JP2001099951A - 時計用文字板および時計 - Google Patents

時計用文字板および時計

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JP2001099951A
JP2001099951A JP28072899A JP28072899A JP2001099951A JP 2001099951 A JP2001099951 A JP 2001099951A JP 28072899 A JP28072899 A JP 28072899A JP 28072899 A JP28072899 A JP 28072899A JP 2001099951 A JP2001099951 A JP 2001099951A
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JP
Japan
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light
decorative
light emitting
timepiece dial
transmitting member
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JP28072899A
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English (en)
Inventor
Masao Amano
正男 天野
Shunji Minami
俊二 南
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗い所でも時刻を知ることができるととも
に、多彩な装飾効果が得られるようにする。 【解決手段】 光透過性部材146の下面にリング形状
の仕切部149を設け、この仕切部149の内側に円板
状の発光部材147を設け、仕切部149の外側にリン
グ形状の装飾部材148を設けた。従って、発光部材1
47からの光が光透過性部材146を透過するので、中
央部分を明るくすることができ、これにより暗い所でも
時刻を知ることができるとともに、発光部材147に隣
接する装飾部材148をも照明することができるので、
光透過性部材146に模様などの装飾が施されていれ
ば、この光透過性部材146と装飾部材148との両者
の装飾効果が得られ、装飾的なバリエーションが豊富に
なり、多彩な装飾効果を得ることができ、しかも発光部
材147と装飾部材148とが並列に配置されているの
で、時計用文字板145の厚さを薄くすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、腕時計などの時
計に用いられる発光機能を備えた時計用文字板およびこ
の時計用文字板を備えた時計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、腕時計の時計用文字板において
は、EL素子(エレクトロルミネッセンス素子)からな
る発光部材を備え、この発光部材を発光させることによ
り、暗い所でも時刻を知ることができるようにしたもの
がある。この種の時計用文字板としては、例えば、発光
部材の上方に光透過性部材を設けた構造のもの、あるい
は発光部材の上方に貫通孔が設けられた金属製の装飾部
材を設けた構造のもがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
時計用文字板では、発光部材からの光が光透過性部材を
透過し、この透過した光で光透過性部材の上面側全体を
照明するだけであり、また、後者の時計用文字板では、
発光部材からの光が金属製の装飾部材に設けられた貫通
孔を透過し、この透過した光で貫通孔に対応する装飾部
材の上面側を部分的に照明するだけであり、いずれの時
計用文字板においても、十分な装飾効果が得られないと
いう不都合がある。
【0004】この発明の課題は、暗い所でも時刻を知る
ことができるとともに、多彩な装飾効果が得られるよう
にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、次のような構成を備えている。なお、
各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される
各要素に付されている図面の参照番号などを括弧ととも
に付す。請求項1に記載の発明は、図26〜図31に示
すように、光透過性部材(146)の下面に発光部材
(147、151、154、157、162、165)
と装飾部材(148、152、155、158、16
1、164)とを並列に設けたことを特徴とする時計用
文字板(156、170)である。この発明によれば、
発光部材からの光が光透過性部材を透過するので、発光
部材と対応する箇所を照明することができ、これにより
時刻を知ることができるとともに、発光部材に隣接する
装飾部材をも照明することができるので、光透過性部材
に模様や図形などの装飾が施されていれば、この光透過
性部材と装飾部材との両者の装飾効果を得ることがで
き、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾
効果を得ることができ、また光透過性部材の下面に発光
部材と装飾部材とを並列に設けたことにより、時計用文
字板全体の厚さを薄くすることができる。
【0006】この場合、請求項2に記載の発明は、図2
6または図29に示すように、前記光透過性部材(14
6)の下面に仕切部(149)が設けられ、この仕切部
の内側領域に前記発光部材(147、157)と前記装
飾部材(148、158)との一方に部材(147、1
58)が設けられ、その他方の部材(148、157)
が前記仕切部の外側領域に設けられていることにより、
発光部材により中央部分と外周部分とのいずれか一方を
照明することができるので、請求項1に記載の発明と同
様の効果があるほか、特に光透過性部材の下面に設けら
れた仕切部により発光部材と装飾部材とを位置決めする
ことができ、容易にかつ精度良く発光部材と装飾部材と
を光透過性部材の下面に設けることができる。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、図28
(a)または図31(a)に示すように、前記光透過性
部材(146)の中央部分を厚く外周部分を薄く形成す
ることにより、その両者の境界部分に位置する前記光透
過性部材の下面に段差部(150、160)が設けら
れ、前記中央部分の下面に前記発光部材(151、16
2)と前記装飾部材(152、161)との一方の部材
(151、161)が設けられ、前記外周部分の下面に
前記発光部材と前記装飾部材との他方の部材(152、
162)が設けられていることにより、請求項2に記載
の発明と同様、発光部材により中央部分と外周部分との
いずれか一方を照明することができるほか、光透過性部
材の下面に設けられた段差部により発光部材と装飾部材
とを位置決めすることができるので、これによっても容
易にかつ精度良く発光部材と装飾部材とを光透過性部材
の下面に設けることができる。この場合、請求項4に記
載の発明は、図28(a)または図31(a)に示すよ
うに、前記中央部分の下面に設けられた前記一方の部材
(151、161)の厚さが、前記外周部分の下面に設
けられた前記他方の部材(152、162)の厚さより
も、前記段差部(150、160)の高低差だけ薄く形
成されいることにより、発光部材と装飾部材の各下面を
同一平面にすることができ、これにより時計用文字板
(145、156)の上下面を平坦にすることができ、
外観的に好ましいものを得ることができる。
【0008】さらに、請求項5に記載の発明は、図28
(b)または図31(b)に示すように、前記光透過性
部材(146)の中央部分を薄く外周部分を厚く形成す
ることにより、その両者の境界部分に位置する前記光透
過性部材の下面に段差部(153、163)が設けら
れ、前記中央部分の下面に前記発光部材(154、16
5)と前記装飾部材(155、164)との一方の部材
(154、164)が設けられ、前記外周部分の下面に
前記発光部材と前記装飾部材との他方の部材(155、
165)が設けられていることことにより、請求項2に
記載の発明と同様、発光部材により中央部分と外周部分
とのいずれか一方を照明することができるほか、光透過
性部材の下面に設けられた段差部により発光部材と装飾
部材とを位置決めすることができるので、これによって
も容易にかつ精度良く発光部材と装飾部材とを光透過性
部材の下面に設けることができる。この場合、請求項6
に記載の発明は、図28(b)または図31(b)に示
すように、前記中央部分の下面に設けられた前記一方の
部材(154、164)の厚さが、前記外周部分の下面
に設けられた前記他方の部材(155、165)の厚さ
よりも、前記段差部(153、163)の高低差だけ厚
く形成されいることことにより、発光部材と装飾部材の
各下面を同一平面にすることができ、これにより時計用
文字板の上下面を平坦にすることができ、外観的に好ま
しいものを得ることができる。
【0009】一方、請求項7に記載の発明は、図32〜
図35に示すように、装飾部材(173、183)に収
納部(174、176、177、184、186、18
7)を設け、この収納部に下層の発光部材(171、1
75、181、)と上層の光透過性部材(172、18
2、185)とを積層させて収納したことを特徴とする
時計用文字板(170、180)である。この発明によ
れば、発光部材からの光が光透過性部材を透過して上方
に出射されるので、光透過性部材の上方を明るく照明す
ることができ、これにより時刻を知ることができるとと
もに、装飾部材をも照明することができるので、光透過
性部材と装飾部材との両者の装飾効果を得ることがで
き、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾
効果を得ることができ、また装飾部材の収納部に発光部
材と光透過性部材とを積層させて収納したことにより、
発光部材と光透過性部材とを収納部で位置決めすること
ができるとともに、時計用文字板全体の厚さを薄くする
ことが可能になる。
【0010】この場合、請求項8に記載の発明は、図3
2に示すように、前記発光部材(171)と前記光透過
性部材(172)とが同じ大きさの円板形状に形成さ
れ、前記収納部(174)が前記装飾部材(173)の
中央部分に位置し、前記発光部材と前記光透過性部材と
を積層した形状と同じ貫通孔形状に形成され、前記装飾
部材の厚さが前記発光部材と前記光透過性部材との積層
厚と同じに形成されいることにより、発光部材により中
央部分を明るくすることができるとともに、外周側の装
飾部材をも照明することができ、これにより請求項7に
記載の発明と同様の作用効果があるほか、特に、装飾部
材の厚さが発光部材と光透過性部材との積層厚と同じで
あるから、時計用文字板の上下面を平坦にすることがで
き、外観的にも好ましいものを得ることができる。
【0011】また、請求項9に記載の発明は、図33
(a)に示すように、前記発光部材(175)が前記光
透過性部材(172)よりも大きい面積に形成され、そ
の外周部が前記光透過性部材の外周部よりも外側に突出
し、前記収納部(176)が前記装飾部材(173)の
中央部分に位置し、前記発光部材を収納する大径孔部
(176a)と前記光透過性部材を収納する小径孔部
(176b)とを有する段差状に形成されていることに
より、請求項8に記載の発明と同様の作用効果を得るこ
とができるほか、特に、光透過性部材の外周部よりも外
側に突出した発光部材の外周部を装飾部材の小径孔部の
縁部で隠すことができ、このため発光部材の外周部に電
気的な接続部を設けても、外部から見えないように隠す
ことができ、外観的に好ましいものを得ることができ
る。
【0012】さらに、請求項10に記載の発明は、図3
3(b)に示すように、前記発光部材(171)と前記
光透過性部材(172)とが同じ大きさの円板形状に形
成され、前記収納部(177)が前記装飾部材(17
3)の中央部分に位置し、前記発光部材と前記光透過性
部材とを積層した状態で収納する凹部形状で、その深さ
が前記発光部材と前記光透過性部材との積層厚と同じに
形成されていることにより、請求項8に記載の発明と同
様の作用効果を得ることができるほか、特に、収納部の
底部により発光部材と光透過性部材との上下方向の位置
決めをもすることができる。
【0013】また、請求項11に記載の発明は、図34
に示すように、前記発光部材(181)と前記光透過性
部材(182)とが同じ大きさのリング形状に形成さ
れ、前記収納部(184)が前記装飾部材(183)の
外周部に位置し、前記装飾部材の厚さが前記発光部材と
前記光透過性部材との積層厚と同じに形成されているこ
とにより、発光部材により外周部分を明るくすることが
できるとともに、内周側の装飾部材をも照明することが
でき、これにより請求項7に記載の発明と同様の作用効
果があるほか、特に、装飾部材の厚さが発光部材と光透
過性部材との積層厚と同じであるから、時計用文字板の
上下面を平坦にすることができ、外観的にも好ましいも
のを得ることができる。
【0014】また、請求項12に記載の発明は、図35
(a)に示すように、前記発光部材(181)が前記光
透過性部材(185)よりも大きい面積のリング形状に
形成され、その内周部が前記光透過性部材の内周部より
も内側に突出し、前記収納部(186)は、前記装飾部
材(183)の外周部に位置し、前記発光部材の内周部
が装着する小径部(183a)と前記光透過性部材の内
周部が装着する大径部(183b)とを有する段差状に
形成されていることにより、請求項11に記載の発明と
同様の作用効果があるほか、特に、光透過性部材の内周
部よりも内側に突出した発光部材の内周部を装飾部材の
大径部で隠すことができ、このため発光部材の内周部の
下面に電気的な接続部を設けても、外部から見えないよ
うに隠すことができ、外観的に好ましいものを得ること
ができる。
【0015】さらに、請求項13に記載の発明は、図3
5(b)に示すように、前記発光部材(181)と前記
光透過性部材(182)とが同じ大きさのリング形状に
形成され、前記収納部(187)が前記装飾部材(18
3)の外周部に位置し、前記発光部材と前記光透過性部
材とを積層した状態で収納する切欠凹部で、その深さが
前記発光部材と前記光透過性部材との積層厚と同じに形
成されていることにより、請求項11に記載の発明と同
様の作用効果を得ることができるほか、特に、収納部の
底部により発光部材と光透過性部材との上下方向の位置
決めをもすることができる。
【0016】また、請求項14に記載された発明は、図
36(a)または図36(b)に示すように、前記光透
過性部材(190)の上下面の少なくとも一方に、光の
透過率が部分的に異なる光透過制御膜(191)または
表面処理層が設けられていることにより、光透過制御膜
や表面処理層により明るさが部分的に変わることによ
り、明暗による光の模様を表現することができ、より一
層、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾
効果を得ることができる。また、請求項15に記載の発
明は、前記光透過性部材が半透明な材料で形成されてい
ることにより、光透過性部材の下側に位置する部材を見
にくくすることができる。さらに、請求項16に記載の
発明は、前記光透過性部材の上下面の少なくとも一方に
模様や図形などの装飾が印刷やめっき、蒸着などにより
設けられていることにより、装飾効果を更に増大させる
