JP4427407B2 - 電動工具 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、ブラシ交換用の開口を有するハウジングと、ハウジング内に配置された整流子と、整流子の周りに配置された複数のブラシホルダと、ブラシホルダ毎に摺動可能に収容された複数のブラシと、ブラシ毎に設けられ、当該ブラシを整流子に向って加圧するべく付勢する複数のブラシ付勢バネと、を有するモータを備え、当該モータの通電駆動により動力伝達機構を介して先端工具を駆動させ、これにより先端工具に所定の加工作業を遂行させる電動工具が構成される。本発明における「モータ」は、典型的には4極の直流モータ、あるいは4極の交流整流子モータがこれに該当するが、4極を越える極数の直流モータ、あるいは交流整流子モータ等、広く包含する。またリード線を用いて電源からモータに電流を供給する方式、工具本体に搭載されたバッテリーからモータに電流を供給する充電式のいずれも包含する。また本発明における「電動工具」は、穴あけ作業や締付け作業に用いられる作業工具、切断作業や切削作業あるいは研削作業や研磨作業に用いられる作業工具等、モータを駆動源とする、いわゆる電動式の作業工具を広く包含する。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の電動工具におけるバネ支持部材は、一端がキャップの内壁面に止着されるとともに、他端の自由端部によってブラシ付勢バネを支持する板バネからなり、キャップをハウジングに組付ける際、ガイド手段によって弾性変形され、これによってブラシ付勢バネが所定のブラシ加圧位置へ誘導される構成としている。かかる構成によれば、簡単な構造でありながらブラシ付勢バネを所定のブラシ加圧位置へと誘導することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の電動工具におけるブラシ付勢バネは、渦巻きバネであり、キャップがハウジングから取り外されたときには、バネ支持部材に設けたストッパによって自然形状に復帰するのを規制される構成としている。なお「自然形状に復帰するのを規制される」とは、渦巻きバネのブラシ加圧アーム部をストッパによって弾発力が付与された状態に保持される態様をいう。かかる構成によれば、ハウジングからキャップを取り外した状態において、渦巻きバネは、ふらつくことなく安定状態に保持されることとなり、キャップをハウジングに組付ける際に、ブラシの背面を加圧するブラシ加圧アーム部をブラシホルダ内に容易かつ適正に挿入することができる。
一方、締付トルクが大きくなり、所定の高負荷状態となったときは、ハンマー114が圧縮コイルスプリング116に抗してアンビル115から離れる方向へと後退動作したのち、圧縮コイルスプリング116の付勢力によって衝撃的な回転トルクを伴いつつアンビル115に係合し、当該アンビル115を経てドライバビット109に大きな締付トルクを発生させる。なおインパクトドライバ100の作動原理自体は、周知の技術事項に属するため、その詳細な構成作用の説明は、便宜上省略する。
また本実施の形態においては、キャップ181をモータハウジング103から取り外したとき、渦巻きバネ183のブラシ加圧アーム部183aが所定の弾発力を付与された状態で、板バネ1685に設けられたストッパ185fに係止保持される構成としている。すなわち、ブラシ加圧アーム部183aが板バネ185のストッパ185fによって自然形状に復帰するのを規制される構成としている。これによって、渦巻きバネ183は、ふらつくことなく安定状態に保持されることとなり、キャップ181をモータハウジング103に組付ける際に、ブラシ加圧アーム部183aの先端部をブラシホルダ143内に容易かつ適正に挿入することができる。
また本実施の形態は、電動工具の一例としてネジ締め作業に用いられるインパクトドライバ100の場合で説明したが、これに限られるものではなく、切断作業、切削作業、研削・研磨作業、あるいは穴あけ作業に用いられる各種の電動工具に適用することが可能である。要するに、駆動モータ121を備えた作業工具であれば適用できる。
また本実施の形態では、駆動モータ121の一例として4極の直流モータの場合で説明しているが、4極の交流整流子モータあるいは4極を越える極数の直流モータや交流整流子モータ等に適用することが可能である。
101 本体部
103 モータハウジング(ハウジング)
103a 開口
105 ハンマーケース
107 ハンドグリップ
