JP4744371B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明はアンテナ装置に関し、特に、使用周波数帯が互いに異なる2つのアンテナを備えるアンテナ装置に関する。
従来から使用周波数帯が互いに異なる2つのアンテナを備えるアンテナ装置が知られている。たとえば特開2003−8328号公報(特許文献1)は、UHF(Ultrahigh Frequency)アンテナとVHF(Very High Frequency)アンテナとを備えるアンテナ装置を開示する。
このアンテナ装置は、さらに、UHFアンテナとVHFアンテナとの間に配置される反射器を備える。特開2003−8328号公報(特許文献1)の説明によれば、放射器からUHFアンテナまでの最短の距離は約40mmであり、放射器からVHFアンテナまでの最短の距離は約50mm〜約100mmの間の長さである。
特開2003−8328号公報
従来、UHFアンテナの後方にVHFアンテナを設置する場合には、VHFアンテナとUHFアンテナとの間隔をできるだけ長くする必要があった。UHFアンテナとロッドアンテナとの間隔が短い場合には、VHFアンテナの共振によって、ある周波数におけるUHFアンテナの利得が他の周波数におけるUHFアンテナの利得よりも大幅に低くなる可能性がある。VHFアンテナの共振を避けるために、従来のアンテナ装置はVHFアンテナとUHFアンテナとの間隔ができるだけ長くなるように設計されている。
しかしながらUHFアンテナとVHFアンテナとの間隔が長いほど、アンテナ装置のサイズが大きくなる。特開2003−8328号公報(特許文献1)にはUHFアンテナの特性の低下(ある周波数における利得の低下)を防ぎながらアンテナ装置の大型化を防ぐ方法は示されていない。
本発明の目的は、高性能であるとともに小型化されたアンテナ装置を提供することである。
本発明は要約すれば、アンテナ装置であって、使用周波数帯が第1の周波数帯である第1のアンテナと、使用周波数帯が第1の周波数帯よりも低周波側にある第2の周波数帯である第2のアンテナと、第1および第2のアンテナの間に配置され、第1のアンテナから第2のアンテナに至る第1の方向に垂直な平面部を少なくとも有する反射器とを備える。第1の方向に沿った平面部から第2のアンテナまでの距離は、第1の方向に沿った平面部から第1のアンテナまでの距離以下である。第1の方向から見た第1のアンテナの大きさは、反射器の全体の大きさに収まる。
好ましくは、第1のアンテナは、第1および第2の双ループアンテナと、第1および第2の双ループアンテナに位相差給電を行なう給電部とを含む。
より好ましくは、第1および第2の双ループアンテナの各々は、第1および第2のループアンテナを有する。第1および第2のループアンテナの少なくとも一方は、第1の方向に直交する第2の方向に対して0度よりも大きな角度をなすように配置される。
より好ましくは、第1および第2の双ループアンテナの各々は、第1および第2のループアンテナを有する。第1および第2のループアンテナは、各々が有するループ面が第1の方向に平行になるように配置される。
より好ましくは、第1のアンテナは、導波器をさらに含む。
より好ましくは、第2のアンテナは、直線状のダイポールアンテナである。
より好ましくは、反射器は、平面部の周囲の少なくとも一部分に接し、かつ、平面部に対して第1のアンテナ側に傾けられる周辺部をさらに有する。
好ましくは、アンテナ装置は、第1のアンテナと反射器との間に配置され、第1のアンテナからの出力と、第2のアンテナからの出力とを混合する混合器をさらに備える。混合器は、第1および第2の面を有し、第1の面が平面部と対向するように配置される基板と、第1の面に搭載される少なくとも1つの電子部品とを含む。
好ましくは、第1の周波数帯は、UHF(Ultrahigh Frequency)帯であり、第2の周波数帯は、VHF(Very High Frequency)帯である。
本発明によれば、アンテナ装置の性能の向上を図りながらアンテナ装置の小型化が可能になる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1のアンテナ装置の上面図である。
図2は、実施の形態1のアンテナ装置の斜視図である。
図1および図2を参照して、アンテナ装置1は、アンテナ2,4と、反射器3と、給電部6と、混合器(ミキサ)10と、導線11A,11B,12A,12Bと、固定部材16とを備える。
図1および図2に示すX軸の方向はアンテナ2からアンテナ4に至る方向を示す。また、図1および図2に示すY軸方向はX軸に垂直な方向を示す。図2に示すZ軸方向はX軸方向に垂直な方向を示す。なお、Y軸とZ軸とは直交する。X軸方向およびZ軸方向は本発明における「第1の方向」および「第2の方向」にそれぞれ対応する。
以下の説明において「アンテナの使用周波数帯」とは、そのアンテナを用いた際に好適に電波の受信(または送信)が可能である周波数帯を意味する。アンテナ2の使用周波数帯はUHF帯である。アンテナ4の使用周波数帯はVHF帯である。すなわちアンテナ4の使用周波数帯はアンテナ2の使用周波数帯よりも低周波側にある。なお、アンテナ2,4の使用周波数帯はUHF帯およびVHF帯にそれぞれ限定されるものではなく、互いに異なっていればよい。
