JP4728480B2 - 調節された遺伝子の検出方法としての二色ディファレンシャルディスプレー - Google Patents

調節された遺伝子の検出方法としての二色ディファレンシャルディスプレー Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、2つの別異に標識されたプライマーを使用するmRNAサンプルの組成の分析およびディファレンシャル遺伝子発現の分析のための新規な方法ならびにその方法の使用に関する。
【0002】
【背景技術】
ディファレンシャルRNAディスプレー(DD)は調節された遺伝子の検出および単離のために最も頻繁に使用される方法の一つである(Liang P. & Pardee A.B., 1992, Science 257: 967-971; Liang & Pardee, 1995, Current Opinion in Immunology 7: 274-280; McClellandら, 1995, Trends in Genetics 11: 242-246)。DDRT(ディファレンシャルディスプレー+逆転写:DDRT)法は第一工程において、第一の逆プライマーを用いる単離RNAの逆転写(逆転写:RT)を包含し、これにより相補性DNA(cDNA)の第一鎖を調製し、ついでこのDNAを第二工程において、第一および第二のプライマーを用いるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により増幅し、増幅されたcDNAサンプルの組成をたとえば増幅cDNAのゲル中での分画化によって分析する。検出は、たとえば標識プローブとのハイブリダイジングもしくは増幅cDNAの標識により行うことができるが、放射性標識ヌクレオチド(通常は放射性標識dATP)の存在下または、たとえば蛍光物質によって標識された標識プライマーの存在下(「蛍光DDRT」)における増幅によって実施することもできる(Itoら, 1994, FEBS Letters 351:231-236; Ito & Sasaki, Methods in Molecular Biology Vol. 85:Differential Display Methods and Protocols, 1997, p37-44, Liang & Pardeeeds, Human Press Inc. Totowa, NJ; Jonesら, 1997, Biotechniques 22: 536- 543; Smithら,1997, Biotechniques 23: 274-279)。
【0003】
反応を放射性標識ヌクレオチドの存在下に実施する場合、増幅されたcDNAのすべてが標識されることになる(放射性DDRT;古典的DDRT)。他方、標識プライマーを使用すれば(たとえば蛍光DDRT)、PCR時に第一の標識プライマーと第二の非標識プライマーの可能なプライマーの組み合わせの結果として、増幅されたcDNAの一部のみが標識され、一方他の部分は標識されないまま残る。
【0004】
第一の標識プライマー[この場合、プライマー1はさらに2個のヌクレオチド(M=A,C,G;N=A,C,G,T)をその3′末端に有するオリゴ(dT)プライマーである(5′−(T)12−MN−3′は(T)12−MNと表記)]はRTのために用いられる。以後のPCRにおいては、第二の非標識プライマー[この場合、プライマー2は10個のランダムな順序のヌクレオチドの配列を有するオリゴヌクレオチド(「10マー」)である]が、第一のプライマーに加えて用いられる。しかしながら、第一のプライマーは慣用的に2倍過剰に使用される。この方法では一般に、3′末端が第一プライマーの配列を示し、5′末端が第二プライマーの配列を示す増幅されたcDNA[たとえば、5′−10マー---------(T)12−MN−3′(式中、---------はプライマー配列間に位置する増幅cDNA配列を表す]が比較的高割合で得られる。これに加えて、1)に比較してプライマーの配列が入れ替わったcDNAが増幅される(その 5′および3′末端にはそれぞれ (T)12−MNプライマーおよび10マープライマーが見いだされる。2参照)。(T)12−MNプライマーのみを用いて(3参照)または10マープライマーのみを用いて(4参照)他のcDNAも増幅される。結局、2つの異なるプライマーを用いた場合、可能なプライマーの組み合わせの結果として、DDRTでは以下の反応生成物の増幅が可能である。すなわち、
1) 5′−10マー---------(T)12−MN−3′
2) 5′−(T)12−MN---------10マー−3′
3) 5′−(T)12−MN---------(T)12−MN−3′
4) 5′−10マー---------10マー−3′
【0005】
この蛍光DDRTでは、第一のプライマーのみが標識されているという事実により、標識された第一のプライマーを用いて少なくとも一方向に増幅されたそれらのcDNA、すなわち1)、2)および3)に特定されたcDNAのみが増幅されたcDNAの以後の分析において検出されるが、第二のプライマーのみを用いて増幅されたcDNAは標識されていないし検出もされない(4参照)。したがって、検出されるPCR産物(cDNA)は放射性DDRTの場合より複雑ではない。この理由により、第二のプライマーのみを用いて増幅される慣用の蛍光DDRTではそれらの調節されている遺伝子またはそれらに相当するmRNAは検出されない。したがって、慣用の蛍光DDRTによって検出される調節されている遺伝子の数は放射性DDRTで検出される数より少なくなる。
【0006】
