JP4730471B2 - 時計用文字板および時計 - Google Patents

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この発明は、腕時計などの時計に用いられる発光機能を備えた時計用文字板およびこの時計用文字板を備えた時計に関する。
従来、腕時計の時計用文字板においては、EL素子(エレクトロルミネッセンス素子)からなる発光部材を備え、この発光部材を発光させることにより、暗い所でも時刻を知ることができるようにしたものがある。
この種の時計用文字板としては、例えば、発光部材の上方に光透過性部材を設けた構造のもの、あるいは発光部材の上方に貫通孔が設けられた金属製の装飾部材を設けた構造のもがある。
しかしながら、前者の時計用文字板では、発光部材からの光が光透過性部材を透過し、この透過した光で光透過性部材の上面側全体を照明するだけであり、また、後者の時計用文字板では、発光部材からの光が金属製の装飾部材に設けられた貫通孔を透過し、この透過した光で貫通孔に対応する装飾部材の上面側を部分的に照明するだけであり、いずれの時計用文字板においても、十分な装飾効果が得られないという不都合がある。
この発明の課題は、暗い所でも時刻を知ることができるとともに、多彩な装飾効果が得られるようにすることである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧とともに付す。
請求項1に記載の発明に係る時計用文字板は、図10等に示すように、
最上層位置に配置された導光性を有するリング形状の光透過性部材(光透過性部材12)と、
中間層位置に複数の貫通部(貫通孔13)が設けられた金属板または遮光性の合成樹脂からなる装飾部材(装飾部材11)と、
最下層位置に配置された平面発光体からなる発光部材(発光部材10)とを備え、
前記光透過性部材(光透過性部材12)の上面には、遮光性反射処理が施されており、
前記光透過性部材(装飾部材11)の内周部の内側に位置する前記前記装飾部材(装飾部材11)の上面には、1時から12時までの時字が設けられているとともに、前記光透過性部材(装飾部材11)の内周部の端面(端面47)に接近し、かつ、前記各時字それぞれに対向した位置に、光を反射させる反射部が設けられており、
前記貫通部(貫通孔13)は、前記各時字それぞれに対向した位置に設けられていることを特徴とする。
さらに、請求項に記載の発明に係る時計は、図1に示すように、請求項1に記載の時計用文字板(時計用文字板4)と、この時計用文字板(時計用文字板4)を内部に配置した時計ケース(時計ケース1)と、この時計ケース(時計ケース1)の上端部位置に配置された時計ガラス(時計ガラス2)とを備えていることを特徴とする。
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、最下層の発光部材が発光すると、その光が中間層の装飾部材に設けられた各貫通孔を通り、この各貫通孔に対応する部分から最上層の光透過性部材内に入射し、この入射した光が光透過性部材の上面から外部に出射することなく、光透過性部材の内周部の端面に導かれ、この端面から内側外部に出射され、光透過性部材の内周部の内側を照明することができ、暗い所でも時刻を知ることができる。
そればかりでなく、光透過性部材の内周部の端面から内側外部に出射した光は、装飾部材の上面に設けられた反射部により反射されるので、より一層、光透過性部材の内周部の内側を明るくすることができる。このため、光透過性部材の内周部の内側に位置する装飾部材の上面に各時字が設けられているので、その各時字を良好に照明することができ、各時字を通じて時刻をより一層明確に知ることができるとともに、装飾部材と光透過性部材との両者の装飾効果が得られるので、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることが可能になる。
また、請求項に記載の発明によれば、時計用文字板を時計ケース内に配置しても、時計ガラスを通して、時計用文字板を見ることができる。このために、暗い所でも時刻を知ることができるとともに、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。
この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第1実施形態の要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第2実施形態の要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第3実施形態の要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板の第4実施形態を示した要部の拡大断面図。 図4の時計用文字板の変形例を示した要部の拡大平面図。 この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第5実施形態の要部の拡大断面図。 図6の時計用文字板の光透過性部材の各変形例を示し、(a)は光透過性部材の外周部の端面を凹凸面に形成した第1変形例を示した要部の断面図、(b)は光透過性部材の外周部の端面を斜面に形成した第2変形例を示した要部の断面図。 この発明の時計用文字板の第6実施形態を示し、(a)はその要部の拡大平面図、(b)はそのX1−X1矢視における要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板の第7実施形態を示し、(a)はその要部の拡大平面図、(b)はそのX2−X2矢視における要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第8実施形態の要部の拡大断面図。 図10の時計用文字板の光透過性部材の各変形例を示し、(a)は光透過性部材の内周面を凹凸面に形成した第1変形例を示した要部の断面図、(b)は光透過性部材の内周面を斜面に形成した第2変形例を示した要部の断面図。 この発明の時計用文字板の第9実施形態を示し、(a)はその要部の拡大平面図、(b)はそのX3−X3矢視における要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板の第10実施形態を示し、(a)はその要部の拡大平面図、(b)はそのX4−X4矢視における要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第11実施形態の要部の拡大断面図。 図14の指針の変形例を示した要部の断面図。 この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第12実施形態の要部の拡大断面図。 図16の時計用文字板の各変形例を示し、(a)は光透過性部材の収納部に発光部材を収納した第1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は装飾部材の収納部に発光部材を収納した第2変形例を示した要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第13実施形態の要部の拡大断面図。 図18の時計用文字板の各変形例を示し、(a)は光透過性部材の収納部に発光部材を収納した第1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は装飾部材の収納部に発光部材を収納した第2変形例を示した要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板の第14実施形態を示した要部の拡大断面図。 図20の時計用文字板の各変形例を示し、(a)は光透過性部材の突出部を装飾部材の上方に突出させた第1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は光透過性部材の突出部を装飾部材の収納孔内に配置した第2変形例を示した要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板の第15実施形態を示した要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板の第16実施形態を示した要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板の第17実施形態を示した要部の拡大断面図。 図24の時計用文字板の各変形例を示し、(a)は光透過性部材の突出部を装飾部材の上方に突出させた第1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は光透過性部材の突出部を装飾部材の収納孔内に配置した第2変形例を示した要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板の第18実施形態を示した要部の拡大断面図。 図26の時計用文字板を縮小した平面図。 図26の時計用文字板の各変形例を示し、(a)は光透過性部材の中央部分が厚く外周部分が薄くなるように、光透過性部材の下面に段差部を形成した第1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は光透過性部材に中央部分が薄く外周部分が厚くなるように、光透過性部材の下面に段差部を形成した第2変形例を示した要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板の第19実施形態を示した拡大断面図。 図29の時計用文字板を縮小した平面図。 図29の時計用文字板の各変形例を示し、(a)は光透過性部材の中央部分が厚く外周部分が薄くなるように、光透過性部材の下面に段差部を形成した第1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は光透過性部材の中央部分が薄く外周部分が厚くなるように、光透過性部材の下面に段差部を形成した第2変形例を示した要部の拡大断面図。 この発明の時計用文字板の第20実施形態を示した拡大断面図。 図32の時計用文字板の各変形例を示し、(a)は発光部材を光透過性部材よりも大きく形成した第1変形例を示した拡大断面図、(b)は装飾部材の中央部分に設けられた収納凹部に発光部材と光透過性部材とを収納した第2変形例を示した拡大断面図。 この発明の時計用文字板の第21実施形態を示した拡大断面図。 図34の時計用文字板の各変形例を示し、(a)は光透過性部材の内径を発光部材よりも大きく形成した第1変形例を示した拡大断面図、(b)は装飾部材の外周部に設けられた収納凹部に発光部材と光透過性部材とを収納した第2変形例を示した拡大断面図。 この発明の時計用文字板に用いられる光透過性部材の各変形例を示し、(a)はその光透過性部材の上面に光透過制御膜を設けた第1変形例の要部の拡大断面図、(b)は光透過性部材の下面に光透過制御膜を設けた第2変形例の要部の拡大断面図。
[第1実施形態]
以下、図1を参照して、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
図1は腕時計の内部構造を示した要部の拡大断面図である。この腕時計は、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部には、時計ガラス2がパッキン3を介して装着されており、腕時計ケース1の内部には、時計用文字板4と時計モジュール5とが中枠6内に取り付けられた状態で収納されている。また、腕時計ケース1の下面には、裏蓋7が防水リング8を介して取り付けられている。この場合、時計モジュール5は、アナログ機能とデジタル機能のうち、少なくともアナログ機構を備え、時計用文字板4の上方を指針(図示せず)が運針するように構成されている。なお、腕時計ケース1の内周面には、中枠6を覆い隠して時計用文字板4の外周部の上面に当接する見切り部9が内側に突出して形成されている。
