JPH09507642A - 核酸のフィンガープリンティング、生成物および方法 - Google Patents

核酸のフィンガープリンティング、生成物および方法

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JPH09507642A JP7528536A JP52853695A JPH09507642A JP H09507642 A JPH09507642 A JP H09507642A JP 7528536 A JP7528536 A JP 7528536A JP 52853695 A JP52853695 A JP 52853695A JP H09507642 A JPH09507642 A JP H09507642A
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Abstract

(57)【要約】 核酸フィンガープリンティングの改良を開示する。この方法は核酸分析の信頼性が向上したプロフィールを生成する。新規プライマーおよび他の手段も示される。有用生成物が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 核酸のフィンガープリンティング、生成物および方法 発明の分野 本発明は、核酸「核酸のフィンガープリンティング」に関する。 関連特許出願 本特許出願は、1993年1月19日出願、発明の名称「DNA増幅フィンガ ープリンティング」、発明者「Gustavo Caetano-Anolles,Brant BassamおよびP eter Gresshoff」の係属中の特許出願第08/006,380号の一部継続出願 である。 この出願、即ち「第1の親」出願は参考文献として本明細書中に取り込まれる 。この方法は、「DAF」というニックネームを有している。それは、現在知ら れている中でフィンガープリンティング生成物の最高の解像を提供する。 本出願はまた、1991年3月28日出願、発明の名称「DNAの銀染色」、 発明者「Gustavo Caetano-Anolles,Brant BassamおよびPeter Gresshoff」の第 07/676,869号(「第2の親」出願)の一部継続出願であり、この出願 も参考文献として本明細書中に取り込まれる。 発明の背景 少なくとも1つのオリゴヌクレオチドを使用してDNA鋳型の任意の断片をプ ライマー伸長して、増幅フラグメントの特徴的セットを生成させるDNAフィン ガープリンティングのための新規方法は、遺伝的関係の分析における価値が増大 していることが示されている。フィンガープリントの複雑性は、非常に簡単で、 ゲノムマッピングに理想的なものから、高度に複雑でフィンガープリンティング により適したものまで多様である。参考文献として本明細書中に取り込まれ、添 付する(証拠1)、Bio/Technology,Vol.10: 937,1992年9月を参照され たし。 DNA増幅フィンガープリンティング(DAF)は、DNAの任意の領域の酵 素的増幅であり、このDNAに任意の配列の短いオリゴヌクレオチドプライマー が向けられ、複雑であるが特徴的なDNAフィンガープリントを生成する。 本 発明者により提唱される制限機構は、「任意オリゴヌクレオチドプライマーによ るDNAの増幅(Amplifying DNA with Arbitrary Oligonucleotide Primers) 」、評論、1993、Cold Spring Harbor Laboratory Press中に見られ、これは参 考文献として本明細書中に取り込まれ、本明細書に添付する(証拠2)。第2お よび3頁に記載されている段階的(step by step)増幅の記載は特に興味深い。 本発明に関連して用いられる用語および専門用語は当技術分野で既知である。 例えば、「オリゴヌクレオチド」、「プライマー」、「制限エンドヌクレアーゼ 」および「制限酵素」、「DNA多型性」、「制限断片長多型」(「RFLP」 )、「ランダム核酸フラグメント」、「DNAフィンガープリンティング」、ま たは「DNAタイピング(typing)」、「遺伝子型決定(genotyping)」、「プ ロフィーリング(profiling)」、「DNA同定分析」、または「DNA多型性 」、「ポリメラーゼ連鎖反応」(「PCR」)、「DNA増幅」、「ランダム増 幅された多型性DNA」(「RAPD」)、「アンプリコン」および「DNA増 幅フィンガープリンティング」(「DAF」)については、例えば、米国特許第 4,683,202号(Mullis)、第5,126,239号(Livak et al.)、 PCT国際公開WO92/03567号(Caetano-Anolles et al.)などの特許 および他の科学文献中で議論されており、これらは参考文献として本明細書中に 取り込まれる。「ゲノム」(「複雑および単純」)については、マイコプラズマ に対する106の小さいものからある種の植物および水陸両生動物に対する101 1 bp程度の大きいものまでの範囲に渡るもので、参考文献として本明細書中に 取り込まれる、Genes IV,Benjamin Lewinによる、24章(1990)を参照されたし 。 図面の簡単な説明 図1は、ヘアピンプライマーHP7および異なるプライマー配列を用いて得ら れたプロフィールのゲルの写真を示す。 図2は、異なるヘアピンを有する典型的ヘアピンプライマーを用いたプロフィ ールのゲルの写真である。 図3は、プライマーがIおよび/またはN(Nは、4種の塩基のいずれか1種 を示す)によって例示の通り置換された一定の塩基を有する場合のゲルの写真を 示す。 発明の要旨 本発明は、DNA増幅フィンガープリンティング(DAF)での方法および生 成物における新規な改良を提供する。本発明の生成物は、DAFにおける改良の みならず、ランダム増幅された多型性DNA(RAPD)分析またはその変形法 のような複合任意アンプリコンプロフィーリング(MAAP)技術における改良 をも提供する。 本発明は、DAFの核酸生成物(単数または複数)を再増幅して5’末端に機 能領域が伸長した核酸配列を合成する方法を提供する。 本発明のもう一つ別の態様は、特定数のヌクレオチドの3’末端を有する新規 なオリゴヌクレオチドプライマー、特には短いプライマー、並びに、それらのD AFまたは他のMAAP技術における使用を提供する。 本発明の重要な態様は、誤って対合したプライマーからの増幅を減少し、プラ イマーの3’末端の機能から生じる生成物の形成を最適化するための各種の技術 および手段を提供する。 もう一つ別の態様では、本発明は、5’末端にヘアピン構造または他の均等構 造を含む新規な任意オリゴヌクレオチドプライマー、並びにそれらのDAFまた は他のMAAP技術における使用を提供する。 もう一つ別の多少関連する態様では、本発明は、プリンまたはピリミジン置換 ポリアミド(PNA、ポリアミド核酸に対して)を含む新規な任意オリゴヌクレ オチドプライマー、並びにそれらのDAFまたは他のMAAP技術における使用 を提供する。 