さらに、単一のmRNAを用いた場合、PCRでは慣用の放射性DDRTでもまた慣用の蛍光DDRTでも、1)〜4)に示すように、均一なcDNA産物は増幅されず、代わりに、長さの異なる数種のcDNA(これは、たとえばゲル中での分画化によって明らかである)が、異なるプライマーの組み合わせの結果として増幅される。別異に増幅されたcDNAが1つの同じ調節される遺伝子のcDNA産物であるか否は詳細な分析(たとえば、配列決定分析)によってのみ示される。慣用のDDRTは、重複して標識された増幅cDNA間の識別の可能性を提供するものではない。放射性DDRTでは1)〜4)の間を識別することは不可能である。慣用の蛍光DDRTでは1)、2)および3)の間の識別は不可能であるが、3′プライマーは蛍光染料で標識されているので可視的なcDNAフラグメントが遺伝子の 3′領域から誘導されるより大きい確率がある。
【0007】
したがって、一方では、重複性は確立できないか、または比較的大量の努力によってのみ確立できる慣用の放射性DDRTで増幅されたcDNAフラグメントの重複性、および他方では、慣用の放射性DDRTに比べて慣用の蛍光DDRTにおいて増幅されたcDNAの低い複雑性は、特定の調節された遺伝子の看過の危険を伴い、それぞれ慣用の放射性DDRTおよび慣用の蛍光DDRT法の主要な問題になっている。
【0008】
本出願の基礎となる本発明は、RNAサンプルの分析とくに別個に調節される遺伝子の分析に使用することができる方法であり、上述の欠点のない方法を提供する。
【0009】
【発明の開示】
本発明は、RNAサンプル好ましくはmRNAサンプルの分析方法において、
a) RNAサンプル、好ましくはmRNAサンプルから相補性DNAサンプル(cDNAサンプル)の第一鎖を調製するため、適宜、第一の染料で標識された第一のプライマーを使用し、
b) このcDNAサンプルの第二鎖を調製するために、好ましくは第二の染料で標識された第二のプライマーを使用し、
c) 第一の染料で標識された第一のプライマーおよび第二の染料で標識された第二のプライマーをcDNAサンプルの増幅のために使用し、ついで
d) 増幅された標識cDNAサンプルの組成を分析することからなる方法に関する。
【0010】
RNAサンプルは分析すべきmRNAを含有する。本発明の好ましい実施態様においては、この方法にmRNAが用いられる。RNAは、たとえば、CsCl2密度勾配遠心分離またはカラムクロマトグラフィーのような既知の方法によって単離することができる。RNAは細胞もしくは細胞集団または組織から単離するのが好ましい。必要によっては、mRNAは、たとえばオリゴ(dT)カラムを通すクロマトグラフィーによってRNAから濃縮することができる。
【0011】
本方法では、第一のプライマーおよび第二のプライマーが採用される。第一のプライマーは逆転写に用いられるプライマーである。第一のプライマーはそれがmRNAとハイブリダイズし、相補性DNA(cDNA)の第一鎖の 3′末端を定義するので 3′プライマーと呼ぶこともできる。第二のプライマーはcDNAの第二鎖を合成するために用いられる。第二のプライマーは、それがcDNAの第一鎖とハイブリダイズし、cDNAの第二鎖の 5′末端を定義するので5′プライマーとも呼ばれる。
【0012】
適宜、第一のプライマーおよび第二のプライマーは染料で標識される。第一のプライマーは逆転写(処理工程a)および以後のcDNAの増幅(処理工程c)に使用される。RTに用いられる第一のプライマーは染料で標識されてもされていなくてもよい。後者はたとえば、使用した逆転写酵素が標識プライマーを受け入れない場合である。cDNAの増幅に用いられるときは、いずれ場合も第一のプライマーは標識される。RTに用いられる第一のプライマーおよび増幅に用いられる第一のプライマーは同一の配列を有することが好ましい。
【0013】
cDNAの第二鎖の合成(処理工程b)およびcDNAの増幅(処理工程c)の両者に用いられる第二のプライマーは第二鎖の合成時および増幅時ともに標識されていることが好ましい。第二のプライマーはいずれの場合も同じ配列を有することが好ましい。cDNAの第二鎖の合成および増幅は、第二のプライマーが同一であるように、一反応の要素であることが好ましい。
【0014】
本発明の好ましい実施態様では、第一および第二のプライマーは、デオキシアデノシン(dA)、デオキシグアノシン(dG)、デオキシイノシン(dI)、デオキシウリジン(dU)、(デオキシ)チミジン(dT)およびデオキシシチジン(dC)から構成されるオリゴデオキシヌクレオチドである。
【0015】
第一および/または第二のプライマーは、1(もしくは2以上)の特定の核酸(単数または複数)の配列(単数または複数)に相補性の塩基配列(アデニン、グアニン、シトシンおよびチミジンからなる配列;以下「配列」という)を有することができる。特定の配列に相補性のプライマーは、この相補性配列またはこの相補性配列から誘導される配列(この相補性配列とある程度のホモロジーを示す)を含有する核酸とハイブリダイズすることができる。たとえば、第一のプライマーは好ましくはmRNAとハイブリダイズできる。cDNAの第一鎖はプライマー伸長によって作られる。プライマーはまた、特定の核酸の配列に同一であるかまたは本質的に同一な配列を有することもできる。それでこのプライマーは特定の核酸の配列に相補性の配列を有する核酸にハイブリダイズすることができる(特定の反応条件下に)。たとえば第二のプライマーの配列は、mRNAの配列から誘導され、すなわち、第二のプライマーの配列はmRNAの配列と同一であるかまたは本質的に同一であることができる。第二のプライマーはしたがって、mRNAの配列たとえばcDNAの第一鎖に相補性である配列を有する核酸と(特定の反応条件下に)ハイブリダイズすることができる。
【0016】
