JP4427407B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、先端工具を駆動するモータを備えた電動工具に関し、詳しくはモータのブラシ交換技術に関する。
電動モータのブラシが摩耗したときに、ブラシを交換する技術が、例えば実公平5−21962号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1では、モータハウジングにブラシ交換用の開口を設け、当該開口を開閉するキャップ側にバネ支持部材を介してブラシ付勢バネとしての渦巻きバネを取付けている。モータハウジングにキャップを外側から組付けたとき、渦巻きバネの作用点(バネの一端部)が、モータハウジング内に配置されたブラシホルダのスリットを通して当該ブラシホルダ内に差し込まれ、ブラシの背面を加圧して当該ブラシを整流子に押し付ける構成としている。かかる構成によれば、キャップを取り外したときに、渦巻きバネがキャップと共に外れるため、ブラシ交換作業を容易に行うことができる。しかしながら、特許文献1の技術では、キャップと渦巻きバネは、1対1の関係にあり、ブラシの数だけキャップを準備する必要がある。
例えば、4極の電動モータの場合であれば、ブラシは整流子の周方向に90度の間隔で配設される。このため、1つのキャップに2つの渦巻きバネを取り付ける構成を採用しようとすると、キャップをモータハウジングに向って外側から組付けるとき、モータハウジングに対するキャップの組付け方向と、ブラシホルダに対する渦巻きバネの組付け方向(ブラシ加圧方向)には、45度のずれが生ずる。その結果、キャップをモータハウジングに組付けた状態において、ブラシ付勢バネのブラシに対する加圧作用点が適正位置となるように組付けることができない。このようなことから、特許文献1の技術では、1つのキャップに2つの渦巻きバネを備えることができず、この点でなお改良の余地がある。
実公平5−21962号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、電動工具におけるモータのブラシ交換作業の能率を向上する上で有効な技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明は、ブラシ交換用の開口を有するハウジングと、ハウジング内に配置された整流子と、整流子の周りに配置された複数のブラシホルダと、ブラシホルダ毎に摺動可能に収容された複数のブラシと、ブラシ毎に設けられ、当該ブラシを整流子に向って加圧するべく付勢する複数のブラシ付勢バネと、を有するモータを備え、当該モータの通電駆動により動力伝達機構を介して先端工具を駆動させ、これにより先端工具に所定の加工作業を遂行させる電動工具が構成される。本発明における「モータ」は、典型的には4極の直流モータ、あるいは4極の交流整流子モータがこれに該当するが、4極を越える極数の直流モータ、あるいは交流整流子モータ等、広く包含する。またリード線を用いて電源からモータに電流を供給する方式、工具本体に搭載されたバッテリーからモータに電流を供給する充電式のいずれも包含する。また本発明における「電動工具」は、穴あけ作業や締付け作業に用いられる作業工具、切断作業や切削作業あるいは研削作業や研磨作業に用いられる作業工具等、モータを駆動源とする、いわゆる電動式の作業工具を広く包含する。
請求項1に記載の発明におけるモータは、開口を開閉するべくハウジングに着脱可能とされたキャップと、ハウジング内に配置されたガイド手段とを有し、キャップには、複数のブラシ付勢バネのうち、少なくとも2つのブラシ付勢バネがそれぞれ弾性変形可能なバネ支持部材を介して取り付けられるとともに、当該キャップがハウジングに組み付けられた状態では当該ブラシ付勢バネがブラシを整流子に向って加圧する構成とされている。そしてキャップに取り付けられた各ブラシ付勢バネは、当該キャップがハウジングに組み付けられる際、開口からハウジング内に挿入されるとともに、ガイド手段によって弾性変形されるバネ支持部材を介してブラシを整流子に向かって加圧することが可能なブラシ加圧可能位置へ誘導される構成とした。なお本発明における「ブラシ付勢バネ」としては、典型的には渦巻きバネがこれに該当するが、ねじりバネを好適に包含する。また「ブラシ加圧可能位置」とは、ブラシ付勢バネがブラシを整流子に向って適正に加圧することができる位置を指し、詳しくは、ブラシ付勢バネのブラシ加圧作用点(ブラシ加圧アーム部の先端)をブラシの背面に当接させる位置がこれに該当する。