ことができるとともに、各部材の積層により模様や図形
などの装飾を立体的に表現することが可能になる。
【0017】また、請求項17に記載の発明は、図26
または図32に示す請求項1または7に記載の時計用文
字板(145、170)を図1に示す時計ケース(1)
内に配置するとともに、この時計ケース内に配置された
前記時計用文字板の上部位置に図1に示す時計ガラス
(2)を配置したことを特徴とする時計である。この発
明によれば、時計用文字板を時計ケース内に配置して
も、時計用文字板の上部位置に配置された時計ガラスを
通して、時計用文字板を見ることができるので、この時
計用文字板により暗い所でも時刻を知ることができると
ともに、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な
装飾効果を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1を参
照して、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第
1実施形態について説明する。図1は腕時計の内部構造
を示した要部の拡大断面図である。この腕時計は、腕時
計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部に
は、時計ガラス2がパッキン3を介して装着されてお
り、腕時計ケース1の内部には、時計用文字板4と時計
モジュール5とが中枠6内に取り付けられた状態で収納
されている。また、腕時計ケース1の下面には、裏蓋7
が防水リング8を介して取り付けられている。この場
合、時計モジュール5は、アナログ機能とデジタル機能
のうち、少なくともアナログ機構を備え、時計用文字板
4の上方を指針(図示せず)が運針するように構成され
ている。なお、腕時計ケース1の内周面には、中枠6を
覆い隠して時計用文字板4の外周部の上面に当接する見
切り部9が内側に突出して形成されている。
【0019】時計用文字板4は、時計モジュール5の上
面に位置する最下層の発光部材10と、その上側に位置
する中間層の装飾部材11と、更にその上側に位置する
最上層の光透過性部材12とを積層した3層構造になっ
ている。発光部材10は、EL素子などの発光素子から
なる平面発光体であり、時計モジュール5の電極(図示
せず)と電気的に接続されている。装飾部材11は金属
板からなり、その所定箇所には貫通孔13が設けられて
いる。この場合、貫通孔13は、図1に示すように、装
飾部材11の外周部付近に位置し、例えば、1時〜12
時の時字に対応して形成されたり、あるいは時字に沿う
リング形状に形成されている。なお、この装飾部材11
の上面には、模様や図形などが設けられている。光透過
性部材12は、ガラスや合成樹脂などからなる光透過性
を有する平板であり、貫通孔13に対応する箇所、また
はその付近における上下面の少なくとも一方に、時字な
どのマークが設けられている。
【0020】このような腕時計の時計用文字板4では、
最下層の発光部材12が発光すると、その光が中間層の
装飾部材11に設けられた貫通孔13を通り、この貫通
孔13に対応する部分の最上層の光透過性部材12を透
過し、貫通孔13に対応する箇所およびその付近の光透
過性部材12を照明することができる。このため、暗い
所でも時刻を知ることができるとともに、装飾部材11
と光透過性部材12との両者の装飾効果が得られるの
で、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾
効果を得ることができる。この場合、例えば、装飾部材
11の貫通孔13が時字に対応して形成されている場合
には、時字に対応する箇所、およびその付近を明るくす
ることができ、また貫通孔13が時字に沿うリング形状
に形成されている場合には、時字に沿うリング形状に明
るくすることができる。
【0021】[第2実施形態]次に、図2を参照して、
この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第2実施形
態について説明する。なお、図1に示された第1実施形
態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。この腕時計は、時計用文字板15の光透過性部材1
6と装飾部材17とが第1実施形態と異なり、これ以外
は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。すなわ
ち、この時計用文字板15は、光透過性部材16が装飾
部材17よりも小さい面積の円板状に形成され、この光
透過性部材16が装飾部材17の上面における中央寄り
に設けられ、この光透過性部材16が重なる箇所の装飾
部材17に貫通孔18が設けられ、最下層に発光部材1
0が設けられた構成になっている。この場合、装飾部材
17は、第1実施形態と同様、金属板からなっており、
光透過性部材16の外周部の外側に位置する箇所の上面
には、時字が設けられているほか、模様や図形なども設
けられている。また、この装飾部材17の貫通孔18
は、例えば、光透過性部材16の中央部分に対応する円
形状に形成されている。なお、光透過性部材16は、第
1実施形態と同様、ガラスや合成樹脂などからなる光透
過性を有する平板であり、貫通孔18に対応する箇所の
上下面の少なくとも一方に、図形やマークなどが印刷や
めっきにより設けられている。
【0022】このような時計用文字板15によれば、第
1実施形態と同様、最下層の発光部材10が発光する
と、その光が中間層の装飾部材17に設けられた貫通孔
18を通り、この貫通孔18に対応する部分の最上層の
光透過性部材16を透過するので、貫通孔18に対応す
る光透過性部材16の中央部分を明るくすることができ
るとともに、この光透過性部材16の外周部の外側に露
出した装飾部材17の外周部分をも照明することができ
る。このため、暗い所でも時刻を知ることができるとと
もに、装飾部材17と光透過性部材16との両者の装飾
効果が得られることにより、第1実施形態と同様、装飾
的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得
ることができる。この場合、例えば、光透過性部材16
の外周側に位置する装飾部材17の上面に時字や模様な
どが設けられていれば、その時字や模様などをも照明す
ることができるので、時刻を容易に視認できるととも
に、多彩な装飾効果をも得ることができる。
【0023】[第3実施形態]次に、図3を参照して、
この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第3実施形
態について説明する。この場合にも、図1に示された第
1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は
省略する。この腕時計は、時計用文字板20の光透過性
部材21と装飾部材22とが第1実施形態と異なり、こ
れ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。す
なわち、この時計用文字板20は、光透過性部材21が
装飾部材22よりも小さい面積のリング状に形成され、
この光透過性部材21が装飾部材22の外周部の上面に
設けられ、この光透過性部材21が重なる箇所の装飾部
材22に貫通孔23が設けられ、最下層に発光部材10
が設けられた構成になっている。この場合、光透過性部
材21は、第1実施形態と同様、ガラスや合成樹脂など
からなる光透過性を有するリング状の平板であり、その
外周部の一部が中枠6と共に腕時計ケース1の見切り部
9の下面に当接して押えられている。装飾部材22は、
第1実施形態と同様、金属板からなっており、光透過性
部材21の内周部の内側に位置する箇所の上面には、時
字や模様、図形などが設けられている。なお、装飾部材
22の貫通孔23は、第1実施形態と同様、例えば、時
字に対応して形成されたり、あるいは時字に沿うリング
形状に形成されている。
【0024】このような時計用文字板20では、第1実
施形態と同様、最下層の発光部材10が発光すると、そ
の光が中間層の装飾部材22の外周部に設けられた貫通
孔23を通り、この貫通孔23に対応する部分の最上層
の光透過性部材21を透過するので、貫通孔23に対応
する光透過性部材21の内周部を明るくすることができ
るとともに、光透過性部材21の内周部の内側に露出し
た装飾部材22の上面をも照明することができる。この
ため、暗い所でも時刻を知ることができるとともに、光
透過性部材21と装飾部材22との両者の装飾効果が得
られるので、第1実施形態と同様、装飾的なバリエーシ
ョンが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができ
る。この場合、例えば、装飾部材11の貫通孔13が時
字に対応して形成されている場合には、光透過性部材2
1の内側に位置する装飾部材22の上面に設けられた時
字や模様などに対応する箇所、およびその付近を明るく
することができ、また貫通孔13が時字に沿うリング形
状に形成されている場合には、光透過性部材21の内側
に位置する装飾部材22の上面を時字に沿うリング形状
に明るくすることができる。
【0025】[第4実施形態]次に、図4を参照して、
この発明の時計用文字板の第4実施形態について説明す
る。この場合にも、図1に示された第1実施形態と同一
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。この時
計用文字板25は、光透過性部材26が第1実施形態と
異なり、これ以外は第1実施形態と同じ構成になってい
る。すなわち、この光透過性部材26は、第1実施形態
と同様、ガラスや合成樹脂などからなる光透過性を有す
る平板であり、その上面には、遮光性を有する装飾層2
7が印刷やめっきなどにより設けられている。この装飾
層27には、光透過性を有する非装飾部28が開口部と
してその下側の装飾部材11の貫通孔13と異なる位置
に設けられている。なお、この装飾層27は、模様や図
形などを表すように形成されている。なお、装飾部材1
1の下側には、発光部材10が設けられている。
【0026】このような時計用文字板25では、第1実
施形態と同様、最下層の発光部材10が発光すると、そ
の光が中間層の装飾部材11に設けられた貫通孔13を
通り、この貫通孔13に対応する部分から最上層の光透
過性部材26内に入射する。この入射した光は、光透過
性部材26の上面に設けられた装飾層27により外部へ
の出射が遮られるため、光透過性部材26に沿ってその
内部を進み、装飾層27の開口部である非装飾部28か
ら上方に出射される。このため、非装飾部28の箇所お
よびその付近を照明することができ、これにより暗い所
でも時刻を知ることができる。特に、装飾層27の非装
飾部28が装飾部材11の貫通孔13と異なる位置に設
けられているので、貫通孔13の位置に関係なく、非装
飾部28の位置に応じて照明することができる。しか
も、この装飾層27は模様や図形などを表しているの
で、これによっても、装飾的なバリエーションが豊富に
なり、多彩な装飾効果を得ることができるばかりか、装
飾層27により装飾部材11や光透過性部材26などの
部品の共通化をも図ることができる。
【0027】なお、上記第4実施形態では、光透過性部
材26の上面に設けられた装飾層27の非装飾部28を
その下側に設けられた装飾部材11の貫通孔13と異な
る位置に設けた場合について述べたが、これに限らず、
例えば、図5に示すように、光透過性部材26の上面に
設けられた装飾層27の非装飾部29を装飾部材11の
貫通孔13に対応させて設けても良い。例えば、装飾層
27の非装飾部29は、図5に示すように、星形の形状
で、装飾部材11の貫通孔13にほぼ内接するように形
成されている。このように構成すれば、第4実施形態の
場合よりも、上方に出射される光の損失が少ないので、
発光部材10からの光を効率良く装飾層27の上方に出
射させることができ、第4実施形態の非装飾部28より
も、より一層、非装飾部29を明かるくすることができ
る。
【0028】[第5実施形態]次に、図6を参照して、
この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第5実施形
態について説明する。この場合には、図2に示された第
2実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省
略する。この腕時計は、時計用文字板30の光透過性部
材31と、その外周部の外側に位置する腕時計ケース1
の見切り部9とが第2実施形態と異なり、これ以外は第
2実施形態と同じ構成になっている。すなわち、この時
計用文字板30は、第2実施形態と同様、光透過性部材
31が装飾部材17よりも小さい面積の円板状に形成さ
れ、この光透過性部材31が装飾部材17の上面におけ
る中央寄りに設けられ、この光透過性部材31が重なる
箇所の装飾部材17に貫通孔18が設けられ、最下層に
発光部材10を設けた構成になっている。
【0029】この場合、光透過性部材31は、導光性を
有する円形状の平板で、その上面に光が外部に出射する
のを防ぐように反射する遮光反射処理部31Aが施さ
れ、これにより下面側から入射した光をその面方向にお
ける外周部の端面32に導き、この端面32から外周部
の外側に向けて出射するように構成されている。また、
装飾部材17は、第2実施形態と同様、金属板からなっ
ており、光透過性部材31の外周部の外側に位置する箇
所の上面には、時字が設けられているほか、模様や図形
などが設けられている。なお、光透過性部材31の上面
に光が外部に出射するのを防ぐように反射する遮光反射
処理部31Aを施す代わりに、光透過性部材31自体を
左右方向に光を導く導光性材料で形成し、下部から入射
された光を外周部の端面32に導き、この端面32から
外周部の外側に向けて出射するように構成しても良い。
一方、腕時計ケース1の内面に形成された見切り部9
は、その下面に時計用文字板30の装飾部材17の外周
部の上面が中枠6と共に当接している。この見切り部9
の内周面は、図6に示すように、上部が広く下部が狭く
なるすり鉢状の斜面つまり上方を向いた斜面に形成され
ており、この斜面には、反射面33が光透過性部材31
の外周部の端面32に対応して設けられている。
【0030】このような腕時計の時計用文字板30で
は、最下層の発光部材10が発光すると、その光が中間
層の装飾部材17に設けられた貫通孔18を通り、この
貫通孔18に対応する部分から最上層の光透過性部材3
1内に入射し、この入射した光が光透過性部材31の上
面から外部に出射することなく、光透過性部材31の外
周部の端面32に導かれ、この端面32から外部に出射
される。これにより、光透過性部材31の外周側を照明
することができ、暗い所でも時刻を知ることができる。
この場合、光透過性部材31の外周部の端面32から外
部に出射した光は、腕時計ケース1の見切り部9の斜面
に設けられた反射面33により上方に向けて反射される
ので、より一層、光透過性部材31の外周側を明るくす
ることができる。この場合には、第2実施形態と同様、
光透過性部材31の外周部の外側に装飾部材17の外周
部分が露出しているので、この露出した装飾部材17の
外周部分を照明することができる。このため、例えば光
透過性部材31の外周部の外側に位置する装飾部材17
の上面に時字や模様などが設けられていれば、その時字
や模様などを照明することができ、これにより装飾的な
バリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得るこ