第一のプライマーおよび第二のプライマーが核酸とハイブリダイズする反応条件は好ましくは温度および/または緩衝条件によって特定される。温度条件は、好ましくはプライマーが相補性核酸配列と特異的にハイブリダイズし、すなわち「正しい」塩基ペアリング(A−T;G−C)が優先的に起こり、正しくない塩基ペアリングは可能な限りない、すなわち可能であれば、「至適」なハイブリダイゼーション温度(アニーリング温度)が選ばれるように選択される(たとえば、Sambrookら, 1989, Cold Spring Harbor Laboratory Press)。これに加えて、特異的な塩濃度、とくにMg2+濃度が選択される。
【0017】
第一および/または第二のプライマーの配列(単数または複数)からその配列が誘導される核酸[すなわち、この配列(単数または複数)が核酸配列に相補性または同一もしくは本質的に同一である]は、DNAたとえばcDNA、遺伝子もしくはその部分、またはRNA好ましくはmRNAとすることができる。
【0018】
第二のプライマーはランダムな塩基配列をもつことが可能で、これには完全にランダムな配列を有するプライマーと部分的にランダムな(たとえば1または2以上の塩基に関してランダム)配列を有するプライマーの両者が含まれる。配列はランダムであるが、それらは同時に個々の塩基の間で特定の比を表すことができる。たとえばすべての塩基が同じ比で存在するか、または1もしくは2以上の塩基が過剰にもしくは過小に存在する。とくにヒポキサンチンも使用できる。
【0019】
第二のプライマーは1または2以上の特定の塩基配列を有することもできる。この特定の配列(単数または複数)はランダムに選択され、すなわち、それらは既知の配列に由来しない。この性質のプライマーは以前に同定されたことのない新しい遺伝子またはタンパク質の同定に使用することができる。
【0020】
第二のプライマーは、既知配列、すなわち全体または部分が既知の配列に相当する配列に由来する塩基配列を有することができる(すなわち、それはこれらの配列と相補性または同一もしくは本質的に同一である)。たとえば、プライマーは特定のコンセンサス配列と多かれ少なかれある程度の同一性を示すか、またはこの配列に相当する配列を有することができる。このアプローチは、たとえば、特定の遺伝子ファミリー/タンパク質ファミリーの既知および/または未知メンバーのディファレンシャル発現の同定に使用することができる。
【0021】
第二のプライマーは特定のアミノ酸配列(たとえば、アミノ酸レベルにおけるコンセンサス配列)に由来する塩基配列を有することができる。この場合、プライマーには縮重、すなわち特定のアミノ酸配列に関する遺伝子コドンの縮重が許され、したがってプライマーは異なる配列を有するプライマー分子の混合物から構成され、相当するアミノ酸配列をコードするすべてのコード利用可能性が許される(縮重プライマー)。
【0022】
第二のプライマーの配列は好ましくは制限エンドヌクレアーゼの制限切断部位を有する。
【0023】
第二のプライマーは、ハイブリダイゼーションが可能な限り特異的であることを保証するために、8〜20ヌクレオチドの長さであることが好ましい。しかしながら、長さは特定のプライマー配列および/または反応条件に応じて選択されるのが好ましい。第一および第二のプライマーの長さおよび配列は、互いに独立に選択される。
【0024】
第一および/または第二のプライマー(単数または複数)はまた、ハイブリダイゼーションを要求しない配列(単数または複数)および/またはハイブリダイゼーションに寄与しない配列(単数または複数)を含有することもできる。この性質の他の配列は、たとえば増幅cDNAの更なる特性解析または使用を容易にすることができる。これらの他の配列は好ましくはプライマーの5′末端に存在する。たとえばプライマーは、以後の配列決定を容易にする配列、たとえばM13配列および/または標識プローブの調製を容易にする配列(たとえば、ノーザンブロットもしくはサザンブロットハイブリダイジングおよび/またはインシトゥハイブリダイジング)、たとえばT7プロモーター配列、T3プロモーター配列もしくはSP6プロモーター配列を含有してもよい。
【0025】
最初の処理工程においては、mRNAが逆転写され、これによってcDNAの第一鎖が調製される(処理工程a)。染料で標識される第一のプライマーは適宜RTのために使用される。第一のプライマーは、好ましくはオリゴ(dT)配列(「(T)X」、「X」はチミジン残基の数を指示する)を有し、これがそれぞれのmRNAのポリ(A)鎖とハイブリダイズし、この方法でポリメラーゼ反応のための遊離 3′−OHを提供することができる。オリゴ(dT)配列は、好ましくは10〜20個のチミジン残基(X=10〜20)からなる配列であり、12チミジン残基(X=12)または15チミジン残基(X=15)からなる配列がとくに好ましい。
【0026】
とくに好ましい実施態様においては、第一のプライマーの配列は、オリゴ(dT)配列の3′末端に、オリゴ(dT)配列に属さないさらに少なくとも1個のヌクレオチド、しかしながら好ましくは2個のヌクレオチドを有する。すなわちオリゴ(dT)配列の3′末端に結合する最初のヌクレオチドはチミジンとは異なることを意味する。第一のプライマーは、オリゴ(dT)配列に属さないヌクレオチドの配列において異なるプライマー分子の混合物から構成されることが好ましい。たとえば、第一のプライマーは、配列5′−(T)XMN−3′[式中「M」はA(塩基アデニン)、C(塩基シトシン)もしくはG(塩基グアニン)であり、「N」はA、C、GもしくはT(塩基チミジン)である]を有することができる。たとえば、X=12または15とすることができる:
配列番号1:5′−TTTTTTTTTTTTMN−3′(5′−(T)12MN−3′)、
配列番号2:5′−TTTTTTTTTTTTTTTMN−3′(5′−(T)15MN−3′)
(式中「M」はA、CまたはGであり、「N」はA、C、GまたはTである)。
【0027】
第一のプライマーは、オリゴ(dT)配列に属さない配列において互いに異なる異種プライマーの混合物から構成されるのが好ましい。
5′−(T)XMN−3′は、配列:
5′−(T)XAN−3′
5′−(T)XCN−3′
5′−(T)XGN−3′
(式中、N=A、C、G、T)を有するプライマー分子の混合物とすることが可能であり、
5′−(T)XMN−3′は、配列:
5′−(T)XMA−3′
5′−(T)XMC−3′
5′−(T)XMG−3′
5′−(T)XMT−3′
(式中、M=A、C、G)を有するプライマー分子の混合物でることが好ましい。この場合、可能な塩基A,CおよびGは混合物中に均一に存在し、たとえば、5′−(T)XMN−3′は以下の配列:すなわち5′−(T)XAG、5′−(T)XCG、5′−(T)XGGまたは5′−(T)XAT、5′−(T)XCT、5′−(T)XGT等有をするプライマー分子の混合物である。この方法で、未知の配列の異なるmRNAを増幅するためのプライマーを提供することができる。同時に、このアレンジメントは、プライマーが相補性配列の3′末端に(mRNAのポリ(A)鎖に)優先的に、ハイブリダイズすることが保証される。
【0028】
RNA依存性DNAポリメラーゼ、たとえば逆転写酵素または逆転写酵素活性を有する他のDNA依存性ポリメラーゼ、たとえばついで以後のcDNAの増幅(処理工程c)にも使用できる適当な温度安定性ポリメラーゼが、RTにおける使用に好ましい。本発明の特定の実施態様においては、cDNAの第二鎖の合成がcDNAの増幅のための処理工程の要素であり、cDNAの増幅のための処理工程はPCR反応であることが好ましい。
【0029】
逆転写は、たとえば、37℃〜50℃、好ましくは40℃〜45℃、とくに好ましくは42℃で実施することができる。第一のプライマーが特異的に(できるだけ正しくないペアリングが少なく)ハイブリダイズすることが可能なハイブリダイゼーション温度を用いることが好ましく、これはポリメラーゼの活性が十分高いことを保証し、可能な限り完全な転写体を得ることを可能にする。
【0030】
cDNAの第二鎖は、好ましくは標識された第二のプライマーを用いて合成される。第二のプライマーは、好ましくは少なくとも6ヌクレオチドの長さであり(6マー)、とくに好ましくは10(10マー)〜20(20マー)ヌクレオチド長を有する。本発明の特定の実施態様においては、第二のプライマーは長さ13ヌクレオチド(13マー)である。たとえば、第二のプライマーの配列は「(N)X」(式中、「X」は6〜20であり、「N」は互いに独立に、A、C、GまたはTである)とすることができる。
【0031】
第一および第二のプライマーは好ましくは合成オリゴヌクレオチドであり、たとえば市販品を入手できるかまたは既知の方法(たとえば、Caruthersら, 1983,Tetrahedron Letters 24: 245 に記載されたホスホロアミダイト法)を用いて固相上で合成することができる。プライマーは好ましくは、ヌクレオチドデオキシアデノシン、デオキシグアノシン、デオキシイノシン、デオキシシチジンおよびデオキシチミジンから構成される。
【0032】
とくに好ましい方法の実施態様においては、cDNAの第二鎖の合成はすでにPCR反応の要素であり、この鎖はPCRが行われる反応条件下に合成される。

【0033】
第一および第二のプライマーは好ましくは別異に標識をされる。原理的に任意のタイプの標識が使用可能であり、たとえばプライマーはこのプライマーを用いて増幅されたcDNA分子をたとえば適当な抗体もしくは酵素で検出できるようなジゴキシゲニンまたはビオチンにカップリングできるか、あるいはプライマーは、基質の添加後それを変換できる化学的化合物たとえば Atto−Phos システム(JBLScientific, San Luis Obispo, CA, USA)もしくはECF基質(Amersham−Pharmacia Biotech, Freiburg, Germany)にカップリングすることができる。
【0034】
しかしながら、第一および/または第二のプライマーの蛍光物質による標識はとくに優先性が与えられる。優先性は、第一のプライマーは第一の蛍光で、第二のプライマーは第二の蛍光で標識することにより与えられる。第一および第二の蛍光は好ましくは、使用した2つの蛍光が明瞭に識別できるように選択される。これに関して、結果の明瞭性すなわち個々のcDNAの標識パターンの間の検出可能な差は使用した蛍光および分析方法の感度の両者に依存する。一般に、結果の評価にはコンピューター支援分析方法が用いられる。たとえば蛍光は第一および第二の蛍光の検出可能な励起波長および/または発光波長が200nmまたはそれ以上たとえば250nm、300nm、350nmまたは400nm異なるようにする。
【0035】
第一および/または第二のプライマーがカップリングできる蛍光物質の例としてはCy2、Cy3、Cy5、FAM、6−FAM[6−カルボキシフルオレセイン(青)]、FITC(フルオレセインイソチオシアネート)、フルオレセイン、HEX[4,7,2′,4′,5′,7′−ヘキサクロロ−6−カルボキシフルオレセイン(緑)]、5−IAF、TAMRA[6−カルボキシテトラメチレンローダミン(黄)]、TET(4,7,2′,7′−テトラクロロ−6−カルボキシフルオレセイン)、XRITC(ローダミン−X−イソチオシアネート)、ROX[6−カルボキシローダミン(赤)]、Alexa 488、Alexa 532、Alexa 546、Alexa 594、テキサスレッドおよびリサミンがある。