時計用文字板4は、時計モジュール5の上面に位置する最下層の発光部材10と、その上側に位置する中間層の装飾部材11と、更にその上側に位置する最上層の光透過性部材12とを積層した3層構造になっている。発光部材10は、EL素子などの発光素子からなる平面発光体であり、時計モジュール5の電極(図示せず)と電気的に接続されている。装飾部材11は金属板からなり、その所定箇所には貫通孔13が設けられている。この場合、貫通孔13は、図1に示すように、装飾部材11の外周部付近に位置し、例えば、1時〜12時の時字に対応して形成されたり、あるいは時字に沿うリング形状に形成されている。なお、この装飾部材11の上面には、模様や図形などが設けられている。光透過性部材12は、ガラスや合成樹脂などからなる光透過性を有する平板であり、貫通孔13に対応する箇所、またはその付近における上下面の少なくとも一方に、時字などのマークが設けられている。
このような腕時計の時計用文字板4では、最下層の発光部材12が発光すると、その光が中間層の装飾部材11に設けられた貫通孔13を通り、この貫通孔13に対応する部分の最上層の光透過性部材12を透過し、貫通孔13に対応する箇所およびその付近の光透過性部材12を照明することができる。このため、暗い所でも時刻を知ることができるとともに、装飾部材11と光透過性部材12との両者の装飾効果が得られるので、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。この場合、例えば、装飾部材11の貫通孔13が時字に対応して形成されている場合には、時字に対応する箇所、およびその付近を明るくすることができ、また貫通孔13が時字に沿うリング形状に形成されている場合には、時字に沿うリング形状に明るくすることができる。
[第2実施形態]
次に、図2を参照して、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この腕時計は、時計用文字板15の光透過性部材16と装飾部材17とが第1実施形態と異なり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この時計用文字板15は、光透過性部材16が装飾部材17よりも小さい面積の円板状に形成され、この光透過性部材16が装飾部材17の上面における中央寄りに設けられ、この光透過性部材16が重なる箇所の装飾部材17に貫通孔18が設けられ、最下層に発光部材10が設けられた構成になっている。この場合、装飾部材17は、第1実施形態と同様、金属板からなっており、光透過性部材16の外周部の外側に位置する箇所の上面には、時字が設けられているほか、模様や図形なども設けられている。また、この装飾部材17の貫通孔18は、例えば、光透過性部材16の中央部分に対応する円形状に形成されている。なお、光透過性部材16は、第1実施形態と同様、ガラスや合成樹脂などからなる光透過性を有する平板であり、貫通孔18に対応する箇所の上下面の少なくとも一方に、図形やマークなどが印刷やめっきにより設けられている。
このような時計用文字板15によれば、第1実施形態と同様、最下層の発光部材10が発光すると、その光が中間層の装飾部材17に設けられた貫通孔18を通り、この貫通孔18に対応する部分の最上層の光透過性部材16を透過するので、貫通孔18に対応する光透過性部材16の中央部分を明るくすることができるとともに、この光透過性部材16の外周部の外側に露出した装飾部材17の外周部分をも照明することができる。このため、暗い所でも時刻を知ることができるとともに、装飾部材17と光透過性部材16との両者の装飾効果が得られることにより、第1実施形態と同様、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。この場合、例えば、光透過性部材16の外周側に位置する装飾部材17の上面に時字や模様などが設けられていれば、その時字や模様などをも照明することができるので、時刻を容易に視認できるとともに、多彩な装飾効果をも得ることができる。
[第3実施形態]
次に、図3を参照して、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第3実施形態について説明する。この場合にも、図1に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この腕時計は、時計用文字板20の光透過性部材21と装飾部材22とが第1実施形態と異なり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この時計用文字板20は、光透過性部材21が装飾部材22よりも小さい面積のリング状に形成され、この光透過性部材21が装飾部材22の外周部の上面に設けられ、この光透過性部材21が重なる箇所の装飾部材22に貫通孔23が設けられ、最下層に発光部材10が設けられた構成になっている。この場合、光透過性部材21は、第1実施形態と同様、ガラスや合成樹脂などからなる光透過性を有するリング状の平板であり、その外周部の一部が中枠6と共に腕時計ケース1の見切り部9の下面に当接して押えられている。装飾部材22は、第1実施形態と同様、金属板からなっており、光透過性部材21の内周部の内側に位置する箇所の上面には、時字や模様、図形などが設けられている。なお、装飾部材22の貫通孔23は、第1実施形態と同様、例えば、時字に対応して形成されたり、あるいは時字に沿うリング形状に形成されている。
このような時計用文字板20では、第1実施形態と同様、最下層の発光部材10が発光すると、その光が中間層の装飾部材22の外周部に設けられた貫通孔23を通り、この貫通孔23に対応する部分の最上層の光透過性部材21を透過するので、貫通孔23に対応する光透過性部材21の内周部を明るくすることができるとともに、光透過性部材21の内周部の内側に露出した装飾部材22の上面をも照明することができる。このため、暗い所でも時刻を知ることができるとともに、光透過性部材21と装飾部材22との両者の装飾効果が得られるので、第1実施形態と同様、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。この場合、例えば、装飾部材11の貫通孔13が時字に対応して形成されている場合には、光透過性部材21の内側に位置する装飾部材22の上面に設けられた時字や模様などに対応する箇所、およびその付近を明るくすることができ、また貫通孔13が時字に沿うリング形状に形成されている場合には、光透過性部材21の内側に位置する装飾部材22の上面を時字に沿うリング形状に明るくすることができる。
[第4実施形態]
次に、図4を参照して、この発明の時計用文字板の第4実施形態について説明する。この場合にも、図1に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板25は、光透過性部材26が第1実施形態と異なり、これ以外は第1実施形態と同じ構成になっている。
すなわち、この光透過性部材26は、第1実施形態と同様、ガラスや合成樹脂などからなる光透過性を有する平板であり、その上面には、遮光性を有する装飾層27が印刷やめっきなどにより設けられている。この装飾層27には、光透過性を有する非装飾部28が開口部としてその下側の装飾部材11の貫通孔13と異なる位置に設けられている。なお、この装飾層27は、模様や図形などを表すように形成されている。なお、装飾部材11の下側には、発光部材10が設けられている。
このような時計用文字板25では、第1実施形態と同様、最下層の発光部材10が発光すると、その光が中間層の装飾部材11に設けられた貫通孔13を通り、この貫通孔13に対応する部分から最上層の光透過性部材26内に入射する。この入射した光は、光透過性部材26の上面に設けられた装飾層27により外部への出射が遮られるため、光透過性部材26に沿ってその内部を進み、装飾層27の開口部である非装飾部28から上方に出射される。このため、非装飾部28の箇所およびその付近を照明することができ、これにより暗い所でも時刻を知ることができる。特に、装飾層27の非装飾部28が装飾部材11の貫通孔13と異なる位置に設けられているので、貫通孔13の位置に関係なく、非装飾部28の位置に応じて照明することができる。しかも、この装飾層27は模様や図形などを表しているので、これによっても、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができるばかりか、装飾層27により装飾部材11や光透過性部材26などの部品の共通化をも図ることができる。
なお、上記第4実施形態では、光透過性部材26の上面に設けられた装飾層27の非装飾部28をその下側に設けられた装飾部材11の貫通孔13と異なる位置に設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば、図5に示すように、光透過性部材26の上面に設けられた装飾層27の非装飾部29を装飾部材11の貫通孔13に対応させて設けても良い。例えば、装飾層27の非装飾部29は、図5に示すように、星形の形状で、装飾部材11の貫通孔13にほぼ内接するように形成されている。このように構成すれば、第4実施形態の場合よりも、上方に出射される光の損失が少ないので、発光部材10からの光を効率良く装飾層27の上方に出射させることができ、第4実施形態の非装飾部28よりも、より一層、非装飾部29を明かるくすることができる。
[第5実施形態]
次に、図6を参照して、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第5実施形態について説明する。この場合には、図2に示された第2実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この腕時計は、時計用文字板30の光透過性部材31と、その外周部の外側に位置する腕時計ケース1の見切り部9とが第2実施形態と異なり、これ以外は第2実施形態と同じ構成になっている。
すなわち、この時計用文字板30は、第2実施形態と同様、光透過性部材31が装飾部材17よりも小さい面積の円板状に形成され、この光透過性部材31が装飾部材17の上面における中央寄りに設けられ、この光透過性部材31が重なる箇所の装飾部材17に貫通孔18が設けられ、最下層に発光部材10を設けた構成になっている。
この場合、光透過性部材31は、導光性を有する円形状の平板で、その上面に光が外部に出射するのを防ぐように反射する遮光反射処理部31Aが施され、これにより下面側から入射した光をその面方向における外周部の端面32に導き、この端面32から外周部の外側に向けて出射するように構成されている。また、装飾部材17は、第2実施形態と同様、金属板からなっており、光透過性部材31の外周部の外側に位置する箇所の上面には、時字が設けられているほか、模様や図形などが設けられている。
なお、光透過性部材31の上面に光が外部に出射するのを防ぐように反射する遮光反射処理部31Aを施す代わりに、光透過性部材31自体を左右方向に光を導く導光性材料で形成し、下部から入射された光を外周部の端面32に導き、この端面32から外周部の外側に向けて出射するように構成しても良い。
一方、腕時計ケース1の内面に形成された見切り部9は、その下面に時計用文字板30の装飾部材17の外周部の上面が中枠6と共に当接している。この見切り部9の内周面は、図6に示すように、上部が広く下部が狭くなるすり鉢状の斜面つまり上方を向いた斜面に形成されており、この斜面には、反射面33が光透過性部材31の外周部の端面32に対応して設けられている。