アンテナ2は、放射器2A,2Bを含む。放射器2A,2Bは双ループアンテナである。放射器2A,2Bの各々は2つのループアンテナ21,22を含む。放射器2A,2Bに双ループアンテナを用いることによって、放射器2A,2Bとして直線状のダイポールアンテナを用いる場合に比べてアンテナ2の利得および前後比を高めることができる。つまり放射器2A,2Bに双ループアンテナを用いることによってアンテナ2の性能を高めることができる。
実施の形態1では2つのループアンテナ21,22は一体で形成される。ループアンテナ21,22の少なくとも一方は、Z軸方向に対して0度よりも大きな角度をなすように配置される。具体的には図2に示すように、放射器2A,2Bは折り曲げられた状態で設置される。たとえば2つのループアンテナ21,22のなす角度は約30度である。
このように放射器2A,2Bが加工されることによってアンテナ装置1におけるZ軸方向の寸法を小さくできる。すなわち実施の形態1によればアンテナ装置1を薄くすることができる。
反射器3は、アンテナ2とアンテナ4との間に配置される。反射器3は、周辺部3A,3Bと、平面部3Cと含む。周辺部3A,3Bは平面部3CにおいてZ軸の両側に位置する2つの端部にそれぞれ接する。さらに、周辺部3A,3Bは平面部3Cに対してアンテナ2側に傾けられる。
アンテナ装置1において、X軸方向に沿った反射器3の平面部3Cからアンテナ4までの距離は、X軸方向に沿った反射器3の平面部3Cからアンテナ2までの距離以下である。また、X軸方向から見たアンテナ2の大きさは、反射器3の全体の大きさに収まる。このように反射器3の大きさを設定することによって、X軸方向に沿った平面部3Cからアンテナ4までの距離が短いにも関わらずアンテナ4の共振を防ぐことができる。このため、アンテナ2の利得がある周波数において低下することを防ぐことができる。よって実施の形態1によれば高性能であるとともに小型化されたアンテナ装置が実現可能になる。
なお、「X軸方向から見たアンテナ2の大きさは、反射器3の全体の大きさに収まる。」ということは、アンテナ4からアンテナ2に至る向きに反射器3を見た場合に、アンテナ2の全体が反射器3によって隠されるということと同じ意味である。
なお、反射器3のサイズが大きいほど、アンテナ2に向けて電波を反射する効果が高くなる。この結果はアンテナ4の共振を防ぐ効果が高められることを意味する。ただし反射器3のサイズが大きいほどアンテナ装置1のサイズが大きくなる。よって反射器3のサイズはアンテナ装置1に求められる性能およびサイズに応じて適切に定めることができる。
平面部3Cからアンテナ4までの距離はたとえば約20mmである。ただし実施の形態1では、平面部3Cからアンテナ4までの距離をたとえば約10mm程度まで短くすることも可能である。平面部3Cからアンテナ2までの距離は、たとえば約30mmである。なお、「平面部3Cからアンテナ2までの距離」とは平面部3Cから放射器2Bまでの距離を意味する。また、放射器2A,2Bの間隔はたとえば約40mmである。
Z軸方向に沿った反射器3の幅はたとえば約40mmである。Z軸方向に沿ったアンテナ2の幅、すなわち、Z軸方向に沿った放射器2A(2B)の幅は、たとえば約40mmである。
反射器3は、たとえば1枚の金属板の周辺部を曲げることによって作製される。金属板において曲げられた部分は周辺部3A,3Bに相当する。周辺部3Aと平面部3Cとのなす角度はたとえば約70度である。同様に周辺部3Bと平面部3Cとのなす角度はたとえば約70度である。
なお反射器3は曲げられた周辺部を有していなくてもよい。すなわち反射器3は単なる平板であってもよい。ただし、反射器3に周辺部3A,3Bを設けることによって反射器3はいわゆるコーナリフレクタとして機能する。
平面状の反射器よりもコーナリフレクタのほうがアンテナ2に向けて電波を反射する効果が高い。よって実施の形態1によればアンテナ4の共振を抑える効果がより高められる。また、実施の形態1によれば反射器3の周辺部を曲げることによって、アンテナ装置1のサイズが大きくなるのを防ぐことができる。
また、平面部3Cの周囲の少なくとも一部に周辺部を設ける限りにおいて、周辺部の数あるいは周辺部の位置は特に限定されない。
アンテナ4は直線状のダイポールアンテナである。アンテナ4は、放射素子4A,4Bを含む。具体的には放射素子4A,4Bはロッドアンテナである。放射素子4A,4Bの長さは、たとえば約650mm〜約1050mmの間で変化する。図2に示すように実施の形態1によれば放射素子4A,4Bの傾きを変えることができる。よって、たとえば電波を受信する場合において受信感度が最も良くなるように放射素子4A,4Bの向きを変えることができる。
給電部6は、導線6A,6Bを含む。導線6Aは放射器2Aの一方の給電点と放射器2Bの一方の給電点とを接続する。導線6Bは放射器2Aの他方の給電点と放射器2Bの他方の給電点とを接続する。導線6A,6Bはいわゆる「平行線路」を構成する。
