JP4726735B2 - アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は,主にテレビ受信に利用されるアンテナに関し,詳しくはUHF帯のテレビ電波を受信するUHFアンテナに適した放射器を使ったアンテナの構成に関する。
従来の八木・宇田式アンテナに用いられる放射器の例として,第1放射器は2つの第1放射素子を互いに対称位置に離隔して配置し,また第2放射器は2つの第2放射素子を互いに対称位置において離隔すると共に,第1放射器とは相互に離間させて並行に配して構成し,しかも使用周波数帯域で,その中心周波数に対応する波長をλとしたとき,上記第1放射素子の放射素子の長さは0.3〜0.5λ,第2の放射器の放射素子の長さを0.15〜0.5λ,第1放射素子と第2放射素子の夫々の元部の間には,各々定在波比調整用のコイルを2組の相対向している第1放射素子と第2放射素子とをそれぞれ直列に接続する状態にかつまたコイル相互は並列状態となるように介設させるように構成したものが提案されている。
この放射器においては,放射器本体単体で最もよい前後比が得られるように決定された同一規格の放射器本体を多数製作しておき,これに対してコイルを複数製作しておいて,特定周波数で良特性が得られる特別注文に対しては,放射器本体に適宜所望の周波数特性で良特性が得られるようなコイルをつけて製品化すると言う簡単な手段によって応じられ,その納期は非常に短くすることができると共に,価格も安くすることができる。
(例えば,特許文献1参照)
特許1092340号公報
しかし,従来の八木・宇田式アンテナは,受信波長で決まる各素子の長さや形状等を大きく変更することはできず,相変わらず細長い導体棒を複数使用しなければならないので,各導体棒の端部が尖ってその取扱いは不便であった。
しかも,その導体棒はアンテナの軽量化のために金属パイプが用いられている場合が多く,その先端部の切断面から給電点に向かって雨水等が浸入するのを防止するために防水キャップ等を取付けたり,先端分をプレス加工等によって押しつぶしたりする必要があり,キャップの場合はその取付けに手間がかかるし,その耐久性にも問題があった。また,プレスの場合は生産工程が複雑になるといった問題があった。
また,放射器を細い導体棒を用いて構成しているので,更に電気的特性の改善をするためには,放射器を太い導体棒で構成して放射素子の面積を広くして最適化すればよいのであるが,これには放射器が大きくなったり,重くなったりし,延いては製品コストが高くなると言った問題があった。
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,簡単な構成で電気的特性のよいアンテナを提案することを課題とする。
他の目的は,広帯域に亘って特性のよいアンテナを提案することを課題とする。
他の目的は,小型でも高性能なアンテナを提供することを課題とする。
他の目的は,設置工事に際して簡単且つ安全なアンテナを提供することがある。
他の目的は,簡単な構成で組立て易くても耐久性の高いアンテナを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために,請求項1の発明は,放射器を挟んで前後に導波器と反射器を配置してなるアンテナにおいて,前記放射器は,相互に離間して並列配置された1つの第1ループアンテナ及び1つの第2ループアンテナから構成され,該各ループアンテナは,それぞれのループ面が該各ループアンテナの配列方向に直交するように配置されており,前記導波器は,一対の第3ループアンテナを互いに対称位置に離隔して配置した構成である。また、前記放射器は,前記第1ループアンテナ及び前記第2ループアンテナのループ内における水平方向の略中心を通過するアンテナ支持杆によって保持され,前記導波器は,前記第3ループアンテナの相互間の略中心点を前記アンテナ支持杆によって保持されている。そして,前記放射器は, 前記第1ループアンテナ及び前記第2ループアンテナの元部,及びアンテナの出力を不平衡出力にするための平衡不平衡変換部を内部に収納する空間を有するケースと,該ケースの内部と外部とを接続するための同軸接栓座と,を備え,該ケースは,その底面における前記アンテナ支持杆の取付けに邪魔にならない位置に,底面から更に下方に突設して内部に前記空間と連設した収納空間を有する収容部を備え,前記同軸接栓座は,前記収容部の底面から下方に向いて,その先端部が,前記アンテナ支持杆の中心軸線上を通過し該中心軸線に略平行に形成される仮想平面と略同じか下方向に位置するように突設したことをことを特徴としたものである
