JP4731147B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、電動工具に関し、詳しくは先端工具を駆動するために備えられるモータのブラシアッセンブリの取付け技術に関する。
電動モータにおけるブラシアッセンブリの取付け技術が、例えば実公昭51−44084号公報(特許文献1)に開示されている。なおブラシアッセンブリは、ブラシホルダ、ブラシ、ブラシキャップ(端子)から構成される。上記特許文献1では、筒状のブラシホルダ内にブラシを挿入後、当該ブラシホルダのブラシ挿入口に断面コ字形のブラシキャップを外側から被せて固定するとともに、当該ブラシキャップとブラシ間に介在された押圧バネによって当該ブラシを整流子に向って押圧する構成としている。なおブラシキャップは、ブラシホルダのブラシ挿入口に被せた状態で、係止片を介してブラシホルダに固定される構成である。
電動モータの通電駆動時において、電流は電源からリード線を経てブラシホルダ、ブラシキャップ、ピッグテール(導線)、ブラシを経て電機子(アマチュア)へと供給される。特許文献1に開示された技術では、ブラシキャップをブラシホルダに被せて固定する構成であり、ブラシキャップとブラシホルダ間の接触力が弱いと、ブラシキャップとブラシホルダ間の接触面に間隙が発生して相互の実質的な接触面積が減少し、接触部位が電蝕する可能性がある。特に直流モータを使用した場合、交流整流子モータに比べると、ブラシキャップとブラシホルダ間を流れる電流が大きいためにより電蝕し易く、耐久性の点で問題がある。
実公昭51−44084号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、モータを備えた電動工具において、ブラシアッセンブリの耐久性を向上する上で有効な技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明は、ブラシアッセンブリと、当該ブラシアッセンブリが装着されるブラシホルダベースと、を有するモータを備え、当該モータの通電駆動により動力伝達機構を介して先端工具を駆動させ、これにより先端工具に所定の加工作業を遂行させる電動工具が構成される。本発明における「モータ」は、典型的には直流モータがこれに該当するが、直流モータ以外のモータを広く包含する。また電源コードを用いて電源からモータに電流を供給する方式、工具本体に搭載されたバッテリーからモータに電流を供給する充電式のいずれも包含する。また本発明における「電動工具」は、穴開け作業や締付け作業に用いられる作業工具、切断作業や切削作業あるいは研削作業や研磨作業に用いられる作業工具等、モータを駆動源とする電動式の作業工具を広く包含する。
本発明におけるブラシアッセンブリは、ブラシと、当該ブラシを収容するブラシホルダと、ブラシホルダの外面に重ねて配置され、当該ブラシホルダとの間で駆動電流が通電される部材として備えられたブラシキャップを有し、ブラシ、ブラシホルダおよびブラシキャップは、それぞれが導電材によって形成されている。そしてブラシキャップは、ブラシホルダに押圧部材によって押圧される構成としている。なお「外面に重ねて配置」とは、例えばブラシホルダが矩形の筒体によって構成される場合であれば、ブラシキャップが当該ブラシホルダの外面における1つの平面に重なる態様、互いに交差するあるいは平行する複数の平面に重なる態様のいずれをも好適に包含する。また「押圧部材によるブラシキャップの押圧方向」は、典型的には、ブラシホルダに対するブラシキャップの組付け方向がこれに該当する。
本発明によれば、ブラシホルダにブラシキャップを重ねて配置した上で、当該ブラシキャップをブラシホルダに押圧部材によって押圧する構成のため、ブラシホルダとブラシキャップ間の接触力を高めることが可能となる。このことによって、ブラシホルダとブラシキャップとの接触面積を確保し、通電時の接触面積不足に起因する電蝕を未然に防止し、耐久性を向上できる。すなわち、通電電流の大きいモータに対しても十分な耐久性を確保できる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の電動工具における押圧部材は、ブラシキャップを介してブラシホルダをブラシホルダベースに押圧して固定する構成としている。本発明における「ブラシホルダベース」は、典型的にはモータを収容するモータハウジングに固定され、モータの整流子が貫通することを許容するドーナッツ状の円板によって構成されるが、整流子の周囲に分割して配置固定される態様、あるいはモータハウジングのモータ軸方向端面それ自体をブラシホルダベースとして利用する態様を好適に包含する。
