JP4726699B2 - プラズマディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルの製造方法及びプラズマディスプレイパネルの製造装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルの製造方法及びプラズマディスプレイパネルの製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルの製造方法及びプラズマディスプレイパネルの製造装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(PDP)は、維持電極および走査電極が形成された前面基板と、アドレス電極および蛍光体が形成された背面基板とを備えている。両基板は周縁部に配置された封着材によって貼り合わされており、両基板の間には放電ガスが封入されている。各電極の間に電圧を印加すると、放電ガスがプラズマ化して紫外線が放射される。この紫外線が蛍光体に入射して蛍光体が励起され、可視光が放出されるようになっている。
維持電極及び走査電極は誘電体層によって覆われており、誘電体層を覆うように保護膜が形成されている。この保護膜は、放電ガスのプラズマ化によって発生した陽イオンから誘電体層を保護するものであり、MgOによって構成されているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
PDPの放電時の電圧(放電電圧)は、保護膜の2次電子放出係数に依存することが知られている。すなわち、保護膜の2次電子放出係数が大きいほど(仕事関数が小さく電子を放出しやすいほど)、放電電圧を低電圧化することが知られている。
特開2002−231129号公報
しかしながら、MgOによって構成された保護膜を用いる場合、放電電圧が高くなってしまう。放電電圧が高いと、PDPの消費電力が大きくなる、保護膜の耐スパッタ性が低下して保護膜としての機能が低下する、PDPを駆動させるため従来のドライバ回路よりも高電圧対応のドライバ回路が必要となるためコストが高くなる、という問題が生じてくる。したがって、電子放出特性に優れた保護膜を有する、放電電圧のより低いPDPが求められている。
また、放電中は放電ガスのプラズマ化によって発生した陽イオンが保護膜に衝突するため、保護膜の耐スパッタ性が高いことが求められる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、放電電圧が低く、高い耐スパッタ性を有するプラズマディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルの製造方法及びプラズマディスプレイパネルの製造装置を提供することにある。
本発明者らは、プラズマディスプレイパネルの保護膜を、主成分にMgOと同様のアルカリ土類金属の酸化物であるSrOやCaOなどによって形成することを見出した。例えば、保護膜の材料としてSrOを用いた場合、MgOを用いた場合に比べて放電電圧は低下するものの、耐スパッタ性が低くなってしまう。これに対して、SrOと、同じくアルカリ土類金属の酸化物であるCaOとの混合物を用いた場合、CaOが耐スパッタ性を補うことになるので、放電電圧を低下しつつ、高い耐スパッタ性を維持することができる。
一方、この混合物に含まれるCaOは、HO、CO、COなどの不純物ガスに対して極めて活性であり、これらと容易に反応し、Ca(OH)やCaCOが形成されてしまう。この結果、エージング時間が長くなってしまう。これに対して、本発明者らは、保護膜の主成分に、放電電圧の低下に大きく寄与するSrOと、耐スパッタ性を有すると共に不純物ガスに対して不活性のMgOとを用い、保護膜中のMgOの濃度が30mol%以上70mol%以下である場合に、放電電圧を低電圧とし、高い耐スパッタ性を有し、かつ、エージング時間も短縮することが可能であることを見出した。
そこで、本発明に係るプラズマディスプレイパネルは、第1基板と第2基板とが対向配置されると共に、前記第1基板と前記第2基板との間に放電ガスが封入されるように貼り合わされてなるプラズマディスプレイパネルであって、前記第1基板のうち前記第2基板との対向面上に設けられた第1電極と、前記第2基板のうち前記第1基板との対向面上に設けられた第2電極と、前記第1電極上及び前記第2電極上のうち少なくとも一方に設けられた保護膜とを具備し、前記保護膜が、SrO及びMgOからなり、前記保護膜中の前記MgOの濃度が、30mol%以上70mol%以下であることを特徴とする。
