JP4728641B2 - エチレン阻害薬によるジャガイモ作物の早期定着の促進 - Google Patents

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Description

本発明は、ジャガイモ作物の早期定着(early establishment)を促進するための新規方法に関する。特に、本発明は、ジャガイモ塊茎に有効量の1種又は2種以上のエチレン阻害薬を投与することにより、ジャガイモ作物の早期定着を促進する方法に関する。より詳細には、本発明は、ジャガイモ塊茎に有効量のエチレン合成阻害薬(例えば、アミノエトキシビニルグリシン(AVG)又はその誘導体又はその許容される塩)又はエチレン作用阻害薬(例えば、1−メチルシクロプロペン(MCP)又はその誘導体)又はそれらの組合せを投与することにより、発芽及び萌芽の伸長を促進し、萌芽の先端のネクロシスを低減させる方法に関する。
ジャガイモ(Solanum tuberosum Linn)は、世界規模で経済的に重要な塊根野菜作物である。ジャガイモは、コムギ、イネ及びトウモロコシに続き、第4番目に多量に栽培されている食用作物であり、従って、最も重要な塊茎を有する双子葉の作物である。ジャガイモの栽培者は、1年間に、3億トンを超える量のジャガイモを生産している。
収穫から植え付けまでの間に、少なくともジャガイモ塊茎の中には、翌シーズンの作物の植え付け時期まで貯蔵されるものもある。ジャガイモ塊茎は、成熟期間中、内部制御機構により休眠状態になる。このような塊茎の休眠段階において、ジャガイモ塊茎は、休眠を打破して萌芽が可能となるために、特定の生理学的変化を経なければならない。一般に、ジャガイモ塊茎の休眠状態は、塊茎の物理化学的な状態に起因する無生長として定義されるが、これは、植物ホルモンや貯蔵温度などを包含する多くの要因の影響を受ける(Burton, W.G., 1963, Concepts and mechanism of dormancy, pp 17-41, In: J.D. Ivins and F.L. Milthorpe, eds., The Growth of the Potato, Butterworths, London)。
早期の作物定着は、ジャガイモの生産にとって重要である。シーズンの初めに早く定着させることにより、早期の草冠閉鎖(canopy closure)を促進して、それにより、雑草の個体数を自然に減らすことができるという優位性が得られる。さらにまた、早期に生育させることにより、春季の比較的涼しくて湿潤な数ヶ月間を利用することができ、従って、作物の密度が高くなり、収量が増大する。
ジャガイモ塊茎の早期定着は、化学的処理により促進することができる。Rindite(商標)は、発芽を早めるために、ジャガイモ塊茎の処理において使用されてきた(Denny, F.E., 1984, Synergistic effects of three chemicals in the treatment of dormant potato tubers to hasten germination, Contrib. Boyce Thompson Inst., Plant Res. 14: 1-14.)。しかしながら、Rindite(商標)のような化学的処理は、そのような化学薬品を扱う作業者と自然環境の両方に対して高い毒性の危険性を有している。ジベレリン(GA3)は、萌芽の伸長及び苗立ち(stand establishment)を促進するために使用されてきたが、GA3の有効性には一貫性がない場合があり、生じた萌芽は傷つきやすいことがある。従って、ジャガイモ作物の早期定着を促進するために、代替的な作用物質が求められている。特に、ジャガイモの発芽と萌芽の伸長を促進し、ジャガイモの萌芽の先端のネクロシスを低減することが必要とされている。