給電部6は、放射器2A,2Bに位相差給電を行なう。導線6A,6Bの各々の幅および長さ、さらに導線6A,6Bの間隔を適切に設定することによって、アンテナ2が電波を受信した際に放射器2Aから出力される信号の位相が放射器2Bから出力される信号の位相と同じになる。よってアンテナ2の利得を高めることができる。
なお、導線6A,6Bの幅はたとえば約3mmに設定され、導線6A,6Bの間隔はたとえば約3mmに設定され、導線6A,6Bの長さはたとえば約130mmに設定される。
導線6A,6Bの各々は折り曲げられた状態で放射器2A,2Bに接続される。このように導線6A,6Bを加工することによって、導線6A,6Bが長くてもアンテナ装置1におけるZ軸方向の幅が増加しないため、アンテナ装置1を薄くすることができる。
アンテナ2は、さらに導波器8を含む。導波器8を放射器2Aの前方(放射器2Aに対して反射器3と反対側)に設けることによって、アンテナ2の利得および前後比を高めることが可能になる。導波器8と放射器2Aとの間隔はたとえば約30mmに設定される。
導波器8は、導波素子8A,8Bを含む。導波素子8A,8BはZ軸方向に沿って並べられる。図1では、導波素子8A,8Bのサイズが異なる(導波素子8Bが導波素子8Aよりも大きい)ように示される。ただし導波素子8A,8Bのサイズは同じでもよい。
なお、アンテナ2は必ずしも導波器を含まなくてもよい。アンテナ2に必要とされる性能(たとえば利得等)に応じてアンテナ2に導波器を備えるか否かが決定される。
混合器10は、アンテナ2と反射器3との間に配置される。混合器10はアンテナ2からの出力とアンテナ4からの出力とを混合する。混合器10は固定部材16によって反射器3に固定される。
図1に示すように混合器10と導線6Aとは導線11Aによって接続される。混合器10と導線6Bとは導線11Bによって接続される。これによりアンテナ2から出力される信号を混合器10に供給することができる。同様に混合器10と放射素子4Aとは導線12Aによって接続される。混合器10と放射素子4Bとは導線12Bによって接続される。これによりアンテナ4から出力される信号を混合器10に供給することができる。
次に、折り曲げられる前の状態の放射器2A,2Bの形状について説明する。なお放射器2Bの形状は放射器2Aの形状と同一である。よって以下では放射器2Aについて図示しながら説明し、放射器2Bについては以後の説明を繰返さない。
図3は、図1の放射器2Aの形状を示す図である。
図3を参照して、放射器2Aは、ループアンテナ21,22を含む。放射器2Aは、さらに、給電点F1,F2を有する。給電点F1,F2を結ぶY軸に沿って放射器2Aは折り曲げられる。ここで図3に示すY軸は図1および図2に示すY軸に対応する。
なお、放射器2Aおよび放射器2Bの各々は、別々に用意された2つのループアンテナ21,22の開口端同士を接続することによって作製されてもよい。
ループアンテナ21,22のインピーダンスは約300Ωである。放射器2Aではループアンテナ21,22は並列に接続される。よって放射器2Aのインピーダンスは約150Ωである。同様に、放射器2Bのインピーダンスは約150Ωである。さらに、放射器2A,2Bは給電部6により並列接続されるのでアンテナ2のインピーダンスは約75Ωである。
このように実施の形態1ではアンテナ2のインピーダンスが約75Ωに設定される。一方、通信用ケーブルとして一般的に用いられる同軸ケーブルのインピーダンスは多くの場合、50Ωまたは75Ωである。
すなわち実施の形態1によれば、インピーダンスが75Ωである同軸ケーブルをアンテナ2に直接接続できるためアンテナ装置の部品点数を削減できる。ただし、アンテナ2のインピーダンスを調整するために、変換比が1:1であるバラン(balun)が給電点F1,F2の間に接続されていてもよい。
なお、図1に示すアンテナ4と、インピーダンスが75Ωである同軸ケーブルとのインピーダンス整合のためには、たとえば放射素子4A,4Bと導線12A,12Bとの間に変換比が1:4であるバランが設けられる。
図4は、図1に示す混合器10の構成例を示す図である。
図4を参照して、混合器10は、端子T1〜T3と、インダクタ31〜34と、コンデンサ35〜39とを含む。
端子T1は、アンテナ4からの出力が供給される端子である。端子T2は、アンテナ2からの出力が供給される端子である。端子T3は、アンテナ4からの出力とアンテナ2からの出力とを混合することで生成された混合信号が供給される端子である。
インダクタ31は端子T1とノードN1との間に接続される。インダクタ32は、ノードN1と端子T3との間に接続される。コンデンサ35の一方端はノードN1に接続され、コンデンサ35の他方端は接地される。
コンデンサ36の一方端は端子T2に接続され、コンデンサ36の他方端は接地される。インダクタ33の一方端は端子T2に接続され、インダクタ33の他方端はコンデンサ39の一方端に接続される。コンデンサ39の他方端は接地される。
コンデンサ37は端子T2とノードN2との間に接続される。インダクタ34の一方端はノードN2に接続され、インダクタ34の他方端は接地される。コンデンサ38は、ノードN2と端子T3との間に接続される。
続いて、反射器3のサイズに応じてアンテナ2の利得が変化することを説明する。