請求項2の発明は,請求項1に記載のアンテナにおいて,前記第1ループアンテナの長さは使用周波数における最小周波数に対応する波長λ1と略等しい長さであり,前記第2ループアンテナの長さは使用周波数における中心周波数に対応する波長λ2と略等しい長さであり,第1ループアンテナと第2ループアンテナ相互間の間隔は使用周波数における中心周波数に対応する波長λ2の略10分の1であるように構成した。
請求項の発明は,請求項1又は請求項2に記載のアンテナにおいて,電波到来方向に対して前後に隣り合うループアンテナのうち前方に位置するループアンテナの長さは,後方に位置するループアンテナの長さと同じ若しくは僅かに小さくなるように構成した。
請求項の発明は,請求項1から請求項の何れか一項に記載の放射器またはアンテナにおいて,その使用周波数はUHF帯であるように構成した。
請求項1の発明によれば,放射器を1つの第1ループアンテナと1つの第2ループアンテナで構成することによって,エレメントには従来例のように切断面が形成されることがないので,エレメントに対して特別な防水処理が必要なくなり,放射器の耐久性が向上する
た,従来のように導体棒で放射素子を形成するよりもループアンテナで構成することで放射素子が広い面積を有するようになり,これによって放射器の電気的特性が改善される。
更に,放射器のループアンテナの中をアンテナ支持杆が通過するように構成すると共に,放射器のケースの下方にアンテナ支持杆の取付に邪魔にならない位置に形成した収容部の収容空間に,例えば平衡不平衡変換部のようにその配設に所定のスペースが必要とする部品等を収納できるようになったので,ケースの前記空間を大きくすることがなく,アンテナの上方に突設する寸法を小さくすることができスマートなアンテナが提供できる。また,アンテナ出力端子の先端部が,前記アンテナ支持杆中心軸線上を通過し該中心軸線に略平行に形成される仮想平面と略同じか下方向に位置するように突設しているので,アンテナ支持杆の下方に突設するループアンテナの下辺にあたる下部素子やアンテナ支持杆が,アンテナ出力端子への引込線の接続作業性を損なうことのない,作業性に優れたアンテナを提供できる。
請求項および請求項の発明によれば,1つの第1ループアンテナを放射器とし,1つの第2ループアンテナを導波器のように動作させる長さにし,加えて,その配列において第1ループアンテナと第2ループアンテナとの間隔を最適化した放射器と,第3ループアンテナを同一平面状の水平方向に2つ並列配置した構成の導波器とでアンテナを構成することによって,素子数が少なくても(即ち,小型のアンテナであっても)高性能なアンテナを提供できる。また,素子数が少なくて済むことから組立てが容易となり,延いては製品コストの低減が出来る。更に,導波器と反射器の各素子はループアンテナからなリ,反射器は網状に形成されているので,八木・宇田式アンテナのように各導体棒の端部が尖っていることもなく,その分,取り扱いが容易で,その設置作業も簡単・安全にできる。
そして請求項に示される構成のように,この放射器とアンテナをUHF帯に対応するようにすれば,地上ディジタル放送受信用に好適なUHFアンテナを提供することができる。
以下に,本発明を具体化した実施形態の例を,図面を基に詳細に説明する。
図1は本発明に係るアンテナの放射器の構成を示す概略斜視図である。図2本発明に係るアンテナの導波器を示す概略構成図であり(a)は上面図であり,(b)は正面図であり,(c)は背面図であり,(d)は右側面図である。図(3)は本発明に係るアンテナを示す概略の構成図であり,(a)は上面図であり,(b)は側面図である。図4は図3(a)におけるA−A線断面図であり,(b)は図3(a)におけるB−B線断面図(反射器は省略した)である。図5は本発明のアンテナの電気的特性を示すデータである。