ここで、MgOの濃度を30mol%以上としたのは、MgOの濃度が30mol%よりも低いと保護膜の耐スパッタ性が低下するからである。また、MgOの濃度を70mol%以下としたのは、MgOの濃度が70mol%を超えると放電電圧が高くなってしまうからである。
本発明について、具体的には、前記放電ガスが、Xeを10体積%以上含有することが好ましい。
プラズマディスプレイパネルに用いる放電ガスにおいては、Xeの濃度が高濃度、特に10体積%以上の場合に高輝度になることが知られている。一方で、Xeの濃度を10体積%以上にすると、放電電圧が上昇することが知られている。
これに対して、本発明によれば、保護膜が、SrO及びMgOからなり、前記保護膜中の前記MgOの濃度が、30mol%以上70mol%以下であることとし、放電ガスのXeを10体積%以上としたので、放電電圧を低電圧に維持しつつ、高輝度化を図ることができる。
本発明に係るプラズマディスプレイパネルの製造方法は、第1電極が設けられた第1基板と第2電極が設けられた第2基板とを有するプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、前記保護膜が、SrO及びMgOからなり、前記保護膜中の前記MgOの濃度が30mol%以上70mol%以下となる保護膜を前記第1電極上及び前記第2電極上のうち少なくとも一方に形成する保護膜形成工程と、前記保護膜形成工程の後、前記第1基板と前記第2基板との間に放電ガスが封入されるように当該第1基板と当該第2基板とを貼り合せる封着工程とを具備し、前記保護膜形成工程から前記封着工程までを、真空雰囲気中又は露点−60℃以下の雰囲気中で行うことを特徴とする。
本発明によれば、保護膜形成工程から封着工程までを、真空雰囲気中又は露点−60℃以下の雰囲気中で行うこととしたので、保護膜の吸湿を効果的に防ぐことが可能となる。これにより、プラズマディスプレイパネルの長寿命化を図ることができる。
本発明に係るプラズマディスプレイパネルの製造装置は、第1基板に設けられた第1電極上及び第2基板に設けられた第2電極上のうち少なくとも一方に、SrO及びMgOからなり、前記保護膜中の前記MgOの濃度が30mol%以上70mol%以下となる保護膜を形成する保護膜形成部と、前記保護膜形成部に接続され、前記第1基板と前記第2基板との間に放電ガスが封入されるように当該第1基板と当該第2基板とを貼り合せる封着部と、前記保護膜形成部及び前記封着部が真空雰囲気又は露点−60℃以下の乾燥雰囲気になるように、前記保護膜形成部及び前記封着部の雰囲気を調節する調節手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、保護膜の形成から封着までを、真空雰囲気中又は露点−60℃以下の雰囲気中で行うことができるので、プラズマディスプレイパネルの内部を低湿度状態に維持することができる。これにより、プラズマディスプレイパネルの長寿命化を図ることができる。
本発明によれば、保護膜が主成分にSrO及びMgOを含有し、前記保護膜中の前記MgOの濃度が、30mol%以上70mol%以下であることとしたので、放電電圧を低電圧とし、高い耐スパッタ性を有し、かつ、エージング時間も短縮することが可能となる。また、放電ガスのXeを10体積%以上としたので、放電電圧を低電圧に維持しつつ、高輝度化を図ることができる。さらに、保護膜形成工程から封着工程までを、真空雰囲気中又は露点−60℃以下の雰囲気中で行うこととしたので、保護膜の吸湿を効果的に防ぐことが可能となり、プラズマディスプレイパネルの長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(プラズマディスプレイパネル)
図1は、3電極AC型プラズマディスプレイパネルの分解斜視図である。
プラズマディスプレイパネル(PDP)100は、背面基板(第1基板)1と前面基板(第2基板)2とが対向配置され、当該背面基板1と前面基板2との間に複数の放電室16を有する構成になっている。
背面基板1の内面(前面基板2との対向面)には、複数のアドレス電極(第1電極)11が所定の間隔でストライプ状に配置されている。この複数のアドレス電極11の表面上には、誘電体層19が設けられている。誘電体層19は、アドレス電極11上を含めた背面基板1の全面に設けられており、誘電体層19の表面は平坦になっている。