【0036】
たとえば以下の組み合わせが可能である。すなわち、Cy5標識プライマー1およびAlexa 488 標識プライマー2;Cy5標識プライマー1およびFITC標識プライマー2;Cy5標識プライマー1およびFAM標識プライマー2;Cy5標識プライマー1およびCy2標識プライマー2;Cy5標識プライマー1およびCy3標識プライマー2;フルオレセイン標識プライマー1およびテキサスレッド標識プライマー2;フルオレセイン標識プライマー1およびリサミン標識プライマー2;フルオレセイン標識プライマー1およびROX標識プライマー2;フルオレセイン−Cy3 標識プライマー1;Alexa 594 標識プライマー1および Alexa 488 標識プライマー2;Alexa 568 標識プライマー1およびAlexa 488 標識プライマー2;Alexa 546 標識プライマー1およびAlexa 488 標識プライマー2;Alexa 532 標識プライマー1およびAlexa 448 標識プライマー2;テキサスレッド標識プライマー1およびAlexa 488 標識プライマー2;ROX標識プライマー1および Alexa 488 標識プライマー2;Alexa 488 標識プライマー1およびリサミン標識プライマー2;Alexa 488 標識プライマー1およびCy3標識プライマー2;Alexa 488 標識プライマー1およびROX標識プライマー2である。標識に用いられる蛍光物質が、上述の例に比べてプライマー1およびプライマー2で入れ替えられた相当するプライマーの組み合わせも当然可能である。
【0037】
蛍光物質は好ましくはプライマー(オリゴヌクレオチド)の5′末端にカップリングされる。オリゴ(dT)プライマーの場合には、チミジンとは異なるヌクレオチド、たとえばグアノシンがさらに蛍光物質の前の5′末端に存在してもよい。さらに蛍光物質は塩基によってオリゴヌクレオチドにカップリングすることもできる。蛍光物質は適宜、適当なリンカーによって第一および/または第二のプライマーにカップリングさせることもできる。
【0038】
第一および/または第二のプライマーとして使用できる標識されたプライマーの例には、5′−CY5−G(T)15MN−3′、5′−CY2−G(T)15MN−3′、5′−CY3−G(T)15MN−3′、5′−FAM−G(T)15MN−3′、5′−6−FAM−G(T)15MN−3′、5′−FITC−G(T)15MN−3′、5′−フルオレセイン−G(T)15MN−3′、5′−HEX−G(T)15MN−3′、5′−5−IAF−G(T)15MN−3′、5′−TAMRA−G(T)15MN−3′、5′−TET−G(T)15MN−3′、5′−XRITC−G(T)15MN−3′、5′−ROX−G(T)15MN−3′、5′−Alexa 488−G(T)15MN−3′、5′−Alexa 532−G(T)15MN−3′、5′−Alexa 546−G(T)15MN−3′、5′−Alexa594−G(T)15MN−3′、5′−テキサスレッド−G(T)15MN−3′、5′−リサミン−G(T)15MN−3′(上記プライマーは、好ましくは、第一のプライマーとして使用される)、5′−CY5−(N)13−3′、5′−CY2−(N)13−3′、5′−CY3−(N)13−3′、5′−FAM−(N)13−3′、5′−6−FAM−(N)13−3′、5′−FITC−(N)13−3′、5′−フルオレセイン−(N)13−3′、5′−HEX−(N)13−3′、5′−5−IAF−(N)13−3′、5′−TAMRA−(N)13−3′、5′−TET−(N)13−3′、5′−XRITC−(N)13−3′、5′−ROX−(N)13−3′、5′−Alexa 488−(N)13−3′、5′−Alexa532−(N)13−3′、5′−Alexa546−(N)13−3′、5′−Alexa 594−(N)13−3′、5′−テキサスレッド−(N)13−3′および 5′−リサミン−(N)13−3′(これらのプライマーは、好ましくは第二のプライマーとして用いられる)がある(式中、「M」はA、CまたはGであり、「N」はA、C、GまたはTである)。
【0039】
第一および/または第二のプライマーが蛍光物質で標識される場合、励起波長は、励起後、観察される発光が予定される波長に確立できるために十分に離れることを保証する注意が必要である。良好な組み合わせの例は、たとえば第一のプライマーの(たとえばTX−MNプライマー)Cy5 標識(励起波長650nm)と第二のプライマーの蛍光に基づく標識(励起波長490nm)である。2つの別異に標識をされたプライマーの使用はたとえばゲル中で検出される増幅プライマーのプライマー組成について明瞭な結論を引き出すことを可能にする。
【0040】
たとえば650nmにおける発光のみが観察できる場合、cDNAはついでCy5−標識プライマーを用いて増幅され、このcDNAは少なくとも一端に第一のプライマー(たとえば(T)X−MNプライマー)を有する。発光が励起波長490nmに観察される場合、cDNAの少なくとも一端に第二のプライマーが提供される。特定の増幅されたcDNA(ゲル中)が1つの励起波長でのみ発光される場合、cDNAはついで、1つのプライマー、相当する励起発光で発光する蛍光物質を有するプライマーを用いて増幅された。特定の増幅されたcDNA(ゲル中)が2つの励起波長で発光する場合には、このcDNAはついで第一および/または第二のプライマーを用いて増幅された。
【0041】