このような腕時計の時計用文字板30では、最下層の発光部材10が発光すると、その光が中間層の装飾部材17に設けられた貫通孔18を通り、この貫通孔18に対応する部分から最上層の光透過性部材31内に入射し、この入射した光が光透過性部材31の上面から外部に出射することなく、光透過性部材31の外周部の端面32に導かれ、この端面32から外部に出射される。これにより、光透過性部材31の外周側を照明することができ、暗い所でも時刻を知ることができる。この場合、光透過性部材31の外周部の端面32から外部に出射した光は、腕時計ケース1の見切り部9の斜面に設けられた反射面33により上方に向けて反射されるので、より一層、光透過性部材31の外周側を明るくすることができる。この場合には、第2実施形態と同様、光透過性部材31の外周部の外側に装飾部材17の外周部分が露出しているので、この露出した装飾部材17の外周部分を照明することができる。このため、例えば光透過性部材31の外周部の外側に位置する装飾部材17の上面に時字や模様などが設けられていれば、その時字や模様などを照明することができ、これにより装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。
なお、上記第5実施形態では、光透過性部材31の外周部の端面32が平坦面に形成されているが、これに限らず、例えば、図7(a)または図7(b)に示すように形成しても良い。
すなわち、図7(a)に示した第1変形例では、光透過性部材31の外周部の端面を凹凸面34aに形成した。このようにすれば、光透過性部材31の外周部の端面から出射する光を凹凸面34aにより外部に拡散させることができ、これにより光透過性部材31の外周側を明るくすることができる。
また、図7(b)に示した第2変形例では、光透過性部材31の外周部の端面を上向きの斜面34bに形成した。このようにすれば、光透過性部材31の外周部の端面から出射する光を斜面34bにより斜め上方に向けて出射させることができる。
なお、第1、第2変形例のいずれにおいても、出射された光の一部が見切り部9の反射面33で上方に向けて反射されることにより、より一層、見切り部9付近を明るくすることができる。
[第6実施形態]
次に、図8(a)および図8(b)を参照して、この発明の時計用文字板の第6実施形態について説明する。この場合には、図6に示された第5実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板35は、光透過性部材31の外周面の端面32に装飾部36を設けた構成で、これ以外は第5実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この光透過性部材31の外周部の端面32には、図8(a)および図8(b)に示すように、遮光性を有する装飾部36が1時〜12時の時字に対応して印刷やめっき、蒸着などにより設けられている。これに伴って、腕時計ケース1の見切り部9の斜面には、図8(a)に示すように、反射面37が、各装飾部36に対応する箇所を除く、各装飾部36間に対応して設けられている。
このような時計用文字板35によれば、第5実施形態と同様、発光部材10からの光が装飾部材17の貫通孔18を通して光透過性部材31に入射し、この入射した光が光透過性部材31の外周部の端面32に導かれ、この端面32から外部に出射されるときに、各装飾部36により遮光されるため、各装飾部36に対応する箇所の光透過性部材31の外周部の外側は暗くなるが、これ以外の各装飾部36の間から外部に光が出射されるため、各装飾部36間に対応する箇所の光透過性部材31の外周部の外側は明るくなり、これにより光透過性部材31の外周部の外側に光による模様を表現することができる。また、このように光透過性部材31の外周部の外側に出射された光は、腕時計ケース1の見切り部9に各装飾部36間と対応して設けられ各反射面37により部分的に上方に向けて反射されるので、これによっても、光による模様を表現することができる。このため、この時計用文字板35によれば、装飾的なバリエーションが非常に豊富になり、極めて多彩な装飾効果を得ることができる。
[第7実施形態]
次に、図9(a)および図9(b)を参照して、この発明の時計用文字板の第7実施形態について説明する。この場合にも、図6に示された第5実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板40は、光透過性部材31の外周面の端面32に装飾部41を設けた構成で、これ以外は第5実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この光透過性部材31の外周部の端面32には、図9(a)および図9(b)に示すように、凹凸形状の装飾部41が設けられている。この装飾部41は、例えば、1時〜12時の時字に対応する箇所が鋭角な凹部41aに形成され、これら凹部41aの間が円弧面状の凸部41bに形成された構成になっている。一方、腕時計ケース1の見切り部9の斜面には、図9(a)に示すように、反射面42がほぼリング形状に形成されている。この場合、反射面42は、光透過性部材31の装飾部41の各凹部41aに対応する箇所が外周側に向けて鋭角に突出する凹凸部42aに形成されている。
このような時計用文字板40によれば、第5実施形態と同様、発光部材10からの光が装飾部材17の貫通孔18を通して光透過性部材31に入射し、この入射した光が光透過性部材31の外周部の端面32に導かれ、この端面32から外部に出射されるときに、装飾部41の各凹部41aの箇所では光の出射量が少ないため、各凹部41aに対する箇所の光透過性部材31の外周部の外側は暗くなるが、装飾部41の各凸部41bの箇所では光の出射量が多いため、これら各凸部41bに対応する箇所の光透過性部材31の外周部の外側は明るくなり、これにより光透過性部材31の外周部の外側に光の模様を表現することができる。また、このように光透過性部材31の外周部の外側に出射された光は、腕時計ケース1の見切り部9の反射面42により上方に向けて反射されるときに、反射面42の凹凸部42aとこれらの間とで形状が異なるので、光の反射状態も異なり、これによっても、光の模様を表現することができる。このため、この時計用文字板40においても、第6実施形態と同様、装飾的なバリエーションが非常に豊富になり、極めて多彩な装飾効果を得ることができる。
[第8実施形態]
次に、図10を参照して、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第8実施形態について説明する。この場合には、図3に示された第3実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この腕時計は、時計用文字板45の光透過性部材46が第3実施形態と異なり、これ以外は第3実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この時計用文字板45は、第3実施形態と同様、光透過性部材46が装飾部材22よりも小さい面積のリング状に形成され、この光透過性部材46が装飾部材22の外周部の上面に設けられ、この光透過性部材46が重なる箇所の装飾部材22に貫通孔23が設けられ、最下層に発光部材10が設けられた構成になっている。
この場合、光透過性部材46は、導光性を有するリング形状の平板で、その上面に光が外部に出射するのを防ぐように反射する遮光反射処理が施され、これにより下面側から入射した光をその面方向における内周部の端面47に導き、この端面47から内周部の内側外部に向けて出射するように構成されている。
また、装飾部材22は、第3実施形態と同様、金属板からなっており、光透過性部材46の内周部の内側に位置する部分が上方に露出している。この露出した装飾部材22の上面には、光透過性部材46の内周部の端面47に接近して反射面48が設けられている。この反射面48は、例えば、時字に対応して形成されていたり、あるいは時字に沿うリング形状に形成されている。なお、装飾部材22の上方に露出する上面には、反射面48を除いて、模様や図形などが設けられている。また、光透過性部材46の上面には、時字や模様などが印刷やめっきにより設けられている。
このような腕時計の時計用文字板45では、最下層の発光部材10が発光すると、その光が中間層の装飾部材22に設けられた貫通孔23を通り、この貫通孔23に対応する部分から最上層の光透過性部材46内に入射し、この入射した光が光透過性部材46の上面から外部に出射することなく、光透過性部材46の内周部の端面47に導かれ、この端面47から内側外部に出射される。これにより、光透過性部材46の内周部の内側を照明することができ、暗い所でも時刻を知ることができる。この場合、光透過性部材46の内周部の端面47から内側外部に出射した光は、装飾部材22の上方に露出する上面に設けられた反射面48により上方に向けて反射されるので、より一層、光透過性部材46の内周部の内側を明るくすることができる。このため、例えば光透過性部材46の内周部の内側に位置する装飾部材22の上面に時字や模様などが設けられていれば、その時字や模様などを良好に照明することができ、より一層、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。
なお、上記第8実施形態では、光透過性部材46の内周部の端面47が平坦面に形成されているが、これに限らず、例えば、図11(a)または図11(b)に示すように形成しても良い。
すなわち、図11(a)に示した第1変形例では、光透過性部材46の内周部の端面を凹凸面49aに形成した。このようにすれば、光透過性部材46の内周部の端面から出射する光を凹凸面49aにより内側外部に拡散させることができ、その光の一部が更に装飾部材22の反射面48で反射されるので、より一層、光透過性部材46の内周部の内側を明るくすることができる。
また、図11(b)に示した第2変形例では、光透過性部材46の内周部の端面を下向きの斜面49bに形成した。このようにすれば、光透過性部材46の内周部の端面から出射する光を斜面49bにより内側の斜め下方に向けて出射させることができ、その光が更に装飾部材22の反射面48で反射されるので、より一層、光透過性部材46の内周部の内側を明るくすることができる。
[第9実施形態]
次に、図12(a)および図12(b)を参照して、この発明の時計用文字板の第9実施形態について説明する。この場合には、図10に示された第8実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板50は、光透過性部材51の内周面の端面を斜面52に形成し、この斜面52に装飾部53を設けた構成で、これ以外は第8実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この光透過性部材51の内周部の端面は、図12(b)に示すように、下向きの斜面52に形成されており、この斜面52には、図12(a)および図12(b)に示すように、遮光性を有する装飾部53が1時〜12時の時字に対応して印刷やめっき、蒸着などにより設けられている。なお、光透過性部材51の内周部の内側に位置して露出する装飾部材22の上面には、図10に示す反射面48が、各装飾部53に対応する箇所を除く、各装飾部53間に対応して設けられていても良い。
このような時計用文字板50では、第8実施形態と同様、発光部材10からの光が装飾部材22の貫通孔23を通して光透過性部材51に入射し、この入射した光が光透過性部材51の内周部の端面に導かれ、この端面の斜面52から斜め下方に出射されるときに、各装飾部53により遮光されるため、各装飾部53に対応する箇所の光透過性部材51の内周部の内側は暗くなるが、これ以外の各装飾部53間から光が出射されるため、各装飾部53間に対応する箇所の光透過性部材51の内周部の内側は明るくなり、これにより光透過性部材51の内周部の内側に光による模様を表現することができる。また、このように光透過性部材51の内周部の内側に出射された光は、装飾部材22の上面に各装飾部53間と対応して設けられた各反射面48により部分的に反射されるので、これによっても、光による模様を表現することができる。このため、この時計用文字板50においても、装飾的なバリエーションが非常に豊富になり、極めて多彩な装飾効果を得ることができる。
