JP4727856B2 - ホッパ及びそれを備えた計量装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品を保持及び排出するように構成されたホッパ及びそれを備えた計量装置の改良に関し、物品計量技術の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
各種物品の自動計量に用いられる組合せ計量装置は、多数の計量ホッパが備えられ、該計量ホッパの上方に対応配置されたプールホッパを介してこれらの計量ホッパのそれぞれに物品を分散供給してその重量を計量すると共に該計量値に基づいて組合せ演算を行い、その結果、組合せ重量が所定の許容誤差範囲内で目標重量に最も近い重量となる最適組合せを求めて、この最適組合せに該当した計量ホッパのみから物品を排出させることにより、目標重量に最も近い重量の物品を得るようにしたものである。
【0003】
その場合に、この種の装置に備えられたプールホッパや計量ホッパ等のホッパ及び物品排出機構としては、例えば特開平7−49259号公報に開示されているものがある。すなわち、図17に示すように、ホッパAの背面には上下一対の係合軸B1,B2を有する取付部材Bが固設される一方、図示しない本体ケースに連設されたカバー部材Cにはホッパ支持部材Dが固設されており、取付部材Bが係合軸B1,B2を介してホッパ支持部材Dに係合されることにより、ホッパAは本体ケースに着脱自在に支持されるようになっている。そして、このホッパAは、ホッパ本体A1と、該ホッパ本体A1の下部開口を開閉する一対のゲートA2,A2と、該ゲートA2,A2を開閉させるリンク機構A3とで構成されている。
【0004】
こうすることにより、図示しない駆動源による同じく図示しないレバー部材の回動によって、リンク機構A3における入力リンクA3′がスプリングEの付勢力に抗して矢印xで示す方向に揺動すると、リンク機構A3を介して一対のゲートA2,A2が互いに離反方向に開動する。そして、ホッパ本体A1内の物品が下部開口から排出されると、前記とは逆方向のレバー部材の回動によって、入力リンクA3′はスプリングEの付勢力により矢印xで示す方向とは逆方向に揺動する結果、リンク機構A3を介してゲートA2,A2は閉動し、ゲートA2,A2は閉止状態に保持されるようになる。
【0005】
しかしながら、このホッパAにおいてもなお、ゲート開閉のための部品点数や回動支点数が比較的多いためゲートA2,A2を閉止状態としたときがたつきが生じる、このがたつきを抑制するための部品設計や調整が面倒である、複雑な構成のリンク機構A3であるため当該部位にごみ等が堆積し易い、及び製作コストが高騰する等の問題がある。
【0006】
これらの不具合を解消するような試みとして、例えば特開平9−264776号公報に開示されているものがある。すなわち、図18に示すように、ホッパJは、ホッパ本体J1と、該ホッパ本体J1の下部開口を開閉するゲートJ2とで構成されている。また、ゲートJ2は、ホッパ本体J1にゲート軸J2′を中心に矢印y,zで示す方向に回動自在に備えられている。そして、該ゲートJ2には、一対の係合軸K1,K2を有するブラケットKが固設されている。
【0007】
一方、本体ケースLに固定されたモータMのモータ軸M1にはアーム部材Nの一端が固定されており、また、該アーム部材Nの他端には案内ピンOが立設されている。そして、この案内ピンOは両係合軸K1,K2間に形成された案内溝に係合されている。
【0008】
こうすることにより、モータMを駆動させて案内ピンOを実線及び破線で示す該案内ピンOの最下降位置から鎖線で示す最上昇位置まで回転させると、上側の係合軸K1はこの案内ピンOからの押圧力を受けるため、ゲートJ2はゲート軸J2′を中心に矢印zで示す方向に回動し、鎖線で示すようにゲートJ2は開放状態となる。
【0009】
次に、モータMを前記と同方向に駆動させて案内ピンOを最上昇位置から最下降位置まで回転させると、下側の係合軸K2はこの案内ピンOからの押圧力を受けるため、ゲートJ2はゲート軸J2′を中心に矢印yで示す方向に回動し、実線で示すようにゲートJ2は閉鎖状態となる。その場合、案内ピンOは最下降位置にあってセルフロックされるので、ゲートJ2は閉止状態に安定的に保持される。そして、ゲート開閉に係る部品点数や回転の支点数は比較的少ないため、ゲート閉止時におけるがたつきが抑制されると共に清掃性が向上する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記ホッパJでは、モータMを用いてゲートJ2を閉動させているため、以下のような不具合が生じることがある。
【0011】
すなわち、ゲートJ2が閉動しているとき、該ゲートJ2とホッパ本体J1下部との間で物品の噛み込みが生じた場合、通常それでもなおゲートJ2を所定の閉鎖位置に到達させるようにモータMは駆動を継続する。その結果、両係合軸K1,K2間の案内溝に嵌り込んだ状態の案内ピンOが、閉動を停止したゲートJ2をさらに閉動させるように回転しようとするため、モータMに過負荷がかかって該モータMが損傷するおそれがある。また、このような異常事態でモータ軸M1を無理に回転させようとすると、このモータMに振動が発生することがある。そして、この振動が組合せ計量装置全体に波及する結果、例えば計量ホッパにおいて計量誤差を引き起こす可能性がある。
【0012】
