JP4198090B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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本発明は,アンテナ装置に関し,詳しくは広帯域特性有した小型で高利得なアンテナ装置を実現する構造に関し,特にテレビ受信用アンテナ装置として用いて好適なものである。
一般的にループアンテナは,簡単な構成である割には比較的帯域が広いアンテナである。しかし,ループアンテナの場合も共振周波数は1つなので単一ループでは所要の帯域特性を得ることができない場合がある。そこで,所要帯域内において異なる共振周波数を有する複数のループアンテナを並列に接続して広帯域化することが考えられる。ところが,複数のループアンテナを並列に接続すると,所要の帯域内にインピーダンスの劣化点が生じることがあり,必要な広帯域特性を得ることができなかった。この多重ループアンテナにおけるインピーダンス劣化を補償して広帯域の周波数特性が得られるようにするために,給電点に並列接続された複数のループアンテナと,各ループアンテナを上記並列接続以外の位置において短絡結合する短絡線を具備させることによって短絡させ,隣接するループアンテナ間に形成される閉ループを分断して,その高次共振点を使用帯域外に移動させることによって,インピーダンス特性を劣化させる共振電流が使用帯域内において発生するのが防止されるよう構成されたループアンテナが提供されている。
(例えば,特許文献1参照)
特許公報 第2824791号
しかし,従来の広帯域化を目指した多重ループアンテナによると,所要の広帯域特性を得るためには,更に異なる共振数波数を有するループアンテナを複数個並列に接続する必要があると共に,インピーダンス劣化を防止するために前記短絡線において所定位置を短絡させるというように構成が複雑化した。この事は製品の部品点数が増えたり,生産工程が複雑化するといったことになり,延いては製品のコストアップとなるといった問題があった。
更には,このような多重ループアンテナを放射器として,反射器と導波器を備えた多素子アンテナを構成する場合においても,組立の工程が複雑化すると共に,部品点数が多くなることによって製品のコストアップとなったり,更には製品自体の重量も重くなったりして,製品の強度的な面から言っても問題があった。
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,広帯域・高利得な周波数特性を有するアンテナ装置を提供することにある。
他の目的は,特性の良いアンテナ装置を提供することにある。
他の目的は,簡単な構造で広帯域特性を有するアンテナ装置を提供することにある。
他の目的は,1つのループアンテナを用いた放射器を用いて,広帯域特性に優れたアンテナ装置を提供することにある。
請求項1の発明は,アンテナ支持杆に反射器と放射器と導波器とを配設した多素子からなるアンテナ装置において,前記放射器はループアンテナからなり,このループアンテナには,前記ループアンテナの2点間を短絡結合する短絡線であって,前記ループアンテナを構成するアンテナ導体の両端側の2点を給電点とした時に,前記短絡線の両端部と前記ループアンテナとの接続部が,前記給電点間の配列方向と平行位置に配設された短絡線と,
当該短絡線と,前記ループアンテナの給電点を覆うように,ループアンテナの略中心から給電点方向及び短絡線の両端方向に延設されると共に,前記アンテナ支持杆に着脱自在に固着可能な固着部を具備した本体ケースとを備えるように構成される。
請求項2の発明は,請求項1に記載のアンテナ装置において,前記短絡線の両端部と前記ループアンテナとの接続部の配列方向の線上に,前記ループアンテナの略中心位置がくるように前記短絡線を配設する。
請求項3の発明は,請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置において,前記ループアンテナをアンテナ支持杆に取付けた時に,ループアンテナの中心軸とアンテナ支持杆の中心軸とが同一軸線上に配設されるように,本体ケースの固着部を形成した。