増幅(好ましくはPCR)は、DNAポリメラーゼ、好ましくはDNA依存性DNAポリメラーゼを用いて実施され、特定の優先性はこのDNAポリメラーゼが温度安定性DNAポリメラーゼ、たとえばTaqポリメラーゼ、VENTポリメラーゼ、AmpliTaq ポリメラーゼまたはとくにAmpliTaq Gold ポリメラーゼによって与えられる。PCRは好ましくは、cDNAの指数的な増幅を可能にする温度プロファイルを用いて実施される。たとえば、実施例1に引用した温度サイクルはこの目的に使用できる。30〜40またはそれ以上のサイクルが好ましい結果を与える。
【0042】
その後に、標識され増幅されたcDNAを分析する。たとえば、増幅cDNAをゲル中で分画化すると、それらの長さの異なる増幅cDNAは異なるバンドに存在する。これらのバンドは、与えられた波長(各場合に用いられた蛍光物質に依存する)において発光するスキャナーおよび/または化学ルミネセンス基質の化学的変換に伴って発光する光を検出できるスキャナーでさらに分析することができる。発光された蛍光はついで、たとえば適当なコンピュータープログラムを用いて評価し、ゲル像を(たとえばオートラジオグラフィーから分かるように)アッセンブルすることができる。使用できるスキャナーの例には、Fluorlmager 575,FluorImager SI, FluorImager(Molecular Dynamics, Krefeld, Germany),Strom(Molecular Dinamics),FLA-2000(Fuji, Tokyo, Japan),FMBioII(Hitachi, Biozym Diagnostic GmbH, Hess, Oldendorf, Germany を通じ),Fluor-S-MultiImager および Molecular Imager FX(BioRad, Munich, Germany)スキャナーがある。
【0043】
この方法は、とくに、細胞から単離されたmRNA(「RNAサンプル」ともいう)を使用する。一般に、この性質のサンプルは不均一mRNAサンプル(すなわち、それはRNAが単離された時点でこの細胞中に存在した遺伝子である)である。一般に、この不均一mRNAサンプルは、特定の時点に特定の条件下で特定の細胞によって発現された遺伝子であり、すなわちmRNAサンプルの組成は、たとえば細胞タイプ、その分化段階、細胞周期および/または細胞の以前の処理等に依存する。
【0044】
本発明の1つの特定の実施態様は、不均一なmRNAサンプルの分析において、
a) 不均一なmRNAサンプルからの相補性な不均一DNAサンプル(不均一なcDNAサンプル)の第一鎖を調製するため、第一の染料により適宜標識された第一のプライマーを使用し、
b) この不均一なcDNAサンプルの第二の鎖を調製するために、好ましくは第二の染料で標識された第二のプライマーを使用し、
c) 第一の染料で標識された第一のプライマー(「標識第一プライマー」)および第二の染料で標識された第二のプライマー(「標識第二プライマー」)を不均一なcDNAサンプルの増幅のために使用し、ついで
d) 不均一な、増幅された標識cDNAサンプルの組成を分析することからなる方法に関する。
【0045】
とくに興味がある特定の細胞により特定の時点で発現される遺伝子は、別異に発現または調節される遺伝子である。この場合とくに興味がもたれるのは別異に発現または調節される遺伝子の分析的な比較である。本発明の特定の一実施態様は2またはそれ以上の不均一なmRNAサンプルを分析的に比較するための相当する類縁方法に関する。
【0046】
本発明の特定の一実施態様は、第一の不均一なmRNAサンプルを1種または2種以上の付加的な不均一mRNAサンプルと分析的に比較する方法において、
a) これらのmRNAサンプルから相補性の不均一DNAサンプル(不均一なcDNAサンプル)の第一鎖を調製するために、2またはそれ以上の不均一なmRNAサンプルのそれぞれについて、第一の染料で適宜標識された第一のプライマーを使用し、
b) これらのサンプルそれぞれについて、各場合、不均一なcDNAサンプルの第二の鎖を調製するために、好ましくは第二の染料で標識された第二のプライマーを使用し、
c) 第一の標識されたプライマーおよび第二の標識されたプライマーをそれぞれの不均一なcDNAサンプルの増幅のために使用し、ついで
d) 不均一な、増幅された標識cDNAサンプルの組成を分析し、サンプルの組成を比較することからなる方法に関する。
【0047】
本発明の他の特定な実施態様は、
a) この場合、これらのmRNAサンプルから相補性の不均一DNAサンプル(不均一なcDNAサンプル)の第一鎖を調製するために、2またはそれ以上の不均一なmRNAサンプルのそれぞれについて第一の染料で適宜標識された第一のプライマーを使用し、
b) これらのサンプルそれぞれについて、各場合、不均一なcDNAサンプルの第二の鎖を調製するために、好ましくは第二の染料で標識された第二のプライマーを使用し、
c) 第一の標識されたプライマーおよび第二の標識されたプライマーをそれぞれの不均一なcDNAサンプルの増幅のために使用し、ついで
d) サンプルのどれが個々のmRNA分子を含有するか否かを決定するために分析を行うことからなる方法に関する。
【0048】
cDNAを増幅しcDNAの組成が適宜分析されたのち、増幅されたcDNAのどれがどのプライマー組成をもつか、すなわち、どのcDNAが第一のプライマーのみを用いて増幅され、どれが第二のプライマーのみを用いて増幅され、どれが第一および第二のプライマーを用いて増幅されたかを決定するために検討を行う(別異に増幅されたcDNAに群1)+2)、3)および4)への合併)。本発明はまた、特定の増幅されたcDNAを増幅されたcDNAのプライマーの組成に基づいて選択し、適宜更なる分析および/または使用に付す追跡方法に関する。これに加えて、本発明は、増幅されたcDNAの全体のプライマー組成の分布を群1)〜4)について分析する追跡方法に関する。