2つのブラシ付勢バネをキャップに設ける構成としたときは、キャップをハウジングに組付ける方向と、ブラシ付勢バネによるブラシの加圧方向を一致させることができない。例えば、整流子の周りに複数のブラシが90度の間隔で配置されているような場合、キャップ側に2つのブラシ付勢バネを取り付けたときは、ハウジングに対するキャップの組付け方向に対し、ブラシ付勢バネの組付け方向は、概ね45度のずれを伴うことになり、キャップを組付ける際、2つのブラシ付勢バネを同時に組付けることができない。本発明では、キャップに取り付けられたブラシ付勢バネは、当該キャップがハウジングに組み付けられる際、開口からハウジング内に挿入されるとともに、ガイド手段によって弾性変形されるバネ支持部材を介してブラシを整流子に向かって加圧することが可能なブラシ加圧可能位置へ誘導される構成としている。このことにより、本発明によれば、キャップを組付ける際、本来、組付けることができない2つのブラシ付勢バネを、同時に組付けることが可能となり、ブラシ交換作業の能率を向上することができる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の電動工具におけるバネ支持部材は、一端がキャップの内壁面に止着されるとともに、他端の自由端部によってブラシ付勢バネを支持する板バネからなり、キャップをハウジングに組付ける際、ガイド手段によって弾性変形され、これによってブラシ付勢バネが所定のブラシ加圧位置へ誘導される構成としている。かかる構成によれば、簡単な構造でありながらブラシ付勢バネを所定のブラシ加圧位置へと誘導することができる。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の電動工具におけるブラシ付勢バネは、渦巻きバネであり、キャップがハウジングから取り外されたときには、バネ支持部材に設けたストッパによって自然形状に復帰するのを規制される構成としている。なお「自然形状に復帰するのを規制される」とは、渦巻きバネのブラシ加圧アーム部をストッパによって弾発力が付与された状態に保持される態様をいう。かかる構成によれば、ハウジングからキャップを取り外した状態において、渦巻きバネは、ふらつくことなく安定状態に保持されることとなり、キャップをハウジングに組付ける際に、ブラシの背面を加圧するブラシ加圧アーム部をブラシホルダ内に容易かつ適正に挿入することができる。
本発明によれば、電動工具におけるモータのブラシ交換作業の能率を向上する上で有効な技術が提供されることとなった。
以下、本発明の第1の実施形態につき、図1〜図8に基づいて説明する。本実施の形態は、電動工具の一例として電動式(充電式)のインパクトドライバを用いて説明する。図1は本実施の形態に係るインパクトドライバ100の全体構成を概略的に示す一部切断側面図である。図1に示すように、本実施の形態に係るインパクトドライバ100は、概括的に見て、インパクトドライバ100の外郭を形成する本体部101、当該本体部101の先端領域に着脱自在に取付けられて各種ネジのネジ締め作業を行うドライバビット109を主体として構成される。ドライバビット109は、本発明における「先端工具」に対応する。
本体部101は、モータハウジング103、ハンマーケース105およびハンドグリップ107から構成されている。モータハウジング103内には、駆動モータ121が収容されている。駆動モータ121は本発明における「モータ」に対応し、モータハウジング103は本発明における「ハウジング」に対応する。ハンドグリップ107には、駆動モータ121の電源スイッチ(図示省略)を投入操作するトリガ125が設けられている。モータハウジング103内には、駆動モータ121の出力軸122の回転を適宜減速するための遊星ギア装置によって構成される減速機構111、減速機構111によって回転駆動されるスピンドル112、当該スピンドル112から伝達部材としてのボール113を介して回転駆動されるハンマー114、およびハンマー114によって回転駆動されるアンビル115が配置されている。ハンマー114はスピンドル112の長軸方向に相対的に移動可能とされ、圧縮コイルスプリング116によってアンビル115側に向けて付勢されている。なおアンビル115の先端は、ハンマーケース105の先端から突出しており、この突出された先端部にドライバビット109が着脱自在に取り付けられる。上記の減速機構111、スピンドル112、ボール113、ハンマー114およびアンビル115等によって、本発明における「動力伝達機構」が構成される。