109 ドライバビット(先端工具)
111 減速機構(伝達機構)
112 スピンドル(伝達機構)
113 ボール(伝達機構)
114 ハンマー(伝達機構)
115 アンビル(伝達機構)
116 圧縮コイルスプリング
121 駆動モータ(モータ)
122 出力軸
123 軸受
125 トリガ
127 バッテリー
133 電機子
135 固定子
137 整流子
141 ブラシホルダベース
142 貫通孔
143 ブラシホルダ
143a スリット
145 ブラシ
151 冷却ファン
181 キャップ
183 渦巻きバネ(ブラシ付勢バネ)
183a ブラシ加圧アーム部
183b 空隙部分
185 板バネ(バネ支持部材)
185a 取付脚
185b バネ本体部
185c 延出部
185d 折返し部
185e 係止保持部
185f ストッパ
187 挿入ガイド(ガイド手段)
188 第1ガイドプレート
188a ガイド面
189 第2ガイドプレート
189a ガイド面
Claims (3)
- ブラシ交換用の開口を有するハウジングと、
前記ハウジング内に配置された整流子と、
前記整流子の周りに配置された複数のブラシホルダと、
前記ブラシホルダ毎に摺動可能に収容された複数のブラシと、
前記ブラシ毎に設けられ、当該ブラシを整流子に向って加圧するべく付勢する複数のブラシ付勢バネとを有するモータを備え、
前記モータの通電駆動により動力伝達機構を介して先端工具を駆動させ、これにより先端工具に所定の加工作業を遂行させる電動工具であって、
前記モータは、
前記開口を開閉するべく前記ハウジングに着脱可能とされたキャップと、
前記ハウジング内に配置されたガイド手段とを有し、
前記キャップには、前記複数のブラシ付勢バネのうち、少なくとも2つのブラシ付勢バネがそれぞれ弾性変形可能なバネ支持部材を介して取り付けられるとともに、当該キャップが前記ハウジングに組み付けられた状態では当該ブラシ付勢バネがブラシを整流子に向って加圧する構成とされ、
前記キャップに前記バネ支持部材を介して取り付けられた前記各ブラシ付勢バネは、前記キャップが前記ハウジングに組み付けられる際、前記開口から前記ハウジング内に挿入されるとともに、前記ガイド手段によって弾性変形される前記バネ支持部材を介して前記ブラシを整流子に向かって加圧することが可能なブラシ加圧可能位置へ誘導される構成としたことを特徴とする電動工具。 - 請求項1に記載の電動工具であって、
前記バネ支持部材は、一端が前記キャップの内壁面に止着されるとともに、他端の自由端部によって前記ブラシ付勢バネを支持する板バネからなり、前記キャップを前記ハウジングに組付ける際、前記ガイド手段によって弾性変形され、これによって前記ブラシ付勢バネがブラシ加圧可能位置へと誘導される構成としたことを特徴とする電動工具。 - 請求項1または2に記載の電動工具であって、
前記ブラシ付勢バネは、渦巻きバネであり、前記キャップが前記ハウジングから取り外されたときには、前記バネ支持部材に設けたストッパによって自然形状に復帰するのを規制される構成としたことを特徴とする電動工具。
Priority Applications (1)
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JP2004213547A JP4427407B2 (ja) | 2004-07-21 | 2004-07-21 | 電動工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004213547A JP4427407B2 (ja) | 2004-07-21 | 2004-07-21 | 電動工具 |
Publications (2)
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JP2006026876A JP2006026876A (ja) | 2006-02-02 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP4427407B2 (ja) |
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- 2004-07-21 JP JP2004213547A patent/JP4427407B2/ja not_active Expired - Fee Related
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