[第10実施形態]
次に、図13(a)および図13(b)を参照して、この発明の時計用文字板の第10実施形態について説明する。この場合にも、図10に示された第8実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板55は、光透過性部材56の内周面の端面を凹凸形状の装飾部57に形成した構成で、これ以外は第8実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この光透過性部材56の内周部の端面は、図13(a)に示すように、凹凸形状の装飾部57が設けられている。この装飾部57は、例えば、1時〜12時の時字に対応する箇所が鋭角な凸部57aに形成され、これら凸部57aの間が円弧面状の凹部57bに形成された構成になっている。この場合、凸部57aには、図13(b)に示すように、下向きの斜面57cが形成されている。
このような時計用文字板55では、第8実施形態と同様、発光部材10からの光が装飾部材22の貫通孔23を通して光透過性部材56に入射し、この入射した光が光透過性部材56の内周部の端面の装飾部57に導かれ、この装飾部57から内側外部に出射されるときに、装飾部57の各凸部57aの箇所では光が集中し、かつ斜面57cにより斜め下方に向けて出射されるので、光の出射量が多くなり、このため各凸部57aに対する箇所の光透過性部材56の内周部の内側が明るくなり、また装飾部57の各凹部57bの箇所では凸部57aに比べて光の出射量が少ないため、これら各凸部57bに対応する箇所の光透過性部材56の内周側が凸部57aに対応する箇所よりも少し暗くなり、これにより光透過性部材57の内周部の内側に光の模様を表現することができる。なお、この場合、装飾部材22の上面に第8実施形態と同様に反射面48を設け、この反射面48により光透過性部材56の内周部から出射された光を反射するようにすれば、更に光の模様を変化させることができ、より一層、装飾的なバリエーションが豊富になり、更に多彩な装飾効果を得ることができる。
[第11実施形態]
次に、図14を参照して、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第11実施形態について説明する。この場合にも、図10に示された第8実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この腕時計は、時計用文字板60の光透過性部材61が第8実施形態と異なり、これ以外は第8実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この時計用文字板60は、第8実施形態と同様、光透過性部材61がリング状に形成され、この光透過性部材61が装飾部材22の外周部の上面に設けられ、この光透過性部材61が重なる箇所の装飾部材22に貫通孔23が設けられ、最下層に発光部材10が設けられた構成になっている。
光透過性部材61は、図14に示すように、装飾部材22の上面から腕時計ケース1の見切り部62の上部までの高さとほぼ同じ高さに形成されている。この場合、腕時計ケース1の見切り部62は、その内周面がほぼ垂直に形成されている。これに伴って、光透過性部材61の外周面の下部には、見切り部62の下面に中枠6と共に当接して押え付けられる鍔部63が設けられている。また、光透過性部材61の上面は、その外周側上部から内周側中間部に向けて傾斜する斜面64に形成されており、この斜面64の下側に位置する内周面65は、時計モジュール5の指針66の高さ、つまり装飾部材22の上面から指針66までの高さとほぼ同じ高さに形成されている。このような光透過性部材61は、導光性を有する材料からなり、その上部側の斜面64および外周面に光が外部に出射するのを防ぐように反射する遮光反射処理が施され、これにより下面側から入射した光を内周面65に導き、この内周面65から内側外部に向けて出射するように構成されている。また、指針66は、時計モジュール5(図1参照)の指針軸67に上端部に取り付けられて装飾部材22の上方を運針するものであり、その先端には、上向きの斜面68が斜め切断により設けられている。
このような腕時計の時計用文字板60では、最下層の発光部材10が発光すると、その光が中間層の装飾部材22に設けられた貫通孔23を通り、この貫通孔23から最上層の光透過性部材61内に入射し、この入射した光が光透過性部材61の上部側の斜面64および外周面から外部に出射することなく、光透過性部材61の内周面65に導かれ、この内周面65から内側に出射される。このため、光透過性部材61の内周面65の内側に位置する指針66の先端を少ない光量で照明することができ、これにより暗い所でも時刻を知ることができる。この場合、指針66の先端に上向きの斜面68が設けられているので、光透過性部材61の内周面65から出射された光を斜面68で上方に反射することにより、少ない光量で先端を明るく光らせることができ、これにより良好に時刻を知ることができる。
なお、上記第11実施形態では、指針66の先端に上向きの斜面68を斜め切断により形成したが、これに限らず、例えば、図15に示すように、指針66の先端を斜め下方に向けて折り曲げることにより、指針66の先端に斜面69を形成しても良い。このようにしても、第11実施形態と同様の作用効果があることは言うまでもない。
[第12実施形態]
次に、図16を参照して、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第12実施形態について説明する。この場合には、図1に示された第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この腕時計は、時計用文字板70が第1実施形態と異なり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この時計用文字板70は、時計モジュール5の上面に配置される最下層の装飾部材71と、その上に配置される中間層の発光部材72と、更にその上に配置される最上層の光透過性部材73とを備え、最下層の装飾部材71の上面に下側凹部74を設け、最上層の光透過性部材73の下面に上側凹部75を設け、これら下側凹部74と上側凹部75とで中間層の発光部材72を収納した3層構造になっている。
この場合、最下層の装飾部材71は、金属や合成樹脂からなる平板であり、最上層の光透過性部材73よりも大きい面積に形成され、その外周部が腕時計ケース1の見切り部9と中枠6とにより押えられている。この装飾部材71の上面の中央部分には、発光部材72を収納する下側凹部74が発光部材72の厚さのほぼ下側半分程度の深さで形成されている。なお、この下側凹部74の底部には、接続孔76が設けられており、この接続孔76内には、接続用のコイルばね77が上下方向に突出可能に配置されている。また、装飾部材71の外周部において上方に露出する上面には、時字や模様、図形などが設けられている。
発光部材72は、第1実施形態と同様、EL素子などの発光素子からなる円板状の平面発光体であり、その下側のほぼ半分程度が装飾部材71の下側凹部74内に配置され、この状態で装飾部材71の接続孔76に配置されたコイルばね77により時計モジュール5(図1参照)の電極と電気的に接続されている。
光透過性部材73は、導光性を有する材料からなる円形状の平板であり、その上面側に光が外部に出射するのを防ぐように反射する遮光反射処理部73Aが施され、これにより下面側から入射した光をその面方向における外周部の端面78に導き、この端面78から外部に向けて出射するように構成されている。この場合、光透過性部材73は、その外形が下側の発光部材72の外形よりも大きく、かつ最下層の装飾部材71の外形よりも小さく形成されている。また、この光透過性部材73の下面の中央部分には、発光部材72を収納する上側凹部75が発光部材72の厚さのほぼ上側半分程度の深さで形成されている。また、腕時計ケース1の見切り部9の内周面は、上部から下部に向かってすり鉢状に傾斜する斜面に形成されており、この斜面には、反射面79が設けられている。
なお、光透過性部材73の上面に光が外部に出射するのを防ぐように反射する遮光反射処理部73Aを施す代わりに、光透過性部材73自体を左右方向に光を導く導光性材料で形成し、下部から入射された光を外周部の端面78に導き、この端面78から外周部の外側に向けて出射するように構成しても良い。
このような腕時計の時計用文字板70では、中間層の発光部材72が発光すると、その光が最上層の光透過性部材73内に入射し、この入射した光が光透過性部材73の上面から外部に出射することなく、光透過性部材73の外周部の端面78に導かれ、この端面78から外部に出射されるので、光透過性部材73の外周部の外側を照明することができ、これにより暗い所でも時刻を知ることができる。特に、光透過性部材73の外周部の外側に装飾部材71の外周部分が露出し、この露出した装飾部材71の外周部分が照明されるため、例えば、光透過性部材73の外周側に位置する装飾部材71の上面に時字や模様などが設けられていれば、その時字や模様などをも照明することができ、これにより光透過性部材73と装飾部材71との両者により装飾効果が得られるので、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。
このときには、光透過性部材73の外周部の端面78から外部に出射した光が、腕時計ケース1の見切り部9の斜面に設けられた反射面79により上方に向けて反射されるので、より一層、光透過性部材73の外周部の外側を明るくすることができる。これによっても装飾的なバリエーションが豊富になり、より一層、多彩な装飾効果を得ることができる。
また、この時計用文字板70では、最下層の装飾部材71の上面に下側凹部74を設け、最上層の光透過性部材73の下面に上側凹部75を設け、この両者で中間層の発光部材72を収納しているので、3層構造であっても、時計用文字板70全体の厚さを薄くすることができ、これにより腕時計全体の薄型化および小型化を図ることができる。
なお、上記第12実施形態の時計用文字板70では、光透過性部材73が導光性を有する材料からなる円形状の平板で、その上面側に光が外部に出射するのを防ぐように反射する遮光反射処理が施され、これにより下面側から入射した光をその面方向における外周部の端面78に導き、この端面78から外部に向けて出射するように構成されているが、これに限らず、例えば、前述した第1、第2実施形態と同様、光透過性部材はガラスや合成樹脂などからなる光透過性を有する円形状の平板であっても良い。この場合には、発光部材72からの光が光透過性部材をそのまま透過して上方に出射するので、中央部分を照明することができるとともに、光透過性部材の外周側に露出した装飾部材71をも照明することができる。このため、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。
なおまた、上記第12実施形態の時計用文字板70では、装飾部材71と光透過性部材73との両者にそれぞれ下側凹部74と上側凹部75とを設け、これら下側凹部74と上側凹部75との両者で発光部材72を収納するように構成したが、これに限らず、例えば、図17(a)または図17(b)に示すように構成しても良い。
すなわち、図17(a)に示された第1変形例の時計用文字板80では、装飾部材81を平坦状に形成し、光透過性部材82の下面のみに発光部材72を収納する収納凹部83を設け、この収納凹部83内に発光部材72を下側に突出することなく収納するように構成した。この場合には、発光部材72の厚さを光透過性部材82の厚さよりも薄く形成すれば良く、また装飾部材81の発光部材72に対応する箇所に接続孔84を上下に貫通させて設ければ良い。このように構成しても、第12実施形態と同様の作用効果がある。
