JP2008172748A - 多周波アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の周波数帯において動作させるようにしても全長を極力短くできる。
【解決手段】棒状の支持体10の外周面にFM放送の周波数帯で動作するヘリカルエレメント11を巻回する。支持体10の外周面に下端から所定長で形成されている第1溝部10a内に地上デジタルTV放送の周波数帯で動作する線状エレメント12を配置する。これにより、FM放送の周波数帯と地上デジタルTV放送の周波数帯で動作する多周波アンテナ1とすることができ、線状エレメント12の影響により、ヘリカルエレメント11の全長Lを短くすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、FM放送や地上デジタル放送を受信可能な車両に搭載して好適な多周波アンテナに関するものである。
車両に取り付けられる従来のアンテナ装置は、一般にAM放送とFM放送を受信可能なアンテナ装置とされている。このアンテナ装置として、アンテナのロッド部をヘリカル状に巻回されたヘリカルアンテナとした車載用のアンテナ装置が知られている。
このアンテナ装置の構成の一例を示す斜視図を図29に示す。図29に示すアンテナ装置100は、棒状とされた絶縁性の支持体110の外周面にピッチpでヘリカルエレメント111が巻回されている。支持体110の下端には金属製のエレメント金具113が嵌着されている。エレメント金具113の下部はアンテナ装置100を車両のルーフ等に取り付けられるアンテナケースに固着するための取付部114とされており、取付部114には例えば雄ネジが形成されている。また、図示されていないがヘリカルエレメント111が巻回されている支持体110の先端からエレメント金具113にかけて樹脂でモールドされている。
支持体110に巻回されているヘリカルエレメント111の径φを約6.8mm、ピッチpを約1.48mm、長さLを約154mmとしたアンテナ装置100をアンテナケースに取り付けた際のFM放送の周波数帯における電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図30に示す。なお、エレメント金具113の長さL1は約22.5mmとされている。図30に示す周波数特性を参照すると、FM放送の中心周波数とされる83MHzにほぼ共振していることがわかる。また、日本におけるFM放送の周波数帯は76MHz〜90MHzとされ、図29に示すアンテナ装置100はFM放送の周波数帯においてほぼ動作していることがわかる。ところで、最近は地上デジタルTV放送を車両においても受信することが望まれている。地上デジタルTV放送の周波数帯は470MHz〜710MHzのUHF帯とされており、図29に示すアンテナ装置100をアンテナケースに取り付けた際のUHF帯の周波数特性を図31に示す。図31を参照すると、アンテナ装置100がFM放送受信用とされていることから当然のことではあるが、アンテナ装置100はUHF帯において動作しておらず、アンテナ装置100では地上デジタルTV放送を受信することができないことがわかる。
そこで、複数の周波数帯において動作させるようにした従来の多周波アンテナの構成例を図32に示す。
図32に示す多周波ヘリカルアンテナ200は、巻き数の多くされている無給電コイル部216の動作周波数帯域が移動電話網における800MHz帯となるように無給電コイル部216の長さが調節されており、巻き数が若干少なくされている第2無給電コイル部219の動作周波数帯域が移動電話網における800MHz帯の近傍となるように第2無給電コイル部219の長さが調節されている。これにより、800MHz帯という低い周波数帯においても十分に広い周波数帯域を確保することができるようになる。また、巻き数が少なくされている励振コイル部217の動作周波数帯域が移動電話網における1.5GHz帯となるように励振コイル部217の長さを調節することにより、多周波ヘリカルアンテナ200は移動電話網における800MHz帯と1.5GHz帯で動作可能となる。なお、無給電コイル部216と第2無給電コイル部219は励振コイル部217により励振されている。
特開2000−295017 特開2003−37426
上記したアンテナ装置100では、複数の周波数帯において動作させることができないという問題点がある。そこで、アンテナ装置100において複数の周波数帯において動作するように、上記多周波ヘリカルアンテナ200において複数の周波数帯で動作する多周波技術を適用することが考えられる。すなわち、ヘリカルエレメント111のピッチ間にさらに無給電のヘリカルエレメントを配置するようにする。これにより、複数の周波数帯で動作する多周波アンテナとすることができる。しかしながら、ヘリカルエレメント111のピッチ間にさらに無給電のヘリカルエレメントを配置しなければならないため、ヘリカルエレメント111のピッチを大きくする必要がある。すると、ヘリカルエレメント111の長さLが長くなってしまい、デザイン上の問題があると共に取り扱いにくくなるという問題点があった。
そこで、本発明は複数の周波数帯において動作させるようにしても全長を極力短くすることができる多周波アンテナを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、支持体の外周面に巻回されている第1の周波数帯で動作するヘリカルエレメントと、支持体の外周面に形成されている溝部内、あるいは、支持体に形成されている収納孔内に配置されている第2の周波数帯で動作する線状エレメントとを備えることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、支持体の外周面に巻回されている第1の周波数帯で動作するヘリカルエレメントと、支持体の外周面に形成されている溝部内、あるいは、支持体に形成されている収納孔内に配置されている第2の周波数帯で動作する線状エレメントとを備えることから、多周波アンテナとすることができる。この場合、第2の周波数帯で動作するのは溝部内あるいは収納孔内に配置した線状エレメントとされるため、ヘリカルエレメントのピッチを大きくする必要がなく多周波アンテナの全長を短くすることができる。さらに、ヘリカルエレメントが線状エレメントの影響を受けて、多周波アンテナの全長を短くすることができるようになる。
