JP2003323444A

JP2003323444A - 情報表示装置および情報表示システム

Info

Publication number: JP2003323444A
Application number: JP2002127590A
Authority: JP
Inventors: Masami Tsuchida; 正美土田
Original assignee: Pioneer Electronic Corp
Current assignee: Pioneer Corp
Priority date: 2002-04-26
Filing date: 2002-04-26
Publication date: 2003-11-14
Also published as: US20030202011A1

Abstract

(57)【要約】【課題】個人に対応した情報を表示することができ、
視力の弱い人や年配の人たちにも見やすく表示すること
ができる情報表示装置および情報表示システムを提供す
る。【解決手段】情報表示システム１０は、入力部（受信
部）１２、識別部１３、表示部１５とからなる情報表示
装置１１が複数設置され、各々の情報表示装置１１は、
情報テーブル５１と、記憶部５２と、制御部５３とを備
えた情報処理装置５０との間で情報の送受信が行われる
ように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、情報表示装置お
よび情報表示システムに係り、例えば列車、バス、タク
シー、飛行機、映画館、ホール等の客、各個人に対して
情報を表示する情報表示装置および情報表示システムに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば列車内での情報表示装置と
しては、車体の壁等に設けられた、ＬＥＤによるドット
マトリクスや、液晶ディスプレイ等の表示手段がある。
これらの表示手段には、不特定多数の乗客に向けた行き
先案内や、ニュース等が表示され、さらには、列車が走
行している地域に関する情報や、時期・季節に合った情
報なども適宜提供している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た情報表示装置は、地域や時期に合った情報を随時提供
することができるものの、不特定多数の乗客に向けたも
のであり、特定の個人にとっては興味のない分野であっ
たり、役に立たない情報が表示されていることもあると
いう問題がある。また、遠くにある表示手段で表示され
た情報は、視力の弱い人や年配の人たちには見づらいと
いう問題もある。

【０００４】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、特定個人に対応した情報を
表示する情報表示装置および情報表示システムを提供す
ることにある。また、視力の弱い人や年配の人たちにも
見やすく個人向け情報を表示する情報表示装置および情
報表示システムを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明に係る情報表示装置は、請求項１に記載
したように、個人情報が入力される入力手段と、入力さ
れた前記個人情報を識別する識別手段と、識別した前記
個人情報に対応する個人向けの情報を表示する表示手段
と、を備えたことを特徴とする。このように、特定個人
を示す個人情報と個人向け情報とを対応付けることで、
特定個人に対応する個人向け情報を表示することがで
き、有意義な情報を提供することができる。

【０００６】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項２に記載したように、前記入力手段は、通信により送
られる前記個人情報を受信する受信手段であることを特
徴とする。個人情報が通信を介して入力されることで、
入力操作なしで個人情報を識別することができる。

【０００７】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項３に記載したように、前記受信手段の受信範囲が、近
接範囲に制限されていることを特徴とする。受信範囲を
近接範囲に制限することで、個人情報を発信する特定個
人と情報表示装置との距離を短くなる結果、表示手段を
特定個人に接近させることができ、視力の弱い人や年配
の人たちにも見やすく個人向け情報を表示することがで
きる。

【０００８】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項４に記載したように、前記受信範囲は、他の情報表示
装置の受信範囲と重ならないことを特徴とする。受信範
囲を互いに重ならないようにすることで、複数の情報表
示装置を密接して配置した場合でも、隣接する情報表示
装置同士での干渉を回避して個人情報を発信する特定個
人に対応する個人向け情報のみを表示させることができ
る。

【０００９】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項５に記載したように、無線による通信であることを特
徴とする。無線通信を利用することで、指向性、通信距
離を容易に制御することができる。

【００１０】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項６に記載したように、誘導作用による通信であること
を特徴とする。誘導作用による通信を利用することで、
無線通信に比べて消費電力を抑えることができる。

【００１１】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項７に記載したように、前記受信手段が、無線タグに保
持された個人情報を受信することを特徴とする。汎用の
無線タグを利用することで、容易に個人情報を保持させ
ることができる。

【００１２】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項８に記載したように、前記受信手段が、携帯電話に保
持された個人情報を受信することを特徴とする。携帯電
話に保持された個人情報を利用することで、新たに個人
情報を用意することなく、容易に個人情報を提供するこ
とができる。