図5は、反射器3のサイズを説明するためのアンテナ装置1の上面図である。
図6は、反射器3のサイズを説明するためのアンテナ装置1の側面図である。
図5および図6には、アンテナ装置1の構成要素のうち、アンテナ2(放射器2A,2B)、反射器3(周辺部3A,3B、平面部3C)、アンテナ4(放射素子4A,4B)、給電部6(導線6A,6B)、および導波器8(導波素子8A,8B)が示される。なお、説明の便宜上、図5および図6では混合器10、導線11A,11B,12A,12Bおよび固定部材16は示していない。
まず、図5を参照して、L1,L2は反射器3の周辺部3A,3Bの長さを示し、L3は反射器3の平面部3Cの長さを示す。なお、以下ではL1,L2,L3を合わせた長さ(L1+L2+L3)を「反射器3の長さL」と称する。
さらに、図5にはX軸方向に沿った平面部3Cから放射器2Bまでの距離D1と、X軸方向に沿った平面部3Cからアンテナ4までの距離D2とが示される。距離D1は約30mmであり、距離D2は約20mmである。要するに距離D2は距離D1以下である。なお図5に示すX軸は図1,図2に示すX軸に対応する。
次に図6を参照して、W1はZ軸方向に沿った放射器2A(2B)の幅を示す。以下の説明においては、W1は約40mmである。W2はZ軸方向に沿った放射器2A(2B)の幅を示す。なお図6に示すZ軸は図1,図2に示すZ軸に対応する。
図7は、反射器3の幅W2および長さLを変えたときのアンテナ2の利得を示す図である。
図7を参照して、曲線G1,G2は、周波数に対するアンテナ2の利得の変化を示す曲線である。なお図7のグラフに示す周波数の範囲は440〜830MHzである。この範囲は日本のUHFテレビ放送の周波数帯(470MHz〜770MHz)および米国のUHFテレビ放送の周波数帯(470MHz〜806MHz)を含む。
曲線G1は反射器3の幅W2を約40mmに設定し、反射器3の長さLを約340mmに設定したときの周波数に対するアンテナ2の利得の変化を示す。ここでL1,L2は約30mmであり、L3は約280mmである。また幅W2(約40mm)は幅W1(約40mm)以上である。この場合、X軸から見たアンテナ2のサイズは、反射器3の全体のサイズに収まる。
曲線G2は、反射器3の幅W2を約30mmに設定し、反射器3の長さLを約280mmに設定したときの周波数に対する利得の変化を示す曲線である。反射器3の長さLが約280mmであるということは、反射器3において周辺部3A,3Bが設けられていない(平面部3Cが反射器3そのものである)ことを意味する。また、幅W2(約30mm)は幅W1(約40mm)よりも小さい。この場合、X軸から見たアンテナ2のサイズは、反射器3の全体のサイズを上回る。
なお、曲線G1,G2が得られたときの放射素子4A,4Bの各々の長さは約1050mmである。
曲線G2に示すように、反射器3の幅W2がアンテナ2の幅W1よりも低い場合には、470MHz付近の周波数におけるアンテナ2の利得は、他の周波数におけるアンテナ2の利得よりも大幅に低い。その理由は、470MHz付近の周波数においてアンテナ4の共振が生じたためである。
一方、曲線G1に示すように反射器3の幅W2がアンテナ2の幅W1以上である場合には470MHz付近の周波数におけるアンテナ2の利得の低下は生じない。つまり、曲線G1,G2から、X軸から見たアンテナ2のサイズが反射器3の全体のサイズに納まるように反射器3の全体のサイズを設定することによって、アンテナ4の共振を防ぐことができる。
さらに他の例を示しながら、反射器3のサイズに応じてアンテナ2の利得が変化することを説明する。
図8は、反射器3の形状を変えた場合におけるアンテナ2の利得の違いを示す図である。
図8および図6を参照して、曲線G3〜G5は、周波数に対するアンテナ2の利得の変化を示す曲線である。曲線G3は、反射器3の幅W2が約40mmであり、反射器3の長さLが約340mmであるときのアンテナ2の利得の周波数特性である。曲線G4は、アンテナ装置1から反射器3を除いたときのアンテナ2の利得の周波数特性を示す。
曲線G5は、反射器3に代えてAWG(American Wire Gauge)ワイヤを環状に巻いた反射器を用いたときのアンテナ2の利得の周波数特性を示す。ここでAWGワイヤの全長は約625mmである。ただし、AWGワイヤを環状に巻くことで作成された反射器の幅(図6に示すZ軸方向の長さ)は小さい。よって、この場合にはX軸から見たアンテナ2のサイズが反射器3の全体のサイズを上回る。
なお、曲線G3〜G5が得られたときの放射素子4A,4Bの各々の長さは約730mmである。
曲線G3と曲線G4とから、まず、アンテナ2とアンテナ4との間に反射器3を設けることによって約470〜約560MHzの周波数範囲におけるアンテナ2の利得が向上することが分かる。また、曲線G3と曲線G5とから、約470〜約560MHzの周波数範囲におけるアンテナ2の利得は、曲線G3に示される利得のほうが曲線G5に示される利得よりも高いことが分かる。つまり、AWGワイヤを環状に巻くことで作成された反射器が用いられた場合には、アンテナ4の共振が生じる。しかし、実施の形態1のようにX軸から見たアンテナ2のサイズが反射器3の全体のサイズに納まるように反射器3の全体のサイズを設定することによって、アンテナ4の共振を防ぐことができる。