天然に存在しているガス状の植物ホルモンであるエチレンは、ジャガイモ塊茎の多くの生化学的経路及びプロセス(例えば、萌芽及び萌芽の伸長)の調節に関与していると考えられている。一般に、エチレン又はエテホンのようなエチレンを放出する化合物は、休眠からの解放を促進し、ジャガイモ塊茎の発芽を増大させる(Alam, et al. 1994, The effect of ethylene and of inhibitors of protein and nucleic acid syntheses on dormancy break and subsequent sprout growth, Potato Research 37: 25-33; Minato et al., 1979, Effect of ethylene on sprout growth and endogenous growth substances of potato plants, J. Fac. Agr. Hokkaido Univ., 59, Pt. 2; Rama, M.V. and Narasimham, P., 1981, A comparative study on the effect of gibberellic acid, ethrel, and ethylene chloride on potato (Solanum tuberosum Linn) sprouting, Food Sci. Technol. 19: 144-47; Rylski et al., 1974, Dual effects of ethylene on potato dormancy and sprout growth, Plant Physiol. 53 :658-662)。しかしながら、エチレン又はエチレンを放出する化合物は、さらに、萌芽の伸長も阻害するので(Minato, et al. 1979; Rylski, et al., 1974)、エチレンによる処理は、作物の定着を早めるのには望ましくない。
エチレン阻害薬の植え付け前施用によるジャガイモの萌芽に対する影響についてはこれまで実証されていない。ジャガイモの外植片をエチレン作用阻害薬である2,5−ノルボルナジエン及び硝酸銀で処理することによりマイクロチューバー(microtuber:MT)の萌芽が早まるということが、Suttleによって報告された(1998, Involvement of ethylene in potato microtuber dormancy, Plant Physiol. 118: 843-848)。これらの処理は、マイクロチューバーの発生における開始期(initiation phase)と生育期(growth phase)の間で成されたので、従って、これらの処理は、休眠の初期段階における処理であった。しかしながら、Suttle(1998)は、エチレン阻害薬が、貯蔵されている種いもの萌芽又は萌芽の伸長を促進することについては、開示していない。
驚くべきことに、本発明者らは、アミノエトキシビニルグリシン(AVG,CAS#:55720−26−8)又は1−メチルシクロプロペン(MCP,CAS#:3100−04−7)のようなエチレン阻害薬を、貯蔵されている種いものジャガイモ塊茎に施用した場合に、萌芽及び萌芽の伸長が促進されることを見いだした。これらの阻害薬は、萌芽及び萌芽の伸長を促進するので、ジャガイモ作物の早期定着を促進するための理想的な候補物質である。さらに、AVGで処理することにより、ジャガイモの萌芽の先端のネクロシスも低減される。
本発明は、ジャガイモ塊茎を、エチレン阻害薬、例えば、アミノエトキシビニルグリシン(AVG,CAS#:55720−26−8)及び/若しくはその塩(例えば、アミノエトキシビニルグリシン塩酸塩)若しくはその誘導体、又は、1−メチルシクロプロペン(MCP,CAS#:3100−04−7)及び/若しくはその米国特許第6,194,350号(Sisler, E.C., 2001, Method of blocking ethylene response in plants using cyclopropene derivatives)に開示されているような誘導体などで処理することによる、ジャガイモ作物の早期定着を促進する方法を提供する。
本発明の一態様において、特定の品種のジャガイモ塊茎の早期発芽を促進する方法が提供され、該方法は、ジャガイモ塊茎に有効量の少なくとも1種のエチレン阻害薬を投与して該塊茎における早期萌芽を促進することによる。
本発明の別の態様において、ジャガイモ塊茎1個当たりの萌芽の数を増加させる方法が提供され、該方法は、ジャガイモ塊茎に有効量の少なくとも1種のエチレン阻害薬を投与して該塊茎における萌芽の数を増加させることによる。
本発明のさらに別の態様において、ジャガイモ塊茎における萌芽の生長速度を増大させる方法が提供され、該方法は、ジャガイモ塊茎に有効量の少なくとも1種のエチレン阻害薬を投与して該塊茎における萌芽の生長を促進することによる。
本発明のさらに別の態様において、特定の品種のジャガイモ塊茎の萌芽の先端のネクロシスを低減する方法が提供され、該方法は、ジャガイモ塊茎に有効量の少なくとも1種のエチレン阻害薬を投与して萌芽の先端のネクロシスを低減することによる。