ず放射器について図1を用いて説明する。図1において10は放射器を示す。この図に示されるように放射器10は,第1放射器11と第2放射器12を,図に示される前方(図に示される矢印F方向)に第2放射器12,後方に第1放射器11となるように相互に離隔して平行に配した構成になっている。この第1放射器11は放射器の配列方向に直交する平面上に,水平方向の両側に長く,元部11gには接続点11a,11a´を備える上部放射素子11dと,該上部放射素子11dより下方に略平行に配設される下部放射素子11eと,上部放射素子11dと下部放射素子11eの両端部を結ぶ側部放射素子11b,11cからなる矩形に形成された1つの第1ループアンテナから構成されている。同様に第2放射器12は,放射器の配列方向に直交する平面上に,水平方向の両側に長く,元部12gには接続点12a,12a´を備える上部放射素子12dと,該上部放射素子12dより下方に略平行に配設される下部放射素子12eと,上部放射素子12dと下部放射素子12eの両端部を結ぶ側部放射素子12b,12cからなる矩形に形成された1つの第2ループアンテナから構成されている。
しかも,第1ループアンテナ11と第2ループアンテナとは,ループアンテナの配列方向に相対向する第1ループアンテナ11の元部11gの接続点11a,11a´と第2ループアンテナ12の元部12gの接続点12a,12a´との間に,夫々位相調整用の位相調整手段15,15が介設されている。
尚,本発明に実施例では放射素子としてのループアンテナの形状を矩形としたが,特にこの形状に限定されるものではなく必要に応じて他の形状となるように構成してもよい。
そして,この構成において所望の電気的特性が得られるように第1のループアンテナ11および第2ループアンテナ12の長さ,間隔を決定する。本発明によれば前記第1ループアンテナ11の長さは使用周波数における最小周波数に対応する波長λ1と略等しい長さであり,前記第2ループアンテナ12の長さは使用周波数における中心周波数に対応する波長λ2と略等しい長さであり,第1ループアンテナと第2ループアンテナ相互間の間隔は使用周波数における中心周波数に対応する波長λ2の略10分の1であるように構成されている。
ここで,放射器のループアンテナの具体的な寸法を示す。第1のループアンテナ11は側部放射素子11b−11c間の長さW4=265mm,側部放射素子11b(11c)の長さH4=40.5mmであり,第2のループアンテナ12は側部放射素子12b−12c間の長さW5=235mm,側部放射素子の長さH5=40.5mmであり,第1のループアンテナ11と第2のループアンテナ12の間隔は52mmである。
このように構成された放射器10は第1ループアンテナ11,第2ループアンテナ12の配列方向に最大の指向特性を有するように構成される。
尚,本発明の実施例において,前記第1ループアンテナ11および前記第2ループアンテナ12は直径3mmの金属棒を所定長に折り曲げ形成したものであるが,金属パイプで形成してもよいし,導電材をプレス加工したものでもよいし,細い線材をループ状に形成したものを樹脂で一体成形してもよい等,導電材料であれば実施例に限定されるものではない。
そして,少なくとも,放射器10を構成する第1ループアンテナ11の元部11g,第2ループアンテナ12の元部12g,位相調整手段15はケース5に収納されている。
尚,本発明の実施例では,前記位相調整手段15はプリント配線板に備えられた金属導体を所定の長さにエッチングすることによって形成したものでもよいし,金属板等を所定長に打ち抜き形成するなどして形成してもよい。
次に導波器3について図2を用いて説明する。図2において3は本発明に係る導波器を示す。図2に示されるように本発明の実施例における導波器3は,垂直方向の高さに比べて水平方向の長さが長い略長方形に形成された第3ループアンテナ30,30を,導波器の配列方向に直交する平面上に所定間隔離し,長手方向の軸線を水平方向に一致させて2つ並列配置した構成となっている。この第3ループアンテナ30は導波器3の配列方向に直交する平面上に,水平方向に長い上部導波素子30dと該上部放射素子30dより下方に略平行に配設される下部導波素子30eと,上部導波素子30dと下部導波素子30eの両端部を結ぶ側部導波素子30b,30cからなる矩形に形成されている。尚,本発明の実施例では導波器3は,側部導波器30b,30bの間隔(以下,導波器の幅と記載する。)Wそれぞれ異なる3A,3B,3Cの3種類用意されている。