本発明はさらに、選択した鋳型DNAの複合エンドヌクレアーゼ消化、および その後のDAFまたは他のMAAP技術によるDNA消化の処理を提供する。 本発明は、改良された非常に熱安定性のあるDNAポリメラーゼ、即ち、Ther mo Aquaticus の先端を切断した誘導体(AmpliTaq)の使用を提供し、これは、D AFおよび他のMAAP技術での使用に特によく適している。 本発明によれば、サイクル条件、例えば、温度、核酸鋳型に対するプライマー の量のような改良されたDAF用核酸増幅パラメーター、複合プライマーの共同 使用、および本発明のさらに詳細な説明から明らかとなるであろう他の側面が提 供される。 本発明の各種の方法および生成物は、選択したプライマー(単数または複数) により生成したフィンガープリントの情報内容(即ち、バンドの数および多型性 )の顕著な増加を提供する。 本発明によれば、本明細書中に開示される方法論および新規な生成物における 各種の改良は、いわゆるDAF法、一般にはMAAP方法論と一緒に、またはそ れらの任意の組み合わせにおいて、個々に使用することができる。例えば、3個 の末端(3’末端)の一本鎖ヌクレオチドのみを有する核酸増幅フィンガープリ ンティング用の任意のミニ−ヘアピンオリゴヌクレオチドプライマーを使用する という、本明細書中以下おいて使用されるような本発明の重要な特徴は、DAF または本明細書中以下において記載する他のものような現存するMAAP技術の いずれにも適用することができる。 発明の好ましい態様の詳細な説明 本発明の方法は、最初の増幅で用いたプライマーと共通の配列を有し、最初の 増幅で用いたプライマーより短くてもよいが、好ましくはそれより長い、少なく とも1つの任意プライマーにより、DAFから得られた核酸フラグメント(単数 または複数)を増幅することを含む。選択した長さのプライマーによる再増幅の ために、核酸フラグメントの混合物または単一の単離された核酸フラグメント、 好ましくは最初の増幅から得られた精製生成物を鋳型として使用することができ る。 再増幅のための方法はさらに、Mol. Gen. Genet. 235: 157-165(1992)(「M GG 1992」)中に記載されており、これは本開示の一部を構成する参考文献とし て 本明細書中に取り込まれ、証拠3として本明細書に添付する。図3A−C中に、 共通配列を共有する異なる長さのプライマーが、単一の単離されかつ精製された 生成物またはオクタマーによる最初の増幅から得た生成物の混合物を増幅するこ とが示されることが分かるであろう。 図5A、Bは、示したオクタマーを用いて得られた単離されかつ精製された単 一の生成物の再増幅の全ての生成物を示す。逆に、ペンタマーおよびオクタマー を使用して、プライマーによって最初に生成した生成物を再増幅した(図6A、 B) 再増幅フラグメントは、それらの各々の5’末端に付加配列を含み、これが可 視化バンドにおけるシフトを生じさせ、分析する核酸についてのさらなる情報を 提供する。 例えば、遺伝子を標的とする診断用途および他の用途のためのハイブリダイゼ ーションプローブのような選択された用途のための、選択的に特別に作成した伸 長した5’末端配列を含むような再増幅生成物は実用的に大きな興味がある。生 成物は、所望の配列の連結した末端を有するDNAフラグメントとは区別される 。 12および15ヌクレオチドのような8ヌクレオチドより長いプライマーは、 最初の鋳型配列とのアニーリング中にプライマー/鋳型の二量体上に5’オーバ ーハングを生成するが、全ての場合に鋳型DNAを増幅した。より長いプライマ ー、例えば長さ30ヌクレオチドも、生成物に対して意図される用途に依存して 考えることができる。好ましくは、長さが少なくとも8ヌクレオチドのプライマ ーが、本明細書中に記載されるように伸長される。 本発明は、プライマーに関するさらに重要な態様を提供する。従来技術は、最 小の有用なプライマーの長さは9塩基のオリゴヌクレオチドであることを一般的 に教示している(Williams et al. (1990),RAPD法)。本出願に対する第1 の親出願は、増幅および生成物の可視化の成功のために少なくとも5ヌクレオチ ドを提唱している。いかなる長さのオリゴヌクレオチドプライマーにおいても、 所謂「コア」領域を特定するのは、3’末端から最初の5ヌクレオチドであるこ とが今回見つかった。これらの5ヌクレオチドがなければ、プライマー伸長開始 (priming)という事象は生じないようである。「最適化部位(optimizer)」 領域と本明細書中で呼ばれるヌクレオチド6から8を含む次の領域は、より効率 的な増幅に貢献する。プライマー伸長開始標的部位を認識するのに重要な役割を 演じるのはこの領域である。9から上流へ例えば30に至る次の塩基ドメインは 、「5’伸長テイル」領域と見なされる。これらの付加的なヌクレオチドは、増 幅されたスペクトルを穏やかにのみ変化させるであろう。従って、本発明者の見 方によれば、プライマーは、3’末端から始まって、5ヌクレオチドのコア領域 と、その後のドメイン「最適化部位」を含み、プライマーの長さは全部で7また は8ヌクレオチドになるものと見なすことができる。大豆およびヒトのようなよ り複雑なゲノムの増幅のためには、好ましくはプライマーは8ヌクレオチドを含 み、細菌および菌類のようなより単純なゲノムのためにはそれは7ヌクレオチド を含むであろう。7または8ヌクレオチドドメインに対するヌクレオチドの付加 は、各々、DNAパターンの情報の内容を大きくは増加させない。従って、本発 明によれば、コアおよび最適化部位ドメインは、増幅反応の主要な決定因子であ り、生成される増幅生成物の数および性質を決定する。しかしながら、本明細書 中以下に教示するように、コア領域は3ヌクレオチドにまで減少させることがで きることが意外なことに見つかった。 これらの所見は、任意に選択した配列の5’末端からヌクレオチドを除去する ことによって設計された関連ヌクレオチドのセットを、数種の鋳型の直接の増幅 のために使用するという研究に基づくものである。長さ5から8ntの関連プラ イマーによって生成したパターンは複雑性およびバンド分布において相違してい た。驚くべきことに、プライマーの長さを増加すると増幅生成物の数は増大した 。対照的に、長さ8および10ntのプライマーは視覚的には同一のパターンを 生成した一方、より長いプライマーにより生成したパターンは異なっていたが、 幾つかの共通のバンドを示した。最後の2つの5’末端ヌクレオチドにおける塩 基置換により幾つかの異なる増幅フラグメントが生成したが、全体のパターンは 非常に似ていた。これは(上記のように)8nt3’末端領域を越える配列は増 幅に対して穏やかにのみ影響することを示している。 これらおよび関連した研究により、他の既知の方法により使用されるようなよ り長いプライマーは必要ではないことが示唆される。そのような方法は実際上、 プライマー有効ドメインの3’末端の最初の5−8ヌクレオチドを使用している 。