本発明の第1実施例にかかる多周波アンテナの構成を示す斜視図を図1に、第1実施例の多周波アンテナの構成を示すd−d線で切断した断面図を図2に示す。
これらの図に示す多周波アンテナ1は、ほぼ断面円形とされている棒状とされた絶縁性の支持体10の外周面にピッチpでヘリカルエレメント11が巻回されている。支持体10の下端には、ヘリカルエレメント11の下端と電気的に接続される金属製のエレメント金具13が嵌着されている。エレメント金具13の下部は多周波アンテナ1をアンテナケース等に固着するための径が細くされた取付部14とされており、取付部14には例えば車両のルーフに取り付けられるアンテナケースに螺着される雄ネジが形成されている。支持体10は樹脂成形により形成されて可撓性を有しており、外周面にはヘリカル状の溝が形成され、このヘリカル状の溝内に導線が巻回されることによりピッチpのヘリカルエレメント11が形成されるようになる。また、図示されていないがヘリカルエレメント11が巻回されている支持体10の先端からエレメント金具13にかけて、ヘリカルエレメント11を覆うように樹脂でモールドされている。
さらに、支持体10の中心軸にほぼ平行に下端から上方へ向かって、第1溝部10a、第2溝部10b、第3溝部10cおよび第4溝部10dの4本の溝部が形成されている。第1溝部10aないし第4溝部10dの形状はほぼ同様の形状とされ先に行くほど狭まるテーパ状とされ先端部は半円状に形成されている。そして、長さbとされた第1溝部10a内に長さbより若干短い長さaの線状エレメント12が、ヘリカルエレメント11と間隔を置いて配置されている。この場合、線状エレメント12は、第1溝部10aの先端部の半円状部の部位に配置されて、ヘリカルエレメント11との間隔は少なくとも約1mm以上の間隔を確保することができる。線状エレメント12は、ポリウレタン等の絶縁膜で被覆されており、間隔を置いたヘリカルエレメント11と接触することがあっても直流的には絶縁されるようになる。この線状エレメント12の下端はエレメント金具13に電気的に接続されており、ヘリカルエレメント11および線状エレメント12はエレメント金具13から給電されるようになる。なお、第1溝部10aないし第4溝部10dは等間隔で形成されており、支持体10に曲げ応力が印加された際に応力が均等に分散されて、溝を形成しても支持体10が曲げ応力により折損されることを防止している。
ここで、ヘリカルエレメント11はFM放送の周波数帯に共振する長さLとされており、線状エレメント12の長さaは地上デジタルTV放送の周波数帯に共振する長さとされている。この場合、支持体10に巻回されているヘリカルエレメント11の径φは約6.8mmとされ、ピッチpは約1.76mmとされ、ヘリカルエレメント11の長さLは約139mmとされ、線状エレメント12の長さaは約80mmとされる。なお、第1溝部10aの長さbは約85mmとされており、エレメント金具13の長さL1は約22.5mmとされている。また、ヘリカルエレメント11と線状エレメント12との間隔は少なくとも約1mmとされている。この寸法とした多周波アンテナ1をアンテナケースに取り付けた際の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図3および図4に示す。
図3に示す周波数特性は、多周波アンテナ1のFM放送の周波数帯におけるVSWRの周波数特性であり、図3を参照すると、FM放送の中心周波数とされる83MHzにほぼ共振しており、多周波アンテナ1はFM放送の周波数帯においてほぼ動作していることがわかる。
また、図4に示す周波数特性は、本発明の第1実施例の多周波アンテナ1における地上デジタルTV放送の周波数帯におけるVSWRの周波数特性であり、図4を参照すると、地上デジタルTV放送の中心周波数とされる590MHz近辺で共振するブロードな周波数特性とされており、多周波アンテナ1は470MHz〜710MHzの地上デジタルTV放送の周波数帯においてほぼ動作していることがわかる。
なお、ヘリカルエレメントを備える図29に示す従来のアンテナ装置100においてはピッチpが約1.48mmとされて長さLが154mmとされた際に、FM放送の中心周波数とされる83MHzにほぼ共振するようになる。これに対して、本発明にかかる多周波アンテナ1においては、ピッチpを約1.76mmと大きくしているにもかかわらず、長さLを139mmと短くしてもFM放送の中心周波数とされる83MHzにほぼ共振するようになる。
これは、線状エレメント12の影響を受けて等価的にヘリカルエレメント11の電気長が長くなったものと考えられる。そこで、線状エレメント12を設けた場合と設けない場合の上記した寸法のヘリカルエレメント11におけるFM放送の周波数帯におけるVSWRの周波数特性を図5に示す。図5を参照すると、線状エレメント12を設けないようにすると、ヘリカルエレメント11は約103MHzで共振するようになりFM放送の周波数帯をカバーできないようになる。しかし、線状エレメント12を設けるようにすると、ヘリカルエレメント11は約83MHzで共振するようになり、ヘリカルエレメント11は線状エレメント12の影響を受けてFM放送の周波数帯をカバーできるようになることがわかる。このように、本発明にかかる多周波アンテナ1は複数の周波数帯において動作するようにしても低姿勢化することができるのである。なお、AM放送の周波数帯においてヘリカルエレメント11を電圧受信素子として利用することにより、ヘリカルエレメント11をAM放送受信用のアンテナとして兼用することができる。このようにすると、本発明の第1実施例の多周波アンテナ1は、AM/FM放送と地上デジタルTV放送とを受信可能な多周波アンテナとすることができる。
