JP4730867B2 - ボールペンチップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールペンチップに関し、更に詳しくは、ボールハウスの側面部と底面部との間に、側面部と底面部とが環状に線接触しないような連結部を設けたボールペンチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のボールペンチップの一例を、図3とともに説明する。
(ボールペンチップ10)
図3に示すように、このボールペンチップ10は、ホルダー30と、ボール20とを備えている。
【0003】
(ホルダー30)
前記ホルダー30は、ボール20を保持するためのものである。
このホルダー30は、ステンレスなどの金属製の線材を用いて形成されている。
また、このホルダー30は、その一方側の端部近辺に、ボール20を収納可能に形成したボールハウス40を有している。
【0004】
また、このホルダー30は、その反ボールハウス40側の端部からボールハウス40まで貫通するインク誘導孔50を有しているとともに、このインク誘導孔50の内周面には、インク誘導孔50の中心からみて放射状に形成した複数のインク溝60を有している。
また、このホルダー30は、そのボールハウス40側の端部に、ボール20の直径よりも内径を小さく形成したカシメ部70を有している。
【0005】
(ボールハウス40)
前記ボールハウス40は、ボール20を収納するためのものである。
このボールハウス40は、ホルダー30の一方側の端部近辺に設けられている。
また、このボールハウス40は、ボール20の直径よりも内径が大きい円筒状に形成されている側面部41と、この側面部41のインク誘導孔50側に連設され、かつ、側面部41側からインク誘導孔50側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成されている底面部42とを有している。
【0006】
また、このボールハウス40は、側面部41と底面部42との境界に、環状の線接続部43を有している。すなわち、側面部41が円筒状に形成されているとともに、底面部42が円錐状に形成されているため、側面部41と底面部42とは環状に線接続しているのである。
また、このボールハウス40は、線材の一方側から他方側へ向けて、線材の軸心に回転軸を一致させたドリルで切削することによって形成されている。
【0007】
(インク誘導孔50)
前記インク誘導孔50は、ボールハウス40に収納したボール20にインクを供給するためのものである。
このインク誘導孔50は、ホルダー30の反ボールハウス40側の端部からボールハウス40まで貫通している。
【0008】
また、このインク誘導孔50は、線材の反ボールハウス40側の端部からボールハウス40側へ向けて、線材の軸心に回転軸を一致させたドリルで切削することによって形成されている。
(インク溝60)
前記インク溝60は、ボールハウス40に収納したボール20にインクが十分に供給されるようにするためのものである。
【0009】
このインク溝60は、インク誘導孔50のボールハウス40側の内周面に複数設けられている。
また、これら複数のインク溝60は、インク誘導孔50の中心からみて放射状に設けられている。
また、これら複数のインク溝60は、線材のボールハウス40側からインク誘導孔50側へ向けて、ブローチ加工を施すことによって形成されている。
【0010】
(カシメ部70)
前記カシメ部70は、ボールハウス40に収納したボール20が外部に飛び出さないようにするためのものである。
このカシメ部70は、ホルダー30のボールハウス40側の端部に設けられている。
また、このカシメ部70は、円錐状に形成され、その内径を、ボール20の直径よりも小さく形成されている。
【0011】
また、このカシメ部70は、ボールハウス40にボール20を収納した後に、線材のボールハウス40側の端部にカシメ加工を施すことによって形成されている。
(ボール20)
前記ボール20は、筆記面にインクを塗布するためのものである。
このボール20は、超硬合金、ステンレス、焼入鋼、又はセラミックなどを用いて形成されている。
【0012】
また、このボール20は、ボールハウス40に収納され、カシメ部70に飛び出しを阻止されることにより、その一部をカシメ部70からホルダー30の外部に突出させつつ、回転自在にホルダー30の一方側に保持されている。
また、ボール20とボールハウス40の線接続部43近辺との間には、インク溜まり80と呼ばれる空間が設けられ、このインク溜まり80が、インク誘導孔50やインク溝60とともに、ボール20へのインクの供給源となっている。
【0013】
また、ボール20とカシメ部70との間には、クリアランス90と呼ばれる微小な間隙が設けられ、このクリアランス90が、筆記時におけるインクの通路となっている。
そして、ボール30の回転に伴って、ボール30の表面に付着したインクが筆記面に転写されることにより、筆記面に描線が描かれるのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のボールペンチップは、筆記時にボールハウスの内部に巻き込んだ空気や異物がインク溜まりに滞留しやすく、このため、描線がかすれたり、あるいは書き味が低下したりといった不具合を起こしやすかった。