本発明のこれらの側面のさらなる説明のためには、上記引用した、任意オリゴ ヌクレオチドプライマーによるDNAの増幅(Amplifying DNA with ArbitraryO ligonucleotide Primers)、Gustavo Caetano-Anollesが参照される。 第1の親出願ではペンタマーの使用が教示されているが、より長いプライマー の各種の成分ドメインの役割の十分な意義は完全には理解されていなかった。 プライマーに関連して、Livak et al.の米国特許第5,126,239号は、 プライマーは「ヘアピン」構造を形成しない配列を含むことが好ましいことを教 示していることが注目される。本発明によれば、プライー伸長開始DNA増幅の ための機能的限界らしいとこれまで考えられたこと(5ヌクレオチド)がさらに 3ヌクレオチドまで減少可能であることが最も意外なことに見いだされた。本発 明によれば、これらのプライマーは、3’末端に3ヌクレオチドを、そして5’ 末端にヘアピンを含む。これらのプライマーは本明細書中では「ヘアピンまたは ミニ−ヘアピンプライマー」と称される。これらの任意プライマーは、フィンガ ープリンティングにおいてこれまで使用されていた他のプライマーと違って、意 外なことに、核酸鋳型から核酸の任意の領域を増幅するために3’末端に任意の 3ヌクレオチドの最小の組み合わせのみを必要としている。 図1は、DNAの増幅のための配列GCGAGCのミニ−ヘアピン(HP7) を5’末端に有する配列関連プライマーの使用を示す。 パネルAは、インドネシア果実バット(Pteropus Hypomelanus)からのDNA の増幅を示し、大豆(Glycine max cv. Bragg)(パネルB)、バクテリウム(E . coli 株Smith 92)(パネルC)およびバクテリオファージ(ラムダ cI857indI Sam 7)(パネルD)を示す。 この実験および関連実験は、僅か3塩基対の任意ドメイン(例示された場合で は、CTG)を有するミニ−ヘアピンプライマーが再生可能なフィンガープリン トを生成することを示している。ヘアピン配列HP7自体はフィンガープリント を生成することができないことに注目すべきであり、これは、最も活性のあるア ニーリング配列が3’末端のものであることを示している。 他の実験条件下では3塩基対未満を有するドメインを有するプライマーは再生 可能なフィンガープリントを適切に生成することができるかもしれないことを完 全に排除するべきではない。 この理論によって限定されることを意図するわけではないが、単一のプライマ ーによって開始した増幅生成物は少なくともプライマー自体と同じ長さの末端へ アピン対称の領域を有しているという特別の特徴を共有しているようである。こ れらの生成物の効率的な増幅を生じさせるためには、プライマーはDNAポリメ ラーゼが鎖の伸長によって二量体を固定し安定化するのに十分長くこれらのヘア ピンループ複合体に置換すべきである。ヘアピンループ妨害の程度は各フラグメ ントに対して同じではなく、このためにいくつかのフラグメントを優先的に増幅 することが可能になる。プライマーの長さを増加することによる増幅のこの側面 に関する研究は、プライマーが8ヌクレオチドドメインより長い場合には、ヘア ピンループとのアニーリングとより良く競合できることを示唆する。慣用のフィ ンガープリンティング方法論が長さ8ヌクレオチド以上のプライマーの使用を教 示する理由はこのためである。Williams et al. 1991を参照されたし。しかしな がら意外なことに、任意ミニ−ヘアピンオリゴヌクレオチドプライマーは基本的 に増幅を決定する3ヌクレオチドを3’末端に有していることのみが必要である ことが見つかった。本発明のヘアピンプライマーは増幅生成物上でのヘアピン形 成を阻害し、これまで利用可能なものよりより接近し易いプライマー伸長開始部 位を作ることができる。 本発明によるこの知見の最大の興味のある結果は、本発明により今回、64個 の異なるプライマーの密接なセットが提供され、これはDNAの既知の4塩基の 任意のものを含むヌクレオチドの配列の全ての組み合わせの全部である。 従って、本発明は、3’末端における任意配列の3ヌクレオチドと5’末端を 構成するヘアピンループとの64種の異なるプライマーを含む増幅のためのキッ トを提供する。 例示的ミニ−ヘアピンプライマーは以下のように表すことができる: ここで、3’領域は4ヌクレオチドGCTH3’から成り、ヘアピンは相補的塩 基の2ヌクレオチドのステムと3ヌクレオチドの一本鎖ループとから成る。もう 一つのプライマーは、同じヘアピンと3’末端のCTGで構築される。別の例示 的プライマーは、HP7−CTG、HP7−GCTG、HP3−GAGCTG、H P7−CCGAGCTGである。DNAの増幅のための配列GCGAAGCのミ ニ−ヘアピンHP7を5’末端に有する配列関連プライマーの使用を示す図1を 参照されたし。合成した他のプライマーには、HP7=GCGAAGC、HP8= GCGAAAGC、およびHP8=GCGTTAGCが含まれた。図2は大豆cv. BraggまたはE.coli(単離されたSmith 92)(各々パネルAおよびB)を増幅し た場合の他のミニ−ヘアピンを示す。ミニ−ヘアピンは以下の配列を有する:H P8−GCTG、HP7−GCTG、HP8−GAGCTG、HP8−GAGCTG 、HP7−GAGCTG。 プライマーの5’末端のヘアピンループのための多くの配列の変形体は、HP7 と同様に安定なミニ−ヘアピンを形成する。例えば、DNAフラグメント、d (GCGAAAGC)はGAAAループとステムの僅か2GC対から成る安定な ヘアピン構造を形成する。ミニヘアピンプライマーが異なるループ配列および/ または異なる基幹配列を有する場合は本発明の範囲内である。以下のものが考え られる:d(CGGAAAGC)、d(GCGNAAGC)(ここでNはA(示 される)、G、CまたはTのいずれかである)。3’末端は3またはそれ以上の ヌクレオチドの任意の組み合わせにより構成される。 さらに、r(GCGAAAGC)のようなRNAフラグメントも選択したプラ イマーの5’末端上にヘアピンループを形成する。 好ましくは、本発明での使用のための任意ミニ−ヘアピンオリゴヌクレオチド プライマーは2以上のG−C塩基対をステム領域として有し、そして、ループ領 域中に好ましくはGAAまたはGAである少なくとも1つのAを含む3または4 のヌクレオチドを含むようである。 任意ミニ−ヘアピンオリゴヌクレオチドプライマーは、DAFに関連して非常 に有用であるが、他の任意の複合任意アンプリコンプロフィーリング(MAAP ) 技術においても有用である。 任意ミニ−ヘアピンオリゴヌクレオチドプライマーを使用するDNA増幅フィ ンガープリンティングは以下のように実施される。修飾プライマーを使用して、 5’末端に配列GCGAAAGCのミニ−ヘアピン(HP7)を有する、図1に 示されるような関連配列のプライマーを使用して、DNA鋳型からDNAの任意 の領域を増幅した。