JPH10201204A - 回転電機機器、ブラシ保持装置及び整流子片 - Google Patents

回転電機機器、ブラシ保持装置及び整流子片

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JPH10201204A
JPH10201204A JP656297A JP656297A JPH10201204A JP H10201204 A JPH10201204 A JP H10201204A JP 656297 A JP656297 A JP 656297A JP 656297 A JP656297 A JP 656297A JP H10201204 A JPH10201204 A JP H10201204A
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JP
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brush
commutator
sliding contact
contact surface
rotation axis
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JP656297A
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Koji Ueda
康志 上田
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で部品点数及び組付工数の増加を招か
ず、しかも、使用時におけるブラシの寿命を長くする。 【解決手段】 二方向割型にて成形される合成樹脂製の
エンドプレート3には、ブラシ19を回転軸線側に案内
する案内溝17を形成するブラシ保持部16を設ける。
整流子11は、摺接面11aの外径が回転軸線方向に案
内溝17の底側に向かって小さくなるように形成する。
ブラシ19の基端面19bは、案内溝17の底側に近づ
くほど回転軸線から遠ざかるテーパ面に形成する。渦巻
きばね22にてブラシ19の基端面19bを整流子11
側に付勢し、整流子11の摺接面11aと渦巻きばね2
2とが協同してブラシ19を案内溝17の底側に付勢す
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機機器、同
回転電機機器に使用するブラシ保持装置及び整流子片に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、小型の直流整流子モータ
には、合成樹脂にて一体成形されたブラシ保持板が用い
られている。このブラシ保持板には、ブラシを保持する
ブラシ保持孔が回転軸線に垂直方向に延びるように一体
形成されている。このようなブラシ保持孔を備えたブラ
シ保持板は、最も簡単な金型である二方向割型では成形
できずスライド部を備えた複雑な金型が必要になるた
め、単価が高くなる問題があった。又、モータの使用時
には、このようなブラシ保持孔に保持されるブラシの冷
却性が悪くブラシの温度が高くなってその寿命が短くな
る問題があった。
【0003】このような問題を解消するため、実開平2
−3169号公報にて提案されるブラシ保持装置では、
図11に示すように、合成樹脂にて平板状に成形した基
板60上に黄銅板にて断面「コ」字状に形成したブラシ
保持部材61を固着し、このブラシ保持部材61にてブ
ラシ62を保持している。この基板60はブラシ保持孔
を設ける必要がないため、二方向割型にて形成すること
ができ部品単価が高くなることがない。又、ブラシ62
が「コ」字状のブラシ保持部材61にて保持されるた
め、その1つの側面が空間部に露出されモータ使用時の
冷却性が向上する。
【0004】又、特公平5−16262号公報にて提案
されるブラシホルダ装置では、図12(a),(b)に
示すように、合成樹脂にて成形される基板70に、ブラ
シ71の両側を支持する一対の支持片72a,72bを
一体的に形成している。従って、基板70を二方向割型
で成形可能であるため、単価の上昇を防止できる。この
ブラシホルダ装置では、支持片72a,72b間に支持
したブラシ71をエンドプレート73の内側面73aに
押圧することにより、ブラシ71を両支持片72a,7
2b間に保持している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者のブラ
シ保持装置では、ブラシ保持部61を基板60と別体で
設けなければならないため部品点数が増加する。又、基