以上説明した本発明の第1実施例にかかる多周波アンテナ1を車両等に搭載した際の受信システムの構成を示すブロック図を図6に示す。
図6に示すように、多周波アンテナ1はヘリカルエレメント11と線状エレメント12とを備えている。ヘリカルエレメント11と線状エレメント12とは下端が接続されており、同じ給電部15から給電されることになる。給電部15から導出された受信信号は、分波器16においてFM放送の受信信号と地上デジタルTV放送の受信信号とに分波される。分波されたFM放送の受信信号は、FM増幅器17aで増幅されてFM放送受信部を備えるラジオ受信機18aに供給される。また、分波された地上デジタルTV放送の受信信号は、地上デジタルTV増幅器17bで増幅されて地上デジタルTVチューナ18bに供給される。このように、多周波アンテナ1を搭載するだけでFM放送と地上デジタルTV放送とを少なくとも受信することができるようになる。
また、本発明の第1実施例にかかる多周波アンテナ1においては、ヘリカルエレメント11が巻回されている支持体10の下部にエレメント金具13が嵌着されている。この嵌着の構成を拡大した斜視図を図7に示す。図7に示すように、ヘリカルエレメント11の下端は下方へ折曲されて支持体10の下端部に密巻きされている接続部11aに接続されている。また、線状エレメント12の下端は延伸されると共に、延伸された部位だけ絶縁膜が除去されて接続部11aに接続されるようになる。この状態において、接続部11aを覆うように支持体10の下端部にエレメント金具13が嵌着されてカシメ加工される。これにより、エレメント金具13にヘリカルエレメント11と線状エレメント12とが電気的に接続されるようになる。この場合、図8に示すように支持体10のほぼ中心軸に沿って形成された収納孔に線状エレメント12’を収納することが考えられるが、図8に示すように支持体10のほぼ中心軸に沿って形成された収納孔に線状エレメント12’を収納した場合には、接続部11aを覆うように支持体10の下端部にエレメント金具13を嵌着してカシメ加工するだけでは、ヘリカルエレメント11はエレメント金具13に接続されるものの、線状エレメント12’を確実にエレメント金具13に接続することが難しくなり線状エレメント12’をエレメント金具13に接続する別の手段が必要となる。このように、支持体10の外周面に形成された溝部内に線状エレメント12を配置する構成とすることにより、給電部の構成を簡易化することができる。また、支持体10のほぼ中心軸に沿って線状エレメント12’を収納する収納孔を形成すると、支持体10がパイプ状となって可撓力に劣るようになり、曲げ応力が印加された際に折損する恐れが生じるようになる。
次に、本発明の第2実施例にかかる多周波アンテナの構成を示す斜視図を図9に、第2実施例の多周波アンテナの構成を示すe−e線で切断した断面図を図10に示す。
これらの図に示す多周波アンテナ2は、ほぼ断面円形とされている棒状とされた絶縁性の支持体20の外周面に所定のピッチでヘリカルエレメント21が巻回されている。支持体20の下端には、ヘリカルエレメント21の下端と電気的に接続される金属製のエレメント金具23が嵌着されている。エレメント金具23の下部は多周波アンテナ2をアンテナケース等に固着するための径が細くされた取付部24とされており、取付部24には例えば車両のルーフ等に取り付けられるアンテナケースに螺着される雄ネジが形成されている。支持体20は樹脂成形により形成されて可撓性を有しており、外周面にはヘリカル状の溝が形成され、このヘリカル状の溝内に導線が巻回されることにより所定のピッチのヘリカルエレメント21が形成されるようになる。また、図示されていないがヘリカルエレメント21が巻回されている支持体20の先端からエレメント金具23にかけて、ヘリカルエレメント21を覆うように樹脂でモールドされている。
さらに、支持体20の中心軸にほぼ平行に下端から上方へ向かって、第1溝部20a、第2溝部20b、第3溝部20cおよび第4溝部20dの4本の所定長とされた溝部が形成されている。第1溝部20aないし第4溝部20dの形状はほぼ同様の形状とされ先に行くほど狭まるテーパ状とされ先端部は半円状とされている。そして、第1溝部20a内に線状エレメント22aが、第2溝部20b内に線状エレメント22bが、第4溝部20d内に線状エレメント22dが、ヘリカルエレメント21と間隔を置いて配置されている。この場合、線状エレメント22a,22b,22dは、第1溝部20a、第2溝部20b、第4溝部20dの先端部の半円状部の部位に配置されて、ヘリカルエレメント21との間隔は少なくとも約1mm以上の間隔を確保することができる。線状エレメント22a、22b、22dは、ポリウレタン等の絶縁膜で被覆されており、間隔を置いたヘリカルエレメント21と接触することがあっても直流的に絶縁されるようになる。この線状エレメント22a、22b、22dの下端はエレメント金具23に電気的に接続されており、ヘリカルエレメント21および線状エレメント22a、22b、22dはエレメント金具13から給電されるようになる。なお、第1溝部20aないし第4溝部20dは等間隔で形成されており、支持体20に曲げ応力が印加された際に応力が均等に分散されて、溝部を形成しても支持体10が曲げ応力により折損されることを防止している。