ここで,導波器の第3ループアンテナ30の具体的な寸法を示す。本発明の実施例では,導波器の幅WはそれぞれW1=110mm,W2=125mm,W3=140mmの3種類あり,夫々の導波器は長さH1=20mmが同じ長さの側部放射素子30b(30c)から構成されており,第3ループアンテナ30を相互に60mm離すように配設されて導波器3が構成されている。
尚,本発明の実施例では,前記第3ループアンテナ30は直径3mmの金属棒を所定長に折り曲げ形成したものであるが,この実施例に限定されるものではなく,金属パイプで形成してもよいし,導電材をプレス加工したものでもよいし,細い線材をループ状に形成したものを樹脂で一体成形してもよい等,導電材料であれば実施例に限定されるものではない。また,この実施例では第3のループアンテナ30が矩形をしている例を示したが,この実施例に限定されるものではなく適宜にその形状を変えてもよい。
そして,この第3ループアンテナ30は,長手方向の軸線を同一線上に配設すると共に,導波器3の幅Wが前述した所定長となるように,夫々の元部30gをループアンテナ支持台31によって保持されて導波器3が形成されている。このループアンテナ支持台31は,合成樹脂材等を金型等によって成形したものであり,第3ループアンテナ30はループアンテナ支持台31に一体加工によってしっかりと取付けられてループアンテナ30がスタック配列された導波器3を構成している。また,ループアンテナ支持台31の略中心位置には,導波器3を支持固定するアンテナ支持杆2を挿通するための挿通孔34が形成されている。更に,この挿通孔34の周縁の全周若しくは図における少なくとも上側部分には,アンテナ支持台31からアンテナ支持杆2の軸線方向に略平行に突設し,その突設部分の中央部にはアンテナ支持杆2の軸線に直交する方向に軸線を有する貫通孔33を備えた突設片32が形成されている。
このように構成された放射器10と導波器3を備えたアンテナの構成例を図3に示す。図3において1はアンテナであり,本発明の実施例では,UHFアンテナを構成した例を示している。上述のように導波器3は幅Wが異なる3種類の導波器3A,3B,3Cから構成されており,アンテナの前方側から順に第1の導波器3A,第2の導波器3A,第3の導波器3Aの3本の導波器が夫々L1に示される間隔で配設され,その後にL2に示される間隔だけ離れて第4の導波器3Bが配設され,さらにL1に示される間隔だけ離れて第5の導波器3Cが配設されている。
そして,第5の導波器3Cの後方には,第2ループアンテナ12と第1ループアンテン11との前後の中心点と前記第6の導波器3Cとの間隔がL3となるように放射器10が配設され,放射器10の後方には間隔L4だけ離れて反射器20が配設されて全部で7エレメントのUHFアンテナを構成している。
ここで,各素子の間隔の具体的な寸法を示す。本発明に係る実施例においてはL1=100mm,L2=110mm,L3=70mm,L4=120mmである。
尚,この図に示されるように,第1,第2および第3の導波器3Aの幅がW1であり,第4および第5の導波器3Bの幅がW2であり,第6の導波器3Cの幅がW3である。これらの導波器の高さ(側部導波素子3b)は何れもH1である。
放射器10は,第2ループアンテナ12の幅がW5であり,第1ループアンテナ11の幅がW4であり,その高さはH4,H5で示されている。尚,本発明の実施例ではH4とH5は同じ寸法である。
このように構成されたアンテナの電気的特性を図5に示す。このデータは特にアンテナの前後比に注目したデータであり,従来の導体棒で構成したアンテナの場合とループアンテナで構成した場合を比較したものである。この結果によれば,本発明のループアンテナで構成したものが導体棒で構成したものに比べてほぼ全体域に渡って前後比の改善が見られる。