前記エチレン阻害薬は、アミノエトキシビニルグリシン(AVG)若しくはその塩(例えば、アミノエトキシビニルグリシン塩酸塩)、又は、1−メチルシクロプロペン(MCP)、及び/又は、それらの誘導体である。
アミノエトキシビニルグリシンは、約1ppm〜約5000ppmの濃度の水溶液(water-based solution)の状態で投与することができる。MCPは、約0.001ppm〜約500ppmの濃度のガスの状態で投与することができる。
AVGの水溶液は、さらに、約0.01〜0.05%(w/v)の界面活性剤を含有することができる。
ジャガイモの品種は、好ましくは、ゴールド・ラッシュ(Gold Rush)、アイリッシュ・コブラー(Irish Cobbler)、ケネバック(Kennebac)、ノルコタ(Norkotah)、ノーランド(Norland)、レッド・ラソーダ(Red Lasoda)、レッド・ノーランド(Red Norland)、レッド・ポンティアック(Red Pontiac)、ルーセット・バーバンク(Russet Burbank)、及び、スーペリア(Superior)からなる群から選択されるが、それらに限定されない。
本発明は、ジャガイモ作物の早期定着を促進する方法に関し、該方法は、植え付ける前に、ジャガイモ塊茎を、有効ではあるが無害な量のエチレン合成阻害薬(例えば、AVG及び/又はその誘導体及び/又はその塩)又はエチレン作用遮断薬(例えば、MCP及び/又はその誘導体)で処理するステップを含む。
AVGの生物学的に許容され得る塩としては、通常のアルカリ金属(ナトリウム及びカリウム)の塩、アルカリ土類金属(マグネシウム又はカルシウム)の塩、亜鉛塩、又は、アンモニウム若しくは単純なアルキルアンモニウムカチオン(例えば、モノメチルアンモニウムカチオン、ジメチルアンモニウムカチオン、トリメチルアンモニウムカチオン若しくはテトラメチルアンモニウムカチオン、又は、7個以下の炭素を有する別のアンモニウムカチオン)の塩などがある。無機強酸及び有機強酸に基づく塩、例えば、HClに基づく塩(例えば、アミノエトキシビニルグリシン塩酸塩(これは、好ましい生長調節剤である))、HBrに基づく塩、HSOに基づく塩、又は、HNOに基づく塩も同様に適している。
必要とされる早期生長のタイプに応じて、AVG又はその塩の施用濃度は、広い範囲で変えることができ、一般には、溶媒(好ましくは、水)中、約1ppm〜約5000ppmの範囲、好ましくは、約10ppm〜約1000ppmの範囲である。該水溶媒は、さらに、約0.01〜0.05%(w/v)の界面活性剤、例えば、Silwet(ポリアルキレンオキシド変性ヘプタメチルトリシロキサン;Loveland Industries, Inc, Greeley, CO)などを含有し得る。AVGは、水によく溶解するので、担体溶媒として水を用いるのが好ましい。該水溶媒が硝酸塩のような当該技術分野で知られている溶解した別の化合物からなっていてもよいことは理解されるべきである。
MCP又はその誘導体の施用濃度は、広い範囲で変えることができ、一般には、粉末から放出されたガスとして、約0.001ppm〜約1000ppmの範囲、好ましくは、約1ppm〜約100ppmの範囲である。
上記活性成分の有効な濃度範囲は、ジャガイモ塊茎に対して施用する容積に依存し、また、処理対象の塊茎の密度のような別の要因に依存する。従って、好ましい濃度範囲は、ジャガイモ塊茎に早い生長をもたらしながら、且つ、過度に無駄にならない範囲であるか、又は、溶媒が活性物質で飽和して活性物質の一部が該担体溶媒に溶解できなくなるほど極端に高い濃度となることのない範囲である。AVGの好ましい範囲は約10ppm〜約2000ppmであり、MCPの好ましい範囲は0.1ppm〜100ppmであるが、本発明は、この範囲に限定されない。それは、合理的に理解し得るように、必要とされる活性成分の量は、部分的には、単位面積当たりの塊茎の数に依存するからである。
さらにまた、活性成分であるAVG若しくはその誘導体若しくはその塩又はMCP若しくはその誘導体の濃度範囲には、基本的に、ジャガイモ塊茎の早期生長を促進するのに有用な任意の濃度範囲が包含されることも理解されるべきである。