本発明によれば、押圧部材によってブラシホルダをブラシホルダベースに押圧して固定する構成のため、ブラシホルダをブラシホルダベースに強固に固定することが可能となり、耐震性の高い固定構造が提供される。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の電動工具において、モータを収容するモータハウジングと、ブラシアッセンブリを覆うように、モータハウジングまたはブラシホルダベースのいずれか一方に装着されるカバー部材と、を有し、当該カバー部材に押圧部材が一体に形成された構成とされる。かかる構成によれば、カバー部材をモータハウジングまたはブラシホルダベースに固定する際に、押圧部材を介してブラシキャップをブラシホルダに押圧するとともに、ブラシホルダをブラシホルダベースに押圧して固定することが可能となる。このため、ブラシホルダおよびブラシキャップを、モータハウジングまたはブラシホルダベースに対するカバー部材の固定力(例えば、ネジによる)を利用して強固に固定できる。
またブラシアッセンブリの組付け後において、当該ブラシアッセンブリをブラシホルダベースに押圧部材による押圧力で固定できるため、ブラシホルダに対するブラシキャップの組付け、あるいはブラシホルダベースに対するブラシホルダの組付けについては、これを強固に組付ける必要がなくなり、位置決めできる程度で済むことから、組付け性を向上する上で有効となる。また押圧部材をカバー部材に一体に設ける構成のため、押圧部材を別部材として設ける場合に比べて部品点数が削減され、生産コストの低減を図る上で有効となる。
(請求項4に記載の発明)
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の電動工具におけるブラシホルダおよびブラシキャップは、当該ブラシキャップに設定された弾発状部をカバー部材に設けた押圧部材によって押圧される構成としている。かかる構成によれば、整流子の回りに複数配置されるブラシアッセンブリ相互間で、カバー部材による押圧方向に関する寸法につき製作上のバラツキ(誤差)が存在しても、当該誤差を弾発状部の弾発によって吸収することが可能となり、誤差に起因するガタツキを発生させることなく、安定した状態で固定できる。また本発明ではブラシキャップに弾発状部を設けてあるため、別部材として設けた弾発部材を介在する構成に比べて部品点数が削減され、生産コストの低減を図る上で有効となる。
本発明によれば、モータを備えた電動工具において、ブラシアッセンブリの耐久性を向上する上で有効な技術が提供されることとなった。
以下、本発明の実施形態につき、図1〜図7に基づいて説明する。本実施の形態は、電動工具の一例として電動式(充電式)のインパクトドライバを用いて説明する。図1は本実施の形態に係るインパクトドライバ100の全体構成を概略的に示す一部切断側面図である。図1に示すように、本実施の形態に係るインパクトドライバ100は、概括的に見て、インパクトドライバ100の外郭を形成する本体部101、当該本体部101の先端領域に着脱自在に取付けられて各種ネジのネジ締め作業を行うドライバビット109を主体として構成される。なおドライバビット109は、本発明における「先端工具」に対応する。
本体部101は、モータハウジング103、ギアハウジング105およびハンドグリップ107から構成されている。モータハウジング103内には、駆動モータ121が収容されている。駆動モータ121は本発明における「モータ」に対応する。ハンドグリップ107には、駆動モータ121の電源スイッチ(図示省略)を投入操作するトリガ125が設けられている。ギアハウジング103内には、駆動モータ121の出力軸122の回転を適宜減速するための遊星ギア装置によって構成される減速機構111、当該減速機構111によって回転駆動されるスピンドル112、当該スピンドル112からボール113を伝達部材として回転駆動されるハンマー114、およびハンマー114によって回転駆動されるアンビル115が配置されている。ハンマー114はスピンドル112の長軸方向に相対的に移動可能とされ、圧縮コイルスプリング116によってアンビル115側に向けて付勢されている。なおアンビル115の先端は、ギアハウジング105の先端から突出しており、この突出された先端部にドライバビット109が着脱自在に取り付けられる。上記の減速機構111、スピンドル112、ボール113、ハンマー114、アンビル115等によって本発明における「動力伝達機構」が構成される。
上記のように構成されたインパクトドライバ100において、ネジ締め作業のために駆動モータ121が通電駆動されると、ドライバビット109による締付トルクが軽負荷状態では、スピンドル112とハンマー114は一体に回転する。この軽負荷状態では、ハンマー114はアンビル115に圧縮コイルスプリング116による付勢力で係合した状態を保持される。このため、アンビル115もハンマー114と一体となって回転し、ドライバビット109によるネジ締め作業が遂行される。