【００１３】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項９に記載したように、前記受信手段が、ＩＣカードに
保持された個人情報を受信することを特徴とする。ＩＣ
カードを利用することで、定期券、クレジットカード等
との共用が可能となり、また、定期券、クレジットカー
ドで使われている個人情報を利用することができる。

【００１４】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項１０に記載したように、前記入力手段は、個人情報を
直接入力するデータ入力手段であることを特徴とする。
個人情報を直接入力することで、通信設備を構築する必
要がなく、また、個人情報を確実に入力することができ
る。

【００１５】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項１１に記載したように、前記データ入力手段がタッチ
パネルであることを特徴とする。データ入力手段をタッ
チパネルにすることで、表示手段の一部を利用すること
ができ、装置の小型化が可能となる。

【００１６】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項１２に記載したように、前記データ入力手段が入力キ
ーであることを特徴とする。データ入力手段を入力キー
にすることで、表示手段に情報が表示されているときで
も、個人情報の入力が可能となる。

【００１７】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項１３に記載したように、前記識別手段が複数の属性を
有する個人情報の少なくとも１つを使用して識別するこ
とを特徴とする。個人情報の一部を利用することで、秘
匿性の低い個人情報での識別を可能とするため、プライ
バシーを侵害する恐れもない。

【００１８】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項１４に記載したように、前記属性は、氏名、年齢、住
所またはＩＤ番号であることを特徴とする。氏名等で個
人情報を構成することで、定期券、クレジットカード等
で使用する汎用の個人情報を利用することができる。

【００１９】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項１５に記載したように、前記表示手段が可撓性を有す
ることを特徴とする。装置自体に可撓性を持たせること
で、情報表示装置の取り付け場所の自由度が大きくな
る。

【００２０】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項１６に記載したように、前記表示手段は、自発光型デ
ィスプレイを備えることを特徴とする。自発光型ディス
プレイを用いることで、高い視認性で個人向け情報を表
示することができる。

【００２１】また、本発明に係る情報表示装置は、請求
項１７に記載したように、前記自発光型ディスプレイ
が、有機ＥＬディスプレイであることを特徴とする。有
機ＥＬディスプレイを利用することで、薄型化が容易
で、かつ可撓性を持たせることができる。

【００２２】本発明に係る情報表示システムは、請求項
１８に記載したように、請求項１から１７のいずれか１
項記載の情報表示装置と、前記個人情報に対応する個人
向け情報を格納する記憶手段と、前記個人情報と前記個
人向け情報とが対応付けられたテーブルと、前記テーブ
ルを参照して前記個人情報に対応する前記個人向け情報
を前記表示手段に表示させる制御手段と、を有すること
を特徴とする。これにより、特定個人に対応した情報を
表示することで、有意義な情報を提供することができ、
また、視力の弱い人や年配の人たちにも見やすく個人向
け情報を表示する情報表示システムを提供できる。

【００２３】本発明に係る情報表示システムは、請求項
１９に記載したように、前記テーブルは、個人と前記個
人向け情報とが１対１で対応することを特徴とする。こ
れにより、例えばＩＤ番号等により１対１で対応付けさ
れた個人向け情報を情報表示装置に表示することができ
る。

【００２４】本発明に係る情報表示システムは、請求項
２０に記載したように、前記テーブルは、個人をその属
性でグループ化し、グループまたはグループの組み合わ
せと前記個人向け情報とが対応することを特徴とする。
これにより、個人情報の属性（例えば年齢、性別、住所
の都道府県別など）でグループ化を行ってこのグループ
に対応した情報を情報表示装置に表示することができ
る。さらに、複数のグループを組み合わせた条件に対応
した情報を情報表示装置に表示することもできる。

【００２５】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る情報表示装置
および情報表示システムの実施の形態を図面に基づいて
詳細に説明する。

【００２６】図１に示すように、本発明に係る実施の形
態である情報表示システム１０は、入力部（受信部）１
２、識別部１３、表示部１５とからなる情報表示装置１
１が複数設置され、各々の情報表示装置１１は、情報テ
ーブル５１と、記憶部５２と、制御部５３とを備えた情
報処理装置５０との間で情報の送受信が行われるように
構成されている。