とができる。
【0031】なお、上記第5実施形態では、光透過性部
材31の外周部の端面32が平坦面に形成されている
が、これに限らず、例えば、図7(a)または図7
(b)に示すように形成しても良い。すなわち、図7
(a)に示した第1変形例では、光透過性部材31の外
周部の端面を凹凸面34aに形成した。このようにすれ
ば、光透過性部材31の外周部の端面から出射する光を
凹凸面34aにより外部に拡散させることができ、これ
により光透過性部材31の外周側を明るくすることがで
きる。また、図7(b)に示した第2変形例では、光透
過性部材31の外周部の端面を上向きの斜面34bに形
成した。このようにすれば、光透過性部材31の外周部
の端面から出射する光を斜面34bにより斜め上方に向
けて出射させることができる。なお、第1、第2変形例
のいずれにおいても、出射された光の一部が見切り部9
の反射面33で上方に向けて反射されることにより、よ
り一層、見切り部9付近を明るくすることができる。
【0032】[第6実施形態]次に、図8(a)および
図8(b)を参照して、この発明の時計用文字板の第6
実施形態について説明する。この場合には、図6に示さ
れた第5実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説
明は省略する。この時計用文字板35は、光透過性部材
31の外周面の端面32に装飾部36を設けた構成で、
これ以外は第5実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この光透過性部材31の外周部の端面32に
は、図8(a)および図8(b)に示すように、遮光性
を有する装飾部36が1時〜12時の時字に対応して印
刷やめっき、蒸着などにより設けられている。これに伴
って、腕時計ケース1の見切り部9の斜面には、図8
(a)に示すように、反射面37が、各装飾部36に対
応する箇所を除く、各装飾部36間に対応して設けられ
ている。
【0033】このような時計用文字板35によれば、第
5実施形態と同様、発光部材10からの光が装飾部材1
7の貫通孔18を通して光透過性部材31に入射し、こ
の入射した光が光透過性部材31の外周部の端面32に
導かれ、この端面32から外部に出射されるときに、各
装飾部36により遮光されるため、各装飾部36に対応
する箇所の光透過性部材31の外周部の外側は暗くなる
が、これ以外の各装飾部36の間から外部に光が出射さ
れるため、各装飾部36間に対応する箇所の光透過性部
材31の外周部の外側は明るくなり、これにより光透過
性部材31の外周部の外側に光による模様を表現するこ
とができる。また、このように光透過性部材31の外周
部の外側に出射された光は、腕時計ケース1の見切り部
9に各装飾部36間と対応して設けられ各反射面37に
より部分的に上方に向けて反射されるので、これによっ
ても、光による模様を表現することができる。このた
め、この時計用文字板35によれば、装飾的なバリエー
ションが非常に豊富になり、極めて多彩な装飾効果を得
ることができる。
【0034】[第7実施形態]次に、図9(a)および
図9(b)を参照して、この発明の時計用文字板の第7
実施形態について説明する。この場合にも、図6に示さ
れた第5実施形態と同一部分には同一符号を付し、その
説明は省略する。この時計用文字板40は、光透過性部
材31の外周面の端面32に装飾部41を設けた構成
で、これ以外は第5実施形態とほぼ同じ構成になってい
る。すなわち、この光透過性部材31の外周部の端面3
2には、図9(a)および図9(b)に示すように、凹
凸形状の装飾部41が設けられている。この装飾部41
は、例えば、1時〜12時の時字に対応する箇所が鋭角
な凹部41aに形成され、これら凹部41aの間が円弧
面状の凸部41bに形成された構成になっている。一
方、腕時計ケース1の見切り部9の斜面には、図9
(a)に示すように、反射面42がほぼリング形状に形
成されている。この場合、反射面42は、光透過性部材
31の装飾部41の各凹部41aに対応する箇所が外周
側に向けて鋭角に突出する凹凸部42aに形成されてい
る。
【0035】このような時計用文字板40によれば、第
5実施形態と同様、発光部材10からの光が装飾部材1
7の貫通孔18を通して光透過性部材31に入射し、こ
の入射した光が光透過性部材31の外周部の端面32に
導かれ、この端面32から外部に出射されるときに、装
飾部41の各凹部41aの箇所では光の出射量が少ない
ため、各凹部41aに対する箇所の光透過性部材31の
外周部の外側は暗くなるが、装飾部41の各凸部41b
の箇所では光の出射量が多いため、これら各凸部41b
に対応する箇所の光透過性部材31の外周部の外側は明
るくなり、これにより光透過性部材31の外周部の外側
に光の模様を表現することができる。また、このように
光透過性部材31の外周部の外側に出射された光は、腕
時計ケース1の見切り部9の反射面42により上方に向
けて反射されるときに、反射面42の凹凸部42aとこ
れらの間とで形状が異なるので、光の反射状態も異な
り、これによっても、光の模様を表現することができ
る。このため、この時計用文字板40においても、第6
実施形態と同様、装飾的なバリエーションが非常に豊富
になり、極めて多彩な装飾効果を得ることができる。
【0036】[第8実施形態]次に、図10を参照し
て、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第8実
施形態について説明する。この場合には、図3に示され
た第3実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明
は省略する。この腕時計は、時計用文字板45の光透過
性部材46が第3実施形態と異なり、これ以外は第3実
施形態とほぼ同じ構成になっている。すなわち、この時
計用文字板45は、第3実施形態と同様、光透過性部材
46が装飾部材22よりも小さい面積のリング状に形成
され、この光透過性部材46が装飾部材22の外周部の
上面に設けられ、この光透過性部材46が重なる箇所の
装飾部材22に貫通孔23が設けられ、最下層に発光部
材10が設けられた構成になっている。
【0037】この場合、光透過性部材46は、導光性を
有するリング形状の平板で、その上面に光が外部に出射
するのを防ぐように反射する遮光反射処理が施され、こ
れにより下面側から入射した光をその面方向における内
周部の端面47に導き、この端面47から内周部の内側
外部に向けて出射するように構成されている。また、装
飾部材22は、第3実施形態と同様、金属板からなって
おり、光透過性部材46の内周部の内側に位置する部分
が上方に露出している。この露出した装飾部材22の上
面には、光透過性部材46の内周部の端面47に接近し
て反射面48が設けられている。この反射面48は、例
えば、時字に対応して形成されていたり、あるいは時字
に沿うリング形状に形成されている。なお、装飾部材2
2の上方に露出する上面には、反射面48を除いて、模
様や図形などが設けられている。また、光透過性部材4
6の上面には、時字や模様などが印刷やめっきにより設
けられている。
【0038】このような腕時計の時計用文字板45で
は、最下層の発光部材10が発光すると、その光が中間
層の装飾部材22に設けられた貫通孔23を通り、この
貫通孔23に対応する部分から最上層の光透過性部材4
6内に入射し、この入射した光が光透過性部材46の上
面から外部に出射することなく、光透過性部材46の内
周部の端面47に導かれ、この端面47から内側外部に
出射される。これにより、光透過性部材46の内周部の
内側を照明することができ、暗い所でも時刻を知ること
ができる。この場合、光透過性部材46の内周部の端面
47から内側外部に出射した光は、装飾部材22の上方
に露出する上面に設けられた反射面48により上方に向
けて反射されるので、より一層、光透過性部材46の内
周部の内側を明るくすることができる。このため、例え
ば光透過性部材46の内周部の内側に位置する装飾部材
22の上面に時字や模様などが設けられていれば、その
時字や模様などを良好に照明することができ、より一
層、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾
効果を得ることができる。
【0039】なお、上記第8実施形態では、光透過性部
材46の内周部の端面47が平坦面に形成されている
が、これに限らず、例えば、図11(a)または図11
(b)に示すように形成しても良い。すなわち、図11
(a)に示した第1変形例では、光透過性部材46の内
周部の端面を凹凸面49aに形成した。このようにすれ
ば、光透過性部材46の内周部の端面から出射する光を
凹凸面49aにより内側外部に拡散させることができ、
その光の一部が更に装飾部材22の反射面48で反射さ
れるので、より一層、光透過性部材46の内周部の内側
を明るくすることができる。また、図11(b)に示し
た第2変形例では、光透過性部材46の内周部の端面を
下向きの斜面49bに形成した。このようにすれば、光
透過性部材46の内周部の端面から出射する光を斜面4
9bにより内側の斜め下方に向けて出射させることがで
き、その光が更に装飾部材22の反射面48で反射され
るので、より一層、光透過性部材46の内周部の内側を
明るくすることができる。
【0040】[第9実施形態]次に、図12(a)およ
び図12(b)を参照して、この発明の時計用文字板の
第9実施形態について説明する。この場合には、図10
に示された第8実施形態と同一部分に同一符号を付し、
その説明は省略する。この時計用文字板50は、光透過
性部材51の内周面の端面を斜面52に形成し、この斜
面52に装飾部53を設けた構成で、これ以外は第8実
施形態とほぼ同じ構成になっている。すなわち、この光
透過性部材51の内周部の端面は、図12(b)に示す
ように、下向きの斜面52に形成されており、この斜面
52には、図12(a)および図12(b)に示すよう
に、遮光性を有する装飾部53が1時〜12時の時字に
対応して印刷やめっき、蒸着などにより設けられてい
る。なお、光透過性部材51の内周部の内側に位置して
露出する装飾部材22の上面には、図10に示す反射面
48が、各装飾部53に対応する箇所を除く、各装飾部
53間に対応して設けられていても良い。
【0041】このような時計用文字板50では、第8実
施形態と同様、発光部材10からの光が装飾部材22の
貫通孔23を通して光透過性部材51に入射し、この入
射した光が光透過性部材51の内周部の端面に導かれ、
この端面の斜面52から斜め下方に出射されるときに、
各装飾部53により遮光されるため、各装飾部53に対
応する箇所の光透過性部材51の内周部の内側は暗くな
るが、これ以外の各装飾部53間から光が出射されるた
め、各装飾部53間に対応する箇所の光透過性部材51
の内周部の内側は明るくなり、これにより光透過性部材
51の内周部の内側に光による模様を表現することがで
きる。また、このように光透過性部材51の内周部の内
側に出射された光は、装飾部材22の上面に各装飾部5
3間と対応して設けられた各反射面48により部分的に
反射されるので、これによっても、光による模様を表現
することができる。このため、この時計用文字板50に
おいても、装飾的なバリエーションが非常に豊富にな
り、極めて多彩な装飾効果を得ることができる。
【0042】[第10実施形態]次に、図13(a)お
よび図13(b)を参照して、この発明の時計用文字板
の第10実施形態について説明する。この場合にも、図
10に示された第8実施形態と同一部分には同一符号を
付し、その説明は省略する。この時計用文字板55は、
光透過性部材56の内周面の端面を凹凸形状の装飾部5
7に形成した構成で、これ以外は第8実施形態とほぼ同
じ構成になっている。すなわち、この光透過性部材56
の内周部の端面は、図13(a)に示すように、凹凸形
状の装飾部57が設けられている。この装飾部57は、
例えば、1時〜12時の時字に対応する箇所が鋭角な凸
部57aに形成され、これら凸部57aの間が円弧面状
の凹部57bに形成された構成になっている。この場
合、凸部57aには、図13(b)に示すように、下向
きの斜面57cが形成されている。
【0043】このような時計用文字板55では、第8実
施形態と同様、発光部材10からの光が装飾部材22の
貫通孔23を通して光透過性部材56に入射し、この入
射した光が光透過性部材56の内周部の端面の装飾部5
7に導かれ、この装飾部57から内側外部に出射される
ときに、装飾部57の各凸部57aの箇所では光が集中
し、かつ斜面57cにより斜め下方に向けて出射される
ので、光の出射量が多くなり、このため各凸部57aに
対する箇所の光透過性部材56の内周部の内側が明るく
なり、また装飾部57の各凹部57bの箇所では凸部5
7aに比べて光の出射量が少ないため、これら各凸部5
7bに対応する箇所の光透過性部材56の内周側が凸部
57aに対応する箇所よりも少し暗くなり、これにより
光透過性部材57の内周部の内側に光の模様を表現する
ことができる。なお、この場合、装飾部材22の上面に
第8実施形態と同様に反射面48を設け、この反射面4
8により光透過性部材56の内周部から出射された光を
反射するようにすれば、更に光の模様を変化させること
ができ、より一層、装飾的なバリエーションが豊富にな
り、更に多彩な装飾効果を得ることができる。
【0044】[第11実施形態]次に、図14を参照し
て、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第11
実施形態について説明する。この場合にも、図10に示
された第8実施形態と同一部分には同一符号を付し、そ
の説明は省略する。この腕時計は、時計用文字板60の
光透過性部材61が第8実施形態と異なり、これ以外は
第8実施形態とほぼ同じ構成になっている。すなわち、
この時計用文字板60は、第8実施形態と同様、光透過
性部材61がリング状に形成され、この光透過性部材6
1が装飾部材22の外周部の上面に設けられ、この光透
過性部材61が重なる箇所の装飾部材22に貫通孔23
が設けられ、最下層に発光部材10が設けられた構成に
なっている。
【0045】光透過性部材61は、図14に示すよう
に、装飾部材22の上面から腕時計ケース1の見切り部
62の上部までの高さとほぼ同じ高さに形成されてい
る。この場合、腕時計ケース1の見切り部62は、その
内周面がほぼ垂直に形成されている。これに伴って、光
透過性部材61の外周面の下部には、見切り部62の下
面に中枠6と共に当接して押え付けられる鍔部63が設
けられている。また、光透過性部材61の上面は、その
外周側上部から内周側中間部に向けて傾斜する斜面64
に形成されており、この斜面64の下側に位置する内周
面65は、時計モジュール5の指針66の高さ、つまり
装飾部材22の上面から指針66までの高さとほぼ同じ
高さに形成されている。このような光透過性部材61
は、導光性を有する材料からなり、その上部側の斜面6
4および外周面に光が外部に出射するのを防ぐように反
射する遮光反射処理が施され、これにより下面側から入
射した光を内周面65に導き、この内周面65から内側
外部に向けて出射するように構成されている。また、指
針66は、時計モジュール5(図1参照)の指針軸67
に上端部に取り付けられて装飾部材22の上方を運針す
るものであり、その先端には、上向きの斜面68が斜め
切断により設けられている。
【0046】このような腕時計の時計用文字板60で
は、最下層の発光部材10が発光すると、その光が中間
層の装飾部材22に設けられた貫通孔23を通り、この