ここで、ヘリカルエレメント21はFM放送の周波数帯に共振する長さとされており、線状エレメント22aの長さは地上デジタルTV放送の周波数帯に共振する長さとされている。また、線状エレメント22bの長さは800MHz帯の携帯電話網の周波数帯に共振する長さとされ、線状エレメント22dの長さは1.8GHz帯の携帯電話網の周波数帯に共振する長さとされている。これにより、第2実施例の多周波アンテナ2は4つの周波数帯において動作する多周波アンテナとすることができる。ただし、多周波アンテナ2が動作する周波数帯は、FM放送の周波数帯を除いて上記した周波数帯に限ることはなく地上デジタルラジオ、AMPS(Advanced Mobile Phone Service)、GSM(Global System for Mobile Communications)、DCS(Digital Communication System )、PCS(Personal Communications Service)、PDC(Personal Digital Cellular)等の携帯電話網の周波数帯、キーレスシステム、ウェザーバンドやDAB(Digital Audio Broadcast)等の周波数帯とすることができる。この場合は、線状エレメント22a、22b、22dの長さをそれぞれ動作させたい周波数帯に応じた長さとすればよい。
また、第2実施例の多周波アンテナ2において、ヘリカルエレメント21をAM放送の周波数帯において電圧受信素子として利用することにより、ヘリカルエレメント21をAM放送受信用のアンテナとして兼用することができる。
なお、第2実施例の多周波アンテナ2においても、ヘリカルエレメント21の下端は下方へ折曲されて支持体20の下端部に密巻きされている接続部に接続されている。また、線状エレメント22a,22b,22dの下端は延伸されると共に、延伸された部位だけ絶縁膜が除去されて接続部に接続されるようになる。この状態において、接続部を覆うように支持体20の下端部にエレメント金具23が嵌着されてカシメ加工される。これにより、エレメント金具23にヘリカルエレメント21と線状エレメント22a,22b,22dとが電気的に接続されるようになる。
次に、本発明の第3実施例にかかる多周波アンテナの構成を示す分解斜視図を図11に示し、本発明の第3実施例にかかる多周波アンテナの構成を示す斜視図を図12に示し、本発明の第3実施例の多周波アンテナの構成を示すf−f線で切断した断面図を図13に示す。
図11ないし図13に示す本発明の第3実施例にかかる多周波アンテナ3は、図8に示す支持体10のほぼ中心軸に沿って形成された収納孔に線状エレメント12’を収納した多周波アンテナを具体化した多周波アンテナとされている。
第3実施例の多周波アンテナ3は、ほぼ断面円形とされている外形形状が棒状とされた絶縁性の支持体30の外周面にピッチpでヘリカルエレメント31が巻回されている。支持体30の下端には、ヘリカルエレメント31の下端と電気的に接続される金属製のエレメント金具33が嵌着されている。エレメント金具33の下部は多周波アンテナ3をアンテナケース等に固着するための径が細くされた取付部34とされており、取付部34には例えば車両のルーフ等に取り付けられるアンテナケースに螺着される雄ネジが形成されている。支持体30は樹脂成形により形成されて可撓性を有しており、外周面にはヘリカル状の溝が形成され、このヘリカル状の溝内に導線が巻回されることによりピッチpのヘリカルエレメント31が形成されるようになる。また、図12に破線で図示されているようにヘリカルエレメント31が巻回されている支持体30の先端からエレメント金具33にかけて、ヘリカルエレメント31を覆うように樹脂製のアンテナカバー35でモールドされている。
さらに、支持体30の中心軸にほぼ沿って下端から上方へ向かって所定長の収納孔30aが形成されている。この収納孔30a内に収納孔30aの長さより若干短い長さaの線状エレメント32が収納されている。この場合、線状エレメント32はエレメント金具33の下部の取付部34の下方から取付部34に形成されている挿通孔内に挿通されて、線状エレメント32の下部が挿通孔に圧入されることにより、線状エレメント32がエレメント金具33に電気的に接続されると共に機械的に固着されている。この状態のエレメント金具33をヘリカルエレメント31を巻回している支持体30の下方へ位置させて、支持体30に形成されている収納孔30a内に線状エレメント32を挿通させていき、エレメント金具33内に上方から支持体30の下部に形成されている径が若干細くされている接続部31aを嵌着し、その部分のエレメント金具33にカシメ加工を施す。接続部31aの外周面にはヘリカルエレメント31が密巻きされていることから、ヘリカルエレメント31の下端はエレメント金具33に電気的に接続され、ヘリカルエレメント31および線状エレメント32はエレメント金具33から給電されるようになる。
ヘリカルエレメント31はFM放送の周波数帯に共振する長さLとされており、線状エレメント32の長さaは地上デジタルTV放送の周波数帯に共振する長さとされている。この場合、支持体30に巻回されているヘリカルエレメント31の径φは約6.8mmとされ、ピッチpは約1.76mmとされ、ヘリカルエレメント31の長さLは約139mmとされ、線状エレメント32の長さaは約82mmとされる。なお、エレメント金具33の長さL1は約22.5mmとされている。また、収納孔30aの長さは約85mmとされているが、支持体30の全体を貫通するように収納孔30aを形成するようにしてもよい。また、ヘリカルエレメント31と線状エレメント32との間隔S(図13参照)は少なくとも約1mm以上とされている。この場合、地上デジタルTV放送の周波数帯は470MHz〜710MHzのUHF帯の中心周波数590MHzの波長をλとすると、1mmは約0.0002λとなる。また、線状エレメント32の径Dおよびヘリカルエレメント31の線径Cは約1mm(約0.0002λ)以下とされている。
ここで、エレメント金具33の構成を示す斜視図を図14に、エレメント金具33の構成を示す平面図を図15に、エレメント金具33の構成を示す下面図を図16に、エレメント金具33の構成を示す中心軸に沿って切断した断面図を図17に示す。