誘電体層19の表面上のうち隣接するアドレス電極11の間の領域には、当該アドレス電極11の延在方向に沿って隔壁(リブ)15がそれぞれ設けられている。隣接する隔壁15間には、それぞれ誘電体層19の上面および隔壁15の側面を覆うように、赤色、緑色又は青色の蛍光を発光する蛍光体17が配置されている。
一方、前面基板2の内面(背面基板1との対向面)には、表示電極(第2電極)12を構成する走査電極12aと維持電極12bとが交互に所定の間隔でストライプ状に配置されている。表示電極12は、ITO等の透明導電性材料によって構成され、アドレス電極11と直交する方向に延在している。このアドレス電極11と表示電極12との交点が、PDP100の画素になっている。交点において、アドレス電極11と表示電極12との間の距離(放電ギャップ)は、80μm程度になっている。
表示電極12上には、当該表示電極12及び前面基板2の内面を覆うように誘電体層13が形成されている。誘電体層13上には、当該誘電体層13を覆うように保護膜14が形成されている。保護膜14は、放電ガスのプラズマ化によって発生した陽イオンから誘電体層13を保護するものであり、放電電圧の低下に大きく寄与するSrOと、耐スパッタ性を有すると共に不純物ガスに対して不活性のMgOを含んでいる。保護膜14中のMgOの濃度は30%mol〜70mol%になっている。このMgO濃度の範囲については[実施例1]〜[実施例3]において詳細に説明する。保護膜14の膜厚は、8000Å程度になっている。
このように構成された背面基板1と前面基板2とが例えば封着材によって貼り合わされ、隣接する隔壁15の間に放電室16が形成されている。この放電室16の内部には、NeおよびXeの混合ガス等の放電ガスが400Torr程度の圧力で封入されている。放電ガス中には、Xeガスが10体積%以上、例えば12体積%程度含まれている。
画素を点灯する場合には、アドレス電極11と走査電極12aとの間に直流電圧を印加して対向放電を発生させ、さらに走査電極12aと維持電極12bとの間に交流電圧を印加して面放電を発生させる。放電により放電室16内に封入された放電ガスがプラズマ化して、真空紫外線が放射される。この紫外線によって蛍光体17が励起され、可視光が前面基板2から放出されるようになっている。このときの放電電圧は第1セル点灯電圧と呼ばれている。
(プラズマディスプレイパネルの製造装置)
次に、図2に基づいて、本実施形態に係るPDP製造装置を説明する。
同図に示すように、PDP製造装置30は、前面基板2と背面基板1とを導入し、真空処理によってPDP100を製造するものであり、前面基板ロード室31、蒸着室(保護膜形成部)32、冷却室33、背面基板ロード室34、脱ガス室35、搬送室36、アライメント・封着室(封着部)37、アンロード室38を有している。これら各室は、例えばロータリーポンプやターボ分子ポンプなどの真空排気機構(調節手段)48に接続されている。
前面基板ロード室31は、前面基板2を搬入するスペースであり、蒸着室32に接続されている。前面基板ロード室31に搬入された前面基板2を蒸着室32に搬送する搬送機構(図示しない)が設けられている。
蒸着室32は、前面基板2に保護膜14を蒸着させるスペースであり、上述の前面基板ロード室31及び冷却室33に接続されている。蒸着室32には、前面基板2を加熱する加熱機構41と、SrO及びMgOを主成分とする蒸発材料42と、当該蒸発材料42に対して電子ビームを照射する電子ビーム銃43とが配置されている。蒸発材料42に電子ビームを照射することで、当該蒸発材料42を蒸発させることができるようになっている。また、蒸着室32には、蒸着時に当該蒸着室32内に酸素ガスを導入する酸素ガス導入機構(図示しない)が設けられている。
冷却室33は、蒸着室32において加熱された前面基板2を冷却するスペースであり、上述の蒸着室32及び搬送室36に接続されている。冷却室33には、前面基板2を支持する支持台44と当該支持台44内に設けられた冷却機構45とが設けられている。冷却機構45には図示しない制御部が設けられており、支持台44によって支持された前面基板2の基板温度を冷却し、所定の温度に制御することができるようになっている。
背面基板ロード室34は、背面基板1を搬入するスペースであり、脱ガス室35に接続されている。背面基板ロード室34に搬入された背面基板1を脱ガス室35に搬送する搬送機構(図示しない)が設けられている。