使用した方法は以下の通りであった:DAF反応は、3μM のプライマー、0.3ユニット/μlのAmpliTaq StoffelDNAポリメラーゼ( Perkin-Elmer/Cetus、Norwalk、CT)、200μMの各デオキシヌクレオシド 三リン酸、4mMのMgSO4、10mMのKCl、4mMの(NH42SO4、 0.1%トライトン、20mMのトリス−塩酸(pH8.3)、および約0.1 ng/μlの鋳型DNAを含む全量20−25μl中で行った。混合物は、再循 環温空気温度循環器(Bios、New Haven、CT)中で、96℃で30秒、30℃で 30秒、および72℃で30秒の35サイクルで増幅した。増幅生成物を、参考 文献として本明細書中に取り込まれ、添付する(証拠4)Caetano-Anolles et a l. Biotechnology Vol. 9: 553-557、(1991)に記載されるように、ポリエステル 裏地の5%ポリアクリルアミド−尿素ミニゲル中で分離し、銀で染色した。3μ lのローディング緩衝液(5Mの尿素および0.02%のキシレンシアノールF F)と混合した各増幅反応液の1/10希釈液の3μlをウェルに装填し、10 0Vで約80分間泳動した。ピコグラムレベルでのDNAの検出を、参考文献と して本明細書中に取り込まれ、添付する(証拠5)Bassam et al. Anal.Biochem .,Vol.196,80-83(1991)に記載されているような銀染色によって行った。 わずか3ヌクレオチドの任意配列を有するミニ−ヘアピンプライマーを使用す ると、図1のパネルCおよびDに(各々E.coli 株およびバクテリオファージラ ムダ)示されるように小さいゲノムのより確実なフィンガープリンティングが与 えられる。 各々5’HP7を有するこれらの3’末端ヌクレオチドの64の組み合わせを 示すプライマーの密接なセットは上記概説した操作を行うことによって入手可能 である。バクテリオファージラムダを用いる同様のフィンガープリンティングが 入手できる。 1以上のプライマーを使用することを望む場合、2またはそれ以上のプライマ ーのキットを使用できる。 本発明によればさらに、任意プライマーの3’または5’末端の1またはそれ 以上のオリゴヌクレオチドが、選択した塩基によって置換されている新規なプラ イマーが構築される。例示的塩基は、ヒポキサンチン(I)、6H,8H03, 4−ジヒドロピリミド〔4.5c〕〔1,2〕オキサジン−7−オン(P)およ び2−アミノ−6−メトキシアミノプリン(K)である。他の塩基を考えること もできる。同様に4種の塩基、A、G、C、Tのいずれかを別の塩基で置き換え ることができる。Iがイノシンを示し、Nが4種の塩基:A、G、C、Tのいず れか1種を示す図3を参照されたし。 これらの研究から、このような短いプライマーにおいてヌクレオチドを置換す ることにより、プライマー伸長開始部位に関するその識別機能は少なくとも一部 は遮蔽されるようである。有効なプライマー伸長開始部位は効率的により短くな り、その特異性のいくらかは失われる。これは、未だ十分に理解されておらず、 あるいは探究されていない重要な適用性を有している。 図3において、フィンガープリンティングをこれらの置換を導入することによ って特別に作成することもできる。ある場合には、プロフィールはかなり単純化 し(特に、Iが3’末端に導入される場合)、他の場合には、プロフィールは非 常に複雑化する(3’末端に変質塩基を導入することによって)。 本明細書中上記提示した結果により、MAAP技術のためのプライマーは3以 上のヌクレオチドを標的DNA潜在領域を「スクリーニング」してそれらにアニ ーリングする3’末端に含む必要がなく、本明細書中上記で「5’伸長テイル」 と記載された領域は適切な最適化部位により一部または全部を置換した場合には 必要不可欠なものではないことが示される。本発明により提供される例示はヘア ピンプライマーである。しかしながら、プライマーの5’ドメインを変形すると いう概念はヘアピン変形に限定されない。均等な効果を有する他の任意の変形が 本発明の範囲内のものであると理解される。5’末端の化学的変形を行ってもよ い。 プライマーDNAの5’末端をFAM、ブルー、JOE、グリーン、TAMR A、イエローまたはROXにより蛍光団標識することは可能である。十分な増幅 が生じる。例示されるのは、FAMで5’を蛍光標識されたプライマーGTGA CGTAGGであり、これを用いて2つの異なる芝生DNAサンプルを増幅した 。増幅産物はGene Scanner ABI 362を用いて分離されうる 。引用により本明細書の一部をなす(証拠6)、RAPDテクノロジーの植物育 成への応用、ジョイントプラントブリーディングシンポジアシリーズ(Join t Plant Breeding Symposia Series)、19 92年11月1日を参照されたい。少なくとも1つのプライマーをビオチン化、 例えばビオチンまたはビオチン類似体(ビオチンオビジン)に共有結合させる。 「リポーター」グループと称される他のグループを5’末端に用いることができ る。 他の種のプライマーは、5’末端がポリアミド核酸(PNA)により修飾され たものである。そのようなポリアミドは、DNAのデオキシリボースリン酸バッ クボーンをアキラルポリアミド(achiralpolyamide)バックボ ーンで置換することによりデザインされる。そのようなオリゴマーは、鎖置換に より二本鎖DNAの相補性標的を認識する。 したがって、そのようなプライマーは3ヌクレオチド(所望であればそれ以上 )の3’末端を有するDNA−PNAハイブリッドの5’末端、および所望であ れば残りのプライマーを構成するDNA断片、例えば2から5または6ヌクレオ チドからなる。典型的なPNAの構造は、引用により本明細書の一部をなすニー ルセン(Nielsen)ら、Science,Vol.254:1497−1 500(1991)およびエグホルム(Egholm)ら、Nature,Vo l.365:566−568(1993)に示される(証拠7および8)。 3’末端の効率または機能を最大にするかまたは増大させるために3’末端か ら7、8または9ヌクレオチドを過ぎて5’末端を有するプライマーは概念も実 施も、知りうる限りでは全く新規である。これを実行するためのすべての手段ま たは均等物または結果を記載することは実質的に不可能である。当業者は本明細 書の教示から利益を受け、そして自身の目的のために応用する可能性は排除でき ない。したがって、本発明者により期待され、意図されることは、実質的に同じ 様式で実行し且つ実質的に同じかまたはより良い結果を達成する実質的に均等な 手段は、本発明の範囲内であると考え、請求の範囲の文字どおりの記載の範囲に 制限されないことである。 本発明により教示されるとおり、フィンガープリントの可視化に必要なオリゴ ヌクレオチドの数は3と決定された。「オプチマイザー」、例えば5’末端の「 ヘアピン」を有するプライマーの場合、この数は論理上の極限である1ヌクレオ チドにまで減じうると考えられる。さらに、3’末端の最初の3ヌクレオチドの 内の1つ以上のヌクレオチドは縮重塩基で置換できる。 