これらの図に示すように、金属製のエレメント金具33は円筒部33aと円筒部33aの下端から突出するよう形成された取付部34から構成されている。エレメント金具33のほぼ中央部には例えば6個とされる複数の突出片33bが等間隔で円筒部33aの外周面から突出して形成されている。突出片33bの下には下部円筒部33cが形成されており、その下に外周面にネジが形成されている取付部34が形成されている。円筒部33aの内部の上部には支持体30の下部に形成されている接続部31aが嵌挿される嵌挿孔33dが形成されており、嵌挿孔33dの下部の径は若干細くされ、嵌挿孔33dに連通する径が細くされた挿通孔33eが取付部34を貫通して形成されている。挿通孔33eはエレメント金具33のほぼ長軸上に形成されており、挿通孔33e内には線状エレメント32が挿通される。なお、複数の突出片33bの幅は外へ行くほど広くされてアンテナカバー35がモールドされた際に、アンテナカバー35がエレメント金具33に確実にモールドされるようになる。
次に、線状エレメント32の構成を示す正面図を図18(a)に示し、その一部拡大図を図18(b)に示す。
これらの図に示すように、線状エレメント32は線状の金属線により構成されており、下部に平打ち加工されて潰された平打ち部32aが形成されている。この線状エレメント32はエレメント金具33の取付部34の下から挿通孔33e内に挿通される。そして、平打ち部32aが挿通孔33eの下端に当接した際に工具を使用して挿通孔33e内に平打ち部32aを圧入する。これにより、線状エレメント32はエレメント金具33に固着されると共に、電気的に接続されるようになる。
本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナ3において、ヘリカルエレメント31の巻き径φを約6.8mm、ヘリカルエレメント31の線径Cを約0.4mm、ピッチpを約1.76mm、長さLを約139mmとし、線状エレメント32の長さaを約82mm、線状エレメント32の径Dを約0.8mm、ヘリカルエレメント31と線状エレメント32の間隔Sを約2.6mmの寸法とした多周波アンテナ3をアンテナケースに取り付けた際のFM放送の周波数帯のVSWRの周波数特性を図19に、地上デジタルTV放送の周波数帯のVSWRの周波数特性を図20に示す。
図19、図20を参照すると、上記寸法とした第3実施例の多周波アンテナ3は共振周波数が約83MHz近辺とされてFM放送の周波数帯において十分動作するようになると共に、470MHz〜710MHzの地上デジタルTV放送の周波数帯においてほぼ動作している。
また、ヘリカルエレメントを備える図29に示す従来のアンテナ装置100においてはピッチpが約1.48mmとされて長さLが154mmとされた際に、FM放送の中心周波数とされる83MHzにほぼ共振するようになる。これに対して、本発明の第3実施例にかかる多周波アンテナ3においては、ピッチpを約1.76mmと大きくしているにもかかわらず、長さLを139mmと短くしてもFM放送の中心周波数とされる83MHzにほぼ共振するようになる。これは、図5を参照して上記に説明したように線状エレメント32の影響を受けて等価的にヘリカルエレメント31の電気長が長くなったものと考えられる。
このように、本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナ3は複数の周波数帯において動作するようにしても、ヘリカルエレメント31が線状エレメント32の影響を受けることにより低姿勢化することができるようになる。また、AM放送の周波数帯においてヘリカルエレメント31を電圧受信素子として利用することにより、ヘリカルエレメント31をAM放送受信用のアンテナとして兼用することができる。このようにすると、本発明の第3実施例の多周波アンテナ3は、AM/FM放送と地上デジタルTV放送とを受信可能な多周波アンテナとすることができる。
また、本発明の第3実施例にかかる多周波アンテナ3を車両等に搭載した際の受信システムの構成は上記した図6に示すブロック図と同様になり、その説明は省略する。
次に、本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナ3において、線状エレメント32の径Dを約1mmと太くした際のFM放送の周波数帯の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を、線状エレメント32の径Dを約0.6mmと細くした際のVSWRの周波数特性と対比して図21に示す。なお、多周波アンテナ3の他の寸法は図19,図20に示す電気特性を得た場合の寸法とされている。
図21を参照すると、線状エレメント32の径Dを太くして約1mmとするとFM放送の周波数帯において共振周波数が約78MHzとなり共振周波数が低域に移動するようになる。このように、第3実施例の多周波アンテナ3においては線状エレメント32の径Dを太くするほどヘリカルエレメント31に与える影響が大きくなって、共振周波数が低域に移動していくようになる。従って、線状エレメント32の太さをあまり太くできないことになる。
また、本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナ3において、ヘリカルエレメント31と線状エレメント32との間隔Sを約1mmと狭くした多周波アンテナ3をアンテナケースに取り付けた際のFM放送の周波数帯のVSWRの周波数特性を図22に示す。なお、多周波アンテナ3の他の寸法は図19,図20に示す電気特性を得た場合の寸法とされている。
図22を参照すると、ヘリカルエレメント31と線状エレメント32との間隔Sを狭くして約1mmとすると共振周波数が低域に移動し過ぎて、70MHz〜100MHzの周波数帯域内に共振周波数が現れず、FM放送の周波数帯においてほぼ動作しないようになる。このように、第3実施例の多周波アンテナ3においてはヘリカルエレメント31と線状エレメント32との間隔Sを狭くするほどヘリカルエレメント31に与える影響が大きくなって、共振周波数が低域に移動していくようになる。従って、ヘリカルエレメント31と線状エレメント32との間隔Sをあまり狭くできないことになる。