一方、締付トルクが大きくなり、所定の高負荷状態となったときは、ハンマー114が圧縮コイルスプリング116に抗してアンビル115から離れる方向へと後退動作したのち、圧縮コイルスプリング116の付勢力によって衝撃的な回転トルクを伴いつつアンビル115に係合し、当該アンビル115を経てドライバビット109に大きな締付トルクを発生させる。なおインパクトドライバ100の作動原理自体は、周知の技術事項に属するため、その詳細な構成作用の説明は、便宜上省略する。
次に駆動モータ121につき説明する。本実施の形態における駆動モータ121は、バッテリー127を駆動電源とする4極の直流モータであり、以下、駆動モータ121の概略構成につき、主に図2を参照して説明する。なお図3〜図6は、ブラシアッセンブリの取付け構造に関する構成を説明する図であり、また図7はブラシアッセンブリの取付け構造に関する模式図である。駆動モータ121は、出力軸122、出力軸122と一体に回転する冷却ファン151、出力軸122と一体に回転する電機子133、モータハウジング103に固定される固定子135、出力軸122の一端側(減速機構111の反対側)に設けられた整流子137、整流子137の周囲に配置された複数個、例えば4個のブラシアッセンブリ140、当該ブラシアッセンブリ140の取付台を構成する略円盤形状のブラシホルダベース141を主体として構成されている。なおブラシアッセンブリ140は、整流子137の外周面に摺接して電流を供給するブラシ145(図5〜図7参照)、ブラシ145を収容するブラシホルダ143、当該ブラシホルダ143に取付けられるブラシキャップ181(図3〜図7参照)からなり、それらは全て導電材によって形成されている。
出力軸122は一端(後端)がモータハウジング103に軸受123を介して回転自在に支持され、他端側(減速機構側)がギアハウジング105に軸受124を介して回転自在に支持されている。冷却ファン151は、遠心ファンであり、電機子133と整流子137の間に配置されており、電機子133側および整流子137側から空気を導入し、これを放射状に流出させることによって、整流子137、ブラシ145、電機子133およびそれらの周辺部を冷却する構成とされる。そして冷却後の風はモータハウジング103に設けた風窓(図示省略)から外部へ放出される。なお、電機子133には、コイルが配設されている。また出力軸122、電機子133、整流子137によって回転子が構成されている。
上記のように構成された駆動モータ121に電源が投入されると、電機子133に配設されたコイルに電流が流れ、電機子133および出力軸122が一体となって回転駆動される。この際、整流子137およびブラシアッセンブリ140は、電機子133および出力軸122が所定の方向に連続的に回転するように、電機子133のコイルに流す電流の方向を適宜切り替えている。なお、直流モータの作動原理自体は周知の技術事項に属するため、その詳細な作用の説明は便宜上省略する。
ブラシホルダベース141は、図2に示すように、中央部に整流子137が貫通可能な円形の貫通孔142を有する絶縁材料製の円板からなり、モータハウジング103の内壁面にネジ等の固定手段によって止着されている。ブラシホルダベース141の後面(冷却ファン151と反対面)には、貫通孔142を取り囲むようにして4個のブラシホルダ143が互いに90度の間隔を置いて配置され、それらの各ブラシホルダ143にはそれぞれブラシ145が摺動自在に収容されている。ブラシ145は、トーションスプリング147(図3〜図6参照)によって整流子137の外周面に径方向から概ね直角状に押付けられるように付勢される。このトーションスプリング147は、ブラシ付勢バネを構成する。
トーションスプリング147は、図3に示すように、ブラシホルダベース141に固定されたバネ支持部材144によって巻線部を支持された状態で、一方のアーム部147aがブラシホルダベース141に固定され、他方のアーム部147bがブラシ145の背面に係合(当接)されており、常時に当該ブラシ145の先端面を整流子137の外周面に押付けるべく付勢する構成とされる。すなわち、ブラシ145の背面に係合するアーム部147bは、ブラシ145を整流子137側に向って加圧するべく弾発力を作用する構成とされており、ブラシホルダ143に設けられたスリット143aを通して当該ブラシホルダ143内に差し込まれ、ブラシ145の摩耗に伴い当該スリット143aに沿って整流子137側へと移動する。
