JP2005347798A - ループアンテナ及びアンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ループアンテナにおいて,当該ループアンテナの少なくとも2点間を短絡する短絡線を前記ループアンテナに具備させて,前記ループアンテナを構成するアンテナ導体の両端側の2点を給電点としたときに,前記短絡線は,当該短絡線の両端部と前記ループアンテナとの接続部が,前記給電点間の配列方向と平行位置になるように配設されると共に,前記短絡線の両端部と前記ループアンテナとの接続部の配列方向の線上に,前記ループアンテナの中心位置がくるように配設した。また,このループアンテナを放射器として多素子アンテナ装置を構成する。
【選択図】 図1
Description
(例えば,特許文献1参照)
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,広帯域なループアンテナを提供することにある。
他の目的は,特性の良いループアンテナを提供することにある。
他の目的は,簡単な構造で広帯域特性を有するループアンテナを提供することにある。
他の目的は,1つのループアンテナを用いて広帯域化することが出来るループアンテナを提供することにある。
他の目的は,前記ループアンテナを放射器として用い,当該放射器の前に導波器を,前記放緒者器の後方には反射器を備えた多素子からなるアンテナ装置を提供することに有る。
図1は本発明に係るアンテナ装置に具備した放射器であるループアンテナの構成を示す概略図である。図2はループアンテナの構成を異ならせた時の周波数特性である。図3は図2に示すループアンテナを放射器とした5素子アンテナの周波数特性である。図4は放射器の具体的な実施例を示す概略断面図と側面図である。図5は本発明に係るアンテナ装置の側面図である。図6は本願に係るアンテナ装置の正面図である。
尚,ループアンテナ2のアンテナ導体として,前述のアルミパイプばかりでなく,肉厚の薄い金属材料をプレス加工したものでも良いし,導電材料を備えたフレキシブル基板で形成しても良いし,導電性のある線材を加工して用いても良い事は言うまでもない。
本願の実施例によれば,この短絡線3は夫々の端部を前記ループアンテナ2のアンテナ導体20と任意の方法でもって接続することによって,ループアンテナ2の左右の中央部相互間を短絡するようにしてある。
本願によれば,この短絡線3によって短絡する位置は,ループアンテナの左右の中央部を相互に短絡するように構成されているが,この接続位置は,アンテナ装置の特性が所定の規格を満足するのであれば上下方向にオフセットして配置しても良い。加えて前記短絡線3の形状は図1に示すように直線的に形成されてなくてもよく,後述するような略く字形状でもよく実施例に限定されるものではない。
この短絡線3は導電材料で形成されたものであり,本願の実施例のようにステンレス等の金属材料をプレス加工したものであっても良いし,線材を用いて接続してもよい。また,ループアンテナと同様にフレキシブルなプリント基板を用いて形成しても良い。
このように本願のループアンテナによれば,1つのループアンテナを用い,当該ループアンテナを短絡線で短絡するといった簡単な構成で,二重ループアンテナより特性の良いループアンテナが提供できるのである。
前記短絡線3と給電部は,10に示す本体ケースに収納されている。この本体ケース10はループアンテナの中心部を中心として短絡線方向に延設した短絡線収納部11,11と,給電点2a,2b方向に延設した給電点収納部12とからなる。この本体ケース10は樹脂材料を用いて前記短絡線収納部11,11と給電点収納部12とを一体的に成形したものである。
また,本体ケース11の中心部には凹部13が形成されている。この凹部13の下方向に形成された曲面を形成している中心位置は,ループ状の前記アンテナ導体20の中心と同じ位置になるように構成されている。この凹部13は図5,6に示すようにループアンテナ2を放射器として導波器30と反射器40を備えた多素子アンテナ装置1を構成するときに,前記放射器2,導波器30,反射器40を支持するアンテナ支持杆1aを嵌着するためのものであり,その内周面は,アンテナ支持杆1aの外周面の一部に当接するような形状になっている。