また、図17(b)に示された第2変形例の時計用文字板85では、光透過性部材86を平坦状に形成し、装飾部材87の上面のみに発光部材72を収納する収納凹部88を設け、この収納凹部88内に発光部材72を上側に突出することなく収納するように構成した。この場合には、発光部材72の厚さを装飾部材87の厚さよりも薄く形成すれば良い。このように構成しても、第12実施形態と同様の作用効果がある。
また、上記第12実施形態およびその各変形例では、光透過性部材73の外周部の端面78が平坦面に形成されているが、これに限らず、例えば、前述した図7(a)に示した第5実施形態の第1変形例のように、光透過性部材73の外周部の端面78を凹凸面34a(図7(a)参照)に形成して光を外部に拡散させるようにしても良く、また前述した図7(b)に示した第5実施形態の第2変形例のように、光透過性部材73の外周部の端面78を上向きの斜面34b(図7(b)参照)に形成して光を斜め上方に向けて出射するようにしても良い。
さらに、これらに限らず、前述した図8(a)および図8(b)に示した第6実施形態のように、光透過性部材73の外周部の端面78に遮光性を有する装飾部36(図8(a)、(b)参照)を部分的に設け、この装飾部36により部分的に光を遮断することにより、光透過性部材73の外周部の外側に光による模様を表現するようにしても良い。また、前述した図9(a)および図9(b)に示した第7実施形態のように、光透過性部材73の外周部の端面78に、鋭角な凹部41aと円弧面状の凸部41bとからなる凹凸形状の装飾部41(図9(a)、(b)参照)を形成し、この装飾部41により明るさを変化させて光透過性部材73の外周部の外側に光による模様を表現するようにしても良い。
[第13実施形態]
次に、図18を参照して、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第13実施形態について説明する。この場合にも、図1に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この腕時計は、時計用文字板90が第1実施形態と異なり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この時計用文字板90は、時計モジュール5の上面に配置される最下層の装飾部材91と、その上に配置される中間層の発光部材92と、更にその上に配置される最上層の光透過性部材93とを備え、中間層の発光部材92と最上層の光透過性部材93とを最下層の装飾部材91の面積よりも小さいリング状に形成し、これら発光部材92と光透過性部材93とを装飾部材91の外周部の上面に配置する際、装飾部材91の上面に設けられた下側凹部94と光透過性部材93の下面に設けられた上側凹部95とで中間層の発光部材92を収納するように構成されている。
最下層の装飾部材91は、第1実施形態と同様、金属板からなり、その外周部の上面には、発光部材92を収納する下側凹部94が発光部材92の厚さのほぼ下側半分程度の深さで形成されている。また、この下側凹部94の底部には、接続孔96が設けられており、この接続孔96内には、接続用のコイルばね97が上下に突出するように配置されている。
発光部材92は、EL素子などの発光素子からなるリング形状の平面発光体であり、その下側のほぼ半分程度が装飾部材91の下側凹部94内に配置され、この状態で装飾部材91の接続孔96に配置されたコイルばね97により時計モジュール5(図1参照)の電極と電気的に接続されている。
光透過性部材93は、導光性を有する材料からなるリング形状の平板であり、その上面側に光が外部に出射するのを防ぐように反射する遮光反射処理が施され、これにより下面側から入射した光をその面方向における内周面98に導き、この内周面98から内側外部に向けて出射するように構成されている。
この場合、光透過性部材93は、その内径が下側の発光部材92の内径よりも小さく、しかも外径が発光部材92の外径よりも小さく形成されている。この光透過性部材93の外周部の下面には、発光部材92を収納する上側凹部95が発光部材92の厚さのほぼ上側半分程度の深さで形成されている。また、この光透過性部材93は、その外周部が中枠6と共に腕時計ケース1の見切り部9により押えられている。さらに、光透過性部材93の内周部の内側には、装飾部材91の上面が露出しており、この露出した装飾部材91の上面には、反射面99が光透過性部材93の内周面98の近傍に設けられている。この反射面99は、例えば、時字に対応して形成されていたり、あるいは時字に沿うリング形状に形成されている。なお、装飾部材91の上方に露出する上面には、反射面99を除いて、模様や図形などが設けられている。また、光透過性部材46の外部に露出する上面には、時字や模様などが設けられている。
このような腕時計の時計用文字板90では、発光部材92が発光すると、その光が光透過性部材93内に入射し、この入射した光が光透過性部材93の上面から外部に出射することなく、光透過性部材93の内周面98に導かれ、この内周面98から内側外部に出射されるので、光透過性部材93の内周部の内側を照明することができ、これにより暗い所でも時刻を知ることができる。しかも、光透過性部材93の内周面98から出射した光は、装飾部材91の上方に露出する上面に設けられた反射面98により上方に向けて反射されるので、より一層、光透過性部材93の内周部の内側を明るくすることができる。このため、例えば光透過性部材93の内周部の内側に位置する装飾部材91の上面に時字や模様などが設けられていれば、その時字や模様などを良好に照明することができ、これにより装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。
また、この時計用文字板90によれば、装飾部材91の上面に下側凹部94を設け、光透過性部材93の下面に上側凹部95を設け、この両者で発光部材92を収納しているので、3層構造であっても、時計用文字板90全体の厚さを薄くすることができ、これにより腕時計全体の薄型化および小型化を図ることができる。
なお、上記第13実施形態の時計用文字板90では、光透過性部材93が導光性を有する材料からなるリング形状の平板で、その上面側に光が外部に出射するのを防ぐように反射する遮光反射処理が施され、これにより下面側から入射した光をその面方向における内周面98に導き、この内周面98から内側外部に向けて出射するように構成されているが、これに限らず、例えば、前述した第3実施形態と同様、光透過性部材はガラスや合成樹脂などからなる光透過性を有するリング形状の平板であっても良い。この場合には、発光部材92からの光が光透過性部材をそのまま透過して出射するので、装飾部材91の外周側を照明することができるとともに、光透過性部材の内周側に露出した装飾部材91をも照明することができる。このため、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。
なおまた、上記第13実施形態の時計用文字板90では、装飾部材91と光透過性部材93との両者にそれぞれ下側凹部94と上側凹部95とを設け、これら下側凹部94と上側凹部95との両者で発光部材92を収納するように構成したが、これに限らず、例えば、図19(a)または図19(b)に示すように構成しても良い。
すなわち、図19(a)に示された第1変形例の時計用文字板100では、装飾部材101を平坦状に形成し、光透過性部材102の下面のみに発光部材92を収納する収納凹部103を設け、この収納凹部103内に発光部材92を下側に突出することなく収納するように構成した。このように構成しても、第13実施形態と同様の作用効果がある。
この場合には、発光部材92の厚さを光透過性部材102の厚さよりも薄く形成すれば良い。また、光透過性部材102の内周面に下向きの斜面104を形成し、これにより光透過性部材102の内周面から出射する光の一部を斜め下方に向けて出射させるようにしても良い。さらに、これに限らず、例えば、前述した図11(a)に示した第8実施形態の第1変形例のように、光透過性部材102の内周面を凹凸面に形成して光を内側外部に拡散させるようにしても良い。
また、図19(b)に示された第2変形例の時計用文字板105では、光透過性部材106を平坦状に形成し、装飾部材107の外周部の上面のみに発光部材92を収納する収納凹部108を設け、この収納凹部108内に発光部材92を上側に突出することなく収納するように構成した。このように構成しても、第13実施形態と同様の作用効果がある。
この場合にも、発光部材92の厚さを装飾部材107の厚さよりも薄く形成すれば良い。また、光透過性部材106の内周面に下向きの斜面109を形成し、これにより光透過性部材106の内周面から出射する光の一部を斜め下方に向けて出射させるようにしても良い。さらに、これに限らず、例えば、前述した図11(a)に示した第8実施形態の第1変形例のように、光透過性部材102の内周面を凹凸面に形成して光を内側外部に拡散させるようにしても良い。
さらに、上記第13実施形態およびその各変形例に限らず、光透過性部材93の内周面98を以下のように構成しても良い。
すなわち、光透過性部材93の内周面98に、前述した図12(a)および図12(b)に示した第9実施形態のように、下向きの斜面を形成し、この斜面に遮光性を有する装飾部36(図12(a)(b)参照)を部分的に設け、この装飾部36により部分的に光を遮断することにより、光透過性部材93の内周部の内側に光による模様を表現するようにしても良い。また、光透過性部材93の内周面98に、前述した図13(a)および図13(b)に示した第10実施形態のように、鋭角な凸部57aと円弧面状の凹部57bとからなる凹凸形状の装飾部57(図13(a)(b)参照)を形成し、この装飾部57により明るさを変化させて光透過性部材93の内周部の内側に光による模様を表現するようにしても良い。
[第14実施形態]
次に、図20を参照して、この発明の時計用文字板の第14実施形態について説明する。この場合には、図1に示された第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板110は、最下層の発光部材111と、その上に配置される中間層の光透過性部材112と、更にその上に配置される最上層の装飾部材113とを備え、第1実施形態と同様、腕時計ケース1内に時計モジュール5と共に収納されるように構成されている。
発光部材111は、第1実施形態と同様、EL素子などの発光素子からなる平面発光体であり、時計モジュール5の電極と電気的に接続されている。
光透過性部材112は、ガラスや合成樹脂などからなる光透過性を有する平板状のもであり、その上面の所定箇所に第1、第2突出部114、115が装飾部材113の厚さと同じ高さで形成されている。これら第1、第2突出部114、115は、同心円状のリング形状、あるいは同心円上で時字などに対応して点在する柱状に形成され、第1突出部114が第2突出部115よりも外周側に位置し、かつ第1突出部114の幅が第2突出部115の幅よりも大きく形成されている。
装飾部材113は金属板からなり、その所定箇所には光透過性部材112の第1、第2突出部114、115がそれぞれ挿入する第1、第2貫通孔116、117が第1、第2突出部114、115とほぼ同じ大きさで形成されている。なお、この装飾部材113の上面には、時字や模様、図形などが設けられている。
このような時計用文字板110によれば、発光部材111が発光すると、その光が光透過性部材112に下面から入射し、この入射した光が装飾部材113の第1、第2貫通孔116、117に挿入された第1、第2突出部114、115に導かれ、これら第1、第2突出部114、115の上面から上方に出射されるので、暗い所でも時刻を知ることができる。このときには、発光部材111からの光を装飾部材113がその第1、第2突出部114、115に導いて集め、これにより第1、第2突出部114、115の各上面から集中させて出射させるので、発光部材111からの光を効率良く装飾部材113の上方に出射させることができ、これにより第1、第2突出部114、115の各上面を明かることができる。特に、光透過性部材112の第1突出部114の幅が第2突出部115の幅よりも大きく形成されているので、第1突出部114を第2突出部115よりも明るくすることができる。このため、光透過性部材112と装飾部材113との両者の装飾効果により、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。