なお4個のブラシ145は、2つで対をなすように、バッテリー127のプラス側(陽極)とマイナス(陰極)側に接続されている。
次にブラシアッセンブリ140の取付け構造につき図3〜図7を参照して説明する。ブラシアッセンブリ140におけるブラシホルダ143は、矩形の筒形に形成されるとともに、軸方向(筒孔の貫通方向)が駆動モータ121の軸線方向と交差(直交)する方向となるようにブラシホルダベース141の後面に適宜手段を介して装着される。なおブラシホルダベース141に対するブラシホルダ143の装着は、便宜上、図示はしないが、例えばブラシホルダベース141のホルダ装着部に設けた切欠部に係止爪を介して周方向および径方向の移動が規制された状態で取付けられる。
ブラシキャップ181は、図6に詳細に示すように、略矩形の平面部181aと、当該平面部181aの2辺から概ね直角に折り曲げられて互いに対向状に延在する脚片部181bとを有する略コ字形に形成されており、当該両脚片部181bにはそれぞれ対向面側(内側)に向って湾曲状に突出する膨出部181cが形成されている。そしてブラシキャップ181は、ブラシホルダ143の後方(図2の左方および図6の上方)から前方へ向って両脚片部181bを弾性変形させつつ当該ブラシホルダ143の外面に被せるようにして装着される。この装着状態ではブラシキャップ181の平面部181aがブラシホルダ143の後面に重なり合うように当接されるとともに、ブラシキャップ181における対向する脚片部181aの膨出部181cがブラシホルダ143の側面に形成された開口143cに嵌り込み、これによってブラシキャップ181は、駆動モータ121の径方向(ブラシ145の摺動方向)への移動が規制された状態に取付けられる。すなわち、ブラシキャップ181のブラシホルダ143に対する正確な位置決めが可能となる。
またブラシキャップ181には、平面部181aの他辺から脚片部181bとは反対側に延在する端子部181dが設けられ、この端子部181dとブラシホルダ143内に収容されたブラシ145が、ピッグテールと呼ばれる導線183を介して接続される。またブラシホルダ143は、便宜上、図示を省略するが、電源側とリード線によって接続されている。このため、駆動モータ121を通電駆動するべくトリガ125によって電源スイッチが投入操作されると、電機子133を駆動するための駆動電流は、ブラシホルダ143から当該ブラシホルダ143に被せられたブラシキャップ181、導線183、ブラシ145の経路で、あるいはその逆順の経路で通電される。
モータハウジング103には、カバー部材185がネジ等の適宜止着手段(便宜上、図示省略)を介して装着され(図2参照)、このカバー部材185によって上記のブラシアッセンブリ140および整流子137が覆われる。カバー部材185は絶縁材料製であって略筒状に形成されており、ブラシホルダベース141の後方から当該ブラシホルダベース141に向って移動させることによってモータハウジング103に装着する構成とされ、その装着方向と前述したブラシホルダ143に対するブラシキャップ181の装着(被せる)方向が同方向とされる。
カバー部材185の内面における各ブラシアッセンブリ140の後面と対向する部位、すなわち各ブラシキャップ181の平面部181aと対向する部位には、それぞれ当該平面部181aに向って前方に突出するボス部187が一体に設けられている。ボス部187は、突出端面が平坦面をなす円柱形状に形成されている。そして当該カバー部材185をモータハウジング103に装着する際、ボス部187がブラシアッセンブリ140におけるブラシキャップ181の平面部181aを押圧し、更にはブラシキャップ181を介してブラシホルダ143をブラシホルダベース141の後面に設定されたホルダ装着部に押圧する構成とされる。上記のボス部187は、本発明における「押圧部材」に対応する。またブラシキャップ181の平面部181aには、当該平面部181aから後方に湾曲状に突出する板バネ部181eが一体に設けられ、この板バネ部181eをボス部187が押圧する構成とされており、これによってブラシキャップ181およびブラシホルダ143に弾発状の押圧力が作用する。この板バネ部181eは、本発明における「弾発状部」に対応する。なおボス部187によるブラシキャップ181の押圧力は、当該ボス部187の突出長さ、あるいは板バネ部181eの弾発強さ等を変えることで適宜に調整可能である。
本実施の形態に係るインパクトドライバ100は、上記のように構成したものであり、トリガ125を引き操作して電源スイッチを投入すると、駆動モータ121が通電駆動され、前述したように、減速機構111、スピンドル112、ハンマー114、アンビル115を介してドライバビット109が回転駆動され、ネジ締め作業が遂行される。