板60にブラシ保持部61を組み付けなければならない
ため、組付工数が増える問題がある。
【0006】又、後者のブラシホルダ装置では、ブラシ
71が基板70、支持片72a,72b及びエンドプレ
ート73にて覆われるため、ブラシの冷却性が悪くモー
タの使用時に温度が高くなる問題がある。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、安価で部品点数及び
組付工数の増加を招かず、しかも、使用時におけるブラ
シの寿命を長くすることができる回転電機機器、同回転
電機機器に使用するブラシ保持装置及び整流子片を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、ブラシが摺接する摺接面
の外径が回転軸線方向に次第に変化するように形成され
た回転子側給受電部材と、二方向割型を使用して合成樹
脂にて形成され、ブラシを前記回転子側給受電部材の摺
接面側に案内する案内溝が形成されたブラシ保持手段
と、ブラシを少なくとも回転子側給受電部材の摺接面側
に付勢する付勢手段とを備え、前記摺接面と前記付勢手
段とにより協同してブラシを案内溝の底部側に付勢する
ようにした。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記ブラシ保持手段は、外側ケースの
整流子側の側端を閉塞するエンドプレートとした。請求
項3に記載の発明は、二方向割型を使用して合成樹脂に
て形成された基板に、断面が逆テーパ状に形成され、ブ
ラシを前記基板の中心軸線側に移動可能に案内する案内
溝を設けた。
【0010】請求項4に記載の発明は、回転軸線に対す
る外径が、回転軸線方向に次第に変化する摺接面を備え
た。請求項1に記載の発明によれば、回転子側給受電部
材は、ブラシが摺接する摺接面の外径が回転軸線方向に
次第に変化するように形成される。二方向割型を使用し
て合成樹脂にて形成されるブラシ保持手段には、ブラシ
を回転子側給受電部材の摺接面側に案内する案内溝が形
成される。付勢手段は、ブラシを少なくとも回転子側給
受電部材の摺接面側に付勢する。そして、摺接面と付勢
手段とが協同してブラシを案内溝の底部側に付勢する。
従って、二方向割型にて形成されたブラシ案内部材の案
内溝に、ブラシが摺接面と付勢手段とにより摺接面側に
移動可能に保持される。その結果、案内溝に保持される
ブラシの底部側と反対側が空間部に露出される。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用に加えて、ブラシが外側ケースの整流子側
の側端を閉塞するエンドプレートにて保持される。請求
項3に記載の発明は、二方向割型を使用して合成樹脂に
て形成されるブラシ案内板に設けられた断面が逆テーパ
状の案内溝にてブラシが回転軸線側に案内される。従っ
て、案内溝に保持されるブラシの一方の側面が空間部に
露出される。又、回転軸線に対して傾斜して形成される
回転子の摺接面に対して、回転軸線の各位置でブラシを
等角度範囲で摺接面に摺接させることが可能となる。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、整流子片
の摺接面の回転軸線に対する外径が、回転軸線方向に次
第に変化するように形成される。従って、形成する整流
子の摺接面を回転軸線方向に次第に変化するものとする
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図4に従って説明する。
【0014】図2は、車両用ブロアモータに使用される
回転電機機器としてのモータ1の断面を示している。モ
ータ1は有底筒状に形成された金属性のケース2と、該
ケース2の開口端を閉塞するブラシ保持手段としての合
成樹脂性のエンドプレート3を備えている。ケース2の
内部には界磁磁石4が配設されている。又、ケース2の
閉塞側とエンドプレート3との間には、電機子5が一対
の軸受6,7にて回転可能に支持されている。電機子5
は回転軸8に固着された電機子鉄心9、電機子巻線10
及び回転子側給受電部材としての整流子11を備えてい
る。
【0015】図1は整流子11部分を拡大した図であ
る。整流子11は、複数の整流子片12にて形成される
摺接面11aを備えている。摺接面11aは、回転軸8
の回転軸線を中心軸線とし電機子鉄心9側が底面となる
円錐体の外周面の一部をなす形状に形成されている。
【0016】図3はエンドプレート3の内側を示す斜視
図である。エンドプレート3は二方向割型にて成形さ
れ、前記回転軸線に垂直な平板状に形成された基部13
を備えている。基部13の中央には整流子11の一部が