さらに、本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナ3において、線状エレメント32の径Dを約1mmとすると共に、ヘリカルエレメント31と線状エレメント32との間隔Sを約1.5mmとした多周波アンテナ3をアンテナケースに取り付けた際のFM放送の周波数帯のVSWRの周波数特性を図23に、FM放送の周波数帯におけるインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートを図24に示す。なお、多周波アンテナ3の他の寸法は図19,図20に示す電気特性を得た場合の寸法とされている。
図23、図24を参照すると、線状エレメント32の径Dを太くして約1mmとしても、ヘリカルエレメント31と線状エレメント32との間隔Sを約1mmから約1.5mmに広げることにより共振周波数が70MHz以下から約78MHzまで移動するようになる。このように、第3実施例の多周波アンテナ3においては線状エレメント32の径を太くしても、ヘリカルエレメント31と線状エレメント32との間隔Sを広げていくことによりヘリカルエレメント31に与える影響が小さくなって、共振周波数が高域に移動していくようになる。この場合、ヘリカルエレメント31の長さLを変えずにピッチpを約1.89mmと若干粗くするとヘリカルエレメント31の電気長が短くなり、共振周波数をFM放送の中心周波数とされる83MHzにほぼ共振させることができるようになる。ただし、VSWR特性は若干劣化するが、FM放送の周波数帯においては十分動作する。
また、ヘリカルエレメント31と線状エレメント32との間隔Sを狭くした場合でも、線状エレメントの径Dを細くすることにより、共振周波数をFM放送の中心周波数とされる83MHzにほぼ共振させることができるようになる。このように、本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナ3においては、線状エレメントの径Dと、ヘリカルエレメント31と線状エレメント32との間隔Sとを組み合わせ、併せてヘリカルエレメント31の電気長を調整することにより所望の電気特性を得ることができるようになる。
このことから、本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナ3においては、線状エレメント32の径Dを約1mm未満、ヘリカルエレメント31と線状エレメント32との間隔Sを約1mm以上とするのが好適とされる。また、ヘリカルエレメント31の線径Cを細くすると、FM放送および地上デジタルTV放送の周波数帯において所望の電気的特性が得られることから、ヘリカルエレメント31の線径Cは約1mm以下とするのが好適とされる。
次に、第3実施例の多周波アンテナ3において、ヘリカルエレメント31のヘリカルエレメント31の長さLを約152mmと長くし、線状エレメント32の長さaを約78mmと若干短くした多周波アンテナ3をアンテナケースに取り付けた際のFM放送の周波数帯および地上デジタルTV放送の周波数帯における電気特性を図25および図26に示す。なお、多周波アンテナ3の他の寸法は図19,図20に示す電気特性を得た場合の寸法とされている。
図25に示す電気特性は、第3実施例の多周波アンテナ3のFM放送の周波数帯におけるVSWRの周波数特性であり、図26に示す電気特性はFM放送の周波数帯におけるインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートである。図25および図26を参照すると、第3実施例の多周波アンテナ3はFM放送の中心周波数とされる83MHzにほぼ共振していると共に図19に示すVSWR特性よりブロードなVSWR特性となり、FM放送の周波数帯において十分動作することがわかる。
また、図27に示す電気特性は、上記寸法とした本発明の第3実施例の多周波アンテナ3をアンテナケースに取り付けることなく単独の地上デジタルTV放送の周波数帯におけるVSWRの周波数特性であり、図28に示す電気特性は、上記寸法とした本発明の第3実施例の多周波アンテナ3をアンテナケースに取り付けた際の地上デジタルTV放送の周波数帯におけるVSWRの周波数特性である。図27を参照すると、多周波アンテナ3単独では610MHz近辺で共振するブロードな周波数特性とされているが、地上デジタルTV放送の周波数帯から高域にずれた周波数特性とされている。しかしながら、図28を参照すると、地上デジタルTV放送の中心周波数とされる590MHz近辺で共振するブロードな周波数特性とされており、第3実施例の多周波アンテナ3は470MHz〜710MHzの地上デジタルTV放送の周波数帯においてほぼ動作していることがわかる。このように、多周波アンテナ3をアンテナケースに取り付けることにより、アンテナケース内の配線の影響を受けて多周波アンテナ3のVSWRの周波数特性が全体的に低域へ移動するものと考えられる。なお、FM放送の波長はアンテナケース内の配線に比して非常に長いので、アンテナケースの存否により電気特性の変化はほとんど現れない。
このように、第3実施例の多周波アンテナ3においては線状エレメント32の長さaを若干短くして、ヘリカルエレメント31の長さLを長くしてもFM放送の周波数帯および地上デジタルTV放送の周波数帯において十分動作するようになる。この場合、AM放送の周波数帯においてヘリカルエレメント31を電圧受信素子として利用することにより、多周波アンテナ3をAM/FM放送と地上デジタルTV放送とを受信可能な多周波アンテナとすることができる。