本実施の形態では、ブラシホルダ143にブラシキャップ181を後方から被せるように重ねて配置した後、カバー部材185に設けたボス部187によってブラシキャップ181の平面部181aをブラシホルダ143の後面に所定の押圧力で押付ける構成としている。このことによりブラシキャップ181の平面部181aとブラシホルダ143の後面との接触力が高められ、その結果、ブラシホルダ143とブラシキャップ181とを広い接触面積で接触させることが可能となる。本実施の形態によれば、主としてブラシキャップ181の平面部181aとブラシホルダ143の後面との間に広い接触面積が確保されるほか、ブラシキャップ181の脚片部181bとブラシホルダ143の側面との間に接触面が確保されることになる。
前述したように、駆動モータ121の通電駆動時において、駆動電流はブラシホルダ143とブラシキャップ181間を流れる構成のため、例えば当該ブラシホルダ143とブラシキャップ181間の接触力が弱いことに原因して、ブラシキャップ181とブラシホルダ143間の接触すべき面間に間隙が発生して互いの実質的な接触面積が減少した場合には、両者間の通電面積が不足して接触部位が電蝕する可能性がある。しかるに、本実施の形態によれば、ボス部187による押圧力によってブラシキャップ181とブラシホルダ143間に広い接触面積を確保することが可能なことから、通電時の接触面積不足に起因する電蝕を未然に回避し、ブラシキャップ181あるいはブラシホルダ143の耐久性を向上できる。したがって、本実施の形態に係るブラシアッセンブリ140は、通電電流の大きい直流モータに適用しても十分な耐久性を確保できる。
また本実施の形態では、カバー部材185に設けたボス部187によってブラシキャップ181を介してブラシホルダ143をブラシホルダベース141に押圧して固定する構成のため、当該ブラシホルダ143をブラシホルダベース141に強固に固定することが可能となる。これによって、耐震性の高い固定構造が提供されることとなり、インパクトドライバ100のように、駆動時に振動を伴うような電動工具に適用して好適となる。またカバー部材185のボス部187によるブラシアッセンブリ140のブラシホルダベース141に対する押圧固定は、いわば組付け作業の最終段階で行われる作業である。このため、それに先行して行われる、ブラシホルダベース141に対するブラシホルダ143の組付けおよび当該ブラシホルダ143に対するブラシキャップ181の組付けについては、位置決めできる程度で済み、それ自体を強固に組付ける必要がなくなるため、組付け性を向上する上で有効となる。また押圧部材としてのボス部187をカバー部材185に一体に設ける構成のため、例えば押圧部材を別部材として設ける場合に比べて部品点数を削減することが可能となり、生産コストの低減を図る上で有効となる。
また本実施の形態によれば、ブラシホルダ143およびブラシキャップ181は、当該ブラシキャップ181に設定された板バネ部181eをボス部187によって押圧する構成としている。このため、整流子137の回りに配置される複数のブラシアッセンブリ140相互間で、カバー部材185の押圧方向(前後方向)に関する寸法につき製作上のバラツキ(誤差)が存在しても、当該誤差を板バネ部181eの弾性変形によって吸収することが可能となる。その結果、誤差に起因するガタツキを発生することなく、安定した状態で固定できる。また板バネ部181eをブラシキャップ181に一体に設けてあるため、別途に設けた板バネを介在する構成に比べると、部品点数を削減することが可能となり、生産コストの低減を図る上で有効となる。
なお本実施の形態では、カバー部材185をモータハウジング103に取付けるとして説明したが、カバー部材185をブラシホルダベース141に取付ける構成に変更してもよい。また押圧部材としてのボス部187は、カバー部材185に設けたが、カバー部材185以外の部材、例えばブラシホルダベース141に押圧部材を設けてもよい。また板バネ部181eはブラシキャップ181に一体に設けたがこれを省略する構成、あるいは別部材として設ける構成、あるいはブラシホルダ143に設ける構成等に変更してもよい。またブラシキャップ181の形状についても図示の形状に限定するものではない。
また本実施の形態は、電動工具の一例としてネジ締め作業に用いられるインパクトドライバ100の場合で説明したが、これに限られるものではなく、切断作業、切削作業、研削・研磨作業、ハツリ作業、あるいは穴開け作業に用いられる各種の電動工具に適用することが可能である。要するに、駆動モータ121を備えた作業工具であれば適用できる。また本実施の形態では、駆動モータ121の一例として直流モータの場合で説明しているが、交流整流子モータ等、他のモータに適用してもよい。
