JP2008109459A - アンテナ - Google Patents

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Toru Sakamoto
徹 坂本
Yutaka Ozawa
裕 小澤
Masahiro Okawa
正洋 大川
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Abstract

【課題】設計が簡単にでき,且つ,小型で特性のよいアンテナを提供する。
【解決手段】少なくとも,放射器10と反射器20とを備えるアンテナ1おいて,前記アンテナ1は,シールド製を有する電子機器箱体31に収容された受信した信号を処理する信号処理回路30を備え,該電子機器箱体31は,前記反射器20の一部を利用して構成する。そして,前記反射器20は,板状の平面体を所望の形状に形成することによって,反射器20を信号処理回路30に対する電波の遮蔽体として使用する。信号処理回路30として,信号増幅回路や外付けのアンテナからの信号を混合する混合回路を構成する。

【選択図】 図2

Description

本発明は,主にテレビ受信に利用されるアンテナに関し,詳しくはテレビ電波を受信するのに適したアンテナの構成に関する。
アーム上に反射器と,放射器と,導波器を配設してなるテレビ受信用アンテナ装置において,放射器の給電部に,当該テレビ受信用アンテナ装置の受信信号と他のアンテナ装置からの受信信号を混合できるように,他のアンテナからの受信信号を入力するための混合を備えた混合器を内蔵させたアンテナが提案されている。(例えば,特許文献1参照)
このようなアンテナは,例えば,今まで同一方向から送信されてくる地上アナログ放送を受信していた地域において,地上アナログ放送とは異なる場所に設置された送信等から送信される地上ディジタル放送を受信するためのアンテナを簡単に追加設置できるように構成できるし,また,地上放送の受信に加えてBS・110度CSのような衛星ディジタル放送を楽しもうとする場合に,簡単に衛星アンテナからの受信信号を混合器で混合して一本の引込線で引き込むように構成することができることから設置工事を簡単に行うことができるアンテナを提供できる。そして,混合器に加えて,受信した信号を適宜に増幅する信号増幅器を備えさせれば,引込線の長さや,分岐・分配器による損失の補償が簡単に行うことができより汎用性の高いアンテナを構成することができるし,増幅器に混合器を備えさせれば引込線が一本で配線できる。
特開2005−130117号公報
しかしながらディジタル放送を受信しようとする場合,ディジタル放送の特徴として受信信号のC/が所定レベル以下になると急激に画像が劣化し,ブロックノイズが発生したり,妨害がひどい場合は映像が遮断してしまったりすることが起きる。つまり,従来に示されるようなアンテナでは,混合器や増幅器がシールドされていないために,妨害波が直接混合器や増幅器に入力されることによって,受信画像に影響がでる場合があるといった問題があった。これに対して,混合器や増幅器をシールド製に優れた電子機器箱体に収納すれば,妨害波による影響をなくすことはできるが,シールド製の良い電子機器箱体は構造的に精度よく形成されてないといけないのでコストが高いものになってしまう。
そこで,本発明においては,混合器や増幅器を簡単な構成の電子機器箱体に内蔵してもシールド性能を劣化させるこがなく,しかも,アンテナを小型化すると共に,なるべく薄型に構成することによってコストを安価にし,ベランダやアンテナ支柱だけでなく室内設置にもその操作性がよく汎用性の高いアンテナを提案することになされるものであり,
その目的は,簡単な構成で電気的特性のよいアンテナを提案することを課題とする。
他の目的は,小型でも高性能なアンテナを提供することを課題とする。
他の目的は,簡単な構成で安価なアンテナを提供することを課題とする。
他の目的は,設置工事に際して簡単且つ安全なアンテナを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために,請求項1の発明は,少なくとも,放射器と反射器とを備えるアンテナおいて,前記アンテナは,電子機器箱体に収容された受信した信号を処理する信号処理回路を備えており,該信号処理回路は,前記反射器の後方側に位置するように配設した。