具体的には、ボールペンチップは、筆記時に、ボールの回転に伴い、クリアランスを介してボールハウスの内部に空気を巻き込むことがある。
【0015】
また、ボールペンチップは、筆記時に、ボールの回転に伴い、ボールの表面に付着した紙の繊維などの異物を、ボールハウスの内部に巻き込むことがある。
しかし、従来のボールペンチップは、ボールハウスの形状が、側面部と底面部との境界に環状の線接続部を有する形状であるため、ボールハウスの内部に巻き込んだ空気や異物を、インク溜まりに滞留させやすいのである。
【0016】
そして、インク溜まりに空気や異物が滞留すると、ボールへのインクの供給が不安定になるので、描線がかすれやすくなり、また、異物がボールのなめからな回転を阻害するので、書き味が低下してしまうのである。
(請求項1)
そこで、本発明のうち請求項1に記載した発明は、側面部と底面部との間に、側面部と底面部とが環状に線接続しないような連結部を設けることにより、ボールハウスの内部に巻き込まれた空気や異物が、ボールの回転に伴ってボールハウスの外部に排出されやすくなるようにし、これにより、インク溜まりに空気や異物が滞留しにくくなるようにして、描線がかすれたり、書き味が低下したりといった不具合を起こしにくくしたボールペンチップを提供することを目的とする。
【0017】
(請求項2)
また、本発明のうち請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明の目的に加えて、連結部を、側面部側から底面部側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成するとともに、この連結部のホルダー軸心に対する傾きを、底面部よりも小さく形成することにより、ボールハウスの内部に巻き込まれた空気や異物が、ボールの回転に伴ってより速やかにボールハウスの外部に排出されるようにし、これにより、インク溜まりに空気や異物が滞留しにくくなるようにして、描線がかすれたり、書き味が低下したりといった不具合を起こしにくくしたボールペンチップを提供することを目的とする。
【0018】
(請求項3)
更に、本発明のうち請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した発明の目的に加えて、連結部を、凹曲面状に形成することにより、ボールハウスの内部に巻き込まれた空気や異物が、ボールの回転に伴ってより速やかにボールハウスの外部に排出されるようにし、これにより、インク溜まりに空気や異物が滞留しにくくなるようにして、描線がかすれたり、書き味が低下したりといった不具合を起こしにくくしたボールペンチップを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
(請求項1)
本発明のうち請求項1に記載した発明は、ボール(20)と、このボール(20)を保持するためのホルダー(30)とを備え、前記ホルダー(30)は、その一方側の端部近辺に設けられ、かつ、ボール(20)を収納可能に形成されているボールハウス(40)と、その反ボールハウス(40)側の端部からボールハウス(40)まで貫通するインク誘導孔(50)とを有し、前記ボールハウス(40)は、ボール(20)の直径よりも内径が大きい円筒状に形成されている側面部(41)と、この側面部(41)よりもインク誘導孔(50)側に設けられ、かつ、側面部(41)側からインク誘導孔(50)側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成されている底面部(42)とを有するボールペンチップ(10)であって、前記側面部(41)と底面部(42)との間に、側面部(41)と底面部(42)とが環状に線接続しないような連結部(44)を設けたことを特徴とする。
【0020】
ここで、「ボール(20)」とは、筆記面にインクを塗布するためのものをいう。
このボール(20)は、例えば、超硬合金、ステンレス、焼入鋼、又はセラミックなどを用いて形成することができる。
また、このボール(20)は、ボールハウス(40)に収納される。
【0021】
また、「ホルダー(30)」とは、ボール(20)を保持するためのものをいう。
このホルダー(30)は、例えば、ステンレスなどの金属製の線材を用いて形成することができる。
また、このホルダー(30)は、その一方側の端部近辺に設けられ、かつ、ボール(20)を収納可能に形成されているボールハウス(40)と、その反ボールハウス(40)側の端部からボールハウス(40)まで貫通するインク誘導孔(50)とを有する。
【0022】
また、「ボールハウス(40)」とは、ボール(20)を収納するためのものをいう。
このボールハウス(40)は、ホルダー(30)の一方側の端部近辺に設けられる。
また、このボールハウス(40)は、ボール(20)の直径よりも内径が大きい円筒状に形成されている側面部(41)と、この側面部(41)よりもインク誘導孔(50)側に設けられ、かつ、側面部(41)側からインク誘導孔(50)側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成されている底面部(42)とを有する。