さらに、「ヘアピン」は鋳型の鎖を認識することが観察された。したがって、 ヌクレオチドのコアを用いずに、即ちプライマーとしてヘアピンを用いることに より増幅を生じさせることが可能である。 本発明は、多形性を検出する可能性をさらに顕著に増大させるための手段およ び方法を提供する。該方法は増幅の前に制限エンドヌクレアーゼを用いた鋳型核 酸の消化を含む。エンドヌクレアーゼによる消化と短いオリゴヌクレオチドプラ イマーにより指令されるDNAの任意の部分(ストレッチ)の増幅との組み合わ せは、近縁のカビおよびバクテリア単離物、植物品種および真核生物の容易な識 別を可能にする。消化された鋳型DNAのMAAP分析は、ダイズの発生遺伝子 座(グリシンmax L)に連結した分子マーカーを同定した。小結節形成を制 御するnts座位において変異させた、EMSで導入した小結節過形成性の同種 同系ラインは、2−3の制限酵素により予め消化された鋳型の増幅により、互い におよびそれらの親の培養物から識別できた。全部で42のDNA多形性がたっ た19のオクタマープライマーを用いて検出された。消化なしには、25のプラ イマーはこれらダイズ遺伝子形を識別できなかった。いくつかの多形性生成物は 、対立遺伝子の変異体nts382およびnts1007の間の交配によるF2 ファミリーおよび先祖のG.soja Sieb.& Succ.PI468. 397においてnts部位に強く共分離された。 所望であれば、予めの消化の後、エンドヌクレアーゼによる増幅産物の後消化 を行ってもよい。 あらゆるプライマーが本発明のこの態様に用いられる。本明細書において議論 されるプライマーは特に有用である。プライマーの混合物も利用可能である。増 幅は、ペンタマー、ヘプタマーまたはオクタマーを用いて実施された。より長い オリゴヌクレオチドプライマーを使用することも可能である。予めの消化は十分 に行うことが好ましい。 制限ヌクレアーゼがゲノミックDNAを消化する本発明の別の態様においては 、本発明の別の態様と同様に、DNAは動物、植物または人から得ることができ る。プライマーが反応する制限断片の数はゲノムのサイズおよびゲノム中の制限 エンドヌクレアーゼに標的部位が存在する頻度に依存し、その頻度は主として標 的部位中のヌクレオチドの数により決定される。一般に使用される制限エンドヌ クレアーゼの標的部位のヌクレオチドの数は4から8の間である。生物のゲノム サイズは広範囲に、微生物の数百万塩基対から動物および植物の数十億塩基対で ある。したがって、制限酵素を用いたゲノミックDNA分子の消化後に得られる 制限断片の数は数百から数百万に変化しうる。 二本鎖DNAの特異的塩基配列を認識して標的部位毎にDNA分子の両方の鎖 を切断するものであれば、あらゆる制限酵素が使用されうる。平滑末端または粘 着末端を生じるエンドヌクレアーゼを用いた。DNA配列は公知配列である必要 はない。 代表的に有用なエンドヌクレアーゼは以下のものである:HaeIII,Sa u3A,BamHIおよびMspI。他の制限酵素ももちろん使用可能であり、 引用により本明細書の一部をなすCurrent Protocols in Molecular Biology,Vol.1,アウスベル(Ausube l)ら編集、セクション3.1.6から3.1.20から選択される。 制限部位または近傍における切断は、通常は隠蔽されて複製に利用不可能なア ンプリコンを、より利用されやすくする。 さらなる記載として、Molecular General Genetic s,Vol.241:64−67(1993)(証拠9)およびそのレビューに 引用されている「任意のオリゴヌクレオチドプライマーを用いたDNAの適用」 を参照されたく、これらは引用により本明細書の一部をなす。 DAFは、原核生物および真核生物のかなり近縁な遺伝子形の識別に特に有用 であることがわかった。特定の植物株の遺伝的改良およびそのような改良の効果 を、互いに及び起源の株から識別することが特に難しい場合がある。 本発明により生じる特定の核酸ゲノムの核酸特性のスペクトルは、本明細書に 記載されるような可視化のために有用なだけではなくさらなる使用のための出発 核酸断片としても有用である。そのような核酸生成物のプールまたはライブラリ ーは、直接、本発明の方法の応用の為にまたはさらなる処理により、例えば後制 限エンドヌクレアーゼ処理により得ることができる。 混合ゲノムに対する本発明のフィンガープリントの応用は、とても興味深い。 プライマーを作って、選択的に増幅し、そしてそれらのDNA断片の混合物中の 標的ゲノムをフィンガープリントすることができる。その状態の実例は窒素固定 に見いだされる。Azolla-Anabaena共生は、何世紀にもわたり稲作の窒素生物肥 料として使用されてきた。共生の遺伝学的改良は、Azolla-Anabaena入手源およ びAnabaena系を同定するのが困難なために制限されてきた。 この開発では、原核生物AnabaenaのDNAと真核生物AzollaのDNA双方に由 来するDNA抽出物の混合物が存在する。DAFは無傷の共生から抽出されたD NAを使用してAzolla-Anabaenaの入手源を区別して陽性に同定することができ た。より詳細な説明は、本明細書中に参考文献として取り込まれ添付されるPlan t Molecular Biology ,Vol.21:363-373(1993)(証拠10)を参照いただきた い。従って、増幅し、概観を描くのに例えばDNA断片のような核酸の複雑な混 合物を使用するのが役立つ場合がある。 本発明において、原核生物および真核生物の核酸のフィンガープリントを行う のに複数の任意のプライマーを使用できる。プライマーは同じヌクレオチド長の ものが好ましい。例えば2つのプライマーを使用して得られた増幅産物は、個々 のプライマーを別々に使用して得られた増幅産物を単に併せた結果とは異なるフ ィンガープリントを与えた。あるバンドは消え、一方別のバンドが生じ、そして 両方の場合に共通するバンドは少なかった。各プライマーはゲノムの別々のある 特定の部分を増幅し、増幅産物の特徴的な組を産生する。複数のプライマーを使 用すると、各プライマーによって開始される伸長産物の重ね合わせから新しい産 物が生じ、一方消える産物もある。または、増幅中のアニーリング部位の競合か ら 新たなフィンガープリントパターンが生じ得る。数種のプライマーを使用する技 術は”マルチプレックス(multiplex)”と呼称されている。 さらに、分離が困難なゲノムに対しても、マルチプレックスDAFはDNAフ ィンガープリントを生じさせるための別の方法となる。数種のプライマーのプー ルはまた、多型性DNAを発見するための機会を増やすことができる。一群の品 種間の多型を明らかにするのが困難な場合でも、混合物中のプライマーのサブセ ットはこれらの多型を個別に明らかにでき、従って、マルチプレックスDAFは 近い種間のスクリーニングにおける最初の使用を提供するであろうことが示唆さ れている。 任意のプライマーを使用したRNA増幅のために、鮮明なフィンガープリント (この方法を、cDAF 相補性DNA増幅フィンガープリントと呼称する)も また開発された。