そこで、本発明は、以上の現状に鑑み、簡単な構成で、ゲートを閉止状態に安定的に保持することができるようにした上で、噛み込みトラブルにも対応可能なホッパ及びそのホッパを備えた計量装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0014】
まず、請求項1に記載の発明は、上下が開口された筐体と、該筐体に回動自在に備えられて該筐体の下部開口を開閉するゲートと、外部駆動源からの駆動力を伝達して前記ゲートを回動させる駆動伝達機構とが備えられたホッパに関するもので、前記ゲートを閉鎖方向に付勢する付勢部材が備えられていると共に、前記駆動伝達機構には、外部駆動源によって回動する駆動アーム部材と、先端部が該駆動アーム部材に係合し、該駆動アーム部材の回動に連動して揺動することによりゲートを開放させる開放アーム部材と、該開放アーム部材に連設され、ゲートが閉鎖したときに前記駆動アーム部材に係合することによりゲートを閉止状態に保持する閉止アーム部材とが備えられ、ゲートが閉動する場合には該閉止アーム部材は前記駆動アーム部材に係合しないように構成されていることを特徴とする。
【0015】
次に、請求項2に記載の発明は、同じく、上下が開口された筐体と、該筐体に回動自在に備えられて該筐体の下部開口を開閉するゲートと、外部駆動源からの駆動力を伝達して前記ゲートを回動させる駆動伝達機構とが備えられたホッパに関するもので、前記ゲートを閉鎖方向に付勢する付勢部材が備えられていると共に、前記駆動伝達機構には、外部駆動源によって回動する駆動アーム部材と、先端部が該駆動アーム部材に係合し、該駆動アーム部材の回動に連動して揺動することによりゲートを開放させる開放アーム部材と、該開放アーム部材に連結され、ゲートが閉鎖したときに該開放アーム部材の揺動に連動して先端が前記筐体に設けられた係合孔に突入することによりゲートを閉止状態に保持するストッパピンとが備えられていることを特徴とする。
【0017】
これらのいずれの発明によっても、駆動アーム部材がゲート開放方向に回動すると、開放アーム部材は該駆動アーム部材の回動に連動して揺動し、付勢部材の付勢力に抗してゲートを開放させる。一方、駆動アーム部材がゲート閉鎖方向に回動すると、ゲートは付勢部材の付勢力により閉動すると共に、開放アーム部材は駆動アーム部材の回動に追随してゲート閉鎖方向に揺動する。したがって、仮にゲートと筐体下部との間に物品の噛み込みが生じて該ゲートが閉鎖位置に到達する以前に回動を停止したとしても、駆動アーム部材はこの異常とは係りなく所定位置まで回動することができる。つまり、該異常時においても駆動アーム部材は通常の動作を行うことができるので、該駆動アーム部材を回動させる外部駆動源に過負荷がかかって損傷することはない。また、外部駆動源を無理に駆動することにはならないので例えば該駆動源が振動することはなく、当該ホッパが計量装置に使用された場合にも計量誤差が大きくなることはない。
【0018】
その上で、特に前記請求項1に記載の発明によれば、ゲートが閉鎖したときに、閉止アーム部材が駆動アーム部材に係合することによりゲートを閉止状態に安定して保持するので、筐体内の物品がこぼれ落ちることはない。したがって、比較的簡単な構成でゲートを閉止状態に保持することができるため、ホッパの製作コスト低減や清掃性の向上が図られる。
【0019】
また、前記請求項2に記載の発明によれば、ゲートが閉鎖したときに、開放アーム部材の揺動に連動して先端が筐体の係合孔に突入するストッパピンを備えた比較的簡単な構成で、ゲートを閉止状態にさらに安定して保持することができる。
【0021】
そして、請求項3に記載の発明は、筐体内に保持された物品の重量を計量する計量装置において、前記請求項1または請求項2のいずれかに記載のホッパと、該ホッパに連結された重量測定手段と、前記駆動伝達機構を駆動する駆動手段とが備えられていることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、これらのホッパを採用することにより、ゲート閉動時に物品の噛み込み等の不具合が生じたとしても、前記駆動手段が損傷するおそれは回避される。その上で、ゲートを閉止状態に安定的に保持することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
<全体構成>
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る組合せ計量装置1は、例えば、複数の支持脚2…2で支持された箱状の本体ケース3を有し、該本体ケース3に、物品を分散させる分散テーブル4、該分散テーブル4の周囲に放射状に配置された複数の搬送フィーダ5…5、該搬送フィーダ5…5ごとに設けられた上下一対のプールホッパ6…6及び計量ホッパ7…7等が組み付けられている。
【0024】
組合せ計量装置1に投入された物品は、まず、分散テーブル4によって搬送フィーダ5…5に均等に分散された後、該搬送フィーダ5…5からプールホッパ6…6を経て計量ホッパ7…7に供給され、本体ケース3内に配置されると共に該計量ホッパ7…7に連結されたロードセル等の重量測定器8…8によって各重量が計量されて組合せ演算が行われる。また、計量ホッパ7…7の下方には漏斗形状の排出シュート9が配置されており、計量ホッパ7…7から排出された物品は、この排出シュート9の図示しない排出口から集合されてさらに下方に排出される。
【0025】
以下、プールホッパ6の構成について詳しく説明する。なお、以下の記載において「前、後」とあるのは、本体ケース3外側において、該本体ケース3に対して遠い側を「前」、近い側を「後」としている。