以上説明した本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナ3においては、線状エレメント32の径Dの代表的な値が約0.8mmとされており、この寸法の線状エレメント32を収納孔30aに収納している。従って、収納孔30aの径を小さくする(約1mm)ことができることから支持体30がパイプ状の形状とされていても十分可撓性に富むようになり、曲げ応力が印加されても折損することなく撓むようになる。また、ヘリカルエレメント31と線状エレメント32との間隔Sを約2.6mmより小さくすれば、支持体30の径が細くなって多周波アンテナ3の径が細くなる。これにより、多周波アンテナ3はより可撓性を有するようになる。
以上説明した本発明にかかる第1,2実施例の多周波アンテナ装置において上述した電気的特性を得るためには、ヘリカルエレメントと線状エレメントとの間隔が少なくとも約1mm以上の間隔とするのが好適とされる。そこで、線状エレメントを約1mm厚以上の絶縁チューブで被覆して支持体に形成したテーパ状の溝部内に配置することで、絶縁チューブの外周面をテーパ状の溝部に接触させると共にヘリカルエレメントに接触させて、線状エレメントとヘリカルエレメントとの間隔を一定とすることができる。これにより、多周波アンテナの電気的特性を安定化することができる。また、ヘリカルエレメントと線状エレメントの間隔が一定となるように、ヘリカルエレメントと線状エレメントの間に低誘電率の絶縁材を配置するようにしてもよい。
なお、以上説明した本発明にかかる第1,2実施例の多周波アンテナ装置においては、支持体の外周面に等間隔に4つの溝部を形成するようにしたが、これに限るものではなく線状エレメントの数と同数の溝部だけを形成するようにしても良い。この場合、複数本の溝部を設ける場合は、等間隔に設けるようにするのが好適とされる。
また、本発明にかかる多周波アンテナは車両のルーフやトランクに取り付けられる車載用としたが、これに限るものではなく2以上の周波数帯で動作する多周波アンテナであれば適用することができる。
本発明の第1実施例にかかる多周波アンテナの構成を示す斜視図である。 本発明にかかる第1実施例の多周波アンテナの構成を示すd−d線で切断した断面図である。 本発明にかかる第1実施例の多周波アンテナのFM放送の周波数帯におけるVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明にかかる第1実施例の多周波アンテナの地上デジタルTV放送の周波数帯におけるVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明にかかる第1実施例の多周波アンテナの線状エレメントを設けた場合と設けない場合のヘリカルエレメントのVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施例の多周波アンテナを車両等に搭載した際の受信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施例の多周波アンテナにかかる支持体の下部にエレメント金具が嵌着される構成を拡大して示す斜視図である。 本発明の第1実施例の多周波アンテナにかかる支持体の下部にエレメント金具が嵌着される構成と対比するための構成を示す斜視図である。 本発明にかかる第2実施例の多周波アンテナの構成を示す斜視図である。 本発明にかかる第2実施例の多周波アンテナの構成を示すe−e線で切断した断面図である。 本発明の第3実施例にかかる多周波アンテナの構成を示す分解斜視図である。 本発明の第3実施例にかかる多周波アンテナの構成を示す斜視図である。 本発明の第3実施例の多周波アンテナの構成を示すf−f線で切断した断面図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナにおけるエレメント金具の構成を示す斜視図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナにおけるエレメント金具の構成を示す平面図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナにおけるエレメント金具の構成を示す下面図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナにおけるエレメント金具の構成を示す中心軸に沿って切断した断面図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナにおける線状エレメントの構成を示す正面図および一部拡大図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナのFM放送の周波数帯における電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を示す図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナの地上デジタルTV放送の周波数帯におけるVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナにおいて、線状エレメントの径を太くした際のFM放送の周波数帯のVSWRの周波数特性を、線状エレメントが細い径の際のVSWRの周波数特性と対比して示す図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナにおいて、ヘリカルエレメントと線状エレメントとの間隔を狭くした際のFM放送の周波数帯のVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナにおいて、線状エレメントの径を太くすると共に、ヘリカルエレメントと線状エレメントとの間隔を広げた際のFM放送の周波数帯のVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナにおいて、線状エレメントの径を太くすると共に、ヘリカルエレメントと線状エレメントとの間隔を広げた際のFM放送の周波数帯におけるインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートである。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナにおいて、ヘリカルエレメントの長さを長くし線状エレメントの長さを若干短くした際のFM放送の周波数帯のVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナにおいて、ヘリカルエレメントの長さを長くし線状エレメントの長さを若干短くした際のFM放送の周波数帯におけるインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートである。 本発明の第3実施例の多周波アンテナにおいて、ヘリカルエレメントの長さを長くし線状エレメントの長さを若干短くした際の多周波アンテナ単独の地上デジタルTV放送の周波数帯におけるVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明にかかる第3実施例の多周波アンテナにおいて、ヘリカルエレメントの長さを長くし線状エレメントの長さを若干短くした際の地上デジタルTV放送の周波数帯のVSWRの周波数特性を示す図である。 従来のアンテナ装置の構成の一例を示す斜視図である。 従来のアンテナ装置のFM放送の周波数帯におけるVSWRの周波数特性を示す図である。 従来のアンテナ装置のUHF帯におけるVSWRの周波数特性を示す図である。 複数の周波数帯において動作させるようにした従来の多周波アンテナの構成例を示す図である。
符号の説明
1 多周波アンテナ、2 多周波アンテナ、10 支持体、10a 第1溝部、10b 第2溝部、10c 第3溝部、10d 第4溝部、11 ヘリカルエレメント、11a 接続部、12 線状エレメント、13 エレメント金具、14 取付部、15 給電部、16 分波器、17a FM増幅器、17b 地上デジタルTV増幅器、18a ラジオ受信機、18b 地上デジタルTVチューナ、20 支持体、20a 第1溝部、20b 第2溝部、20c 第3溝部、20d 第4溝部、21 ヘリカルエレメント、22a 線状エレメント、22b 線状エレメント、22d 線状エレメント、23 エレメント金具、24 取付部、30 支持体、30a 収納孔、31 ヘリカルエレメント、31a 接続部、32 線状エレメント、32a 平打ち部、33 エレメント金具、33a 円筒部、33b 突出片、33c 下部円筒部、33d 嵌挿孔、33e 挿通孔、34 取付部、35 アンテナカバー、100 アンテナ装置、110 支持体、111 ヘリカルエレメント、113 エレメント金具、114 取付部、200 多周波ヘリカルアンテナ、216 無給電コイル部、217 励振コイル部、219 無給電コイル部

Claims (7)

  1. 所定長の溝部が一端から中心軸に沿ってほぼ平行に外周面に形成されている棒状に形成されている絶縁性の支持体と、
    該支持体の外周面に巻回され、一端部から給電される第1の周波数帯で動作するヘリカルエレメントと、
    前記支持体に形成されている前記溝部内に配置され、端部から給電される第2の周波数帯で動作する線状エレメントと、
    前記支持体の前記一端に被嵌されて前記ヘリカルエレメントの前記一端部および前記線状エレメントの前記端部に電気的に接続され、下部に取付部が形成されているエレメント金具とを備え、
    前記エレメント金具を介して前記ヘリカルエレメントおよび前記線状エレメントに給電されることを特徴とする多周波アンテナ。
  2. 前記支持体が可撓性の樹脂製とされており、その外周面に前記ヘリカルエレメントが巻回されるヘリカル状の溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の多周波アンテナ。
  3. 前記支持体の外周面に、外周面に所定長の複数本の溝部が一端から中心軸に沿ってほぼ平行に形成されており、それぞれの溝部にそれぞれ異なる周波数帯で動作する複数の線状エレメントがそれぞれ配置されており、前記複数の線状のエレメントは前記エレメント金具に接続されて、前記エレメント金具を介して前記ヘリカルエレメントおよび前記複数の線状エレメントに給電されることを特徴とする請求項1記載の多周波アンテナ。
  4. 前記溝部内に配置されている前記線状のエレメントは、前記ヘリカルエレメントと所定間隔離隔されて前記溝部内に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の多周波アンテナ。
  5. 前記溝部内に配置されている前記線状のエレメントは、前記ヘリカルエレメントと所定間隔離隔されて配置されるように所定厚の絶縁チューブで被覆されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の多周波アンテナ。
  6. 一端からほぼ中心軸に沿って収納孔が形成され、外形形状が棒状に形成されている絶縁性の支持体と、
    該支持体の外周面に巻回され、一端部から給電される第1の周波数帯で動作するヘリカルエレメントと、
    前記支持体に形成されている前記収納孔内に配置され、端部から給電される第2の周波数帯で動作する線状エレメントと、
    前記支持体の前記一端に被嵌されて前記ヘリカルエレメントの前記一端部および前記線状エレメントの前記端部に電気的に接続され、下部に取付部が形成されているエレメント金具とを備え、
    前記エレメント金具を介して前記ヘリカルエレメントおよび前記線状エレメントに給電されることを特徴とする多周波アンテナ。
  7. 前記支持体が可撓性の樹脂製とされており、その外周面に前記ヘリカルエレメントが巻回されるヘリカル状の溝が形成されていることを特徴とする請求項6記載の多周波アンテナ。
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