請求項2の発明は,少なくとも,放射器と反射器とを備えるアンテナおいて,前記アンテナは,シールド製を有する電子機器箱体に収容された受信した信号を処理する信号処理回路を備え,該電子機器箱体は,前記反射器の一部を利用して構成した。
請求項3の発明は,請求項1または請求項2の何れか1項に記載のアンテナにおいて,前記反射器は,板を所望の形状に形成してなることを特徴とする。
請求項4の発明は,請求項1から請求項3の何れか一項に記載のアンテナにおいて,前記反射器は,受信する電波の偏波の方向に対して平行する方向に長手方向を有し,電波の到来方向に直交する面に略平行に配される矩形に形成された第1の反射器と,該第1の反射器の両長辺側をそれぞれ放射器方向に折曲部において折り曲げ形成し,受信する電波の偏波の方向に対して平行する方向に長手方向を有し,電波の到来方向に平行する面に略平行に配される矩形に形成された第2の反射器とからなる断面コ字状に形成した。
請求項5の発明は,請求項1から請求項4の何れか1項に記載のアンテナにおいて,アンテナで受信した信号は,前記反射器の所定位置に形成された挿通口に挿通された伝送線路を介して前記信号処理回路に入力されるように構成した。
請求項6の発明は,請求項1から請求項5の何れか1項に記載のアンテナにおいて,前記信号処理回路は,このアンテナで受信した信号を増幅する増幅回路であるように構成する。
請求項7の発明は,請求項1から請求項5の何れか1項に記載のアンテナにおいて,前記信号処理回路は,このアンテナで受信した信号と,このアンテナが受信する周波数帯の信号とは異なる周波数帯を受信する外付けのアンテナで受信した信号とを混合する混合回路であるように構成する。
請求項8の発明は,請求項1から請求項6の何れか一項に記載のアンテナにおいて,前記アンテナの使用周波数はUHF帯のテレビ信号であるように構成した。
請求項1の発明によれば,反射器の後方側となる位置に電子機器箱体に収納した信号処理回路を配設するように構成したので,信号処理回路の配設によって,アンテナの電気的特性に影響を与えることが無く,アンテナの設計が簡単且つ安価にできる。このとき,電子機器箱体は,反射器の投影面積より小さい直方体状であって,アンテナの前後方向に略平行な面の突出寸法より,アンテナの前後方向に直交する平面に略平行な面の寸法が長い薄型に形成し,反射器の後方側に沿うように配設すれば,アンテナに信号処理回路を備えてもアンテナの前後方向の寸法がそれほど大きくならない。
加えて,請求項3に示されるように,反射器を板を所望の形状になるように金型等によって形成すれば,電波到来方向にアンテナを正しく向けたときに,信号処理回路は,反射器の真後ろの,ちょうど電波の陰になる部分に配設されることになるため,電子機器箱体は特に優れたシールド性能を有するように構成されていなくてもよく,電子機器箱体の構造が簡単に構成できることによって,箱体のコストが安価に作製できる。
請求項2の発明によれば,信号処理回路を前記反射器の一部を利用して構成したシールド性を有する電子機器箱体に収容するように構成したので,上記効果に加え,電子機器箱体の構成が簡単になることによってコストが安価にでき,延いては製品のコストダウンが実現できる。そして構成部品が少なくなることから,アンテナの軽量化ができる。また,反射器と電子機器箱体が重合する位置に配設されることから,電子機器箱体を備えてもアンテナの形状が大きくなることはない。
請求項4の発明は,請求項1から請求項3の何れか一項に記載のアンテナにおいて,前記反射器は,受信する電波の偏波の方向に対して平行する方向に長手方向を有し,電波の到来方向に直交する面に略平行に配される矩形に形成された第1の反射器と,該第1の反射器の両長辺側をそれぞれ放射器方向に折曲部において折り曲げ形成し,受信する電波の偏波の方向に対して平行する方向に長手方向を有し,電波の到来方向に平行する面に略平行に配される矩形に形成された第2の反射器とからなる断面コ字状に形成したので,薄型のアンテナが提供できる。
そして,請求項5の発明によれば,アンテナで受信した信号を信号処理回路に伝送するための伝送線路を,反射器の所定位置に形成された挿通口に挿通させるように構成したので,上記利点に加え,伝送線路による,受信信号の損失をできる限り小さいものとすることができる。