【0023】
また、このボールハウス(40)は、側面部(41)と底面部(42)との間に、側面部(41)と底面部(42)とが環状に線接続しないような連結部(44)を有する。
また、連結部(44)は、例えば、側面部(41)側から底面部(42)側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成することができる。
【0024】
また、連結部(44)は、例えば、凹曲面状に形成することもできる。
また、このような連結部(44)を有するボールハウス(40)は、例えば、所定の先端形状のドリルで切削することによって形成することができる。
そして、本発明に係るボールペンチップ(10)は、側面部(41)と底面部(42)との間に、側面部(41)と底面部(42)とが環状に線接続しないような連結部(44)を設けることにより、ボールハウス(40)の内部に巻き込まれた空気や異物が、ボール(20)の回転に伴ってボールハウス(40)の外部に排出されやすくなるようにし、これにより、インク溜まり(80)に空気や異物が滞留しにくくなるようにして、描線がかすれたり、あるいは書き味が低下したりといった不具合を起こしにくくしているのである。
【0025】
(請求項2)
また、本発明のうち請求項1に記載した発明は、請求項1に記載した発明の構成に加えて、連結部(44)は、側面部(41)側から底面部(42)側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成されているとともに、この連結部(44)は、ホルダー(30)の軸心(100)に対する傾きが、底面部(42)よりも小さくなるように形成されていることを特徴とする。
【0026】
ここで、「連結部(44)は、ホルダー(30)の軸心(100)に対する傾きが、底面部(42)よりも小さくなるように形成されている」とは、連結部(44)がホルダー(30)の軸心(100)となす角度をA、底面部(42)がホルダー(30)の軸心(100)となす角度をBとしたときに、A<Bを満たすように形成されていることをいう。
【0027】
そして、本発明に係るボールペンチップ(10)は、連結部(44)を、側面部(41)側から底面部(42)側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成するとともに、連結部(44)がホルダー(30)の軸心(100)となす角度Aを、底面部(42)がホルダー(30)の軸心(100)となす角度Bよりも小さく形成することにより、ボールハウス(40)の内部に巻き込まれた空気や異物が、ボール(20)の回転に伴ってより速やかにボールハウス(40)の外部に排出されるようにし、これにより、インク溜まりに空気や異物が滞留しにくくなるようにして、描線がかすれたり、書き味が低下したりといった不具合を起こしにくくしているのである。
【0028】
(請求項3)
更に、本発明のうち請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した発明の構成に加えて、連結部は、凹曲面状に形成されていることを特徴とする。
このように、本発明に係るボールペンチップ(10)は、連結部(44)を、凹曲面状に形成することにより、ボールハウス(40)の内部に巻き込まれた空気や異物が、ボール(20)の回転に伴ってより速やかにボールハウス(40)の外部に排出されるようにし、これにより、インク溜まりに空気や異物が滞留しにくくなるようにして、描線がかすれたり、書き味が低下したりといった不具合を起こしにくくしているのである。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係るボールペンチップの第1の実施の形態を、図示例とともに説明する。
図1は、第1の実施の形態に係るボールペンチップ10の側面断面図である。
【0030】
(ボールペンチップ10)
図1に示すように、本実施の形態に係るボールペンチップ10は、ホルダー30と、ボール20とを備えている。
(ホルダー30)
前記ホルダー30は、ボール20を保持するためのものである。
【0031】
このホルダー30は、ステンレスなどの金属製の線材を用いて形成されている。
また、このホルダー30は、その一方側の端部近辺に、ボール20を収納可能に形成したボールハウス40を有している。
また、このホルダー30は、その反ボールハウス40側の端部からボールハウス40まで貫通するインク誘導孔50を有しているとともに、このインク誘導孔50の内周面には、インク誘導孔50の中心からみて放射状に形成した複数のインク溝60を有している。
【0032】
また、このホルダー30は、そのボールハウス40側の端部に、ボール20の直径よりも内径を小さく形成したカシメ部70を有している。
(ボールハウス40)
前記ボールハウス40は、ボール20を収納するためのものである。
このボールハウス40は、ホルダー30の一方側の端部近辺に設けられている。
【0033】