尚,本発明の実施例ではループアンテナの高さは導波器3がH1であり,放射器がH4(=H5)である2種類から構成されているが,特にこの実施例に限定されるものではなく,例えば,隣り合うループアンテナの,電波到来方向に対して前方に位置するループンテナの垂直方向の高さが,後方に位置するループアンテナの垂直方向の高さより僅かに小さくなるように構成してもよい。
つまり,反射器20の外形はW6×H6=280×100mmであるので,各エレメントの高さが,反射器20から最前列の導波器3に向かって徐々に小さく(即ち,ループアンテナの長さが短くなる)なるように構成してもよい。
図4を基に導波器3と放射器10をアンテナ支持杆2に取付ける具体的な例を説明する。図4は(a)は図3(a)に示されているA−A線断面図であり,(b)は図3(a)に示されているB−B線断面図である。尚,この図4(b)においては説明を簡単にするために反射器20は省略すると共に,一部を破断した図面を示す。
導波器3(図では第6の導波器3C)をアンテナ支持杆2に取付ける手順を説明する。先ずアンテナ支持杆2を導波器3のループアンテナ支持台31に形成した挿通孔34に挿通する。アンテナ支持杆2には上述に示す第1の導波器3Aから第6の導波器3Cの配設間隔であるL1,L2,L3に対応する位置にアンテナ支持杆2を貫通するように導波器取付用の貫通孔23が形成されているので,この中から所定の導波器を,それに対応する導波器取付用の貫通孔23の軸線とループアンテナ支持台31の突設片32に形成された貫通孔33の軸線とを略一致するように位置させて,例えば突設片32の上方から貫通孔33,導波器取付用の貫通孔23を挿通するようにネジ21を備え,このネジ21をアンテナ支持杆2の下側に備えたナット22に螺合する事によって導波器3とアンテナ支持杆2を挟着保持すれば,導波器3はアンテナ支持杆2に対して所定の間隔で取付けられる。
尚,本発明の実施例ではアンテナ支持杆2は導波器の中心点(即ち,ループアンテナ支持台に形成された挿通孔)を通過するようにして導波器3を支持した例を示したが,図3(c)に示されるようにアンテナ支持杆2の上側(もしくは下側)に書くエレメントが配されるように構成してもよいなど特に限定されるものではない。
次に,放射器10をアンテナ支持杆2に取付ける手順を説明する。アンテナ支持杆2には導波器3を取付ける為の導波器取付用の貫通孔23に加えて,前記第6の導波器3Cより所定間隔L4だけ離れた後方位置に,前記導波器取付用の貫通孔23と並行になるように放射器10取付用の貫通孔24がアンテナ支持杆2を貫通して形成されている。そして,放射器10に備えられた第1および第2ループアンテナ11,12を貫通するようにアンテナ支持杆2を挿通して,前記ケース5の底部に形成された取付部8が前記放射器取付用の貫通孔24に対向する位置まで移動させる。取付部8と放射器取付用の貫通孔24とが略同一軸線上となったなら,アンテナ支持杆2の下方からネジ25を放射器取付用の貫通孔24に挿入する。
取付部8の略中央部には,前記ネジ25に螺合する雌ネジ部を有するナット9が備えられているので,このナット9にネジ25を螺合する事によって放射器10はアンテナ支持杆2に取付けられる。前記取付部8が形成されたケース本体7の底部には,放射器10にアンテナ支持杆2が取付けられたときに,アンテナ支持杆2の上側外周に当接するように形成された湾曲部17aを有する受片17が,取付部8を挟んでアンテナ支持杆2の軸方向に配列するようにケース本体7の前後に形成されており,放射器10がアンテナ支持杆2に対して安定して取付けられるように構成されている。この取付け状態を図4(b)に示す。
次に放射器10の組立て手順について説明する。ケース本体7の内部に形成される第1収納空間7aの底部内面には略中央部にネジ取付穴14aを有するボス14が形成されている。このボス14は前記位相調整手段15としての伝送線路が形成されたプリント配線板43を取付けると共に,第1ループアンテナ11および第2ループアンテナ12をケース本体7に固定する為のものである。前記プリント配線板43にはボス14に対向する位置に固定用の挿通孔(図には示されていない)が形成されているので,先ず,この固定用の挿通孔をボスのネジ取付穴14aに対向するようにプリントハイセンバン43をボス上に載置する。次に,第1ループアンテナ11および第2ループアンテナ12をケース本体7に取付ける。この第1ループアンテナ11および第2ループアンテナ12のケース本体7内に収納される接続点11a,11a´および12a,12a´を含む元部11gおよび12gの先端部は,プレス加工等によって平板上に形成されると共に,先端部を開放してU字形に形成した凹部41,41´および42,42´(図には41および42だけが示されている。)が形成されているので,この凹部の上方からビス44を凹部,プリント基板43に形成された固定用挿通孔を介してネジ取付穴14aに螺合する事によって固着する。