以下に示してある代表的な非限定的実施例により、本発明について説明する。これらの実施例で使用する化学薬品は、アミノエトキシビニルグリシン(AVG,工業用原体,Valent BioSciences Corp. Libertyville, IL);界面活性剤(Silwet, ポリアルキレンオキシド変性ヘプタメチルトリシロキサン, Loveland Industries, Inc.Greeley, CO);MCP(EthylBloc, 0.14% a.i, AgroFresh Inc. Philadelphia, PA);及び、エテホン(2−クロロエチルホスホン酸, Florel, 4.9% a.i., Southern Agricultural Insecticides, Inc. Boone, NC)である。
ジャガイモ塊茎を、0.05%のSilwet(対照)又は2000ppmのAVG溶液のいずれかに浸漬し、処理したジャガイモ塊茎を、20℃の換気されている暗いチャンバー内のプラスチック製トレーに置いた。2000ppmのAVGにより、Superiorジャガイモ、Red Pontiacジャガイモ、及び、Irish Cobblerジャガイモにおいて、ジャガイモ1個当たりの萌芽の数が増加した(表1)。さらにまた、AVGにより、Superiorジャガイモ、Kennebacジャガイモ、Russet Burbankジャガイモ、Red Norlandジャガイモ、及び、Red Pontiacジャガイモにおいて、萌芽の長さが増大した。さらにまた、AVGにより、Superiorジャガイモ、Russet Burbankジャガイモ、及び、Red Lasodaジャガイモにおいて、先端のネクロシスが低減した。従って、AVGにより、ある範囲のジャガイモ塊茎品種において、萌芽が有意に改善され、先端のネクロシスが低減する。
Figure 0004728641
ジャガイモを500ppm又は2000ppmのAVG溶液に浸漬した。水に浸漬したジャガイモを対照とした。各処理には9個のジャガイモ塊茎を用いた。処理したジャガイモをプラスチック製トレー内に載せ、20℃の換気されている暗いチャンバー内に置いた。処理21日後に、萌芽について評価した。500ppm及び2000ppmのAVGにより、Russet Burbank、及び、Superiorにおいて、塊茎1個当たりの萌芽の数が増加し、萌芽の長さが増大した(表2)。2000ppmのAVGにより、Gold Rushにおいて、塊茎1個当たりの萌芽の数が増加し、萌芽の長さが増大した。高い方の薬量のAVGにより、Russet Burbank、及び、Norkotahにおいて、先端のネクロシスが低減したが、低い方の薬量では、Russet Burbankにおいてのみ先端のネクロシスが低減した。従って、AVG処理により、ジャガイモの発芽が刺激され、萌芽の伸長が促進され、先端のネクロシスが低減する。
Figure 0004728641
ジャガイモ塊茎を、水(対照)又は2000ppmのAVG溶液に浸漬した。各処理には9個のジャガイモ塊茎を用いた。次いで、処理したジャガイモをプラスチック製トレー内の土壌に植え付け、20℃の換気されている暗いチャンバー内に置いた。処理19日後に、萌芽について評価した。土壌に植え付けたジャガイモで得られた結果(表3)は、空気中に置いたジャガイモで得られた結果(表1及び表2)と同様であった。2000ppmのAVGにより、Norkotah、Gold Rush、及び、Superiorにおいて、塊茎1個当たりの萌芽の数が増加し、萌芽の長さが増大した。さらにまた、2000ppmのAVGにより、試験した3品種全てにおいて、先端のネクロシスが低減した。
Figure 0004728641
ジャガイモ塊茎 を、2000ppmのAVG溶液又は1000ppmのエテホン溶液に浸漬した。水に浸漬したジャガイモを対照とした。各処理には9個のジャガイモ塊茎を用いた。次いで、処理したジャガイモをプラスチック製トレー内に載せ、20℃の換気されている暗いチャンバー内に置いた。処理24日後に、萌芽について評価した。AVG処理とエテホン処理の両方により、Russet Burbank、及び、Superiorにおいて、萌芽が促進された(表4)。しかしながら、ジャガイモ塊茎における萌芽の伸長は、AVGにより促進されたが、エテホンでは促進されなかった。これらの結果は、ジャガイモにおける萌芽の生育に対して、AVGとエチレンが異なった方法で影響を及ぼしているということを明瞭に示している。
Figure 0004728641