貫通孔23から最上層の光透過性部材61内に入射し、
この入射した光が光透過性部材61の上部側の斜面64
および外周面から外部に出射することなく、光透過性部
材61の内周面65に導かれ、この内周面65から内側
に出射される。このため、光透過性部材61の内周面6
5の内側に位置する指針66の先端を少ない光量で照明
することができ、これにより暗い所でも時刻を知ること
ができる。この場合、指針66の先端に上向きの斜面6
8が設けられているので、光透過性部材61の内周面6
5から出射された光を斜面68で上方に反射することに
より、少ない光量で先端を明るく光らせることができ、
これにより良好に時刻を知ることができる。
【0047】なお、上記第11実施形態では、指針66
の先端に上向きの斜面68を斜め切断により形成した
が、これに限らず、例えば、図15に示すように、指針
66の先端を斜め下方に向けて折り曲げることにより、
指針66の先端に斜面69を形成しても良い。このよう
にしても、第11実施形態と同様の作用効果があること
は言うまでもない。
【0048】[第12実施形態]次に、図16を参照し
て、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第12
実施形態について説明する。この場合には、図1に示さ
れた第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説
明は省略する。この腕時計は、時計用文字板70が第1
実施形態と異なり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ
構成になっている。すなわち、この時計用文字板70
は、時計モジュール5の上面に配置される最下層の装飾
部材71と、その上に配置される中間層の発光部材72
と、更にその上に配置される最上層の光透過性部材73
とを備え、最下層の装飾部材71の上面に下側凹部74
を設け、最上層の光透過性部材73の下面に上側凹部7
5を設け、これら下側凹部74と上側凹部75とで中間
層の発光部材72を収納した3層構造になっている。
【0049】この場合、最下層の装飾部材71は、金属
や合成樹脂からなる平板であり、最上層の光透過性部材
73よりも大きい面積に形成され、その外周部が腕時計
ケース1の見切り部9と中枠6とにより押えられてい
る。この装飾部材71の上面の中央部分には、発光部材
72を収納する下側凹部74が発光部材72の厚さのほ
ぼ下側半分程度の深さで形成されている。なお、この下
側凹部74の底部には、接続孔76が設けられており、
この接続孔76内には、接続用のコイルばね77が上下
方向に突出可能に配置されている。また、装飾部材71
の外周部において上方に露出する上面には、時字や模
様、図形などが設けられている。発光部材72は、第1
実施形態と同様、EL素子などの発光素子からなる円板
状の平面発光体であり、その下側のほぼ半分程度が装飾
部材71の下側凹部74内に配置され、この状態で装飾
部材71の接続孔76に配置されたコイルばね77によ
り時計モジュール5(図1参照)の電極と電気的に接続
されている。
【0050】光透過性部材73は、導光性を有する材料
からなる円形状の平板であり、その上面側に光が外部に
出射するのを防ぐように反射する遮光反射処理部73A
が施され、これにより下面側から入射した光をその面方
向における外周部の端面78に導き、この端面78から
外部に向けて出射するように構成されている。この場
合、光透過性部材73は、その外形が下側の発光部材7
2の外形よりも大きく、かつ最下層の装飾部材71の外
形よりも小さく形成されている。また、この光透過性部
材73の下面の中央部分には、発光部材72を収納する
上側凹部75が発光部材72の厚さのほぼ上側半分程度
の深さで形成されている。また、腕時計ケース1の見切
り部9の内周面は、上部から下部に向かってすり鉢状に
傾斜する斜面に形成されており、この斜面には、反射面
79が設けられている。なお、光透過性部材73の上面
に光が外部に出射するのを防ぐように反射する遮光反射
処理部73Aを施す代わりに、光透過性部材73自体を
左右方向に光を導く導光性材料で形成し、下部から入射
された光を外周部の端面78に導き、この端面78から
外周部の外側に向けて出射するように構成しても良い。
【0051】このような腕時計の時計用文字板70で
は、中間層の発光部材72が発光すると、その光が最上
層の光透過性部材73内に入射し、この入射した光が光
透過性部材73の上面から外部に出射することなく、光
透過性部材73の外周部の端面78に導かれ、この端面
78から外部に出射されるので、光透過性部材73の外
周部の外側を照明することができ、これにより暗い所で
も時刻を知ることができる。特に、光透過性部材73の
外周部の外側に装飾部材71の外周部分が露出し、この
露出した装飾部材71の外周部分が照明されるため、例
えば、光透過性部材73の外周側に位置する装飾部材7
1の上面に時字や模様などが設けられていれば、その時
字や模様などをも照明することができ、これにより光透
過性部材73と装飾部材71との両者により装飾効果が
得られるので、装飾的なバリエーションが豊富になり、
多彩な装飾効果を得ることができる。
【0052】このときには、光透過性部材73の外周部
の端面78から外部に出射した光が、腕時計ケース1の
見切り部9の斜面に設けられた反射面79により上方に
向けて反射されるので、より一層、光透過性部材73の
外周部の外側を明るくすることができる。これによって
も装飾的なバリエーションが豊富になり、より一層、多
彩な装飾効果を得ることができる。また、この時計用文
字板70では、最下層の装飾部材71の上面に下側凹部
74を設け、最上層の光透過性部材73の下面に上側凹
部75を設け、この両者で中間層の発光部材72を収納
しているので、3層構造であっても、時計用文字板70
全体の厚さを薄くすることができ、これにより腕時計全
体の薄型化および小型化を図ることができる。
【0053】なお、上記第12実施形態の時計用文字板
70では、光透過性部材73が導光性を有する材料から
なる円形状の平板で、その上面側に光が外部に出射する
のを防ぐように反射する遮光反射処理が施され、これに
より下面側から入射した光をその面方向における外周部
の端面78に導き、この端面78から外部に向けて出射
するように構成されているが、これに限らず、例えば、
前述した第1、第2実施形態と同様、光透過性部材はガ
ラスや合成樹脂などからなる光透過性を有する円形状の
平板であっても良い。この場合には、発光部材72から
の光が光透過性部材をそのまま透過して上方に出射する
ので、中央部分を照明することができるとともに、光透
過性部材の外周側に露出した装飾部材71をも照明する
ことができる。このため、装飾的なバリエーションが豊
富になり、多彩な装飾効果を得ることができる。
【0054】なおまた、上記第12実施形態の時計用文
字板70では、装飾部材71と光透過性部材73との両
者にそれぞれ下側凹部74と上側凹部75とを設け、こ
れら下側凹部74と上側凹部75との両者で発光部材7
2を収納するように構成したが、これに限らず、例え
ば、図17(a)または図17(b)に示すように構成
しても良い。すなわち、図17(a)に示された第1変
形例の時計用文字板80では、装飾部材81を平坦状に
形成し、光透過性部材82の下面のみに発光部材72を
収納する収納凹部83を設け、この収納凹部83内に発
光部材72を下側に突出することなく収納するように構
成した。この場合には、発光部材72の厚さを光透過性
部材82の厚さよりも薄く形成すれば良く、また装飾部
材81の発光部材72に対応する箇所に接続孔84を上
下に貫通させて設ければ良い。このように構成しても、
第12実施形態と同様の作用効果がある。また、図17
(b)に示された第2変形例の時計用文字板85では、
光透過性部材86を平坦状に形成し、装飾部材87の上
面のみに発光部材72を収納する収納凹部88を設け、
この収納凹部88内に発光部材72を上側に突出するこ
となく収納するように構成した。この場合には、発光部
材72の厚さを装飾部材87の厚さよりも薄く形成すれ
ば良い。このように構成しても、第12実施形態と同様
の作用効果がある。
【0055】また、上記第12実施形態およびその各変
形例では、光透過性部材73の外周部の端面78が平坦
面に形成されているが、これに限らず、例えば、前述し
た図7(a)に示した第5実施形態の第1変形例のよう
に、光透過性部材73の外周部の端面78を凹凸面34
a(図7(a)参照)に形成して光を外部に拡散させる
ようにしても良く、また前述した図7(b)に示した第
5実施形態の第2変形例のように、光透過性部材73の
外周部の端面78を上向きの斜面34b(図7(b)参
照)に形成して光を斜め上方に向けて出射するようにし
ても良い。さらに、これらに限らず、前述した図8
(a)および図8(b)に示した第6実施形態のよう
に、光透過性部材73の外周部の端面78に遮光性を有
する装飾部36(図8(a)、(b)参照)を部分的に
設け、この装飾部36により部分的に光を遮断すること
により、光透過性部材73の外周部の外側に光による模
様を表現するようにしても良い。また、前述した図9
(a)および図9(b)に示した第7実施形態のよう
に、光透過性部材73の外周部の端面78に、鋭角な凹
部41aと円弧面状の凸部41bとからなる凹凸形状の
装飾部41(図9(a)、(b)参照)を形成し、この
装飾部41により明るさを変化させて光透過性部材73
の外周部の外側に光による模様を表現するようにしても
良い。
【0056】[第13実施形態]次に、図18を参照し
て、この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第13
実施形態について説明する。この場合にも、図1に示さ
れた第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その
説明は省略する。この腕時計は、時計用文字板90が第
1実施形態と異なり、これ以外は第1実施形態とほぼ同
じ構成になっている。すなわち、この時計用文字板90
は、時計モジュール5の上面に配置される最下層の装飾
部材91と、その上に配置される中間層の発光部材92
と、更にその上に配置される最上層の光透過性部材93
とを備え、中間層の発光部材92と最上層の光透過性部
材93とを最下層の装飾部材91の面積よりも小さいリ
ング状に形成し、これら発光部材92と光透過性部材9
3とを装飾部材91の外周部の上面に配置する際、装飾
部材91の上面に設けられた下側凹部94と光透過性部
材93の下面に設けられた上側凹部95とで中間層の発
光部材92を収納するように構成されている。
【0057】最下層の装飾部材91は、第1実施形態と
同様、金属板からなり、その外周部の上面には、発光部
材92を収納する下側凹部94が発光部材92の厚さの
ほぼ下側半分程度の深さで形成されている。また、この
下側凹部94の底部には、接続孔96が設けられてお
り、この接続孔96内には、接続用のコイルばね97が
上下に突出するように配置されている。発光部材92
は、EL素子などの発光素子からなるリング形状の平面
発光体であり、その下側のほぼ半分程度が装飾部材91
の下側凹部94内に配置され、この状態で装飾部材91
の接続孔96に配置されたコイルばね97により時計モ
ジュール5(図1参照)の電極と電気的に接続されてい
る。光透過性部材93は、導光性を有する材料からなる
リング形状の平板であり、その上面側に光が外部に出射
するのを防ぐように反射する遮光反射処理が施され、こ
れにより下面側から入射した光をその面方向における内
周面98に導き、この内周面98から内側外部に向けて
出射するように構成されている。
【0058】この場合、光透過性部材93は、その内径
が下側の発光部材92の内径よりも小さく、しかも外径
が発光部材92の外径よりも小さく形成されている。こ
の光透過性部材93の外周部の下面には、発光部材92
を収納する上側凹部95が発光部材92の厚さのほぼ上
側半分程度の深さで形成されている。また、この光透過
性部材93は、その外周部が中枠6と共に腕時計ケース
1の見切り部9により押えられている。さらに、光透過
性部材93の内周部の内側には、装飾部材91の上面が
露出しており、この露出した装飾部材91の上面には、
反射面99が光透過性部材93の内周面98の近傍に設
けられている。この反射面99は、例えば、時字に対応
して形成されていたり、あるいは時字に沿うリング形状
に形成されている。なお、装飾部材91の上方に露出す
る上面には、反射面99を除いて、模様や図形などが設
けられている。また、光透過性部材46の外部に露出す
る上面には、時字や模様などが設けられている。
【0059】このような腕時計の時計用文字板90で
は、発光部材92が発光すると、その光が光透過性部材
93内に入射し、この入射した光が光透過性部材93の
上面から外部に出射することなく、光透過性部材93の
内周面98に導かれ、この内周面98から内側外部に出
射されるので、光透過性部材93の内周部の内側を照明
することができ、これにより暗い所でも時刻を知ること
ができる。しかも、光透過性部材93の内周面98から
出射した光は、装飾部材91の上方に露出する上面に設
けられた反射面98により上方に向けて反射されるの
で、より一層、光透過性部材93の内周部の内側を明る
くすることができる。このため、例えば光透過性部材9
3の内周部の内側に位置する装飾部材91の上面に時字
や模様などが設けられていれば、その時字や模様などを
良好に照明することができ、これにより装飾的なバリエ
ーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることがで
きる。また、この時計用文字板90によれば、装飾部材
91の上面に下側凹部94を設け、光透過性部材93の
下面に上側凹部95を設け、この両者で発光部材92を
収納しているので、3層構造であっても、時計用文字板
90全体の厚さを薄くすることができ、これにより腕時
計全体の薄型化および小型化を図ることができる。
【0060】なお、上記第13実施形態の時計用文字板
90では、光透過性部材93が導光性を有する材料から
なるリング形状の平板で、その上面側に光が外部に出射
するのを防ぐように反射する遮光反射処理が施され、こ
れにより下面側から入射した光をその面方向における内
周面98に導き、この内周面98から内側外部に向けて
出射するように構成されているが、これに限らず、例え
ば、前述した第3実施形態と同様、光透過性部材はガラ
スや合成樹脂などからなる光透過性を有するリング形状
の平板であっても良い。この場合には、発光部材92か
らの光が光透過性部材をそのまま透過して出射するの
で、装飾部材91の外周側を照明することができるとと
もに、光透過性部材の内周側に露出した装飾部材91を
も照明することができる。このため、装飾的なバリエー
ションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができ
る。
【0061】なおまた、上記第13実施形態の時計用文
字板90では、装飾部材91と光透過性部材93との両
者にそれぞれ下側凹部94と上側凹部95とを設け、こ
れら下側凹部94と上側凹部95との両者で発光部材9
2を収納するように構成したが、これに限らず、例え
ば、図19(a)または図19(b)に示すように構成
しても良い。すなわち、図19(a)に示された第1変
形例の時計用文字板100では、装飾部材101を平坦
状に形成し、光透過性部材102の下面のみに発光部材
92を収納する収納凹部103を設け、この収納凹部1