位相調整手段15を備えた前記プリント基板43の取付が完了したのならば,プリント配線板43の所定位置とアンテナ出力端子40との間を平衡不平衡変換部45等を介して接続する。収容部18はこの平衡不平衡変換部45等を収納すると共に,前記アンテナ出力端子40を取付ける為の空間であり,ケース本体7の底部の一部から下方に突設して内部に第2収納空間18aを有し,この第2収納空間18aの底面にアンテナと外部とを接続するためのアンテナ出力端子としてF型同軸接栓座40を備えるように構成されている。尚,図に示される19は水切りスカート部であり,収容部18の下面に,前記同軸接栓座40と軸心を一致させた円筒状の水切りが下方に向けて2重に突設されている。
更に収容部18は,アンテナ出力端子40の先端部が,前記アンテナ支持杆の中心軸線上を通過し該中心軸線に略平行に形成される仮想平面(図4(b)におけるH−H線)と略同じか下方向に位置するように形成されていることから,アンテナ出力端子40に対して引込線を接続する際に,アンテナ支持杆2やループアンテナ11,12が邪魔になって接続の容易性を損なうことがない。一例として図4(b)に示されるように,アンテナ出力端子40の先端部がほぼループアンテナの下部放射素子11e,12eが配列方向に形成する仮想平面上になるようにその高さが形成されていればよい。
また,平衡不平衡変換部45等の収容部18をアンテナ支持杆2が配設される側(即ち,下方に)でアンテナ支持杆2の取付けに邪魔にならない位置に突設したので,放射器10のケース5がアンテナ支持杆2の上方に突設する部分が小さくできる。
尚,本発明の実施例では,収容部18には平衡不平衡変換部45等を収納する例を示したが,平衡不平衡変換部45等ばかりでなく例えばこのUHFアンテナの出力信号と,図には示されていない例えば衛星アンテナのような外付けのアンテナからの信号を混合して一つのアンテナ出力端子40から出力する混合回路を収納してもよい。この場合,収容部18の下面には,外付けアンテナからの引込線を接続する外付けアンテナ用の外部アンテナ入力端子を備えさせればよい。
即ち,本発明に係るアンテナによれば,素子数が少なくても(即ち,小型のアンテナであっても)高性能なアンテナを提供できる。また,素子数が少なくて済むことから組立てが容易となり,延いては製品コストの低減が出来る。更に,導波器と反射器の各素子はループアンテナからなリ,反射器は網状に形成されているので,八木・宇田式アンテナのように各導体棒の端部が尖っていることもなく,その分,取り扱いが容易で,その設置作業も簡単・安全にできる。
また,アンテナ支持杆2の取付けに邪魔にならない位置に形成した収容部の収容空間に,例えば平衡不平衡変換部のようにその配設に所定のスペースが必要とする部品等を収納できるようになったので,ケースの前記空間を大きくすることがなく,アンテナの上方に突設する寸法を小さくすることができスマートなアンテナが提供できる。更に,アンテナ出力端子の先端部が,前記アンテナ支持杆中心軸線上を通過し該中心軸線に略平行に形成される仮想平面と略同じか下方向に位置するように突設しているので,アンテナ支持杆の下方に突設するループアンテナの下辺にあたる下部素子が,アンテナ出力端子への引込線の接続作業を損なうことがなく,作業性のよいアンテナを提供できる。
また,放射器および導波器の各素子の面積を広くすることができるので,優れた電気的特性を有するアンテナを提供できる。

尚,本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく,各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。