【００２７】具体的には、情報表示システム１０は、例
えば列車、バス、タクシー、飛行機、映画館、ホール等
において、そこにいる客が所持する（非接触型の）ＩＣ
カード４０等から送信された個人情報（電話番号、年
齢、住所、ＩＤ番号等）を情報表示装置１１の受信部１
２が受信し、識別部１３がこの個人情報を識別して、情
報処理装置５０に送信する。

【００２８】次に、情報処理装置５０内の制御部５３
が、送信された個人情報を基に情報テーブル５１を用い
て特定のアドレスを選択し、この選択された特定のアド
レスに対応した記憶部５２内の記憶領域に蓄積された個
人向けの情報を情報表示装置１１に送信する。

【００２９】そして、送信された個人向けの情報（各人
の年齢，住所，性別等の特徴や各人の趣味・嗜好などに
合わせた情報など）が情報表示装置１１の表示部１５に
表示されるものである。

【００３０】なお、上述の情報処理装置５０の情報テー
ブル５１、記憶部５２、制御部５３は、情報表示装置１
１がそれぞれ備えているものであってもよい。

【００３１】以下、受信部に個人情報を送信する手段の
１つとして、図１で示した（非接触型の）ＩＣカード４
０について詳細に説明する。

【００３２】ＩＣカード４０は、図１に示すように、マ
イコン４１、チップコンデンサ４２、ＲＦ−ＩＣ４３、
コイル４４等を搭載しているものである。

【００３３】ＲＦ−ＩＣ４３は、コイル４４より励起さ
れた誘導磁界から、通信や電力供給のための信号生成を
行うアナログ回路であり、チップコンデンサ４２は、Ｒ
Ｆ−ＩＣ４３やマイコン４１の電源となる部分である。

【００３４】マイコン４１には例えばＥＥＰＲＯＭ等の
メモリが内蔵されており、このメモリにＩＤ番号や名
前，年齢，住所等の情報などの個人情報が格納されてい
る。

【００３５】コイル４４は交流磁界を励起し、誘導作用
により通信を行うものである。そして、このコイル４４
から誘導作用により個人情報を受信部１２に送信する。

【００３６】なお、ＩＣカード４０としては、具体的に
は、クレジットカード、プリペイドカード、定期券等の
複合化された機能を有するＩＣカードなどが挙げられ
る。

【００３７】また、本発明の情報表示装置及び情報表示
システムは、ＩＣカード４０以外に、無線タグや携帯電
話を用いることも可能であり、無線タグや携帯電話から
発信する無線に含まれる個人情報（電話番号、年齢、住
所、ＩＤ番号等）を利用してもよい。

【００３８】受信部１２は上述したようなＩＣカード４
０，無線タグ，携帯電話等からの無線や誘導作用による
通信により送られた個人情報を受信するものであり、識
別部１３は、受信部１２に入力された信号に個人情報が
含まれていると、この個人情報を認識して個人を識別す
るものである。

【００３９】さらに、本実施の形態に係る情報表示装置
及び情報表示システムについて、列車の吊革に表示部を
設けた例を挙げ、以下詳細に説明する。

【００４０】図２に示すように、情報表示装置の表示部
１５は、乗客が掴まる吊り輪１４を吊す吊革１６に設け
られている。そして、さらに図３に示すように、各吊革
１６ａ，１６ｂ，・・・・にそれぞれ１人の乗客が掴ま
ることができるようになっており、各吊革１６ａ，１６
ｂ，・・・・に対応する受信部１２ａ，１２ｂ，・・・
・が乗客１７ａ，１７ｂ，・・・・の頭上に設けられて
いる。

【００４１】受信部１２ａ，１２ｂ，・・・・の受信範
囲は、それぞれ近接範囲に制限されていることが望まし
く、各吊り輪１４ａ，１４ｂ，・・・・にそれぞれ１人
の乗客が掴まることができるようになっているため、例
えば、吊革１６ａに対応する受信部１２ａは、吊革１６
ａの吊り輪１４ａに掴まっている乗客１７ａの所持して
いるＩＣカード，無線タグ，携帯電話等からの無線や誘
導作用による通信のみを受信するようになっている。

【００４２】すなわち、隣の吊り輪１４ｂに掴まってい
る他の乗客１７ｂの所持しているＩＣカード４０，無線
タグ，携帯電話等からの無線や誘導作用による通信を受
信しないようにする必要がある。

【００４３】具体的には、図３に示すように、受信部１
２ａ（アンテナ等）に指向性を持たせて、受信角度θ，
通信距離Ｌを制限した受信範囲Ａａを設定し、乗客１７
ａのみからの無線や誘導作用による通信を受信する。