請求項6および請求項7の発明によれば,信号処理回路がアンテナで受信した信号を増幅する増幅回路や,このアンテナとは異なる外付けのアンテナで受信した信号を混合するための混合回路などに構成すれば,アンテナからの引込み線が一本にすることができるので,アンテナの設置作業ばかりでなく,引込線の配線作業が簡単にできる利便性の良いアンテナが提供できる。
そして請求項8に示される構成のように,このアンテナをUHF帯のテレビ信号に対応するようにすれば,小型であっても特性の良い地上ディジタル放送受信用に好適なUHFアンテナを提供することができる。
以下に,本発明を具体化した実施形態の例を,図面を基に詳細に説明する。
図1は本発明に係るアンテナの構成を前方側から見た概略斜視図であリ,図2は本発明に係るアンテナの構成を後方側から見た概略斜視図である。図3は本発明のアンテナの後方側から見た反射器の一部を破断した分解斜視図である。図4(a)はアンテナを構成する放射器の概略構成図であり,(b)は位相調整手段の異なる実施例を示す。
図5はアンテナの構成を示す概略図であり,(a)は右側面図,(b)は上面図である。
図に示される1は本発明に係る実施例のアンテナである。本発明のアンテナ1は少なくとも放射器10と反射器20から構成される。
先ず放射器10について図1,図2および図4を用いて説明する。図1,図2および図4において10は本発明の実施例の放射器を示す。この図に示されるように放射器10は,第1放射器11と第2放射器12を,図に示される前方(図に示される矢印F方向。以下,特に明示しない限り,方向の基準は矢印F方向を前方とする。)に第2放射器12,後方に第1放射器11となるように相互に離隔して平行に配した構成になっている。この第1放射器11は薄板状の導電材を矩形に形成した一対の放射素子11a,11bをその長手方向の軸線を一致させて互いに対称位置に離隔して配置し,前記第2放射器は薄板状の導電材を矩形に形成した一対の放射素子12a,12bをその長手方向の軸線を一致させて互いに対称位置に離隔して配置すると共に,第1放射器11と第2放射器12とは相互に所定間隔だけ離して平行に配するように構成されている。
そして,図4(a)に良く示されるように,矩形に形成された前記第1放射器11の放射素子11a,11bの四隅の内で最も内側で前記第2の放射器側に位置する元部Aa,Abと,前記第2放射器12の放射素子12a,12bの元部Ca,Cbの間であって,第1放射器11と第2放射器12の配列方向に相対向する元部と元部との間には,夫々位相調整用の位相調整手段15a,15bを介設している。
そして,この構成において所望の電気的特性が得られるように第1放射器11および第2放射器12の長さ,間隔等を決定する。本発明によれば前記第1放射器11の長さは使用周波数における最小周波数に対応する波長λ1の略2分の1であり,前記第2放射器12の長さは使用周波数における中心周波数に対応する波長λ2の略2分の1であり,第1放射器と第2放射器の相互の間隔は使用周波数における中心周波数に対応する波長λ2の略0.05から0.2倍であるように構成されている。
ここで,放射器の具体的な寸法を図5に示す。第1放射器11は長さW11=150mm,幅WW1=25mmの放射素子を長さW1=315mmとなるようにその長手方向の軸線を一致させて互いに対称位置に離隔して配置されており,第2放射器12は長さW22=130mm,幅WW2=25mmの放射素子を長さW2=275mmとなるようにその長手方向の軸線を一致させて互いに対称位置に離隔して配置されている。第1放射器11と第2放射器12の間隔L2=60mmである。
このように構成された放射器10は第1放射器11,第2放射器12の配列方向に最大の指向特性を有するように構成される。
尚,本発明の実施例において,前記第1放射器11および前記第2放射器12は板圧t=0.2mmの金属板を所定長に打ち抜き加工したものであるが,導電材をプレス加工したものでもよいし,薄い導電在を樹脂で一体成形した物でもよいなど,導電材料であれば実施例に限定されるものではない。