本発明に係るアンテナの放射器の実施例を示す概略斜視図である。 本発明に係るアンテナの導波器の実施例を示す図であり,(a)は上面図,(b)は正面図,(c)は背面図,(d)は右側面図である。 本発明に係るアンテナの概略構成図であり,(a)は上面図,(b)は側面図である。 は図3(a)におけるA−A線断面図であり,(b)は図3(a)におけるB−B線断面図(反射器は省略した)である。 は本発明に係るアンテナと従来技術のアンテナの電気的特性の比較データ。
符号の説明
1…アンテナ,2…アンテナ支持杆,3(3A,3B,3C)…導波器,5…ケース,6…蓋体,7…ケース本体,7a…第1収容空間,8…取付部,9…ナット,10…放射器,11…第1ループアンテナ,11a・11a´…接続点,11b・11c…側部導波素子,11d…上部導波素子,11e…下部導波素子,11g…元部,12…第2ループアンテナ,12a・12a´…接続点,12b・12c…側部導波素子,12d…上部導波素子,12e…下部導波素子,12g…元部,14…ボス,14a…ネジ取付穴,15…位相調整手段,17…受片,17a…湾曲部,18…収容部,18a…第2収容空間,19…水切りスカート部,20…反射器,21…ネジ,22…ナット,23…導波器取付用貫通孔,24…放射器取付用の貫通孔,25…ネジ,30…第3ループアンテナ,30d…上部導波素子,30e…下部導波素子,30b・30c…側部導波素子,30g…元部,31…ループアンテナ支持台,32…突設片,33…貫通孔,34…挿通孔,40…アンテナ出力端子,41,42…凹部,43…プリント配線板,44…ネジ,45…平衡不平衡変換手段。

Claims (4)

  1. 放射器を挟んで前後に導波器と反射器を配置してなるアンテナにおいて,
    前記放射器は,相互に離間して並列配置された1つの第1ループアンテナ及び1つの第2ループアンテナから構成され,該各ループアンテナは,それぞれのループ面が該各ループアンテナの配列方向に直交するように配置されており,
    前記導波器は,一対の第3ループアンテナを互いに対称位置に離隔して配置した構成であり,
    前記放射器は,前記第1ループアンテナ及び前記第2ループアンテナのループ内における水平方向の略中心を通過するアンテナ支持杆によって保持され,
    前記導波器は,前記第3ループアンテナの相互間の略中心点を前記アンテナ支持杆によって保持され,
    前記放射器は,
    前記第1ループアンテナ及び前記第2ループアンテナの元部,及びアンテナの出力を不平衡出力にするための平衡不平衡変換部を内部に収納する空間を有するケースと,
    該ケースの内部と外部とを接続するための同軸接栓座と,
    を備え,
    該ケースは,その底面における前記アンテナ支持杆の取付けに邪魔にならない位置に,底面から更に下方に突設して内部に前記空間と連設した収納空間を有する収容部を備え,
    前記同軸接栓座は,前記収容部の底面から下方に向いて,その先端部が,前記アンテナ支持杆の中心軸線上を通過し該中心軸線に略平行に形成される仮想平面と略同じか下方向に位置するように突設した
    ことを特徴としたアンテナ。
  2. 前記第1ループアンテナの長さは使用周波数における最小周波数に対応する波長λ1と略等しい長さであり,前記第2ループアンテナの長さは使用周波数における中心周波数に対応する波長λ2と略等しい長さであり,第1ループアンテナと第2ループアンテナ相互間の間隔は使用周波数における中心周波数に対応する波長λ2の略10分の1である
    ことを特徴とした請求項1に記載のアンテナ
  3. 電波到来方向に対して前後に隣り合う前記各ループアンテナのうち前方に位置するループアンテナの長さは,後方に位置するループアンテナの長さと同じ若しくは僅かに小さくなるように構成したことを特徴とした請求項1又は請求項2に記載のアンテナ。
  4. 前記放射器またはアンテナの使用周波数はUHF帯であることを特徴とした請求項1から請求項の何れか一項に記載の放射器またはアンテナ。
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