【0049】
追跡方法の例は、RNAサンプル好ましくはmRNAサンプルを分析する方法において、
a) RNAサンプル好ましくはmRNAから相補性DNAサンプル(cDNAサンプル)の第一鎖を調製するために、第一の染料で適宜標識された第一のプライマーを使用し、
b) このcDNAサンプルの第二の鎖を調製するために、好ましくは第二の染料で標識された第二のプライマーを使用し、
c) 第一の染料で標識された第一のプライマーおよび第二の染料で標識された第二のプライマーをcDNAサンプルの増幅のために使用し、ついで
d) 増幅された標識cDNAサンプルの組成を分析し、
e) 増幅されたcDNAのプライマー組成を決定することからなる方法である。
【0050】
また、RNAサンプル好ましくはmRNAサンプルを分析する方法において、
a) RNAサンプル好ましくはmRNAから相補性DNAサンプル(cDNAサンプル)の第一鎖を調製するために、第一の染料で適宜標識された第一のプライマーを使用し、
b) このcDNAサンプルの第二の鎖を調製するために、好ましくは第二の染料で標識された第二のプライマーを使用し、
c) 第一の染料で標識された第一のプライマーおよび第二の染料で標識された第二のプライマーをcDNAサンプルの増幅のために使用し、ついで
d) 増幅された標識cDNAサンプルの組成を分析し、
e) 増幅されたcDNAのプライマー組成を決定し、ついで
f) 特定のプライマー組成を有するcDNA、好ましくは第一および第二のプライマーの両者を含有するcDNAを選択し、それらを更なる分析に付すことからなる方法がある。
【0051】
比較分析または方法に用いられるRNAまたはmRNAサンプルは、その発現パターンを互いに比較すべき異なる細胞から単離することができる。これに関連して、mRNAサンプルは、たとえば、互いにそれらの分化段階および/または生育段階または細胞周期の段階が異なる細胞または細胞種、または異なる履歴を有する(たとえば、pH、温度または組成のような異なる培養条件)、または薬理学的に活性な化合物、疾患促進/疾患阻害または疾患誘発物質(たとえば発癌性または突然変異誘発物質)で処置された、またはそれに(たとえばUV光線)暴露された細胞または細胞種に由来するmRNAである。このようなRNAまたはmRNAサンプルは、これらの物質に暴露されていないまたはこの程度までには暴露されていないRNAまたはmRNAサンプルと比較できる。RNAまたはmRNAサンプルは特定の組織から単離することができる。たとえば健康な組織を病的な組織と、若い組織を老齢な組織と、処置組織を非処置組織と、誘導組織を非誘導組織と分析的に比較することができる。また異なる発育および/または細胞周期および/または分化段階からの組織を分析的に比較することができる。組織の語は組織、臓器、細胞種、培養誘導細胞、細胞系の細胞または個体の細胞を意味する。
【0052】
この方法はディファレンシャル遺伝子発現(組織または細胞中の)の分析に使用することができる。とくに、この方法は、ディファレンシャル遺伝子発現(2またはそれ以上の組織または細胞において)を分析的に比較するために使用することができる。
【0053】
この方法は、薬理学的に活性な化合物の同定および/または特性の解明に使用することができる。さらにこの方法は、標的遺伝子または標的タンパク質の同定および/または特性の解明に使用することができる。これらの標的遺伝子または標的タンパク質はとくに、疾患の予防、起源および/または進行および/または治癒における機能(可能な限り特異的な)、分化過程たとえば細胞分化(適宜、誘導前または後)および/または疾患の分化過程、細胞周期または細胞周期制御および/または細胞分化たとえば細胞老化過程に機能を有する遺伝子またはタンパク質である。
【0054】
この方法は、放射性標識ヌクレオチドまたは放射性標識プライマーの使用が蛍光標識プライマーの使用で置換されるので、慣用の放射性DDRTに比べて有利であると思われる。本明細書に記載された新規な方法(DDRT変法)は、既知のDDRTに反して、それぞれの増幅cDNAは好ましくは異なる励起スペクトルを有する蛍光物質で別異に標識された2個のプライマーを用いて標識される。この方法により、適当な評価方法を用いて、それぞれの増幅された標識cDNAを検出することができる。すなわち、増幅されたcDNAの複雑性は維持され、検出可能である[産物1)、2)、3)および4)は検出可能であり、ゲル中のバンドの複雑性は維持される]。これに加えて、増幅された標識cDNAのプライマー組成について明瞭な結論を引き出すことができる[すなわち、cDNAを1)、2)、3)および4)に帰属させることができる]。これは、たとえば、実際に遺伝子配列の 3′領域に由来する増幅されたcDNAを選択すべきそれらのプライマー組成により、更なる分析に付すcDNAの選択を可能にする。別異に標識された2個のプライマーの使用に基づくこの方法を用いると、したがって、重複cDNAの単離および分析に包含されると考えられる時間および経費を低下させることができる。しかしながら、慣用の放射性DDRTと同様、慣用の蛍光DDRTでは得られない特徴である、増幅されたすべてのcDNAを同時に検出し分析することができる。
【0055】
本発明はまた、この方法の実施に必要な試験キットに関する。
【0056】
【実施例】
用いられる酵素は Gibco BRL/Life Technologies(Karlsruhe, Germany)(逆転写酵素およびTaq ポリメラーゼ)ならびに Promega(Heidelberg)(RNAシン)から入手した。