【0026】
<プールホッパの構成>
図2及び図3に示すように、このプールホッパ6は、上部開口11aと下部開口11bとが形成された平断面角形状のホッパ本体11と、該ホッパ本体11を支持するホッパフレーム12と、下部開口11bを開閉するゲート13とで構成されている。
【0027】
ホッパフレーム12は一対のフレーム部材14,14(手前側のみ図示)からなり、該フレーム部材14,14は、一端がホッパ本体11に固設されると共に、他端が後方下方に延びている。そして、該他端部間には、上下位置にそれぞれ係合軸15,15が架設されている。
【0028】
ゲート13は断面コ字状とされ、ホッパ本体11に支軸21を中心に矢印a,bで示す方向に回動自在に支持されていると共に、該ゲート13とホッパ本体11との間に張設されたスプリング22によって下部開口11bを閉鎖する方向に常に付勢されている。
【0029】
また、ゲート13の底面上部には、該ゲート13を開放させるための平面視略コ字状とされた開放アーム部材23が固設されている。そして、該開放アーム部材23の一対の後端間には上部係合軸24が架設されており、また、奥方側の後端には下方に延びる連設部23aが設けられており、該連設部23aには、その先端が前記上部係合軸24の中央部近傍に位置するように短尺の下部係合軸25が突設されている。なお、該下部係合軸25の先端部には、図3において下方に向く傾斜面が設けられている。
【0030】
<ゲートの開閉機構>
前記上部係合軸24を押し上げることによって開放アーム部材23をゲート開放方向に揺動させるためのモータ31が、本体ケース3の縦壁3a内方に備えられている。つまり、回転可能に縦壁3aを挿通する該モータ31のモータ軸31aに駆動アーム部材32の一端が固設されており、該アーム部材32の他端には前方に向かって突設されたローラ33が回転自在に支持されている。
【0031】
その場合、図2に示すように、該ローラ33は、ゲート13が実線で示す閉鎖状態あるいは鎖線で示す開放状態にあるときには上部係合軸24と下部係合軸25との間に嵌り込むと共に、前記両状態間にあるときには下部係合軸25との係合は解除されるように配置されている。そして、図3に示すように、モータ軸31aが矢印c,dで示す方向に回転すると、ローラ33は駆動アーム部材32の回動を介して符号イで示す位置(ゲート閉鎖位置)と符号ウで示す位置(ゲート開放位置)との間を移動する。
【0032】
<プールホッパの支持機構>
本体ケース3の縦壁3a外面には、平面視略コ字状の上下一対のプールホッパ支持部材41,41がその縦面を介して固設されている。そして、該プールホッパ支持部材41,41の対向する両側面(手前側のみ図示)にはそれぞれ切り欠き41′…41′(手前側の2つのみ図示)が形成されており、該切り欠き41′…41′と前記フレーム部材14,14に設けられた係合軸15,15との係合を介して、プールホッパ6が本体ケース3に着脱自在に支持されている。
【0033】
<本実施の形態の作用>
本実施の形態の作用を、図2〜5を参照してプールホッパ6について説明する。まず、図2に示すように、ゲート13が閉鎖しているとき、該ゲート13はスプリング22の付勢力によって閉鎖方向つまり矢印bで示す方向に付勢されている。そして、図2及び図3に示すように、開放アーム部材23に設けられた上部係合軸24の中央部と連設部23aに設けられた下部係合軸25の先端部近傍との間に駆動アーム部材32に設けられたローラ33が嵌り込んだ状態とされている。したがって、ローラ33がこの状態を保持するようにモータ31を駆動制御することにより、ゲート13にホッパ本体11内方からゲート開放方向の力が作用しても、このゲート13に固設された開放アーム部材23は両係合軸24,25を介してローラ33と係合しているのでゲート開放方向に揺動することはなく、スプリング22の付勢力も相俟ってゲート13は閉止状態に保持される。
【0034】
次に、ゲート13を開動する場合には、ローラ33でスプリング22の付勢力に抗して上部係合軸24を押し上げるようにモータ31を駆動制御する。すなわち、図4に示すように、ローラ33がモータ軸31aを中心に矢印cで示すように回動し始めると、該ローラ33は一例として符号エで示す位置に到達すると共に上部係合軸24を図例の位置に押し上げる。その場合、下部係合軸25の先端は上部係合軸24の中央部近傍に配置されているので、ローラ33が符号イで示す位置から所定量回動すると、該ローラ33と下部係合軸25との係合が解除され、前記符号エで示す位置では前記係合は解除されている。
【0035】
そして、図5に示すように、ローラ33が符号イで示す位置から180°回動して符号ウで示す位置に到達すると、モータ31の駆動が停止される。その場合、ローラ33は上部係合軸24と下部係合軸25との間に再び嵌り込むようになる。その結果、両係合軸24,25の上動に伴う開放アーム部材23の揺動により、図2に鎖線で示すようにゲート13は開放状態に至る。
【0036】
次に、ゲート13を閉動する場合には、図5に示す矢印cとは逆方向(図3における矢印dで示す方向)にモータ軸31aを180°回転させ、ローラ33を符号ウで示す位置から符号イで示す位置に回動させる。
【0037】