請求項4の発明は,請求項1乃至請求項3の何れかに記載のアンテナ装置において,当該アンテナ装置の使用周波数帯域が470〜770MHz帯であるように構成される。
請求項1の発明によれば,アンテナ支持杆に反射器と放射器と導波器とを配設した多素子からなるアンテナ装置において,前記放射器はループアンテナからなり,このループアンテナには,前記ループアンテナの2点間を短絡結合する短絡線であって,前記ループアンテナを構成するアンテナ導体の両端側の2点を給電点とした時に,前記短絡線の両端部と前記ループアンテナとの接続部が,前記給電点間の配列方向と平行位置に配設された短絡線と,当該短絡線と,前記ループアンテナの給電点を覆うように,ループアンテナの略中心から給電点方向及び短絡線の両端方向に延設されると共に,前記アンテナ支持杆に着脱自在に固着可能な固着部を具備した本体ケースとを備えるように構成したので,
簡単な構成且つ小型であっても,広帯域にわたってインピーダンス劣化が少なく,周波数特性の良い放射器を有するアンテナ装置を提供できると共に,デザイン的にも優れたアンテナ装置を提供できる。
請求項2の発明によれば,請求項1に記載のアンテナ装置において,前記短絡線の両端部と前記ループアンテナとの接続部の配列方向の線上に,前記ループアンテナの略中心位置がくるように前記短絡線を配設したので,
簡単な構成且つ小型であっても,広帯域にわたってインピーダンス劣化等が無く,更に周波数特性の良いアンテナ装置を提供できる。
請求項3の発明によれば,請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置において,前記ループアンテナをアンテナ支持杆に取付けた時に,ループアンテナの中心軸とアンテナ支持杆の中心軸とが同一軸線上に配設されるように,本体ケースの固着部を形成したので,
アンテナ装置の特性が最適化されると共に,デザイン的にも優れたアンテナ装置を提供することができるのである。
請求項4の発明によれば,請求項1乃至請求項3の何れかに記載のアンテナ装置において,当該アンテナ装置の使用周波数帯域が470〜770MHz帯であるように構成したので,
従来の14エレメントからなるUHFアンテナ装置の略半分の長さで,同等の特性を有する小型で軽量のアンテナが実現でき,設置の容易性や安全性の面で優れたアンテナ装置が提供できるとともに,小型で軽量であるために設置場所が限定されること無く,ベランダ等にも設置可能な汎用性の高い,地上アナログ放送波ばかりでなく地上ディジタル放送波を受信するのに最適なアンテナ装置を提供できる。
以下に,本発明を具体化した実施形態の例を,図面を基に詳細に説明する。
図1は本発明に係るアンテナ装置に具備した放射器であるループアンテナの構成を示す概略図である。図2はループアンテナの構成を異ならせた時の周波数特性である。図3は図2に示すループアンテナを放射器とした5素子アンテナの周波数特性である。図4は放射器の具体的な実施例を示す概略断面図と側面図である。図5は本発明に係るアンテナ装置の側面図である。図6は本願に係るアンテナ装置の正面図である。
図1において,2はループアンテナであって,アンテナ導体として例えばアルミパイプをループ状に押し曲げ加工した物である。ループアンテナの長さは,使用数波数帯の波長をλとした時にL=1λが理論値として示されるのであるが,本願の実施例では使用周波数帯が470〜770MHzにおいて,ループアンテナの直径が略185mmであり,長さは略581mmであるように構成されている。この長さは上記使用周波数帯域において0.7〜1.6λの範囲において適宜最適な寸法に設定することも可能である。このループアンテナの両端部である2a,2bは給電点である。
尚,ループアンテナ2のアンテナ導体として,前述のアルミパイプばかりでなく,肉厚の薄い金属材料をプレス加工したものでも良いし,導電材料を備えたフレキシブル基板で形成しても良いし,導電性のある線材を加工して用いても良い事は言うまでもない。
3はループアンテナを短絡結合する短絡線であり,本願の実施例においては,短絡線3は前記給電点2a,2b間を結ぶ配列方向に並行であって,前記ループアンテナ2のアンテナ導体20と前記短絡線3との接続点を結んだ軸線が,前記ループアンテナの略中心を通過する位置に配設させてある。