尚,この凹部13は,アンテナ支持杆1a形状に合わせて形成されるものであり,本願の実施例においては,断面が円形のアンテナ支持杆に対応させてあるが,例えば断面が4角形状のアンテナ支持杆に対応するように形成しても良いことは言うまでもない。
更にこのアンテナ導体20の両端部は螺子棒,リベット当の固着手段によって給電点収納部12に固着されており,夫々給電部2a,2bを構成している。
これらの給電点2a,2bと給電線とを接続する方法として,本願においては,プリント配線板21介して接続する方法が取られている。このプリント配線板21と前記給電点2a,2bとの接続は,前記固着手段を用いて行っても良いし,給電点2a,2bとプリント配線板21との間を線材や,金属材料をプレス加工して成形した接続棒を用いて接続するように構成しても良い。
尚,本願の実施例ではプリント基板を用いた例を示したが,特にこの実施例に限定されるものではなく,給電点と出力端子との間を線材等で接続しても良い。
更にこのケース22は任意の方法で給電点収納部12の内部に収納されるのであるが,このときケース本体10の底面には,挿通孔が形成されており当該挿通孔から前記F型コネクターの他方側の端部が突設するように取付けられている。またこの挿通孔の近傍には水抜き孔24が少なくとも1つ形成されている。
尚,本体ケース10は少なくとも本体10aと蓋体10bとからなるように形成されており,前記ナット14の収納部や前記隔壁25等は相対向する位置に夫々形成されており,蓋体10bを本体10aに被せることによって夫々密着して嵌合するように形成されている。
導波器30は,前記アンテナ支持杆1aの上下方向からアンテナ支持杆1aを挟み込むように,図示されていない螺子棒とナットで持って取付けられたエレメントホルダー31,32と,各エレメントホルダーに夫々2つずつ取付けられた4つのエレメント31,31,31,31とからなる4段構成の導波器を3組配設して構成されている。
尚,本願の実施例によれば前記エレメントホルダー32は合成樹脂材で形成されたものである。また,エレメントはアルミパイプを所定寸法に成型したものであり,夫々圧入する等の方法で固着されている。
また,本願の実施例は,小型で且つ広帯域にわたって特性の良好なアンテナ装置を得るために,導波器を3つ備えた構成例を示したが,特に外形寸法を問わないのであれば,導波器を更に増やしてもよいことは言うまでもない。
尚,本願の実施例では,反射エレメント支持杆42は,例えば金属材料をプレス等によって折り曲げ加工したものであり,反射器エレメント支持杆41は金属性の棒状線材を加工したものを用いたが,この実施例に限定されるものでなく,反射エレメント支持杆は合成樹脂材料を用いても良い。
アンテナマスト60には,前記固定金具55と断面略コ字状に形成された当付金具56を挟み込むように当付け,U字ボルト57とナット58とでもって挟持する構成となっている。
尚,本願のアンテナ装置取付金具は1実施例であり,本願の構成に限定されるものではない。
Claims (5)
- ループアンテナにおいて,
当該ループアンテナを構成するアンテナ導体の両端側の2点を給電点としたときに,当該給電点以外の位置において,前記ループアンテナの少なくとも2点間を短絡する短絡線を前記ループアンテナに具備させて,ループアンテナを短絡させるように構成したことを特徴としたループアンテナ。
- 前記短絡線は,当該短絡線の両端部と前記ループアンテナとの接続部が,前記給電点間の配列方向と平行位置に配設されたことを特徴とした請求項1に記載のループアンテナ。
- 前記短絡線は,前記短絡線の両端部と前記ループアンテナとの接続部の配列方向の線上に,前記ループアンテナの中心位置がくるように配設されたことを特徴とした請求項1若しくは請求項2に記載のループアンテナ。
- 請求項1乃至請求項3の何れかに記載のループアンテナを放射器とし,当該放射器の前には導波器を,放射器の後には反射器を,一本のアンテナ支持杆に具備した多素子からなることを特徴としたアンテナ装置。
- 使用周波数帯域が470〜770MHz帯であることを特徴とした請求項1乃至請求項3の何れかに記載のループアンテナ若しくは請求項4に記載のアンテナ装置。
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