全ての場合において材料は、新生根毛の領域に由来するダイズ Bragg品種の根から抽出したRNAであった。使用したプライマーはCGC GGCCA、CGCGGCCAおよびTTTTTT(T6と呼ぶ)、GCGC、 GCGCおよびT6、CCTGT、CCTGTおよびT6,AATGC,そして最 後にAATGCおよびT6であった。全ての組み合わせでフィンガープリントが 産生された。研究では0.5μg/μlのRNAを、20UMoMuLV逆転写 酵素を用いて1μg総プライマー、2URNAasin並びにヌクレオチドおよ び塩化マグネシウムを含む適当なバッファーの存在下、23℃で10分間混合物 をインキュベートし、続いて42℃で30分間インキュベートすることにより逆 転写した。得られた反応物を、DAF分析の鋳型として転写に用いたものと同じ プライマーと共に処理した。 DAF発明の種々の態様と関連しての複数のプライマーが使用された。複数の プライマーを用いた芝生DNAのDNA増幅によって、ゲノム多様性、品種同定 および関連する適応遺伝子座の遺伝子マッピングの理解が高められた。本明細書 中に参考文献として取り込まれ添付される,Golf Course Management,Vol.61:8 0-86(1993)をご参照いただきたい(証拠11)。これらの研究で使用した複数の プライマーはヌクレオチド、GTATCGGC+GACGTAGGであった。使 用されたDNAポリメラーゼは短縮された変異体、AmpliTaqのStoffel断片と 呼ばれるものであった(Perkin-Elmer/Cetus)。 CGCGGCCAおよびGCTGGTGG、そして、CGCGGCCA、GC TGGTGGおよびAATGGAGCまたはStaphylococcusaureus FDA 574の 配列のプライマーの混合物を用いたフィンガープリントは複雑なバンドパターン を示した。先に引用したBiotechnology,Vol.9:553-557(1991)をご参照いただ きたい。 5−15の範囲のプライマーの他の混合物も本発明の実施に有用である。2つ またはそれ以上のプライマーが使用できる。 知られているように、大部分のDNAポリメラーゼは鋳型鎖にハイブリダイズ するプライマーを含む核酸物質のプライマー伸長反応を、プライマーの3’末端 が鋳型鎖の5’末端に対応して中断されるように行う。鋳型鎖はDNAまたはR NAである。DNAポリメラーゼはプライマーを伸長するのに使用される。RN A鋳型については、逆転写酵素が使用可能な核酸ポリメラーゼの例である。伸長 反応において使用する核酸ポリメラーゼの選択は、鋳型の性質に依存する。 本発明において、短縮変異体、Thermos aquaticus(AmpliTaq)由来のDNAポ リメラーゼのいわゆるStoffel断片が特に有用であるあることが見いだされた。S toffel断片は高熱安定性の組換えDNAポリメラーゼであって、N末端の289 アミノ酸残基を欠失している。これは、最適マグネシウムの範囲が広く、熱安定 性が高められおり、付随する3'−5'または5'−3'エクソヌクレアーゼ活性を 伴わない。この酵素はPerkin-Elmer/Cetusのパンフレットに記載されている。こ の酵素は改善されたDAF反応を与え、短い産物の増幅に特に有効であり、従っ て他のDNAポリメラーゼと比較してより情報性の高いフィンガープリントを産 生することができる。好ましくは、0.2から0.4ユニット/μlの間のStoffe l断片は明確な一定した結果を与え、一方AmpliTaqは0.075から0.1ユニッ ト/μlのみが適当であった。一般にStoffel断片は、それぞれより多い量の、 増幅産物のより広い分布を与えた。このことは、小さい産物(300bp以下) において特に顕著であった。両ポリメラーゼは共に4mMマグネシウムで一定し たフィンガープリントを与えたが、Stoffel酵素は約8mMより高い濃度で阻害 されたのに対し、Stoffel断片は約12mMまでのマグネシウム濃度に耐えるこ とができる。 他のDNAポリメラーゼ、好ましくは少なくとも実質的に同等の熱安定性のも のも、他のN−末端短縮 Thermus aquaticus(Taq)DNAポリメラーゼIと同 様に使用可能である。KlenTaqIおよびKlenTaq LAと名付けられているポリメラ ーゼはこの目的のために特に適当である。上述した研究においてStoffel断片の 変わりにKlenTaqIを使用した場合、匹敵する結果が得られた。 ダイズシスト線虫(Heterodera glycines)由来のDNAおよびダイズDNA を、プライマーGTAACGGCCとCCGAGCTG、及びKlenTaq IとKlenT aq LAを用いて増幅した。 本発明において、増幅反応中のサイクルにおけるアニーリング温度は、以前か ら通常使用されている温度、PCRおよびRAPDの典型的なパラメーターであ る一般約30−35℃、よりも有意に高い温度範囲において行うことができる。 7−15ヌクレオチドのプライマーが約15℃から75℃の温度範囲において 判読可能で意味のあるプロフィールを与えることは注目すべきである。ヘプタマ ーは15℃から60℃の範囲において、好ましくは45℃から60℃の範囲にお いてDNA増幅を行った。ペンタマーでも約55℃でDAF産物を与える。オク タマーは、約15℃から65℃の範囲で意味のあるプロフィールを与える。DA F産物は他のMAAP技術とは反対に、アニーリング、伸長および変性の間に非 常に耐性があるようである。 一般に、増幅は2回から、可視化のために適当な数の増幅産物を得るために最 適なサイクル数まで(例えば35サイクル、即ち、再循環する空温サイクラー( Bios,New Haven,CT.)中で、96℃で30秒、適当なアニーリング温度で30 秒、そして72℃で30秒)行われる。 一般に、特に約500bpより短いDAF産物については、融解温度(96℃ )および非ストリンジェントなプライマーアニーリング温度(記載した範囲で) の二段階サンクルが増幅のために十分である。 伸長反応は不要である。30−35サイクル以上で一定した産物が得られた。 50までのサイクル数はフィンガープリントの質に影響を与えずに使用すること ができる。 本発明において、プライマー濃度は以前から使用されてきた濃度よりも多く、 特に核酸鋳型の量よりも多く使用されるのが有効であることが発見された。DA F以外の先行技術MAAP技術は、一般にプライマー濃度を越えるDNA鋳型濃 度を使用したが、DAF法はDNA鋳型を越えるプライマーの濃度を提供する。 7merから15merのプライマーについては約3μMのプライマー濃度を 使用し、より短いプライマー(5merおよび6mer)については約10−3 0μM濃度で使用する。15merプライマーより長いプライマーについては、 3μM未満の濃度、例えば2μMまたはそれ未満で十分な結果が得られる。ペン タマーを用いた増幅はしばしば約30μMで行われる。一般に使用される鋳型の 濃度は0.1ng/μlから100ng/μlの範囲である。