サーモサイクラー:Perkin Elmer GeneAmp PCR System 2400(Perkin Elmer, Weiterstadt)。
【0057】
実施例1:逆転写
反応混合物:1μlのRNA(100ng〜1μgの総RNAまたは1ng〜10ngのポリA−RNA/mRNA)、1μlのプライマー1(10μMプライマー1、たとえば(T)X−MA−3′またはCy5−(T)X−MA−3′、式中、M=A、C、G、X=11〜15)、および8μlのH2O(ヌクレアーゼを含まない)。反応混合物は 70℃で5分間インキュベートしたのち、氷上に置いた。
【0058】
5×RT緩衝液(Gibco BRL)4μl、2μlのDTT(0.1M)、1μlのSuperScript 逆転写酵素(200U/μl)(Gibco BRL)、1μlのRNAシン(40U/μl)および2μlのdNTP(250μM)をついで加えた。
逆転写は37〜50℃で60分間実施され、ついで70℃で(10分間)酵素を不活性化する。
【0059】
実施例2:PCR
10×PCR緩衝液(Gibco BRL)2μl、0.9μlのW−1洗浄剤(1%)(GibcoBRL)、0.75μlのMgCl2(50mM)(Gibco BRL)、1.6μlのdNTP(250μM)、0.5μlのTaq ポリメラーゼ(5U/μl)(Gibco BRL)、各1μlのプライマー1およびプライマー2[10μM;たとえば、プライマー1としてCy5−T7−(T)X−MA−3′(T7はT7プロモーターからの配列セグメントである)、およびフルオレセイン−(N)X(Xは10〜25,N=A、C、G、Tである)]および10.26μlのH2Oを2μlの実施例1からのRT混合物に加えた。
【0060】
PCRは以下の条件で実施した。
94℃で5分
40×:94℃で1分、 40℃〜60℃で2分、 72℃で1分
72℃で7分
PCRの完結後、反応混合物を4℃に保存し、ついで配列決定ゲル(5%ポリアクリルアミドゲル;8M尿素)上で分画化する。
【0061】
標識された増幅cDNAは、たとえば波長430±30nm(フルオレセイン:励起波長490nm、発光波長520nm)および635±5nm(Cy5:励起波長650nm、発光波長675nm)において励起するスキャナーを使用して検出することができる。Molecular Dynamics Storm Imager はこのタイプのスキャナーの例である。
【配列表】
Figure 0004728480
Figure 0004728480

Claims (8)

  1. RNAサンプルの分析方法において、
    a) RNAサンプルから相補性DNAサンプル(cDNAサンプル)の第一鎖を調製するため、第一の蛍光染料で標識された第一のプライマーを使用し、
    b) このcDNAサンプルの第二の鎖を調製するため、第二の蛍光染料で標識された第二のプライマーを使用し、
    c) 第一の蛍光染料で標識された第一のプライマーおよび第二の蛍光染料で標識された第二のプライマーをcDNAサンプルの増幅のために使用し、ついで
    d) 増幅された標識cDNAサンプルの組成を、スキャナーを用いて分析することからなる方法であって
    ここで、第一のプライマーは、配列5′−(T) x MN−3′(式中、Xは10〜20であり、MはヌクレオチドのA、CまたはGであり、NはヌクレオチドのA、C、GまたはTである)を有するオリゴヌクレオチドであり、
    第二のプライマーは、配列(N) x (式中、Xは10〜20であり、NはヌクレオチドのA、C、GまたはTである)を有するオリゴヌクレオチドである、
    上記方法。
  2. RNAサンプルの分析方法において、
    a) RNAサンプルから相補性DNAサンプル(cDNAサンプル)の第一鎖を調製するため、第一のプライマーを使用し、
    b) このcDNAサンプルの第二の鎖を調製するため、第二のプライマーを使用し、
    c) 第一の蛍光染料で標識された第一のプライマーおよび第二の蛍光染料で標識された第二のプライマーをcDNAサンプルの増幅のために使用し、ついで
    d) 増幅された標識cDNAサンプルの組成を、スキャナーを用いて分析することからなる方法であって
    ここで、第一のプライマーは、配列5′−(T) x MN−3′(式中、Xは10〜20であり、MはヌクレオチドのA、CまたはGであり、NはヌクレオチドのA、C、GまたはTである)を有するオリゴヌクレオチドであり、
    第二のプライマーは、配列(N) x (式中、Xは10〜20であり、NはヌクレオチドのA、C、GまたはTである)を有するオリゴヌクレオチドである、
    上記方法。
  3. 第一および第二の染料は異なる蛍光物質である請求項1または2に記載の方法。
  4. 蛍光物質は、蛍光物質Cy2、Cy3、Cy5、FAM、6−FAM、FITC、フルオレセイン、HEX、5−IAF、TAMRA、TET、XRITC、ROX、Alexa 488、Alexa 532、Alexa 546、Alexa 594、テキサスレッドおよびリサミンから選択される請求項1〜のいずれかに記載の方法。
  5. 第一のRNAサンプルとは別に1種または2種以上の付加的なRNAサンプルを同様に分析的に比較する請求項1〜のいずれかに記載の方法。
  6. ディファレンシャル遺伝子発現を分析するための請求項1〜のいずれかに記載の方法の使用。
  7. 医薬的に活性な化合物の同定および/または特性解明のための請求項1〜のいずれかに記載の方法の使用。
  8. 標的遺伝子の同定のための請求項1〜のいずれかに記載の方法の使用。
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