本願の実施例によれば,この短絡線3は夫々の端部を前記ループアンテナ2のアンテナ導体20と任意の方法でもって接続することによって,ループアンテナ2の左右の中央部相互間を短絡するようにしてある。
本願によれば,この短絡線3によって短絡結合する位置は,ループアンテナの左右の中央部を相互に短絡するように構成されているが,この接続位置は,アンテナ装置の特性が所定の規格を満足するのであれば上下方向にオフセットして配置しても良い。加えて前記短絡線3の形状は図1に示すように直線的に形成されてなくてもよく,後述するような略く字形状でもよく実施例に限定されるものではない。
この短絡線3は導電材料で形成されたものであり,本願の実施例のようにステンレス等の金属材料をプレス加工したものであっても良いし,線材を用いて接続してもよい。また,ループアンテナと同様にフレキシブルなプリント基板を用いて形成しても良い。
次にループアンテナについて実験的に得られたデータに基づいて説明する。図2はループアンテナの構成を変更した時の入力反射の周波数変化を測定したものであり,この図において,Aは従来のループアンテナの入力反射の周波数変化を示したものである。Bは外側のループアンテナと内側のループアンテナとで二重ループにしたときの入力反射の周波数変化を示したものである。Cは二重ループを短絡線で短絡したときの入力反射の周波数特性を示す。Dは本願に係るループアンテナの入力反射の周波数特性を示すものである。
図2−Aは,ループアンテナが1つから構成される場合の入力反射の周波数特性を示しており,この結果からは500MHz近傍でVSWRが2を僅かに越えるものの,470〜770MHzの範囲において,VSWRは1.6〜2.1が得られた。
次に図2−Bは,ループアンテナを2つ用いて二重ループアンテナを構成した場合の入力反射の周波数特性を示しており,この結果からは500MHz近傍のVSWR特性は僅かに改善され,更には例えば770MHzのVSWRが1.8から1.4に改善するように高域側のVSWR特性の改善がなされている。しかしながら600MHz近傍において,VSWRが急激に劣化するポイントがあり,外側のループアンテナと内側のループアンテナとが結合することにより共振して,特性の悪いアンテナとなっている。
図2−Cは前記図2−Bに示す二重ループアンテナの特性を改善したものであり,外側のループアンテナと内側のループアンテナとを短絡線で接続した時のものであり,この結果によると,500MHz近傍のVSWR特性は上記実施例と殆ど同じであるのに対して,例えば770MHzのVSWR特性が1.3となったように,高域側の特性の改善が見られる。
次に本願に実施例であるループアンテナの特性を図2−Dに示す。この実施例によれば,周波数帯域の全帯域に渡ってVSWRが改善され,470〜770MHzの範囲において1.2〜1.8程度の2以下となり優れた特性のループアンテナが構成されている。
このように,本願のループアンテナによれば,1つのループアンテナを用い,当該ループアンテナを短絡線で短絡するといった簡単な構成で,二重ループアンテナより特性の良いループアンテナが構成されていることが分かる。
次に本願のループアンテナ2を用いて多素子のアンテナ装置を構成した例について図4,5,6を参照して説明する。尚,以下の説明では,上述のループアンテナ2と同様の構成要素については同一符号を付与し,特に明記しない限り詳細な説明は省略する。
図4はループアンテナ2の具体的な実施例について説明されたものである。アンテナ導体20には,給電点2aと2bとの配列方向に平行位置であって,ループアンテナ2の左右の中心部に接続部3c,3cを有した短絡線3が備えられている。この実施例では,短絡線3は例えばステンレスの板材をプレス加工したものであり,中央部を湾曲させた形状に形成されていると共に,この短絡線3に形成された湾曲部3a両側の短絡部3b,3bの軸線が同一直線上に配置するように形成されている。更に短絡線3の両端部とアンテナ導体20との接続部3c,3cを配列方向の線上中央が,ループアンテナ2の中央を通過するように配設されている。