上記のように構成されたインパクトドライバ100において、ネジ締め作業のために駆動モータ121が通電駆動されると、ドライバビット109による締付トルクが軽負荷状態では、スピンドル112とハンマー114は一体に回転する。この軽負荷状態では、ハンマー114はアンビル115に圧縮コイルスプリング116による付勢力で係合した状態を保持される。このため、アンビル115もハンマー114と一体となって回転し、ドライバビット109によるネジ締め作業が遂行される。
一方、締付トルクが大きくなり、所定の高負荷状態となったときは、ハンマー114が圧縮コイルスプリング116に抗してアンビル115から離れる方向へと後退動作したのち、圧縮コイルスプリング116の付勢力によって衝撃的な回転トルクを伴いつつアンビル115に係合し、当該アンビル115を経てドライバビット109に大きな締付トルクを発生させる。なおインパクトドライバ100の作動原理自体は、周知の技術事項に属するため、その詳細な構成作用の説明は、便宜上省略する。
本実施の形態における駆動モータ121は、バッテリー127を駆動電源とする4極の直流モータであり、以下、駆動モータ121の概略構成につき、図2を参照して簡単に説明する。駆動モータ121は、出力軸122、出力軸122と一体に回転する冷却ファン151、出力軸122と一体に回転する電機子133、モータハウジング103に固定される固定子135、出力軸122の一端側(減速機構111の反対側)に設けられた整流子137、整流子137の外周面に摺接して電流を供給する2個のブラシ145(図3および図5参照)、各ブラシ145を収容する2つのブラシホルダ143、ブラシホルダ143を固定する略円盤形状のブラシホルダベース141を主体として構成されている。出力軸122は一端(後端)がモータハウジング103に軸受123を介して回転自在に支持され、他端側(減速機構側)が図示省略の軸受を介して回転自在に支持されている。冷却ファン151は、遠心ファンであり、電機子133と整流子137の間に配置されており、電機子133側および整流子137側からそれぞれ空気を導入し、これを放射状に流出させることによって、整流子137、ブラシ145、電機子133およびそれらの周辺部を冷却する構成とされる。なお出力軸122、電機子133、整流子137によって回転子が構成されている。
図3および図5に示すように、ブラシホルダベース141は、中央部に整流子137が貫通可能な円形の貫通孔142を有する円板からなり、モータハウジング103の内壁面にネジ等の固定手段によって止着されている。ブラシホルダベース141の後面(冷却ファン151と反対面)には、整流子137の周りに2個のブラシホルダ143が互いに90度の間隔を置いて設けられ、それらの各ブラシホルダ143にはそれぞれブラシ145が摺動自在に収容されている。ブラシ145は、渦巻きバネ183によって整流子137の外周面に径方向から概ね直角状に押付けられるように付勢される。渦巻きバネ183は、本発明における「ブラシ付勢バネ」に対応する。
次に本実施の形態に係るブラシ交換の構成につき、図3〜図8を参照して説明する。図3および図4に示すようにモータハウジング103は、ブラシ交換のための開口103aと、当該開口103aを開閉するためのキャップ181を有する。開口103aは、2つのブラシホルダ143の配置領域を開放することが可能な広さを有し、当該ブラシホルダ143に対するブラシ145の取出しと挿入を可能とする位置に設けられている。開口103aを開閉するキャップ181は、モータハウジング103に、例えばネジ等の図示省略の止着手段によって着脱自在に止着される構成とされる。キャップ181は、整流子の中心部に向かうように直線P(図3参照)上を移動させることで開口103aに嵌め込まれる構成とされ、この移動方向がキャップ181の組付け方向となる。モータハウジング103内に配置される2つのブラシホルダ143は、当該ブラシホルダ143の軸線Q(図3参照)が上記キャップ181の組付け方向である直線Pに対し、それぞれ45度で傾斜する配置とされる。換言すれば、キャップ181は、90度の間隔で配置される2つのブラシホルダ143の軸線Qに対してそれぞれ45度で傾斜する直線P(以下、キャップ181の移動直線Pという)に沿って移動させることで組付ける構成とされる。