挿通される凹部14が形成され、この凹部14の中央に
は軸受7を収容する孔部15が形成されている。
【0017】基部13の内側面13aには、複数のブラ
シ保持部16が等角度間隔で一体的に形成されている。
ブラシ保持部16は、回転軸線に垂直な平面内でその径
方向に延びる保持溝17を形成する一対の支持片18か
ら構成されている。両支持片18にて形成される保持溝
17の断面は、同保持溝17の底部17aから離れるほ
ど拡開するテーパ状に形成されている。そして、前述し
た整流子11の摺接面11aは、その外径が回転軸線方
向に各案内溝17の底部17a側に向かうほど次第に小
さくなるように形成されている。
【0018】図4はブラシ保持部16の1つを示してい
る。ブラシ保持部16の保持溝17にはブラシ19が収
容されている。ブラシ19は、その中心軸線に垂直な断
面が保持溝17に合致する形状に形成されている。整流
子11の摺接面11aに摺接されるブラシ19の接触面
19aは、摺接面11aと同一の円錐形の外周面の一部
をなす形状に形成されている。
【0019】又、前記接触面19aと反対側のブラシ1
9の基端面19bは、案内部17の底部17aに近づく
ほど回転軸から遠ざかるテーパ面に形成されている。
尚、ブラシ19には、給電線20が接合されている。
【0020】ブラシ保持部16の外周側には、ばね支持
部21が一体的に形成されている。ばね支持部21に
は、付勢手段としての渦巻きばね22が支持されてい
る。渦巻きばね22は、その端部がブラシ19の基端面
19bに当接し、ブラシ19に対して回転軸線に垂直方
向であって整流子11側に弾性力を付与するようになっ
ている。
【0021】次に、上述したモータ1の作用及び効果を
以下に列挙する。 (1) ブラシ19は、エンドプレート3に一体的に形
成された一対の支持片18にて形成される案内溝17に
て整流子11側に移動可能に案内される。ブラシ19
は、基端面19bが案内溝17の底部17aに近づくほ
ど回転軸から遠ざかるテーパ面に形成されている。従っ
て、渦巻きばね22が、ブラシ19の基端面19bに対
して整流子11側に向かう弾性力を付与すると、ブラシ
19の基端部には回転軸線方向に案内溝17の底部17
a向きの分力が作用する。
【0022】又、ブラシ19が摺接する整流子11の摺
接面11aの外径は、回転軸線方向に各案内溝17の底
側に向うほど次第に小さくなるように形成されている。
従って、ブラシ19の接触面19aが摺接面11aに対
して回転軸線に垂直方向に付勢されると、ブラシ19の
先端部には回転軸線方向に案内溝17の底部17a側向
きの分力が作用する。
【0023】このため、ブラシ19は、摺接面11aと
渦巻きばね22とにより協同して案内溝17の底側に付
勢され、摺接面11a側にのみ移動可能に案内溝17に
保持される。その結果、ブラシ19は、接触面19aが
摺接面11aに摺接するように案内溝17に保持され
る。
【0024】(2) エンドプレート3には案内溝17
を形成する一対の支持片18が一体的に設けられるだけ
であるため、エンドプレート3を二方向割型にて製作す
ることができる。その結果、エンドプレート3の単価を
抑制することができる。又、エンドプレート3に一体形
成した一対の支持片18だけでブラシ保持部16を形成
するため、別部品が不要になり部品点数及び組付工数の
増大を防止することができる。
【0025】(3) ブラシ19が案内溝17内に保持
されるため、ブラシ19の一方の側面が空間部に露出す
る。その結果、ブラシ19の冷却性が向上するため、モ
ータ動作時におけるブラシ19の温度上昇を抑制してそ
の寿命を長くすることができる。
【0026】(4) ブラシ保持部16がモータ1の外
枠の一部を形成するエンドプレート3とは別に設けられ
た基板等ではなくエンドプレート3自体に設けられるた
め、各ブラシ19がエンドプレート3にて保持される。
その結果、ブラシ19を保持するための部材を設ける必
要がなくなるため、部品点数及び組付工数の増加を防止
することができる。又、電機子5とエンドプレート3と
の間に別部材を設ける必要がなくなるため、モータ1の
回転軸線方向の寸法を小さくすることができる。
【0027】(5) ブラシ19は整流子11の摺接面
11aに対してブラシ19の中心軸線が傾斜するように
配設されるため、中心軸線に垂直な断面の断面積に対し
て、摺接面11aに摺接する接触面19aの面積の比率
が大きくなる。従って、ブラシ19の接触面19aにお
ける電流密度を低減することができるため、接触面19
aにおける電圧降下を低減し、又、接触面19aでの発