アンテナ導体20の両端部2a,2bは給電部であり,螺子棒やリベット等でもってプリント基板21と接続されている。このプリント基板21は剛性のある導電材料で形成されたケース22に任意の方法で固着されている。このケース22にはF型コネクター23が取付けられており,前記プリント基板21を介して,前記アンテナ導体20と前記F型コネクター23とが接続されることになって給電部を構成している。
前記短絡線3と給電部は,10に示す本体ケースに収納されている。この本体ケース10はループアンテナの中心部を中心として短絡線方向に延設した短絡線収納部11,11と,給電点2a,2b方向に延設した給電点収納部12とからなる。この本体ケース10は樹脂材料を用いて前記短絡線収納部11,11と給電点収納部12とを一体的に成形したものである。
この本体ケース10について詳細に説明する。短絡線収納部11,11の端部には,前記アンテナ導体20と短絡線3との接続部3c,3cの近傍を収納すると共に,アンテナ導体20と短絡線3を保持するように構成されている。
また,本体ケース11の中心部には凹部13が形成されている。この凹部13の下方向に形成された曲面を形成している中心位置は,ループ状の前記アンテナ導体20の中心と同じ位置になるように構成されている。この凹部13は図5,6に示すようにループアンテナ2を放射器として導波器30と反射器40を備えた多素子アンテナ装置1を構成するときに,前記放射器2,導波器30,反射器40を支持するアンテナ支持杆1aを嵌着するためのものであり,その内周面は,アンテナ支持杆1aの外周面の一部に当接するような形状になっている。
尚,この凹部13は,アンテナ支持杆1a形状に合わせて形成されるものであり,本願の実施例においては,断面が円形のアンテナ支持杆に対応させてあるが,例えば断面が4角形状のアンテナ支持杆に対応するように形成しても良いことは言うまでもない。
この凹部13の底部には挿通孔が備えられており,この挿通孔の同一軸線上であって本体ケース内部にはナット14が取付けられている。このナット14はループアンテナからなる放射器2を前記アンテナ支持杆1aに取付ける為のものであり,アンテナ支持杆1aに設けられ,前記ナット14の軸線に対向する位置に形成した貫通孔(図示されていない。)に螺子棒16を挿通し,当該螺子棒16を前記ナット14に螺合させることによってループアンテナ2をアンテナ支持杆1aに着脱自在に固着するのである。これによってアンテナ支持杆1aはループ状のアンテナ導体20の中心位置となるように固着される。尚,この凹部13,ナット14等で請求項に記載の固着部15を構成している。
更に,この固着部15の下方には給電点収納部12が形成されている。この給電点収納部12には挿着孔12a,12bが形成されており,当該挿着孔に前記アンテナ導体20の両端部を挿入することによって,前記アンテナ導体20を給電点収納部に取付けている。
更にこのアンテナ導体20の両端部は螺子棒,リベット当の固着手段によって給電点収納部12に固着されており,夫々給電部2a,2bを構成している。
これらの給電点2a,2bと給電線とを接続する方法として,本願においては,プリント配線板21介して接続する方法が取られている。このプリント配線板21と前記給電点2a,2bとの接続は,前記固着手段を用いて行っても良いし,給電点2a,2bとプリント配線板21との間を線材や,金属材料をプレス加工して成形した接続棒を用いて接続するように構成しても良い。
前記プリント配線板21は,例えば金属材料のような剛性を有する材料で形成されたケース22に任意の方法で固着されている。またケース22の底面にはF型コネクター23が固着されており,本願のループアンテナ2の給電点2a,2bとはプリント配線板21を介して接続端子23と接続された構成になっている。
更にこのケース22は任意の方法で給電点収納部12の内部に収納されるのであるが,このときケース本体10の底面には,挿通孔が形成されており当該挿通孔から前記F型コネクターの他方側の端部が突設するように取付けられている。またこの挿通孔の近傍には水抜き孔24が少なくとも1つ形成されている。