さらに他の例を示しながら、反射器3のサイズに応じてアンテナ2の利得が変化することを説明する。
図9は、実施の形態1のアンテナ装置の比較例を示す図である。
図9および図5を参照して、アンテナ装置1A,1は放射器2A,2Bの形状が互いに異なる。さらに、アンテナ装置1Aは反射器3に代えてループ状に形成される反射器3Dを備える点でアンテナ装置1と異なる。アンテナ装置1Aにおける他の部分の構成はアンテナ装置1の対応する部分の構成と同様であるので以後の説明は繰返さない。なお、図6に示す反射器3の幅W2に比較して反射器3Dの幅(図6に示すZ軸方向の長さ)は小さい。
図10は、アンテナ装置1におけるアンテナ2の利得と、アンテナ装置1Aにおけるアンテナ2の利得とを示す図である。
図10を参照して、曲線G11〜G14は470〜860MHzの周波数範囲における利得の変化を示す。
曲線G11は、アンテナ装置1からアンテナ4を除いた場合におけるアンテナ2の利得の周波数特性を示す。曲線G12はアンテナ装置1にアンテナ4が含まれる場合におけるアンテナ2の利得の周波数特性を示す。なお曲線G11,G12が得られたときの反射器3の幅W2は約40mmであり、反射器3の長さLは約340mmである。曲線G13はアンテナ装置1Aからアンテナ4を除いた場合におけるアンテナ2の利得の周波数特性を示す。曲線G14はアンテナ装置1Aにアンテナ4が含まれる場合におけるアンテナ2の利得の周波数特性を示す。
曲線G11,G12に示されるように、アンテナ装置1の場合には、アンテナ4の有無によらずアンテナ2の利得の周波数特性がほとんど変化しない。一方、曲線G13,G14に示されるように、比較例の場合にはアンテナ4をアンテナ2に近づけることによって周波数500MHz付近におけるアンテナ2の利得が大きく低下する。その理由は、アンテナ4の共振が生じたためである。
なお比較例と実施の形態1とでは放射器2A,2Bの形状が異なる。しかし比較例におけるアンテナ2の利得の低下は、X軸から見たアンテナ2のサイズが反射器3の全体のサイズを上回ることに起因する。
このように実施の形態1のアンテナ装置1はX軸方向から見たアンテナ2のサイズが、反射器3の全体のサイズに収まるように反射器3の全体のサイズが決定されている。よって実施の形態1によれば、アンテナ4をアンテナ2に近づけても、アンテナ4の共振によるアンテナ2の利得の低下を防ぐことができる。このような理由により、実施の形態1によれば高性能であるとともに小型化されたアンテナ装置が実現可能になる。
続いてアンテナ2の他の特性と反射器3のサイズとの関係について説明する。以下ではアンテナ2の他の特性としてVSWR(voltage standing wave ratio:電圧定在波比)を示す。なおVSWRの値が低いほどアンテナ2の性能は優れる。
図11は、アンテナ装置1におけるアンテナ2のVSWRと、アンテナ装置1Aにおけるアンテナ2のVSWRとを示す図である。
図11を参照して、曲線V1〜V4は470〜860MHzの周波数範囲におけるVSWRの変化を示す。曲線V1は、図5のアンテナ装置1からアンテナ4を除いた場合におけるアンテナ2のVSWRの周波数特性を示す。曲線V2はアンテナ装置1にアンテナ4が含まれる場合におけるアンテナ2のVSWRの周波数特性を示す。なお曲線V1,V2が得られたときの反射器3の幅W2は約40mmであり、反射器3の長さLは約340mmである。曲線V3はアンテナ装置1Aからアンテナ4を除いた場合におけるアンテナ2のVSWRの周波数特性を示す。曲線V4はアンテナ装置1Aにアンテナ4が含まれる場合におけるアンテナ2のVSWRの周波数特性を示す。
曲線V1〜V4に示されるように、アンテナ装置1(実施の形態1)におけるアンテナ2のVSWRとアンテナ装置1A(比較例)におけるアンテナ2のVSWRとでは大きな違いがない。
一般的にVSWRの値が約2.5〜約3程度であれば、実用面において問題は生じない。曲線V1,V2に示すように、470MHz〜806MHzの周波数範囲においてVSWRの値はほぼ3以下である。上述したように、この範囲には日本のUHFテレビ放送の周波数帯および米国のUHFテレビ放送の周波数帯を含む。要するに曲線V1,V2から、実施の形態1のアンテナ装置1が備えるアンテナ2のVSWR特性は実用面で問題ないことが分かる。
続いて、実施の形態1のアンテナ装置において混合器10がアンテナ2と反射器3との間に設置される理由を説明する。
図12は、実施の形態1のアンテナ装置と混合器の配置が異なる比較例を示す図である。
図12を参照して、アンテナ装置1Bにおいて混合器10は放射器2B上に配置される。図4に示すように混合器10は基板に搭載される各種の電子部品(インダクタ31〜34、コンデンサ35〜39等)を含む。一般的に基板の面積が大きくなるに従って、基板の主表面上の導体領域(たとえば接地パターンや配線パターン等)の面積が大きくなる。大きな導体を放射器2Bに近づけた場合、放射器2Bの性能(すなわちアンテナ2の性能)が低下することが起こり得る。