上記発明の趣旨に鑑み、以下の態様を構成することが可能とされる。
(態様1)
「請求項1〜4のいずれかに記載の電動工具であって、
前記ブラシホルダは、断面矩形の筒状に形成されるとともに互いに対向する側面部にそれぞれ開口を有し、前記ブラシキャップは、互いに対向する脚片部を有するとともに当該脚片部には対向面側に突出する膨出部が設けられており、前記ブラシキャップを前記ブラシホルダに外側から被せたときに、前記脚片部の膨出部が前記側面部の開口に係合し、これによって前記ブラシキャップが当該ブラシホルダに組み付けられる構成としたことを特徴とする電動工具。」
態様1に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の電動工具におけるブラシホルダは、断面矩形の筒状に形成されるとともに互いに対向する側面部にそれぞれ開口を有する構成とされ、またブラシキャップは、互いに対向する脚片部を有するとともに当該脚片部には対向面側に突出する膨出部が設けられた構成とされる。そしてブラシキャップをブラシホルダの外側に被せたときに、脚片部の膨出部が側面部の開口に係合することによってブラシキャップが当該ブラシホルダに組み付けられる構成とした。かかる構成によれば、ブラシキャップをブラシホルダに対して正確に位置決めすることが可能となる。
本発明の実施形態に係るインパクトドライバの全体構成を示す一部切断側面図である。 実施の形態に係る駆動モータを示す断面図である。 ブラシアッセンブリの取付け構成を示す斜視図である。 図3のA部拡大図である。 ブラシアッセンブリの取付け構成を示す斜視図であり、分解状態を示す。 図5のB部拡大図である。 ブラシアッセンブリの取付け構成を説明する模式図である。
100 インパクトドライバ(電動工具)
101 本体部
103 モータハウジング
105 ギアハウジング
107 ハンドグリップ
109 ドライバビット(先端工具)
111 減速機構(伝達機構)
112 スピンドル(伝達機構)
113 ボール(伝達機構)
114 ハンマー(伝達機構)
115 アンビル(伝達機構)
116 圧縮コイルスプリング
121 駆動モータ(モータ)
122 出力軸
123 軸受
124 軸受
125 トリガ
127 バッテリー
133 電機子
135 固定子
137 整流子
140 ブラシアッセンブリ
141 ブラシホルダベース
142 貫通孔
143 ブラシホルダ
143a スリット
143c 開口
144 バネ支持部材
145 ブラシ
147 トーションスプリング
147a 一方のアーム部
147b 他方のアーム部
151 冷却ファン
181 ブラシキャップ
181a 平面部
181b 脚片部
181c 膨出部
181d 端子部
181e 板バネ部
183 導線
185 カバー部材
187 ボス部(押圧部材)

Claims (4)

  1. ブラシアッセンブリと、
    前記ブラシアッセンブリが装着されるブラシホルダベースと、を有するモータを備え、
    前記モータの通電駆動により動力伝達機構を介して先端工具を駆動させ、これにより先端工具に所定の加工作業を遂行させる電動工具であって、
    前記ブラシアッセンブリは、ブラシと、当該ブラシを収容するブラシホルダと、前記ブラシホルダの外面に重ねて配置され、当該ブラシホルダとの間で駆動電流が通電される部材として備えられたブラシキャップとを有し、前記ブラシ、ブラシホルダおよびブラシキャップは、それぞれが導電材によって形成されており、前記ブラシキャップは、前記ブラシホルダに押圧部材によって押圧される構成としたことを特徴とする電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記押圧部材は、前記ブラシキャップを介して前記ブラシホルダを前記ブラシホルダベースに押圧固定する構成としたことを特徴とする電動工具。
  3. 請求項1または2に記載の電動工具であって、
    前記モータを収容するモータハウジングと、前記ブラシアッセンブリを覆うように、前記モータハウジングまたは前記ブラシホルダベースのいずれか一方に装着されるカバー部材と、を有し、当該カバー部材に前記押圧部材が一体に形成されていることを特徴とする電動工具。
  4. 請求項3に記載の電動工具であって、
    前記ブラシホルダおよびブラシキャップは、当該ブラシキャップに設定された弾発状部を前記カバー部材に設けた押圧部材によって押圧される構成としたことを特徴とする電動工具。
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