また,給電点収納部12の内部には,前記給電部を覆うように逆U字形に下方を開放するように形成された隔壁25が形成されている。この隔壁25の左右にある側壁25a,25aの下端部には,外側が前記側壁の外径寸法よりやや大きく,内側が前記開口部の内寸よりやや大きくなるように階段状に突設形成した水切り部26,26が形成されており,例えば本体ケースに例えば水が浸入した場合であっても,水は前記隔壁25の上面にそって側壁25a方向に流れ落ちる。ケース22と水切り部25との間には,所定の間隔が形成されることとなるので,水は隔壁の先端部を伝ってケース22方向にいくことなく,前記水切り部26から給電点収納部の内壁へ落ちる。更には給電部の底面には前記水抜き孔24が形成されているので,本体ケースに進入した水分はケースの外部に排水されるのである。
尚,本体ケース10は少なくとも本体10aと蓋体10bとからなるように形成されており,前記ナット14の収納部や前記隔壁25等は相対向する位置に夫々形成されており,蓋体10bを本体10aに被せることによって夫々密着して嵌合するように形成されている。
次に図5,図6を用いて本願に係るアンテナ装置の実施例について説明する。この図においてアンテナ支持杆1aには導波器30a,30b,30cと放射器2と反射器40が取付けられており,本願のアンテナ装置1を構成している。
導波器30は,前記アンテナ支持杆1aの上下方向からアンテナ支持杆1aを挟み込むように,図示されていない螺子棒とナットで持って取付けられたエレメントホルダー32,32と,各エレメントホルダーに夫々2つずつ取付けられた4つのエレメント31,31,31,31とからなる4段構成の導波器を3組配設して構成されている。
尚,本願の実施例によれば前記エレメントホルダー32は合成樹脂材で形成されたものである。また,エレメントはアルミパイプを所定寸法に成型したものであり,夫々圧入する等の方法で固着されている。
また,本願の実施例は,小型で且つ広帯域にわたって特性の良好なアンテナ装置を得るために,導波器を3つ備えた構成例を示したが,特に外形寸法を問わないのであれば,導波器を更に増やしてもよいことは言うまでもない。
放射器2は,当該放射器であるループアンテナ2を前記アンテナ支持杆1aに挿通させる。その後アンテナ支持杆1aを本体ケース10に形成した固着部15に取付けるのであるが,このときアンテナ支持杆1aに形成された図示されていない放射器2の取付用の貫通孔を,前記固着部15に備えた挿通孔13と嵌合させてから,螺子棒16を羅合させるのである。
反射器40は,本願の実施例では,反射器エレメント43を反射器エレメント支持杆41,42とからなる。反射器エレメントは金属性の棒状線材を加工したものであり,当該反射器エレメントの中央部を,例えば前記反射器エレメント支持杆42に圧入等の方法によって固着すると共に,両端部には反射エレメント支持杆41を溶接等の方法で固着してある。
尚,本願の実施例では,反射エレメント支持杆42は,例えば金属材料をプレス等によって折り曲げ加工したものであり,反射器エレメント支持杆41は金属性の棒状線材を加工したものを用いたが,この実施例に限定されるものでなく,反射エレメント支持杆は合成樹脂材料を用いても良い。
50はアンテナ取付金具を示しており,アンテナ支持杆1aはアンテナ支持杆取付金具51に形成した取付孔52に螺子棒53とナット54とで固着されている。この取付金具51は,前記反射器エレメント支持杆42に固着されると共に,アンテナマスト60に当接させる固定金具55にとも固着する構成となっている。
アンテナマスト60には,前記固定金具55と断面略コ字状に形成された当付金具56を挟み込むように当付け,U字ボルト57とナット58とでもって挟持する構成となっている。
尚,本願のアンテナ装置取付金具は1実施例であり,本願の構成に限定されるものではない。
このように本願に示した実施例のアンテナ装置1における周波数特性について図3に示す実験結果に基づいて説明する。この図において,Aは従来のループアンテナを放射器として用いた5素子アンテナの入力反射の周波数変化を示したものである。Bは外側のループアンテナと内側のループアンテナとで二重ループにした放射器を用いた5素子アンテナの入力反射の周波数変化を示したものである。Cは二重ループを短絡線で短絡した放射器を用いた5素子アンテナの入力反射の周波数特性を示す。Dは本願に係るループアンテナを放射器に用いた5素子アンテナの入力反射の周波数特性を示すものである。