図13は、実施の形態1における混合器の配置をより具体的に示す図である。
図13を参照して、混合器10は、基板40と電子部品41,42とを含む。基板40は主面40A,40Bを有する。主面40Aは反射器3の平面部3Cと対向する。電子部品41,42は主面40Aに搭載される。すなわち主面40Aには導体領域が形成される。電子部品41,42は、図4に示すインダクタ31〜34、コンデンサ35〜39等である。なお基板40は複数の固定部材16によって反射器3に固定される。
主面40Aと反射器3とが対向することによって、基板40の導体領域はアンテナ2から離される。よって実施の形態1によれば、アンテナ2の特性が低下することを防ぐことができる。さらに、反射器3は電子部品41,42のシールドケースとして機能するので、電子部品41,42からの輻射によるアンテナ2への影響を防ぐことができる。以上の理由によって、実施の形態1によればアンテナ2の特性に影響を与えることなくアンテナ装置1に混合器10を搭載することができる。
なお、主面40Aには混合器10の出力を増幅する増幅器が搭載されていてもよい。この場合、反射器3は増幅器のシールドケースとしても機能する。よって増幅器からの輻射によるアンテナ2への影響を防ぐことができる。
以上のように、実施の形態1によれば、使用周波数帯が異なる2つのアンテナを接近させても2つのアンテナのうちの使用周波数帯が低いほうのアンテナの共振を防ぐことができる。よって実施の形態1によれば高性能であるとともに小型化されたアンテナ装置を実現できる。
[実施の形態2]
図14は、実施の形態2のアンテナ装置の斜視図である。
図14および図1を参照して、アンテナ装置1Cは、蓋51と、ケース52と、ベース部53とをさらに備える点でアンテナ装置1と異なる。なお、図14に示すX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は、図2に示すX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向とそれぞれ同じ方向である。
後述するように、ケース52の内部には図1で示す給電部6および混合器10が収納されている。また、アンテナ2に含まれる導波器8(導波素子8A,8B)、放射器2A,2B(ループアンテナ21,22)はケース52に取り付けられている。
ベース部53にはケース52およびアンテナ4(放射素子4A,4B)が取り付けられる。ベース部53は、アンテナ装置1Cを所定の平面上(たとえば机の上)に設置するために設けられる。
図15は、図14に示すアンテナ装置1Cから蓋51を取り外した状態を示す図である。なお図15に示すX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は、図2に示すX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向とそれぞれ同じ方向である。
図15および図14を参照して、ケース52の内部には給電部6(導線6A,6B)が収納される。導線6A,6Bは一定の間隔を保ちながら蛇行して形成される。
ケース52の縁にはループアンテナ21の形状に合わせて切り欠き(凹部)が形成される。この切り欠きにあわせてループアンテナ21を設置することにより、ループアンテナ21が妨げとならずに蓋51をケース52にかぶせることができる。
ループアンテナ21は結合部21A,21Bを有する。結合部21A,21Bは折り曲げられており、ケース52にネジ留めされる。なおループアンテナ22にも図15に示す結合部21A,21Bと同じ形状の2つの結合部が設けられている。
放射器2A側では、導線6Aの一方端と、ループアンテナ21の結合部21Aと、ループアンテナ22の一方の結合部とは1本のネジによりケース52に締結される。また放射器2A側では、導線6Bの一方端と、ループアンテナ21の結合部21Bと、ループアンテナ22の他方の結合部とは1本のネジによりケース52に締結される。
放射器2B側では、導線6Aの他方端と、ループアンテナ21の結合部21Aと、ループアンテナ22の一方の結合部と、混合器10(回路基板)の端部とは1本のネジによりケース52に締結される。また放射器2B側では、導線6Bの他方端と、ループアンテナ21の結合部21Bと、ループアンテナ22の他方の結合部と、混合器10(回路基板)の別の端部とは1本のネジによりケース52に締結される。
反射器3は、反射器3の平面部3Cに結合される結合部3Eを有する。結合部3Eはネジによってケース52に締結される。これにより反射器3がケース52に固定される。
なお、図14および図15に示すアンテナ装置1Cの他の部分の構成はアンテナ装置1の対応する部分と同様であるので、以後の説明は繰返さない。
図16は、実施の形態2のアンテナ装置1Cに含まれる放射器2A,2Bの構成を説明するための図である。なお、図16は図15のX方向に沿ってケース52を2つに分割したときの断面の一部分を示している。また、図16に示すX軸方向およびZ軸方向は図15に示すX軸方向およびZ軸方向とそれぞれ同じ方向である。