最少のIng/μ lの鋳型は、原核生物またバクテリオファージのような複雑性の低いゲノムの信 頼できるフィンガープリントを産生する。鋳型濃度の実際的な上限の1ng/μ lはこの場合十分満足がいくようである。 プライマーの3μM溶液は5merから10merのプライマーについてそれ ぞれ約5から1ng/μlの範囲である。 より複雑な真核生物(植物、動物、哺乳動物、ヒト等)のある鋳型については 、1,000,000倍の上限を定める、約1pgの全DNA(1μgプライマー )ほどの少ない量を使用することもできる。反応で0.2μgの全プライマーを 使用した場合、上限は好ましくはプライマー/鋳型の割合が200,000であ る。 典型的には、5merで細菌を増幅するためには(5ng/μlプライマーに たいして1ng/μl鋳型)、好ましい割合は約5であり、ある場合には約2ま で下げることができる。オクタマー(8ng/μlプライマーにたいして1ng /μl鋳型)については、好ましい割合は約8である。ダイズおよび哺乳動物の ような複雑なゲノムを5merで増幅するためには(5ng/μlプライマーに たいして0.1ng/μl鋳型)、割合は50である。5から8または9ヌクレ オチドのプライマーについては、割合は約5から各々80または90までが好ま しい。プライマーの最小から最大範囲の好ましい実際的な範囲は、好ましくは鋳 型に応じて約2から1,000,000、好ましくは約5から約200,000で ある。 これらのパラメーターは当業者へのガイドラインとして与えられる。もし当業 者が、おそらく他の操作パラメーターに対して他の調整をして、これらのガイド ライン(割合、制限等)からはみ出して実行しようとしても、その者はまだ(文 字通りではないが)本発明の思想およびその教示の範囲であろうと考えられる。 本発明では、方法論における種々の改良および本明細書中に記載された新しい 産物は、DAF方法若しくはMAAP方法論一般、またはそれらのあらゆる組み 合わせと呼ばれるものとの関係において個別に使用することができる。例えば、 たった3ヌクレオチドの核酸増幅フィンガープリントに、任意のミニ−ヘアピン オリゴヌクレオチドプライマーを使用するという本発明の特徴は、あらゆる既存 のMAAP技術または後述される他の技術に応用することができる。本明細書中 に開示されるミニ−ヘアピンオリゴヌクレオチドプライマーは、記載されている またはその他のDNA若しくはRNAポリメラーゼによる重合化を利用したあら ゆる核酸の増幅において有用であると期待される。アンプリコンの増幅を増強す る5’末端を有する同等のプライマーもまた他のMAAP技術において使用でき る。本発明の教示に従い、このような上述したプライマーが使用されたか否かに かかわらず、反応の産物の再増幅も行うことができる。同様に、エンドヌクレア ーゼ制限酵素を用いたプレ消化もまた、これまでのDAF工程のみ対して、また は本明細書中に記載される他のあらゆる改良とともに応用することができる。同 様に、エンドヌクレアーゼ制限酵素による鋳型のプレ消化は、DAFまたはMA AP以外のPCR法を含む伝統的工程を使用した産物に対しても使用できる。M ullisら、米国特許第4,683,195号およびMullisら、米国特許 第4,683,202号を御参照いただきたい。これらは、核酸のあられる特定の 領域を増幅するのに使用できる複製連鎖反応を開示している。 本発明による産物の比較は、当業者に知られている多種の技術を用いて行うこ とができる。産物の電気泳動ゲルの観察によって、増幅された産物のサイズ及び 量を左右する多型性、並びに増幅された領域を決める多型性が明らかにされる。 サイズ分画の好ましい方法は、ポリアクリルアミドゲルまたはアガロースゲルマ トリックスを通した電気泳動である。本発明の産物を可視化するより好ましい方 法は、第2番目の親出願および同時継続している出願第 号に開示され ている方法による。本発明の産物を可視化するのに有用であろう他の参考文献は 、既に引用され、本明細書中に参考文献として取り込まれる種々の文献中に見い だされる。 当業者が必要な場合に有用であろうと思われる、種々のテキストおよび研究室 マニュアルは以下のものを含む:Current Protocols,Vols.1 and 2,編集Ausub elら。 当業者には明らかであろうが、以下の記載においては本発明の思想または範囲 から離れることなく、本発明の実施において多くの修飾、変更および置換を行う ことが可能である。複数のプライマーを使用して得られたプロフィールは情報性 が高く、そして場合によっては1つのプライマーの使用の方が好ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バッサム,ブラント・ジェイ オーストラリア連邦クイーンズランド 4072,クイーンズランド,ザ・ユニバーシ ティ・オブ・クイーンズランド,ジョン・ ハインズ・ビルディング,フィフス・レベ ル,コーパレイティブ・リサーチ・センタ ー・フォー・トロピカル・プラント・パソ ロジー(番地なし) (72)発明者 グレッショフ,ピーター・エム アメリカ合衆国テネシー州37907,ノック スヴィル,ケンプトン・ロード 801

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記工程からなる、未知配列の核酸サンプルのプロフィールを決定し、該 核酸配列が他の核酸配列と同一か否かを決定する方法; a)5〜25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドプライマーで、核酸の少 なくとも一方の鎖を処理し、そして該プライマーを核酸鋳型の各鎖の多数の任意 サイトにアニーリングさせ、前記各サイトはプライマーを構成するヌクレオチド に実質的に相補的であり、こうして最初のプライムされた鋳型のセットを多数形 成し、 b)上記プライムされた鋳型を核酸ポリメラーゼで処理して多数の延長鎖を生 成させ、該延長鎖はプライマーと鋳型に実質的に相補するヌクレオチドの配列と からなり且つ鋳型鎖に沿って延長して鋳型鎖の5’末端または鋳型上の次のプラ イマー結合サイトで停止し、したがって該延長鎖の数は実質的にプライマー結合 サイトの数に対応し、 c)鋳型鎖から延長鎖を変性させて、新たに合成された延長鎖および元の鋳型 鎖セットの各々が鋳型として機能するようにし、その際プライマーと鋳型の濃度 比は約2対約1,000,000であり、 d)工程(a)、(b)および(c)を反復して、未知核酸配列に特徴的かつユニーク な核酸フラグメントのスペクトルを生成させ、 e)前記フラグメントのスペクトルを分離し、そして f)前記核酸配列に付随するフラグメントの特徴的プロフィールを、高度に複 雑な複数バンドのプロフィールとして決定する。 2.比率が約5対約200,000の範囲である、請求項1の方法。 3.比率が約5対約80の範囲であり、そのときプライマーが5〜8ヌクレオ チドを有するものである、請求項2の方法。 4.比率が約8であり、そのときプライマーが8ヌクレオチドを有するもので ある、請求項3の方法。 