その場合、ゲート13はスプリング22の付勢力によって支軸21を中心に閉鎖方向つまり図2において矢印bで示す方向に回動し、該ゲート13に固設された開放アーム部材23つまり両係合軸24,25はローラ33に追随して移動する。ローラ33が図5において符号ウで示す位置から回動し始めると、該ローラ33と下部係合軸25との係合は解除され、ローラ33が符号イで示す位置に到達したとき、図3に示すように該ローラ33は再び両係合軸24,25の間に嵌り込み、前記のようにゲート13は閉止状態に保持されることになる。
【0038】
また、ゲート13を閉動する場合、両係合軸24,25はローラ33の回動に追随して下動し、しかも閉動中はローラ33と下部係合軸25との係合は解除されるので、閉動中にゲート13とホッパ本体11下部との間に物品の噛み込みが生じてゲート13ひいては開放アーム部材23つまりは両係合軸24,25が閉鎖位置に到達する以前に移動を停止したとしても、ローラ33は両係合軸24,25の動作とは係りなく前記方向への移動を継続して図3において符号イで示す位置に戻ることができる。したがって、過負荷がかかってモータ31を損傷させるおそれはない。また、モータ31がモータ軸31aを無理に回転させることはないので該モータ31に振動は発生しなく、当該組合せ計量装置1においては計量誤差が大きくなることはない。
【0039】
なお、図3に矢印dで示すローラ33の回動行程に、万一下部係合軸25が位置することがあり、ローラ33が該下部係合軸25の端部に当接する可能性が生じたとしても、この下部係合軸25の先端には下方に向いた傾斜面が設けられているので、ローラ33は当接後この傾斜面に案内されながら円滑に下部係合軸25下方に回り込む。すなわち、ローラ33は下部係合軸25を少し押し上げる結果、ゲート13は開放方向に回動されるので、この場合にもモータ31の過負荷を招くことはない。
【0040】
また、このプールホッパ6においては、モータ31からゲート13までの部品点数や回動の支点数等は比較的少なくされているので、ゲート閉止時におけるゲート13のがたつきは抑制される。
【0041】
[第2の実施の形態]
<プールホッパの構成>
図6に示すように、本発明の第2の実施の形態に係るプールホッパ106は、上部開口111aと下部開口111bとが形成された平断面角形状のホッパ本体111と、該ホッパ本体111を支持するホッパフレーム112と、下部開口111bを開閉するゲート113とで構成されている。
【0042】
ホッパフレーム112は一対のフレーム部材114,114(手前側のみ図示)からなり、該フレーム部材114,114は、一端がホッパ本体111に固設されると共に、他端が後方下方に延びている。そして、該他端間には、上下位置にそれぞれ係合軸115,115が架設されている。
【0043】
ゲート113は断面コ字状とされ、ホッパ本体111に支軸121を中心に矢印e,fで示す方向に回動自在に支持されていると共に、該ゲート113とホッパ本体111との間に張設されたスプリング122によって下部開口111bを閉鎖する方向に常に付勢されている。
【0044】
また、ホッパ本体111にはゲート113を開放させるための一対の細長い板状の開放アーム部材123,123が前記支軸121を中心に矢印g,hで示す方向に揺動自在に設けられている。そして、該開放アーム部材123,123の後端間には係合軸124が架設されており、これらの開放アーム部材123,123は一体として揺動する。
【0045】
<ゲートの開閉機構>
前記係合軸124を押し上げることによって開放アーム部材123,123をゲート開放方向に揺動させるためのモータ131が、本体ケース3の縦壁3a内方に備えられている。つまり、回転可能に縦壁3aを挿通する該モータ131のモータ軸131aに駆動アーム部材132の一端が固設されており、該アーム部材132の他端には前方に向かって突設されたローラ133が回転自在に支持されている。その場合、該ローラ133は、ゲート113が閉鎖状態あるいは開放状態(後述)にあるときには係合軸124と係合するように配置されている。
【0046】
一方、ゲート113上部にはピン134が立設されていると共に、手前側の開放アーム部材123の上縁部には該ピン134が係合可能に切り欠き123′が形成されている。
【0047】
さらに、前記開放アーム部材123,123には、略ゲート113の底面に沿って延びる細長い板状のストッパピン135が回動自在に連結されている。図6及び図7に示すように、該ストッパピン135は、開放アーム部材123,123の揺動に連動して、ゲート113の底面に固設された門型の案内部材136に案内されながら、ホッパ本体111の前面111c下部に設けられた係合孔111c′に進退するように配置されている。
【0048】
<プールホッパの支持機構>
本体ケース3の縦壁3a外面には、平面視略コ字状の上下一対のプールホッパ支持部材141,141がその縦面を介して固設されている。そして、該プールホッパ支持部材141,141の対向する両側面(手前側のみ図示)にはそれぞれ切り欠き141′…141′(手前側の2つのみ図示)が形成されており、該切り欠き141′…141′と前記フレーム部材114,114に設けられた係合軸115,115との係合を介して、プールホッパ106が本体ケース3に着脱自在に支持されている。
【0049】
そして、手前側のフレーム部材114下部と開放アーム部材123との間にはスプリング142が張設されており、該スプリング142は開放アーム部材123,123を常に矢印hで示す方向に付勢している。
【0050】
<本実施の形態の作用>