また,本発明の実施例では,前記位相調整手段15は金属板等を所定長に打ち抜き形成することによって形成されているのであるが。図4(b)に示すようにプリント配線板29に備えられた金属導体を所定の長さにエッチングすることによって位相調整手段15を形成したものでもよいことは言うまでも無い。
図に示される3は導波器であり,本発明の実施例では,この導波器3は前記放射器10の放射素子と同様に薄板状の金属材を金型等で抜き打ち加工したものであり,その長さW3=160,幅WW3=10mmである。そして,放射器12と導波器3との間隔L1=52mmである。この導波器3は広域用に備えられたものであり,必要に応じて備えさせてもよいし,なくてもよい。
次に反射器20について説明する。本発明に示される反射器20は図1,図2,図3および図5に示されるように,受信する電波の偏波の方向に対して平行する方向に長手方向を有し,電波の到来方向に直交する面に略平行に配される矩形に形成された第1反射器21と,該第1反射器21の両長辺側をそれぞれ放射器10方向に折曲部(即ち,第1反射器21の長辺)14において折り曲げ形成し,受信する電波の偏波の方向に対して平行する方向に長手方向を有し,電波の到来方向に平行する面に略平行に配される矩形に形成された第2反射器22a,22bとからなる。
ここで,反射器29の具体的な寸法を図5に示す。第1反射器20は長さW4=320mm,高さH4=55mmであり,第2放射器22は第1放射器の長辺14において放射器10の方向に幅WW4=22.5mm(長さはW4と同じ寸法の320mm)だけ折り返した構成となっている。そして,第1放射器11と反射器20の間隔L3=55mmである。
尚,本発明の実施例において,前記反射器22は板圧t=0.2mmの金属板を所定長に折り曲げ加工したものであるが,導電材をプレス加工したものでもよいし,薄い導電在を樹脂で一体成形したものでもよいなど,導電材料であれば実施例に限定されるものではない。
次に,本発明のアンテナの特徴である信号処理回路30およびその取付構造について図1,図2,図3を基に説明する。本発明の特徴は,信号処理回路30を電波の遮蔽効果が期待できる反射器の後方側に位置するように配設したことである。以下,説明を簡単にするため,この信号処理回路30はアンテナ1で受信した信号を増幅するための信号増幅回路である例を用いて説明する。
この信号増幅回路30は増幅回路が組み付けられたプリント基板39を,シールド性を有するように構成された電子機器箱体(以下,シールドケースと記載する)31に収納した構成となっている。
シールドケース31は,少なくとも信号増幅回路を収納するケース本体32から構成されており,本実施例ではケース本体32は前後を開口した枠体である。そして,この枠体32に信号増幅回路が形成されたプリント配線板39を半田付け等によって固着して収納したら,枠体32の前方側の開口部33を前記反射器20の第1反射器21によって閉塞するように第1反射器21に組付けられる。本発明の実施例では,第1反射器21への組付けは,枠体32の前方側開後部33の端部に形成された4箇所(図では一ヶ所が見えない)の係止片32aと,反射器20の第1反射器21に形成された取付用貫通孔21aに対して,後方側から固着手段としてのビス38を締め付けることによって確実に固定される。
そして,反射器20に枠体32を組み付けたなら,枠体32の後方側の開口部34を蓋体35で閉塞する。この閉塞は,開口部34の開口端に形成した係止片32bを蓋体35に形成された係止孔35bに挿通させて,係止片32bに対して工具を使って捻じ曲げ等の変形を加えることによって行われ,これによってシールド性を有する信号増幅回路30が形成される。つまり,この実施例では,電子機器箱体31の一方の前方側開後部33を閉塞するための蓋体を反射器20の一部を使って構成することによって,電子機器箱体31の構成部品が削減できるのである。
尚,信号処理回路30を信号増幅回路で構成した例を示したが,例えば,本発明のアンテナで受信した信号と外部アンテナからの信号を混合する混合回路でもよく,信号増幅回路と混合回路を併せ持ったものでもよいなど,特に実施例に限定されるものではない。この場合,図に示される41がアンテナ出力端子であり,42が外部アンテナ入力端子である。