ジャガイモ塊茎を、密閉したプラスチック製の円筒形容器(30ガロン)内で、20時間、50ppmのMCPで処理した。処理しなかったジャガイモを対照とした。各処理には9個のジャガイモ塊茎を用いた。次いで、処理したジャガイモをプラスチック製トレー内の土壌に植え付け、10℃の換気されているチャンバー内に置いた。処理15日後に、出芽した萌芽の数を数えた。MCP処理により、Russet Burbank、Norkotah、及び、Gold Rushにおいては、ジャガイモ塊茎1個当たりの10℃で出芽した萌芽の数が増加したが、Superiorでは増加しなかった(表5)。
Figure 0004728641

Claims (17)

  1. ジャガイモ塊茎の萌芽の数を増加させ、又は、萌芽の長さを増大させるジャガイモの処理方法であって、ジャガイモ塊茎にアミノエトキシビニルグリシン又はその塩若しくは誘導体を1ppm〜5000ppmの濃度の水溶液として投与すること又は1−メチルシクロプロペン又はその誘導体を0.001ppm〜1000ppmの濃度のガスとして投与することを含む前記方法。
  2. アミノエトキシビニルグリシンの前記水溶液が、さらに、0.01〜0.5%(v/v)の界面活性剤も含んでいる、請求項に記載の方法。
  3. 前記界面活性剤が、ポリアルキレン変性ヘプタメチルトリシロキサンである、請求項に記載の方法。
  4. 前記ジャガイモ塊茎の品種が、ゴールド・ラッシュ(Gold Rush)、アイリッシュ・コブラー(Irish Cobbler)、ケネバック(Kennebac)、ノルコタ(Norkotah)、ノーランド(Norland)、レッド・ラソーダ(Red
    Lasoda)、レッド・ノーランド(Red Norland)、レッド・ポンティアック(Red Pontiac)、ルーセット・バーバンク(Russet Burbank)、及び、スーペリア(Superior)からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  5. ジャガイモ塊茎の萌芽の数を増加させる方法であって、休眠中のジャガイモ塊茎にアミノエトキシビニルグリシンを1ppm〜5000ppmの濃度の水溶液として又は1−メチルシクロプロペンを0.001ppm〜1000ppmの濃度のガスとして投与して該塊茎の萌芽を促進することを含む前記方法。
  6. 前記水溶液が、さらに、0.01〜0.5%(v/v)の界面活性剤も含んでいる、請求項に記載の方法。
  7. 前記界面活性剤が、ポリアルキレン変性ヘプタメチルトリシロキサンである、請求項に記載の方法。
  8. 前記ジャガイモ塊茎が、スーペリア、レッド・ポンティアック、ノルコタ、ゴールド・ラッシュ、及び、アイリッシュ・コブラーからなる群から選択される、請求項に記載の方法。
  9. ジャガイモ塊茎における萌芽の伸長速度を増大させる方法であって、ジャガイモ塊茎にアミノエトキシビニルグリシンを1ppm〜5000ppmの濃度の水溶液として又は1−メチルシクロプロペンを0.001ppm〜1000ppmの濃度のガスとして投与して萌芽の伸長を促進することを含む前記方法。
  10. 前記水溶液が、さらに、0.01〜0.5%(v/v)の界面活性剤も含んでいる、請求項に記載の方法。
  11. 前記界面活性剤が、ポリアルキレン変性ヘプタメチルトリシロキサンである、請求項10に記載の方法。
  12. 前記ジャガイモ塊茎が、スーペリア、レッド・ポンティアック、ノルコタ、ゴールド・ラッシュ、ルーセット・バーバンク、及び、アイリッシュ・コブラーからなる群から選択される、請求項に記載の方法。
  13. ジャガイモ塊茎において萌芽の先端のネクロシスの発生率を低下させる方法であって、該ジャガイモ塊茎にアミノエトキシビニルグリシンを1ppm〜5000ppmの濃度の水溶液として投与して萌芽の先端のネクロシスを低減させることを含む前記方法。
  14. アミノエトキシビニルグリシンを、1ppm〜2000ppmの濃度の水溶液として投与する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記水溶液が、さらに、0.01〜0.5%(v/v)の界面活性剤も含んでいる、請求項13に記載の方法。
  16. 前記界面活性剤が、ポリアルキレン変性ヘプタメチルトリシロキサンである、請求項15に記載の方法。
  17. 前記ジャガイモ塊茎が、スーペリア、ルーセット・バーバンク、ノルコタ、ケネバック、アイリッシュ・コブラー、及び、レッド・ラソーダからなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
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