また、このボールハウス40は、ボール20の直径よりも内径が大きい円筒状に形成されている側面部41と、この側面部41よりもインク誘導孔50側に設けられ、かつ、側面部41側からインク誘導孔50側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成されている底面部42とを有している。
また、このボールハウス40は、側面部41と底面部42との間に、側面部41と底面部42とが環状に線接続しないような連結部44を有している。
【0034】
すなわち、このボールハウス40は、側面部41と底面部42との間に連結部44を設けることにより、側面部41と底面部42とが環状に線接続しないようにしているのである。
また、前記連結部44は、側面部41側から底面部42側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成されている。
【0035】
また、この連結部44は、ホルダー30の軸心100に対する傾きが、底面部42よりも小さくなるように形成されている。すなわち、連結部44がホルダー30の軸心100となす角をA、底面部42がホルダー30の軸心100となす角をBとしたときに、A<Bを満たすように形成されているのである。
また、このような円錐状の連結部44を有するボールハウス40は、所定の先端形状のドリルで切削することによって形成されている。
【0036】
(インク誘導孔50)
前記インク誘導孔50は、ボールハウス40に収納したボール20にインクを供給するためのものである。
このインク誘導孔50は、ホルダー30の反ボールハウス40側の端部からボールハウス40まで貫通している。
【0037】
また、このインク誘導孔50は、線材の反ボールハウス40側の端部からボールハウス40側へ向けて、線材の軸心に回転軸を一致させたドリルで切削することによって形成されている。
(インク溝60)
前記インク溝60は、ボールハウス40に収納したボール20にインクが十分に供給されるようにするためのものである。
【0038】
このインク溝60は、インク誘導孔50のボールハウス40側の内周面に複数設けられている。
また、これら複数のインク溝60は、インク誘導孔50の中心からみて放射状に設けられている。
また、これら複数のインク溝60は、線材のボールハウス40側からインク誘導孔50側へ向けて、ブローチ加工を施すことによって形成されている。
【0039】
(カシメ部70)
前記カシメ部70は、ボールハウス40に収納したボール20が外部に飛び出さないようにするためのものである。
このカシメ部70は、ホルダー30のボールハウス40側の端部に設けられている。
また、このカシメ部70は、円錐状に形成され、その内径を、ボール20の直径よりも小さく形成されている。
【0040】
また、このカシメ部70は、ボールハウス40にボール20を収納した後に、線材のボールハウス40側の端部にカシメ加工を施すことによって形成されている。
(ボール20)
前記ボール20は、筆記面にインクを塗布するためのものである。
このボール20は、超硬合金、ステンレス、焼入鋼、又はセラミックなどを用いて形成されている。
【0041】
また、このボール20は、ボールハウス40に収納され、カシメ部70に飛び出しを阻止されることにより、その一部をカシメ部70からホルダー30の外部に突出させつつ、回転自在にホルダー30の一方側に保持されている。
また、ボール20とボールハウス40の連結部44近辺との間には、インク溜まり80と呼ばれる空間が設けられ、このインク溜まり80が、インク誘導孔50やインク溝60とともに、ボール20へのインクの供給源となっている。
【0042】
また、ボール20とカシメ部70との間には、クリアランス90と呼ばれる微小な間隙が設けられ、このクリアランス90が、筆記時におけるインクの通路となっている。
そして、ボール30の回転に伴って、ボール30の表面に付着したインクが筆記面に転写されることにより、筆記面に描線が描かれるのである。
【0043】
そして、本実施の形態に係るボールペンチップ10は、側面部41と底面部42との間に、側面部41と底面部42とが環状に線接続しないような連結部44を設けることにより、ボールハウス40の内部に巻き込まれた空気や異物が、ボール20の回転に伴ってボールハウス40の外部に排出されやすくなるようにし、これにより、インク溜まり80に空気や異物が滞留しにくくなるようにして、描線がかすれたり、あるいは書き味が低下したりといった不具合を起こしにくくしているのである。
【0044】
また、本実施の形態に係るボールペンチップ10は、連結部44を、側面部41側から底面部42側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成するとともに、連結部44がホルダー30の軸心100となす角度Aを、底面部42がホルダー30の軸心100となす角度Bよりも小さく形成することにより、ボールハウス40の内部に巻き込まれた空気や異物が、ボール20の回転に伴ってより速やかにボールハウス40の外部に排出されるようにし、これにより、インク溜まり80に空気や異物が滞留しにくくなるようにして、描線がかすれたり、書き味が低下したりといった不具合を起こしにくくしているのである。
【0045】