この信号処理回路30には,放射器10の給電点16a,16bから平衡線路17,平衡不平衡変換回路18,不平衡線路19を介してアンテナで受信した信号が供給されている。尚,23は反射器に形成された前記不平衡線路19を挿通するための挿通孔であり,アンテナの電気的特性に影響のない大きさ,位置で,不平衡線路19としての同軸ケーブルの損失が極力小さくなるような位置に配設されるように形成されている。そして,引き出された不平衡線路19の所定の加工がなされた先端部は,枠体32の側面に形成された入力端引出孔36から突出するように形成された,プリント基板39と一体的に形成された入力端39aに接続されており,アンテナで受信した信号を信号処理回路30に入力するように構成されている。
尚,本発明に係る上記実施例においては,信号処理回路30は第1反射器21の後方側に取り付けた例を示したが,特にこの実施例に限定されるものではなく,電気的特性に影響が出ない範囲において,反射器の一部を信号処理回路30のシールドケースの一部として使用することによって,部材の削減や組立て工数の削減ができればよく,この場合の信号処理回路30の取付位置は,反射器の前側であってもよいし,反射器20を挟み込むようにしてもよく,特にその取り付け位置は限定されるものではない。
また,上記実施例では,反射器20の一部を信号処理回路30のシールドケース31の一部として形成する例を示したが,上記実施例とは異なる実施例として,特に反射器20とシールドケース31の部材を共通化する必要は無く,反射器20とは別体の電子機器箱体31を形成して,反射器20の後方側に位置するように配設しても,アンテナの特性に影響を及ぼすことが無い点で,上記実施例と同様な効果を有することは言うまでもない。
更に,上記実施例では,反射器20は薄板状の金属板を断面略コ字状に折り曲げ加工したもので構成したが,反射器20は,平板状のままでも良いし,湾曲状に形成しても良い。また,略中央部で上側と下側を前方に折り返して断面略く字状に形成いても良いなど,特にその形状は限定されるものではなく,アンテナの使用周波数において所望の電気的特性が得られ,妨害波等の電波を遮蔽するような形状に形成されていれば円形でも矩形でも良い。
加えて,上記実施例では,反射器20は全体が薄板状の金属板からできているが,アンテナの更なる軽量化を図るために,反射器20の一部であって信号処理回路の側面に対向する所定範囲(この部分の投影面が信号処理回路より大きい範囲であり,電波を所望の量だけ遮蔽するのに必要な面積)を除く部分には,アンテナの特性に影響の無い範囲で開口窓等を打ち抜き形成しても良い。
以上,本発明のアンテナの構成によれば,反射器20の後方側となる位置に電子機器箱体31に収納した信号処理回路30を配設するように構成することによって,アンテナの電気的特性に影響を与えることが無く信号処理回路30の配設ができ,アンテナの設計が簡単且つ安価にできる。このとき,電子機器箱体31は,反射器20の投影面積より小さい直方体状であって,アンテナの前後方向に略平行な面の突出寸法より,アンテナの前後方向に直交する平面に略平行な面の寸法が長い薄型に形成し,反射器20の後方側に沿うように配設すれば,アンテナに信号処理回路30を備えてもアンテナの前後方向の寸法が大きくならない。
加えて,上記実施例にように,反射器を板状の平面体からなる金属体を所望の形状になるように金型等によって形成することによって,電波到来方向にアンテナを正しく向けたときに,信号処理回路は,反射器の真後ろの,ちょうど電波の陰になる部分に配設されることになるため,電子機器箱体31は特に優れたシールド性能を有するように構成されていなくてもよく,電子機器箱体31の構造が簡単に構成できることによって,箱体のコストが安価に作成できる。
そして,信号処理回路30は,反射器の一部を利用して構成したシールド性を有する電子機器箱体に収容するように構成すれば,上記効果に加え,電子機器箱体の構成が簡単になることによって,部品代や組付け工数が削減でき,延いては製品のコストダウンが実現できる。加えて,構成部品が少なくなることから,アンテナの軽量化ができる。また,反射器20と電子機器箱体31が重合する位置に配設されることから,電子機器箱体31を備えてもアンテナの形状が大きくなることはない。