本実施の形態の作用を、図6〜10を参照してプールホッパ106について説明する。まず、ゲート113が閉鎖しているとき、図6に示すようにゲート113はスプリング122によって閉鎖方向つまり矢印fで示す方向に付勢されている。また、開放アーム部材123,123はスプリング142によって矢印hで示す方向に付勢されており、その場合、該開放アーム部材123,123に設けられた係合軸124は駆動アーム部材132に設けられたローラ133に係合した状態であると共に、ストッパピン135の先端はホッパ本体111の係合孔111c′に突入している。
【0051】
こうすることにより、ゲート113にホッパ本体111内方からゲート開放方向の力が作用しても、開放アーム部材123,123はゲート開放方向つまり矢印gで示す方向に揺動しないため、ストッパピン135は係合孔111c′に突入した状態を保持することとなる。したがって、ゲート113の開動は該ストッパピン135によって確実に阻止され、スプリング122の付勢力も相俟って該ゲート113は閉止状態に安定して保持される。なお、その場合、該ゲート113に設けられたピン134と開放アーム部材123の切り欠き123′とは係合していない。
【0052】
次に、ゲート113を開動する場合には、スプリング142の付勢力に抗してローラ133によって係合軸124を押し上げるようにモータ131を駆動制御する。すなわち、図8に示すように、ローラ133と係合軸124との係合を介して開放アーム部材123,123は支軸121を中心に矢印gで示す方向に揺動する。そして、手前側の開放アーム部材123の切り欠き123′とゲート113のピン134とが係合するようになる。
【0053】
一方、図6に示す位置から図8に示す位置まで開放アーム部材123,123が揺動すると、これに連動してストッパピン135の先端は案内部材136に案内されながら矢印iで示すように係合孔111c′から退避するので、ゲート113の閉止状態は解除され、該ゲート113は開放方向に回動可能となる。
【0054】
そして、図9に示すように、ローラ133が図6に示す位置から180°回動すると、モータ131の駆動が停止される。その場合、開放アーム部材123,123はスプリング142の付勢力に抗しながらローラ133と係合軸124との係合を介して矢印gで示す方向に揺動する。その結果、ゲート113はピン134と開放アーム部材123の切り欠き123′との係合を介して支軸121を中心に矢印eで示す方向に回動し、該ゲート113は開放状態に至る。
【0055】
次に、ゲート113を閉動する場合には、図9においてさらにモータ軸131aを回転させると、開放アーム部材123,123はスプリング142の付勢力によってモータ軸131aと同方向に回動するローラ133に追随して、矢印gで示す方向とは逆方向に揺動する。また、ゲート113はスプリング122の付勢力によって該開放アーム部材123,123に追随して、矢印eで示す方向とは逆方向に回動する。そして、図8に示すように、ゲート113はホッパ本体111下部に当接した時点で回動を規制されて閉鎖状態となる。
【0056】
開放アーム部材123,123はスプリング142の付勢力によってさらに揺動を継続し、図6に示すように、この揺動に連動してストッパピン135は再び係合孔111c′に突入する。その場合、モータ軸131aの回転停止と共にローラ133を介した開放アーム部材123,123の揺動は停止されるので、該ストッパピン135のさらなる突入は規制され、前記のようにゲート113は閉止状態に安定して保持されることになる。
【0057】
また、ゲート113を閉動する場合、開放アーム部材123,123の係合軸124はローラ133の回動に追随して下動するので、閉動中にゲート113とホッパ本体111下部との間に物品の噛み込みが生じてゲート113が閉鎖位置に到達する以前に移動を停止したとしても、ローラ133は該ゲート113の動作とは係りなく前記方向への移動を継続して図6に示す位置に戻ることになる。したがって、前記第1の実施の形態におけると同様、モータ131を損傷させるおそれはなく、また、当該プールホッパ106を使用した組合せ計量装置において計量誤差が大きくなることはない。
【0058】
そして、このプールホッパ106においては、モータ131からゲート113までの部品点数や回動の支点数等は比較的少なくされているので、ゲート閉止時におけるゲート113のがたつきは抑制される。
【0059】
参考例
<プールホッパの構成>
図10及び図11は本発明の参考例を示すもので、この参考例に係るプールホッパ206は、上部開口211aと下部開口211bとが形成された平断面コ字状のホッパ本体211と、該ホッパ本体211を支持するホッパフレーム212と、下部開口211bを開閉する板状のゲート213とで構成されている。
【0060】
ホッパフレーム212は一対のフレーム部材214,214からなり、該フレーム部材214,214は、それぞれ一端がホッパ本体211に固設されると共に、他端が後方下方に延びている。そして、該他端間には、上下位置にそれぞれ係合軸215,215が架設されている。
【0061】
また、ホッパ本体211には、下方に延びる係合部材221が支軸222を中心に矢印j,kで示す方向に回動自在に軸支されている。また、この係合部材221の中間部はゲート213に固着されており、該ゲート213は、係合部材221と一体となって回動可能となる。そして、前記中間部から垂直に設けられた起立部221aには、ゲート213に平行に係合溝221a′が形成されている。
【0062】
また、前記フレーム部材214,214の下端部近傍には、ゲート213を開放させるための開放アーム部材223が支軸224,225を中心に矢印l,mで示す方向に揺動自在に軸支されている。