図15および図16を参照して、放射器2A,2Bの各々が有するループアンテナ21はケース52の上側の縁にそのループ面が接するように設けられる。一方、放射器2A,2Bの各々が有するループアンテナ22はケース52の底面にループ面が接するように設けられる。これにより各ループアンテナ21,22のループ面は互いに平行になり、かつ、X軸方向に平行である。よって実施の形態2によればループアンテナ21,22間の距離(2つのループ面間のZ軸方向の距離)を実施の形態1よりも短くできる。たとえば図16に示すようにループアンテナ21,22間のZ軸方向の距離は約15mmに設定される。このように実施の形態2によれば、実施の形態1よりもアンテナ装置を薄型化できる。
放射器2A側の構成について説明すると、導線6Bの端部は、ループアンテナ21の結合部21Bおよびループアンテナ22の結合部22Bに挟まれた状態で、ケース52にネジ留めされる。
同様に、放射器2B側の構成について説明すると、導線6Bの端部はループアンテナ21の結合部21Bおよびループアンテナ22の結合部22Bに挟まれる。また、結合部22Bとケース52との間には混合器10(回路基板)が設けられる。放射器2B側では結合部21B、導線6Bの端部、結合部22B、回路基板はケース52にネジ留めされる。
導線6Bはケース52の底に接触しないように設けられる。これによりアンテナ2の動作時に導線6Bにおいて損失が発生するのを防止できる。
放射器2A側および放射器2B側の両方において、結合部21B,22Bと導線6Bとは1本のネジによってケース52に固定される。このためケース52の底面には結合部22Bをケース52の外部から内部に通すための開口部60が設けられる。
なお導波素子8Aは、ケース52の上側の縁に支持され、かつケース52にネジ留めされる。導波素子8Bは、ケース52の底面に接し、かつ、ケース52にネジ留めされる。またZ軸方向に沿った反射器3の長さはループアンテナ21,22間の距離以上である。
図17は、実施の形態2のアンテナ装置1Cの寸法の一例を説明する平面図である。
図18は、図14に示すアンテナ装置1Cのうち放射器2B、反射器3、およびアンテナ4を含む部分の側面図である。
図17および図18を参照して、平面部3Cからアンテナ2までの距離(平面部3Cから放射器2Bまでの距離)は約18mmである。一方、アンテナ4は平面部3Cに接近してベース部53に取り付けられる。
図18に示すX軸は図17に示すX軸と同じ方向に延び、かつ、ループアンテナ21,22からの距離が互いに等しい軸である。なお図18ではアンテナ4を構成する放射素子4A,4Bのうち放射素子4Aのみを示す(放射素子4Bは放射素子4Aに重なるため図18に示されていない)。このX軸に沿った平面部3Cからアンテナ4(放射素子4A,4B)までの距離を約15mm程度まで接近させても、アンテナ4の共振によるアンテナ2の利得の低下を防ぐことができる。このように実施の形態2のアンテナ装置においても平面部3Cからアンテナ4までの距離は、平面部3Cからアンテナ2までの距離よりも短い。なおアンテナ4がアンテナ2の特性に影響を及ぼさないように、X軸に沿った平面部3Cからアンテナ4までの距離を約15mmよりも長く設定してもよい(たとえば約20mm程度)。
Y軸方向に沿った反射器3の長さは約331mmである。放射器2Aに含まれるループアンテナ21のY軸方向の長さは240mmである。放射器2Bに含まれるループアンテナ21のY軸方向の長さは290mmである。
つまり反射器3のY軸方向の長さはループアンテナ21のY軸方向の長さより長い。また図16に示すように反射器3のZ軸方向の長さは、Z軸方向に沿ったループアンテナ21,22間の距離よりも長い。
よって、実施の形態1と同様に、実施の形態2のアンテナ装置においてもX軸方向から見たアンテナ2のサイズは、反射器3の全体のサイズに収まる。すなわち実施の形態2のアンテナ装置によればアンテナ4をアンテナ2に近づけても、アンテナ4の共振によるアンテナ2の利得の低下を防ぐことができる。よって実施の形態2によれば高性能でありながら小型化されたアンテナ装置が実現可能になる。
アンテナ装置1Cの他の部分の寸法について説明すると、放射器2A,2Bの間隔は約40mmである。放射器2A,2BのX軸方向の長さは約50mmである。導波器8(導波素子8A,8B)と放射器2Aとの間隔は約30mmである。導波素子8A,8BのX軸方向の長さは約35mmである。導波素子8BのY軸方向の最大寸法は約162mmである。導波素子8AのY軸方向の最大寸法は約162mmよりも多少短い。なお、図17および図18に示す寸法は単なる一例であり、アンテナ装置の性能等の様々な条件に応じて適切に変更することが可能である。