【００４４】さらに、この受信範囲Ａａは、他の情報表
示装置の受信部１２ｂの受信範囲Ａｂと重ならないよう
にすることが好ましい。

【００４５】受信部１２ａが他の乗客１７ｂなどの無線
電波または磁気を受信したとしても、無線電波または磁
気の強度を比較して、より強度が大きい方の無線電波ま
たは磁気を受信するようにすればさらに好ましい。

【００４６】また、図２に示すように、乗客１７ａ，１
７ｂが直接データ入力するための入力キー２７（キーボ
ードなどでもよい）を表示部１５の近傍に設ける、ある
いは、表示部１５をタッチパネルにするなどして、乗客
１７ａ，１７ｂが自分で個人情報を直接入力するように
してもよい。

【００４７】つまり、図３に示すように、吊革１６ａの
表示部１５は、受信範囲Ａａ内にいる乗客１７ａ（吊り
輪１４ａに掴まっている人）に特定された個人向け情報
を表示し、吊革１６ｂの表示部１５は、受信範囲Ａｂ内
にいる乗客１７ｂ（吊り輪１４ｂに掴まっている人）に
特定された個人向け情報を表示する。

【００４８】なお、受信部の受信範囲内にいる乗客が個
人情報を発信するＩＣカード，無線タグ，携帯電話等を
持っていない場合や、受信範囲内に人がいない場合は、
個人を特定しない一般向けの情報を表示させるようにし
てもよい。または、吊り輪に掴まっている人がいるか否
かをセンサ等で感知して、誰も掴まっていない場合に
は、表示部の電源を切るなどして情報を表示させないよ
うにしてもよい。

【００４９】また、このような吊革に設ける表示部とし
て用いるディスプレイとしては、可撓性に富んだ有機Ｅ
Ｌディスプレイを使用するのが好ましく、以下、この有
機ＥＬディスプレイの構造について説明する。

【００５０】この有機ＥＬディスプレイ１８の構造は、
図４に示すように、表示面となる可撓性に富んだプラス
チック基板１９の裏面（図４において上側面）に、電流
によって発光する有機物質からなる発光機能膜２１や正
孔を輸送するための正孔輸送層２０などを正負の電極対
となる透明電極２４（ＩＴＯ：インジウム−錫酸化物，
ＩＺＯ：インジウム−亜鉛酸化物等）及び陰極側電極２
５（Ａｌ−Ｌｉ，Ｍｇ−Ａｇなど）で挟持して概略構成
される。

【００５１】さらに、透明電極２４とプラスチック基板
１９との間には、外部からの水分の侵入を阻止する水分
阻止膜２２が設けられ、また、裏面側となる陰極側電極
２５の上側面には、裏面保護膜２３が設けられる。

【００５２】この有機ＥＬディスプレイ１８は、表示す
る個人向けの情報の形状に合わせて発光機能膜２１を発
光させ、この個人向けの情報をプラスチック基板１９を
通して表示するものである。

【００５３】図２に示すような、吊革１６に設けられた
表示部１５に有機ＥＬディスプレイ１８を用いることに
より、薄型に構成して吊革１６の限られたスペースに取
付けることができる。

【００５４】また、可撓性があるので、直接吊革１６等
のフレキシブルなものに取付けることも可能である。

【００５５】また、吊革に設けたので、車両の壁面など
に比べて、各人に対応して近くに設けることができるの
で、視力が弱い人でも、また混雑した車両内でも容易に
視認することができる。

【００５６】次に、情報表示装置１１の情報テーブル５
１について詳細に説明する。情報テーブル５１は、個人
情報と記憶部５２内のデータ（個人向けの情報）のアド
レスとを対応付けるテーブルであり、例えば、図５
（ａ）に示すように、個人のＩＤ番号１３７０５がデー
タベースのアドレスａａａに、１０７０６ｂｂｂに、１
０７０７がｃｃｃというように対応付けられている。

【００５７】また、この個人情報はＩＤ番号以外でもよ
く、例えば図５（ｂ）に示すように、年齢に対応付けら
れたテーブル、図５（ｃ）に示すように住所に対応付け
られたテーブルなどでもよい。