熱量を低減することができる。その結果、モータ1の効
率を向上させることができる。又、ブラシ19の温度上
昇を抑制して、その寿命を長くすることができる。
【0028】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図5〜図8に従って説明す
る。尚、本実施の形態は、前記第1の実施の形態におけ
る整流子11、エンドプレート3及びブラシ19を整流
子30、エンドプレート31及びブラシ32に代えたこ
とのみが第1の実施の形態と異なる。従って、整流子3
0、エンドプレート31及びブラシ32のみを詳述し、
それ以外の同一の構成についてはその符号を同じにして
説明を省略する。
【0029】図5は回転子側給受電部材としての整流子
30、ブラシ保持手段としてのエンドプレート31及び
ブラシ32を含むモータ1の一部断面を示している。整
流子30は、複数の整流子片33にて形成された摺接面
30aを備えている。摺接面30aは、回転軸8の回転
軸線を中心軸線として電気子鉄心9と反対側が底面とな
る円錐体の外周面の一部となす形状に形成されている。
【0030】エンドプレート31は二方向割型にて成形
され、回転軸線に垂直な平板状に形成された基部34を
備えている。基部34の中央には整流子30の一部を収
容する凹部35が形成され、凹部35の中央には軸受7
を収容する孔部36が形成されている。
【0031】図7はエンドプレート31の外側を示す斜
視図である。基部34には、複数のブラシ保持部37が
等角度間隔で一体的に形成されている。ブラシ保持部3
7は、基部34の外側面34aに平行にかつ回転軸線の
径方向に延びる保持溝38を形成する一組の支持片3
9,40から構成されている。尚、支持片39は屈曲さ
れ保持溝38の底部39aを形成している。両支持片3
9,40にて形成される保持溝38の断面は、底部39
aから離れるほど拡開するテーパ状に形成されている。
そして、前述した整流子30の摺接面30aは、その外
径が回転軸線方向に各案内溝38の底部39aに向かう
ほど次第に小さくなるように形成されている。
【0032】図8はブラシ保持部37の1つを示してい
る。ブラシ保持部37の保持溝38にはブラシ32が収
容されている。ブラシ32は、その中心軸線に垂直な断
面が保持溝38の底側部に合致する形状に形成されてい
る。整流子30の摺接面30aに摺接されるブラシ32
の接触面32aは、摺接面30aと同一の円錐形の外周
面の一部をなす形状に形成されている。
【0033】又、接触面32aと反対側のブラシ32の
基端面32bは、案内溝38の底部39aに近づくほど
回転軸線から遠ざかるように形成されている。尚、ブラ
シ32には、図示しない給電線が接続されている。
【0034】図6に示すように、基部34の内側面34
bにおいて、各ブラシ保持部37の外周側には、ばね支
持部41が一体的に形成されている。ばね支持部41に
は、付勢手段としての渦巻きばね42が支持されてい
る。渦巻きばね42は、その端部がブラシ32の基端面
32bに当接し、ブラシ32に対して回転軸線方向に垂
直方向であって整流子30側に弾性力を付与するように
なっている。
【0035】次に、上述したモータ1の作用及び効果を
以下に列挙する。 (1) ブラシ32は、エンドプレート31に一体的に
形成された一組の支持片39,40にて形成される案内
溝38にて整流子30側に移動可能に案内される。ブラ
シ32の基端面32bは、各案内溝38の底側に近づく
ほど回転軸線から遠ざかるように形成されている。従っ
て、渦巻きばね42が基端面32bに対して整流子30
側に向かう弾性力を付与すると、ブラシ32の基端部に
は回転軸線方向に各案内溝38の底部39a向きの分力
が作用する。
【0036】又、各ブラシ32が摺接する整流子30の
摺接面30aの外径は、回転軸線方向に各案内溝38の
底側に向うほど次第に小さくなるように形成されてい
る。従って、各ブラシ32の接触面32aが摺接面30
aに対して回転軸線に垂直方向に付勢されると、ブラシ
32の先端部には回転軸線方向に案内溝38の底側向き
の分力が作用する。
【0037】このため、ブラシ32は、摺接面30aと
渦巻きばね42とにより協同して案内溝38の底側に付
勢され、摺接面30a側にのみ移動可能に案内溝38に
保持される。その結果、ブラシ32は、接触面32aが
摺接面30aに摺接するように案内溝38に保持され
る。
【0038】(2) エンドプレート31には、案内溝
38を形成する一組の支持片39,40が一体的に設け
られるだけであるため、エンドプレート31を二方向割
型にて製作することができる。その結果、エンドプレー