この場合、例えば、光透過性部材112の第1、第2突出部114、115の少なくとも一方が時字に対応して形成されている場合には、時字に対応する箇所、およびその付近を明るくすることができ、また第1、第2突出部114、115の少なくとも一方が時字に沿うリング形状に形成されている場合には、時字に沿うリング形状に明るくすることができ、これらにより装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。
また、この時計用文字板110では、光透過性部材112の第1、第2突出部114、115が装飾部材113の厚さと同じ高さで形成されているので、第1、第2突出部114、115の各上面と装飾部材113の上面とが同一平面となり、これにより外観的にも好ましいものを得ることができる。
なお、上記第14実施形態では、光透過性部材112の第1、第2突出部114、115を装飾部材113の厚さと同じ高さに形成して、第1、第2突出部114、115の各上面と装飾部材113の上面とが同一平面になるように構成したが、これに限らず、例えば、図21(a)または図21(b)に示すように構成しても良い。
すなわち、図21(a)に示された第1変形例では、光透過性部材112の突出部118を装飾部材113の厚さよりも高く形成し、この突出部118を装飾部材113の貫通孔119に挿入して、突出部118の上端部を装飾部材113の上方に突出させた構成になっている。
このよう構成すれば、突出部118の上面から上方に向けて光を出射させることができるほか、装飾部材119の上方に突出した上端部の側面からも光を出射させることができるので、貫通孔119の周囲近傍をも照明することができる。この場合、例えば、突出部118の上端部が時字に形成されていれば、時字を立体的に表現することができる。また、突出部118は、その上端部の上面を平坦面に形成する必要はなく、例えば、円弧状の湾曲面、または多角形状の屈曲面に形成し、これにより光を放射状に出射させるように構成しても良い。
また、図21(b)に示された第2変形例では、光透過性部材112の突出部120を装飾部材113の厚さよりも低く形成し、この突出部120を装飾部材113の貫通孔121に挿入して、突出部120の上面を装飾部材113の貫通孔121内に配置させた構成になっている。このよう構成すれば、突出部120の上面が貫通孔121内に位置しているので、貫通孔121の形状とほぼ同じ形状で明るく光らせることができる。
[第15実施形態]
次に、図22を参照して、この発明の時計用文字板の第15実施形態について説明する。この場合には、図20に示された第14実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板125は、中間層の光透過性部材126が第14実施形態と異なり、これ以外は第14実施形態と同じ構成になっている。
すなわち、この光透過性部材126は、その上面に第1突出部127と第1突出部128とが異なる高さで設けられた構成になっている。
この場合、第1突出部127は、装飾部材113の厚さよりも高く形成され、装飾部材113の第1貫通孔116に挿入され、その上端部が装飾部材113の上方に突出している。この第1突出部127の上端面には、遮光性を有する第1装飾部129aが部分的に設けられている。また、第2突出部128は、装飾部材113の厚さと同じ高さに形成され、装飾部材113の第2貫通孔117に挿入され、その上面が装飾部材113の上面と同一平面になるように形成されている。この第2突出部128に対応する箇所の光透過性部材126の下面には、遮光性を有する第2装飾部129bが部分的に設けられている。
このような時計用文字板125では、第14実施形態と同様、発光部材111で発光した光が光透過性部材126に下面から入射し、この入射した光が装飾部材113の第1、第2貫通孔116、117に挿入された第1、第2突出部127、128に導かれ、これら第1、第2突出部127、128の上面から上方に出射されるので、暗い所でも時刻を知ることができる。
このとき、第1突出部127では、装飾部材113の上方に突出した上端部の側面からも光が出射されるので、その周辺部分をも照明することができるほか、特に、第1突出部127の上面から出射される光が第1装飾部129aにより部分的に遮られ、これ以外の部分から出射されるので、第1装飾部129aにより光の模様を表現することができる。
また、第2突出部128では、これに対応する箇所の光透過性部材126の下面に部分的に設けられた第2装飾部129bにより、発光部材111からの光が遮られるので、第2装飾部129bから出射される光量が第2装飾部129bに対応する箇所とそれ以外の箇所とで異なり、これにより明るさの異なる光の模様を表現することができる。
このように、この時計用文字板125によれば、第1装飾部129aにより光の模様を表現することができるとともに、第2装飾部129bによっても明るさの異なる光の模様を表現することができるので、第14実施形態のものよりも、より一層、装飾的なバリエーションが豊富になり、更に多彩な装飾効果を得ることができる。
[第16実施形態]
次に、図23を参照して、この発明の時計用文字板の第16実施形態について説明する。この場合には、図22に示された第15実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板130は、中間層の光透過性部材126の第1突出部127の第1装飾部131aと第2突出部12に対応する第2装飾部131bとが第15実施形態と異なり、これ以外は第15実施形態と同じ構成になっている。
すなわち、この光透過性部材126の第1突出部127は、その上端部が装飾部材113の上方に突出し、その上端面に凹凸形状の第1装飾部131aが部分的に設けられている。また、第2突出部128は、その上面が装飾部材113の上面と同一平面になるように形成され、この第2突出部128に対応する箇所の光透過性部材126の下面に凹凸形状の第2装飾部131bが部分的に設けられている。
このような時計用文字板130では、第1突出部127の上端部から光が出射される際、凹凸形状の第1装飾部131aにより光が拡散されるので、第1装飾部131aの箇所がこれ以外の箇所よりも少し暗くなり、これにより光の模様を表現することができ、また凹凸形状の第2装飾部131bにより発光部材111からの光が拡散されるので、第2装飾部131bに対向する箇所とこれ以外の箇所とで明るさが異なり、これによっても光の模様を表現することができ、これらにより第14実施形態と同様、装飾的なバリエーションを豊富にすることができ、多彩な装飾効果を得ることができる。
[第17実施形態]
次に、図24を参照して、この発明の時計用文字板の第17実施形態について説明する。この場合には、図20に示された第14実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板135は、最下層の発光部材111上に配置される中間層の光透過性部材136と最上層の装飾部材137とが第14実施形態と異なり、これ以外は第14実施形態と同じ構成になっている。
すなわち、光透過性部材136は、ガラスや合成樹脂などの光透過性を有するリング状の平板であり、発光部材111の外周部の上面に配置されている。この光透過性部材136の上面のほぼ中間部には、突出部138が設けられている。この突出部138は、例えば、リング形状に形成されていたり、または時字、もしくは時字に対応して点在する柱状に形成されている。
装飾部材137は、その外周部の下面に光透過性部材136を収納する収納凹部139が形成され、この収納凹部139に対応する部分に光透過性部材136の突出部138が挿入する貫通孔140が形成されている。この場合、光透過性部材136の突出部138は、貫通孔140の深さと同じ高さに形成され、これにより装飾部材137の上面と同一平面になるように構成されている。なお、装飾部材137の上面には、時字や模様、図形などが設けられている。
このような時計用文字板135では、第14実施形態と同様、発光部材111で発光した光が光透過性部材136に入射し、この入射した光が装飾部材137の貫通孔140に挿入された突出部138に導かれ、この突出部138の上面から上方に出射されるので、暗い所でも時刻を知ることができる。この場合、例えば、光透過性部材136の突出部138が、時字または時字に対応して点在する柱状に形成されている場合には、時字として、または時字に対応する箇所を明るくすることができ、また突出部138が時字に沿うリング形状に形成されている場合には、時字に沿ってリング形状に明るくすることができ、これにより第14実施形態と同様、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。
また、この時計用文字板135では、装飾部材137の下面に収納凹部139を設け、この収納凹部139内に発光部材111を収納したので、3層構造でありながら、時計用文字板135全体の厚さを薄くすることができ、これにより腕時計全体の薄型化および小型化をも図ることができる。
なお、上記第17実施形態では、光透過性部材136の突出部138を装飾部材137の上面と同一平面になるように構成したが、これに限らず、例えば、図25(a)または図25(b)に示すように構成しても良い。
すなわち、図25(a)に示された第1変形例では、光透過性部材136の突出部141を装飾部材137の貫通孔140の深さよりも高く形成し、この突出部141の上端部を装飾部材137の上方に突出させた構成になっている。このよう構成すれば、突出部141の上面から上方に向けて光を出射させることができるほか、装飾部材137の上方に突き出した上端部の側面からも光を出射させることができるので、貫通孔140の周囲近傍をも照明することができる。この場合、例えば、突出部141の上端部が時字に形成されていれば、時字を立体的に表現することができる。また、突出部141は、その上端部の上面を平坦面に形成する必要はなく、例えば、円弧状の湾曲面、または多角形状の屈曲面に形成し、これにより光を放射状に出射させるように構成しても良い。
また、図25(b)に示された第2変形例では、光透過性部材136の突出部142を装飾部材137の貫通孔140の深さよりも低く形成し、この突出部142を装飾部材137の貫通孔40の内部に配置させた構成になっている。このよう構成すれば、突出部142の上面が貫通孔140内に位置しているので、貫通孔140の形状とほぼ同じ形状で明るく光らせることができる。
また、上記第17実施形態およびその各変形例に限らず、例えば、前述した図22の第15実施形態、または前述した図23の第16実施形態で述べたような装飾部を設けても良い。すなわち、第17実施形態において、光透過性部材136の突出部138の上面に、第15実施形態のように、遮光性を有する装飾部129a(図22参照)を部分的に設け、この装飾部129aにより光の模様を表現しても良く、また突出部138に対応する箇所の光透過性部材136の下面に遮光性を有する装飾部129b(同図参照)を部分的に設け、この装飾部129bにより光の模様を表現しても良い。また、第17実施形態において、光透過性部材136の突出部138の上面に、第16実施形態のように、凹凸形状の装飾部130a(図23参照)を部分的に設け、この装飾部130aにより光の模様を表現しても良く、また突出部138に対応する箇所の光透過性部材136の下面に凹凸形状の装飾部130b(同図参照)を部分的に設け、この装飾部130bにより光の模様を表現しても良い。このようにすれば、より一層、装飾的なバリエーションを豊富にすることができ、更に多彩な装飾効果を得ることができる。