ブラシホルダ143は、概ね角筒状に形成されるとともに、筒部側面には長軸方向(ブラシ145の移動方向)に延在するスリット143aを有する。そしてこのスリット143aを通して渦巻きバネ181のブラシ加圧アーム部183aが挿入され、ブラシ145の背面を加圧する構成とされる。このことについては後述する。
キャップ181の内壁面には、渦巻きバネ183と当該渦巻きバネ183を支持する板バネ185が移動直線Pを挟んで一個ずつ線対称に配置(形成)されている。板バネ185は、本発明における「バネ支持部材」に対応する。図8は板バネ185を示す斜視図である。図示のように、板バネ185は、一端部にキャップ181の内壁面に止着される取付脚185aを有する。この取付脚185aは、例えばキャップ181が合成樹脂で形成される場合であれば、当該キャップ181の成形時にインサート成形によって一体化する構成とされる。あるいは後付けによって止着する構成を採用することもできる。板バネ185は、取付脚185aを除く領域を弾性変形可能なバネ本体部185bとし、このバネ本体部185bが概ねV字状に形成されている。すなわち、バネ本体部185bは、取付脚185aから直線状に延出する延出部185cと、当該延出部185cに対し折り曲げられた折返し部185dからなる。そして折返し部185dの先端部に渦巻きバネ183を保持する係止保持部185eが設けられ、また折曲部にストッパ185fを有する。
図7は渦巻きバネ183を示す斜視図である。渦巻きバネ183は、中心部に空隙部分183bを有し、当該空隙部分183bを、板バネ185の係止保持部185eに差し込む(嵌め込む)ことによって当該板バネ185に回り止めされた状態で支持される。渦巻きバネ183が板バネ185に取り付けられた状態において、当該渦巻きバネ183のブラシ加圧アーム部183aは、モータハウジング103からキャップ181が取り外された状態では、図3に示すように、弾発力が付与された状態で板バネ185のストッパ185fに当接されている。すなわち、キャップ181がモータハウジング103から取り外された状態では、渦巻きバネ183は、板バネ185のストッパ185fによって、ブラシ145の加圧方向に弾発力を付与された状態を初期状態として保持される構成とされる。これにより、渦巻きバネ183がふらつくことなく安定状態に保持されるため、キャップ181をモータハウジング103に組付ける際の作業を楽に行うことができる。
一方、モータハウジング103内には、図3に示すように、キャップ181をモータハウジング103に組付ける際、板バネ185を弾性変形させることによって渦巻きバネ183のブラシ加圧アーム部183aを、ブラシ145を加圧する上で適正な位置(姿勢)へ誘導する2つの挿入ガイド187が設けられている。挿入ガイド187は、ブラシホルダベース141に固定状に設けられ、キャップ181の移動直線Pを挟んで線対称に形成される。この挿入ガイド187は、本発明における「ガイド手段」に対応する。挿入ガイド187は、概ねV字状をなすように配置された2枚のガイドプレート188,189によって構成されている。すなわち、ブラシホルダ143の軸線Qに概ね平行なガイド面188aを有する第1ガイドプレート188と、キャップ181の組付け時の移動直線Pに概ね平行なガイド面189aを有する第2ガイドプレート189から構成されている。なお両ガイドプレート188,189は一体に形成してもよい。
図5および図6には、モータハウジング103にキャップ181を組付けた状態が示されている。図3に示す組付け前の状態からキャップ181をモータハウジング103に組付けるべく、移動直線Pに沿って開口103aに向って移動させたとき、移動軸線Pを挟んで両側に配置された板バネ185のV字先端部が、各板バネ185に対応してモータハウジング103側に配置された第1ガイドプレート188のガイド面188aに当接し、当接後は弾性変形しつつ進行する。このとき、渦巻きバネ183のブラシ加圧アーム部183aの先端部がブラシホルダ143のスリット145aを通って当該ブラシホルダ143内に差し込まれ、ブラシ145の背面に当接する。この状態で、更にキャップ181を開口103a側へ移動させると、板バネ185のV字状のバネ本体部185bが第1ガイドプレート188と第2ガイドプレート189間に挟まる如く変形し、これにより、渦巻きバネ183の支持点の位置がキャップ181の内壁面に接近する方向へと移動される。そしてブラシ加圧アーム部183aの先端部がブラシ145の背面に当接した状態で、渦巻きバネ183が上記のように移動することによって、ブラシ加圧アーム部183aは、板バネ185のストッパ185fから離れる。その結果、渦巻きバネ183の付勢力がブラシ145に適正に作用し、ブラシ145は、整流子137に対し所定の押付け力で加圧される。