03内に発光部材92を下側に突出することなく収納す
るように構成した。このように構成しても、第13実施
形態と同様の作用効果がある。この場合には、発光部材
92の厚さを光透過性部材102の厚さよりも薄く形成
すれば良い。また、光透過性部材102の内周面に下向
きの斜面104を形成し、これにより光透過性部材10
2の内周面から出射する光の一部を斜め下方に向けて出
射させるようにしても良い。さらに、これに限らず、例
えば、前述した図11(a)に示した第8実施形態の第
1変形例のように、光透過性部材102の内周面を凹凸
面に形成して光を内側外部に拡散させるようにしても良
い。
【0062】また、図19(b)に示された第2変形例
の時計用文字板105では、光透過性部材106を平坦
状に形成し、装飾部材107の外周部の上面のみに発光
部材92を収納する収納凹部108を設け、この収納凹
部108内に発光部材92を上側に突出することなく収
納するように構成した。このように構成しても、第13
実施形態と同様の作用効果がある。この場合にも、発光
部材92の厚さを装飾部材107の厚さよりも薄く形成
すれば良い。また、光透過性部材106の内周面に下向
きの斜面109を形成し、これにより光透過性部材10
6の内周面から出射する光の一部を斜め下方に向けて出
射させるようにしても良い。さらに、これに限らず、例
えば、前述した図11(a)に示した第8実施形態の第
1変形例のように、光透過性部材102の内周面を凹凸
面に形成して光を内側外部に拡散させるようにしても良
い。
【0063】さらに、上記第13実施形態およびその各
変形例に限らず、光透過性部材93の内周面98を以下
のように構成しても良い。すなわち、光透過性部材93
の内周面98に、前述した図12(a)および図12
(b)に示した第9実施形態のように、下向きの斜面を
形成し、この斜面に遮光性を有する装飾部36(図12
(a)(b)参照)を部分的に設け、この装飾部36に
より部分的に光を遮断することにより、光透過性部材9
3の内周部の内側に光による模様を表現するようにして
も良い。また、光透過性部材93の内周面98に、前述
した図13(a)および図13(b)に示した第10実
施形態のように、鋭角な凸部57aと円弧面状の凹部5
7bとからなる凹凸形状の装飾部57(図13(a)
(b)参照)を形成し、この装飾部57により明るさを
変化させて光透過性部材93の内周部の内側に光による
模様を表現するようにしても良い。
【0064】[第14実施形態]次に、図20を参照し
て、この発明の時計用文字板の第14実施形態について
説明する。この場合には、図1に示された第1実施形態
と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。こ
の時計用文字板110は、最下層の発光部材111と、
その上に配置される中間層の光透過性部材112と、更
にその上に配置される最上層の装飾部材113とを備
え、第1実施形態と同様、腕時計ケース1内に時計モジ
ュール5と共に収納されるように構成されている。
【0065】発光部材111は、第1実施形態と同様、
EL素子などの発光素子からなる平面発光体であり、時
計モジュール5の電極と電気的に接続されている。光透
過性部材112は、ガラスや合成樹脂などからなる光透
過性を有する平板状のもであり、その上面の所定箇所に
第1、第2突出部114、115が装飾部材113の厚
さと同じ高さで形成されている。これら第1、第2突出
部114、115は、同心円状のリング形状、あるいは
同心円上で時字などに対応して点在する柱状に形成さ
れ、第1突出部114が第2突出部115よりも外周側
に位置し、かつ第1突出部114の幅が第2突出部11
5の幅よりも大きく形成されている。装飾部材113は
金属板からなり、その所定箇所には光透過性部材112
の第1、第2突出部114、115がそれぞれ挿入する
第1、第2貫通孔116、117が第1、第2突出部1
14、115とほぼ同じ大きさで形成されている。な
お、この装飾部材113の上面には、時字や模様、図形
などが設けられている。
【0066】このような時計用文字板110によれば、
発光部材111が発光すると、その光が光透過性部材1
12に下面から入射し、この入射した光が装飾部材11
3の第1、第2貫通孔116、117に挿入された第
1、第2突出部114、115に導かれ、これら第1、
第2突出部114、115の上面から上方に出射される
ので、暗い所でも時刻を知ることができる。このときに
は、発光部材111からの光を装飾部材113がその第
1、第2突出部114、115に導いて集め、これによ
り第1、第2突出部114、115の各上面から集中さ
せて出射させるので、発光部材111からの光を効率良
く装飾部材113の上方に出射させることができ、これ
により第1、第2突出部114、115の各上面を明か
ることができる。特に、光透過性部材112の第1突出
部114の幅が第2突出部115の幅よりも大きく形成
されているので、第1突出部114を第2突出部115
よりも明るくすることができる。このため、光透過性部
材112と装飾部材113との両者の装飾効果により、
装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果
を得ることができる。
【0067】この場合、例えば、光透過性部材112の
第1、第2突出部114、115の少なくとも一方が時
字に対応して形成されている場合には、時字に対応する
箇所、およびその付近を明るくすることができ、また第
1、第2突出部114、115の少なくとも一方が時字
に沿うリング形状に形成されている場合には、時字に沿
うリング形状に明るくすることができ、これらにより装
飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装飾効果を
得ることができる。また、この時計用文字板110で
は、光透過性部材112の第1、第2突出部114、1
15が装飾部材113の厚さと同じ高さで形成されてい
るので、第1、第2突出部114、115の各上面と装
飾部材113の上面とが同一平面となり、これにより外
観的にも好ましいものを得ることができる。
【0068】なお、上記第14実施形態では、光透過性
部材112の第1、第2突出部114、115を装飾部
材113の厚さと同じ高さに形成して、第1、第2突出
部114、115の各上面と装飾部材113の上面とが
同一平面になるように構成したが、これに限らず、例え
ば、図21(a)または図21(b)に示すように構成
しても良い。すなわち、図21(a)に示された第1変
形例では、光透過性部材112の突出部118を装飾部
材113の厚さよりも高く形成し、この突出部118を
装飾部材113の貫通孔119に挿入して、突出部11
8の上端部を装飾部材113の上方に突出させた構成に
なっている。
【0069】このよう構成すれば、突出部118の上面
から上方に向けて光を出射させることができるほか、装
飾部材119の上方に突出した上端部の側面からも光を
出射させることができるので、貫通孔119の周囲近傍
をも照明することができる。この場合、例えば、突出部
118の上端部が時字に形成されていれば、時字を立体
的に表現することができる。また、突出部118は、そ
の上端部の上面を平坦面に形成する必要はなく、例え
ば、円弧状の湾曲面、または多角形状の屈曲面に形成
し、これにより光を放射状に出射させるように構成して
も良い。
【0070】また、図21(b)に示された第2変形例
では、光透過性部材112の突出部120を装飾部材1
13の厚さよりも低く形成し、この突出部120を装飾
部材113の貫通孔121に挿入して、突出部120の
上面を装飾部材113の貫通孔121内に配置させた構
成になっている。このよう構成すれば、突出部120の
上面が貫通孔121内に位置しているので、貫通孔12
1の形状とほぼ同じ形状で明るく光らせることができ
る。
【0071】[第15実施形態]次に、図22を参照し
て、この発明の時計用文字板の第15実施形態について
説明する。この場合には、図20に示された第14実施
形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略す
る。この時計用文字板125は、中間層の光透過性部材
126が第14実施形態と異なり、これ以外は第14実
施形態と同じ構成になっている。すなわち、この光透過
性部材126は、その上面に第1突出部127と第1突
出部128とが異なる高さで設けられた構成になってい
る。
【0072】この場合、第1突出部127は、装飾部材
113の厚さよりも高く形成され、装飾部材113の第
1貫通孔116に挿入され、その上端部が装飾部材11
3の上方に突出している。この第1突出部127の上端
面には、遮光性を有する第1装飾部129aが部分的に
設けられている。また、第2突出部128は、装飾部材
113の厚さと同じ高さに形成され、装飾部材113の
第2貫通孔117に挿入され、その上面が装飾部材11
3の上面と同一平面になるように形成されている。この
第2突出部128に対応する箇所の光透過性部材126
の下面には、遮光性を有する第2装飾部129bが部分
的に設けられている。
【0073】このような時計用文字板125では、第1
4実施形態と同様、発光部材111で発光した光が光透
過性部材126に下面から入射し、この入射した光が装
飾部材113の第1、第2貫通孔116、117に挿入
された第1、第2突出部127、128に導かれ、これ
ら第1、第2突出部127、128の上面から上方に出
射されるので、暗い所でも時刻を知ることができる。こ
のとき、第1突出部127では、装飾部材113の上方
に突出した上端部の側面からも光が出射されるので、そ
の周辺部分をも照明することができるほか、特に、第1
突出部127の上面から出射される光が第1装飾部12
9aにより部分的に遮られ、これ以外の部分から出射さ
れるので、第1装飾部129aにより光の模様を表現す
ることができる。
【0074】また、第2突出部128では、これに対応
する箇所の光透過性部材126の下面に部分的に設けら
れた第2装飾部129bにより、発光部材111からの
光が遮られるので、第2装飾部129bから出射される
光量が第2装飾部129bに対応する箇所とそれ以外の
箇所とで異なり、これにより明るさの異なる光の模様を
表現することができる。このように、この時計用文字板
125によれば、第1装飾部129aにより光の模様を
表現することができるとともに、第2装飾部129bに
よっても明るさの異なる光の模様を表現することができ
るので、第14実施形態のものよりも、より一層、装飾
的なバリエーションが豊富になり、更に多彩な装飾効果
を得ることができる。
【0075】[第16実施形態]次に、図23を参照し
て、この発明の時計用文字板の第16実施形態について
説明する。この場合には、図22に示された第15実施
形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略す
る。この時計用文字板130は、中間層の光透過性部材
126の第1突出部127の第1装飾部131aと第2
突出部12に対応する第2装飾部131bとが第15実
施形態と異なり、これ以外は第15実施形態と同じ構成
になっている。すなわち、この光透過性部材126の第
1突出部127は、その上端部が装飾部材113の上方
に突出し、その上端面に凹凸形状の第1装飾部131a
が部分的に設けられている。また、第2突出部128
は、その上面が装飾部材113の上面と同一平面になる
ように形成され、この第2突出部128に対応する箇所
の光透過性部材126の下面に凹凸形状の第2装飾部1
31bが部分的に設けられている。
【0076】このような時計用文字板130では、第1
突出部127の上端部から光が出射される際、凹凸形状
の第1装飾部131aにより光が拡散されるので、第1
装飾部131aの箇所がこれ以外の箇所よりも少し暗く
なり、これにより光の模様を表現することができ、また
凹凸形状の第2装飾部131bにより発光部材111か
らの光が拡散されるので、第2装飾部131bに対向す
る箇所とこれ以外の箇所とで明るさが異なり、これによ
っても光の模様を表現することができ、これらにより第
14実施形態と同様、装飾的なバリエーションを豊富に
することができ、多彩な装飾効果を得ることができる。
【0077】[第17実施形態]次に、図24を参照し
て、この発明の時計用文字板の第17実施形態について
説明する。この場合には、図20に示された第14実施
形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略す
る。この時計用文字板135は、最下層の発光部材11
1上に配置される中間層の光透過性部材136と最上層
の装飾部材137とが第14実施形態と異なり、これ以
外は第14実施形態と同じ構成になっている。
【0078】すなわち、光透過性部材136は、ガラス
や合成樹脂などの光透過性を有するリング状の平板であ
り、発光部材111の外周部の上面に配置されている。
この光透過性部材136の上面のほぼ中間部には、突出
部138が設けられている。この突出部138は、例え
ば、リング形状に形成されていたり、または時字、もし
くは時字に対応して点在する柱状に形成されている。装
飾部材137は、その外周部の下面に光透過性部材13
6を収納する収納凹部139が形成され、この収納凹部
139に対応する部分に光透過性部材136の突出部1
38が挿入する貫通孔140が形成されている。この場
合、光透過性部材136の突出部138は、貫通孔14
0の深さと同じ高さに形成され、これにより装飾部材1
37の上面と同一平面になるように構成されている。な
お、装飾部材137の上面には、時字や模様、図形など
が設けられている。
【0079】このような時計用文字板135では、第1
4実施形態と同様、発光部材111で発光した光が光透
過性部材136に入射し、この入射した光が装飾部材1
37の貫通孔140に挿入された突出部138に導か
れ、この突出部138の上面から上方に出射されるの
で、暗い所でも時刻を知ることができる。この場合、例
えば、光透過性部材136の突出部138が、時字また
は時字に対応して点在する柱状に形成されている場合に
は、時字として、または時字に対応する箇所を明るくす
ることができ、また突出部138が時字に沿うリング形
状に形成されている場合には、時字に沿ってリング形状
に明るくすることができ、これにより第14実施形態と
同様、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な装
飾効果を得ることができる。また、この時計用文字板1
35では、装飾部材137の下面に収納凹部139を設
け、この収納凹部139内に発光部材111を収納した
ので、3層構造でありながら、時計用文字板135全体
の厚さを薄くすることができ、これにより腕時計全体の
薄型化および小型化をも図ることができる。
【0080】なお、上記第17実施形態では、光透過性
部材136の突出部138を装飾部材137の上面と同
一平面になるように構成したが、これに限らず、例え
ば、図25(a)または図25(b)に示すように構成
しても良い。すなわち、図25(a)に示された第1変
形例では、光透過性部材136の突出部141を装飾部
材137の貫通孔140の深さよりも高く形成し、この
突出部141の上端部を装飾部材137の上方に突出さ
せた構成になっている。このよう構成すれば、突出部1
41の上面から上方に向けて光を出射させることができ
るほか、装飾部材137の上方に突き出した上端部の側