脱ガス室35は、背面基板1を加熱して当該背面基板1に吸着したガス(水蒸気など)を除去するスペースであり、上述した背面基板ロード室34及び搬送室36に接続されている。脱ガス室35内には、背面基板1を加熱する加熱機構46が設けられている。
搬送室36は、上述の冷却室33及び脱ガス室35に接続されており、冷却室33からの前面基板2と脱ガス室35からの背面基板1とが合流するスペースである。この搬送室36は、アライメント・封着室37にも接続されており、合流した前面基板2及び背面基板1をアライメント・封着室37に搬送するスペースでもある。また、搬送室36は、アンロード室38にも接続されており、アライメント・封着室37からのPDP100をアンロード室38に搬送するスペースでもある。このため、搬送室36には、前面基板2、背面基板1及びPDPを搬送する搬送ロボット(図示しない)が設けられている。
アライメント・封着室37は、前面基板2及び背面基板1の位置決めをし、両基板を封着材を用いて封着すると共に、前面基板2と背面基板1との間に放電ガスを封入して、PDP100を完成させるスペースである。アライメント・封着室37は、上述の搬送室36に接続されている。
アライメント・封着室37には、前面基板2と背面基板1の位置決めをする位置決め機構(図示しない)と、放電ガスを供給する放電ガス供給部(図示しない)が設けられている。また、アライメント・封着室37には、室内に拡散した放電ガスを純化する放電ガス純化器47が取り付けられており、放電ガス純化器47によって純化された放電ガスを再利用できるようになっている。
アンロード室38は、アライメント・封着室37において完成されたPDP100を外部に取り出すスペースであり、上述した搬送室36に接続されている。
(プラズマディスプレイパネルの製造方法)
次に、本実施形態に係るPDP100の製造方法を、図3に沿って説明する。図3は、本実施形態に係るPDP100の製造の流れを示すフローチャートである。本実施形態では、前面基板2と背面基板1とを別個に形成し、両基板を貼り合せるという手順でPDP100を製造する。
前面基板2を形成する手順を説明する。
まず、前面基板2に表示電極12及び誘電体層13を形成する(ST11)。この状態で、前面基板2をPDP製造装置30の前面基板ロード室31に搬入する。前面基板2が搬入されたら、前面基板ロード室31内の搬送機構が前面基板2を蒸着室32に搬送する。
蒸着室32では、保護膜14を形成する(ST12:保護膜形成工程)。
まず、真空排気機構によって蒸着室32内を真空排気する。蒸着室32内を真空排気したら、酸素ガス供給機構によって蒸着室32内に酸素ガスを供給し、当該酸素ガスの分圧が3.0×10−2Pa程度になるように制御する。同時に、前面基板2の基板温度が250℃程度になるように調節する。
酸素ガスの分圧及び前面基板2の基板温度を調節しながら、電子ビーム銃43から蒸発材料42に向けて電子ビームを照射して蒸発材料42を蒸発させると、蒸発した蒸発材料42は、蒸着室32内を蒸気流となって循環し、40Å/s程度の成膜レートで前面基板2上に堆積する。この蒸発材料42の堆積物が保護膜14となる。なお、蒸発材料42中のMgOの濃度は30%mol〜70mol%になっている。
保護膜14を形成したら、前面基板2を冷却室33の支持台44上に搬送する。冷却室33では、真空雰囲気下で、冷却機構45によって、蒸着時に加熱した前面基板2を所定の温度まで冷却する(ST13)。
このようにして、前面基板2を形成する。
次に、背面基板1を形成する手順を説明する。
まず、背面基板1の内面にアドレス電極11、誘電体層19、隔壁15、蛍光体17を形成し(ST21)、さらに図示しない封着材を形成する(ST22)。この状態で、PDP製造装置30の背面基板ロード室34に搬入する。背面基板1が搬入されたら、背面基板ロード室34内の搬送機構が背面基板を脱ガス室35に搬送する。脱ガス室35では、真空中で背面基板1を加熱することによって、当該背面基板1の内面に形成された封着材に対して脱ガス処理を行う(ST23)。
脱ガス処理が終了した背面基板1は、搬送室36へ搬送され、搬送室36からアライメント・封着室37へと搬送される。
アライメント・封着室37では、真空雰囲気下において、前面基板2と背面基板1とを貼り合わせるための位置決めをする(ST31)。位置決めが完了したら、アライメント・封着室37内に放電ガスを導入する(ST32)。放電ガスを導入したら、封着材を加熱して前面基板2と背面基板1とを貼り合わせる(ST33)。貼り合わせが完了したら、封着材を硬化させ、前面基板2と背面基板1との間に放電ガスが封入された状態で前面基板2と背面基板1との間を封着する(ST34)。このように、アライメント・封着室37では封着工程を行い、PDP100を得る。封着工程後、放電ガスは放電ガス純化器47によって取り込まれ、再利用可能な状態にされる。