[第18実施形態]
次に、図26および図27を参照して、この発明の時計用文字板の第18実施形態について説明する。この場合には、図1に示された第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板145は、最上層の光透過性部材146の下側に発光部材147と装飾部材148とを並列に配置した2層構造で、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、最上層の光透過性部材146は、ガラスや合成樹脂などの光透過性を有する材料からなる円形状の平板であり、その下面に仕切部149がリング状に形成されている。発光部材147は、EL素子などの発光素子からなる円形状の平面発光体であり、その厚さが光透過性部材146の仕切部149の高さと同じ大きさに形成され、リング状の仕切部149の内側に配置され、この状態で時計モジュール5(図1参照)の電極と電気的に接続されている。装飾部材148は、金属板からなるリング形状の平板であり、その厚さが光透過性部材146の仕切部149の高さと同じ大きさに形成され、リング状の仕切部149の外側に配置されている。この装飾部材148の上面には、時字や模様、図形などが設けられている。なお、光透過性部材146の上下面の少なくとも一方にも、模様や図形などが印刷やめっきにより設けられていても良い。
このような時計用文字板145では、発光部材147が発光すると、その光が光透過性部材146のリング状の仕切部149の内側に対応する部分を透過して上方に出射するので、光透過性部材146の中央部分を明るくすることができ、これにより暗い所でも時刻を知ることができるとともに、光透過性部材146の仕切部149の外側に配置された装飾部材148をも照明することができるので、装飾部材148と光透過性部材146との両者の装飾により、十分な装飾効果を得ることができる。このため、従来のように光透過性部材の下面に単に発光部材を設けただけの場合に比べて、装飾的なバリエーションが豊富になり、しかも仕切部149および発光部材147の形状を適宜変えることにより、多彩な装飾効果を得ることが可能になる。
また、この時計用文字板145では、光透過性部材146の下面に円板状の発光部材147とリング状の装飾部材148とを並列に配置したので、時計用文字板145全体の厚さを薄くすることができ、これにより腕時計全体の薄型化および小型化をも図ることができ、しかも光透過性部材146の下面に仕切部149を形成したので、この仕切部149により発光部材147と装飾部材148とを位置決めすることができ、容易にかつ精度良く発光部材147と装飾部材148とを光透過性部材146に取り付けることができる。また、発光部材147と装飾部材148とが同じ厚さで、かつ仕切部149の高さと同じに形成されているので、発光部材147の下面と装飾部材148の下面とが仕切部149の下面と共に同一平面となり、このため時計用文字板145全体が平坦状になり、外観的にも好ましいものを得ることができる。
なお、上記第18実施形態では、光透過性部材146の下面に仕切部149をリング状に形成したが、これに限らず、例えば、図28(a)または図28(b)に示すように構成しても良い。
すなわち、図28(a)に示された第1変形例では、光透過性部材146の中央部分が厚く外周部分が薄くなるように、光透過性部材146の下面に段差部150を設け、中央部分の下面に発光部材151を配置し、外周部分の下面に装飾部材152を配置した構成になっている。この場合、装飾部材152は、その厚さが発光部材151の厚さよりも段差部150の高低差だけ厚く形成され、これにより装飾部材152の下面が発光部材151の下面と同一平面になるように構成されている。このような時計用文字板においても、第18実施形態と同様の作用効果があることは言うまでもない。
また、図28(b)に示された第2変形例では、光透過性部材146の中央部分が薄く外周部分が厚くなるように、光透過性部材146の下面に段差部153を設け、中央部分の下面に発光部材154を配置し、外周部分の下面に装飾部材155を配置した構成になっている。この場合、装飾部材155は、その厚さが発光部材154の厚さよりも段差部153の高低差だけ薄く形成され、これにより装飾部材155の下面が発光部材154の下面と同一平面になるように構成されている。このような時計用文字板においても、第18実施形態と同様の作用効果があることは言うまでもない。
[第19実施形態]
次に、図29および図30を参照して、この発明の時計用文字板の第19実施形態について説明する。この場合には、図26および図27に示された第18実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板156は、光透過性部材146の下側に配置される発光部材157と装飾部材158との位置が第18実施形態と異なり、これ以外は第18実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、発光部材157は、リング形状の平板であり、その厚さが光透過性部材146の仕切部149の高さと同じ大きさに形成され、リング状の仕切部149の外側に配置されている。装飾部材158は、円形状の平板であり、その厚さが光透過性部材146の仕切部149の高さと同じ大きさに形成され、リング状の仕切部149の内側に配置されている。この装飾部材158の上面には、時字や模様、図形などが設けられている。なお、光透過性部材157の上下面の少なくとも一方に模様やも、図形などが印刷やめっきにより設けられていても良い。
このような時計用文字板156では、発光部材157が発光すると、その光が光透過性部材146のリング状の仕切部149の外周側を透過して上方に出射するので、光透過性部材146の外周側を明るくすることができ、これにより暗い所でも時刻を知ることができるとともに、仕切部149の内側に配置された装飾部材158をも照明することができるので、この装飾部材158と光透過性部材146との両者によって、十分な装飾効果を得ることができる。このため、第18実施形態と同様、装飾的なバリエーションが豊富になり、しかも仕切部149および発光部材157の形状を適宜変えることにより、多彩な装飾効果を得ることが可能になる。
また、この時計用文字板156においても、第18実施形態と同様、光透過性部材146の下面に発光部材157と装飾部材158とを並列に配置したので、時計用文字板156全体の厚さを薄くすることができ、しかも光透過性部材146の仕切部149により、発光部材157と装飾部材158とを位置決めできるので、容易にかつ精度良く光透過性部材146に取り付けることができる。
なお、上記第19実施形態では、第18実施形態と同様、光透過性部材146の下面に仕切部149をリング状に形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば、図31(a)または図31(b)に示すように構成しても良い。
すなわち、図31(a)に示された第1変形例では、光透過性部材146の中央部分が厚く外周部分が薄くなるように、光透過性部材146の下面に段差部160を設け、中央部分の下面に装飾部材161を配置し、外周部分の下面に発光部材162を配置した構成になっている。この場合、装飾部材161は、その厚さが発光部材162の厚さよりも段差部160の高低差だけ薄く形成され、これにより装飾部材161の下面が発光部材162の下面と同一平面になるように構成されている。このような時計用文字板においても、第19実施形態と同様の作用効果があることは言うまでもない。
また、図31(b)に示された第2変形例では、光透過性部材146の中央部分が薄く外周部分が厚くなるように、光透過性部材146の下面に段差部163を設け、中央部分の下面に装飾部材164を配置し、外周部分の下面に発光部材165を設配置した構成になっている。この場合、装飾部材164は、その厚さが発光部材165の厚さよりも段差部163の高低差だけ厚く形成され、これにより装飾部材164の下面が発光部材165の下面と同一平面になるように構成されている。このような時計用文字板においても、第19実施形態と同様の作用効果があることは言うまでもない。
[第20実施形態]
次に、図32を参照して、この発明の時計用文字板の第20実施形態について説明する。この場合には、図1に示された第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板170は、発光部材171上に光透過性部材172を積層し、この状態でその両者を装飾部材173の収納部174内に収納した構成で、これ以外は第1実施形態と同じ構成になっている。
すなわち、発光部材171は、第1実施形態と同様、EL素子などの発光素子からなる円板状の平面発光体であり、時計モジュール5(図1参照)の電極と電気的に接続されている。
光透過性部材172は、ガラスや合成樹脂などからなる光透過性を有する円形状の平板状のもであり、発光部材171と同じ大きさに形成され、発光部材171の上面に重なり合って積層されるように構成されている。なお、この光透過性部材172の上面には、模様や図形などが設けられている。
装飾部材173は、金属や合成樹脂からなり、中央部分に円形状の収納部174が上下方向に貫通して形成されたリング形状の平板であり、その厚さが発光部材171と光透過性部材172とを積層した厚さと同じに形成されている。この装飾部材173は、収納部174内に発光部材171と光透過性部材172とが積層された状態で収納され、発光部材171の下面と装飾部材173の下面とが同一平面をなし、かつ光透過性部材172の上面と装飾部材173の上面とが同一平面をなし、これにより全体が平坦状になるように構成されている。なお、この装飾部材173の上面には、時字や模様、図形などが設けられている。
このような時計用文字板170では、装飾部材173の中央部分に収納部174が設けられ、この収納部174内に収納された発光部材171が発光すると、その光が光透過性部材172を透過して上方に出射するので、装飾部材173の中央部分を明るくすることができ、しかも装飾部材173の外周部分が露出しているので、こお露出した装飾部材173の内周部分をも照明することができ、このため通常の文字板としての装飾性をもちながら、暗い所でも時刻を知ることができるとともに、十分な装飾効果を得ることができる。この場合、例えば、光透過性部材172の上面に模様や図形などが設けられ、装飾部材173の上面にも、時字や模様、図形などが設けられていることにより、その両者によって、より一層、十分な装飾効果を得ることができ、また装飾部材173の収納部174およびその内部に収納される発光部材171と光透過性部材172との形状を適宜変えることにより、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることが可能になる。
また、この時計用文字板170では、装飾部材173の中央部分に収納部174を設け、この収納部174内に発光部材171と光透過性部材172とを積層させた状態で収納したので、時計用文字板170全体の厚さを薄くすることができ、これにより腕時計全体の薄型化および小型化をも図ることができ、しかも装飾部材173の収納部174により、発光部材171と光透過性部材172とを位置決めできるので、容易にかつ精度良く光透過性部材172に取り付けることができる。また、この時計用文字板170は、装飾部材173の下面と発光部材171の下面とが同一平面をなし、かつ装飾部材173の上面と光透過性部材172の上面とが同一平面をなし、これにより全体が平坦状に構成されているので、外観的にも好ましいものを得ることができる。