面からも光を出射させることができるので、貫通孔14
0の周囲近傍をも照明することができる。この場合、例
えば、突出部141の上端部が時字に形成されていれ
ば、時字を立体的に表現することができる。また、突出
部141は、その上端部の上面を平坦面に形成する必要
はなく、例えば、円弧状の湾曲面、または多角形状の屈
曲面に形成し、これにより光を放射状に出射させるよう
に構成しても良い。また、図25(b)に示された第2
変形例では、光透過性部材136の突出部142を装飾
部材137の貫通孔140の深さよりも低く形成し、こ
の突出部142を装飾部材137の貫通孔40の内部に
配置させた構成になっている。このよう構成すれば、突
出部142の上面が貫通孔140内に位置しているの
で、貫通孔140の形状とほぼ同じ形状で明るく光らせ
ることができる。
【0081】また、上記第17実施形態およびその各変
形例に限らず、例えば、前述した図22の第15実施形
態、または前述した図23の第16実施形態で述べたよ
うな装飾部を設けても良い。すなわち、第17実施形態
において、光透過性部材136の突出部138の上面
に、第15実施形態のように、遮光性を有する装飾部1
29a(図22参照)を部分的に設け、この装飾部12
9aにより光の模様を表現しても良く、また突出部13
8に対応する箇所の光透過性部材136の下面に遮光性
を有する装飾部129b(同図参照)を部分的に設け、
この装飾部129bにより光の模様を表現しても良い。
また、第17実施形態において、光透過性部材136の
突出部138の上面に、第16実施形態のように、凹凸
形状の装飾部130a(図23参照)を部分的に設け、
この装飾部130aにより光の模様を表現しても良く、
また突出部138に対応する箇所の光透過性部材136
の下面に凹凸形状の装飾部130b(同図参照)を部分
的に設け、この装飾部130bにより光の模様を表現し
ても良い。このようにすれば、より一層、装飾的なバリ
エーションを豊富にすることができ、更に多彩な装飾効
果を得ることができる。
【0082】[第18実施形態]次に、図26および図
27を参照して、この発明の時計用文字板の第18実施
形態について説明する。この場合には、図1に示された
第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は
省略する。この時計用文字板145は、最上層の光透過
性部材146の下側に発光部材147と装飾部材148
とを並列に配置した2層構造で、これ以外は第1実施形
態とほぼ同じ構成になっている。
【0083】すなわち、最上層の光透過性部材146
は、ガラスや合成樹脂などの光透過性を有する材料から
なる円形状の平板であり、その下面に仕切部149がリ
ング状に形成されている。発光部材147は、EL素子
などの発光素子からなる円形状の平面発光体であり、そ
の厚さが光透過性部材146の仕切部149の高さと同
じ大きさに形成され、リング状の仕切部149の内側に
配置され、この状態で時計モジュール5(図1参照)の
電極と電気的に接続されている。装飾部材148は、金
属板からなるリング形状の平板であり、その厚さが光透
過性部材146の仕切部149の高さと同じ大きさに形
成され、リング状の仕切部149の外側に配置されてい
る。この装飾部材148の上面には、時字や模様、図形
などが設けられている。なお、光透過性部材146の上
下面の少なくとも一方にも、模様や図形などが印刷やめ
っきにより設けられていても良い。
【0084】このような時計用文字板145では、発光
部材147が発光すると、その光が光透過性部材146
のリング状の仕切部149の内側に対応する部分を透過
して上方に出射するので、光透過性部材146の中央部
分を明るくすることができ、これにより暗い所でも時刻
を知ることができるとともに、光透過性部材146の仕
切部149の外側に配置された装飾部材148をも照明
することができるので、装飾部材148と光透過性部材
146との両者の装飾により、十分な装飾効果を得るこ
とができる。このため、従来のように光透過性部材の下
面に単に発光部材を設けただけの場合に比べて、装飾的
なバリエーションが豊富になり、しかも仕切部149お
よび発光部材147の形状を適宜変えることにより、多
彩な装飾効果を得ることが可能になる。
【0085】また、この時計用文字板145では、光透
過性部材146の下面に円板状の発光部材147とリン
グ状の装飾部材148とを並列に配置したので、時計用
文字板145全体の厚さを薄くすることができ、これに
より腕時計全体の薄型化および小型化をも図ることがで
き、しかも光透過性部材146の下面に仕切部149を
形成したので、この仕切部149により発光部材147
と装飾部材148とを位置決めすることができ、容易に
かつ精度良く発光部材147と装飾部材148とを光透
過性部材146に取り付けることができる。また、発光
部材147と装飾部材148とが同じ厚さで、かつ仕切
部149の高さと同じに形成されているので、発光部材
147の下面と装飾部材148の下面とが仕切部149
の下面と共に同一平面となり、このため時計用文字板1
45全体が平坦状になり、外観的にも好ましいものを得
ることができる。
【0086】なお、上記第18実施形態では、光透過性
部材146の下面に仕切部149をリング状に形成した
が、これに限らず、例えば、図28(a)または図28
(b)に示すように構成しても良い。すなわち、図28
(a)に示された第1変形例では、光透過性部材146
の中央部分が厚く外周部分が薄くなるように、光透過性
部材146の下面に段差部150を設け、中央部分の下
面に発光部材151を配置し、外周部分の下面に装飾部
材152を配置した構成になっている。この場合、装飾
部材152は、その厚さが発光部材151の厚さよりも
段差部150の高低差だけ厚く形成され、これにより装
飾部材152の下面が発光部材151の下面と同一平面
になるように構成されている。このような時計用文字板
においても、第18実施形態と同様の作用効果があるこ
とは言うまでもない。
【0087】また、図28(b)に示された第2変形例
では、光透過性部材146の中央部分が薄く外周部分が
厚くなるように、光透過性部材146の下面に段差部1
53を設け、中央部分の下面に発光部材154を配置
し、外周部分の下面に装飾部材155を配置した構成に
なっている。この場合、装飾部材155は、その厚さが
発光部材154の厚さよりも段差部153の高低差だけ
薄く形成され、これにより装飾部材155の下面が発光
部材154の下面と同一平面になるように構成されてい
る。このような時計用文字板においても、第18実施形
態と同様の作用効果があることは言うまでもない。
【0088】[第19実施形態]次に、図29および図
30を参照して、この発明の時計用文字板の第19実施
形態について説明する。この場合には、図26および図
27に示された第18実施形態と同一部分に同一符号を
付し、その説明は省略する。この時計用文字板156
は、光透過性部材146の下側に配置される発光部材1
57と装飾部材158との位置が第18実施形態と異な
り、これ以外は第18実施形態とほぼ同じ構成になって
いる。すなわち、発光部材157は、リング形状の平板
であり、その厚さが光透過性部材146の仕切部149
の高さと同じ大きさに形成され、リング状の仕切部14
9の外側に配置されている。装飾部材158は、円形状
の平板であり、その厚さが光透過性部材146の仕切部
149の高さと同じ大きさに形成され、リング状の仕切
部149の内側に配置されている。この装飾部材158
の上面には、時字や模様、図形などが設けられている。
なお、光透過性部材157の上下面の少なくとも一方に
模様やも、図形などが印刷やめっきにより設けられてい
ても良い。
【0089】このような時計用文字板156では、発光
部材157が発光すると、その光が光透過性部材146
のリング状の仕切部149の外周側を透過して上方に出
射するので、光透過性部材146の外周側を明るくする
ことができ、これにより暗い所でも時刻を知ることがで
きるとともに、仕切部149の内側に配置された装飾部
材158をも照明することができるので、この装飾部材
158と光透過性部材146との両者によって、十分な
装飾効果を得ることができる。このため、第18実施形
態と同様、装飾的なバリエーションが豊富になり、しか
も仕切部149および発光部材157の形状を適宜変え
ることにより、多彩な装飾効果を得ることが可能にな
る。また、この時計用文字板156においても、第18
実施形態と同様、光透過性部材146の下面に発光部材
157と装飾部材158とを並列に配置したので、時計
用文字板156全体の厚さを薄くすることができ、しか
も光透過性部材146の仕切部149により、発光部材
157と装飾部材158とを位置決めできるので、容易
にかつ精度良く光透過性部材146に取り付けることが
できる。
【0090】なお、上記第19実施形態では、第18実
施形態と同様、光透過性部材146の下面に仕切部14
9をリング状に形成した場合について述べたが、これに
限らず、例えば、図31(a)または図31(b)に示
すように構成しても良い。すなわち、図31(a)に示
された第1変形例では、光透過性部材146の中央部分
が厚く外周部分が薄くなるように、光透過性部材146
の下面に段差部160を設け、中央部分の下面に装飾部
材161を配置し、外周部分の下面に発光部材162を
配置した構成になっている。この場合、装飾部材161
は、その厚さが発光部材162の厚さよりも段差部16
0の高低差だけ薄く形成され、これにより装飾部材16
1の下面が発光部材162の下面と同一平面になるよう
に構成されている。このような時計用文字板において
も、第19実施形態と同様の作用効果があることは言う
までもない。
【0091】また、図31(b)に示された第2変形例
では、光透過性部材146の中央部分が薄く外周部分が
厚くなるように、光透過性部材146の下面に段差部1
63を設け、中央部分の下面に装飾部材164を配置
し、外周部分の下面に発光部材165を設配置した構成
になっている。この場合、装飾部材164は、その厚さ
が発光部材165の厚さよりも段差部163の高低差だ
け厚く形成され、これにより装飾部材164の下面が発
光部材165の下面と同一平面になるように構成されて
いる。このような時計用文字板においても、第19実施
形態と同様の作用効果があることは言うまでもない。
【0092】[第20実施形態]次に、図32を参照し
て、この発明の時計用文字板の第20実施形態について
説明する。この場合には、図1に示された第1実施形態
と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。こ
の時計用文字板170は、発光部材171上に光透過性
部材172を積層し、この状態でその両者を装飾部材1
73の収納部174内に収納した構成で、これ以外は第
1実施形態と同じ構成になっている。すなわち、発光部
材171は、第1実施形態と同様、EL素子などの発光
素子からなる円板状の平面発光体であり、時計モジュー
ル5(図1参照)の電極と電気的に接続されている。
【0093】光透過性部材172は、ガラスや合成樹脂
などからなる光透過性を有する円形状の平板状のもであ
り、発光部材171と同じ大きさに形成され、発光部材
171の上面に重なり合って積層されるように構成され
ている。なお、この光透過性部材172の上面には、模
様や図形などが設けられている。装飾部材173は、金
属や合成樹脂からなり、中央部分に円形状の収納部17
4が上下方向に貫通して形成されたリング形状の平板で
あり、その厚さが発光部材171と光透過性部材172
とを積層した厚さと同じに形成されている。この装飾部
材173は、収納部174内に発光部材171と光透過
性部材172とが積層された状態で収納され、発光部材
171の下面と装飾部材173の下面とが同一平面をな
し、かつ光透過性部材172の上面と装飾部材173の
上面とが同一平面をなし、これにより全体が平坦状にな
るように構成されている。なお、この装飾部材173の
上面には、時字や模様、図形などが設けられている。
【0094】このような時計用文字板170では、装飾
部材173の中央部分に収納部174が設けられ、この
収納部174内に収納された発光部材171が発光する
と、その光が光透過性部材172を透過して上方に出射
するので、装飾部材173の中央部分を明るくすること
ができ、しかも装飾部材173の外周部分が露出してい
るので、こお露出した装飾部材173の内周部分をも照
明することができ、このため通常の文字板としての装飾
性をもちながら、暗い所でも時刻を知ることができると
ともに、十分な装飾効果を得ることができる。この場
合、例えば、光透過性部材172の上面に模様や図形な
どが設けられ、装飾部材173の上面にも、時字や模
様、図形などが設けられていることにより、その両者に
よって、より一層、十分な装飾効果を得ることができ、
また装飾部材173の収納部174およびその内部に収
納される発光部材171と光透過性部材172との形状
を適宜変えることにより、装飾的なバリエーションが豊
富になり、多彩な装飾効果を得ることが可能になる。
【0095】また、この時計用文字板170では、装飾
部材173の中央部分に収納部174を設け、この収納
部174内に発光部材171と光透過性部材172とを
積層させた状態で収納したので、時計用文字板170全
体の厚さを薄くすることができ、これにより腕時計全体
の薄型化および小型化をも図ることができ、しかも装飾
部材173の収納部174により、発光部材171と光
透過性部材172とを位置決めできるので、容易にかつ
精度良く光透過性部材172に取り付けることができ
る。また、この時計用文字板170は、装飾部材173
の下面と発光部材171の下面とが同一平面をなし、か
つ装飾部材173の上面と光透過性部材172の上面と
が同一平面をなし、これにより全体が平坦状に構成され
ているので、外観的にも好ましいものを得ることができ
る。
【0096】なお、上記第20実施形態では、発光部材
171と光透過性部材172とを同じ大きさに形成した
が、これに限らず、例えば、図33(a)に示す第1変
形例のように、発光部材175を光透過性部材172よ
りも大きく形成し、これにより発光部材175の外周部
を光透過性部材172の側方に突出させた状態で積層す
るように構成しても良い。この場合には、装飾部材17
3の中央部分に段差状の収納部176を形成すれば良
い。すなわち、この収納部176は、下部側に発光部材
175を収納する大径孔部176aを形成し、上部側に
光透過性部材172を収納する小径孔部176bを形成
した構造になっている。このような構造にすれば、第2
0実施形態と同様の作用効果があるほか、特に、発光部
材175が光透過性部材172よりも大きく形成され、
その外周部が光透過性部材172の側方に突出しても、
その突出した外周部を収納部176の小径孔部176b
の縁部で隠すことができ、このため発光部材175の外
周部に電気的な接続部分を設けても、外部から見えない
ように隠すことができるので、外観的にも好ましいもの
を得ることができる。
【0097】また、上記第20実施形態では、装飾部材
173の中央部分に収納部174を上下に貫通させて形
成したが、これに限らず、例えば、図33(b)に示す
第2変形例のように、装飾部材173の中央部分に収納
凹部177を形成し、この収納凹部177内に発光部材
171と光透過性部材172とを重ね合わせて収納する
ように構成しても良い。この場合には、収納凹部177
を発光部材171と光透過性部材172との積層厚とほ
ぼ同じ深さに形成し、光透過性部材172の上面が装飾