【００５８】次に、情報表示システム１０における具体
的な動作を図６のフローチャートを基に、図２，図３を
参照して説明する。図２において、まず、乗客１７ａが
受信範囲Ａａ内に入る（吊り輪１４ａに掴まる）。これ
により、乗客１７ａが所持しているＩＣカード４０や携
帯電話等から発信されている個人情報を含む無線や誘導
作用による通信信号が、受信部１２ａによって受信され
る。

【００５９】次に、受信部１２ａで受信された信号に含
まれる個人情報（電話番号、年齢、住所、ＩＤ番号等）
が識別部１３により検出され、乗客１７ａが識別され
る。

【００６０】次に、この個人情報（電話番号、年齢、住
所、ＩＤ番号等）が情報処理装置５０に送信される。

【００６１】次に、送信された個人情報を情報テーブル
５１を用いて対応付けられた記憶部５２の特定のアドレ
スを選択する。

【００６２】次に、この記憶部５２内の特定のアドレス
には、乗客１７ａに対応する情報（個人向け情報）が格
納されており、記憶部５２からこの特定したアドレスの
個人向けの情報を取り出す。

【００６３】次に、情報処理装置５０から乗客１７ａに
対応する情報（個人向け情報）が表示部１５に送信され
る。

【００６４】最後に、乗客１７ａに適した個人向け情報
が表示部１５に表示される。

【００６５】上述のようにして表示部１５に表示される
情報は、乗客１７ａの個人情報（電話番号、年齢、住
所、ＩＤ番号等）に対応した個人向け情報であるので、
乗客１７ａにとって関心を持っている情報や価値のある
情報となる。

【００６６】この個人向け情報は、当然ながら一種類で
なくてもよく、次々と情報処理装置５０から送信され
て、表示部１５の表示情報を変化させていくこともでき
る。

【００６７】また、この個人向け情報は、個人個人別の
情報でもよく、あるいは、図５（ｂ）にあるように、年
齢が２８歳や２９歳の場合は、例えば若者向けの同一情
報（アドレスａａに格納）を表示させ、年齢が３０歳の
場合は、別の情報（アドレスａｂに格納）を表示させる
というようにグループ化を行って表示する情報を選択し
てもよい。さらに、年齢以外の個人情報の属性（性別、
住所の都道府県別など）でグループ化してもよく、複数
のグループを組み合わせた条件に対応して表示する情報
を選択してもよい。

【００６８】また、この個人向け情報は、例えばその個
人の関心のあるジャンルを示す情報であったり、趣味を
指定する情報でもよく、その場合は更にその情報に基づ
いて情報処理装置が別途用意されたジャンル別情報を表
示するようにしてもよい。

【００６９】以上、前述した情報表示システムおよび情
報表示システム１０によれば、乗客１７の個人情報に基
づいて情報を表示するので、各人に好適な情報を効率よ
く表示することができる。

【００７０】また、各人を特定する個人情報が、広く一
般的に持たれている携帯電話やＩＣカード等の無線タグ
から自動的に検知されので、本発明の情報表示システム
によって特定できる人間の数が多く、広範囲に適用でき
る。

【００７１】なお、本発明に係る情報表示装置および情
報表示システムは、前述した実施の形態に限定されるも
のでなく、適宜な変形、改良等が可能である。

【００７２】例えば、前述した実施の形態では、表示部
１５として、有機ＥＬディスプレイ１８を用いた場合に
ついて説明したが、この他、無機ＥＬを用いたものや、
ＬＥＤを用いたディスプレイ等を使用することもでき
る。

【００７３】また、表示部１５を取付ける位置として、
車両の吊革１６を例示したが、内側から識別できる場所
であればよく、例えば天井や床であってもよい。また、
図７に示すように、車両の内側壁面３０に直接取付けた
り、車両の吊下げ広告３１のように吊下げることもでき
る。さらに、列車、バス、タクシー、飛行機、映画館、
ホール等の座席の背面に取付けることもできる。

【００７４】

【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、特定個人を示す個人情報と個人向け情報とを対応付
けることで、特定個人に対応する個人向け情報を表示す
ることができ、有意義な情報を提供することができる。
さらに、視力の弱い人や年配の人たちにも見やすく表示
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る情報表示装置および情報表示シス
テムの実施の形態を示すブロック構成図である。