【0063】
開放アーム部材223には、後方側の操作部223a先端に係合軸226が架設されていると共に、前方側の係合部223b先端にはローラ227が回転自在に軸支されている。このローラ227は係合溝221a′に嵌まり込んでおり、この係合溝221a′に沿って移動可能とされている。そして、ゲート213が閉止状態に保持されているときには、係合部223bは係合溝221a′に略直交するように設けられている。
【0064】
その場合、図10に示すように、係合溝221a′に対して係合部223bが略直交したとき、さらに具体的には、符号nで示す係合溝221a′の延びる方向と、符号oで示す係合部223bの延びる方向とのなす角度が略90°となるように開放アーム部材223が位置したとき、トグルがかかってゲート213が閉止状態に保持されるように構成されている。
【0065】
また、手前側のフレーム部材214と開放アーム部材223の操作部223aとの間にスプリング228が張設されており、該スプリング228により、操作部223aは支軸224,225を中心に矢印lで示す方向に常に付勢されている。
【0066】
そして、手前側のフレーム部材214の下端部には、手前側に突出するようにストッパ部214aが延設されており、該ストッパ部214aと操作部223aの上縁部とが当接することにより、開放アーム部材223の支軸224,225を中心とする矢印lで示す方向の揺動が規制される。
【0067】
<ゲートの開閉機構>
前記係合軸226を押し下げることによって開放アーム部材223をゲート開放方向に揺動させるために用いられるモータ231が、本体ケース3の縦壁3a内方に備えられている。つまり、回転可能に縦壁3aを挿通する該モータ231のモータ軸231aに駆動アーム部材232の一端が固設されており、該アーム部材232の他端には前方に向かって突設されたローラ233が回転自在に支持されている。
【0068】
その場合、該ローラ233は、ゲート213が開放状態にあるときには係合軸226に係合する一方、ゲート213が閉鎖状態にあるときにはその係合が解除されるように配置されている。そして、図11に示すように、モータ軸231aが矢印p,qで示す方向に回転すると、ローラ233は駆動アーム部材232の回動を介して符号キで示す位置(ゲート閉鎖位置)と符号クで示す位置(ゲート開放位置)との間を移動する。
【0069】
<プールホッパの支持機構>
本体ケース3の縦壁3a外面には、平面視略コ字状のプールホッパ支持部材241がその縦面を介して固設されている。そして、該プールホッパ支持部材241の対向する一対の側面(手前側のみ図示)には、上下にそれぞれ一対の切り欠き241′,241′,241″,241″(手前側のみ図示)が形成されており、該切り欠き241′,241′,241″,241″と前記フレーム部材214,214に設けられた係合軸215,215との係合を介して、プールホッパ206が本体ケース3に着脱自在に支持されている。
【0070】
<本参考例の作用>
参考例の作用を、図11〜14を参照してプールホッパ206について説明する。まず、ゲート213が閉鎖しているとき、図12において実線で示すように、開放アーム部材223の係合部223bはゲート213側の係合溝221a’に対して略直交しており、トグルがかかった状態となっている。その場合、開放アーム部材223の操作部223aを支軸224,225を中心に矢印lで示す方向に付勢するスプリング228によって、該操作部223aの上縁部は、手前側のフレーム部材214に設けられたストッパ部214aに当接しており、該開放アーム部材223は矢印lで示す方向の揺動を規制されている。
【0071】
こうすることにより、ゲート213にホッパ本体211内方からゲート開放方向の力が作用することによって、前記係合部223bが実線で示す状態からローラ227を介して係合溝221a′に沿って後方上方(後述するように、これはゲート213の開放方向)に移動しようしても、それを阻止する方向に開放アーム部材223はスプリング228によって付勢されているので、該係合部223bが係合溝221a′に沿って後方上方に移動することはない。一方、係合部223bが係合溝221a′に沿って前方下方(同じくゲート213の閉鎖方向)に移動しようとしても、操作部223aの上縁部がストッパ部214aに当接しているので、該係合部223bが係合溝221a′に沿って前方下方に移動することはなく、ゲート213は閉止状態に安定して保持される。
【0072】
そして、ゲート213に至近の、かつゲート213の幅方向に対して略中央に配置された係合溝221a′にロック点が存在することになるので、閉止の確実性が増す。
【0073】
次に、ゲート213を開動する場合には、スプリング228の付勢力に抗してローラ233によって係合軸226を押し下げるようにモータ231を駆動制御する。すなわち、図13に示すように、符号キで示す位置からローラ233はモータ軸231aを中心に矢印pで示すように回動し始め、符号ケで示す位置で係合軸226に係合する。
【0074】
そして、図14に示すように、ローラ233がさらに係合軸226を押し下げる方向に回動し、符号キで示す位置から180°回動した符号クで示す位置に到達すると、モータ231の駆動が停止される。その場合、図12に示すように、開放アーム部材223は支軸224を中心に矢印mで示す方向に揺動する。一方、該開放アーム部材231の係合部223bはローラ227を介して係合部材221の係合溝221a′に沿って後方上方に移動する結果、該係合部材221と一体とされたゲート213は支軸222を中心に矢印kで示す方向に回動し、実線で示すようにゲート213はホッパ本体211の下部開口211bを開放する。