部材173の上面と同一平面になるように構成すれば良
い。このような構造でも、第20実施形態と同様の作用
効果があるほか、収納凹部177の底面によって発光部
材171と光透過性部材172との上下方向の位置決め
もできるので、より一層、正確に装着することができ
る。
【0098】[第21実施形態]次に、図34を参照し
て、この発明の時計用文字板の第21実施形態について
説明する。この場合には、図32に示された第20実施
形態と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略す
る。この時計用文字板180は、発光部材181と光透
過性部材182とをそれぞれリング形状に形成し、発光
部材181上に光透過性部材182を積層させ、その両
者を装飾部材183の外周の収納部184に配置した構
成で、これ以外は第20実施形態と同じ構成になってい
る。すなわち、発光部材181は、EL素子などの発光
素子からなるリング形状の平面発光体であり、第1実施
形態と同様、時計モジュール5(図1参照)の電極と電
気的に接続されている。
【0099】光透過性部材182は、ガラスや合成樹脂
などからなる光透過性を有するリング形状の平板であ
り、発光部材181と同じ大きさに形成され、発光部材
181の上面に重なり合って積層されるように構成され
ている。なお、この光透過性部材182の上面には、模
様や図形などが設けられている。装飾部材183は、金
属や合成樹脂からなる円形状の平板であり、その外径が
発光部材181と光透過性部材182との両者の各内径
とほぼ同じ大きさに形成され、かつその厚さが発光部材
181と光透過性部材182とを積層した厚さと同じに
形成されている。このため、装飾部材183は、その外
周部が収納部184となり、発光部材181と光透過性
部材182とが積層された状態で、外周の収納部184
に配置されるように構成されている。この場合、装飾部
材183は、その下面が発光部材181の下面と同一平
面をなし、かつ上面が光透過性部材182の上面と同一
平面をなし、これにより全体が平坦状になるように構成
されている。なお、この装飾部材183の上面には、時
字や模様、図形などが設けられている。
【0100】このような時計用文字板180では、リン
グ形状の発光部材181上にこれと同じ大きさのリング
形状の光透過性部材182を積層し、これらを円板状の
装飾部材183の外周の収納部184に配置したので、
リング形状の発光部材181が発光すると、その光が光
透過性部材182を透過して上方に出射し、これにより
装飾部材183の外周側を明るくすることができ、しか
も装飾部材183の上面が露出しているので、この露出
した装飾部材183の外周部分をも照明することがで
き、これにより第20実施形態と同様、通常の文字板と
しての装飾性をもちながら、暗い所でも時刻を知ること
ができるとともに、十分な装飾効果を得ることができ
る。この場合、例えば、光透過性部材182の上面に模
様や図形などが設けられ、装飾部材183の上面にも、
時字や模様、図形などが設けられていることにより、そ
の両者によって、より一層、十分な装飾効果を得ること
ができ、装飾的なバリエーションが豊富になり、多彩な
装飾効果を得ることが可能になる。
【0101】また、この時計用文字板180では、リン
グ形状の発光部材181上にこれと同じ大きさのリング
形状の光透過性部材182を積層し、これらを円板状の
装飾部材183の外周の収納部184に配置したので、
時計用文字板180全体の厚さを薄くすることができ、
これにより腕時計全体の薄型化および小型化をも図るこ
とができ、しかも装飾部材183により発光部材181
と光透過性部材182とを位置決めできるので、容易に
かつ精度良く光透過性部材182に取り付けることがで
きる。また、この時計用文字板180は、装飾部材18
3の下面と発光部材181の下面とが同一平面をなし、
かつ装飾部材183の上面と光透過性部材182の上面
とが同一平面をなし、これにより全体が平坦状に構成さ
れているので、外観的にも好ましいものを得ることがで
きる。
【0102】なお、上記第21実施形態では、発光部材
181と光透過性部材182とを同じ大きさに形成した
が、これに限らず、例えば、図35(a)に示す第1変
形例のように、光透過性部材185の内径を発光部材1
81よりも大きく形成し、これにより発光部材181の
内周部を光透過性部材185の内側に突出させた状態で
積層するように構成しても良い。この場合には、装飾部
材183の外周の収納部186を段差状に形成すれば良
い。すなわち、装飾部材183の外周の収納部186
は、下部側に発光部材181が装着する小径部183a
を形成し、上部側に光透過性部材185が装着する大径
部183bを形成した構造になっている。このような構
造にすれば、第21実施形態と同様の作用効果があるほ
か、特に、光透過性部材185の内径を発光部材181
よりも大きく形成し、発光部材181の内周部が光透過
性部材185の内側に突出しても、その突出した内周部
を装飾部材183の大径部183bにより隠すことがで
き、このため発光部材181の外周部に電気的な接続部
分を設けても、外部から見えないように隠すことができ
るので、外観的にも好ましいものを得ることができる。
【0103】また、上記第21実施形態では、発光部材
181と光透過性部材182との両者を装飾部材183
の外周に配置したが、これに限らず、例えば、図35
(b)に示す第2変形例のように、装飾部材183の外
周部に切欠凹部187を形成し、この切欠凹部187内
に発光部材181と光透過性部材182とを重ね合わせ
て装着するように構成しても良い。この場合には、切欠
凹部187を発光部材181と光透過性部材182との
積層厚とほぼ同じ深さに形成し、光透過性部材182の
上面が装飾部材183の上面と同一平面になるように構
成すれば良い。このような構造でも、第21実施形態と
同様の作用効果があるほか、特に、切欠凹部187の底
面によって発光部材181と光透過性部材182との上
下方向の位置決めもできるので、より一層、正確に装着
することができる。
【0104】なおまた、上記第18〜第21実施形態お
よびその各変形例では、光透過性部材の上面からほぼ均
一に光を出射する構造になっているが、これに限らず、
例えば、図36(a)または図36(b)に示すような
構造であっても良い。すなわち、図36(a)に示され
た第1変形例では、光透過性部材190の上面に部分的
に光透過率の異なる光透過制御膜191を設けた構造に
なっており、また図36(b)に示された第2変形例で
は、光透過性部材190の下面に部分的に光透過率の異
なる光透過制御膜191を設けた構造になっている。こ
の場合、光透過制御膜191は、光の透過率が低い膜厚
の厚い部分191aと、光の透過率が高い膜厚の薄い部
分191bとを有し、これらが所定箇所ごとに選択的に
配置された構造になっている。このような構造であれ
ば、膜厚の厚い部分191aと膜厚の薄い部分191b
とで明かるを変えことができ、この明るさの差により模
様や図形などを表現することができ、これにより装飾的
なバリエーションを豊富にすることができ、多彩な装飾
効果を得ることができる。
【0105】また、上記光透過制御膜191は、必ずし
も膜厚を変えたものである必要はなく、例えば、印刷濃
度を部分的に変えたり、蒸着密度を部分的に変えたりし
たものでも良く、また必ずしも上記のような膜である必
要はなく、例えば、光透過性部材190の表面をスリガ
ラスのような凹凸状の粗面にした表面処理でも良い。こ
の場合には、表面の凹凸状の粗さを部分的に変えれば良
い。なお、光透過性部材190の上下面の少なくとも一
方に、上記のような光透過制御膜や表面処理などを全面
に亘って設けることにより、全体を半透明状態にしても
良い。このようにすれば、光透過性部材の下側に位置す
る部材を見にくくすることができ、これにより接続用の
コイルばねなどの接続部を隠すことができる。
【0106】また、光透過性部材は、必ずしも透明な材
料である必要はなく、例えば、透明な材料に粉末を混入
したものや、スモーク系のカラーなどの半透明な材料で
形成しても良い。このようにしても、光透過性部材の下
側に位置する部材を見にくくすることができ、これによ
り接続用のコイルばねなどの接続部を隠すことができ
る。さらに、この発明の時計用文字板では、装飾部材の
上下面、光透過性部材の上下面、および発光部材の上面
の全てに印刷やめっきなどで模様や図形などの装飾を施
しても良い。このようにすれば、装飾効果が増大すると
ともに、各部材の積層により模様や図形などを立体的に
表現することができ、より一層、装飾的なバリエーショ
ンが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることが可能にな
る。さらにまた、上記第1〜第21実施形態およびその
各変形例では、腕時計に適用した場合について述べた
が、これに限らず、置き時計や目覚まし時計、あるいは
掛け時計などの時計にも適用することができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明の時計用文字板によれば、、光透過性部材の下面に発
光部材と装飾部材とを並列に設けたので、発光部材から
の光が光透過性部材を透過し、これにより発光部材と対
応する箇所を明るく照明することができ、このため時刻
を知ることができるとともに、発光部材に隣接する装飾
部材をも照明できるので、この装飾部材と光透過性部材
との両者の装飾効果を得ることができ、装飾的なバリエ
ーションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることがで
き、また光透過性部材の下面に発光部材と装飾部材とを
並列に設けたことにより、時計用文字板全体の厚さを薄
くすることができる。この場合、光透過性部材の下面に
仕切部が設けられ、この仕切部の内側領域に発光部材と
装飾部材との一方の部材が設けられ、その他方の部材が
仕切部の外側領域に設けられていることにより、発光部
材により中央部分と外周部分とのいずれか一方を照明す
ることができるので、上記と同様の効果があるほか、特
に光透過性部材の下面に設けられた仕切部により発光部
材と装飾部材とを位置決めすることができ、容易にかつ
精度良く発光部材と装飾部材とを光透過性部材の下面に
設けることができる。
【0108】例えば、光透過性部材の下面に、その中央
部分を厚く外周部分を薄く形成することにより、その両
者の境界部分に段差部が設けられ、中央部分の下面に発
光部材と装飾部材との一方の部材が設けられ、外周部分
の下面に発光部材と装飾部材との他方の部材が設けられ
ていることにより、発光部材により中央部分と外周部分
とのいずれか一方を照明することができるほか、特に、
光透過性部材の下面に設けられた段差部により発光部材
と装飾部材とを位置決めすることができるので、これに
よっても容易にかつ精度良く発光部材と装飾部材とを光
透過性部材の下面に設けることができる。この場合、中
央部分の下面に設けられた一方の部材の厚さが、外周部
分の下面に設けられた他方の部材の厚さよりも、段差部
の高低差だけ薄く形成されいることにより、発光部材と
装飾部材の各下面を同一平面にすることができ、これに
より時計用文字板の上下面を平坦にすることができ、外
観的に好ましいものを得ることができる。
【0109】また、光透過性部材の下面に、その中央部
分を薄く外周部分を厚く形成することにより、その両者
の境界部分に段差部が設けられ、中央部分の下面に発光
部材と装飾部材との一方の部材が設けられ、外周部分の
下面に発光部材と装飾部材との他方の部材が設けられて
いることことにより、発光部材により中央部分と外周部
分とのいずれか一方を照明することができるほか、光透
過性部材の下面に設けられた段差部により発光部材と装
飾部材とを位置決めすることができるので、これによっ
ても容易にかつ精度良く発光部材と装飾部材とを光透過
性部材の下面に設けることができる。この場合、中央部
分の下面に設けられた一方の部材の厚さが、外周部分の
下面に設けられた他方の部材の厚さよりも、段差部の高
低差だけ厚く形成されいることことにより、発光部材と
装飾部材の各下面を同一平面にすることができ、これに
より時計用文字板の上下面を平坦にすることができ、外
観的に好ましいものを得ることができる。
【0110】請求項7に記載の発明の時計用文字板によ
れば、装飾部材に収納部を設け、この収納部に下層の発
光部材と上層の光透過性部材とを積層させて収納したの
で、発光部材からの光が光透過性部材を透過して上方に
出射され、これにより光透過性部材の上方を明るく照明
することができ、時刻を知ることができるとともに、装
飾部材をも照明できるので、光透過性部材と装飾部材と
の両者の装飾効果を得ることができ、装飾的なバリエー
ションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることがで
き、また装飾部材の収納部に発光部材と光透過性部材と
を積層させて収納したことにより、発光部材と光透過性
部材とを収納部で位置決めすることができるとともに、
時計用文字板全体の厚さを薄くすることが可能になる。
【0111】この場合、発光部材と光透過性部材とが同
じ大きさの円板形状に形成され、収納部が装飾部材の中
央部分に位置し、発光部材と光透過性部材とを積層した
形状と同じ形状に形成され、装飾部材の厚さが発光部材
と光透過性部材との積層厚と同じに形成されいることに
より、発光部材により中央部分を明るくすることができ
るとともに、外周側の装飾部材をも照明することがで
き、これにより装飾部材の厚さが発光部材と光透過性部
材との積層厚と同じであるから、時計用文字板の上下面
を平坦にすることができ、外観的にも好ましいものを得
ることができる。
【0112】また、発光部材が光透過性部材よりも大き
い面積に形成され、その外周部が光透過性部材の外周部
よりも外側に突出し、収納部が装飾部材の中央部分に位
置し、発光部材を収納する大径孔部と光透過性部材を収
納する小径孔部とを有する段差状に形成されていること
により、光透過性部材の外周部よりも外側に突出した発
光部材の外周部を装飾部材の小径孔部の縁部で隠すこと
ができ、このため発光部材の外周部に電気的な接続部を
設けても、外部から見えないように隠すことができ、外
観的に好ましいものを得ることができる。また、発光部
材と光透過性部材とが同じ大きさの円板形状に形成さ
れ、収納部が装飾部材の中央部分に位置し、発光部材と
光透過性部材とを積層した状態で収納する凹部形状で、
その深さが発光部材と光透過性部材との積層厚と同じに
形成されていることにより、収納部の底部により発光部
材と光透過性部材との上下方向の位置決めをもすること
ができる。
【0113】さらに、発光部材と光透過性部材とが同じ
大きさのリング形状に形成され、収納部が装飾部材の外
周部に位置し、装飾部材が発光部材と光透過性部材とを
積層した中央部分に位置し、その厚さが発光部材と光透
過性部材との積層厚と同じに形成されていることによ
り、発光部材により外周部分を明るくすることができる
とともに、内周側の装飾部材をも照明することができ、
これにより装飾部材の厚さが発光部材と光透過性部材と
の積層厚と同じであるから、時計用文字板の上下面を平
坦することができ、外観的にも好ましいものを得ること
ができる。
【0114】また、発光部材が光透過性部材よりも大き
い面積のリング形状に形成され、その内周部が光透過性
部材の内周部よりも内側に突出し、収納部が装飾部材の
外周部に位置し、発光部材の内周部が装着する小径部と
光透過性部材の内周部が装着する大径部とを有する段差