その後、PDP100は、搬送室36を経由してアンロード室38に搬送され、アンロード室38から取り出される。
本実施形態によれば、PDP100に形成される保護膜14が主成分にSrO及びMgOを含有し、前記保護膜中の前記MgOの濃度が30mol%以上70mol%以下であることとしたので、放電電圧を低電圧とし、高い耐スパッタ性を有し、かつ、エージング時間も短縮することが可能なPDP100を得ることができる。
また、本実施形態では、保護膜形成工程から封着工程までを、真空雰囲気中で行うこととしたので、保護膜14の吸湿を効果的に防ぐことが可能となる。これにより、PDP100の長寿命化を図ることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
上記実施形態では、保護膜形成工程から封着工程までを、真空雰囲気中で行うこととして説明したが、これに限られることは無い。例えば、保護膜形成工程から封着工程までを露点−60℃以下の乾燥雰囲気中で行っても構わない。この場合、PDP製造装置30内(特に、蒸着室32内、冷却室33内、脱ガス室35内、搬送室36内、アライメント・封着室37内)にCDA(Clean Dry Air)を供給するCDA供給機構と、PDP製造装置30内からCDAを排出するCDA排出機構とを有していることが好ましい。PDP製造装置30内にCDAを供給することによって、当該PDP製造装置30内を容易に露点−60℃以下の乾燥雰囲気にすることができる。露点−60℃以下の乾燥雰囲気であっても、保護膜14の吸湿を十分に防ぐことが可能である。
また、上記実施形態では、保護膜14を背面基板1にのみ形成する構成であったが、これに限られることは無い。例えば、背面基板1と前面基板2との両方に保護膜14を形成する構成であっても、勿論構わない。
次に、保護膜の組成と放電電圧との関係についての実施例を説明する。
図4は、SrOとMgOとを含有する保護膜中のMgOの濃度と、当該MgO濃度に対応する第1セル点灯電圧(単位はV)、第1セル消灯電圧との関係を示すものである。「第1セル消灯電圧」は、セルが点灯状態から消灯状態になるときの電圧である。図4のグラフでは、縦軸が放電電圧の大きさ(単位はV)であり、横軸がMgO濃度(単位はmol%)である。
MgO濃度を0mol%から100mol%にかけて10mol%ずつ変化させたときの値を測定した。また、この保護膜はSrOとMgOとからなるものとし、MgO濃度とSrO濃度との和が100mol%になるものとする。例えば、MgO濃度が40mol%であれば、SrO濃度は60mol%であるものとする。
ここで、セルについては、上述したPDP100とほぼ同じ条件のパネルである。セルの放電ギャップは80μmであり、放電ガスはNeとXeとの混合ガスであり、放電ガス中のXeの濃度は12体積%であり、放電ガスの圧力は400Torrであり、周波数は40kHzであるものとした。
図4に示すように、保護膜中のMgO濃度が100mol%(SrO濃度は0mol%)の場合、すなわち、MgOで構成された従来の保護膜では、第1セル点灯電圧が220Vであり、第1セル消灯電圧が155Vであった。
これに対して、保護膜中のMgO濃度が90mol%(SrO濃度は10mol%)の場合には、第1セル点灯電圧が215Vであり、第1セル消灯電圧が150Vであった。また、保護膜中のMgO濃度が80mol%(SrO濃度は20mol%)の場合には、第1セル点灯電圧が206Vであり、第1セル消灯電圧が149Vであった。保護膜中のMgOの濃度を減少させていき、SrOの濃度を増加させていくことによって、第1セル点灯電圧及び第1セル消灯電圧が徐々に低くなっている。
保護膜中のMgO濃度が70mol%(SrO濃度は30mol%)の場合には、第1セル点灯電圧が190Vであり、第1セル消灯電圧が135Vであった。また、保護膜中のMgO濃度が60mol%(SrO濃度は40mol%)の場合には、第1セル点灯電圧が175Vであり、第1セル消灯電圧が127Vであった。このように、保護膜中のMgO濃度が50mol%から80mol%の間ではになると、MgO濃度を減少させることによって、第1セル点灯電圧及び第1セル消灯電圧が急激に低下している。