【0075】
次に、ゲート213を閉動する場合には、図14に示す矢印pとは逆方向(図11における矢印qで示す方向)にローラ233を回動させるようにモータ軸231aを回転させ、該ローラ233を符号クで示す位置から符号キで示す位置に移動させる。その場合、開放アーム部材223はスプリング228の付勢力によって前記ローラ233の回動に追随して図12において矢印lで示す方向に揺動することになり、つまり、操作部223aの係合軸226は該ローラ233に追随して上動することになり、操作部223aの上縁部がストッパ部214aに当接した時点で開放アーム部材223の揺動は規制される。
【0076】
一方、係合部223bはローラ227を介して係合溝221a′に沿って前方下方に移動するので、係合部材221を介してゲート213は支軸222を中心に矢印jで示す方向に回動し、該ゲート213は閉鎖状態となる。その場合、係合部223bが係合溝221a′に対して略直交したとき、トグルがかかった状態となって、ゲート213は閉止状態に保持されることになる。
【0077】
また、ゲート213を閉動する場合、ゲート213はスプリング228の付勢力によって開放アーム部材223を介して閉鎖方向に回動する。つまり、係合軸226はローラ233の回動に追随して上動するので、閉動中にゲート213とホッパ本体211下部との間に物品の噛み込みが生じてゲート213ひいては開放アーム部材223つまりは係合軸226が閉鎖位置に到達する以前に移動を停止したとしても、ローラ233は前記係合軸226の動作とは係りなく図11において符号キで示す位置に戻ることができる。したがって、前記第1及び第2の実施の形態におけると同様、モータ231を損傷させるおそれはなく、また、当該プールホッパ206を使用した組合せ計量装置において計量誤差が大きくなることはない。
【0078】
そして、ゲート213が閉止状態に保持されているときには、図11あるいは図12に示すように、ローラ233と係合軸226との係合は解除される。
【0079】
また、このプールホッパ206においては、モータ231からゲート213までの部品点数や回動の支点数等は比較的少なくされているので、ゲート閉止時におけるゲート213のがたつきは抑制される。
【0080】
なお、前記実施の形態及び参考例では、プールホッパ6,106,206について説明したが、略同様の構成とされた計量ホッパ7についても、前記と同様の作用が得られることは明白であるので、説明を省略した。
【0081】
ところで、図1に示すように、計量ホッパ7はモータ31に連結されており、該モータ31の駆動によってゲートが開閉されるようになっている点でプールホッパ6に類似する一方、重量測定器8に連結されている点でプールホッパ6と相違する。
【0082】
その場合、前記第1及び第2の実施の形態に係るプールホッパ6,106では、ロック点がローラ33,133つまりモータ31,131側に存在するため、モータ31,131側の重量がプールホッパ6,106側に負荷されるようになる。したがって、該プールホッパ6,106を計量ホッパとして用いる場合には、風袋重量は比較的大きくなる。それに対し、前記参考例に係るプールホッパ206では、ロック点がゲート213に至近の係合溝221a’もしくはローラ227、つまりプールホッパ206側に存在する。すなわち、ゲート213が閉止状態に保持されているときには、プールホッパ206側の係合軸226とモータ231側のローラ233との係合解除により、モータ231側の重量はプールホッパ206側に負荷されない。したがって、該プールホッパ206を計量ホッパとして用いる場合には、風袋重量は比較的小さくなり、組合せ計量装置の固有振動数は高くなる。その結果、計量値が安定するまでの時間が短縮されて高速計量化が可能となると共に、振動等の外乱に鈍感となって計量誤差の低減が可能となる。
【0083】
また、第1の実施の形態においては、図3〜5に示すように、モータ軸31aを180°回転させてローラ33を符号イで示す位置と符号ウで示す位置との間で往復動させた。これに代わって図15に示すように、モータ軸31aを360°回転させて駆動アーム部材32に設けられたローラ33を矢印cで示す方向に回動させて符号イで示す位置から符号ウで示す位置に移動させ、次いで矢印dで示す方向に回動させて符号ウで示す位置から符号イで示す位置に移動させることも可能である。
【0084】
すなわち、開放アーム部材23′の一対の後端間には上部係合軸24′が架設されており、また、後端には下方に延びると共に両後端間を連結する連設部23a′が設けられており、さらに、該連設部23a′の中央部には短尺の下部係合軸25′が連設されている。そして、該下部係合軸25′の両端部には、図15において下方に向く傾斜面が設けられている。こうすることにより、前記第1の実施の形態では、図3において下部係合軸25の左方からローラ33が回動してくるのに対し、この場合には、図15において下部係合軸25′の右方からローラ33が回動してくることが可能となる。もちろん、図例とは逆方向にローラ33を回動させることができるのはいうまでもない。
【0085】