なお、上記第20実施形態では、発光部材171と光透過性部材172とを同じ大きさに形成したが、これに限らず、例えば、図33(a)に示す第1変形例のように、発光部材175を光透過性部材172よりも大きく形成し、これにより発光部材175の外周部を光透過性部材172の側方に突出させた状態で積層するように構成しても良い。この場合には、装飾部材173の中央部分に段差状の収納部176を形成すれば良い。すなわち、この収納部176は、下部側に発光部材175を収納する大径孔部176aを形成し、上部側に光透過性部材172を収納する小径孔部176bを形成した構造になっている。このような構造にすれば、第20実施形態と同様の作用効果があるほか、特に、発光部材175が光透過性部材172よりも大きく形成され、その外周部が光透過性部材172の側方に突出しても、その突出した外周部を収納部176の小径孔部176bの縁部で隠すことができ、このため発光部材175の外周部に電気的な接続部分を設けても、外部から見えないように隠すことができるので、外観的にも好ましいものを得ることができる。
また、上記第20実施形態では、装飾部材173の中央部分に収納部174を上下に貫通させて形成したが、これに限らず、例えば、図33(b)に示す第2変形例のように、装飾部材173の中央部分に収納凹部177を形成し、この収納凹部177内に発光部材171と光透過性部材172とを重ね合わせて収納するように構成しても良い。この場合には、収納凹部177を発光部材171と光透過性部材172との積層厚とほぼ同じ深さに形成し、光透過性部材172の上面が装飾部材173の上面と同一平面になるように構成すれば良い。このような構造でも、第20実施形態と同様の作用効果があるほか、収納凹部177の底面によって発光部材171と光透過性部材172との上下方向の位置決めもできるので、より一層、正確に装着することができる。
[第21実施形態]
次に、図34を参照して、この発明の時計用文字板の第21実施形態について説明する。この場合には、図32に示された第20実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。
この時計用文字板180は、発光部材181と光透過性部材182とをそれぞれリング形状に形成し、発光部材181上に光透過性部材182を積層させ、その両者を装飾部材183の外周の収納部184に配置した構成で、これ以外は第20実施形態と同じ構成になっている。
すなわち、発光部材181は、EL素子などの発光素子からなるリング形状の平面発光体であり、第1実施形態と同様、時計モジュール5(図1参照)の電極と電気的に接続されている。
光透過性部材182は、ガラスや合成樹脂などからなる光透過性を有するリング形状の平板であり、発光部材181と同じ大きさに形成され、発光部材181の上面に重なり合って積層されるように構成されている。なお、この光透過性部材182の上面には、模様や図形などが設けられている。
装飾部材183は、金属や合成樹脂からなる円形状の平板であり、その外径が発光部材181と光透過性部材182との両者の各内径とほぼ同じ大きさに形成され、かつその厚さが発光部材181と光透過性部材182とを積層した厚さと同じに形成されている。このため、装飾部材183は、その外周部が収納部184となり、発光部材181と光透過性部材182とが積層された状態で、外周の収納部184に配置されるように構成されている。この場合、装飾部材183は、その下面が発光部材181の下面と同一平面をなし、かつ上面が光透過性部材182の上面と同一平面をなし、これにより全体が平坦状になるように構成されている。なお、この装飾部材183の上面には、時字や模様、図形などが設けられている。
このような時計用文字板180では、リング形状の発光部材181上にこれと同じ大きさのリング形状の光透過性部材182を積層し、これらを円板状の装飾部材183の外周の収納部184に配置したので、リング形状の発光部材181が発光すると、その光が光透過性部材182を透過して上方に出射し、これにより装飾部材183の外周側を明るくすることができ、しかも装飾部材183の上面が露出しているので、この露出した装飾部材183の外周部分をも照明することができ、これにより第20実施形態と同様、通常の文字板としての装飾性をもちながら、暗い所でも時刻を知ることができるとともに、十分な装飾効果を得ることができる。この場合、例えば、光透過性部材182の上面に模様や図形などが設けられ、装飾部材183の上面にも、時字や模様、図形などが設けられていることにより、その両者によって、より一層、十分な装飾効果を得ることができ、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることが可能になる。
また、この時計用文字板180では、リング形状の発光部材181上にこれと同じ大きさのリング形状の光透過性部材182を積層し、これらを円板状の装飾部材183の外周の収納部184に配置したので、時計用文字板180全体の厚さを薄くすることができ、これにより腕時計全体の薄型化および小型化をも図ることができ、しかも装飾部材183により発光部材181と光透過性部材182とを位置決めできるので、容易にかつ精度良く光透過性部材182に取り付けることができる。また、この時計用文字板180は、装飾部材183の下面と発光部材181の下面とが同一平面をなし、かつ装飾部材183の上面と光透過性部材182の上面とが同一平面をなし、これにより全体が平坦状に構成されているので、外観的にも好ましいものを得ることができる。
なお、上記第21実施形態では、発光部材181と光透過性部材182とを同じ大きさに形成したが、これに限らず、例えば、図35(a)に示す第1変形例のように、光透過性部材185の内径を発光部材181よりも大きく形成し、これにより発光部材181の内周部を光透過性部材185の内側に突出させた状態で積層するように構成しても良い。この場合には、装飾部材183の外周の収納部186を段差状に形成すれば良い。すなわち、装飾部材183の外周の収納部186は、下部側に発光部材181が装着する小径部183aを形成し、上部側に光透過性部材185が装着する大径部183bを形成した構造になっている。このような構造にすれば、第21実施形態と同様の作用効果があるほか、特に、光透過性部材185の内径を発光部材181よりも大きく形成し、発光部材181の内周部が光透過性部材185の内側に突出しても、その突出した内周部を装飾部材183の大径部183bにより隠すことができ、このため発光部材181の外周部に電気的な接続部分を設けても、外部から見えないように隠すことができるので、外観的にも好ましいものを得ることができる。
また、上記第21実施形態では、発光部材181と光透過性部材182との両者を装飾部材183の外周に配置したが、これに限らず、例えば、図35(b)に示す第2変形例のように、装飾部材183の外周部に切欠凹部187を形成し、この切欠凹部187内に発光部材181と光透過性部材182とを重ね合わせて装着するように構成しても良い。この場合には、切欠凹部187を発光部材181と光透過性部材182との積層厚とほぼ同じ深さに形成し、光透過性部材182の上面が装飾部材183の上面と同一平面になるように構成すれば良い。このような構造でも、第21実施形態と同様の作用効果があるほか、特に、切欠凹部187の底面によって発光部材181と光透過性部材182との上下方向の位置決めもできるので、より一層、正確に装着することができる。
なおまた、上記第18〜第21実施形態およびその各変形例では、光透過性部材の上面からほぼ均一に光を出射する構造になっているが、これに限らず、例えば、図36(a)または図36(b)に示すような構造であっても良い。
すなわち、図36(a)に示された第1変形例では、光透過性部材190の上面に部分的に光透過率の異なる光透過制御膜191を設けた構造になっており、また図36(b)に示された第2変形例では、光透過性部材190の下面に部分的に光透過率の異なる光透過制御膜191を設けた構造になっている。この場合、光透過制御膜191は、光の透過率が低い膜厚の厚い部分191aと、光の透過率が高い膜厚の薄い部分191bとを有し、これらが所定箇所ごとに選択的に配置された構造になっている。このような構造であれば、膜厚の厚い部分191aと膜厚の薄い部分191bとで明かるを変えことができ、この明るさの差により模様や図形などを表現することができ、これにより装飾的なバリエーションを豊富にすることができ、多彩な装飾効果を得ることができる。
また、上記光透過制御膜191は、必ずしも膜厚を変えたものである必要はなく、例えば、印刷濃度を部分的に変えたり、蒸着密度を部分的に変えたりしたものでも良く、また必ずしも上記のような膜である必要はなく、例えば、光透過性部材190の表面をスリガラスのような凹凸状の粗面にした表面処理でも良い。この場合には、表面の凹凸状の粗さを部分的に変えれば良い。なお、光透過性部材190の上下面の少なくとも一方に、上記のような光透過制御膜や表面処理などを全面に亘って設けることにより、全体を半透明状態にしても良い。このようにすれば、光透過性部材の下側に位置する部材を見にくくすることができ、これにより接続用のコイルばねなどの接続部を隠すことができる。
また、光透過性部材は、必ずしも透明な材料である必要はなく、例えば、透明な材料に粉末を混入したものや、スモーク系のカラーなどの半透明な材料で形成しても良い。このようにしても、光透過性部材の下側に位置する部材を見にくくすることができ、これにより接続用のコイルばねなどの接続部を隠すことができる。
さらに、この発明の時計用文字板では、装飾部材の上下面、光透過性部材の上下面、および発光部材の上面の全てに印刷やめっきなどで模様や図形などの装飾を施しても良い。このようにすれば、装飾効果が増大するとともに、各部材の積層により模様や図形などを立体的に表現することができ、より一層、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることが可能になる。
さらにまた、上記第1〜第21実施形態およびその各変形例では、腕時計に適用した場合について述べたが、これに限らず、置き時計や目覚まし時計、あるいは掛け時計などの時計にも適用することができる。
1 腕時計ケース
4、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60 時計用文字板
9 腕時計ケースの見切り部
10 発光部材
11、17、22 装飾部材
12、16、21、26、31、46、51、61 光透過性部材
13、18、23 貫通孔
27 光透過性部材の上面の装飾層
28、29 非装飾部
32、47、65 光透過性部材の端面
33、37、42 見切り部の反射面
34a、49a 光透過性部材の端面の凹凸面
34b、49b、52 光透過性部材の端面の斜面
36、41、53、57 光透過性部材の端面の装飾部
48、54 装飾部材の上面の反射面
66 指針
67、68 指針の先端の斜面

Claims (2)

  1. 最上層位置に配置された導光性を有するリング形状の光透過性部材と、
    中間層位置に複数の貫通部が設けられた金属板または遮光性の合成樹脂からなる装飾部材と、
    最下層位置に配置された平面発光体からなる発光部材とを備え、
    前記光透過性部材の上面には、遮光性反射処理が施されており、
    前記光透過性部材の内周部の内側に位置する前記前記装飾部材の上面には、1時から12時までの時字が設けられているとともに、前記光透過性部材の内周部の端面に接近し、かつ、前記各時字それぞれに対向した位置に、光を反射させる反射部が設けられており、
    前記貫通部は、前記各時字それぞれに対向した位置に設けられていることを特徴とする時計用文字板。
  2. 請求項1に記載の時計用文字板と、
    この時計用文字板を内部に配置した時計ケースと、
    この時計ケースの上端部位置に配置された時計ガラスと、
    を備えていることを特徴とする時計。
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