このようにして、渦巻きバネ183は、予め定めた正規の位置(姿勢)にセットされ、この状態でキャップ181が開口103aを閉じるとともに、モータハウジング103に止着手段によって止着される。かくして、インパクトドライバ100を用いてのネジ締め作業が可能とされる。上記の予め定めた正規の位置は、本発明における「ブラシ加圧可能位置」に対応し、ブラシ145の背面に当接されるブラシ加圧アーム部183aの先端部は、本発明における「ブラシ加圧作用点」に対応する。
ブラシ145が摩耗し、交換時期に至ったときは、キャップ181がモータハウジング103から取り外され、開口103aが開放される。このキャップ181の取り外しに伴い、板バネ185が挿入ガイド187から引き離されて初期状態(自由状態)に復帰するとともに、渦巻きバネ183のブラシ加圧アーム部183aもブラシホルダ143から引き離されて初期状態に復帰する。このとき、ブラシ加圧アーム部183aは、板バネ185のストッパ185fに当接した位置に保持される。このようにしてキャップ181を取り外すことによってブラシ145を付勢する渦巻きバネ183を同時に取り外した後は、摩耗したブラシ145が新しいブラシと交換される。
本実施の形態では、弾性変形可能な板バネ185によって渦巻きバネ183を支持する構成とし、キャップ181をモータハウジング103に組付ける際、当該モータハウジング103内に配置された挿入ガイド187によって板バネ185を弾性変形させ、これによって渦巻きバネ183のブラシ加圧アーム部183aの先端部を所定のブラシ加圧位置へ誘導し、かつ付勢方向が適正な方向となるように調整する構成としている。かかる構成としたことによって、キャップ181をモータハウジング103に組付ける際の移動直線Pに対して軸線Qが45度傾斜して配置されているブラシホルダ143に対し、渦巻きバネ183のブラシ加圧アーム部183aの位置および付勢方向を対応させることが可能となり、1つのキャップ181と共に2つの渦巻きバネ183を同時に組付け、あるいは取り外すことが可能となった。
かくして、本実施の形態によれば、1つのキャップ181に2つの渦巻きバネ183を配置し、キャップ181をモータハウジング103に組付け、あるいは取り外したときに、同時に2つの渦巻きバネ183それぞれをブラシホルダ143内にセットし、あるいはブラシホルダ143から取り外すことができる。このため、1つのキャップにつき1つの渦巻きバネを設けた構成の従来に比べて、ブラシ143の交換作業能率をより向上できる。
また本実施の形態においては、キャップ181をモータハウジング103から取り外したとき、渦巻きバネ183のブラシ加圧アーム部183aが所定の弾発力を付与された状態で、板バネ1685に設けられたストッパ185fに係止保持される構成としている。すなわち、ブラシ加圧アーム部183aが板バネ185のストッパ185fによって自然形状に復帰するのを規制される構成としている。これによって、渦巻きバネ183は、ふらつくことなく安定状態に保持されることとなり、キャップ181をモータハウジング103に組付ける際に、ブラシ加圧アーム部183aの先端部をブラシホルダ143内に容易かつ適正に挿入することができる。
なお本実施の形態では、整流子137の周囲に2つのブラシ143が90度の間隔で配置される場合の2個のブラシ143について、1つのキャップ181と共に2つの渦巻きバネ183を同時に着脱可能とする場合で説明したが、この技術については、整流子137の周囲に4個あるいは6個のブラシが配置される形式の駆動モータ121に適用できることは当然のことである。例えば、4個のブラシを有する場合であれば、モータハウジング103に2個のキャップを着脱自在に設け、そしてキャップ毎にそれぞれ2個の渦巻きバネを当該キャップと共に同時に着脱できるように構成することが可能である。また板バネ185は、金属製、樹脂製のいずれも好適に用いることが可能である。
また本実施の形態は、電動工具の一例としてネジ締め作業に用いられるインパクトドライバ100の場合で説明したが、これに限られるものではなく、切断作業、切削作業、研削・研磨作業、あるいは穴あけ作業に用いられる各種の電動工具に適用することが可能である。要するに、駆動モータ121を備えた作業工具であれば適用できる。