そして、第2の実施の形態に係るプールホッパ106の場合、例えば図16に示すような構成のストッパピン135Aを採用することができる。すなわち、該ストッパピン135Aは、ホッパ本体111の前面111cの係合孔111c′に突入不能な寸法とされた本体部135A′を有している。こうすることにより、案内部材136Aに案内されてストッパピン135Aの先端が係合孔111c′に突入する際、本体部135A′の端部が係合孔111c′周辺の前面111cに当接した時点で該ストッパピン135Aの突入が規制される。ストッパピン135Aの突入が規制されると、該ストッパピン135Aが連結された開放アーム部材123の揺動は停止されることになる。その場合には、ゲート閉止時における前記のようなローラ133と係合軸124との係合は必須ではなく、プールホッパ106側とモータ131側とを縁切りすることができるので、モータ131側の重量はプールホッパ106側に負荷されない。したがって、該プールホッパ106を計量ホッパとして用いる場合においても、風袋重量を比較的小さくすることが可能となる。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成で、ゲートを閉止状態に安定的に保持することができるようにした上で、噛み込みトラブルにも対応可能なホッパ及びそのホッパを備えた計量装置が提供される。本発明は、組合せ計量装置等の物品計量技術分野に広く好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る組合せ計量装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】 プールホッパの構成を示す一部破断拡大側面図である。
【図3】 図2のア−ア線による要部拡大矢視図である。
【図4】 ゲート開動初期の、図3に相当する一部抜粋図である。
【図5】 ゲート開放後の、図3に相当する一部抜粋図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態に係るプールホッパの構成を示す一部破断側面図である。
【図7】 図6のオ−オ線による要部拡大矢視図である。
【図8】 ゲート開動初期の一部破断側面図である。
【図9】 ゲート開放後の一部破断側面図である。
【図10】 本発明の参考例に係るプールホッパの構成を示す一部破断側面図である。
【図11】 図10のカ−カ線による要部拡大矢視図である。
【図12】 ゲートの開閉動作を説明するための要部側面図である。
【図13】 ゲート開動初期の、図11に相当する一部抜粋図である。
【図14】 ゲート開放後の、図11に相当する一部抜粋図である。
【図15】 別の構成の開放アーム部材を示す、図3に相当する図である。
【図16】 別の構成のストッパピンを示す、図7に相当する図である。
【図17】 従来の組合せ計量装置におけるホッパ及び物品排出機構を示す概略要部側面図である。
【図18】 従来の別の組合せ計量装置におけるホッパ及び物品排出機構を示す概略要部側面図である。
【符号の説明】
1 組合せ計量装置(計量装置)
6,106,206 プールホッパ
7 計量ホッパ
8 重量測定器
11,111,211 ホッパ本体(筐体)
11b,111b,211b 下部開口
13,113,213 ゲート
22,122,228 スプリング(付勢部材)
23,23’,123,223 開放アーム部材
25,25’ 下部係合軸(閉止アーム部材)
31,131,231 モータ(駆動手段)
32,132,232 駆動アーム部材
111c’ 係合孔
135,135A ストッパピン
221a’ 係合溝
223b 係合部

Claims (3)

  1. 上下が開口された筐体と、該筐体に回動自在に備えられて該筐体の下部開口を開閉するゲートと、外部駆動源からの駆動力を伝達して前記ゲートを回動させる駆動伝達機構とが備えられたホッパであって、前記ゲートを閉鎖方向に付勢する付勢部材が備えられていると共に、前記駆動伝達機構には、外部駆動源によって回動する駆動アーム部材と、先端部が該駆動アーム部材に係合し、該駆動アーム部材の回動に連動して揺動することによりゲートを開放させる開放アーム部材と、該開放アーム部材に連設され、ゲートが閉鎖したときに前記駆動アーム部材に係合することによりゲートを閉止状態に保持する閉止アーム部材とが備えられ、ゲートが閉動する場合には該閉止アーム部材は前記駆動アーム部材に係合しないように構成されていることを特徴とするホッパ。
  2. 上下が開口された筐体と、該筐体に回動自在に備えられて該筐体の下部開口を開閉するゲートと、外部駆動源からの駆動力を伝達して前記ゲートを回動させる駆動伝達機構とが備えられたホッパであって、前記ゲートを閉鎖方向に付勢する付勢部材が備えられていると共に、前記駆動伝達機構には、外部駆動源によって回動する駆動アーム部材と、先端部が該駆動アーム部材に係合し、該駆動アーム部材の回動に連動して揺動することによりゲートを開放させる開放アーム部材と、該開放アーム部材に連結され、ゲートが閉鎖したときに該開放アーム部材の揺動に連動して先端が前記筐体に設けられた係合孔に突入することによりゲートを閉止状態に保持するストッパピンとが備えられていることを特徴とするホッパ。
  3. 筐体内に保持された物品の重量を計量する計量装置であって、請求項1または請求項2に記載のホッパと、該ホッパに連結された重量測定手段と、前記駆動伝達機構を駆動する駆動手段とが備えられていることを特徴とする計量装置。
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