状に形成されていることにより、光透過性部材の内周部
よりも内側に突出した発光部材の内周部を装飾部材の大
径部で隠すことができ、このため発光部材の内周部の下
面に電気的な接続部を設けても、外部から見えないよう
に隠すことができ、外観的に好ましいものを得ることが
できる。さらに、発光部材と光透過性部材とが同じ大き
さのリング形状に形成され、収納部が装飾部材の外周部
に位置し、発光部材と光透過性部材とを積層した状態で
収納する凹部形状で、その深さが発光部材と光透過性部
材との積層厚と同じに形成されていることにより、収納
部の底部により発光部材と光透過性部材との上下方向の
位置決めをもすることができる。
【0115】また、光透過性部材の上下面の少なくとも
一方に、光の透過率が部分的に異なる光透過制御膜、あ
るいは光の透過率が部分的に異なる表面処理層が設けら
れていることにより、光透過制御膜や表面処理層により
明るさが部分的に変わることにより、明暗による光の模
様を表現することができ、より一層、装飾的なバリエー
ションが豊富になり、多彩な装飾効果を得ることができ
る。また、光透過性部材が半透明な材料で形成されてい
ることにより、光透過性部材の下側に位置する部材を見
にくくすることができる。さらに、光透過性部材の上下
面の少なくとも一方に模様や図形などの装飾が印刷やめ
っき、蒸着などにより設けられていることにより、装飾
効果を更に増大させることができるとともに、各部材の
積層により模様や図形などの装飾を立体的に表現するこ
とが可能になる。
【0116】請求項17に記載の発明の時計によれば、
時計用文字板を時計ケース内に配置するとともに、この
時計ケース内に配置された前記時計用文字板の上部位置
に時計ガラスを配置したので、時計用文字板を時計ケー
ス内に配置しても、時計用文字板の上部位置に配置され
た時計ガラスを通して、時計用文字板を見ることがで
き、このため時計用文字板により暗い所でも時刻を知る
ことができるとともに、装飾的なバリエーションが豊富
になり、多彩な装飾効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第
1実施形態の要部の拡大断面図。
【図2】この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第
2実施形態の要部の拡大断面図。
【図3】この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第
3実施形態の要部の拡大断面図。
【図4】この発明の時計用文字板の第4実施形態を示し
た要部の拡大断面図。
【図5】図4の時計用文字板の変形例を示した要部の拡
大平面図。
【図6】この発明の時計用文字板を腕時計に適用した第
5実施形態の要部の拡大断面図。
【図7】図6の時計用文字板の光透過性部材の各変形例
を示し、(a)は光透過性部材の外周部の端面を凹凸面
に形成した第1変形例を示した要部の断面図、(b)は
光透過性部材の外周部の端面を斜面に形成した第2変形
例を示した要部の断面図。
【図8】この発明の時計用文字板の第6実施形態を示
し、(a)はその要部の拡大平面図、(b)はそのX1
−X1矢視における要部の拡大断面図。
【図9】この発明の時計用文字板の第7実施形態を示
し、(a)はその要部の拡大平面図、(b)はそのX2
−X2矢視における要部の拡大断面図。
【図10】この発明の時計用文字板を腕時計に適用した
第8実施形態の要部の拡大断面図。
【図11】図10の時計用文字板の光透過性部材の各変
形例を示し、(a)は光透過性部材の内周面を凹凸面に
形成した第1変形例を示した要部の断面図、(b)は光
透過性部材の内周面を斜面に形成した第2変形例を示し
た要部の断面図。
【図12】この発明の時計用文字板の第9実施形態を示
し、(a)はその要部の拡大平面図、(b)はそのX3
−X3矢視における要部の拡大断面図。
【図13】この発明の時計用文字板の第10実施形態を
示し、(a)はその要部の拡大平面図、(b)はそのX
4−X4矢視における要部の拡大断面図。
【図14】この発明の時計用文字板を腕時計に適用した
第11実施形態の要部の拡大断面図。
【図15】図14の指針の変形例を示した要部の断面
図。
【図16】この発明の時計用文字板を腕時計に適用した
第12実施形態の要部の拡大断面図。
【図17】図16の時計用文字板の各変形例を示し、
(a)は光透過性部材の収納部に発光部材を収納した第
1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は装飾部材
の収納部に発光部材を収納した第2変形例を示した要部
の拡大断面図。
【図18】この発明の時計用文字板を腕時計に適用した
第13実施形態の要部の拡大断面図。
【図19】図18の時計用文字板の各変形例を示し、
(a)は光透過性部材の収納部に発光部材を収納した第
1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は装飾部材
の収納部に発光部材を収納した第2変形例を示した要部
の拡大断面図。
【図20】この発明の時計用文字板の第14実施形態を
示した要部の拡大断面図。
【図21】図20の時計用文字板の各変形例を示し、
(a)は光透過性部材の突出部を装飾部材の上方に突出
させた第1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は
光透過性部材の突出部を装飾部材の収納孔内に配置した
第2変形例を示した要部の拡大断面図。
【図22】この発明の時計用文字板の第15実施形態を
示した要部の拡大断面図。
【図23】この発明の時計用文字板の第16実施形態を
示した要部の拡大断面図。
【図24】この発明の時計用文字板の第17実施形態を
示した要部の拡大断面図。
【図25】図24の時計用文字板の各変形例を示し、
(a)は光透過性部材の突出部を装飾部材の上方に突出
させた第1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は
光透過性部材の突出部を装飾部材の収納孔内に配置した
第2変形例を示した要部の拡大断面図。
【図26】この発明の時計用文字板の第18実施形態を
示した要部の拡大断面図。
【図27】図26の時計用文字板を縮小した平面図。
【図28】図26の時計用文字板の各変形例を示し、
(a)は光透過性部材の中央部分が厚く外周部分が薄く
なるように、光透過性部材の下面に段差部を形成した第
1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は光透過性
部材に中央部分が薄く外周部分が厚くなるように、光透
過性部材の下面に段差部を形成した第2変形例を示した
要部の拡大断面図。
【図29】この発明の時計用文字板の第19実施形態を
示した拡大断面図。
【図30】図29の時計用文字板を縮小した平面図。
【図31】図29の時計用文字板の各変形例を示し、
(a)は光透過性部材の中央部分が厚く外周部分が薄く
なるように、光透過性部材の下面に段差部を形成した第
1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は光透過性
部材の中央部分が薄く外周部分が厚くなるように、光透
過性部材の下面に段差部を形成した第2変形例を示した
要部の拡大断面図。
【図32】この発明の時計用文字板の第20実施形態を
示した拡大断面図。
【図33】図32の時計用文字板の各変形例を示し、
(a)は発光部材を光透過性部材よりも大きく形成した
第1変形例を示した拡大断面図、(b)は装飾部材の中
央部分に設けられた収納凹部に発光部材と光透過性部材
とを収納した第2変形例を示した拡大断面図。
【図34】この発明の時計用文字板の第21実施形態を
示した拡大断面図。
【図35】図34の時計用文字板の各変形例を示し、
(a)は光透過性部材の内径を発光部材よりも大きく形
成した第1変形例を示した拡大断面図、(b)は装飾部
材の外周部に設けられた収納凹部に発光部材と光透過性
部材とを収納した第2変形例を示した拡大断面図。
【図36】この発明の時計用文字板に用いられる光透過
性部材の各変形例を示し、(a)はその光透過性部材の
上面に光透過制御膜を設けた第1変形例の要部の拡大断
面図、(b)は光透過性部材の下面に光透過制御膜を設
けた第2変形例の要部の拡大断面図。
【符号の説明】
145、156、170、180 時計用文字板 146、172、182、185、190 光透過性部材 147、151、154、157、162、165、171、181 発光部材 148、152、155、158、161、164、173、183 装飾部材 149 仕切部 150、153、160、163 段差部 174、176、184、186 収納部 176a 大径孔部 176b 小径孔部 177 収納凹部 183a 小径部 183b 大径部 187 切欠凹部 191 光透過制御膜

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性部材の下面に発光部材と装飾部材
    とを並列に設けたことを特徴とする時計用文字板。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の時計用文字板において、
    前記光透過性部材の下面には仕切部が設けられ、この仕
    切部の内側領域に前記発光部材と前記装飾部材との一方
    の部材が設けられ、その他方の部材が前記仕切部の外側
    領域に設けられていることを特徴とする時計用文字板。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の時計用文字板において、
    前記光透過性部材の下面には、その中央部分を厚く外周
    部分を薄く形成することにより、その両者の境界部分に
    段差部が設けられ、前記中央部分の下面には、前記発光
    部材と前記装飾部材との一方の部材が設けられ、前記外
    周部分の下面には、前記発光部材と前記装飾部材との他
    方の部材が設けられていることを特徴とする時計用文字
    板。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の時計用文字板において、
    前記中央部分の下面に設けられた前記一方の部材の厚さ
    は、前記外周部分の下面に設けられた前記他方の部材の
    厚さよりも、前記段差部の高低差だけ薄く形成されいる
    ことを特徴とする時計用文字板。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の時計用文字板において、
    前記光透過性部材の下面には、その中央部分を薄く外周
    部分を厚く形成することにより、その両者の境界部分に
    段差部が設けられ、前記中央部分の下面には、前記発光
    部材と前記装飾部材との一方の部材が設けられ、前記外
    周部分の下面には、前記発光部材と前記装飾部材との他
    方の部材が設けられていることを特徴とする時計用文字
    板。
  6. 【請求項6】請求項3に記載の時計用文字板において、
    前記中央部分の下面に設けられた前記一方の部材の厚さ
    は、前記外周部分の下面に設けられた前記他方の部材の
    厚さよりも、前記段差部の高低差だけ厚く形成されいる
    ことを特徴とする時計用文字板。
  7. 【請求項7】装飾部材に収納部を設け、この収納部に下
    層の発光部材と上層の光透過性部材とを積層させて収納
    したことを特徴とする時計用文字板。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の時計用文字板において、
    前記発光部材と前記光透過性部材とは、同じ大きさの円
    板形状に形成され、 前記収納部は、前記装飾部材の中央部分に位置し、前記
    発光部材と前記光透過性部材とを積層した形状と同じ貫
    通孔形状に形成され、 前記装飾部材は、その厚さが前記発光部材と前記光透過
    性部材との積層厚と同じに形成されていることを特徴と
    する時計用文字板。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の時計用文字板において、
    前記発光部材は、前記光透過性部材よりも大きい面積に
    形成され、その外周部が前記光透過性部材の外周部より
    も外側に突出し、 前記収納部は、前記装飾部材の中央部分に位置し、前記
    発光部材を収納する大径孔部と前記光透過性部材を収納
    する小径孔部とを有する段差状に形成されていることを
    特徴とする時計用文字板。
  10. 【請求項10】請求項7に記載の時計用文字板におい
    て、前記発光部材と前記光透過性部材とは、同じ大きさ
    の円板形状に形成され、 前記収納部は、前記装飾部材の中央部分に位置し、前記
    発光部材と前記光透過性部材とを積層した状態で収納す
    る凹部形状で、その深さが前記発光部材と前記光透過性
    部材との積層厚と同じに形成されていることを特徴とす
    る時計用文字板。
  11. 【請求項11】請求項7に記載の時計用文字板におい
    て、前記発光部材と前記光透過性部材とは、同じ大きさ
    のリング形状に形成され、 前記収納部は、前記装飾部材の外周部に位置し、 前記装飾部材は、その厚さが前記発光部材と前記光透過
    性部材との積層厚と同じに形成されていることを特徴と
    する時計用文字板。
  12. 【請求項12】請求項7に記載の時計用文字板におい
    て、前記発光部材は、前記光透過性部材よりも大きい面
    積のリング形状に形成され、その内周部が前記光透過性
    部材の内周部よりも内側に突出し、 前記収納部は、前記装飾部材の外周部に位置し、前記発
    光部材の内周部が装着する小径部と前記光透過性部材の
    内周部が装着する大径部とを有する段差状に形成されて
    いることを特徴とする時計用文字板。
  13. 【請求項13】請求項7に記載の時計用文字板におい
    て、前記発光部材と前記光透過性部材とは、同じ大きさ
    のリング形状に形成され、 前記収納部は、前記装飾部材の外周部に位置し、前記発
    光部材と前記光透過性部材とを積層した状態で収納する
    切欠凹部で、その深さが前記発光部材と前記光透過性部
    材との積層厚と同じに形成されていることを特徴とする
    時計用文字板。
  14. 【請求項14】請求項1、7に記載の時計用文字板にお
    いて、前記光透過性部材の上下面の少なくとも一方に
    は、光の透過率が部分的に異なる光透過制御膜、あるい
    は光の透過率が部分的に異なる表面処理層が設けられて
    いることを特徴とする時計用文字板。
  15. 【請求項15】請求項1、7に記載の時計用文字板にお
    いて、前記光透過性部材は、半透明な材料で形成されて
    いることを特徴とする時計用文字板。
  16. 【請求項16】請求項1、7に記載の時計用文字板にお
    いて、前記光透過性部材の上下面の少なくとも一方に
    は、模様や図形などの装飾が印刷やめっき、蒸着などに
    より設けられていることを特徴とする時計用文字板。
  17. 【請求項17】請求項1、7に記載の時計用文字板を時
    計ケース内に配置するとともに、この時計ケース内に配
    置された前記時計用文字板の上部位置に時計ガラスを配
    置したことを特徴とする時計。
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