5.5’末端にヘアピン構造を有し、3’末端にヌクレオチド配列を有するオ リゴデオキシリボヌクレオチドプライマー。 6.ヌクレオチド配列が少なくとも3ヌクレオチドを有する請求項3のプライ マー。 7.ヌクレオチド配列が3〜8ヌクレオチドを有する請求項6のプライマー。 8.ヘアピンが少なくとも二つの相補的塩基を有するステムと一本鎖ループと から構成されている、請求項6のプライマー。 9.ヘアピンが2〜12ヌクレオチドを有する請求項6のプライマー。 10.ヌクレオチド配列が3個のヌクレオチドを有する、請求項7のプライマ ー。 11.ヌクレオチドヘアピン配列は同一で、DNAの既知4塩基の任意のもの から選んだ3ヌクレオチドを有する配列の全組み合わせを構成する、請求項15 の64種の異なるプライマーの組み合わせ。 12.下記工程からなる、未知配列の核酸サンプルのプロフィールを決定し、 該核酸配列が他の核酸配列と同一か否かを決定する方法; a)ヘアピンオリゴヌクレオチドプライマーで、核酸の少なくとも一方の鎖を 処理し、そして該プライマーを核酸鋳型の各鎖の多数の任意サイトにアニーリン グさせ、前記各サイトはプライマーを構成するヌクレオチドに実質的に相補的で あり、こうして最初のプライムされた鋳型のセットを多数形成し、 b)上記プライムされた鋳型を核酸ポリメラーゼで処理して多数の延長鎖を生 成させ、該延長鎖はプライマーと鋳型に実質的に相補するヌクレオチドの配列と からなり且つ鋳型鎖に沿って延長して鋳型鎖の5’末端または鋳型上の次のプラ イマー結合サイトで停止し、したがって該延長鎖の数は実質的にプライマー結合 サイトの数に対応し、 c)鋳型鎖から延長鎖を変性させて、新たに合成された延長鎖および元の鋳型 鎖セットの各々が鋳型として機能するようにし、 d)工程(a)、(b)および(c)を反復して、未知核酸配列に特徴的かつユニーク な核酸フラグメントのスペクトルを生成させ、 e)前記フラグメントのスペクトルを分離し、そして f)前記核酸の配列に付随するフラグメントの特徴的プロフィールを決定し、 該プロフィールは高度に複雑な複数バンドのプロフィールであり、プライマーは ヘアピンプライマーである。 13.プライマーが5’末端にヘアピン構造を有し、3’末端にヌクレオチド 配列を有する、請求項12の方法。 14.ヘアピンが2〜12ヌクレオチドを有する請求項13の方法。 15.ヌクレオチド配列が3〜8ヌクレオチドを有する請求項13の方法。 16.ヌクレオチド配列が3ヌクレオチドを有する請求項15の方法。 17.下記工程からなる、未知配列の核酸サンプルのプロフィールを決定し、 該核酸配列が他の核酸配列と同一か否かを決定する方法; a)5〜15ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドプライマーで、核酸の少 なくとも一方の鎖を処理し、そして該プライマーを核酸鋳型の各鎖の多数の任意 サイトにアニーリングさせ、前記各サイトはプライマーを構成するヌクレオチド に実質的に相補的であり、こうして最初のプライムされた鋳型のセットを多数形 成し、 b)上記プライムされた鋳型を核酸ポリメラーゼで処理して多数の延長鎖を生 成させ、該延長鎖はプライマーと鋳型に実質的に相補するヌクレオチドの配列と からなり且つ鋳型鎖に沿って延長して鋳型鎖の5’末端または鋳型上の次のプラ イマー結合サイトで停止し、したがって該延長鎖の数は実質的にプライマー結合 サイトの数に対応し、 c)鋳型鎖から延長鎖を変性させて、新たに合成された延長鎖および元の鋳型 鎖セットの各々が鋳型として機能するようにし、 d)工程(a)、(b)および(c)を反復して、未知核酸配列に特徴的かつユニーク な核酸フラグメントのスペクトルを生成させ、 e)前記フラグメントのスペクトルを分離し、そして f)前記核酸の配列に付随するフラグメントの特徴的プロフィールを決定し、 該プロフィールは高度に複雑な複数バンドのプロフィールであり、 前記プライマーは3ヌクレオチドの3’末端を有し、そして標的サイトを探し てアニーリングするときのプライマーのコアドメインの役割を最適化するために 機能する修飾された5’末端を有し、それにより生成されるフラグメントスペク トル中の情報量を最大にする。 18.修飾された5’末端がポリアミド核酸DNAハイブリッドである、請求 項17の方法。 19.修飾された5’末端が蛍光団である請求項18の方法。 20.サンプル中の核酸が、制限フラグメントを生じさせるために制限エンド ヌクレアーゼで消化されたDNA配列である請求項1の方法。 21.核酸ポリメラーゼが、AmpliTaqの短縮フラグメントである請求項1の方 法。 22.ポリメラーゼがKlenTaqIである請求項21の方法。 23.工程(d)の後かつ工程(e)および(f)の前に、増幅された核酸フラグメン トの再増幅のための下記の後処理工程を有する請求項1の方法; 最初のフラグメントのスペクトルを分離し、当該スペクトルについて工程(a) で用いたものより長いプライマーを用いて工程(a)、(b)および(c)を繰り返し、 そして該最初のスペクトルに対して工程(a)、(b)および(c)を繰り返して第2の フラグメントのスペクトルを生成させ、(e)該第2のフラグメントのセットを分 離し、そして(d)該核酸の配列に付随する特徴的フラグメントプロフィールを決 定し、該プロフィールは、後処理による再増幅を行っていない最初のフラグメン トスペクトルから得られるものと異なり且つより特徴的なものである。 24.最初のフラグメントスペクトルからフラグメントを単離および精製した ものについて上記後処理を行う、請求項23の後処理方法。 25.プライマーが7〜15ヌクレオチドを有し、工程(b)でのアニーニング 工程を約15ないし約75℃の温度範囲で行う請求項1の方法。 26.プライマーが7〜10ヌクレオチドを有し、アニーリング工程を約15 ないし約65℃の温度範囲で行う請求項25の方法。 27.プライマーが8ヌクレオチドを有し、温度が約45ないし約65℃の範 囲である請求項26の方法。 28.核酸の処理を二種のプライマーで同時に行い、一方のプライマーで生じ るよりも一層特徴的なプロフィールを生ぜしめる請求項1の方法。 29.同じヌクレオチド長さの二種のプライマーを用いて処理を行う請求項2 8の方法。 30.核酸ポリメラーゼがTaq DNAポリメラーゼIのN−末端短縮フラグメン トである請求項29の方法。 31.きわめて近縁な植物ゲノムの核酸サンプルについて行う請求項39の方 法。 32.請求項1の方法で得られる核酸混合物。 33.請求項20の方法で得られる核酸混合物。 34.請求項33の方法で得られる核酸混合物。 35.乾燥し、展開されたポリアクリルアミドゲルで核酸のスペクトルを視覚 化することを含む請求項1の方法。 36.請求項34の方法の生成物である最初の核酸フラグメントの永久記録を 含む、展開され乾燥されたゲル。 37.支持体に支持されたゲルである、請求項35のゲル。
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