【図２】本発明に係る情報表示装置を吊革に設けた例を
示す斜視図である。

【図３】本発明に係る情報表示装置を吊革に設けた例の
使用状態についての説明図である。

【図４】本発明に係る情報表示装置に用いられる有機Ｅ
Ｌディスプレイの概略断面図である。

【図５】本発明に係る情報表示システムの情報テーブル
の例である。

【図６】本発明に係る情報表示システムの動作の一例を
示すフローチャートである。

【図７】本発明に係る情報表示装置を設けることができ
る車両内の各所を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０情報表示システム１１情報表示装置１２，１２ａ，１２ｂ受信部（入力部）１３識別部（識別手段）１４ａ，１４ｂ吊り輪１５表示部（表示手段）１６ａ，１６ｂ吊革１７ａ，１７ｂ乗客１８有機ＥＬディスプレイ１９プラスチック基板２０正孔輸送層２１発光機能膜２２水分阻止膜２３裏面保護膜２４透明電極２５陰極側電極２７入力キー３０内側壁面３１広告４０ＩＣカード４１マイコン４２チップコンデンサ４３ＲＦ−ＩＣ４４コイル５０情報処理装置５１情報テーブル５２記憶部５３制御部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】個人情報が入力される入力手段と、入力された前記個人情報を識別する識別手段と、識別した前記個人情報に対応する個人向けの情報を表示
する表示手段と、を備えたことを特徴とする情報表示装
置。
【請求項２】前記入力手段は、通信により送られる前
記個人情報を受信する受信手段であることを特徴とする
請求項１に記載の情報表示装置。
【請求項３】前記受信手段の受信範囲が、近接範囲に
制限されていることを特徴とする請求項２に記載の情報
表示装置。
【請求項４】前記受信範囲は、他の情報表示装置の受
信範囲と重ならないことを特徴とする請求項３に記載の
情報表示装置。
【請求項５】無線による通信であることを特徴とする
請求項２〜４のいずれか１項に記載の情報表示装置。
【請求項６】誘導作用による通信であることを特徴と
する請求項２〜４のいずれか１項に記載の情報表示装
置。
【請求項７】前記受信手段が、無線タグに保持された
個人情報を受信することを特徴とする請求項５または６
記載の情報表示装置。
【請求項８】前記受信手段が、携帯電話に保持された
個人情報を受信することを特徴とする請求項５に記載の
情報表示装置。
【請求項９】前記受信手段が、ＩＣカードに保持され
た個人情報を受信することを特徴とする請求項５または
６記載の情報表示装置。
【請求項１０】前記入力手段は、個人情報を直接入力
するデータ入力手段であることを特徴とする請求項１記
載の情報表示装置。
【請求項１１】前記データ入力手段がタッチパネルで
あることを特徴とする請求項１０記載の情報表示装置。
【請求項１２】前記データ入力手段が入力キーである
ことを特徴とする請求項１０記載の情報表示装置。
【請求項１３】前記識別手段が複数の属性を有する個
人情報の少なくとも１つを使用して識別することを特徴
とする請求項１〜１２のいずれか１項に記載の情報表示
装置。
【請求項１４】前記属性は、氏名、年齢、住所、性別
またはＩＤ番号であることを特徴とする請求項１３に記
載の情報表示装置。
【請求項１５】前記表示手段が可撓性を有することを
特徴とする請求項１〜１４のいずれかに記載の情報表示
装置。
【請求項１６】前記表示手段は、自発光型ディスプレ
イを備えることを特徴とする請求項１〜１４のいずれか
に記載の情報表示装置。
【請求項１７】前記自発光型ディスプレイが、有機Ｅ
Ｌディスプレイであることを特徴とする請求項１６に記
載の情報表示装置。
【請求項１８】請求項１から１７のいずれか１項記載
の情報表示装置と、前記個人情報に対応する個人向け情報を格納する記憶手
段と、前記個人情報と前記個人向け情報とが対応付けられたテ
ーブルと、前記テーブルを参照して前記個人情報に対応する前記個
人向け情報を前記表示手段に表示させる制御手段と、を
有することを特徴とする情報表示システム。
【請求項１９】前記テーブルは、個人と前記個人向け
情報とが１対１で対応することを特徴とする請求項１８
に記載の情報表示システム。
【請求項２０】前記テーブルは、個人をその属性でグ
ループ化し、グループまたはグループの組み合わせと前
記個人向け情報とが対応することを特徴とする請求項１
８に記載の情報表示システム。