以上のように実施の形態2では第1のアンテナ(アンテナ2)の放射器に含まれる2つのループアンテナが、ループ面同士が平行になるように配置される。よって実施の形態2によれば、実施の形態1よりもさらに小型化(薄型化)されたアンテナ装置が実現可能になる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1のアンテナ装置の上面図である。 実施の形態1のアンテナ装置の斜視図である。 図1の放射器2Aの形状を示す図である。 図1に示す混合器10の構成例を示す図である。 反射器3のサイズを説明するためのアンテナ装置1の上面図である。 反射器3のサイズを説明するためのアンテナ装置1の側面図である。 反射器3の幅W2および長さLを変えたときのアンテナ2の利得を示す図である。 反射器3の形状を変えた場合におけるアンテナ2の利得の違いを示す図である。 実施の形態1のアンテナ装置の比較例を示す図である。 アンテナ装置1におけるアンテナ2の利得と、アンテナ装置1Aにおけるアンテナ2の利得とを示す図である。 アンテナ装置1におけるアンテナ2のVSWRと、アンテナ装置1Aにおけるアンテナ2のVSWRとを示す図である。 実施の形態1のアンテナ装置と混合器の配置が異なる比較例を示す図である。 実施の形態1における混合器の配置をより具体的に示す図である。 実施の形態2のアンテナ装置の斜視図である。 図14に示すアンテナ装置1Cから蓋51を取り外した状態を示す図である。 実施の形態2のアンテナ装置1Cに含まれる放射器2A,2Bの構成を説明するための図である。 実施の形態2のアンテナ装置1Cの寸法の一例を説明する平面図である。 図14に示すアンテナ装置1Cのうち放射器2B、反射器3、およびアンテナ4を含む部分の側面図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C アンテナ装置、2,4 アンテナ、2A,2B 放射器、3,3D 反射器、3A,3B 周辺部、3C 平面部、3E 結合部、4A,4B 放射素子、6A,6B,11A,11B,12A,12B 導線、6 給電部、8 導波器、8A,8B 導波素子、10 混合器、16 固定部材、21,22 ループアンテナ、21A,21B 結合部、31〜34 インダクタ、35〜39 コンデンサ、40 基板、40A,40B 主面、41,42 電子部品、51 蓋、52 ケース、53 ベース部、60 開口部、F1,F2 給電点、N1,N2 ノード、T1〜T3 端子。

Claims (8)

  1. 使用周波数帯が第1の周波数帯である第1のアンテナと、
    使用周波数帯が前記第1の周波数帯よりも低周波側にある第2の周波数帯である第2のアンテナと、
    前記第1および第2のアンテナの間に配置され、前記第1のアンテナから前記第2のアンテナに至る第1の方向に垂直な平面部を少なくとも有する反射器とを備え、
    前記第1の方向に沿った前記平面部から前記第2のアンテナまでの距離は、前記第1の方向に沿った前記平面部から前記第1のアンテナまでの距離以下であり、
    前記第1のアンテナは、
    前記第1の方向に沿って配置された第1および第2の双ループアンテナと、
    前記第1および第2の双ループアンテナに位相差給電を行なう給電部とを含み、
    前記第1および第2の双ループアンテナの各々は、
    第1および第2のループアンテナを有し、
    前記第1および第2のループアンテナは、各々が有するループ面が互いに異なる平面となるように配置され、
    前記第1の方向に沿って前記反射器から前記第1および第2の双ループアンテナを見た場合に、前記第1および第2の双ループアンテナが、前記反射器によって隠される、アンテナ装置。
  2. 記第1および第2のループアンテナの少なくとも一方は、前記第1の方向に直交する第2の方向に対して0度よりも大きな角度をなすように配置される、請求項に記載のアンテナ装置。
  3. 記第1および第2のループアンテナは、各々が有するループ面が前記第1の方向に平行になるように配置される、請求項に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1のアンテナは、
    導波器をさらに含む、請求項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第2のアンテナは、直線状のダイポールアンテナである、請求項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記反射器は、
    前記平面部の周囲の少なくとも一部分に接し、かつ、前記平面部に対して前記第1のアンテナ側に傾けられる周辺部をさらに有する、請求項1に記載のアンテナ装置。
  7. 前記アンテナ装置は、
    前記第1のアンテナと前記反射器との間に配置され、前記第1のアンテナからの出力と、前記第2のアンテナからの出力とを混合する混合器をさらに備え、
    前記混合器は、
    第1および第2の面を有し、前記第1の面が前記平面部と対向するように配置される基板と、
    前記第1の面に搭載される少なくとも1つの電子部品とを含む、請求項1に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第1の周波数帯は、UHF(Ultrahigh Frequency)帯であり、
    前記第2の周波数帯は、VHF(Very High Frequency)帯である、請求項1に記載のアンテナ装置。
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