保護膜中のMgO濃度が50mol%(SrO濃度は50mol%)の場合には、第1セル点灯電圧が168Vであり、第1セル消灯電圧が120Vであった。保護膜中のMgO濃度が40mol%(SrO濃度は60mol%)の場合には、第1セル点灯電圧が165Vであり、第1セル消灯電圧が118Vであった。以下、MgO濃度が0mol%(第1セル点灯電圧が160V、第1セル消灯電圧が110V)に達するまで、第1セル点灯電圧及び第1セル消灯電圧が緩やかに低下している。
したがって、放電電圧の低下という観点から、保護膜中のMgO濃度については、放電電圧が大きく減少する70mol%以下にするのが好ましいといえる。
次に、保護膜の組成と耐スパッタ性との関係についての実施例を説明する。
図5は、SrOとMgOとを含有する保護膜中のMgOの濃度と、当該MgO濃度に対応するエッチング速度を示すものである。本実施例では、アルゴン(Ar)原子に高周波(RF)を印加しプラズマを発生させて保護膜に衝突させる手法を用いている。Arの導入圧力は約1.0Paであり、高周波(RF)のパワー密度は0.2W/cmであり、スパッタリング時間は72時間である。
エッチング速度については、保護膜中のMgOの濃度が100%の場合、すなわち、保護膜がMgOのみで構成されている場合の値を1とした相対値を示している。エッチング速度が低いほど、耐スパッタ性が高いことを示している。図5は、縦軸がエッチング速度の大きさ(相対値)であり、横軸がMgO濃度(単位はmol%)である。
ここでは、MgO濃度を0mol%から100mol%にかけて10mol%ずつ変化させたときの値を示している。また、この保護膜はSrOとMgOとからなるものとし、MgO濃度とSrO濃度との和が100mol%になるものとする。例えば、MgO濃度が40mol%であれば、SrO濃度は60mol%であるものとする。
図5に示すように、保護膜中のMgO濃度が100mol%(SrO濃度は0mol%)の場合のエッチング速度を1とすると、エッチング速度は、MgO濃度が90mol%のときに1.05、MgO濃度が80mol%のときに1.1、MgO濃度が70mol%のときに1.15、MgO濃度が60mol%のときに1.2、MgO濃度が50mol%のときに1.25と、MgO濃度が100mol%から50mol%まで同じ増加量で増加している。
エッチング速度は、MgO濃度が40mol%のときに1.4、MgO濃度が30mol%のときに1.7となり、増加量が拡大している。さらに、MgO濃度が30mol%よりも低くなると、エッチング速度は、MgO濃度が20mol%のときに2.2、MgO濃度が10mol%のときに2.7、MgO濃度が0mol%のときに3.4と、増加量がさらに拡大している。
このように、保護膜中のMgO濃度が低くなるにつれて、エッチング速度が大きくなっている(耐スパッタ性が低下している)。したがって、耐スパッタ性の観点から、保護膜中のMgO濃度については、エッチング速度の増加量が拡大しない範囲、少なくとも30mol%以上であることが好ましく、50mol%以上であるとより好ましいといえる。
次に、保護膜の組成とエージング時間及び第1セル点灯電圧との関係についての実施例を説明する。
図6は、SrO及びMgOを含有する保護膜中のMgOの濃度を(1)70mol%、(2)50mol%、(3)30mol%とした場合のそれぞれについて、エージング時間と第1セル点灯電圧との関係を示した表である。なお、比較例として、(4)SrOとCaOとの混合物(CaO濃度が50mol%)によって作製した保護膜についての上記関係も示している。図6のグラフでは、縦軸が第1セル点灯電圧(単位はV)であり、横軸がエージング時間(単位はmin)である。
ここで、セルについては、上述したPDP100とほぼ同じ条件のパネルである。セルの放電ギャップは80μmであり、放電ガスはNeとXeとの混合ガスであり、放電ガス中のXeの濃度は12体積%であり、放電ガスの圧力は400Torrであり、周波数は40kHzであるものとした。
図6に示すように、MgO濃度が70mol%の場合((1)の場合)、エージング時間が0minから50minにかけて徐々に第1セル点灯電圧が低下し、50minを経過した辺りから安定化している。安定時の第1セル点灯電圧は、190V程度である。