また本実施の形態では、駆動モータ121の一例として4極の直流モータの場合で説明しているが、4極の交流整流子モータあるいは4極を越える極数の直流モータや交流整流子モータ等に適用することが可能である。
本発明の実施形態に係るインパクトドライバの全体構成を示す一部切断側面図である。 駆動モータおよびブラシ交換のための構成を示す断面図である。 キャップがモータハウジングから取り外された状態を示す断面図である。 同じくキャップがモータハウジングから取り外された状態を示す斜視図である。 キャップがモータハウジングに組み付けられた状態を示す断面図である。 同じくキャップがモータハウジングに組み付けられた状態を示す斜視図である。 渦巻きバネを示す斜視図である。 板バネを示す斜視図である。
符号の説明
100 インパクトドライバ(電動工具)
101 本体部
103 モータハウジング(ハウジング)
103a 開口
105 ハンマーケース
107 ハンドグリップ
109 ドライバビット(先端工具)
111 減速機構(伝達機構)
112 スピンドル(伝達機構)
113 ボール(伝達機構)
114 ハンマー(伝達機構)
115 アンビル(伝達機構)
116 圧縮コイルスプリング
121 駆動モータ(モータ)
122 出力軸
123 軸受
125 トリガ
127 バッテリー
133 電機子
135 固定子
137 整流子
141 ブラシホルダベース
142 貫通孔
143 ブラシホルダ
143a スリット
145 ブラシ
151 冷却ファン
181 キャップ
183 渦巻きバネ(ブラシ付勢バネ)
183a ブラシ加圧アーム部
183b 空隙部分
185 板バネ(バネ支持部材)
185a 取付脚
185b バネ本体部
185c 延出部
185d 折返し部
185e 係止保持部
185f ストッパ
187 挿入ガイド(ガイド手段)
188 第1ガイドプレート
188a ガイド面
189 第2ガイドプレート
189a ガイド面

Claims (3)

  1. ブラシ交換用の開口を有するハウジングと、
    前記ハウジング内に配置された整流子と、
    前記整流子の周りに配置された複数のブラシホルダと、
    前記ブラシホルダ毎に摺動可能に収容された複数のブラシと、
    前記ブラシ毎に設けられ、当該ブラシを整流子に向って加圧するべく付勢する複数のブラシ付勢バネとを有するモータを備え、
    前記モータの通電駆動により動力伝達機構を介して先端工具を駆動させ、これにより先端工具に所定の加工作業を遂行させる電動工具であって、
    前記モータは、
    前記開口を開閉するべく前記ハウジングに着脱可能とされたキャップと、
    前記ハウジング内に配置されたガイド手段とを有し、
    前記キャップには、前記複数のブラシ付勢バネのうち、少なくとも2つのブラシ付勢バネがそれぞれ弾性変形可能なバネ支持部材を介して取り付けられるとともに、当該キャップが前記ハウジングに組み付けられた状態では当該ブラシ付勢バネがブラシを整流子に向って加圧する構成とされ、
    前記キャップに前記バネ支持部材を介して取り付けられた前記各ブラシ付勢バネは、前記キャップが前記ハウジングに組み付けられる際、前記開口から前記ハウジング内に挿入されるとともに、前記ガイド手段によって弾性変形される前記バネ支持部材を介して前記ブラシを整流子に向かって加圧することが可能なブラシ加圧可能位置へ誘導される構成としたことを特徴とする電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記バネ支持部材は、一端が前記キャップの内壁面に止着されるとともに、他端の自由端部によって前記ブラシ付勢バネを支持する板バネからなり、前記キャップを前記ハウジングに組付ける際、前記ガイド手段によって弾性変形され、これによって前記ブラシ付勢バネがブラシ加圧可能位置へと誘導される構成としたことを特徴とする電動工具。
  3. 請求項1または2に記載の電動工具であって、
    前記ブラシ付勢バネは、渦巻きバネであり、前記キャップが前記ハウジングから取り外されたときには、前記バネ支持部材に設けたストッパによって自然形状に復帰するのを規制される構成としたことを特徴とする電動工具。
JP2004213547A 2004-07-21 2004-07-21 電動工具 Expired - Fee Related JP4427407B2 (ja)

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