図3−Aでは1つのループアンテナからなる放射器を用いた ,470〜770MHzの全帯域にわたってVSWRが1.8〜2.8程度であり,良好な周波数特性は得られていない。次に放射器を二重ループにしたときの周波数特性である図3−Bについてみると,上記本願の実施例で用いた二重ループアンテナの特性の劣化点である600MHz近傍が,やはり特性が一番劣化していることが分かる。次にこの対策として二重ループアンテナに短絡線を接続すると,低域においてVSWRが2.3以下となったが,中域〜高域にかけてVSWRが2以下となりほぼ良好な特性が得られている。更に図3−Dに示す,本願の放射器を用いた5素子アンテナの周波数特性では,全帯域に渡ってVSWRが2以下である,1.1〜1.8となり,他の実施例に比べて良好な周波数特性が得られていることが分かる。
このように本願の実施例によれば,簡単な特性で良好な周波数特性の得られる多素子アンテナが提供できるのである。
本発明に係るループアンテナの放射器の構成を示す概略図である。 ループアンテナの構成の違いによる入力反射の周波数変化を測定したものである。 図2におけるループアンテナを放射器として用いた5素子のアンテナ装置における入力反射の周波数変化を測定したものである。 放射器の具体的な実施例を示す概略断面図である。 本願に係るアンテナ装置の放射器の側面図である。 本願に係るアンテナ装置の正面図である。
符号の説明
1…アンテナ装置,2…ループアンテナ,3…短絡線,3a…湾曲部,3b…短絡部,3c…接続部,10…本体ケース,10a…本体,10b…蓋体,11…短絡線収納部,12…給電点収納部,12a,12b…挿着孔,13…凹部,14…ナット,15…固着部,16…螺子棒,20…アンテナ導体,21…プリント配線板,22…ケース,23…接続端子,24…水抜き孔,25…隔壁,25a…側壁,26…水切り部,30…導波器,31…エレメント,32…エレメントホルダー,40…反射器,41,42…反射エレメント支持杆,50…アンテナ取付金具,51…アンテナ支持杆取付金具,52取付孔,53…螺子棒,54ナット,55…固定金具,56…当付金具,57…U字ボルト,58…ナット,60…アンテナマスト

Claims (4)

  1. アンテナ支持杆に反射器と放射器と導波器とを配設した多素子からなるアンテナ装置において,
    前記放射器はループアンテナからなり,
    このループアンテナには,前記ループアンテナの2点間を短絡結合する短絡線であって,前記ループアンテナを構成するアンテナ導体の両端側の2点を給電点とした時に,前記短絡線の両端部と前記ループアンテナとの接続部が,前記給電点間の配列方向と平行位置に配設された短絡線と,
    当該短絡線と,前記ループアンテナの給電点を覆うように,ループアンテナの略中心から給電点方向及び短絡線の両端方向に延設されると共に,前記アンテナ支持杆に着脱自在に固着可能な固着部を具備した本体ケースとを備えたことを特徴としたアンテナ装置。
  2. 前記短絡線の両端部と前記ループアンテナとの接続部の配列方向の線上に,前記ループアンテナの略中心位置がくるように前記短絡線を配設したことを特徴とした請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記ループアンテナをアンテナ支持杆に取付けた時に,ループアンテナの中心軸とアンテナ支持杆の中心軸とが同一軸線上に配設されるように,本体ケースの固着部を形成したことを特徴とした請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 使用周波数帯域が470〜770MHz帯であることを特徴とした請求項1乃至3の何れかに記載のアンテナ装置。
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