MgO濃度が50mol%の場合((2)の場合)、エージング時間が0minから40minの間で第1セル点灯電圧が徐々に低下し、40minを経過した辺りから第1セル点灯電圧が安定化している。安定化したときの第1セル点灯電圧は、166V〜168V程度である。(1)の場合に比べて、安定時の第1セル点灯電圧が低くなっており、エージング時間が短くなっている。
MgO濃度が30mol%の場合((3)の場合)、エージング時間が0minから20minの間で第1セル点灯電圧が急激に低下し、エージング時間が20minを経過した辺りから第1セル点灯電圧が安定化する。安定時の第1セル点灯電圧は163V〜166V程度である。(1)及び(2)の場合に比べて、安定時の第1セル点灯電圧が低くなっている。また、エージング時間が短くなっている。
比較例については((4)の場合)、エージング時間が0minから100minにかけて徐々に第1セル点灯電圧が低下し、100minを経過した辺りから第1セル点灯電圧が安定化する。安定時の第1セル点灯電圧は、155V程度である。(1)〜(3)に比べて、第1セル点灯電圧が安定化するまでのエージング時間が長くなっている。
これらのことから、保護膜中にMgOを30%〜70%含有させることによって、エージング時間の短縮が可能となることがわかる。
本発明の実施形態に係るPDPの構成を示す断面図。 本実施形態に係るPDP製造装置の構成を示す平面図。 本実施形態に係るPDPの製造過程を示すフローチャート。 MgO濃度と放電電圧との関係を示すグラフ。 MgO濃度とスパッタリング速度との関係を示すグラフ。 MgO濃度、第1セル点灯電圧及びエージング時間の関係を示すグラフ。
符号の説明
1…背面基板 2…前面基板 11…アドレス電極 12…表示電極 12a…走査電極 12b…維持電極 13…誘電体層 14…保護膜 16…放電室 30…PDP製造装置 32…蒸着室 37…アライメント・封着室 100…PDP

Claims (4)

  1. 第1基板と第2基板とが対向配置されると共に、前記第1基板と前記第2基板との間に放電ガスが封入されるように貼り合わされてなるプラズマディスプレイパネルであって、
    前記第1基板のうち前記第2基板との対向面上に設けられた第1電極と、
    前記第2基板のうち前記第1基板との対向面上に設けられた第2電極と、
    前記第1電極上及び前記第2電極上のうち少なくとも一方に設けられた保護膜と
    を具備し、
    前記保護膜が、SrO及びMgOからなり
    前記保護膜中の前記MgOの濃度が、30mol%以上70mol%以下である
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記放電ガスが、Xeを10体積%以上含有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 第1電極が設けられた第1基板と第2電極が設けられた第2基板とを有するプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、
    前記保護膜が、SrO及びMgOからなり、前記保護膜中の前記MgOの濃度が30mol%以上70mol%以下となる保護膜を前記第1電極上及び前記第2電極上のうち少なくとも一方に形成する保護膜形成工程と、
    前記保護膜形成工程の後、前記第1基板と前記第2基板との間に放電ガスが封入されるように当該第1基板と当該第2基板とを貼り合せる封着工程と
    を具備し、
    前記保護膜形成工程から前記封着工程までを、真空雰囲気中又は露点−60℃以下の雰囲気中で行う
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  4. 第1基板に設けられた第1電極上及び第2基板に設けられた第2電極上のうち少なくとも一方に、SrO及びMgOからなり、前記保護膜中の前記MgOの濃度が30mol%以上70mol%以下となる保護膜を形成する保護膜形成部と、
    前記保護膜形成部に接続され、前記第1基板と前記第2基板との間に放電ガスが封入されるように当該第1基板と当該第2基板とを貼り合せる封着部と、
    前記保護膜形成部及び前記封着部が真空雰囲気又は露点−60℃以下の乾燥雰囲気になるように、前記保護膜形成部及び前記封着部の雰囲気を調節する調節手段と
    を具備することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造装置。
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