスプレイ17には案内された経路に沿って歩行者11が進んだときに目にする風景の静止画像あるいは動画像が表示される。
これにより、歩行者11は迷うことなく案内された経路に沿って進んで電車を乗り換えることができる。
例えば、無線カード12の歩行者属性記録部12bに、この歩行者11が高齢者であることが記録されている場合には、エスカレータやエレベータが設けられている駅を経路とする案内表示を行うことができる。
これとは反対に、この歩行者11が若者であると記録されている場合には、駅の階段を利用することになるが最短距離で目的地に到達できる経路を案内表示することができる。
そして、この会社のビルに歩行者11が到着し、携行している無線カード12をタッチパネル15,16に接触させると、制御手段20は、その取引先の会社がこのビルの何階に入居しているかや、どのエレベータを利用すれば良いか等の案内情報をタッチパネル15,16に表示する。
このとき、歩行者11が携行している無線カード12の歩行者属性記録部12bに、この歩行者がその会社に取ってVIPであることが記録されているときには、制御手段20の昇降機器運転制御部28がエレベータの運転を制御し、この歩行者11がエレベータホールに到着する前にエレベータを予め着床させて待機させておくことができる。
10 エスカレータ
11 歩行者
12 無線カード
13 通信手段
14,17 ディスプレイ(表示手段)
15,16 タッチパネル(記録情報操作手段,表示手段)
20 制御手段
21 歩行者属性識別部
22 歩行者位置判別部
23 案内経路判別部
24 案内情報選択部
25 案内情報記録部
26 表示手段選択部
27 案内情報供給部
28 昇降機器運転制御部
100 一実施形態の歩行者経路案内表示システム
Claims (5)
- 歩行者が希望する行き先や経路に関する情報が記録された、歩行者が携帯する無線カードと、
前記無線カードと無線通信する、前記経路に沿って配設された複数の通信手段と、
歩行者に前記経路を案内表示する、前記通信手段に並設された複数の表示手段と、
歩行者に表示する複数の案内情報を保持しており、前記複数の通信手段のうち前記無線カードと通信している通信手段の位置に基づいて歩行者の現在位置を判別し、この現在位置と前記無線カードに記録されている情報に応じて歩行者に表示する案内情報を保持している複数の案内情報から選択し、前記複数の表示手段のうち現在位置の近傍にある表示手段に選択した案内情報を供給し表示させる制御手段と、
を備え、
前記案内情報には、案内された経路に沿って歩行者が進んだときに目にする風景画像が含まれており、
前記制御手段は、前記風景画像を含む案内情報を、前記現在位置の近傍にある表示手段に表示させることを特徴とする歩行者経路案内表示システム。 - 前記無線カードは、
歩行者の行き先や経路に関する情報を記録する行き先属性記録部と、
歩行者の性別や年齢、使用言語、利用種別に関する情報を記録する歩行者属性記録部と、を有していることを特徴とする請求項1に記載した歩行者経路案内表示システム。 - 前記無線カードの行き先属性記録部および歩行者属性記録部に新しい情報を記録するとともに記録されている情報を変更する、歩行者の経路に沿って配設された記録情報操作手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載した歩行者経路案内表示システム。
- 前記制御手段は、前記無線カードの歩行者属性記録部に記録されている情報と歩行者の現在位置とに基づいて、歩行者が利用する昇降機器の運転を制御する昇降機器運転制御部を有していることを特徴とする請求項1に記載した歩行者経路案内表示システム。
- 前記表示手段は、昇降機器の表面に配設されている有機エレクトロルミネセンスディスプレイであることを特徴とする請求項1記載した歩行者経路案内表示システム。
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