ト31の単価を抑制することができる。又、エンドプレ
ート31に一体形成した一組の支持片39,40だけで
ブラシ保持部37を形成するため、別部品が不要になり
部品点数及び組付工数の増大を防止することができる。
【0039】(3) ブラシ32が案内溝38内に保持
されるため、ブラシ32の一方の側面が空間部に露出す
る。その結果、ブラシ32の冷却性が向上するため、モ
ータ動作時におけるブラシ32の温度上昇を抑制してそ
の寿命を長くすることができる。
【0040】(4) ブラシ保持部37をエンドプレー
ト31に設けたので、部品点数及び組付工数の増加を防
止することができる。又、モータの回転軸線方向の寸法
を小さくすることができる。
【0041】(5) 各ブラシ32は整流子30の摺接
面30aに対して中心軸線が傾斜するように配設される
ため、中心軸線に垂直な断面に対する接触面32aの面
積比率が大きくなる。その結果、モータ1の効率を向上
し、ブラシ32の寿命を長くすることができる。
【0042】尚、実施の形態は上記各実施の形態に限定
されるものではなく、次のように変更してもよい。 ○ 図9に示すように、第1の実施の形態における整流
子11の摺接面11aを回転軸線を含む平面内での断面
が単調に変化する曲線となるように形成する。この場合
にも、第1の実施の形態と同じ効果を得ることができ
る。
【0043】○ 図10に示すように、第2の実施の形
態で、凹部35内に軸受7を支持する孔部43を配設
し、同孔部43の一部を整流子30内に設けた凹部44
内に収容するように構成する。このような構成によれ
ば、孔部36の分だけモータ1の回転軸線方向の寸法を
小さくすることができる。
【0044】○ テーパ面で形成した基端面19b,3
2bにて渦巻きばね22,42から受ける力から回転軸
線方向で案内溝17,38の底側向きの分力を得たが、
その代わりに、ブラシ19,32を整流子11,30側
及び案内溝17,38の底部17a,39a側に同時に
付勢する付勢手段を設けてもよい。このような構成によ
っても、ブラシ19,32を摺接面11a,30aにの
み移動可能に案内溝17,38に保持することができ
る。
【0045】○ 各ブラシ19(32)をエンドプレー
ト3(31)に設けたブラシ保持部16(37)にて保
持する代わりに、エンドプレート3(31)とは別部材
で電機子5とエンドプレート3(31)との間に設けた
ブラシ保持部材に形成したブラシ保持部にて保持する。
この場合にも、安価で部品点数及び組付工数が少なく、
しかも、ブラシ19(32)の寿命が長いモータとする
ことができる。
【0046】○ 回転軸8の取り出し側に整流子11,
30が設けられた形式のモータに実施してもよい。この
場合にも、各実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。 ○ モータ1は、直流モータに限らず、交流整流子モー
タであってもよい。又、回転子に対してブラシを用いて
給電する巻線型誘導モータや、回転界磁型の同期モータ
に実施する。但し、誘導モータ及び同期モータの場合に
は、ブラシがスリップリングに摺接するため、スリップ
リングの摺接面を回転軸線方向に案内溝の底側に向かっ
て単調に小さくなるように変化させる。
【0047】さらに、回転子からブラシを用いて電力を
取り出す形式の発電機に実施するようにしてもよい。以
下、特許請求の範囲に記載された技術的思想の外に前述
した各実施の形態で把握される技術的思想をその効果と
ともに記載する。
【0048】(1) 回転電機機器は、モータとする。
このような構成によれば、安価で部品点数及び組付工数
の増加を招かず、しかも、ブラシの寿命が長いモータと
することができる。
【0049】(2) 請求項1に記載の回転電機機器に
おいて、回転軸を支持する軸受の少なくとも一部を、前
記整流子の内側に収容する。このような構成によれば、
回転電機機器の回転軸線方向の寸法を小さくすることが
できる。
【0050】尚、この明細書において、発明の構成に係
る手段及び部材は、以下のように定義されるものとす
る。 (1) 回転電機機器とは、直流整流子モータに限ら
ず、回転子の巻線に対して固定子側の電気回路がブラシ
にて接続されるものを意味し、例えば、巻線型誘導モー
タ、回転界磁型同期モータ等をも含むものであり、さら
には、回転子からブラシを用いて電気を取り出す形式の
発電機をも含むものとする。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、ブラシを保持するブラシ保持部材を二方