また,信号処理回路30がアンテナで受信した信号を増幅する増幅回路や,このアンテナとは異なる外付けのアンテナで受信した信号を混合するための混合回路などに構成すれば,アンテナからの引込み線が一本にすることができるので,アンテナの設置作業ばかりでなく,引込線の配線作業が簡単にできる利便性の良いアンテナが提供できる。
そして,このように構成されたアンテナをUHF帯のテレビ信号に対応するようにすれば,小型であっても特性の良い地上ディジタル放送受信用に好適なUHFアンテナを提供することができる。

尚,本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく,各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。
本発明に係るアンテナの構成を示す前方側から見た概略斜視図である。 本発明に係るアンテナの構成を示す後方側から見た概略斜視図である。 本発明の反射器と信号処理回路を後方側から見た分解斜視図である。 (a)はアンテナを構成する放射器の概略構成図であリ,(b)は位相調整手段の異なる実施例である。 本発明に係るアンテナを構成する各エレメントの配置を示す概略図であり,(a)は右側面図,(b)は上面図である。
符号の説明
1…アンテナ,10…放射器,11…第1放射器,11a・11b…放射素子,12…第2放射器,12a・12b…放射素子,14…折曲部,15…位相調整手段,16a・16b…給電点,17…平衡線路,18…平衡不平衡変換回路,19…不平衡線路,20…反射器,21…第1反射器,21a…取付用貫通孔,22a・22b…第2反射器,23…挿通孔,29…プリント配線板,30…信号処理回路,31…シールドケース,32…枠体,32a…係止片,33…前方側開口端,34…後方側開口端,35…蓋体,36…入力端引出孔,38…ビス,39…プリント配線板,39a…入力端,41…アンテナ出力端子,42…外部アンテナ入力端子。

Claims (8)

  1. 少なくとも,放射器と反射器とを備えるアンテナおいて,
    前記アンテナは,電子機器箱体に収容された受信した信号を処理する信号処理回路を備えており,該信号処理回路は,前記反射器の後方側に位置するように配設したことを特徴としたアンテナ。
  2. 少なくとも,放射器と反射器とを備えるアンテナおいて,
    前記アンテナは,シールド製を有する電子機器箱体に収容された受信した信号を処理する信号処理回路を備え,該電子機器箱体は,前記反射器の一部を利用して構成したことを特徴としたアンテナ
  3. 前記反射器は,板を所望の形状に形成してなることを特徴とする請求項1または請求項2の何れか1項に記載のアンテナ。
  4. 前記反射器は,受信する電波の偏波の方向に対して平行する方向に長手方向を有し,電波の到来方向に直交する面に略平行に配される矩形に形成された第1の反射器と,
    該第1の反射器の両長辺側をそれぞれ放射器方向に折曲部において折り曲げ形成し,受信する電波の偏波の方向に対して平行する方向に長手方向を有し,電波の到来方向に平行する面に略平行に配される矩形に形成された第2の反射器とからなる断面コ字状に形成したことを特徴とした請求項1から請求項3の何れか一項に記載のアンテナ。
  5. アンテナで受信した信号は,前記反射器の所定位置に形成された挿通口に挿通された伝送線路を介して前記信号処理回路に入力されるように構成したことを特徴とした請求項1から請求項4の何れか1項に記載のアンテナ。
  6. 前記信号処理回路は,このアンテナで受信した信号を増幅する増幅回路であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のアンテナ。
  7. 前記信号処理回路は,このアンテナで受信した信号と,このアンテナが受信する周波数帯の信号とは異なる周波数帯を受信する外付けのアンテナで受信した信号とを混合する混合回路であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のアンテナ。
  8. 前記アンテナの使用周波数はUHF帯のテレビ信号であるように構成した請求項1から請求項5の何れか一項に記載のアンテナ。
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