(第2の実施の形態)
次に、本発明に係るボールペンチップの第2の実施の形態を、図示例とともに説明する。
図2は、第2の実施の形態に係るボールペンチップ10の側面断面図である。
図2に示すように、第2の実施の形態に係るボールペンチップ10は、ボールハウス40の側面部41と底面部42との間に、側面部41と底面部42とが環状に線接続しないような連結部44を有するとともに、この連結部44が、凹曲面状に形成されているものである。
【0046】
また、このような凹曲面状の連結部44を有するボールハウス40は、所定の先端形状のドリルで切削することによって形成されている。
そして、本実施の形態に係るボールペンチップ10は、連結部44を凹曲面状に形成することにより、ボールハウス40の内部に巻き込まれた空気や異物が、ボール20の回転に伴ってより速やかにボールハウス40の外部に排出されるようにし、これにより、インク溜まり80に空気や異物が滞留しにくくなるようにして、描線がかすれたり、書き味が低下したりといった不具合を起こしにくくしているのである。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明によれば、側面部と底面部との間に、側面部と底面部とが環状に線接続しないような連結部を設けることにより、ボールハウスの内部に巻き込まれた空気や異物が、ボールの回転に伴ってボールハウスの外部に排出されやすくなり、これにより、インク溜まりに空気や異物が滞留しにくくなるので、描線がかすれたり、書き味が低下したりといった不具合を起こしにくいボールペンチップを提供することができるのである。
【0048】
また、請求項2に記載した発明によれば、連結部を、側面部側から底面部側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成するとともに、この連結部のホルダー軸心に対する傾きを、底面部よりも小さく形成することにより、ボールハウスの内部に巻き込まれた空気や異物が、ボールの回転に伴ってより速やかにボールハウスの外部に排出されるようになり、これにより、インク溜まりに空気や異物が滞留しにくくなるので、描線がかすれたり、書き味が低下したりといった不具合を起こしにくいボールペンチップを提供することができるのである。
【0049】
更に、請求項3に記載した発明によれば、連結部を、凹曲面状に形成することにより、ボールハウスの内部に巻き込まれた空気や異物が、ボールの回転に伴ってより速やかにボールハウスの外部に排出されるようになり、これにより、インク溜まりに空気や異物が滞留しにくくなるので、描線がかすれたり、書き味が低下したりといった不具合を起こしににくいボールペンチップを提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るボールペンチップの側面断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るボールペンチップの側面断面図。
【図3】従来のボールペンチップの側面断面図。
【符号の説明】
10 ボールペンチップ
20 ボール
30 ホルダー
40 ボールハウス
41 側面部
42 底面部
43 線接続部
44 連結部
50 インク誘導孔
60 インク溝
70 カシメ部
80 インク溜まり
90 クリアランス
100 ホルダーの軸心
A 連結部の円錐面がホルダーの軸心となす角度
B 底面部の円錐面がホルダーの軸心となす角度

Claims (3)

  1. ボールと、このボールを保持するためのホルダーとを備え、
    前記ホルダーは、その一方側の端部近辺に設けられ、かつ、ボールを収納可能に形成されているボールハウスと、その反ボールハウス側の端部からボールハウスまで貫通するインク誘導孔と、このインク誘導孔の内周面に設けられ該インク誘導孔の中心からみて放射状に形成された複数のインク溝とを有し、
    前記ボールハウスは、ボールの直径よりも内径が大きい円筒状に形成されている側面部と、この側面部よりもインク誘導孔側に設けられ、かつ、側面部側からインク誘導孔側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成されている底面部とを有するボールペンチップであって、
    前記側面部と底面部との間に、側面部と底面部とが環状に線接続しないような連結部を設けるとともに、
    前記連結部は、前記インク溝の外周縁の外側に位置していることを特徴とするボールペンチップ。
  2. 連結部は、側面部側から底面部側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成されているとともに、この連結部は、ホルダーの軸心に対する傾きが、底面部よりも小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載のボールペンチップ。
  3. 連結部は、凹曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のボールペンチップ。
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