向割型にて形成することができ、しかも、保持するブラ
シの一側面を空間部に露出させることができる。その結
果、安価で部材点数及び組付工数の増加を招かず、しか
も、使用時におけるブラシの寿命を長くすることができ
る。
【0052】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、ブラシがエンドプレート
にて保持される。その結果、ブラシを保持するための部
材を設ける必要がなくなるため、部品点数及び組付工数
をより少なくすることができる。
【0053】請求項3に記載の発明によれば、二方向割
型にて案内溝が一体的に形成されるため、安価となり別
部品の組み付けが不要となる。ブラシの一方の側面を空
間部に露出させることができるため、ブラシの冷却性を
高くすることができる。又、回転軸線に対して傾斜して
形成される回転子の摺接面に対して、回転軸線の各位置
でブラシを等角度範囲で摺接面に摺接させることができ
るため、摺接面がテーパ状に形成される回転子側給受電
部材と固定子側との給受電を行うのに適している。
【0054】請求項4に記載の発明によれば、形成する
整流子の摺接面を回転軸線方向に次第に変化するものと
することができるため、ブラシの先端部に対して回転軸
線方向に分力を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態のモータの要部断面図。
【図2】 モータの断面図。
【図3】 エンドプレートを示す斜視図。
【図4】 ブラシ保持部を示す斜視図。
【図5】 第2の実施の形態のモータの要部断面図。
【図6】 モータの一部を破断した正面図。
【図7】 エンドプレートの斜視図。
【図8】 ブラシ保持部を示す斜視図。
【図9】 別例のモータの要部断面図。
【図10】 同じくモータの要部断面図。
【図11】 従来例のモータのブラシ保持装置を示す斜
視図。
【図12】 (a)ブラシ保持装置の側面図、(b)同
じく正面図。
【符号の説明】
2…ケース、3…ブラシ保持手段としてのエンドプレー
ト、11…回転子側給受電部材としての整流子、11a
…摺接面、12…整流子片、17…案内溝、19…ブラ
シ、22…付勢手段としての渦巻きばね、30…回転子
側給受電部材としての整流子、30a…摺接面、31…
ブラシ保持手段としてのエンドプレート、32…ブラ
シ、33…整流子片、38…案内溝、42…付勢手段と
しての渦巻きばね。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシが摺接する摺接面の外径が回転軸
    線方向に次第に変化するように形成された回転子側給受
    電部材と、 二方向割型を使用して合成樹脂にて形成され、ブラシを
    前記回転子側給受電部材の摺接面側に案内する案内溝が
    形成されたブラシ保持手段と、 ブラシを少なくとも回転子側給受電部材の摺接面側に付
    勢する付勢手段とを備え、 前記摺接面と前記付勢手段とにより協同してブラシを案
    内溝の底部側に付勢するようにした回転電機機器。
  2. 【請求項2】 前記ブラシ保持手段は、外側ケースの整
    流子側の側端を閉塞するエンドプレートである請求項1
    に記載の回転電機機器。
  3. 【請求項3】 二方向割型を使用して合成樹脂にて形成
    された基板に、断面が逆テーパ状に形成され、ブラシを
    前記基板の中心軸線側に移動可能に案内する案内溝を設
    けたブラシ保持装置。
  4. 【請求項4】 回転軸線に対する外径が、回転軸線方向
    に次第に変化する摺接面を備えた整流子片。
JP656297A 1997-01-17 1997-01-17 回転電機機器、ブラシ保持装置及び整流子片 Pending JPH10201204A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002291193A (ja) * 2001-03-28 2002-10-04 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
KR100471281B1 (ko) * 2002-11-22 2005-03-10 현대자동차주식회사 알터네이터의 브러쉬 지지용 홀더 어셈블리
EP2667490A3 (en) * 2012-05-23 2017-05-24 Black & Decker Inc. Brush assembly for a power tool motor

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